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技術 脱硝触媒の研削装置

出願人 中国電力株式会社株式会社日高ファインテクノロジーズ
発明者 吉河敏和引野健治盛田啓一郎清永英嗣吉田和広島田裕登操生香川広行
出願日 2017年5月15日 (3年6ヶ月経過) 出願番号 2017-550948
公開日 2019年6月27日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 WO2018-211549
状態 特許登録済
技術分野 触媒による排ガス処理 触媒
主要キーワード 横ダクト 可動架台 エアレギュレータ 縦ダクト 搬送ダクト 外気流入 分散度合い カートリッジフィルタ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月27日)のものです。
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図面 (8)

課題・解決手段

脱硝触媒研削装置は、複数の脱硝触媒を束ねモジュールと、脱硝触媒の一端から脱硝触媒の内部の空気を吸引する吸引装置と、脱硝触媒の表面を削るための研削材を分散させる混合装置と、脱硝触媒の他端から下方に向かって設けられる縦ダクトと、混合装置から縦ダクトと交差する方向に設けられる横ダクトと、上部に縦ダクトが接続され且つ側面に横ダクトが接続される筒状部材であって、研削材を再分散させる中継装置と、を備える。

概要

背景

ボイラ等の排ガス中から窒素酸化物(NOx)を脱硝する脱硝装置が知られている。脱硝装置には、複数の脱硝触媒が設けられている。脱硝触媒が継続して使用されると、脱硝触媒に触媒性能を低下させる物質蓄積されていく。このため、脱硝装置が継続して使用されると、脱硝装置の脱硝性能が低下していく可能性がある。そこで、脱硝触媒の触媒性能を回復させるための方法が従来から知られている。例えば特許文献1には、脱硝触媒の表面を研削することで触媒性能を回復させる技術が記載されている。また、特許文献1には、脱硝触媒を破壊する事なく脱硝触媒の内壁を均一に研削することができることが記載されている。

概要

脱硝触媒の研削装置は、複数の脱硝触媒を束ねモジュールと、脱硝触媒の一端から脱硝触媒の内部の空気を吸引する吸引装置と、脱硝触媒の表面を削るための研削材を分散させる混合装置と、脱硝触媒の他端から下方に向かって設けられる縦ダクトと、混合装置から縦ダクトと交差する方向に設けられる横ダクトと、上部に縦ダクトが接続され且つ側面に横ダクトが接続される筒状部材であって、研削材を再分散させる中継装置と、を備える。

目的

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モジュールに取り付けられたままの脱硝触媒を均一に研削することができる脱硝触媒の研削装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の脱硝触媒束ねモジュールと、前記脱硝触媒の一端から前記脱硝触媒の内部の空気を吸引する吸引装置と、脱硝触媒の表面を削るための研削材を分散させる混合装置と、前記脱硝触媒の他端から下方に向かって設けられる縦ダクトと、前記混合装置から縦ダクトと交差する方向に設けられる横ダクトと、上部に前記縦ダクトが接続され且つ側面に前記横ダクトが接続される筒状部材であって、前記研削材を再分散させる中継装置と、を備える脱硝触媒の研削装置

請求項2

前記中継装置は、前記脱硝触媒に近付くにしたがって内周が大きくなる旋回部を備える請求項1に記載の脱硝触媒の研削装置。

請求項3

前記中継装置は、前記旋回部の前記脱硝触媒側に配置され且つ前記脱硝触媒に近付くにしたがって内周が小さくなる狭窄部を備え、前記縦ダクトは、前記狭窄部に接続され、前記縦ダクトの内周は、前記狭窄部の最小内周よりも大きい請求項2に記載の脱硝触媒の研削装置。

請求項4

前記中継装置は、前記脱硝触媒に近付くにしたがって外周が小さくなる旋回促進部を前記旋回部の内部に備え、前記旋回促進部は、前記横ダクトとの接合部分に対向する位置に配置される請求項2または3に記載の脱硝触媒の研削装置。

請求項5

前記縦ダクトの内部に金網であるスクリーンを備える請求項1から4のいずれか1項に記載の脱硝触媒の研削装置。

技術分野

0001

本発明は、脱硝触媒研削装置に関する。

背景技術

0002

ボイラ等の排ガス中から窒素酸化物(NOx)を脱硝する脱硝装置が知られている。脱硝装置には、複数の脱硝触媒が設けられている。脱硝触媒が継続して使用されると、脱硝触媒に触媒性能を低下させる物質蓄積されていく。このため、脱硝装置が継続して使用されると、脱硝装置の脱硝性能が低下していく可能性がある。そこで、脱硝触媒の触媒性能を回復させるための方法が従来から知られている。例えば特許文献1には、脱硝触媒の表面を研削することで触媒性能を回復させる技術が記載されている。また、特許文献1には、脱硝触媒を破壊する事なく脱硝触媒の内壁を均一に研削することができることが記載されている。

先行技術

0003

国際公開第2014/155628号

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、脱硝装置においては、複数の脱硝触媒がモジュールと称される筐体収納されている。一方、特許文献1の技術においては、脱硝触媒が1本毎に研削される。このため、脱硝触媒を研削する前に、脱硝触媒をモジュールから取り外す工程が生じる。これにより、作業性が低下すると共に、脱硝触媒がモジュールから取り外される際に脱硝触媒が破損する可能性がある。したがって、脱硝触媒は、モジュールに取り付けられたままで、研削されることが望ましい。しかしながら、モジュールに取り付けられたままの脱硝触媒を研削する場合、研削材の水平方向の搬送距離が長くなるので、脱硝触媒に対する研削の均一性が低下する可能性があった。

0005

本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モジュールに取り付けられたままの脱硝触媒を均一に研削することができる脱硝触媒の研削装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る脱硝触媒の研削装置は、複数の脱硝触媒を束ねるモジュールと、前記脱硝触媒の一端から前記脱硝触媒の内部の空気を吸引する吸引装置と、脱硝触媒の表面を削るための研削材を分散させる混合装置と、前記脱硝触媒の他端から下方に向かって設けられる縦ダクトと、前記混合装置から縦ダクトと交差する方向に設けられる横ダクトと、上部に前記縦ダクトが接続され且つ側面に前記横ダクトが接続される筒状部材であって、前記研削材を再分散させる中継装置と、を備える。

0007

脱硝触媒がモジュールに取り付けられたまま研削される場合、混合装置から脱硝触媒までの水平方向の距離が長くなることで、横ダクトの内部において研削材が分散された状態でなくなっていく。これに対して、本発明に係る脱硝触媒の研削装置においては、研削材が混合装置を出てから脱硝触媒に至るまでの間に、研削材が中継装置を通過する。これにより、横ダクトの内部において一旦研削材が分散された状態でなくなっても、中継装置によって研削材が再び分散される。そして、中継装置で再分散された研削材が、縦ダクトによって脱硝触媒に導かれる。したがって、本発明に係る脱硝触媒の研削装置は、モジュールに取り付けられたままの脱硝触媒を均一に研削することができる。

0008

本発明の望ましい態様として、前記中継装置は、前記脱硝触媒に近付くにしたがって内周が大きくなる旋回部を備えることが好ましい。

0009

これにより、研削材は、旋回部の側面から旋回部の内部に流入する。旋回部の内部に流入する空気は、旋回部の内壁に沿って流れるため、螺旋状に上方に向かう。このため、旋回部の内部に流入した研削材は、空気の流れに乗って、螺旋状に流動する。したがって、中継装置は、研削材の再分散をより促進することができる。

0010

本発明の望ましい態様として、前記中継装置は、前記旋回部の前記脱硝触媒側に配置され且つ前記脱硝触媒に近付くにしたがって内周が小さくなる狭窄部を備え、前記縦ダクトは、前記狭窄部に接続され、前記縦ダクトの内周は、前記狭窄部の最小内周よりも大きいことが好ましい。

0011

これにより、狭窄部においては、流れ方向に対して直交する平面で切った断面が下流に向かって小さくなっている。このため、狭窄部の内部では、研削材の流速が上昇する。その後、研削材は、縦ダクトに流入する。流れ方向に対して直交する平面で縦ダクトを切った断面積は、狭窄部の上端部における断面積より大きくなっている。すなわち、狭窄部の上端部を境界部分として、断面積が拡大する。このため、縦ダクトに到達した研削材の流速が、狭窄部の内部における流速よりも低下することにより、研削材が分散する。したがって、中継装置は、研削材の再分散をより促進することができる。

0012

本発明の望ましい態様として、前記中継装置は、前記脱硝触媒に近付くにしたがって外周が小さくなる旋回促進部を前記旋回部の内部に備え、前記旋回促進部は、前記横ダクトとの接合部分に対向する位置に配置されることが好ましい。

0013

これにより、旋回部の内部に流入した空気が旋回促進部の表面に沿って流れるため、旋回部の内部に螺旋状の流れが生じやすくなっている。したがって、中継装置は、研削材の再分散をより促進することができる。

0014

本発明の望ましい態様として、前記縦ダクトの内部に金網であるスクリーンを備えることが好ましい。

0015

これにより、スクリーンに到達した研削材の少なくとも一部は、スクリーンに衝突する。研削材は、スクリーンに衝突することにより、進路不規則に変化させられる。したがって、脱硝触媒の研削装置は、研削材の分散をより促進することができる。

発明の効果

0016

本発明によれば、モジュールに取り付けられたままの脱硝触媒を均一に研削することができる脱硝触媒の研削装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

図1は、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置を示す概略図である。
図2は、本実施形態に係るモジュールを示す平面図である。
図3は、本実施形態に係るモジュールに収納された脱硝触媒の一部を示す斜視図である。
図4は、本実施形態に係る中継装置を示す斜視図である。
図5は、本実施形態に係る中継装置を示す断面図である。
図6は、第1変形例に係る中継装置を示す斜視図である。
図7は、第2変形例に係る中継装置を示す斜視図である。

実施例

0018

以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。

0019

(実施形態)
図1は、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置100は、混合装置4と、コンプレッサー5と、吸引装置6と、モジュール1と、中継装置3と、コンプレッサー7と、を備える。脱硝触媒の研削装置100は、モジュール1に収納された脱硝触媒11の内部に研削材を流通させることにより、脱硝触媒11の表面を研削する装置である。

0020

研削材は、例えば、アルミナ酸化アルミニウム)、炭化珪素ジルコニア酸化ジルコニウム)、ジルコンまたはセラミック等で形成されている。研削材の粒度は、#16以上#80以下程度であることが好ましい。

0021

混合装置4は、脱硝触媒11の内部に流通させる研削材を予め分散させるための装置である。図1に示すように、混合装置4は、横ダクト21、中継装置3および縦ダクト22を介して、モジュール1に収納された脱硝触媒11に密封状態で接続されている。混合装置4は、撹拌部41と、カバー部42と、圧力調整部43と、噴射部44と、を備える。

0022

撹拌部41は、例えば、下方に向かって内周が小さくなる漏斗状の部材である。撹拌部41の下端部には、横ダクト21が接続されている。カバー部42は、撹拌部41の上部を覆う部材であって、撹拌部41で撹拌される研削材が混合装置4から飛び出すことを防いでいる。カバー部42は、開口部である外気流入部421を上端部に備える。圧力調整部43は、コンプレッサー5に接続されており、コンプレッサー5から混合装置4に送られる圧縮空気の圧力を調整する部材である。圧力調整部43は、例えばエアレギュレータである。噴射部44は、圧力調整部43に接続されると共に、研削材搬送管28に接続されている。噴射部44は、例えばサンドブラストガンである。噴射部44は、コンプレッサー5から圧力調整部43を介して流入する圧縮空気と研削材搬送管28から流入する研削材とを混合した状態で、撹拌部41の内壁に向かって噴射する。噴射部44から噴射された圧縮空気および研削材は、外気流入部421から流入する外気と混合され、横ダクト21へ導かれる。これにより、混合装置4から横ダクト21に導かれた研削材は、分散された状態となっている。

0023

吸引装置6は、混合装置4で分散された研削材を脱硝触媒11の内部に導くための装置である。図1に示すように、吸引装置6は、搬送ダクト25、分級部26および搬送ダクト27を介して、モジュール1に収納された脱硝触媒11に密封状態で接続されている。吸引装置6は、脱硝触媒11の一端から脱硝触媒11の内部の空気を吸引する。吸引装置6は、送風部61と、ろ過部62と、貯蔵部63と、弁部64と、を備える。

0024

送風部61は、吸引装置6の内部の空気を外部に排出する部材である。送風部61は、例えばブロアモータ等の動力によって駆動する送風ファンである。これにより、吸引装置6の内部が負圧となるので、搬送ダクト25、分級部26および搬送ダクト27を介して、脱硝触媒11の内部の空気が吸引される。ろ過部62は、吸引装置6に流入する空気に含まれる粉塵捕集する部材である。ろ過部62は、例えば、カートリッジフィルタである。貯蔵部63は、下方に向かって内周が小さくなる漏斗状の部材であって、ろ過部62の下方に配置されている。ろ過部62で捕集された粉塵は、貯蔵部63に貯蔵される。弁部64は、貯蔵部63の下端部に配置されたバルブである。弁部64が開かれることにより、貯蔵部63に貯蔵された粉塵が必要に応じて回収される。

0025

分級部26は、脱硝触媒11から吸引された空気に含まれる研削材を、粉塵等のその他の粒子と分離するための装置である。具体的には、分級部26は、大きさの異なる研削材およびその他の粒子を、沈降速度の差を利用して分離する。分級部26は、架台20によって混合装置4よりも上方に配置されている。分級部26は、研削材搬送管28によって混相装置4の噴射部44に密封状態で接続されている。これにより、分級部26によって分離された研削材は、混合装置4に戻されて、噴射部44から撹拌部41に再び噴射される。すなわち、研削材は、混合装置4、モジュール1に収納された脱硝触媒11、分級部26、混合装置4の順に循環する。

0026

モジュール1は、複数の脱硝触媒11を束ねる筐体である。モジュール1は、例えば、対向する2面が開口した直方体状の部材である。すなわち、モジュール1は角パイプ状の部材である。図2に示すように、モジュール1の内部には、複数の脱硝触媒11が格子上に並べられている。モジュール1は、脱硝触媒11を囲う側壁12を備えている。並べられた脱硝触媒11が、側壁12に囲まれることで位置決めされている。

0027

脱硝触媒11は、ボイラ等の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)とアンモニアとの反応を促す触媒である。例えば、脱硝触媒11の担体は、酸化チタン(TiO2)等であり、脱硝触媒11の活性成分は、五酸化バナジウム(V2O5)等である。図3に示すように、脱硝触媒11は、角柱状の部材である。脱硝触媒11の長手方向は、モジュール1における一方の開口から他方の開口に向かう方向に等しい。脱硝触媒11は、長手方向に沿った複数の貫通孔11hを備える。例えば、貫通孔11hを長手方向に対して直交する平面で切った断面は正方形である。モジュール1が煙道に配置されている状態において、貫通孔11hの内部を排ガス等が通過する。このため、貫通孔11hの内壁には、触媒性能を低下させる物質が付着する。

0028

図1に示すように、モジュール1は、可動架台8に載せられている。可動架台8に載せられた状態で、モジュール1の開口が上方および下方に位置している。このため、脱硝触媒11の長手方向が鉛直方向に沿っている。可動架台8は、駆動装置81と、車輪82と、を備える。駆動装置81は、例えば電動モータおよび制御装置等を有する。駆動装置81は、制御装置で制御された電動モータで生じる動力を車輪82に伝達する。これにより、可動架台8は、駆動装置81および車輪82によって移動することができる。このため、可動架台8は、モジュール1を任意の位置に移動させることができる。

0029

1つの脱硝触媒11の上端部には、搬送ダクト25が接続されている。より具体的には、搬送ダクト25が端部にアタッチメント24を備えており、アタッチメント24を介して搬送ダクト25が脱硝触媒11に接続されている。搬送ダクト25は円筒状のダクトである。アタッチメント24は、搬送ダクト25との接合部を一端に備え、脱硝触媒11の端面の形状に略等しい形状を有する開口部を他端に備えている。アタッチメント24の開口部は、脱硝触媒11の端面に密着させられる。

0030

1つの脱硝触媒11の下端部には、縦ダクト22が接続されている。より具体的には、縦ダクト22が端部にアタッチメント23を備えており、アタッチメント23を介して縦ダクト22が脱硝触媒11に接続されている。縦ダクト22は円筒状のダクトである。アタッチメント23は、縦ダクト22との接合部を一端に備え、脱硝触媒11の端面の形状に略等しい形状を有する開口部を他端に備えている。アタッチメント23の開口部は、脱硝触媒11の端面に密着させられる。

0031

上述したように、混合装置4および脱硝触媒11は、横ダクト21、中継装置3および縦ダクト22によって密封状態で接続されている。また、脱硝触媒11および吸引装置6は、搬送ダクト25、分級部26および搬送ダクト27によって密封状態で接続されている。このため、吸引装置6が稼働すると、混合装置4から吸引装置6に向かう方向の空気の流れが生じる。これにより、混合装置4で分散された研削材が脱硝触媒11の内部に導かれる。そして、脱硝触媒11の内部を通過した研削材が分級部26に導かれると共に、粉塵が吸引装置6に導かれる。脱硝触媒11の内部を研削材が通過するときに研削材が脱硝触媒11の内壁を削るので、脱硝触媒11の内壁に付着した物質が除去される。このため、脱硝触媒11の触媒性能が回復する。

0032

脱硝触媒11の触媒性能を位置に関わらず均一に回復させるためには、脱硝触媒11が均一に研削されることが好ましい。脱硝触媒11を均一に研削するためには、研削材が十分に分散された状態で脱硝触媒11の内部に流入しており且つ分散度合いが安定している必要がある。そのためには、混合装置4から脱硝触媒11までの距離が一定に保たれていることが望ましい。本実施形態においては、可動架台8によってモジュール1が移動できるので、混合装置4から脱硝触媒11までの距離が一定に保たれている。しかしながら、モジュール1が移動するためのスペース空ける必要があるので、脱硝触媒11を1つずつ取り替えて研削する場合に比較して、混合装置4から脱硝触媒11までの水平方向の距離が長くなる。混合装置4から脱硝触媒11までの水平方向の距離が長くなると、研削材が分散された状態でなくなる可能性がある。そこで、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置100は、中継装置3を備えている。

0033

図4は、本実施形態に係る中継装置を示す斜視図である。図5は、本実施形態に係る中継装置を示す断面図である。中継装置3は、混合装置4から流入する研削材を再分散させる装置である。

0034

図4および図5に示すように、中継装置3は筒状部材である。中継装置3の上部には縦ダクト22が接続されており、中継装置3の側面には横ダクト21が接続されている。中継装置3は、旋回部31と、台座32と、旋回促進部33と、狭窄部35と、スクリーン36と、を備える。

0035

旋回部31は、上方に向かって内周が大きくなる円錐台状の筒状部材である。すなわち、旋回部31の内周は、脱硝触媒11に近付くにしたがって大きくなっている。旋回部31の側面には、横ダクト21が接続されている。台座32は、旋回部31を支持する。

0036

旋回促進部33は、上方に向かって外周が小さくなる円錐状の部材である。旋回促進部33は、旋回部31の内部に配置されており、旋回部31の下端部に固定されている。また、旋回促進部33は、旋回部31と横ダクト21との接合部に対向する位置に配置されている。旋回促進部33の底面の位置が横ダクト21の下端部に揃っており、且つ旋回促進部33の先端の位置が横ダクト21の上端部に揃っている。すなわち、旋回促進部33の高さは、横ダクト21の直径に等しい。

0037

狭窄部35は、上方に向かって内周が小さくなる円錐台状の筒状部材である。狭窄部35は、旋回部31の上端部に接続されている。例えば、狭窄部35は、旋回部31と一体に形成されている。例えば、狭窄部35の最大内周(狭窄部35の下端部352の内周)は、旋回部31の最大内周(旋回部31の上端部311の内周)に略等しい。これにより、狭窄部35と旋回部31との境界部分に研削材が引っ掛かりにくくなる。狭窄部35の最小内周(狭窄部35の上端部351の内周)は、例えば旋回部31の最小内周(旋回部31の下端部312の内周)よりも小さく、旋回促進部33の底面における外周に等しい。また、狭窄部35の高さは、旋回部31の高さよりも小さい。より具体的には、狭窄部35の高さは、旋回部31の高さの半分以下である。

0038

縦ダクト22は、旋回部31の上端部311に接続されている。縦ダクト22の内周は、旋回部31の最大内周(旋回部31の上端部311の内周)に略等しい。このため、縦ダクト22は、図4に示すように狭窄部35を覆っている。すなわち、狭窄部35は、縦ダクト22の内部に位置している。

0039

スクリーン36は、縦ダクト22の内部に設けられた金網である。スクリーン36は、狭窄部35よりも上方(脱硝触媒11側)に配置されている。スクリーン36の網目の大きさは、研削材の粒径よりも大きい。このため、研削材は、スクリーン36を通過することができる。研削材がスクリーン36を通過する時、一部の研削材がスクリーン36に衝突する。スクリーン36に研削材が衝突することで、研削材が分散する。スクリーン36における線径および網目の粗さは、研削材を分散させるために好ましい値に設定される。例えば、スクリーン36の網目の粗さは、#8以上#40以下程度である。

0040

吸引装置6が稼働している状態において、横ダクト21から中継装置3に向かって研削材が搬送される。研削材は、旋回部31の側面から旋回部31の内部に流入する。旋回部31の内部に流入する空気は、旋回部31の内壁に沿って流れるため、螺旋状に上方に向かう。このため、旋回部31の内部に流入した研削材は、空気の流れに乗って、螺旋状に流動する。これにより、研削材の分散が促進される。

0041

また、旋回部31の内部に流入した空気が旋回促進部33の表面に沿って流れるため、旋回部31の内部に螺旋状の流れが生じやすくなっている。このため、研削材の分散がより促進される。

0042

研削材は、旋回部31で分散された後、狭窄部35に流入する。狭窄部35においては、流れ方向に対して直交する平面で切った断面が下流に向かって小さくなっている。これにより、狭窄部35の内部では、研削材の流速が上昇する。その後、研削材は、縦ダクト22に流入する。流れ方向に対して直交する平面で縦ダクト22を切った断面積は、狭窄部35の上端部351における断面積より大きくなっている。すなわち、狭窄部35の上端部351を境界部分として、断面積が拡大する。このため、縦ダクト22に到達した研削材の流速が、狭窄部35の内部における流速よりも低下する。これにより、研削材が狭窄部35を通過することによって、研削材の分散が促進される。

0043

研削材は、狭窄部35を通過した後、スクリーン36に到達する。スクリーン36に到達した研削材の少なくとも一部は、スクリーン36に衝突する。研削材は、スクリーン36に衝突することにより、進路を不規則に変化させられる。このため、スクリーン36によって研削材の分散が促進される。

0044

スクリーン36を通過した研削材は、脱硝触媒11の下端部から貫通孔11hに流入する。これにより、研削材が貫通孔11hの内壁に衝突することで、貫通孔11hの内壁に付着した物質が削られる。また、研削材は、貫通孔11hに至る前に中継装置3およびスクリーン3を通過しているので、分散された状態で貫通孔11hに流入する。このため、脱硝触媒11が均一に研削される。

0045

研削材は、脱硝触媒11の下端部から上端部まで研削したあと、貫通孔11hから搬送ダクト25に至る。研削材は、搬送ダクト25によって分級部26まで搬送され、空気中に含まれるその他の粒子と分離される。その後、研削材は、研削材搬送管28で混合装置4に搬送され、脱硝触媒11の研削のために分散される。このように研削材が何度も再利用されるので、脱硝触媒の研削装置100は、脱硝触媒11を研削するために必要となる研削材の量を抑制することができる。

0046

なお、モジュール1は、必ずしも上述したような形状でなくてもよい。例えば、モジュール1は、側壁12同士を接続する補強部材を備えていてもよいし、側壁12を備えずに複数の棒状部材を組み合わせて直方体状に形成されていてもよい。また、モジュール1は、必ずしも可動架台8に載せられていなくてもよい。例えばモジュール1は、モジュール1よりも上方に配置された支持部材によって吊り下げられていてもよい。このような場合であっても、モジュール1を吊り下げる部材が移動することにより、モジュール1は任意の位置に移動することができる。

0047

なお、脱硝触媒11は、必ずしも角柱状でなくてもよく、例えば円柱状であってもよいし、略楕円柱状であってもよい。また、貫通孔11hを長手方向に対して直交する平面で切った断面は、正方形でなくてもよく、例えば長方形であってもよいし、多角形であってもよい。

0048

なお、旋回部31および狭窄部35の形状は、必ずしも円錐台状でなくてもよく、角錐台状または略半球状であってもよい。また、旋回促進部33の形状は、必ずしも円錐状でなくてもよく、角錐状、円錐台状、角錐台状または略半球状であってもよい。

0049

以上で説明したように、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置100は、モジュール1と、吸引装置6と、混合装置4と、縦ダクト22と、横ダクト21と、中継装置3と、を備える。モジュール1は、複数の脱硝触媒11を束ねる筐体である。吸引装置6は、脱硝触媒11の一端から脱硝触媒11の内部の空気を吸引する装置である。混合装置4は、脱硝触媒11の表面を削るための研削材を分散させる装置である。縦ダクト22は、脱硝触媒11の他端から下方に向かって設けられるダクトである。横ダクト21は、混合装置4から縦ダクト22と交差する方向に設けられるダクトである。中継装置3は、上部に縦ダクト22が接続され且つ側面に横ダクト21が接続される筒状部材であって、研削材を再分散させる装置である。

0050

脱硝触媒11がモジュール1に取り付けられたまま研削される場合、混合装置4から脱硝触媒11までの水平方向の距離が長くなる可能性がある。混合装置4から脱硝触媒11までの水平方向の距離が長いと、横ダクト21の内部において混合装置4を離れるにしたがって研削材が分散された状態でなくなっていく。これに対して、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置100においては、研削材が混合装置4を出てから脱硝触媒11に至るまでの間に、研削材が中継装置3を通過する。これにより、横ダクト21の内部において一旦研削材が分散された状態でなくなっても、中継装置3によって研削材が再び分散される。そして、中継装置3で再分散された研削材が、縦ダクト22によって脱硝触媒11に導かれる。したがって、本実施形態に係る脱硝触媒の研削装置100は、モジュール1に取り付けられたままの脱硝触媒11を均一に研削することができる。

0051

また、脱硝触媒の研削装置100において、中継装置3は、脱硝触媒11に近付くにしたがって内周が大きくなる旋回部31を備える。

0052

これにより、研削材は、旋回部31の側面から旋回部31の内部に流入する。旋回部31の内部に流入する空気は、旋回部31の内壁に沿って流れるため、螺旋状に上方に向かう。このため、旋回部31の内部に流入した研削材は、空気の流れに乗って、螺旋状に流動する。したがって、中継装置3は、研削材の再分散をより促進することができる。

0053

また、脱硝触媒の研削装置100において、中継装置3は、旋回部31の脱硝触媒11側に配置され且つ脱硝触媒11に近付くにしたがって内周が小さくなる狭窄部35を備える。縦ダクト22は、狭窄部35に接続されている。縦ダクト22の内周は、狭窄部35の最小内周(狭窄部35の上端部351の内周)よりも大きい。

0054

これにより、狭窄部35においては、流れ方向に対して直交する平面で切った断面が下流に向かって小さくなっている。このため、狭窄部35の内部では、研削材の流速が上昇する。その後、研削材は、縦ダクト22に流入する。流れ方向に対して直交する平面で縦ダクト22を切った断面積は、狭窄部35の上端部351における断面積より大きくなっている。すなわち、狭窄部35の上端部351を境界部分として、断面積が拡大する。このため、縦ダクト22に到達した研削材の流速が、狭窄部35の内部における流速よりも低下することにより、研削材が分散される。したがって、中継装置3は、研削材の再分散をより促進することができる。

0055

また、脱硝触媒の研削装置100において、中継装置3は、脱硝触媒11に近付くにしたがって外周が小さくなる旋回促進部33を旋回部31の内部に備える。旋回促進部33は、横ダクト21との接合部分に対向する位置に配置される。

0056

これにより、旋回部31の内部に流入した空気が旋回促進部33の表面に沿って流れるため、旋回部31の内部に螺旋状の流れが生じやすくなっている。したがって、中継装置3は、研削材の再分散をより促進することができる。

0057

また、脱硝触媒の研削装置100において、縦ダクト22の内部に金網であるスクリーン36を備える。

0058

これにより、スクリーン36に到達した研削材の少なくとも一部は、スクリーン36に衝突する。研削材は、スクリーン36に衝突することにより、進路を不規則に変化させられる。したがって、脱硝触媒の研削装置100は、研削材の分散をより促進することができる。

0059

(第1変形例)
図6は、第1変形例に係る中継装置を示す斜視図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。

0060

図6に示すように、第1変形例に係る縦ダクト22Aは、狭窄部35の上端部351に接続されている。縦ダクト22Aの内周は、狭窄部35の最小内周(狭窄部35の上端部351の内周)に略等しい。縦ダクト22Aの内部にはスクリーン36Aが設けられる。

0061

(第2変形例)
図7は、第2変形例に係る中継装置を示す斜視図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。

0062

第2変形例に係る狭窄部35Bは、旋回部31の内周面に接続されている。図7に示すように、狭窄部35Bの最大内周(狭窄部35Bの下端部352Bの内周)は、旋回部31の最大内周(旋回部31の上端部311の内周)より小さい。狭窄部35Bの最大内周は、旋回部31のうち狭窄部35Bに接する位置での内周に略等しい。このため、旋回部31と狭窄部35Bとの境界部分に研削材が引っ掛かりにくくなる。なお、狭窄部35Bに対して、縦ダクト22に代えて第1変形例の縦ダクト22Aが接続されていてもよい。

0063

1モジュール
11脱硝触媒
11h貫通孔
12側壁
100 脱硝触媒の研削装置
20架台
21横ダクト
22縦ダクト
23、24アタッチメント
25搬送ダクト
26分級部
27 搬送ダクト
28研削材搬送管
3中継装置
31旋回部
311上端部
312下端部
32台座
33旋回促進部
35狭窄部
351 上端部
352 下端部
36スクリーン
4混合装置
41撹拌部
42カバー部
421外気流入部
43圧力調整部
44噴射部
5コンプレッサー
6吸引装置
61送風部
62 ろ過部
63貯蔵部
64 弁部
8可動架台
81駆動装置
82 車輪

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