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技術 絶縁電源回路

出願人 三菱電機エンジニアリング株式会社
発明者 佐竹孝宣
出願日 2018年4月19日 (3年8ヶ月経過) 出願番号 2020-514873
公開日 2020年12月3日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 WO2019-202714
状態 特許登録済
技術分野 DC‐DCコンバータ
主要キーワード 接続回路構成 挿げ替え 動作切替制御 アナログ出力用 電源出力回路 物理要素 最小動作 電源入力回路
関連する未来課題
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図面 (8)

課題・解決手段

絶縁電源回路は、トランス巻線に接続されるスイッチング制御回路及びスイッチング素子を含む電源入力回路、巻線に接続されるレギュレータを含む2系統電源出力回路を備える。制御回路が、レギュレータの出力先負荷条件に応じて生成された出力条件変更指示信号に従い、素子オンオフを制御することにより、予め設定された励起レベル見込み値に該当する電圧を生成し、巻線の励起レベルを変化させる。レギュレータは、これを受けて、巻線で生成される出力電圧を、入力する。

概要

背景

近年、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼ぶ)に代表されるデジタル回路には、低電圧多系統化が可能であること、低消費電力化できること等が要求されている。また、FA(Factory Automation)機器では、機器の内部に搭載されるアナログ入出力回路デジタル入出力回路外部インターフェースにおける絶縁性が求められている。

絶縁した複数系統出力電力を生成する周知技術として、絶縁電源回路絶縁トランスの二次側に巻線を複数設け、その一つからフィードバック制御を行い、フィードバック制御を行わない他の二次側巻線レギュレータを配設する構成が知られている。

一例として、負荷となる大電力LEDと小電力LEDとに対し、スイッチングトランスの二次側の二つの巻線にメイン出力回路サブ出力回路とを設け、メイン出力回路に状態遷移部、サブ出力回路に開閉部を持たせた電源装置(例えば、特許文献1参照)が挙げられる。LED(Light Emitting Diode)は、所謂発光ダイオードである。因みに、上述したレギュレータ、メイン出力回路及びサブ出力回路は、電源出力回路みなすことができる。

この電源装置では、切替制御信号によって、開閉部の開閉状態切り替え制御すると共に、メイン出力回路又はサブ出力回路の出力をフィードバック制御している。これにより、大電力LEDに印加される電圧高レベル低レベルの二つの状態に切り替える。因みに、高レベルは順方向電圧Vf以上、低レベルは順方向電圧Vf未満である。

概要

絶縁電源回路は、トランスの巻線に接続されるスイッチング制御回路及びスイッチング素子を含む電源入力回路、巻線に接続されるレギュレータを含む2系統の電源出力回路を備える。制御回路が、レギュレータの出力先負荷条件に応じて生成された出力条件変更指示信号に従い、素子オンオフを制御することにより、予め設定された励起レベル見込み値に該当する電圧を生成し、巻線の励起レベルを変化させる。レギュレータは、これを受けて、巻線で生成される出力電圧を、入力する。

目的

本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、絶縁トランスの二次側に接続される負荷によって生ずる二次側巻線の出力電圧と、二次側巻線に設けられる電源出力回路の最適な入力電圧と、の電位差を小さくでき、高効率で低発熱の絶縁電源回路を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

一次側に一次側巻線が設けられ、二次側に二次側巻線が設けられた絶縁トランスと、前記一次側巻線に接続されると共に、電源供給を受けてスイッチング機能オンオフにより当該一次側巻線を励起する電源入力回路と、前記二次側巻線に接続されると共に、前記一次側巻線の励起に伴い、当該二次側巻線で発生する出力電圧入力電圧として、負荷へ定電圧印加する電源出力回路と、を備えた絶縁電源回路であって、前記電源入力回路は、負荷条件に応じて生成されると共に、前記出力電圧の変更を指示する出力条件変更指示信号に従って、前記スイッチング機能のオン・オフを制御することにより、予め設定される励起レベル見込み値に該当する電圧を生成する電圧生成機能を有し、当該電圧生成機能で得られた当該電圧により前記一次側巻線での励起レベルを変化させ、前記電源出力回路は、前記励起レベルの変化を受けて、前記二次側巻線で生成される出力電圧を入力電圧として、前記負荷へ印加する絶縁電源回路。

請求項2

前記絶縁トランスの二次側から一次側へのフィードバック制御を行うフィードバック回路が設けられ、前記フィードバック回路は、前記出力電圧を安定化させる請求項1に記載の絶縁電源回路。

請求項3

前記フィードバック回路は、前記出力条件変更指示信号が入力されてオン・オフするスイッチ素子を備え、当該スイッチ素子のオン・オフに応じてフィードバック電圧切り替えることにより、前記出力電圧を変更する請求項2に記載の絶縁電源回路。

請求項4

前記絶縁トランスは、一次側にフィードバック補助巻線を有し、前記フィードバック回路は、前記電源入力回路に備えられ、前記フィードバック用補助巻線の出力電圧に基づいてフィードバック制御を行うことにより、前記出力電圧を安定化させる請求項3に記載の絶縁電源回路。

請求項5

前記フィードバック回路は、前記絶縁トランスの一次側の駆動波形監視した結果の当該駆動波形に応じて前記フィードバック制御を行うことにより、前記出力電圧を安定化させる請求項4に記載の絶縁電源回路。

請求項6

前記フィードバック回路は、前記出力条件変更指示信号で前記絶縁トランスの一次側の駆動条件に係る物理要素物理量を切り替えることにより、前記出力電圧を変更する請求項4に記載の絶縁電源回路。

請求項7

前記出力条件変更指示信号は、前記絶縁トランスの二次側に接続される前記負荷の大小に応じて生成される請求項1〜6の何れか1項に記載の絶縁電源回路。

請求項8

前記出力条件変更指示信号は、前記絶縁トランスの一次側又は二次側の電圧又は電流に基づいて生成される請求項1〜6の何れか1項に記載の絶縁電源回路。

請求項9

前記出力条件変更指示信号は、前記電源出力回路への動作切替制御機能を持つ動作切替制御回路のオン・オフに応じて生成される請求項1〜6の何れか1項に記載の絶縁電源回路。

請求項10

前記出力条件変更指示信号は、論理演算装置論理演算によって生成される請求項1〜6の何れか1項に記載の絶縁電源回路。

技術分野

0001

本発明は、絶縁トランスの二次側に複数設けられる二次側巻線に接続される負荷に応じて、各二次側巻線の出力電圧を変更可能な絶縁電源回路に関する。

背景技術

0002

近年、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼ぶ)に代表されるデジタル回路には、低電圧多系統化が可能であること、低消費電力化できること等が要求されている。また、FA(Factory Automation)機器では、機器の内部に搭載されるアナログ入出力回路デジタル入出力回路外部インターフェースにおける絶縁性が求められている。

0003

絶縁した複数系統出力電力を生成する周知技術として、絶縁電源回路の絶縁トランスの二次側に巻線を複数設け、その一つからフィードバック制御を行い、フィードバック制御を行わない他の二次側巻線にレギュレータを配設する構成が知られている。

0004

一例として、負荷となる大電力LEDと小電力LEDとに対し、スイッチングトランスの二次側の二つの巻線にメイン出力回路サブ出力回路とを設け、メイン出力回路に状態遷移部、サブ出力回路に開閉部を持たせた電源装置(例えば、特許文献1参照)が挙げられる。LED(Light Emitting Diode)は、所謂発光ダイオードである。因みに、上述したレギュレータ、メイン出力回路及びサブ出力回路は、電源出力回路みなすことができる。

0005

この電源装置では、切替制御信号によって、開閉部の開閉状態切り替え制御すると共に、メイン出力回路又はサブ出力回路の出力をフィードバック制御している。これにより、大電力LEDに印加される電圧高レベル低レベルの二つの状態に切り替える。因みに、高レベルは順方向電圧Vf以上、低レベルは順方向電圧Vf未満である。

先行技術

0006

特開2014−217135号公報

発明が解決しようとする課題

0007

上述した特許文献1に係る電源装置では、フィードバック制御を行わないスイッチングトランスの二次側巻線の出力電圧が、各二次側巻線に接続される負荷状況によって、変動する。例えば、二つの二次側巻線のうちの一方でフィードバック制御を行い、その二次側巻線に接続される負荷を重くする。こうした場合、フィードバック制御を行わない他方の二次側巻線の出力電圧は、上昇する。

0008

一般に、絶縁電源回路の絶縁トランスの二次側巻線に接続した定電圧電源回路の一例であるレギュレータの出力を安定化させるためには、レギュレータの入力電圧と出力電圧とに対して規定値以上の電位差を確保する必要がある。例えば、レギュレータの種別として、スイッチングレギュレータを使用する場合には、最大デューティ内か、或いは最小デューティ内で動作させるために電位差を確保する必要がある。また、シリーズレギュレータを使用する場合には、昇圧できないため、シリーズレギュレータの出力電圧にシリーズレギュレータの電位差以上の電圧を加えた電圧を、入力電圧とする必要がある。如何なる負荷条件でも、これらの要件満足するためには、絶縁電源回路の絶縁トランスの二次側巻線の出力電圧を、予め電位差分高くすることが必要になる。

0009

要するに、フィードバック制御を行わない二次側巻線に接続されるレギュレータの入力電圧は、フィードバック制御を行う二次側巻線が軽負荷の状態であっても、電位差をレギュレータに接続される最大負荷に対し、確保する必要がある。この事は、フィードバック制御をしている二次側巻線に接続されている1つ以上のデバイス消費電流が大きくなり、フィードバック制御を行わない二次側巻線の出力電圧が高くなることを意味する。しかも、フィードバック制御を行う二次側巻線が軽負荷であれば、レギュレータの電位差が大きくなる。この結果、フィードバック制御を行わないレギュレータの効率が低下し、発熱が過大になってしまうという問題がある。

0010

特許文献1の電源装置では、サブ出力回路にシャントレギュレータが接続されており、メイン出力回路とサブ出力回路との切り替え機能を備えている。しかしながら、特許文献1の電源装置では、メイン出力回路からサブ出力回路に切り替えた際にも、メイン出力回路が遮断されない。これにより、本装置を異常なく動作させるためには、メイン出力回路に接続されるLED電灯と、サブ出力回路に接続されるLED補助灯とのオン電圧を順方向電圧Vfの数倍の違いとする必要がある。こうした場合、LED電灯とLED補助灯との順方向電圧Vfの差が数V程度であれば、正常動作しないという問題を生じる。

0011

本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、絶縁トランスの二次側に接続される負荷によって生ずる二次側巻線の出力電圧と、二次側巻線に設けられる電源出力回路の最適な入力電圧と、の電位差を小さくでき、高効率で低発熱の絶縁電源回路を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

本発明に係る絶縁電源回路は、一次側に一次側巻線が設けられ、二次側に二次側巻線が設けられた絶縁トランスと、一次側巻線に接続されると共に、電源供給を受けてスイッチング機能オンオフにより一次側巻線を励起する電源入力回路と、二次側巻線に接続されると共に、一次側巻線の励起に伴い、二次側巻線で発生する出力電圧を入力電圧として、負荷へ定電圧を印加する電源出力回路と、を備えた構成であって、電源入力回路は、負荷条件に応じて生成されると共に、出力電圧の変更を指示する出力条件変更指示信号に従って、スイッチング機能のオン・オフを制御することにより、予め設定される励起レベル見込み値に該当する電圧を生成する電圧生成機能を有し、電圧生成機能で得られた電圧により一次側巻線での励起レベルを変化させ、電源出力回路は、励起レベルの変化を受けて、二次側巻線で生成される出力電圧を入力電圧として、負荷へ印加する。

発明の効果

0013

本発明によれば、上記構成により、絶縁トランスの二次側に接続される負荷によって生ずる二次側巻線の出力電圧と、二次側巻線に設けられる電源出力回路の最適な入力電圧との電位差を小さくでき、高効率で低発熱となる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の実施の形態1に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。
本発明の実施の形態2に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。
本発明の実施の形態3に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。
本発明の実施の形態4に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。
本発明の実施の形態5に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。
周知技術の一例に係る絶縁電源回路の基本構成を示した簡易回路図である。
図1の構成で出力条件変更指示信号を用いない場合の比較例に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。

実施例

0015

以下、本発明の絶縁電源回路に係る幾つかの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。

0016

最初に、本発明の理解を助けるため、周知技術の絶縁電源回路における問題点と、その問題点を解決するための技術的概要を具体的に説明する。図6は、周知技術の一例に係る絶縁電源回路の基本構成を示した簡易回路図である。

0017

図6を参照すれば、この絶縁電源回路では、スイッチングトランス21の一次側に1つの一次側巻線21aが設けられ、二次側に一対の二次側巻線21b、21cが設けられている。一次側巻線21aには、スイッチング電源回路22が接続されている。一対の二次側巻線21b、21cには、それぞれ出力回路23、24が接続されている。出力回路23は、フィードバック制御用であり、フィードバック信号25をスイッチング電源回路22へ出力するように構成されている。

0018

この絶縁電源回路によれば、フィードバック制御を行う二次側巻線21bに接続された出力回路23の負荷を重くすると、フィードバック制御を行わない二次側巻線21cに接続された出力回路24の出力電圧は、上昇する。出力回路24の出力電圧を安定化させるためには、出力回路24における入力電圧と出力電圧との電位差を規定値以上として、確保する必要がある。

0019

ところが、出力回路24の入力電圧は、出力回路23が軽負荷であっても、電位差を出力回路24に接続される最大負荷に対して、確保する必要がある。この事は、出力回路23におけるデバイスの消費電流が大きくなり、出力回路24の出力電圧が高くなることを意味する。しかも、出力回路23が軽負荷であれば、出力回路24の電位差が大きくなる。この結果、出力回路24は、効率が低下し、発熱が過大になってしまう。

0020

そこで、本発明では、絶縁トランスの二次側に接続される負荷によって生ずる二次側巻線の出力電圧と、二次側巻線に設けられる電源出力回路の最適な入力電圧と、の電位差を小さくでき、高効率で低発熱の絶縁電源回路を提供することを目的とする。

0021

この目的を達成するためには、絶縁電源回路が構成上、一次側に一次側巻線が設けられ、二次側に二次側巻線が設けられた絶縁トランスを持つものとする。また、一次側巻線に接続されると共に、電源供給を受けてスイッチング機能のオン・オフにより一次側巻線を励起するスイッチング方式の電源入力回路を有するものとする。電源入力回路への電源供給は、直流電源から行うか、或いは交流電源から直流電源に変換して行うことが可能である。更に、二次側巻線に接続されると共に、一次側巻線の励起に伴い、二次側巻線で発生する出力電圧を入力電圧として、負荷へ定電圧を印加する電源出力回路を有するものとする。尚、電源出力回路は、以下も同様であるように、二次側巻線に接続される定電圧電源回路以降の接続回路構成を示すものとする。

0022

このような構成の絶縁電源回路において、電源入力回路は、負荷の負荷条件に応じて生成されると共に、出力電圧を変更する出力条件の変更を指示する出力条件変更指示信号を用いる。これに従って、電源入力回路では、スイッチング機能のオン・オフを制御することにより、予め設定される励起レベルの見込み値に該当する電圧を生成する電圧生成機能を有する。この電圧生成機能で得られた電圧により、一次側巻線での励起レベルを変化させる。また、電源出力回路では、励起レベルの変化を受けて、二次側巻線で生成される出力電圧を入力電圧として、入力する。この結果、上記目的が達成され、高効率で低発熱の絶縁電源回路が得られる。以下は、本発明の絶縁電源回路に好適な幾つかの実施の形態を、具体的に説明する。

0023

実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。また、図7は、比較例として、図1の構成で出力条件変更指示信号101を用いない場合の絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。ここで、実施の形態1に係る絶縁電源回路は、後述する電源入力回路のスイッチング制御回路3に出力条件変更指示信号101が入力される形態である。これに対し、比較例に係る絶縁電源回路は、電源入力回路のスイッチング制御回路3′に出力条件変更指示信号101が入力されない形態となっている。

0024

各図を参照すれば、これらの絶縁電源回路に共通する基本構成として、絶縁トランス2Aの一次側に1つの一次側巻線201aが設けられ、二次側に一対の二次側巻線202a、202が設けられている。一次側巻線201aには、スイッチング機能を持つ電源入力回路が接続されている。一対の二次側巻線202a、202bには、それぞれ電源出力回路が接続されている。

0025

このうち、電源入力回路は、直流電源1から電源供給されるスイッチング制御回路3、3′と、スイッチング制御回路3、3′に接続されたスイッチング素子4と、スイッチング素子4に対する保護回路としてのスナバ回路5と、を含んで構成される。尚、絶縁トランス2用の電源は、直流以外でも良く、例えば、リプルを含んだ交流を直流に変換してから印加するようにしても良い。

0026

一方の出力系は、二次側巻線202aに整流平滑回路6aが接続され、この整流・平滑回路6aに接続されて定電圧の出力A110を生成して端子へ出力する電源出力回路となる定電圧電源回路としてのシリーズレギュレータ7aを有している。また、他方の出力系は、二次側巻線202bに整流・平滑回路6bが接続され、この整流・平滑回路6bに接続されて定電圧の出力B111を生成して端子へ出力する電源出力回路となる定電圧電源回路としてのシリーズレギュレータ7bを有している。

0027

係る絶縁電源回路において、二次側巻線202aは、整流・平滑回路6aを通して接地接続されている。シリーズレギュレータ7aについても、接地接続されている。また、二次側巻線202bは、整流・平滑回路6bを通して接地接続されている。シリーズレギュレータ7bについても、接地接続されている。また、直流電源1の正極側は、電源入力回路のスイッチング制御回路3、3′の一端と、スナバ回路5を介して絶縁トランス2Aの二次側巻線201aの一端と、に接続されている。直流電源1の負極側は、電源入力回路のスイッチング素子4に接続されている。以上に説明した回路構成は、図1及び図7ともに共通している。

0028

図1に示す実施の形態1に係る絶縁電源回路の場合には、絶縁トランス2Aの二次側巻線202a、202bの出力電圧を変更するために、外部で生成された出力条件変更指示信号101が、端子を介して回路内のスイッチング制御回路3に入力される構成となっている。この構成以外は、図7の回路構成と同じである。

0029

これらの絶縁電源回路では、基本機能として、スイッチング制御回路3、3′によって、スイッチング素子4のオン・オフを制御すると、絶縁トランス2Aの一次側巻線201aが励起され、これに伴って二次側巻線202a、202bで出力電圧が生成される。二次側巻線202a、202bからの出力電圧は、整流・平滑回路6a、6bを通って整流・平滑された後、シリーズレギュレータ7a、7bに印加される。これにより、シリーズレギュレータ7a、7bは、定電圧化された出力A110、出力B111を生成して出力端子へ印加する。

0030

係る絶縁電源回路において、出力A110及び出力B111の負荷電流が増えた場合、絶縁トランス2Aの二次側巻線202a、202bに発生する出力電圧が低下する。また、出力A110及び出力B111の負荷電流が均等でない場合には、絶縁トランス2Aの二次側巻線202a、202bに発生する出力電圧も均等でなくなる。

0031

一般に、シリーズレギュレータ7a、7bは、降圧で使用するものである。シリーズレギュレータ7a、7bの入力電圧は、シリーズレギュレータ7a、7bの出力電圧に、シリーズレギュレータ7a、7bの最小動作電位差を加えた電圧以上の電圧にする必要がある。このため、二次側巻線202a、202bで発生する出力電圧は、条件付きとなる。即ち、シリーズレギュレータ7a、7bに接続される負荷の負荷電流が最大になるときのシリーズレギュレータ7a、7bの出力電圧に、シリーズレギュレータ7a、7bの最小動作電位差を加えた電圧以上の電圧を、出力電圧として発生する必要がある。

0032

具体的に云えば、出力A110と出力B111とに接続される負荷の大小が違い、負荷電流が異なる場合には、二次側巻線202a、202bの何れか一方の、負荷電流が大きい側の出力電圧に合わせる必要がある。負荷電流が小さい方に接続されているシリーズレギュレータは、最適な入力電圧と、実際に入力される入力電圧との電位差が大きくなり、損失及び発熱が大きくなる。最適な入力電圧とは、シリーズレギュレータ7a、7bの出力電圧に最小動作電位差を加えた電圧である。

0033

また、二次側巻線202a、202bが発生する出力電圧を大きくするために、スイッチング制御回路3、3′の制御によって、デューティ比を変更する。デューティ比を極端に大きくするか、或いは小さくした場合には、絶縁電源回路における一次側の電源入力回路の損失が大きくなる。勿論、こうした場合には、スイッチング制御回路3、3′自体の損失も大きくなってしまう。このように、出力A110と出力B111との負荷電流によって、要求される二次側巻線202a、202bの出力電圧が異なる。

0034

図7に示す比較例に係る絶縁電源回路では、スイッチング制御回路3′の制御により設定されるデューティ比の条件によって、二次側巻線202a、202bの出力電圧を変更する機能を持つ。このため、出力A110と出力B111との負荷電流に大小がある場合には、二次側巻線202a、202bの出力電圧と、シリーズレギュレータ7a、7bの最適な入力電圧との電位差を小さくすることが困難になっている。

0035

これに対し、実施の形態1に係る絶縁電源回路では、出力A110と出力B111との負荷条件に応じて、外部で生成されたスイッチング制御回路3の出力条件を変更するための出力条件変更指示信号101を、入力端子を通してスイッチング制御回路3に入力している。負荷条件は、例えば、負荷電流の大小とすれば良い。このため、スイッチング制御回路3の制御は、デューティ比の条件だけでなく、スイッチング制御回路3の出力条件の変更指示を受けることによって、一次側巻線201aでの励起レベルを変化させることが可能になっている。

0036

即ち、スイッチング制御回路3は、出力条件を変更可能な状態でスイッチング素子4のオン・オフを制御することにより、予め設定された励起レベルの見込み値に該当する電圧を生成する電圧生成機能を持つ。この電圧生成機能により得られた電圧で絶縁トランス2Aの一次側巻線201aの励起レベルを変化させる。スイッチング素子4のオン・オフの制御は、期間、或いは周波数を変更させる切り替え機能を含む。尚、スイッチング制御回路3の構成は、フィードバック回路の有無を問わないものとする。

0037

これに伴い、一次側巻線201aの励起レベルの変化を受けて、二次側巻線202a、202bからは、出力条件に応じた出力電圧が生成される。このようにして、二次側巻線202a、202bの出力電圧を変更することにより、二次側巻線202a、202bの出力電圧と、シリーズレギュレータ7a、7bの最適な入力電圧との電位差を小さく抑えることができる。この結果、シリーズレギュレータ7a、7bの損失及び発熱を抑制することがする。また、実施の形態1に係る絶縁電源回路では、スイッチング制御回路3でのデューティ比を極端に大きくしたり、或いは小さくする必要がないため、スイッチング制御回路3の損失が抑制される。

0038

ところで、実施の形態1に係る絶縁電源回路において、絶縁トランス2Aの一次側の電源入力回路、即ち、スイッチング制御回路3及びスイッチング素子4は、一次側巻線201aを励起できれば、細部構成の様式を問わない。例えば、発振回路、D/Aコンバータコンパレータ、マイコンのI/Oポート等により波形生成を行っても良い。また、スイッチング素子4をスイッチング制御回路3に内蔵した構成にしても良い。

0039

また、図1に示した絶縁電源回路の基本構成について、例えば、二次側巻線202a、202b、整流・平滑回路6a、6b、及びシリーズレギュレータ7a、7bの数は、あくまでも一例であり、複数であればその数を問わないものとする。即ち、絶縁トランス2Aは、汎用的なトランスと同じ機能を備えたデバイスを使用し、絶縁する回路構成にできれば、適宜変更が可能である。例えば、フライバックフォワードプッシュプルに代表されるトポロジは、問わないものとする。

0040

更に、絶縁トランス2Aの二次側に設けた定電圧電源回路としてのシリーズレギュレータ7a、7bは、まくまでの一例であり、電圧変換を行うことができれば、回路様式を問わない。例えば、スイッチングレギュレータ、シャントレギュレータも代用できる。尚、シリーズレギュレータ7a、7bの構成についても、フィードバック回路の有無を問わないものとする。

0041

加えて、スイッチング制御回路3に入力される出力条件変更指示信号101は、必ずしも1本の論理信号である必要はない。例えば、シリアル信号パラレル信号アナログ信号等でも良い。マイコン、FPGA(field‐programmable gate array)等によるプログラム、或いは論理回路によって、スイッチング制御回路3を構成する場合、出力条件変更指示信号101は、回路上でなく、プログラム上に設けても良いことになる。但し、実施の形態1の絶縁電源回路で用いる出力条件変更指示信号101は、絶縁トランス2Aの二次側に接続される負荷の大小に応じて外部で生成され、図1に示したように、入力端子を通してスイッチング制御回路3に入力されるものとする。

0042

実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。実施の形態2の絶縁電源回路は、電源出力回路への動作切替制御機能を持つ動作切替制御回路としてのマイコン300Aを使用し、絶縁トランス2Bの二次側で4系統電源出力を得る構成としたものである。

0043

図2を参照すれば、実施の形態2の絶縁電源回路は、絶縁トランス2Bの一次側に1つの一次側巻線201cが設けられ、二次側に総計4つの二次側巻線202c、202d、202e、202fが設けられている。絶縁トランス2Bの一次側の一次側巻線201cに係る電源入力回路は、実施の形態1と同様な構成となっている。また、絶縁トランス2Bの二次側の二次側巻線202c、202d、202e、202fには、それぞれ整流・平滑回路を介して電源出力回路となる定電圧電源回路としてのシリーズレギュレータ7c、7d、7e、7fが接続されている。

0044

実施の形態2の絶縁電源回路において、二次側巻線202cは、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7cを通して接地接続されている。二次側巻線202dについても、同様に、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7dを通して接地接続されている。二次側巻線202eについても、同様に、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7eを通して接地接続されている。二次側巻線202fについても、同様に、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7fを通して接地接続されている。

0045

実施の形態2の絶縁電源回路では、電源供給されると共に、入力端子からスリープ指示信号等の動作指示信号102が入力されるマイコン300Aで生成した出力条件変更指示信号101が、一次側の電源入力回路のスイッチング制御回路3に入力される。また、動作指示信号102が入力されたマイコン300Aを通して生成される動作切替信号103が二次側の電源出力回路のシリーズレギュレータ7c、7d、7eに入力される。シリーズレギュレータ7c、7d、7eに入力される動作切替信号103は、動作上のイネーブルENのオン・オフとして用いられる。

0046

また、実施の形態2の絶縁電源回路では、シリーズレギュレータ7cの出力端子が外部I/F電源112用、シリーズレギュレータ7dの出力端子がアナログ電源113用となっている。I/Fは、インターフェース表記である。また、シリーズレギュレータ7eの出力端子がマイコン電源114用、シリーズレギュレータ7fの出力端子がスタンバイ電源115用となっている。

0047

一般に、マイコン300Aを使用してスタンバイ機能を実現する場合には、マイコン300Aの外部I/F回路用の外部I/F電源112及びアナログ回路用のアナログ電源113をオフにするか、或いは低負荷状態とする。こうして、マイコン300Aの周辺回路に電源供給を継続して行う。

0048

マイコン300Aによりスタンバイ状態とするためには、負荷電流が小さくなる。そこで、実施の形態2に係る絶縁電源回路では、マイコン300Aにより出力条件変更指示信号101を出力し、スイッチング制御回路3の出力条件を設定する。この出力条件は、絶縁トランス2Bの二次側巻線202fの電圧が、マイコン300Aに必要なスタンバイ電源115を得るために必要なシリーズレギュレータ7fの最小動作電位差を超えるようにする。

0049

マイコン300Aがスタンバイ状態を解除し、周辺回路をオンさせる場合には、周辺回路の消費電流を賄う必要がある。絶縁トランス2Bの二次側巻線202c、202d、202eの出力電圧が低下し、これに応じて二次側巻線202fの出力電圧も低下する。このため、マイコン300Aによって、出力条件変更指示信号101を生成し、二次側巻線202c、202d、202e、202fに負荷を加えても、周辺回路の各部に必要な電圧が得られるように、スイッチング制御回路3の出力条件を変更する。スイッチング制御回路3によるスイッチング素子4のオン・オフの制御により、予め設定される励起レベルの見込み値に該当する電圧が生成される点、その制御が期間、或いは周波数を変更させる切り替え機能を含む点は、実施の形態1の場合と同様である。尚、ここでも、スイッチング制御回路3の構成は、フィードバック回路の有無を問わないものとする。

0050

具体的に云えば、スイッチング素子4のオン・オフの制御による一次側巻線201bの励起レベルの変化を受け、二次側巻線202c、202d、202e、202fに出力電圧が発生する。この際、例えばマイコン300Aは、入力される動作指示信号102がスリープ指示信号であれば、そのオフの状態で動作し、動作切替信号103によりシリーズレギュレータ7c、7d、7eのイネーブルENを有効なオン状態とする。そして、動作条件による二次側巻線202c、202d、202e及びシリーズレギュレータ7c、7d、7eと、二次側巻線202fと及びシリーズレギュレータ7fとにおける出入力の電位差が小さくなる。この結果、実施の形態1の場合と同様に、上記目的が達成され、高効率で低発熱の絶縁電源回路が得られる。尚、マイコン300Aは、入力される動作指示信号102がスリープ指示信号であるとき、そのオンの状態で切り状態となり、動作切替信号103がシリーズレギュレータ7c、7d、7eのイネーブルENを無効とするオフ状態になる。即ち、ここでの出力条件変更指示信号101は、電源出力回路への動作切替制御機能を持つマイコン300A自体のオン・オフ又はマイコン300Aの一部の主要機能のオン・オフ、或いは、マイコン300Aによる論理演算に応じて生成される。

0051

因みに、図2に示した実施の形態2に係る電源出力回路の定電圧電源回路に用いたシリーズレギュレータ7c、7d、7e、7fは、出力端子に上記した専用の定電圧を生成して印加する機能を持つが、あくまでも一例であり、これに限定されない。例えば、スイッチングレギュレータ、シャントレギュレータ等を代用しても良く、電圧変換機能を備えるものであれば、回路様式を問わないものとする。

0052

実施の形態3.
図3は、本発明の実施の形態3に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。実施の形態3の絶縁電源回路は、電源供給される論理演算装置としてのマイコン300Bを使用し、実施の形態1に係る電源入力回路が持つスイッチング機能及び電圧生成機能を論理演算によって予め生成されるようにしたものである。使用形態として、1系統のアナログ入力を行い、1系統のアナログ出力を得る適用例を示している。

0053

図3を参照すれば、実施の形態3の絶縁電源回路は、絶縁トランス2Cの一次側に1つの一次側巻線201cが設けられ、二次側に一対の二次側巻線202g、202hが設けられている。一次側巻線201cには、バッファ回路15a、15bを介在させてマイコン300Bが接続されている。また、一対の二次側巻線202g、202hには、整流・平滑回路を介して電源出力回路となる定電圧電源回路の電源回路17a、17bが接続されている。

0054

更に、電源回路17aには、D/Aコンバータ18a及び差動回路19aが接続されている。差動回路19aは、入力側がD/Aコンバータ18aと接続され、出力端子がアナログ出力用とされる。加えて、電源回路17bには、A/Dコンバータ18b及び差動回路19bが接続されている。差動回路19bは、出力側がA/Dコンバータ18bと接続され、入力端子がアナログ入力用とされる。その他、D/Aコンバータ18a及びA/Dコンバータ18bとマイコン300Bとの間には、アイソレータ16が介在され、マイコン300BとD/Aコンバータ18a及びA/Dコンバータ18bとが通信可能になっている。

0055

実施の形態3の絶縁電源回路において、マイコン300B、及びバッファ回路15a、15bを含む構成は、電源入力回路となっている。また、電源回路17aが電源出力回路となっている。更に、差動回路19a、19b、D/Aコンバータ18a、A/Dコンバータ18b、及びアイソレータ16を含む構成は、マイコン300Bとの間で接続される通信系回路となっている。二次側巻線202gは、整流・平滑回路及び電源回路17aを通して接地接続されている。二次側巻線202hは、整流・平滑回路及び電源回路17bを通して接地接続されている。

0056

実施の形態3の絶縁電源回路では、外部から差動回路19bを介して入力されたアナログ入力がA/Dコンバータ18bによってA/D変換されたときに得られる印加電圧、或いはマイコン300Bに設定されたD/Aコンバータ18aの出力電圧を用いる。マイコン300Bは、A/Dコンバータ18bの印加電圧、或いはD/Aコンバータ18aの出力電圧に基づいて、負荷条件を判定し、これに応じてバッファ回路15a、15bを介して絶縁トランス2Cの一次側巻線202cを励起する。マイコン300Bによって生成され、バッファ回路15a、15bを介して絶縁トランス2Cの一次側巻線202cを励起する信号は、内部で生成した出力条件変更指示信号101に基づいてオン・オフ制御されるスイッチング機能を含む。更に、スイッチング機能により得られる予め設定された励起レベルの見込み値に該当する電圧を生成する電圧生成機能を含むものである。

0057

マイコン300Bは、プログラムの条件に限らず、出力電圧、出力電流負荷抵抗を判断し、条件に加えるか、或いは条件を切り替えても良い。一例として、電圧出力を負荷条件とする場合には、一般的に負荷抵抗が小さい程、出力電流が大きくなる。例えば、負荷条件が電流出力である場合には、マイコン300Bから設定した出力電流値により要求電流概算できる。このため、例えば、出力電圧、電流、負荷抵抗をA/Dコンバータ18b、コンパレータ等により判断し、それに応じてマイコン300Bのプログラムによって、出力条件変更指示信号101を内部で生成すれば良い。

0058

マイコン300Bは、内部で生成した出力条件変更指示信号101に基づいてオン・オフ制御されるスイッチング機能、及びそれを受ける電圧生成機能で得られた励起レベルの見込み値に該当する電圧の励起信号をバッファ回路15a、15bへ出力する。そして、バッファ回路15a、15bは、所望の励起信号を絶縁トランス2Cの一次側巻線202cに与える。これにより、絶縁トランス2Cの一次側巻線202cが励起されると、励起レベルが変化する。この励起レベルの変化に伴い、絶縁トランス2Cの二次側巻線202g、202hに出力電圧が発生する。二次側巻線202gの出力電圧は、整流・平滑回路で整流・平滑された後、電源回路17aに印加される。また、二次側巻線202hの出力電圧は、整流・平滑回路で整流・平滑された後、電源回路17bに印加される。電源回路17aは、定電圧を生成して、D/Aコンバータ18a及び差動回路19aに印加する。電源回路17bは、定電圧を生成して、A/Dコンバータ18b及び差動回路19bに印加する。

0059

実施の形態3の絶縁電源回路において、差動回路19aの端子から入力されたアナログ入力は、A/Dコンバータ18bでA/D変換されてデジタル信号となる。デジタル信号は、アイソレータ16及びD/Aコンバータ18aへ送出される。D/Aコンバータ18aは、デジタル信号をD/A変換して生成したアナログ信号を、差動回路19aの端子を通してアナログ出力とする。アイソレータ16は、デジタル信号をマイコン300Bへ送出し通信用とする。このアナログ入力とアナログ出力とを行う際の信号の電位差は、マイコン300Bで一次側巻線202cの励起レベルを変化させて、二次側巻線202g、202hの出力電圧と電源回路17a、17bの入力電圧との電位差を制御しているため、殆ど生じない。この結果、実施の形態1の場合と同様に、上記目的が達成され、高効率で低発熱の絶縁電源回路が得られる。

0060

因みに、実施の形態3の絶縁電源回路におけるA/Dコンバータ18bにDC/DCコンバータを接続し、マイコン300Bによって、DC/DCコンバータの出力条件を変更するようにしても良い。

0061

実施の形態4.
図4は、本発明の実施の形態4に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。実施の形態4の絶縁電源回路は、絶縁トランス2Dの二次側の電源出力回路の前段にフィードバック回路11Aを持たせた構成としたものである。

0062

図4を参照すれば、実施の形態4の絶縁電源回路は、絶縁トランス2Dの一次側に1つの一次側巻線201dが設けられ、二次側に一対の二次側巻線202j、202kが設けられている。絶縁トランス2Dの一次側の電源入力回路は、一次側巻線201dに接続された実施の形態1の場合と同様なスナバ回路を備える他、スイッチングレギュレータ9Aを備えている。また、電源入力回路には、スナバ回路及びスイッチングレギュレータ9Aと接続される開閉素子として、MOS−FET8が使用されている。更に、電源入力回路には、光電変換後にスイッチングレギュレータ9Aへフィードバック信号を与える受光用フォトカプラ10aが備えられている。

0063

絶縁トランス2Dの二次側において、一方の二次側巻線202jには、整流・平滑回路を介してフィードバック回路11Aが接続されている。フィードバック回路11Aは、電子スイッチ14、フィードバック抵抗13a、13b、シャントレギュレータ12、及び発光用のフォトカプラ10bを含んで構成される。フィードバック回路11Aには、定電圧の出力C116を生成して出力端子へ印加する電源出力回路となる定電圧電源回路のシリーズレギュレータ7gが接続されている。他方の二次側巻線202jには、整流・平滑回路を介して電源出力回路となる定電圧電源回路のシリーズレギュレータ7hが接続されている。シリーズレギュレータ7hは、定電圧の出力D117を生成して出力端子へ印加する。

0064

実施の形態4に係る絶縁電源回路において、二次側巻線202jは、整流・平滑回路、フィードバック回路11A、及びシリーズレギュレータ7gを通して接地接続されている。また、二次側巻線202kは、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7hを通して接地接続されている。フォトカプラ10a、10bは、絶縁トランス2Dの一次側と二次側との間のフィードバックを、二次側の発光用のフォトカプラ10bからの照射光を一次側の受光用のフォトカプラ10aが受光し、光電変換することによって行う。

0065

フィードバック回路11Aでは、外部から入力端子を介して電子スイッチ14に、フィードバック抵抗13a、13bを切り替えるための出力条件変更指示信号101が入力されると、電子スイッチ14がオン・オフする。これに際して、シャントレギュレータ12は、フィードバック回路11Aにおいて、フィードバック抵抗13a、13bの抵抗値基準電圧値等を比較用又は基準用として切り替えられるように、定電圧の基準電圧を生成する。

0066

例えば、フィードバック回路11Aに接続されるシリーズレギュレータ7gの出力端子への出力C116を軽負荷とし、フィードバック回路11Aが接続されていないシリーズレギュレータ7hの出力端子への出力D117の負荷電流を増やした場合を想定する。この場合、フィードバック回路11Aに関わる二次側巻線202jの出力電圧は、一定に保たれる。しかし、フィードバック回路11Aに関わらない二次側巻線202kの出力電圧は、低下する。

0067

実施の形態4の絶縁電源回路では、電源出力回路の前段に設けたフィードバック回路11Aにシャントレギュレータ12のフィードバック抵抗13aと並列にフィードバック抵抗13bと電子スイッチ14とを配設している。そして、入力端子から入力されるフィードバック抵抗13a、13bを切り替えるための出力条件変更指示信号101によって、電子スイッチ14をオン・オフする構成としている。これによって、フィードバック回路11Aのフィードバック電圧の比較入力として、シャントレギュレータ12に印加される電圧を、フィードバック抵抗13a又はフィードバック抵抗13a、13bで分圧された二段階に切り替え、これに応じてフォトカプラ10bからの照射光を一次側の受光用のフォトカプラ10aが受光し、光電変換する。この結果、間接的に絶縁トランス2Dの一次側のスイッチングレギュレータ9Aの出力条件を変更している。

0068

この状態により、MOS−FET8のオン・オフの制御が行われることにより、予め設定された励起レベルの見込み値に該当する電圧が生成され、一次側巻線201dの励起レベルが変化する。これに伴い、絶縁トランス2Dの二次側の二次側巻線202j、202kに出力電圧が生成される。この結果、実施の形態1の場合と同様に、上記目的が達成され、高効率で低発熱の絶縁電源回路が得られる。

0069

因みに、実施の形態4の絶縁電源回路のフィードバック回路11Aにおける切替数、回路構成は、あくまでも一例であり、開示したものに限定されない。絶縁トランス2Dの二次側の電圧又は電流を監視し、基準電圧又は基準電流と比較し、フィードバックを行う回路であれば、全てが対象になる。係る回路でフィードバック電圧の値を出力条件変更指示信号101に基づいて可変させ、間接的に絶縁トランス2Dの一次側のスイッチングレギュレータ9A、或いは二次側巻線202j、202kの出力電圧の何れか一つ以上を変更することができれば、形態を問わない。尚、実施の形態4の絶縁電源回路で用いる出力条件変更指示信号101は、絶縁トランス2Dの二次側の電圧又は電流に基づいて外部で生成され、入力端子からフィードバック回路11Aの電子スイッチ14に入力されるものとする。係る出力条件変更指示信号101は、フォトカプラ10bからの照射光の生成に寄与する。

0070

実施の形態5.
図5は、本発明の実施の形態5に係る絶縁電源回路の基本構成を示した概略回路図である。実施の形態5の絶縁電源回路は、絶縁トランス2Eの一次側にフィードバック用補助巻線201fを設け、このフィードバック用補助巻線201fからフィードバックを行うフィードバック回路11Bを電源入力回路に持たせた構成としたものである。

0071

図5を参照すれば、実施の形態5の絶縁電源回路は、絶縁トランス2Eの一次側に一次側巻線201e、フィードバック用補助巻線201fが設けられ、二次側に一対の二次側巻線202m、202nが設けられている。絶縁トランス2Dの一次側の電源入力回路は、一次側巻線201eに接続された実施の形態1の場合と同様なスナバ回路を備える他、スイッチングレギュレータ9Bを備えている。また、電源入力回路には、スナバ回路及びスイッチングレギュレータ9Bと接続される開閉素子として、MOS−FET8が使用されている。更に、電源入力回路には、フィードバック巻線201fと接続されるフィードバック回路11Bが備えられている。

0072

絶縁トランス2Eの二次側において、一方の二次側巻線202mには、整流・平滑回路を介して電源出力回路となる定電圧電源回路のシリーズレギュレータ7jが接続されている。シリーズレギュレータ7jは、定電圧の出力C116を生成して出力端子へ印加する。他方の二次側巻線202nには、整流・平滑回路を介して電源出力回路となる定電圧電源回路のシリーズレギュレータ7kが接続されている。シリーズレギュレータ7kは、定電圧の出力D117を生成して出力端子へ印加する。

0073

実施の形態5に係る絶縁電源回路において、二次側巻線202mは、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7jを通して接地接続されている。また、二次側巻線202nは、整流・平滑回路及びシリーズレギュレータ7kを通して接地接続されている。

0074

一次側の電源入力回路に備えられたフィードバック回路11Bは、フィードバック用補助巻線201f、電子スイッチ14、及びフィードバック抵抗13a、13bを含んで構成される。フィードバック用補助巻線201fからは、フィードバックの比較用の比較信号が得られる。このフィードバック回路11Bでは、フィードバック抵抗13aと並列にフィードバック抵抗13bと電子スイッチ14とを配設している。そして、入力端子から入力されるフィードバック抵抗13a、13bを切り替えるための出力条件変更指示信号101によって、電子スイッチ14をオン・オフする構成としている。これによって、フィードバック回路11Bのスイッチングレギュレータ9Bの比較入力として印加されるフィードバック電圧を、フィードバック抵抗13a又はフィードバック抵抗13a、13bで分圧された二段階に切り替え、間接的に絶縁トランス2Eの一次側のスイッチングレギュレータ9Bの出力条件を変更している。

0075

この状態により、MOS−FET8のオン・オフの制御が行われることにより、予め設定された励起レベルの見込み値に該当する電圧が生成され、一次側巻線201eの励起レベルが変化する。これに伴い、絶縁トランス2Eの二次側の二次側巻線202m、202nに出力電圧が生成される。この結果、実施の形態1の場合と同様に、上記目的が達成され、高効率で低発熱の絶縁電源回路が得られる。

0076

因みに、実施の形態5の絶縁電源回路のフィードバック回路11Bにおける切替数、回路構成は、あくまでも一例であり、開示したものに限定されない。絶縁トランス2Eの一次側の電圧又は電流を監視し、基準電圧又は基準電流と比較し、フィードバックを行う回路であれば、全てが対象となる。係る回路でフィードバック電圧の値を出力条件変更指示信号101に基づいて可変させ、間接的に絶縁トランス2Eの一次側のスイッチングレギュレータ9B、或いは二次側巻線202m、202nの出力電圧の何れか一つ以上を変更することができれば、形態を問わない。尚、実施の形態5に係る絶縁電源回路で用いる出力条件変更指示信号101は、絶縁トランス2Eの一次側の電圧又は電流に基づいて生成され、入力端子からフィードバック回路11Bの電子スイッチ14に入力されるものとする。係る出力条件変更指示信号101は、フィードバック回路11Bのフィードバック電圧の生成に寄与する。

0077

また、実施の形態5の絶縁電源回路において、フィードバック回路11Bの比較信号は、絶縁トランス2Eの一次側のフィードバック用補助巻線201fを設けずに取得し、使用することも可能である。例えば、絶縁トランス2Eの一次側巻線202e、或いはMOS−FET8の電圧又は電流を監視し、フィードバック回路11Bの比較信号として使用しても良い。

0078

即ち、実施の形態5の絶縁電源回路では、電源入力回路に設けられたフィードバック回路11Bがフィードバック用補助巻線201fの出力電圧に基づいて、フィードバック制御を行う。これにより、二次側巻線202m、202nの出力電圧を安定化させることができる。また、このフィードバック回路11Bは、絶縁トランス2Eの一次側の駆動波形を監視した結果の駆動波形に応じてフィードバック制御を行うことにより、出力電圧を安定化させることができる。更に、フィードバック回路11Bは、出力条件変更指示信号101で絶縁トランス2Eの一次側の駆動条件に係る物理量を切り替えることにより、出力電圧を変更することができる。ここでの一次側の駆動条件に係る物理量は、電圧、電流、周波数、デューティ比、デッドタイム等を示すもので、これらを切り替えることによって、出力電圧を変更できることを示す。

0079

尚、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記各実施の形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。例えば、上述した各実施の形態の絶縁電源回路では、出力条件変更指示信号101の生成手法をそれぞれ限定したが、必要な構成部分挿げ替えて適用する等により、他の実施の形態へ置き換えて適用することが可能である。即ち、その内容は、出力条件変更指示信号101を、二次側に接続される負荷の大小に応じて生成するか、一次側又は二次側の電圧又は電流に基づいて生成するか、電源出力回路への動作切替制御機能を持つ動作切替制御回路のオン・オフに応じて生成するか、論理演算装置の論理演算によって生成する場合を示す。

0080

本発明の絶縁電源回路は、マイコン、FPGA等の実装により、多電源回路を有する回路及び機器において適用可能である。例えば、低消費電力且つ低発熱が要求される産業用機器民生用機器車載機器等に利用できる。

0081

産業用機器の例としては、D/A出力、A/D出力、計装温度入力リレー駆動のI/O等に適用できる。適用例としては、多出力D/A出力ユニット未使用チャンネルのオン・オフ時に絶縁電源の損失を抑えて高効率化を図ることができる。

0082

民生用機器の例としては、スタンバイ機能を有するAV機器、スタンバイ機能と重負荷とが繰り返される炊飯器湯沸かし器等の白物機器において、待機電力の削減のために好適となる。

0083

車載機器の例としては、AV機器、ECU等の電装品主機運転及び停止時、或いは特定機能オフ時の消費電力削減のために好適となる。

0084

2A〜2E絶縁トランス、3、3′スイッチング制御回路、4スイッチング素子、7a〜7kシリーズレギュレータ、8MOS−FET、9A、9Bスイッチングレギュレータ、11A、11Bフィードバック回路、12シャントレギュレータ、13a、13bフィードバック抵抗、14電子スイッチ、17a、17b電源回路、201a〜201e 一次側巻線、202a〜202n 二次側巻線、101出力条件変更指示信号、102動作指示信号、103 動作切替信号、112 外部I/F電源、113アナログ電源、114マイコン電源、115スタンバイ電源、201fフィードバック用補助巻線、300A、300B マイコン。

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