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技術 画像読取装置、制御方法及び制御プログラム

出願人 株式会社PFU
発明者 青山勝紀田村渉
出願日 2017年3月17日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2019-505668
公開日 2019年7月18日 (3ヶ月経過) 公開番号 WO2018-167972
状態 未査定
技術分野 ファクシミリ一般 感材、原版の支持 電子写真における制御・管理・保安 FAX原画の編集
主要キーワード スキュー検出信号 再配置位置 スキャニング処理 画像取得プログラム ダブルレターサイズ 下取り 通知回路 正規化相互相関値
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (14)

課題・解決手段

長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿再配置するための適切な指示を利用者通知することを可能とする画像読取装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。画像読取装置は、搬送される原稿を撮像する撮像部と、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定する異常判定部と、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させる制御部と、原稿が長尺原稿であるか否かを判定する原稿判定部と、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する通知部と、を有する。

概要

背景

原稿台に載置された原稿を搬送させて画像を読み取るスキャナ等の画像読取装置は、原稿の搬送中にジャムスキュー等の異常が発生した場合、原稿の搬送を停止させて、原稿を原稿台に再載置した状態から再搬送させて画像を読み取る。しかしながら、所定サイズ以上の長さを有する長尺原稿の大半部分が搬送された時点で異常が発生した場合に、長尺原稿を先端から再搬送させると、読取処理が完了するまでに多大な時間がかかってしまう。また、その長尺原稿が、搬送中に異常が発生しやすい原稿である場合、異常が発生する度に先端から再搬送させると、何回も繰り返して異常が発生する可能性がある。

ジャムが発生した場合、読み取り途中の1ページに満たない画像データを表示する自動原稿読み取り装置が開示されている。この自動原稿読み取り装置は、表示している画像に対応するページの原稿とそれ以後のページの原稿を原稿積載手段にセットして、送信再開を指示するよう操作者に促すためのメッセージを表示する(特許文献1を参照)。

また、スキャニング処理中止した後に、ユーザがスキャニング処理の開始を指示すると、保存されているサムネイル画像の一覧を表示させ、ユーザが、スキャニング処理を再開したいサムネイル画像を選択するスキャナが開示されている(特許文献2を参照)。

概要

長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿を再配置するための適切な指示を利用者通知することを可能とする画像読取装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。画像読取装置は、搬送される原稿を撮像する撮像部と、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定する異常判定部と、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させる制御部と、原稿が長尺原稿であるか否かを判定する原稿判定部と、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する通知部と、を有する。

目的

特開2005−277748号公報
特開2009−239495号公報





長尺原稿をサポートする画像読取装置では、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合、原稿を再配置するための適切な指示が利用者に通知されることが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

搬送される原稿撮像する撮像部と、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定する異常判定部と、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させる制御部と、原稿が長尺原稿であるか否かを判定する原稿判定部と、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する通知部と、を有することを特徴とする画像読取装置。

請求項2

前記通知部は、原稿が長尺原稿であると判定された場合、さらに、原稿の搬送が停止するまでに前記撮像部が撮像した第1画像を出力する、請求項1に記載の画像読取装置。

請求項3

原稿の搬送が停止するまでに前記撮像部が撮像した前記第1画像と、原稿の搬送を再開してから前記撮像部が撮像した第2画像との重複部分を検出し、前記第1画像と前記第2画像を合成する合成部をさらに有する、請求項2に記載の画像読取装置。

請求項4

前記制御部は、原稿の搬送が再開された後に前記合成部が前記重複部分を検出できなかった場合、原稿の搬送を停止させる、請求項3に記載の画像読取装置。

請求項5

前記画像読取装置の前記第2所定位置にマーカが配置される、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像読取装置。

請求項6

前記撮像部が撮像した画像に対して、所定単位毎に、画像処理を実行する画像処理部をさらに有し、前記通知部は、前記所定単位境界に対応する原稿の位置を前記第1所定位置に設定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像読取装置。

請求項7

前記通知部は、前記撮像部が撮像した画像の主走査方向にわたる背景領域を前記第1所定位置に設定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像読取装置。

請求項8

搬送される原稿を撮像する撮像部を有する画像読取装置の制御方法であって、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定し、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させ、原稿が長尺原稿であるか否かを判定し、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する、ことを含むことを特徴とする制御方法。

請求項9

搬送される原稿を撮像する撮像部を有する画像読取装置の制御プログラムであって、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定し、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させ、原稿が長尺原稿であるか否かを判定し、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する、ことを前記画像読取装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。

技術分野

0001

本開示は、画像読取装置に関し、特に、搬送される原稿撮像する画像読取装置に関する。

背景技術

0002

原稿台に載置された原稿を搬送させて画像を読み取るスキャナ等の画像読取装置は、原稿の搬送中にジャムスキュー等の異常が発生した場合、原稿の搬送を停止させて、原稿を原稿台に再載置した状態から再搬送させて画像を読み取る。しかしながら、所定サイズ以上の長さを有する長尺原稿の大半部分が搬送された時点で異常が発生した場合に、長尺原稿を先端から再搬送させると、読取処理が完了するまでに多大な時間がかかってしまう。また、その長尺原稿が、搬送中に異常が発生しやすい原稿である場合、異常が発生する度に先端から再搬送させると、何回も繰り返して異常が発生する可能性がある。

0003

ジャムが発生した場合、読み取り途中の1ページに満たない画像データを表示する自動原稿読み取り装置が開示されている。この自動原稿読み取り装置は、表示している画像に対応するページの原稿とそれ以後のページの原稿を原稿積載手段にセットして、送信再開を指示するよう操作者に促すためのメッセージを表示する(特許文献1を参照)。

0004

また、スキャニング処理中止した後に、ユーザがスキャニング処理の開始を指示すると、保存されているサムネイル画像の一覧を表示させ、ユーザが、スキャニング処理を再開したいサムネイル画像を選択するスキャナが開示されている(特許文献2を参照)。

先行技術

0005

特開2005−277748号公報
特開2009−239495号公報

0006

長尺原稿をサポートする画像読取装置では、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合、原稿を再配置するための適切な指示が利用者通知されることが望まれている。

0007

画像読取装置、制御方法及び制御プログラムの目的は、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿を再配置するための適切な指示を利用者に通知することを可能とすることにある。

0008

本発明の一側面に係る画像読取装置は、搬送される原稿を撮像する撮像部と、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定する異常判定部と、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させる制御部と、原稿が長尺原稿であるか否かを判定する原稿判定部と、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する通知部と、を有する。

0009

また、本発明の一側面に係る制御方法は、搬送される原稿を撮像する撮像部を有する画像読取装置の制御方法であって、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定し、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させ、原稿が長尺原稿であるか否かを判定し、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知することを含む。

0010

また、本発明の一側面に係る制御プログラムは、搬送される原稿を撮像する撮像部を有する画像読取装置の制御プログラムであって、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定し、異常が発生したと判定された場合に、原稿の搬送を停止させ、原稿が長尺原稿であるか否かを判定し、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿を再配置することを通知し、原稿が長尺原稿であると判定された場合、原稿の途中の第1所定位置を画像読取装置の第2所定位置に合わせるように原稿を再配置することを通知することを画像読取装置に実行させる。

0011

本実施形態によれば、画像読取装置、制御方法及び制御プログラムは、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿を再配置するための適切な指示を利用者に通知することが可能となる。

0012

本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。

図面の簡単な説明

0013

画像読取装置100を示す斜視図である。
画像読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
画像読取装置100を上側から見た図である。
画像読取装置100の概略構成を示すブロック図である。
記憶装置150及びCPU160の概略構成を示す図である。
原稿読取処理の動作の例を示すフローチャートである。
長尺原稿の一例を示す図である。
読取画像700の一例を示す図である。
情報処理装置又は表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
長尺原稿が再配置された状態の一例を示す図である。
第2画像1000の一例を示す図である。
合成画像1010の一例を示す図である。
他の処理回路270の概略構成を示す図である。

実施例

0014

以下、本開示の一側面に係る原稿読取装置について図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。

0015

図1は、イメージスキャナとして構成された画像読取装置100を示す斜視図である。

0016

画像読取装置100は、上側筐体101、下側筐体102、原稿台103、排出台105、複数の操作ボタン106及び表示装置107等を備える。

0017

上側筐体101は、画像読取装置100の上面を覆う位置に配置され、原稿つまり時、画像読取装置100内部の清掃時等に開閉可能なようにヒンジにより下側筐体102に係合している。

0018

原稿台103は、原稿を載置可能に下側筐体102に係合している。原稿台103には、原稿の搬送方向と直交する方向に移動可能なサイドガイド104a及び104bが設けられている。以下では、サイドガイド104a及び104bを総じてサイドガイド104と称する場合がある。

0019

排出台105は、排出された原稿を保持できるように下側筐体102に係合している。

0020

操作ボタン106は、下側筐体102の側部に配置され、押下されると各ボタンに応じた操作検出信号を生成して出力する。

0021

表示装置107は、液晶有機EL(Electro-Luminescence)等から構成されるディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインタフェース回路を有し、画像データをディスプレイに表示する。

0022

図2は、画像読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。

0023

画像読取装置100内部の搬送経路は、シュートローラ110、ピックローラ111a、b、接触センサ112、第1発光器113a、b、第1受光器113c、d、給紙ローラ114a、b、リタードローラ115a、b、第2発光器116a、第2受光器116b、第1マイクロフォン117a、第2マイクロフォン117b、第1搬送ローラ118a、b、第1従動ローラ119a、b、第3発光器120a、第3受光器120b、第1撮像装置121a、第2撮像装置121b、第1照明装置122a、第2照明装置122b、第2搬送ローラ123a、123b、第2従動ローラ124a、124b、第4発光器125a、b及び第4受光器125c、d等を有している。

0024

以下では、ピックローラ111a及び111bを総じてピックローラ111と称する場合がある。また、給紙ローラ114a及び114bを総じて給紙ローラ114と称する場合がある。また、リタードローラ115a及び115bを総じてリタードローラ115と称する場合がある。また、第1搬送ローラ118a及び118bを総じて第1搬送ローラ118と称する場合がある。また、第1従動ローラ119a及び119bを総じて第1従動ローラ119と称する場合がある。また、第2搬送ローラ123a及び123bを総じて第2搬送ローラ123と称する場合がある。また、第2従動ローラ124a及び124bを総じて第2従動ローラ124と称する場合がある。

0025

上側筐体101の下面は原稿の搬送路の上側ガイド101aを形成し、下側筐体102の上面は原稿の搬送路の下側ガイド102aを形成する。図2において矢印A1は原稿の搬送方向を示す。以下では、上流とは原稿の搬送方向A1の上流のことをいい、下流とは原稿の搬送方向A1の下流のことをいう。

0026

シュートローラ110は、原稿台103に設けられ、原稿台103に載置された原稿の内、最も下側に位置する原稿と接触して、その原稿を原稿搬送方向A1に向けて送り出す。

0027

ピックローラ111は、下側筐体102に、シュートローラ110の下流側に設けられ、原稿台103に載置された複数の原稿の内、最も下側に位置する原稿と接触して、その原稿を原稿搬送方向A1に向けて送り出す。シュートローラ110及びピックローラ111の働きにより、画像読取装置100は、いわゆる下取り出し方式で原稿を搬送させる。

0028

接触センサ112は、ピックローラ111の下流側、且つ給紙ローラ114及びリタードローラ115の上流側に配置され、原稿台103に原稿が載置されているか否かを検出する。接触センサ112は、原稿台103に原稿が載置されている状態と載置されていない状態とで信号値が変化する第1原稿検出信号を生成して出力する。以下では、接触センサ112を第1原稿センサ112と称する場合がある。

0029

第1発光器113a、b及び第1受光器113c、dは、ピックローラ111の下流側、且つ給紙ローラ114及びリタードローラ115の上流側に、それぞれ原稿の搬送路を挟んで対向するように配置される。第1発光器113a、bは、それぞれ第1受光器113c、dに向けて光を放射する。第1受光器113c、dは、それぞれ第1発光器113a、bから放射された光を検出し、検出した光に応じた電気信号である第1スキュー検出信号を生成して出力する。即ち、第1スキュー検出信号は、第1発光器113a、bと第1受光器113c、dの間に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する信号である。以下では、第1発光器113a、b及び第1受光器113c、dを総じて第1スキューセンサ113と称する場合がある。

0030

給紙ローラ114は、下側筐体102に設けられ、原稿台103に載置された原稿を原稿搬送方向A1に向けて送り出す。リタードローラ115は、上側筐体101に、給紙ローラ114と対向する位置に設けられ、原稿の分離動作を行う。

0031

第2発光器116a及び第2受光器116bは、給紙ローラ114及びリタードローラ115の下流側、且つ第1搬送ローラ118及び第1従動ローラ119の上流側に、原稿の搬送路を挟んで対向するように配置される。第2発光器116aは、第2受光器116bに向けて光を放射する。第2受光器116bは、第2発光器116aから放射された光を検出し、検出した光に応じた電気信号である第2原稿検出信号を生成して出力する。即ち、第2原稿検出信号は、第2発光器116aと第2受光器116bの間に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する信号である。以下では、第2発光器116a及び第2受光器116bを総じて第2原稿センサ116と称する場合がある。

0032

第1マイクロフォン117a及び第2マイクロフォン117bは、それぞれ原稿が搬送中に発生する音を集音し、集音した音から生成したアナログの信号を出力する。第1マイクロフォン117a及び第2マイクロフォン117bは、給紙ローラ114及びリタードローラ115の下流側、且つ第1搬送ローラ118及び第1従動ローラ119の上流側に、上側筐体101内部のフレーム(不図示)に固定されて配置される。以下では、第1マイクロフォン117a及び第2マイクロフォン117bを総じてマイクロフォン117と称する場合がある。

0033

第1搬送ローラ118は、上側筐体101に、原稿搬送方向A1においてリタードローラ115の下流側、且つ第1撮像装置121aの上流側に設けられる。第1従動ローラ119は、下側筐体102に、第1搬送ローラ118と対向する位置に設けられる。

0034

第3発光器120a及び第3受光器120bは、第1搬送ローラ118及び第1従動ローラ119の下流側、且つ第1撮像装置121a及び第2撮像装置121bの撮像位置の上流側に、原稿の搬送路を挟んで対向するように配置される。第3発光器120aは、第3受光器120bに向けて光を放射する。第3受光器120bは、第3発光器120aから放射された光を検出し、検出した光に応じた電気信号である第3原稿検出信号を生成して出力する。即ち、第3原稿検出信号は、第3発光器120aと第3受光器120bの間に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する信号である。以下では、第3発光器120a及び第3受光器120bを総じて第3原稿センサ120と称する場合がある。

0035

第1撮像装置121aは、主走査方向に配列されたCCD(Charge Coupled Device)からなる撮像素子を備える縮小光学系タイプの撮像センサを有する。この撮像センサは、搬送される原稿の裏面を撮像してアナログの画像信号を生成して出力する。同様に、第2撮像装置121bは、主走査方向に配列されたCCDからなる撮像素子を備える縮小光学系タイプの撮像センサを有する。この撮像センサは、搬送される原稿の表面を撮像してアナログの画像信号を生成して出力する。なお、第1撮像装置121a及び第2撮像装置121bを一方だけ配置し、原稿の片面だけを読み取るようにしてもよい。また、CCDの代わりにCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)からなる撮像素子を備える等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)を利用することもできる。以下では、第1撮像装置121a及び第2撮像装置121bを総じて撮像装置121と称する場合がある。撮像装置121は、撮像部の一例である。

0036

第1照明装置122aは、原稿の裏面を照らす光源と、原稿の表面に対して用いられる裏当てとを有し、第1撮像装置121aと原稿搬送路の間であり且つ第2撮像装置121bと対向する位置に設けられる。同様に、第2照明装置122bは、原稿の表面を照らす光源と、原稿の裏面に対して用いられる裏当てとを有し、第2撮像装置121bと原稿搬送路の間であり且つ第1撮像装置121aと対向する位置に設けられる。以下では、第1照明装置122a及び第2照明装置122bを総じて照明装置122と称する場合がある。

0037

第2搬送ローラ123は、上側筐体101に、原稿搬送方向A1において第1撮像装置121a及びリタードローラ115の下流側に設けられる。第2従動ローラ124は、下側筐体102に、第2搬送ローラ123と対向する位置に設けられる。

0038

第4発光器125a、b及び第4受光器125c、dは、第2搬送ローラ123及び第2従動ローラ124の下流側に、それぞれ原稿の搬送路を挟んで対向するように配置される。第4発光器125a、bは、それぞれ第4受光器125c、dに向けて光を放射する。第4受光器125c、dは、それぞれ第4発光器125a、bから放射された光を検出し、検出した光に応じた電気信号である第2スキュー検出信号を生成して出力する。即ち、第2スキュー検出信号は、第4発光器125a、bと第4受光器125c、dの間に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する信号である。以下では、第4発光器125a、b及び第4受光器125c、dを総じて第2スキューセンサ125と称する場合がある。

0039

原稿台103に載置された原稿は、シュートローラ110、ピックローラ111、給紙ローラ114がそれぞれ図2の矢印A2、A3、A4の方向に回転することによって、上側ガイド101aと下側ガイド102aの間を原稿搬送方向A1に向かって搬送される。一方、リタードローラ115が矢印A5の方向に回転することによって、原稿台103に複数の原稿が載置されている場合、原稿台103に載置されている原稿のうち給紙ローラ114と接触している原稿のみが分離される。

0040

原稿は、上側ガイド101aと下側ガイド102aによりガイドされながら、第1搬送ローラ118と第1従動ローラ119の間に送り込まれる。原稿は、第1搬送ローラ118が矢印A6の方向に回転することによって第1照明装置122a及び第2照明装置122bの間(即ち第1撮像装置121a及び第2撮像装置121bの間)に送り込まれる。撮像装置121により読み取られた原稿は、第2搬送ローラ123が矢印A7の方向に回転することによって排出台105上に排出される。

0041

図3は、画像読取装置100を上側筐体101を取り外した状態で上側から見た図である。

0042

図3に示すように、第1受光器113c、d(第1スキューセンサ113)は、原稿搬送方向A1と直交する方向(主走査方向)において、サイドガイド104より外側に配置される。同様に、第4受光器125c、d(第2スキューセンサ125)は、原稿搬送方向A1と直交する方向において、サイドガイド104より外側に配置される。なお、第1スキューセンサ113は、原稿搬送方向A1(副走査方向)において、ピックローラ111の上流側又は給紙ローラ114及びリタードローラ115の下流側に配置されてもよい。同様に、第2スキューセンサ125は、原稿搬送方向A1において、第2搬送ローラ123及び第2従動ローラ124の上流側に配置されてもよい。

0043

図3に示す位置126aは、上側筐体101が閉じた状態で第1マイクロフォン117aが対向する下側筐体102上の位置を示し、位置126bは、上側筐体101が閉じた状態で第2マイクロフォン117bが対向する下側筐体102上の位置を示している。第1マイクロフォン117aは、原稿搬送方向A1と直交する方向の一端側(原稿搬送路の側壁127aから所定距離)に設けられる。第2マイクロフォン117bは、原稿搬送方向A1と直交する方向の他端側(原稿搬送路の側壁127bから所定距離)に設けられる。

0044

また、原稿搬送方向A1において、第1搬送ローラ118及び第1従動ローラ119の下流側且つ撮像装置121による撮像位置の上流側には、マーカ128a、bが配置される。マーカ128a、bは、原稿搬送方向A1と直交する方向において、サイドガイド104より外側に配置される。なお、マーカ128a、bは、原稿搬送方向A1において、第1搬送ローラ118及び第1従動ローラ119の上流側又は撮像装置121による撮像位置の下流側に配置されてもよい。また、マーカ128a、bは、原稿搬送方向A1と直交する方向において、サイドガイド104より内側に配置されてもよい。マーカ128a、bの配置位置は、第2所定位置の一例である。

0045

マーカ128a、bは、下側ガイド102a上にシルク印刷される。なお、マーカ128a、bは、どのようなものでもよく、下側ガイド102a上に貼り付けられるシール等でもよい。

0046

図4は、画像読取装置100の概略構成を示すブロック図である。

0047

画像読取装置100は、前述した構成に加えて、第1A/D変換器140a、第2A/D変換器140b、第1フィルタ141a、第2フィルタ141b、第1増幅器142a、第2増幅器142b、第1音A/D変換器143a、第2音A/D変換器143b、駆動装置144、インタフェース装置145、記憶装置150、CPU(Central Processing Unit)160及び制御回路170等をさらに有する。

0048

第1A/D変換器140aは、第1撮像装置121aから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、CPU160に出力する。同様に、第2A/D変換器140bは、第2撮像装置121bから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、CPU160に出力する。これらのデジタルの画像データが読取画像として用いられる。以下では、第1A/D変換器140a及び第2A/D変換器140bを総じてA/D変換器140と称する場合がある。

0049

第1フィルタ141aは、第1マイクロフォン117aから出力されたアナログの信号に対して、予め定められた周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、第1増幅器142aに出力する。第1増幅器142aは、第1フィルタ141aから出力された信号を増幅させて第1音A/D変換器143aに出力する。第1音A/D変換器143aは、第1増幅器142aから出力されたアナログ信号デジタル信号に変換し、CPU160に出力する。以下、第1音A/D変換器143aが出力する信号を第1音信号と称する。

0050

第2フィルタ141bは、第2マイクロフォン117bから出力されたアナログの信号に対して、予め定められた周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタを適用し、第2増幅器142bに出力する。第2増幅器142bは、第2フィルタ141bから出力された信号を増幅させて第2音A/D変換器143bに出力する。第2音A/D変換器143bは、第2増幅器142bから出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、CPU160に出力する。以下、第2音A/D変換器143bが出力する信号を第2音信号と称する。

0051

以下では、第1フィルタ141a及び第2フィルタ141bを総じてフィルタ141と称する場合がある。また、第1増幅器142a及び第2増幅器142bを総じて増幅器142と称する場合がある。また、第1音A/D変換器143a及び第2音A/D変換器143bを総じて音A/D変換器143と称する場合がある。

0052

駆動装置144は、1つ又は複数のモータを含み、CPU160からの制御信号によって、シュートローラ110、ピックローラ111、給紙ローラ114、リタードローラ115、第1搬送ローラ118及び第2搬送ローラを回転させて原稿の搬送動作及び分離動作を行う。

0053

インタフェース装置145は、例えばUSB等のシリアルバスに準じるインタフェース回路を有し、不図示の情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ携帯情報端末等)と電気的に接続して読取画像及び各種の情報を送受信する。また、インタフェース装置145の代わりに、無線信号を送受信するアンテナと、所定の通信プロトコルに従って、無線通信回線を通じて信号の送受信を行うための無線通信インタフェース回路とを有する通信部が用いられてもよい。所定の通信プロトコルは、例えば無線LAN(Local Area Network)である。

0054

記憶装置150は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、記憶装置150には、画像読取装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラムデータベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶装置150にインストールされてもよい。可搬型記録媒体は、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等である。さらに、記憶装置150には、読取画像が格納される。

0055

CPU160は、予め記憶装置150に記憶されているプログラムに基づいて動作する。CPU160は、汎用プロセッサであってもよい。なお、CPU160に代えて、DSP(digital signal processor)、LSI(large scale integration)等が用いられてよい。また、CPU160に代えて、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等が用いられてもよい。

0056

CPU160は、操作ボタン106、第1原稿センサ112、第1スキューセンサ113、第2原稿センサ116、第3原稿センサ120、第2スキューセンサ125、撮像装置121、A/D変換器140、マイクロフォン117、フィルタ141、増幅器142、音A/D変換器143、駆動装置144、インタフェース装置145、記憶装置150及び処理回路170等と接続され、これらの各部を制御する。CPU160は、駆動装置144の駆動制御、撮像装置121の原稿読取制御等を行い、読取画像を取得する。

0057

処理回路170は、撮像装置121から取得した読取画像に、シェーディング補正傾き補正等の所定の画像処理を施す。処理回路170は、画像処理が施された読取画像を記憶装置150に格納する。なお、処理回路170として、LSI、DSP、ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。

0058

図5は、記憶装置150及びCPU160の概略構成を示す図である。

0059

図5に示すように、記憶装置150には、制御プログラム151、異常判定プログラム152、原稿判定プログラム153、通知プログラム154、画像取得プログラム155、合成プログラム156及び画像処理プログラム157等の各プログラムが記憶される。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。CPU160は、記憶装置150に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作することにより、制御部161、異常判定部162、原稿判定部163、通知部164、画像取得部165、合成部166及び画像処理部167として機能する。

0060

図6は、原稿読取処理の動作の例を示すフローチャートである。

0061

以下、図6に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取装置100の原稿読取処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め記憶装置150に記憶されているプログラムに基づき主にCPU160により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。

0062

最初に、制御部161は、利用者により、原稿の読み取りを指示するための操作ボタン106が押下されて、原稿の読み取りを指示する操作検出信号を操作ボタン106から受信するまで待機する(ステップS101)。

0063

次に、制御部161は、駆動装置144を駆動してシュートローラ110、ピックローラ111、給紙ローラ114、リタードローラ115、第1搬送ローラ118及び第2搬送ローラを回転させて、原稿を搬送させる(ステップS102)。画像取得部165は、搬送された原稿を撮像装置121に読み取らせ、A/D変換器140を介して読取画像を取得する。

0064

次に、異常判定部162は、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定する(ステップS103)。異常判定部162は、原稿の搬送中の異常として、原稿のスキュー又はジャムが発生したか否かを判定する。

0065

異常判定部162は、第1スキューセンサ113から受信する第1スキュー検出信号又は第2スキューセンサ125から受信する第2スキュー検出信号に基づいて、原稿のスキュー又はジャムが発生したか否かを判定する。異常判定部162は、第1スキュー検出信号が第1スキューセンサ113の位置に原稿が存在することを示す場合、原稿が傾いて搬送されており、原稿のスキュー又はジャムが発生したと判定する。同様に、異常判定部162は、第2スキュー検出信号が第2スキューセンサ125の位置に原稿が存在することを示す場合も、原稿が傾いて搬送されており、原稿のスキュー又はジャムが発生したと判定する。

0066

また、異常判定部162は、第1音A/D変換器143aから受信する第1音信号又は第2音A/D変換器143bから受信する第2音信号に基づいて、原稿のジャムが発生したか否かを判定する。異常判定部162は、第1音信号の信号値が所定値以上となる状態が所定時間以上継続する場合、原稿の歪み等により大きい音が発生しており、原稿のジャムが発生したと判定する。同様に、異常判定部162は、第2音信号の信号値が所定値以上となる状態が所定時間以上継続する場合も、原稿の歪み等により大きい音が発生しており、原稿のジャムが発生したと判定する。所定値及び所定時間は、事前実験により予め定められる。

0067

原稿の搬送中に異常が発生したと判定された場合、制御部161は、駆動装置144を停止させて、原稿の搬送を停止させる(ステップS104)。

0068

次に、原稿判定部163は、搬送されている原稿が長尺原稿であるか否かを判定する(ステップS105)。

0069

図7Aは、長尺原稿の一例を示す図である。

0070

図7Aに示すように、長尺原稿Dは、所定サイズ、例えばダブルレターサイズ(432×279ミリメートル)以上の長さを有する原稿である。長尺原稿Dとして、例えば地震計測定結果又は心電図等を示すような、1メートル以上の長さを有し且つロール状に巻き取られた原稿が用いられてもよい。

0071

原稿判定部163は、第2原稿センサ116から受信する第2原稿検出信号又は第3原稿センサ120から受信する第3原稿検出信号に基づいて、原稿が長尺原稿であるか否かを判定する。原稿判定部163は、制御部161が原稿を搬送させている間に、所定時間以上連続して、第2原稿検出信号が第2原稿センサ116の位置に原稿が存在することを示す場合、原稿が長尺原稿であると判定する。同様に、原稿判定部163は、制御部161が原稿を搬送させている間に、所定時間以上連続して、第3原稿検出信号が第3原稿センサ120の位置に原稿が存在することを示す場合も、原稿が長尺原稿であると判定する。所定時間は、最も短い長尺原稿の長さを原稿搬送速度除算した値に設定される。

0072

原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、通知部164は、原稿を再配置することを利用者に通知し(ステップS106)、一連のステップを終了する。

0073

通知部164は、インタフェース装置145を介して、不図示の情報処理装置に情報を送信することにより通知する。または、通知部164は、表示装置107に情報を表示することにより通知してもよい。通知部164は、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、原稿が先頭から再搬送されるように、原稿全体を原稿台103に載置することを通知する。なお、通知部164は、原稿が長尺原稿でないと判定された場合は、原稿を再配置することを通知すればよく、原稿をどのように再配置するかについては通知しなくてもよい。

0074

また、原稿が長尺原稿でないと判定された場合、通知部164は、それまでに画像取得部165が取得した読取画像を記憶装置150に保存せずに削除する。

0075

一方、原稿が長尺原稿であると判定された場合、通知部164は、原稿を再配置すべき再配置位置を決定する(ステップS107)。通知部164は、画像取得部165が原稿の搬送中に異常が発生するまでに取得した読取画像に基づいて、再配置位置を決定する。通知部164は、再配置位置として、原稿搬送方向A1においてマーカ128a、bの配置位置に合わせるべき原稿の途中の位置を決定する。再配置位置は、第1所定位置の一例である。

0076

図7Bは、図7Aに示した長尺原稿Dの搬送中に異常が発生した場合に、原稿の搬送が停止するまでに撮像された読取画像700の一例を示す図である。

0077

図7Bには、図7Aの長尺原稿Dの途中の位置P1が給紙ローラ114及びリタードローラ115を通過する際に原稿のジャムが発生し、読取画像700として、長尺原稿Dの先頭から位置P2までが撮像された画像が取得された例が示されている。

0078

後述するように、合成部166は、原稿の搬送が停止するまでに撮像された読取画像と、原稿の搬送を再開してから撮像された読取画像とを合成する。以降、原稿の搬送が停止するまでに撮像された読取画像を第1画像と称し、原稿の搬送を再開してから撮像された読取画像を第2画像と称する場合がある。合成部166が第1画像と第2画像を正しく合成するためには、合成される位置が正しく特定される必要があり、そのために、第1画像と第2画像には重複部分が含まれることが好ましい。したがって、通知部164は、原稿搬送方向A1において、第1画像の後端から所定距離にある領域M1に対応する長尺原稿Dの領域M’が、撮像装置121による撮像位置より上流側に位置するように、原稿の再配置位置を決定する。これにより、長尺原稿Dの領域M’が第2画像においても撮像され、合成部166は、第1画像及び第2画像に含まれる重複部分に基づいて、第1画像及び第2画像を合成することができる。

0079

また、合成部166が、第1画像及び第2画像における重複部分を精度良く検出できるように、重複部分には、長尺原稿Dに印刷された文字、図柄等が含まれることが好ましい。そのため、通知部164は、第1画像からエッジ画素を抽出する。通知部164は、第1画像内の画素の水平及び垂直方向の両隣の画素又はその画素から所定距離だけ離れた複数の画素の輝度値又は色値R値G値又はB値)の差の絶対値が閾値を越える場合、その画素をエッジ画素として抽出する。なお、通知部164は、第1画像内の各画素の輝度値又は色値が閾値未満であり、その画素に隣接する画素又はその画素から所定距離だけ離れた画素の輝度値又は色値が閾値以上である場合、その画素をエッジ画素として抽出してもよい。通知部164は、第1画像においてエッジ画素が抽出された領域に文字、図柄等が含まれるとみなし、エッジ画素が抽出された領域が含まれるように重複部分とすべき領域を決定する。これにより、合成部166は、第2画像において第1画像との重複部分を精度良く検出することができる。

0080

なお、画像読取装置100が長尺原稿Dの両面を撮像する場合、合成部166は、何れか一方の面の第1画像においてエッジ画素が抽出された領域が含まれるように、重複部分とすべき領域を決定する。その場合も、合成部166は、第2画像において第1画像との重複部分を精度良く検出することができる。

0081

また、合成部166が、第1画像と第2画像を合成した画像において文字、図柄等が不連続にならないように、第1画像と第2画像の連結部分には文字、図柄等が含まれないことが好ましい。そこで、通知部164は、第1画像においてエッジ画素が抽出されなかった領域を文字、図柄等が含まれずに背景が写っている背景領域とみなす。そして、通知部164は、第1画像の原稿搬送方向A1と直交する方向(主走査方向)にわたる背景領域B1に対応する長尺原稿Dの領域B’内の位置を再配置位置に設定する。これにより、長尺原稿Dにおいて、主走査方向にわたって文字、図柄等が含まれない領域が、第2画像にも撮像される。したがって、合成部166は、第1画像及び第2画像に含まれる背景領域において第1画像と第2画像をつなぎ合わすことができ、第1画像と第2画像を合成した画像において文字、図柄等が不連続になることを防止できる。

0082

なお、画像読取装置100が長尺原稿Dの両面を撮像する場合、合成部166は、両方の面の第1画像において背景領域が存在する位置に対応する長尺原稿Dの位置を再配置位置に設定する。

0083

また、第1画像において主走査方向にわたる背景領域が複数存在する場合、合成部166は、最も後端(下端)側に位置する背景領域に対応する長尺原稿Dの位置を再配置位置に設定する。これにより、合成部166は、長尺原稿を再搬送させる量を最小化することができる。または、第1画像において主走査方向にわたる背景領域が複数存在する場合、合成部166は、原稿搬送方向A1(副走査方向)の幅が最も大きい背景領域に対応する長尺原稿Dの位置を再配置位置に設定してもよい。これにより、合成部166は、第1画像と第2画像を合成した画像において文字、図柄等が不連続になる可能性をより低減させることができる。

0084

また、後述するように、画像処理部167は、読取画像に対して、A4サイズ又はA3サイズ等の所定単位毎に、符号化(画像圧縮)等の画像処理を実行する。そのため、通知部164は、画像処理が実行される所定単位境界に対応する長尺原稿Dの位置を再配置位置に設定してもよい。これにより、合成部166は、画像処理が実行される所定単位の境界において第1画像と第2画像をつなぎ合わすことができ、画像処理部167により画像処理が実行される所定単位毎の画像は、複数の読取画像にまたがらず、一つの読取画像で形成される。したがって、画像処理が実行される所定単位毎の画像に、二つの読取画像の連結部分によって不連続となる領域が含まれることを抑制できる。

0085

次に、通知部164は、決定した再配置位置をマーカ128a、bの配置位置に合わせるように原稿を再配置することを利用者に通知し(ステップS108)、一連のステップを終了する。

0086

通知部164は、インタフェース装置145を介して不図示の情報処理装置に情報を送信することにより通知する。または、通知部164は、表示装置107に情報を表示することにより通知してもよい。このように、通知部164は、原稿の搬送が停止された時に、原稿が長尺原稿であると判定された場合、再配置位置をマーカ128a、bの配置位置に合わせるように原稿を再配置することを通知する。また、通知部164は、原稿を再配置することを通知するとともに、原稿の搬送が停止するまでに撮像された第1画像を、インタフェース装置145を介して情報処理装置に、又は表示装置107に出力する。

0087

図8は、情報処理装置又は表示装置107に表示される画面800の一例を示す図である。

0088

図8に示すように、画面800には、第1画像801、再配置位置に対応する第1画像801内の位置の表示802、及び、再配置位置をマーカ128a、bの配置位置に合わせるように原稿を再配置することを促す通知803等が表示される。画面800により、利用者は、原稿をどのように再配置すればよいかを認識できるようになり、利用者の利便性を向上させることが可能となる。長尺原稿の搬送が停止された場合、利用者は、情報処理装置又は表示装置107に表示される画面800を参照して、画像読取装置100に長尺原稿を再配置する。図8に示す例では、第1画像801内の文字「F」及び「G」を含む領域が第1画像801と第2画像の重複部分となるように、第1画像801内の文字「E」と「F」の間の背景領域が再配置位置に設定されている。

0089

図9は、画像読取装置100に長尺原稿Dが再配置された状態の一例を示す図である。図9は、画像読取装置100を上側筐体101を取り外した状態で上側から見た図である。

0090

図9に示すように、長尺原稿Dは、通知部164により設定された「E」と「F」の間の背景領域に対応する再配置位置がマーカ128a、bの配置位置に合わさるように、利用者により再配置されている。この後、利用者により、原稿の読み取りを指示するための操作ボタン106が押下されると、原稿読取処理が再実行される。再実行される原稿読取処理では、長尺原稿D内の文字「A」〜「D」は含まれず且つ文字「F」及び「G」が含まれるように、撮像装置121により第2画像が撮像される。

0091

また、原稿が長尺原稿であると判定された場合、通知部164は、それまでに画像取得部165が取得した読取画像を第1画像として記憶装置150に記憶し、保存しておく。

0092

ステップS103において、原稿の搬送中に異常が発生していないと判定された場合、画像取得部165は、撮像装置121から所定単位の読取画像を取得したか否かを判定する(ステップS109)。

0093

所定単位の読取画像がまだ取得されていない場合、異常判定部162は、ステップS103に処理を戻して、再度、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定する。一方、所定単位の読取画像が取得されている場合、合成部166は、現在の原稿読取処理の前に実行された原稿読取処理で保存された第1画像が記憶装置150に記憶されているか否かを判定する(ステップS110)。

0094

第1画像が記憶装置150に記憶されていない場合、合成部166は、ステップS116へ処理を移行する。一方、第1画像が記憶装置150に記憶されている場合、合成部166は、記憶装置150に記憶された第1画像と、原稿の搬送を再開してから新たに撮像された第2画像との重複部分を検出する(ステップS111)。

0095

合成部166は、例えば公知のパターンマッチング技術を用いて、第1画像と第2画像の重複部分を検出する。合成部166は、第2画像において、第1画像内で重複部分になるように設定しておいた所定領域と同じ大きさの領域を、その位置をずらしながら抽出して、その所定領域と、抽出した各領域との類似の程度を算出する。類似の程度として、例えば正規化相互相関値が使用される。合成部166は、算出した類似の程度が閾値以上である場合、抽出した領域を重複部分として検出する。

0096

次に、合成部166は、第1画像と第2画像の重複部分を検出できたか否かを判定する(ステップS112)。

0097

合成部166が第1画像と第2画像の重複部分を検出できなかった場合、制御部161は、駆動装置144を停止させて、原稿の搬送を停止させる(ステップS113)。

0098

次に、通知部164は、ステップS107の処理と同様にして、記憶装置150に記憶された第1画像に基づいて、原稿を再配置すべき再配置位置を決定する。通知部164は、ステップS108の処理と同様にして、決定した再配置位置をマーカ128a、bの配置位置に合わせるように原稿を再配置することを通知し(ステップS114)、一連のステップを終了する。

0099

このように、原稿の搬送が再開された後に合成部166が第1画像と第2画像の重複部分を検出できなかった場合、制御部161は原稿の搬送を停止させ、通知部164は原稿を適切な位置に配置することを利用者に再通知する。これにより、画像読取装置100は、利用者が、誤った位置に原稿を再配置してしまった場合に、正しい位置に原稿を再配置するように利用者に促し、速やかに復旧処理を実行することが可能となる。

0100

一方、ステップS112において第1画像と第2画像の重複部分を検出できた場合、合成部166は、第1画像と第2画像を合成し、第1画像と第2画像を合成した合成画像を生成する(ステップS115)。

0101

図10Aは、図9に示すように再配置された原稿の搬送を再開してから撮像された第2画像1000の一例を示す図であり、図10Bは、図7Bに示す第1画像700と、図10Aに示す第2画像1000を合成した合成画像1010の一例を示す図である。

0102

図10Aに示す第2画像1000において、領域M2は合成部166により検出された第1画像との重複部分であり、領域B2は第1画像の背景領域B1に対応する領域である。合成部166は、第1画像700の領域M1と第2画像1000の領域M2がマージされるように、第1画像700と第2画像1000を合成して、合成画像1010を生成する。例えば、合成部166は、第1画像700の背景領域B1の所定位置(例えば下端)より上側に位置する領域と、第2画像1000の背景領域B2の所定位置(例えば下端)より下側に位置する領域とを結合して合成画像1010を生成する。第1画像と第2画像が、文字、図柄等が含まれない背景領域B1、B2で連結することにより、合成画像1010の重複部分M3等において、文字、図柄等が不連続になることが抑制される。なお、第1画像700と第2画像1000の結合方法は、上記に限定されず、合成部166は、第1画像700と第2画像1000をどのように結合して合成画像を生成してもよい。

0103

次に、画像処理部167は、読取画像又は合成画像に対して、A4サイズ又はA3サイズ等の所定単位毎に、符号化(画像圧縮)等の画像処理を実行する(ステップS116)。

0104

次に、画像処理部167は、画像処理が実行された処理データをインタフェース装置145を介して不図示の情報処理装置へ送信する(ステップS117)。なお、情報処理装置と接続されていない場合、画像処理部167は、処理データを記憶装置150に記憶しておく。

0105

次に、制御部161は、第2原稿センサ116から受信する第2原稿検出信号又は第3原稿センサ120から受信する第3原稿検出信号に基づいて、第2原稿センサ116又は第3原稿センサ120の位置に原稿が残っているか否かを判定する(ステップS118)。

0106

第2原稿センサ116又は第3原稿センサ120の位置に原稿が残っている場合、制御部161は、ステップS103へ処理を戻し、ステップS103〜S118の処理を繰り返す。

0107

一方、第2原稿センサ116又は第3原稿センサ120の位置に原稿が残っていない場合、制御部161は、駆動装置144を停止させて、原稿の搬送を停止させ(ステップS113)、一連の処理を終了する。

0108

なお、ステップS105に示した、原稿が長尺原稿であるか否かの判定処理は、ステップS102とS103の間等の他のタイミングで実行されてもよい。

0109

また、ステップS116の処理は省略されてもよい。その場合、ステップS117において、画像処理部167は、読取画像又は合成画像を情報処理装置へ送信する。また、ステップS112〜S114の処理も省略されてもよい。

0110

また、画像読取装置100は、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、利用者による、原稿の先頭からの再読み取り指示を受け付けてもよい。その場合、制御部161は、利用者により、原稿の先頭からの再読み取りを指示するための操作ボタン106が押下されると、記憶装置150に記憶されている第1画像を削除する。これにより、第1画像と第2画像が合成されることはなく、利用者は、先頭から再読み取りされた読取画像を取得することができる。利用者は、連続して読み取られた読取画像を取得するか、複数回に分けて読み取られた読取画像を取得するかを選択することが可能となり、利用者の利便性を向上させることが可能となる。

0111

以上詳述したように、画像読取装置100は、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿の途中の再配置位置を決定し、決定した再配置位置をマーカ128a、bの配置位置に合わせるように原稿を再配置することを利用者に通知する。これにより、画像読取装置100は、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿を再配置するための適切な指示を利用者に通知することが可能となった。また、画像読取装置100は、原稿の途中から原稿の再搬送及び再読取を実行でき、長尺原稿の原稿読取処理の総処理時間を低減させることが可能となった。また、利用者は、異常が発生した長尺原稿を画像読取装置100から完全に取り出すことなく、長尺原稿が停止した位置から所定距離だけ移動させて原稿を再配置できるため、利用者の利便性を向上させることが可能となった。

0112

図11は、他の実施形態に係る画像読取装置における処理回路270の概略構成を示すブロック図である。

0113

処理回路270は、画像読取装置100の処理回路170の代わりに用いられ、CPU160の代わりに、原稿読取処理を実行する。処理回路270は、制御回路271、異常判定回路272、原稿判定回路273、通知回路274、画像取得回路275、合成回路276及び画像処理回路277等を有する。

0114

制御回路271は、制御部の一例であり、制御部161と同様の機能を有する。制御回路271は、制御信号を駆動装置144に出力して駆動装置144の駆動及び停止を行う。

0115

異常判定回路272は、異常判定部の一例であり、異常判定部162と同様の機能を有する。異常判定回路272は、第1スキューセンサ113、第2スキューセンサ125又はマイクロフォン117から第1スキュー検出信号、第2スキュー検出信号又は音信号を受信する。異常判定回路272は、受信した各信号に基づいて、原稿の搬送中に異常が発生したか否かを判定し、判定結果を通知回路274に出力する。

0116

原稿判定回路273は、原稿判定部の一例であり、原稿判定部163と同様の機能を有する。原稿判定回路273は、第2原稿センサ116又は第3原稿センサ120から第2原稿検出信号又は第3原稿検出信号を受信する。原稿判定回路273は、受信した各信号に基づいて、搬送されている原稿が長尺原稿であるか否かを判定し、判定結果を通知回路274に出力する。

0117

通知回路274は、通知部の一例であり、通知部164と同様の機能を有する。通知回路274は、異常判定回路272から受信した判定結果及び原稿判定回路273から受信した判定結果に応じて原稿の再配置の通知をインタフェース装置145又は表示装置107に出力する。

0118

画像取得回路275は、画像取得部の一例であり、画像取得部165と同様の機能を有する。画像取得回路275は、撮像装置121から読取画像を受信し、受信した読取画像を合成回路276及び画像処理回路277に出力する。

0119

合成回路276は、合成部の一例であり、合成部166と同様の機能を有する。合成回路276は、画像取得回路275から読取画像を受信し、受信した読取画像を合成し、画像処理回路277に出力する。

0120

画像処理回路277は、画像処理部の一例であり、画像処理部167と同様の機能を有する。画像処理回路277は、画像取得回路275及び合成回路276から読取画像及び合成画像を受信し、受信した各画像に対して画像処理を実行し、インタフェース装置145に出力する。

0121

以上詳述したように、画像読取装置100は、処理回路270を用いる場合においても、長尺原稿の搬送時に異常が発生した場合に、原稿を再配置するための適切な指示を利用者に通知することが可能となった。

0122

100画像読取装置
121撮像装置
128a、b マーカ
161 制御部
162 異常判定部
163原稿判定部
164通知部
166 合成部
167画像処理部

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