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技術 水溶性アゾ化合物又はその塩、インク、及び記録メディア

出願人 日本化薬株式会社
発明者 永塚真也飯野拓武藤瞳
出願日 2017年10月20日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2018-547631
公開日 2019年9月19日 (7ヶ月経過) 公開番号 WO2018-079442
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 物理的性 溶剤染料 総含有率 環状アミン基 スルホメチル基 検出機器 ANSI ハロゲン化シアヌル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月19日)のものです。
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図面 (1)

課題・解決手段

下記式(1)で表される化合物又はその塩、及びそれを含有するインクを提供する。式中、Qはそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、R11及びR12はそれぞれ独立にイオン性親水性基置換されたアルキル基を示し、A1はC1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基等を示す。

概要

背景

各種カラー記録方法の中で、その代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる記録方法は、インク吐出方式が各種開発されている。これらは、いずれもインクの小液滴を発生させ、これを種々の記録メディア(紙、フィルム布帛等)に付着させ記録を行うものである。この方法は、記録ヘッドと記録メディアとが直接接触しないため、音の発生がなく静かである。また、小型化、高速化、及びカラー化が容易であるという特徴を有するため、近年急速に普及し、今後とも大きな伸長が期待されている。

従来、万年筆フェルトペンインクジェット記録等の各種の記録用インクに使用される色素は、水溶性の色素と水不溶性の色素との2種類に大別される。水溶性の色素としては、直接染料酸性染料反応染料等が挙げられる。また、水不溶性の染料としては、顔料分散染料溶剤染料等が挙げられる。これらの色素のうち染料は、顔料と比較して彩度等に優れ、高画質記録画像が得られるとされている。しかし、耐光性等の記録画像の堅牢性は、顔料に対して劣るとされている。

ここで耐光性とは、記録画像に付着した色素が太陽光蛍光灯の光等の各種の光に暴露されることにより分解し、記録画像を変退色させるという現象に対する耐性のことである。
インクジェット記録の特徴の1つとして、写真画質の記録画像が得られることが挙げられる。写真画質の記録画像を得る方法の1つとして、インク受容層を有する記録メディアの使用が挙げられる。そのようなインク受容層は、インクの乾燥を早め、また色にじみの少ない高画質な画像を得るために、一般には多孔性白色無機物を含有する。しかし、そのような記録メディアにおいて、光による変退色現象が顕著に観察される。この理由から、記録画像の耐光性の向上は、インクジェット記録の分野における重要な技術課題の1つとされている。

水溶性及び鮮明性に優れる公知のインクジェット用のイエロー色素として、特許文献1〜3には、C.I.ダイレクトイエロー132が開示されている。また、特許文献4には、各種の堅牢性に優れたインクジェット用のイエロー色素が開示されている。

概要

下記式(1)で表される化合物又はその塩、及びそれを含有するインクを提供する。式中、Qはそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、R11及びR12はそれぞれ独立にイオン性親水性基置換されたアルキル基を示し、A1はC1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基等を示す。

目的

本発明は、耐光性に優れる記録画像が得られる水溶性アゾ化合物、及びそれを含有する各種の記録用、特にインクジェット記録用イエローインクを提供する

効果

実績

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- 件

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請求項1

下記式(1)若しくは(2)で表される化合物又はその塩。[式(1)中、Qはそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、R11及びR12はそれぞれ独立にイオン性親水性基置換されたアルキル基を示す。A1は下記式(A1−1)で表される基、下記式(A1−2)で表される基、C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基、モノC1−C6アルキル置換アミノ基、水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基、下記式(A1−3)で表される基、下記式(A1−4)で表される基、又は環状アミン基を示す。][式(A1−1)中、RA11は分岐鎖状のアルキレン基を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。][式(A1−2)中、nは1〜6の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。][式(A1−3)中、mは1〜6の整数を示し、nは1〜5の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。][式(A1−4)中、nは2〜6の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。][式(2)中、Q21〜Q24はそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、R21〜R24はそれぞれ独立にイオン性親水性基で置換されたアルキル基を示す。A2は2価の基を示す。]

請求項2

前記式(1)で表される化合物が下記式(1−1)で表される請求項1に記載の化合物又はその塩。[式(1−1)中、Q及びA1は前記式(1)におけるのと同じ意味を示し、xはそれぞれ独立に2〜4の整数を示す。]

請求項3

前記式(1−1)において、Qが塩素原子である請求項2に記載の化合物又はその塩。

請求項4

前記式(1−1)において、xが3である請求項2又は3に記載の化合物又はその塩。

請求項5

前記式(1)で表される化合物が下記式(1−11)〜(1−15)のいずれかで表される請求項1に記載の化合物又はその塩。

請求項6

前記式(A1−2)において、nが2である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。

請求項7

前記式(1)で表される化合物が下記式(1−16)で表される請求項1に記載の化合物又はその塩。

請求項8

前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が下記式(A1−5)で表される基である請求項2に記載の化合物又はその塩。[式(A1−5)中、RA12はC1−C3アルキル基を示し、nは1〜6の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

請求項9

前記式(A1−5)において、nが3である請求項8に記載の化合物又はその塩。

請求項10

前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1がモノC1−C4アルキル置換アミノ基である請求項2に記載の化合物又はその塩。

請求項11

前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が直鎖のモノC1−C4アルキル置換アミノ基である請求項10に記載の化合物又はその塩。

請求項12

前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が下記式(A1−6)で表される基である請求項2に記載の化合物又はその塩。[式(A1−6)中、RA13は水酸基を2つ以上有するC2−C6アルキル基を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

請求項13

前記式(A1−6)において、RA13が水酸基を2つ有するC2−C4アルキル基である請求項12に記載の化合物又はその塩。

請求項14

前記式(1)において、A1が下記式(A1−7)又は(A1−8)で表される基である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。[式(A1−7)及び(A1−8)中、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

請求項15

前記式(A1−3)において、mが2である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。

請求項16

前記式(1)で表される化合物が下記式(1−17)又は(1−18)で表される請求項1に記載の化合物又はその塩。

請求項17

前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が前記式(1−4)におけるnが3である基である請求項2に記載の化合物又はその塩。

請求項18

前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が下記式(A1−9)で表される基である請求項2に記載の化合物又はその塩。[式(A1−9)中、RA14〜RA21はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

請求項19

前記式(A1−9)において、RA14〜RA21が水素原子である請求項18に記載の化合物又はその塩。

請求項20

前記式(2)で表される化合物が下記式(2−1)で表される請求項1に記載の化合物又はその塩。[式(2−1)中、Q21〜Q24及びA2は前記式(2)におけるのと同じ意味を示し、xはそれぞれ独立に2〜4の整数を示す。]

請求項21

前記式(2−1)において、Q21〜Q24が塩素原子である請求項20に記載の化合物又はその塩。

請求項22

前記式(2−1)において、xが3である請求項20又は21に記載の化合物又はその塩。

請求項23

前記式(2−1)において、Q21〜Q24が塩素原子であり、xが3であり、A2が1,4−ピペラジンジイル基である請求項20に記載の化合物又はその塩。

請求項24

請求項1〜23のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有するインク

請求項25

水溶性有機溶剤をさらに含有する請求項24に記載のインク。

請求項26

請求項24又は25に記載のインクのインクジェット記録における使用。

請求項27

請求項24又は25に記載のインクの液滴を、記録信号に応じて吐出させて記録メディアに付着させるインクジェット記録方法

請求項28

前記記録メディアが、普通紙又はインク受容層を有するシートである請求項27に記載のインクジェット記録方法。

請求項29

(a)請求項1〜23のいずれか1項に記載の化合物又はその塩、及び(b)請求項24又は25に記載のインク、のいずれかが付着した記録メディア。

請求項30

請求項24又は25に記載のインクを含む容器装填されたインクジェットプリンタ

技術分野

0001

本発明は、水溶性アゾ化合物又はその塩、その水溶性アゾ化合物又はその塩を含有するインク、そのインクを用いるインクジェット記録方法、そのインクを含む容器装填されたインクジェットプリンタ、並びにその水溶性アゾ化合物若しくはその塩又はインクが付着した記録メディアに関する。

背景技術

0002

各種カラー記録方法の中で、その代表的方法の1つであるインクジェットプリンタによる記録方法は、インクの吐出方式が各種開発されている。これらは、いずれもインクの小液滴を発生させ、これを種々の記録メディア(紙、フィルム布帛等)に付着させ記録を行うものである。この方法は、記録ヘッドと記録メディアとが直接接触しないため、音の発生がなく静かである。また、小型化、高速化、及びカラー化が容易であるという特徴を有するため、近年急速に普及し、今後とも大きな伸長が期待されている。

0003

従来、万年筆フェルトペンインクジェット記録等の各種の記録用インクに使用される色素は、水溶性の色素と水不溶性の色素との2種類に大別される。水溶性の色素としては、直接染料酸性染料反応染料等が挙げられる。また、水不溶性の染料としては、顔料分散染料溶剤染料等が挙げられる。これらの色素のうち染料は、顔料と比較して彩度等に優れ、高画質記録画像が得られるとされている。しかし、耐光性等の記録画像の堅牢性は、顔料に対して劣るとされている。

0004

ここで耐光性とは、記録画像に付着した色素が太陽光蛍光灯の光等の各種の光に暴露されることにより分解し、記録画像を変退色させるという現象に対する耐性のことである。
インクジェット記録の特徴の1つとして、写真画質の記録画像が得られることが挙げられる。写真画質の記録画像を得る方法の1つとして、インク受容層を有する記録メディアの使用が挙げられる。そのようなインク受容層は、インクの乾燥を早め、また色にじみの少ない高画質な画像を得るために、一般には多孔性白色無機物を含有する。しかし、そのような記録メディアにおいて、光による変退色現象が顕著に観察される。この理由から、記録画像の耐光性の向上は、インクジェット記録の分野における重要な技術課題の1つとされている。

0005

水溶性及び鮮明性に優れる公知のインクジェット用のイエロー色素として、特許文献1〜3には、C.I.ダイレクトイエロー132が開示されている。また、特許文献4には、各種の堅牢性に優れたインクジェット用のイエロー色素が開示されている。

先行技術

0006

特開平11−70729号公報
特許第3346755号公報
特許第4100880号公報
国際公開第2011/122427号

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、耐光性に優れる記録画像が得られる水溶性アゾ化合物、及びそれを含有する各種の記録用、特にインクジェット記録用イエローインクを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の下記式で表される水溶性アゾ化合物又はその塩、及びそれを含有するインクが上記課題を解決するものであることを見出し、本発明を完成させた。

0009

すなわち、本発明は、以下の1)〜30)に関する。
1)
下記式(1)若しくは(2)で表される化合物又はその塩。



[式(1)中、Qはそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、R11及びR12はそれぞれ独立にイオン性親水性基置換されたアルキル基を示す。A1は下記式(A1−1)で表される基、下記式(A1−2)で表される基、C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基、モノC1−C6アルキル置換アミノ基、水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基、下記式(A1−3)で表される基、下記式(A1−4)で表される基、又は環状アミン基を示す。]



[式(A1−1)中、RA11は分岐鎖状のアルキレン基を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]



[式(A1−2)中、nは1〜6の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]



[式(A1−3)中、mは1〜6の整数を示し、nは1〜5の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]



[式(A1−4)中、nは2〜6の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]



[式(2)中、Q21〜Q24はそれぞれ独立にハロゲン原子を示し、R21〜R24はそれぞれ独立にイオン性親水性基で置換されたアルキル基を示す。A2は2価の基を示す。]

0010

2)
前記式(1)で表される化合物が下記式(1−1)で表される1)に記載の化合物又はその塩。



[式(1−1)中、Q及びA1は前記式(1)におけるのと同じ意味を示し、xはそれぞれ独立に2〜4の整数を示す。]

0011

3)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子である2)に記載の化合物又はその塩。

0012

4)
前記式(1−1)において、xが3である2)又は3)に記載の化合物又はその塩。

0013

5)
前記式(1)で表される化合物が下記式(1−11)〜(1−15)のいずれかで表される1)に記載の化合物又はその塩。

0014

6)
前記式(A1−2)において、nが2である1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。

0015

7)
前記式(1)で表される化合物が下記式(1−16)で表される1)に記載の化合物又はその塩。

0016

8)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が下記式(A1−5)で表される基である2)に記載の化合物又はその塩。



[式(A1−5)中、RA12はC1−C3アルキル基を示し、nは1〜6の整数を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

0017

9)
前記式(A1−5)において、nが3である8)に記載の化合物又はその塩。

0018

10)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1がモノC1−C4アルキル置換アミノ基である2)に記載の化合物又はその塩。

0019

11)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が直鎖のモノC1−C4アルキル置換アミノ基である10)に記載の化合物又はその塩。

0020

12)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が下記式(A1−6)で表される基である2)に記載の化合物又はその塩。



[式(A1−6)中、RA13は水酸基を2つ以上有するC2−C6アルキル基を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

0021

13)
前記式(A1−6)において、RA13が水酸基を2つ有するC2−C4アルキル基である12)に記載の化合物又はその塩。

0022

14)
前記式(1)において、A1が下記式(A1−7)又は(A1−8)で表される基である1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。



[式(A1−7)及び(A1−8)中、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

0023

15)
前記式(A1−3)において、mが2である1)〜4)のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。

0024

16)
前記式(1)で表される化合物が下記式(1−17)又は(1−18)で表される1)に記載の化合物又はその塩。

0025

17)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が前記式(1−4)におけるnが3である基である2)に記載の化合物又はその塩。

0026

18)
前記式(1−1)において、Qが塩素原子であり、xが3であり、A1が下記式(A1−9)で表される基である2)に記載の化合物又はその塩。



[式(A1−9)中、RA14〜RA21はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を示し、*はトリアジン環との結合位置を示す。]

0027

19)
前記式(A1−9)において、RA14〜RA21が水素原子である18)に記載の化合物又はその塩。

0028

20)
前記式(2)で表される化合物が下記式(2−1)で表される1)に記載の化合物又はその塩。



[式(2−1)中、Q21〜Q24及びA2は前記式(2)におけるのと同じ意味を示し、xはそれぞれ独立に2〜4の整数を示す。]

0029

21)
前記式(2−1)において、Q21〜Q24が塩素原子である20)に記載の化合物又はその塩。

0030

22)
前記式(2−1)において、xが3である20)又は21)に記載の化合物又はその塩。

0031

23)
前記式(2−1)において、Q21〜Q24が塩素原子であり、xが3であり、A2が1,4−ピペラジンジイル基である20)に記載の化合物又はその塩。

0032

24)
1)〜23)のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有するインク。
25)
水溶性有機溶剤をさらに含有する24)に記載のインク。
26)
24)又は25)に記載のインクのインクジェット記録における使用。
27)
24)又は25)に記載のインクの液滴を、記録信号に応じて吐出させて記録メディアに付着させるインクジェット記録方法。
28)
前記記録メディアが、普通紙又はインク受容層を有するシートである27)に記載のインクジェット記録方法。
29)
(a)1)〜23)のいずれか1項に記載の化合物又はその塩、及び
(b)24)又は25)に記載のインク、
のいずれかが付着した記録メディア。
30)
24)又は25)に記載のインクを含む容器が装填されたインクジェットプリンタ。

発明の効果

0033

本発明によれば、耐光性に優れる記録画像が得られる水溶性アゾ化合物、及びそれを含有する各種の記録用、特にインクジェット記録用のイエローインクを提供することができる。

0034

本発明の水溶性アゾ化合物(上記式(1)若しくは(2)で表される化合物又はその塩)は、水溶性のイエロー色素である。本明細書においては特に断りがない限り、イオン性親水性基のうち酸性官能基は、実施例等を含めて遊離酸の形で表す。
また、本明細書においては特に断りがない限り、イオン性親水性基を有する「化合物」は、「化合物又はその塩」の両方を含む意味として用いる。
また、本明細書においては特に断りがない限り、「%」及び「部」は、実施例等も含めて質量基準である。

0035

[式(1)で表される化合物]
上記式(1)において、Qは、ハロゲン原子を示す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子が挙げられる。これらの中では、フッ素原子又は塩素原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。

0036

上記式(1)において、R11及びR12はそれぞれ独立に、イオン性親水性基で置換されたアルキル基を示す。
アルキル基部分炭素数は、2〜4が好ましく、3がより好ましい。
イオン性親水性基としては、スルホ基カルボキシ基ホスホ基、及び4級アンモニウム基から選択される基が挙げられる。これらの中では、スルホ基、カルボキシ基、及びホスホ基から選択される基が好ましく、スルホ基及びカルボキシ基から選択される基がより好ましく、スルホ基がさらに好ましい。イオン性親水性基の置換数は特に制限されないが、通常1〜5個、好ましくは1〜4個、より好ましくは1〜3個、さらに好ましくは1個又は2個、特に好ましくは1個である。

0037

イオン性親水性基で置換されたアルキル基の具体例としては、例えば、スルホメチル基スルホエチル基、2,3−ジスルホプロピル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基、5−スルホペンチル基、6−スルホヘキシル基、7−スルホヘプチル基、8−スルホオクチル基、カルボキシメチル基カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、5−カルボキシペンチル基、6−カルボキシヘキシル基、7−カルボキシヘプチル基、8−カルボキシオクチル基、ホスホメチル基、ホスホエチル基、3−ホスホプロピル基、4−ホスホブチル基、5−ホスホペンチル基、6−ホスホヘキシル基、7−ホスホヘプチル基、8−ホスホオクチル基、トリメチルアンモニウムメチル基、トリメチルアンモニウムエチル基、3−トリメチルアンモニウムプロピル基、4−トリメチルアンモニウムブチル基、5−トリメチルアンモニウムペンチル基、6−トリメチルアンモニウムヘキシル基、7−トリメチルアンモニウムヘプチル基、8−トリメチルアンモニウムオクチル基、2−メチル−3−スルホプロピル基、2,2−ジメチル−3−スルホプロピル基、4−スルホシクロヘキシル基、2,5−ジスルホシクロヘキシルメチル基等が挙げられ、3−スルホプロピル基が好ましい。

0038

上記式(1)において、A1は、上記式(A1−1)で表される基、上記式(A1−2)で表される基、C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基、モノC1−C6アルキル置換アミノ基、水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基、上記式(A1−3)で表される基、上記式(A1−4)で表される基、又は環状アミン基を示す。A1の詳細については後述する。

0039

上記式(1)で表される化合物のうち好ましい化合物が、上記式(1−1)で表される化合物である。上記式(1−1)において、Q及びA1は、好ましいもの等を含めて上記式(1)におけるのと同じ意味を示す。上記式(1−1)において、xはそれぞれ独立に2〜4の整数を示し、3が好ましい。

0040

(式(A1−1)で表される基)
上記式(A1−1)において、RA11は、分岐鎖状のアルキレン基を示す。RA11の炭素数の範囲は、通常2〜20、好ましくは3〜12、より好ましくは3〜8、さらに好ましくは3〜6である。上記式(A1−1)で表される基の具体例としては、例えば、イソプロピレン基、イソブチレン基、s−ブチレン基、t−ブチレン基、1−メチル−n−ブチレン基、2−メチル−n−ブチレン基、3−メチル−n−ブチレン基、1,1−ジメチル−n−プロピレン基、1,2−ジメチル−n−プロピレン基、2,2−ジメチル−n−プロピレン基、1−エチル−n−プロピレン基、n−ヘキシレン基、1−メチル−n−ペンチレン基、2−メチル−n−ペンチレン基、3−メチル−n−ペンチレン基、4−メチル−n−ペンチレン基、1,1−ジメチル−n−ブチレン基、1,2−ジメチル−n−ブチレン基、1,3−ジメチル−n−ブチレン基、2,2−ジメチル−n−ブチレン基、2,3−ジメチル−n−ブチレン基、3,3−ジメチル−n−ブチレン基、1−エチル−n−ブチレン基、2−エチル−n−ブチレン基、1,1,2−トリメチル−n−プロピレン基、1,2,2−トリメチル−n−プロピレン基、1−エチル−1−メチル−n−プロピレン基、1−エチル−2−メチル−n−プロピレン基等が挙げられ、イソブチレン基又は3−メチル−n−ブチレン基が好ましい。

0041

上記式(1)中のA1が上記式(A1−1)で表される基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−11)〜(1−15)で表される化合物が挙げられる。

0042

(式(A1−2)で表される基)
上記式(A1−2)において、nは1〜6の整数を示し、2〜5の整数が好ましく、2がより好ましい。

0043

上記式(1)中のA1が上記式(A1−2)で表される基である化合物の具体例を下記表1及び表2に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表1及び表2中の略号等は、以下の意味を表す。
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0044

0045

0046

上記式(1)中のA1が上記式(A1−2)で表される基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−16)で表される化合物が挙げられる。

0047

(C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基)
C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基におけるアルキル部分の炭素数は、1〜6が好ましく、2〜5がより好ましく、3がさらに好ましい。C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基におけるC1−C3アルコキシ基の置換数は、通常1個又は2個、好ましくは1個である。

0048

C1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基の中でも、上記式(A1−5)で表される基が好ましい。上記式(A1−5)において、RA12はC1−C3アルキル基を示す。また、上記式(A1−5)において、nは1〜6の整数を示し、2〜5の整数が好ましく、3がより好ましい。

0049

上記式(1)中のA1がC1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基である化合物の具体例を下記表3〜表14に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表3〜表14中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0050

0051

0052

0053

0054

0055

0056

0057

0058

0059

0060

0061

0062

上記式(1)中のA1がC1−C3アルコキシ置換アルキルアミノ基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−1)におけるQが塩素原子であり、xが3であり、A1が上記式(A1−5)で表される基であり、上記式(A1−5)におけるnが3である化合物が挙げられる。

0063

(モノC1−C6アルキル置換アミノ基)
モノC1−C6アルキル置換アミノ基の具体例としては、例えば、モノメチルアミノ基、モノエチルアミノ基、モノn−プロピルアミノ基、モノイソプロピルアミノ基、モノn−ブチルアミノ基、モノs−ブチルアミノ基、モノt−ブチルアミノ基、モノn−ペンチルアミノ基、モノn−ヘキシルアミノ基等が挙げられる。これらの中でも、モノC1−C4アルキル置換アミノ基が好ましく、モノメチルアミノ基、モノエチルアミノ基、モノn−プロピルアミノ基、モノn−ブチルアミノ基等の直鎖のモノC1−C4アルキル置換アミノ基がより好ましい。

0064

上記式(1)中のA1がモノC1−C6アルキル置換アミノ基である化合物の具体例を下記表15〜表20に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表15〜表20中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0065

0066

0067

0068

0069

0070

0071

上記式(1)中のA1がモノC1−C6アルキル置換アミノ基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−1)におけるQが塩素原子であり、xが3であり、A1がモノC1−C4アルキル置換アミノ基である化合物が挙げられ、より好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−1)におけるQが塩素原子であり、xが3であり、A1が直鎖のモノC1−C4アルキル置換アミノ基である化合物が挙げられる。

0072

(水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基)
水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基における水酸基の置換数は、通常2個又は3個、好ましくは2個である。水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基は、上記式(A1−6)で表される基であることが好ましい。上記式(A1−6)において、RA13は水酸基を2つ以上有するC2−C6アルキル基を示し、好ましくは水酸基を2つ有するC2−C4アルキル基である。

0073

水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基の具体例としては、例えば、1,2−ジヒドロキシエチルアミノ基、1,1−ジヒドロキシエチルアミノ基、1,2−ジヒドロキシプロピルアミノ基、1,2−ジヒドロキシブチルアミノ基、1,2−ジヒドロキシペンチルアミノ基、1,2−ジヒドロキシヘキシルアミノ基、1,2,3−トリヒドロキシヘキシルアミノ基等の水酸基を2つ以上有するモノC2−C6直鎖アルキル置換アミノ基;1,1’−ジヒドロキシイソプロピルアミノ基、1,1’−ジヒドロキシペンチルアミノ基等の水酸基を2つ以上有するモノC2−C6分岐アルキル置換アミノ基;などが挙げられる。これらの中でも、上記式(A1−7)又は(A1−8)で表される基が好ましい。

0074

上記式(1)中のA1が水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基である化合物の具体例を下記表21〜表25に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表21〜表25中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0075

0076

0077

0078

0079

0080

上記式(1)中のA1が水酸基を2つ以上有するモノC2−C6アルキル置換アミノ基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−1)におけるQが塩素原子であり、xが3であり、A1が上記式(A1−7)又は(A1−8)で表される基である化合物が挙げられる。

0081

(式(A1−3)で表される基)
上記式(A1−3)において、mは1〜6の整数を示し、2〜5の整数が好ましく、2がより好ましい。nは1〜5の整数を示し、1〜3の整数が好ましい。

0082

上記式(1)中のA1が上記式(A1−3)で表される基である化合物の具体例を下記表26〜表31に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表26〜表31中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0083

0084

0085

0086

0087

0088

0089

上記式(1)中のA1が上記式(A1−3)で表される基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−17)又は(1−18)で表される化合物が挙げられる。

0090

(式(A1−4)で表される基)
上記式(A1−4)において、nは2〜6の整数を示し、3が好ましい。

0091

上記式(1)中のA1が上記式(A1−4)で表される基である化合物の具体例を下記表32〜表37に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表32〜表37中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0092

0093

0094

0095

0096

0097

0098

上記式(1)中のA1が上記式(A1−4)で表される基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−1)におけるQが塩素原子であり、xが3であり、A1が上記式(A1−4)におけるnが3である化合物が挙げられる。

0099

(環状アミン基)
環状アミン基としては、環構成原子として窒素原子を1個有する3〜5員環の基が好ましく、窒素原子を1個有する5員環の基がより好ましい。窒素原子を1個有する3〜5員環としては、アジリジン環アゼチジン環、ピロリジン環等が挙げられる。環状アミン基の中でも、上記式(A1−9)で表されるものが好ましい。

0100

上記式(A1−9)において、RA14〜RA21はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を示す。置換基としては、特に限定されないが、例えば、水酸基、置換又は非置換のC1−C4アルキル基、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシ基、ホスホ基、置換又は非置換のアミノ基、ニトロ基シアノ基、アルコキシ基、フェニル基ナフチル基等が挙げられる。

0101

C1−C4アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基等が挙げられる。C1−C4アルキル基が置換基を有する場合の置換基としては、特に限定されないが、例えば、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシ基、ホスホ基、置換又は非置換のアミノ基、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。

0102

ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。

0103

置換のアミノ基としては、例えば、モノ(C1−C4アルキル)アミノ基、ジメチルアミノ基エチルメチルアミノ基等が挙げられる。

0104

アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基エトキシ基プロポキシ基等のC1−C4アルコキシ基が挙げられる。

0105

上記式(A1−9)において、RA14〜RA21は、いずれも水素原子であることが好ましい。

0106

上記式(1)中のA1が環状アミン基である化合物の具体例を下記表38及び表39に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表38及び表39中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0107

0108

0109

上記式(1)中のA1が環状アミン基である場合、好ましい化合物としては、例えば、上記式(1−1)におけるQが塩素原子であり、xが3であり、A1が上記式(A1−9)で表される基であり、上記式(A1−9)におけるRA14〜RA21がいずれも水素原子である化合物が挙げられる。

0110

上述した全ての成分及び事項について、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましく、より好ましいもの同士の組み合わせはさらに好ましい。好ましいものとより好ましいものとの組み合わせ等についても同様である。

0111

上記式(1)で表される化合物は、例えば次のようにして製造することができる。なお、下記式(10−1)〜(14)において適宜使用されるQ、R11、R12、及びA1は、それぞれ上記式(1)におけるのと同じ意味を示す。

0112

まず、特開2004−75719号公報に記載の方法に準じて、2−アミノ−4−ハロゲノフェノール原料として得られる下記式(10−1)で表される化合物を、重亜硫酸ナトリウム及びホルマリンを用いて下記式(11)で表されるメチル−ω−スルホン酸誘導体に変換する。次いで、常法により、下記式(12)で表される化合物をジアゾ化し、先に得られた下記式(11)で表されるメチル−ω−スルホン酸誘導体と、反応温度0〜15℃、pH4〜6でカップリング反応を行う。引き続き、反応温度80〜95℃、pH10.5〜11.5で加水分解反応を行うことにより、下記式(13−1)で表される化合物を得る。また、下記式(10−1)で表される化合物の代わりに下記式(10−2)で表される化合物を用いる以外は上記と同様にして、下記式(13−2)で表される化合物を得る。

0113

0114

0115

0116

0117

次いで、上記式(13−1)で表される化合物(1当量)、上記式(13−2)で表される化合物(1当量)、及びハロゲン化シアヌル塩化シアヌル等、1当量)を、反応温度15〜45℃、pH5〜8で縮合することにより、下記式(14)で表される化合物を得る。なお、上記式(13−1)で表される化合物(1当量)及び上記式(13−2)で表される化合物(1当量)の一方の化合物とハロゲン化シアヌル(1当量)とを反応させた後、得られた反応物と他方の化合物とをさらに反応させてもよい。

0118

0119

次いで、上記式(14)で表される化合物と、式H−A1で表される化合物とを、反応温度55〜95℃、pH6〜9で反応させることにより、脱HCl反応が起こり、上記式(1)で表される化合物を得ることができる。

0120

[式(2)で表される化合物]
上記式(2)において、Q21〜Q24はそれぞれ独立に、ハロゲン原子を示す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及びヨウ素原子が挙げられる。これらの中では、フッ素原子又は塩素原子が好ましく、塩素原子がより好ましい。

0121

上記式(2)において、R21〜R24はそれぞれ独立に、イオン性親水性基で置換されたアルキル基を示す。
アルキル基部分の炭素数は、通常1〜4、好ましくは1〜3、より好ましくは3である。
イオン性親水性基としては、スルホ基、カルボキシ基、ホスホ基、及び4級アンモニウム基から選択される基が挙げられる。これらの中では、スルホ基、カルボキシ基、及びホスホ基から選択される基が好ましく、スルホ基及びカルボキシ基から選択される基がより好ましく、スルホ基がさらに好ましい。イオン性親水性基の置換数は特に制限されないが、通常1〜5個、好ましくは1〜4個、より好ましくは1〜3個、さらに好ましくは1個又は2個、特に好ましくは1個である。

0122

イオン性親水性基で置換されたアルキル基の具体例としては、例えば、スルホメチル基、スルホエチル基、2,3−ジスルホプロピル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基、5−スルホペンチル基、6−スルホヘキシル基、7−スルホヘプチル基、8−スルホオクチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、5−カルボキシペンチル基、6−カルボキシヘキシル基、7−カルボキシヘプチル基、8−カルボキシオクチル基、ホスホメチル基、ホスホエチル基、3−ホスホプロピル基、4−ホスホブチル基、5−ホスホペンチル基、6−ホスホヘキシル基、7−ホスホヘプチル基、8−ホスホオクチル基、トリメチルアンモニウムメチル基、トリメチルアンモニウムエチル基、3−トリメチルアンモニウムプロピル基、4−トリメチルアンモニウムブチル基、5−トリメチルアンモニウムペンチル基、6−トリメチルアンモニウムヘキシル基、7−トリメチルアンモニウムヘプチル基、8−トリメチルアンモニウムオクチル基、2−メチル−3−スルホプロピル基、2,2−ジメチル−3−スルホプロピル基、4−スルホシクロヘキシル基、2,5−ジスルホシクロヘキシルメチル基等が挙げられ、3−スルホプロピル基が好ましい。

0123

上記式(2)において、A2は、2価の基を示す。2価の基としては、例えば、アルキレンジアミノ基含窒素複素環基アリーレンジアミノ基、アミノアルキルチオ基、及びアミノアリールチオ基が挙げられる。これらの中では、アルキレンジアミノ基及び含窒素複素環基が好ましく、含窒素複素環基がより好ましい。

0124

アルキレンジアミノ基としては、アルキレン部分が直鎖、分岐鎖、又は環状のものが挙げられる。アルキレン部分は、直鎖又は分岐鎖が好ましく、直鎖がより好ましい。アルキレン部分の炭素数は、通常2〜12、好ましくは2〜8、より好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4である。アルキレンジアミノ基の具体例としては、例えば、1,2−エチレンジアミノ、1,2−プロピレンジアミノ、1,3−プロピレンジアミノ、1,2−ブチレンジアミノ、1,4−ブチレンジアミノ、1,2−ペンチレンジアミノ、1,5−ペンチレンジアミノ、1,2−へキシレンジアミノ、1,6−へキシレンジアミノ、2−メチル−1,3−プロピレンジアミノ、1,2−シクロペンチレンジアミノ、1,2−シクロヘキシレンジアミン、1,4−ピペラジニル等が挙げられる。これらの中では、1,4−ピペラジニルが好ましい。

0125

含窒素複素環基としては、環構成原子として窒素原子を2個有する4〜9員環(好ましくは5〜7員環、より好ましくは5又は6員環、さらに好ましくは6員環)の含窒素複素環基が挙げられる。含窒素複素環基の具体例としては、例えば、1,2−ジアゼチジン、ピラゾリジンヘキサヒドロピリダジンヘキサヒドロピリミジンピペラジン、1,2−ジアゼパン、1,3−ジアゼパン、1,4−ジアゼパン、1,2−ジアゾカン、1,4−ジアゾカン、1,4−ジアゾナン等が挙げられる。これらの中では、ピペラジン(特に1,4−ピペラジンジイル)が好ましい。

0126

アリーレンジアミノ基としては、炭素数が通常6〜14、好ましくは6〜10、より好ましくは6のアリーレンジアミノ基が挙げられる。アリーレンジアミノ基の具体例としては、例えば、1,2−フェニレンジアミノ、1,3−フェニレンジアミノ、1,4−フェニレンジアミノ、1,8−ナフチレンジアミノ、2,8−ナフチレンジアミノ等が挙げられる。

0127

アミノアルキルチオ基としては、アルキル部分が直鎖、分岐鎖、又は環状のものが挙げられる。アルキル部分の炭素数は、通常2〜12、好ましくは2〜8、より好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4である。アミノアルキルチオ基の具体例としては、例えば、アミノエチルチオアミノプロピルチオアミノブチルチオ、アミノペンチルチオ、アミノヘキシルチオ、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−チオ、2−アミノシクロヘキサン−1−チオ等が挙げられる。

0128

アミノアリールチオ基としては、炭素数が通常6〜14、好ましくは6〜10、より好ましくは6のアミノアリールチオ基が挙げられる。アミノアリールチオ基の具体例としては、例えば、2−アミノフェニルチオ、4−アミノフェニルチオ、8−アミノナフチル−2−チオ等が挙げられる。

0129

A2は通常1〜5個、好ましくは1〜4個、より好ましくは1〜3個、さらに好ましくは1個又は2個、特に好ましくは1個の置換基をさらに有することができる。置換基としては特に限定されず、例えば、ハロゲン原子、アルキル基、アラルキル基アルケニル基アルキニル基、アルコキシ基、アリール基ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アリールオキシ基シリルオキシ基ヘテロ環オキシ基アシルオキシ基カルバモイルオキシ基アルコキシカルボニルオキシ基アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル又はアリールスルホニルアミノ基メルカプト基アルキルチオ基アリールチオ基ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、アルキル又はアリールスルフィニル基、アルキル又はアリールスルホニル基アシル基アリールオキシカルボニル基アルコキシカルボニル基カルバモイル基等が挙げられる。

0130

上記式(2)で表される化合物のうち好ましい化合物が、上記式(2−1)で表される化合物である。上記式(2−1)において、Q21〜Q24及びA2は、好ましいもの等を含めて上記式(2)におけるのと同じ意味を示す。上記式(2−1)において、xはそれぞれ独立に2〜4の整数を示し、3が好ましい。

0131

上記式(2)で表される化合物の具体例を下記表40〜表46に示す。ただし、これらの具体例に限定される訳ではない。
表40〜表46中の略号等は、以下の意味を表す。
SMe:スルホメチル(*−CH2−SO3H)
2−SEt:2−スルホエチル(*−CH2CH2−SO3H)
3−SnPr:3−スルホ−n−プロピル(*−CH2CH2CH2−SO3H)
4−SnBu:3−スルホ−n−ブチル(*−CH2CH2CH2CH2−SO3H)
上記式中の「*」は、酸素原子との結合位置を示す。

0132

また、表40〜表46中の「A2」欄に記載した式(A2−1)〜(A2−5)は、それぞれ下記式で表される。下記式中の「*」は、トリアジン環との結合位置を示す。

0133

0134

0135

0136

0137

0138

0139

0140

0141

上記式(2)で表される好ましい化合物としては、例えば、上記式(2−1)におけるQ21〜Q24が塩素原子であり、xが3であり、A2が1,4−ピペラジンジイル基である化合物が挙げられる。

0142

上述した全ての成分及び事項について、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましく、より好ましいもの同士の組み合わせはさらに好ましい。好ましいものとより好ましいものとの組み合わせ等についても同様である。

0143

上記式(2)で表される化合物は、例えば次のようにして製造することができる。なお、下記式(20−1)〜(24)において適宜使用されるQ21〜Q24、R21〜R24、及びA2は、それぞれ上記式(2)におけるのと同じ意味を示す。

0144

まず、特開2004−75719号公報に記載の方法に準じて、2−アミノ−4−ハロゲノフェノールを原料として得られる下記式(20−1)で表される化合物を、重亜硫酸ナトリウム及びホルマリンを用いて下記式(21)で表されるメチル−ω−スルホン酸誘導体に変換する。次いで、常法により、下記式(22)で表される化合物をジアゾ化し、先に得られた下記式(21)で表されるメチル−ω−スルホン酸誘導体と、反応温度0〜15℃、pH4〜6でカップリング反応を行う。引き続き、反応温度80〜95℃、pH10.5〜11.5で加水分解反応を行うことにより、下記式(23−1)で表される化合物を得る。また、下記式(20−1)で表される化合物の代わりに下記式(20−2)〜(20−4)で表される化合物を用いる以外は上記と同様にして、下記式(23−2)〜(23−4)で表される化合物を得る。

0145

0146

0147

0148

0149

次いで、上記式(23−1)で表される化合物(1当量)、上記式(23−2)で表される化合物(1当量)、及びハロゲン化シアヌル(塩化シアヌル等、1当量)を、反応温度15〜45℃、pH5〜8で縮合することにより、下記式(24−1)で表される化合物を得る。なお、上記式(23−1)で表される化合物(1当量)及び上記式(23−2)で表される化合物(1当量)の一方の化合物とハロゲン化シアヌル(1当量)とを反応させた後、得られた反応物と他方の化合物とをさらに反応させてもよい。また、上記式(23−1)及び(23−2)で表される化合物の代わりに上記(23−3)及び(23−4)で表される化合物を用いる以外は上記と同様にして、下記式(24−2)で表される化合物を得る。

0150

0151

次いで、上記式(24−1)で表される化合物(1当量)、上記式(24−2)で表される化合物(1当量)、及び式H−A2−Hで表される化合物を、反応温度55〜95℃、pH6〜9で反応させることにより、脱HCl反応が起こり、上記式(2)で表される化合物を得ることができる。なお、上記式(24−1)で表される化合物(1当量)及び上記式(24−2)で表される化合物(1当量)の一方の化合物と式H−A2−Hで表される化合物とを反応させた後、得られた反応物と他の化合物とをさらに反応させてもよい。

0152

[式(1)又は(2)で表される化合物の塩等]
上記式(1)又は(2)で表される化合物の塩としては、無機陽イオン又は有機陽イオンとの塩が挙げられる。無機陽イオンとの塩の具体例としては、リチウム塩ナトリウム塩カリウム塩等のアルカリ金属塩アンモニウム塩;などが挙げられる。有機陽イオンとしては、例えば、下記式(3)で表される4級アンモニウムが挙げられるが、この例に限定されるものではない。

0153

0154

上記式(3)中、Z1〜Z4はそれぞれ独立に、水素原子、C1−C4アルキル基、ヒドロキシC1−C4アルキル基、又はヒドロキシC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基を示し、Z1〜Z4の少なくとも1つは水素原子以外の基である。

0155

Z1〜Z4におけるC1−C4アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられる。同様に、ヒドロキシC1−C4アルキル基の具体例としては、ヒドロキシメチル基ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基等が挙げられる。同様に、ヒドロキシC1−C4アルコキシC1−C4アルキル基の具体例としては、ヒドロキシエトキシメチル基、2−ヒドロキシエトキシエチル基、3−(ヒドロキシエトキシ)プロピル基、3−(ヒドロキシエトキシ)ブチル基、2−(ヒドロキシエトキシ)ブチル基等が挙げられる。

0156

上記塩の中では、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩モノイソプロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等の有機級アンモニウム塩;アンモニウム塩;などが好ましい。より好ましくは、リチウム塩、ナトリウム塩、及びアンモニウム塩である。
一般に化合物の塩は、その塩の種類により溶解性等の物理的な性質、及び/又はその塩を含有するインクの性能が変化する場合のあることが知られている。このため、目的とするインクの性能等に応じて、塩の種類を選択することも好ましく行われる。
上記式(1)又は(2)で表される化合物の塩は、単一の塩;複数の塩の混合物;遊離酸と、単一又は複数の塩との混合物;等のいずれとすることもできる。

0157

上記式(1)又は(2)で表される化合物は、互変異性体幾何異性体光学異性体構造異性体等の各種異性体構造をとり得る場合がある。その場合、上記式(1)又は(2)で表される化合物は、いずれかの構造、あるいは複数の構造が混在した状態で用いることも可能である。互変異性体とは、例えば一般的に知られる、1つの化合物が容易に一方から他方に相互変換しうる2種以上の異性体として存在するものを示す。幾何異性体とは、例えば一般的に知られる立体異性体一種であり、有機化合物においてはシス−トランス異性体を示す。光学異性体とは、例えば一般的に知られる立体異性体の一種であり、偏光面の回転の向きを異にする物質を示し、左対掌体、右対掌体、及びラセミ体がある。構造異性体とは、例えば一般的に知られる異性体の一種であり、組成式は等しいが、原子間の結合関係が異なる分子を示す。

0158

[インク]
本発明のインクは、上記式(1)又は(2)で表される化合物を含有するものである。このインクは、上記式(1)又は(2)で表される化合物を水性媒体(水、又は水と水溶性有機溶剤との混合溶液)に溶解し、必要に応じインク調製剤を添加して調製することができる。

0159

インクは、本発明の効果を阻害しない範囲で、その色相微調整する目的等から、上記式(1)又は(2)で表される化合物以外の公知のイエロー色素をさらに含有していてもよい。
また、例えば、ブラックレッドグリーン等の各色のインクを調製する目的で、上記式(1)又は(2)で表される化合物と、公知のマゼンタシアン等の色素とを併用することもできる。

0160

インクをインクジェットインクとして使用する場合、無機不純物含有量が少ないものを用いるのが好ましい。無機不純物とは、例えば、金属陽イオン塩化物塩化ナトリウム等)、硫酸塩(硫酸ナトリウム等)などを意味する。上記式(1)又は(2)で表される化合物の総質量に対して、無機不純物の総含有量は、通常1質量%以下であり、下限値は0質量%、すなわち検出機器検出限界以下でよい。色素中の無機不純物の含有量を減らす方法としては、例えば、逆浸透膜晶析、懸濁精製等により、色素を精製する方法が挙げられる。

0161

水溶性有機溶剤は、色素の溶解;組成物の乾燥の防止(湿潤状態の保持);組成物の粘度の調整;色素の記録メディアへの浸透の促進;組成物の表面張力の調整;組成物の消泡;等の効果を有するときがある。このため、上記インクは水溶性有機溶剤を含有するのが好ましい。

0162

水溶性有機溶剤としては、例えば、メタノールエタノールn−プロパノールイソプロパノールn−ブタノールイソブタノール、第二ブタノール、第三ブタノール等のC1−C4アルコール;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類2−ピロリドンN−メチル−2−ピロリドンヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オン、1,3−ジメチルヘキサヒドロピリミド−2−オン等の複素環式ケトンアセトンメチルエチルケトン、2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン等のケトン又はケトアルコールテトラヒドロフランジオキサン等の環状エーテルエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキシレングリコールジエチレングリコールトリエチレングリコールテトラエチレングリコールジプロピレングリコールポリエチレングリコールポリプロピレングリコールチオジグリコール等のC2−C6アルキレン単位を有するモノ、オリゴ、若しくはポリアルキレングリコール又はチオグリコールトリメチロールプロパングリセリンヘキサン−1,2,6−トリオール等のポリオール(好ましくはトリオール);エチレングリコールモノメチルエーテルエチレングリコールモノエチルエーテルジエチレングリコールモノメチルエーテルジエチレングリコールモノエチルエーテルジエチレングリコールモノブチルエーテルブチルカルビトール)、トリエチレングリコールモノメチルエーテルトリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールのC1−C4モノアルキルエーテルγ−ブチロラクトンジメチルスルホキシド;等が挙げられる。

0163

なお、上記の水溶性有機溶剤には、トリメチロールプロパン等のように、常温固体の物質も含まれている。すなわち、室温では固体であっても水溶性を示す物質であって、その物質を含有する水溶液が水溶性有機溶剤と同様の性質を示し、同じ効果を期待して使用することができる物質は、本明細書においては水溶性有機溶剤とする。そのような物質としては、例えば、固体の多価アルコール類、糖類、アミノ酸類等が挙げられる。

0164

インク調製剤としては、例えば、防腐防黴剤pH調整剤キレート試薬防錆剤紫外線吸収剤粘度調整剤、染料溶解剤褪色防止剤表面張力調整剤消泡剤等の公知の添加剤が挙げられる。

0165

防腐防黴剤としては、例えば、有機硫黄系、有機窒素硫黄系、有機ハロゲン系、ハロアリスルホン系、ヨードプロパギル系、N−ハロアルキルチオ系、ベンゾチアゾール系、ニトリル系、ピリジン系、8−オキシキノリン系、イソチアゾリン系、ジチオール系、ピリジンオキシド系、ニトロプロパン系、有機スズ系、フェノール系、第4アンモニウム塩系トリアジン系、チアジアジン系、アニリド系、アダマンタン系、ジチオカーバメイト系、ブロム化インダノン系、ベンジルブロムアセテート系、無機塩系等の化合物が挙げられる。
有機ハロゲン系化合物としては、例えば、ペンタクロロフェノールナトリウムが挙げられる。
ピリジンオキシド系化合物としては、例えば、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウムが挙げられる。
イソチアゾリン系化合物としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンマグネシウムクロライド、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンカルシウムクロライド等が挙げられる。
その他の防腐防黴剤としては、酢酸ナトリウムソルビン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウムアーチケミカル社製の商品プロクセルシリーズ(例えば、プロクセルGXL(S)及びXL−2(S)等)が挙げられる。

0166

pH調整剤は、インクの保存安定性を向上させる目的で、インクのpHを6.0〜11.0の範囲に制御できるものであれば任意の物質を使用することができる。例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン水酸化リチウム水酸化ナトリウム水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水酸化アンモニウム炭酸リチウム炭酸ナトリウム炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩タウリン等のアミノスルホン酸;等が挙げられる。

0169

紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物ベンゾトリアゾール系化合物桂皮酸系化合物、トリアジン系化合物スチルベン系化合物等が挙げられる。また、ベンズオキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤等も使用できる。

0170

粘度調整剤としては、水溶性有機溶剤の他に、水溶性高分子化合物が挙げられ、例えばポリビニルアルコールセルロース誘導体ポリアミンポリイミン等が挙げられる。

0171

染料溶解剤としては、例えば、尿素、ε−カプロラクタムエチレンカーボネート等が挙げられる。

0172

褪色防止剤は、画像の保存性を向上させる目的で使用される。褪色防止剤としては、各種の有機系及び金属錯体系の褪色防止剤を使用することができる。
有機系の褪色防止剤としては、例えば、ハイドロキノン類アルコキシフェノール類ジアルコキシフェノール類、フェノール類アニリン類アミン類インダン類クロマン類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類等が挙げられる。
金属錯体系の褪色防止剤としては、例えば、ニッケル錯体亜鉛錯体等が挙げられる。

0173

表面張力調整剤としては、界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、例えば、アニオン界面活性剤両性界面活性剤カチオン界面活性剤、及びノニオン界面活性剤分類することができる。

0175

カチオン界面活性剤としては、例えば、2−ビニルピリジン誘導体ポリ4−ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。

0176

両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインポリオクチルポリアミノエチルグリシン、その他イミダゾリン誘導体等が挙げられる。

0177

ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテルポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のエーテル系;ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステルソルビタンラウレートソルビタンモノステアレートソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエートポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系;2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール等のアセチレングリコール(アルコール)系;日信化学工業株式会社製の商品名サーフィノール104、同82、同465、オルフィンSTG;SIGMA−ALDRICH社製の商品名Tergitol15−S−7;等が挙げられる。

0178

消泡剤としては、例えば、高酸化油系化合物、グリセリン脂肪酸エステル系化合物、フッ素系化合物シリコーン系化合物等が挙げられる。

0179

インクの総質量に対して、上記式(1)又は(2)で表される化合物の総含有率は、通常0.1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは2〜8質量%である。同様に、水溶性有機溶剤の含有率は、通常0〜60質量%、好ましくは10〜50質量%である。同様に、インク調製剤の含有率は、通常0〜20質量%、好ましくは0〜15質量%である。インクは、上記式(1)又は(2)で表される化合物、並びに必要に応じて水溶性有機溶剤及びインク調製剤を含有し、これら以外の残部は水である。

0180

インクの表面張力は、通常25〜70mN/m、好ましくは25〜60mN/mである。インクの粘度は、30mPa・s以下が好ましく、20mPa・s以下がより好ましい。

0181

インクは、上記の各成分を必要に応じて混合することにより調製することができる。各成分を加える順序には特に制限はない。
インクの調製に用いる水は、イオン交換水蒸留水等の不純物が少ないものが好ましい。
また、調製したインクに対してメンブランフィルター等を用いた精密濾過を行うことができる。インクをインクジェットインクとして使用するときは、ノズル目詰まり等を防止する目的で、精密濾過を行うことが好ましい。精密濾過に使用するフィルター孔径は、通常1〜0.1μm、好ましくは0.8〜0.1μmである。

0182

インクは、印捺複写マーキング筆記製図スタンピング、記録等の各種の用途に使用することができる。それらの用途の中でも、インクジェット記録における使用に適する。

0183

[インクジェット記録方法、インクジェットプリンタ、及び記録メディア]
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクの液滴を、記録信号に応じて吐出させて記録メディアに付着させて記録を行う方法である。インクジェット方式としては、例えば、ピエゾ方式サーマルインクジェット方式等が挙げられる。本発明のインクは、いかなる方式のインクジェットインクとしても使用できる。

0184

本発明のインクジェット記録方法では、本発明のインクを単独で使用してもよく、他のインクと併用してもよい。例えば、フルカラーの記録画像を得る目的で、本発明のインクと、マゼンタ、シアン、グリーン、ブルー(又はバイオレット)、レッド、ブラック等から選択される1種又は2種以上のインクとを併用することもできる。

0185

記録メディアとしては、インク受容層を有するものと有さないものとに大別される。インクジェット記録方法に用いる記録メディアとしては、これらのいずれも好ましい。
具体的な記録メディアとしては、例えば、紙、フィルム、繊維又は布(セルロースナイロン羊毛等)、皮革カラーフィルター用基材等が挙げられる。

0186

インク受容層は、インクを吸収してその乾燥を早める等の作用を目的として、記録メディアに設けられる。インク受容層は、例えば、上記記録メディアにカチオン系ポリマー含浸又は塗工する方法;インク中の色素を吸収できる無機微粒子を、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーとともに記録メディアの表面に塗工する方法;等により設けられる。インク中の色素を吸収し得る無機微粒子としては、多孔質シリカアルミナゾル、特殊セラミックス等が挙げられる。
このようなインク受容層を有する記録メディアは、通常、インクジェット専用紙、インクジェット専用フィルム、光沢紙光沢フィルム等と呼ばれる。インク受容層を有する記録メディアの代表的な市販品の例としては、キヤノン株式会社製、商品名プロフェッショナルフォトペーパー、キヤノン写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]、及び光沢ゴールドセイコーエプソン株式会社製、商品名写真用紙クリスピア高光沢)、写真用紙(光沢);日本ヒュレットパッカード株式会社製、商品名アドバンスフォト用紙(光沢);富士フイルム株式会社製、商品名画彩写真仕上げPro;ブラザー工業株式会社製、商品名:写真光沢紙BP71G;等が挙げられる。

0187

インク受容層を有さない紙としては、普通紙等が挙げられる。市販されている普通紙のうち、インクジェット記録用としては、両面上質普通紙(セイコーエプソン株式会社製);PBPAPERGF−500(キヤノン株式会社製);Multipurpose Paper、All−in−one Printing Paper(Hewlett Packard社製)等が挙げられる。また、プレーンペーパーコピーPPC)用紙等も普通紙である。

0188

上記のうち、
(a)上記式(1)又は(2)で表される化合物、及び、
(b)上記式(1)又は(2)で表される化合物を含有するインク
のいずれかが付着した記録メディアは、本発明の範囲に含まれる。
また、上記式(1)又は(2)で表される化合物を含有するインクを含む容器が装填されたインクジェットプリンタも、本発明の範囲に含まれる。

0189

上述した全ての成分及び事項について、好ましいもの同士の組み合わせはより好ましく、より好ましいもの同士の組み合わせはさらに好ましい。好ましいものとより好ましいものとの組み合わせ等についても同様である。

0190

本発明の上記式(1)又は(2)で表される化合物は、水、及び水と水溶性有機溶剤との混合液に対する溶解性に優れる。
また、本発明のインクは、例えば、メンブランフィルターに対する濾過性が良好であるという特徴を有する。
本発明のインクは、各種の記録メディアに記録したときに、非常に鮮明で、彩度及び印字濃度が高く、理想的な色相のイエロー色の画像を与える。このため、写真画質のカラー画像を、記録メディアに忠実再現させることもできる。
本発明のインクは、長期間保存後の固体析出物性変化色相変化等もなく、貯蔵安定性が極めて良好である。
本発明のインクは、乾燥による固体の析出が非常に起こりにくい。このため、本発明のインクは、インクジェットプリンタの噴射器(記録ヘッド)の目詰まりを生じることがない。
本発明のインクは、比較的長い時間間隔においてインクを再循環させて使用する連続式インクジェットプリンタにおいても、オンデマンド式インクジェットプリンタによる断続的な使用においても、物理的性質の変化を起こさない。
本発明のインクを使用してインク受容層を有する記録メディアに記録した画像は、耐水性耐湿性耐オゾンガス性、耐擦性、耐光性等の各種堅牢性、特に耐光性が良好である。この理由から、写真画質で記録した画像の長期保存安定性も優れる。
本発明のインクを使用してインク受容層を有さない記録メディアに記録した画像は、彩度、明度、及び印字濃度等の発色性も優れる。

0191

以下に本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されない。
実施例中、反応温度は反応系内の温度である。特に断りの無い限り、反応等の各種の操作は、いずれも撹拌下に行った。
また、λmax(最大吸収波長)は、pH7〜8の水溶液中での測定値であり、小数点以下2桁目四捨五入して記載した。
なお、実施例で得られた本発明の化合物の水に対する溶解度は、室温において100g/L以上であった。

0192

[実施例1]
(工程1)
5−アミノ−2−クロロベンゼンスルホン酸20.8部を、水酸化ナトリウムでpH6に調整しながら水200部に溶解し、次いで亜硝酸ナトリウム7.2部を加えた。この溶液を0〜10℃で、5%塩酸200部中に30分間かけて滴下した後、10℃以下で1時間撹拌してジアゾ化反応を行い、ジアゾ反応液を調製した。
一方、2−(スルホプロポキシ)−5−クロロアニリン26.6部を、水酸化ナトリウムでpH7に調整しながら水130部に溶解し、10.4部の重亜硫酸ナトリウム及び8.6部の35%ホルマリンを用いて、常法によりメチル−ω−スルホン酸誘導体とした。得られたメチル−ω−スルホン酸誘導体を、先に調製したジアゾ反応液中に加え、0〜15℃、pH2〜4の条件下で24時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウムでpH11に調整した後、同pHを維持しながら80〜95℃で5時間撹拌し、さらに100部の塩化ナトリウムを加えて塩析し、析出固体濾過分離することにより、下記式(100)で表される化合物100部をウェットケーキとして得た。

0193

0194

(工程2)
250部の氷水中にライオン株式会社製、商品名:レオコールRTMTD90(界面活性剤)0.10部を加えて激しく撹拌し、その中に塩化シアヌル3.6部を添加し、0〜5℃で30分間撹拌し、懸濁液を得た。続いて、上記式(100)で表される化合物のウェットケーキ100部を水200部に溶解し、この溶液に上記の懸濁液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、pH6〜8、25〜45℃の条件下で6時間撹拌した。得られた液に、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を加え、pH7〜9、75〜90℃の条件下で4時間撹拌した。得られた反応液を20〜25℃まで冷却後、2−プロパノール2000部を加え、20〜25℃で2時間撹拌した。析出固体を濾過分離することによりウェットケーキ50.0部を得た。このウェットケーキを80℃の熱風乾燥機で乾燥することにより、下記式(101)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:416.6nm)11.5部を得た。

0195

0196

[実施例2]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりにDL−2−アミノ−1−ブタノール5.3部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(102)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.4nm)11.3部を得た。

0197

0198

[インクの調製]
下記表47に示した各成分を混合して溶液とした後、0.45μmのメンブランフィルターで精密濾過することにより、実施例1、2及び比較例1、2のインクを調製した。表中の数値は「部」を表し、「−」はその成分を含有していないことを表す。
下記表47中、「aq.NaOH」が「残部」とは、各成分の混合液に25%水酸化ナトリウム水溶液と水とを加え、各液のpHを8.0〜9.5に、且つ、液の総量を100部に調製したことを意味する。

0199

下記表47中の略号等は、以下の意味を表す。
式(101):上記式(101)で表される化合物
式(102):上記式(102)で表される化合物
式(300):下記式(300)で表される化合物
DY132:C.I.ダイレクトイエロー132
EDTA2Na:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
104PG50:サーフィノール104PG50(エアープロダクツジャパン株式会社製)

0200

0201

0202

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例1、2及び比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーン記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙4:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0203

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準ANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0204

キセノン耐光性試験
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の55%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記3段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表48に示す。
耐光性評価基準)
色素残存率が85%以上:A
色素残存率が81%以上85%未満:B
色素残存率が81%未満:C
(色素残存率の算出式
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0205

0206

表48から明らかなように、耐光性試験において、いずれの光沢紙においても実施例1、2は比較例1、2より優れる結果を示した。

0207

[実施例3]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりに2−(メチルアミノ)エタノール4.5部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(103)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.5nm)11.2部を得た。

0208

0209

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(103)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例3のインクを調製した。

0210

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例3及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙4:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0211

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にDIN NB、視野角2度、光源D65の条件で行った。

0212

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の70%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記4段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表49に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が90%以上:A
色素残存率が85%以上90%未満:B
色素残存率が81%以上85%未満:C
色素残存率が81%未満:D
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0213

0214

表49から明らかなように、耐光性試験において、いずれの光沢紙においても実施例3は比較例1、2より優れる結果を示した。

0215

[実施例4]
(工程1)
5−アミノ−2−クロロベンゼンスルホン酸17.3部を、水酸化ナトリウムでpH7に調整しながら水200部に溶解し、次いで亜硝酸ナトリウム7.2部を加えた。この溶液を0〜10℃で、5%塩酸200部中に30分間かけて滴下した後、10℃以下で1時間撹拌してジアゾ化反応を行い、ジアゾ反応液を調製した。
一方、2−(スルホプロポキシ)−5−クロロアニリン26.6部を、水酸化ナトリウムでpH7に調整しながら水130部に溶解し、10.4部の重亜硫酸ナトリウム及び8.6部の35%ホルマリンを用いて、常法によりメチル−ω−スルホン酸誘導体とした。得られたメチル−ω−スルホン酸誘導体を、先に調製したジアゾ反応液中に加え、0〜15℃、pH4〜6の条件下で24時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウムでpH11に調整した後、同pHを維持しながら80〜95℃で5時間撹拌し、さらに100部の塩化ナトリウムを加えて塩析し、析出固体を濾過分離することにより、上記式(100)で表される化合物100部をウェットケーキとして得た。

0216

(工程2)
250部の氷水中にライオン株式会社製、商品名:レオコールRTMTD90(界面活性剤)0.10部を加えて激しく撹拌し、その中に塩化シアヌル3.6部を添加し、0〜5℃で30分間撹拌し、懸濁液を得た。続いて、上記式(100)で表される化合物のウェットケーキ100部を水200部に溶解し、この溶液に上記の懸濁液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、pH6〜8、25〜45℃の条件下で6時間撹拌した。得られた液に、3−メトキシプロピルアミン3.4部を加え、pH7〜9、75〜90℃の条件下で2時間撹拌した。得られた反応液を20〜25℃まで冷却後、2−プロパノール2000部を加え、20〜25℃で2時間撹拌した。析出固体を濾過分離することによりウェットケーキ103.3部を得た。このウェットケーキを80℃の熱風乾燥機で乾燥することにより、下記式(104)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:408.0nm)13.3部を得た。

0217

0218

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(104)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例4のインクを調製した。

0219

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例4及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙4:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0220

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にDIN NB、視野角2度、光源D65の条件で行った。

0221

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の55%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記3段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表50に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が85%以上:A
色素残存率が81%以上85%未満:B
色素残存率が81%未満:C
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0222

0223

表50から明らかなように、耐光性試験において、いずれの光沢紙においても実施例4は比較例1、2より優れる結果を示した。

0224

[実施例5]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりに1−アミノ−2−プロパノール6.0部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(105)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:419.0nm)10.5部を得た。

0225

0226

[実施例6]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりに2−アミノ−1−プロパノール6.0部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(106)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.0nm)10.2部を得た。

0227

0228

[実施例7]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール6.2部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(107)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.5nm)5.6部を得た。

0229

0230

[実施例8]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりにエトキシプロピルアミン6.2部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(108)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.5nm)11.2部を得た。

0231

0232

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(105)〜(108)で表される各化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例5〜8のインクを調製した。

0233

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例5〜8及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜6に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・ゴールドグレード(GL−101)
光沢紙3:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙4:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙<光沢>
光沢紙5:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙6:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0234

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0235

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の70%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記4段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表51に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が90%以上:A
色素残存率が85%以上90%未満:B
色素残存率が81%以上85%未満:C
色素残存率が81%未満:D
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0236

0237

表51から明らかなように、耐光性試験において、いずれの光沢紙においても実施例5〜8は比較例1、2より優れる結果を示した。

0238

[実施例9]
250部の氷水中にライオン株式会社製、商品名:レオコールRTMTD90(界面活性剤)0.10部を加えて激しく撹拌し、その中に塩化シアヌル3.6部を添加し、0〜5℃で30分間撹拌し、懸濁液を得た。続いて、上記式(100)で表される化合物のウェットケーキ100部を水200部に溶解し、この溶液に上記の懸濁液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、pH6〜8、25〜45℃の条件下で6時間撹拌した。得られた液に、メチルアミン塩酸塩5.0部を加え、pH7〜9、75〜90℃の条件下で2時間撹拌した。得られた反応液を20〜25℃まで冷却後、2−プロパノール2000部を加え、20〜25℃で2時間撹拌した。析出固体を濾過分離することによりウェットケーキ48.6部を得た。このウェットケーキを80℃の熱風乾燥機で乾燥することにより、下記式(109)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.0nm)10.9部を得た。

0239

0240

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(109)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例9のインクを調製した。

0241

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例9及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙4:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0242

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0243

[印字濃度試験]
各試験片のうち、反射濃度が最も高い階調部分について、上記測色システムによりイエロー印字濃度(Dy値)を測定した。発色性は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表52に示す。

0244

0245

表52から明らかなように、イエロー印字濃度試験(Dy値)において、いずれの光沢紙においても実施例9は比較例1、2より優れる結果を示した。

0246

[実施例10]
250部の氷水中にライオン株式会社製、商品名:レオコールRTMTD90(界面活性剤)0.10部を加えて激しく撹拌し、その中に塩化シアヌル3.6部を添加し、0〜5℃で30分間撹拌し、懸濁液を得た。続いて、上記式(100)で表される化合物のウェットケーキ100部を水200部に溶解し、この溶液に上記の懸濁液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、pH6〜8、25〜45℃の条件下で6時間撹拌した。得られた液に、エチルアミン塩酸塩6.0部を加え、pH7〜9、75〜90℃の条件下で2時間撹拌した。得られた反応液を20〜25℃まで冷却後、2−プロパノール2000部を加え、20〜25℃で2時間撹拌した。析出固体を濾過分離することによりウェットケーキ49.3部を得た。このウェットケーキを80℃の熱風乾燥機で乾燥することにより、下記式(110)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:416.5nm)11.0部を得た。

0247

0248

[実施例11]
エチルアミン塩酸塩6.0部を使用する代わりにプロピルアミン4.4部を使用する以外は実施例10と同様にして、下記式(111)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:416.5nm)11.2部を得た。

0249

0250

[実施例12]
エチルアミン塩酸塩6.0部を使用する代わりにブチルアミン5.4部を使用する以外は実施例10と同様にして、下記式(112)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.0nm)11.3部を得た。

0251

0252

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(110)〜(112)で表される各化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例10〜12のインクを調製した。

0253

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例10〜12及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜3に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・ゴールドグレード(GL−101)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G

0254

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0255

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の70%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記3段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表53に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が85%以上:A
色素残存率が81%以上85%未満:B
色素残存率が81%未満:C
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0256

0257

表53から明らかなように、実施例10は比較例1と比べて、光沢紙1では同等、光沢紙2、3では優れた結果を示した。また、実施例10は比較例2と比べて、いずれの光沢紙においても優れた結果を示した。実施例11、12は比較例1と比べて、光沢紙1、3では同等、光沢紙2では優れた結果を示した。また、実施例11、12は比較例2と比べて、光沢紙3では同等、光沢紙1、2では優れた結果を示した。これらの結果は、実施例10〜12が比較例1、2と比べて同等以上の耐光性を有していることを示している。

0258

[実施例13]
エチルアミン塩酸塩6.0部を使用する代わりに2−アミノ−1,3−プロパンジオール15.0部を使用する以外は実施例10と同様にして、下記式(113)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:416.5nm)11.0部を得た。

0259

0260

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(113)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例13のインクを調製した。

0261

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例13及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜3に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・ゴールドグレード(GL−101)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙<光沢>
光沢紙3:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0262

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0263

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の70%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記3段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表54に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が85%以上:A
色素残存率が81%以上85%未満:B
色素残存率が81%未満:C
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0264

0265

表54から明らかなように、実施例13は比較例1と比べて、光沢紙1、3では同等、光沢紙2では優れた結果を示した。また、実施例13は比較例2と比べて、いずれの光沢紙においても優れた結果を示した。これらの結果は、実施例13が比較例1、2と比べて同等以上の耐光性を有していることを示している。

0266

[実施例14]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりに2−(エチルアミノ)エタノール5.3部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(114)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:422.0nm)11.3部を得た。

0267

0268

[実施例15]
実施例1(工程2)において、4−アミノ−2−メチル−1−ブタノール6.2部を使用する代わりに2−(ブチルアミノ)エタノール7.0部を使用する以外は実施例1と同様にして、下記式(115)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:420.5nm)11.6部を得た。

0269

0270

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(114)、(115)で表される各化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例14、15のインクを調製した。

0271

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例14、15及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・ゴールドグレード(GL−101)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙<光沢>
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙4:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0272

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0273

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の70%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記4段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表55に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が90%以上:A
色素残存率が85%以上90%未満:B
色素残存率が81%以上85%未満:C
色素残存率が81%未満:D
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0274

0275

表55から明らかなように、実施例14は比較例1と比べ、光沢紙1では同等、光沢紙2〜4では良好な結果を示した。また、実施例14は比較例2と比べ、全ての光沢紙で良好な結果を示した。実施例15は比較例1と比べ、光沢紙1、2では同等、光沢紙3、4では良好な結果を示した。また、実施例15は比較例2と比べ、光沢紙2では同等、それ以外の光沢紙では良好な結果を示した。これらの結果は、実施例14、15が比較例1、2と比べて同等以上の耐光性を持つことを示している。

0276

[実施例16]
250部の氷水中にライオン株式会社製、商品名:レオコールRTMTD90(界面活性剤)0.10部を加えて激しく撹拌し、その中に塩化シアヌル3.6部を添加し、0〜5℃で30分間撹拌し、懸濁液を得た。続いて、上記式(100)で表される化合物のウェットケーキ100部を水200部に溶解し、この溶液に上記の懸濁液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、pH6〜8、25〜45℃の条件下で6時間撹拌した。得られた液に、テトラヒドロフルフリルアミン6.1部を加え、pH7〜9、75〜90℃の条件下で2時間撹拌した。得られた反応液を20〜25℃まで冷却後、2−プロパノール2000部を加え、20〜25℃で2時間撹拌した。析出固体を濾過分離することによりウェットケーキ103.3部を得た。このウェットケーキを80℃の熱風乾燥機で乾燥することにより、下記式(116)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:417.5nm)11.4部を得た。

0277

0278

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(116)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例16のインクを調製した。

0279

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例16及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・ゴールドグレード(GL−101)
光沢紙3:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙4:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G

0280

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0281

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の55%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記4段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表56に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が90%以上:A
色素残存率が85%以上90%未満:B
色素残存率が81%以上85%未満:C
色素残存率が81%未満:D
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0282

0283

表56から明らかなように、実施例16は比較例1、2と比べて、全ての光沢紙で良好な結果を示した。これらの結果は、実施例16が比較例1、2と比べて耐光性に優れていることを示している。

0284

[実施例17]
テトラヒドロフルフリルアミン6.1部を使用する代わりにピロリジン4.0部を使用する以外は実施例16と同様にして、下記式(117)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:416.5nm)10.5部を得た。

0285

0286

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(117)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例17のインクを調製した。

0287

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例17及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1、2に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0288

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にANSIA、視野角2度、光源D50の条件で行った。

0289

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の55%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記2段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表57に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が85%以上:A
色素残存率が85%未満:B
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0290

0291

表57から明らかなように、実施例17は比較例1、2と比べて、いずれの光沢紙においても良好な結果を示した。これらの結果は、実施例17が比較例1、2と比べて耐光性に優れていることを示している。

0292

[実施例18]
(工程1)
5−アミノ−2−クロロベンゼンスルホン酸20.8部を、水酸化ナトリウムでpH7
に調整しながら水200部に溶解し、次いで亜硝酸ナトリウム7.2部を加えた。この溶液を0〜10℃で、5%塩酸200部中に30分間かけて滴下した後、10℃以下で1時間撹拌してジアゾ化反応を行い、ジアゾ反応液を調製した。
一方、2−(スルホプロポキシ)−5−クロロアニリン26.6部を、水酸化ナトリウムでpH7に調整しながら水130部に溶解し、10.4部の重亜硫酸ナトリウム及び8.6部の35%ホルマリンを用いて、常法によりメチル−ω−スルホン酸誘導体とした。得られたメチル−ω−スルホン酸誘導体を、先に調製したジアゾ反応液中に加え、0〜15℃、pH4〜6の条件下で24時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウムでpH11に調整した後、同pHを維持しながら80〜95℃で5時間撹拌し、さらに100部の塩化ナトリウムを加えて塩析し、析出固体を濾過分離することにより、上記式(100)で表される化合物100部をウェットケーキとして得た。

0293

(工程2)
250部の氷水中にライオン株式会社製、商品名:レオコールRTMTD90(界面活性剤)0.10部を加えて激しく撹拌し、その中に塩化シアヌル3.6部を添加し、0〜5℃で30分間撹拌し、懸濁液を得た。続いて、上記式(100)で表される化合物のウェットケーキ100部を水200部に溶解し、この溶液に上記の懸濁液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、pH6〜8、25〜45℃の条件下で6時間撹拌した。得られた液に、ピペラジン0.9部を加え、pH7〜9、75〜90℃の条件下で2時間撹拌した。得られた反応液を20〜25℃まで冷却後、2−プロパノール2000部を加え、20〜25℃で2時間撹拌した。析出固体を濾過分離することによりウェットケーキ92.1部を得た。このウェットケーキを80℃の熱風乾燥機で乾燥することにより、下記式(200)で表される本発明の化合物のナトリウム塩(λmax:418.5nm)12.0部を得た。

0294

0295

[インクの調製]
上記式(101)で表される化合物の代わりに上記式(200)で表される化合物を使用する以外は実施例1と同様にして、実施例18のインクを調製した。

0296

[インクジェット記録]
インクジェットプリンタ(キヤノン株式会社製、商品名:PIXUS ip7230)を用いて、実施例18及び上記比較例1、2の各インクを下記の光沢紙1〜4に付着させ、インクジェット記録を行った。記録の際は、100%、85%、70%、55%、40%、25%濃度の6段階の階調が得られるように画像パターンを作り、ハーフトーンの記録物を得た。得られた記録物を試験片として用い、下記の試験を行った。
光沢紙1:キヤノン株式会社製、商品名:キヤノン写真用紙・プラチナグレード(PT−201)
光沢紙2:セイコーエプソン株式会社製、商品名:写真用紙クリスピア
光沢紙3:ブラザー工業株式会社製、商品名:BP71G
光沢紙4:富士フイルム株式会社製、商品名:画彩写真仕上げPro

0297

[記録画像の測色]
記録画像の測色が必要なときは、X−rite社製の測色機、商品名SpectroEyeを用いて測色を行った。測色は、濃度基準にDIN NB、視野角2度、光源D65の条件で行った。

0298

[キセノン耐光性試験]
各試験片をホルダ−を用い、キセノンウェザオメータXL75[スガ試験機株式会社製]中に設置し、温度24℃、湿度60%RH、100klux照度で168時間照射した。各試験片の70%濃度の階調部分について、試験前後の反射濃度を測色した。得られた反射濃度から色素残存率を算出し、下記4段階の基準で評価した。色素残存率は、より大きい数値のものがより優れる。評価結果を下記表58に示す。
(耐光性評価基準)
色素残存率が90%以上:A
色素残存率が85%以上90%未満:B
色素残存率が81%以上85%未満:C
色素残存率が81%未満:D
(色素残存率の算出式)
色素残存率(%)=(試験後の反射濃度/試験前の反射濃度)×100

0299

実施例

0300

表58から明らかなように、耐光性試験において、いずれの光沢紙においても実施例18は比較例1、2より優れる結果を示した。

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