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技術 医療用表示制御装置、医療用観察装置、表示制御方法、および医療用観察システム

出願人 ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社
発明者 寺門智子塩田敬司
出願日 2017年11月7日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2019-508543
公開日 2020年5月14日 (1年9ヶ月経過) 公開番号 WO2018-179564
状態 特許登録済
技術分野 内視鏡 その他の診断装置 手術・診断のための補助具
主要キーワード ウェアラブル装置 近赤外波長帯域 表示切り替えスイッチ 医療用撮像 切り替えパターン 撮像部材 可視波長帯域 表示切り替え操作
関連する未来課題
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図面 (11)

課題・解決手段

撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、撮像デバイスにおいて、第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置が、提供される。

概要

背景

近年、医療現場においては、手術サポートするために、患部などの観察対象拡大観察することが可能な医療用観察装置が用いられる場合がある。医療用観察装置としては、例えば、光学式顕微鏡を備える医療用観察装置と、電子撮像式の顕微鏡として機能する撮像デバイスを備える医療用観察装置とが挙げられる。以下では、上記光学式の顕微鏡を備える医療用観察装置を「光学式の医療用観察装置」と示す。また、以下では、上記撮像デバイスを備える医療用観察装置を、「電子撮像式の医療用観察装置」または単に「医療用観察装置」と示す場合がある。

このような中、波長帯域が異なる2種類の画像を撮像することが可能な、光学式の医療用観察装置に係る技術が開発されている。可視波長帯域可視光画像近赤外波長帯域蛍光画像とを撮像することが可能な手術用顕微鏡に係る技術としては、例えば下記の特許文献1に記載の技術が挙げられる。

概要

撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、撮像デバイスにおいて、第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置が、提供される。

目的

例えば、上記では、コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用表示制御装置として機能させるためのプログラムコンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も、併せて提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置

請求項2

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを、表示画面における異なる表示領域に表示させる、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項3

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像が表示される表示領域が、前記第2の医療用撮像画像が表示される表示領域よりも大きくなるように、表示させる、請求項2に記載の医療用表示制御装置。

請求項4

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像を前記表示画面の全体に表示させ、前記第2の医療用撮像画像を前記表示画面の一部に表示させる、請求項3に記載の医療用表示制御装置。

請求項5

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを、表示画面における同一の表示領域に重畳して表示させる、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項6

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像および前記第2の医療用撮像画像それぞれを、異なる表示装置の表示画面に表示させる、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項7

前記表示制御部は、前記撮像デバイスが前記第1の撮像モードであると判定された場合に、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項8

前記表示制御部は、前記第2の撮像モードを前記第1の撮像モードに切り替える第1のモード切り替え操作が検出された場合に、前記撮像デバイスが前記第1の撮像モードであると判定する、請求項7に記載の医療用表示制御装置。

請求項9

前記表示制御部は、前記撮像デバイスが前記第1の撮像モードであると判定された後に、前記撮像デバイスが前記第2の撮像モードであると判定された場合には、前記撮像デバイスにおいて前記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を表示させる、請求項7に記載の医療用表示制御装置。

請求項10

前記表示制御部は、前記第1の撮像モードを前記第2の撮像モードに切り替える第2のモード切り替え操作が検出された場合に、前記撮像デバイスが前記第2の撮像モードであると判定する、請求項9に記載の医療用表示制御装置。

請求項11

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像が表示されているときに、表示を切り替える表示切り替え操作が検出された場合に、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項12

前記表示制御部は、前記表示切り替え操作に基づき前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とが同時に表示された後に、前記表示切り替え操作がさらに検出された場合、前記第1の医療用撮像画像のみを表示させる、請求項11に記載の医療用表示制御装置。

請求項13

前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とが同時に表示されているときに、画像を選択する選択操作が検出された場合には、表示画面に表示されている前記第2の医療用撮像画像を、前記選択操作に対応する前記第2の医療用撮像画像に変更する、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項14

前記第2の医療用撮像画像は、前記第1の医療用撮像画像が撮像された時点から所定の期間内に、前記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像である、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項15

前記所定の期間は、予め設定される固定の期間、または、前記医療用表示制御装置を用いるユーザの操作に基づいて設定される期間である、請求項14に記載の医療用表示制御装置。

請求項16

前記第2の医療用撮像画像は、前記第2の撮像モードで前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像のうち、画像の評価が最も高い画像である、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項17

前記第2の医療用撮像画像は、前記第2の撮像モードで前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像のうち、画像を選択する選択操作に基づいて選択された画像である、請求項1に記載の医療用表示制御装置。

請求項18

複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、前記アームにより支持される撮像デバイスと、前記撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部と、を備える、医療用観察装置

請求項19

撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させるステップを有する、医療用表示制御装置により実行される表示制御方法

請求項20

複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、前記アームにより支持される撮像デバイスとを備える、医療用観察装置と、表示装置と、前記撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、前記表示装置の表示画面に、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置と、を有する、医療用観察システム

技術分野

背景技術

0002

近年、医療現場においては、手術サポートするために、患部などの観察対象拡大観察することが可能な医療用観察装置が用いられる場合がある。医療用観察装置としては、例えば、光学式顕微鏡を備える医療用観察装置と、電子撮像式の顕微鏡として機能する撮像デバイスを備える医療用観察装置とが挙げられる。以下では、上記光学式の顕微鏡を備える医療用観察装置を「光学式の医療用観察装置」と示す。また、以下では、上記撮像デバイスを備える医療用観察装置を、「電子撮像式の医療用観察装置」または単に「医療用観察装置」と示す場合がある。

0003

このような中、波長帯域が異なる2種類の画像を撮像することが可能な、光学式の医療用観察装置に係る技術が開発されている。可視波長帯域可視光画像近赤外波長帯域蛍光画像とを撮像することが可能な手術用顕微鏡に係る技術としては、例えば下記の特許文献1に記載の技術が挙げられる。

先行技術

0004

特開2010−213995号公報

発明が解決しようとする課題

0005

例えば特許文献1に記載の手術用顕微鏡(光学式の医療用観察装置に該当する。)は、可視波長帯域の光の観察像を撮像するCCD(Charge Coupled Device)と、可視波長帯域の光の観察像を撮像するCCDとを、撮像素子として備えることによって、可視波長帯域の可視光画像と近赤外波長帯域の蛍光画像とを撮像する。よって、特許文献1に記載の技術を用いる場合、手術用顕微鏡を用いる使用者は、波長帯域が異なる2種類の画像を観察することができる。

0006

しかしながら、例えば特許文献1に記載の技術を用いる手術用顕微鏡では、可視波長帯域の光の観察像を撮像するCCDと、可視波長帯域の光の観察像を撮像するCCDという、2つのCCDを備える必要がある。ここで、特許文献1に記載の技術を用いる手術用顕微鏡のように2つのCCDを備える構成をとる場合には、装置のコストが増加する恐れがあり、また、装置の小型化が困難となる。

0007

本開示では、撮像デバイスにおいて異なる撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、同時に表示画面に表示させることが可能な、新規かつ改良された医療用表示制御装置、医療用観察装置、表示制御方法、および医療用観察システムを提案する。

課題を解決するための手段

0008

本開示によれば、撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、上記撮像デバイスにおいて、上記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、上記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置が、提供される。

0009

また、本開示によれば、複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、上記アームにより支持される撮像デバイスと、上記撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、上記撮像デバイスにおいて、上記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、上記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部と、を備える、医療用観察装置が、提供される。

0010

本開示によれば、撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、上記撮像デバイスにおいて、上記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、上記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させるステップを有する、医療用表示制御装置により実行される表示制御方法が、提供される。

0011

また、本開示によれば、複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、上記アームにより支持される撮像デバイスとを備える、医療用観察装置と、表示装置と、上記撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、上記撮像デバイスにおいて、上記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、上記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、上記表示装置の表示画面に、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置と、を有する、医療用観察システムが、提供される。

発明の効果

0012

本開示によれば、撮像デバイスにおいて異なる撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、同時に表示画面に表示させることができる。

0013

なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握されうる他の効果が奏されてもよい。

図面の簡単な説明

0014

本実施形態に係る医療用観察システムの構成の一例を示す説明図である。
本実施形態に係る医療用観察システムが使用されるユースケースの一例を示す説明図である。
本実施形態に係る医療用観察装置が備える撮像デバイスの構成の一例を説明するための説明図である。
本実施形態に係る医療用観察装置が備える撮像デバイスを構成する撮像モード選択スイッチの一例を示す説明図である。
本実施形態に係る表示制御方法が適用される本実施形態に係る医療用観察システムの構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態に係る表示制御方法に係る処理により実現される、本実施形態に係る医療用観察システムの動作の一例を説明するための説明図である。
図6に示す医療用観察システムの動作により、表示装置の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示す図である。
図6に示す医療用観察システムの動作により、表示装置の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示す図である。
図6に示す医療用観察システムの動作により、表示装置の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示す図である。
図6に示す医療用観察システムの動作により、表示装置の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示す図である。

実施例

0015

以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

0016

また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。 1.本実施形態に係る医療用観察システム2.本実施形態に係る表示制御方法3.本実施形態に係るプログラム

0017

(本実施形態に係る医療用観察システム) まず、本実施形態に係る医療用観察システムの一例について説明する。

0018

なお、以下では、本実施形態に係る医療用観察装置が電子撮像式の医療用観察装置である場合を主に例に挙げるが、本実施形態に係る医療用観察装置は、電子撮像式の医療用観察装置に限られない。例えば、本実施形態に係る医療用観察装置は、内視鏡装置などの、“特殊光(後述する)で撮像を行う撮像モードを含む複数の撮像モードを有し、撮像モードを切り替えて撮像を行うことが可能な、任意の医療用観察装置”であってもよい。

0019

[1]医療用観察システムの構成図1は、本実施形態に係る医療用観察システム1000の構成の一例を示す説明図である。医療用観察システム1000は、例えば、医療用観察装置100と、制御装置200と、表示装置300と、記憶装置400とを有する。

0020

なお、本実施形態に係る医療用観察システムは、図1に示す例に限られない。

0021

例えば、本実施形態に係る医療用観察システムでは、医療用観察装置100が制御装置200の機能を有していてもよい。医療用観察装置100が制御装置200の機能を有する場合、本実施形態に係る医療用観察システムは、例えば、制御装置200を有していなくてよい。

0022

また、本実施形態に係る医療用観察システムでは、例えば、医療用観察装置100または制御装置200が、記憶装置400の機能を有していてもよい。医療用観察装置100または制御装置200が、記憶装置400の機能を有する場合、本実施形態に係る医療用観察システムは、例えば、記憶装置400を有していなくてよい。

0023

また、本実施形態に係る医療用観察システムは、例えば、医療用観察装置100、制御装置200、および表示装置300のうちの1または2以上を、複数有する構成であってもよい。

0024

本実施形態に係る医療用観察システムが医療用観察装置100と制御装置200とを複数有する構成である場合、医療用観察装置100と制御装置200とが一対一対応付けられていてもよいし、複数の医療用観察装置100が1つの制御装置200に対応付けられていてもよい。複数の医療用観察装置100が1つの制御装置200に対応付けられている場合、制御装置200では、例えば切り替え操作などが行われることによって、どの医療用観察装置100を制御するのかが、切り替えられる。

0025

また、本実施形態に係る医療用観察システムが医療用観察装置100と表示装置300とを複数有する構成である場合、医療用観察装置100と表示装置300とが一対一に対応付けられていてもよいし、複数の医療用観察装置100が1つの表示装置300に対応付けられていてもよい。複数の医療用観察装置100が1つの表示装置300に対応付けられている場合、表示装置300では、例えば切り替え操作などが行われることによって、どの医療用観察装置100において撮像された撮像画像を表示画面に表示させるのかが、切り替えられる。

0026

また、上述したように、本実施形態に係る医療用観察システムでは、図1に示す医療用観察装置100の代わりに、“特殊光(後述する)で撮像を行う撮像モードを含む複数の撮像モードを有し、撮像モードを切り替えて撮像を行うことが可能な、任意の医療用観察装置”を有していてもよい。

0027

図2は、本実施形態に係る医療用観察システム1000が使用されるユースケースの一例を示す説明図である。

0028

医療用観察装置100が備える撮像デバイス(後述する)によって、観察対象の患者PA(医療行為を受ける対象の患者)が撮像される。以下では、上記医療行為を受ける対象の患者が撮像された撮像画像などの、本実施形態に係る医療用観察装置が撮像した撮像画像を、「医療用撮像画像」と示す。

0029

医療用観察装置100において撮像された医療用撮像画像は、表示装置300の表示画面に表示される。そして、医療用観察装置100を用いて医療行為を行う術者OP(医療用観察装置100のユーザの一例)は、表示装置300の表示画面に表示されている医療用撮像画像を見ながら、患者PAに対して医療行為を行う。

0030

また、術者OPは、フットスイッチFSなどの医療用観察装置100の外部の操作デバイス、または、医療用観察装置100が備える操作デバイス(後述する)を操作することによって、医療用観察装置100が備えるアーム(後述する)や撮像デバイス(後述する)などを動作させ、医療用観察装置100を所望の状態にさせる。

0031

以下、医療用観察システム1000を構成する各装置について、説明する。

0032

[1−1]表示装置300 表示装置300は、医療用観察システム1000における表示手段であり、医療用観察装置100からみて外部の表示デバイスに該当する。表示装置300は、例えば、医療用観察装置100において撮像された医療用撮像画像(動画像、または、複数の静止画像。以下、同様とする。)や、UI(User Interface)に係る画像などの、様々な画像を表示画面に表示する。また、表示装置300は、3D表示が可能な構成であってもよい。表示装置300における表示は、例えば、制御装置200によって制御される。

0033

医療用観察システム1000において表示装置300は、例えば、手術室の壁面や天井、床面などの、手術室内において術者などの手術に関わる者により視認されうる任意の場所に設置される。表示装置300としては、例えば、液晶ディスプレイ有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどが挙げられる。

0034

なお、表示装置300は、上記に示す例に限られない。

0035

例えば、表示装置300は、ヘッドマウントディスプレイアイウェア型の装置などのような、術者などが身体に装着して用いる任意のウェアラブル装置であってもよい。

0036

表示装置300は、例えば、表示装置300が備えているバッテリなどの内部電源から供給される電力、または、接続されている外部電源から供給される電力などによって、駆動する。

0037

[1−2]記憶装置400 記憶装置400は、医療用観察システム1000における記憶手段であり、医療用観察装置100からみて外部の記録媒体に該当する。記憶装置400は、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどの、データを記憶可能な任意の記録媒体を備える。

0038

記憶装置400には、例えば、後述する第1の医療用撮像画像や第2の医療用撮像画像などの画像を示すデータや、患者に関するデータなどの、様々なデータが記憶される。

0039

記憶装置400は、任意の通信方式有線通信または任意の通信方式の無線通信によって、制御装置200などの外部装置と接続され、記憶装置400に記憶されているデータは、外部装置により適宜読み出される。なお、図1では、記憶装置400が制御装置200と接続されている例を示しているが、記憶装置400は、医療用観察装置100や表示装置300と接続されていてもよい。

0040

記憶装置400は、例えば、記憶装置400が備えているバッテリなどの内部電源から供給される電力、または、接続されている外部電源から供給される電力などによって、駆動する。

0041

[1−3]制御装置200 制御装置200は、医療用観察装置100における動作と表示装置300における動作とをそれぞれ制御する。また、制御装置200は、例えば、記憶装置400へのデータの書き込みと、記憶装置400からのデータの読み出しを制御する。つまり、制御装置200は、医療用観察システム1000を構成する各種機器の動作を制御する役目を果たす。

0042

また、制御装置200は、例えば後述する本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う役目を果たす。後述する本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う役目を果たす制御装置200は、医療用観察システム1000において、医療用表示制御装置として機能することとなる。

0043

制御装置200が後述する本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うことによって、表示制御方法に係る処理の結果に応じた画像が、表示装置300の表示画面に表示される。本実施形態に係る表示制御方法に係る処理によって表示装置300の表示画面に表示される画像の例については、後述する。

0044

制御装置200は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサ(図示せず)と、ROM(Read Only Memory。図示せず)と、RAM(Random Access Memory。図示せず)と、記録媒体(図示せず)と、通信デバイス(図示せず)とを、備える。制御装置200は、例えば、制御装置200が備えているバッテリなどの内部電源から供給される電力、または、接続されている外部電源から供給される電力などによって、駆動する。

0045

プロセッサ(図示せず)は、医療用観察装置100などの制御対象の制御に係る処理を行う。また、プロセッサ(図示せず)は、例えば表示制御部(後述する)として機能し、後述する本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う。なお、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理は、プロセッサ(図示せず)と別体の処理回路により行われてもよい。

0046

ROM(図示せず)は、プロセッサ(図示せず)が使用するプログラム演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、プロセッサ(図示せず)により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。

0047

記録媒体(図示せず)は、制御装置200が備える記憶手段であり、例えば、制御に係るデータや各種アプリケーションなどの、様々なデータを記憶する。

0048

また、記録媒体(図示せず)には、医療用観察装置100が備える撮像デバイス(後述する)により撮像された医療用撮像画像を示す画像データ(後述する第1の医療用撮像画像を示す画像データと、後述する第2の医療用撮像画像を示す画像データとの一方または双方)が記憶されてもよい。記録媒体(図示せず)に上記画像データが記憶される場合、制御装置200は、例えば、記憶装置400として機能することとなる。

0049

ここで、記録媒体(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記録媒体(図示せず)は、制御装置200から着脱可能であってもよい。

0050

通信デバイス(図示せず)は、制御装置200が備える通信手段であり、医療用観察装置100や表示装置300、記憶装置400などの外部装置と、無線または有線で通信を行う役目を果たす。ここで、通信デバイス(図示せず)としては、例えば、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)や、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)、あるいはLAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。

0051

制御装置200としては、例えば、“メディカルコントローラ”や、“サーバなどのコンピュータ”など、本実施形態に係る医療用観察システムを構成する各種機器の動作を制御することが可能な任意の機器が、挙げられる。また、制御装置200が記憶装置400として機能する場合、制御装置200は、例えば“レコーダ”など、データを記憶することが可能な任意の機器であってもよい。また、制御装置200は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、IC(IntegratedCircuit)であってもよい。

0052

制御装置200における制御の一例を挙げると、制御装置200は、例えば、医療用観察装置100に対する操作に基づいて、医療用観察装置100を、当該操作に対応する動作モード(後述する)で動作させる。また、制御装置200は、例えば、医療用観察装置100に対する操作に基づいて、医療用観察装置100が備える撮像デバイス(後述する)における撮像を制御する。本実施形態に係る撮像の制御としては、例えば、ズーム倍率の制御と焦点距離の制御との一方または双方が、挙げられる。

0053

また、医療用観察装置100から送信される、医療用観察装置100が備える撮像デバイス(後述する)における撮像により生成された画像信号が受信された場合、制御装置200では、例えばプロセッサ(図示せず)において当該画像信号に対する画像処理が行われる。本実施形態に係る画像処理としては、例えば、ガンマ補正ホワイトバランスの調整、電子ズーム機能に係る画像の拡大または縮小、または、画素補正などの各種処理のうちの、1または2以上の処理が、挙げられる。なお、本実施形態に係る医療用観察システムでは、本実施形態に係る画像処理は、医療用観察装置100において行われてもよい。

0054

制御装置200は、例えば、表示命令を含む表示制御信号と、上記のような画像処理が行われた画像信号とを、表示装置300に送信する。表示制御信号と画像信号とが表示装置300に送信されることによって、表示装置300の表示画面には、観察対象が撮像された医療用撮像画像(例えば、術部が撮像された医療用撮像画像)が、光学ズーム機能と電子ズーム機能との一方または双方によって所望の倍率に拡大または縮小されて表示される。

0055

なお、制御装置200が表示装置300の表示画面に表示させる医療用撮像画像は、上記に示す例に限られない。制御装置200が表示装置300の表示画面に表示させる医療用撮像画像の例については、後述する。

0056

[1−4]医療用観察装置100 医療用観察装置100は、電子撮像式の医療用観察装置である。例えば手術時に医療用観察装置100が用いられる場合、術者(医療用観察装置100のユーザの一例)は、医療用観察装置100により撮像されて、表示装置300の表示画面に表示された医療用撮像画像を参照しながら術部を観察し、当該術部に対して、術式に応じた手技などの各種処置を行う。

0057

医療用観察装置100は、例えば、ベース102と、アーム104と、撮像デバイス106とを備える。

0058

また、図1では示していないが、医療用観察装置100は、例えば制御装置200が備える通信デバイス(図示せず)に対応する通信方式で通信を行う通信デバイス(図示せず)を、備えていてもよい。なお、例えば、撮像デバイス106と制御装置200とが有線で接続されている場合には、医療用観察装置100は、別途通信デバイス(図示せず)を備えない構成をとることが可能である。医療用観察装置100は、例えば、医療用観察装置100が備えているバッテリなどの内部電源から供給される電力、または、接続されている外部電源から供給される電力などによって、駆動する。

0059

[1−4−1]ベース102 ベース102は、医療用観察装置100の基台であり、アーム104の一端が接続されて、アーム104と撮像デバイス106とを支持する。

0060

また、ベース102には例えばキャスタが設けられ、医療用観察装置100は、キャスタを介して床面と接地する。キャスタが設けられることにより、医療用観察装置100は、キャスタによって床面上を容易に移動することが可能である。

0061

[1−4−2]アーム104 アーム104は、複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成される。

0062

また、アーム104は、撮像デバイス106を支持する。アーム104により支持された撮像デバイス106は3次元的に移動可能であり、移動後の撮像デバイス106は、アーム104によって、位置および姿勢が保持される。

0063

より具体的には、アーム104は、例えば、複数の関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fと、関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fによって互いに回動可能に連結される複数のリンク112a、112b、112c、112d、112e、112fとから構成される。関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれの回転可能範囲は、アーム104の所望の動きが実現されるように、設計段階製造段階などにおいて任意に設定される。

0064

つまり、図1に示す医療用観察装置100では、アーム104を構成する6つの関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fに対応する6つの回転軸(第1軸O1、第2軸O2、第3軸O3、第4軸O4、第5軸O5、および第6軸O6)によって、撮像デバイス106の移動に関して6自由度が実現されている。より具体的には、図1に示す医療用観察装置100では、並進3自由度、および回転3自由度の6自由度の動きが実現される。

0065

関節部110aは、略円柱形状を有し、関節部110aの先端部分(図1における下端部分)で、撮像デバイス106(図1における撮像デバイス106の上端部分)を、撮像デバイス106の中心軸と平行な回転軸(第1軸O1)まわりに回動可能なように支持する。ここで、医療用観察装置100は、第1軸O1が撮像デバイス106における光軸と一致するように構成される。つまり、図1に示す第1軸O1まわりに撮像デバイス106を回動させることによって、撮像デバイス106により撮像された医療用撮像画像は、視野が回転するように変更される画像となる。

0066

リンク112aは、略棒状の部材であり、関節部110aを固定的に支持する。リンク112aは、例えば、第1軸O1と直交する方向に延伸され、関節部110bに接続される。

0067

関節部110bは、略円柱形状を有し、リンク112aを、第1軸O1と直交する回転軸(第2軸O2)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110bには、リンク112bが固定的に接続される。

0068

リンク112bは、略棒状の部材であり、第2軸O2と直交する方向に延伸される。また、リンク112bには、関節部110bと関節部110cとがそれぞれ接続される。

0069

関節部110cは、略円柱形状を有し、リンク112bを、第1軸O1および第2軸O2それぞれと互いに直交する回転軸(第3軸O3)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110cには、リンク112cの一端が固定的に接続される。

0070

ここで、第2軸O2および第3軸O3まわりにアーム104の先端側(撮像デバイス106が設けられる側)が回動することによって、水平面内での撮像デバイス106の位置が変更されるように、撮像デバイス106を移動させることができる。つまり、医療用観察装置100では、第2軸O2および第3軸O3まわりの回転が制御されることにより、医療用撮像画像の視野を平面内で移動させることが可能になる。

0071

リンク112cは、一端が略円柱形状を有し、他端が略棒状を有する部材である。リンク112cの一端側には、関節部110cの中心軸と略円柱形状の中心軸とが同一となるように、固定的に接続される。また、リンク112cの他端側には、関節部110dが接続される。

0072

関節部110dは、略円柱形状を有し、リンク112cを、第3軸O3と直交する回転軸(第4軸O4)まわりに回動可能なように支持する。関節部110dには、リンク112dが固定的に接続される。

0073

リンク112dは、略棒状の部材であり、第4軸O4と直交するように延伸される。リンク112dの一端は、関節部110dの略円柱形状の側面に当接するように、関節部110dに固定的に接続される。また、リンク112dの他端(関節部110dが接続される側とは反対側の端)には、関節部110eが接続される。

0074

関節部110eは、略円柱形状を有し、リンク112dの一端を、第4軸O4と平行な回転軸(第5軸O5)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110eには、リンク112eの一端が固定的に接続される。

0075

ここで、第4軸O4および第5軸O5は、撮像デバイス106を垂直方向に移動させうる回転軸である。第4軸O4および第5軸O5まわりにアーム104の先端側(撮像デバイス106が設けられる側)が回動することによって、撮像デバイス106の垂直方向の位置が変わる。よって、第4軸O4および第5軸O5まわりにアーム104の先端側(撮像デバイス106が設けられる側)が回動することによって、撮像デバイス106と、患者の術部などの観察対象との距離を変えることが、可能となる。

0076

リンク112eは、一辺が鉛直方向に延伸するとともに他辺が水平方向に延伸する略L字形状を有する第1の部材と、当該第1の部材の水平方向に延伸する部位から鉛直下向きに延伸する棒状の第2の部材とが、組み合わされて構成される部材である。リンク112eの第1の部材の鉛直方向に延伸する部位には、関節部110eが固定的に接続される。また、リンク112eの第2の部材には、関節部110fが接続される。

0077

関節部110fは、略円柱形状を有し、リンク112eを、鉛直方向と平行な回転軸(第6軸O6)まわりに回動可能なように支持する。また、関節部110fには、リンク112fが固定的に接続される。

0078

リンク112fは、略棒状の部材であり、鉛直方向に延伸される。リンク112fの一端は、関節部110fが接続される。また、リンク112fの他端(関節部110fが接続される側とは反対側の端)は、ベース102に固定的に接続される。

0079

アーム104が上記に示す構成を有することによって、医療用観察装置100では、撮像デバイス106の移動に関して6自由度が実現される。

0080

なお、アーム104の構成は、上記に示す例に限られない。

0081

例えば、アーム104の関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれには、関節部110a、110b、110c、110d、110e、110fそれぞれにおける回転を規制するブレーキが設けられていてもよい。本実施形態に係るブレーキとしては、例えば、機械的に駆動するブレーキや、電気的に駆動する電磁ブレーキなど、任意の方式のブレーキが挙げられる。

0082

上記ブレーキの駆動は、例えば制御装置200によって制御される。上記ブレーキの駆動が制御されることにより、医療用観察装置100では、アーム104の動作モードが設定される。アーム104の動作モードとしては、例えば、固定モードフリーモードとが挙げられる。

0083

ここで、本実施形態に係る固定モードとは、例えば、アーム104に設けられる各回転軸における回転がブレーキにより規制されることにより、撮像デバイス106の位置および姿勢が固定される動作モードである。

0084

また、本実施形態に係るフリーモードとは、上記ブレーキが解除されることにより、アーム104に設けられる各回転軸が自由に回転可能となる動作モードである。例えば、フリーモードでは、術者による直接的な操作によって撮像デバイス106の位置および姿勢を調整することが可能となる。ここで、本実施形態に係る直接的な操作とは、例えば、術者が手で撮像デバイス106を把持し、当該撮像デバイス106を直接移動させる操作のことを意味する。

0085

[1−4−3]撮像デバイス106 撮像デバイス106は、アーム104により支持され、例えば患者の術部などの観察対象を撮像する。撮像デバイス106における撮像は、例えば制御装置200によって制御される。

0086

撮像デバイス106は、例えば電子撮像式の顕微鏡に対応する構成を有する。

0087

図3は、本実施形態に係る医療用観察装置100が備える撮像デバイス106の構成の一例を説明するための説明図である。

0088

撮像デバイス106は、例えば、撮像部材120と、略円筒形状を有する筒状部材122とを有し、撮像部材120は、筒状部材122内に設けられる。

0089

筒状部材122の下端図3における下側の端)の開口面には、例えば、撮像部材120を保護するためのカバーガラス(図示せず)が設けられる。

0090

また、例えば筒状部材122の内部には光源(図示せず)が設けられ、撮像時には、当該光源からカバーガラス越しに被写体に対して照明光照射される。照明光が照射された被写体からの反射光観察光)が、カバーガラス(図示せず)を介して撮像部材120に入射することにより、撮像部材120によって被写体を示す画像信号(医療用撮像画像を示す画像信号)が得られる。

0091

また、筒状部材122の内部には、特定の波長帯域の光を透過させ、他の波長帯域の光を透過させないフィルタと、当該フィルタを光路上に選択的に配置する移動機構とが、設けられる。上記移動機構は、例えば撮像モード選択スイッチ(後述する)に連動して動作し、撮像モード選択スイッチの状態に対応するように、上記フィルタを光路上に選択的に配置する。上記移動機構は、例えば、撮像モード選択スイッチ(後述する)に対する操作に応じて伝達される切替信号に基づいて、上記フィルタを移動させることによって、上記フィルタを光路上に選択的に配置する。

0092

本実施形態に係るフィルタが透過させる特定の波長帯域としては、例えば、近赤外線の波長帯域(例えば、約0.7[マイクロメートル]〜2.5[マイクロメートル]の波長帯域)や、5−ALA(5-Aminolevulinic Acid)を用いた蛍光観察による蛍光波長帯域(例えば、約0.6[マイクロメートル]〜0.65[マイクロメートル]の波長帯域)、ICG(Indocyanine Green)の蛍光波長帯域(例えば、約0.82[マイクロメートル]〜0.85[マイクロメートル]の波長帯域)などが、挙げられる。

0093

医療用観察装置100では、医療用観察装置100が使用される用途に応じたフィルタが、撮像デバイス106に設けられる。

0094

なお、医療用観察装置100では、透過させる波長帯域が異なる複数のフィルタが、撮像デバイス106に設けられていてもよい。複数のフィルタが撮像デバイス106に設けられている場合、上記移動機構は、複数のフィルタのうちの、撮像モード選択スイッチの状態に対応するフィルタを、光路上に選択的に配置する。

0095

上記フィルタが光路上に配置されることによって、撮像デバイス106では、上記フィルタに対応する特定の波長帯域の光で撮像を行うことが可能となる。

0096

なお、上記では、フィルタが光路上に配置されることにより、特定の波長帯域の光で撮像が行われる例を示したが、特定の波長帯域の光で撮像を行うための医療用観察装置100の構成が、上記に示す例に限られないことは、言うまでもない。

0097

以下では、特定の波長帯域の光を「特殊光」と示す。また、以下では、フィルタなどにより波長帯が制限されない光を、特殊光と区別して「自然光」と示す。

0098

撮像部材120としては、各種の公知の電子撮像式の顕微鏡部に用いられている構成を適用することが可能である。

0099

一例を挙げると、撮像部材120は、例えば、光学系120aと、光学系120aを通過した光により観察対象の像を撮像する撮像素子を含むイメージセンサ120bとを含んで構成される。光学系120aは、例えば、対物レンズズームレンズおよびフォーカスレンズなどの1または2以上のレンズミラーなどの光学素子で構成される。イメージセンサ120bとしては、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCDなどの撮像素子を複数用いたイメージセンサが、挙げられる。

0100

撮像部材120は、1対の撮像素子を有する構成、すなわち、いわゆるステレオカメラとして機能する構成であってもよい。撮像部材120には、少なくともズーム機能(光学ズーム機能と電子ズーム機能との一方または双方)を含む、AF(Auto Focus)機能などの、一般的に電子撮像式の顕微鏡部に備えられる1または2以上の機能が搭載される。

0101

また、撮像部材120は、例えば4K、8Kなどの、いわゆる高解像度での撮像が可能な構成であってもよい。撮像部材120が高解像度での撮像が可能に構成されることにより、所定の解像度(例えば、Full HD画質など)を確保しつつ、例えば50インチ以上などの大画面の表示画面を有する表示装置300に画像を表示させることが可能となるので、当該表示画面を見る術者の視認性が向上する。また、撮像部材120が高解像度での撮像が可能に構成されることにより、医療用撮像画像が電子ズーム機能によって拡大されて表示装置300の表示画面に表示されたとしても、所定の解像度を確保することが可能となる。さらに、電子ズーム機能を用いて所定の解像度が確保される場合には、撮像デバイス106における光学ズーム機能の性能を抑えることが可能となるので、撮像デバイス106の光学系をより簡易にすることができ、撮像デバイス106をより小型に構成することができる。

0102

また、上述したように、撮像部材120には、例えば、上記フィルタと、上記フィルタを光路上に選択的に配置する移動機構とが設けられていてもよい。

0103

撮像デバイス106には、例えば、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスが設けられる。例えば図3では、ズームスイッチ124と、フォーカススイッチ126と、動作モード選択スイッチ128と、撮像モード選択スイッチ130と、表示切り替えスイッチ132とが、撮像デバイス106に設けられている。なお、ズームスイッチ124、フォーカススイッチ126、動作モード選択スイッチ128、撮像モード選択スイッチ130、および表示切り替えスイッチ132が設けられる位置と形状とが、図3に示す例に限られないことは、言うまでもない。

0104

ズームスイッチ124とフォーカススイッチ126とは、撮像デバイス106における撮像条件を調整するための操作デバイスの一例である。

0105

ズームスイッチ124は、例えば、ズーム倍率(拡大倍率)を大きくするズームインスイッチ124aと、ズーム倍率を小さくするズームアウトスイッチ124bとで構成される。ズームスイッチ124に対する操作が行われることによりズーム倍率が調整されて、ズームが調整される。

0106

フォーカススイッチ126は、例えば、観察対象(被写体)までの焦点距離を遠くする遠景フォーカススイッチ126aと、観察対象までの焦点距離を近くする近景フォーカススイッチ126bとで構成される。フォーカススイッチ126に対する操作が行われることにより焦点距離が調整されて、フォーカスが調整される。

0107

動作モード選択スイッチ128は、撮像デバイス106における、アーム104の動作モードを選択するための操作デバイスの一例である。動作モード選択スイッチ128に対する操作が行われることにより、アーム104の動作モードが変更される。アーム104の動作モードとしては、例えば上述したように、固定モードとフリーモードとが挙げられる。

0108

動作モード選択スイッチ128に対する操作の一例としては、動作モード選択スイッチ128を押下する操作が、挙げられる。例えば、術者が動作モード選択スイッチ128を押下している間、アーム104の動作モードがフリーモードとなり、術者が動作モード選択スイッチ128を押下していないときには、アーム104の動作モードが固定モードとなる。

0109

撮像モード選択スイッチ130は、撮像デバイス106における、撮像デバイス106の撮像モードを選択するための操作デバイスの一例である。

0110

本実施形態に係る撮像デバイス106の撮像モードとしては、例えば、特殊光で撮像を行う撮像モード(以下、「第1の撮像モード」と示す。)と、第1の撮像モードと異なる、1または2以上の撮像モード(以下、「第2の撮像モード」と示す。)とが、挙げられる。本実施形態に係る第2の撮像モードとしては、例えば、自然光で撮像を行う撮像モードと、NBI(Narrow Band Imaging)などの画像強調観察技術を利用して撮像を行う撮像モードとが挙げられる。

0111

以下では、第1の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、「第1の医療用撮像画像」と示す場合がある。

0112

また、以下では、第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像のうち、第1の医療用撮像画像よりも前に第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、「第2の医療用撮像画像」と示す場合がある。

0113

ここで、第1の医療用撮像画像よりも前に第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像とは、基準となる第1の医療用撮像画像が撮像された時点よりも前に、撮像された医療用撮像画像を意味する。基準となる第1の医療用撮像画像としては、例えば、表示装置300の表示画面に表示されている第1の医療用撮像画像(または、制御装置200が当該表示画面に表示させる第1の医療用撮像画像)が、挙げられる。

0114

本実施形態に係る第2の医療用撮像画像は、例えば後述する本実施形態に係る表示制御方法に係る処理が行われることによって、第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像の中から、特定される。

0115

図4は、本実施形態に係る医療用観察装置100が備える撮像デバイス106を構成する撮像モード選択スイッチ130の一例を示す説明図である。図4では、撮像モード選択スイッチ130がロータリスイッチである例を示している。なお、撮像モード選択スイッチ130がロータリスイッチに限られないことは、言うまでもない。

0116

撮像モード選択スイッチ130が図4に示す“IR”を選択した状態である場合、撮像デバイス106は、近赤外線の波長帯域の光で撮像を行う撮像モード(第1の撮像モードの一例)で動作する。撮像モード選択スイッチ130が図4に示す“IR”を選択した状態である場合、撮像デバイス106では、“近赤外線の波長帯域の光を透過させ、他の波長帯域の光を透過させないフィルタ”が、光路上に配置される。

0117

撮像モード選択スイッチ130が図4に示す“WLI”を選択した状態である場合、撮像デバイス106は、自然光で撮像を行う撮像モード(第2の撮像モードの一例)で動作する。撮像モード選択スイッチ130が図4に示す“WLI”を選択した状態である場合、撮像デバイス106では、上記“近赤外線の波長帯域の光を透過させ、他の波長帯域の光を透過させないフィルタ”が、光路上に配置されない。

0118

医療用観察装置100を用いる術者(医療用観察装置100のユーザの一例)は、撮像モード選択スイッチ130を操作して、図4に示す“IR”または図4に示す“WLI”を選択することによって、撮像モードを変更することが可能である。

0119

以下では、第1の撮像モードが、近赤外線の波長帯域の光で撮像を行う撮像モードであり、第2の撮像モードが、自然光で撮像を行う撮像モードである場合を例に挙げる。また、以下では、医療用観察装置100が、近赤外線の波長帯域の光などの特殊光で撮像を行う撮像モードで撮像を行う状態を「特殊光観察」と示し、医療用観察装置100が、自然光で撮像を行う撮像モードで撮像を行う状態を「自然光観察」と示す場合がある。

0120

なお、上述したように、本実施形態に係る第1の撮像モードは、近赤外線の波長帯域の光で撮像を行う撮像モードに限られず、5−ALAを用いた蛍光観察の蛍光波長帯域などであってもよい。また、医療用観察装置100では、複数の第1の撮像モードを切り替えることが可能であってもよい。

0121

また、上述したように、本実施形態に係る第2の撮像モードは、自然光で撮像を行う撮像モードに限られず、NBIなどの特定の技術を利用して撮像を行う撮像モードであってもよい。さらに、上述したように、本実施形態に係る第2の撮像モードは、1つに限られず、2つ以上あってもよい。

0122

再度図3を参照して、撮像デバイス106の構成の一例を説明する。表示切り替えスイッチ132は、撮像デバイス106における、表示画面の表示を切り替えるための操作デバイスの一例である。図3では、表示切り替えスイッチ132がボタンスイッチである例を示している。なお、表示切り替えスイッチ132がボタンスイッチに限られないことは、言うまでもない。

0123

例えば、表示切り替えスイッチ132がオン状態にある場合、複数の画像が表示装置300の表示画面に同時に表示される。表示装置300の表示画面に同時に表示される複数の画像には、例えば、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とが含まれうる。以下では、表示切り替えスイッチ132がオン状態にある場合、2つの画像が表示装置300の表示画面に同時に表示される場合を例に挙げる。

0124

また、表示切り替えスイッチ132がオフ状態にある場合、1つの画像が表示装置300の表示画面に表示される。表示装置300の表示画面に表示される1つの画像としては、例えば、撮像モード選択スイッチ130の状態に対応する医療用撮像画像、すなわち、第1の撮像モードで撮像された医療用撮像画像(第1の医療用撮像画像)または第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像が挙げられる。

0125

以下では、表示切り替えスイッチ132を、「同時表示タン」と示す場合がある。

0126

なお、図3では、撮像デバイス106に表示切り替えスイッチ132が1つ設けられている例を示しているが、撮像デバイス106には、設定される表示の切り替えパターンに対応する、任意の数の表示切り替えスイッチ132が、設けられていてもよい。

0127

撮像デバイス106における撮像により生成された画像信号は、例えば制御装置200へ送信され、上述したように、制御装置200では、画像信号に対する各種画像処理が行われる。

0128

医療用観察装置100は、例えば図1図3図4を参照して示した構成を有する。

0129

なお、本実施形態に係る医療用観察装置の構成は、図1図3図4を参照して示した構成に限られない。

0130

例えば、図1では、アーム104が、撮像デバイス106の駆動に関して6自由度が実現されるように構成されている例を示しているが、アーム104の構成は、撮像デバイス106の駆動に関する自由度が6自由度となる構成に限られない。例えば、アーム104は、用途に応じて撮像デバイス106を適宜移動しうるように構成されればよく、関節部およびリンクの数や配置、関節部の駆動軸の方向などは、アーム104が所望の自由度を有するように適宜設定することが可能である。

0131

また、図3では、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスが、撮像デバイス106に設けられる例を示しているが、図3に示す操作デバイスのうちの一部または全部は、撮像デバイス106に設けられなくてもよい。一例を挙げると、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスは、本実施形態に係る医療用観察装置を構成する撮像デバイス106以外の他の部位に設けられていてもよい。また、他の例を挙げると、撮像デバイス106の動作を制御するための各種の操作デバイスは、リモートコントローラや、フットスイッチなどの、外部の操作デバイスであってもよい。

0132

また、上述したように、本実施形態に係る医療用観察装置は、制御装置200の機能を有していてもよい。制御装置200の機能を有する場合、本実施形態に係る医療用観察装置は、MPUなどのプロセッサを備え、当該プロセッサにおいて制御装置200の機能を実現するための各種処理が行われる。

0133

また、上述したように、本実施形態に係る医療用観察装置は、記憶装置400の機能を有していてもよい。記憶装置400の機能を有する場合、本実施形態に係る医療用観察装置は、不揮発性メモリなどのデータを記憶可能な任意の記録媒体を備える。

0134

(本実施形態に係る表示制御方法) 次に、本実施形態に係る医療用観察システムに適用される本実施形態に係る表示制御方法について、説明する。

0135

以下では、本実施形態に係る表示制御方法が図1に示す医療用観察システム1000に適用され、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理が制御装置200により実行される場合を例に挙げる。つまり、以下では、図1に示す医療用観察システム1000において、制御装置200が医療用表示制御装置として機能する場合を例に挙げる。

0136

なお、例えば、本実施形態に係る医療用観察装置が制御装置200の機能を有する場合、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理は、本実施形態に係る医療用観察装置により実行される。つまり、本実施形態に係る医療用観察システムでは、本実施形態に係る医療用観察装置が医療用表示制御装置として機能してもよい。

0137

[I]医療用観察システム1000の動作の一例 本実施形態に係る表示制御方法に係る処理について説明する前に、医療用観察システム1000の動作の一例を示す。

0138

図5は、本実施形態に係る表示制御方法が適用される本実施形態に係る医療用観察システム1000の構成の一例を示すブロック図である。図5では、図1を参照して説明した医療用観察システム1000を構成する各装置の構成のうち、本実施形態に係る表示制御方法に係る一部の構成を示している。

0139

医療用観察装置100が備える撮像デバイス106における撮像により生成された画像信号は、制御装置200へ送信される。

0140

制御装置200では、表示制御部202が受信された画像信号を処理する。また、表示制御部202は、表示装置300の表示画面に画像を表示させ、記憶装置400に画像データを記憶させる。制御装置200では、例えば上述したように、プロセッサ(図示せず)が表示制御部202として機能する。

0141

表示制御部202は、例えば、表示制御信号と、適宜所定の画像処理が行われた画像信号とを、表示装置300に送信する。一例を挙げると、表示制御部202は、後述する本実施形態に係る表示制御方法に係る処理の結果に基づいて、“複数の画像を同時に表示画面に表示させる表示命令を含む表示制御信号、および複数の画像に対応する画像信号”、または、“1つの画像を表示画面に表示させる表示命令を含む表示制御信号、および1つの画像に対応する画像信号”を、表示装置300に送信する。

0142

表示制御信号と画像信号とを受信した表示装置300は、例えば、表示制御信号に従って、画像信号が示す画像を表示画面に表示する。

0143

また、表示制御部202は、記録命令を含む記録制御信号と、適宜所定の画像処理が行われた画像を示す画像データとを、記憶装置400に送信する。記録制御信号と画像データとを受信した記憶装置400は、記録制御信号に従って、画像データを記憶する。

0144

ここで、表示制御部202は、例えば、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106における撮像モードによって、記憶装置400に記憶させる画像の形式を変える。

0145

一例を挙げると、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106が、自然光で撮像を行う撮像モード(第2の撮像モードの一例)で動作している場合、表示制御部202は、受信された画像信号が示す画像を、所定の時間間隔ごとに、静止画像として記憶装置400に記憶させる。上記所定の時間間隔としては、例えば、1[秒]などの固定の時間間隔であってもよいし、医療従事者などの医療用観察システム1000を利用する者の操作などに基づいて変更可能な、可変の時間間隔であってもよい。

0146

第2の撮像モードに対応する静止画像を所定の時間間隔ごとに記憶装置400に記憶させる場合、表示制御部202は、記憶装置400に記憶させた静止画像を示す画像データの数と設定されている所定の閾値とを比較し、比較結果に応じて、記憶装置400において記憶されている期間がより長い静止画像(すなわち、古い静止画像)から順に、上書き更新をさせてもよい。表示制御部202は、例えば、静止画像を示す画像データの数が所定の閾値を超えた場合(または、静止画像を示す画像データの数が所定の閾値以上となった場合)に、上書き更新をさせる。上記所定の閾値は、固定値であってもよいし、医療用観察システム1000を利用する者の操作などに基づいて変更可能な可変値であってもよい。

0147

例えば上記のように、記憶装置400において記憶されている静止画像が上書き更新されることによって、記憶装置400に記憶される、第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像の総データサイズを、制限することが可能となる。

0148

また、他の例を挙げると、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106が、近赤外線の波長帯域の光で撮像を行う撮像モード(第1の撮像モードの一例)で動作している場合、表示制御部202は、受信された画像信号が示す画像を、動画像として、記憶装置400に記憶させる。表示制御部202は、例えば、“撮像モードが、他の撮像モードから近赤外線の波長帯域の光で撮像を行う撮像モードへと切り替わった後、近赤外線の波長帯域の光で撮像を行う撮像モードが他の撮像モードに変わるまで”を、1つの動画像として記憶装置400に記憶させる。上記のような、第1の撮像モードに対応する動画像は、例えば、オートプレイバック用の動画像として用いられる。

0149

なお、表示制御部202が、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106における撮像モードによらずに、同一の形式の画像を記憶装置400に記憶させることが可能であることは、言うまでもない。

0150

医療用観察システム1000では、例えば上記に示すように各装置が動作することによって、医療用観察装置100において撮像された医療用撮像画像が表示装置300の表示画面に表示され、また、当該医療用撮像画像を示す画像データが記憶装置400に記憶される。

0151

[II]本実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例 次に、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理について説明する。以下では、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を制御装置200が行うものとして説明する。なお、上述したように、制御装置200において本実施形態に係る表示制御方法に係る処理は、例えば、表示制御部202の役目を果たすプロセッサ(図示せず)などにより行われる。

0152

制御装置200は、医療用撮像画像の表示を制御する。

0153

例えば、制御装置200は、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる。第1の医療用撮像画像と同時に表示画面に表示させる第2の医療用撮像画像としては、例えば、静止画像が挙げられる。なお、第1の医療用撮像画像と同時に表示させる第2の医療用撮像画像は、動画像であってもよい。

0154

ここで、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とは、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106などの1つの撮像デバイスにおいて、異なる撮像モードで撮像された医療用撮像画像である。したがって、制御装置200が本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うことによって、医療用観察システム1000では、撮像デバイスにおいて異なる撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、同時に表示画面に表示させることが、実現される。

0155

また、第2の医療用撮像画像は、第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された画像であるので、上記撮像デバイスは、同時に複数の撮像モードで撮像された撮像画像を得るための構成を有する必要はない。よって、本実施形態に係る表示制御方法が用いられる場合、撮像デバイスは、特許文献1に記載の技術を用いる手術用顕微鏡のように2つのCCDを備える構成をとる必要はないので、撮像デバイスのコストの増加を抑えることができ、また、撮像デバイスの小型化がより容易となる。

0156

なお、例えば後述する医療用観察システムの動作の一例において示すように、制御装置200は、例えば、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とのうちの一方を、表示させることも可能である。

0157

より具体的には、制御装置200は、例えば下記の(1)に示す第1の例に係る制御〜下記の(4)に示す第4の例に係る制御のうちの一部または全部の制御を行うことによって、医療用撮像画像の表示を制御する。下記の(1)〜(4)に示す制御は、例えば上述したように、制御装置200が、表示装置300などの画像の表示対象の装置に対して、表示制御信号と画像信号とを送信することによって、実現される。

0158

(1)表示制御方法に係る制御の第1の例:医療用撮像画像の表示のさせ方に係る制御 表示制御方法に係る制御の第1の例として、医療用撮像画像の表示のさせ方に係る制御について、説明する。

0159

制御装置200は、例えば、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを、表示画面における異なる表示領域に表示させる。

0160

例えば、制御装置200は、第1の医療用撮像画像が表示される表示領域が、第2の医療用撮像画像が表示される表示領域よりも大きくなるように、表示させる。制御装置200は、例えば、第1の医療用撮像画像を表示画面の全体に表示させ、第2の医療用撮像画像を表示画面の一部に表示させる。制御装置200は、PIP(Picture In Picture)によって、“第1の医療用撮像画像を表示画面の全体に表示させ、第2の医療用撮像画像を表示画面の一部に表示させること”を、実現する。

0161

また、制御装置200は、例えば、表示画面を複数の領域に分け、各領域に第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とをそれぞれ表示させてもよい。第1の医療用撮像画像が表示される表示領域の大きさと第2の医療用撮像画像が表示される表示領域の大きさとは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。

0162

なお、本実施形態に係る医療用撮像画像の表示のさせ方は、上記に示す例に限られない。

0163

例えば、制御装置200は、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを、表示画面における同一の表示領域に重畳して表示させてもよい。第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを重畳して表示させる場合、制御装置200は、例えば、第1の医療用撮像画像および第2の医療用撮像画像それぞれから同一のオブジェクトを検出し、検出されたオブジェクトの位置が重なるように、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とをアルファブレンドする。

0164

また、本実施形態に係る医療用観察システムが複数の表示装置を有する場合、制御装置200は、例えば、第1の医療用撮像画像および第2の医療用撮像画像それぞれを、異なる表示装置の表示画面に同時に表示させてもよい。制御装置200は、例えば、第1の医療用撮像画像を表示させる表示装置、および第2の医療用撮像画像を表示させる表示装置それぞれに対して、各表示装置に対応する表示制御信号および画像信号を、同期して送信することによって、第1の医療用撮像画像および第2の医療用撮像画像それぞれを、異なる表示装置の表示画面に同時に表示させる。

0165

また、本実施形態に係る医療用撮像画像の表示のさせ方は、切り替えが可能であってもよい。制御装置200は、例えば、制御装置200が備える操作デバイス、または、制御装置200の外部の操作デバイスに対する操作に基づいて、医療用撮像画像の表示のさせ方を切り替える。

0166

(2)表示制御方法に係る制御の第2の例:第2の医療用撮像画像の特定に係る制御 表示制御方法に係る制御の第2の例として、第2の医療用撮像画像の特定に係る制御について、説明する。

0167

上述したように、本実施形態に係る第2の医療用撮像画像は、“第2の撮像モードで、第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像”である。制御装置200は、例えば、記憶装置400に記憶されている画像データから、表示画面に表示されている第1の医療用撮像画像(基準となる第1の医療用撮像画像の一例)、または、表示画面に表示させる第1の医療用撮像画像(基準となる第1の医療用撮像画像の他の例)を基準として、第2の医療用撮像画像の候補となる、第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を抽出する。制御装置200は、例えば、基準となる第1の医療用撮像画像を示す画像データのメタデータを参照することなどによって、基準となる第1の医療用撮像画像が撮像された時点を特定する。そして、制御装置200は、抽出された第2の医療用撮像画像の候補となる医療用撮像画像の中から、第2の医療用撮像画像を特定する。

0168

候補となる医療用撮像画像が1つである場合、制御装置200は、当該候補となる医療用撮像画像を、第2の医療用撮像画像として特定する。

0169

また、例えば、候補となる医療用撮像画像が複数存在する場合、制御装置200は、例えば下記の(a)〜(c)に示すように、候補となる複数の医療用撮像画像の中から、第1の医療用撮像画像と同時に表示させる医療用撮像画像を特定する。そして、制御装置200は、特定された医療用撮像画像を、第2の医療用撮像画像として、第1の医療用撮像画像と同時に表示画面に表示させる。

0170

(a)第2の医療用撮像画像の第1の特定方法制御装置200は、例えば、基準となる第1の医療用撮像画像が撮像された時点から所定の期間内に、第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、第2の医療用撮像画像として特定する。

0171

上記所定の期間は、予め設定されている固定の期間(例えば、20[秒]、1[分]など)であってもよいし、医療従事者などの医療用観察システム1000を利用する者の操作などに基づいて変更可能な、可変の期間であってもよい。上記所定の期間が固定の期間である場合、上記所定の期間は、例えば、医療用観察装置100における撮像モードの切り替え性能(当該性能は、例えば、医療用観察装置100において撮像モードの切り替えが完了する時間で、判断される。)を考慮して、設計時または製造時に設定される。また、上記所定の期間が可変の期間である場合、上記所定の期間は、例えば、術者や看護師などの、制御装置200(医療用観察システム1000において医療用表示制御装置として機能する装置の一例)を用いるユーザが、制御装置200が備える操作デバイス、または、リモートコントローラなどの制御装置200の外部の操作デバイスを操作することによって、設定される。

0172

上記所定の期間内に第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像が、複数存在する場合、制御装置200は、例えば、複数の医療用撮像画像の中から、ランダムに選択された医療用撮像画像を、第2の医療用撮像画像として特定する。また、上記所定の期間内に第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像が、複数存在する場合、制御装置200は、例えば、後述する第2の例に係る特定方法など、他の特定方法を組み合わせることによって、第2の医療用撮像画像を特定する。

0173

(b)第2の医療用撮像画像の第2の特定方法制御装置200は、例えば、第2の撮像モードで基準となる第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像のうち、画像の評価が最も高い画像を、第2の医療用撮像画像として特定する。

0174

制御装置200は、例えば、ノイズ量モデルを用いたベイズ推定など、画像からノイズ推定することが可能な任意の手法を用いて、候補となる医療用撮像画像それぞれのノイズ量を推定する。そして、制御装置200は、ノイズ量が最も少ない候補となる医療用撮像画像を、第2の医療用撮像画像として特定する。

0175

なお、本実施形態に係る画像を評価する方法は、上記に示す例に限られない。例えば、制御装置200は、画像を定量的に評価することが可能な任意の処理を行い、評価の値が最も高い医療用撮像画像を、第2の医療用撮像画像として特定することが可能である。

0176

また、上記(a)で示したように、制御装置200は、第2の特定方法と上記(a)に示す第1の特定方法とを組み合わせて、第2の医療用撮像画像を特定することも、可能である。

0177

(c)第2の医療用撮像画像の第3の特定方法制御装置200は、第2の撮像モードで第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像のうち、画像を選択する選択操作に基づいて選択された画像を、第2の医療用撮像画像として特定する。

0178

制御装置200は、例えば、制御装置200が備える操作デバイス、または、制御装置200の外部の操作デバイスから取得される、選択操作に対応する信号に基づいて、選択操作に基づいて選択された画像を特定する。そして、制御装置200は、特定された画像を、第2の医療用撮像画像とする。

0179

第3の特定方法が用いられる場合、制御装置200は、例えば、表示装置300などの表示画面に、候補となる医療用撮像画像が一覧表示されるUIを自動的に表示させる。また、第3の特定方法が用いられる場合、制御装置200は、例えば、制御装置200が備える操作デバイスなどから取得される所定の操作に対応する信号に基づいて、候補となる医療用撮像画像が一覧表示されるUIを表示させてもよい。

0180

候補となる医療用撮像画像が複数存在する場合、制御装置200は、例えば上記(a)〜(c)に示すように、第2の医療用撮像画像を特定する。なお、第2の医療用撮像画像の特定方法が、上記(a)〜(c)に示す例に限られないことは、言うまでもない。

0181

(3)表示制御方法に係る制御の第3の例:第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる表示の開始、終了に係る制御 表示制御方法に係る制御の第3の例として、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる表示の開始、終了に係る制御について、説明する。以下では、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる表示を「同時表示」と示す場合がある。

0182

制御装置200は、同時表示の開始、終了に係る制御として、例えば、下記の(3−1)に示す制御、または、下記の(3−2)に示す制御を行う。

0183

(3−1)同時表示の開始、終了に係る制御の第1の例制御装置200は、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106など、制御対象の撮像デバイスが第1の撮像モードであると判定された場合に、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる。

0184

制御装置200は、第2の撮像モードを第1の撮像モードに切り替える第1のモード切り替え操作が検出された場合に、撮像デバイスが第1の撮像モードであると判定する。

0185

制御対象の撮像デバイスが医療用観察装置100が備える撮像デバイス106である場合を例に挙げると、制御装置200は、例えば、第1の撮像モードに対応する切替信号(撮像モード選択スイッチ130に対する操作に応じた切替信号の一例)が医療用観察装置100から取得された場合に、第1のモード切り替え操作が検出されたと判定する。

0186

なお、制御装置200における第1のモード切り替え操作の検出方法は、上記に示す例に限られない。例えば、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106における撮像モードが、リモートコントローラなどの外部の操作デバイスにより切り替えられる場合、制御装置200は、当該外部の操作デバイスから取得される信号に基づいて、第1のモード切り替え操作を検出することが可能である。

0187

また、制御装置200は、制御対象の撮像デバイスが第1の撮像モードであると判定された後に、当該撮像デバイスが第2の撮像モードであると判定された場合には、当該撮像デバイスにおいて第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、表示させる。ここで、上記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像とは、第2の医療用撮像画像とは異なり、第1の医療用撮像画像が撮像された時点に依存しない医療用撮像画像である。

0188

制御装置200は、第1の撮像モードを第2の撮像モードに切り替える第2のモード切り替え操作が検出された場合に、撮像デバイスが第2の撮像モードであると判定する。

0189

制御対象の撮像デバイスが医療用観察装置100が備える撮像デバイス106である場合を例に挙げると、制御装置200は、例えば、第2の撮像モードに対応する切替信号(撮像モード選択スイッチ130に対する操作に応じた切替信号の他の例)が医療用観察装置100から取得された場合に、第2のモード切り替え操作が検出されたと判定する。

0190

なお、制御装置200における第2のモード切り替え操作の検出方法は、上記に示す例に限られない。例えば、医療用観察装置100が備える撮像デバイス106における撮像モードが外部の操作デバイスにより切り替えられる場合、制御装置200は、当該外部の操作デバイスから取得される信号に基づいて、第2のモード切り替え操作を検出することが可能である。

0191

(3−2)同時表示の開始、終了に係る制御の第2の例制御装置200は、第1の医療用撮像画像が表示されているときに、表示を切り替える表示切り替え操作が検出された場合に、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる。

0192

制御対象の撮像デバイスが医療用観察装置100が備える撮像デバイス106である場合を例に挙げると、制御装置200は、例えば、表示切り替えスイッチ132の状態が変化したことを示す信号が、医療用観察装置100から取得された場合に、表示切り替え操作が検出されたと判定する。

0193

なお、制御装置200における表示切り替え操作の検出方法は、上記に示す例に限られない。例えば、表示の切り替えが、リモートコントローラなどの外部の操作デバイスに対する操作により行われる場合、制御装置200は、当該外部の操作デバイスから取得される信号に基づいて、表示切り替え操作を検出することが可能である。

0194

また、制御装置200は、表示切り替え操作に基づいて第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とが同時に表示された後に、表示切り替え操作がさらに検出された場合、第1の医療用撮像画像のみを表示させる。

0195

(4)表示制御方法に係る制御の第4の例:第2の医療用撮像画像の変更に係る制御 表示制御方法に係る制御の第4の例として、第2の医療用撮像画像の変更に係る制御について、説明する。

0196

制御装置200は、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とが同時に表示されているときに、画像を選択する選択操作が検出された場合には、表示画面に表示されている第2の医療用撮像画像を、当該選択操作に対応する第2の医療用撮像画像に変更する。

0197

制御装置200は、例えば、制御装置200が備える操作デバイス、または、制御装置200の外部の操作デバイスから取得される、選択操作に対応する信号に基づいて、選択操作に基づいて選択された画像を特定する。上記のように特定された画像が、選択操作に対応する第2の医療用撮像画像に該当する。そして、制御装置200は、表示画面に表示されている第2の医療用撮像画像を、特定された画像で置き換える。

0198

第4の例に係る制御が行われる場合、制御装置200は、制御装置200が備える操作デバイスなどから取得される所定の操作に対応する信号に基づいて、表示されている第2の医療用撮像画像の置き換え候補となる第2の医療用撮像画像が一覧表示されるUIを、表示させてもよい。

0199

第4の例に係る制御が行われる場合、術者などの医療従事者は、第1の医療用撮像画像と同時に表示される第2の医療用撮像画像を、所望する第2の医療用撮像画像に置き換えることができるので、当該医療従事者の利便性の向上を図ることが可能となる。

0200

(5)表示制御方法に係る制御の他の例 なお、本実施形態に係る表示制御方法に係る制御の例は、上記(1)に示す第1の例〜上記(4)に示す第4の例に限られない。

0201

例えば、制御装置200は、“第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像”と、“第1の撮像モードで、当該第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像”とを、同時に表示させることも可能である。

0202

また、制御装置200は、医療用撮像画像と共に、1または2以上の他の画像を表示させてもよい。上記他の画像としては、例えば、医療行為を受ける患者のバイタルを示す画像などの医療行為を受ける患者に関する画像や、手術の流れを示す画像(例えば、術式に応じた手術手順書の内容を示す画像)、UI画像などが、挙げられる。

0203

[III]本実施形態に係る表示制御方法に係る処理により実現される動作の一例 次に、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理により実現される、本実施形態に係る医療用観察システムの動作の一例を示す。

0204

図6は、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理により実現される、本実施形態に係る医療用観察システム1000の動作の一例を説明するための説明図である。図6のAは、医療用観察装置100が備える各種の操作デバイスに対する操作に応じた、医療用観察装置100の状態遷移の一例を示している。また、図6のBは、制御装置200および記憶装置400の動作の一例を示している。

0205

また、図7図10は、図6に示す医療用観察システム1000の動作により、表示装置300の表示画面に表示される医療用撮像画像の一例を示す図である。

0206

図7は、医療用観察装置100が自然光観察であるときに得られる医療用撮像画像が、表示画面に表示されている例を示している。

0207

図8は、医療用観察装置100が特殊光観察であるときに得られる第1の医療用撮像画像が、表示画面に表示されている例を示している。図8では、第1の医療用撮像画像として、近赤外線の波長帯域の光で撮像が行われた撮像画像の一例を示している。

0208

図9は、“第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とが、表示画面に同時に表示されている例を示している。図9では、第1の医療用撮像画像として、図8と同様に近赤外線の波長帯域の光で撮像が行われた撮像画像の一例を示している。また、図9では、第2の医療用撮像画像として、図7と同様に、医療用観察装置100が自然光観察であるときに得られる医療用撮像画像の一例を示している。

0209

図10は、“第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像”と“第1の撮像モードで、当該第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像”が、表示画面に同時に表示されている例を示している。図10では、第2の医療用撮像画像として、図7と同様に、医療用観察装置100が自然光観察であるときに得られる医療用撮像画像の一例を示している。また、図10では、第1の医療用撮像画像として、図8と同様に近赤外線の波長帯域の光で撮像が行われた撮像画像の一例を示している。

0210

以下、図6図10を適宜参照して、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理により実現される、医療用観察システム1000の動作の一例を説明する。

0211

(i)図6の(a)医療用観察装置100が自然光観察であるときに記憶装置400の電源がオン状態となると、記憶装置400には、1秒ごと(所定の時間間隔ごとの一例)に自然光観察の静止画像(第2の医療用撮像画像の一例)が記録される。また、表示装置300の表示画面には、例えば図7に示す自然光観察であるときに得られる医療用撮像画像が、表示される。

0212

(ii)図6の(b) 例えば、術者が、医療用観察装置100の撮像モード選択スイッチ130を、図4に示す“IR”を選択した状態となるように操作すると、記憶装置400には、特殊光観察の動画像(第1の医療用撮像画像の一例)が記録される。また、表示装置300の表示画面には、例えば図8に示す第1の医療用撮像画像が、表示される。

0213

(iii)図6の(c)医療用観察装置100が特殊光観察であるときに、例えば、術者が、医療用観察装置100の表示切り替えスイッチ132をオン状態とする操作を行うと、表示装置300の表示画面には、例えば図9に示すように、第1の医療用撮像画像と第2の医療用撮像画像とが、表示画面に同時に表示される。

0214

表示される第1の医療用撮像画像は、第1の撮像モードで現在撮像された結果である第1の医療用撮像画像である。また、第1の医療用撮像画像と同時に表示される第2の医療用撮像画像は、当該第1の医療用撮像画像より前に第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像である。第1の医療用撮像画像と同時に表示される第2の医療用撮像画像としては、例えば、図6の(a)において記憶装置400に記録された静止画像が、挙げられる。第1の医療用撮像画像と同時に表示される第2の医療用撮像画像は、リモートコントローラなどの任意の操作デバイスに対する操作が行われることによって、変更可能であってもよい。

0215

(iv)図6の(d) 例えば、術者が、医療用観察装置100の表示切り替えスイッチ132をオフ状態とする操作をさらに行うと、表示装置300の表示画面には、医療用観察装置100の現在の撮像モードに対応する医療用撮像画像である第1の医療用撮像画像が、表示される。

0216

(v)図6の(e) 例えば、術者が、医療用観察装置100の撮像モード選択スイッチ130を、図4に示す“WLI”を選択した状態となるように操作すると、医療用観察装置100は、特殊光観察から自然光観察へと切り替わる。そして、医療用観察装置100において撮像モードが切り替わると、記憶装置400では、特殊光観察の動画像(第1の医療用撮像画像の一例)の記録が停止され、1秒ごと(所定の時間間隔ごとの一例)に自然光観察の静止画像(第2の医療用撮像画像の一例)が、記録される。

0217

(vi)図6の(f)医療用観察装置100が自然光観察であるときに、例えば、術者が、医療用観察装置100の表示切り替えスイッチ132をオン状態とする操作を行うと、表示装置300の表示画面には、例えば図10に示すように、“第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像”と“第1の撮像モードで、当該第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像”が、表示画面に同時に表示される。

0218

表示される“第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像”は、第2の撮像モードで現在撮像された結果である医療用撮像画像である。また、“第1の撮像モードで、上記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像”としては、例えば、図6の(b)において記憶装置400に記録された動画像が、挙げられる。例えば図6の(b)において記憶装置400に記録された動画像のような、動画像が表示画面に表示される場合、当該動画像は、リピート再生される。“第1の撮像モードで、上記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像”は、リモートコントローラなどの任意の操作デバイスに対する操作が行われることによって、変更可能であってもよい。

0219

(vii)図6の(g) 例えば、術者が、医療用観察装置100の表示切り替えスイッチ132をオフ状態とする操作をさらに行うと、表示装置300の表示画面には、医療用観察装置100の現在の撮像モードに対応する医療用撮像画像である、自然光観察であるときに得られる医療用撮像画像が、表示される。

0220

(viii)図6の(h)記憶装置400の電源がオフ状態となると、自然光観察の静止画像(第2の医療用撮像画像の一例)の記録が停止される。

0221

本実施形態に係る表示制御方法に係る処理が制御装置200において行われることによって、例えば図6を参照して説明したような医療用観察システム1000の動作が、実現される。

0222

なお、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理により実現される医療用観察システム1000の動作の例は、図6を参照して示した例に限られない。例えば、図6を参照して示した例では、2つの医療用撮像画像が同時に表示画面に表示される例を示したが、3つ以上の医療用撮像画像が同時に表示画面に表示されてもよい。また、上述したように、表示画面には、医療用撮像画像と共に、1または2以上の他の画像が表示されてもよい。

0223

[IV]本実施形態に係る表示制御方法が用いられることにより奏される効果の一例 本実施形態に係る表示制御方法が用いられることによって、本実施形態に係る医療用観察システムでは、例えば下記に示す効果が奏される。なお、本実施形態に係る表示制御方法が用いられることにより奏される効果が、下記に示す例に限られないことは、言うまでもない。 ・直前撮像モード時に得られた医療用撮像画像(静止画像または動画像)が、現在の撮像モードで得られた医療用撮像画像と同時に表示されるので、撮像デバイスは、特許文献1に記載の技術を用いる手術用顕微鏡のように2つのCCDを備える構成をとる必要はない。よって、撮像デバイスのコストの増加を抑えることができ、また、撮像デバイスの小型化がより容易となる。 ・撮像デバイスにおいて時系列の撮像が行われる場合には、フレームレート落ちる可能性があるが、本実施形態に係る医療用観察システムでは、撮像モードごとに医療用撮像画像が記録されるので、フレームレートは落ちない。 ・特殊光観察の医療用撮像画像(第1の医療用撮像画像)と、自然光観察の医療用撮像画像(第2の医療用撮像画像の一例)とが、表示画面に同時に表示されることによって、特殊光観察の医療用撮像画像だけが表示される場合に特定しにくい部位を、より観察し易くすることができる。 ・例えば図9に示すように、特殊光観察の医療用撮像画像(第1の医療用撮像画像)と、自然光観察の医療用撮像画像(第2の医療用撮像画像の一例)とが、表示画面における異なる表示領域に表示されることによって、術者などの医療従事者は、細かい血管をより容易に判別することができる。

0224

(本実施形態に係るプログラム)コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用表示制御装置として機能させるためのプログラム(例えば、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータシステムにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、1つの撮像デバイスにおいて異なる撮像モードで撮像された医療用撮像画像を、同時に表示画面に表示させることができる。ここで、本実施形態に係るコンピュータシステムとしては、単体のコンピュータ、または、複数のコンピュータが挙げられる。本実施形態に係るコンピュータシステムによって、本実施形態に係る表示制御方法に係る一連の処理が行われる。

0225

また、コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用表示制御装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータシステムにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係る表示制御方法に係る処理によって実現される表示によって奏される効果を、奏することができる。

0226

以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。

0227

例えば、上記では、コンピュータシステムを、本実施形態に係る医療用表示制御装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も、併せて提供することができる。

0228

上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。

0229

また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。

0230

なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。(1)撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置。(2) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを、表示画面における異なる表示領域に表示させる、(1)に記載の医療用表示制御装置。(3) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像が表示される表示領域が、前記第2の医療用撮像画像が表示される表示領域よりも大きくなるように、表示させる、(2)に記載の医療用表示制御装置。(4) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像を前記表示画面の全体に表示させ、前記第2の医療用撮像画像を前記表示画面の一部に表示させる、(3)に記載の医療用表示制御装置。(5) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを、表示画面における同一の表示領域に重畳して表示させる、(1)に記載の医療用表示制御装置。(6) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像および前記第2の医療用撮像画像それぞれを、異なる表示装置の表示画面に表示させる、(1)に記載の医療用表示制御装置。(7) 前記表示制御部は、前記撮像デバイスが前記第1の撮像モードであると判定された場合に、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の医療用表示制御装置。(8) 前記表示制御部は、前記第2の撮像モードを前記第1の撮像モードに切り替える第1のモード切り替え操作が検出された場合に、前記撮像デバイスが前記第1の撮像モードであると判定する、(7)に記載の医療用表示制御装置。(9) 前記表示制御部は、前記撮像デバイスが前記第1の撮像モードであると判定された後に、前記撮像デバイスが前記第2の撮像モードであると判定された場合には、前記撮像デバイスにおいて前記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像を表示させる、(7)または(8)に記載の医療用表示制御装置。(10) 前記表示制御部は、前記第1の撮像モードを前記第2の撮像モードに切り替える第2のモード切り替え操作が検出された場合に、前記撮像デバイスが前記第2の撮像モードであると判定する、(9)に記載の医療用表示制御装置。(11) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像が表示されているときに、表示を切り替える表示切り替え操作が検出された場合に、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とを同時に表示させる、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の医療用表示制御装置。(12) 前記表示制御部は、前記表示切り替え操作に基づき前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とが同時に表示された後に、前記表示切り替え操作がさらに検出された場合、前記第1の医療用撮像画像のみを表示させる、(11)に記載の医療用表示制御装置。(13) 前記表示制御部は、前記第1の医療用撮像画像と前記第2の医療用撮像画像とが同時に表示されているときに、画像を選択する選択操作が検出された場合には、表示画面に表示されている前記第2の医療用撮像画像を、前記選択操作に対応する前記第2の医療用撮像画像に変更する、(1)〜(12)のいずれか1つに記載の医療用表示制御装置。(14) 前記第2の医療用撮像画像は、前記第1の医療用撮像画像が撮像された時点から所定の期間内に、前記第2の撮像モードで撮像された医療用撮像画像である、(1)〜(13)のいずれか1つに記載の医療用表示制御装置。(15) 前記所定の期間は、予め設定される固定の期間、または、前記医療用表示制御装置を用いるユーザの操作に基づいて設定される期間である、(14)に記載の医療用表示制御装置。(16) 前記第2の医療用撮像画像は、前記第2の撮像モードで前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像のうち、画像の評価が最も高い画像である、(1)〜(15)のいずれか1つに記載の医療用表示制御装置。(17) 前記第2の医療用撮像画像は、前記第2の撮像モードで前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された医療用撮像画像のうち、画像を選択する選択操作に基づいて選択された画像である、(1)〜(13)のいずれか1つに記載の医療用表示制御装置。(18) 複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、 前記アームにより支持される撮像デバイスと、 前記撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させる表示制御部と、 を備える、医療用観察装置。(19) 撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、同時に表示させるステップを有する、医療用表示制御装置により実行される表示制御方法。(20) 複数のリンクが関節部によって互いに連結されて構成されるアームと、前記アームにより支持される撮像デバイスとを備える、医療用観察装置と、 表示装置と、 前記撮像デバイスにおいて特殊光で撮像を行う第1の撮像モードで撮像された第1の医療用撮像画像と、前記撮像デバイスにおいて、前記第1の撮像モードとは異なる第2の撮像モードで、前記第1の医療用撮像画像よりも前に撮像された第2の医療用撮像画像とを、前記表示装置の表示画面に、同時に表示させる表示制御部を備える、医療用表示制御装置と、 を有する、医療用観察システム。

0231

100医療用観察装置102ベース104アーム106撮像デバイス110a、110b、110c、110d、110e、110f 関節部 112a、112b、112c、112d、112e、112fリンク120撮像部材122筒状部材124ズームスイッチ126フォーカススイッチ128動作モード選択スイッチ 130撮像モード選択スイッチ 132表示切り替えスイッチ200制御装置300表示装置400記憶装置1000医療用観察システムOP術者PA患者FSフットスイッチ

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