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技術 多層紙及びその製造方法

出願人 特種東海製紙株式会社
発明者 杉山智規岩間大輔
出願日 2018年9月3日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2019-542002
公開日 2020年10月29日 (3ヶ月経過) 公開番号 WO2019-054221
状態 未査定
技術分野 紙(4) クレジットカード等
主要キーワード 磁気フィルム 蛍光発色性 黒透かし 白透かし 金属光沢フィルム 多層紙 マイクロスリッター 円網シリンダー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2020年10月29日)のものです。
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図面 (3)

課題・解決手段

本発明は、第1紙層及び第2紙層を備える多層紙であって、第1紙層及び第2紙層の間にパール顔料層が存在しており、第2紙層が開口部を有しており、開口部を介してパール顔料層が露出している、多層紙に関する。本発明により、透かし部分のみを容易に認識可能な多層紙を提供することができる。

概要

背景

商品券等の印刷物偽造防止技術として、透かしが知られている。透かしは、それが施されている紙を透かして見たときに現れる模様であり、模様部分透け見える「白透かし」と、模様部分が周辺部に比して黒ずんで見える「黒透かし」とが知られている。

これらの透かし模様は通常、湿式抄紙における湿紙形成段階ワイヤーパート)において、パルプ繊維などの構成繊維坪量を部分的に変化させることによって形成される。例えば、ワイヤーパートにおいて、凸型の模様を施した抄紙網を用いた場合には、湿紙における該凸型の模様部分に対応する部分に、周辺部に比して厚みの薄い型付けがなされ、その型付けされた部分が、該湿紙を乾燥して得られる紙における白透かしとなり、また、凹型の模様を施した抄紙網を用いた場合には、湿紙における該凹型の模様部分に対応する部分に、周辺部に比して厚みの厚い型付けがなされ、その型付けされた部分が、該湿紙を乾燥して得られる紙における黒透かしとなる。

また、透かし模様の一種として、疑似透かし(ケミカル透かし)などと呼ばれるものが知られている。疑似透かしは、紙等のシート浸透して光透過率を高める物質、例えば、透明合成樹脂溶剤に溶解したインキを用いてシートに印刷を施すことによって形成されるものであり、そのインキが付与されてなる印刷部が透かし模様となり、白透かしと同様の視覚効果を有する。

特許第3486138号には、白透かしを有する紙層蛍光発色性を有する別の紙層と積層し、紫外線照射すると、透かし部分から比較的強い蛍光視認することができ、これにより、透かし部分が文字、図柄等の画像として認識可能な積層紙が開示されている。

概要

本発明は、第1紙層及び第2紙層を備える多層紙であって、第1紙層及び第2紙層の間にパール顔料層が存在しており、第2紙層が開口部を有しており、開口部を介してパール顔料層が露出している、多層紙に関する。本発明により、透かし部分のみを容易に認識可能な多層紙を提供することができる。

目的

本発明は、透かし部分を容易に認識可能な多層紙を提供することをその課題とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1紙層及び第2紙層を備える多層紙であって、前記第1紙層及び前記第2紙層の間にパール顔料層が存在しており、前記第2紙層が開口部を有しており、前記開口部を介して前記パール顔料層が露出している、多層紙。

請求項2

前記第1紙層及び前記第2紙層の間の一部に前記パール顔料層が存在する、請求項1記載の多層紙。

請求項3

前記パール顔料層が少なくとも1種のバインダーを含む、請求項1又は2記載の多層紙。

請求項4

前記開口部が画像を形成する、請求項1〜3のいずれかに記載の多層紙。

請求項5

前記開口部の全面において前記パール顔料層が露出している、請求項1〜4のいずれかに記載の多層紙。

請求項6

前記パール顔料層上に少なくとも1つのスレッドが存在する、請求項1〜5のいずれかに記載の多層紙。

請求項7

前記スレッドの少なくとも一部が前記開口部から露出している、請求項6記載の多層紙。

請求項8

前記第1紙層を形成する第1紙層形成工程、前記第1紙層上にパール顔料層を形成するパール顔料層形成工程、及び少なくとも前記パール顔料層上に第2紙層を形成する第2紙層形成工程を備えており、前記第2紙層が開口部を備えており、前記開口部を介して前記パール顔料層が露出する、多層紙の製造方法。

請求項9

前記パール顔料層形成工程において第1紙層上の一部に前記パール顔料層を形成する、請求項8記載の多層紙の製造方法。

請求項10

前記パール顔料層が少なくとも1種のバインダーを含む、請求項8又は9記載の多層紙の製造方法。

請求項11

前記開口部が画像を形成する、請求項8〜10のいずれかに記載の多層紙の製造方法。

請求項12

前記開口部の全面において前記パール顔料層が露出する、請求項8〜11のいずれかに記載の多層紙の製造方法。

請求項13

前記パール顔料層形成工程後に、前記パール顔料層上に少なくとも1つのスレッドを配置するスレッド配置工程を更に備える、請求項8〜12のいずれかに記載の多層紙の製造方法。

請求項14

前記スレッドの少なくとも一部が前記開口部から露出する、請求項13記載の多層紙の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、商品券入場券パスポート有価証券等の偽造防止に有用な多層紙及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

商品券等の印刷物偽造防止技術として、透かしが知られている。透かしは、それが施されている紙を透かして見たときに現れる模様であり、模様部分透け見える「白透かし」と、模様部分が周辺部に比して黒ずんで見える「黒透かし」とが知られている。

0003

これらの透かし模様は通常、湿式抄紙における湿紙形成段階ワイヤーパート)において、パルプ繊維などの構成繊維坪量を部分的に変化させることによって形成される。例えば、ワイヤーパートにおいて、凸型の模様を施した抄紙網を用いた場合には、湿紙における該凸型の模様部分に対応する部分に、周辺部に比して厚みの薄い型付けがなされ、その型付けされた部分が、該湿紙を乾燥して得られる紙における白透かしとなり、また、凹型の模様を施した抄紙網を用いた場合には、湿紙における該凹型の模様部分に対応する部分に、周辺部に比して厚みの厚い型付けがなされ、その型付けされた部分が、該湿紙を乾燥して得られる紙における黒透かしとなる。

0004

また、透かし模様の一種として、疑似透かし(ケミカル透かし)などと呼ばれるものが知られている。疑似透かしは、紙等のシート浸透して光透過率を高める物質、例えば、透明合成樹脂溶剤に溶解したインキを用いてシートに印刷を施すことによって形成されるものであり、そのインキが付与されてなる印刷部が透かし模様となり、白透かしと同様の視覚効果を有する。

0005

特許第3486138号には、白透かしを有する紙層蛍光発色性を有する別の紙層と積層し、紫外線照射すると、透かし部分から比較的強い蛍光視認することができ、これにより、透かし部分が文字、図柄等の画像として認識可能な積層紙が開示されている。

先行技術

0006

特許第3486138号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、特許第3486138号公報に記載の多層紙では、透かし部分以外も蛍光発光するので、透かし部分の画像を蛍光の強度差によって認識することが困難な場合がある。

0008

本発明は、透かし部分を容易に認識可能な多層紙を提供することをその課題とする。

課題を解決するための手段

0009

そこで、鋭意検討の結果、本発明者らは、パール顔料を透かし部分から露出することによって、透かし部分を容易に認識可能である多層紙を提供可能であることを見出し、本発明を完成した。

0010

本発明の第1の態様は、第1紙層及び第2紙層を備える多層紙であって、
前記第1紙層及び前記第2紙層の間にパール顔料層が存在しており、
前記第2紙層が開口部を有しており、
前記開口部を介して前記パール顔料層が露出している、多層紙である。

0011

本発明の多層紙において、前記第1紙層及び前記第2紙層の間の一部に前記パール顔料層が存在することが好ましい。

0012

本発明の多層紙において、前記パール顔料層が少なくとも1種のバインダーを含むことが好ましい。

0013

本発明の多層紙において、前記開口部が画像を形成することが好ましい。

0014

本発明の多層紙において、前記開口部の全面において前記パール顔料層が露出していることが好ましい。

0015

本発明の多層紙では、前記パール顔料層上に少なくとも1つのスレッドが存在してもよい。前記スレッドの少なくとも一部が前記開口部から露出していることが好ましい。

0016

本発明の第2の態様は、
第1紙層を形成する第1紙層形成工程、
前記第1紙層上にパール顔料層を形成するパール顔料層形成工程、及び
少なくとも前記パール顔料層上に第2紙層を形成する第2紙層形成工程
を備えており、
前記第2紙層が開口部を備えており、
前記開口部を介して前記パール顔料層が露出する、
多層紙の製造方法にも関する。

0017

前記パール顔料層形成工程において、前記第1紙層上の一部に前記パール顔料層を形成することが好ましい。

0018

本発明の多層紙の製造方法において、前記パール顔料層が少なくとも1種のバインダーを含むことが好ましい。

0019

本発明の多層紙の製造方法において、前記開口部が画像を形成することが好ましい。

0020

本発明の多層紙の製造方法において、前記開口部の全面において前記パール顔料層が露出することが好ましい。

0021

本発明の多層紙の製造方法は、前記パール顔料層形成工程後に、前記パール顔料層上に少なくとも1つのスレッドを配置するスレッド配置工程を更に備えてもよい。前記スレッドの少なくとも一部は前記開口部から露出することが好ましい。

発明の効果

0022

本発明の多層紙では第2紙層の開口部が透かし部分を構成するところ、パール顔料層の作用により、当該透かし部分を容易に認識することができる。

0023

すなわち、本発明の多層紙は、透かし部分においてパール顔料が露出しているところ、パール顔料は外部からの光を反射することによって、パール顔料特有光学特性を発揮するので、外部からの光を反射できない未露出のパール顔料は光学特性を発揮することができない。したがって、本発明の多層紙では透かし部分のみにおいてパール顔料が特有の光学特性を発揮する。これにより、本発明の多層紙では透かし部分のみを容易に認識することができる。

0024

また、本発明の多層紙において、透かし部分が画像を形成する場合はパール顔料特有の光学特性を有する特徴のある画像を形成することが可能となり、偽造防止用途において特に有用である。

0025

更に、本発明の多層紙がスレッドを備える場合は偽造防止効果をより高めることができる。

図面の簡単な説明

0026

本発明の多層紙の一態様を示す図である。
本発明の多層紙の製造方法の一態様を示す図である。

0027

本発明は従来の白透かしを改良したものであり、本発明の多層紙では開口部が透かし部分を構成するが、開口部のみがパール顔料層特有の光学効果を発揮し、非開口部は当該光学効果を発揮しないので、透かし部分を容易に識別することができる。

0028

以下、本発明の第1の態様及び第2の態様を説明する。

0029

本発明の第1の態様は、第1紙層及び第2紙層を備える多層紙であって、
前記第1紙層及び前記第2紙層の間にパール顔料層が存在しており、
前記第2紙層が開口部を有しており、
前記開口部を介して前記パール顔料層が露出している、
多層紙である。

0030

第1紙層と第2紙層は、独立した層であるが、接触していることが好ましい。この場合、第1紙層と第2紙層の接触部分の少なくとも一部、例えば全部、が混和して一体化していてもよい。

0031

第1紙層及び第2紙層は紙料を含む。通常、紙料は主に繊維、特にセルロース繊維からなり、例えば、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹サルファイトパルプNBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプ;他、、藁、ケナフ三椏木綿等の非木材パルプカチオン化パルプマーセル化パルプ等の変性パルプ;レーヨン等の再生セルロース繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。

0032

第1紙層及び第2紙層の少なくとも1つはセルロース繊維以外の他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、ポリエチレンポリプロピレンポリエチレンテレフタレート等の樹脂からなる合成繊維澱粉ポリアクリルアミドポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン等の紙力増強剤又は定着剤サイズ剤填料濾水歩留り向上剤耐水化剤、定着剤、消泡剤スライムコントロール剤等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。

0033

図1は本発明の多層紙の一態様を示す断面図である。

0034

図1の本発明の多層紙は第1紙層1及び第2紙層2を備えており、第2紙層2は第1紙層1の一方の表面上に配置されている。

0035

図1に示す態様では、第2紙層2は所定形状の開口部2aを備えており、開口部2aが透かし部分を構成する。開口部2aの形状は特に限定されるものではなく、正方形状、長方形状紐状円形状等の様々な形状をとることができる。また、開口部2aは、例えば、動物柄等の画像を形成してもよく、この場合は、透かし部分を画像化することができる。

0036

また、図1の本発明の多層紙では、第1紙層1及び第2紙層2の間の一部にパール顔料層3が設けられており、パール顔料層3が開口部2aを介して露出している。これにより、開口部2aに存在するパール顔料層3は外界からの光を反射可能となり、パール顔料特有の真珠光沢類似の光学特性を発揮することができる。パール顔料特有の光学特性としては、例えば、視角度依存的な発色が挙げられる。

0037

図1の本発明の多層紙では、開口部2aから外界に露出しているパール顔料層3しかパール顔料特有の光学特性を発揮することができず、外界に露出していないパール顔料層3はその光学特性を発揮することができないので、透かし部分を容易に認識することができる。

0038

図1の本発明の多層紙では、開口部2aの全面においてパール顔料層3が露出していることが好ましい。これにより、開口部2aの全てにおいてパール顔料層3による光学特性を発揮することができ、開口部2aの外延の認識がより容易となる。

0039

もし、パール顔料を開口部のみに印刷してパール顔料層を形成すると開口部2aの形状によってはパール顔料の印刷形状を開口部の形状に正確に合致させることが困難となり、透かし部分と光学特性発揮部分とが一致しない不都合が生じる場合があるが、本発明のように、第1紙層1と第2紙層2との間にパール顔料層3を存在させて開口部2aからパール顔料層3を露出させることにより、そのような不都合を回避することができる。したがって、本発明の多層紙では複雑な形状を有する透かし部分であっても、当該透かし部分のみにパール顔料特有の光学特性を発揮させることができ、当該透かし部分を容易に認識することができる。

0040

パール顔料層3は第1紙層1及び第2紙層2との間の全面に亘って存在してもよいが、開口部2aから露出しないパール顔料層3はその光学特性を発揮できないため、第1紙層1と第2紙層2との間の一部にパール顔料層3が存在すれば十分であり、経済的には、開口部2aよりも若干広い範囲で第1紙層1と第2紙層2との間にパール顔料層3が存在することが好ましい。

0041

パール顔料層3に含まれるパール顔料(真珠光沢顔料)としては特に限定されるものではなく任意のものを使用することができる。また、1種類のパール顔料であっても2種類以上のパール顔料の混合物であってもよい。

0042

パール顔料としては、例えば、魚鱗粉末雲母粉末塩基性炭酸塩酸化チタン被覆雲母粉末ベンガラ被覆雲母粉末、その他の金属酸化物により被覆した雲母粉末等が挙げられる。このようなパール顔料の製造方法は特に限定されるものではなく、従来から既知の製造方法(例えば、特公昭53−47375号、特公昭54−34010号、特開昭58−149959号等の公報に記載されている方法)で得られたものが使用できる。

0043

パール顔料の粒子径は、特に限定されるものではないが、例えば、1〜200μm、5〜150μm、或いは、10〜100μmの範囲とすることができる。

0044

パール顔料層3は少なくとも一種のバインダーを含むことが好ましい。バインダーとしては、例えば、アクリル酸またはそのエステルメタクリル酸またはそのエステル、塩化ビニル塩化ビニリデン酢酸ビニルアクリロニトリルブタジエンスチレンなどの乳化重合または乳化共重合またはこれらにカルボキシル基水酸基などの官能基を導入した水分散性樹脂エマルジョンあるいはラテックス)や、カゼイン、澱粉、酸化澱粉ジアルデヒド澱粉カチオン化澱粉アセチル化澱粉リン酸エステル化澱粉ヒドロキシエチル化澱粉等の澱粉誘導体ポリビニルアルコール等の天然あるいは合成の水溶性樹脂セルロースナノファイバーなどの微細繊維を単独あるいは2種類以上を併用することができる。この際、耐水化剤、着色料粘度調整剤等を必要に応じて併用することもできる。

0045

また、パール顔料層3はパール顔料以外の少なくとも一種の着色剤を含んでもよい。着色剤は本発明の効果を損なわないものであれば特に限定されるものではないが、染料及び/又は顔料であることが好ましい。また、染料は蛍光染料であってもよく、顔料は蛍光顔料であってもよい。

0046

第1紙層1及び/又は第2紙層2は着色剤を含んでもよい。第1紙層1及び/又は第2紙層2の場合、着色剤は特に限定されるものではないが、染料及び/又は(好ましくはパール顔料以外の)顔料であることが好ましい。また、染料は蛍光染料であってもよく、顔料は蛍光顔料であってもよい。

0047

第1紙層1及び/又は第2紙層2が染料、顔料等の着色剤を含むことにより、透かし部分と周辺部(背景)との境界をより明瞭とすることができる。特に、着色剤を蛍光染料、蛍光顔料等の蛍光性着色剤を使用することにより、例えば、赤外線、紫外線等を照射することにより透かし部分をネガ画像として認識することができる。また、着色剤として、赤外線、紫外線等を反射吸収する材料を使用することにより、赤外線、紫外線等の電磁波を用いた機械読み取りにも対応することができる。

0048

染料は特に限定されるものではないが、親水性のものが好ましく、水に溶解可能な水性染料がより好ましい。水性染料としては、任意のものを使用することができ、例えば、酸性染料直接染料塩基性染料等が挙げられる。水性染料の具体例としては、C.I.(カラーインデックス)ダイレクトブラック9、17、19、22、32、38、51、56、62、69、71、77、80、91、94、97、105、108、112、113、114、117、118、121、122、125、132、146、154、166、168、173、199、C.I.ダイレクトバイオレット7、9、47、48、51、66、90、93、94、95、98、100、101、C.I.ダイレクトレッド23、83、227、C.I.ダイレクトイエロー8、9、11、12、27、28、29、33、35、39、41、44、50、53、58、59、68、86、87、93、95、96、98、100、106、108、109、110、130、132、144、161、163、C.I.ダイレクトブルー1、10、15、22、25、55、67、68、71、76、77、78、80、84、86、87、90、98、106、108、199、201、202、236、237、244、251、280、C.I.アシッドブラック7、24、29、31、48、52、94、C.I.アシッドバイオレット5、34、43、47、48、90、103、C.I.アシッドレッド87、186、254、289、C.I.アシッドイエロー17、19、23、25、39、40、42、44、49、50、61、110、174、218、C.I.アシッドブルー9、25、40、41、62、72、76、78、80、82、106、112、120、205、230、234、271、280等が挙げられる。

0049

顔料も特に限定されるものではなく、任意のものを使用することができる。顔料としては無機系顔料有機系顔料及びこれらの混合物を使用することができる。顔料は親水性のものが好ましく、水分散性のものがより好ましい。

0051

有機系顔料としては、例えば、ローダミンレーキメチルバイオレットレーキ、キノリンエローレーキ、マラカイトグリーンレーキ、アリザリンレーキ、カーミン6B、レーキレッドC、ジスアゾエロー、レーキレッド4Rクロフタルエロー3G、クロモフタルスカレットRN、ニッケルアゾエロー、パーマネントオレンジHL、フタロシアニンブルーフタロシアニングリーンフラバンロンエロー、チオインジゴボルドーペリンレッド、ジオキサドンバイオレット、キナクリドンレッド、ナフトールエローS、ピグロントグリーンB、ルモゲンエロー、シグナルレッド、アルカリブルーアニリンブラック等が挙げられる。

0052

蛍光染料・蛍光顔料は、紫外線、赤外線等の電磁波の照射により蛍光を発する性質があり、紙料を着色可能なものであれば特に限定されるものではない。

0053

紫外線により蛍光を発する蛍光染料としては、クマリン系オキサゾール系、ピラゾリン系等の紫外蛍光染料が一例として挙げられる。これらの紫外蛍光染料は、通常の光源のもとでは無色であるが、紫外線の照射により青白色に発光する。この種の紫外蛍光染料は、染料メーカー各社によって販売されているが、(商品名「Mikawhite ATN conc.」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとで無色、紫外線の照射で赤味掛かった白色に発色)、(商品名「Leucopher EF 2N」、クラリアント(株)製造:通常の光源のもとで無色、紫外線の照射でわずかに青味の白色に発色)等が挙げられる。

0054

本発明では、通常の光源のもとでは有彩色で、紫外線の照射により各種色相に発光するアミノケトン系等の染料も使用できる。この種の紫外蛍光染料も染料メーカー各社によって販売されているが、(商品名「Yellowfluor G」、住友化学工業(株)製造:通常の光源のもとで黄色、紫外線の照射で黄色に発色)、(商品名「Kayaset FlavineFN」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとで黄色、紫外線の照射で黄色に発色)、(商品名「Kayaset Flavine FG」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとで黄色、紫外線の照射で黄色に発色)、(商品名「Kayaset YellowSF−G」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとで黄色、紫外線の照射で黄色に発色)、(商品名「Kayaset Orange SF−R」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとでオレンジ色、紫外線の照射でオレンジ色に発色)、(商品名「Kayaset Red SF−B」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとで赤色、紫外線の照射で赤色に発色)、(商品名「Kayaset Red SF−4G」、日本化薬(株)製造:通常の光源のもとで赤色、紫外線の照射で赤色に発色)、等々が挙げられる。

0055

紫外線により蛍光を発する蛍光顔料としては、例えば、無機の紫外蛍光顔料を使用することができる。具体的には、銅、銀、マンガン等で活性化した硫化亜鉛;マンガン等で活性化したケイ酸亜鉛;銀、銅等で活性化した硫化亜鉛;カドミウムビスマス等で活性化した硫化カルシウムサマリウムセリウム等で活性化した硫化ストロンチウム;鉛等で活性化したタングステン酸カルシウムユーロピウム等で活性化したSr5(PO4)3Cl;マンガン等で活性化したZn2GeO2;ユーロピウム等で活性化したY2O2S;ユーロピウム等で活性化したY2O3等を挙げることができる。また、必要に応じて、これらにアントラキノン系やアセトフェノン系等の増感剤を併用することもできる。

0056

上記の紫外線、赤外線等を反射吸収する材料として、例えば、白色の材料として酸化チタン、透明の材料としてアンチモン酸化スズ、スズ酸インジウム、6ホウ化ランタンセシウム酸化タングステンなどを使用することができる。これにより、透かし本来の視認性を損なうことなく、紫外線、赤外線等の電磁波を用いた機械読み取り能を付与することができる。

0057

本発明で使用される着色剤は常温常圧液体のような無定形でもよいが、粒子の形態のような定形であってもよい。更に、着色剤(着色材)は繊維の形態であってもよい。

0058

本発明の多層紙では、パール顔料層の上に少なくとも1つのスレッドが存在していてもよい。前記スレッドの少なくとも一部は開口部から露出していることが好ましい。

0059

例えば、図1に示す態様において、例えば、1つのスレッドをパール顔料層3の上に配置して、スレッドの少なくとも一部を開口部2aから外部に露出させることができる。

0060

スレッド用のフィルムとしては、金属光沢フィルム着色フィルムホログラムフィルム磁気フィルム、蛍光発光フィルム、多層干渉フィルム等の偽造防止用で汎用される任意のフィルムを使用できる。

0061

また、スレッドは、スレッド用フィルムに対し樹脂を塗工してマイクロスリッタースリットすることで製造することができる。スレッドには感熱接着剤を塗工しておき、抄紙機乾燥ゾーンの熱によりスレッドと紙層とが接着するようにしておいたほうが好ましい。スレッドのは例えば0.3〜10mm、厚みは例えば12μm〜50μmとすることができる。

0062

このようなスレッドはその一部が開口部2aに間欠的に現れ、残部が第1紙層1と第2紙層2との間に存在することがより好ましい。

0063

また、スレッド用のフィルムは塗工や蒸着などにより全面を隠蔽しておいてもよいが、フィルムへのパターン印刷ホログラムデメタライズ加工により、フィルム全面を完全には隠蔽せず、一部透明な部分を残すことで、スレッドの一部表面からスレッド下面のパール顔料が見えることにより偽造防止効果をより高めることが可能である。

0064

本発明の多層紙では、従来の白透かしに類似して、透かし部分が画像部を形成するが、本発明の多層紙では透かし部分において外界に露出したパール顔料が特有の光学効果を発揮する一方で、透かし部分以外についてはパール顔料特有の光学効果は発揮されないので、透かし部分のみを容易に認識することができる。

0065

本発明の多層紙がスレッドを備える場合は、偽造防止効果をより高めることができる。

0066

本発明の第2の態様は、
前記第1紙層を形成する第1紙層形成工程、
前記第1紙層上にパール顔料層を形成するパール顔料層形成工程、及び
少なくとも前記パール顔料層上に第2紙層を形成する第2紙層形成工程
を備えており、
前記第2紙層が開口部を備えており、
前記開口部を介して前記パール顔料層が露出する、
多層紙の製造方法である。

0067

前記第2紙層形成工程においては、前記パール顔料層に加えて前記第1紙層の上にも前記第2紙層を形成することが好ましい。これにより、前記第1紙層及び前記第2紙層の間の一部に前記パール顔料層が存在する本発明の多層紙を製造することができる。

0068

本発明の多層紙の製造方法は、例えば、図2に示すような2槽式の円網抄紙機を使用して実施することができる。

0069

図2に示す2槽式の円網抄紙機を使用する場合は、通常の上網を有する第1円網シリンダー4a及び第1ローラー4bを備える第1槽4において第1紙層1を抄紙法により形成し毛布6上に転写する。第1槽4で使用される紙料は上記のとおりである。

0070

次に、毛布6上に存在する第1紙層1の表面にパール顔料を適用してパール顔料層3を形成する。パール顔料層3は第1紙層1の全面に形成してもよいが、少なくとも、製造される多層紙の開口部に対応する部分に形成することが好ましい。適用の形態は特に限定されるものではなく、刷毛塗りスプレー等の任意の手段を使用することができる。

0071

パール顔料を第1紙層1の表面に良好に固定するためには既述したバインダーを使用することが好ましい。したがって、例えば、パール顔料及びバインダーを分散媒と共に含む分散液を第1紙層1上に塗布、噴霧等してパール顔料層3を第1紙層1上に形成することが好ましい。

0072

パール顔料層3が表面に形成された第1紙層1は第2槽5に供給される。

0073

本発明の多層紙の製造方法の一態様では、第2円網シリンダー5a及び第2ローラー5bを備える第2槽5の第2円網シリンダー5aの上網の表面に、製造される多層紙の開口部の形状に合わせて、図示を省略する断面四角形細長樹脂板を第2円網シリンダー5aの外周に亘って取り付け、第2円網シリンダー5aの上網の円周面に所定の幅で円周方向に延びる凸部を形成する。なお、凸部の形状及び数は任意であり、1個でも複数でもよい。複数の凸部を形成する場合は、所定の間隔を空けて、複数の凸部を形成することが好ましい。

0074

なお、所定形状の樹脂板を上網に取り付ける他に、開口部の形状に沿って上網の網目を樹脂等で充填してもよい。この場合は充填された部分の網目では紙料の通過が阻害され、紙層が形成されない。

0075

上記の態様では、第2槽5において、第2円網シリンダー5aの上網の表面の凸部において紙料の通過が不可能であるために、凸部では紙層が形成されない。したがって、凸部の形状に応じた開口部を有する第2紙層2を抄紙法により形成することができ、第2紙層2は毛布7上の第1紙層1の上に転写される。第2槽5で使用される紙料は上記のとおりである。

0076

これにより、図1に示す断面形状を有する本発明の多層紙を製造することができる。

0077

上記の態様では、第2円網シリンダー5aの上網の表面の凸部の形状を適宜変更することにより、開口部を様々な形状とすることができ、例えば、動物柄等の画像を開口部によって形成することができる。

0078

また、上記の態様では、例えば、パール顔料層3の幅を開口部の幅よりも広くすることによって、開口部の全面においてパール顔料層が露出する多層紙を製造することができる。

0079

なお、スレッドを使用する場合は、例えば、パール顔料層3が表面に形成された第1紙層1が第2槽5に供給される前にスレッドを紙の流れに並行に繰り出し、パール顔料層3の上に配置することで、スレッドを開口部から露出させることができる。

0080

本発明の多層紙は透かし部分を有するので、偽造防止用紙として好適に使用可能である。また、本発明の多層紙がスレッドを備える場合は、偽造防止用紙としてより好適である。すなわち、本発明の多層紙は、商品券、入場券、パスポート、有価証券等の偽造防止が求められる印刷物に使用される、印刷用紙として特に有用である。

0081

以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。

0082

紙料の調製
NBKP20重量部,LBKP80重量部を350mlC.S.F.に叩解し、これに白土10重量部、紙力増強剤(商品名「ポリストロン191」、荒川化学工業(株)製)0.3重量部、サイズ剤(商品名「サイズパインE」、荒川化学工業(株)製)1.0重量部、硫酸バンドを適量加え紙料を調製した。

0083

抄紙網の製造
短辺10mm、長辺25mm、厚み0.3mmの樹脂板を多数用意し、円網抄紙機の円網シリンダー上網(幅1300mm)に接着剤を使用して紙層の流れ方向に対して5mm間隔で連続的に貼りつけた。この列を上網の幅方向に等間隔に6列取り付けた。

0084

実施例1
図2に示すような2槽式円網抄紙機の第1槽4の円網シリンダー4aには何ら細工を施さない上網を装着し、第2槽5の円網シリンダー5aには上記樹脂板を取り付けた上網を装着した。第1槽4で毛布6に形成した第1層目の紙層1(最下層)に第2槽で形成した紙層2(最上層)が重なるようにして、前記紙料を用いて抄紙速度50m/分で2層抄合わせ紙を製造した。この際、紙層1と紙層2の間にパール顔料3を付与した。具体的には、紙層1に対し、バインダーとしてのポリビニルアルコールを2重量%含むパール顔料の水分散液をスプレーによりストライプ状に噴霧し、パール顔料を定着させたのちに紙層2を重ね合わせた。次いで定法に従い湿紙を脱水後、シリンダードライヤで乾燥し、2層抄き合わせ紙からなる偽造防止用紙を製造した。

0085

得られた偽造防止用紙は、窓開き部2aのみパール顔料が表層に露出されており、それ以外の部分は紙層2に封入されていた。透過光で観察すると窓開き部2aは白く見え一般的な白透かしと同様の視認性が発現した。さらに斜光で観察すると、ある角度において、窓開き部2aのみに角度依存的発色が観察され、パール顔料特有の視認性が確認された。なお、窓開き部2a以外の紙層1と紙層2との間に封入されたパール顔料については、いずれの角度においても光沢及び発色は発現しなかった。

0086

実施例2
紙層1のパール顔料上にスレッドを挿入した。具体的には、紙層1へのパール顔料噴霧後、紙層2を重ね合わせる際に厚み15μm、幅2.0mmのデメタライズホログラムのスレッドを特公平5−40080号に記載の方法を用いて樹脂板列の中央に相当する位置に挿入した。それ以外は実施例1と同様の方法で偽造防止を製造した。

実施例

0087

得られた偽造防止用紙は、実施例1と同様の視認性が窓開き部2aに発現した。さらにスレッドについては、パール顔料上に配置されていることから、窓開き部2aにおいてスレッドが露出した。なお、デメタライズホログラムのうち蒸着の残存部分については、パール顔料はスレッド面から視認できず、デメタライズ加工により蒸着が除去された部分については、スレッド下部のパール顔料が視認でき、さらに角度依存的な発色が発現した。

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