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技術 画像記録制御装置、画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 駒田直也
出願日 2017年11月7日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-550201
公開日 2019年10月3日 (7ヶ月経過) 公開番号 WO2018-088378
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード プログラマブルロジックコントローラー 電気電子回路 電圧レベル情報 切替パターン 幅方向成分 配列順番 一括駆動 通信接続端子
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年10月3日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

容易且つ適切に複数の記録動作部の動作制御に係る設定が可能な画像記録制御装置画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法を提供する。画像記録制御装置は、2以上の所定数の記録動作部を各々駆動する所定数の駆動部と、制御部と、制御部と各駆動部との間を並列に接続する第1の信号経路と、入力端部から制御信号を入力させて記録動作部の配列順で駆動部に伝達可能な第2の信号経路と、を備え、配列順で最後以外の駆動部は、入力端部から入力された制御信号の下流側への出力可否切り替え切替部を有し、制御部は、切替状態に応じた各駆動部への制御信号の入力状況を第1の信号経路により取得して記録動作部の配列を同定し、駆動部に対し、配列に応じた記録動作の内容に基づく記録制御信号を第1の信号経路により各々出力する。

概要

背景

従来、複数の記録素子を配列し、各記録素子画像記録動作を各々制御することで記録媒体上に画像を記録する画像記録装置がある。この画像記録装置では、記録素子の数を増大させて一度により広い範囲の画像記録動作を可能とさせることで記録速度を向上させることが出来る。このような画像記録装置において、所定数の記録素子が配列された記録ヘッドを複数配列して、当該記録ヘッドが各々別個に調整や交換を可能とされることで、記録素子の不良の発生に対する手間やコストを低減させて効率を向上させる技術がある。

このように複数の記録ヘッドや、一又は複数の記録ヘッドの組である記録動作部が複数配列された画像記録装置において高速に画像を記録するためには、画像データ、即ち、各記録ヘッド駆動信号プリントサーバーなどから各々の記録動作部に対して高速に入力させる必要がある。特許文献1には、直列に接続された複数の駆動基板にデータのバイパス路を設けてコントロール基板から各駆動基板の駆動信号を含むシリアルデータを同時並列的に入力させ、各駆動基板において自身の識別番号に対応するデータ部分を抽出して駆動動作を行う技術が開示されている。

一方で、各記録動作部や駆動基板に同一の信号(電圧)が供給される同期信号や所定の駆動電圧接地電圧などは、一つの供給源から別途各記録動作部や駆動基板に送られる。

概要

容易且つ適切に複数の記録動作部の動作制御に係る設定が可能な画像記録制御装置、画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法を提供する。画像記録制御装置は、2以上の所定数の記録動作部を各々駆動する所定数の駆動部と、制御部と、制御部と各駆動部との間を並列に接続する第1の信号経路と、入力端部から制御信号を入力させて記録動作部の配列順で駆動部に伝達可能な第2の信号経路と、を備え、配列順で最後以外の駆動部は、入力端部から入力された制御信号の下流側への出力可否切り替え切替部を有し、制御部は、切替状態に応じた各駆動部への制御信号の入力状況を第1の信号経路により取得して記録動作部の配列を同定し、駆動部に対し、配列に応じた記録動作の内容に基づく記録制御信号を第1の信号経路により各々出力する。

目的

この発明の目的は、大きな構成の追加や変更を要さずに容易且つ適切に複数の記録動作部の動作制御に係る設定を行うことが出来る画像記録制御装置、画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法を提供する

効果

実績

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請求項1

複数の記録素子による記録動作を行う2以上の所定数の記録動作部を各々駆動する前記所定数の駆動部と、前記記録動作の内容に基づいて前記所定数の駆動部の制御動作を行う制御部と、前記制御部と前記所定数の駆動部との間を並列に接続する第1の信号経路と、前記所定数の駆動部のうち、前記所定数の記録動作部の配列に応じて定められた順番における最上位の前記駆動部に対して入力端部から制御信号を入力させ、前記順番における最下位の前記駆動部まで当該制御信号を前記順番で伝達可能に前記所定数の駆動部間を接続する第2の信号経路と、を備え、前記所定数の駆動部のうち少なくとも前記最上位の駆動部から前記最下位の駆動部よりも一つ上の順番で接続されている駆動部までの上流側駆動部は、前記第2の信号経路により伝達される制御信号を前記入力端部側から当該入力端部側とは反対側の下流側に出力させるか否かを切り替え切替部を有し、前記制御部は、前記切替部の切り替えの状態に応じた前記第2の信号経路による少なくとも前記上流側駆動部への前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路により取得して、前記所定数の記録動作部の配列を同定し、前記所定数の駆動部に対し、前記配列に応じた前記記録動作の内容に基づく記録制御信号を前記第1の信号経路により各々出力する画像記録制御装置

請求項2

前記制御部は、前記切替部による切り替えの状態を設定制御し、当該切り替えの状態の設定パターンごとに前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路により取得する請求項1記載の画像記録制御装置。

請求項3

前記切替部は、前記入力端部側から入力された第1の制御信号を前記下流側に出力させない場合に、第2の制御信号を前記下流側へ出力させる請求項1又は2記載の画像記録制御装置。

請求項4

前記制御部は、予め定められた前記第2の制御信号とは異なる前記第1の制御信号を前記入力端部から入力させた状態で前記切替部の各々により順番に切り替えを行わせて、それぞれ少なくとも前記上流側駆動部に各々入力された前記制御信号の種別を前記入力状況に係る情報として前記第1の信号経路により少なくとも当該上流側駆動部から取得することで、前記所定数の記録動作部の配列を同定する請求項3記載の画像記録制御装置。

請求項5

前記第1の制御信号は、所定の定電圧信号であり、前記第2の制御信号は、前記第1の制御信号とは異なる電圧の定電圧信号である請求項3又は4記載の画像記録制御装置。

請求項6

前記切替部は、前記入力端部側から入力された第1の制御信号を前記下流側に出力させない場合には、当該切替部よりも前記下流側に対して制御信号を出力しない請求項1又は2記載の画像記録制御装置。

請求項7

前記制御部は、前記第1の制御信号を前記入力端部から入力させた状態で前記切替部の各々により順番に切り替えを行わせて、それぞれ少なくとも前記上流側駆動部に各々前記第1の制御信号の入力有無を前記入力状況に係る情報として前記第1の信号経路により少なくとも当該上流側駆動部から取得することで、前記所定数の記録動作部の配列を同定する請求項6記載の画像記録制御装置。

請求項8

前記切替部は、前記入力端部側から第1の制御信号が入力された場合に、所定の時間が経過した後に前記切り替えの状態が変化する請求項1記載の画像記録制御装置。

請求項9

前記制御部は、前記第1の制御信号の入力期間に応じた情報を前記入力状況に係る情報として少なくとも前記上流側駆動部から取得する請求項8記載の画像記録制御装置。

請求項10

前記第1の制御信号は、前記所定の時間ごとに信号の内容が変化する信号であり、前記制御部は、前記第1の制御信号が入力されてから前記所定の時間が経過するまでの前記第1の制御信号の内容を前記入力状況に係る情報として前記第1の信号経路により少なくとも前記上流側駆動部から取得することで、前記所定数の記録動作部の配列を同定する請求項8又は9記載の画像記録制御装置。

請求項11

前記切替部を有する前記駆動部は、前記入力された前記制御信号に基づいて前記切替部に前記切り替えの状態の変化を行わせる切替制御部を有する請求項8〜10の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項12

前記所定数の駆動部は、それぞれ前記切替部を有する請求項1〜11の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項13

前記第2の信号経路は、前記記録動作の可否に係る所定の制御信号の送信に用いられる信号線に沿って設けられている請求項1〜12の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項14

前記入力端部に制御信号を入力させる信号出力部を備え、前記信号出力部は、前記制御部の制御に基づいて前記入力端部に入力させる制御信号を定める請求項1〜13の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項15

前記信号出力部は、プログラマブルロジックコントローラーである請求項14記載の画像記録制御装置。

請求項16

前記第2の信号経路は、前記下流側の端部において終端処理されている請求項1〜15の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項17

前記第1の信号経路は、ハブと、当該ハブを介して前記制御部と前記所定数の駆動部とを接続するネットワークケーブルとを有し、前記所定数の駆動部は、当該駆動部を各々識別して通信を行う通信部を有する請求項1〜16の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項18

前記所定数の記録動作部の配列を複数備え、前記第2の信号経路は、複数の前記配列に対して各々設けられて、前記制御信号を当該複数の配列ごとに選択的に出力可能であり、前記制御部は、前記複数の配列ごとに前記駆動部に入力された前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路を介して当該駆動部からそれぞれ取得することで、前記駆動部に応じた前記記録動作部が属する前記配列を判別する請求項1〜17の何れか一項に記載の画像記録制御装置。

請求項19

請求項1〜18の何れか一項に記載の画像記録制御装置と、前記所定数の記録動作部と、を備える画像記録装置

請求項20

所定の配列で設けられてそれぞれ前記配列に応じた記録動作を複数の記録素子により行う2以上の所定数の記録動作部を各々駆動する前記所定数の駆動部と、前記記録動作の内容に基づいて前記所定数の駆動部の制御動作を行う制御部と、前記制御部と前記所定数の駆動部との間を並列に接続する第1の信号経路と、前記所定数の駆動部のうち、前記所定数の記録動作部の前記配列に応じた順番における最上位の前記駆動部に対して入力端部から制御信号を入力させ、前記順番における最下位の前記駆動部まで当該制御信号を前記順番で伝達可能に前記所定数の駆動部間を接続する第2の信号経路と、を備え、前記所定数の駆動部のうち少なくとも前記最上位の駆動部から前記最下位の駆動部よりも一つ上の順番で接続されている駆動部までの上流側駆動部は、前記第2の信号経路により伝達される制御信号を前記入力端部側から当該入力端部側とは反対側の下流側に出力させるか否かを切り替える切替部を有し、前記制御部が前記所定数の駆動部に対し、前記配列に応じた前記記録動作の内容に基づく記録制御信号を前記第1の信号経路により各々出力する画像記録制御装置における記録動作部の配列同定方法であって、前記切替部の切り替えの状態に応じた前記第2の信号経路による少なくとも前記上流側駆動部への前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路により取得して、前記所定数の記録動作部の配列を同定する同定ステップを含む記録動作部の配列同定方法。

技術分野

0001

この発明は、画像記録制御装置画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法に関する。

背景技術

0002

従来、複数の記録素子を配列し、各記録素子画像記録動作を各々制御することで記録媒体上に画像を記録する画像記録装置がある。この画像記録装置では、記録素子の数を増大させて一度により広い範囲の画像記録動作を可能とさせることで記録速度を向上させることが出来る。このような画像記録装置において、所定数の記録素子が配列された記録ヘッドを複数配列して、当該記録ヘッドが各々別個に調整や交換を可能とされることで、記録素子の不良の発生に対する手間やコストを低減させて効率を向上させる技術がある。

0003

このように複数の記録ヘッドや、一又は複数の記録ヘッドの組である記録動作部が複数配列された画像記録装置において高速に画像を記録するためには、画像データ、即ち、各記録ヘッド駆動信号プリントサーバーなどから各々の記録動作部に対して高速に入力させる必要がある。特許文献1には、直列に接続された複数の駆動基板にデータのバイパス路を設けてコントロール基板から各駆動基板の駆動信号を含むシリアルデータを同時並列的に入力させ、各駆動基板において自身の識別番号に対応するデータ部分を抽出して駆動動作を行う技術が開示されている。

0004

一方で、各記録動作部や駆動基板に同一の信号(電圧)が供給される同期信号や所定の駆動電圧接地電圧などは、一つの供給源から別途各記録動作部や駆動基板に送られる。

先行技術

0005

特開2008−12909号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、複数の記録動作部内における自身の配置に応じた適切な部分の画像データをそれぞれ抽出するためには、これら各記録動作部と他の記録動作部との相対位置関係に関する情報を各々有している必要がある。このような記録動作部の配列順相対座標などの相対位置情報は、画像記録装置のユーザー手動で設定するディップスイッチなどを用いて、当該ディップスイッチの設定に応じた信号が各記録動作部を駆動する駆動部などからプリントサーバーにより取得されることで得られる。このような設定は、ユーザーの手を煩わすことから、特に記録動作部の数が多い場合や一部の記録動作部の交換がなされるような場合にミスが生じ易くなるという課題がある。

0007

この発明の目的は、大きな構成の追加や変更を要さずに容易且つ適切に複数の記録動作部の動作制御に係る設定を行うことが出来る画像記録制御装置、画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
複数の記録素子による記録動作を行う2以上の所定数の記録動作部を各々駆動する前記所定数の駆動部と、
前記記録動作の内容に基づいて前記所定数の駆動部の制御動作を行う制御部と、
前記制御部と前記所定数の駆動部との間を並列に接続する第1の信号経路と、
前記所定数の駆動部のうち、前記所定数の記録動作部の配列に応じて定められた順番における最上位の前記駆動部に対して入力端部から制御信号を入力させ、前記順番における最下位の前記駆動部まで当該制御信号を前記順番で伝達可能に前記所定数の駆動部間を接続する第2の信号経路と、
を備え、
前記所定数の駆動部のうち少なくとも前記最上位の駆動部から前記最下位の駆動部よりも一つ上の順番で接続されている駆動部までの上流側駆動部は、前記第2の信号経路により伝達される制御信号を前記入力端部側から当該入力端部側とは反対側の下流側に出力させるか否かを切り替え切替部を有し、
前記制御部は、
前記切替部の切り替えの状態に応じた前記第2の信号経路による少なくとも前記上流側駆動部への前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路により取得して、前記所定数の記録動作部の配列を同定し、
前記所定数の駆動部に対し、前記配列に応じた前記記録動作の内容に基づく記録制御信号を前記第1の信号経路により各々出力する
画像記録制御装置である。

0009

また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像記録制御装置において、
前記制御部は、前記切替部による切り替えの状態を設定制御し、当該切り替えの状態の設定パターンごとに前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路により取得する。

0010

また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の画像記録制御装置において、
前記切替部は、前記入力端部側から入力された第1の制御信号を前記下流側に出力させない場合に、第2の制御信号を前記下流側へ出力させる。

0011

また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像記録制御装置において、
前記制御部は、予め定められた前記第2の制御信号とは異なる前記第1の制御信号を前記入力端部から入力させた状態で前記切替部の各々により順番に切り替えを行わせて、それぞれ少なくとも前記上流側駆動部に各々入力された前記制御信号の種別を前記入力状況に係る情報として前記第1の信号経路により少なくとも当該上流側駆動部から取得することで、前記所定数の記録動作部の配列を同定する。

0012

また、請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の画像記録制御装置において、
前記第1の制御信号は、所定の定電圧信号であり、前記第2の制御信号は、前記第1の制御信号とは異なる電圧の定電圧信号である。

0013

また、請求項6記載の発明は、請求項1又は2記載の画像記録制御装置において、
前記切替部は、前記入力端部側から入力された第1の制御信号を前記下流側に出力させない場合には、当該切替部よりも前記下流側に対して制御信号を出力しない。

0014

また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像記録制御装置において、
前記制御部は、前記第1の制御信号を前記入力端部から入力させた状態で前記切替部の各々により順番に切り替えを行わせて、それぞれ少なくとも前記上流側駆動部に各々前記第1の制御信号の入力有無を前記入力状況に係る情報として前記第1の信号経路により少なくとも当該上流側駆動部から取得することで、前記所定数の記録動作部の配列を同定する。

0015

また、請求項8記載の発明は、請求項1記載の画像記録制御装置において、
前記切替部は、前記入力端部側から第1の制御信号が入力された場合に、所定の時間が経過した後に前記切り替えの状態が変化する。

0016

また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の画像記録制御装置において、
前記制御部は、前記第1の制御信号の入力期間に応じた情報を前記入力状況に係る情報として少なくとも前記上流側駆動部から取得する。

0017

また、請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の画像記録制御装置において、
前記第1の制御信号は、前記所定の時間ごとに信号の内容が変化する信号であり、
前記制御部は、前記第1の制御信号が入力されてから前記所定の時間が経過するまでの前記第1の制御信号の内容を前記入力状況に係る情報として前記第1の信号経路により少なくとも前記上流側駆動部から取得することで、前記所定数の記録動作部の配列を同定する。

0018

また、請求項11記載の発明は、請求項8〜10の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記切替部を有する前記駆動部は、前記入力された前記制御信号に基づいて前記切替部に前記切り替えの状態の変化を行わせる切替制御部を有する。

0019

また、請求項12記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記所定数の駆動部は、それぞれ前記切替部を有する。

0020

また、請求項13記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記第2の信号経路は、前記記録動作の可否に係る所定の制御信号の送信に用いられる信号線に沿って設けられている。

0021

また、請求項14記載の発明は、請求項1〜13の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記入力端部に制御信号を入力させる信号出力部を備え、
前記信号出力部は、前記制御部の制御に基づいて前記入力端部に入力させる制御信号を定める。

0022

また、請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像記録制御装置において、
前記信号出力部は、プログラマブルロジックコントローラーである。

0023

また、請求項16記載の発明は、請求項1〜15の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記第2の信号経路は、前記下流側の端部において終端処理されている。

0024

また、請求項17記載の発明は、請求項1〜16の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記第1の信号経路は、ハブと、当該ハブを介して前記制御部と前記所定数の駆動部とを接続するネットワークケーブルとを有し、
前記所定数の駆動部は、当該駆動部を各々識別して通信を行う通信部を有する。

0025

また、請求項18記載の発明は、請求項1〜17の何れか一項に記載の画像記録制御装置において、
前記所定数の記録動作部の配列を複数備え、
前記第2の信号経路は、複数の前記配列に対して各々設けられて、前記制御信号を当該複数の配列ごとに選択的に出力可能であり、
前記制御部は、前記複数の配列ごとに前記駆動部に入力された前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路を介して当該駆動部からそれぞれ取得することで、前記駆動部に応じた前記記録動作部が属する前記配列を判別する。

0026

また、請求項19記載の発明は、
請求項1〜18の何れか一項に記載の画像記録制御装置と、
前記所定数の記録動作部と、
を備える画像記録装置である。

0027

また、請求項20記載の発明は、
所定の配列で設けられてそれぞれ前記配列に応じた記録動作を複数の記録素子により行う2以上の所定数の記録動作部を各々駆動する前記所定数の駆動部と、前記記録動作の内容に基づいて前記所定数の駆動部の制御動作を行う制御部と、前記制御部と前記所定数の駆動部との間を並列に接続する第1の信号経路と、前記所定数の駆動部のうち、前記所定数の記録動作部の前記配列に応じた順番における最上位の前記駆動部に対して入力端部から制御信号を入力させ、前記順番における最下位の前記駆動部まで当該制御信号を前記順番で伝達可能に前記所定数の駆動部間を接続する第2の信号経路と、を備え、前記所定数の駆動部のうち少なくとも前記最上位の駆動部から前記最下位の駆動部よりも一つ上の順番で接続されている駆動部までの上流側駆動部は、前記第2の信号経路により伝達される制御信号を前記入力端部側から当該入力端部側とは反対側の下流側に出力させるか否かを切り替える切替部を有し、前記制御部が前記所定数の駆動部に対し、前記配列に応じた前記記録動作の内容に基づく記録制御信号を前記第1の信号経路により各々出力する画像記録制御装置における記録動作部の配列同定方法であって、
前記切替部の切り替えの状態に応じた前記第2の信号経路による少なくとも前記上流側駆動部への前記制御信号の入力状況に係る情報を前記第1の信号経路により取得して、前記所定数の記録動作部の配列を同定する同定ステップを含む。

発明の効果

0028

本発明に従うと、大きな構成の追加や変更を要さずに容易且つ適切に複数の記録動作部の動作制御に係る設定を取得することが出来るという効果がある。

図面の簡単な説明

0029

本発明の実施形態のインクジェット記録装置を示す全体斜視図である。
インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。
ヘッドモジュールへの信号配線を説明する模式図である。
ヘッドモジュール内における信号配線を説明する図である。
ヘッドモジュールの位置の特定動作について説明する図である。
ヘッドモジュールの位置の特定動作について説明する図である。
ヘッドモジュールの位置の特定動作について説明する図である。
ヘッドモジュールの位置の特定動作について説明する図である。
インクジェット記録装置で実行されるヘッド位置特定処理制御手順を示すフローチャートである。
画像記録特定処理の制御手順を示すフローチャートである。
ヘッド配列順特定処理の制御手順を示すフローチャートである。
第2実施形態のインクジェット記録装置における各ヘッドモジュールへの信号配線を説明する模式図である。
第2実施形態のインクジェット記録装置のヘッドモジュール内における信号配線を説明する図である。
第2実施形態のインクジェット記録装置のヘッドモジュール内における信号配線を説明する図である。
第2実施形態のインクジェット記録装置において呼び出されるヘッド配列順特定処理の制御手順を示すフローチャートである。
第3実施形態のインクジェット記録装置におけるチェーンケーブルを介した信号の入出力レベルと切替部の切り替え状態の変化について説明する図である。
第3実施形態のインクジェット記録装置におけるチェーンケーブルを介した信号の入出力レベルと切替部の切り替え状態の変化の変形例について説明する図である。
第3実施形態のインクジェット記録装置において呼び出されるヘッド配列順特定処理の制御手順を示すフローチャートである。
変形例の位置特定動作に係るヘッド配列順特定処理の制御手順を示すフローチャートである。

実施例

0030

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のインクジェット記録装置1の全体斜視図である。
インクジェット記録装置1(画像記録装置)は、搬送部10と、画像記録部20などを備える。

0031

搬送部10は、記録媒体Pを画像記録部20により画像記録動作(インク吐出動作)が行われる範囲でインク吐出面と対向させながら所定の搬送方向に所定の搬送速度で移動させる。搬送部10は、例えば、無端状の搬送ベルトモーターなどを備え、搬送ベルトの外周面上に記録媒体Pを載置させて、モーターにより搬送ベルトを周回移動させる。

0032

画像記録部20は、特に数(色数)が限られるものではないが、ここでは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒色)の4色(複数)のインクをそれぞれ吐出させる4つの画像記録部20C、20M、20Y、20Kからなり、これら4つの画像記録部20C、20M、20Y、20Kは、搬送方向に互いに異なる位置に設けられている。これらの画像記録部20C、20M、20Y、20Kの配列順は、インクの吐出位置が重なった場合に最適な色表現が可能なように適宜定められる。

0033

画像記録部20の各々は、2以上の所定数(ここでは7個)のヘッドモジュール21a〜21g(駆動部)(以降、まとめてヘッドモジュール21とも記す)と、当該所定数のヘッドモジュール21にそれぞれ対応して搬送面(記録媒体P)と対向する位置(ヘッドモジュール21の搬送面側)に規定数個ずつ設けられた所定数組の記録ヘッド23(図2参照、記録動作部)を有し、記録ヘッド23における複数のノズル(記録素子)の開口部からインクを吐出させる(記録ヘッド23に記録動作を行わせる)ことで、ノズル開口部(インク吐出面)に対向しながら搬送される記録媒体Pにインクを着弾させて当該記録媒体Pに画像を記録する。
記録ヘッド23は、それぞれ搬送面内において搬送方向に垂直な幅方向に異なる位置でキャリッジ22に取り付けられており、各記録ヘッド23の組に対応するヘッドモジュール21が当該記録ヘッド23の組に対応するキャリッジ22上の位置にそれぞれ設けられている。ヘッドモジュール21は、それぞれ、対応する記録ヘッド23を駆動する駆動回路42(図2参照)を有し、一の画像記録部20に属する全てのヘッドモジュール21が有する記録ヘッド23全体として、ノズル開口部が所定の配置パターンで設けられる配置範囲幅方向成分が当該幅方向に所定の幅にとなるように設けられる。各ヘッドモジュール21a〜21gに対応してそれぞれ設けられる記録ヘッド23の数(上述の規定数個)は、駆動回路42が一括駆動可能な範囲内では特に限られない。
このような記録ヘッド23の配列(記録動作部の配列)が、画像記録部20C、20M、20Y、20Kの4列設けられることになる。

0034

画像記録部20は、画像の記録時には固定され、記録媒体Pを搬送方向に移動させながら当該記録媒体Pに対して上述の所定の幅に亘って一度にインクを吐出することでワンパス方式により二次元画像を記録するラインヘッドをなす。この所定の幅は、搬送部10により搬送対象とされる最大幅の記録媒体Pの記録可能幅に対応して定められる。

0035

図2は、本実施形態のインクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部40と、搬送部10のエンコーダー11及び搬送駆動部41と、ヘッドモジュール21の駆動回路42及びモジュール制御部211(通信部、切替制御部)と、キャリッジ駆動部43と、通信部44と、記憶部45と、操作表示部46と、バス49と、PLC56(Programmable Logic Controller)(信号出力部)などを備える。

0036

制御部40は、インクジェット記録装置1の動作を統括制御し、ヘッドモジュール21などの各部に画像記録に係る(記録動作の内容に基づく)各種動作を行わせる制御動作を行う。制御部40は、CPU401(Central Processing Unit)と、ROM402(Read Only Memory)と、RAM403(Random Access Memory)などを備え、RAM403を作業用メモリー空間としてCPU401が各種演算処理を行う。ROM402には、初期設定データや各種制御プログラムなどが格納されており、CPU401が必要に応じて読み出してRAM403にロードして利用、実行する。

0037

搬送駆動部41は、搬送部10の搬送部材、例えば、無端状のベルトなどを移動動作させるモーターなどを有し、所望の速さで当該ベルトを移動させる。
エンコーダー11は、このモーターの回転軸などに取り付けられて、ベルトが所定の移動量移動するごとにパルス信号を出力する。このパルス信号は、ベルトの移動速度や位置などの同定に用いられる。

0038

駆動回路42及びモジュール制御部211は、各ヘッドモジュール21に各々設けられている。ここでは、モジュール制御部211は、通信部44を介して制御部40と信号の送受信がなされる。

0039

駆動回路42は、各ヘッドモジュール21において、記録対象の画像データに基づいて各記録ヘッド23からのインク吐出に係る駆動動作を行う。ここでは、例えば、各記録ヘッド23がノズルに連通するインク室の壁面を変形させることで当該インク室内のインクに圧力変化を生じさせてノズルからインクを吐出させる構成を有する。駆動回路42は、インク室の壁面に沿って設けられた圧電素子に対して所定のパターン電圧波形)で電圧を印加するように当該電圧波形の出力動作を行う。これにより、電圧波形に応じて圧電素子が変形してこの変形に応じてインク室の壁面が変形する。

0040

モジュール制御部211は、各ヘッドモジュール21における駆動回路42の動作の制御を行う。モジュール制御部211は、制御部40から記録対象の画像に応じた制御データを受けて適切なタイミングで駆動回路42に出力させる。また、モジュール制御部211は、後述する切替部2121(図4参照)の切り替え制御及びヘッドモジュール21の位置特定に係る制御部40との情報のやり取りを行う。
モジュール制御部211としては、CPU、RAMや記憶部を有するマイコンが用いられる。

0041

キャリッジ駆動部43は、制御部40の制御に基づいて、各画像記録部20のキャリッジ22を移動させて、当該キャリッジ22に取り付けられた記録ヘッド23をまとめて移動させる。キャリッジ駆動部43は、ヘッドモジュール21や記録ヘッド23の調整、クリーニングや記録媒体の搬送に係るトラブルなどの場合に記録ヘッド23(ヘッドモジュール21)を搬送面と対向する位置から退避させる動作を行う。

0042

通信部44は、ネットワークケーブル(LANケーブルなど)を介して外部のデータサーバープリンターサーバーなどのコンピューターと通信を行う。制御部40は、通信部44を介して画像の記録命令やその対象となる画像データ及び記録動作に係る設定情報などを取得し、画像記録動作のステータス情報などを出力する。また、通信部44は、後述するようにハブ51〜55(図3参照)を介してネットワーク接続された各ヘッドモジュール21のモジュール制御部211と通信可能であり、制御部40は、通信部44を介して画像記録に係るヘッドモジュール21の駆動制御信号画像記録用データなど(記録制御信号)を出力する。外部のコンピューターとの通信に係る通信経路と、ヘッドモジュール21との通信に係る通信経路とは独立に設けられても良い。

0043

記憶部45は、画像記録動作用に処理された画像データなどを記憶保持する。記憶部45としては、例えば、一時的な記憶に用いられるDRAMや、不揮発性メモリーなどが用いられる。また、記憶部45には、複数のヘッドモジュール21の実際の配列順に係るヘッド配列情報451が記憶される。画像記録動作に係る制御信号を各ヘッドモジュール21に分配して出力する場合には、このヘッド配列情報451は、必要に応じて適宜RAM403にロードされてCPU401により利用される。

0044

操作表示部46は、ユーザーの入力操作受け付けて操作信号を制御部40に出力し、また、受付内容に係るメニュー画面や画像記録動作に係るステータス表示画面などを表示する。操作表示部46としては、例えば、タッチパネルが重ねて設けられた液晶表示画面などが用いられる。また、操作表示部46には、押しボタンスイッチやLEDランプなどが含まれていても良い。

0045

バス49は、制御部40と各部とを接続する通信経路である。

0046

PLC56(Programmable Logic Controller)は、各ヘッドモジュール21に対して制御信号を出力する。PLC56は、例えば、マイコンを有し、制御部40及びエンコーダー11に直接接続されて、制御部40からの制御信号に基づく信号出力動作を行う。

0047

次に、第1実施形態のインクジェット記録装置1における信号線の接続について説明する。
図3は、各ヘッドモジュール21への信号配線を説明する模式図である。

0048

インクジェット記録装置1では、各ヘッドモジュール21内のモジュール制御部211(図4参照)がLANケーブルなどのネットワークケーブル61によりハブ51〜55を介して画像記録を制御する制御部40に対して並列にネットワーク接続される。各ヘッドモジュール21には、各々IPアドレスが設定されて各々特定され、制御部40と個別且つ並列的に通信可能となっている。制御部40は、このネットワーク接続を介して画像データに応じた各ノズルからのインク吐出に係る記録制御信号を各ヘッドモジュール21に送信する。
ハブ51〜55及びネットワークケーブル61により第1の信号経路が構成される。

0049

また、制御部40には、上述のようにPLC56が直接接続されて、制御部40からPLC56に対して制御信号が出力される。
PLC56は、信号分配器57を介してチェーンケーブル62(第2の信号経路)により各画像記録部20Y、20M、20C、20Kに信号を出力する。画像記録部20内では、チェーンケーブル62は、それぞれ、複数のヘッドモジュール21間(駆動部間)をキャリッジ22における記録ヘッド23の配列に応じて定められた順番で直列に接続しており、当該順番で全てのヘッドモジュール21に信号を伝達可能となっている。順番が最下位のヘッドモジュール21の出力側(下流側)の端部には終端部58(ターミネーター)が設けられて、信号の反射などの問題を防ぐ終端処理がなされている。PLC56は、ここでは、プリントイネーブル信号(記録動作の可否に係る所定の制御信号)、エンコーダー信号及びヘッド位置探索信号の3種類の信号をそれぞれ高電圧信号VH及び低電圧信号VLのうち何れかで出力する。チェーンケーブル62は、これら3種類の信号をそれぞれ独立の信号線により(即ち、ヘッド位置探索信号の信号線は、プリントイネーブル信号の信号線に沿って)伝送する。

0050

PLC56には、また、搬送部10のエンコーダー11から入力されるエンコーダー信号が入力される。エンコーダー信号は、搬送部10による記録媒体Pの搬送量(移動距離)に応じて出力される信号であり、例えば、搬送ベルトを移動させるモーターが所定の回転角度回転するごとに信号を出力する。このエンコーダー信号がPLC56及び信号分配器57を介して各画像記録部20に出力されることで、各ヘッドモジュール21の搬送方向についての位置の違いを反映して各々インク吐出に係る駆動動作のタイミングの設定を行う。

0051

信号分配器57は、CMYK各色の画像記録部20のうち何れかにおける上述の順番が最上位(即ち、先頭の)のヘッドモジュール21に対して選択的に各々対応するチェーンケーブル62の端部(入力端部)から所定の信号を出力させることが出来る。

0052

図4は、ヘッドモジュール21内における信号配線を説明する図である。
ヘッドモジュール21内には、上述のモジュール制御部211と、FPGA212(Field-Programmable Gate Array)と、駆動回路42が設けられている。また、ヘッドモジュール21は、通信接続端子215と、入力端子216と、出力端子217を備える。

0053

ハブ52〜55と接続されたネットワークケーブル61は、通信接続端子215を介してモジュール制御部211と接続されてモジュール制御部211により送受信される信号を伝える。モジュール制御部211は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などを備え、入力された駆動データに基づいて各ノズルからのインク吐出有無を定める負荷、即ち、ノズルに連通するインク室を変形させて当該インク室内のインクに圧力変化を生じさせるための圧電素子(ピエゾ素子)などに電圧を印加する駆動回路42に適切なタイミングで出力する。

0054

FPGA212は、PLC56からチェーンケーブル62を介して駆動回路42の動作可否を定めるプリントイネーブル信号やエンコーダー信号を当該駆動回路に出力する。これらの信号は、入力端子216に入力されてからFPGA212に入力される前に分岐されて、分岐された信号は直接出力端子217から出力され、直列接続された複数のヘッドモジュール21のうち、配列の順番が1つ下のヘッドモジュール21に(順番が最下位のヘッドモジュール21の出力端子217からは、終端部58に、以下同様)送られる。

0055

このチェーンケーブル62は、また、後述するヘッド位置探索信号を伝える。ヘッド位置探索信号は、FPGA212に入力されて分岐され、一方は切替部2121に入力され、他方はモジュール制御部211に入力される。切替部2121は、モジュール制御部211からの制御信号に応じて接続の切り替えを行う(切り替え動作がなされる)スイッチング素子、例えば、MOSFET(CMOS)などを備える。切替部2121は、入力端子216(チェーンケーブル62における入力端部側)から入力されたヘッド位置探索信号を出力端子217(チェーンケーブル62における下流側)に出力させるか否かを切り替える。具体的には、切替部2121は、切り替えの状態に応じて入力端子216から入力されたヘッド位置探索信号をそのまま出力させ、又は、このヘッド位置探索信号を遮断する一方で上述の高電圧信号VHと等しい電圧を供給する定電圧源Vccからの入力電圧を出力端子217に出力させる。

0056

次に、第1実施形態のインクジェット記録装置1におけるヘッドモジュール21の位置特定動作について説明する。
上述のように、制御部40から各ヘッドモジュール21に対して個別に画像データ(駆動データ)を出力するには、各ヘッドモジュール21の相対位置関係、即ち、ヘッドモジュール21が各々動作させる記録ヘッド23が吐出するインクの色及び配列順を制御部40が認識している必要がある。

0057

インクジェット記録装置1では、制御部40がPLC56にヘッド位置探索信号を出力させた状態で各モジュール制御部211から入力されたヘッド位置探索信号の信号レベルの情報を取得することで、各ヘッドの相対位置関係を絞り込んでいく。

0058

図5A図5B図6A及び図6Bは、ヘッドモジュール21の位置の特定動作について説明する図である。
図5Aに示すように、信号分配器57により一つの画像記録部20にのみ高電圧信号VHを出力させ、他の画像記録部20に低電圧信号VLを出力させた状態で、制御部40から全てのモジュール制御部211に対し、入力端子216から入力されたヘッド位置探索信号を切替部2121によりそのまま出力端子217から下流側に出力させるとともに、入力されたヘッド位置探索信号の電圧レベル(入力状況に係る情報)を応答させる。高電圧信号VHを出力させる画像記録部20を順番に全て(ここでは4回)または最後の一回を除いた回数(3回)切り替えて実行することで、図5Bに示すように、制御部40は、IPアドレス(ここでは下3桁を表示)で各々示されるヘッドモジュール21がそれぞれ何れの色のインクを吐出する画像記録部20に属しているかが特定される。

0059

次いで、図6Aに示すように、制御部40からPLC56に対して各画像記録部20に対してヘッド位置探索信号として低電圧信号VL(第1の制御信号、所定の定電圧信号)を出力させながら、各画像記録部20に属するヘッドモジュール21のうちそれぞれいずれか一つのモジュール制御部211に対し、切替部2121による切り替えの状態を変化させて、入力された低電圧信号VLに代えて定電圧源Vccの電圧(即ち、高電圧信号VH)を出力するように制御信号を出力する。そして、各モジュール制御部211に対し、入力されたヘッド位置探索信号の電圧レベル(入力状況に係る情報)を通知させる要求を送る。

0060

各モジュール制御部211から通知されたヘッド位置探索信号の電圧レベルは、上述の切替部2121により切替動作を行わせたヘッドモジュール21及びこれよりも上流側(入力端部側)では低電圧信号VLであり、切替動作を行わせたヘッドモジュール21よりも下流側(終端部58の側)では高電圧信号VH(第2の制御信号、第1の制御信号とは異なる電圧の定電圧信号)となるので、即ち、図6Bに示すように、ヘッドモジュール21は、各画像記録部20における配列順でそれぞれ上流側グループ20Ca、20Ma、20Ya、20Kaと、下流側グループ20Cb、20Mb、20Yb、20Kbの2グループに分割することが出来る。このとき、下流側グループ20Kbにおけるヘッドモジュール21の「010」番のようにグループを構成するヘッドモジュール21が一つしかない場合には、当該ヘッドモジュール21の配列位置一意に同定される。

0061

このように分類される各グループについて、更に同様の動作を繰り返すことで、最終的に全てのヘッドモジュール21の配列順が決定される。

0062

図7は、第1実施形態のインクジェット記録装置1で実行されるヘッド位置特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
このヘッド位置特定処理は、インクジェット記録装置1の組み立て検査時、設置時や、ヘッドモジュール21の交換時などにユーザーにより起動されて実行される。

0063

ヘッド位置特定処理が開始されると、制御部40は、画像記録部特定処理を呼び出して実行する(ステップS101)。次いで、制御部40は、ヘッド配列順特定処理を呼び出して実行する(ステップS102)。

0064

制御部40は、特定されたヘッド位置の情報に基づいて、各ヘッドモジュール21の相対位置情報をIPアドレスなどの制御部40によるモジュール制御部211の特定情報対応付けて記憶させる(ステップS103)。そして、制御部40は、ヘッド位置特定処理を終了する。

0065

図8は、ヘッド位置特定処理で呼び出される画像記録部特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。

0066

制御部40は、画像記録部特定処理を呼び出すと、PLC56に対し、C色のインクを吐出する画像記録部20Cにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として高電圧信号VHを出力させ、他色のインクを吐出する画像記録部20M、20Y、20Kにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として低電圧信号VLを出力させる(ステップS301)。制御部40は、全てのモジュール制御部211に対し、ヘッド位置探索信号の電圧レベル情報(即ち、ヘッド位置探索信号(制御信号)の入力状況に係る情報)を要求する(ステップS302)。制御部40は、各モジュール制御部211から出力された電圧レベル情報を取得し、高電圧信号VHが入力されたヘッドモジュール21、即ち、画像記録部20Cに属するヘッドモジュール21のIPアドレスを同定する(ステップS303)。

0067

制御部40は、PLC56に対し、M色のインクを吐出する画像記録部20Mにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として高電圧信号VHを出力させ、他色のインクを吐出する画像記録部20C、20Y、20Kにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として低電圧信号VLを出力させる(ステップS304)。制御部40は、全てのモジュール制御部211に対し、ヘッド位置探索信号の電圧レベル情報を要求する(ステップS305)。制御部40は、各モジュール制御部211から出力された電圧レベル情報を取得し、高電圧信号VHが入力されたヘッドモジュール21、即ち、画像記録部20Mに属するヘッドモジュール21のIPアドレスを同定する(ステップS306)。

0068

制御部40は、PLC56に対し、Y色のインクを吐出する画像記録部20Yにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として高電圧信号VHを出力させ、他色のインクを吐出する画像記録部20C、20M、20Kにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として低電圧信号VLを出力させる(ステップS307)。制御部40は、全てのモジュール制御部211に対し、ヘッド位置探索信号の電圧レベル情報を要求する(ステップS308)。制御部40は、各モジュール制御部211から出力された電圧レベル情報を取得し、高電圧信号VHが入力されたヘッドモジュール21、即ち、画像記録部20Yに属するヘッドモジュール21のIPアドレスを同定する(ステップS309)。

0069

制御部40は、PLC56に対し、K色のインクを吐出する画像記録部20Kにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として高電圧信号VHを出力させ、他色のインクを吐出する画像記録部20C、20M、20Yにチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として低電圧信号VLを出力させる(ステップS310)。制御部40は、全てのモジュール制御部211に対し、ヘッド位置探索信号の電圧レベル情報を要求する(ステップS311)。制御部40は、各モジュール制御部211から出力された電圧レベル情報を取得し、高電圧信号VHが入力されたヘッドモジュール21、即ち、画像記録部20Kに属するヘッドモジュール21のIPアドレスを同定する(ステップS312)。

0070

そして、制御部40は、画像記録部特定処理を終了し、処理をヘッド位置特定処理に戻す。
なお、ステップS310〜S312の処理を省略し、制御部40は、単純に、ヘッドモジュール21のうちステップS303、S306、S309の各処理で画像記録部20C、20M、20Yの何れかに属していると同定されていない残りのヘッドモジュール21を画像記録部20Kに属するものとして同定しても良い。

0071

図9は、ヘッド位置特定処理で呼び出されるヘッド配列順特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
このヘッド配列順特定処理の各処理が本発明の同定ステップを構成する。

0072

制御部40は、ヘッド配列順特定処理を呼び出すと、PLC56に対し、全ての画像記録部20にチェーンケーブル62を介してヘッド位置探索信号として低電圧信号VLを出力させる制御信号を出力する(ステップS501)。制御部40は、各画像記録部20に属するヘッドモジュール21からそれぞれ1つずつ選択する(ステップS502)。制御部40は、選択したヘッドモジュール21には、既に配列順(位置)の同定されたものがあるか否かを判別する(ステップS503)。同定されたものがあると判別された場合には(ステップS503で“YES”)、制御部40は、当該同定されたヘッドモジュール21から選択するヘッドモジュール21を変更し(ステップS504)、処理をステップS503に戻す。

0073

選択されたヘッドモジュール21に既に配列順が同定されたものが含まれないと判別された場合には(ステップS503で“NO”)、制御部40は、選択されたヘッドモジュール21のモジュール制御部211に対し、切替部2121の切替動作命令を出力して切り替えの状態を変化させ、入力されたヘッド位置探索信号の代わりに出力端子217から高電圧信号VH(定電圧源Vccの出力電圧)を出力させる(ステップS505)。制御部40は、全てのヘッドモジュール21に対し、入力されたヘッド位置探索信号の電圧レベル情報を要求する(ステップS506)。制御部40は、各ヘッドモジュール21のモジュール制御部211から電圧レベル情報を取得し、選択されたヘッドモジュール21を含むグループ(一回目では、各画像記録部20について各々全てのヘッドモジュール21を含む単一グループ)を電圧レベルの高低に従って分割する(ステップS507)。制御部40は、選択されているヘッドモジュール21のモジュール制御部211に対し、切替部2121の切替動作のリセット命令を出力して切り替えの状態を戻させ、入力されたヘッド位置探索信号をそのまま出力端子217から出力させる状態とさせる(パススルーさせる)(ステップS508)。

0074

制御部40は、分割されたグループについて、ヘッドモジュール21が1つだけ含まれるグループが生じたか否かを判別する(ステップS509)。生じたと判別された場合には(ステップS509で“YES”)、当該グループのヘッドモジュール21の配列順を同定する(ステップS510)。制御部40は、全てのヘッドモジュール21の位置(配列順)が同定されたか否かを判別する(ステップS511)。同定されていないと判別された場合には(ステップS511で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS502に戻る。同定されたと判別された場合には(ステップS511で“YES”)、制御部40は、ヘッド配列順特定処理を終了して処理をヘッド位置特定処理に戻す。

0075

ステップS509の判別処理で、ヘッドモジュール21が1つだけ含まれるグループが新たに生じていないと判別された場合には(ステップS509で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS502に戻る。

0076

なお、ステップS509の判別処理において、2つのヘッドモジュール21が含まれるグループが2分割された場合には、当該2つのヘッドモジュール21の位置(配列順)が何れも同定されることになる。

0077

また、DHCPなどを用いて動的に各ヘッドモジュール21に対してIPアドレスを割り振る場合、インクジェット記録装置1への電源供給を停止した期間ののちに再起動した際、IPアドレスが変わらないようにリース期間など各種設定が維持されることが好ましい。或いは、IPアドレスが変わっても良いように、ARPテーブルなどを取得してMACアドレス物理アドレス)と各ヘッドモジュール21の配列とを対応付けて記憶し、再起動時にはARPテーブルを更新してIPアドレスとヘッドモジュール21の配列との対応付けを制御部40の動作のみにより更新することとしても良い。

0078

或いは、同定されたヘッドモジュール21の配列情報を制御部40から各ヘッドモジュール21に送信して各々記憶させ、再起動時には、当該情報を各ヘッドモジュール21からIPアドレスと対応付けて取得することとしても良い。

0079

以上のように、第1実施形態のインクジェット記録装置1は、記録動作を行う2以上の所定数組(ここでは7組)の規定数個の記録ヘッド23を各々駆動する7個のヘッドモジュール21と、記録動作の内容に基づいて7個のヘッドモジュール21の制御動作を行う制御部40と、制御部40と7個のヘッドモジュール21との間を並列に接続する第1の信号経路としてのネットワークケーブル61及びハブ51〜55と、7個のヘッドモジュール21のうち、7組の記録ヘッド23の配列に応じて定められた順番における最上位(PLC56に最も近い側)のヘッドモジュール21に対して、信号分配器57に接続された入力端部から制御信号を入力させ、少なくともこの順番における最下位(終端部58に最も近い側)のヘッドモジュール21まで制御信号を当該順番で伝達可能に7個のヘッドモジュール21間を接続する第2の信号経路としてのチェーンケーブル62と、を備え、7個のヘッドモジュール21のうち少なくとも最上位のヘッドモジュール21から最下位のヘッドモジュール21よりも一つ上の順番で接続されているヘッドモジュール21までの6個のヘッドモジュール21(上流側駆動部)(ここでは、7個のヘッドモジュール21全て)は、第2の信号経路により伝達される制御信号をPLC56の側(入力端子216)から当該PLC56の側とは反対側(終端部58の側)である下流側(出力端子217)に出力させるか否かを切り替える切替部2121をそれぞれ有し、制御部40は、7個のヘッドモジュール21における切替部2121の切り替えの状態に応じたチェーンケーブル62による少なくとも配列の順番で最下位以外の6個(本実施形態のように予め6個の上流側駆動部が同定されない場合には7個全て)のヘッドモジュール21への制御信号の入力状況(即ち、低電圧信号VLが入力されたか否か)に係る情報を第1の信号経路により取得して、7組の記録ヘッド23の配列を同定し、7個のヘッドモジュール21に対し、記録ヘッド23の配列に応じた記録動作の内容に基づく記録制御信号を第1の信号経路により各々出力する。
このように、ヘッドモジュール21に対して二次元的に接続されたネットワークケーブル61とチェーンケーブル62とを用い、ヘッドモジュール21の切替部2121の切替状態に応じた入力制御信号の情報を取得していくことで、各記録ヘッド23(の組)の実際の配列が不明であり、当該記録ヘッド23に各々対応するヘッドモジュール21に任意の識別番号が振られた場合でも、実際の記録ヘッド23の配列位置及び各々対応するヘッドモジュール21が特定される。このとき、各ヘッドモジュール21(モジュール制御部211)自身では配列位置を考慮した識別番号や識別記号設定処理動作を行う必要が無く、単純な切り替え動作のみで、画像データの送信の際に配列順の情報が必要な制御部40がまとめて当該配列順の設定に係る処理、及び管理をすることが出来る。従って、このインクジェット記録装置1では、大きな構成の追加や変更を要さずに設定管理ミスを排除し、容易且つ適切に記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の配列情報を取得して、画像記録動作の制御に係る設定を行い、画像記録動作に用いることが出来る。

0080

また、制御部40は、切替部2121による切り替えの状態を設定制御し、当該切り替えの状態の設定パターンごとに制御信号の入力状況に係る情報を第1の信号経路(ネットワーク接続)を介して取得する。従って、制御部40が集中的に適切な切替部2121の切替パターンを設定して効率良くヘッドモジュール21の配列情報を取得することが出来る。

0081

また、切替部2121で切り替え状態が変化して、PLC56の側(入力端子216)から入力された制御信号(低電圧信号VL)を下流側(出力端子217)に出力させない場合に、切替部2121は、定電圧源Vccからの電圧信号を下流側に出力させる。従って、当該切替部2121よりも下流側における検出信号(電圧レベル)を適切に定めて、上流側(PLC56の側)の信号に対してより明確且つ確実に区別させることが出来る。

0082

また、制御部40は、予め定められた定電圧源Vccが出力する高電圧信号VHとは異なる低電圧信号VLを第2の信号経路のチェーンケーブル62の入力端部(PLC56の側)から入力させた状態で切替部2121の各々により順番に(ここでいう順番は、固定されたものではなく、上述のように、グループ分けの状況に応じて適宜定められる)切り替えを行わせて、それぞれ7個のヘッドモジュール21に各々入力された制御信号の種別を入力状況に係る情報として第1の信号経路によりこれら7個のヘッドモジュール21から取得することで、7組の記録ヘッド23の配列を同定する。
このように、入力された電圧信号と、この電圧信号とは異なる電圧を供給する定電圧源Vccからの電圧信号とを切り替える簡単なスイッチング動作のみで各ヘッドモジュール21の配列順(即ち、記録ヘッド23の配列位置)が特定されるので、容易且つ適切に記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の配列情報を取得して、画像記録動作に用いることが出来る。

0083

また、PLC56の側から入力される第1の制御信号は、所定の定電圧信号(低電圧信号VL)であり、切替部2121により第1の制御信号の代わりに下流側へ出力される第2の制御信号は、第1の制御信号とは異なる電圧の定電圧信号(高電圧信号VH)である。このような信号であれば、信号レベルの判定のみで容易に信号種別識別可能となるので、信号波形パターンの読取判別などの処理が不要となり、特に、ヘッドモジュール21における処理動作の内容を一層簡略化することが出来る。

0084

また、7個のヘッドモジュール21は、それぞれ切替部2121を有する。このように、同一構成のヘッドモジュール21を用いることにより、ヘッドモジュール21を必要に応じて制御部40や記録ヘッド23に対して任意の配列順位置に設けることが可能となり、製造や交換作業(特に、ヘッドモジュール21を記録ヘッド23と共に交換する場合など)に係るコストや手間を低減することが出来る。また、このような同一構成であっても、本実施形態のインクジェット記録装置1では、確実に各ヘッドモジュール21のチェーンケーブル62による配列の順番を同定することが可能である。

0085

前記第2の信号経路のチェーンケーブル62は、記録動作の可否に係るプリントイネーブル信号の送信に用いられる信号線に沿って設けられている。このように従来の信号線に付加して同様の専用線を設けることで、容易に記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の配列情報を取得することが出来る。

0086

また、第2の信号経路のチェーンケーブル62の入力端部に信号分配器57を介して低電圧信号VLなどの制御信号を入力させるPLC56を備え、PLC56は、制御部40の制御に基づいてチェーンケーブル62へ入力させる制御信号を定める。
このように、第2の信号経路のチェーンケーブル62への信号出力を制御部40が直接行わない構成により適切な電圧信号を各ヘッドモジュール21に安定して出力させることが出来る。

0087

また、PLC56(プログラマブルロジックコントローラー)を用いてヘッド位置探索信号として低電圧信号VLなどを出力させることが出来るので、プリントイネーブル信号などの重要な信号の出力制御に係るPLC56をそのまま利用(併用)して、構成や処理を複雑化させずに記録ヘッド23の配列やこれに対応するヘッドモジュール21の配列順を同定することが出来る。

0088

また、第2の信号経路(チェーンケーブル62)の下流側の端部は、終端部58により終端処理されている。上述のように、第1の信号経路(ネットワークケーブル61及びハブ51〜55)を介して各ヘッドモジュール21から直接情報が取得されるので、制御部40は、チェーンケーブル62からの信号を確認、処理する必要が無く、特に、直列に入力されるデータから何れのヘッドモジュール21でデータの変更処理などが行われたかを確認するような処理を行う必要が無くなる。

0089

また、第1の信号経路は、ハブ51〜55と、当該ハブ51〜55を介して制御部40と7個のヘッドモジュール21とを接続するネットワークケーブル61とを有し、7個のヘッドモジュール21は、当該ヘッドモジュール21を各々識別して通信を行うモジュール制御部211を有する。
これにより、制御部40の側から各ヘッドモジュール21に別個に出力される画像データやコマンドデータなどを通常のネットワーク接続で効率良く高速に各ヘッドモジュール21に分配して送信することが出来るので、画像記録動作を容易に高速化することが出来る。また、このようなネットワーク接続ではIPアドレスが実際の記録ヘッド23の配列位置を表さないので、上述のようにヘッドモジュール21の配列順を同定することで、当該IPアドレスと記録ヘッド23の配列位置の情報とを容易に対応付けて適切な画像データの送信を可能とすることが出来る。

0090

また、7組の記録ヘッド23の配列をCMYK各色に応じて4列備え、第2の信号経路のチェーンケーブル62は、これら4列の配列に対して各々設けられて、制御信号を配列ごとに選択的に出力可能であり、制御部40は、4列の配列ごとにヘッドモジュール21に入力された制御信号の入力状況(種別)に係る情報を第1の信号経路を介して当該ヘッドモジュール21からそれぞれ取得することで、ヘッドモジュール21に対応する記録ヘッド23が属する配列(即ち吐出するインクの色)を判別する。
このように、このインクジェット記録装置1では、複数色のインクに各々対応した画像記録部20について、それぞれ容易にヘッドモジュール21を分離識別可能である。従って、画像記録部20を識別した後に、各画像記録部20に属するヘッドモジュール21の配列順(即ち、記録ヘッド23の配列位置)を上述のように容易に同定することが出来る。

0091

また、本実施形態のインクジェット記録装置1は、画像記録制御装置としての上述の画像記録制御に係る各構成(制御部40、ヘッドモジュール21、ハブ51〜55、ネットワークケーブル61及びチェーンケーブル62を含み、PLC56及び終端部58などを含んでも良い)と、7組の記録ヘッド23とを備える。このようなインクジェット記録装置1で各記録ヘッド23の配列位置に応じたヘッドモジュール21の配列順を容易に同定して利用することで、インクジェット記録装置1の画像記録部20におけるヘッドモジュール21(記録ヘッド23及び対応する駆動回路42)の配列を容易且つ正確に同定して画像データなどの送信を行うことが出来る。これにより、インクジェット記録装置1の組み立て検査時やヘッドモジュール21の交換時などにユーザーに設定の手間をかけず、また、手動設定時のミスの発生を防ぐことが出来る。

0092

また、上述の記録ヘッド23の配列同定方法により複数の記録ヘッド23及び対応するヘッドモジュール21の配列を同定することで、大きな構成の追加や変更を要さずに設定ミスや管理ミスを排除し、容易且つ適切に記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の配列情報を取得して、画像記録動作の制御に係る設定を行い、画像記録動作に用いることが出来る。

0093

[第2実施形態]
次に、第2実施形態のインクジェット記録装置1について説明する。
第2実施形態のインクジェット記録装置1の外観及び機能構成は、それぞれ図1及び図2に示したものと同一であり、同一の符号を用いることとして説明を省略する。

0094

図10は、第2実施形態のインクジェット記録装置1における各ヘッドモジュール21への信号配線を説明する模式図である。

0095

本実施形態のインクジェット記録装置1では、チェーンケーブル62により接続された各ヘッドモジュール21のうち接続の順番が最下位、即ち最も下流側にあるものからは、制御信号が出力されず、各ヘッドモジュール21が各々備える終端部218により終端処理される。

0096

図11A及び図11Bは、第2実施形態のインクジェット記録装置1のヘッドモジュール21内における信号配線を説明する図である。

0097

本実施形態のインクジェット記録装置1では、チェーンケーブル62により接続されたヘッドモジュール21のうち、接続の順番が最下位の1つと、それ以外のもの(6個)とでは、異なる構成となっている。

0098

図11Aに示すように、接続の順番が最下位以外のヘッドモジュール21では、上記第1実施形態のインクジェット記録装置1におけるヘッドモジュール21のFPGA212における切替部2121の代わりに、FPGA212aに切替部2121aが設けられている。切替部2121aは、モジュール制御部211の制御に基づいて、入力端子216から入力された制御信号を単純に出力端子217から出力させるか否かを切り替える。従って、切替部2121aのスイッチング素子(例えば、MOSFET)がオフ開放)された場合には、出力端子217から制御信号が出力されない。

0099

また、図11Bに示すように、接続の順番が最下位のヘッドモジュール21では、上述のように、出力端子217の代わりに終端部218が設けられ、下流側へ制御信号を出力させない。また、このヘッドモジュール21では、FPGA212bが切替部2121aを有さず、入力端子216から入力されたヘッド位置探索信号がチェーンケーブル62により伝送される他の信号(プリントイネーブル信号及びエンコーダー信号)と同様に単純に二分割されて、一方が終端部218に入力され、他方がモジュール制御部211に入力される構成となっている。

0100

次に、第2実施形態のインクジェット記録装置1における記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の位置特定動作について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、切替部2121aの切り替え状態に応じてPLC56から入力された制御信号(低電圧信号VL)が各ヘッドモジュール21に入力されたか否か(入力有無)に係る情報を用いてヘッドモジュール21、即ち、記録ヘッド23の配列を同定する。

0101

図12は、本実施形態のインクジェット記録装置1において、ヘッド位置特定処理が実行される場合に呼び出されるヘッド配列順特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。

0102

このヘッド配列順特定処理は、上記第1実施形態のヘッド配列順特定処理におけるステップS501の処理がステップS501a、S501bに分割されて各々処理の先頭と、ステップS505の処理の後とに配置された点を除き同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して説明を省略する。

0103

ヘッド配列順特定処理が呼び出されると、制御部40は、PLC56に対し、全画像記録部20に高電圧信号VHを出力させて各ヘッドモジュール21への入力信号初期化させる(ステップS501a)。それから、制御部40の処理は、ステップS502に移行する。

0104

制御部40は、ステップS505の処理で、選択されたヘッドモジュール21の切替部2121aを切り替え状態、即ち、ここではスイッチング素子をオフ(開放状態)に変更させた後に、PLC56に対し、全画像記録部20に低電圧信号VLを出力させる(ステップS501b)。それから、制御部40の処理は、ステップS506に移行する。

0105

なお、ステップS503の処理で、切替部2121aを有しないヘッドモジュール21が選択された場合、ステップS505の処理で命令が入力されたこのヘッドモジュール21は、切替部2121aを有しないことを示すエラー信号を制御部40に返しても良い。この場合、当該ヘッドモジュール21は、切替部2121aを有しないことにより順番が最下位のヘッドモジュールであると同定される(当該ヘッドモジュール21が含まれるグループにおいて更に下位側のグループにある唯一のヘッドモジュール21であると同定される)ので、制御部40は、ステップS501b〜ステップS508の処理を省略しても良い。

0106

或いは、更に、このヘッド配列順特定処理を実行する(呼び出す)前に、予め制御部40が各ヘッドモジュール21に対して切替部2121aを有するか否かに係る情報を要求し、切替部2121aを有しないとの情報を返したヘッドモジュール21、即ち、配列の順番における最下位のヘッドモジュール21を同定しても良い。この場合、ヘッド配列順特定処理では、最初から当該最下位のヘッドモジュール21を切替部2121aの切り替えに係る選択対象から除外し、また、ヘッド位置探索信号の電圧レベル情報を要求する対象から除外しても良い。

0107

このように、切替部2121aがオンオフを切り替えるスイッチング素子である場合、開放状態となるスイッチング素子の下流側がフロート状態に維持されるのを利用して、初期化した後の電圧レベルの切り替わり状態に基づいて各ヘッドモジュール21に対する制御信号(低電圧信号VL)の入力有無を取得して、ヘッドモジュール21の位置関係(配列順)を取得することが出来る。なお、開放状態となるスイッチング素子の下流側から電荷逃げ接地状態になりやすい回路形態の場合などには、接地電圧やこれに近い低電圧信号VLで初期化して、スイッチング素子の選択的な切り替えの後に高電圧信号VHを出力させることで、当該スイッチング素子(切替部2121a)に対応するヘッドモジュール21(記録ヘッド23)の位置を取得することとしても良い。

0108

以上のように、第2実施形態のインクジェット記録装置1では、切替部2121aは、入力端部側(PLC56の側、入力端子216)から入力された第1の制御信号(低電圧信号VL)を下流側(出力端子217)に出力させない場合には、スイッチング素子を開放させて、その切替部2121aよりも下流側に対して制御信号を出力させない。
これにより、各切替部2121a(FPGA212a)に対して定電圧源Vccからの電圧を供給する必要がなくなる。これにより、配線数を削減するなど、ヘッドモジュール21の回路設計、サイズやコストを低減させ、また、動作電力などを低減させることが出来る。

0109

また、制御部40は、第1の制御信号(低電圧信号VL)を入力端部(PLC56)から入力させた状態で切替部2121aの各々により順番に切り替えを行わせて、それぞれ少なくとも配列の順番で最上位から最下位の一つ手前までの6つのヘッドモジュール21(上流側駆動部)の各々に対する第1の制御信号の入力有無を入力状況に係る情報として第1の信号経路によりこれら6つ(又は7つ全て)のヘッドモジュール21から取得することで、7つの記録ヘッド23の配列を同定する。
このように、切替部2121aが入力された第1の制御信号を出力させない場合に何れの制御信号も出力しない構成であっても、第1実施形態と同様に各ヘッドモジュール21に対する第1の制御信号の入力有無に基づいてヘッドモジュール21の配列の順番を同定することが出来る。これにより、各ヘッドモジュール21に定電圧源Vccからの電圧を供給する必要がなくなり、ヘッドモジュール21の構成が簡略化される。
また、配列の順番における最下位のヘッドモジュール21には切替部2121aを設けないこととすることが出来る。この場合でも、同様に各ヘッドモジュール21の配列順を同定することが出来る。また、切替部2121aが設けられていないヘッドモジュール21が配列順番における最下位のヘッドモジュール21であることが予め同定可能であれば、当該ヘッドモジュール21を上述の方法による配列の順番の同定処理から除外することが可能となり、処理を一回省略することが可能となり得る。

0110

[第3実施形態]
次に、第3実施形態のインクジェット記録装置について説明する。
この第3実施形態のインクジェット記録装置1の構成は、第1実施形態のインクジェット記録装置1と同一であり、同一の符号を用いることとして詳しい説明を省略する。

0111

次に、第3実施形態のインクジェット記録装置1における記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の位置特定動作について説明する。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、ヘッドモジュール21のモジュール制御部211に対し、単に制御部40から命令が取得されたタイミングで切替部2121の切り替え状態を変化させるだけでなく、チェーンケーブル62により入力された制御信号に基づく切替部2121の切り替えを行わせる。

0112

図13A及び図13Bは、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるチェーンケーブル62を介した信号の入出力レベルと切替部2121の切り替え状態の変化について説明する図である。

0113

図13Aに示すように、本実施形態のインクジェット記録装置1では、各切替部2121は、定電圧源Vccからの供給電圧を出力するように切り替え状態が設定(変化)されている場合において入力信号Vinとして低電圧信号VLが入力されると、それぞれ所定時間の遅延を伴って切り替え状態を戻し、入力信号Vinが出力信号Voutとして通過出力する状態とさせる。その結果、各ヘッドモジュール21では、チェーンケーブル62によるヘッドモジュール21の接続の順番に従って、出力信号Voutの電圧レベルが低電圧信号VLに切り替わるタイミング(入力期間)がずれることになる。従って、このタイミングのずれがそのままチェーンケーブル62による接続の順番を示す。

0114

図14は、本実施形態のインクジェット記録装置1において、ヘッド位置特定処理で呼び出されるヘッド配列順特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。

0115

ヘッド配列順特定処理が呼び出されると、制御部40は、PLC56に対し、全画像記録部20に高電圧信号VHを出力させる(ステップS521)。制御部40は、全ヘッドモジュール21に制御信号を出力し、切替部2121を全て定電圧源Vccからの供給電圧(即ち、高電圧信号VH)の出力状態に切り替えさせる(ステップS522)。

0116

制御部40は、全ヘッドモジュール21に対し、低電圧信号VLが検出されてから所定時間の経過後に切替部2121の切り替え状態を戻して、入力端子216から入力された信号を出力端子217に出力させる状態とさせる命令を出力する(ステップS523)。なお、ヘッドモジュール21のモジュール制御部211が初めからこのように切替部2121を動作させる設定を保持していても良いし、切替部2121が自動でこのような切り替えを行うことが可能な回路を有していても良い。この場合には、ステップS523の処理は省略される。

0117

制御部40は、PLC56に対し、全画像記録部20に低電圧信号VLを出力させる(ステップS524)。制御部40は、全てのヘッドモジュール21にヘッド位置探索信号の電圧レベル情報を要求する(ステップS525)。制御部40は、ヘッド位置探索信号が低電圧信号VLに切り替わった順番に従ってヘッドモジュール21の位置(順番)を同定していく(ステップS526)。なお、一度低電圧信号VLに変わったとの情報が得られたヘッドモジュール21からは、これ以上電圧レベルの情報の要求を繰り返さなくても良い。

0118

制御部40は、全ヘッドモジュール21から取得されたヘッド位置探索信号の電圧レベルが低電圧信号VLに切り替わったか否かを判別する(ステップS527)。切り替わっていないと判別された場合には(ステップS527で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS525に戻る。切り替わったと判別された場合には(ステップS527で“YES”)、制御部40は、ヘッド配列順特定処理を終了し、処理をヘッド位置特定処理に戻す。
なお、ステップS527の処理で“NO”に分岐した場合、ステップS525の処理が実行されるタイミングは、前回のステップS525の処理から上述の所定時間が経過した後としても良い。

0119

[変形例]
次に、第3実施形態のインクジェット記録装置1における記録ヘッド23及びこれに対応するヘッドモジュール21の位置特定動作の変形例について説明する。
図13Bは、当該変形例におけるチェーンケーブル62を介した信号の入出力レベルと切替部2121の切り替え状態の変化について説明する図である。

0120

この変形例の位置特定動作では、制御部40は、PLC56に対し、所定時間ごとにステップ状に電圧値が変化するヘッド位置探索信号を出力させる。この場合、PLC56は、実際に各々異なる電圧値の直流信号(定電圧信号)を出力する代わりに、高電圧信号VHと低電圧信号VLとの間でパルス幅変調(PWM)させた信号を出力させることとして良い。この変形例では、最低限必要な電圧値のステップ数は、ヘッドモジュール21の数より「1」少ない数である。或いは、PLC56からの出力電圧は、単純に連続的に漸減されても良い。

0121

このヘッド位置探索信号に対し、各ヘッドモジュール21において、高電圧信号VH以外の電圧の入力信号Vinの検出から所定時間ずつ遅延して切替部2121が動作して当該入力信号Vinを出力信号Voutとすることで、高電圧信号VH以外の電圧値の検出から、切替部2121が動作するまでの入力信号Vinの電圧レベル(PWM制御の場合には平均電圧値)がヘッドモジュール21ごとに異なるものとなる。制御部40は、この電圧レベルに係る情報を取得することで、ヘッドモジュール21及び記録ヘッド23の配列順を同定することが出来る。

0122

図15は、本変形例の位置特定動作に係るヘッド配列順特定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
このヘッド配列順特定処理は、上記第3実施形態のヘッド配列順特定処理におけるステップS525、S527の処理が省略され、ステップS523、S524、S526の処理がそれぞれステップS523a、S524a、S526aに置き換えられた点を除き同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して説明を省略する。

0123

このヘッド配列順特定処理が呼び出されて、ステップS521、S522の処理が順に実行された後、制御部40は、全ヘッドモジュール21に対し、高電圧信号VH以外(ここでは、高電圧信号VH未満)の信号が検出されてから所定時間の経過後に切替部2121の切り替え状態を変化させて入力端子216に入力されたヘッド位置探索信号を出力端子217に出力させる状態とさせるように命令を出力する。また、制御部40は、この高電圧信号VH以外の信号が検出されてから所定時間内の電圧値(平均電圧)を取得して、電圧レベル情報を制御部40に出力するように要求する(ステップS523a)。

0124

制御部40は、PLC56により、上述の所定時間ごとにステップ状に電圧値が低下していくヘッド位置探索信号を出力させる(ステップS524a)。制御部40は、各ヘッドモジュール21から入力される電圧値の情報を受け取り、当該電圧値の順番(ここでは降順)に従ってヘッドモジュール21及び記録ヘッド23の配列の順番を同定する(ステップS526a)。そして、制御部40は、ヘッド配列順特定処理を終了し、処理をヘッド位置特定処理に戻す。

0125

以上のように、第3実施形態のインクジェット記録装置1では、切替部2121は、入力端部側から第1の制御信号(低電圧信号VL)が入力された場合に、モジュール制御部211の制御により所定の時間が経過した後に切り替えの状態が変化する。このように各ヘッドモジュール21で配列の順番に従って出力する電圧レベルが変化するように構成することで、一度の第1の制御信号の入力で全てのヘッドモジュール21の配列の順番を同定することが可能になる。従って、処理の簡略化を図ることが出来る。また、このような処理であれば、各ヘッドモジュール21において配列の順番自体を保持させたり複雑な処理を行わせたりする必要がないので、当該ヘッドモジュール21による構成や処理動作の内容を大きく複雑化する必要がない。

0126

また、制御部40は、第1の制御信号の入力タイミングのデータ(入力期間に応じた情報)を入力状況に係る情報として各ヘッドモジュール21から取得する。
これにより、各ヘッドモジュール21(モジュール制御部211)は、第1の制御信号の検出タイミング(又はその直後の制御部40からの要求タイミング)で、当該第1の制御信号を検出した旨を示す信号を制御部40に出力し、また、この検出タイミングから所定時間経過後に切替部2121の切り替えの状態を変更させれば良いだけとなるので、ヘッドモジュール21における複雑な処理を要さずに制御部40により容易かつ確実に各ヘッドモジュール21の配列の順番を同定することが出来る。

0127

また、切替部2121を有するヘッドモジュール21は、入力された制御信号に基づいて切替部2121に切り替えの状態の変化を行わせるモジュール制御部211を有する。これにより、切替部2121に所定の遅延時間後に切り替え動作を行わせる電気電子回路を各々ヘッドモジュール21に形成して用いるよりも容易にこれらの処理が可能になる。また、このモジュール制御部211は、駆動回路42による記録ヘッド23の駆動動作に係る記録制御信号の受信や制御部40への切替部2121の切り替えの状態に係る情報の出力に係る動作に用いられるものをそのまま利用することが出来、また、その処理負荷を大きく増大させないので、ヘッドモジュール21のコストやサイズの大型化を抑えることが出来る。

0128

また、本実施形態のインクジェット記録装置1の変形例では、第1の制御信号は、所定の時間ごとに信号の内容が変化する信号であり、制御部40は、第1の制御信号が入力されてから所定の時間が経過するまでの第1の制御信号の内容を入力状況に係る情報として第1の信号経路により各ヘッドモジュール21から取得することで、7つの記録ヘッド23の配列を同定する。
このように、第1の制御信号が検出された最初の期間の電圧レベルを各ヘッドモジュール21から一度取得するだけで良いので、このインクジェット記録装置1では、制御部40の処理をより低減させながら確実にヘッドモジュール21の配列の順番に係る情報を取得することが出来る。また、変化させる信号の内容として、低電圧信号VLと高電圧信号VHとの間でのPWM制御によるデューティ比を変更させるだけとすることで、容易な処理で大きな負荷をかけずに必要な情報を取得可能となる。

0129

なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、LANケーブルを用いてIPアドレスを用いた各ヘッドモジュール21の識別を行ったが、USBケーブルを用いて各ヘッドモジュール21を直接又はUSBハブなどを介して制御部40と接続させることとしても良い。

0130

また、上記実施の形態では、切り替え動作を行わせたヘッドモジュール21のモジュール制御部211をヘッド位置探索信号が低電圧信号VLである組に分類し、当該ヘッドモジュール21も含めて全てのヘッドモジュール21が単一の構成要素となる各々別個のグループに分かれるまで処理を繰り返すこととしたが、このヘッドモジュール21は、当該低電圧信号VLである組の中で一番下流側となる。従って、その他の低電圧信号VLが入力されたヘッドモジュール21の数や高電圧信号VHが入力されたヘッドモジュール21の数を計数することにより、切り替え動作を行わせたヘッドモジュール21の配列順を順番に定めていくこととしても良い。

0131

また、上記実施の形態では、プリントイネーブル信号、エンコーダー信号とヘッド位置探索信号とを各々独立した信号線で伝送させることとしたが、これらのうち一部、特に、ヘッド位置探索信号を伝送する信号線をプリントイネーブル信号又はエンコーダー信号を伝送する信号線と共用とさせ、制御部40の制御などにより何れをPLC56から供給させるかを切り替えて動作させることとしても良い。

0132

また、上記実施の形態では、切替部2121での切り替え動作があった場合には、定電圧源Vccから高電圧信号VHを出力させるように切り替えることとしたが、切り替え側にインバーターなどを設けて、入力された信号を高電圧と低電圧との間で変換させるなどであっても良い。また、この切替部2121は、チェーンケーブル62で順番に接続された最後尾のヘッドモジュール21には設けられていなくても良い。即ち、チェーンケーブル62により接続されたヘッドモジュール21のうち当該接続の順番における先頭(PLC56の側)のヘッドモジュール21から最後尾(終端部58)のヘッドモジュール21よりも一つ手前に接続されているヘッドモジュール21までには、切替部2121が設けられる。

0133

また、上記実施の形態では、切替部2121は、スイッチング素子を有するハードウェア構成を有するものとして説明したが、モジュール制御部211が制御部40からの制御信号に応じて入力されたヘッド位置探索信号を下流側に出力(他の信号に変換)するか否かを判断し、ヘッド位置探索信号が入力された場合に、判断に基づいてヘッド位置探索信号の出力有無を切り替え(変換を行ったヘッド位置探索信号又は変更を行っていないヘッド位置探索信号を出力させ)ても良い。

0134

また、ヘッド位置探索信号は、上記実施の形態で示した一定電圧の信号には限られず、所定の周期の信号、正弦波パルス波などの位相を異ならせたり、電圧の正負反転させたりするものであっても良い。このような交流成分を含む信号の場合、第2実施形態のインクジェット記録装置1のように、切替部2121がヘッド位置探索信号を下流側に出力させるか否かを切り替えるだけのものであっても、当該交流成分が終端部58により下流側で速やかに減衰するので、ステップS501aの処理のようにチェーンケーブル62上、即ち、全てのヘッドモジュール21に入力される信号を予め初期化しておく必要はない。

0135

また、上記第3実施形態では、各ヘッドモジュール21が入力された制御信号に基づいて自発的に所定の遅延時間を計数して切替部2121の切り替えの状態を戻すこととしたが、自身で遅延時間を計数せず、制御部40から所定の時間間隔で電圧レベルの情報を要求された際に当該電圧レベルの情報を出力すると同時又は直後(次に制御部40から電圧レベルの情報を要求されるよりも前)に、出力する電圧レベルが低電圧信号VLである場合に切替部2121の切り替え状態を戻すこととしても良い。

0136

また、上記第3実施形態のインクジェット記録装置1においても、切替部2121は、定電圧源Vccから供給される電圧信号の出力に切り替えるものではなく、入力端子216から入力された電圧信号の出力(通過)をオンオフさせるものであっても良い。
同様に、第3実施形態のインクジェット記録装置1でも、順番が最後のヘッドモジュール21には切替部2121が設けられていないものが用いられても良い。この場合でも、図14図15に示したヘッド配列順特定処理を実行することで、全てのヘッドモジュール21の配列の順番を取得することが出来る。但し、第2実施形態のインクジェット記録装置1に係るヘッド位置の特定動作で説明したように、予め当該ヘッドモジュール21のIPアドレスが同定される場合には、ステップS523、S523aの処理における各命令や、ステップS525の処理における要求などの出力対象から当該ヘッドモジュール21を除外しても良い。

0137

また、上記実施の形態では、PLC56からヘッド位置探索信号を出力させることとしたが、他の電圧生成回路などを制御部40が制御してヘッド位置探索信号を出力させることとしても良い。

0138

また、上記実施の形態では、チェーンケーブル62の下流側の端部に終端部58を設けて終端処理を行うこととしたが、チェーンケーブル62の下流側の端部を制御部40に接続してヘッド位置探索信号などを制御部40に入力させる構成であっても良い。また、チェーンケーブル62の下流側の端部が制御部40に接続されない場合であっても、ヘッド位置探索信号に係るチェーンケーブル62に対して直流電圧しか印加されないなどで、信号の反射が問題にならないような場合には、当該チェーンケーブル62の下流側の端部に終端部58を設けず、単純に絶縁部材などを用いて開放状態としても良い。

0139

また、上記実施の形態では、CMYKの4色のインクを吐出する各記録ヘッド23に対応するヘッドモジュール21を各々異なるチェーンケーブル62で接続することとしたが、同一のキャリッジ22に全ての記録ヘッド23が取り付けられている場合など、全てのヘッドモジュール21を全て一列にチェーンケーブル62により接続しても良い。

0140

また、上記実施の形態では、インクを吐出するノズルを複数配列したインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、同様の構成であれば、LED発光素子を複数配列したLEDプリンターなど、他の画像記録装置に対しても本発明を適用することが出来る。
その他、上記実施の形態で示した、構成、配線、制御内容や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。

0141

この発明は、画像記録制御装置、画像記録装置及び記録動作部の配列同定方法に利用することができる。

0142

1インクジェット記録装置
10 搬送部
11エンコーダー
20、20C、20M、20Y、20K画像記録部
20Ca、20Ma、20Ya、20Ka上流側グループ
20Cb、20Mb、20Yb、20Kb 下流側グループ
21ヘッドモジュール
211モジュール制御部
212FPGA
2121切替部
215通信接続端子
216入力端子
217出力端子
21a-21g ヘッドモジュール
22キャリッジ
23記録ヘッド
40 制御部
401 CPU
402 ROM
403 RAM
41搬送駆動部
42駆動回路
43キャリッジ駆動部
44通信部
45 記憶部
451ヘッド配列情報
46操作表示部
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56PLC
57信号分配器
58終端部
61ネットワークケーブル
62チェーンケーブル
P 記録媒体

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