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技術 電動工具

出願人 工機ホールディングス株式会社
発明者 須藤智明船橋一彦河野祥和
出願日 2017年1月27日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-501084
公開日 2018年8月2日 (11ヶ月経過) 公開番号 WO2017-145644
状態 特許登録済
技術分野 携帯用動力工具一般 衝撃工具及びその付属品 電池等の充放電回路
主要キーワード 両手作業 出力軸線 作業用途 穿孔穴 Nチャネル LD端子 サブハンドル 加速度検出回路
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題・解決手段

バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサに溜まった電荷をバッテリが取り外された場合に放電することの可能な電動工具を提供する。着脱可能なバッテリ8と、バッテリ8からの供給電圧を安定化させるコンデンサC1を有する安定化回路70と、バッテリ8からの供給電圧で動作するモータ3と、を備える電動工具であり、安定化回路70は、バッテリ8が取り外されるとオンオフ切り替わるスイッチング素子を有し、バッテリ8が取り外されて前記スイッチング素子のオンオフが切り替わると、コンデンサC1に溜まった電荷を放電する放電経路が形成される。

概要

背景

電動工具において、着脱可能に装着したバッテリプラス端子マイナス端子の間に、ノイズ除去用コンデンサを設けることが知られている(下記特許文献1)。この構成によれば、コンデンサによりバッテリからの供給電圧を安定化させることで、制御回路誤動作防止等の効果が期待できる。

概要

バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサに溜まった電荷をバッテリが取り外された場合に放電することの可能な電動工具を提供する。着脱可能なバッテリ8と、バッテリ8からの供給電圧を安定化させるコンデンサC1を有する安定化回路70と、バッテリ8からの供給電圧で動作するモータ3と、を備える電動工具であり、安定化回路70は、バッテリ8が取り外されるとオンオフ切り替わるスイッチング素子を有し、バッテリ8が取り外されて前記スイッチング素子のオンオフが切り替わると、コンデンサC1に溜まった電荷を放電する放電経路が形成される。

目的

本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサに溜まった電荷をバッテリが取り外された場合に放電することの可能な電動工具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

着脱可能なバッテリと、前記バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサと、前記バッテリからの供給電圧で動作する電動モータと、前記バッテリが取り外されるとオンオフ切り替わるスイッチング素子を有し、前記バッテリが取り外されて前記スイッチング素子のオンオフが切り替わると、前記コンデンサに溜まった電荷放電する放電回路と、を備える、電動工具

請求項2

前記バッテリは、正負いずれか一方の端子である第1端子と、他方の端子である第2端子と、前記第1及び第2端子とは別に設けられた第3端子と、を有し、前記放電回路は、前記第1及び第3端子の間となる位置に設けられた抵抗を備え、前記バッテリが取り外されると、前記抵抗に加わる電圧が変化することにより前記スイッチング素子の制御端子の電圧が変化し、前記スイッチング素子のオンオフが切り替わる、請求項1に記載の電動工具。

請求項3

前記バッテリは、前記第3端子と前記第1又は第2端子との間に設けられたツェナーダイオードを有する、請求項2に記載の電動工具。

請求項4

前記第3端子が保護機能用の端子である、請求項2又は3に記載の電動工具。

請求項5

前記電動モータがブラシレスモータであり、前記バッテリから前記電動モータへの電流経路とは異なる位置に設けられたスイッチの操作に応じて前記電動モータの駆動を制御する制御部を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の電動工具。

請求項6

前記放電回路による放電経路は、前記コンデンサと、抵抗と、スイッチング素子と、を含む閉ループである、請求項1から5のいずれか一項に記載の電動工具。

請求項7

前記放電経路のスイッチング素子は、前記バッテリが取り外されることでオンオフが切り替わるスイッチング素子とは別に設けられ、前記コンデンサ自身の電圧によりオンとされることを特徴とする請求項6に記載の電動工具。

技術分野

0001

本発明は、着脱可能に装着したバッテリ電源とするハンマドリル等の電動工具に関する。

背景技術

0002

電動工具において、着脱可能に装着したバッテリのプラス端子マイナス端子の間に、ノイズ除去用コンデンサを設けることが知られている(下記特許文献1)。この構成によれば、コンデンサによりバッテリからの供給電圧を安定化させることで、制御回路誤動作防止等の効果が期待できる。

先行技術

0003

特開2008−178278号公報

発明が解決しようとする課題

0004

従来の電動工具では、バッテリを取り外した後も、コンデンサに溜まった電荷の影響により、バッテリ接続用の端子間に電圧が残存する。バッテリ電圧が高かったり、コンデンサが大容量だったりすると、バッテリ接続用の端子間がショートした場合の電流が大きくなるため、バッテリ取外し後は、コンデンサに溜まった電荷は少ないことが望ましい。

0005

本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサに溜まった電荷をバッテリが取り外された場合に放電することの可能な電動工具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明のある態様は、電動工具である。この電動工具は、着脱可能なバッテリと、前記バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサと、前記バッテリからの供給電圧で動作する電動モータと、前記バッテリが取り外されるとオンオフ切り替わるスイッチング素子を有し、前記バッテリが取り外されて前記スイッチング素子のオンオフが切り替わると、前記コンデンサに溜まった電荷を放電する放電回路と、を備える。

0007

前記バッテリは、正負いずれか一方の端子である第1端子と、他方の端子である第2端子と、前記第1及び第2端子とは別に設けられた第3端子と、を有し、前記放電回路は、前記第1及び第3端子の間となる位置に設けられた抵抗を備え、前記バッテリが取り外されると、前記抵抗に加わる電圧が変化することにより前記スイッチング素子の制御端子の電圧が変化し、前記スイッチング素子のオンオフが切り替わってもよい。

0008

前記バッテリは、前記第3端子と前記第1又は第2端子との間に設けられたツェナーダイオードを有してもよい。

0009

前記第3端子が保護機能用の端子であってもよい。

0010

前記電動モータがブラシレスモータであり、前記バッテリから前記電動モータへの電流経路とは異なる位置に設けられたスイッチの操作に応じて前記電動モータの駆動を制御する制御部を備えてもよい。

0011

前記放電回路による放電経路は、前記コンデンサと、抵抗と、スイッチング素子と、を含む閉ループであってもよい。

0012

前記放電経路のスイッチング素子は、前記バッテリが取り外されることでオンオフが切り替わるスイッチング素子とは別に設けられ、前記コンデンサ自身の電圧によりオンとされてもよい。

0013

なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

発明の効果

0014

本発明によれば、バッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサに溜まった電荷をバッテリが取り外された場合に放電することの可能な電動工具を提供することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の実施の形態に係るハンマドリル1の内部構造を示す縦断面図。
ハンマドリル1の制御ブロック図。
図2の安定化回路70及びバッテリ8の回路図。
安定化回路70の他の構成例を示すの回路図。

実施例

0016

以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。図1により、上下前後の各方向を定義する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。

0017

図1は、本発明の実施の形態に係るハンマドリル1の内部構造を示す縦断面図である。電動工具の一例であるハンマドリル1は、その外郭をなす本体2を有する。本体2の一端部(前端部)には、工具取付部7が設けられる。工具取付部7には、作業用途に応じて、ドリル刃等の先端工具(図示せず)を取付け可能である。本体2の、工具取付部7が設けられる一端部と反対側の他端部(後端部)には、作業者把持するためのハンドル11が設けられる。ハンドル11にはトリガスイッチ12が設けられる。

0018

本体2のハンドル11の下部には、バッテリ装着部21が設けられる。バッテリ装着部21には、モータ(電動モータ)3を駆動するための電源となるバッテリ8が着脱自在に装着される。バッテリ8は、本体2の後方からバッテリ装着部21に装着される。バッテリ8の各端子(各ターミナル)は、本体2の各端子(各ターミナル)74に電気的に接続され、本体2の各回路に電力供給が可能となっている。作業者は、バッテリ8がバッテリ装着部21に装着された状態において、ハンドル11を把持し、工具取付部7に装着された先端工具を被削材に当接させた状態でトリガスイッチ12を操作する(引く)ことで、ハンマドリル1による各種作業(穿孔穴の形成や打撃力印加)を行うことができる。なお、本体2には、作業用途に応じて、両手作業用にサブハンドル15を着脱可能に取り付けることができる。本体2の側面には、ハンマドリル1の作業モードを切り替え切替スイッチ(図示せず)が設けられる。作業者は、切替スイッチを操作することにより、ハンマドリル1の動作モードを、回転打撃モード、打撃モード回転モードのいずれかに切り替えることができる。

0019

本体2の内部には、モータ3、駆動伝達部4、打撃機構部5、往復運動変換部6、電源供給部9、安定化回路70、メイン制御基板72、スイッチング制御基板73、及び加速度検出回路加速度センサ)91が収容される。

0020

モータ3は、本体2内の下端部に収容される。モータ3は、その回転軸31が上下方向に延びるように配置され、本体2に対して回転可能に支持される。モータ3は、ハンマドリル1の駆動源であって、図示の例ではブラシレスモータである。モータ3の回転軸31の上端部には、ファン32が固定される。

0021

駆動伝達部4は、本体2内においてモータ3の上方に配置される。駆動伝達部4は、前後方向に延在する中間軸41を有する。中間軸41は、本体2に対して回転可能に支持される。中間軸41は、複数のギアを介してモータ3の回転軸31と接続され、モータ3の回転力を受けて回転可能となっている。

0022

打撃機構部5は、本体2内において駆動伝達部4の上方に配置される。打撃機構部5は、主にシリンダ51、ピストン52、打撃子53、及び中間子54を有する。シリンダ51は、前後方向に延びる略円筒形状を有し、本体2の上部において、本体2に対して回転可能に支持される。シリンダ51は、駆動伝達部4の中間軸41と係合可能であり、中間軸41と係合した場合に中間軸41の回転力を受けて回転可能に構成される。シリンダ51の先端部(前端部)は、工具取付部7内に収容される。また、シリンダ51内には、ピストン52が摺動可能に配置される。ピストン52は、前後方向に延びる略円筒形状を有する。打撃子53は、ピストン52内に前後方向に摺動可能に配置される。中間子54は、シリンダ51内において打撃子53の前方において前後方向に摺動可能に配置される。打撃子53の前端は、中間子54の後端に当接可能である。中間子54は、工具取付部7に取り付けられる先端工具の後端に当接する。

0023

往復運動変換部6は、駆動伝達部4と打撃機構部5とを接続するように配置される。往復運動変換部6は、主にアーム61を有する。アーム61は、中間軸41及びシリンダ51と交差する方向に延びており、その上端部がピストン52の後端部と、その下端部が複数のボールを介して中間軸41の後方部分と接続される。これにより、アーム61は、中間軸41を介して伝達されたモータ3の回転力を前後方向における直線的な往復運動に変換し、ピストン52へ伝達するよう構成される。アーム61の往復運動により、ピストン52がシリンダ51内において前後方向に往復運動する。ピストン52の往復運動により、シリンダ51内の空気が圧縮膨張されると、打撃子53が前後方向に往復運動する。打撃子53が往復運動すると、打撃子53の前端が中間子54の後端に当接し、中間子54を打撃する。中間子54が打撃されると、中間子54の前端が工具取付部7に取り付けられた先端工具の後端を打撃する。このようにして、先端工具に対して打撃力が付与される。つまり、工具取付部7の出力軸線は前後方向に一致する。

0024

モータ3の回転力(駆動力)は、駆動伝達部4と往復運動変換部6とが同時にあるいは選択的に駆動されることで、打撃機構部5に対して回転力、打撃力、あるいは回転打撃力として伝達される。これにより、ハンマドリル1の3つの動作モードが実現される。

0025

電源供給部9は、バッテリ装着部21に装着されたバッテリ8から供給される電力を本体2外へも供給可能とするための構成である。本実施の形態においては、電源供給部9は、本体2に装着可能な集塵装置(図示せず)へ電力を供給可能である。電源供給部9は、本体2内において、モータ3の近傍であって、本体2の前方下端部に設けられる。電源供給部9は、バッテリ装着部21と電気的に接続される。

0026

スイッチング制御基板73は、図2に示すインバータ回路80を搭載しており、バッテリ8から供給される直流電力交流電力に変換してモータ3に供給する。スイッチング制御基板73には、インバータ回路80の他に、図2に示す制御信号出力回路86、磁気センサ87、回転子位置検出回路88、及び温度検出回路89が設けられる。メイン制御基板72は、図2に示す制御部としてのマイコン90を搭載し、インバータ回路80を制御する。メイン制御基板72には、マイコン90の他に、図2に示す制御系電源回路82、電池電圧検出回路83、過放電検出回路84、電流検出回路85、及び集塵機制御回路92が設けられる。降圧回路81は、バッテリ8からの供給電圧を降圧する。安定化回路70は、後述のように、バッテリ8からの供給電圧を安定化させる役割を持つ。加速度検出回路91は、ハンマドリル1の姿勢(傾き)を検出するために設けられる。電池残量表示回路93は、本体2の表面に露出する発光部を有し、作業者にバッテリ8の残量を報知する。

0027

図2は、ハンマドリル1の制御ブロック図である。安定化回路70は、バッテリ8からの供給電圧を安定化させるコンデンサC1(キャパシタ)と、放電回路71と、を有する。コンデンサC1は、例えば電解コンデンサである。放電回路71は、バッテリ8が取り外された際に、コンデンサC1を放電させるための回路である。放電回路71の詳細は後述する。降圧回路81は、バッテリ8からの供給電圧を降圧する。制御系電源回路82は、降圧回路81の出力電圧を、マイコン90の動作電圧(例えば5V)に変換し、マイコン90に供給する。トリガスイッチ12は、バッテリ8からモータ3への電流経路とは異なる位置に設けられ、マイコン90は、トリガスイッチ12の操作を検出し、当該操作に応じてモータ3の駆動を制御する。電池電圧検出回路83は、バッテリ8の電圧を検出し、電池電圧検出信号をマイコン90に送信する。過放電検出回路84は、バッテリ8のLD端子(保護機能用端子)に接続され、LD端子の電圧により過放電を検出すると、過放電検出信号をマイコン90に送信する。

0028

電流検出回路85は、抵抗Rsの両端の電圧からモータ3に流れる電流を検出し、電流検出信号をマイコン90に送信する。制御信号出力回路86は、マイコン90の制御に従い、インバータ回路80を構成する各スイッチング素子のオンオフを制御する制御信号を出力する。磁気センサ87は、モータ3の回転位置を検出するための位置検出素子の例示である。回転子位置検出回路88は、各磁気センサ87の出力電圧からモータ3の回転子位置を検出し、回転子位置検出信号をマイコン90に送信する。温度検出回路89は、インバータ回路80を構成する各スイッチング素子の温度を検出し、温度検出信号をマイコン90に送信する。加速度検出回路91は、ハンマドリル1の姿勢(傾き)に応じた加速度検出信号をマイコン90に送信する。集塵機制御回路92は、マイコン90の制御に従い、ハンマドリル1に装着可能な集塵機を制御する。電池残量表示回路93は、マイコン90の制御に従い、バッテリ8の残量に対応した表示を行う。

0029

図3は、図2の安定化回路70及びバッテリ8の回路図である。本図では、安定化回路70及びバッテリ8の回路構成を具体的に示す一方、図2に示す安定化回路70及びバッテリ8以外の回路の図示は省略している。安定化回路70において、コンデンサC1は、バッテリ8のプラス端子とマイナス端子との間に設けられる。すなわち、コンデンサC1の一端はバッテリ8のプラス端子に接続され、他端はマイナス端子及びグランド固定電圧端子)に接続される。なお、バッテリ8のプラス端子は第1端子の例示であり、マイナス端子は第2端子の例示であり、LD端子は第3端子の例示である。

0030

放電回路71において、ツェナーダイオードZD1、抵抗R1、及びスイッチング素子Q1は、コンデンサC1と並列になるように、バッテリ8のプラス端子とマイナス端子との間に直列接続される。スイッチング素子Q1は、ここではNチャネルMOSFETである。ツェナーダイオードZD1のカソードはコンデンサC1の一端に接続され、アノードは抵抗R1の一端に接続される。抵抗R1の他端はスイッチング素子Q1のドレインに接続される。スイッチング素子Q1のソースは、コンデンサC1の他端に接続される。

0031

抵抗R2及びツェナーダイオードZD2は、コンデンサC1と並列になるように、バッテリ8のプラス端子とマイナス端子との間に直列接続される。抵抗R2の一端はコンデンサC1の一端に接続され、他端はツェナーダイオードZD2のカソードに接続される。ツェナーダイオードZD2のアノードは、コンデンサC1の他端に接続される。抵抗R2及びツェナーダイオードZD2の相互接続点は、スイッチング素子Q1のゲート(制御端子)に接続される。ツェナーダイオードZD2は、スイッチング素子Q1のゲート、ソース間の電圧が所定値以上になることを防止する役割を持つ。コンデンサC2は、ツェナーダイオードZD2と並列になるように、スイッチング素子Q1のゲートとグランドとの間に設けられる。コンデンサC2は、ノイズ除去用に設けられる。

0032

スイッチング素子Q2は、ツェナーダイオードZD2及びコンデンサC2と並列になるように、スイッチング素子Q1のゲートとグランドとの間に設けられる。スイッチング素子Q2は、ここではNチャネル型MOSFETである。スイッチング素子Q2のドレインは、スイッチング素子Q1のゲートに接続される。スイッチング素子Q2のソースはグランドに接続される。

0033

スイッチング素子Q3、抵抗R3、及びツェナーダイオードZD4は、コンデンサC1と並列になるように、バッテリ8のプラス端子とマイナス端子との間に直列接続される。スイッチング素子Q3は、ここではPチャネル型MOSFETである。スイッチング素子Q3のソースは、バッテリ8のプラス端子に接続される。スイッチング素子Q3のドレインは、抵抗R3の一端に接続される。抵抗R3の他端は、ツェナーダイオードZD4のカソードに接続される。ツェナーダイオードZD4のアノードはグランドに接続される。抵抗R3及びツェナーダイオードZD4の相互接続点は、スイッチング素子Q2のゲート(制御端子)に接続される。ツェナーダイオードZD4は、スイッチング素子Q2のゲート、ソース間の電圧が所定値以上になることを防止する役割を持つ。

0034

コンデンサC3は、ツェナーダイオードZD4と並列になるように、スイッチング素子Q2のゲートとグランドとの間に設けられる。コンデンサC3は、ノイズ除去用に設けられる。抵抗R6及び抵抗R7は、ツェナーダイオードZD4及びコンデンサC3と並列になるように、スイッチング素子Q2のゲートとグランドとの間に直列接続される。

0035

ツェナーダイオードZD3のカソードは、バッテリ8のプラス端子に接続される。ツェナーダイオードZD3のアノードは、スイッチング素子Q3のゲート(制御端子)に接続される。ツェナーダイオードZD3は、スイッチング素子Q3のゲート、ソース間の電圧(絶対値)が所定値以上になることを防止する役割を持つ。抵抗R4は、ツェナーダイオードZD3と並列になるように、バッテリ8のプラス端子とスイッチング素子Q3のゲートとの間に設けられる。抵抗R4の一端はバッテリ8のプラス端子に接続され、他端はスイッチング素子Q3のゲート及び抵抗R5の一端に接続される。抵抗R5の他端は、バッテリ8のLD端子に接続される。

0036

バッテリ8において、LD端子とマイナス端子との間には、ツェナーダイオードZD5及びツェナーダイオードZD6が直列接続される。ツェナーダイオードZD5のカソードはLD端子に接続される。ツェナーダイオードZD5のアノードは、ツェナーダイオードZD6のカソードに接続される。ツェナーダイオードZD6のアノードはマイナス端子に接続される。マイナス端子はグランドに接続される。

0037

抵抗R8及びスイッチング素子Q4は、ツェナーダイオードZD5及びツェナーダイオードZD6と並列になるように、LD端子とマイナス端子との間に直列接続される。スイッチング素子Q4は、ここではNチャネル型MOSFETである。抵抗R8の一端はLD端子に接続され、他端はスイッチング素子Q4のドレインに接続される。スイッチング素子Q4のソースはマイナス端子に接続される。スイッチング素子Q4のゲート(制御端子)には、バッテリ8の図示しない制御部(マイコン等)からの制御信号が入力される。具体的には、スイッチング素子Q4は、過放電等の異常時にゲートにハイレベルの信号が入力され、ターンオンする。

0038

図3に示す回路の動作を説明する。バッテリ8が装着されている場合、バッテリ8のプラス端子、抵抗R4、抵抗R5、バッテリ8のLD端子、ツェナーダイオードZD5、ツェナーダイオードZD6、及びマイナス端子という経路に電流が流れる。すると、スイッチング素子Q3のゲート、ソース間の電圧がマイナスとなり、スイッチング素子Q3がオンとなる。そして、バッテリ8のプラス端子、スイッチング素子Q3、抵抗R3、抵抗R6、抵抗R7、及びマイナス端子という経路に電流が流れる。すると、スイッチング素子Q2のゲート、ソース間の電圧がプラスとなり、スイッチング素子Q2はオンとなる。これにより、スイッチング素子Q1のゲート、ソース間の電圧が0となり、スイッチング素子Q1はオフとなる。ここで、抵抗R2は十分に大きい抵抗であり、抵抗R2を介した経路に流れる電流は微小となる。このため、コンデンサC1に溜まった電荷は放電されない。

0039

バッテリ8が取り外されると、抵抗R4及び抵抗R5を通る電流経路が遮断される。このため、スイッチング素子Q3のゲート、ソース間の電圧が0となり、スイッチング素子Q3はターンオフする。すると、抵抗R6及び抵抗R7を通る電流経路が遮断される。このため、スイッチング素子Q2のゲート、ソース間の電圧が0となり、スイッチング素子Q2はターンオフする。ここで、抵抗R2及びツェナーダイオードZD2を含む経路は、コンデンサC1の一端と他端に接続され、コンデンサC1の電圧を受けることから、スイッチング素子Q1のゲート、ソース間の電圧は、ツェナーダイオードZD2の降伏電圧ツェナー電圧)によりプラスとなり、スイッチング素子Q1がターンオンする。これにより、コンデンサC1に溜まった電荷は、ツェナーダイオードZD1、抵抗R1、及びスイッチング素子Q1という経路で放電される。言い換えれば、コンデンサC1の放電経路は、コンデンサC1自身の電圧によって形成される。なお、抵抗R2は、抵抗R1と比較して十分に大きい抵抗値のため、コンデンサC1は、主に抵抗R1を通る電流経路で放電される。コンデンサC1がどの程度まで放電されるかは、ツェナーダイオードZD1の降伏電圧、あるいはツェナーダイオードZD2の降伏電圧によって定まる。ここで、コンデンサC1は、例えばバッテリ8の出力電圧が40Vの場合、40Vまで充電されるが、バッテリ8の取外し後は、例えば30V程度以下まで放電されることが望ましい。

0040

本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。

0041

(1) 安定化回路70は、コンデンサC1の作用によりバッテリ8からの供給電圧を安定化させつつ、バッテリ8が取り外されるとコンデンサC1に溜まった電荷を放電回路71により放電するため、バッテリ8が取り外された後に端子74に現れる電圧を抑制することができる。したがって、バッテリ8が装着されていないときにバッテリ接続用の端子74間がショートした場合でも電流を抑制できる。

0042

(2)バッテリ8の装着の有無を、バッテリ8の保護機能用の端子(LD端子)を通じて行う構成であり、バッテリ8に新たに端子を追加する必要がないため、バッテリ8の取外し時にコンデンサC1を放電する機能の導入が容易かつ低コストである。

0043

以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。

0044

実施の形態では電動工具としてハンマドリルを例示したが、ハンマドリルに限らず、着脱可能に装着したバッテリからの供給電圧を安定化させるコンデンサを備える電動工具全般に本発明の技術は適用可能である。

0045

図3に示す放電回路71の具体構成は一例であり、放電回路71は、バッテリ8が取り外されるとオンオフが切り替わるスイッチング素子を備え、バッテリ8が取り外されて当該スイッチング素子のオンオフが切り替わるとコンデンサC1に溜まった電荷を放電する放電経路が形成される構成であればよい。図3に示した放電回路71においては、汎用のスイッチング素子(エンハンスメント型FET等)を用いることができ、安価に構成することができるが、図4に示すように、スイッチング素子として例えばデプレッション型のMOSFET(ゲート、ソース間の電圧が0でもドレイン、ソース間に電流が流れるチャネルが形成されているもの)を用いることで、放電回路71に用いるスイッチング素子は、コンデンサC1と並列に設けられる1個で足り、部品点数を削減できる。図4に示す回路では、バッテリ8が装着されている場合、図3の回路と同様に、バッテリ8のプラス端子、抵抗R4、抵抗R5、バッテリ8のLD端子、ツェナーダイオードZD5、ツェナーダイオードZD6、及びマイナス端子という経路に電流が流れる。すると、デプレッション型のNチャネル型MOSFETであるスイッチング素子Q5のゲート、ソース間の電圧がマイナスとなり、スイッチング素子Q5がオフとなり、コンデンサC1に溜まった電荷は放電されない。一方、バッテリ8が取り外されると、抵抗R4及び抵抗R5を通る電流経路が遮断される。このため、スイッチング素子Q5のゲート、ソース間の電圧が0となり、スイッチング素子Q5はターンオンする。これにより、コンデンサC1に溜まった電荷は、スイッチング素子Q5及び抵抗R9という経路で放電される。

0046

1…ハンマドリル、2…本体、3…モータ(電動モータ)、4…駆動伝達部、5…打撃機構部、6…往復運動変換部、7…工具取付部、8…バッテリ、9…電源供給部、11…ハンドル、12…トリガスイッチ、15…サブハンドル、21…バッテリ装着部、31…回転軸、32…ファン、41…中間軸、51…シリンダ、52…ピストン、53…打撃子、54…中間子、61…アーム、70…安定化回路、71…放電回路、72…メイン制御基板、73…スイッチング制御基板、74…端子(ターミナル)、80…インバータ回路

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