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技術 布帛および繊維製品

出願人 帝人フロンティア株式会社
発明者 尾形暢亮
出願日 2018年4月16日 (3年8ヶ月経過) 出願番号 2019-514399
公開日 2020年5月14日 (1年7ヶ月経過) 公開番号 WO2018-198846
状態 特許登録済
技術分野 糸;糸またはロープの機械的な仕上げ 衣服の材料 繊維製品への有機化合物の付着処理 寝具 編地
主要キーワード 不均一感 長手中心線 商品展開 十字断面 掛け装置 スケール板 残留トルク 単繊維横断面形状
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (3)

課題・解決手段

課題は、ストレッチ性だけでなく、外観風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品を提供することであり、解決手段は、互いに異なる2種以上の単繊維を含み、かつ30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維で布帛を構成することである。

概要

背景

従来、捲縮繊維を用いたストレッチ布帛が提案され、スポーツ衣料を中心に商品展開されている。例えば、特許文献1や特許文献2では、30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維を含む布帛が提案されている。

一方、消費者ニーズ多様化し、新規外観および新規風合いを呈する布帛の提案が求められている。

概要

課題は、ストレッチ性だけでなく、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品を提供することであり、解決手段は、互いに異なる2種以上の単繊維を含み、かつ30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維で布帛を構成することである。

目的

本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、ストレッチ性だけでなく、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維を含む布帛であって、前記捲縮繊維が互いに異なる2種以上の単繊維を含むことを特徴とする布帛。

請求項2

前記2種以上の単繊維が、繊維を構成する成分または単繊維横断面形状または単繊維繊度において互いに異なる、請求項1に記載の布帛。

請求項3

布帛が編地である、請求項1または請求項2に記載の布帛。

請求項4

前記捲縮繊維が、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸AとZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸Bとを含む複合糸であり、かつ、前記仮撚捲縮加工糸Aと仮撚捲縮加工糸Bとが、互いに異なる単繊維を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の布帛。

請求項5

前記捲縮繊維が、交絡個数1〜70個/mでインターレース加工を施された交絡糸である、請求項1〜4のいずれかに記載の布帛。

請求項6

前記捲縮繊維のトルクがノントルクである、請求項1〜5のいずれかに記載の布帛。

請求項7

前記捲縮繊維において、単繊維繊度が0.00002〜2.0dtexの範囲内である、請求項1〜6のいずれかに記載の布帛。

請求項8

前記捲縮繊維において、総繊度が40〜180dtexの範囲内である、請求項1〜7のいずれかに記載の布帛。

請求項9

前記捲縮繊維がポリエステル繊維またはナイロン繊維からなる、請求項1〜8のいずれかに記載の布帛。

請求項10

布帛の目付けが50〜200g/m2の範囲内である、請求項1〜9のいずれかに記載の布帛。

請求項11

布帛に親水化剤が付与されている、請求項1〜10のいずれかに記載の布帛。

請求項12

JISL1018−1990により測定した、ヨコ方向ストレッチ性が50%以上である、請求項1〜11のいずれかに記載の布帛。

請求項13

JISL1018−1990により測定した、ヨコ方向のストレッチ性回復率が90%以上である、請求項1〜12のいずれかに記載の布帛。

請求項14

JISL1058−1995D3法のカナノコにより15時間テストして、抗スナッギング性が3級以上である、請求項1〜13のいずれかに記載の布帛。

請求項15

請求項1〜14のいずれかに記載の布帛を用いてなる、衣料裏地芯地下、腹巻帽子手袋、寝衣、布団側地布団カバーカーシート表皮材の群より選ばれるいずれかの繊維製品

技術分野

0001

本発明は、ストレッチ性だけでなく、外観風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品に関する。

背景技術

0002

従来、捲縮繊維を用いたストレッチ布帛が提案され、スポーツ衣料を中心に商品展開されている。例えば、特許文献1や特許文献2では、30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維を含む布帛が提案されている。

0003

一方、消費者ニーズ多様化し、新規外観および新規風合いを呈する布帛の提案が求められている。

先行技術

0004

国際公開第2008/001920号公報
特開2009−138287号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、ストレッチ性だけでなく、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維を含む布帛において、前記捲縮繊維に2種以上の単繊維を含ませることにより、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。

0007

かくして、本発明によれば「30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維を含む布帛であって、前記捲縮繊維が互いに異なる2種以上の単繊維を含むことを特徴とする布帛。」が提供される。

0008

その際、前記2種以上の単繊維が、繊維を構成する成分または単繊維横断面形状または単繊維繊度において互いに異なることが好ましい。また、布帛が編地であることが好ましい。また、前記捲縮繊維が、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸AとZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸Bとを含む複合糸であり、かつ、前記仮撚捲縮加工糸Aと仮撚捲縮加工糸Bとが、互いに異なる単繊維を含むことが好ましい。また、前記捲縮繊維が、交絡個数1〜70個/mでインターレース加工を施された交絡糸であることが好ましい。また、前記捲縮繊維のトルクがノントルクであることが好ましい。また、前記捲縮繊維において、単繊維繊度が0.00002〜2.0dtexの範囲内であることが好ましい。また、前記捲縮繊維において、総繊度が40〜180dtexの範囲内であることが好ましい。また、前記捲縮繊維がポリエステル繊維またはナイロン繊維からなることが好ましい。また、布帛の目付けが50〜200g/m2の範囲内であることが好ましい。また、布帛に親水化剤が付与されていることが好ましい。また、JIS L 1018−1990により測定した、ヨコ方向のストレッチ性が50%以上であることが好ましい。また、JIS L 1018−1990により測定した、ヨコ方向のストレッチ性回復率が90%以上であることが好ましい。また、JIS L 1058−1995 D3法のカナノコにより15時間テストして、抗スナッギング性が3級以上であることが好ましい。

0009

また、本発明によれば、前記の布帛を用いてなる、衣料裏地芯地下、腹巻帽子手袋、寝衣、布団側地布団カバーカーシート表皮材の群より選ばれるいずれかの繊維製品が提供される。

発明の効果

0010

本発明によれば、ストレッチ性だけでなく、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品が得られる。

図面の簡単な説明

0011

本発明において採用することのできる編組織図の一例(天竺)である。
本発明において採用することのできる編組織図の一例(ニットミス)である。

0012

以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明において、30T/m以下のトルクを有する捲縮繊維(以下、単に「捲縮繊維」ということもある。)が含まれる。かかる捲縮繊維が布帛に含まれることにより布帛にストレッチ性が付加される。

0013

また、前記捲縮繊維が互いに異なる2種以上(好ましくは2〜5種類、特に好ましくは2種類)の単繊維を含むことにより、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いが得られる。

0014

その際、前記2種以上の単繊維が、繊維を構成する成分または単繊維横断面形状または単繊維繊度において互いに異なることが好ましい。

0015

ここで、「成分が異なる」とは、異種ポリマー組合せだけでなく、同種ポリマーで第3成分や添加物が異なる組合せをも含む。例えば、ナイロンポリエステルカチオン可染性ポリエステルカチオン染性ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレートポリエチレンテレフタレート酸化チタン含有量が互いに異なるポリエステルの組合せ(例えば、ブライトポリエステルとフルダルポリエステルなど)などが例示される。

0016

ここで、前記捲縮繊維が、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸AとZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸Bとを含む複合糸であり、かつ、前記仮撚捲縮加工糸Aと仮撚捲縮加工糸Bとが、互いに異なる単繊維を含む複合糸であることが好ましい。

0017

仮撚捲縮加工糸には第1ヒーター域で仮撚をセットした、いわゆるone heater仮撚捲縮加工糸と、該糸をさらに第2ヒーター域に導入して弛緩熱処理することによりトルクを減らした、いわゆるsecond heater仮撚捲縮加工糸とがある。また、施撚の方向により、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とがある。本発明においてこれらの仮撚捲縮加工糸を用いることができる。特に、S方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とで複合糸を構成すると、低トルクの複合糸が得られ好ましい。

0018

かかる複合糸は例えば以下の方法により製造することができる。すなわち、糸条を第1ローラセット温度が90〜220℃(より好ましくは100〜190℃)の熱処理ヒーターを経由して撚り掛け装置によって施撚することによりone heater仮撚捲縮加工糸を得てもよいし、必要に応じてさらに第2ヒーター域に導入して弛緩熱処理することによりsecond heater仮撚捲縮加工糸を得てもよい。仮撚捲縮加工時の延伸倍率は、0.8〜1.5の範囲が好ましい。仮撚数は、仮撚数(T/m)=(32500/(D)1/2)×αの式において、αが0.5〜1.5(より好ましくは0.8〜1.2)の範囲内であることが好ましい。ただし、Dは糸条の総繊度(dtex)である。用いる撚り掛け装置としては、ディスク式あるいはベルト式摩擦式撚り掛け装置が糸掛けしやすく、糸切れも少なくて適当であるが、ピン方式の撚り掛け装置であってもよい。また、施撚の方向により、仮撚捲縮加工糸が有するトルクをS方向かZ方向か選択することができる。次いで、互いに異なる単繊維を含む、2種以上の仮撚捲縮加工糸を合糸することにより前記複合糸が得られる。

0019

前記捲縮繊維には、インターレース加工により交絡が付与されていることが好ましい。交絡(インターレース)の個数は、1〜70個/m(より好ましくは2〜65個/m)の範囲内であることが好ましい。該個数が多いと、ストレッチ性が低下するだけでなく、不均一感が乏しくなり新規外観および新規風合いが得られなくなるおそれがある。

0020

かくして得られた複合糸のトルクとしては、30T/m以下(好ましくは18T/m以下、より好ましくは10T/m以下、特に好ましくはノントルク(0T/m))であることが肝要である。トルクは小さいほど好ましくノントルク(0T/m)が最も好ましい。

0021

また、前記捲縮繊維において、捲縮率が2%以上(より好ましくは10〜60%)であることが好ましい。該捲縮率が2%未満では、ストレッチ性が低下するおそれがある。

0022

前記捲縮繊維において、ナノファイバーと称せられる単繊維径が1000nm以下のものでもよいが、単繊維繊度が0.00002〜2.0dtexの範囲内であることが好ましい。該単繊維繊度が2.0dtexよりも大きいとソフト性が低下するおそれがある。

0023

また、前記捲縮繊維において、総繊度(単繊維繊度とフィラメント数との積)としては40〜400dtex(より好ましくは40〜180dtex)の範囲内であることが好ましい。

0024

また、前記捲縮繊維の単繊維断面形状としては、三角四角、十字、扁平、くびれ付扁平、H型、W型などが例示される。その際、扁平な断面形状の、長手中心線方向の長さBの、この長手中心線方向に直角をなして交差する方向における最大幅C1に対する比B/C1により表される断面扁平度が2〜6(より好ましくは3.1〜5.0)の範囲内であることが、布帛のソフト性の点で好ましい。また、その幅の最大値C1の、最小値C2に対する比C1/C2が、1.05〜4.00(より好ましくは1.1〜1.5)の範囲内であることが、布帛の吸水性の点で好ましい。

0025

前記捲縮繊維を構成する繊維としては特に制限されず、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維アセテート繊維、さらには、綿、ウールなどの天然繊維やこれらを複合したものが使用可能である。特にポリエステル繊維またはナイロン繊維が好ましい。かかるポリエステル繊維は、少なくともポリエステル成分を含む複合繊維を含む。かかる複合繊維としては、サイドバイサイド型複合繊維偏心芯鞘型複合繊維、芯鞘型複合繊維海島型複合繊維などが例示される。また、ナイロン繊維は、ナイロン6繊維ナイロン66繊維を含む。

0026

前記ポリエステルとしては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、炭素数2〜6のアルキレングリコール、すなわちエチレングリコールトリメチレングリコールテトラメチレングリコールペンタメチレングリコールヘキサメチレングリコールからなる群より選ばれた少なくとも1種を主たるグリコール成分とするポリエステルが好ましい。なかでも、エチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)またはトリメチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステル(ポリトリメチレンテレフタレート)が特に好ましい。

0027

かかるポリエステルには、必要に応じて少量(通常30モル%以下)の共重合成分を有していてもよい。その際、使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン酸としては、例えばイソフタル酸ナフタリンジカルボン酸ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、P−オキシ安息香酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸アジピン酸セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のごとき芳香族脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸をあげることができる。また、上記グリコール以外のジオール化合物としては、例えばシクロヘキサン−1,4−ジメタノールネオペンチルグリコールビスフェノールA、ビスフェノールSのごとき脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物およびポリオキシアルキレングリコール等をあげることができる。

0028

前記ポリエステルは任意の方法によって合成したものでよい。例えばポリエチレンテレフタレートの場合について説明すると、テレフタル酸とエチレングリコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルのごときテレフタル酸の低級アルキルエステルとエチレングリコールとをエステル交換反応させるかまたはテレフタル酸とエチレンオキサイドとを反応させるかしてテレフタル酸のグリコールエステルおよび/またはその低重合体を生成させる第1段階の反応と、第1段階の反応生成物減圧下加熱して所望の重合度になるまで重縮合反応させる第2段階の反応によって製造されたものでよい。また、前記ポリエステルは、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされたポリエステル、または、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルであってもよい。さらには、ポリ乳酸ステレオコンプレックスポリ乳酸などの生分解性を有するポリエステルでもよい。

0029

また、前記ポリエステルに紫外線吸収剤ポリエステル重量対比0.1重量%以上(好ましくは0.1〜5.0重量%)含まれていると、布帛に紫外線遮蔽性が付加され好ましい。かかる紫外線吸収剤としては、ベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤ベンゾフェノン有機紫外線吸収剤ベンゾトリアゾール系有機紫外線吸収剤、サリチル酸系有機紫外線吸収剤などが例示される。なかでも、紡糸の段階で分解しないという点からベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤が特に好ましい。

0030

かかるベンゾオキサジン系有機紫外線吸収剤としては、特開昭62−11744号公報に開示されたものが好適に例示される。すなわち、2−メチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−ブチル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2−フェニル−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン、2,2’−エチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−テトラメチレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、2,2’−p−フェニレンビス(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン)、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イルベンゼン、1,3,5−トリ(3,1−ベンゾオキサジン−4−オン−2−イル)ナフタレンなどである。

0031

また、前記ポリエステルに艶消し剤二酸化チタン)がポリエステル重量対比0.1重量%以上(好ましくは0.2〜4.0重量%)含まれていると、布帛の防透性が向上し好ましい。

0032

さらに前記ポリエステルには、必要に応じて、微細孔形成剤有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤熱安定剤難燃剤三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤着色顔料帯電防止剤スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上が含まれていてもよい。

0033

本発明の布帛は、前記捲縮繊維を含む。その際、前記捲縮繊維が布帛重量対比50重量%以上含まれていることが好ましい。

0034

前記布帛の組織は特に限定されず、編物織物いずれでもよい。例えば、平織綾織サテンなどの織組織を有する織物や、天竺、ニットミス、スムースフライス鹿の子、そえ糸編、デンビー、ハーフなどの編組織を有する編物、不織布などが好適に例示されるが、これらに限定されるものではない。層数単層でもよいし、2層以上の多層であってもよい。なかでも優れたストレッチ性を得る上で編物(編地)が好ましい。特に経編または緯編(丸編)組織を有する編物が好ましい。

0035

その際、前記編物において、編物密度が、コース数40〜100/2.54cmかつウエール数30〜60/2.54cmであることが好ましい。

0036

本発明の布帛において、布帛の目付けが50〜200g/m2の範囲内であることが好ましい。

0037

本発明の布帛は、前記捲縮繊維を用いて(必要に応じて他の繊維も用いて)常法により製編織することにより得られる。

0038

次いで、染色加工を施すことが好ましい。その際、前記染色加工の温度としては100〜140℃(より好ましくは110〜135℃)、時間としてはトップ温度キープ時間が5〜40分の範囲内であることが好ましい。染色加工が施された編地には、乾熱ファイナルセットを施すことが好ましい。その際、乾熱ファイナルセットの温度としては120〜200℃(より好ましくは140〜180℃)、時間としては1〜3分の範囲内であることが好ましい。

0039

また、本発明の布帛には吸水加工(親水化剤の付与)が施されていることが好ましい。布帛に吸水加工を施すことにより、吸水性が向上する。かかる吸水加工としては、例えば、ポリエチレングリコールジアクリレートやその誘導体、または、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体などの親水化剤(吸水加工剤)を布帛に、布帛重量に対して0.25〜0.50重量%付着させることなどが好ましく例示される。吸水加工の方法としては、例えば染色加工時に染液に吸水加工剤を混合する浴中加工法や、乾熱ファイナルセット前に、布帛を吸水加工液中にデイッピングマングルで絞る方法、グラビヤコーテング法、スクリーンプリント法といった塗布による加工方法等が例示される。

0040

さらには、常法の起毛加工紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤防虫剤蓄光剤再帰反射剤、マイナスイオン発生剤撥水剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。

0041

かくして得られた布帛は前記の捲縮繊維を含み、該捲縮繊維には、互いに異なる2種以上(好ましくは2〜5種類、特に好ましくは2種類)の単繊維が含まれるので、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いが得られる。

0042

ここで、布帛の表裏少なくともどちらか一方表面において、JIS L1907−1998 5.1.2バイレック法により測定した吸水性が7cm以上(より好ましくは7〜15cm)であることが好ましい。

0043

また、JIS L0217−1998、103法により3回の洗濯を行った後の布帛の表裏少なくともどちらか一方表面において、JIS L1907−1998 5.1.2バイレック法により測定した吸水性が8cm以上(より好ましくは8〜16cm)であることが好ましい。

0044

また、抗スナッギング性としては、JIS L 1058−1995 D3法のカナノコにより15時間テストして、抗スナッギング性が3級以上であることが好ましい。

0045

また同時に、本発明の布帛において、前記捲縮繊維によりストレッチ性を呈する。かかるストレッチ性としては、JIS L 1018−1990により測定した、ヨコストレッチ性で50%以上(好ましくは80〜130%)であることが好ましい。また、JIS L 1018−1990により測定した、ヨコ方向のストレッチ性回復率が90%以上であることが好ましい。

0046

また、本発明によれば、前記の布帛を用いてなる、衣料、裏地、芯地、靴下、腹巻、帽子、手袋、寝衣、布団側地、布団カバー、カーシート表皮材の群より選ばれるいずれかの繊維製品が提供される。かかる繊維製品は前記の布帛を用いているので、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する。

0047

以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
(1)トルク
試料(捲縮糸)約70cmを横に張り、中央部に0.18mN×表示テックス(2mg/de)の初荷重を吊るした後、両端を引揃える。糸は残留トルクにより回転しはじめるが初荷重が静止するまでそのままの状態で持ち、撚糸を得る。こうして得た撚糸を17.64mN×表示テックス(0.2g/de)の荷重下で25cm長の撚数を検撚器で測定する。得られた撚数(T/25cm)を4倍にしてトルク(T/m)とする。
(2)インターレース度
交絡糸を8.82mN×表示テックス(0.1g/de)の荷重下で1mの長さをとり、除重後、室温で24時放縮後の結節点の数を読み取り、個/mで表示する。
(3)捲縮率
供試糸条を、周長が1.125mの検尺機のまわりに巻きつけて、乾繊度が3333dtexのかせを調製する。前記かせを、スケール板の吊り懸垂して、その下部分に6gの初荷重を付加し、さらに600gの荷重を付加したときのかせの長さL0を測定する。その後、直ちに、前記かせから荷重を除き、スケール板の吊り釘から外し、このかせを沸騰水中に30分間浸漬して、捲縮を発現させる。沸騰水処理後のかせを沸騰水から取り出し、かせに含まれる水分をろ紙により吸収除去し、室温において24時間風乾する。この風乾されたかせを、スケール板の吊り釘に懸垂し、その下部分に、600gの荷重をかけ、1分後にかせの長さL1aを測定し、その後かせから荷重を外し、1分後にかせの長さL2aを測定する。供試フィラメント糸条の捲縮率(CP)を、下記式により算出する。
CP(%)=((L1a−L2a)/L0)×100
(4)ヨコ方向のストレッチ性、ヨコ方向のストレッチ性回復率
JIS L 1018−1990により測定する。
(5)抗スナッギング性
JIS L 1058−1995 D3法のカナノコにより15時間テストする。
(6)目付け
JISL1018−1998 6.4により測定する。

0048

[実施例1]
カチオン可染性共重合ポリエチレンテレフタレート(5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合、艶消し剤の含有率0.3重量%)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0049

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0050

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0051

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0052

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度110dtex/72fil、捲縮率18%、トルク6T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で65個/mの交絡を付与した。

0053

次いで、28ゲージ丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織丸編物編成した。

0054

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットルリットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0055

得られた編物は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表1に示す。

0056

[実施例2]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:十字断面、POY)を得た。

0057

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0058

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0059

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0060

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度110dtex/72fil、捲縮率15%、トルク4T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、2個/mの交絡を付与した。

0061

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図2に示すニットミス組織の丸編物を編成した。

0062

そして、該編物を、分散染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0063

得られた編物は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表1に示す。

0064

[実施例3]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度145dtex/72本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0065

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0066

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度145dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0067

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0068

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度167dtex/108fil、捲縮率13%、トルク15T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、56個/mの交絡を付与した。

0069

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0070

そして、該編物を、分散染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編物に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0071

得られた編地は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表1に示す。

0072

[実施例4]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度145dtex/72本、単繊維の断面形状:十字断面、POY)を得た。

0073

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0074

一方、カチオン可染性共重合ポリエチレンテレフタレート(5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合、艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度145dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0075

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0076

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度167dtex/108fil、捲縮率12%、トルク12T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で25個/mの交絡を付与した。

0077

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0078

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0079

得られた編物は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表1に示す。

0080

0081

[実施例5]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/72本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0082

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0083

一方、カチオン可染性共重合ポリエチレンテレフタレート(5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合、艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0084

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0085

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度110dtex/108fil、捲縮率12%、トルク6T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で35個/mの交絡を付与した。

0086

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0087

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0088

得られた編物は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表2に示す。

0089

[実施例6]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/72本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0090

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0091

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率1.2重量%、フルダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度56dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0092

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0093

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度88dtex/108fil、捲縮率12%、トルク12T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で5個/mの交絡を付与した。

0094

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0095

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0096

得られた編物は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表2に示す。

0097

[実施例7]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度56dtex/72本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0098

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0099

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率1.2重量%、フルダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度56dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0100

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0101

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度66dtex/108fil、捲縮率12%、トルク0T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で48個/mの交絡を付与した。

0102

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0103

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0104

得られた編物は、ストレッチ性に優れ、かつ外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈するものであった。評価結果を表2に示す。

0105

0106

[比較例1]
カチオン可染性共重合ポリエチレンテレフタレート(5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合、艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0107

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0108

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0109

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0110

次いで、これらを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度110dtex/72fil、捲縮率17%、トルク35T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で82個/mの交絡を付与した。

0111

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0112

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編物に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0113

得られた編物は、実施例1で得られた編物に比べて、ストレッチ性、新規外観および新規風合いの点で劣るものであった。評価結果を表3に示す。

0114

[比較例2]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度145dtex/72本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0115

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0116

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度145dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0117

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0118

次いで、これらを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度167dtex/108fil、捲縮率14%、トルク31T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、77個/mの交絡を付与した。

0119

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0120

そして、該編物を、分散染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

0121

得られた編地は、実施例4で得られた編物に比べて、ストレッチ性、新規外観および新規風合いの点で劣るものであった。評価結果を表3に示す。

0122

0123

[比較例3]
カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0124

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(Z方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0125

一方、カチオン不染性ポリエチレンテレフタレート(艶消し剤の含有率0.3重量%、セミダル)を用いて通常の紡糸装置から280℃で溶融紡糸し、2800m/分の速度で引取り、延伸することなく巻取り、半延伸されたポリエステル糸条(総繊度90dtex/36本、単繊維の断面形状:丸断面、POY)を得た。

0126

次いで、該ポリエステル糸条を用いて、延伸倍率1.6倍、仮撚数2500T/m(S方向)、ヒーター温度180℃、糸速350m/分の条件で同時延伸仮撚捲縮加工を行った。

0127

次いで、これらZ方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とS方向のトルクを有する仮撚捲縮加工糸とを合糸して空気交絡処理を行い、複合糸(総繊度110dtex/72fil、捲縮率18%、トルク6T/m)を得て捲縮繊維とした。その際、空気交絡処理は、インターレースノズルを用いたインターレース加工であり、オーバーフィード率1.0%で65個/mの交絡を付与した。

0128

次いで、28ゲージの丸編機を使用して、前記捲縮繊維を用いて図1に示す天竺組織の丸編物を編成した。

0129

そして、該編物を、カチオン染料を用いて、温度130℃、キープ時間15分で染色加工した。その際、親水化剤(ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体)を染液に対して2ミリリットル/リットルの割合にて、染色加工時に同浴処理を行うことにより、編地に親水化剤を付与した。次いで、該丸編物に、温度160℃、時間1分で乾熱ファイナルセットを施した。

実施例

0130

得られた編物は、ストレッチ性に優れていたが、新規外観および新規風合いを呈するものではなかった。

0131

本発明によれば、ストレッチ性だけでなく、外観や風合いの不均一感により新規外観および新規風合いを呈する布帛および繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

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