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技術 調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法

出願人 富士フイルム富山化学株式会社
発明者 岩見一央
出願日 2018年4月20日 (2年8ヶ月経過) 出願番号 2019-522022
公開日 2020年3月19日 (9ヶ月経過) 公開番号 WO2018-221066
状態 特許登録済
技術分野 イメージ分析 医療品保存・内服装置 光学的手段による材料の調査の特殊な応用
主要キーワード 刻印領域 円柱座標 薬剤領域 処方箋通り 薬剤データベース 側面領域 マスタ画像 調剤監査
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題・解決手段

本発明は、照合精度ロバスト性が高い調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法を提供することを目的とする。本発明の一の態様に係る調剤監査支援装置によれば、撮影画像における照合対象薬剤の位置に応じて関心領域の位置、形状、及び大きさが設定され、設定した関心領域に対応させてマスタ画像の位置、形状、及び大きさが設定されるので、照合対象薬剤の位置及び向きに起因する薬剤形状の歪み、ボケ、端部の映り込み等を回避または低減できる。したがって照合精度への影響が小さく、照合精度のロバスト性を高くすることができる。

概要

背景

医療現場では、医師が作成した処方箋患者調剤薬局に持参し、調剤薬局において処方箋にしたがって薬剤調剤することが一般的であり、調剤の際には、処方される薬剤を一回に服用する分ごとに分包する、いわゆる「一包化」が行われることも多い。一方、薬剤師は調剤あるいは薬剤の提供を行う場合、処方箋の記載事項患者情報等に基づいて処方内容を確認することが求められており、薬剤師の監査負担が大きくなっている。

そこで、薬剤師の監査負担を軽減するため、薬剤の種類、数量等について処方箋に記載された内容と分包された薬剤の内容とを照合するための監査支援方法及び監査支援装置が開発されている。例えば特許文献1では、薬剤マスタ画像と撮影画像とを照合して撮影画像中の薬剤がどの薬剤であるか判別し、薬剤マスタ画像と、撮影画像における各薬剤と判別された薬剤領域画像とを表示する一覧表を作成することが記載されている。特許文献1によれば、この一覧表により撮影画像とマスタ画像との照合を容易にして薬剤師の目視監査作業を効率化できる。また、特許文献2では被験物選別する装置に関し、直交座標円柱座標に変換して輪郭を抽出することで回転成分の影響を小さくして精度良く選別を行うことが記載されている。

概要

本発明は、照合精度ロバスト性が高い調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法を提供することを目的とする。本発明の一の態様に係る調剤監査支援装置によれば、撮影画像における照合対象薬剤の位置に応じて関心領域の位置、形状、及び大きさが設定され、設定した関心領域に対応させてマスタ画像の位置、形状、及び大きさが設定されるので、照合対象薬剤の位置及び向きに起因する薬剤形状の歪み、ボケ、端部の映り込み等を回避または低減できる。したがって照合精度への影響が小さく、照合精度のロバスト性を高くすることができる。

目的

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、照合精度のロバスト性が高い調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

薬剤を示すマスタ画像を記憶するマスタ画像記憶部と、監査対象薬剤撮影して撮影画像を取得する撮影部と、前記撮影画像における前記監査対象薬剤の位置を検出する薬剤検出部と、前記監査対象薬剤の画像に関心領域を設定する関心領域設定部であって、前記関心領域の位置、形状、及び大きさを前記検出した薬剤の位置に基づいて設定する関心領域設定部と、前記マスタ画像記憶部から処方箋に記載された薬剤を示す前記マスタ画像を読み出し、前記読み出したマスタ画像に基づいてテンプレートを生成するテンプレート生成部であって、前記設定した関心領域に対応させて前記テンプレートの位置、形状、及び大きさを設定するテンプレート生成部と、前記テンプレートと前記関心領域とを照合して、前記監査対象薬剤と前記マスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報を出力する照合部と、を備える調剤監査支援装置

請求項2

前記関心領域設定部は、前記検出した前記監査対象薬剤の位置と前記撮影画像の中心との距離が遠いほど前記関心領域を小さく設定し、前記テンプレート生成部は、前記設定した関心領域が小さいほど前記テンプレートを小さく生成する請求項1に記載の調剤監査支援装置。

請求項3

前記関心領域設定部は、前記検出した前記監査対象薬剤の位置と前記撮影画像の中心との距離が遠いほど、前記監査対象薬剤の画像における前記関心領域を前記撮影画像の中心の方向に大きく移動させて設定し、前記テンプレート生成部は、前記関心領域の移動量が大きいほど、前記マスタ画像に対して大きく移動させた前記テンプレートを生成する請求項1または2に記載の調剤監査支援装置。

請求項4

前記関心領域設定部は前記撮影画像における前記関心領域の位置を前記監査対象薬剤に対する照明の方向に基づいて移動させ、前記テンプレート生成部は前記関心領域を移動させるのに対応させて前記マスタ画像に対する前記テンプレートの位置を移動させる請求項1から3のいずれか1項に記載の調剤監査支援装置。

請求項5

前記関心領域設定部及び前記テンプレート生成部は、前記監査対象薬剤の位置と前記撮影画像の中心との距離がしきい値以下である場合は前記関心領域及び前記テンプレートをそれぞれ前記監査対象薬剤と相似形に設定し、前記監査対象薬剤の位置と前記撮影画像の中心との距離がしきい値を超える場合は前記関心領域及び前記テンプレートをそれぞれ矩形に設定する請求項1から4のいずれか1項に記載の調剤監査支援装置。

請求項6

前記照合部は、前記関心領域と前記テンプレートとのうち少なくとも一方を回転させることにより前記関心領域と前記テンプレートとの向きを合わせて前記照合を行う請求項1から5のいずれか1項に記載の調剤監査支援装置。

請求項7

前記照合部は、前記関心領域と前記テンプレートとのうち少なくとも一方を拡大または縮小することにより前記関心領域と前記テンプレートとの大きさを合わせて前記照合を行う請求項1から6のいずれか1項に記載の調剤監査支援装置。

請求項8

前記テンプレート及び前記関心領域は、前記薬剤に施された刻印を示す刻印領域を含む請求項1から7のいずれか1項に記載の調剤監査支援装置。

請求項9

前記マスタ画像は、前記撮影部により前記監査対象薬剤を前記照合の際に用いる照明の下で撮影した画像に基づく画像である請求項1から8のいずれか1項に記載の調剤監査支援装置。

請求項10

薬剤を示すマスタ画像を記憶するマスタ画像記憶部と、監査対象薬剤を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、を備える調剤監査支援装置による調剤監査支援方法であって、前記調剤監査支援装置が前記撮影画像における前記監査対象薬剤の位置を検出する薬剤検出工程と、前記調剤監査支援装置が前記監査対象薬剤の画像に関心領域を設定する関心領域設定工程であって、前記関心領域の位置、形状、及び大きさを前記検出した薬剤の位置に基づいて設定する関心領域設定工程と、前記調剤監査支援装置が処方箋に記載された薬剤を示す前記マスタ画像を前記マスタ画像記憶部から読み出し、前記読み出したマスタ画像に基づいて前記関心領域に対応させてテンプレートを生成するテンプレート生成工程と、前記調剤監査支援装置が、前記テンプレートと前記関心領域とを照合して、前記撮影画像が示す薬剤と前記マスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報を出力する照合工程と、を有する調剤監査支援方法。

技術分野

0001

本発明は調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法係り、特に薬剤撮影した画像をマスタ画像と照合することにより、撮影された薬剤が処方箋通りの薬剤であるか否かの監査支援する調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法に関する。

背景技術

0002

医療現場では、医師が作成した処方箋患者調剤薬局に持参し、調剤薬局において処方箋にしたがって薬剤を調剤することが一般的であり、調剤の際には、処方される薬剤を一回に服用する分ごとに分包する、いわゆる「一包化」が行われることも多い。一方、薬剤師は調剤あるいは薬剤の提供を行う場合、処方箋の記載事項患者情報等に基づいて処方内容を確認することが求められており、薬剤師の監査負担が大きくなっている。

0003

そこで、薬剤師の監査負担を軽減するため、薬剤の種類、数量等について処方箋に記載された内容と分包された薬剤の内容とを照合するための監査支援方法及び監査支援装置が開発されている。例えば特許文献1では、薬剤マスタ画像と撮影画像とを照合して撮影画像中の薬剤がどの薬剤であるか判別し、薬剤マスタ画像と、撮影画像における各薬剤と判別された薬剤領域画像とを表示する一覧表を作成することが記載されている。特許文献1によれば、この一覧表により撮影画像とマスタ画像との照合を容易にして薬剤師の目視監査作業を効率化できる。また、特許文献2では被験物選別する装置に関し、直交座標円柱座標に変換して輪郭を抽出することで回転成分の影響を小さくして精度良く選別を行うことが記載されている。

先行技術

0004

特開2014−67342号公報
特開平9−81748号公報

発明が解決しようとする課題

0005

撮影画像とマスタ画像との照合は、例えば撮影画像に対して関心領域を設定し、マスタ画像に対してテンプレートを設定して、関心領域とテンプレートとを照合することにより行うことができる。このような照合の際には、画像における照合対象薬剤の位置等の照合条件に依存して薬剤形状の歪み、ボケ、端部の映り込み等が生じるため、高精度に照合を行うには、照合条件に応じて適切な関心領域及びテンプレートを設定する必要がある。この点に関し、上述した特許文献1では薬剤マスタ画像と撮影画像とを照合しているが、照合条件に応じて関心領域、テンプレートを設定することは考慮されていない。また特許文献2に関しては、薬剤(錠剤)の調剤監査において照合すべきは輪郭ではなく刻印部であり、また仮に刻印部を円柱座標系に変換しても、刻印は光源との位置関係によって変化するため照合精度は改善しない。このように、従来の技術では照合精度が照合条件に大きく依存し、照合精度のロバスト性が低かった。

0006

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、照合精度のロバスト性が高い調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る調剤監査支援装置は、薬剤を示すマスタ画像を記憶するマスタ画像記憶部と、監査対象薬剤を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、撮影画像における監査対象薬剤の位置を検出する薬剤検出部と、監査対象薬剤の画像に関心領域を設定する関心領域設定部であって、関心領域の位置、形状、及び大きさを検出した薬剤の位置に基づいて設定する関心領域設定部と、マスタ画像記憶部から処方箋に記載された薬剤を示すマスタ画像を読み出し、読み出したマスタ画像に基づいてテンプレートを生成するテンプレート生成部であって、設定した関心領域に対応させてテンプレートの位置、形状、及び大きさを設定するテンプレート生成部と、テンプレートと関心領域とを照合して、監査対象薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報を出力する照合部と、を備える。

0008

第1の態様によれば、撮影画像における監査対象薬剤(照合対象薬剤)の位置に応じて関心領域の位置、形状、及び大きさが設定され、設定した関心領域に対応させてマスタ画像の位置、形状、及び大きさが設定されるので、監査対象薬剤の位置に起因する薬剤形状の歪み、ボケ、端部の映り込み等を回避または低減できる。したがって照合条件による照合精度への影響が小さく、照合精度のロバスト性を高くすることができる。

0009

第2の態様に係る調剤監査支援装置は第1の態様において、関心領域設定部は、検出した監査対象薬剤の位置と撮影画像の中心との距離が遠いほど関心領域を小さく設定し、テンプレート生成部は、設定した関心領域が小さいほどテンプレートを小さく生成する。監査対象薬剤と撮影画像の中心との距離が遠いと、監査対象薬剤が歪んで写る、ボケて写る、薬剤の側面が映り込む等の問題が生じる場合があり、このような状況で距離が近い場合と同様の大きさで関心領域及びテンプレートを設定すると、関心領域及びテンプレートにそのような問題が生じる領域が含まれてしまい、照合を高精度に行うことができない。これに対し第2の態様によれば、関心領域を小さく設定し、さらにそのような関心領域に対応してテンプレートを小さく設定することで上述した問題が発生する領域を避けることができ、監査対象薬剤が撮影画像の中心から遠い場合でも照合を高精度に行うことができる。

0010

第3の態様に係る調剤監査支援装置は第1または第2の態様において、関心領域設定部は、検出した監査対象薬剤の位置と撮影画像の中心との距離が遠いほど、監査対象薬剤の画像における関心領域を撮影画像の中心の方向に大きく移動させて設定し、テンプレート生成部は、関心領域の移動量が大きいほど、マスタ画像に対して大きく移動させたテンプレートを生成する。監査対象薬剤と撮影画像の中心との距離が遠いと、監査対象薬剤の画像は中心から遠い側が近い側に対して大きくボケて写る場合があり、このような状況で距離が近い場合と同様に関心領域及びテンプレートを設定すると、照合を高精度に行うことができない。これに対し第3の態様のように関心領域を移動させ、さらに関心領域の移動量に対応して移動させたテンプレートを生成することでボケが大きく生じるのを避けることができ、監査対象薬剤と撮影画像の中心との距離が遠い場合でも照合を高精度に行うことができる。

0011

第4の態様に係る調剤監査支援装置は第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、関心領域設定部は撮影画像における関心領域の位置を監査対象薬剤に対する照明の方向に基づいて移動させ、テンプレート生成部は関心領域を移動させるのに対応させてマスタ画像に対するテンプレートの位置を移動させる。照合時の照明との関係に起因して薬剤の特徴の把握が困難になり照合精度が低下する場合でも、第4の態様のように関心領域の位置を移動させ、関心領域の移動に対応させてテンプレートの位置を移動させることでそのような問題が生じるのを避けることができ、照合を高精度に行うことができる。

0012

第5の態様に係る調剤監査支援装置は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、関心領域設定部及びテンプレート生成部は、監査対象薬剤の位置と撮影画像の中心との距離がしきい値以下である場合は関心領域及びテンプレートをそれぞれ監査対象薬剤と相似形に設定し、監査対象薬剤の位置と撮影画像の中心との距離がしきい値を超える場合は関心領域及びテンプレートをそれぞれ矩形に設定する。監査対象薬剤が撮影画像の中心から近い場合(距離がしきい値以下の場合)、撮影画像における薬剤の形状は薬剤の真の形状に近いため関心領域及びテンプレートは監査対象薬剤と相似形でよいが、監査対象薬剤が撮影画像の中心から遠い場合(距離がしきい値を超える場合)は撮影画像において薬剤の形状が歪む、あるいは端部(側面)が写り込むといった問題が生じる場合がある。これに対し、第5の態様のように関心領域を設定し、関心領域に対応させてテンプレートを設定することでそのような問題が生じるのを避けることができ、照合を高精度に行うことができる。

0013

第6の態様に係る調剤監査支援装置は第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、照合部は、関心領域とテンプレートとのうち少なくとも一方を回転させることにより関心領域とテンプレートとの向きを合わせて照合を行う。第6の態様によれば、関心領域とテンプレートとの向きを合わせることで正確な照合を行うことができる。

0014

第7の態様に係る調剤監査支援装置は第1から第6の態様のいずれか1つにおいて、照合部は、関心領域とテンプレートとのうち少なくとも一方を拡大または縮小することにより関心領域とテンプレートとの大きさを合わせて照合を行う。第7の態様によれば、関心領域とテンプレートとの大きさを合わせることで正確な照合を行うことができる。

0015

第8の態様に係る調剤監査支援装置は第1から第7の態様のいずれか1つにおいて、テンプレート及び関心領域は、薬剤に施された刻印を示す刻印領域を含む。薬剤に施された刻印は照合の手がかりとして有効であり、第8の態様のように関心領域及びテンプレートが刻印領域を含むことで正確な照合を行うことができる。

0016

第9の態様に係る調剤監査支援装置は第1から第8の態様のいずれか1つにおいて、マスタ画像は、撮影部により監査対象薬剤を照合の際に用いる照明の下で撮影した画像に基づく画像である。第9の態様では、撮影部により監査対象薬剤を照合の際に用いる照明の下で撮影した画像に基づく画像をマスタ画像とするので、マスタ画像撮影の際の照明と照合の際の照明とを一致させることができ、適切なマスタ画像を取得して照合精度を向上させることができる。

0017

上述した目的を達成するため、本発明の第10の態様に係る調剤監査支援方法は、薬剤を示すマスタ画像を記憶するマスタ画像記憶部と、監査対象薬剤を撮影して撮影画像を取得する撮影部と、を備える調剤監査支援装置による調剤監査支援方法であって、調剤監査支援装置が撮影画像における監査対象薬剤の位置を検出する薬剤検出工程と、調剤監査支援装置が監査対象薬剤の画像に関心領域を設定する関心領域設定工程であって、関心領域の位置、形状、及び大きさを検出した薬剤の位置に基づいて設定する関心領域設定工程と、調剤監査支援装置が処方箋に記載された薬剤を示すマスタ画像をマスタ画像記憶部から読み出し、読み出したマスタ画像に基づいて関心領域に対応させてテンプレートを生成するテンプレート生成工程と、調剤監査支援装置が、テンプレートと関心領域とを照合して、撮影画像が示す薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報を出力する照合工程と、を有する。第10の態様によれば、第1の態様と同様に照合対象薬剤の位置に起因する照合精度への影響が小さく、照合精度のロバスト性を高くすることができる。なお、第10の態様に係る調剤監査支援方法を調剤監査支援装置(コンピュータ)に実行させるプログラム、及びそのプログラムのコンピュータ読み取り可能なコードが記録された非一時的記録媒体も本発明の態様として挙げることができる。

発明の効果

0018

以上説明したように、本発明の調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法によれば、照合精度のロバスト性を高くすることができる。

図面の簡単な説明

0019

図1は、本発明の一実施形態に係る調剤監査支援装置の構成を示すブロック図である。
図2は、照明下で分包袋の画像を取得する様子を示す図である。
図3は、照明下で分包袋の画像を取得する様子を示す他の図である。
図4は、処理部の機能構成を示す図である。
図5は、記憶部に記憶される情報を示す図である。
図6は、調剤監査支援方法の処理を示すフローチャートである。
図7は、薬剤のマスタ画像及び属性情報を示す図である。
図8は、関心領域及びテンプレート設定の処理を示すフローチャートである。
図9は、薬剤の形状に起因する刻印のボケを示す図である。
図10Aは、薬剤の位置に応じた関心領域の設定を示す図である。
図10Bは、薬剤の位置に応じた関心領域の設定を示す図である。
図11Aは、薬剤の位置に応じた関心領域の設定を示す他の図である。
図11Bは、薬剤の位置に応じた関心領域の設定を示す他の図である。
図12Aは、薬剤の位置に応じた関心領域の設定を示すさらに他の図である。
図12Bは、薬剤の位置に応じた関心領域の設定を示すさらに他の図である。
図13は、照合結果の表示例を示す図である。

実施例

0020

以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る調剤監査支援装置及び調剤監査支援方法の実施形態について、詳細に説明する。

0021

<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る調剤監査支援装置1(調剤監査支援装置)の構成を示す図である。調剤監査支援装置1は処理部10(撮影部、薬剤検出部、関心領域設定部、テンプレート生成部、照合部)と、記憶部20(マスタ画像記憶部)と、表示部30と、操作部40と、搬送機構50と、を備え、処理部10には照明部12,カメラ15A(撮影部),カメラ15B(撮影部),及び処方箋リーダ16が接続されている。

0022

カメラ15A及びカメラ15Bはデジタルカメラにより構成される。図2に示すように、分包袋TP薬包)が連続して構成される薬包帯PBの上側(図2の+Z側)にカメラ15Aが配置され、薬包帯PBの下側(図2の−Z側)にカメラ15Bが配置されて、分包袋TPに分包された薬剤を上下(複数の異なる方向)から撮影する。分包袋TP(薬包帯PB)は搬送機構50により図2の+X方向(X軸は薬包帯PBの長手方向に沿った軸)に搬送され、撮影の際には照明部12が有する複数の光源13が上下それぞれ4方向(±X方向、±Y方向)から分包袋TPを照明する。図3において、複数の光源13のそれぞれとカメラ15A、15Bの撮影光軸PAとの間隔(d1、d2、d3、d4)は同じである。つまり、複数の光源13は撮影光軸PAと等間隔(d1=d2=d3=d4)である。

0023

処方箋リーダ16は、処方箋情報を読み取る。例えばOCR(Optical Character Recognition)により、紙に記載された処方箋から患者氏名、処方された薬剤及びその数量等の情報を読み取る。処方された薬剤に関する情報を示すバーコード等が処方箋に記録されている場合は、処方された薬剤及びその数量等の情報をバーコードから読み取ってもよい。また、ユーザが処方箋を読み取り、操作部40が有するキーボード等の入力デバイスにより処方箋情報を入力してもよい。

0024

<処理部の構成>
図4は処理部10の機能構成を示す図である。処理部10は、処方箋情報入力部10Aと、撮影部10B(撮影部)と、薬剤検出部10C(薬剤検出部)と、関心領域設定部10D(関心領域設定部)と、テンプレート生成部10E(テンプレート生成部)と、照合部10F(照合部)と、表示制御部10Gと、通信部10Hと、を備える。これらの機能は、CPU(Central Processing Unit)、各種電子回路等のデバイスが、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory:非一時的記録媒体)等に記憶されたデータを参照して実現される。また、これらの機能はROM(Read Only Memory:非一時的記録媒体)等に記憶された薬剤検査支援プログラムを実行することにより行われる。処理の際には、RAM(Random Access Memory)等が一時記憶領域、作業領域として用いられる。なお図4ではCPU等のデバイスの図示は省略する。

0025

処方箋情報入力部10Aは、処方箋リーダ16を制御して処方箋に記載された情報(例えば患者氏名、薬剤の識別情報及び数量、用法等)を入力する。撮影部10Bは、カメラ15A及びカメラ15Bを制御して分包袋TPに分包された監査対象薬剤を撮影し、撮影画像を取得する。薬剤検出部10Cは、撮影部10Bが取得した撮影画像における監査対象薬剤の位置を検出する。監査対象薬剤の位置に加えて向きを検出してもよい。関心領域設定部10Dは、薬剤検出部10Cが検出した位置に基づいて、監査対象薬剤の画像に対する関心領域の位置、形状、及び大きさを設定する。テンプレート生成部10Eは、処方箋情報入力部10Aが読み取った情報に基づいて、処方箋に記載された薬剤を示すマスタ画像を読み出し、読み出したマスタ画像に基づいてテンプレートを生成する。照合部10Fは、テンプレートと関心領域とを照合して、監査対象薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報を出力する。表示制御部10Gは、照合結果等の表示制御を行う。通信部10Hはネットワークを介して図示せぬサーバデータベース等と通信し、薬剤のマスタ画像、属性情報等の情報を取得する。これらの機能による調剤監査支援方法の詳細な処理は後述する。

0026

上述した処理部10の機能は、各種のプロセッサ(processor)を用いて実現できる。各種のプロセッサには、例えばソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能を実現する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)が含まれる。また、上述した各種のプロセッサには、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)も含まれる。さらに、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路なども上述した各種のプロセッサに含まれる。

0027

各部の機能は1つのプロセッサにより実現されてもよいし、複数のプロセッサを組み合わせて実現されてもよい。また、複数の機能を1つのプロセッサで実現してもよい。複数の機能を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント、サーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能として実現する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、システム全体の機能を1つのIC(IntegratedCircuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各部の機能は、ハードウェア的な構造として、上述した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。また、これらのプロセッサを動作させるため、本発明に係る調剤監査支援方法を調剤監査支援装置(コンピュータ)に実行させるプログラムのコンピュータ読み取り可能なコードが、不図示のROM(Read Only Memory)等の非一時的記録媒体に記録される。

0028

<記憶部の構成>
記憶部20はCD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、ハードディスク(Hard Disk)、各種半導体メモリ等の非一時的記録媒体及びその制御部により構成され、図5に示す画像及び情報を互いに関連づけて記憶する。処方箋情報20Aは処方箋リーダ16を介して読み取った情報であり、例えば患者氏名、薬剤の識別情報及び数量、用法等が含まれる。マスタ画像20Bは薬剤のマスタ画像、またはマスタ画像に画像処理を施した処理済みマスタ画像である。属性情報20Cとしては薬剤の薬剤タイプ、形状、寸法、色、及び刻印等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。薬剤画像20Dは、撮影画像及び/または撮影画像から抽出した監査対象薬剤の画像である。照合結果20Eは処理部10が作成した照合結果を示す情報である。記憶部20には、これらの画像及び情報の他に、関心領域及び/またはテンプレートの情報等を記憶してもよい。処理部10による処理の際には、処理部10と記憶部20との間で、これらの画像及び情報の読み込み、書き込みが行われる。

0029

<表示部及び操作部の構成>
表示部30はモニタ32を備えており、処方箋リーダ16を介して読み取った処方箋情報、分包された薬剤の画像、記憶部20に記憶された情報及び画像、照合結果等を表示することができる。操作部40はマウス等のポインティングデバイス及びキーボード等の入力デバイスを含んでおり、ユーザはモニタ32に表示された画像、ボタン等を操作部40により操作することができる。

0030

<調剤監査支援方法の処理>
上述した構成の調剤監査支援装置1による調剤監査支援方法の処理について説明する。図6は調剤監査支援方法の処理を示すフローチャートである。

0031

テップS100では、処方箋リーダ16及び処理部10(処方箋情報入力部10A)により処方箋情報を入力する。または、記憶部20に既に記憶されている処方箋情報20Aを読み出してもよい。ステップS110では、撮影部10Bがカメラ15A,15Bを制御して薬包帯PBの分包袋TPに分包された薬剤を複数の方向(上下方向)から撮影して画像を取得する。

0032

ステップS120では、ステップS100で読み取った処方箋情報に基づいて、処方箋に記載された薬剤のマスタ画像を取得する。取得するマスタ画像は記憶部20に記憶されたマスタ画像20Bでもよいし、処理部10(通信部10H)を介して外部の薬剤データベース等から取得した画像でもよい。

0033

マスタ画像として取得する画像は、監査対象薬剤をカメラ15A,15B及び処理部10(撮影部10B)により光源13(照合の際に用いる照明の光源)の下で撮影した画像に基づく画像(撮影した画像に画像処理を施した画像)でもよい。この場合、カメラ15A,15Bの視野中心の近傍で撮影した画像に基づく画像をマスタ画像とすることが好ましい。

0034

図7はマスタ画像の例であり、薬剤T1を異なる方向(薬剤の上下方向)から撮影して取得した複数の画像(マスタ画像iM1,iM2)を含んでいる。マスタ画像iM1は薬剤T1の表面についての画像であり、マスタ画像iM2は薬剤の裏面についての画像である。また、図7の例では薬剤T1の属性を示す属性情報(属性情報20C:図5参照)がマスタ画像iM1,iM2に関連づけられており、処理部10(表示制御部10G)は、操作部40を介したユーザの操作に応じて、このようなマスタ画像及び属性情報をモニタ32に表示する。

0035

処理部10(薬剤検出部10C)は、撮影画像から各薬剤の薬剤領域を抽出し、必要に応じて拡大または縮小、明るさ調整等の画像処理を施して、個々の薬剤の画像を取得する(ステップS130:薬剤検出工程)。個々の薬剤の画像を取得したら、処理部10(薬剤検出部10C)は、撮影画像における監査対象薬剤の位置を検出する(ステップS140:薬剤検出工程)。ステップS140では、例えば薬剤のエッジを検出してその中心を求め、求めた中心の位置を監査対象薬剤の位置として検出することができる。

0036

<関心領域及びテンプレートの設定>
処理部10(関心領域設定部10D、テンプレート生成部10E)は、ステップS140で検出した位置に基づいて関心領域及びテンプレートを設定する(ステップS150:関心領域設定工程、テンプレート設定工程)。以下、ステップS150における関心領域及びテンプレートの設定について、図8のフローチャートを参照して説明する。

0037

ステップS151では、処理部10(関心領域設定部10D)は、ステップS150で検出した薬剤の位置に基づいて薬剤と撮影画像の中心との距離を算出し、算出した距離がしきい値以下であるか否かを判断する(ステップS152)。判断が肯定されたら(ステップS152でYES)、処理部10(関心領域設定部10D)は関心領域を監査対象薬剤と相似形に設定する(ステップS153:関心領域設定工程)。また、処理部10(テンプレート生成部10E)は、関心領域の形状に対応させて、マスタ画像に対するテンプレートを監査対象薬剤と相似形に設定する(ステップS154:テンプレート生成工程)。「監査対象薬剤と相似形」とは、例えば薬剤が円形なら関心領域(あるいはテンプレート)も大きさが異なる円形であり、薬剤が楕円形なら関心領域(あるいはテンプレート)も大きさが異なる楕円形であることを意味する。

0038

一方、ステップS152の判断が否定された場合(算出した距離がしきい値を超える場合)、処理部10(関心領域設定部10D)は関心領域を矩形に設定し(ステップS155:関心領域設定工程)、また、矩形の関心領域に対応させて、マスタ画像に対するテンプレートを矩形に設定する(ステップS156:テンプレート生成工程)。

0039

ステップS156までの処理で関心領域及びテンプレートの形状が設定されたら、処理部10(関心領域設定部10D)は、薬剤と撮影画像中心との距離が遠いほど、関心領域の位置を撮影画像の中心の方向に大きく移動させ、また関心領域を小さく設定する(ステップS157:関心領域設定工程)。関心領域の大きさは、例えば、薬剤の半径をrとし、薬剤と撮影光軸PAとの成す角をθとしたときに、r×sinθ、0.5×r×sinθ等にすることができる。処理部10(テンプレート生成部10E)は、関心領域の位置、大きさ、及び形状に対応した位置、大きさ、及び形状のテンプレートを生成する(ステップS158:テンプレート生成工程)。

0040

<薬剤の位置及び光源との関係に起因する照合への影響>
ステップS151〜S158の処理についてさらに説明する。薬剤T1が図9の断面図に示すような3次元構造(厚みを持ち、曲面により構成される)を有するものとすると、薬剤T1が視野の中心(撮影光軸PA)から遠い位置(図9では−X方向)に存在する場合、光源13(図3参照)のうち−X方向の光源からの光Lの影響が強くなる。この光Lについて考えると、図9において刻印F2,F3に対しては光Lが斜めに入射するので影が形成されるが、刻印F1に対しては光Lがほぼ真上から入射するので影がほとんど形成されない。このため、撮影光軸PA(図3参照)を中心として薬剤T1を上方から撮影した場合、刻印F2,F3は鮮明であるのに対し刻印F1はボケてしまう。したがって、薬剤の位置によらずに関心領域の位置、大きさ、形状を固定しているとボケた刻印F1を含んだ状態で照合を行うこととなり、視野の中心付近で撮影されたマスタ画像に基づくテンプレート(刻印がボケていない)との間で刻印の不一致による誤照合が生じる場合がある。

0041

また、薬剤T1の位置が撮影画像の中心から遠くなると、撮影画像において薬剤T1の形状が歪み、さらに薬剤T1の側面(撮影画像の中心に近い側;図9では右側)が写り込む。このため、薬剤の位置によらずに関心領域の位置、大きさ、形状を固定していると、歪んだ領域及び不要な領域を含んだ状態で照合を行うこととなり、視野の中心付近で撮影されたマスタ画像に基づくテンプレート(歪みがなく、側面が含まれていない)との間で誤照合が生じる場合がある。

0042

このため第1の実施形態では、ボケた領域(図9の場合、刻印F1の部分)及び薬剤の側面が関心領域に含まれないようにするため、薬剤の位置に基づいて関心領域の位置、大きさ、及び形状を設定し、この関心領域に対応させてテンプレートの位置、大きさ、及び形状を設定している。以下、関心領域及びテンプレートの設定例を具体的に説明する。

0043

<関心領域の設定例>
図10A及び図10Bは、薬剤の位置に基づいた関心領域の設定例を示す図である。図10Aは、薬剤T1が撮影画像iT1(分包袋TPを+Z方向から撮影)の中央部、中間部、及び端部に存在する場合(それぞれ参照符号をT1A,T1B,T1Cとする)の関心領域の設定例を示す。具体的には、薬剤T1A(薬剤T1が撮影画像iT1の中央に存在)の場合、処理部10(関心領域設定部10D)は関心領域RAを薬剤T1A(円形)と相似形である円形に設定する。関心領域RAは、刻印“133”を示す刻印領域を含む。また、薬剤T1B(薬剤T1が、撮影画像iT1において−X方向の中間部に存在)の場合、処理部10(関心領域設定部10D)は、−X側及び側面領域EBを含まないように、矩形の関心領域RB(関心領域RAよりも小さい)を設定する。関心領域RBも、刻印“133”を示す刻印領域を含む。なお、図10A及び図10Bでは、±X方向及び±Y方向に対して撮影画像iT1の中心から端部までの距離の3分の1をしきい値(この値は例示である)とし、薬剤T1Bの位置がX軸方向及びY軸方向についてしきい値を越えているものとする。

0044

薬剤T1C(薬剤T1が、撮影画像iT1において−X方向の端部に存在)の場合、側面領域ECが撮影画像に大きく写りこみ、また刻印“133”のうち−X側の光源に近くなる“1”の部分が大きくボケる。そこで処理部10(関心領域設定部10D)は、側面領域EC及び刻印の“1”の部分を避けて矩形の関心領域RC(RBよりも小さい)を設定する。関心領域RCは、刻印“133”を示す刻印領域のうち“33”を示す部分を含む。

0045

図10Bは、関心領域RA,RB,RCの中心CA,CB,CCの位置を示す図である。中心CAは薬剤T1Aの中心、即ち撮影画像iT1の中心であり、中心CB,CCは撮影画像iT1の中心側(+X側)に移動させている(中心CCの移動量>中心CBの移動量)。なお、図10Bでは刻印の図示は省略している。

0046

処理部10(テンプレート生成部10E)は、このように設定した関心領域に対応させてテンプレートの位置、形状、及び大きさを設定する(図8のステップS158:テンプレート生成工程)。具体的には、関心領域が小さいほどテンプレートを小さく生成し、関心領域の移動量が大きいほどマスタ画像に対するテンプレートを大きく移動させ、光源に対する関心領域の移動方向と同じ方向にテンプレートを移動させる。なお、処理部10(テンプレート生成部10E)は刻印(またはその一部分)を示す刻印領域を含むテンプレートを生成する。

0047

図11A及び図11Bは、薬剤T1が+Y軸方向の中央部、端部に存在する場合(参照符号をそれぞれT1A、T1Dとする)の関心領域の設定を示す図である。図11Aにおいて、処理部10(関心領域設定部10D)は薬剤T1Aについては図10A及び図10Bと同様に円形(薬剤T1と相似形)の関心領域RAを設定する。また、処理部10(関心領域設定部10D)は、薬剤T1D(薬剤T1が、撮影画像iT2において+Y方向の端部に存在)については、+Y側の領域(+Y側の光源の影響を強く受ける領域)及び側面領域EDを含まないように矩形の関心領域RDを設定する(関心領域RDは関心領域RAよりも小さい)。

0048

図11Bは関心領域RA,RDの中心CA,CDの位置を示す図である。中心CAは図10Bと同様に薬剤T1Aの中心(すなわち、撮影画像の中心)であり、中心CDは撮影画像の中心側(−Y側;矢印方向)に移動させている。

0049

上述した図10Aから図11Bでは薬剤が横向き(刻印がX軸方向となる向き)の場合について説明しているが、薬剤が縦向き(刻印がY軸方向となる向き)の場合について説明する。図12A及び図12Bは、図10A及び図10Bの状況において薬剤が縦向きの場合の関心領域の設定を示す図である。図12Aにおいて、処理部10(関心領域設定部10D)は、薬剤T1E(薬剤T1が、撮影画像iT3の中央部に存在)については図10A及び図10Bと同様に円形(薬剤T1と相似形)の関心領域REを設定する。薬剤T1F(薬剤T1が、撮影画像iT3において−X方向の中間部に存在)については、処理部10(関心領域設定部10D)は、薬剤T1Fの−X側の領域(−X側の光源13の影響を強く受ける領域)及び側面領域EFを含まないように矩形の関心領域RFを設定する(関心領域RFは関心領域REよりも小さい)。薬剤T1G(薬剤T1が、撮影画像iT3において−X方向の端部に存在)については、薬剤T1Gの−X側及び側面領域EGを含まないように矩形の関心領域RGを設定する(関心領域RGは関心領域RFよりも小さい)。

0050

図12Bは、図10B及び図11Bと同様に関心領域RE,RF,RGの中心CE,CF,CGの位置を示す図である。中心CEは薬剤T1Eの中心、即ち撮影画像iT3の中心であり、中心CF,CGは撮影画像iT3の中心側(+X側)に移動させている(中心CGの移動量>中心CFの移動量)。なお図12Bでは刻印の図示は省略している。図10Aから図11Bについて上述したのと同様に、処理部10(テンプレート生成部10E)は、このように設定した関心領域に対応させてテンプレートの位置、形状、及び大きさを設定する(図8のステップS158:テンプレート生成工程)。

0051

このように、薬剤の位置に加えて向きに基づいて関心領域を設定し、この関心領域に対応させてテンプレートを設定することが好ましい。薬剤の向きは、処理部10(薬剤検出部10C)が例えばステップS140(薬剤検出工程)で検出することができる。

0052

図8のフローチャートで関心領域の設定(ステップS157)及びテンプレートの生成(ステップS158)が終了すると図6のフローチャートに戻り、処理部10(照合部10F)は、テンプレートと関心領域とを照合して、監査対象薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一の薬剤であるか否かを判断する(ステップS160:照合工程)。照合の際に、関心領域とテンプレートとのうち少なくとも一方を回転させて向きを合わせてもよい。また、関心領域とテンプレートとのうち少なくとも一方を拡大または縮小することにより大きさを合わせてもよい。処理部10(照合部10F)は、監査対象薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報を出力する(後述)。

0053

1つの監査対象薬剤について照合が終了したら、処理部10(照合部10F)は、ステップS170(照合工程)において、処方箋に記載された1つの薬剤と全ての監査対象薬剤の画像についての照合が終了したか否かを判断する。判断が肯定された場合(ステップS170でYES)はステップS180に進み、否定された場合(ステップS170でNO)はステップS130へ戻り次の監査対象薬剤の画像を取得して照合(ステップS140:照合工程)を行う。

0054

ステップS180では処方箋に記載された全ての薬剤(分包袋TPに分包されるべき全ての薬剤)について照合が終了したか否かを判断し、処方箋に記載された他の薬剤について判断が肯定されるまでステップS120〜S170の処理を繰り返して、判断が肯定されたら(ステップS180でYES)、ステップS190へ進む。ステップS190では、処理部10(照合部10F)は薬包帯PBに含まれる全ての分包袋TPについての処理が完了したか否かを判断し、判断が肯定されるまでステップS110〜S180の処理(薬剤検出工程、関心領域設定工程、テンプレート設定工程、照合工程)を繰り返す。

0055

全ての分包袋TPについての処理が完了したら、処理部10(照合部10F、表示制御部10G)は照合結果(監査対象薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一であるか否かを示す情報)を出力する(ステップS200:照合工程)。例えば、図13に示すように、「薬剤T1(図7,9参照)である」と判断された監査対象薬剤の画像をモニタ32に一覧表示する。この他、「監査対象薬剤とマスタ画像が示す薬剤とが同一、類似、非類似である」旨を監査対象薬剤ごとに、及び/またはマスタ画像ごとに表示してもよいし、類似度の値を表示してもよい。また、処理部10(照合部10F)は、照合結果(照合結果20E)を記憶部20に記憶させてもよい(ステップS200:照合工程)。

0056

以上説明したように、第1の実施形態によれば、監査対象薬剤の位置に起因する薬剤形状の歪み、ボケ、端部の映り込み等を回避または低減できるので、照合条件による照合精度への影響が小さく、照合精度のロバスト性を高くすることができる。

0057

以上で本発明の実施形態及び例に関して説明してきたが、本発明は上述した態様に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。

0058

1調剤監査支援装置
10 処理部
10A処方箋情報入力部
10B撮影部
10C薬剤検出部
10D関心領域設定部
10Eテンプレート生成部
10F 照合部
10G表示制御部
10H通信部
12照明部
13光源
15Aカメラ
15B カメラ
16処方箋リーダ
20 記憶部
20A 処方箋情報
20Bマスタ画像
20C属性情報
20D薬剤画像
20E 照合結果
30 表示部
32モニタ
40 操作部
50搬送機構
CA 中心
CB 中心
CC 中心
CD 中心
CE 中心
CF 中心
CG中心
EB側面領域
EC 側面領域
ED 側面領域
EF 側面領域
EG 側面領域
F1刻印
F2 刻印
F3 刻印
L 光
PA撮影光軸
PB薬包帯
RA 関心領域
RB 関心領域
RC 関心領域
RD 関心領域
RE 関心領域
RF 関心領域
RG 関心領域
S100〜S200調剤監査支援方法のステップ
T1 薬剤
T1A 薬剤
T1B 薬剤
T1C 薬剤
T1D 薬剤
T1E 薬剤
T1F 薬剤
T1G 薬剤
TP分包袋
iM1 マスタ画像
iM2 マスタ画像
iT1撮影画像
iT2 撮影画像
iT3 撮影画像

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