図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2019年6月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題・解決手段

表示される画像の部分毎の明るさを変更可能な投写型表示装置を提供することにある。 投写型表示装置(10)は、複数の可動式反射素子(21)を有する反射型空間光変調部(20)と、光源部(30)と、反射型空間光変調部(20)と光源部(30)とを制御する制御部(40)と、を備える。制御部(40)は、表示画像(200)の各フレーム(F)を、光源部(30)を発光させる表示期間(Fa)と、光源部(30)を発光させない非表示期間(Fb)と、に分割する。制御部(40)は、フレーム(F)を構成する複数のサブフレームSF)のうち、表示期間(Fa)に含まれる複数の表示サブフレーム(SFa)のそれぞれを、さらに複数の分割表示サブフレーム(dSFa)に分割する。制御部(40)は、表示サブフレーム(SFa)毎に光源部(30)の複数の発光素子を少なくとも1つ発光させ、分割表示サブフレーム(dSFa)毎に複数の可動式反射素子(21)のそれぞれの傾斜状態を設定する。

概要

背景

表示装置一種として、生成した画像を任意のスクリーン等に投写することによって、画像を表示する投写型表示装置が知られている。投写型表示装置は、例えば光の3原色に対応する赤色、緑色及び青色の3色光を、DMD(Digital Micromirror Device)等の光変調素子を用いて空間光変調することによって、投写する画像を形成する。

DMDを用いた投写型表示装置では、画像を形成するフレーム時間分割したサブフレーム毎発光素子を少なくとも1つずつ発光させる、いわゆるフィールドシーケンシャル駆動方式が採用されて画像が表示される。DMDは、表示される画像の各画素に対応する複数のマイクロミラーを有しており、サブフレーム毎にこれらのマイクロミラーを2つの傾斜状態のうち一方の傾斜状態に設定されるように個別に駆動させ、発光素子が発光する光のうちマイクロミラーによって所定の方向に反射される光によってフルカラー画像が表示される。

しかしながら、DMDのマイクロミラーは、2つの傾斜状態のうちいずか一方の傾斜状態となる時間が長くなるにつれて、その傾斜状態に固着する可能性が高くなり、DMDの寿命縮めるおそれがあった。この問題を解決するために、例えば、特許文献1に開示されている投写型表示装置が提案されている。

特許文献1に開示されている投写型表示装置では、画像を形成する各フレームが、複数の発光素子の少なくとも1つを発光させる期間である表示期間と、複数の発光素子の全てを発光させない期間である非表示期間と、の2つの期間に分割されている。非表示期間内はマイクロミラーの傾斜状態が表示される画像に影響しないため、複数のマイクロミラー毎表示期間内の各傾斜状態の割合に応じて、非表示期間内の各傾斜状態の割合を複数のマイクロミラー毎に任意に設定できる。その結果、全てのマイクロミラーについて、1フレーム全体として2つの傾斜状態のうち各傾斜状態となる割合を任意に設定できることによって、DMDの寿命を縮めるおそれを解消している。

ところで、このような方法を採用する場合には、表示される画像の明るさの変更は、発光素子の発光輝度を調整することによって、画像全体の明るさのみを変更するものに限られる。このように、特許文献1に開示されている投写型表示装置では、表示される画像の部分毎の明るさの変更を可能とするために、改善の余地があることを、本発明者らは認識した。

概要

表示される画像の部分毎の明るさを変更可能な投写型表示装置を提供することにある。 投写型表示装置(10)は、複数の可動式反射素子(21)を有する反射型空間光変調部(20)と、光源部(30)と、反射型空間光変調部(20)と光源部(30)とを制御する制御部(40)と、を備える。制御部(40)は、表示画像(200)の各フレーム(F)を、光源部(30)を発光させる表示期間(Fa)と、光源部(30)を発光させない非表示期間(Fb)と、に分割する。制御部(40)は、フレーム(F)を構成する複数のサブフレームSF)のうち、表示期間(Fa)に含まれる複数の表示サブフレーム(SFa)のそれぞれを、さらに複数の分割表示サブフレーム(dSFa)に分割する。制御部(40)は、表示サブフレーム(SFa)毎に光源部(30)の複数の発光素子を少なくとも1つ発光させ、分割表示サブフレーム(dSFa)毎に複数の可動式反射素子(21)のそれぞれの傾斜状態を設定する。

目的

本発明の1つの目的は、表示される画像の部分毎の明るさを変更可能な投写型表示装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

第1傾斜状態又は第2傾斜状態のいずれか一方に設定されるように傾斜状態が切り替わり可能な複数の可動式反射素子を有する反射型空間光変調部と、複数の発光素子を有する光源部と、入力する映像信号に応じた画像を構成する光が投写されるように、前記反射型空間光変調部と前記光源部とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像の各フレームを、前記複数の発光素子の少なくとも1つを発光させる期間である表示期間と、前記複数の発光素子の全てを発光させない期間である非表示期間と、に分割し、前記フレームを構成する複数の期間である複数のサブフレームのうち、前記表示期間に含まれるサブフレームである複数の表示サブフレームのそれぞれを、さらに複数の分割表示サブフレームに分割し、前記表示サブフレーム毎に前記複数の発光素子のうちの少なくとも1つの発光素子が発光するように、前記光源部を制御し、前記分割表示サブフレーム毎に前記複数の可動式反射素子のそれぞれの前記傾斜状態が設定されるように、前記反射型空間光変調部を制御する投射型表示装置

請求項2

前記第1傾斜状態の前記可動式反射素子は、前記発光素子の光を、前記画像を構成する前記光として投写される方向に反射する一方で、前記第2傾斜状態の前記可動式反射素子は、前記発光素子の光を、前記画像を構成する前記光として投写されない方向に反射し、前記制御部は、前記反射型空間光変調部の前記複数の可動式反射素子を、複数の群に分け、各表示サブフレームが分割される前記複数の分割表示サブフレームのうち、前記可動式反射素子が前記第2傾斜状態で固定される前記分割表示サブフレームを、前記複数の可動式反射素子の前記複数の群毎に決定する、請求項1記載の投写型表示装置

請求項3

前記制御部は、前記複数の群のうちいずれか1つを、全ての前記分割表示サブフレームで映像信号に応じて前記第1傾斜状態に切り替わり可能な群に決定する、請求項1又は2記載の投射型表示装置。

請求項4

前記制御部は、前記複数の群を、表示する前記画像の種類または前記複数の群を構成した後の経過時間に応じて、変更する、請求項1又は2記載の投射型表示装置。

請求項5

前記制御部は、1フレーム当たり又は複数のフレーム当たりにおける各可動式反射素子が前記第1傾斜状態となる時間と前記第2傾斜状態となる時間との割合が、一定になるように、前記非表示期間に含まれる前記サブフレーム毎に前記複数の可動式反射素子のそれぞれの前記傾斜状態が設定されるように、前記反射型空間光変調部を制御する、請求項1から4のいずれか1項記載の投写型表示装置。

請求項6

前記制御部は、前記複数のサブフレームのうち、前記非表示期間に含まれるサブフレームである複数の非表示サブフレームのそれぞれを、さらに複数の分割非表示サブフレームに分割し、前記制御部は、1フレーム当たり又は複数のフレーム当たりにおける各可動式反射素子が前記第1傾斜状態となる時間と前記第2傾斜状態となる時間との割合が、一定になるように、前記非表示期間に含まれる前記分割非表示サブフレーム毎に前記複数の可動式反射素子のそれぞれの前記傾斜状態が設定されるように、前記反射型空間光変調部を制御する、請求項1から5のいずれか1項記載の投写型表示装置

請求項7

前記制御部は、前記表示サブフレームが分割される前記複数の分割表示サブフレームの期間の割合を、前記複数の表示サブフレームで一定に決定する、請求項1から6のいずれか1項記載の投写型表示装置。

請求項8

前記制御部は、前記表示サブフレームが分割される前記複数の分割表示サブフレームの期間の割合を、前記表示サブフレーム毎に任意に決定する、請求項1から6のいずれか1項記載の投写型表示装置。

技術分野

0001

本発明は、投写型表示装置に関する。本発明は、特に、表示される画像の部分毎に明るさを調整可能な投写型表示装置に関する。

背景技術

0002

表示装置一種として、生成した画像を任意のスクリーン等に投写することによって、画像を表示する投写型表示装置が知られている。投写型表示装置は、例えば光の3原色に対応する赤色、緑色及び青色の3色光を、DMD(Digital Micromirror Device)等の光変調素子を用いて空間光変調することによって、投写する画像を形成する。

0003

DMDを用いた投写型表示装置では、画像を形成するフレーム時間分割したサブフレーム毎発光素子を少なくとも1つずつ発光させる、いわゆるフィールドシーケンシャル駆動方式が採用されて画像が表示される。DMDは、表示される画像の各画素に対応する複数のマイクロミラーを有しており、サブフレーム毎にこれらのマイクロミラーを2つの傾斜状態のうち一方の傾斜状態に設定されるように個別に駆動させ、発光素子が発光する光のうちマイクロミラーによって所定の方向に反射される光によってフルカラー画像が表示される。

0004

しかしながら、DMDのマイクロミラーは、2つの傾斜状態のうちいずか一方の傾斜状態となる時間が長くなるにつれて、その傾斜状態に固着する可能性が高くなり、DMDの寿命縮めるおそれがあった。この問題を解決するために、例えば、特許文献1に開示されている投写型表示装置が提案されている。

0005

特許文献1に開示されている投写型表示装置では、画像を形成する各フレームが、複数の発光素子の少なくとも1つを発光させる期間である表示期間と、複数の発光素子の全てを発光させない期間である非表示期間と、の2つの期間に分割されている。非表示期間内はマイクロミラーの傾斜状態が表示される画像に影響しないため、複数のマイクロミラー毎表示期間内の各傾斜状態の割合に応じて、非表示期間内の各傾斜状態の割合を複数のマイクロミラー毎に任意に設定できる。その結果、全てのマイクロミラーについて、1フレーム全体として2つの傾斜状態のうち各傾斜状態となる割合を任意に設定できることによって、DMDの寿命を縮めるおそれを解消している。

0006

ところで、このような方法を採用する場合には、表示される画像の明るさの変更は、発光素子の発光輝度を調整することによって、画像全体の明るさのみを変更するものに限られる。このように、特許文献1に開示されている投写型表示装置では、表示される画像の部分毎の明るさの変更を可能とするために、改善の余地があることを、本発明者らは認識した。

先行技術

0007

特開2014−10417号公報

0008

本発明の1つの目的は、表示される画像の部分毎の明るさを変更可能な投写型表示装置を提供することにある。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び好ましい実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。

0009

本発明に従う第1の態様は、第1傾斜状態又は第2傾斜状態のいずれか一方に設定されるように傾斜状態が切り替わり可能な複数の可動式反射素子を有する反射型空間光変調部と、 複数の発光素子を有する光源部と、 入力する映像信号に応じた画像を構成する光が投写されるように、前記反射型空間光変調部と前記光源部とを制御する制御部と、 を備え、 前記制御部は、 前記画像の各フレームを、前記複数の発光素子の少なくとも1つを発光させる期間である表示期間と、前記複数の発光素子の全てを発光させない期間である非表示期間と、に分割し、 前記フレームを構成する複数の期間である複数のサブフレームのうち、前記表示期間に含まれるサブフレームである複数の表示サブフレームのそれぞれを、さらに複数の分割表示サブフレームに分割し、 前記表示サブフレーム毎に前記複数の発光素子のうちの少なくとも1つの発光素子が発光するように、前記光源部を制御し、 前記分割表示サブフレーム毎に前記複数の可動式反射素子のそれぞれの前記傾斜状態が設定されるように、前記反射型空間光変調部を制御する投射型表示装置に関する。

0010

第1の態様の投写型表示装置では、分割表示サブフレーム毎に、可動式反射素子の第1傾斜状態又は第2傾斜状態を設定できることによって、表示画像の明るさを部分毎に変更できる。

0011

本発明に従う第2の態様では、第1の態様において、前記第1傾斜状態の前記可動式反射素子は、前記発光素子の光を、前記画像を構成する前記光として投写される方向に反射する一方で、 前記第2傾斜状態の前記可動式反射素子は、前記発光素子の光を、前記画像を構成する前記光として投写されない方向に反射し、 前記制御部は、 前記反射型空間光変調部の前記複数の可動式反射素子を、複数の群に分け、 各表示サブフレームが分割される前記複数の分割表示サブフレームのうち、前記可動式反射素子が前記第2傾斜状態で固定される前記分割表示サブフレームを、前記複数の可動式反射素子の前記複数の群毎に決定してもよい。

0012

第2の態様では、可動式反射素子の複数の群に対応する表示画像のエリア毎に明るさを変更することができる。例えば、特定のマークが含まれる表示画像のエリアを明るく表示することによって、そのマークを用いて車両の運転者注意を促すことができる。

0013

本発明に従う第3の態様では、第1又は2の態様において、前記制御部は、 前記複数の群のうちいずれか1つを、全ての前記分割表示サブフレームで映像信号に応じて前記第1傾斜状態に切り替わり可能な群に決定してもよい。

0014

第3の態様において、制御部が、複数の群のうちいずれか1つの群に含まれる可動式反射素子を、全ての分割表示サブフレームで映像信号に応じて第1傾斜状態に切り替わり可能なエリアに決定することで、光源部が点灯しているものの、いずれの可動式反射素子も第2傾斜状態に固定されてしまい画像としては寄与しない分割表示サブフレームが発生してしまうことを防止することができる。

0015

本発明に従う第4の態様では、第1又は2の態様において、前記制御部は、前記複数の群を、表示する前記画像の種類または前記複数の群を構成した後の経過時間に応じて、変更してもよい。

0016

第4の態様において、表示画像の領域毎に適切に明るさの強弱をつけることができるため、車両の運行状況に応じて必要とされる情報を的確に運転者に伝えることができる。

0017

本発明に従う第5の態様では、第1から第4の態様において、前記制御部は、1フレーム当たり又は複数のフレーム当たりにおける各可動式反射素子が前記第1傾斜状態となる時間と前記第2傾斜状態となる時間との割合が、一定になるように、前記非表示期間に含まれる前記サブフレーム毎に前記複数の可動式反射素子のそれぞれの前記傾斜状態が設定されるように、前記反射型空間光変調部を制御してもよい。

0018

第5の態様では、1フレーム当たり又は複数のフレーム当たりにおける各可動式反射素子が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合が、一定の割合になることによって、可動式反射素子が第1傾斜状態又は第2傾斜状態の一方で固着することが防止される。

0019

本発明に従う第6の態様では、第1から第5の態様において、前記制御部は、前記複数のサブフレームのうち、前記非表示期間に含まれるサブフレームである複数の非表示サブフレームのそれぞれを、さらに複数の分割非表示サブフレームに分割し、 前記制御部は、1フレーム当たり又は複数のフレーム当たりにおける各可動式反射素子が前記第1傾斜状態となる時間と前記第2傾斜状態となる時間との割合が、一定になるように、前記非表示期間に含まれる前記分割非表示サブフレーム毎に前記複数の可動式反射素子のそれぞれの前記傾斜状態が設定されるように、前記反射型空間光変調部を制御してもよい。

0020

非表示サブフレーム毎に各可動式反射素子を制御することによって、例えば非表示サブフレームを複数の分割非表示サブフレームに分割しない場合と比較して、非表示期間おける各可動式反射素子の第1傾斜状態又は第2傾斜状態を細かく設定できる。

0021

本発明に従う第7の態様では、第1から第6の態様において、前記制御部は、前記表示サブフレームが分割される前記複数の分割表示サブフレームの期間の割合を、前記複数の表示サブフレームで一定に決定してもよい。

0022

第7の態様では、制御部が、各表示サブフレームが分割される複数の分割表示サブフレームの期間の割合を、全ての表示サブフレームで一定に決定することによって、混色の階調段階を保った状態で、表示画像の明るさを部分毎に変更できる。

0023

本発明に従う第8の態様では、第1から第6の態様において、前記制御部は、前記表示サブフレームが分割される前記複数の分割表示サブフレームの期間の割合を、前記表示サブフレーム毎に任意に決定してもよい。

0024

第8の態様では、制御部が、各表示サブフレームが分割される複数の分割表示サブフレームの期間の割合を、表示サブフレーム毎に任意に決定することによって、表示画像における単色表示の明るさを色毎に決定できる。例えば、表示画像において、ある1色の単色表示を、他の色の単色表示と比較して明るく表示することによって、明るく表示された1色の単色表示を用いて車両の運転者へ注意を促すことができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明の投写型表示装置の構成の例を示すブロック図である。
図1に示されるハウジング内の構成の例を示すブロック図である。
図1に示される反射型空間光変調部の構成の例を示す図である。
図3Aに示される可動式反射素子が第1傾斜状態である例を示す図である。
図3Aに示される可動式反射素子が第2傾斜状態である例を示す図である。
制御部によって分割される、表示される画像のフレームを説明する図である。
可動式反射素子と光源部との駆動タイミングを示すタイミングチャート図である。
可動式反射素子と光源部との駆動タイミングを示すタイミングチャート図である。
図3Aに示される反射型空間光変調部にエリアを反映させた例を示す図である。
外部照度と光源部の発光輝度との関係を説明するグラフである。
反射型空間光変調部の温度と光源部の発光輝度との関係を説明するグラフである。

実施例

0026

以下に説明する好ましい実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。

0027

本発明の投写型表示装置10の全体の構成の例を説明する。図1には、投写型表示装置10の一例として、車両100に搭載される投写型表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)10が示されている。なお、図1に示されるFrは車両100の運転者から見た前方を表し、図1に示されるRrは車両100の運転者から見た後方を表す。

0028

車両100の運転者は、投写型表示装置10によって形成された画像を構成する光90がフロントウィンドウシールド110によって反射されて運転者の視点の位置に入射することによって、フロントウィンドウシールド110より前方に虚像300を視認することができる。車両100の運転者は、例えば、フロントウィンドウシールド110越しに見え景色の少なくとも一部と、虚像300とが、重畳した状態で虚像300を視認することができる。

0029

投写型表示装置10は、反射型空間光変調部20と、光源部30と、制御部40と、を備える。投写型表示装置10は、例えば、光源部駆動回路部50、外部照度取得部60、温度取得部70等をさらに備えてもよい。また、反射型空間光変調部20、光源部30、外部照度取得部60、及び温度取得部70は、ハウジング80に収納されている。

0030

反射型空間光変調部20として、DMD(Digital Micromirror Device)20が採用されている。DMD20は、制御部40による制御によって、光源部30が発光する光を空間光変調することによって、画像を形成する。DMD20は可動式反射素子21である複数のマイクロミラー21と、反射素子駆動回路基板26であるDMDベース基板26を備える。各マイクロミラー21は、DMDベース基板26によって印加される電位が変化することで、個別に第1傾斜状態又は第2傾斜状態のいずれか一方に設定されるように傾斜状態が切り替わり可能である。マイクロミラー21の構成及び傾斜状態については、後述する。

0031

光源部30は、光源部駆動回路部50から駆動電流が供給されることによって発光するLED(Light Emitting Diode)等の複数の発光素子を含む。光源部30は、投写型表示装置10としてカラー画像を形成することができるように、白色光を得るために、例えば光の3原色に対応する赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33を含む。なお、本実施形態では、光源部30の発光素子として赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33を採用した例を説明するが、光源部30の発光素子は、例えば、半導体レーザ等の他の半導体発光素子であってもよい。また、光源部30は、1色あたり複数のLEDを含んでいてもよい。

0032

光源部駆動回路部50は、制御部40から受け取るPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じた駆動電流を光源部30に供給する。光源部30が3つのLEDを含むときには、光源部駆動回路部50は、3つのLEDに対して個別に駆動電流を供給可能に、3つの駆動回路を含んでもよい。

0033

制御部40は、投写型表示装置10の全体の制御を担うマイクロコンピュータであり、いずれも図示されていない、処理部と記憶部と入出力部とを含む。処理部は、例えば、単数又は複数のマイクロプロセッサマイクロコントローラASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、任意の他のIC(Integrated Circuit)等を有する。記憶部は、例えば、書き換え可能なRAM(Random Access Memory)、読み出し専用のROM(Read Only Memory)、消去可能なプログラム読み出し専用のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ等のプログラム及び/又はデータを記憶可能な単数又は複数のメモリを有する。入出力部は、反射型空間光変調部20、光源部駆動回路部50、外部照度取得部60、温度取得部70又は他の図示されてない装置等と直接接続される入出力ポートを有する。また、入力部は、図示されていないCAN(Controller Area Network)等のネットワーク通信線と接続される通信部等を有し、通信線に接続されている車両ECU(Electronic Control Unit)120から情報を入力することができる。

0034

外部照度取得部60は、投写型表示装置10の外部の照度である外部照度を取得可能に構成されている。図1に示される例では、外部照度取得部60はハウジング80に取り付けられる、フォトダイオードフォトICダイオード、フォトトランジスタ等の受光素子を有する照度センサである。外部照度取得部60は、図1に示されるような制御部40と直接接続される投写型表示装置10専用の外部照度取得部60であってもよく、制御部40と直接又は図示されていないネットワークの通信線を介して制御部40と接続される他の用途にも用いられる共用の外部照度取得部60であってもよい。他の用途としては、例えば車外の明るさに応じて自動的にヘッドライトを点灯させるオートライトシステムが含まれる。共用の外部照度取得部60が採用される場合、外部照度取得部60はフロントウィンドウシールド110の車内側に取り付けられてもよい。

0035

温度取得部70は、DMDベース基板26のセラミック部分に内蔵されるサーミスタ等からなる温度センサと、A/D変換器と、から構成される。温度センサはマイクロミラー21の温度を測定し、A/D変換器は温度センサから出力されるアナログデータをデジタルデータに変換し、制御部40に温度データTを出力する。なお、A/D変換器は、制御部40に内蔵されていてもよい。また、温度センサは、マイクロミラー21の温度ではなく、マイクロミラー21の温度に影響を及ぼすハウジング80内又はハウジング80周辺の温度を測定してもよい。さらに、温度センサは、制御部40が実装される制御基板(図示しない)上に配置され、マイクロミラー21の温度を制御基板上から遠隔測定してもよい。

0036

図2には、ハウジング80内の構成の例が示される。ハウジング80は、黒色遮光性を有する硬質樹脂等によって箱状に形成されている。ハウジング80は、上方に所定の大きさの開口部80aが形成されている。この開口部80aには、例えば透明樹脂製のカバー81が取り付けられている。

0037

ハウジング80は、光源部30と、照明光学系82と、DMD20と、温度取得部70と、投射光学系83と、スクリーン84と、平面ミラー85と、凹面ミラー86等を所定の位置に収納する。照明光学系82は、例えば凹状のレンズ等で構成され、光源部30から出射された光をDMD20の大きさに調整する。投射光学系83は、例えば凹レンズもしくは凸レンズ等で構成され、DMD20から投影された表示画像200を構成する光90をスクリーン84に効率よく照射するための光学系である。

0038

スクリーン84は、拡散板ホログラフィックディフューザマイクロレンズアレイ等から構成され、DMD20から投影された表示画像200を構成する光90を下面で受光して上面に表示画像200を結像する、透過型スクリーンである。平面ミラー85は、例えば、合成樹脂ガラス材料からなる基材の表面に、蒸着等の手段により反射膜を形成してなり、スクリーン84を透過した表示画像200を構成する光90を、凹面ミラー86に向かって反射させる。凹面ミラー86は、例えば、合成樹脂やガラス材料からなる基材の表面に、蒸着等の手段により凹面を有する反射膜を形成してなり、平面ミラー85で反射された光90を開口部80aに向かってさらに反射する。これにより、結像される虚像300は、スクリーン84に結像された表示画像200が拡大された状態で、ユーザーに視認される。

0039

また、図2に示されるように、外部照度取得部60は、例えば透明樹脂製のカバー81の内側の外光があたる位置に取り付けられる。また、図2に示されるように、温度取得部70は、DMD20のマイクロミラー21の温度を測定可能な位置に取り付けられる。

0040

図3A図3B及び図3Cを参照して、DMD20の構成の例及びマイクロミラー21の動作について説明する。図3Aに示されるように、DMD20は、複数のマイクロミラー21と、これらのマイクロミラー21を支持するDMDベース基板26と、を含む。複数のマイクロミラー21のそれぞれは、表示画像200の各画素に対応する。DMDベース基板26は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)集積回路を含み、制御部40から入力する制御信号に応じて、各マイクロミラー21に印加する電位を変化させ、各マイクロミラー21の傾斜状態を個別に切り替える。

0041

図3Bは第1傾斜状態のマイクロミラー21を示し、図3Cは第2傾斜状態のマイクロミラー21を示す。マイクロミラー21は、概して、鏡面22、ヒンジ23、電極等を有するベース24等によって構成されている。DMDベース基板26からベース24の電極に電圧が印加されることによって、鏡面22がヒンジ23を支点に、例えば+12deg又は−12deg傾く図3Bに示される第1傾斜状態のマイクロミラー21は鏡面22がヒンジ23を支点に例えば+12deg傾いた状態であり、図3Cに示される第2傾斜状態のマイクロミラー21は鏡面22がヒンジ23を支点に例えば−12deg傾いた状態である。

0042

図3Bに示されるように、マイクロミラー21が第1傾斜状態であるときには、投射光学系83を通過して入射する発光素子31,32,33の光(入射光)を、スクリーン84の方向に反射する。その一方で、図3Cに示されるように、マイクロミラー21が第2傾斜状態であるときには、投射光学系83を通過して入射する発光素子31,32,33の光(入射光)を、スクリーン84の方向ではなく、図示されていない光吸収板の方向に反射する。すなわち、マイクロミラー21が第1傾斜状態であるときには、発光素子31,32,33から入射する光(入射光)を、表示画像200を構成する光90として反射する傾斜状態である。その一方で、マイクロミラー21が第2傾斜状態であるときには、発光素子31,32,33から入射する光(入射光)を、表示画像200を構成する光90として反射しない傾斜状態である。なお、各マイクロミラー21は、投写型表示装置10の電源OFF状態であるときには、第1傾斜状態と第2傾斜状態との例えば中間の傾斜状態(例えば0deg)で駆動を停止する。

0043

DMD20は、各マイクロミラー21をマイクロセカンド100万分の1秒)のオーダで、第1傾斜状態から第2傾斜状態へ、又は第2傾斜状態から第1傾斜状態へ切り替えることができる。このように、制御部40は、後述する表示画像200を表示する周期であるフレームFが分割されるサブフレームSF毎に、光源部30から入射する光を、表示画像200の1画素毎に、表示画像200を構成する光90として反射するか否かを制御することができる。以下、制御部40が、マイクロミラー21が第1傾斜状態に設定されるように制御することをON制御とも呼び、マイクロミラー21が第2傾斜状態に設定されるように制御することをOFF制御とも呼ぶ。

0044

以下、投写型表示装置10の動作について説明する。制御部40は、図示されていない通信線を介して車両ECU120から表示画像200を表示するための映像信号を受け取る。制御部40は、この映像信号が要求する光の輝度発光タイミングで光源部30の各発光素子31,32,33が発光するように照明制御データを生成し、この照明制御データに応じて光源部駆動回路部50を制御して、光源部30の各発光素子31,32,33を発光させる。これと同時に、制御部40は、映像信号が要求する表示画像200を構成する光90がDMD20の複数のマイクロミラー21によって反射されるように表示制御データを生成し、この表示制御データに応じてDMDベース基板26を制御して、各マイクロミラー21をON制御又はOFF制御する。

0045

投写型表示装置10は、フィールドシーケンシャル駆動方式によって表示画像200を表示するものである。ここで、フィールドシーケンシャル駆動方式による一般的な表示画像200の表示方法を簡単に説明する。

0046

表示画像200の各フレームFは、複数の期間に分割されたサブフレームSFによって構成される。制御部40は、サブフレームSF毎に、照明制御データに応じた発光輝度且つ発光タイミングで赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33のうちの1色のLEDが発光するように、光源部駆動回路部50の各駆動回路に対してPWM信号を出力する。これと同時に、制御部40は、サブフレームSF毎に、表示制御データに応じて、DMD20の複数のマイクロミラー21を個別にON制御又はOFF制御する。このように、制御部40は、サブフレームSF毎に、赤色、緑色又は青色の光を、表示画像200を構成する光90としてスクリーン84へ反射するか否かを表示画像200の1画素毎に制御する。その結果、表示画像200は、1フレームFの間に、基本色である赤色、緑色及び青色が加法混合されることで、フルカラー画像として表示される。

0047

続いて、本発明の投写型表示装置10における表示画像200の表示方法を説明する。図4に示されるように、制御部40は、各フレームFを、赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33のうち少なくとも1つを発光させる期間である表示期間Faと、全てのLEDを発光させない期間である非表示期間Fbと、に分割する。制御部40は、サブフレームSFのうち表示期間Faに含まれるサブフレームSFである複数の表示サブフレームSFaのそれぞれを、さらに、複数の期間である分割表示サブフレームdSFaに分割する。図4に示される例においては、各表示サブフレームSFaは期間Xと期間Yとの2つの期間に分割されており、例えば表示サブフレームSFa1は分割表示サブフレームdSFa1−Xと分割表示サブフレームdSFa1−Yに分割されている。なお、各表示サブフレームSFaは、期間Xと期間Yとそれ以外の期間の3つ以上の期間に分割されてもよい。

0048

制御部40は、表示サブフレームSFa毎に、照明制御データに応じた発光輝度且つ発光タイミングで赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33のうちの1つを発光させる。これと同時に、制御部40は、分割表示サブフレームdSFa毎に、表示制御データに応じて、DMD20の複数のマイクロミラー21を個別にON制御又はOFF制御する。ここで、制御部40は、サブフレームSFのうち非表示期間Fbに含まれるサブフレームSFである複数の非表示サブフレームSFbでは、赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33のいずれも発光させない。

0049

図5を参照して、具体例を説明する。図5は、ある1つのフレームFの表示期間Faの一部分における、マイクロミラー21−1、マイクロミラー21−2、赤色LED31、緑色LED32及び青色LED33の駆動状態が示している。なお、マイクロミラー21−1とマイクロミラー21−2とは、異なるマイクロミラー21である。

0050

図5には、ある1つのフレームFの表示期間Faのうち、表示サブフレームSFa1、表示サブフレームSFa2、表示サブフレームSFa3、及び表示サブフレームSFa4(開始部分のみ)が、示されている。また、各表示サブフレームSFaは、期間Xと期間Yとの2つの期間に分割されており、各表示サブフレームSFaにおける期間Xと期間Yとの分割割合は6:4である。

0051

図5に示されている例において、表示サブフレームSFa1は赤色LED31が発光し、表示サブフレームSFa2は緑色LED32が発光し、表示サブフレームSFa3は青色LED33が発光し、表示サブフレームSFa4は赤色LED31が発光する。すなわち、表示サブフレームSFa1では赤色LED31のみがON状態であり、表示サブフレームSFa2では緑色LED32のみがON状態であり、表示サブフレームSFa3では青色LED33のみがON状態であり、表示サブフレームSFa4では赤色LED31のみがON状態である。

0052

また、図5に示されている例において、マイクロミラー21−1とマイクロミラー21−2とは、表示サブフレームSFa1と表示サブフレームSFa3とでON制御されている。ここで、マイクロミラー21−1は、表示サブフレームSFa1と表示サブフレームSFa3とにおいて、期間Xと期間Yとの両方の期間でON制御されている。その一方で、マイクロミラー21−2は、表示サブフレームSFa1と表示サブフレームSFa3とにおいて、期間XのみON制御されており、期間YではOFF制御されている。

0053

このように、図5に示されるフレームFにおいて、マイクロミラー21−2に対応する表示画像200の画素は、マイクロミラー21−1に対応する表示画像200の画素に対して、同じ階調段階の混色で且つ、6/10の明るさで表示される。例えば、図5に示されるフレームFの1つ前のフレームF'において、マイクロミラー21−1とマイクロミラー21−2とが、図5に示されるマイクロミラー21−1と同じタイミングでON制御(分割表示サブフレームdSFa1−X,dSFa1−Y,dSFa3−X,dSFa3−YでON制御)されていたと仮定する。そうすると、図5に示されるフレームFが表示されるときに、マイクロミラー21−1に対応する表示画像200の画素とマイクロミラー21−2に対応する表示画像200の画素とのうち、マイクロミラー21−2に対応する画素の明るさのみが暗くなる。

0054

以上のように、本発明の投写型表示装置10では、分割表示サブフレームdSFa毎に、マイクロミラー21の第1傾斜状態又は第2傾斜状態を設定できることによって、表示画像200の明るさを部分毎に変更できる。

0055

また、制御部40が、各表示サブフレームSFaが分割される複数の分割表示サブフレームdSFaの期間の割合を、全ての表示サブフレームSFaで一定に決定することによって、混色の階調段階を保った状態で、表示画像200の明るさを部分毎に変更できる。例えば、1フレームFにおける各色の階調段階の総数が256である場合には、1フレームFにおける表示期間Faには表示サブフレームSFaが各色8ビット256階調表現可能な8個程度ずつ含まれる。図5に示されるマイクロミラー21−1のように、分割前の(期間X及び期間Yを合わせた)表示サブフレームSFa毎にマイクロミラー21をON制御又はOFF制御することによって、0から255まで1ずつ変位する各色の階調段階を決定できる。また、図5に示されるマイクロミラー21−2のように、分割前の各表示サブフレームSFaの期間X毎(期間YはOFF制御)にマイクロミラー21をON制御又はOFF制御することによって、各色の階調段階を0×X/(X+Y)から255×X/(X+Y)までX/(X+Y)ずつ変位する各色の階調段階を決定できる。

0056

なお、図5に示されるマイクロミラー21−2は、制御部40によって、期間Yの分割表示サブフレームdSFaにOFF制御され、期間Xの分割表示サブフレームdSFaにマイクロミラー21をON制御又はOFF制御されるものである。しかしながら、逆に、制御部40は、マイクロミラー21−2を、期間Xの分割表示サブフレームdSFaにOFF制御し、期間Yの分割表示サブフレームdSFaにマイクロミラー21をON制御又はOFF制御するものであってもよい。すなわち、各表示サブフレームSFaにおける期間Xと期間Yとの分割割合を6:4とした場合、制御部40は、期間Xと期間Yとの両方でON制御又はOFF制御することで10/10の明るさと、期間XのみでON制御又はOFF制御すると共に期間YでOFF制御することで6/10の明るさと、期間YのみでON制御又はOFF制御すると共に期間XでOFF制御することで4/10の明るさと、の3種類の明るさで表示画像200の各画素を表現することができる。

0057

このように、図5に示されるマイクロミラー21−1のようにマイクロミラー21をON制御又はOFF制御する場合と、図5に示されるマイクロミラー21−2のようにマイクロミラー21をON制御又はOFF制御する場合とでは、1フレームFにおける各色の階調段階の総数は共に256である。したがって、制御部40が、各表示サブフレームSFaが分割される複数の分割表示サブフレームdSFaの期間の割合を、全ての表示サブフレームSFaで一定(図5に示される例においてはX:Y=6:4)に決定することによって、混色の階調段階を保った状態で、表示画像200の明るさを部分毎に変更できる。

0058

しかしながら、制御部40は、各表示サブフレームSFaが分割される複数の分割表示サブフレームdSFaの期間の割合を、表示サブフレームSFa毎に任意に決定してもよい。図6には、赤色LED31を発光させる表示サブフレームSFaを、緑色LED32又は青色LED33を発光させる表示サブフレームSFaと比較して、期間Xの割合を大きくして複数の分割表示サブフレームdSFaに分割した例の一部が示されている。すなわち、図6に示されている例では、赤色LED31が発光する表示サブフレームSFa1における期間Xと期間Yとの分割割合は8:2であり、緑色LED32が発光する表示サブフレームSFa2及び青色LED33が発光する表示サブフレームSFa3における期間Xと期間Yとの分割割合は2:8である。

0059

図6に示されている例において、マイクロミラー21−1は表示画像200において赤色が単色で表示される画素に対応し、マイクロミラー21−2は表示画像200において青色が単色で表示される画素に対応する。また、図6に示されている例において、マイクロミラー21−1は赤色LED31が発光する全ての表示サブフレームSFaにおける期間XでON制御され、マイクロミラー21−2は青色LED33が発光する全ての表示サブフレームSFaにおける期間XでON制御される。

0060

その結果、図6に示される表示期間Fa全体として、マイクロミラー21−1に対応する画素の赤色の明るさは、各表示サブフレームSFaを分割表示サブフレームdSFaに分割しない場合と比較して、8/10倍になる。同様に、図6に示される表示期間Fa全体として、マイクロミラー21−2に対応する画素の青色の明るさは、各表示サブフレームSFaを分割表示サブフレームdSFaに分割しない場合と比較して、2/10倍になる。

0061

したがって、制御部40が、各表示サブフレームSFaが分割される複数の分割表示サブフレームdSFaの期間の割合を、表示サブフレームSFa毎に任意に決定することによって、表示画像200における単色表示の明るさを色毎に決定できる。例えば、表示画像200において、ある1色の単色表示を、他の色の単色表示と比較して明るく表示することによって、明るく表示された1色の単色表示を用いて車両100の運転者へ注意を促すことができる。

0062

制御部40は、DMD20の複数のマイクロミラー21を複数の群(エリア)に分けてもよい。図7には、DMD20の複数のマイクロミラー21が第1エリア160−1と第2エリア160−2とに分けられた例が示されている。図7に示される第1エリア160−1及び第2エリア160−2は、図2に示されるスクリーン84におけるエリアに対応している。この場合、制御部40は、各表示サブフレームSFaが分割される複数の期間である分割表示サブフレームdSFaのうち、マイクロミラー21をON制御にすることを禁止する分割表示サブフレームdSFaを、複数のマイクロミラー21を複数の群(エリア)毎に決定してもよい。

0063

図7に示される例において、各表示サブフレームSFaが期間X及び期間Yの2つの期間である2つの分割表示サブフレームdSFaに分割されるとする。例えば、制御部40は、あるフレームFにおいて、図7に示される第1エリア160−1に含まれるマイクロミラー21を、各表示サブフレームSFaにおける期間X及び期間Yの双方の期間である2つの分割表示サブフレームdSFaで映像信号に応じてON制御可能にする。すなわち、制御部40は、図7に示される第1エリア160−1に含まれるマイクロミラー21を、全ての分割表示サブフレームdSFaで映像信号に応じてON制御可能にする(映像信号によらずにOFF制御に固定される分割表示サブフレームdSFaを有さないようにする)。また、制御部40は、同じフレームFにおいて、図7に示される第2エリア160−2に含まれるマイクロミラー21を、各表示サブフレームSFaにおける期間Xである分割表示サブフレームdSFaのみ映像信号に応じてON制御可能にする。すなわち、制御部40は、図7に示される第2エリア160−2に含まれるマイクロミラー21を、各表示サブフレームSFaにおける期間Yである分割表示サブフレームdSFaで映像信号によらずに必ずOFF制御する。

0064

このように制御することによって、表示画像200におけるエリア毎に明るさを変更することができる。例えば、特定のマーク(特定種類の画像)が含まれる表示画像200におけるエリアを明るく表示することによって、そのマークを用いて車両100の運転者へ注意を促すことができる。また、運転者の操作により表示画像200におけるエリア毎に明るさを任意に変更できるようにしてもよく、車両ECUから入力される車両の運行状況の変化に基づき、表示画像200におけるエリア毎に明るさを変更してもよい。

0065

それと共に、制御部40は、複数のエリアのうちいずれか1つを、全ての分割表示サブフレームdFaで映像信号に応じてON制御に切り替わり可能なエリアに決定することで、光源部30が点灯しているものの、いずれのマイクロミラー21もOFF状態に固定されてしまい画像としては寄与しない分割表示サブフレームdSFaが発生してしまうことを防止することができる。

0066

また、DMD20において明るさを異ならせるエリアの分け方、配置、大きさなどは、車両ECUから入力される車両の運行状況の変化に基づき変更されてもよい。また、DMD20において明るさを異ならせるエリアの分け方、配置、大きさなどは、所定のエリアを構成した後の経過時間に応じて変更してもよい。このように制御することで、表示画像200の領域毎に適切に明るさの強弱をつけることができるため、車両の運行状況等に応じて必要とされる情報を的確に運転者に伝えることができる。

0067

また、制御部40は、上述した図4に示される非表示期間Fbに含まれるサブフレームSFである、各非表示サブフレームSFbにおいても、複数のマイクロミラー21をON制御又はOFF制御する。好ましくは、制御部40は、1フレームF当たり又は複数のフレームF当たりにおける各マイクロミラー21が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合が、一定の割合になるように、非表示期間Fbにおいて、各マイクロミラー21をON制御又はOFF制御する。1フレームF当たり又は複数のフレームF当たりにおける各マイクロミラー21が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合が、一定の割合になることによって、マイクロミラー21が第1傾斜状態又は第2傾斜状態の一方で固着することが防止される。

0068

さらに好ましくは、制御部40は、1フレームF当たり又は複数のフレームF当たりにおける各マイクロミラー21が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合が、50:50になるように、非表示期間Fbにおいて、各マイクロミラー21をON制御又はOFF制御する。1フレームF当たり又は複数のフレームF当たりにおける各マイクロミラー21が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合が、50:50になることによって、マイクロミラー21が第1傾斜状態又は第2傾斜状態の一方で固着することがさらに防止される。

0069

また、制御部40は、サブフレームSFのうち非表示期間Fbに含まれるサブフレームSFである複数の非表示サブフレームSFbのそれぞれを、さらに、複数の期間である分割非表示サブフレームdSFbに分割してもよい。この場合、制御部40は、1フレームF当たり又は複数のフレームF当たりにおける各マイクロミラー21が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合が、一定の割合になるように、非表示サブフレームdSFb毎に、各マイクロミラー21をON制御又はOFF制御してもよい。このように分割非表示サブフレームdSFb毎に各マイクロミラー21を制御することによって、例えば非表示サブフレームSFbを複数の分割非表示サブフレームdSFbに分割しない場合と比較して、非表示期間Fbにおける各マイクロミラー21のON制御又はOFF制御を細かく設定できる。

0070

ここで、各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合は同じである必要はない。例えば、各フレームFにおける表示期間Faの割合を大きくすることによって、表示画像200の全体の明るさを明るくすることができる。制御部40は、各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合を、外部照度取得部60から入力する外部照度に応じて決定する。

0071

例えば、図8Aには、外部照度と、各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合と、の関係が示されている。図8Aに示されているグラフの横軸は右側にいくに連れて大きくなる外部照度Lを示し、縦軸は上側にいくに連れて表示期間Faの割合が大きくなる各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合が示されている。例えば、図8Aに示されるような、外部照度と、各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合と、の関係は、制御部40の記憶部に記憶されている。

0072

図8Aに示されている例では、外部照度Lが第1外部照度L1のときに表示期間Fa:非表示期間Fb=50:50となり、外部照度Lが第2外部照度L2のときに表示期間Fa:非表示期間Fb=60:40となり、外部照度Lが第3外部照度L3のときに表示期間Fa:非表示期間Fb=70:30となっている。また、図8Aに示されている例では、外部照度Lが第3外部照度L3よりも大きくなるときであっても、表示期間Fa:非表示期間Fb=70:30に固定される。これは、非表示期間Fbを確保することによって、1フレームF当たりにおける各マイクロミラー21が第1傾斜状態となる時間と第2傾斜状態となる時間との割合を、全てのフレームFで一定の割合とすることを実現するためである。

0073

なお、制御部40は、光源部30に1フレームFあたりに供給する電力を調整することで、表示画像200の全体の明るさを調整してもよい。具体的には、光源部30に流れる電流を変化させることで1フレームFあたりに供給する電力を調整し、表示画像200の全体の明るさを変化させてもよい。代替的に、制御部40は、サブフレームSF内で光源部30に電流を流す期間(Duty比)を変化させることで1フレームFあたりに供給する電力を調整し、表示画像200の全体の明るさを変化させてもよい。

0074

さらに、制御部40は、上述したような電流またはDuty比の変化と、各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合の変化とを組み合わせることで、表示画像200の全体の明るさを変化させてもよい。具体的に例えば、制御部40は、外部照度Lが第1外部照度L1と第2外部照度L2との間にある場合、表示期間Fa:非表示期間Fb=70:30に一定にし、外部照度Lの変化に基づき光源部30の電流(あるいはDuty比)を漸次変化させ、外部照度Lが第2外部照度L2と第3外部照度L3との間にある場合、表示期間Fa:非表示期間Fb=50:50に一定にし、外部照度Lの変化に基づき光源部30の電流(あるいはDuty比)を漸次変化させ、外部照度Lが第3外部照度L3未満である場合、表示期間Fa:非表示期間Fb=50:50に一定にし、外部照度Lの変化に基づき光源部30の電流(あるいはDuty比)を漸次変化させてもよい。

0075

なお、マイクロミラー21は、マイクロミラー21の温度が高くなるに応じて、マイクロミラー21が第1傾斜状態又は第2傾斜状態の一方で固着しやすくなることが考えられる。そのため、制御部40は、温度取得部70から入力する温度(マイクロミラー21の温度)に応じて、各フレームFにおける表示期間Faの割合の上限を決定する。

0076

例えば、図8Bには、温度と、許容される各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合と、の関係が示されている。図8Bに示されているグラフの横軸は右側にいくに連れて大きくなる投射型表示装置10の周辺または内部の温度Tを示し、縦軸は上側にいくに連れて表示期間Faの割合が大きくなる許容される各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合が示されている。例えば、図8Bに示されるような、温度Tと、許容される各フレームFにおける表示期間Faと非表示期間Fbとの割合と、の関係は、制御部40の記憶部に記憶されている。

0077

図8Bに示されている例では、温度Tが第1温度T1より小さいときには各フレームFにおいて表示期間Fa:非表示期間Fb=70:30が許容され、温度Tが第1温度T1以上であり、第2温度T2より小さいときには温度Tが第1温度T1より大きくなるに連れて各フレームFにおける許容される表示期間Faの割合が小さくなり、温度Tが第2温度T2以上では各フレームFにおける許容される表示期間Faの割合は50で固定される。すなわち、例えば外部照度Lが第3外部照度L3であっても、表示期間Fa:非表示期間Fb=50:50となる。なお、温度Tが第2温度T2よりも高い第3温度T3以上であるときには、表示期間Faの割合を0とし、表示画像200の表示を停止するようにしてもよい。

0078

なお、表示期間Faと非表示期間Fbとの割合は、図8Bに示されるように、温度Tの変化に基づき漸次変化するものではなく、温度Tの変化に基づき段階的に変化してもよい。具体的に例えば、温度Tが第1の閾値未満の場合、表示期間Fa:非表示期間Fb=70:30となり、温度Tが第1の閾値以上且つ第1の閾値より高温の第2の閾値未満の場合、表示期間Fa:非表示期間Fb=60:40となり、温度Tが第2の閾値以上の場合、表示期間Fa:非表示期間Fb=50:50となってもよい。

0079

本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。

0080

本発明は、ミラーユニットに関して、例えば、自動車オートバイ、あるいは農業機械建設機械を備えた移動体に搭載される車両情報ターンバイターン表示等の道路情報などの投写型表示装置として好適である。

0081

10・・・投写型表示装置、20・・・反射型空間光変調部,DMD、21・・・可動式反射素子,マイクロミラー、30・・・光源部、31・・・赤色LED、32・・・緑色LED、33・・・青色LED、40・・・制御部、50・・・光源部駆動回路部、60・・・外部照度取得部、70・・・温度取得部、80・・・ハウジング、84・・・スクリーン、90・・・表示画像を構成する光、100・・・車両、120・・・車両ECU、200・・・表示画像、300・・・表示画像の虚像。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 富士フイルム株式会社の「 投写型表示装置、表示制御方法、及び表示制御プログラム」が 公開されました。( 2019/08/08)

    【課題・解決手段】重要な情報の表示遅延をなくして安全な運転を支援することのできる投写型表示装置、表示制御方法、及び表示制御プログラムを提供する。HUD100は、動きセンサ50によって測定された測定情報... 詳細

  • 丸井智敬の「 折り畳み式情報処理装置」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題】 次世代スマホや次世代タブレットなどを含む情報処理装置のあるべき先進的な形態を提案する。【解決手段】 2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み... 詳細

  • 浜松ホトニクス株式会社の「 走査装置」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題・解決手段】本発明における走査装置は、第1軸線(A1)を中心線としてミラー(3A)を揺動させると共に、第2軸線(A2)を中心線としてミラー(3A)を揺動させるMEMSミラー機構(3)と、第1軸線... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ