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技術 投与量調整具、シリンジセットおよびプレフィルドシリンジセット

出願人 ニプロ株式会社
発明者 三浦佳奈子河村裕之
出願日 2017年9月1日 (3年1ヶ月経過) 出願番号 2018-544699
公開日 2019年8月8日 (1年2ヶ月経過) 公開番号 WO2018-070136
状態 未査定
技術分野 注入、注射、留置装置
主要キーワード 量調整具 囲繞体 エラストマ製 力加減 シリンジセット 略六角形 螺旋運動 半円柱
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題・解決手段

投与量調整具(200A)は、囲繞体(210A)を有し、囲繞体(210A)には、装着状態においてバレル(110)に係合することにより、バレル(110)に対する囲繞体(210A)の動き螺旋運動のみに制限する第1係合部(215A)と、装着状態においてプランジャ(120)に係合することにより、囲繞体(210A)がシリンジ(100A)の前方に移動した場合に囲繞体(210A)に追従してプランジャ(120)が前方に向けて移動するようにプランジャ(120)を案内する第2係合部(216A)とが設けられる。投与量調整具(200A)は、装着状態において囲繞体(210A)がバレル(110)に対して相対的に回転させられることにより、バレル(110)とプランジャ(120)との相対的な位置が変化することでプランジャ(120)のバレル(110)に対する押し込み量を変更し、これにより投与量を調整するものである。

概要

背景

通常、シリンジを用いた薬液投与の際には、シリンジに薬液が充填された状態でその投与量が調整される。具体的には、医師等がバレルを保持した状態でプランジャを操作することにより、バレルに付された目盛り目視しつつバレルに対するプランジャの押し込み量を調節し、バレルの前端取付けられた注射針を介して余剰の薬液をシリンジの外部へと排出することで投与量の調整が行なわれる。

また、シリンジに充填された薬液の投与量の調整を行なうための投与量調整具としては、特開2000−93511号公報(特許文献1)に開示のものがある。当該投与量調整具は、バレルを受け入れ半円柱状の凹所が設けられるとともに当該凹所に隣接して目盛りが形成されてなる部材からなり、バレルに目盛りが付されていないシリンジを用いて薬液を投与する場合に、これをバレルに取付けることで医師等が目視によって投与量の調整が行なえるように補助するものである。

概要

投与量調整具(200A)は、囲繞体(210A)を有し、囲繞体(210A)には、装着状態においてバレル(110)に係合することにより、バレル(110)に対する囲繞体(210A)の動き螺旋運動のみに制限する第1係合部(215A)と、装着状態においてプランジャ(120)に係合することにより、囲繞体(210A)がシリンジ(100A)の前方に移動した場合に囲繞体(210A)に追従してプランジャ(120)が前方に向けて移動するようにプランジャ(120)を案内する第2係合部(216A)とが設けられる。投与量調整具(200A)は、装着状態において囲繞体(210A)がバレル(110)に対して相対的に回転させられることにより、バレル(110)とプランジャ(120)との相対的な位置が変化することでプランジャ(120)のバレル(110)に対する押し込み量を変更し、これにより投与量を調整するものである。

目的

本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、薬液の投与量を精緻に調整することができる投与量調整具およびこれを備えてなるシリンジセットおよびプレフィルドシリンジセットを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

薬液充填された状態にあるシリンジに装着されて使用される投与量調整具であって、シリンジに装着された装着状態においてシリンジの軸方向における一部を取り囲むことができる筒形状の囲繞体を有し、前記囲繞体には、前記装着状態においてシリンジのバレル係合することにより、バレルに対する当該囲繞体の動きを当該囲繞体の軸線を中心とした螺旋運動のみに実質的に制限する第1係合部と、前記装着状態においてシリンジのプランジャに係合することにより、当該囲繞体がシリンジの後端側からシリンジの前端側に向けて前方に移動した場合に当該囲繞体に追従してプランジャが前方に向けて移動するようにプランジャを案内する第2係合部とが設けられ、前記装着状態において前記囲繞体がバレルに対して相対的に回転させられることにより、バレルとプランジャとの相対的な位置が変化することでプランジャのバレルに対する押し込み量を変更し、これにより投与量を調整する、投与量調整具。

請求項2

前記第1係合部が、前記囲繞体の内周側に設けられた螺旋溝からなる、請求項1に記載の投与量調整具。

請求項3

外周側に前記螺旋溝に螺合する突条が形成されてなる補助パーツをさらに有し、前記補助パーツが、シリンジのバレルに対して回転不能にその取付けが可能なものである、請求項2に記載の投与量調整具。

請求項4

前記囲繞体が、半筒形状を有する一対の半筒体ヒンジ部を介して接続されてなる開閉可能な部材にて構成されている、請求項1から3のいずれかに記載の投与量調整具。

請求項5

薬液が充填された状態にあるシリンジに装着されて使用される投与量調整具であって、シリンジに装着された装着状態においてシリンジの軸方向における一部を取り囲むことができる筒形状の囲繞体を有し、前記囲繞体には、前記装着状態においてシリンジのバレルに係合することにより、当該囲繞体がシリンジの後端側からシリンジの前端側に向けて前方に移動することを制限する第1係合部と、前記装着状態においてシリンジのプランジャに係合することにより、当該囲繞体に対するプランジャの動きを当該囲繞体の軸線を中心とした螺旋運動のみに実質的に制限する第2係合部とが設けられ、前記装着状態において前記囲繞体がバレルに対して相対的に回転させられることにより、バレルとプランジャとの相対的な位置が変化することでプランジャのバレルに対する押し込み量を変更し、これにより投与量を調整する、投与量調整具。

請求項6

前記第2係合部が、前記囲繞体の内周側に設けられた螺旋溝からなる、請求項5に記載の投与量調整具。

請求項7

外周側に前記螺旋溝に螺合する突条が形成されてなる補助パーツをさらに有し、前記補助パーツが、シリンジのプランジャに対して回転不能にその取付けが可能なものである、請求項6に記載の投与量調整具。

請求項8

前記囲繞体が、半筒形状を有する一対の半筒体がヒンジ部を介して接続されてなる開閉可能な部材にて構成されている、請求項5から7のいずれかに記載の投与量調整具。

請求項9

請求項1から8のいずれかに記載の投与量調整具と、バレルおよびプランジャを含むシリンジとを備えた、シリンジセット

請求項10

請求項9に記載のシリンジセットと、薬液とを備え、前記シリンジの内部に前記薬液が予め充填されている、プレフィルドシリンジセット。

技術分野

0001

本発明は、シリンジ充填された薬液投与量を精緻に調整することができる投与量調整具に関し、加えて当該投与量調整具を備えてなるシリンジセットおよびプレフィルドシリンジセットに関する。

背景技術

0002

通常、シリンジを用いた薬液の投与の際には、シリンジに薬液が充填された状態でその投与量が調整される。具体的には、医師等がバレルを保持した状態でプランジャを操作することにより、バレルに付された目盛り目視しつつバレルに対するプランジャの押し込み量を調節し、バレルの前端取付けられた注射針を介して余剰の薬液をシリンジの外部へと排出することで投与量の調整が行なわれる。

0003

また、シリンジに充填された薬液の投与量の調整を行なうための投与量調整具としては、特開2000−93511号公報(特許文献1)に開示のものがある。当該投与量調整具は、バレルを受け入れ半円柱状の凹所が設けられるとともに当該凹所に隣接して目盛りが形成されてなる部材からなり、バレルに目盛りが付されていないシリンジを用いて薬液を投与する場合に、これをバレルに取付けることで医師等が目視によって投与量の調整が行なえるように補助するものである。

先行技術

0004

特開2000−93511号公報

発明が解決しようとする課題

0005

従来の投与量の調整方法は、医師等がプランジャをバレルの軸方向に沿って直線的に押し込むように力を作用させることで行なわれる。そのため、投与量の調整が、プランジャに加わる力加減に依存することになり、その精緻な調整が難しい問題があった。

0006

また、万が一プランジャを押し込み過ぎた場合には、必要な投与量に調整することができず、再度の薬液の充填作業が必要になってしまう問題もある。特に、予めバレルに薬液が充填された状態にあるプレフィルドシリンジの場合には、そもそも薬液の再充填を行なうことができないため、当該プレフィルドシリンジの使用ができないことにも繋がってしまう。

0007

上述したような問題は、バレルに目盛りが付されているか否かを問わず生じる問題であり、上記公報に開示される如くの投与量調整具を用いた場合にも解決できるものではない。

0008

したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、薬液の投与量を精緻に調整することができる投与量調整具およびこれを備えてなるシリンジセットおよびプレフィルドシリンジセットを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明の第1の局面に基づく投与量調整具は、薬液が充填された状態にあるシリンジに装着されて使用されるものであって、シリンジに装着された装着状態においてシリンジの軸方向における一部を取り囲むことができる筒形状の囲繞体を有している。上記囲繞体には、上記装着状態においてシリンジのバレルに係合することにより、バレルに対する当該囲繞体の動きを当該囲繞体の軸線を中心とした螺旋運動のみに実質的に制限する第1係合部と、上記装着状態においてシリンジのプランジャに係合することにより、当該囲繞体がシリンジの後端側からシリンジの前端側に向けて前方に移動した場合に当該囲繞体に追従してプランジャが前方に向けて移動するようにプランジャを案内する第2係合部とが設けられている。上記本発明の第1の局面に基づく投与量調整具は、上記装着状態において上記囲繞体がバレルに対して相対的に回転させられることにより、バレルとプランジャとの相対的な位置が変化することでプランジャのバレルに対する押し込み量を変更し、これにより投与量を調整するものである。

0010

上記本発明の第1の局面に基づく投与量調整具にあっては、上記第1係合部が、上記囲繞体の内周側に設けられた螺旋溝にて構成されていることが好ましい。

0011

上記本発明の第1の局面に基づく投与量調整具は、外周側に上記螺旋溝に螺合する突条が形成されてなる補助パーツをさらに有していてもよく、その場合には、上記補助パーツが、シリンジのバレルに対して回転不能にその取付けが可能なものであることが好ましい。

0012

上記本発明の第1の局面に基づく投与量調整具にあっては、上記囲繞体が、半筒形状を有する一対の半筒体ヒンジ部を介して接続されてなる開閉可能な部材にて構成されていることが好ましい。

0013

本発明の第2の局面に基づく投与量調整具は、薬液が充填された状態にあるシリンジに装着されて使用されるものであって、シリンジに装着された装着状態においてシリンジの軸方向における一部を取り囲むことができる筒形状の囲繞体を有している。上記囲繞体には、上記装着状態においてシリンジのバレルに係合することにより、当該囲繞体がシリンジの後端側からシリンジの前端側に向けて前方に移動することを制限する第1係合部と、上記装着状態においてシリンジのプランジャに係合することにより、当該囲繞体に対するプランジャの動きを当該囲繞体の軸線を中心とした螺旋運動のみに実質的に制限する第2係合部とが設けられている。上記本発明の第2の局面に基づく投与量調整具は、上記装着状態において上記囲繞体がバレルに対して相対的に回転させられることにより、バレルとプランジャとの相対的な位置が変化することでプランジャのバレルに対する押し込み量を変更し、これにより投与量を調整するものである。

0014

上記本発明の第2の局面に基づく投与量調整具にあっては、上記第2係合部が、上記囲繞体の内周側に設けられた螺旋溝にて構成されていることが好ましい。

0015

上記本発明の第2の局面に基づく投与量調整具は、外周側に上記螺旋溝に螺合する突条が形成されてなる補助パーツをさらに有していてもよく、その場合には、上記補助パーツが、シリンジのプランジャに対して回転不能にその取付けが可能なものであることが好ましい。

0016

上記本発明の第2の局面に基づく投与量調整具にあっては、上記囲繞体が、半筒形状を有する一対の半筒体がヒンジ部を介して接続されてなる開閉可能な部材にて構成されていることが好ましい。

0017

本発明に基づくシリンジセットは、上記本発明の第1および第2の局面に基づく投与量調整具のいずれかと、バレルおよびプランジャを含むシリンジとを備えてなるものである。

0018

本発明に基づくプレフィルドシリンジセットは、上記本発明に基づくシリンジセットと、薬液とを備えてなるものである。上記本発明に基づくプレフィルドシリンジセットにおいては、上記シリンジの内部に上記薬液が予め充填されている。

発明の効果

0019

本発明によれば、薬液の投与量を精緻に調整することができる投与量調整具およびこれを備えてなるシリンジセットおよびプレフィルドシリンジセットとすることができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の実施の形態1におけるプレフィルドシリンジセットの分解斜視図である。
図1に示すプレフィルドシリンジセットにおいて、補助パーツを取付けたシリンジを開状態にある囲繞体にセットした状態を示す斜視図である。
図2に示す状態からさらに囲繞体を閉状態移行させた状態を示す斜視図である。
図1に示すプレフィルドシリンジセットにおける投与量の調整方法を説明するための断面図である。
本発明の実施の形態2におけるプレフィルドシリンジセットの分解斜視図である。
本発明の実施の形態3におけるプレフィルドシリンジセットの分解斜視図である。
図6に示すプレフィルドシリンジセットにおける投与量の調整方法を説明するための断面図である。

実施例

0021

以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、予め薬液が内部に充填されてなるシリンジを備えたプレフィルドシリンジセットおよびこれに具備された投与量調整具に本発明を適用した場合を例示するものであるが、薬液が内部に充填されていないシリンジを備えた通常のシリンジセットおよびこれに具備される投与量調整具や、特にシリンジとセットにされていない投与量調整具に本発明を適用することも当然に可能である。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。

0022

(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるプレフィルドシリンジセットの分解斜視図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Aの構成について説明する。

0023

図1に示すように、プレフィルドシリンジセット1Aは、バレル110、プランジャ120および注射針130を含むシリンジ100Aと、囲繞体210Aおよび補助パーツ220Aを含む投与量調整具200Aと、シリンジ100Aの内部に予め充填されている薬液300(図4(A)参照)と、キャップ400とを備えている。

0024

このうち、投与量調整具200Aおよびキャップ400は、いずれもシリンジ100Aに対して着脱自在に取付けられる。ここで、投与量調整具200Aのうち、補助パーツ220Aは、装着状態においてシリンジ100Aのバレル110に取付けられて使用される。また、囲繞体210Aは、装着状態においてシリンジ100Aのバレル110およびプランジャ120を取り囲むようにこれらに取付けられて使用される。

0025

バレル110は、本体部111と、本体部111の前端に設けられたノズル部112(図4(A)参照)およびルアーロック部113と、本体部111の後端に設けられたフランジ部114とを有している。バレル110は、透明の樹脂製の部材からなり、上述した本体部111、ノズル部112、ルアーロック部113およびフランジ部114が一体的に形成された単一の部材にて構成されている。

0026

本体部111は、薬液300が充填される部位であり、略円筒状の形状を有している。本体部111には、シリンジ100Aに充填された薬液300の量を目視できる目盛りが付されている。本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Aのシリンジ100Aは、最大で1.0mLの薬液300が充填できるものである。

0027

ノズル部112は、バレル110内に充填された薬液300を吐出するための部位であり、本体部111よりも直径の小さい略円筒状の形状を有している。ノズル部112の先端には、薬液300を吐出するための吐出口が設けられており、当該吐出口は、バレル110の前端に注射針130が取付けられた状態において当該注射針130の針管131に接続される(図4(A)参照)。

0028

ルアーロック部113は、バレル110に対して注射針130を取付けるための部位であり、ノズル部112を取り囲んで位置する略円筒状の部位にて構成されている。ルアーロック部113の内周面には、注射針130の針基132を螺合させるための雌ネジ図4(A)参照)が設けられており、当該雌ネジに針基132が螺合させられることで注射針130がバレル110の前端に取付けられる。

0029

フランジ部114は、主として注射の際にプランジャ120をバレル110に押し込むために手指掛けられる部位であり、本体部111から径方向外側に向けて突出して形成されている。当該フランジ部114は、補助パーツ220Aを介して囲繞体210Aに間接的に係合する部位でもあり、本実施の形態においては、平面視非円形状細長略六角形の形状を有している。

0030

プランジャ120は、ロッド部121と、ロッド部121の後端に設けられたフランジ部122と、ロッド部121の前端に取付けられたガスケット123とを有している。ロッド部121およびフランジ部122は、樹脂製の部材からなり、一体的に形成された単一の部材にて構成されている。ガスケット123は、ゴム製またはエラストマ製の部材からなる。

0031

ロッド部121は、バレル110内に向けて押し込まれることで薬液300を上述したノズル部112の吐出口から外部に吐出させるためのものであり、略棒状の形状を有している。ロッド部121の前端には、ガスケット123が取付けられるカプラが設けられている(図4(A)参照)。

0032

フランジ部122は、主として注射の際にプランジャ120をバレル110に押し込むために手指が掛けられる部位であり、ロッド部121から径方向外側に向けて突出して形成されている。当該フランジ部122は、囲繞体210Aに直接的に係合する部位でもあり、本実施の形態においては、平面視円形状を有している。

0033

ガスケット123は、バレル110内を液密封止する部位であり、ロッド部121に設けられたカプラを覆う有底筒状の形状を有している。また、ガスケット123は、ロッド部121の押し込みに際して本体部111内を摺動することにより、薬液300をノズル部112の吐出口に向けて押し進めるための部位でもある。

0034

注射針130は、針管131と、当該針管131の後端側に位置し、針管131を保持する針基132とを有している。針管131は、金属製の細管からなり、針基132は、樹脂製の部材からなる。針管131は、たとえば接着剤等を用いて針基132に固定されている。

0035

針管131は、鋭利った尖端を有している。針管131は、患者の皮膚に刺通されることにより、ノズル部112の吐出口から吐出される薬液300を患者に投与するためのものである。

0036

針基132は、注射針130をバレル110に固定するための部位であり、筒状の形状を有している。針基132は、その後端に上述したルアーロック部113の雌ネジに螺合する突起が設けられている。

0037

キャップ400は、注射針130を覆うための部材であり、非使用時において安全のために針基132に外挿されることでシリンジ100Aに取付けられる。当該キャップ400は、注射の際にはシリンジ100Aから取り外されることになる。

0038

囲繞体210Aは、一対の半筒体211a,211bと、一対のヒンジ部212とを有しており、開閉可能に構成されている。囲繞体210Aは、透明または非透明の樹脂製の部材からなり、一対の半筒体211a,211bおよび一対のヒンジ部212が一体的に形成された単一の部材にて構成されている。

0039

一対の半筒体211a,211bの各々は、互いにほぼ同一の形状を有しており、閉状態においてシリンジ100Aの軸方向の所定位置を取り囲むことができる筒形状を成す。ヒンジ部212は、囲繞体210Aが開閉可能となるように一対の半筒体211a,211bを相互に接続する薄肉の部位からなり、閉状態において互いに対向することとなる一対の半筒体211a,211bの開口縁部の所定位置に設けられている。

0040

また、一対の半筒体211a,211bには、それぞれ爪状の係止部217a,217bが設けられている。これら係止部217a,217bが互いに係合することにより、囲繞体210Aが上述した筒形状を成し、閉状態が維持されることになる。一方、これら係止部217a,217bの係合が解除されることにより、囲繞体210Aが開状態をとることになる。なお、係止部217a,217bは、閉状態において互いに対向することとなる一対の半筒体211a,211bの、上述したヒンジ部212が設けられた開口縁部とは反対側に位置する開口縁部に設けられている。

0041

さらに、一対の半筒体211a,211bの外周面の各々には、線状に延びる複数の突部218が設けられている。これら複数の突部218は、後述する囲繞体210Aの回転操作の際に、囲繞体210Aを握った手が滑ってしまうことを防止するための部位である。

0042

一対の半筒体211a,211bの軸方向の一端には、バレル110を保持するための壁状のバレル保持部213がそれぞれ設けられている。これら一対のバレル保持部213の各々には、半円形状の切欠き部が設けられており、閉状態においてこれら切欠き部同士が組み合わさることにより、バレル110の本体部111が挿通される円形状の孔部が形成されることになる。当該孔部にバレル110の本体部111が挿通されることにより、装着状態においてバレル110が囲繞体210Aによって保持されることになる。

0043

一対の半筒体211a,211bの軸方向の他端寄りの位置には、プランジャ120を保持するための壁状のプランジャ保持部214がそれぞれ設けられている。これら一対のプランジャ保持部214の各々には、半円形状の切欠き部が設けられており、閉状態においてこれら切欠き部同士が組み合わさることにより、プランジャ120のロッド部121が挿通される円形状の孔部が形成されることになる。当該孔部にプランジャ120のロッド部121が挿通されることにより、装着状態においてプランジャ120が囲繞体210Aによって保持されることになる。

0044

一対の半筒体211a,211bの各々の、上述したバレル保持部213とプランジャ保持部214との間の部分の内周面には、溝状の第1係合部215Aが設けられている。溝状の第1係合部215Aは、閉状態において互いに組み合わさることにより、囲繞体210Aの内周側に螺旋溝を形成する。当該螺旋溝を構成する第1係合部215Aは、装着状態において後述する補助パーツ220Aを介してバレル110に間接的に係合する部位である。

0045

一対の半筒体211a,211bの各々の軸方向の他端には、凹状の第2係合部216Aが設けられている。凹状の第2係合部216Aは、閉状態において互いに組み合わさることにより、囲繞体210Aの内部に所定形状の空間を形成する。当該所定形状の空間を構成する第2係合部216Aは、装着状態においてプランジャ120に直接的に係合する部位である。

0046

補助パーツ220Aは、囲繞体210Aに収容が可能な大きさおよび形状を有しており、樹脂製の部材からなる。具体的には、補助パーツ220Aは、周方向の所定位置に細長凹状の切欠き部を有する略円柱状の形状を有している。

0047

補助パーツ220Aに設けられた細長凹状の切欠き部は、バレル110のフランジ部114を受け入れる保持部221を構成しており、当該保持部221は、バレル110のフランジ部114を受け入れた状態でこれを回転不能に保持する。換言すれば、補助パーツ220Aは、バレル110のフランジ部114に取付けられた装着状態において、バレル110に対して回転不能に固定されることになる。

0048

また、補助パーツ220Aの外周側には、複数の突条222が設けられている。当該複数の突条222の各々は、装着状態において囲繞体210Aの内部に形成される上述した螺旋溝を構成する第1係合部215Aに係合可能な螺旋状の形状を有している。

0049

以上において説明した本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Aにおいては、上述したように、投与量調整具200Aが、予め薬液300が内部に充填されたシリンジ100Aに装着されて使用される。以下、その装着方法ならびに使用方法について説明する。

0050

図2は、上述したプレフィルドシリンジセットにおいて、補助パーツを取付けたシリンジを開状態にある囲繞体にセットした状態を示す斜視図である。また、図3は、図2に示す状態からさらに囲繞体を閉状態に移行させた状態を示す斜視図である。まず、これら図2および図3を参照して、投与量調整具200Aのシリンジ100Aへの装着方法について詳説する。

0051

図2に示すように、シリンジ100Aに投与量調整具200Aを装着させるに際しては、まず、注射針130が取付けられたシリンジ100Aからキャップ400を取り外し、次に、当該シリンジ100Aのバレル110のフランジ部114に補助パーツ220Aを取付け、その後、当該補助パーツ220Aが取付けられたシリンジ100Aを囲繞体210Aの一対の半筒体211a,211bの一方にセットする。なお、図2においては、一対の半筒体211a,211bのうちの半筒体211aにシリンジ100Aがセットされた場合を図示している。

0052

ここで、バレル110のフランジ部114に補助パーツ220Aを取付けるに際しては、補助パーツ220Aに設けられた細長凹状の切欠き部からなる保持部221にバレル110のフランジ部114を挿入することで行なう。その際、フランジ部114の向きが保持部221の向きと合わせられることにより、フランジ部114が保持部221に収容されるとともに、フランジ部122の側面が保持部221の壁面に当接することになり、これによって補助パーツ220Aがフランジ部114に対して回転不能に固定されることになる。

0053

また、補助パーツ220Aが取付けられたシリンジ100Aを半筒体211aにセットするに際しては、まず、プランジャ120のフランジ部122が半筒体211aの後端に設けられた所定形状の空間を構成する第2係合部216Aに収容されるようにし、次に、補助パーツ220Aの突条222が半筒体211aの螺旋溝を構成する第1係合部215Aに係合するようにして、シリンジ100Aを半筒体211a上に載置する。これにより、シリンジ100Aの半筒体211aに対する位置決めが行なわれることになり、バレル110の本体部111が半筒体211aのバレル保持部213によって保持されるとともに、プランジャ120のロッド部121が半筒体211aのプランジャ保持部214によって保持されることになる。

0054

次に、図3に示すように、一対の半筒体211a,211bのうちのシリンジ100Aがセットされていない他方(ここでは、半筒体211bがこれに該当する)を一対のヒンジ部212を回転中心として回動させ、囲繞体210Aを閉状態にする。これにより、一対の半筒体211a,211bに設けられた係止部217a,217bが係合することになり、囲繞体210Aの閉状態が維持されることになる。

0055

以上の操作により、シリンジ100Aに投与量調整具200Aが装着された装着状態が実現される。なお、当該装着状態においては、シリンジ100Aの後端寄りの部分が囲繞体210Aによって覆われた状態となり、シリンジ100Aのうちのバレル110の前端寄りの部分と、当該バレル110の前端に取付けられた注射針130とのみが囲繞体210Aから露出した状態となる。

0056

図4は、上述したプレフィルドシリンジセットにおける投与量の調整方法を説明するための断面図である。ここで、図4(A)は、投与量調整具が装着された状態にあるシリンジ全体の断面図であり、図4(B)および図4(C)は、それぞれ図4(A)に示す領域IVB,IVCの拡大図である。次に、この図4と前述の図3とを参照して、投与量調整具200Aの使用方法について詳説する。

0057

図3および図4(A)に示すように、薬液300の投与量を調整するに際しては、シリンジ100Aのバレル110に対して囲繞体210Aを図中に示す矢印DR1方向に向けて相対的に回転させる。具体的には、たとえば囲繞体210Aから露出したシリンジ100Aのバレル110を一方の手で固定的に把持し、他方の手で囲繞体210Aを把持してこれを回転させる。

0058

ここで、図4(B)を参照して、装着状態においては、上述したように、シリンジ100Aのバレル110が、補助パーツ220Aを介して囲繞体210Aの螺旋溝を構成する第1係合部215Aに係合している。具体的には、バレル110のフランジ部114に回転不能に取付けられた補助パーツ220Aの突条222が、閉状態にある囲繞体210Aの螺旋溝を構成する第1係合部215Aに係合している。

0059

これにより、バレル110と囲繞体210Aとの間の相対的な動きが、螺旋運動のみに実質的に制限されることになる。したがって、バレル110に対する囲繞体210Aの動きは、当該囲繞体210Aの軸線を中心とした螺旋運動のみに実質的に制限されることになり、囲繞体210Aをバレル110に対して上記矢印DR1方向に向けて相対的に回転させることにより、囲繞体210Aは、図4(A)中に示す矢印DR2方向に向けて(すなわち、シリンジ100Aの後端側から前端側に向けて)移動することになる。

0060

一方、図4(C)を参照して、装着状態においては、上述したように、シリンジ100Aのプランジャ120が、所定形状の空間を構成する第2係合部216Aに係合している。具体的には、プランジャ120のフランジ部122が、所定形状の空間を構成する第2係合部216Aの内部に配置されており、当該フランジ部122の後面が、閉状態にある囲繞体210Aの後端に位置する壁面に対向している。なお、フランジ部122は、所定形状の空間を構成する第2係合部216Aの内部において空転することができる。

0061

これにより、プランジャ120と囲繞体210Aとの間の相対的な動きが制限されることになるが、具体的には、囲繞体210Aがシリンジ100Aの後端側から前端側に向けて移動した場合に、フランジ部122の後面が閉状態にある囲繞体210Aの後端に位置する上記壁面に当接することにより、プランジャ120が、当該囲繞体210Aの動きに追従して図4(A)中に示す矢印DR3方向に向けて(すなわち、シリンジ100Aの後端側から前端側に前方に向けて)移動するように案内されることになる。

0062

したがって、装着状態においてシリンジ100Aのバレル110に対して囲繞体210Aを図中に示す矢印DR1方向に向けて相対的に回転させることにより、バレル110に対してプランジャ120が前方に向けて移動することになり、これによってバレル110とプランジャ120との相対的な位置が変化し、プランジャ120のバレル110に対する押し込み量が変更されることになる。

0063

そのため、上記回転操作を行なうことにより、バレル110の内部に充填された薬液300がプランジャ120の前端に取付けられたガスケット123によってノズル部112側に向けて押し進められ、プランジャ120の押し込み量に応じた量の薬液300が、注射針130を経由して外部に排出されることになる。したがって、バレル110に付された目盛りを視認しつつ上記回転操作を必要な分だけ行なうことにより、シリンジ100Aに充填された薬液300の量を所望の量に調節できることになり、これによって薬液300の投与量が調整できることになる。

0064

ここで、上述した投与量の調整方法において、プランジャ120がバレル110の軸方向に沿って移動する距離は、囲繞体210Aの回転方向における操作量よりも十分に小さい。そのため、本実施の形態における投与量調整具200Aを用いることにより、これを用いずにプランジャ120を直接的に操作して当該プランジャ120をバレル110の軸方向に沿って直線的に押し込むようにした場合に比べ、より精緻な投与量の調整が行なえることになる。

0065

したがって、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Aおよびこれに具備される投与量調整具200Aとすることにより、薬液300の投与量を精緻に調整することができる投与量調整具およびこれを備えたプレフィルドシリンジセットとすることができる。

0066

なお、上述した囲繞体210Aに設けられる螺旋溝を構成する第1係合部215Aのピッチや傾き等ならびに補助パーツ220Aに設けられる突条222のピッチや傾き等を調節することにより、プランジャ120がバレル110の軸方向に沿って移動する距離と、囲繞体210Aの回転方向における操作量との比率を変更することができる。したがって、当該比率を適宜調節することにより、精緻な投与量の調整と操作性との両立を図ることができる。

0067

また、薬液300の投与量の調整後においては、シリンジ100Aから投与量調整具200Aが取り外され、その状態において注射が行なわれる。なお、投与量調整具200Aのうち、補助パーツ220Aについては、これがシリンジ100Aに取付けられた状態のままでも注射を行なうことができる。

0068

(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるプレフィルドシリンジセットの分解斜視図である。以下、この図5を参照して、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Bおよびこれに具備された投与量調整具200Bについて説明する。

0069

図5に示すように、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Bは、上述した実施の形態1におけるプレフィルドシリンジセット1Aと比較した場合に、形状の異なるシリンジ100Bを備えている。ここで、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Bのシリンジ100Bは、最大で2.5mLの薬液300が充填できるものである。

0070

これに伴い、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Bは、上述した実施の形態1におけるプレフィルドシリンジセット1Aと比較した場合に、形状の異なる投与量調整具200Bを備えている。

0071

ここで、当該投与量調整具200Bは、開閉可能に構成された筒形状の囲繞体210Bと、周方向の所定位置に細長凹状の切欠き部を有する略円柱状の補助パーツ220Bとを備えており、これら囲繞体210Bおよび補助パーツ220Bは、その形状こそ違えど、上述した実施の形態1における投与量調整具200Aの囲繞体210Aおよび補助パーツ220Bと同様の部位を有している。

0072

そのため、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Bおよびこれに具備される投与量調整具200Bとすることにより、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。

0073

このように、本発明に係る投与量調整具は、当該投与量調整具が装着されるシリンジの仕様に応じて個別に設計することができる。

0074

(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3におけるプレフィルドシリンジセットの分解斜視図であり、図7は、図6に示すプレフィルドシリンジセットにおける投与量の調整方法を説明するための断面図である。ここで、図7(A)は、投与量調整具が装着された状態にあるシリンジ全体の断面図であり、図7(B)および図7(C)は、それぞれ図7(A)に示す領域VIIB,VIICの拡大図である。以下、これら図6および図7を参照して、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Cおよびこれに具備された投与量調整具200Cについて説明する。

0075

図6に示すように、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Cは、上述した実施の形態1におけるプレフィルドシリンジセット1Aのシリンジ100Aと同様の構成のシリンジ100Aを備えている。一方、本実施の形態におけるプレフィルドシリンジセット1Cは、上述した実施の形態1におけるプレフィルドシリンジセット1Aの投与量調整具200Aとは異なる構成の投与量調整具200Cを備えている。

0076

投与量調整具200Cは、開閉可能に構成された筒形状の囲繞体210Cと、周方向の所定位置に凹状の切欠き部を有する略円柱状の補助パーツ220Cとを備えている。

0077

囲繞体210Cを構成する一対の半筒体211a,211bの軸方向の一端には、バレル110を保持するための壁状のバレル保持部213がそれぞれ設けられており、これに隣接する部分には、凹状の第1係合部215Bがそれぞれ設けられている。凹状の第1係合部215Bは、閉状態において互いに組み合わさることにより、囲繞体210Cの内部に所定形状の空間を形成する。当該所定形状の空間を構成する第1係合部215Bは、装着状態においてバレル110に直接的に係合する部位である。

0078

一対の半筒体211a,211bの軸方向の他端寄りの位置の内周面には、溝状の第2係合部216Bが設けられている。溝状の第2係合部216Bは、閉状態において互いに組み合わさることにより、囲繞体210Cの内周側に螺旋溝を形成する。当該螺旋溝を構成する第2係合部216Bは、装着状態において後述する補助パーツ220Cを介してプランジャ120に間接的に係合する部位である。

0079

補助パーツ220Cは、囲繞体210Cに収容が可能な大きさおよび形状を有しており、上述した凹状の切欠き部は、プランジャ120のフランジ部122を受け入れる保持部221を構成している。当該保持部221を構成する壁部のうち、前端側に位置する壁部には、プランジャ120の断面視十字状のロッド部121に対応した形状の切欠きが形成されており、これにより保持部221は、プランジャ120のフランジ部122を受け入れた状態でこれを回転不能に保持する。換言すれば、補助パーツ220Cは、プランジャ120のフランジ部122に取付けられた装着状態において、プランジャ120に対して回転不能に固定されることになる。

0080

また、補助パーツ220Cの外周側には、複数の突条222が設けられている。当該複数の突条222の各々は、装着状態において囲繞体210Cの内部に形成される上述した螺旋溝を構成する第2係合部216Bに係合可能な螺旋状の形状を有している。

0081

図7(A)に示すように、薬液300の投与量を調整するに際しては、シリンジ100Aのバレル110に対して囲繞体210Cを図中に示す矢印DR1方向に向けて相対的に回転させる。

0082

ここで、図7(B)を参照して、装着状態においては、上述したように、シリンジ100Aのバレル110が、所定形状の空間を構成する第1係合部215Bに係合している。具体的には、バレル110のフランジ部114が、所定形状の空間を構成する第1係合部215Bの内部に配置されており、当該フランジ部114の前面が、閉状態にある囲繞体210Cの前端に位置する壁面に対向している。なお、フランジ部114は、所定形状の空間を構成する第1係合部215Bの内部において空転することができる。

0083

これにより、バレル110と囲繞体210Cとの間の相対的な動きが制限されることになるが、具体的には、囲繞体210Aがシリンジ100Aの後端側から前端側に向けて前方に移動することが、フランジ部114の前面が閉状態にある囲繞体210Cの前端に位置する上記壁面に当接することによって制限されることになる。

0084

一方、図7(C)を参照して、装着状態においては、上述したように、シリンジ100Aのプランジャ120が、補助パーツ220Cを介して囲繞体210Cの螺旋溝を構成する第2係合部216Bに係合している。具体的には、プランジャ120のフランジ部122に回転不能に取付けられた補助パーツ220Cの突条222が、閉状態にある囲繞体210Cの螺旋溝を構成する第2係合部216Bに係合している。

0085

これにより、プランジャ120と囲繞体210Cとの間の相対的な動きが、螺旋運動のみに実質的に制限されることになる。したがって、囲繞体210Cに対するプランジャ120の動きは、当該囲繞体210Cの軸線を中心とした螺旋運動のみに実質的に制限されることになり、囲繞体210Cをバレル110に対して上記矢印DR1方向に向けて相対的に回転させることにより、プランジャ120は、図4(A)中に示す矢印DR3方向に向けて(すなわち、シリンジ100Aの後端側から前端側に向けて)移動することになる。

0086

したがって、装着状態においてシリンジ100Aのバレル110に対して囲繞体210Cを図中に示す矢印DR1方向に向けて相対的に回転させることにより、バレル110に対してプランジャ120が前方に向けて移動することになり、これによってバレル110とプランジャ120との相対的な位置が変化し、プランジャ120のバレル110に対する押し込み量が変更されることになる。

0087

そのため、上記構成のプレフィルドシリンジセット1Cおよびこれに具備される投与量調整具200Cとした場合にも、上述した実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。

0088

上述した本発明の実施の形態1ないし3においては、投与量調整具を囲繞体と補助パーツとによって構成するとともに、囲繞体がシリンジのバレルに設けられたフランジ部およびプランジャに設けられたフランジ部のいずれか一方に当該補助パーツを介して間接的に係合するように構成した場合を例示して説明を行なったが、補助パーツは必ずしも必要ではない。すなわち、シリンジのバレルに設けられたフランジ部やプランジャに設けられたフランジ部に直接的に係合するように囲繞体に螺旋溝を設けることとしてもよく、その場合には補助パーツは不要になる。

0089

また、上述した本発明の実施の形態1ないし3においては、囲繞体や補助パーツが主としてシリンジのバレルに設けられたフランジ部やプランジャに設けられたフランジ部に係合するように構成した場合を例示して説明を行なったが、囲繞体や補助パーツをバレルやプランジャのフランジ部以外の部分に係合するように構成することも可能である。たとえば、バレルの本体部に補助パーツが回転不能に取付けられるように構成したり、プランジャのロッド部に補助パーツが回転不能に取付けられるように構成したりすることも可能である。

0090

さらには、上述した本発明の実施の形態1ないし3においては、囲繞体をヒンジ部を介して接続された一対の半筒体にて構成した場合を例示して説明を行なったが、必ずしもこれら半筒体が一体の部材にて構成されている必要はなく、別体として半筒体を構成することも可能であるし、囲繞体をさらに3部品以上に分割することも可能である。

0091

このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって画定され、また請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。

0092

1A〜1Cプレフィルドシリンジセット、100A,100Bシリンジ、110バレル、111 本体部、112ノズル部、113ルアーロック部、114フランジ部、120プランジャ、121ロッド部、122 フランジ部、123ガスケット、130注射針、131針管、132針基、200A〜200C投与量調整具、210A〜210C囲繞体、211a,211b 半筒体、212ヒンジ部、213 バレル保持部、214 プランジャ保持部、215A,215B 第1係合部、216A,216B 第2係合部、217a,217b係止部、218 突部、220A〜220C補助パーツ、221 保持部、222突条、300薬液、400キャップ。

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