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技術 光走査型の対象物検出装置

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 野口一能
出願日 2017年1月31日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2017-565551
公開日 2018年11月29日 (2ヶ月経過) 公開番号 WO2017-135225
状態 未査定
技術分野 光レーダ方式及びその細部 機械的光走査系
主要キーワード 有効効率 レーザースポット光 最適入射角 傾き角α ガス検知用 RO方向 交差角θ 挟み角
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題・解決手段

小型でありながら、光束を有効に反射できる光走査型対象物検出装置を提供する。光走査型の対象物検出装置において、光源から出射された光束は、第1ミラー面で反射した後、第2ミラー面で反射されると共にミラーユニットの回転により走査投光され、走査投光された光束のうち対象物散乱された光束の一部が、第2ミラー面で反射した後、第1ミラー面で反射されて受光素子受光され、第1ミラー面上において互いに比較すると,走査投光された光束の面積よりも、対象物で散乱され受光素子に受光される光束の面積が大きくなっており、光源から出射された光束の第1ミラー面に対する入射角θinc(°)は,以下の式を満たす。 θ/2−7<θinc<θ/2+11 (1)但し、 θ:第1ミラー面と第2ミラー面とのなす交差角(°)

概要

背景

近年、自動車飛行体などの分野で、進行方向前方に存在する障害物の検知を行うために、例えばレーザー光走査しつつ出射し、対象物に当たって反射した反射光受光して、出射時と受光時との時間差に基づいて、障害物の情報を取得する光走査型対象物検出装置が開発され、既に実用化されている。

このような対象物検出装置は、上述した移動体障害物検知の他にも、建物軒下などに設けて不審者を検知する防犯用途、或いはヘリコプター航空機などに搭載して上空から地形情報を取得する地形調査用途などにも適用でき、また大気中のガス濃度を測定するガス検知用途にも適用可能である。

一般的な光走査型の対象物検出装置においては、投光系光源としてのレーザーダイオードコリメートレンズから構成され、受光系受光レンズ(またはミラー)とフォトダイオードなどの光検出素子から構成され、更には投光系と受光系との間に反射面を備えた反射ミラーが配置されている。このようなレーザー走査型の対象物検出装置においては、反射ミラーの回転によって、投光系から出射された光を走査投光することにより、1点での測定ではなく2次元的に対象物を広範囲に測定できるというメリットがある。尚、光源としてはレーザー以外にLED等が用いられる場合もある。

レーザー光源を例にとると、一般的なレーザー光束の走査手法として、ミラーまたは複数のミラー面をもつポリゴンミラーにレーザー光束を投射し、ミラーを揺動またはポリゴンミラーを回転させてレーザー光束を走査する技術が知られている。

特許文献1には、回転ミラーに、90°の挟み角で第1反射面と第2反射面を形成し、回転軸の直交方向に沿って光源から出射した光束を、第1反射面と第2反射面とで2回反射させて走査することで、回転ぶれにより回転軸が倒れても、走査線乱れを招かない構成が開示されている。また、特許文献2には、複数対の第1ミラーと第2ミラーを配置し、第1ミラーと第2ミラーの交差角を対毎に変えることで、1回転で複数の異なる副走査位置での走査を行えるレーザーレーダーが開示されている。

概要

小型でありながら、光束を有効に反射できる光走査型の対象物検出装置を提供する。光走査型の対象物検出装置において、光源から出射された光束は、第1ミラー面で反射した後、第2ミラー面で反射されると共にミラーユニットの回転により走査投光され、走査投光された光束のうち対象物で散乱された光束の一部が、第2ミラー面で反射した後、第1ミラー面で反射されて受光素子で受光され、第1ミラー面上において互いに比較すると,走査投光された光束の面積よりも、対象物で散乱され受光素子に受光される光束の面積が大きくなっており、光源から出射された光束の第1ミラー面に対する入射角θinc(°)は,以下の式を満たす。 θ/2−7<θinc<θ/2+11 (1)但し、 θ:第1ミラー面と第2ミラー面とのなす交差角(°)

目的

本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、小型でありながら、光束を有効に反射できる光走査型の対象物検出装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

回転軸と交差する方向に傾斜し所定の角度で向き合う第1ミラー面と第2ミラー面とが形成されたミラーユニットと、光源と、受光素子と、を有し、前記光源から出射された光束は、前記第1ミラー面で反射した後、前記第2ミラー面で反射されると共に前記ミラーユニットの回転により走査投光され、前記走査投光された光束のうち対象物散乱された光束の一部が、前記第2ミラー面で反射した後、前記第1ミラー面で反射されて前記受光素子で受光され、前記第1ミラー面上において互いに比較すると、前記走査投光された光束の面積よりも、前記対象物で散乱され前記受光素子に受光される光束の面積が大きくなっており、前記光源から出射された光束の前記第1ミラー面に対する入射角θinc(°)は,以下の式(1)を満たす光走査型対象物検出装置。θ/2−7<θinc<θ/2+11(1)但し、θ:前記第1ミラー面と前記第2ミラー面とのなす交差角(°)

請求項2

前記ミラーユニットは、前記第1ミラー面と前記第2ミラー面を複数対有し、前記第1ミラー面と前記第2ミラー面の交差角が各々異なっている請求項1に記載の光走査型の対象物検出装置。

請求項3

前記ミラーユニットの回転軸に対する前記光源の光軸は固定されており、前記ミラーユニットの回転軸に対する前記第1ミラー面の傾き角は、前記第1ミラー面毎に異なっている請求項2に記載の光走査型の対象物検出装置。

請求項4

以下の条件式(2)を満たす請求項1乃至3のいずれかに記載の光走査型の対象物検出装置。1<DA/SA≦53(2)但し、DA:前記受光素子に受光される光束の面積SA:前記走査投光された光束の面積

技術分野

0001

本発明は、遠方物体を検出することができる光走査型対象物検出装置に関する。

背景技術

0002

近年、自動車飛行体などの分野で、進行方向前方に存在する障害物の検知を行うために、例えばレーザー光走査しつつ出射し、対象物に当たって反射した反射光受光して、出射時と受光時との時間差に基づいて、障害物の情報を取得する光走査型の対象物検出装置が開発され、既に実用化されている。

0003

このような対象物検出装置は、上述した移動体障害物検知の他にも、建物軒下などに設けて不審者を検知する防犯用途、或いはヘリコプター航空機などに搭載して上空から地形情報を取得する地形調査用途などにも適用でき、また大気中のガス濃度を測定するガス検知用途にも適用可能である。

0004

一般的な光走査型の対象物検出装置においては、投光系光源としてのレーザーダイオードコリメートレンズから構成され、受光系受光レンズ(またはミラー)とフォトダイオードなどの光検出素子から構成され、更には投光系と受光系との間に反射面を備えた反射ミラーが配置されている。このようなレーザー走査型の対象物検出装置においては、反射ミラーの回転によって、投光系から出射された光を走査投光することにより、1点での測定ではなく2次元的に対象物を広範囲に測定できるというメリットがある。尚、光源としてはレーザー以外にLED等が用いられる場合もある。

0005

レーザー光源を例にとると、一般的なレーザー光束の走査手法として、ミラーまたは複数のミラー面をもつポリゴンミラーにレーザー光束を投射し、ミラーを揺動またはポリゴンミラーを回転させてレーザー光束を走査する技術が知られている。

0006

特許文献1には、回転ミラーに、90°の挟み角で第1反射面と第2反射面を形成し、回転軸の直交方向に沿って光源から出射した光束を、第1反射面と第2反射面とで2回反射させて走査することで、回転ぶれにより回転軸が倒れても、走査線乱れを招かない構成が開示されている。また、特許文献2には、複数対の第1ミラーと第2ミラーを配置し、第1ミラーと第2ミラーの交差角を対毎に変えることで、1回転で複数の異なる副走査位置での走査を行えるレーザーレーダーが開示されている。

先行技術

0007

特開昭50−109737号公報
国際公開2014/168137号公報

発明が解決しようとする課題

0008

ところで、特許文献2に示すように複数対の第1ミラーと第2ミラーを配置し、第1ミラーと第2ミラーの交差角を対毎に変え、1回転で複数の異なる副走査位置の走査を行う場合、ミラー対ごとに光源から出射した光束の第1ミラーに対する最適な入射角が存在する。しかるに、第1ミラーと第2ミラーが同じ形状であり、入射角が最適な角度と異なる場合は第2ミラーで反射した物体からの散乱光の一部が第1ミラーで反射されず、受光センサまで届かない、いわゆる光束抜けが発生し、ミラー面に信号受信に使われない領域が存在する為効率が悪い。特に光束のミラー面上での面積が大きいほど光束の一部が欠け光線抜けが発生する割合が高まることになる。このような課題を解決する一手法としては、光線抜けが発生し無い様にミラー面積を拡大することが考えられるが、それにより構成の大型化を招くという新たな問題が生じうる。

0009

本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、小型でありながら、光束を有効に反射できる光走査型の対象物検出装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した光走査型の対象物検出装置は、
回転軸と交差する方向に傾斜し所定の角度で向き合う第1ミラー面と第2ミラー面とが形成されたミラーユニットと、光源と、受光素子と、を有し、
前記光源から出射された光束は、前記第1ミラー面で反射した後、前記第2ミラー面で反射されると共に前記ミラーユニットの回転により走査投光され、
前記走査投光された光束のうち対象物で散乱された光束の一部が、前記第2ミラー面で反射した後、前記第1ミラー面で反射されて前記受光素子で受光され、
前記第1ミラー面上において互いに比較すると,前記走査投光された光束の面積よりも、前記対象物で散乱され前記受光素子に受光される光束の面積が大きくなっており、
前記光源から出射された光束の前記第1ミラー面に対する入射角θinc(°)は,以下の式を満たすものである。
θ/2−7<θinc<θ/2+11 (1)
但し、
θ:前記第1ミラー面と前記第2ミラー面とのなす交差角(°)

発明の効果

0011

本発明によれば、小型でありながら、光束を有効に反射できる光走査型の対象物検出装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0012

本実施形態にかかる光走査型の対象物検出装置としてのレーザーレーダーを車両に搭載した状態を示す概略図である。
本実施形態にかかるレーザーレーダーLRの断面である。
本実施形態にかかるレーザーレーダーLRの筐体を除く主要部を示す斜視図である。
ミラーユニットMUの回転に応じて、出射するレーザースポット光SB(ハッチングで示す)で、レーザーレーダーLRの検出範囲G内を走査する状態を示す図である。
本実施形態のミラーユニットMUの回転軸線ROを通る断面図である。
回転軸線RO方向に第1ミラー面M1と第2ミラー面M2を投影した状態で示す模式図である。
縦軸にミラーの有効効率をとり、横軸最適入射角(θ/2)からのズレをとって示すグラフである。

実施例

0013

以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態にかかる光走査型の対象物検出装置としてのレーザーレーダーを車両に搭載した状態を示す概略図である。本実施形態のレーザーレーダーLRは、車両1のフロントウィンドウ1aの上端内側に設けられているが、それ以外の車外フロントグリル1bの背後など)に配置されていても良い。

0014

図2は、本実施形態にかかるレーザーレーダーLRの断面であり、図3は、本実施形態にかかるレーザーレーダーLRの筐体を除く主要部を示す斜視図であるが、構成要素の形状や長さ等、実際と異なる場合がある。レーザーレーダーLRは、図2に示すように筐体CSの内部に収容されている。筐体CSの側部には、光束を入出射可能な窓部WSが形成されており、窓部WSはガラス樹脂等の透明板TRで構成されている。

0015

図2、3に示すように、レーザーレーダーLRは、例えばレーザー光束を出射するパルス式半導体レーザー(光源)LDと、半導体レーザーLDからの発散光発散角を狭め、略平行光に変換するコリメートレンズCLと、コリメートレンズCLで略平行とされたレーザー光を、回転するミラー面により対象物OBJ側(図1)に向かって走査投光すると共に、走査投光された対象物OBJからの散乱光を反射させるミラーユニットMUと、ミラーユニットMUで反射された対象物OBJからの散乱光を集光するレンズLSと、レンズLSにより集光された光を受光するフォトダイオード(受光素子)PDとを有する。

0016

半導体レーザーLDと、コリメートレンズCLとで投光系LPSを構成し、レンズLSと、フォトダイオードPDとで受光系RPSを構成する。投光系LPS及び受光系RPSの光軸は、ミラーユニットMUの回転軸ROに対して略直交しており、また両者は平行である。

0017

ミラーユニットMUは、2つの四角錐を逆向きに接合して一体化したごとき形状を有し、すなわち対になって向き合う方向に傾いたミラー面M1、M2を4対有している、いわゆる2回反射タイプである。各対のミラー面M1、M2の交差角はそれぞれ異なっている。回転軸ROに対して交差する方向に傾いたミラー面M1、M2は、ミラーユニットの形状をした樹脂素材(例えばPC)の表面に、反射膜蒸着することにより形成されていると好ましい。ミラーユニットMUは、モータMTの軸SHに連結され、回転駆動されるようになっている。

0018

次に、レーザーレーダーLRの対象物検出動作について説明する。図2、3において、半導体レーザーLDからパルス状に間欠的に出射された発散光は、コリメートレンズCLで略平行光束SBに変換され、回転するミラーユニットMUの第1ミラー面M1に入射し、ここで反射され、更に第2ミラー面M2で反射した後、透明板TRを透過して外部の対象物OBJ側に、例えば縦長の断面(走査方向に対し走査直交方向が長い断面)を持つレーザースポット光として走査投光される。

0019

図4は、ミラーユニットMUの回転に応じて、出射するレーザースポット光SB(ハッチングで示す)で、レーザーレーダーLRの検出範囲G内を走査する状態を示す図である。ミラーユニットMUの第1ミラー面M1と第2ミラー面M2の組み合わせにおいて、それぞれ交差角が異なっている。レーザースポット光は、回転する第1ミラー面M1と第2ミラー面M2にて、順次反射される。まず1番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2にて反射したレーザースポット光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの一番上の領域Ln1を水平方向に左から右へと走査される。次に、2番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2で反射したレーザースポット光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの上から二番目の領域Ln2を水平方向に左から右へと走査される。次に、3番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2で反射したレーザースポット光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの上から三番目の領域Ln3を水平方向に左から右へと走査される。次に、4番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面で反射したレーザースポット光は、ミラーユニットMUの回転に応じて、検出範囲Gの最も下の領域Ln4を水平方向に左から右へと走査される。これにより検出範囲G全体の1回の走査が完了する。そして、ミラーユニットMUが1回転した後、1番対の第1ミラー面M1と第2ミラー面M2が戻ってくれば、再び検出範囲Gの一番上の領域Ln1から最も下の領域Ln4までの走査を繰り返す。

0020

図2、3において、走査投光された光束のうち対象物OBJに当たって散乱された散乱光の一部が、再び透明板TRを透過して筐体CS内のミラーユニットMUの第2ミラー面M2に入射し、ここで反射され、更に第1ミラー面M1で反射された後、レンズLSにより集光され、フォトダイオードPDの受光面で検知されることとなる。不図示の回路にて、半導体レーザーLDの出射時と、フォトダイオードPDの検出時との時間差を求めることで、対象物OBJまでの距離が分かる。

0021

しかるに、対象物OBJからの散乱光は、例え第2ミラー面M2と第1ミラー面M1の全面でそれぞれ反射したとしても、開口絞りとして機能するレンズLS(ここでは円形とするが、円形に限られない)により絞られるので、最終的にフォトダイオードPDに入射するのはその一部となる。つまり、窓部WSより入射する物体からの散乱光のうち、ハッチングで示す光束のみがレンズLSにより集光され、フォトダイオードPDに受光されることとなる。ここで、レンズLSにより集光される光束を受光光束RBとすると、図3に一点鎖線で示すように、第2ミラー面M2、第1ミラー面M1を介して、所定の断面を有する受光光束RBがレンズLSに入射するようになっている。図から明らかなように、第1ミラー面上において互いに比較して、受光光束RBの面積は、出射光束SBの面積より大きくなっている。

0022

ところで、ミラーユニットMUの小型化を図りつつ、ミラー面の利用効率を高めるためには、第1ミラー面M1で反射した光束のほぼ全てを第2ミラー面M2で反射することが望ましい。以下、そのような効果を有する構成について説明する。

0023

図5は、本実施形態のミラーユニットMUの回転軸線ROを通る断面図であるが、片側のみ示している。図5の例では、回転軸線ROに対する第1ミラー面M1の傾きは変わらず、回転軸線ROに対する第2ミラー面M2の傾きを変えることで、第1ミラー面M1と第2ミラー面M2との交差角を対毎に変えているものとする。

0024

図5において、回転軸線ROに対する第1ミラー面M1の傾き角αは45°である。又、実線で示す第2ミラー面M2(2)は、第1ミラー面M1に対する交差角θが90°であるのに対し、一点鎖線で示す第2ミラー面M2(1)は、第1ミラー面M1に対する交差角θが90°未満であり、点線で示す第2ミラー面M2(3)は、第1ミラー面M1に対する交差角θが90°を超えているものとする。

0025

図6は、回転軸線RO方向に第1ミラー面M1と第2ミラー面M2を投影した状態で示す模式図(ミラー面は理解しやすいように三角形で簡略図示した)であり、(a)は、第2ミラー面M2(1)と第1ミラー面M1の投影像の組み合わせを示し、(b)は、第2ミラー面M2(2)と第1ミラー面M1の投影像の組み合わせを示し、(c)は、第2ミラー面M2(3)と第1ミラー面M1の投影像の組み合わせを示している。

0026

第1ミラー面M1と第2ミラー面M2(2)の投影像は、図6(b)に示すように完全に重なり合っている。従って、図5に示すように出射光束SBが第1ミラー面M1の周縁近傍(例えば点P1)で反射した場合でも、第2ミラー面M2(2)の周縁近傍(例えば点P2)で反射できるため、最も効率が良いといえる。

0027

これに対し、第2ミラー面M2(1)の投影像は、図6(a)に一点鎖線で示すように第1ミラー面M1の投影像に対して回転軸線ROから離れる側に張り出している。この場合でも、製造容易性回転バランスを考慮するとミラーユニットMUの外形を制限するのが望ましく、よって第2ミラー面M2(1)の幅Wを第1ミラー面M1の幅に等しくしたい。かかる場合、第1ミラー面M1の投影像は、第2ミラー面M2(1)の投影像に対してハッチングで示すように投影像が重ならない非重合領域NRを持つこととなる。これは、第1ミラー面M1の非重合領域NRで反射した光が回転軸線ROに沿って進行したときに、第2ミラー面M2(1)で反射できず光束抜けを起こし、検出のために用いられないことを意味する。

0028

又、第2ミラー面M2(3)の投影像は、図6(c)に点線で示すように第1ミラー面M1の投影像に対して回転軸線ROに接近している。この場合でも、製造容易性や回転バランスを考慮するとミラーユニットMUの外形を制限するのが望ましく、よって第2ミラー面M2(3)の幅Wを第1ミラー面M1の幅に等しくしたい。かかる場合、第1ミラー面M1の投影像は、第2ミラー面M2(3)の投影像に対してハッチングで示すように投影像が重ならない非重合領域NRを持つこととなる。これは、第1ミラー面M1の非重合領域NRで反射した光が回転軸線ROに沿って進行したときに、第2ミラー面M2(3)で反射できず光束抜けを起こし、検出のために用いられないことを意味する。

0029

そこで、本発明者は鋭意研究の結果、光源から出射された出射光束の第1ミラー面に対する入射角θinc(°)が,以下の式を満たすことを見出したのである。入射角θincとは、回転軸線ROを通る断面において、出射光束と第1ミラー面の法線とがなす角度とする(図5参照)。
θ/2−7<θinc<θ/2+11 (1)
但し、
θ:第1ミラー面と第2ミラー面とのなす交差角(°)

0030

ここで、第1ミラー面M1と第2ミラー面M2との交差角をθとしたときに、出射光束が第1ミラー面に対する入射角θincがθ/2に等しければ、理論上、第1ミラー面M1で反射した光は第2ミラー面M2で反射することとなる。しかしながら、入射角θincがθ/2と厳密に一致していなくても、実質的に効率が確保できるのであれば実使用上許容できる。(1)式は、入射角θincの許容される範囲を示しているが、その根拠について以下に説明する。

0031

図7は、縦軸にミラーの有効効率をとり、横軸に最適入射角(θ/2)からのズレをとって示すグラフであり、「効率とミラー交差角の最適入射角ズレ依存性」について本発明者が行ったシミュレーション結果を示している。ミラーの有効効率は、第1ミラー面M1で反射した光全てが、第2ミラー面M2で反射する場合を1.0としているが、最適入射角は交差角に応じて変化する。例えば交差角θ=90°の場合、入射角θincがθ/2=90°/2=45°のときにミラーに有効効率がピークとなる。一方、交差角θ=86°の場合、入射角θincがθ/2=86°/2=43°のときにミラーの有効効率がピークとなる。これに対し、交差角θ=94°の場合、入射角θincがθ/2=94°/2=42°のときにミラーの有効効率がピークとなる。以上の結果を図7に整理したところ、いずれのミラー交差角θでも、最適入射角からのズレ量が0である時にピークを迎え、その前後で効率が漸次低下することがわかった。ここで、図7のグラフにおいて、ミラー交差角θ=110°であるとき、それ以下のミラー交差角の場合に比べて、最適入射角からのズレ量に対する効率低下の度合いが最も大きくなる。一方、ミラーの有効効率が0.5を超えている場合であれば、実使用上許容されることから、ミラー交差角θ=110°であっても、有効効率0.5以上を確保するには、θ/2からの入射角θincのズレ量は、少なくとも−7°〜+11°未満に抑えれば良いことがわかる。よって、(1)式を満たす入射角θincとすれば良いといえる。

0032

尚、第1ミラー面M1と第2ミラー面M2との交差角θを95°以上とすれば、走査直交方向に広角に走査できるので好ましい。より好ましくは,交差角θを100°以上とすることである。例えば、ミラー交差角θ=102°とした場合、図7のグラフより、θ/2からの入射角θincのズレ量を−8°〜+16°未満に抑えれば、効率0.5以上を確保できる。

0033

ここで、第1ミラー面と第2ミラー面が複数対の場合、図5の例のように第1ミラー面の傾き角を固定したまま、光源である半導体レーザーLDを、回転軸線を通る断面内でミラー対毎に揺動変位させることで、入射角θincを交差角θに応じて変えることができる。このような構成も本発明にかかる実施形態の範囲内であるといえるが、光源を揺動させる複雑な機構等を設ける必要がある。そこで、半導体レーザーLD(の光軸)を固定した上で、(1)式に従って交差角θに応じて最適な入射角θincとなるように、各第1ミラー面の回転軸線に対する傾き角αを対毎に変更すれば、ミラーの有効効率を確保しつつ構成が簡素化されるので望ましい。但し、第1ミラー面と第2ミラー面は複数対に限られず、一対のみの場合でも(1)式を満たすようにすれば良い。また、第1ミラー面と第2ミラー面が複数対の場合、全ての対において交差角θが(1)式を満たすことが望ましい。

0034

また、図2のように、第1ミラー面M1上において互いに比較して、受光光束RBの面積DAは、出射光束SBの面積DAより大きいが、両者は次の条件式(2)を満たすことが好ましい。
1<DA/SA≦53 (2)
条件式(2)の下限を下回ると、受光光束が小さくなりすぎて、シグナルとなる反射光を十分に受光することができない。また、上限を上回ると、受光系が大きくなりすぎて、光学系が大きくなりすぎる。また、必然的に焦点距離が長くなるため、必要な画角を得るために、センサの面積が大きくなることにより、電気ノイズが大きくなり、S/Nが悪化する。また、受光光束面積DAと出射(投光)光束面積DAの具体例は次のとおりである。
(a)DA:880mm2、SA:29mm2、DA/SA=30.34
(b)DA:30mm2、SA:29mm2、DA/SA=1.03
(c)DA:1519mm2、SA:29mm2、DA/SA=52.38
なお、DA/SAは、次の条件式(3)を満たすことがより好ましい。
10≦DA/SA≦40 (3)

0035

本発明は、明細書に記載の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施形態や技術思想から本分野の当業者にとって明らかである。明細書の記載及び実施形態は、あくまでも例証を目的としており、本発明の範囲は後述するクレームによって示されている。例えば、図面を用いて説明した本発明の内容は、全て実施形態に適用でき、ヘリコプターなどの飛行体への搭載や、建物に設置して不審者を検知する防犯センサなどにも適用できる。また、上述の実施形態では、光源として半導体レーザーを用いたもので説明したが、これに限るものでなく、光源にLED等を用いたものであってもよいのは言うまでもない。

0036

1 車両
1aフロントウィンドウ
1bフロントグリル
CLコリメートレンズ
CS筐体
G検出範囲
LD半導体レーザー
Ln1〜Ln4 領域
LPS投光系
LRレーザーレーダー
LSレンズ
M1 第1ミラー面
M2 第2ミラー面
MR光学素子
MTモータ
MUミラーユニット
OBJ対象物
PDフォトダイオード
RB受光光束
RO回転軸
RPS受光系
SBレーザースポット光(出射光束)
SH 軸
TR 透明板
WS 窓部

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    【課題・解決手段】この発明は、風速計測光の一部を戻り光として取り出し監視及び制御することで、誘導ブリルアン散乱を起こさずに風速計測光と散乱光のスペクトル強度を向上することを目的とする。この発明に係る風... 詳細

  • 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の「 光走査装置及び画像形成装置」が 公開されました。( 2018/12/13)

    【課題・解決手段】筐体における一対の結像レンズ(47)が載置される面には、第1温度センサー(101a)及び第2温度センサー(101b)をそれぞれ収容する第1収容凹部(44d)及び第2収容凹部(44e)... 詳細

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