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技術 燃費推定システム、燃費推定方法および燃費推定プログラム

出願人 三菱電機株式会社
発明者 竹内智晴永嶋規充竹内丈志
出願日 2016年9月29日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2017-516818
公開日 2018年9月27日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 WO2018-061162
状態 特許登録済
技術分野 車両の電気的な推進・制動 航行(Navigation) 交通制御システム
主要キーワード 蓄積データ数 自動車装置 速度減衰 外乱補正 流入時間 分割間隔 外乱情報 外乱影響
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年9月27日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

走行ルート(411)を走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイル(451)を算出する速度プロファイル算出部(24)と、走行ルート(411)に生じた外乱事象を表す外乱情報と走行ルート(411)を走行した自動車から収集した走行履歴情報(111)とに基づいて、走行ルート(411)を走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数(321)として算出する速度外乱算出部(232)と、速度プロファイルと速度外乱補正係数(321)とを用いて、走行ルート(411)を走行する自動車の燃費を算出する燃費算出部(263)とを備えた。

概要

背景

近年、電気自動車EV:Electric Vehicle)、ハイブリッド自動車HEV:Hybrid Electric Vehicle)、およびプラグインハイブリッド自動車(PHEV:plug−in Hybrid Electric Vehicle)の普及が拡大している。これらの普及に伴い、自動車走行可能距離の拡大や燃費向上を目的として、電気駆動ガソリン駆動の切り替えといった低燃費走行計画の最適化のための技術開発が行われている。
この低燃費走行計画を立案するにあたっては、特定の走行ルートを走行した際の自動車走行燃費について推定する必要がある。

特許文献1には、自動車走行燃費の推定技術に関する技術が開示されている。特許文献1では、道路を構成するリンクの配置などの支援マップ情報と、各リンクの時間帯ごと予測走行時間などの道路交通情報と、燃費に影響を与える燃費因子として車両情報気象情報走行時間帯走行リンクと燃費の関係を表した燃費マトリックスとを用いて、探索された各経路の合計予想燃費算定する手法が開示されている。

概要

走行ルート(411)を走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイル(451)を算出する速度プロファイル算出部(24)と、走行ルート(411)に生じた外乱事象を表す外乱情報と走行ルート(411)を走行した自動車から収集した走行履歴情報(111)とに基づいて、走行ルート(411)を走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数(321)として算出する速度外乱算出部(232)と、速度プロファイルと速度外乱補正係数(321)とを用いて、走行ルート(411)を走行する自動車の燃費を算出する燃費算出部(263)とを備えた。

目的

本発明は、自動車の走行における外乱の影響を適切に反映することにより、高精度な走行燃費の推定をすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

走行ルート走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイルを算出する速度プロファイル算出部と、前記走行ルートに生じた外乱事象を表す外乱情報と前記走行ルートを走行した自動車から収集した走行履歴情報とに基づいて、前記走行ルートを走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数として算出する速度外乱算出部と、前記速度プロファイルと前記速度外乱補正係数とを用いて、前記走行ルートを走行する自動車の燃費を算出する燃費算出部とを備えた燃費推定システム

請求項2

前記速度外乱算出部は、前記外乱情報として少なくとも前記走行ルートの混雑状況を表す混雑情報に基づいて、前記速度外乱補正係数を算出する請求項1に記載の燃費推定システム。

請求項3

前記速度外乱算出部は、前記外乱情報として少なくとも前記混雑情報と前記走行ルートに生じたイベントを表すイベント情報とに基づいて、前記速度外乱補正係数を算出する請求項2記載の燃費推定システム。

請求項4

前記燃費推定システムは、前記外乱情報と前記走行履歴情報とに基づいて、前記走行ルートを走行する自動車の燃費が悪化する割合である悪化率を燃費外乱補正係数として算出する燃費外乱算出部を備え、前記燃費算出部は、前記速度プロファイルと前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを用いて、前記走行ルートを走行する自動車の燃費を推定する請求項1から3のいずれか1項に記載の燃費推定システム。

請求項5

前記燃費外乱算出部は、前記外乱情報として少なくとも前記走行ルートの天気を表す天気情報に基づいて、前記燃費外乱補正係数を算出する請求項4に記載の燃費推定システム。

請求項6

前記燃費外乱算出部は、前記外乱情報として少なくとも前記天気情報と前記走行ルートに対する注意報あるいは警報を表す注意警報情報とに基づいて、前記燃費外乱補正係数を算出する請求項5に記載の燃費推定システム。

請求項7

前記走行履歴情報を前記外乱事象ごとに分類して記憶する走行履歴記憶部を備え、前記速度外乱算出部は、前記外乱事象ごとに分類されて前記走行履歴記憶部に記憶された前記走行履歴情報と前記外乱情報とに基づいて、前記速度外乱補正係数を算出する請求項4から6のいずれか1項に記載の燃費推定システム。

請求項8

前記燃費外乱算出部は、前記外乱事象ごとに分類されて前記走行履歴記憶部に記憶された前記走行履歴情報と前記外乱情報とに基づいて、前記燃費外乱補正係数を算出する請求項7に記載の燃費推定システム。

請求項9

前記燃費推定システムは、出発地目的地とを含む地点情報を取得する取得部を備え、前記速度プロファイル算出部は、前記取得部が前記地点情報を取得した取得日時と、前記走行ルートを構成する道路区間道路区間毎の走行速度とに基づいて、前記取得日時の日時属性に前記走行ルートを走行した場合の前記速度プロファイルを算出する請求項7または8に記載の燃費推定システム。

請求項10

前記燃費推定システムは、前記走行ルートを走行する自動車に搭載された自動車装置と、前記自動車装置と通信する燃費推定装置とを備え、前記自動車装置は、前記地点情報を前記燃費推定装置に送信する情報送信部を備え、前記燃費推定装置は、前記地点情報に基づいて前記走行ルートを算出する走行ルート算出部を備えた請求項9に記載の燃費推定システム。

請求項11

前記情報送信部は、さらに、前記自動車の走行履歴を表す走行履歴情報を前記燃費推定装置に送信し、前記燃費推定装置は、前記走行履歴情報を道路区間毎に分類した後、前記外乱事象ごとに分類し、前記走行履歴記憶部に蓄積する走行履歴蓄積部を備えた請求項10に記載の燃費推定システム。

請求項12

前記燃費推定装置は、前記速度プロファイル算出部と、前記速度外乱算出部と、前記燃費外乱算出部と、前記燃費算出部とを備えた請求項11に記載の燃費推定システム。

請求項13

前記燃費推定システムは、前記走行ルートを走行する自動車に搭載された自動車装置を備え、前記自動車装置は、前記地点情報に基づいて前記走行ルートを算出する走行ルート算出部と、前記自動車の走行履歴を表す走行履歴情報を収集する走行履歴収集部と、前記走行履歴情報を道路区間毎に分類した後、前記外乱事象ごとに分類し、前記走行履歴記憶部に蓄積する走行履歴蓄積部とを備え、前記自動車装置は、さらに、前記速度外乱算出部と、前記燃費外乱算出部と、前記速度プロファイル算出部と、前記燃費算出部とを備えた請求項9に記載の燃費推定システム。

請求項14

前記燃費推定システムは、前記走行ルートを走行する自動車に搭載された自動車装置であって、前記地点情報と、前記自動車の走行履歴を表す走行履歴情報とを送信する情報送信部を備えた自動車装置と、前記自動車装置から前記走行履歴情報を受信する走行履歴受信部と、前記走行履歴情報を道路区間毎に分類した後、前記外乱事象ごとに分類し、前記走行履歴記憶部に蓄積する走行履歴蓄積部とを備えた走行履歴蓄積サーバと、前記走行履歴蓄積サーバから前記走行履歴情報を受信する走行履歴受信部と、前記走行履歴情報と前記外乱情報とに基づいて前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを算出する算出部を備えた外乱情報生成サーバと、前記取得部として前記自動車装置から前記地点情報を受信する地点情報受信部を備える前記速度プロファイル算出部と、前記外乱情報生成サーバから前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを受信する補正係数受信部と、前記燃費算出部とを備えた燃費算出サーバとを備えた請求項9に記載の燃費推定システム。

請求項15

前記燃費推定システムは、前記走行ルートを走行する自動車に搭載された自動車装置であって、前記自動車の走行履歴を表す走行履歴情報を送信する走行履歴送信部を備えた自動車装置と、前記走行ルートに存在する道路区間ごとに設けられ、前記走行履歴情報と前記外乱情報とに基づいて前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを算出する算出部を備えた情報生成計算器と、前記自動車装置から前記走行履歴情報を受信する走行履歴受信部と、前記走行履歴情報を道路区間毎に分類した後、前記外乱事象ごとに分類し、前記走行履歴記憶部に蓄積する走行履歴蓄積部と、前記情報生成計算器から前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを受信する個別補正係数受信部と、受信した前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを補正係数記憶部に記憶する個別補正係数蓄積部とを備えた情報蓄積サーバとを備えた請求項9に記載の燃費推定システム。

請求項16

前記自動車装置は、前記地点情報に基づいて走行ルートを算出する走行ルート算出部を備えた前記速度プロファイル算出部と、前記情報蓄積サーバから前記速度外乱補正係数と前記燃費外乱補正係数とを受信する補正係数受信部と前記燃費算出部とを備えた走行燃費推定部とを備えた請求項15に記載の燃費推定システム。

請求項17

速度プロファイル算出部が、走行ルートを走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイルを算出し、速度外乱算出部が、前記走行ルートに生じた外乱事象を表す外乱情報と前記走行ルートを走行した自動車から収集した走行履歴情報とに基づいて、前記走行ルートを走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数として算出し、燃費算出部が、前記速度プロファイルと前記速度外乱補正係数とを用いて、前記走行ルートを走行する自動車の燃費を算出する燃費推定方法

請求項18

走行ルートを走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイルを算出する速度プロファイル算出処理と、前記走行ルートに生じた外乱事象を表す外乱情報と前記走行ルートを走行した自動車から収集した走行履歴情報とに基づいて、前記走行ルートを走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数として算出する速度外乱算出処理と、前記速度プロファイルと前記速度外乱補正係数とを用いて、前記走行ルートを走行する自動車の燃費を算出する燃費算出処理とをコンピュータに実行させる燃費推定プログラム

技術分野

0001

本発明は、自動車走行燃費推定する燃費推定システム、燃費推定方法および燃費推定プログラムに関する。特に、自動車が特定の走行ルート走行した際の、実際の走行速度の変化である速度プロファイルを高精度に推定することにより自動車の走行燃費を高精度に推定する技術に関する。

背景技術

0002

近年、電気自動車EV:Electric Vehicle)、ハイブリッド自動車HEV:Hybrid Electric Vehicle)、およびプラグインハイブリッド自動車(PHEV:plug−in Hybrid Electric Vehicle)の普及が拡大している。これらの普及に伴い、自動車の走行可能距離の拡大や燃費向上を目的として、電気駆動ガソリン駆動の切り替えといった低燃費走行計画の最適化のための技術開発が行われている。
この低燃費走行計画を立案するにあたっては、特定の走行ルートを走行した際の自動車走行燃費について推定する必要がある。

0003

特許文献1には、自動車走行燃費の推定技術に関する技術が開示されている。特許文献1では、道路を構成するリンクの配置などの支援マップ情報と、各リンクの時間帯ごと予測走行時間などの道路交通情報と、燃費に影響を与える燃費因子として車両情報気象情報走行時間帯走行リンクと燃費の関係を表した燃費マトリックスとを用いて、探索された各経路の合計予想燃費算定する手法が開示されている。

先行技術

0004

特開2010−054385号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1による手法では、道路の地形特徴を考慮し、条件を細分化して燃費計算処理を行う。そのため、燃費計算に係る処理負荷が非常に高くなり、リアルタイムな燃費予測を行うことが困難であるという課題がある。

0006

本発明は、自動車の走行における外乱の影響を適切に反映することにより、高精度な走行燃費の推定をすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る燃費推定システムは、
走行ルートを走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイルを算出する速度プロファイル算出部と、
前記走行ルートに生じた外乱事象を表す外乱情報と前記走行ルートを走行した自動車から収集した走行履歴情報とに基づいて、前記走行ルートを走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数として算出する速度外乱算出部と、
前記速度プロファイルと前記速度外乱補正係数とを用いて、前記走行ルートを走行する自動車の燃費を算出する燃費算出部とを備えた。

発明の効果

0008

本発明に係る燃費推定システムによれば、速度プロファイル生成部が、走行ルートを走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイルを生成する。また、速度外乱算出部が、走行ルートに生じた外乱事象を表す外乱情報と走行ルートを走行した自動車から収集した走行履歴情報とに基づいて、走行ルートを走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数として算出する。また、燃費算出部が、速度プロファイルと速度外乱補正係数とを用いて、走行ルートを走行する自動車の燃費を算出する。このように、本発明によれば、走行ルートの外乱の影響を割合で表すことができるので、外乱の影響を適切に反映した高精度な走行燃費の推定をすることができる。

図面の簡単な説明

0009

実施の形態1に係る燃費推定システム500の全体構成図。
実施の形態1に係る自動車1に搭載された自動車装置100の構成図。
実施の形態1に係る燃費推定装置200の構成図。
実施の形態1に係る燃費推定装置200の外乱情報生成部23による外乱情報生成処理S110のフローチャート
実施の形態1に係る走行履歴蓄積部231のフローチャート。
実施の形態1に係る速度外乱算出部232のフローチャート。
実施の形態1に係る燃費外乱算出部233のフローチャート。
実施の形態1に係る燃費推定装置200の速度プロファイル算出部24による速度プロファイル算出処理S120のフローチャート。
実施の形態1に係る走行速度抽出部242のフローチャート。
実施の形態1に係る停止判定部243のフローチャート。
実施の形態1に係る速度プロファイル生成部244のフローチャート。
実施の形態1に係る速度補正部245のフローチャート。
実施の形態1に係る燃費推定装置200の走行燃費推定部26による走行燃費推定処理S130のフローチャート。
実施の形態1の変形例に係る自動車装置100の構成図。
実施の形態1の変形例に係る燃費推定装置200の構成図。
実施の形態2に係る燃費推定システム500aの機能構成図。
実施の形態2に係る燃費推定システム500aのハードウェア構成図。
実施の形態3に係る燃費推定システム500bのシステム構成図。
実施の形態3に係る自動車装置100bの機能構成図。
実施の形態3に係る走行履歴蓄積サーバ210の機能構成図。
実施の形態3に係る外乱情報生成サーバ220の機能構成図。
実施の形態3に係る燃費算出サーバ230の機能構成図。
実施の形態3に係る走行履歴蓄積サーバ210のフローチャート。
実施の形態3に係る外乱情報生成サーバ220の補正係数算出処理のフローチャート。
実施の形態3に係る外乱情報生成サーバ220の補正係数抽出処理のフローチャート。
実施の形態3に係る燃費算出サーバ230の速度プロファイル算出処理S120のフローチャート。
実施の形態3に係る燃費算出サーバ230の走行燃費推定処理のフローチャート。
実施の形態4に係る燃費推定システム500cのシステム構成図。
実施の形態4に係る自動車装置100cの機能構成図。
実施の形態4に係る情報生成計算器250の機能構成図。
実施の形態4に係る情報蓄積サーバ260の機能構成図。
実施の形態4に係る情報生成計算器250の個別外乱生成処理のフローチャートである。
実施の形態4に係る情報蓄積サーバ260の補正係数蓄積処理のフローチャート。
実施の形態4に係る情報蓄積サーバ260の補正係数抽出処理のフローチャート。

実施例

0010

以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。

0011

実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る燃費推定システム500の全体構成を示す図である。図2は、本実施の形態に係る自動車1に搭載された自動車装置100の構成を示す図である。図3は、本実施の形態に係る燃費推定装置200の構成を示す図である。図1には、燃費推定システム500を構成する各装置のハードウェア構成も示している。
図1に示すように、燃費推定システム500は、燃費の推定の対象となる自動車1に搭載された自動車装置100と、自動車装置100とネットワーク300を介して通信する燃費推定装置200とを備える。

0012

自動車装置100は、自動車1に搭載されたコンピュータである。自動車1は、燃料を用いて走行ルート411を走行する車両である。
燃費推定装置200は、コンピュータである。燃費推定装置200は、特定の走行ルートにおける自動車1の自動車走行燃費を推定する。以下において、自動車走行燃費を走行燃費あるいは燃費ともいう。燃費推定装置200は、中央サーバともいう。燃費推定装置200は、実体のあるデータサーバでもよいし、クラウド上で構成されていてもよい。

0013

図2に示すように、自動車装置100は、プロセッサ810を備えると共に、記憶装置820、入力インタフェース830、出力インタフェース840、通信装置850、センサ860といった他のハードウェアを備える。記憶装置820は、メモリ補助記憶装置とを有する。

0014

図2に示すように、自動車装置100は、機能構成として、走行履歴収集部11と、地点情報収集部12と、情報表示部13と、情報送信部14と、情報受信部15と、記憶部16を備える。
以下の説明では、自動車装置100の走行履歴収集部11と地点情報収集部12と情報表示部13と情報送信部14と情報受信部15との機能を、自動車装置100の「部」の機能という。
自動車装置100の「部」の機能は、ソフトウェアで実現される。
記憶部16は、記憶装置820で実現される。記憶部16には、出力インタフェース840を介してディスプレイに表示する各種情報、入力インタフェース830を介して入力装置から受け取った地点情報121、プロセッサ810による処理結果などが記憶される。
センサ860は、自動車1の走行位置、走行速度、進行方向といった走行履歴情報111を収集する。

0015

また、図3に示すように、燃費推定装置200は、プロセッサ910を備えると共に、記憶装置920、通信装置950といった他のハードウェアを備える。なお、燃費推定装置200は、入力インタフェースや出力インタフェースといったハードウェアを備えていてもよい。

0016

図3に示すように、燃費推定装置200は、機能構成として、情報受信部21と、情報送信部22と、外乱情報生成部23と、速度プロファイル算出部24と、走行燃費推定部26と、記憶部25とを備える。
外乱情報生成部23は、走行履歴蓄積部231と、速度外乱算出部232と、燃費外乱算出部233とを備える。
速度プロファイル算出部24は、走行ルート算出部241と、走行速度抽出部242と、停止判定部243と、速度プロファイル生成部244と、速度補正部245とを備える。
走行燃費推定部26は、速度補正決定部261と、燃費補正決定部262と、燃費算出部263とを備える。
記憶部25には、走行履歴DB(データベース)251と、補正係数DB252と、走行速度DB253と、連携DB254と、停止確率DB255とが記憶される。また、記憶部25には、燃費推定装置200における各演算処理の値や結果が記憶される。走行履歴DB251は、走行履歴記憶部2510の例である。補正係数DB252は、補正係数記憶部2520の例である。走行速度DB253は、走行速度記憶部2530の例である。連携DB254は、連携記憶部2540の例である。停止確率DB255は、停止確率記憶部2550の例である。

0017

以下の説明では、燃費推定装置200の情報受信部21と情報送信部22と外乱情報生成部23と速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26との機能を、燃費推定装置200の「部」の機能という。
燃費推定装置200の「部」の機能は、ソフトウェアで実現される。
記憶部25は、記憶装置920で実現される。

0018

以下に、自動車装置100と燃費推定装置200との各装置のハードウェアの具体例について説明する。
プロセッサ810,910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ810,910は、プロセッシングを行うIC(IntegratedCircuit)である。プロセッサ810,910は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)などである。

0019

入力インタフェース830は、マウスキーボードタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース830は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース830は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。

0020

出力インタフェース840は、ディスプレイといった表示装置ケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース840は、たとえば、USB端子またはHDMI登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。自動車装置100において、情報表示部13は、自動車1が有するディスプレイなどの表示装置に出力インタフェース840を介して情報を表示する。情報表示部13は、走行ルート411や燃費推定結果461などの各種情報を、出力インタフェース840を介して表示装置に表示し、運転者へ表示伝達する。

0021

通信装置850,950は、レシーバトランスミッタとを備える。具体的には、通信装置850,950は通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。通信装置850,950はデータを通信する通信部として機能する。レシーバはデータを受信する受信部として機能し、トランスミッタはデータを送信する送信部として機能する。通信装置850,950は、走行履歴情報111、地点情報121、地図情報450、混雑情報472、イベント情報473、天気情報474、注意警報情報475、走行ルート411、燃費推定結果461といった各種情報を送受信する。

0022

記憶装置820,920の各々は、主記憶装置外部記憶装置とを有する。
外部記憶装置は、具体的には、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、または、HDD(Hard Disk Drive)である。主記憶装置は、具体的には、RAM(Random Access Memory)である。記憶部16,25は、外部記憶装置により実現されてもよいし、主記憶装置により実現されてもよいし、主記憶装置と外部記憶装置との両方により実現されていてもよい。記憶部16,25の実現方法は任意である。

0023

外部記憶装置には、各装置の「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、主記憶装置にロードされ、プロセッサ810,910に読み込まれ、プロセッサ810,910によって実行される。外部記憶装置には、OS(Operating System)も記憶されている。OSの少なくとも一部が主記憶装置にロードされ、プロセッサ910,810はOSを実行しながら、各装置の「部」の機能を実現するプログラムを実行する。

0024

各装置は、プロセッサ810,910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これらの複数のプロセッサは、「部」の機能を実現するプログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ810,910と同じように、プロセッシングを行うICである。

0025

各装置の「部」の機能による処理の結果を示す情報、データ、信号値、および、変数値は、主記憶装置、外部記憶装置、または、プロセッサ810,910内のレジスタまたはキャッシュメモリに記憶される。なお、図2および図3の各々において、各部と記憶部とを結ぶ矢印は、各部が処理の結果を記憶部に記憶すること、或いは、各部が記憶部から情報を読み出すことを表している。また、各部を結ぶ矢印は、制御の流れを表している。

0026

各装置の「部」の機能を実現するプログラムは、磁気ディスクフレキシブルディスク光ディスクコンパクトディスクブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)といった可搬記録媒体に記憶されてもよい。
なお、燃費推定システム500の「部」の機能を実現するプログラムを燃費推定プログラム520ともいう。また、燃費推定プログラムプロダクトと称されるものは、燃費推定プログラム520が記録された記憶媒体および記憶装置であり、見た目形式に関わらず、コンピュータ読み取り可能なプログラムをロードしているものである。

0027

***機能構成の説明***
まず、自動車装置100の機能構成について説明する。
走行履歴収集部11は、センサ860を用いて、自動車1の走行履歴を表す走行履歴情報111を収集する。
地点情報収集部12は、自動車1の走行における出発地および目的地の情報を地点情報121として運転者から受け付ける。地点情報収集部12は、入力インタフェース830を介して、地点情報121を運転者から受け付ける。
情報表示部13は、燃費推定装置200が地点情報121から算出した走行ルート411と、走行ルート411における自動車1の燃費推定結果461とを出力インタフェース840を介して表示装置に表示する。
情報送信部14は、出発地と目的地とを含む地点情報121と、自動車1の走行履歴を表す走行履歴情報111とを通信装置850を介して燃費推定装置200に送信する。
情報受信部15は、走行ルート411および燃費推定結果461を、通信装置850を介して受信する。

0028

次に、燃費推定装置200の機能構成について説明する。
情報受信部21は、自動車装置100から送信される走行履歴情報111および地点情報121を、通信装置950を介して受信する。また、情報受信部21は、インフラストラクチャー情報470である地図情報450、混雑情報472、イベント情報473、天気情報474、注意警報情報475を、通信装置950を介して受信する。地図情報450は、具体的には、デジタル道路地図である。注意警報情報475は、具体的には、注意報および警報情報といった情報である。混雑情報472は、道路の混雑情報である。
情報送信部22は、走行ルート411、ならびに走行ルート411における燃費推定結果461を、通信装置950を介して自動車装置100に送信する。

0029

外乱情報生成部23は、情報受信部21が受信した走行履歴情報111、ならびに地図情報450、混雑情報472、イベント情報473、天気情報474、注意警報情報475に基づいて、速度外乱補正係数321と、燃費外乱補正係数331とを算出し、記憶部25に記憶する。
ここで、速度外乱補正係数321とは、デジタル道路地図におけるノード間の道路区間であるリンクについて、リンク毎に道路混雑あるいはイベント外乱の少なくともいずれかを考慮した走行速度の減衰率である。速度外乱補正係数321は、道路混雑およびイベント外乱ともいう。
また、燃費外乱補正係数331とは、リンク毎に、天候外乱を考慮した燃費の悪化率である。燃費外乱補正係数331は、天候外乱ともいう。速度外乱補正係数321と燃費外乱補正係数331とを合わせて外乱補正係数ともいう。
なお、リンクとは、デジタル道路地図におけるノード間の道路区間を指す。また、デジタル道路地図におけるノードとは、交差点やその他道路網表現上の結節点などを指す。リンクは、道路を構成する複数の道路区間の各道路区間の一例である。

0030

速度プロファイル算出部24は、走行ルート411を走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイルを算出する。速度プロファイル算出部24は、情報受信部21が受信した地点情報121ならびに地図情報450をもとに走行ルート411を算出する。そして、速度プロファイル算出部24は、走行ルート411に含まれるリンクの平常時の走行速度、走行ルート411に含まれる交差点の停止確率、走行ルート411に含まれる信号機連携情報を用いて、走行ルート411の自動車走行に対する速度プロファイルを算出する。

0031

走行燃費推定部26は、速度プロファイル算出部24が算出した走行ルート411の速度プロファイル、速度外乱補正係数321および燃費外乱補正係数331を用いて、走行ルート411における自動車の走行燃費を燃費推定結果461として算出する。

0032

外乱情報生成部23の各機能構成について説明する。
走行履歴蓄積部231は、走行履歴情報111を記憶部25の走行履歴DB251に蓄積する。
速度外乱算出部232は、走行ルート411に生じた外乱事象を表す外乱情報と、走行ルート411を走行した自動車から収集した走行履歴情報111とに基づいて、走行ルート411を走行する自動車の速度が減衰する割合である減衰率を速度外乱補正係数321として算出する。速度外乱算出部232は、外乱情報として少なくとも走行ルート411の混雑状況を表す混雑情報に基づいて、速度外乱補正係数321を算出する。本実施の形態では、速度外乱算出部232は、外乱情報として少なくとも混雑情報と走行ルート411に生じたイベントを表すイベント情報とに基づいて、速度外乱補正係数321を算出する。具体的には、速度外乱算出部232は、走行履歴DB251に蓄積された走行履歴情報111をもとに、道路の混雑状況やイベントの発生状況別に、各リンクの平常時走行からの走行速度減衰率を算出する。速度外乱算出部232は、算出した各リンクの平常時走行からの走行速度減衰率を、速度外乱補正係数321として記憶部25の補正係数DB252に記憶する。

0033

燃費外乱算出部233は、外乱情報と走行履歴情報111とに基づいて、走行ルート411を走行する自動車の燃費が悪化する割合である悪化率を燃費外乱補正係数331として算出する。燃費外乱算出部233は、外乱情報として少なくとも走行ルート411の天気を表す天気情報に基づいて、燃費外乱補正係数321を算出する。本実施の形態では、燃費外乱算出部233は、外乱情報として少なくとも天気情報と走行ルート411に対する注意報あるいは警報を表す注意警報情報とに基づいて、燃費外乱補正係数331を算出する。具体的には、燃費外乱算出部233は、走行履歴DB251に蓄積された走行履歴情報111をもとに、天気情報や注意報および警報情報別に、各リンクの平常時走行からの燃費悪化率を計算する。燃費外乱算出部233は、算出した各リンクの平常時走行からの燃費悪化率を、燃費外乱補正係数331として記憶部25の補正係数DB252に記憶する。

0034

外乱事象とは、走行ルート411に生じた混雑、イベント、天気、注意報あるいは警報といった走行ルート411を走行する自動車の速度や燃費に影響を与える事象のことである。外乱事象を表す外乱情報とは、具体的には、混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報といった情報である。

0035

速度プロファイル算出部24の各機能構成について説明する。
走行ルート算出部241は、情報受信部21が受信した地点情報121を取得する。地点情報121には、出発地と目的地とが含まれる。地点情報121および地図情報450は、走行ルートを表す走行ルート情報の例である。また、情報受信部21は、走行ルート情報である地点情報121を取得する取得部109の例である。走行ルート算出部241は、地点情報121と地図情報450とに基づいて、出発地から目的地までの移動における走行ルート411を算出する。走行ルート算出部241は、走行ルート411を走行速度抽出部242に出力する。
走行速度抽出部242は、デジタル道路地図におけるリンクの平常時の走行速度を表すリンク走行速度を走行速度DB253から抽出する。ここで、リンクとは、デジタル道路地図におけるノード間の道路区間を指す。また、デジタル道路地図におけるノードとは、交差点やその他道路網表現上の結節点などを指す。リンクは、道路を構成する複数の道路区間の各道路区間の一例である。走行速度DB253には、予め算出されたリンク走行速度が格納されている。

0036

停止判定部243は、走行ルート411に存在する交差点で自動車が停止する停止確率と、交差点に設置された信号機とその交差点に隣接する交差点に設置された信号機との連携の有無を表す連携情報とを取得する。停止判定部243は、連携DB254に格納された連携情報と停止確率DB255に格納された停止確率とに基づいて、走行ルート411上の全交差点の交差点停止有無を判定する。停止判定部243は、交差点停止判定部ともいう。
連携DB254には、全国道路の各交差点における信号機の連携情報が格納されている。停止確率DB255には、全国道路の各交差点における停止確率が格納されている。

0037

速度プロファイル生成部244は、走行ルート411を走行する自動車の速度の変化を表す速度プロファイル441を生成する。速度プロファイル441は、交差点停止なしの速度プロファイルである。速度プロファイル生成部244は、取得部109である情報受信部21が地点情報121を取得した取得日時と、走行ルート411を構成する道路区間(リンク)の道路区間毎の走行速度とに基づいて、取得日時の日時属性に走行ルート411を走行した場合の速度プロファイル441を生成する。速度プロファイル生成部244は、走行ルート411上の全リンク走行速度を走行の通過順に合わせて連結して、交差点停止なしの速度プロファイル441を生成する。
速度補正部245は、走行ルート411に存在する交差点の停止の有無に基づいて速度プロファイル441を補正する。速度補正部245は、速度プロファイル生成部244で算出した交差点停止なしの速度プロファイル441を補正し、交差点停止を考慮した速度プロファイル451を生成する。速度補正部245は、停止判定部243で算出した走行ルート411上の全交差点における停止判定結果をもとに、交差点停止による加減速変化を加えて、交差点停止を考慮した速度プロファイル451を生成する。速度補正部245は、交差点速度補正部ともいう。

0038

走行燃費推定部26の各機能構成について説明する。
速度補正決定部261は、速度プロファイル算出部24にて算出した速度プロファイル451における走行燃費推定に用いる速度外乱補正係数を決定する。速度補正決定部261は、補正係数DB252から推定日時における速度外乱補正係数321を抽出し、速度外乱補正係数として決定する。速度外乱補正係数は、走行ルート411の推定日時における道路混雑状況あるいはイベント発生状況の少なくともいずれかに応じて、速度プロファイル451における走行速度の補正を最適に行うために用いられる。
燃費補正決定部262は、速度プロファイル算出部24にて算出した速度プロファイル451における走行燃費推定に用いる燃費外乱補正係数612を決定する。燃費補正決定部262は、補正係数DB252から推定日時における燃費外乱補正係数331を抽出し、燃費外乱補正係数として決定する。燃費外乱補正係数は、走行ルート411の推定日時における天候状況に応じて、推定日時における最適な燃費外乱補正を行うために用いられる。

0039

燃費算出部263は、速度プロファイル451と速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを用いて、走行ルート411を走行する自動車の燃費を推定する。なお、燃費算出部263は、速度プロファイル451と速度外乱補正係数のみを用いて、走行ルート411を走行する自動車の燃費を算出してもよい。具体的には、燃費算出部263は、速度補正部245により補正された交差点停止を考慮した速度プロファイル451に基づいて、走行ルート411を走行する自動車の燃費を算出する。燃費算出部263は、推定燃費算出部ともいう。燃費算出部263は、速度補正部245で算出した交差点停止を考慮した速度プロファイル451をもとに、速度外乱補正係数および燃費外乱補正係数を用いて、走行ルート411の自動車走行における燃費を算出し、燃費推定結果461として情報送信部22に出力する。

0040

***動作の説明***
次に、本実施の形態に係る燃費推定システム500の燃費推定方法510および燃費推定プログラム520の動作について説明する。

0041

<燃費推定装置200による外乱情報生成処理S110>
図4は、本実施の形態に係る燃費推定装置200の外乱情報生成部23による外乱情報生成処理S110のフローチャートである。外乱情報生成処理S110は、全て中央サーバである燃費推定装置200で実施される。外乱情報生成処理S110は、情報受信部21が、ステップS11において自動車装置100から走行履歴情報111を受信した際に逐次実行される。

0042

ステップS11において、情報受信部21は、自動車1に搭載された自動車装置100から走行履歴情報111を受信する。
ステップS12において、走行履歴蓄積部231は、自動車装置100から受信した走行履歴情報111を、道路の混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報に応じて分類し、走行履歴DB251へ蓄積する。
ステップS13において、速度外乱算出部232は、走行履歴DB251に蓄積した走行履歴情報111と、インフラストラクチャー情報470から取得した混雑情報472およびイベント情報473とをもとに、速度外乱補正係数321を算出する。速度外乱算出部232は、算出した速度外乱補正係数321を補正係数DB252へ蓄積する。
ステップS14において、燃費外乱算出部233は、走行履歴DB251に蓄積した走行履歴情報111と、インフラストラクチャー情報470から取得した天気情報474および注意警報情報475とをもとに、燃費外乱補正係数331を算出する。燃費外乱算出部233は、算出した燃費外乱補正係数331を補正係数DB252へ蓄積する。注意警報情報475には、注意報および警報情報といった情報が含まれる。

0043

また、外乱情報生成処理S110のうち、ステップS12、ステップS13、ステップS14の各処理は、それぞれ独立して処理する形態としてもよい。そのとき、ステップS14の処理は、少なくともステップS12の処理が一回以上行われた後に実施するものとする。一方、ステップS12、ステップS13の処理は、他の処理が一回も行われていなくても実行可能とする。
また、外乱情報生成処理S110の各処理をそれぞれ独立して実行する場合、ステップS12、ステップS13、ステップS14の各処理はオフライン処理でもよい。オフライン処理の場合、たとえば、ステップS12の処理は1日一回、ステップS13の処理は一月一回、ステップS14の処理は一月一回など、処理の実行間隔を燃費推定装置200に係る処理負荷を考慮して適切に設定する必要がある。

0044

図5は、本実施の形態に係る走行履歴蓄積部231のフローチャートである。図5は、図4のステップS12の処理の詳細である。
ステップS21において、走行履歴蓄積部231は、情報受信部21から、走行履歴情報111を取得する。このとき、走行履歴情報111には、少なくとも走行位置、走行速度、進行方向、および走行日時情報が含まれる。また、走行履歴情報111は、リンク別、日時別に情報分割することを可能とする。また、走行履歴情報111は、リンク、加速度勾配などを有していてもよい。また、走行履歴情報111は、同時刻の混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報を含んでいてもよい。あるいは、走行履歴蓄積部231は、走行履歴情報111の受信と同時にインフラストラクチャー情報470から混雑情報472、イベント情報473、天気情報474、注意警報情報475を取得してもよい。
なお、日時別とは、具体的には、時刻、曜日時節といった日時属性で分類することである。時刻による分類とは、具体的には、30分間隔、1時間間隔のように分類することである。また、時節による分類とは、具体的には、月別である。時刻や時節の分割間隔は、細分化するほど自動車の走行燃費の推定精度を向上させることが可能である。一方で、燃費推定装置200に係る処理負荷や、走行履歴情報111を送信可能な自動車台数に応じて、日時の分割間隔を大きくしてもよい。

0045

ステップS22において、走行履歴蓄積部231は、走行履歴情報111をリンク別に分類する。走行履歴情報111をリンク別に分類することにより、リンクごとに異なる走行速度あるいは走行燃費への影響度をより正確に表すことができる。ただし、燃費推定装置200の負荷状況を考慮して、本処理を省略することも可能である。その場合でも、走行速度あるいは走行燃費への影響度の傾向は走行時の外部状況別に基本的に同じであるため、一定の精度を確保して影響度を表現することができる。
ステップS23において、走行履歴蓄積部231は、リンク別に分類した走行履歴情報111を道路の混雑情報別に分類する。具体的には、混雑情報の分類として、VICS(登録商標,Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)などで用いられている順調/混雑/渋滞の3段階で分類する。
ステップS24において、走行履歴蓄積部231は、リンク別に分類した走行履歴情報111をイベント情報別に分類する。具体的には、イベント情報の分類として、道路規制有無情報催事の有無情報のように、道路混雑に影響すると考えられる突発的な事象の有無を用いて分類する。
ステップS25において、走行履歴蓄積部231は、リンク別に分類した走行履歴情報111を天気情報別に分類する。具体的には、天気情報の分類として、気象庁発表する天気予報、すなわち晴//雨/といった情報に基づいて分類する。
ステップS26において、走行履歴蓄積部231は、リンク別に分類した走行履歴情報111を注意警報情報別に分類する。具体的には、注意警報情報の分類として、気象庁が発表する注意報および警報、すなわち暴風濃霧といった情報に基づいて分類する。
ステップS27において、走行履歴蓄積部231は、道路の混雑情報別、イベント情報別、天気情報別、注意警報情報別に分類したリンク別の走行履歴情報111を、走行履歴DB251に蓄積する。このとき、走行履歴蓄積部231は、蓄積データ数などの統計情報を同時に蓄積してもよい。
以上のように、走行履歴DB251には、走行履歴情報111が外乱事象ごとに分類して記憶される。すなわち、走行履歴蓄積部231は、走行履歴情報111を道路区間であるリンク毎に分類した後、外乱事象ごとに分類し、走行履歴DB251に蓄積する。

0046

図6は、本実施の形態に係る速度外乱算出部232の速度外乱算出処理S301のフローチャートである。図6は、図4のステップS13の処理の詳細である。ここでは、リンクLの速度外乱補正係数321を算出する場合について説明する。
ステップS31において、速度外乱算出部232は、走行履歴DB251に格納されたリンクLの走行履歴情報111、および、この走行履歴情報111と同時刻の外乱情報である道路の混雑情報およびイベント情報を取得する。このとき、走行履歴情報111は、少なくとも走行速度と走行日時情報とを有する。また、走行履歴情報111は、混雑情報およびイベント情報を含んでいてもよい。その場合は、速度外乱算出部232は、走行履歴情報111のみを取得する。

0047

ステップS32において、速度外乱算出部232は、抽出したリンクLの走行履歴情報111から、平常時の走行と比較した場合の走行速度減衰率Pt−attenuationを、混雑情報およびイベント情報別に算出する。ここで、平常時の走行として、たとえば、混雑情報が順調、イベント情報がなしの場合の平均リンク走行速度を用いる。このリンクLの走行における平常時の平均リンク走行速度をVnormal(L)とするとき、混雑情報がb、イベント情報がcである場合の、n番目の走行履歴情報111におけるリンクLのリンク走行速度をVt−attenuation(L,b,c,n)とすると、道路の混雑情報がb、イベント情報がcである場合、走行速度減衰率Pt−attenuation(L,b,c,n)は式(1)のようになる。

0048

ステップS33において、速度外乱算出部232は、算出した走行速度減衰率Pt−attenuation(L,b,c,n)を用いて、リンクLの速度外乱補正係数etraffic(L,b,c)を、道路の混雑情報およびイベント情報別に算出する。ここで、リンクLの走行履歴情報がNbc個存在する場合、道路の混雑情報がb、イベント情報がcである場合の、速度外乱補正係数etraffic(L,b,c)は式(2)のようになる。

0049

最後に、ステップS34において、速度外乱算出部232は、算出したリンクLの速度外乱補正係数etrafficを補正係数DB252に蓄積する。
以上の処理により、自動車の走行速度への外乱影響について、減衰率で表すことにより、運転者の違いによるばらつき、道路の形状、自動車の車種による違いを吸収し、一つの統計情報として収集、蓄積および算出していくことを可能とする。
速度外乱補正係数etrafficについて、より推定精度を向上させるため、リンクの長さ(交差点間隔の狭さ)や道路勾配などの地図情報を、道路の混雑情報b、イベント情報cに加えて場合分けして計算してもよい。このような場合分けについては、処理サーバ負荷や処理速度を考慮して決定する。
以上のように、速度外乱算出部232は、外乱事象ごとに分類されて走行履歴DB251に記憶された走行履歴情報111と外乱情報とに基づいて、速度外乱補正係数を算出する

0050

図7は、本実施の形態に係る燃費外乱算出部233の燃費外乱算出処理S302のフローチャートである。本処理は、図4のステップS14の処理の詳細である。ここで、リンクLの燃費外乱補正係数331を算出する場合について説明する。
ステップS41において、燃費外乱算出部233は、走行履歴DB251に格納されたリンクLの走行履歴情報111、および、この走行履歴情報111と同時刻の外乱情報である天気情報および注意警報情報を取得する。このとき、走行履歴情報111は、少なくとも走行速度、燃費実績、走行日時情報を有する。また、天気情報、注意警報情報については、走行履歴情報111の中に含まれていてもよい。その場合は、燃費外乱算出部233は、走行履歴情報111のみを取得する。

0051

ステップS42において、燃費外乱算出部233は、抽出したリンクLの走行履歴情報111から、平常時の走行と比較した場合の走行燃費悪化率Pw−attenuationを、走行時の天気情報別、注意警報情報別に算出する。ここで、平常時の走行として、たとえば、天気が晴、注意警報情報がなしの場合の平均走行燃費をFnormal(L)とする。また、天気情報がd、注意警報情報がgである場合の、n番目の走行履歴情報111におけるリンクLの平均走行燃費をFw−attenuation(L,d,g,n)とする。このとき、天気情報がd、注意警報情報がgである場合、走行燃費悪化率Pw−attenuation(L,d,g,n)は式(3)のようになる。

0052

ステップS43において、燃費外乱算出部233は、算出した走行燃費悪化率Pw−attenuation(L,d,g,n)を用いて、リンクLの燃費外乱補正係数eweather(L,d,g)を、走行時の天気情報別、注意警報情報別に算出する。ここで、リンクLの走行履歴情報111がNdg個存在する場合、走行時の天気情報がd、注意警報情報がgである場合の、燃費外乱補正係数eweather(L,d,g)は式(4)のようになる。

0053

最後に、ステップS44において、燃費外乱算出部233は、算出したリンクLの燃費外乱補正係数eweatherを補正係数DB252に蓄積する。
自動車の走行燃費への外乱影響について、燃費悪化率で表すことにより、運転者によるばらつき、道路の形状、自動車の車種による違いを吸収し、一つの統計情報として収集、蓄積および算出していくことを可能とする。
燃費外乱補正係数eweatherについて、より推定精度を向上させるため、走行リンクの曲率、や路面状況、すなわちオンロードあるいはオフロードといった道路情報を、走行時の天気情報d、注意警報情報gに加えて場合分け計算してもよい。このような場合分けについては、処理サーバの負荷や処理速度を考慮して決定する。
以上のように、燃費外乱算出部233は、外乱事象ごとに分類されて走行履歴DB251に記憶された走行履歴情報111と外乱情報とに基づいて、燃費外乱補正係数を算出する。

0054

<燃費推定装置200による速度プロファイル算出処理S120>
図8は、本実施の形態に係る燃費推定装置200の速度プロファイル算出部24による速度プロファイル算出処理S120のフローチャートである。速度プロファイル算出処理S120は、中央サーバである燃費推定装置200で実施される。速度プロファイル算出処理S120は、情報受信部21が、自動車1から出発地および目的地を含む地点情報121を受信した際(ステップS51)に逐次実行される。なお、以下、自動車1の走行燃費を推定する推定日時として、取得部109である情報受信部21が走行ルート情報である地点情報121を取得した取得日時(時刻t0、曜日w0、時節s0)とする場合を例に説明する。

0055

ステップS52において、走行ルート算出部241は、自動車1から受信した出発地および目的地を含む地点情報121に基づいて、自動車の走行ルートXを算出する。
ステップS53において、走行速度抽出部242は、走行速度DB253から、走行ルートX上の全通過リンクに対するリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)(1≦k≦n+1)を抽出する。
ステップS54において、停止判定部243は、走行ルートX上の全交差点i1〜imに対して、交差点停止の有無S(i1)〜S(im)を判定する。ステップS54の処理は、走行ルートXに存在する交差点iで自動車が停止する停止確率Pと、交差点iに設置された信号機と交差点iに隣接する交差点に設置された信号機との連携の有無とに基づいて、交差点iにおける自動車の停止の有無を判定する停止判定処理S121の例である。

0056

ステップS55において、速度プロファイル生成部244は、走行速度抽出部242により抽出されたリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)(1≦k≦n)を用いて、走行ルートXの走行における、交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)を計算する。すなわち、速度プロファイル生成部244は、取得日時(時刻t0、曜日w0、時節s0)と、走行ルートX上の全通過リンクに対するリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)(1≦k≦n)とに基づいて、取得日時と同じ日時属性の日時に走行ルートXを走行した場合の速度プロファイルを生成する。ステップS55の処理は、走行ルートXを走行する自動車の速度の変化を表す交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)を生成する速度プロファイル生成処理S122の例である。

0057

ステップS56において、速度補正部245は、速度プロファイル生成部244により算出された交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)に、停止判定部243で判定した交差点停止の有無S(i1)〜S(im)によって、交差点停止によって発生する加減速を再現し、交差点停止を考慮した速度プロファイルVprofile(X)を算出する。ステップS56の処理は、停止判定処理S121により判定された交差点の停止の有無に基づいて、交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)を、交差点停止を考慮した速度プロファイルVprofile(X)に補正する速度補正処理S123の例である。

0058

このとき、ステップS52の処理で走行ルートXの算出に用いる手法は、現在のカーナビゲーションなどで用いられているDijkstra法などの手法を用いてもよい。また、出発地から目的地までの走行ルートが複数考えられる場合、図8の処理は、走行ルートの数分、繰り返し行う。

0059

図9は、本実施の形態に係る走行速度抽出部242のフローチャートである。図9は、図8のステップS53の処理の詳細である。
ステップS61において、走行速度抽出部242は、走行ルート算出部241により算出された走行ルートX上にある全リンク(L1〜Lm+1)を算出する。このとき、走行速度抽出部242は、走行ルート上の全リンクの算出にあたり、地図情報450をもとに抽出し、通過順にL1、L2、…、Lm+1とする。
ステップS62において、走行速度抽出部242は、走行ルートXの走行における出発日時、つまり、走行ルートX上で最初に走行するリンクL1への流入日時として、時刻t1、曜日w1、時節s1を決定する。このとき、自動車の走行燃費の推定日時を、地点情報121を受信した日時(時刻t0、曜日w0、時節s0)とする場合、t1=t0、w1=w0、s1=s0となる。また、自動車の走行燃費の推定日時を、地点情報121を受信した日時以外の任意の日時(tφ、wφ、sφ)とする場合は、t1=tφ、w1=wφ、s1=sφとなる。

0060

次に、ステップS63において、走行速度抽出部242は、リンクL1の時刻t1、曜日w1、時節s1におけるリンク走行速度V(L1,t1,w1,s1)を走行速度DB253から抽出する。
ステップS64において、走行速度抽出部242は、リンクL1上の走行における走行時間T1を算出する。このとき、リンクL1のリンク長をX1とするとき、リンク走行速度V(L1,t1,w1,s1)とリンク長X1の積からリンクL1の走行時間T1を算出する。
ステップS65において、走行速度抽出部242は、全リンクについて、リンク走行速度の抽出が完了したかを判定する。全リンクについてリンク走行速度の抽出が完了している場合、処理は終了する。また、リンク走行速度の抽出が完了していないリンクがある場合、処理はステップS66に進む。

0061

ステップS66において、走行速度抽出部242は、リンク走行速度の抽出が完了していないリンクLk(2≦k≦m+1)に対して、リンクLkへの流入日時として、時刻tk、曜日wk、時節skを決定する。このとき、ステップS64もしくはステップS68の処理で算出したリンクLk−1の走行時間Tk−1をもとに算出する。リンクLk−1の流入日時である時刻tk−1、曜日wk−1、時節sk−1からTk−1だけ経過した日時をリンクLkへの流入日時として、時刻tk、曜日wk、時節skを決定する。

0062

次に、ステップS67において、走行速度抽出部242は、リンクLkの時刻tk、曜日wk、時節skにおけるリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)を走行速度DB253から抽出する。
ステップS68において、走行速度抽出部242は、リンクLk上の走行における走行速度Tkを算出する。このとき、リンクLkのリンク長をXkとするとき、リンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)とリンク長Xkの積からリンクLkの走行時間Tkを算出する。ステップS68の処理が終わった後はステップS65の処理に戻る。

0063

図10は、本実施の形態に係る停止判定部243のフローチャートである。図10は、図8のステップS54の処理の詳細である。
ステップS71において、停止判定部243は、走行ルート算出部241により算出された走行ルートX上にある全交差点(i1〜im)を算出する。このとき、停止判定部243は、走行ルート上の全交差点を算出するにあたり、地図情報450に基づいて抽出し、通過順にi1、i2、・・・、imとする。
ステップS72において、停止判定部243は、走行ルートX上で最初に通過する交差点i1に対する停止確率P1を停止確率DB255から抽出する。このとき、停止判定部243は、停止確率P1として、交差点i1を通過する通過日時における停止確率を停止確率DB255から抽出する。ここで、交差点i1の通過日時について、走行速度抽出部242で算出したリンクL2への流入時間(時刻t2、曜日w2、時節s2)が交差点i1の通過日時となる。すなわち、交差点i1の通過日時を時刻t’1、曜日w’1、時節s’1とするとき、(t’1=t2、w’1=w2、s’1=s2)となる。
ステップS73において、停止判定部243は、交差点i1の停止確率として、停止確率DB255から停止確率P(i1,t’1,w’1,s’1)を抽出し、交差点i1の停止確率P1として決定する。

0064

ステップS74において、停止判定部243は、交差点i1の停止有無S(i1)を判定する。交差点i1の停止有無S(i1)について、P1を用いて下記の式(5)の通り判定する。

0065

ステップS75において、停止判定部243は、交差点の停止判定が全交差点分完了したか否かを判定する。全交差点分の停止判定が完了している場合、すなわちk=mの場合、処理を終了する。また、全交差点分の停止判定が完了していない場合、すなわちk<mの場合、処理はステップS76に進む。

0066

ステップS76において、停止判定部243は、交差点ik(2≦k≦m)に対する連携情報Akを連携DB254から抽出し、交差点ik(2≦k≦m)に対する停止確率Pkを停止確率DB255から抽出する。停止判定部243は、交差点ikを通過する通過日時における連携情報と停止確率とを記憶部25から抽出し、連携情報Akおよび停止確率Pkとする。交差点ikを通過する通過日時は、走行速度抽出部242で算出したリンクLk+1への流入時間(時刻tk+1、曜日wk+1、時節sk+1)である。よって、交差点ikの通過日時を時刻t’k、曜日w’k、時節s’kとするとき、(t’k=tk+1、w’k=wk+1、s’k=sk+1)となる。
ステップS76において、停止判定部243は、交差点ikの連携情報として連携DB254から連携情報A(ik,t’k,w’k,s’k)を抽出し、交差点ikの連携情報Akとする。また、停止判定部243は、交差点ikの停止確率として停止確率DB255から停止確率P(ik,t’k,w’k,s’k)を抽出し、交差点ikの停止確率Pkとする。

0067

ステップS77において、停止判定部243は、交差点ik(2≦k≦m)に対する停止確率Pkを決定する。まず、停止判定部243は、交差点ikと交差点ik−1との連携情報を考慮した停止確率P’(ik)を算出する。このとき、交差点ikと交差点ik−1との連携情報を考慮した停止確率P’(ik)を算出するため、ステップS76で抽出した交差点ikの連携情報A(ik,t’k,w’k,s’k)と交差点ikの停止確率P(ik,t’k,w’k,s’k)、および、前の処理で算出した交差点ik−1の停止確率Pk−1を用いて、式(6)のように計算する。

0068

式(6)では、交差点ikと交差点ik−1とが連携していれば、停止確率Pkは交差点ik−1との連携を考慮したPk−1とP(ik,t’k,w’k,s’k)との和なる。交差点ikと交差点ik−1とが連携していなければ、停止確率PkはP(ik,t’k,w’k,s’k)のままであるという結果が得られる。
ステップS78において、停止判定部243は、交差点ikの停止有無S(ik)を判定する。停止判定部243は、式(6)により算出した連携情報を考慮した停止確率Pkを用いて、交差点ikの停止有無S(ik)について、式(7)の通り判定する。

0069

ステップS78の処理が終わった後は、処理はステップS75に戻る。

0070

図11は、本実施の形態に係る速度プロファイル生成部244のフローチャートである。図11は、図8のステップS55の処理の詳細である。
ステップS81において、速度プロファイル生成部244は、リンクL1のリンク走行速度V(L1,t1,w1,s1)を、0≦X<x1に対応する速度プロファイルVprofile−nonstop(X)に代入する。このとき、x1はリンクL1までの走行距離累積値、つまり、x1=X1を示す。
次に、ステップS82において、速度プロファイル生成部244は、リンクLk(2≦k≦m+1)のリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)をxk−1≦X<xkに対応する速度プロファイルVprofile−nonstop(X)に代入する。このとき、xkはリンクLkまでの走行距離の累積値、つまり、xk=X1+X2+…+Xkとなる。

0071

次に、ステップS83において、速度プロファイル生成部244は、走行ルートXのスタート地点からxk−1の地点、つまりVprofile−nonstop(xk−1)に発生する、リンク走行速度V(Lk−1,tk−1,wk−1,sk−1)とリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)の速度差を、加速度α均す処理を行う。このとき、加速度αは燃費推定装置200の管理者により予め設定しておく。加速度αの設定に際しては、自動車走行時の一般的な加減速変化を考慮して適切に設定する。

0072

次に、ステップS84において、速度プロファイル生成部244は、速度プロファイルVprofile−nonstop(X)へのリンク走行速度の代入が全リンク分完了したかを判定する。全リンク分の処理が完了した場合、処理はステップS85へ進む。また、全リンク分の処理が完了していない場合、処理はステップS82に戻る。

0073

ステップS85の処理で全リンク分の処理が完了したと判定した場合、ステップS85において、速度プロファイル生成部244は、速度プロファイルVprofile−nonstop(X)を、交差点停止なし速度プロファイルとして決定する。
ステップS81からステップS85の処理を整理すると、式(8)の通りとなる。

0074

図12は、本実施の形態に係る速度補正部245のフローチャートである。図12は、図8のステップS56の処理の詳細である。
まず、ステップS91において、速度補正部245は、交差点停止における、停止に係る加速度β、および、発進に係る加速度γを決定する。このとき、加速度β、加速度γの決定に際しては、自動車走行時の一般的な停止、発進に係る加減速変化を考慮して適切に設定する。
次に、ステップS92において、速度補正部245は、交差点ik(1≦k≦m)の停止有無S(ik)を抽出する。
次に、ステップS93において、速度補正部245は、走行ルートXの走行において、自動車が交差点ikで停止するかについて、停止有無S(ik)をもとに判定する。交差点ikで停止する(S(ik)=Stop)場合、処理はステップS94に進む。また、交差点ikで停止しない(S(ik)=Pass)場合、処理はステップS95に進む。

0075

ステップS94において、速度補正部245は、交差点ikで停止する場合、交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)の交差点ik前後に、一時停止に係る加減速を再現する。速度補正部245は、加減速の再現として、ステップS91にて決定した停止加速度β、発進加速度γをもとに、交差点ik地点で速度0になるように速度変化を計算する。計算結果はVprofile−nonstop(X)に上書きする。

0076

次に、ステップS95において、速度補正部245は、交差点停止有無の判定および交差点停止に係る加減速再現が全交差点分完了したかについて判定する。全交差点分の処理が完了した場合、処理はステップS96に進む。また、全交差点分の処理が完了していない場合、処理はステップS92に戻る。
全交差点分の処理が完了した場合、ステップS96において、速度補正部245は、交差点停止有無による加減速再現の結果を上書きしたVprofile−nonstop(X)を、交差点停止を考慮した速度プロファイルVprofile(X)として決定する。

0077

図13は、本実施の形態に係る燃費推定装置200の走行燃費推定部26による走行燃費推定処理S130のフローチャートである。
ステップS101において、速度補正決定部261は、走行ルートXの走行における速度外乱補正係数ev(X)を決定する。速度外乱補正係数は、リンクごとに、道路の混雑情報bとイベント情報cによって決定される速度etrafficによって決定される。走行ルートXの走行時のリンクLk(1≦k≦n)の道路の混雑情報がbk、イベント情報がckとすると、速度外乱補正係数ev(X)は式(9)の通りになる。

0078

次に、ステップS102において、燃費補正決定部262は、走行ルートXの走行における燃費外乱補正係数ef(X)を決定する。燃費外乱補正係数は、リンクごとに、算出日時の天気情報dと注意警報情報gによって決定される燃費外乱補正係数eweatherによって決定される。走行ルートXの走行時のリンクLk(1≦k≦n)の天気情報がdk、注意警報情報がgkとすると、燃費外乱補正係数ef(X)は式(10)の通りになる。

0079

最後に、ステップS103において、燃費算出部263は、交差点停止を考慮した速度プロファイルVprofile(X)と、速度外乱補正係数ev(X)と、燃費外乱補正係数ef(x)とをもとに、走行ルートXの走行における自動車の走行燃費Ffuelを推定する。このとき、自動車の走行燃費Ffuelと走行速度(速度プロファイルVprofile)の関係式をffuel(V)で表すとすると、燃費Ffuelは式(11)のように求めることができる。

0080

燃費算出部263は、算出した燃費Ffuelを燃費推定結果461として情報送信部22に出力する。情報送信部22は、燃費推定結果461を自動車1に搭載された自動車装置100に送信する。
以上の処理を行うことにより、自動車走行燃費の推定に関し、道路混雑や天候などの外乱影響をも考慮した、精度の高い自動車走行燃費推定を実現することができる。

0081

***他の構成***
また、本実施の形態では、自動車装置100および燃費推定装置200の各々の機能はソフトウェアで実現されるが、変形例として、自動車装置100および燃費推定装置200の各々の機能がハードウェアで実現されてもよい。
図14は、本実施の形態の変形例に係る自動車装置100の構成を示す図である。また、図15は、本実施の形態の変形例に係る燃費推定装置200の構成を示す図である。
図14および図15に示すように、自動車装置100および燃費推定装置200の各々は、処理回路809,909、入力インタフェース830、出力インタフェース840、通信装置850,950といったハードウェアを備える。

0082

処理回路809,909は、上述した「部」の機能および記憶部を実現する専用の電子回路である。処理回路809,909は、具体的には、単一回路複合回路プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、または、FPGA(Field−Programmable Gate Array)である。

0083

自動車装置100および燃費推定装置200の各々は、処理回路809,909を代替する複数の処理回路を備えていてもよい。これら複数の処理回路により、全体として「部」の機能が実現される。それぞれの処理回路は、処理回路809,909と同じように、専用の電子回路である。

0084

別の変形例として、自動車装置100および燃費推定装置200の各々の機能がソフトウェアとハードウェアとの組合せで実現されてもよい。すなわち、自動車装置100および燃費推定装置200の各々において一部の機能が専用のハードウェアで実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。

0085

プロセッサ810,910、記憶装置820,920、および、処理回路809,909を、総称して「プロセッシングサーキットリ」という。つまり、自動車装置100および燃費推定装置200の各々の構成が図2,3,14,15のいずれに示した構成であっても、「部」の機能および記憶部は、プロセッシングサーキットリにより実現される。

0086

「部」を「工程」または「手順」または「処理」に読み替えてもよい。また、「部」の機能をファームウェアで実現してもよい。

0087

***本実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係る燃費推定システム500は、各道路リンクの道路混雑、イベント、天気、注意警報に由来する外乱影響を補正係数として算出する外乱情報生成部を備える。また、燃費推定システム500は、特定の走行ルートに対して、交差点停止を考慮した走行時の速度変化状況を表す速度プロファイルを算出したうえで、外乱影響を考慮して補正した走行燃費を推定する走行燃費推定部を備える。

0088

また、本実施の形態に係る燃費推定システム500は、外乱補正係数の算出について、走行履歴情報と混雑情報およびイベント情報をもとに算出した走行速度減衰率の統計値を道路混雑およびイベント外乱とし、走行燃費算出に用いる速度プロファイルの外乱補正に用いる。よって、燃費推定精度を向上させることを可能とする。

0089

また、本実施の形態に係る燃費推定システム500は、走行履歴情報と天気情報および注意警報情報をもとに算出した走行燃費悪化率の統計値を天候外乱とし、走行速度と走行燃費の関係式の外乱補正に用いることで、燃費推定精度を向上させることを可能とする。

0090

また、本実施の形態に係る燃費推定システム500は、各外乱情報の種別ごとに走行履歴情報を分割して統計処理することで、自動車の走行時条件に応じた外乱影響を適切に考慮して燃費推定精度を向上させることを可能とする。

0091

また、本実施の形態に係る燃費推定システム500は、速度プロファイル生成と燃費推定に処理を分割し、燃費推定においてのみ外乱補正を行うことで、速度プロファイルの生成処理に影響せず燃費推定精度を向上させることを可能とする。

0092

以上のように、本実施の形態に係る燃費推定システム500は、走行ルートにおける外乱影響を走行速度減衰率や燃費悪化率といった割合で表現することができる。よって、車種や詳細な地形の影響による外乱影響度の違いを吸収し、走行ルートを走行する全ての自動車から収集した情報を同様に扱い、統計処理することを可能とする。
以上の処理を行うことにより、自動車走行燃費の推定に関し、道路混雑や天候などの外乱影響をも考慮した、精度の高い自動車走行燃費推定を実現することができる。また、燃費推定システム500は、道路の地形特徴については統計情報に反映させることで、燃費計算に係る処理負荷を低減する。また、過去の走行履歴に基づく統計情報により燃費計算を補正することで、高い精度での自動車走行燃費推定を実現する。

0093

実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1との差異について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1で説明した構成と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。

0094

***構成の説明***
実施の形態1に係る燃費推定システム500は、自動車1に搭載された自動車装置100と、クラウドなどの中央サーバにより実現される燃費推定装置200とを備えていた。自動車装置100は、走行履歴情報111を収集し、自動車1の走行ルートにおける走行燃費の算出を燃費推定装置200に要求する。燃費推定装置200は、外乱補正係数を算出し、走行ルートの速度プロファイルを生成し、外乱補正係数を考慮して走行ルートにおける自動車1の走行燃費の算出を行う。
本実施の形態では、自動車ごとに、走行ルートの速度プロファイルを生成し、速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを考慮して走行ルートにおける自動車1の走行燃費の推定を行う燃費推定システム500aについて説明する。

0095

図16は、本実施の形態に係る燃費推定システム500aの機能構成図である。また、図17は、本実施の形態に係る燃費推定システム500aのハードウェア構成図である。
本実施の形態では、燃費推定システム500aの機能構成図とハードウェア構成図とを別の図として説明するが、実施の形態1で説明した構成と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。

0096

本実施の形態に係る燃費推定システム500aは、自動車1aに搭載された自動車装置100aのみによって構成される。
自動車1aの自動車装置100aは、機能構成として、走行履歴収集部11と、地点情報収集部12と、情報表示部13と、情報送信部14と、情報受信部15と、外乱情報生成部23と、速度プロファイル算出部24と、走行燃費推定部26とを備える。
走行履歴収集部11と地点情報収集部12と情報表示部13と情報送信部14と情報受信部15との各々の機能構成は、実施の形態1の自動車装置100が有する機能構成と同様である。
また、外乱情報生成部23と速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26との各々の機能構成は、実施の形態1で説明した燃費推定装置200が有する機能構成と同様である。

0097

***機能構成の説明***
次に、自動車1aの自動車装置100aの各機能構成において、実施の形態1と異なる点について説明する。
走行履歴収集部11は、センサ860を用いて収集した走行履歴情報111を、直接、走行履歴蓄積部231と速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233とに出力する。走行履歴蓄積部231と速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233との各々は、走行履歴収集部11から、直接、走行履歴情報111を取得する。
地点情報収集部12は、入力インタフェース830を介して入力された地点情報121を、直接、速度プロファイル算出部24の走行ルート算出部241に出力する。走行ルート算出部241は、地点情報収集部12から、直接、地点情報121を取得する。
以上のように、自動車1aは、実施の形態1で説明した自動車装置100の機能構成と、燃費推定装置200の機能構成とを有する。走行履歴収集部11と、地点情報収集部12と、情報表示部13と、情報送信部14と、情報受信部15とが自動車装置100の機能に対応する。また、外乱情報生成部23と速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26と記憶部25とが、燃費推定装置200の機能構成に対応する。
なお、実施の形態1で説明した燃費推定装置200の情報受信部21および情報送信部22の機能は、上述した自動車装置100aの情報送信部14および情報受信部15の機能に含まれるものとする。また、実施の形態1で説明した自動車装置100の記憶部16の機能は、上述した自動車装置100aの記憶部25の機能に含まれるものとする。

0098

次に、燃費推定システム500aを構成する自動車1aの自動車装置100aハードウェア構成について、実施の形態1と異なる点を説明する。
プロセッサ810は、ディスプレイに表示する各種情報の表示指示、走行履歴情報111および地点情報121の収集処理、走行履歴情報111の蓄積処理、速度外乱補正係数および燃費外乱補正係数の算出処理、速度プロファイルの算出処理、走行燃費の推定処理といった、自動車装置100aの処理を行う。
また、記憶装置820は、実施の形態1で説明した記憶部16および記憶部25の機能を実現する。
また、通信装置850は、実施の形態1で説明した情報送信部14および情報受信部15の機能と、情報送信部22および情報受信部21の機能とを実現する。

0099

次に動作について説明する。
実施の形態2では、外乱情報生成部23と速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26とが自動車1aに搭載されている点で実施の形態1と異なるが、各部の動作については、実施の形態1における外乱情報生成部23、速度プロファイル算出部24および走行燃費推定部26と、実施の形態2における外乱情報生成部23、速度プロファイル算出部24および走行燃費推定部26とは、同様の動作を行う。内部の詳細動作についても同様であるため、動作の説明は省略する。

0100

***他の構成***
本実施の形態では、自動車1aに、実施の形態1で説明した自動車装置100の機能と燃費推定装置200の機能とを有する自動車装置100aを搭載していた。ここで、図16では自動車装置100aは、1つのコンピュータであるものとして説明したが、図16の構成に限らない。たとえば、自動車装置100に対応する機能と燃費推定装置200に対応する機能とを、別々の車載装置に搭載するものとしてもよい。また、自動車装置100に対応する機能と燃費推定装置200に対応する機能とに含まれる各部をどのように組み合わせて、複数の車載装置に搭載しても構わない。

0101

***本実施の形態に係る効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係る燃費推定システム500aによれば、自動車ごとで走行履歴情報を蓄積し、自動車ごとに外乱補正係数を計算し、自動車ごとに速度プロファイルを計算し、自動車ごとに走行燃費を推定するので、自動車ごとの高精度な走行燃費を推定することが可能となる。

0102

実施の形態3.
本実施の形態では、主に、実施の形態1,2との差異について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1,2で説明した構成と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。

0103

***構成の説明***
実施の形態1に係る燃費推定システム500では、自動車装置100において走行履歴情報の収集および送信処理と、地点情報の収集および送信処理とを行った。また、中央サーバである燃費推定装置200において走行履歴蓄積処理と外乱情報生成処理と速度プロファイル算出処理と走行燃費推定処理とを行った。また、実施の形態2に係る燃費推定システム500aでは、実施の形態1における自動車装置100の処理と燃費推定装置200の処理とを全て自動車1aの自動車装置100a内に集約した。
本実施の形態では、処理の負荷分散のため、燃費推定装置200の処理のうち走行履歴蓄積処理、外乱情報生成処理、速度プロファイル算出処理と走行燃費推定処理とを含む燃費算出処理のそれぞれについて別々のサーバを用意して処理を行う構成をとる。これにより、各サーバでの処理量が軽減できるため、処理の高速化が可能となる。なお、自動車側で行う処理は、実施の形態1と同じである。

0104

図18は、本実施の形態に係る燃費推定システム500bのシステム構成図である。図18では、燃費推定システム500bを構成する各装置のハードウェア構成を示している。
図18に示すように、燃費推定システム500bは、自動車1bと、走行履歴蓄積サーバ210と、外乱情報生成サーバ220と、燃費算出サーバ230とを備える。自動車1bと、走行履歴蓄積サーバ210と、外乱情報生成サーバ220と、燃費算出サーバ230とは、ネットワーク300を介して通信する。
走行履歴蓄積サーバ210と外乱情報生成サーバ220と燃費算出サーバ230との各々は、実体のあるデータサーバでもよいし、クラウド上で構成してもよい。

0105

自動車1bの自動車装置100bのハードウェア構成は、実施の形態1で説明したものと同様である。
走行履歴蓄積サーバ210、外乱情報生成サーバ220、燃費算出サーバ230の各サーバは、コンピュータである。
走行履歴蓄積サーバ210、外乱情報生成サーバ220、燃費算出サーバ230の各サーバは、プロセッサ910、記憶装置920、通信装置950を備える。各サーバにおけるプロセッサ910、記憶装置920、通信装置950の基本的な機能は実施の形態1で説明したものと同様である。図18に示すように、ハードウェアの符号に添え字a,b,cを付すことにより、各サーバのハードウェアを区別して説明する。

0106

走行履歴蓄積サーバ210について説明する。記憶装置920aは、走行履歴蓄積処理に係る処理結果を一時記憶する主記憶装置と、走行履歴情報を記憶する外部記憶装置とを備える。プロセッサ910aは、走行履歴蓄積処理に係る演算処理を行う。通信装置950aは、走行履歴情報111、地図情報450を送受信する。

0107

外乱情報生成サーバ220について説明する。記憶装置920bは、速度外乱補正係数321および燃費外乱補正係数331の算出に係る処理結果を一時記憶する主記憶装置と、各リンクの速度外乱補正係数321および燃費外乱補正係数331を記憶する外部記憶装置とを備える。プロセッサ910bは速度外乱補正係数321および燃費外乱補正係数331の算出に係る演算処理を行う。通信装置950bは、走行履歴情報111、インフラストラクチャー情報470、速度外乱補正係数321および燃費外乱補正係数331といった情報を送受信する。

0108

燃費算出サーバ230について説明する。記憶装置920cは、燃費推定に係る各演算処理の値や結果を一時記憶する主記憶装置を備える。記憶装置920cは、外部記憶装置を備えていてもよい。プロセッサ910cは、燃費推定に係る各演算処理を行う。通信装置950cは、走行ルート411、地点情報121、リンク走行速度、インフラストラクチャー情報470、速度外乱補正係数321および燃費外乱補正係数331、燃費推定結果461といった情報を送受信する。

0109

また、図19は、本実施の形態に係る自動車装置100bの機能構成図である。図20は、本実施の形態に係る走行履歴蓄積サーバ210の機能構成図である。図21は、本実施の形態に係る外乱情報生成サーバ220の機能構成図である。図22は、本実施の形態に係る燃費算出サーバ230の機能構成図である。
本実施の形態では、燃費推定システム500bの各装置の機能構成図とハードウェア構成図とを別の図として説明するが、実施の形態1で説明した構成と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。

0110

自動車1bは、自動車1bに搭載された車載装置である自動車装置100bを備える。自動車装置100bは、走行ルート411を走行する自動車1bに搭載され、地点情報121と自動車1bの走行履歴を表す走行履歴情報111とを送信する情報送信部197を備える。自動車装置100bは、実施の形態1で説明した走行履歴収集部11と地点情報収集部12と情報表示部13とに加え、走行履歴送信部19と、地点情報送信部17と、ルートおよび燃費情報受信部18とを備える。すなわち、自動車装置100bの「部」の機能は、走行履歴収集部11、地点情報収集部12、情報表示部13、走行履歴送信部19、地点情報送信部17、ルートおよび燃費情報受信部18の機能である。情報送信部197は、走行履歴送信部19と地点情報送信部17とを備える。
走行履歴送信部19は、走行履歴情報111を走行履歴蓄積サーバ210に通信装置850を介して送信する。地点情報送信部17は、出発地および目的地を含む地点情報121を燃費算出サーバ230に通信装置850を介して送信する。走行履歴送信部19および地点情報送信部17は、地点情報121と、自動車1bの走行履歴を表す走行履歴情報111とを送信する情報送信部の例である。ルートおよび燃費情報受信部18は、燃費算出サーバ230により算出された走行ルート411と燃費推定結果461とを、通信装置850を介して受信する。

0111

走行履歴蓄積サーバ210は、実施の形態1で説明した走行履歴蓄積部231と走行履歴DB251とに加え、走行履歴受信部31と走行履歴抽出部32と走行履歴送信部33とを備える。走行履歴受信部31は、自動車1bから送信される走行履歴情報111を受信する。走行履歴抽出部32は、走行履歴DB251から必要な走行履歴情報111を抽出する。走行履歴送信部33は、抽出した走行履歴情報111を外乱情報生成サーバ220へ送信する。その他の構成部の機能は、実施の形態1で説明したものと同様である。

0112

外乱情報生成サーバ220は、実施の形態1で説明した速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233と補正係数DB252とに加え、走行履歴受信部41と取得要求受信部42と補正係数抽出部43と補正係数送信部44とを備える。走行履歴受信部41は、走行履歴蓄積サーバ210から走行履歴情報111を受信する。取得要求受信部42は、燃費算出サーバ230からの外乱補正係数の取得要求を受け付ける。補正係数抽出部43は、取得が要求された外乱補正係数を補正係数DB252から抽出する。補正係数送信部44は、抽出した外乱補正係数を燃費算出サーバ230へ送信する。その他の構成部の機能は、実施の形態1で説明したものと同様である。なお、速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233とは、走行履歴情報111と外乱情報とに基づいて速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを算出する算出部239である。速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233とが利用するインフラストラクチャー情報470は、オンラインで取得されるものでもよいし、予め外乱情報生成サーバ220が所有している情報からオフラインで取得されるものでもよい。

0113

燃費算出サーバ230は、実施の形態1で説明した速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26とに対応する速度プロファイル算出部24bと走行燃費推定部26bとを有する。
速度プロファイル算出部24bは、実施の形態1で説明した走行ルート算出部241と、走行速度抽出部242と、停止判定部243と、速度プロファイル生成部244と、速度補正部245と、走行速度DB253と、連携DB254と、停止確率DB255とを備える。また、速度プロファイル算出部24bは、上記構成部に加えて、取得部109として自動車装置100bから121地点情報を受信する地点情報受信部61を備える。地点情報受信部61は、自動車1bから受信した地点情報121を受信し、走行ルート算出部241に渡す。その他の構成部の機能は、実施の形態1で説明したものと同様である。
走行燃費推定部26bは、実施の形態1で説明した情報送信部22と、速度補正決定部261と、燃費補正決定部262と、燃費算出部263とを備える。また、走行燃費推定部26bは、上記構成部に加えて、取得要求部62と、補正係数受信部63と、インフラストラクチャー受信部64とを備える。取得要求部62は、外乱情報生成サーバ220に対し、走行燃費推定に必要な外乱補正係数の取得要求を送信する。補正係数受信部63は、外乱情報生成サーバ220から速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを受信する。インフラストラクチャー受信部64は、速度プロファイル算出部24bにて算出された速度プロファイルに対する走行燃費推定にあたり、推定日時におけるインフラストラクチャー情報として、地図情報、道路の混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報を受信する。その他の構成部の機能は、実施の形態1で説明したものと同様である。

0114

***動作の説明***
次に動作について説明する。
本実施の形態では、走行履歴蓄積処理、外乱情報生成処理、速度プロファイル算出処理と走行燃費推定処理とを含む燃費算出処理をそれぞれ独立したサーバで処理する点で実施の形態1ならびに実施の形態2と異なる。そのため、本実施の形態では、各サーバにおける処理は、それぞれ同期処理の必要なく、独立していて実行してもよい。

0115

図23は、本実施の形態に係る走行履歴蓄積サーバ210のフローチャートである。
まず、走行履歴受信部31は、走行履歴情報111を取得する(ステップS111)。このとき、走行履歴情報111は、少なくとも走行位置、走行速度、進行方向、および走行日時情報を有し、走行履歴情報111をリンク別、日時別に情報分割することを可能とする。また、走行履歴情報111は、走行リンク、加速度、勾配、走行時の天候、走行時の道路混雑状況などを有していてもよい。また、走行履歴情報111は、走行履歴情報111と同時刻の道路の混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報を、走行履歴情報111の中に含んでいてもよい。あるいは、走行履歴受信部31は、走行履歴情報111の受信と同時にインフラストラクチャー情報471から走行履歴情報111と同時刻の道路の混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報を取得してもよい。

0116

次に、走行履歴蓄積部231は、走行履歴情報111を、リンク別に分類し(ステップS112)、混雑情報別に分類し(ステップS113)、イベント情報別に分類し(ステップS114)、天気情報別に分類し(ステップS115)、注意警報情報別に分類する(ステップS116)。走行履歴蓄積部231は、それぞれ分類した走行履歴情報111を走行履歴DB251に格納する(ステップS117)。ステップS112からステップS117までの処理は図5のステップS22からステップS27までの処理と同様のため、詳細説明を省略する。

0117

次に、走行履歴抽出部32は、外乱情報生成サーバ220に渡すための走行履歴情報111を走行履歴DB251から抽出する(ステップS118)。このとき、走行履歴情報111の抽出は、一日一回など、一定間隔で走行履歴情報111を抽出してもよいし、燃費算出サーバ230からの要求を受けたときのみ抽出する方式でもよい。
最後に、走行履歴送信部33は、抽出した走行履歴情報111を外乱情報生成サーバ220に送信する(ステップS119)。

0118

図24は、本実施の形態に係る外乱情報生成サーバ220の補正係数算出処理のフローチャートである。ここで、リンクLの外乱補正係数を算出する場合について説明する。
まず、走行履歴受信部41は、リンクLに関係する走行履歴情報111を受信する(ステップS121)。次に、速度外乱算出部232は、リンクLの速度外乱補正係数etrafficを算出する(ステップS122)。最後に、燃費外乱算出部233は、リンクLの燃費外乱補正係数eweatherを算出する。
ここで、ステップS122の処理の詳細は図5のステップS31からステップS34に示す処理と同様である。また、ステップS123の処理の詳細は図6のステップS41からステップS44に示す処理と同様である。よって、ステップS122およびステップS123の処理の詳細説明を省略する。

0119

図25は、本実施の形態に係る外乱情報生成サーバ220の補正係数抽出処理のフローチャートである。外乱情報生成サーバ220の補正係数抽出処理は、燃費算出サーバ230から外乱補正係数の取得要求を受けた場合の外乱補正係数の抽出処理である。
まず、取得要求受信部42は、燃費算出サーバ230から外乱補正係数の取得要求を受信する(ステップS131)。このとき、外乱補正係数の取得要求は、複数リンクの外乱補正係数の取得要求についてまとめて受信、処理することができる。以下、抽出日時における道路の混雑情報がb0、イベント情報がc0、天気情報がd0、注意警報情報がg0のときのリンクLにおける外乱補正係数の取得要求を行う場合について説明する。
次に、補正係数抽出部43は、補正係数DB252から、道路の混雑情報がb0、イベント情報がc0のときのリンクLの速度外乱補正係数etraffic(L,b0,c0)、および、天気情報がd0、注意警報情報がg0のときのリンクLの燃費外乱補正係数eweather(L,d0,g0)を抽出する(ステップS132)。
最後に、補正係数送信部44は、抽出した速度外乱補正係数etraffic(L,b0,c0)、および、燃費外乱補正係数eweather(L,d0,g0)を燃費算出サーバ230に送信する(ステップS133)。

0120

図26は、本実施の形態に係る燃費算出サーバ230の速度プロファイル算出処理S120のフローチャートである。以下、自動車走行燃費の推定日時を、地点情報受信部61が地点情報121を受信した日時(時刻t0、曜日w0、時節s0)とする場合を例に説明する。
まず、地点情報受信部61は、自動車装置100bから地点情報121を受信する(ステップS141)。次に、走行ルート算出部241は、自動車装置100bから受信した地点情報121をもとに、自動車の走行ルートXを算出する(ステップS142)。次に、走行速度抽出部242は、走行ルートX上の全通過リンクに対するリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)(1≦k≦n+1)を抽出する(ステップS143)。次に、停止判定部243は、走行ルートX上の全交差点i1〜imに対して、交差点停止の有無S(i1)〜S(im)を判定する(ステップS144)。次に、速度プロファイル生成部244は、走行速度抽出部242により抽出されたリンク走行速度V(Lk,tk,wk,sk)(1≦k≦n+1)を用いて、走行ルートXの走行における、交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)を生成する(ステップS145)。最後に、速度補正部245は、速度プロファイル生成部244により生成された交差点停止なし速度プロファイルVprofile−nonstop(X)に、停止判定部243で判定した交差点停止有無S(i1)〜S(im)によって、交差点停止によって発生する加減速を再現し、交差点停止を考慮した速度プロファイルVprofile(X)を算出する(ステップS146)。
このとき、ステップS142からステップS146までの処理は、図8のステップS52からステップS56までの処理と同様のため、詳細説明を省略する。

0121

図27は、本実施の形態に係る燃費算出サーバ230の走行燃費推定処理のフローチャートである。
まず、インフラストラクチャー受信部64は、推定日時におけるインフラストラクチャー情報として、道路の混雑情報、イベント情報、天気情報、注意警報情報を受信する(ステップS151)。次に、取得要求部62は、速度プロファイル算出部24bにより算出された走行ルートXの走行における全通過リンクの外乱補正係数を、外乱情報生成サーバ220に取得要求を送信する(ステップS152)。次に、補正係数受信部63は、取得要求した外乱補正係数を受信する(ステップS153)。
ステップS152、および、ステップS153の処理は、複数リンクの外乱補正係数について同時に取得要求、ならびに、同時に受信することができる。
次に、速度補正決定部261は、走行ルートXの走行における速度外乱補正係数ev(X)を決定する(ステップS154)。次に、燃費補正決定部262は、走行ルートXの走行における燃費外乱補正係数ef(X)を決定する(ステップS155)。最後に、燃費算出部263は、交差点停止を考慮した速度プロファイルVprofile(X)と、速度外乱補正係数ev(X)および燃費外乱補正係数ef(x)をもとに、走行ルートXの走行における自動車走行燃費Ffuelを推定する(ステップS156)。ここで、ステップS154からステップS156までの処理は、図13のステップS101からステップS103までの処理と同様のため、詳細説明を省略する。

0122

***本実施の形態に係る効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係る燃費推定システム500bによれば、サーバを分散させ、各処理の負荷を分散させることが可能である。これによって、将来的に走行履歴情報が多く集まる場合や、交差点停止確率算出および更新頻度を高めることで再現精度を高めたい場合などにも、他の処理への負荷影響を考慮することなく、対応することが可能となる。

0123

実施の形態4.
本実施の形態では、主に、実施の形態1から3との差異について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1から3で説明した構成と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。

0124

***構成の説明***
実施の形態1から3では、自動車と中央サーバのみで処理を行う構成であった。しかし、外乱情報の生成については、本来的にはリンク単位で計算することが可能であり、エッジコンピューティングでの処理が可能である。

0125

図28は、本実施の形態に係る燃費推定システム500cのシステム構成図である。図28では、燃費推定システム500cを構成する各装置のハードウェア構成を示している。
図28において、燃費推定システム500cは、自動車1cに搭載された自動車装置100c、情報生成計算器250、情報蓄積サーバ260によって構成される。このとき、情報生成計算器250は、全国道路のリンクにそれぞれ一つずつ設置する構成をとる。情報生成計算器250は、外乱情報生成計算器250ともいう。
自動車装置100c、情報生成計算器250、情報蓄積サーバ260は、互いにネットワーク300を介して通信する。

0126

図29は、本実施の形態に係る自動車装置100cの機能構成図である。図30は、本実施の形態に係る情報生成計算器250の機能構成図である。図31は、本実施の形態に係る情報蓄積サーバ260の機能構成図である。
自動車装置100cは、走行履歴収集部11と、地点情報収集部12と、情報表示部13とを備える。また、自動車装置100cは、走行履歴情報111を情報蓄積サーバ260へ送信する走行履歴送信部19と、速度プロファイル算出部24と、走行燃費推定部26bとを備える。
速度プロファイル算出部24は、地点情報121、ならびに地図情報450に基づいて、走行ルート411の算出、および走行ルート411の走行における速度プロファイルの算出を行う。速度プロファイル算出部24の機能構成は、実施の形態2で説明した速度プロファイル算出部24と同様である。
走行燃費推定部26bは、速度プロファイル算出部24により算出された速度プロファイルと、情報蓄積サーバ260から取得した外乱補正係数とに基づいて、走行ルート411の走行における推定燃費を燃費推定結果461として算出する。走行燃費推定部26bの機能構成は、実施の形態3で説明した走行燃費推定部26bと同様である。ただし、本実施の形態では、走行燃費推定部26bに情報送信部22は無く、燃費算出部263は燃費推定結果461を情報表示部13に直接出力する。また、本実施の形態では、補正係数受信部63は、情報蓄積サーバ260から速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを受信する。

0127

情報生成計算器250は、走行ルートに存在する道路区間であるリンクごとに設けられる。情報生成計算器250は、走行履歴情報111と外乱情報とに基づいて速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを算出する算出部239を備える。実施の形態1から3で説明した速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233と走行履歴受信部41とを備える。速度外乱算出部232と燃費外乱算出部233とは、算出部239である。
情報生成計算器250は、上記構成部に加えて、個別補正係数DB71と、個別補正係数抽出部72と、個別補正係数送信部73とを備える。個別補正係数DB71は、速度外乱算出部232が算出した特定リンクの速度外乱補正係数321を蓄積する。また、個別補正係数DB71は、燃費外乱算出部233が算出した特定リンクの燃費外乱補正係数331を蓄積する。特定リンクとは、当該情報生成計算器250が設置されたリンクである。個別補正係数抽出部72は、個別補正係数DB71から特定リンクの外乱補正係数を抽出する。個別補正係数送信部73は、抽出した外乱補正係数を情報蓄積サーバ260へ送信する。

0128

情報蓄積サーバ260は、実施の形態1から3で説明した次の構成部を備える。情報蓄積サーバ260は、自動車装置100cから送信される走行履歴情報111を受信する走行履歴受信部31と、走行履歴情報111を走行履歴DB251に蓄積する走行履歴蓄積部231と、走行履歴DB251から必要な走行履歴情報111を抽出する走行履歴抽出部32とを備える。また、情報蓄積サーバ260は、抽出した走行履歴情報111を個別リンクの情報生成計算器250へ送信する走行履歴送信部33を備える。また、情報蓄積サーバ260は、全国の道路の各リンクに対応した外乱補正係数を蓄積する補正係数DB252と、自動車装置100cからの外乱補正係数の取得要求を受け付ける取得要求受信部42とを備える。さらに、情報蓄積サーバ260は、取得要求された外乱補正係数を補正係数DB252から抽出する補正係数抽出部43と、抽出した外乱補正係数を自動車装置100cへ送信する補正係数送信部44とを備える。
情報蓄積サーバ260は、上記構成部に加えて、全国の道路の各リンクに対応した情報生成計算器250から送信される外乱補正係数である速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを受信する個別補正係数受信部81を備える。また、情報蓄積サーバ260は、受信した外乱補正係数である速度外乱補正係数と燃費外乱補正係数とを補正係数DB252に蓄積する個別補正係数蓄積部82を備える。

0129

図28を用いて、本実施の形態におけるハードウェア構成について説明する。
本実施の形態に係る燃費推定システム500cにおいて、自動車1cに搭載された自動車装置100cと、情報生成計算器250と、情報蓄積サーバ260との各々は、コンピュータである。このとき、情報生成計算器250は、全国にあるリンク毎に一つ保有する。また、情報蓄積サーバ260は、実体のあるデータサーバでもよいし、クラウド上で構成してもよい。

0130

自動車1cの自動車装置100cのハードウェア構成は、実施の形態1から3で説明したものと同様である。
情報生成計算器250と情報蓄積サーバ260との各々は、プロセッサ910、記憶装置920、通信装置950を備える。各サーバにおけるプロセッサ910、記憶装置920、通信装置950の基本的な機能は実施の形態1から3で説明したものと同様である。図28に示すように、ハードウェアの符号に添え字e,fを付すことにより、情報生成計算器250と情報蓄積サーバ260との各々のハードウェアを区別して説明する。

0131

情報生成計算器250について説明する。記憶装置920eは、外乱補正係数の生成に係る処理結果を一時記憶する主記憶装置と、各リンクの外乱補正係数を記憶する外部記憶装置とを備える。プロセッサ910eは、外乱補正係数の生成に係る演算処理を行う。通信装置950eは、走行履歴情報、インフラストラクチャー情報、外乱補正係数などを送受信する。

0132

情報蓄積サーバ260について説明する。記憶装置920fは、走行履歴情報、外乱補正係数の蓄積、抽出に係る処理結果を一時記憶する主記憶装置と、走行履歴情報、外乱補正係数を記憶する外部記憶装置とを備える。プロセッサ910fは、走行履歴情報、外乱補正係数の蓄積、抽出に係る演算処理を行う。通信装置950fは、走行履歴情報、外乱補正係数、取得要求などを送受信する。

0133

以上のように、本実施の形態では、自動車走行燃費の推定処理は自動車側で行い、推定に必要な外乱補正係数は情報蓄積サーバ260から取得する構成をとる。また、リンク毎に処理計算器を保有し、外乱補正係数の生成処理はリンク毎に個別に処理する構成をとる。これにより、自動車走行燃費の推定精度向上に必要な外乱補正係数の生成処理と、自動車走行燃費の推定処理と、情報蓄積処理とを切り離し、処理負荷を軽減することが可能となる。特に、リンク毎に処理計算器を保有することにより、処理計算器一台あたりの処理を軽くし、処理計算器そのものを小型化することが可能である。

0134

***動作の説明***
次に動作について説明する。
本実施の形態では、走行燃費推定処理は自動車1cにて行い、外乱補正係数の生成処理は情報生成計算器250にて行い、走行履歴蓄積処理および補正係数蓄積処理は情報蓄積サーバ260で行う。各機器の動作はそれぞれ独立して実行してもよい。
情報蓄積サーバ260における走行履歴蓄積処理は、情報蓄積サーバ260の走行履歴受信部31、走行履歴蓄積部231、走行履歴DB251、走行履歴抽出部32、走行履歴送信部33にて実施する。本処理は、図20にて示す、実施の形態3における走行履歴蓄積サーバ210の処理と同様のため、説明を省略する。

0135

図32は、本実施の形態に係る情報生成計算器250の個別外乱算出処理のフローチャートである。
まず、走行履歴受信部41は、特定のリンクLに対する走行履歴情報111を情報蓄積サーバ260から受信する(ステップS161)。次に、速度外乱算出部232は、受信した走行履歴情報111と、混雑情報およびイベント情報とをもとに、速度外乱補正係数を算出し、個別補正係数DB71に蓄積する(ステップS162)。次に、燃費外乱算出部233は、受信した走行履歴情報111と、天気情報および注意警報情報とをもとに、燃費外乱補正係数を算出し、個別補正係数DB71に蓄積する(ステップS163)。
このとき、ステップS162の処理は図4のステップS13の処理と同様であり、ステップS163の処理は図4のステップS14の処理と同様であるため、詳細説明を省略する。
次に、個別補正係数抽出部72は、個別補正係数DB71に蓄積された特定のリンクLの外乱補正係数を抽出する(ステップS164)。最後に、個別補正係数送信部73は、抽出したリンクLの外乱補正係数を情報蓄積サーバ260に送信する(ステップS165)。
このとき、ステップS164からステップS165までの処理は、ステップS161からステップS163までの処理と独立していてもよい。

0136

図33は、本実施の形態に係る情報蓄積サーバ260の補正係数蓄積処理のフローチャートである。本処理は、情報蓄積サーバ260が外乱補正係数を受信したタイミングに合わせて実行する形式をとってもよいし、1日1回など、スケジュール実行する形式をとってもよい。
まず、個別補正係数受信部81は、全国道路の各リンクに対応する情報生成計算器250から送信された各リンクの外乱補正係数を受信する(ステップS181)。次に、個別補正係数蓄積部82は、受信した各リンクの外乱補正係数を補正係数DB252に蓄積する(ステップS182)。このとき、情報蓄積サーバ260は、複数リンクの外乱補正係数をまとめて受信および処理してもよい。

0137

図34は、本実施の形態に係る情報蓄積サーバ260の補正係数抽出処理のフローチャートである。
まず、取得要求受信部42は、自動車装置100cから特定のリンクに関する外乱補正係数の取得要求を受信する(ステップS191)。このとき、複数リンクの外乱補正係数の取得要求を同時に受信および処理することを可能とする。
次に、補正係数抽出部43は、取得要求のあった特定のリンクの外乱補正係数について、補正係数DB252から抽出する(ステップS192)。
最後に、補正係数送信部44は、抽出した特定のリンクの外乱補正係数を自動車装置100cに送信する(ステップS193)。この時、情報蓄積サーバ260は、複数リンクの外乱補正係数をまとめて処理および送信してもよい。

0138

自動車1cにおける燃費推定処理は、速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26bにおいて実施する。燃費推定処理は、地点情報収集部12が、運転者から出発地および目的地を含む地点情報121を受け取った際に逐次実行する。速度プロファイル算出部24の以降の処理は、実施の形態1で説明した速度プロファイル算出部24の処理と同様である。また、走行燃費推定部26bの以降の処理は、実施の形態3で説明した走行燃費推定部26bの処理と同様である。よって、速度プロファイル算出部24と走行燃費推定部26bとの処理については、説明を省略する。

0139

***本実施の形態に係る効果の説明***
本実施の形態に係る燃費推定システム500cは、リンク毎に処理計算器を設置し、処理を分散させることが可能である。これによって、各処理部での処理は最小化することができ、一つの計算機における処理負荷を軽減することが可能となる。

0140

以上、本発明の実施の形態1から4について説明したが、これらの実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組合せを採用してもよい。つまり、燃費推定システムの機能ブロックは、上記の実施の形態で説明した機能を実現することができれば、任意である。燃費推定システムは、これらの機能ブロックをどのように組合せて構成してもよいし、任意の機能ブロックで構成してもよい。

0141

また、実施の形態1から4について説明したが、これらの実施の形態のうち、複数の実施の形態を組み合わせて実施してもよい。また、これらの実施の形態のうち、複数の部分を組み合わせて実施してもよい。或いは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態の内容を、全体として或いは部分的に、どのように組合せて実施しても構わない。
なお、上記の実施の形態は、本質的に好ましい例示であり、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。上記の実施の形態は、本手法の理解を助けるためのものであって、発明を限定するためのものではない。

0142

1,1a,1b,1c自動車、100,100a,100b,100c自動車装置、11走行履歴収集部、12地点情報収集部、13情報表示部、14情報送信部、15情報受信部、16 記憶部、17 地点情報送信部、18 ルートおよび燃費情報受信部、19 走行履歴送信部、109 取得部、111走行履歴情報、121 地点情報、411走行ルート、450地図情報、461燃費推定結果、470インフラストラクチャー情報、472混雑情報、473イベント情報、474天気情報、475注意警報情報、210 走行履歴蓄積サーバ、31 走行履歴受信部、32 走行履歴抽出部、33 走行履歴送信部、220外乱情報生成サーバ、41 走行履歴受信部、42取得要求受信部、43補正係数抽出部、44補正係数送信部、230 燃費算出サーバ、61 地点情報受信部、62 取得要求部、63 補正係数受信部、64 インフラストラクチャー受信部、71 個別補正係数DB、72 個別補正係数抽出部、73 個別補正係数送信部、81 個別補正係数受信部、82 個別補正係数蓄積部、250情報生成計算器、260情報蓄積サーバ、200燃費推定装置、21 情報受信部、22,197 情報送信部、23 外乱情報生成部、24,24b速度プロファイル算出部、25 記憶部、26,26b走行燃費推定部、231 走行履歴蓄積部、232 速度外乱算出部、233 燃費外乱算出部、239 算出部、321 速度外乱補正係数、331 燃費外乱補正係数、241 走行ルート算出部、243停止判定部、242走行速度抽出部、244 速度プロファイル生成部、245速度補正部、261 速度補正決定部、262 燃費補正決定部、263 燃費算出部、441,451 速度プロファイル、251 走行履歴DB、252 補正係数DB、253 走行速度DB、254連携DB、255停止確率DB、300ネットワーク、500,500a,500b,500c 燃費推定システム、510 燃費推定方法、520 燃費推定プログラム、809,909処理回路、810,910,910a,910b,910c,910e,910fプロセッサ、820,920,920a,920b,920c,920e,920f記憶装置、830入力インタフェース、840出力インタフェース、850,950,950a,950b,950c,950e,950f通信装置、860センサ、S130 走行燃費推定処理、S121 停止判定処理、S122 速度プロファイル生成処理、S123速度補正処理、S123 燃費算出処理、S301 速度外乱算出処理、S302 燃費外乱算出処理、S120 速度プロファイル算出処理、2510 走行履歴記憶部、2520 補正係数記憶部、2530 走行速度記憶部、2540 連携記憶部、2550 停止確率記憶部。

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