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技術 栽培システム、管理サーバ及び栽培方法

出願人 ヤンマーグリーンシステム株式会社
発明者 金澤進一池口直樹中井龍資
出願日 2018年2月22日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2020-501927
公開日 2020年12月3日 (1年2ヶ月経過) 公開番号 WO2019-163058
状態 未査定
技術分野 植物の栽培 水耕栽培
主要キーワード 湿度調節機 乾湿計 日がさ 冷暖房器 光強度調節 生育日数 積算温度 平均湿度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年12月3日)のものです。
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図面 (10)

課題・解決手段

本発明は、作物を容易かつ適切に生長させることができる栽培システムの提供を課題とする。本発明の一態様に係る栽培システムは、1又は複数の端末が、栽培液吸液量情報を含む作物の生育情報管理サーバに送信する生育情報送信手段と、管理サーバから生育情報に基づく作物の栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段とを有し、管理サーバが、作物を生育するのに適した生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、1又は複数の端末から生育情報送信手段で送信される生育情報を受信する生育情報受信手段と、生育情報受信手段で受信した生育情報をデータベースに格納される最適生育情報と比較し、作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、生育環境算出手段で算出した生育環境情報を生育情報送信手段で生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する。

概要

背景

作物栽培する場合、作業者は通常作物の生育具合を定期的に観察し、葉の大きさ等の樹姿を基に給水量や施肥量等を調整する。この従来の栽培方法では、作業者が自身の限られた経験や知識に基づいて給水量、施肥量等を判断している。しかしながら、この栽培方法によると、作業者が自身の経験又は知識に基づいて判断できない場合や、作業者の熟練度が不十分な場合等には適切に対処できないことがある。従って、この栽培方法によると、十分な収量を得られない場合がある。

そのため、今日では作業者個人の経験や知識に基づかないで作物を栽培することが可能な栽培システムが発案されている(特開2010−75172号公報参照)。

概要

本発明は、作物を容易かつ適切に生長させることができる栽培システムの提供を課題とする。本発明の一態様に係る栽培システムは、1又は複数の端末が、栽培液吸液量情報を含む作物の生育情報管理サーバに送信する生育情報送信手段と、管理サーバから生育情報に基づく作物の栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段とを有し、管理サーバが、作物を生育するのに適した生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、1又は複数の端末から生育情報送信手段で送信される生育情報を受信する生育情報受信手段と、生育情報受信手段で受信した生育情報をデータベースに格納される最適生育情報と比較し、作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、生育環境算出手段で算出した生育環境情報を生育情報送信手段で生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する。

目的

本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、作物を容易かつ適切に生長させることができる栽培システム、管理サーバ及び栽培方法の提供を課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する栽培システムであって、上記作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末と、上記1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを備え、上記1又は複数の端末が、栽培液吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記管理サーバに送信する生育情報送信手段と、上記管理サーバから上記生育情報に基づく上記作物の栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段とを有し、上記管理サーバが、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、上記1又は複数の端末から上記生育情報送信手段で送信される生育情報を受信する生育情報受信手段と、上記生育情報受信手段で受信した生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、上記生育環境算出手段で算出した生育環境情報を上記生育情報送信手段で生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する栽培システム。

請求項2

上記1又は複数の端末が、上記作物の品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を上記管理サーバに送信する希望情報送信手段を有し、上記管理サーバが、上記希望情報送信手段で送信される希望情報を受信する希望情報受信手段を有し、上記生育環境算出手段が、上記希望情報を加味した上記生育環境情報を算出する請求項1に記載の栽培システム。

請求項3

上記生育環境情報が、光強度情報、上記栽培液の肥料濃度情報、風速情報温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つである請求項1又は請求項2に記載の栽培システム。

請求項4

上記生育情報が、さらに積算日射量情報、平均風速情報及び平均飽差情報の少なくともいずれか1つを含む請求項1、請求項2又は請求項3に記載の栽培システム。

請求項5

上記1又は複数の端末が、上記生育環境情報受信手段で受信した生育環境情報に基づいて上記作物を栽培した生育結果情報を上記管理サーバに送信する生育結果情報送信手段を有し、上記管理サーバが、上記生育結果情報を受信する生育結果情報受信手段を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の栽培システム。

請求項6

作物を活着させる培地部と、栽培液を貯留する貯留槽と、上記貯留槽から上記培地部に毛管現象により栽培液を流通する送液部と、上記貯留槽内の栽培液の水位が一定に保たれるよう上記貯留槽内の栽培液の減少量に応じて上記貯留槽に栽培液を供給する供給機構と、上記貯留槽内の栽培液の減少量又は上記供給機構から上記貯留槽への栽培液の供給量に基づいて上記作物の吸液量情報を経時的に算出する演算手段とを有する栽培ユニットをさらに備え、上記生育情報送信手段が、上記演算手段で算出された吸液量情報を含む生育情報を上記管理サーバに送信する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の栽培システム。

請求項7

作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバであって、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、上記1又は複数の端末から送信される栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、上記生育環境算出手段で算出した生育環境情報を上記生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する管理サーバ。

請求項8

情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する栽培方法であって、上記作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末と、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースを有し、上記1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを用い、上記1又は複数の端末が栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記管理サーバに送信する生育情報送信ステップと、上記管理サーバが上記1又は複数の端末から上記生育情報送信ステップで送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップと、上記管理サーバが上記生育情報受信ステップで受信した生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップと、上記管理サーバが上記生育環境算出ステップで算出した生育環境情報を上記生育情報送信ステップで生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信ステップと、上記1又は複数の端末が上記管理サーバから上記生育環境情報送信ステップで送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップとを有する栽培方法。

技術分野

0001

本発明は、栽培システム管理サーバ及び栽培方法に関する。

背景技術

0002

作物栽培する場合、作業者は通常作物の生育具合を定期的に観察し、葉の大きさ等の樹姿を基に給水量や施肥量等を調整する。この従来の栽培方法では、作業者が自身の限られた経験や知識に基づいて給水量、施肥量等を判断している。しかしながら、この栽培方法によると、作業者が自身の経験又は知識に基づいて判断できない場合や、作業者の熟練度が不十分な場合等には適切に対処できないことがある。従って、この栽培方法によると、十分な収量を得られない場合がある。

0003

そのため、今日では作業者個人の経験や知識に基づかないで作物を栽培することが可能な栽培システムが発案されている(特開2010−75172号公報参照)。

先行技術

0004

特開2010−75172号公報

0005

本発明の一態様に係る栽培システムは、情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する栽培システムであって、上記作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末と、上記1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを備え、上記1又は複数の端末が、栽培液吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記管理サーバに送信する生育情報送信手段と、上記管理サーバから上記生育情報に基づく上記作物の栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段とを有し、上記管理サーバが、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、上記1又は複数の端末から上記生育情報送信手段で送信される生育情報を受信する生育情報受信手段と、上記生育情報受信手段で受信した生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、上記生育環境算出手段で算出した生育環境情報を上記生育情報送信手段で生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する。

0006

本発明の他の一態様に係る管理サーバは、作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバであって、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、上記1又は複数の端末から送信される栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、上記生育環境算出手段で算出した生育環境情報を上記生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する。

0007

本発明の他の一態様に係る栽培方法は、情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する栽培方法であって、上記作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末と、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースを有し、上記1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを用い、上記1又は複数の端末が栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記管理サーバに送信する生育情報送信ステップと、上記管理サーバが上記1又は複数の端末から上記生育情報送信ステップで送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップと、上記管理サーバが上記生育情報受信ステップで受信した生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップと、上記管理サーバが上記生育環境算出ステップで算出した生育環境情報を上記生育情報送信ステップで生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信ステップと、上記1又は複数の端末が上記管理サーバから上記生育環境情報送信ステップで送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップとを有する。

図面の簡単な説明

0008

本発明の一実施形態に係る栽培システムを示す概略ブロック図である。
図1の栽培システムの栽培ユニットを示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る栽培方法を示すシーケンス図である。
図1の栽培システムとは異なる実施形態に係る栽培システムを示す概略ブロック図である。
図3の栽培方法とは異なる実施形態に係る栽培方法を示すシーケンス図である。
図1及び図4の栽培システムとは異なる実施形態に係る栽培システムを示す概略ブロック図である。
図3及び図5の栽培方法とは異なる実施形態に係る栽培方法を示すシーケンス図である。
図1図4及び図6の栽培システムとは異なる実施形態に係る栽培システムを示す概略ブロック図である。
図3図5及び図7の栽培方法とは異なる実施形態に係る栽培方法を示すシーケンス図である。

実施例

0009

[本発明が解決しようとする課題]
上記公報に記載の栽培システムは、植物の置かれている環境を環境データとして取得する測定手段と、この植物の育成に適した育成環境データを記憶する記憶手段とを有しており、上記環境データと育成環境データとを比較することで植物が置かれている環境をこの植物の育成に適した育成環境に近づけるようガイド可能に構成されている。

0010

上記公報に記載の栽培システムは、植物を育成するための外的環境を予め設定された環境に近づけるようにガイドするものである。そのため、この栽培システムによると、植物の実際の育成状況に合わせて植物の育成環境を調整することは困難である。特に、実際の栽培現場では、植物の日々の育成状況に応じて育成環境を微調整する必要が生じる場合があるが、この栽培システムによってはこのような微調整を行うことは困難である。

0011

本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、作物を容易かつ適切に生長させることができる栽培システム、管理サーバ及び栽培方法の提供を課題とする。

0012

[本発明の効果]
本発明に係る栽培システム、管理サーバ及び栽培方法は、作物を容易かつ適切に生長させることができる。

0013

[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。

0014

本発明の一態様に係る栽培システムは、情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する栽培システムであって、上記作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末と、上記1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを備え、上記1又は複数の端末が、栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記管理サーバに送信する生育情報送信手段と、上記管理サーバから上記生育情報に基づく上記作物の栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段とを有し、上記管理サーバが、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、上記1又は複数の端末から上記生育情報送信手段で送信される生育情報を受信する生育情報受信手段と、上記生育情報受信手段で受信した生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、上記生育環境算出手段で算出した生育環境情報を上記生育情報送信手段で生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する。

0015

当該栽培システムは、データベースが、1又は複数の端末から送信される栽培液の吸液量情報を含む作物の生育情報に対応する最適生育情報を格納しているので、生育環境算出手段が、上記生育情報を上記最適生育情報と比較することで上記作物に適した生育環境情報を算出することができる。そのため、当該栽培システムによると、作物の実際の生育状況に基づいてこの作物の生育環境を制御することができる。従って、当該栽培システムは、作物を容易かつ適切に生長させることができる。

0016

上記1又は複数の端末が、上記作物の品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を上記管理サーバに送信する希望情報送信手段を有し、上記管理サーバが、上記希望情報送信手段で送信される希望情報を受信する希望情報受信手段を有し、上記生育環境算出手段が、上記希望情報を加味した上記生育環境情報を算出するとよい。このように、上記1又は複数の端末が、上記作物の品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を上記管理サーバに送信し、上記生育環境算出手段が上記希望情報を加味した上記生育環境情報を算出することによって、上記作物の品質、収量又は収穫時期が作業者の希望に近づくよう上記作物の生長を促すことができる。

0017

上記生育環境情報が、光強度情報、上記栽培液の肥料濃度情報、風速情報温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであるとよい。このように、上記生育環境情報が光強度情報、上記栽培液の肥料濃度情報、風速情報、温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであることで、上記作物の生育状況に応じた好ましい生育環境情報を上記生育環境算出手段によって容易に算出することができる。

0018

上記生育情報が、さらに積算日射量情報、平均風速情報及び平均飽差情報の少なくともいずれか1つを含むとよい。このように、上記生育情報が、上記吸液量情報に加え、積算日射量情報、平均風速情報及び平均飽差情報の少なくともいずれか1つを含むことによって、上記作物を生長させるうえでより適切な生育情報を得ることができる。

0019

上記1又は複数の端末が、上記生育環境情報受信手段で受信した生育環境情報に基づいて上記作物を栽培した生育結果情報を上記管理サーバに送信する生育結果情報送信手段を有し、上記管理サーバが、上記生育結果情報を受信する生育結果情報受信手段を有するとよい。このように、上記1又は複数の端末が、上記生育環境情報受信手段で受信した生育環境情報に基づいて上記作物を栽培した生育結果情報を上記管理サーバに送信する生育結果情報送信手段を有し、上記管理サーバが、上記生育結果情報を受信する生育結果情報受信手段を有することによって、上記管理サーバに実際の生育結果情報をフィードバックすることができる。

0020

当該栽培システムは、作物を活着させる培地部と、栽培液を貯留する貯留槽と、上記貯留槽から上記培地部に毛管現象により栽培液を流通する送液部と、上記貯留槽内の栽培液の水位が一定に保たれるよう上記貯留槽内の栽培液の減少量に応じて上記貯留槽に栽培液を供給する供給機構と、上記貯留槽内の栽培液の減少量又は上記供給機構から上記貯留槽への栽培液の供給量に基づいて上記作物の吸液量情報を経時的に算出する演算手段とを有する栽培ユニットをさらに備え、上記生育情報送信手段が、上記演算手段で算出された吸液量情報を含む生育情報を上記管理サーバに送信するとよい。このように、上記送液部が毛管現象によって栽培液を上記培地部に流通することで、上記作物の吸液量を上記培地部への供給量と略一致させることができるので、上記作物の吸液量情報を上記演算手段によって容易かつ確実に算出することができる。従って、上記生育情報送信手段によって上記作物の正確な吸液量を送信することができる。

0021

また、本発明の他の一態様に係る管理サーバは、作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバであって、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースと、上記1又は複数の端末から送信される栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段と、上記生育環境算出手段で算出した生育環境情報を上記生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信手段とを有する。

0022

当該管理サーバは、データベースが、1又は複数の端末から送信される栽培液の吸液量情報を含む作物の生育情報に対応する最適生育情報を格納しているので、生育環境算出手段が、上記生育情報を上記最適生育情報と比較することで上記作物に適した生育環境情報を算出することができる。そのため、当該管理サーバによると、作物の実際の生育状況に基づいてこの作物の生育環境を制御することができる。従って、当該管理サーバは、作物を容易かつ適切に生長させることができる。

0023

また、本発明の他の一態様に係る栽培方法は、情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する栽培方法であって、上記作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な1又は複数の端末と、上記作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースを有し、上記1又は複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを用い、上記1又は複数の端末が栽培液の吸液量情報を含む上記作物の生育情報を上記管理サーバに送信する生育情報送信ステップと、上記管理サーバが上記1又は複数の端末から上記生育情報送信ステップで送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップと、上記管理サーバが上記生育情報受信ステップで受信した生育情報を上記データベースに格納される最適生育情報と比較し、上記作物に適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップと、上記管理サーバが上記生育環境算出ステップで算出した生育環境情報を上記生育情報送信ステップで生育情報を送信した端末に送信する生育環境情報送信ステップと、上記1又は複数の端末が上記管理サーバから上記生育環境情報送信ステップで送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップとを有する。

0024

当該栽培方法は、データベースが、1又は複数の端末から送信される栽培液の吸液量情報を含む作物の生育情報に対応する最適生育情報を格納しているので、生育環境算出ステップで、上記生育情報を上記最適生育情報と比較することで上記作物に適した生育環境情報を算出することができる。そのため、当該栽培方法によると、作物の実際の生育状況に基づいてこの作物の生育環境を制御することができる。従って、当該栽培方法は、作物を容易かつ適切に生長させることができる。

0025

本発明は、特徴的な処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実施することも可能である。また、本発明は、栽培システム又は管理サーバの一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することも可能である。

0026

[本発明の実施形態の詳細]
本発明の好適な実施形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。

0027

[第一実施形態]
<栽培システム>
図1の栽培システム1は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培システム1は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末2と、複数の端末2とネットワーク通信可能な管理サーバ3とを備える。また、当該栽培システム1は、図2に示すように、作物Pを栽培可能な複数の栽培ユニット4を備える。なお、「圃場」とは、1又は複数の栽培ユニット4が設置される場所をいい、室内空間であってもよく、屋外空間であってもよい。また、「圃場で用いられる」とは、圃場内使用可能に構成されている限り、実際の使用場所が圃場外である場合も含む。

0028

複数の端末2は、栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ3に送信する生育情報送信手段11aと、管理サーバ3から上記生育情報に基づく作物Pの栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段11bとを有する。管理サーバ3は、作物Pを生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベース12と、複数の端末2から生育情報送信手段11aで送信される生育情報を受信する生育情報受信手段13aと、生育情報受信手段13aで受信した生育情報をデータベース12に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段14aと、生育環境算出手段14aで算出した生育環境情報を生育情報送信手段11aで生育情報を送信した端末2に送信する生育環境情報送信手段13bとを有する。なお、「栽培液の吸液量情報を含む作物の生育情報」とは、栽培液の吸液量情報を生育情報としてそのまま含む場合の他、栽培液の吸液量情報に基づいて算出される情報(例えば栽培液の積算吸液量情報)を生育情報として含む場合も包含する概念である。

0029

当該栽培システム1は、データベース12が、複数の端末2から送信される栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報に対応する最適生育情報を格納しているので、生育環境算出手段14aが、上記生育情報を上記最適生育情報と比較することで作物Pに適した生育環境情報を算出することができる。そのため、当該栽培システム1によると、作物Pの実際の生育状況に基づいてこの作物Pの生育環境を制御することができる。より詳しくは、当該栽培システム1は、日々変化し得る作物Pの生育情報に応じて作物Pの生育環境をリアルタイムで随時修正しつつこの作物Pを適切に生長させることができる。従って、当該栽培システム1は、作物Pを容易かつ適切に生長させることができる。また、当該栽培システム1は、栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を用いてこの作物Pの生育環境を制御することができるので、作物Pの生育状況を目視にて確認しなくてもこの作物Pを適切に生長させることができる。

0030

〈情報通信ネットワーク〉
情報通信ネットワークXとしては、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の有線ネットワーク無線LAN(Wireless Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等の無線ネットワーク、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。

0031

〈作物〉
作物Pとしては、特に限定されるものではなく、例えば果菜類根菜類葉菜類イネ科植物花菜類等が挙げられるが、吸液量情報に基づいて適切に生長させやすい果菜類が好ましく、中でもトマトが特に好ましい。

0032

〈栽培液〉
栽培液Qは、水に肥料を配合したものである。この肥料は、雑菌繁殖することを抑制する観点から、化学肥料を含むことが好ましい。

0033

(端末)
端末2は、例えば各圃場で作物Pを栽培する作業者各人が保有する。端末2としては、例えばスマートフォンタブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)、ウェアラブルPC、ゲーム機等の携帯型又は据置き型端末が挙げられる。端末2は、例えば1つの圃場に対して1対1で設けられており、この圃場に設置される栽培ユニット4で栽培される作物Pの生育を制御するために用いられる。また、1つの圃場に複数の栽培ユニット4が設置される場合、端末2は、各栽培ユニット4に対して1対1で設けられてもよい。

0034

複数の端末2は、情報通信ネットワークXを介して管理サーバ3とデータ通信可能な通信手段11と、CPU(Central Processing Unit)を含み、各種通信の制御を行うと共に、例えばインストールされた所定のアプリケーションを実行する制御手段15と、上記アプリケーションの実行や、その他必要な表示を行うディスプレイを含む表示手段(不図示)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体を含み、所定のアプリケーションプログラム等を格納すると共に、アプリケーションの処理等に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段11は、上述の生育情報送信手段11a及び生育環境情報受信手段11bを含む。なお、複数の端末2は、管理サーバ3に加え、栽培ユニット4とも有線又は無線通信可能に構成されていてもよい。

0035

(管理サーバ)
管理サーバ3は、作物Pが栽培される圃場で用いられこの作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末2とネットワーク通信可能に構成されている。管理サーバ3は、圃場毎又は栽培ユニット4毎に作物Pの好ましい生育環境情報を算出し、作物Pの好ましい生育環境情報を各圃場に対応して設けられる端末2に送信可能に構成されている。管理サーバ3は、例えば1又は複数のCPUから構成することができる。管理サーバ3は、情報通信ネットワークXを介して複数の端末2とデータ通信可能な通信手段13と、CPUを含み、各種通信の制御を行うと共に、作物Pの生育に必要な情報を算出する制御手段14と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD等の記憶媒体を含み、データベース12や制御手段14の実行プログラム等を格納すると共に、制御手段14の処理に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段13は、上述の生育情報受信手段13a及び生育環境情報送信手段13bを含む。また、制御手段14は、上述の生育環境算出手段14aを含む。

0036

当該管理サーバ3は、データベース12が複数の端末2から送信される栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報に対応する最適生育情報を格納しているので、生育環境算出手段14aが、上記生育情報を上記最適生育情報と比較することで作物Pに適した生育環境情報を算出することができる。そのため、当該管理サーバ3によると、作物Pの実際の生育状況に基づいてこの作物Pの生育環境を制御することができる。従って、当該管理サーバ3は、作物Pを容易かつ適切に生長させることができる。

0037

(データベース)
データベース12は、作物Pの吸液量情報、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つに基づく最適生育情報を格納する。データベース12は、例えば作物Pの生育日数をM[日]、積算吸液量をA[L]とした場合、A=nM(但し、nは正の定数)によって求められる最適生育情報を格納する。中でも、データベース12は、作物Pの積算吸収肥料量情報、積算日射量情報及び平均飽差情報に基づく最適生育情報を格納することが好ましい。具体的には、データベース12は、作物Pの栽培液Qの活着時以降の積算吸液量[L]にこの栽培液Qの肥料濃度[me/L]を乗じて求められる積算吸収肥料量をF[me]、日射量計によって求められる作物Pの活着時以降における作物Pへの積算日射量をS[W・hr/m2]、作物Pの活着時以降における栽培空間平均温度及び平均湿度によって求められる上記栽培空間における平均飽差をD[g/m3]とし、作物Pの生長指標をGとした場合、G=F/(SαDβ)(但し、α及びβは定数)で算出される最適生育情報を格納することが好ましい。また、データベース12は、作物Pの積算吸収肥料量情報、積算日射量情報、平均風速情報及び平均飽差情報に基づく最適生育情報を格納することも好ましい。具体的には、風速計によって求められる上記栽培空間における作物Pの活着時以降の平均風速をC[m/s]とした場合、G=F/(SαDβCγ)(但し、α、β及びγは定数)で算出される最適生育情報を格納することも好ましい。上記最適生育情報は、作物Pの種類毎に設定されてもよく、さらに作物Pの生長段階に応じて設定されてもよい。例えば作物Pがトマトである場合、作物Pの生長段階は、栽培期間の各日の平均温度を積算して求められる積算温度を基に定めることが可能である。具体的には、播種日から起算した積算温度が1000℃となった時点を第1花房開花期、1210℃となった時点を第2花房開花期と規定することが可能である。なお、「栽培空間」とは、栽培ユニットが室内空間に設置される場合にはこの室内空間をいい、栽培ユニットが屋外に設置される場合にはこの屋外において作物を栽培するために区画された空間をいう。

0038

(栽培ユニット)
栽培ユニット4は、図2に示すように、作物Pを活着させる培地部21と、栽培液Qを貯留する貯留槽22と、貯留槽22から培地部21に毛管現象により栽培液Qを流通する送液部23と、貯留槽22内の栽培液Qの水位が一定に保たれるよう貯留槽22内の栽培液Qの減少量に応じて貯留槽22に栽培液Qを供給する供給機構24と、貯留槽22内の栽培液Qの減少量又は供給機構24から貯留槽22への栽培液Qの供給量に基づいて作物Pの吸液量情報を経時的に算出する演算手段25と、培地部21、貯留槽22及び送液部23を支持する架台26とを有する。

0039

また、栽培ユニット4は、作物Pへの日射量情報を取得する日射量取得機構27と、作物Pの上記栽培空間の風速を取得する風速取得機構28と、作物Pを栽培する上記栽培空間の飽差情報を取得する飽差取得機構29と、作物Pへ照射される光強度を調節する光強度調節機構30と、作物Pに供給する栽培液Qの肥料濃度を調節する肥料濃度調節機構31と、作物Pの上記栽培空間の風速を調節する風速調節機構32と、上記栽培空間の温度を調節する温度調節機構33と、上記栽培空間の湿度を調節する湿度調節機構34とを有する。上述の演算手段25、日射量取得機構27、風速取得機構28及び飽差取得機構29は、生育情報取得機構36を構成する。また、上述の光強度調節機構30、肥料濃度調節機構31、風速調節機構32、温度調節機構33及び湿度調節機構34は、作物Pの生育環境を調節する生育環境調節機構37を構成する。当該栽培システム1は、1つの圃場に1つの栽培ユニット4が設置されてもよく、1つの圃場に複数の栽培ユニット4が設置されてもよい。

0040

(培地部)
培地部21は、状の枠体21a内に複数の粒子21bが充填された構成を有する。培地部21は、枠体21aの長手方向に複数の作物Pを活着可能に構成されてもよく、1つの作物Pのみを活着可能に構成されてもよい。枠体21aは、長手方向と垂直方向の断面がU字状である。枠体21aは、透水性及び防根性を有する帯状透水シートによって構成されている。上記透水シートは、幅方向(長手方向と垂直な水平方向)の中心部を下方に弛ませた状態で幅方向の両端部が架台26に固定されている。枠体21aの素材としては、特に限定されるものではなく、例えば紙、織布、不織布等が挙げられる。

0041

複数の粒子21bは、枠体21a内に充填されて粒子層を構成する。粒子21bとしては、枠体21a内に充填されて毛管現象を発現するものであれば特に限定されないが、例えば土壌、パミスサンド等の微粒軽石多孔性火山岩粉砕粒、粒状のロックウールコーラルサンドサンゴ木炭等が挙げられる。

0042

(貯留槽)
貯留槽22は、後述の栽培液槽24aから供給される栽培液Qを一時貯留する。貯留槽22は枠体21bの下方に配設されている。貯留槽22は樋状に形成されている。貯留槽22の長手方向と枠体21bの長手方向とは平行である。

0043

(送液部)
送液部23はシート体である。送液部23の具体的な平面形状は特に限定されないが、例えば矩形状、好ましくは長方形状である。送液部23は、短手方向の一端が貯留槽22に貯留される栽培液Q中に浸漬している。また、送液部23は、他端側(栽培液Q中に浸漬される側と反対側)の一部が枠体21aの底部と当接している。これにより、貯留槽22に貯留される栽培液Qを毛管現象により揚水し、枠体21aの底部に供給可能に構成されている。送液部23の材質としては、毛管現象により栽培液Qを揚水し、この栽培液Qを枠体21aの底部に供給できるものであれば特に限定されないが、例えば不織布、ロックウール、フェルトポリウレタン等の合成樹脂などが挙げられる。

0044

(供給機構)
供給機構24は、栽培液Qを貯留する栽培液槽24aと、栽培液槽24aに貯留される栽培液Qを貯留槽22に圧送可能なポンプ24bと、貯留槽22の水位を検出するセンサ24cと、貯留槽22における栽培液Qの水位が一定以下である場合に栽培液槽24aから貯留槽22に栽培液Qを供給するようにポンプ24bを駆動すると共に、貯留槽22における栽培液Qの水位が一定以上となった場合にポンプ24bの駆動を停止する駆動制御部24dとを有する。

0045

〈センサ〉
センサ24cは、所定間隔で経時的に貯留槽22の水位を検出する。センサ24cによる水位の検出間隔としては、特に限定されないが、例えば1秒以上60秒以下の一定間隔とすることができる。センサ24cの種類としては、貯留槽22の水位を経時的に検出することができる限り特に限定されるものではなく、光学式フロート式静電容量式超音波式等のレベルセンサを用いることができる。

0046

〈駆動制御部〉
駆動制御部24dは、センサ24cで検出された貯留槽22の水位を基にポンプ24bを駆動制御する。栽培ユニット4は、後述するように演算手段25がセンサ24cで検出された貯留槽22の水位の変化を容量に換算するよう構成されていてもよい。駆動制御部24dは、演算手段25で算出される容量分の栽培液Qを貯留槽22に供給するようポンプ24bを駆動制御するよう構成されてもよく、センサ24cで検出される貯留槽22の水位が一定になるまでポンプ24bを駆動制御するよう構成されてもよい。

0047

(演算手段)
演算手段25は、CPUを含んで構成される。栽培ユニット4は、毛管現象によって栽培液Qを培地部21に流通するので、貯留槽22内の栽培液Qの減少量を作物Pの吸液量と一致させることができる。演算手段25は、例えばセンサ24cで検出された貯留槽22の水位の変化を容量に換算し、この容量を作物Pの吸液量情報として算出する。一方、演算手段25は、栽培液槽24aから貯留槽22に栽培液Qを供給する供給管内に設けられる流量計35によって計測される栽培液Qの流量から作物Pの吸液量情報を求めてもよい。なお、演算手段25が貯留槽22への栽培液Qの供給量に基づいて作物Pの吸液量情報を求める場合、流量計35が演算手段25を兼ねることも可能である。

0048

(日射量取得機構)
日射量取得機構27としては、作物Pに照射される日射量情報を取得可能な公知の器具を用いることができ、例えば照度計を用いることができる。

0049

(風速取得機構)
風速取得機構28としては、上記栽培空間における風速を測定可能な公知の器具を用いることができ、例えば風速計を用いることができる。風速取得機構28は、上記栽培空間の複数個所で測定した風速の平均値を上記栽培空間の風速として求めてもよく、上記栽培空間の任意の1点の風速を上記栽培空間の風速として求めてもよい。

0050

(飽差取得機構)
飽差取得機構29としては、上記栽培空間における飽差情報を直接取得可能な器具を用いてもよいし、温度及び相対湿度を計測し、これらの値から飽差情報を間接的に取得するものでもよい。相対湿度を計測する湿度計としては、公知のものが使用でき、例えば乾湿計を用いることができる。

0051

(光強度調節機構)
光強度調節機構30としては、作物Pへ照射される光の光強度を調節可能な公知の部材を用いることができ、例えば遮光カーテン等の遮光部材を用いることができる。

0052

(肥料濃度調節機構)
肥料濃度調節機構31としては、作物Pに供給する栽培液Qの肥料濃度を調節可能な公知の構成を用いることができる。肥料濃度調節機構31は、例えば栽培液槽24aに貯留される栽培液Qの肥料濃度を調節するものであってもよく、栽培液槽24aから排出された栽培液Qの肥料濃度を調節するものであってもよい。また、肥料濃度調節機構31は、栽培液Qにおける水量を調節することで肥料濃度を調節するものであってもよく、栽培液Qにおける肥料の含有量を調節することで肥料濃度を調節するものであってもよい。

0053

(風速調節機構)
風速調節機構32としては、例えば当該栽培システムが室内空間を用いたものである場合、天窓側窓等、屋外に連通する窓の開閉機構循環ファンが挙げられる。

0054

(温度調節機構)
温度調節機構33としては、上記栽培空間の温度を調節可能な公知の部材を用いることができ、例えばスプリンクラーミスト発生器送風ファン等を用いることができる。また、温度調節機構33としては、栽培ユニット4が室内空間に設置される場合、ヒートポンプ等の冷暖房器、窓の開閉機構等を用いることも可能である。

0055

(湿度調節機構)
湿度調節機構34としては、上記栽培空間の湿度を調節可能な公知の部材を用いることができ、例えば上述の遮光カーテン、スプリンクラー、ミスト発生器、送風ファン、窓の開閉機構等を用いることができる。

0056

以下、当該栽培システム1の各手段について詳説する。

0057

(生育情報送信手段)
生育情報送信手段11aは、作物Pの見た目に依拠しない生育情報を管理サーバ3に送信する。生育情報送信手段11aは、演算手段25で算出された吸液量情報を含む生育情報を管理サーバ3に送信する。当該栽培システム1は、送液部23が毛管現象によって栽培液Qを培地部21に流通することで作物Pの吸液量を培地部21への供給量と略一致させることができるので、作物Pの吸液量情報を演算手段25によって容易かつ確実に算出することができる。従って、当該栽培システム1は、生育情報送信手段11aによって作物Pの正確な吸液量を送信することができる。生育情報送信手段11aは、演算手段25で算出された吸液量情報のみを作物Pの生育情報として管理サーバ3に送信してもよく、上記吸液量情報に加え、日射量取得機構27で取得された日射量情報、風速取得機構28で取得された風速情報及び飽差取得機構29で取得された飽差情報の少なくともいずれか1つを作物Pの生育情報として管理サーバ3に送信してもよい。つまり、上記生育情報は、上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。またこの場合、生育情報送信手段11aは、上記吸液量情報、日射量情報、風速情報及び飽差情報をそのまま管理サーバ3に送信してもよく、例えば制御手段15によって積算吸液量情報、積算日射量情報、平均風速情報及び平均飽差情報を算出したうえで管理サーバ3に送信してもよい。さらに、生育情報送信手段11aは、上記吸液量情報、日射量情報、風速情報及び飽差情報をそれぞれ送信してもよく、これらの情報に所定の演算を加えた情報を管理サーバ3に送信してもよい。当該栽培システム1は、上記生育情報が、上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを含むことによって、作物Pを生長させるうえでより適切な外部環境を加味した生育情報を得ることができる。

0058

(生育情報受信手段)
生育情報受信手段13aは、上述のように生育情報送信手段11aで送信される生育情報を受信する。

0059

(生育環境算出手段)
生育環境算出手段14aは、複数の端末2から送信される栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報をデータベース12に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する。生育環境算出手段14aは、例えば生育情報受信手段13aで生育情報として作物Pの吸液量情報を受信した場合、この吸液量情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース12が、上述のようにA=nMによって表される最適生育情報を格納し、生育環境算出手段14aはこの最適生育情報に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0060

一方、生育環境算出手段14aは、生育情報受信手段13aで生育情報として上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを受信した場合、これらの生育情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース12が、上述のようにG=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)で表される最適生育情報を格納し、生育環境算出手段14aはこの最適生育情報に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0061

生育環境算出手段14aで算出する上記生育環境情報は、上述の生育環境調節機構37によって調節可能な生育環境情報である。生育環境算出手段14aで算出する上記生育環境情報は、光強度情報、栽培液Qの肥料濃度情報、風速情報、温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであるとよい。当該栽培システム1は、上記生育環境情報が光強度情報、上記栽培液の肥料濃度情報、風速情報、温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであることで、作物Pの生育状況に応じた好ましい生育環境情報を生育環境算出手段14aによって容易に算出することができる。また、この構成によれば、例えば季節等の関係で温度や湿度を調節することが困難な場合であっても、他の生育環境情報を用いることで作物Pを適切に生長させやすい。

0062

(生育環境情報送信手段)
生育環境情報送信手段13bは、生育情報送信手段11aで上記生育情報を送信した端末2に、この生育情報に対して生育環境算出手段14aで算出された生育環境情報を送信する。

0063

(生育環境情報受信手段)
生育環境情報受信手段11bは、生育環境情報送信手段13bで送信される生育環境情報を受信する。

0064

<栽培方法>
次に、図3を参照して本発明の一実施形態に係る栽培方法について説明する。当該栽培方法は、情報通信ネットワークを介して作物の生育を管理する。当該栽培方法は、作物が栽培される圃場で用いられ、この作物の生育情報を取得可能な複数の端末と、作物を生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベースを有し、複数の端末とネットワーク通信可能な管理サーバとを用いる。当該栽培方法は、図1の栽培システム1を用いて好適に実施することができる。そのため、以下では図1の栽培システム1を用いる場合について説明する。

0065

当該栽培方法は、複数の端末2が栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ3に送信する生育情報送信ステップ(S01)と、管理サーバ3が複数の端末2から生育情報送信ステップ(S01)で送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップ(S02)と、管理サーバ3が生育情報受信ステップ(S02)で受信した生育情報をデータベース12に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップ(S03)と、管理サーバ3が生育環境算出ステップ(S03)で算出した生育環境情報を生育情報送信ステップ(S01)で生育情報を送信した端末2に送信する生育環境情報送信ステップ(S04)と、複数の端末2が管理サーバ3から生育環境情報送信ステップ(S04)で送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップ(S05)とを有する。

0066

当該栽培方法は、上記一連のステップを一定間隔で繰り返し行うことが好ましい。上記一連のステップの繰り返し間隔の上限としては、10日が好ましく、5日がより好ましく、2日がさらに好ましい。一方、上記繰り返し間隔の下限としては、例えば1分とすることができ、当該栽培方法のランニングコストを抑制する観点からは1時間であってもよく、10時間であってもよい。

0067

当該栽培方法は、データベース12が複数の端末2から送信される栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報に対応する最適生育情報を格納しているので、生育環境算出ステップ(S03)で、上記生育情報を上記最適生育情報と比較することによって作物Pに適した生育環境情報を算出することができる。そのため、当該栽培方法によると、作物Pの実際の生育状況に基づいてこの作物Pの生育環境を制御することができる。より詳しくは、当該栽培方法は、日々変化し得る作物Pの生育情報に応じて作物Pの生育環境をリアルタイムで随時修正しつつこの作物Pを適切に生長させることができる。従って、当該栽培方法は、作物Pを容易かつ適切に生長させることができる。また、当該栽培方法は、栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を用いてこの作物Pの生育環境を制御することができるので、作物Pの生育状況を目視にて確認しなくてもこの作物Pを適切に生長させることができる。

0068

(生育情報送信ステップ)
S01は、生育情報送信手段11aによって行われる。S01では、作物Pの見た目に依拠しない生育情報を管理サーバ3に送信する。S01では、演算手段25で算出された吸液量情報を含む生育情報を管理サーバ3に送信する。S01では、演算手段25で算出された吸液量情報のみを作物Pの生育情報として管理サーバ3に送信してもよく、上記吸液量情報に加え、日射量取得機構27で取得された日射量情報、風速取得機構28で取得された風速情報及び飽差取得機構29で取得された飽差情報の少なくともいずれか1つを作物Pの生育情報として管理サーバ3に送信してもよい。つまり、上記生育情報は、上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。またこの場合、S01では、上記吸液量情報、日射量情報、風速情報及び飽差情報をそのまま管理サーバ3に送信してもよく、例えば制御手段15によって積算吸液量情報、積算日射量情報、平均風速情報及び平均飽差情報を算出したうえで管理サーバ3に送信してもよい。さらに、S01では、上記吸液量情報、日射量情報、風速情報及び飽差情報をそれぞれ送信してもよく、これらの情報に所定の演算を加えた情報を管理サーバ3に送信してもよい。

0069

(生育情報受信ステップ)
S02は、生育情報受信手段13aによって行われる。S02では、上述のようにS01で送信される生育情報を受信する。

0070

(生育環境算出ステップ)
S03は、生育環境算出手段14aによって行われる。S03では、例えばS02で生育情報として作物Pの吸液量情報を受信した場合、この吸液量情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース12が上述のようにA=nMによって表される最適生育情報を格納し、S03でこの最適生育情報に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0071

一方、S03では、S02で生育情報として上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを受信した場合、これらの生育情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース12が上述のようにG=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)で表される最適生育情報を格納し、S03でこの最適生育情報に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0072

S03で算出する上記生育環境情報は、上述の生育環境調節機構37によって調節可能な生育環境情報である。S03で算出する上記生育環境情報は、光強度情報、栽培液Qの肥料濃度情報、風速情報、温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであるとよい。

0073

(生育環境情報送信ステップ)
S04は、生育環境情報送信手段13bによって行われる。S04では、S01で上記生育情報を送信した端末2に、この生育情報に対してS03で算出された生育環境情報を送信する。

0074

(生育環境情報受信ステップ)
S05は、生育環境情報受信手段11bによって行われる。S05では、S04で送信される生育環境情報を受信する。

0075

[第二実施形態]
<栽培システム>
図4の栽培システム41は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培システム41は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末42と、複数の端末42とネットワーク通信可能な管理サーバ3と、作物Pを栽培可能な複数の栽培ユニット4とを備える。当該栽培システム41は、栽培ユニット4及びこの栽培ユニット4に対応する端末42が情報通信可能に構成されている。当該栽培システム41は、栽培ユニット4及びこの栽培ユニット4に対応する端末42が栽培装置43を構成している。なお、管理サーバ3、栽培ユニット4及び情報通信ネットワークXとしては、図1の栽培システム1と同様とすることができるため、同一符号を付して説明を省略する。

0076

(端末)
端末42は、対応する栽培ユニット4と一体的に設けられてもよく、別体として設けられてもよい。栽培ユニット4と別体として設けられる場合の端末42としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、PDA、PC、ウェアラブルPC、ゲーム機等の携帯型又は据置き型端末が挙げられる。

0077

端末42は、栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ3に送信する生育情報送信手段44aと、管理サーバ3から上記生育情報に基づく作物Pの栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段44bと、栽培ユニット4で栽培される作物Pの生育情報を取得する生育情報取得手段45aと、栽培ユニット4で栽培される作物Pの生育環境を制御する生育環境制御手段45bとを有する。

0078

端末42は、情報通信ネットワークXを介して管理サーバ3とデータ通信可能な通信手段44と、CPUを含み、各種通信の制御を行うと共に、例えばインストールされた所定のアプリケーションを実行する制御手段45と、上記アプリケーションの実行や、その他必要な表示を行うディスプレイを含む表示手段(不図示)と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD等の記憶媒体を含み、所定のアプリケーションプログラム等を格納すると共に、アプリケーションの処理等に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段44は、上述の生育情報送信手段44a及び生育環境情報受信手段44bを含む。制御手段45は、上述の生育情報取得手段45a及び生育環境制御手段45bを含む。生育情報送信手段44aは、生育情報取得手段45aで取得された生育情報を送信する以外、図1の栽培システム1の生育情報取得手段11aと同様に構成される。また、生育環境情報受信手段44bは、図1の栽培システム1の生育環境情報受信手段11bと同様に構成される。

0079

(生育情報取得手段)
生育情報取得手段45aは、演算手段25で算出された作物Pの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を取得する。生育情報取得手段45aは、上述の生育情報取得機構36で取得された生育情報を取得する。生育情報取得手段45aは、上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを含む生育情報を取得することが好ましい。

0080

(生育環境制御手段)
生育環境制御手段45bは、生育環境情報受信手段44bで受信した生育環境情報に基づいて作物Pの生育環境を制御する。生育環境制御手段45bは、上述の生育環境調節機構37を制御することで生育環境を制御する。生育環境制御手段45bは、生育環境情報受信手段44bが生育環境情報を受信すると作物Pの生育環境を自動的に制御するよう構成されていることが好ましい。生育環境制御手段45bによって制御する生育環境は、光強度、栽培液Qの肥料濃度、風速、温度及び湿度の少なくともいずれか1つであるとよい。生育環境制御手段45bは、光強度調節機構30を制御することで作物Pに照射される光強度を制御可能に構成されている。生育環境制御手段45bは、肥料濃度調節機構31を制御することで作物Pに供給する栽培液Qの肥料濃度を制御可能に構成されている。生育環境制御手段45bは、風速調節機構32を制御することで上記栽培空間の風速を制御可能に構成されている。生育環境制御手段45bは、温度調節機構33を制御することで上記栽培空間の温度を制御可能に構成されている。生育環境制御手段45bは、湿度調節機構34を制御することで上記栽培空間の湿度を制御可能に構成されている。

0081

当該栽培システム41は、端末42が栽培ユニット4で栽培される作物Pの生育情報を取得する生育情報取得手段45aと、栽培ユニット4で栽培される作物Pの生育環境を制御する生育環境制御手段45bとを有するので、作物Pをより適切に生育することができる。特に、当該栽培システム41は、生育環境情報受信手段44bが作物Pの生育環境を自動的に制御するように構成されることで、生育環境を調節するうえでの人為的なミスを抑制し、作物Pをさらに適切に生育することができる。

0082

<栽培方法>
次に、図5を参照して図4の栽培システム41を用いた栽培方法について説明する。当該栽培方法は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培方法は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末42と、作物Pを生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベース12を有し、複数の端末42とネットワーク通信可能な管理サーバ3とを用いる。

0083

当該栽培方法は、複数の端末42が栽培ユニット4で栽培される作物Pの生育情報を取得する生育情報取得ステップ(S11)と、複数の端末42が生育情報取得ステップ(S11)で取得された栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ3に送信する生育情報送信ステップ(S12)と、管理サーバ3が複数の端末42から生育情報送信ステップ(S12)で送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップ(S13)と、管理サーバ3が生育情報受信ステップ(S13)で受信した生育情報をデータベース12に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップ(S14)と、管理サーバ3が生育環境算出ステップ(S14)で算出した生育環境情報を生育情報送信ステップ(S12)で生育情報を送信した端末42に送信する生育環境情報送信ステップ(S15)と、複数の端末42が管理サーバ3から生育環境情報送信ステップ(S15)で送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップ(S16)と、複数の端末42が生育環境情報受信ステップ(S16)で受信した生育環境情報に基づいて作物Pの生育環境を制御する生育環境制御ステップ(S17)とを備える。当該栽培方法は、生育情報取得ステップ(S11)及び生育環境制御ステップ(S17)を備え、生育情報送信ステップ(S12)で生育情報取得ステップ(S11)で取得された生育情報を管理サーバ3に送信する以外、図3の栽培方法と同様の手順で行うことができる。そのため、以下では生育情報取得ステップ(S11)及び生育環境制御ステップ(S17)についてのみ説明する。

0084

(生育情報取得ステップ)
S11は、生育情報取得手段45aによって行われる。S11では、演算手段25で算出された作物Pの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を取得する。S11では、上述の生育情報取得機構36で取得された生育情報を取得する。S11では、上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを含む生育情報を取得することが好ましい。

0085

(生育環境制御ステップ)
S17は、生育環境制御手段45bによって行われる。S17では、上述の生育環境調節機構37を制御することで生育環境を制御する。S17では、S16で生育環境情報を受信すると作物Pの生育環境を自動的に制御することが好ましい。S17で制御する生育環境は、光強度、栽培液Qの肥料濃度、風速、温度及び湿度の少なくともいずれか1つであるとよい。S17では、光強度調節機構30を制御することで作物Pに照射される光強度を制御する。また、S17では、肥料濃度調節機構31を制御することで作物Pに供給する栽培液Qの肥料濃度を制御する。また、S17では、風速調節機構32を制御することで上記栽培空間の風速を制御する。また、S17では、温度調節機構33を制御することで上記栽培空間の温度を制御する。また、S17では、湿度調節機構34を制御することで上記栽培空間の湿度を制御する。

0086

当該栽培方法は、生育情報送信ステップ(S12)で生育情報取得ステップ(S11)で取得された生育情報を管理サーバ3に送信し、生育環境制御ステップ(S17)で生育環境情報受信ステップ(S16)で受信した生育環境情報を用いて作物Pの生育環境を制御するので、作物Pをより適切に生育することができる。特に、当該栽培方法は、生育環境制御ステップ(S17)で作物Pの生育環境を自動的に制御することで、生育環境を調節するうえでの人為的なミスを抑制し、作物Pをさらに適切に生育することができる。

0087

[第三実施形態]
<栽培システム>
図6の栽培システム51は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培システム51は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末52と、複数の端末52とネットワーク通信可能な管理サーバ53とを備える。また、当該栽培システム51は、作物Pを栽培可能な複数の栽培ユニット4を備える。

0088

複数の端末52は、栽培液Qの吸液量を含む作物Pの生育情報を管理サーバ53に送信する生育情報送信手段54aと、作物Pの品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を管理サーバ53に送信する希望情報送信手段54bと、管理サーバ53から上記生育情報に基づく作物Pの栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段54cとを有する。管理サーバ53は、作物Pを生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベース58と、複数の端末52から生育情報送信手段54aで送信される生育情報を受信する生育情報受信手段56aと、複数の端末52から希望情報送信手段54bで送信される希望情報を受信する希望情報受信手段56bと、生育情報受信手段56aで受信した生育情報をデータベース58に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段57aと、生育環境算出手段57aで算出した生育環境情報を生育情報送信手段54aで生育情報を送信した端末52に送信する生育環境情報送信手段56cとを有する。生育環境算出手段57aは、上記希望情報を加味した生育環境情報を算出する。

0089

複数の端末52は、情報通信ネットワークXを介して管理サーバ53とデータ通信可能な通信手段54と、CPUを含み、各種通信の制御を行うと共に、例えばインストールされた所定のアプリケーションを実行する制御手段55と、上記アプリケーションの実行や、その他必要な表示を行うディスプレイを含む表示手段(不図示)と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD等の記憶媒体を含み、所定のアプリケーションプログラム等を格納すると共に、アプリケーションの処理等に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段54は、上述の生育情報送信手段54a、希望情報送信手段54b及び生育環境情報受信手段54cを含む。

0090

管理サーバ53は、情報通信ネットワークXを介して複数の端末52とデータ通信可能な通信手段56と、CPUを含み、各種通信の制御を行うと共に、作物Pの生育に必要な情報を算出する制御手段57と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD等の記憶媒体を含み、データベース58や制御手段57の実行プログラム等を格納すると共に、制御手段57の処理に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段56は、上述の生育情報受信手段56a、希望情報受信手段56b及び生育環境情報送信手段56cを含む。また、制御手段57は、上述の生育環境算出手段57aを含む。

0091

当該栽培システム51は、複数の端末52が希望情報送信手段54bを有し、管理サーバ53が希望情報受信手段56bを有し、生育環境算出手段57aが上記希望情報を加味した生育環境情報を算出する以外、図1の栽培システム1と同様の構成とすることができる。そのため、以下では希望情報送信手段54b、希望情報受信手段56b及び生育環境算出手段57aについてのみ説明する。

0092

(希望情報送信手段)
希望情報送信手段54bは、端末52の操作に基づいて作物Pの品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を送信する。具体的には、希望情報送信手段54bは、作物Pの果実甘みを高めたい、収量を増やしたい、収穫時期を早めたい等の作業者の希望情報を管理サーバ53に送信する。この希望情報は、作業者が任意に入力した情報であってもよく、当該栽培システム51において予め設定された項目から選択されたものであってもよい。

0093

(希望情報受信手段)
希望情報受信手段56bは、上述のように希望情報送信手段54bで送信される希望情報を受信する。

0094

(生育環境算出手段)
生育環境算出手段57aは、複数の端末52から送信される栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報に希望情報受信手段56bで受信した希望情報を加味したうえで作物Pに適した生育環境情報を算出する。生育環境算出手段57aは、データベース58に格納される最適生育情報に対して作物Pの生長を促進又は抑制するよう補正した生育環境情報を算出する。

0095

生育環境算出手段57aは、例えば生育情報受信手段56aで生育情報として作物Pの吸液量情報を受信した場合、この吸液量情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース58が上述のようにA=nMによって表される最適生育情報を格納し、生育環境算出手段57aがこの最適生育情報に上記希望情報を加味した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。例えば生育環境算出手段57aは、希望情報受信手段56bが作物Pの果実の甘みを高めたいとの希望情報を受信した場合、A=nMにおけるnの値が小さくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。また、生育環境算出手段57aは、希望情報受信手段56bが作物Pの果実の収量を増やしたい又は収穫時期を早めたいとの希望情報を受信した場合、A=nMにおけるnの値が大きくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0096

一方、生育環境算出手段57aは、生育情報受信手段56aで生育情報として上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを受信した場合、これらの生育情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース58が上述のようにG=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)で表される最適生育情報を格納し、生育環境算出手段57aがこの最適生育情報に上記希望情報を加味した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。例えば生育環境算出手段57aは、希望情報受信手段56bが作物Pの果実の甘みを高めたいとの希望情報を受信した場合、G=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)におけるGの値が小さくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。また、生育環境算出手段57aは、希望情報受信手段56bが作物Pの果実の収量を増やしたい又は収穫時期を早めたいとの希望情報を受信した場合、G=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)におけるGの値が大きくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0097

生育環境算出手段57aで算出する上記生育環境情報は、上述の生育環境調節機構37によって調節可能な生育環境情報である。生育環境算出手段57aで算出する上記生育環境情報は、光強度情報、栽培液Qの肥料濃度情報、風速情報、温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであるとよい。

0098

当該栽培システム51は、複数の端末52が、作物Pの品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を管理サーバ53に送信し、生育環境算出手段57aが上記希望情報を加味した上記生育環境情報を算出することによって、作物Pの品質、収量又は収穫時期が作業者の希望に近づくよう作物Pの生長を促すことができる。

0099

<栽培方法>
次に、図7を参照して図6の栽培システム51を用いた栽培方法について説明する。当該栽培方法は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培方法は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末52と、作物Pを生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベース58を有し、複数の端末52とネットワーク通信可能な管理サーバ53とを用いる。

0100

当該栽培方法は、複数の端末52が栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ53に送信する生育情報送信ステップ(S21)と、管理サーバ53が複数の端末52から生育情報送信ステップ(S21)で送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップ(S22)と、複数の端末52が作物Pの品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を管理サーバ53に送信する希望情報送信ステップ(S23)と、管理サーバ53が希望情報送信ステップ(S23)で送信される希望情報を受信する希望情報受信ステップ(S24)と、管理サーバ53が生育情報受信ステップ(S22)で受信した生育情報をデータベース58に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップ(S25)と、管理サーバ53が生育環境算出ステップ(S25)で算出した生育環境情報を生育情報送信ステップ(S21)で生育情報を送信した端末52に送信する生育環境情報送信ステップ(S26)と、複数の端末52が管理サーバ53から生育環境情報送信ステップ(S26)で送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップ(S27)とを備える。当該栽培方法は、生育環境算出ステップ(S25)で、希望情報受信ステップ(S24)で受信した希望情報を加味した生育環境情報を算出する。当該栽培方法における希望情報送信ステップ(S23)、希望情報受信ステップ(S24)及び生育環境算出ステップ(S25)以外の各ステップは、図3の栽培方法と同様に行うことができる。そのため、以下では希望情報送信ステップ(S23)、希望情報受信ステップ(S24)及び生育環境算出ステップ(S25)についてのみ説明する。なお、当該栽培方法では、希望情報送信ステップ(S23)及び希望情報受信ステップ(S24)を生育情報送信ステップ(S21)及び生育情報受信ステップ(S22)の前に行ってもよく、希望情報送信ステップ(S23)及び希望情報受信ステップ(S24)を生育情報送信ステップ(S21)及び生育情報受信ステップ(S22)と同時に行ってもよい。

0101

(希望情報送信ステップ)
S23は、希望情報送信手段54bによって行われる。S23では、端末52の操作に基づいて作物Pの品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を送信する。具体的には、S23では、作物Pの果実の甘みを高めたい、収量を増やしたい、収穫時期を早めたい等の作業者の希望情報を管理サーバ53に送信する。この希望情報は、作業者が任意に入力した情報であってもよく、予め設定された項目から選択されたものであってもよい。

0102

(希望情報受信ステップ)
S24は、希望情報受信手段56bによって行われる。S24では、上述のようにS23で送信される希望情報を受信する。

0103

(生育環境算出ステップ)
S25は、生育環境算出手段57aによって行われる。S25では、S22で受信した生育情報にS24で受信した希望情報を加味したうえで作物Pに適した生育環境情報を算出する。S25では、データベース58に格納される最適生育情報に対して作物Pの生長を促進又は抑制するよう補正した生育環境情報を算出する。

0104

S25では、例えばS22で生育情報として作物Pの吸液量情報を受信した場合、この吸液量情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース58が上述のようにA=nMで表される最適生育情報を格納し、S25でこの最適生育情報に上記希望情報を加味した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。例えばS25では、S24で作物Pの果実の甘みを高めたいとの希望情報を受信した場合、A=nMにおけるnの値が小さくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。また、S25では、S24で作物Pの果実の収量を増やしたい又は収穫時期を早めたいとの希望情報を受信した場合、A=nMにおけるnの値が大きくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0105

一方、S25では、S22で生育情報として上記吸液量情報に加え、日射量情報、風速情報及び飽差情報の少なくともいずれか1つを受信した場合、これらの生育情報に基づく作物Pに適した生育環境情報を算出する。この場合、例えばデータベース58が上述のようにG=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)で表される最適生育情報を格納し、S25でこの最適生育情報に上記希望情報を加味した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。例えばS25では、S24で作物Pの果実の甘みを高めたいとの希望情報を受信した場合、G=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)におけるGの値が小さくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。また、S25では、S24で作物Pの果実の収量を増やしたい又は収穫時期を早めたいとの希望情報を受信した場合、G=F/(SαDβ)又はG=F/(SαDβCγ)におけるGの値が大きくなるよう補正した希望生育環境に近づけるための作物Pの生育環境情報を算出する。

0106

S25で算出する上記生育環境情報は、上述の生育環境調節機構37によって調節可能な生育環境情報である。S25で算出する上記生育環境情報は、光強度情報、栽培液Qの肥料濃度情報、風速情報、温度情報及び湿度情報の少なくともいずれか1つであるとよい。

0107

当該栽培方法は、S23で作物Pの品質、収量又は収穫時期に関する希望情報を管理サーバ53に送信し、S25で上記希望情報を加味した上記生育環境情報を算出することによって、作物Pの品質、収量又は収穫時期が作業者の希望に近づくよう作物Pの生長を促すことができる。

0108

[第四実施形態]
<栽培システム>
図8の栽培システム61は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培システム61は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末62と、複数の端末62とネットワーク通信可能な管理サーバ63とを備える。また、当該栽培システム61は、作物Pを栽培可能な複数の栽培ユニット4を備える。

0109

複数の端末62は、栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ63に送信する生育情報送信手段64aと、管理サーバ63から上記生育情報に基づく作物Pの栽培に適した生育環境情報を受信する生育環境情報受信手段64bと、生育環境情報受信手段64bで受信した生育環境情報に基づいて作物Pを栽培した生育結果情報を管理サーバ63に送信する生育結果情報送信手段64cとを有する。管理サーバ63は、作物Pを生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベース68と、複数の端末62から生育情報送信手段64aで送信される生育情報を受信する生育情報受信手段66aと、生育情報受信手段66aで受信した生育情報をデータベース68に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出手段67aと、生育環境算出手段67aで算出した生育環境情報を生育情報送信手段64aで生育情報を送信した端末62に送信する生育環境情報送信手段66bと、生育結果情報送信手段64cで送信される生育結果情報を受信する生育結果情報受信手段66cとを有する。

0110

複数の端末62は、情報通信ネットワークXを介して管理サーバ63とデータ通信可能な通信手段64と、CPUを含み、各種通信の制御を行うと共に、例えばインストールされた所定のアプリケーションを実行する制御手段65と、上記アプリケーションの実行や、その他必要な表示を行うディスプレイを含む表示手段(不図示)と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD等の記憶媒体を含み、所定のアプリケーションプログラム等を格納すると共に、アプリケーションの処理等に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段64は、上述の生育情報送信手段64a、生育環境情報受信手段64b及び生育結果情報送信手段64cを含む。

0111

管理サーバ63は、情報通信ネットワークXを介して複数の端末62とデータ通信可能な通信手段66と、CPUを含み、各種通信の制御を行うと共に、作物Pの生育に必要な情報を算出する制御手段67と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体や、HDD等の記憶媒体を含み、データベース68や制御手段67の実行プログラム等を格納すると共に、制御手段67の処理に必要となるデータが必要に応じて読み込まれる記憶手段(不図示)とを有する。通信手段66は、上述の生育情報受信手段66a、生育環境情報送信手段66b及び生育結果情報受信手段66cを含む。また、制御手段67は、上述の生育環境算出手段67aを含む。

0112

当該栽培システム61は、複数の端末62が生育結果情報送信手段64cを有し、管理サーバ63が生育結果情報受信手段66cを有する以外、図1の栽培システム1と同様の構成とすることができる。

0113

当該栽培システム61は、複数の端末62が生育結果情報送信手段64cを有し、管理サーバ63が生育結果情報受信手段66cを有するので、管理サーバ63に実際の生育結果情報をフィードバックすることができる。

0114

<栽培方法>
次に、図9を参照して図8の栽培システム61を用いた栽培方法について説明する。当該栽培方法は、情報通信ネットワークXを介して作物Pの生育を管理する。当該栽培方法は、作物Pが栽培される圃場で用いられ、この作物Pの生育情報を取得可能な複数の端末62と、作物Pを生育するのに適した上記生育情報に対応する最適生育情報を格納するデータベース68を有し、複数の端末62とネットワーク通信可能な管理サーバ63とを用いる。

0115

当該栽培方法は、複数の端末62が栽培液Qの吸液量情報を含む作物Pの生育情報を管理サーバ63に送信する生育情報送信ステップ(S31)と、管理サーバ63が複数の端末62から生育情報送信ステップ(S31)で送信される生育情報を受信する生育情報受信ステップ(S32)と、管理サーバ63が生育情報受信ステップ(S32)で受信した生育情報をデータベース68に格納される最適生育情報と比較し、作物Pに適した生育環境情報を算出する生育環境算出ステップ(S33)と、管理サーバ63が生育環境算出ステップ(S33)で算出した生育環境情報を生育情報送信ステップ(S31)で生育情報を送信した端末62に送信する生育環境情報送信ステップ(S34)と、複数の端末62が管理サーバ63から生育環境情報送信ステップ(S34)で送信される生育環境情報を受信する生育環境情報受信ステップ(S35)と、複数の端末62が生育環境情報受信ステップ(S35)で受信した生育環境情報に基づいて作物Pを栽培した生育結果情報を管理サーバ63に送信する生育結果情報送信ステップ(S36)と、管理サーバ63が生育結果情報送信ステップ(S36)で送信される生育結果情報を受信する生育結果情報受信ステップ(S37)とを備える。生育結果情報送信ステップ(S36)は、生育結果情報送信手段64cによって行われる。生育結果情報受信ステップ(S37)は、生育結果情報受信手段66cによって行われる。

0116

当該栽培方法における生育結果情報送信ステップ(S36)及び生育結果情報受信ステップ(S37)以外の各ステップは、図3の栽培方法と同様に行うことができる。

0117

当該栽培方法は、生育結果情報送信ステップ(S36)で、生育環境算出ステップ(S33)で算出された上記生育環境情報に基づいて作物Pを栽培した生育結果情報を管理サーバ63に送信し、生育結果情報受信ステップ(S37)でこの生育結果情報を受信するので、管理サーバ63に実際の生育結果情報をフィードバックすることができる。

0118

[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。

0119

例えば当該栽培システムは作物の生育情報を取得可能な1つの端末のみを備えていてもよい。また、当該栽培方法は、作物の生育情報を取得可能な1つの端末のみを用いたものであってもよい。

0120

上述の実施形態の少なくとも一部の構成は任意に組み合わせて用いることが可能である。例えば図1図6及び図8の栽培システムにおいて、栽培ユニット及びこの栽培ユニットに対応する端末が栽培装置を構成していてもよい。また、図1図6及び図8の栽培システムの端末が、栽培ユニットで栽培される作物の生育情報を取得する生育情報取得手段及び栽培ユニットで栽培される作物の生育環境を制御する生育環境制御手段を有していてもよい。また、図6の栽培システムにおいて、端末が生育環境情報受信手段で受信した生育環境情報に基づいて作物を栽培した生育結果情報を管理サーバに送信する生育結果情報送信手段を有し、管理サーバが上記生育結果情報を受信する生育結果情報受信手段を有していてもよい。

0121

当該栽培システムは、1又は複数の端末が作物の生育情報を取得可能である限り、必ずしも上記実施形態で説明した栽培ユニットを備えていなくてもよい。また、当該栽培システムは、上記栽培ユニットを備える場合でも、この栽培ユニットの培地部、貯留槽、送液部、供給機構、架台等の具体的構成は上記実施形態で説明した構成に限定されるものではない。

0122

1,41,51,61栽培システム
2,42,52,62端末
3,53,63管理サーバ
4栽培ユニット
11,13,44,54,56,64,66通信手段
11a,44a,54a,64a生育情報送信手段
11b,44b,54c,64b生育環境情報受信手段
12,58,68データベース
13a,56a,66a 生育情報受信手段
13b,56c,66b 生育環境情報送信手段
14,15,45,55,57,65,67 制御手段
14a,57a,67a 生育環境算出手段
21培地部
21a枠体
21b粒子
22貯留槽
23 送液部
24供給機構
24a栽培液槽
24bポンプ
24cセンサ
24d駆動制御部
25演算手段
26架台
27日射量取得機構
28風速取得機構
29飽差取得機構
30光強度調節機構
31肥料濃度調節機構
32風速調節機構
33温度調節機構
34湿度調節機構
35流量計
36 生育情報取得機構
37 生育環境調節機構
43栽培装置
45a 生育情報取得手段
45b 生育環境制御手段
54b希望情報送信手段
56b 希望情報受信手段
64c 生育結果情報送信手段
66c 生育結果情報受信手段
P作物
Q栽培液
X 情報通信ネットワーク

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