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技術 ガスバリアフィルム及び色変換部材

出願人 凸版印刷株式会社
発明者 時野谷修
出願日 2017年10月23日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-547660
公開日 2019年9月19日 (6ヶ月経過) 公開番号 WO2018-079495
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 多層基材 芳香族系イソシアネート化合物 バリアシート 水酸基含有高分子化合物 ポリアミド系高分子 セルロース系高分子化合物 蛍光体分散液 アクリル酸誘導体モノマー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月19日)のものです。
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図面 (6)

課題・解決手段

本発明は、フィラーを含む基材層と、該基材層上に設けられたアンカーコート層と、該アンカーコート層上に設けられたガスバリア層とを備える、ガスバリアフィルムに関する。上記ガスバリアフィルムにおいて、フィラーの平均粒子径Dは0.02〜3.00μmであり、基材層の厚さはフィラーの平均粒子径以上であり、基材層とガスバリア層との間に配置された層の総厚Tは0.02〜0.40μmである。

概要

背景

液晶ディスプレイバックライトユニット及びエレクトロルミネッセンス発光ユニット等の発光ユニットでは、発光体酸素又は水蒸気と接触して長時間が経過することにより、発光体としての性能が低下することがある。このため、これらの発光ユニットはしばしば、基材ガスバリア層が形成されたガスバリアフィルムが、発光体の保護材として、発光体を含む発光体層の両面を挟んだ構造を有する。

特に、青色発光ダイオード(青色LED)と、青色光を緑又は赤色光に変換する量子ドット発光体を含む色変換部材(量子ドットフィルム)とを備えるバックライトユニットからは、RGBのシャープな分光スペクトルが得られるため、色再現性の向上及び消費電力の低減が期待されており、注目を集めている。しかし、量子ドットが酸素又は水蒸気と接触して長時間が経過すると、バックライトユニットから得られる光にダークスポットが発生することから、同様にバリアフィルムによる保護が必要となる。

ダークスポットは量子ドットフィルムの局所的な発光効率低下によるものと考えられており、バリアフィルムの局所的な穴から酸素又は水蒸気が通過することで引き起こされると考えられている。

ガスバリアフィルムの局所的な穴は、(1)基材上の突起がガスバリア層形成後にも残り、ガスバリアフィルムの巻き取り時や巻き取り後の巻締まりにより、上記突起が対向するガスバリア層に押しつけられ、ガスバリア層が割れてしまうこと、また(2)ガスバリアフィルムのラミネート時に、加圧によりガスバリア層が割れてしまうこと、また(3)ガスバリアフィルムに熱応力がかかった場合にガスバリア層が割れてしまうこと、が原因で生じると考えられる。

特許文献1ではガスバリアフィルムの基材上にフッ素系樹脂等を用いた有機化合物層を設けて、表面粗さを0.005μm以上0.015μm以下として平坦性を確保し高いバリア性を確保できることが記載されている。

特許文献2ではバリアシートの基材上に平坦化層を設けて、有効なバリア性を得ることが記載されている。

概要

本発明は、フィラーを含む基材層と、該基材層上に設けられたアンカーコート層と、該アンカーコート層上に設けられたガスバリア層とを備える、ガスバリアフィルムに関する。上記ガスバリアフィルムにおいて、フィラーの平均粒子径Dは0.02〜3.00μmであり、基材層の厚さはフィラーの平均粒子径以上であり、基材層とガスバリア層との間に配置された層の総厚Tは0.02〜0.40μmである。

目的

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、製造中の搬送トラブルがなく、優れた外観及び水蒸気バリア性を有するガスバリアフィルム、及びこれを用いて得られる色変換部材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
- 件
牽制数
- 件

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請求項1

フィラーを含む基材層と、該基材層上に設けられたアンカーコート層と、該アンカーコート層上に設けられたガスバリア層とを備え、前記フィラーの平均粒子径Dが0.02〜3.00μmであり、前記基材層の厚さが前記フィラーの平均粒子径以上であり、前記基材層と前記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tが0.02〜0.40μmである、ガスバリアフィルム

請求項2

前記基材層と前記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tが0.02〜0.30μmである、請求項1に記載のガスバリアフィルム。

請求項3

前記基材層と前記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tが0.04〜0.25μmである、請求項1に記載のガスバリアフィルム。

請求項4

前記基材層上に設けられた易接着層をさらに備え、前記アンカーコート層が前記易接着層上に設けられており、前記易接着層の厚さが0.01〜0.20μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。

請求項5

前記フィラーの平均粒子径Dの、前記基材層と前記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tに対する比(D/T)が5.0超30.0以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。

請求項6

前記アンカーコート層は、アクリルポリオール及びイソシアネート化合物を含む組成物から形成される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。

請求項7

前記ガスバリア層は、前記アンカーコート層上に設けられた無機化合物層と該無機化合物層上に設けられたオーバーコート層とからなり、前記オーバーコート層は、下記式(1)で表わされる金属アルコキシド及びその加水分解物からなる群より選択される少なくとも1種を含む組成物から形成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。M(OR1)m(R2)n−m・・・(1)(式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜8の1価の有機基を示し、Mはn価の金属原子を示し、mは1〜nの整数を示す。)

請求項8

色変換層と、当該色変換層の両面上に形成された一対のガスバリアフィルムとを備え、前記ガスバリアフィルムの少なくとも一方が請求項1〜7のいずれか一項に記載のガスバリアフィルムである、色変換部材

請求項9

前記色変換層が量子ドットからなる蛍光体を含む、請求項8に記載の色変換部材。

技術分野

0001

本発明はガスバリアフィルム及び色変換部材に関する。

背景技術

0002

液晶ディスプレイバックライトユニット及びエレクトロルミネッセンス発光ユニット等の発光ユニットでは、発光体酸素又は水蒸気と接触して長時間が経過することにより、発光体としての性能が低下することがある。このため、これらの発光ユニットはしばしば、基材ガスバリア層が形成されたガスバリアフィルムが、発光体の保護材として、発光体を含む発光体層の両面を挟んだ構造を有する。

0003

特に、青色発光ダイオード(青色LED)と、青色光を緑又は赤色光に変換する量子ドット発光体を含む色変換部材(量子ドットフィルム)とを備えるバックライトユニットからは、RGBのシャープな分光スペクトルが得られるため、色再現性の向上及び消費電力の低減が期待されており、注目を集めている。しかし、量子ドットが酸素又は水蒸気と接触して長時間が経過すると、バックライトユニットから得られる光にダークスポットが発生することから、同様にバリアフィルムによる保護が必要となる。

0004

ダークスポットは量子ドットフィルムの局所的な発光効率低下によるものと考えられており、バリアフィルムの局所的な穴から酸素又は水蒸気が通過することで引き起こされると考えられている。

0005

ガスバリアフィルムの局所的な穴は、(1)基材上の突起がガスバリア層形成後にも残り、ガスバリアフィルムの巻き取り時や巻き取り後の巻締まりにより、上記突起が対向するガスバリア層に押しつけられ、ガスバリア層が割れてしまうこと、また(2)ガスバリアフィルムのラミネート時に、加圧によりガスバリア層が割れてしまうこと、また(3)ガスバリアフィルムに熱応力がかかった場合にガスバリア層が割れてしまうこと、が原因で生じると考えられる。

0006

特許文献1ではガスバリアフィルムの基材上にフッ素系樹脂等を用いた有機化合物層を設けて、表面粗さを0.005μm以上0.015μm以下として平坦性を確保し高いバリア性を確保できることが記載されている。

0007

特許文献2ではバリアシートの基材上に平坦化層を設けて、有効なバリア性を得ることが記載されている。

先行技術

0008

特許第5239230号
特表2013−512257号

発明が解決しようとする課題

0009

しかし、特許文献1に記載のガスバリアフィルムでは、基材の動摩擦係数が高いため、ガスバリアフィルムの製造において、ロール状の基材を巻き出し、搬送する際に、基材が蛇行する、基材のヨレが発生する等のトラブルが発生することがあった。また、特許文献2に記載のバリアシートでは、平坦化層が厚く、乾燥不良や硬化不良により、平坦化層にクラック等が生じ、外観及び水蒸気バリア性が損なわれることがあった。

0010

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、製造中の搬送トラブルがなく、優れた外観及び水蒸気バリア性を有するガスバリアフィルム、及びこれを用いて得られる色変換部材を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、フィラーを含む基材層と、該基材層上に設けられたアンカーコート層と、該アンカーコート層上に設けられたガスバリア層とを備え、上記フィラーの平均粒子径Dが0.02〜3.00μmであり、上記基材層の厚さが上記フィラーの平均粒子径以上であり、上記基材層と上記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tが0.02〜0.40μmである、ガスバリアフィルムを提供する。本発明によれば、ガスバリアフィルム製造中の搬送トラブルがなく、優れた外観及び水蒸気バリア性を有するガスバリアフィルムを得ることができる。

0012

上記ガスバリアフィルムにおいて、上記基材層と上記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tが0.02〜0.30μmであることが好ましく、0.04〜0.25μmであることがより好ましい。総厚Tが上記範囲内にあることにより、基材層とガスバリア層との間の層におけるクラックの発生を抑制でき、より優れた外観及び水蒸気バリア性を得ることができる傾向がある。

0013

上記ガスバリアフィルムは、上記基材層上に設けられた易接着層をさらに備えていてもよく、上記アンカーコート層が上記易接着層上に設けられてもよい。この場合、上記易接着層の厚さが0.01〜0.20μmであることが好ましい。

0014

上記ガスバリアフィルムにおいて、上記フィラーの平均粒子径Dの、上記基材層と上記ガスバリア層との間に配置された層の総厚Tに対する比(D/T)が5.0超30.0以下であることが好ましい。

0015

上記ガスバリアフィルムにおいて、上記アンカーコート層は、アクリルポリオール及びイソシアネート化合物を含む組成物から形成されることが好ましい。

0016

上記ガスバリアフィルムにおいて、上記ガスバリア層は、上記アンカーコート層上に設けられた無機化合物層と該無機化合物層上に設けられたオーバーコート層とからなり、上記オーバーコート層は、下記式(1)で表わされる金属アルコキシド及びその加水分解物からなる群より選択される少なくとも1種を含む組成物から形成されることが好ましい。
M(OR1)m(R2)n−m ・・・(1)
上記式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜8の1価の有機基を示し、Mはn価の金属原子を示し、mは1〜nの整数を示す。

0017

本発明はまた、色変換層と、当該色変換層の両面上に形成された一対のガスバリアフィルムとを備え、上記ガスバリアフィルムの少なくとも一方が上述のガスバリアフィルムである、色変換部材を提供する。上記色変換層が量子ドットからなる蛍光体を含むことが好ましい。上記色変換部材によれば、ガスバリアフィルムが優れた水蒸気バリア性を有することから、ダークスポットの発生を低減することができる。

発明の効果

0018

本発明によれば、製造中の搬送トラブルがなく、優れた外観及び水蒸気バリア性を有するガスバリアフィルム、及びこれを用いて得られる色変換部材を提供することができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の第1の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。
本発明の第2の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。
本発明の第3の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。
本発明の第4の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。
本発明の一実施形態に係る色変換部材の概略断面図である。

0020

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一又は同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。

0021

[ガスバリアフィルム]
図1は本発明の第1の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。本実施形態に係るガスバリアフィルム1は、基材層2と、該基材層2上に設けられたアンカーコート層3aと、該アンカーコート層3a上に設けられたガスバリア層4と、を備える。本実施形態では、アンカーコート層3aは有機化合物層3を構成し、基材層2とガスバリア層4との間にはアンカーコート層3aのみが配置されている。ガスバリア層4は、例えば、アンカーコート層3a上に設けられた無機化合物層4vと該無機化合物層4v上に設けられたオーバーコート層4cとからなる。

0022

(基材層)
本実施形態において、基材層2はフィラーFを含み、上記フィラーFの平均粒子径Dは0.02〜3.00μmである。また、基材層2の厚さは上記フィラーFの平均粒子径以上である。基材層2が0.02μm以上の平均粒子径Dを有するフィラーFを含むことにより、基材の表面に、動摩擦係数が適度に小さくなるように、粗さを設けることができ、ガスバリアフィルム1の製造中の基材の搬送性を向上させることができる。搬送性が向上することで、搬送中の基材の蛇行やヨレの発生が抑制される。そして、搬送中の基材の蛇行やヨレの発生を抑えることにより、基材上により均一な層を形成することができ、水蒸気バリア性の低下を抑制することができる。同様の観点から、フィラーFの平均粒子径Dは、0.10μm以上であってもよく、0.20μm以上であってもよい。また、フィラーFの平均粒子径が3.00μm以下であり、基材層2の厚さがフィラーFの平均粒子径以上であることにより、フィラーFの脱落及びフィラーによるガスバリア層の割れを抑制し、優れた水蒸気バリア性を維持することができる。同様の観点から、フィラーFの平均粒子径Dは、2.00μm以下であってもよく、1.00μm未満であってもよい。また、基材層2の厚さは、フィラーFの平均粒子径Dの2.0〜50.0倍であってもよく、5.0〜20.0倍であってもよい。なお、基材層2中のフィラーFの平均粒子径Dは、例えば、基材層2の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察し、10個のフィラーFの外接円の直径を測定して平均化することにより求めることができる。

0023

基材層2の厚さは、具体的には、5.0〜100μmであってもよく、10〜50μmであってもよく、15〜30μmであってもよい。

0024

基材層2の表面粗さは、下記のように算術平均粗さRa及び最大高さRyによって好適に表わすことができる。基材層2の表面粗さは、例えば、基材層2又は基材層2を形成する基材の1.0mm×0.5mmの大きさの表面に対して、JIS−B0601(1994)に準拠して測定される。基材層2の両主面の算術平均粗さRaは、0.10〜3.00μmであることが好ましく、0.30〜1.00μmであることがより好ましく、0.50〜0.80μmであることがさらに好ましい。また、基材層2の両主面の最大高さRyは、0.20〜3.00μmであることが好ましく、0.50〜2.00μmであることがより好ましく、1.00〜1.50μmであることがさらに好ましい。基材層2の表面粗さが上記の範囲内にあることにより、基材層2の表面の動摩擦係数を制御しやすくなる。

0025

上記表面粗さを有する基材層2の表面は、例えば、0.40以下、好ましくは、0.35以下の動摩擦係数を有する傾向がある。基材層2の動摩擦係数は、基材層2又は基材層2を形成する基材の表面に対して、例えば、JIS−K7125に準拠して測定される。基材層2の表面の動摩擦係数が0.40以下であることにより、ガスバリアフィルム製造中の基材の搬送性を向上できる傾向がある。また、基材層2の表面の動摩擦係数は0.01以上であることができる。

0026

基材層2に含まれるフィラーFとしては、例えば、シリカ珪酸アルミ酸化チタン炭酸カルシウムリン酸カルシウム硫酸バリウムアルミナマイカカオリン、及びクレー等の無機微粒子、並びに、アクリル系架橋重合体スチレン架橋重合体シリコーン樹脂フッ素樹脂フェノール樹脂、及びナイロン樹脂等の有機微粒子が挙げられる。これらは1種類で用いてもよく、2種類以上を用いてもよい。

0028

上記基材層2は支持層の両主面上に形成され、3層以上の構造を有する多層基材層を構成していてもよい。多層基材層の両主面には上記基材層2が形成されているため、多層基材層の両主面は、基材層2が有する特定の表面粗さ及び動摩擦係数を有する。基材層2が多層基材層を構成する場合、基材層2の厚さはフィラーの平均粒子径Dの1.0〜8.0倍であってもよく、2.0〜6.0倍であってもよい。また、基材層2が多層基材層を構成する場合、基材層2の厚さは、具体的には、5〜100μmであってもよく、10〜50μmであってもよい。上記支持層には、例えば、基材層2と同様の有機高分子化合物からなるフィルムを用いることができる。また、上記支持層はフィラーを含まなくてもよい。上記支持層がフィラーを含まないことにより、ガスバリアフィルムの透明性が向上する傾向がある。支持層は、例えば、基材層全体の厚さの1/3〜9/10の厚さを有することができる。

0029

(アンカーコート層)
本実施形態において、アンカーコート層3aは基材層2とガスバリア層4との間の密着性を高めるとともに、基材層2の表面粗さ等に起因するガスバリア層4の割れや損傷を抑制するために配置される。本実施形態(図1に示すように、基材層2とガスバリア層4との間にアンカーコート層3aのみが配置されている場合)において、アンカーコート層3aの厚さTAは0.02〜0.40μmであり、0.02〜0.30μmであることが好ましく、0.03〜0.25μmであることがより好ましく、0.04〜0.20μmであることがさらに好ましく、0.04〜0.10μmであることが特に好ましい。アンカーコート層3aの厚さTAが0.02μm以上であることにより、ガスバリア層4が割れることを抑制でき、ガスバリアフィルム1の水蒸気バリア性を向上させることができる。アンカーコート層3aの厚さTAが0.40μm以下であることにより、アンカーコート層3aにおけるクラック等の発生を低減でき、ガスバリアフィルム1の水蒸気バリア性を向上させることができる。

0030

本実施形態において、フィラーFの平均粒子径Dのアンカーコート層3aの厚さTAに対する比(D/TA)は、30.0以下であることが好ましく、20.0以下であることがより好ましく、10.0以下であることがさらに好ましい。また、比(D/TA)は、2.0以上であることが好ましく、5.0超であることがより好ましく、5.5以上であることがさらに好ましい。比(D/TA)が2.0以上であると、搬送性が向上する傾向がある。比(D/TA)が30.0以下であると、基材層2中のフィラーによるガスバリア層の割れを一層抑制することができる傾向がある。また、比(D/TA)が5.0超であると、フィラーFの添加量を抑制することができるため、低ヘイズ高透明性)が得られやすくなる。なお、本実施形態において、基材層2とガスバリア層4との間にはアンカーコート層3aのみが配置されているため、アンカーコート層3aの厚さTA(すなわち、有機化合物層3の厚さ)が基材層2とガスバリア層4との間に配置された層の総厚Tとなる。

0031

本実施形態において、アンカーコート層3aはアンカーコート層組成物を基材層2上に塗布し、加熱することにより形成される。上記アンカーコート層組成物はポリオール及びイソシアネート化合物を含むことが好ましい。上記ポリオールは2つ以上の水酸基を有する化合物であり、上記イソシアネート化合物はイソシアネート基を有する化合物である。

0032

上記ポリオールは(メタアクリル基を有することが好ましく、(メタ)アクリル酸誘導体モノマー単独重合体、又は、(メタ)アクリル酸誘導体モノマーの共重合体であることがより好ましく、(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとスチレンモノマーとの共重合体であることがさらに好ましい。以下、(メタ)アクリル基を有するポリオールをアクリルポリオールということがある。上記(メタ)アクリル酸誘導体モノマーとしては、例えば、エチルメタクリレートヒドロキシエチルメタクリレートヒドロキシプロピルメタクリレートヒドロキシブチルメタクリレート等が挙げられる。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。

0033

イソシアネート化合物はポリオールと反応してウレタン結合を形成して硬化することができる。すなわち、イソシアネート化合物はポリオールの架橋剤又は硬化剤として作用することができる。ウレタン結合を有する硬化物は、基材層2と無機化合物層4vとの密着性を向上させることができ、さらに柔軟性に優れることからアンカーコート層3aのクラック発生を低減することができる。

0034

イソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ジフェニルメタンジイソシアネートMDI)等の芳香族系イソシアネート化合物ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等の脂肪族系イソシアネート化合物が挙げられる。イソシアネート化合物は、上記芳香族系イソシアネート系化合物及び脂肪族系イソシアネート化合物の誘導体又は重合体であってもよい。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。

0035

アンカーコート層組成物における、ポリオールとインシアネート化合物との配合比は、イソシアネート化合物が有するイソシアネート基(NCO基)の数とポリオールが有する水酸基(OH基)の数との比(NCO基/OH基)に応じて決定される。比(NCO基/OH基)は0.1〜10であることが好ましく、0.2〜5.0であることがより好ましく、0.5〜2.0であることがさらに好ましい。イソシアネート基が少なすぎると硬化不良になる場合があり、イソシアネート化合物が多すぎるとブロッキング等が発生し加工上の問題となる場合がある。

0036

アンカーコート層3aを形成する上記アンカーコート層組成物はさらにシランカップリング剤又はその加水分解物を含むことが好ましい。上記シランカップリング剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラングリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。

0037

上記シランカップリング剤は、ポリオールが有する水酸基又はイソシアネート化合物が有するイソシアネート基と反応可能な官能基を有することが好ましい。アンカーコート層3aが上記官能基を有するシランカップリング剤を含むことにより、上記官能基とポリオール中の水酸基又はイソシアネート化合物中のイソシアネート基とが結合してより強固なアンカーコート層3aを形成することができる傾向がある。また、シランカップリング剤が有するアルコキシ基加水分解によって生成したシラノール基無機酸化物中の金属又は水酸基と相互作用することにより、無機化合物層4vとのより高い密着性を得やすくなる。上記シランカップリング剤としては、イソシアネート基含有シランカップリング剤、メルカプト基含有シランカップリング剤アミノ基含有シランカップリング剤エポキシ基含有シランカップリング剤等が挙げられる。イソシアネート基含有シランカップリング剤としては、例えば、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。メルカプト基含有シランカップリング剤としては、例えば、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。アミノ基含有シランカップリング剤としては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−フェニルアミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。エポキシ基含有シランカップリング剤としては、例えば、γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。

0038

アンカーコート層組成物における、シランカップリング剤の含有量は、ポリオール100質量部に対して、0.1〜100質量部であることが好ましく、1.0〜50質量部であることが好ましい。

0039

アンカーコート層組成物は溶媒を含んでいてもよい。溶媒としては、例えば、酢酸エチル酢酸ブチル等のエステル類メタノールエタノールイソプロピルアルコール等のアルコール類メチルエチルケトン等のケトン類;及び、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類が挙げられる。

0040

(無機化合物層)
本実施形態において、無機化合物層4vは上記アンカーコート層3a上に、例えば、蒸着によって形成される。無機化合物層4vは無機酸化物を含むことが好ましい。上記無機酸化物としては、例えば、アルミニウム、銅、銀、イットリウムタンタルケイ素マグネシウム等の酸化物が挙げられる。無機酸化物は、安価でバリア性に優れることから、酸化ケイ素(SiOx、xは1.4〜2.0)であることが好ましい。xが1.4以上であると、良好なバリア性が得られやすい傾向がある。

0041

無機化合物層4vの厚さは、0.005〜0.50μmであることが好ましく、0.01〜0.30μmであることがより好ましい。無機化合物層4vの厚さが0.005μm以上であることにより、均一な膜が得られやすく、バリア性が得られやすくなる傾向がある。一方、無機化合物層4vの厚さが0.50μm以下であることにより、無機化合物層4vに柔軟性を保持させることができ、成膜後に折り曲げ、引っ張り等の外力により、亀裂等が生じにくくなる傾向がある。

0042

(オーバーコート層)
本実施形態において、オーバーコート層4cは、上記無機化合物層4v上に形成され、後工程での二次的な各種損傷を防止するとともに、より高いバリア性を付与するために設けられるものである。本実施形態において、オーバーコート層4cは下記式(1)で表わされる金属アルコキシド及びその加水分解物からなる群より選択される少なくとも1種を含むオーバーコート層組成物から形成されることが好ましい。
M(OR1)m(R2)n−m ・・・(1)

0043

上記式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜8の1価の有機基であり、メチル基エチル基等のアルキル基であることが好ましい。MはSi、Ti、Al、Zr等のn価の金属原子を示す。nは上記のとおり、Mで示される金属原子の価数を示す。mは1〜nの整数である。金属アルコキシドとしては、例えば、テトラエトキシシラン[Si(OC2H5)4]、トリイソプロポキシアルミニウム[Al(O−iso−C3H7)3]等が挙げられる。金属アルコキシドは、加水分解後、水系の溶媒中において比較的安定であることから、テトラエトキシシラン又はトリイソプロポキシアルミニウムであることが好ましい。金属アルコキシドの加水分解物としては、例えば、テトラエトキシシランの加水分解物であるケイ酸(Si(OH)4)、及び、トリイソプロポキシアルミニウムの加水分解物である水酸化アルミニウム(Al(OH)3)等が挙げられる。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。上記オーバーコート層組成物における金属アルコキシド及びその加水分解物の含有量は、例えば、MがSiである場合、全固形分に対するSi(OH)4に換算した固形分として、1〜50質量%であることが好ましい。この含有量が1質量%以上であると耐水性効果が得られやすくなる傾向があり、50質量%以下であると膜の柔軟性を確保でき、クラックが生じにくくなることから、ガスバリア性が得られやすくなる傾向がある。より優れた耐水性とガスバリア性を得るためには、上記含有量は、全固形分に対して5〜30質量%であることがより好ましい。

0044

上記オーバーコート層組成物はさらに水酸基含有高分子化合物を含んでいてもよい。水酸基含有高分子化合物としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びデンプン等の水溶性高分子が挙げられる。水酸基含有高分子化合物はバリア性の観点からポリビニルアルコールであることが好ましい。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。

0045

オーバーコート層4cは、オーバーコート層組成物を無機化合物層4v上に塗布し、塗膜を加熱することにより形成される。オーバーコート層4cの厚さは、0.05〜2.0μmであることが好ましく、0.10〜1.0μmであることが好ましい。オーバーコート層4cの厚さが0.05μm以上であると、より十分なガスバリア性を得ることができる傾向があり、2.0μm以下であると、十分な柔軟性を保持できる傾向がある。

0046

図2は本発明の第2の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。本実施形態に係るガスバリアフィルム1は、基材層2と、該基材層2上に設けられた易接着層3bと、該易接着層3b上に設けられたアンカーコート層3aと、該アンカーコート層3a上に設けられたガスバリア層4と、を備える。本実施形態に係るガスバリアフィルムは、基材層2とアンカーコート層3aとの間に易接着層3bが設けられている点で、第1の実施形態に係るガスバリアフィルムと異なる。

0047

本実施形態において、易接着層3bとアンカーコート層3aとが有機化合物層3を構成し、基材層2とガスバリア層4との間には易接着層3bとアンカーコート層3aとが配置されている。したがって、本実施形態において、アンカーコート層3aの厚さTAと易接着層3bの厚さTBとの和(すなわち、有機化合物層3の厚さ)が基材層2とガスバリア層4との間に配置された層の総厚Tとなる。本実施形態において、有機化合物層3の厚さは0.02〜0.40μmであり、0.02〜0.30μmであることが好ましく、0.03〜0.25μmであることがより好ましく、0.04〜0.20μmであることがさらに好ましく、0.04〜0.10μmであることが特に好ましい。有機化合物層3の厚さが0.02μm以上であることにより、ガスバリア層4が割れることを抑制でき、ガスバリアフィルム1の水蒸気バリア性を向上させることができる。有機化合物層3の厚さが0.40μm以下であることにより、有機化合物層3におけるクラック等の発生を低減でき、ガスバリアフィルム1の水蒸気バリア性を向上させることができる。

0048

基材層2上に設けられた易接着層3b表面の算術平均粗さRaは、0.10〜3.00μmであることが好ましく、0.20〜1.0μmであることがより好ましく、0.30〜1.0μmであることがさらに好ましい。また、基材層2上に設けられた易接着層3b表面の最大高さRyは、0.20〜3.00μmであることが好ましく、0.50〜2.00μmであることがより好ましく、1.00〜1.50μmであることがさらに好ましい。易接着層3bの表面粗さが上記の範囲内にあることにより、易接着層3bの表面の動摩擦係数を制御しやすくなる。

0049

上記表面粗さを有する易接着層3bの表面は、例えば、0.40以下の動摩擦係数を有する傾向がある。易接着層3bを備えるガスバリアフィルム1の製造においては、易接着層が設けられたロール状の基材が巻き出され、搬送される。基材層2上に設けられた易接着層3bの表面の動摩擦係数が0.40以下であることにより、ガスバリアフィルム製造中の基材の搬送性を向上できる傾向がある。また、基材層2上に設けられた易接着層3bの表面の動摩擦係数は0.01以上であることができる。

0050

本実施形態において、易接着層3bは基材層2とアンカーコート層3aとの間の密着性を高めるとともに、基材層2の表面粗さ等に起因するガスバリア層4の割れや損傷をさらに抑制するために配置される。易接着層3bの材料には、例えば、アクリル系樹脂ウレタン系樹脂ポリエステル系樹脂オレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ビニル系樹脂塩素系樹脂スチレン系樹脂、各種グラフト系樹脂エポキシ系樹脂シリコーン系樹脂等を用いることができ、これらの樹脂の混合物を用いることもできる。密着性の観点から、ポリエステル樹脂、又はアクリル樹脂を用いることが好ましい。本実施形態において、易接着層3bの厚さは、上記総厚Tが所定の範囲となるようにアンカーコート層3aの厚さとともに設定されるのがよい。易接着層3bの厚さは、例えば、0.01〜0.20μmであってもよく、0.02〜0.10μmであってもよく、0.02〜0.05μmであってもよい。この場合、アンカーコート層3aの厚さは、例えば、0.01〜0.20μmであってもよく、0.02〜0.10μmであってもよく、0.02〜0.05μmであってもよい。

0051

本実施形態において、フィラーFの平均粒子径Dの有機化合物層3の厚さTに対する比(D/T)は、30.0以下であることが好ましく、20.0以下であることがより好ましく、10.0以下であることがさらに好ましい。また、比(D/T)は、2.0以上であることが好ましく、5.0超であることがより好ましく、5.5以上であることがさらに好ましい。比(D/T)が2.0以上であると、搬送性が向上する傾向がある。比(D/T)が30.0以下であると、基材層2中のフィラーによるガスバリア層の割れを一層抑制することができる傾向がある。また、比(D/T)が5.0超であると、フィラーFの添加量を抑制することができるため、低ヘイズ(高透明性)が得られやすくなる。

0052

ガスバリアフィルムは複数積層されたガスバリア層を備えていてもよい。図3は本発明の第3の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。本実施形態に係るガスバリアフィルム1は、ガスバリア層4a上にさらに別のガスバリア層4bが設けられている点で、第1の実施形態に係るガスバリアフィルムと異なる。ガスバリアフィルム1がガスバリア層を複数備えることにより、ガスバリアフィルム1の水蒸気バリア性を一層向上させることができる。ガスバリア層4aは、例えば、アンカーコート層3a上に設けられた第1の無機化合物層4avと該第1の無機化合物層4av上に設けられた第1のオーバーコート層4acとからなる。ガスバリア層4bは、例えば、ガスバリア層4a上に設けられた第2の無機化合物層4bvと該第2の無機化合物層4bv上に設けられた第2のオーバーコート層4bcとからなる。本実施形態に係るガスバリアフィルム1において、複数のガスバリア層4a,4bには、それぞれ、第1の実施形態におけるガスバリア層4と同様の構成が採用でき、複数のガスバリア層4a,4bの構成は同じであってもよく、異なっていてもよい。

0053

図4は本発明の第4の実施形態に係るガスバリアフィルムの概略断面図である。本実施形態に係るガスバリアフィルム1は、ガスバリア層4上に接着層5を介して別の基材層2bが貼り合せられている点、上記別の基材層2bのガスバリア層4と反対側の面上にマット層6が形成されている点で、第1の実施形態に係るガスバリアフィルムと異なる。本実施形態では、第1の実施形態において上述したフィラーFを含む基材層が第1の基材層2aであり、ガスバリア層4上に貼り合せられた上記別の基材層が第2の基材層2bである。

0054

本実施形態では、ガスバリア層4上に粘着剤又は接着剤が塗布される。さらに、塗布面上に基材を貼り合わせ、必要に応じてエージングすることにより、ガスバリア層4上に接着層5を介して第2の基材層2bが積層される。

0055

接着層5は接着剤又は粘着剤から形成される。上記接着剤としては、アクリル系接着剤エポキシ系接着剤等が挙げられる。また、上記粘着剤としては、アクリル系粘着剤ポリビニルエーテル系粘着剤、ウレタン系粘着剤シリコーン系粘着剤等が挙げられる。接着層5の厚さは1〜20μmであることが好ましく、ガスバリアフィルム1の総厚を薄くするために10μm以下とすることがより好ましい。第2の基材層2bには、第1の基材層2aと同様の構成を採用することができ、第1の基材層2aと第2の基材層2bの構成は同じであってもよく、異なっていてもよい。

0056

マット層6は、1以上の光学的機能帯電防止機能を発揮させるために設けられている。ここで、光学的機能としては、干渉縞モアレ防止機能反射防止機能拡散機能等が挙げられる。本実施形態では、マット層6が少なくとも干渉縞防止機能を有するものである場合について説明する。

0057

マット層6は、例えば、バインダー樹脂と、微粒子とを含んで構成される。そして、マット層6の表面から微粒子の一部が露出するように微粒子がバインダー樹脂に埋め込まれている。これにより、マット層6は表面に微細凹凸を有する。ガスバリアフィルム1がマット層6を備えることにより、ニュートンリング等の干渉縞の発生をより十分に抑制することができる。

0058

第2の基材層2b上に、バインダー樹脂、微粒子等を含むマット層組成物を塗布し、必要に応じて乾燥することにより、マット層6が形成される。バインダー樹脂としては、例えば、光学的透明性に優れた樹脂を用いることができる。バインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂ポリエステルアクリレート系樹脂ポリウレタンアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂ポリアミド系樹脂ポリイミド系樹脂メラミン系樹脂フェノール系樹脂等の熱可塑性樹脂熱硬化性樹脂放射線硬化性樹脂等を用いることができる。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。

0059

微粒子としては、例えば、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、及びアルミナ等の無機微粒子、並びに、スチレン樹脂ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、及びアクリル樹脂等の有機微粒子を用いることができる。これらは、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。

0060

微粒子の平均粒子径は、0.1〜30μmであることが好ましく、0.5〜10μmであることがより好ましい。微粒子の平均粒子径が0.1μm以上であると、優れた干渉縞防止機能が得られる傾向があり、30μm以下であると、透明性がより向上する傾向がある。

0061

マット層6における微粒子の含有量は、マット層6全量を基準として0.5〜30質量%であることが好ましく、3〜10質量%であることがより好ましい。微粒子の含有量が0.5質量%以上であると、光拡散機能と干渉縞の発生を防止する効果とがより向上する傾向があり、30質量%以下であると、輝度が低減しにくくなる傾向がある。

0062

第2の基材層2bの表面には易接着層が形成されていてもよい。第2の基材層2bの表面に易接着層が形成されている場合、上記マット層6は、易接着層(図示せず)を介して、第2の基材層2b上に形成されてもよい。易接着層の厚さは、0.005〜0.1μmであることが好ましく、0.01〜0.05μmであることがより好ましい。

0063

以上、説明したガスバリアフィルムは、製造中の搬送トラブルがなく、優れた外観及び水蒸気バリア性を有することから、食品、及び医薬品等包装材料、液晶ディスプレイのバックライト用の色変換部材、有機エレクトロルミネッセンス有機EL)ディスプレイ封止部材有機EL照明の色変換部材、並びに太陽電池保護シートの製造に有用であり、特に、液晶ディスプレイのバックライト用の色変換部材に好適に用いられる。

0064

[色変換部材]
図5は本発明の一実施形態に係る色変換部材の概略断面図である。本実施形態の色変換部材10は、色変換層12と、当該色変換層12の両面上に形成された一対のガスバリアフィルムとを備える。上記ガスバリアフィルムの少なくとも一方には本発明のガスバリアフィルム1が用いられ、ガスバリアフィルム1は基材層2と色変換層12とが対向するように形成される。

0065

色変換層12は樹脂14及び蛍光体16を含む。色変換層12の厚さは数十〜数百μmである。上記樹脂14としては、例えば、光硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂を使用することができる。上記蛍光体は量子ドットからなる2種類の蛍光体であることが好ましい。2種類の蛍光体には、励起波長が同一のものが選択される。励起波長は、光源照射する光の波長に基づいて選択される。2種類の蛍光体の蛍光色は相互に異なる。各蛍光色は、赤色及び緑色である。

0066

次に、蛍光体16の粒子構造を説明する。蛍光体16としては、特に発光効率の良いコアシェル型量子ドットが好適に用いられる。コア・シェル型量子ドットは、発光部としての半導体結晶コアが保護膜としてのシェルにより被覆されたものである。例えば、コアにはセレン化カドミウムCdSe)、シェルには硫化亜鉛(ZnS)が使用可能である。CdSeの粒子表面欠陥バンドギャップの大きいZnSにより被覆されることで量子収率が向上する。また、蛍光体16は、コアが第1シェル及び第2シェルにより二重に被覆されたものであってもよい。この場合、コアにはCdSe、第1シェルにはセレン化亜鉛(ZnSe)、第2シェルにはZnSが使用可能である。

0067

色変換層12は、光源からの青色光を赤色光又は緑色光等に変換する蛍光体16をすべて単一の層に分散させた単層構成を有していてもよく、各蛍光体16を複数の層に別々に分散させ、これらを積層した多層構成を有していてもよい。

0068

上記樹脂14中に上記蛍光体16を分散させ、調製した蛍光体分散液をガスバリアフィルム1の基材層2側の面上に塗布した後、塗布面に別のガスバリアフィルムを貼り合わせ、色変換層12を硬化することにより、色変換部材10を製造することができる。

0069

以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

0070

[材料の作製]
(アンカーコート層組成物)
アクリルポリオールとトリレンジイソシアネートとを、アクリルポリオールのOH基の数に対してNCO基の数が等量となるように混合し、全固形分が5質量%になるよう酢酸エチルで希釈した。希釈後の混合液に、さらにβ−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを、全固形分に対して5質量%となるように添加し、これらを混合することでアンカーコート層組成物を得た。

0071

(オーバーコート層組成物)
テトラエトキシシラン10.4質量部と塩酸(濃度:0.1N)89.6質量部とを混合して、混合液を30分間撹拌し、テトラエトキシシランの加水分解溶液を得た。一方、ポリビニルアルコールを水/イソプロピルアルコールの混合溶媒(水/イソプロピルアルコール(質量比)=90:10)中に溶解させ、3質量%のポリビニルアルコール溶液を得た。テトラエトキシシランの加水分解溶液60質量部とポリビニルアルコール溶液40質量部とを混合し、オーバーコート層組成物を得た。

0072

(マット層組成物)
アクリルポリオール(DIC社製商品名:アクディックA−814)100質量部と、イソシアネート系硬化剤(DIC社製、商品名:バーノックDN−980)8.5質量部と、微粒子(ポリウレタン、平均粒子径2μm)10質量部と、溶剤(酢酸エチル)70質量部とを混合し、マット層組成物を得た。

0073

[ガスバリアフィルムの作製]
(実施例1)
平均粒子径1.50μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の基材層、厚さ:25μm、算術平均粗さRa:0.80μm、最大高さRy:1.20μm、動摩擦係数:0.39)(以下、基材Aという)を準備した。上記基材Aを巻き出し装置、搬送装置、及び巻き取り装置に装着した。

0074

搬送中の基材Aの片面上に上記アンカーコート層組成物を塗布・乾燥し、第1の基材層(基材A)上に0.10μmの厚さを有するアンカーコート層を形成した。次に、アンカーコート層上に酸化ケイ素(SiOx、x=1.8)を蒸着し、アンカーコート層上に0.03μmの厚さを有する第1の無機化合物層を形成した。さらに、第1の無機化合物層上に上記オーバーコート層組成物を塗布し、塗膜を加熱することにより、0.3μmの厚さを有する第1のオーバーコート層を形成した。同様の操作を行い、第1のオーバーコート層上にさらに酸化ケイ素(SiOx、x=1.8)を蒸着し0.03μmの厚さを有する第2の無機化合物層を形成し、第2の無機化合物層上に0.3μmの厚さを有する第2のオーバーコート層を形成し、積層体を得た。

0075

片面に易接着層(厚さ:0.05μm)が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:16μm)(以下、基材aという)を用意し、基材aの易接着層が形成された面上に上記マット層組成物を塗布・乾燥し、易接着層上に3μmの厚さを有するマット層を形成した。このマット層付きポリエチレンテレフタレートフィルムのマット層が形成された側と反対側を、アクリル系粘着剤を介して、上記積層体のガスバリア層が形成された側と貼り合せた。

0076

以上のようにして、第1の基材層(基材A)、アンカーコート層、第1の無機化合物層、第1のオーバーコート層、第2の無機化合物層、第2のオーバーコート層、接着層、第2の基材層(基材a)、易接着層及びマット層が、この順に積層された、実施例1のガスバリアフィルムを作製した。第1の基材層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表1に示す。

0077

次に、CdSe/ZnS 530(商品名、SIGMA−ALDRICH社製)をエポキシ感光性樹脂と混合後、混合液を上記ガスバリアフィルムの第1の基材層側(マット層と反対側)に塗布し、そこにマット層を備えないこと以外は上記ガスバリアフィルムと同様の構成を備えるガスバリアフィルムを第1の基材層側が塗布面に向くように積層し、UV硬化ラミネートにより、実施例1の色変換部材を作製した。

0078

(実施例2)
アンカーコート層の厚さを0.20μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。第1の基材層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表1に示す。

0079

(比較例1)
基材Aに代えて、平均粒子径0.01μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の基材層、厚さ:25μm、算術平均粗さRa:0.03μm、最大高さRy:0.10μm、動摩擦係数:0.45)を用い、アンカーコート層の厚さを0.05μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。第1の基材層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表1に示す。

0080

(比較例2)
基材Aに代えて、平均粒子径3.20μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の基材層、厚さ:25μm、算術平均粗さRa:1.20μm、最大高さRy:2.30μm、動摩擦係数:0.31)を用い、アンカーコート層の厚さを0.20μmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。第1の基材層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表1に示す。

0081

0082

(実施例3)
片面に易接着層(厚さ:0.05μm)が形成され、平均粒子径1.50μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(第1の基材層、厚さ:25μm、算術平均粗さRa:0.80μm、最大高さRy:1.20μm、動摩擦係数:0.39)(以下、基材Bという)を準備した。上記基材Bを巻き出し装置、搬送装置、及び巻き取り装置に装着した。基材Bの易接着層が形成された側の表面の算術平均粗さRaは0.75μmであり、最大高さRyは1.10μmであり、動摩擦係数は0.31であった。

0083

搬送中の基材Bの易接着層が形成された側の表面上に上記アンカーコート層組成物を塗布・乾燥し、基材B上に0.05μmの厚さを有するアンカーコート層を形成した。次に、アンカーコート層上に酸化ケイ素(SiOx、x=1.8)を蒸着し、アンカーコート層上に0.03μmの厚さを有する第1の無機化合物層を形成した。さらに、第1の無機化合物層上に上記オーバーコート層組成物を塗布し、塗膜を加熱することにより、0.3μmの厚さを有する第1のオーバーコート層を形成した。同様の操作を行い、第1のオーバーコート層上にさらに酸化ケイ素(SiOx、x=1.8)を蒸着し0.03μmの厚さを有する第2の無機化合物層を形成し、第2の無機化合物層上に0.3μmの厚さを有する第2のオーバーコート層を形成し、積層体を得た。

0084

実施例1で用いた上記基材aを用意し、基材aの易接着層が形成された面上に上記マット層組成物を塗布・乾燥し、易接着層上に3μmの厚さを有するマット層を形成した。このマット層付きポリエチレンテレフタレートフィルムのマット層が形成された側と反対側を、アクリル系粘着剤を介して、上記積層体のガスバリア層が形成された側と貼り合せた。

0085

以上のようにして、第1の基材層、易接着層、アンカーコート層、第1の無機化合物層、第1のオーバーコート層、第2の無機化合物層、第2のオーバーコート層、接着層、第2の基材層(基材a)、易接着層及びマット層が、この順に積層された、実施例3のガスバリアフィルムを作製した。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0086

次に、CdSe/ZnS 530(商品名、SIGMA−ALDRICH社製)をエポキシ系感光性樹脂と混合後、混合液を上記ガスバリアフィルムの第1の基材層側(マット層と反対側)に塗布し、そこにマット層を備えないこと以外は同様の構成を備えるガスバリアフィルムを第1の基材層側が塗布面に向くように積層し、UV硬化ラミネートにより、実施例3の色変換部材を作製した。

0087

(実施例4)
アンカーコート層の厚さを0.20μmとしたこと以外は、実施例3と同様にして、実施例4のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0088

(実施例5)
片面に易接着層(厚さ:0.20μm)が形成され、平均粒子径1.50μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:25μm、算術平均粗さRa:0.60μm、最大高さRy:1.00μm、動摩擦係数:0.50)(以下、基材Cという)を、基材Bに代えて用いたこと以外は、実施例3と同様にして、実施例5のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。基材Cの易接着層が形成された側の表面の算術平均粗さRaは0.75μmであり、最大高さRyは1.05μmであり、動摩擦係数は0.34であった。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0089

(実施例6)
片面に易接着層(厚さ:0.20μm)が形成され、平均粒子径0.90μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:25μm、算術平均粗さRa:0.80μm、最大高さRy:1.20μm、動摩擦係数:0.40)(以下、基材Dという)を、基材Bに代えて用いたこと以外は、実施例3と同様にして、実施例6のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。基材Dの易接着層が形成された側の表面の算術平均粗さRaは0.40μmであり、最大高さRyは0.80μmであり、動摩擦係数は0.35であった。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0090

(実施例7)
アンカーコート層の厚さを0.10μmとしたこと以外は、実施例6と同様にして、実施例7のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0091

(実施例8)
アンカーコート層の厚さを0.20μmとしたこと以外は、実施例6と同様にして、実施例8のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0092

(比較例3)
片面に易接着層(厚さ:0.05μm)が形成され、平均粒子径0.01μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:25μm、算術平均粗さRa:0.05μm、最大高さRy:0.15μm、動摩擦係数:0.35)(以下、基材Eという)を、基材Bに代えて用いたこと以外は、実施例3と同様にして、比較例3のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。基材Eの易接着層が形成された側の表面の算術平均粗さRaは0.05μmであり、最大高さRyは0.15μmであり、動摩擦係数は0.43であった。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0093

(比較例4)
片面に易接着層(厚さ:0.05μm)が形成され、平均粒子径3.50μmのシリカを含む、ロール状のポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ:25μm、算術平均粗さRa:1.20μm、最大高さRy:2.00μm、動摩擦係数:0.30)(以下、基材Fという)を、基材Bに代えて用いたこと以外は、実施例3と同様にして、比較例4のガスバリアフィルム及び色変換部材を作製した。基材Fの易接着層が形成された側の表面の算術平均粗さRaは1.20μmであり、最大高さRyは2.00μmであり、動摩擦係数は0.30であった。第1の基材層に関する特性、第1の基材層上の易接着層に関する特性、アンカーコート層の厚さ、及び、平均粒子径Dの総厚Tに対する比(D/T)をまとめて表2に示す。

0094

0095

評価方法
(基材の搬送性)
実施例及び比較例でガスバリアフィルムの製造に第1の基材層用に用いた基材(易接着層が形成されている場合には易接着層を含む)を巻き出し装置、搬送装置、及び巻き取り装置に装着し、搬送速度100m/分で基材を搬送した。搬送装置中の基材を目視にて観察し、下記基準に従って搬送性の評価を行った。評価結果を表3及び4に示す。
A:搬送装置中で、基材の蛇行がなく、ヨレ及びシワがいずれも観察されない。
B:搬送装置中で、基材の蛇行があり、ヨレ又はシワが観察される。

0096

(ガスバリアフィルムの外観)
実施例及び比較例で得られたガスバリアフィルムを目視にて観察し、下記基準に従って外観の評価を行った。評価結果を表3及び4に示す。
A:ガスバリアフィルムに、クラックが観察されない。
B:ガスバリアフィルムに、クラックが観察される。

0097

(水蒸気バリア性)
実施例及び比較例で得られた積層体を40mm×40mmの大きさに切り出し、ガスバリア層を形成した側の積層体表面にカルシウム層を形成し、カルシウム層形成面をガラス基板封止することで、試料となる封止体を得た。封止体を、温度60℃、湿度90%RHの雰囲気下で、1000時間保存した。保存後の封止体を顕微鏡にて観察し、カルシウム腐食した点状部分個数を数えた。評価結果を表3及び4に示す。

0098

(ダークスポット)
実施例及び比較例で得られた色変換部材を、温度85℃、湿度85%RHの雰囲気下で、1000時間保存した。保存後の色変換部材にUVランプ光(波長365nm)を照射し、マット層側から透過光を目視にて観察し、ダークスポットの個数を数えた。評価結果を表3及び4に示す。

0099

0100

実施例

0101

第1基材層(又は易接着層)表面の表面粗さが大きく、動摩擦係数が小さい実施例1〜8では、ガスバリアフィルム製造中における基材の搬送性が良好であり、得られたガスバリアフィルムの外観及び水蒸気バリア性に実用上の問題は見られなかった。一方、比較例1及び3では表面粗さが小さく、動摩擦係数が大きくなったことから、基材の搬送中に蛇行、ヨレ及びシワに起因するガスバリアフィルムの劣化が生じた。比較例2及び4では、表面粗さがとても大きく、搬送性は良好であったが、表面凹凸を有機化合物層でほとんど被覆できず、無機化合物層に生じた割れに起因するガスバリアフィルムの劣化が生じた。

0102

1…ガスバリアフィルム、2…基材層、2a…第1の基材層、3…有機化合物層、3a…アンカーコート層、3b…易接着層、4…ガスバリア層、4v,4av,4bv…無機化合物層、4c,4ac,4bc…オーバーコート層、5…接着層、2b…第2の基材層、6…マット層、10…色変換部材、12…色変換層、14…樹脂、16…蛍光体。

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