図面 (/)

技術 内視鏡

出願人 オリンパス株式会社
発明者 村山真彦
出願日 2016年10月7日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2017-523932
公開日 2018年1月18日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 WO2017-122399
状態 特許登録済
技術分野 内視鏡 孔内観察装置
主要キーワード 外面構成 工場配管 外装被覆 ナイロンチューブ 光源照明装置 伝送部材 成形部位 接着成形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題・解決手段

内視鏡1は、挿入部2の先端に設けられ内部から外部へと貫通する貫通孔33aを有する先端硬性部33と、挿入部の内部に設けられ先端が貫通孔に挿入された状態で固定された長尺撮像部23と、挿入部の内部に設けられ先端の外形が前記挿入部内の他の構造物に応じて予め規定された形状となるように成形された先端成形部Mを有し先端成形部が貫通孔に挿入固定されたライトガイドファイバー束28と、先端成形部から少なくとも挿入部の内部に亘ってライトガイドファイバー束を被覆する延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製の第1LG被覆チューブ29とを備えてなる。

概要

背景

従来、細長管形状の挿入部を有して構成される内視鏡は、例えば医療分野工業分野等において広く利用されている。このうち、医療分野において用いられる医療用内視鏡は、挿入部を被検体、例えば生体体腔内に挿入して臓器等を観察したり、必要に応じて当該臓器等に対し内視鏡に具備される処置具挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種の処置を施すことができるように構成されている。また、工業分野において用いられる工業用内視鏡は、挿入部を被検体、例えばジェットエンジン工場配管等の装置若しくは機械設備等の内部に挿入して、当該被検体内の状態、例えば傷や腐蝕等の状態観察や検査等を行うことができるように構成されている。

この種の従来の内視鏡は、被検体の内部に挿入した挿入部の先端部から観察対象物に向けて照明光照射するための手段を有している。その照明手段の構成としては、例えば、照明装置から出射された照明光を挿入部を介して当該挿入部の先端部へと導く導光部材であるライトガイドファイバー束と、当該ライトガイドファイバー束によって導光された照明光を挿入部の先端部から観察対象物に向けて出射する照明光学系などを有して構成される。この場合において、ライトガイドファイバー束は、例えばチューブ状部材によって、その外面を被覆した構造が採用されている。

このような構成の内視鏡においては、その先端部の内部空間にライトガイドファイバー束を効率よく配置して、内視鏡の先端部の外径太径化を抑制するための工夫が種々施されている。例えば、挿入部内挿通させるライトガイドファイバー束の断面形状を単なる円形状とは異なる形状に成形する等の技術が日本国特許第5112575号公報等によって種々提案されている。

上記日本国特許第5112575号公報等によって開示されている内視鏡は、ライトガイドファイバー束の先端部位を成形する際に、被覆チューブを同時に成形することによって、被覆チューブとライトガイドファイバー束の先端部位とを略同形状となるように成形している。

ところが、上記日本国特許第5112575号公報等によって開示されている従来の内視鏡においては、ライトガイドファイバー束の被覆チューブとして、例えばナイロン若しくはシリコーン素材とするチューブ状部材が採用されている。

一般にナイロンチューブは、素材の性質上、良好な滑り性を有し薄肉に形成することができるが、その一方で、固く座屈し易いという問題点がある。また、一般にシリコーンチューブは、素材の性質上、柔軟性を有し座屈し難い傾向を備える一方、ナイロンチューブに比べて滑り性が劣ると共に肉厚になってしまう傾向がある。

一般に、内視鏡においては、良好な挿入性を得るために、挿入部の先端部における先端硬性部の硬質長をできるだけ短くかつ細径となるような構造上の工夫が常に求められている。

しかしながら、上記ナイロンチューブを用いる場合、ライトガイドファイバー束の先端成形部位の外径に比べて、被覆チューブの配設部分の外径が太くなってしまうことになる。その結果、ライトガイドファイバー束の被覆チューブ部位を挿入部先端部の内部に収納するためには、先端硬性部自体の内視鏡自体の外径が太径化してしまうことになる。これを避けるためには、例えば、先端硬性部の硬質長をより長く構成することにより、上記ライトガイドファイバー束に被覆チューブが被覆される部分を、挿入部の基端寄りの部位であって、内部空間に比較的余裕のある部位に配置するような構成とする等の工夫がなされる。しかし、これら従来の手段では、内視鏡の先端部の細径化や先端硬性部の硬質長の短縮化という要望に反して、良好な挿入性を得られなくなってしまうという問題点が生じる。

本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、内視鏡の挿入部の内部に挿通させるライトガイドファイバー束を効率的に配置することができ、よって、内視鏡の挿入部の細径化と先端硬性部の硬質長の短縮化を実現し、良好な挿入性を実現し得る内視鏡を提供することである。

概要

内視鏡1は、挿入部2の先端に設けられ内部から外部へと貫通する貫通孔33aを有する先端硬性部33と、挿入部の内部に設けられ先端が貫通孔に挿入された状態で固定された長尺撮像部23と、挿入部の内部に設けられ先端の外形が前記挿入部内の他の構造物に応じて予め規定された形状となるように成形された先端成形部Mを有し先端成形部が貫通孔に挿入固定されたライトガイドファイバー束28と、先端成形部から少なくとも挿入部の内部に亘ってライトガイドファイバー束を被覆する延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製の第1LG被覆チューブ29とを備えてなる。

目的

本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

挿入部の先端に設けられ、内部から外部へと貫通する貫通孔を有する先端硬性部と、前記挿入部の内部に設けられ、先端が前記貫通孔に挿入された状態で固定された長尺撮像部と、前記挿入部の内部に設けられ、先端の外形が前記挿入部内の他の構造物に応じて予め規定された形状となるように成形された先端成形部を有し、前記先端成形部が前記貫通孔に挿入固定されたライトガイドファイバー束と、前記先端成形部から少なくとも前記挿入部の内部に亘って前記ライトガイドファイバー束を被覆する延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製の被覆チューブと、を備えたことを特徴とする内視鏡

請求項2

前記ライトガイドファイバー束の先端成形部は、先端の外形が非円形状に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。

請求項3

前記被覆チューブは、前記先端成形部にて前記ライトガイドファイバー束に接着固定された固定部を有し、前記貫通孔は、前記先端成形部と前記固定部とが挿入固定され、前記固定部の前後で一定の内径に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。

請求項4

前記ライトガイドファイバー束は、前記ライトガイドファイバー束の断面を円形に形成した場合の直径に対して短径が前記直径の90%以下となるように前記被覆チューブを介して前記撮像部によって圧迫されて配設されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。

請求項5

前記撮像部は、イメージガイドファイバー束であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一つに記載の内視鏡。

請求項6

前記撮像部の外皮は、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一つに記載の内視鏡。

技術分野

0001

この発明は、医療用若しくは工業用内視鏡に関するものである。

背景技術

0002

従来、細長管形状の挿入部を有して構成される内視鏡は、例えば医療分野工業分野等において広く利用されている。このうち、医療分野において用いられる医療用内視鏡は、挿入部を被検体、例えば生体体腔内に挿入して臓器等を観察したり、必要に応じて当該臓器等に対し内視鏡に具備される処置具挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種の処置を施すことができるように構成されている。また、工業分野において用いられる工業用内視鏡は、挿入部を被検体、例えばジェットエンジン工場配管等の装置若しくは機械設備等の内部に挿入して、当該被検体内の状態、例えば傷や腐蝕等の状態観察や検査等を行うことができるように構成されている。

0003

この種の従来の内視鏡は、被検体の内部に挿入した挿入部の先端部から観察対象物に向けて照明光照射するための手段を有している。その照明手段の構成としては、例えば、照明装置から出射された照明光を挿入部を介して当該挿入部の先端部へと導く導光部材であるライトガイドファイバー束と、当該ライトガイドファイバー束によって導光された照明光を挿入部の先端部から観察対象物に向けて出射する照明光学系などを有して構成される。この場合において、ライトガイドファイバー束は、例えばチューブ状部材によって、その外面を被覆した構造が採用されている。

0004

このような構成の内視鏡においては、その先端部の内部空間にライトガイドファイバー束を効率よく配置して、内視鏡の先端部の外径太径化を抑制するための工夫が種々施されている。例えば、挿入部内挿通させるライトガイドファイバー束の断面形状を単なる円形状とは異なる形状に成形する等の技術が日本国特許第5112575号公報等によって種々提案されている。

0005

上記日本国特許第5112575号公報等によって開示されている内視鏡は、ライトガイドファイバー束の先端部位を成形する際に、被覆チューブを同時に成形することによって、被覆チューブとライトガイドファイバー束の先端部位とを略同形状となるように成形している。

0006

ところが、上記日本国特許第5112575号公報等によって開示されている従来の内視鏡においては、ライトガイドファイバー束の被覆チューブとして、例えばナイロン若しくはシリコーン素材とするチューブ状部材が採用されている。

0007

一般にナイロンチューブは、素材の性質上、良好な滑り性を有し薄肉に形成することができるが、その一方で、固く座屈し易いという問題点がある。また、一般にシリコーンチューブは、素材の性質上、柔軟性を有し座屈し難い傾向を備える一方、ナイロンチューブに比べて滑り性が劣ると共に肉厚になってしまう傾向がある。

0008

一般に、内視鏡においては、良好な挿入性を得るために、挿入部の先端部における先端硬性部の硬質長をできるだけ短くかつ細径となるような構造上の工夫が常に求められている。

0009

しかしながら、上記ナイロンチューブを用いる場合、ライトガイドファイバー束の先端成形部位の外径に比べて、被覆チューブの配設部分の外径が太くなってしまうことになる。その結果、ライトガイドファイバー束の被覆チューブ部位を挿入部先端部の内部に収納するためには、先端硬性部自体の内視鏡自体の外径が太径化してしまうことになる。これを避けるためには、例えば、先端硬性部の硬質長をより長く構成することにより、上記ライトガイドファイバー束に被覆チューブが被覆される部分を、挿入部の基端寄りの部位であって、内部空間に比較的余裕のある部位に配置するような構成とする等の工夫がなされる。しかし、これら従来の手段では、内視鏡の先端部の細径化や先端硬性部の硬質長の短縮化という要望に反して、良好な挿入性を得られなくなってしまうという問題点が生じる。

0010

本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、内視鏡の挿入部の内部に挿通させるライトガイドファイバー束を効率的に配置することができ、よって、内視鏡の挿入部の細径化と先端硬性部の硬質長の短縮化を実現し、良好な挿入性を実現し得る内視鏡を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

上記目的を達成するために、本発明の一態様の内視鏡は、挿入部の先端に設けられ、内部から外部へと貫通する貫通孔を有する先端硬性部と、前記挿入部の内部に設けられ、先端が前記貫通孔に挿入された状態で固定された長尺撮像部と、前記挿入部の内部に設けられ、先端の外形が前記挿入部内の他の構造物に応じて予め規定された形状となるように成形された先端成形部を有し、前記先端成形部が前記貫通孔に挿入固定されたライトガイドファイバー束と、前記先端成形部から少なくとも前記挿入部の内部に亘って前記ライトガイドファイバー束を被覆する延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン製の被覆チューブとを備えた。

0012

本発明によれば、内視鏡の挿入部の内部に挿通させるライトガイドファイバー束を効率的に配置することができ、よって、内視鏡の挿入部の細径化と先端硬性部の硬質長の短縮化を実現し、良好な挿入性を実現し得る内視鏡を提供することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施形態の内視鏡を示す外観斜視図
図1の内視鏡の挿入部の挿入軸に沿う断面を示す縦断面図
図2の矢印[3]方向から見たときの平面図
図2の[4]−[4]線に沿う断面図
図2の[5]−[5]線に沿う断面図
図2の[6]−[6]線に沿う断面図
図2の[7]−[7]線に沿う断面図
図2の[8]−[8]線に沿う断面図
図2の[9]−[9]線に沿う断面図
図1の内視鏡におけるライトガイドを取り出して挿入軸の上半部のみを断面で示す半断面図
図10の[11]−[11]線に沿う断面図
図10の[12]−[12]線に沿う断面図

発明を実施するための最良の形態

0014

以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさで示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これら各図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率,各構成要素の相対的な位置関係等に関し、図示の形態のみに限定されるものではない。

0015

図1は、本発明の一実施形態の内視鏡を示す外観斜視図である。図2は、図1の内視鏡の挿入部の挿入軸に沿う断面を示す縦断面図である。図3は、図2の矢印[3]方向から見たときの平面図である。図4図9は、図1の内視鏡の挿入部の挿入軸に直交する面の断面図である。このうち、図4図2の[4]−[4]線に沿う断面図である。図5図2の[5]−[5]線に沿う断面図である。図6図2の[6]−[6]線に沿う断面図である。図7図2の[7]−[7]線に沿う断面図である。図8図2の[8]−[8]線に沿う断面図である。図9図2の[9]−[9]線に沿う断面図である。図10は、図1の内視鏡におけるライトガイドを取り出して挿入軸の上半部のみを断面で示す半断面図である。図11は、図10のライトガイドの先端成形部の断面図(図10の[11]−[11]線に沿う断面図)である。図12は、図10のライトガイドの固定部の断面図(図10の[12]−[12]線に沿う断面図)である。

0016

まず、本実施形態の内視鏡の全体構成の概略を、主に図1を用いて以下に説明する。図1に示すように、本実施形態の内視鏡1は、体腔内等の被検体内に挿入される挿入部2と、この挿入部2の基端側に連設され把持部を兼ねる操作部3と、この操作部3から例えばその後方側に延出され可撓性を有するユニバーサルコード4等によって構成されている。

0017

挿入部2は、先端側から順に、対物光学系21や照明光学系26等(後述;図2等参照)を具備する先端部5と、湾曲可能に形成された湾曲部6と、柔軟性を有する可撓管部7等を具備して構成される。

0018

操作部3は、内部に各種の構造物、例えば電気回路基板電気ケーブル等の電気的構成物(不図示)のほか、上記挿入部2の湾曲部6を湾曲操作するための湾曲機構等(不図示)と、ユニバーサルコード4を介して挿入部2の先端部5までの間に挿通される各種管路やケーブル類等(不図示)を具備して構成されている。また、操作部3の外面には、遠隔的に湾曲部6を湾曲操作するための湾曲レバー8等、各種の操作部材が配設されている。なお、操作部3の構成については、本発明に直接関連しない部分であるので、従来の内視鏡におけるものと同様構成を有するものとし、その内部構成や外面構成物の図示及び詳細説明は省略する。

0019

ユニバーサルコード4は、例えば不図示の光源照明装置からの照明光を伝送するライトガイド(詳細後述;図2図10等参照)や、不図示の制御ユニットに接続され各種の信号を伝送する信号ケーブル等(不図示)が挿通している管状部材である。このユニバーサルコード4の終端部には、外部装置である上記光源装置(不図示)に接続可能なライトガイドコネクタ9が接続されている。このライトガイドコネクタ9の一端にはライトガイド接続端子12が設けられている。

0020

さらに、ライトガイドコネクタ9の側面からは、ビデオケーブル10が分岐して延出している。このビデオケーブル10の終端部にはビデオコネクタ11が接続されている。このビデオコネクタ11は、例えばビデオプロセッサ機能等を備えた制御装置であり信号処理装置であるカメラコントロールユニットCCU;不図示)に接続される。つまり、ビデオコネクタ11は、上記カメラコントロールユニットと内視鏡1との間を電気的に接続する接続部材である。

0021

次に、上記内視鏡1の挿入部2の内部構成において、特に先端部5の内部構成の詳細について、図2図12を用いて以下に説明する。

0022

図2に示すように、また上述したように、上記内視鏡1の挿入部2は、先端から先端部5,湾曲部6,可撓管部7の順に連設されて構成されている。

0023

先端部5は、挿入部2の先端に設けられ、内部から外部へと貫通する貫通孔33aを有し中空円筒部材からなる先端硬性部33と、この先端硬性部33の内部に設けられる各種構成ユニット、即ち観察系ユニットと、照明系ユニットとによって構成されている。

0024

上記観察系ユニットは、複数の光学レンズからなる対物光学系21と、これら対物光学系21を構成する複数の光学レンズを各光学レンズの各光軸が一致するように保持するレンズ保持枠22と、撮像部であるイメージガイドファイバー束23やCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide
Semiconductor;相補性金属酸化膜半導体)型イメージセンサーなどの撮像素子によって構成されるユニットである。

0025

対物光学系21は、被検体内の観察対象物から反射してくる光束を集光して観察対象物の光学像を形成するレンズ群である。対物光学系21の最先端の光学レンズは、上記先端部5の前面に設けられている。

0026

撮像部であるイメージガイドファイバー束23は、挿入部2の内部に挿通配置される長尺部材である。イメージガイドファイバー束23の先端は、先端硬性部33の貫通孔33aに挿入された状態で、上記対物光学系21の後方において、当該対物光学系21を透過して後方に出射する出射面に固定されている。

0027

イメージガイドファイバー束23の外面は、可撓性を有し細長管状に形成されるイメージガイド被覆チューブ(以下、IG被覆チューブという)24によって被覆されている。このIG被覆チューブ24としては、可撓性や滑り性を有する管状部材、例えばナイロンやシリコーン若しくは延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(e−PTFE;expanded
PTFE)等を素材とするチューブ部材が適用される。

0028

イメージガイドファイバー束23は、本内視鏡1の挿入部2及び操作部3の内部を挿通して、挿入部2の先端部5の対物光学系から操作部3に設けられる接眼レンズ(不図示)まで光学像を伝送する伝送部材である(内視鏡1がファイバースコープ形態である場合)。また、内視鏡1がビデオスコープ形態である場合には、上記イメージガイドファイバー束23に代えて伝送ケーブルが適用される。この伝送ケーブルは、挿入部2の先端部5の対物光学系によって撮像素子(不図示)の受光面に結像され、当該撮像素子によって光電変換された画像データを挿入部2,操作部3,ユニバーサルコード4を介してカメラコントロールユニット(CCU;不図示)へと伝送する伝送部材である。

0029

上記照明系ユニットは、照明光学系26と、ライトガイド27とによって構成されるユニットである。

0030

照明光学系26は、上記先端部5の前面に設けられ、略円環形状に形成される光学レンズである。

0031

ライトガイド27は、挿入部2の内部に挿通配置される長尺部材である。ライトガイド27は、ライトガイドファイバー束28とライトガイド被覆チューブ(29,30)とによって構成される。そして、このライトガイド27は、撮像部、即ちレンズ保持枠22及びイメージガイドファイバー束23の外周側に配設されている。この場合において、ライトガイド27の先端部分の近傍は、レンズ保持枠22の外周面に対して、接着剤41によって接着固定されている(図4図5参照)。

0032

ここで、ライトガイドファイバー束28は、ライトガイドファイバー束28の断面を円形に形成した場合の直径に対して短径が直径の50%程度となるように第1ライトガイド被覆チューブ(以下、第1LG被覆チューブという)29を介してイメージガイドファイバー束23(撮像部)によって圧迫されて配設されている。なお、ライトガイドファイバー束28は、その断面を円形に形成した場合の直径に対して短径が直径の50%程度となるように圧迫されて配設されているものとしたが、例えばライトガイドファイバー束28の圧迫された断面外形の短径が、円形断面直径の20%から90%の間であれば、ライトガイドファイバーは折損するようなことはなく、その形態が維持され得る。

0033

ライトガイドファイバー束28は、先端の外形の断面が非円形状に成形された先端成形部(図10の符号M及び図11参照)を有して構成されている。なお、上述の例では、ライトガイドファイバー束28の先端の外形形状について、非円形状であるものとしているが、この例に限られることはなく、例えば円形状であってもよい。ライトガイドファイバー束28の外形形状は、ライトガイドファイバー束28が配設される挿入部2の内部の他の構成物の外形形状に応じて様々な形状となり得ることから、機種により予め規定された形状となるように成形される。ライトガイドファイバー束28は、図10に示すように、基端側から長さ方向において1本の束として形成され、所定の部位にて複数に分岐した形態に形成されている。本実施形態では、ライトガイドファイバー束28は、所定の部位にて二つに分岐した例を示しているが、この例に限られることはなく、例えば三つに分岐したり、四つに分岐したり、またはそれ以上の複数に分岐するような形態であってもよい。

0034

ライトガイドファイバー束28の先端は、上記先端成形部M(図10参照)が先端硬性部33の貫通孔33aの内部に挿入された状態で、上記照明光学系26の後端面に接するように固定されている。

0035

ライトガイドファイバー束28は、本内視鏡1の挿入部2,操作部3,ユニバーサルコード4の内部を挿通して、挿入部2の先端部5から操作部3を経てユニバーサルコード4の終端部のライトガイドコネクタ9の一端のライトガイド接続端子12まで延設されている。つまり、これにより、ライトガイドファイバー束28は、ライトガイド接続端子12が接続される光源照明装置(不図示)から出射された照明光を、挿入部2の先端部5の照明光学系26へと伝送する伝送部材である。

0036

そして、ライトガイドファイバー束28の外面は、可撓性を有し細長管状に所定の素材を用いて形成されるライトガイド被覆チューブ(29,30;図10参照)によって被覆されている(詳細は後述する)。

0037

ここで、第1LG被覆チューブ29は、少なくとも上記先端成形部Mを含む所定の領域、例えば分岐部分よりも先端寄りの領域においてライトガイドファイバー束28の外面を被覆している。つまり、第1LG被覆チューブ29は、先端成形部から少なくとも挿入部2の内部に亘ってライトガイドファイバー束28を被覆している。第1LG被覆チューブ29は、特に薄肉化が容易で、かつ柔軟性を有する素材、例えば延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(e−PTFE)を用いて形成されるチューブ部材が適用される。

0038

また、第2ライトガイド被覆チューブ(以下、第2LG被覆チューブという)30は、ライトガイドファイバー束28の基端寄りの部位、即ちライトガイドコネクタ9側の所定の領域であって、上記分岐部分よりも基端寄りの領域の外面を被覆している。この第2LG被覆チューブ30は、例えばシリコーンを素材とするチューブ部材が適用される。

0039

なお、本実施形態の内視鏡1におけるライトガイド27においては、第1LG被覆チューブ29は、先端成形部Mの領域において、ライトガイドファイバー束28に接着固定された領域である固定部H(図10参照)を有している。この固定部Hの領域においては、略一定の径となるように形成されている。このように形成されたライトガイド27の先端成形部Mと固定部Hとは、先端硬性部33の貫通孔33aの内部に挿入固定されている。

0040

また、当該ライトガイド27において、先端成形部Mと固定部Hとを含む硬質成形部分PM(図10参照)を成形するのに際しては、ライトガイドファイバー束28に第1LG被覆チューブ29を被覆した状態で接着成形加工が施される。

0041

一方、挿入部2の外面は、上記先端硬性部33から基端部までの全長に亘って可撓性を有する外装被覆チューブ32によって被覆されている。そして、上記外装被覆チューブ32の先端部分は、上記先端硬性部33の外面において、いわゆる糸巻き接着によって水密的接合されている。

0042

先端部5の基端側には湾曲部6が連設されている。この湾曲部6は、複数の湾曲コマ6aを連設して形成されている。そして、湾曲部6の最も先端の湾曲コマ6aと、操作部3内の湾曲機構(不図示)との間は、挿入部2の内部に挿通される複数の湾曲ワイヤ34によって接続されている。なお、当該挿入部2において、湾曲部6よりも基端寄りの構成については、本発明に直接関連するものではないので、従来の内視鏡におけるものと同様の構成が適用されているものとして、その詳細な図示及び説明は省略する。

0043

以上説明したように上記一実施形態によれば、ライトガイド27におけるライトガイドファイバー束28の第1LG被覆チューブ29として、柔軟性が良好でかつ薄肉化が容易な素材である延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(e−PTFE)製の被覆チューブを、挿入部2の軟性部分の略全長に亘って用いることによって、挿入部2の内部においてライトガイド27を効率的に配置することができる。即ち、ライトガイド27を挿入部2の内部に挿通させるのに際し、当該挿入部2の内部において隣設される他の構造物によってライトガイド27が押圧されたとしても、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(e−PTFE)製の第1LG被覆チューブ29は柔軟性に優れていることから多様に変形し得るので、その機能を損なうことなく挿入部2の隙間領域において効率的に配置することができる。

0044

また、ライトガイドファイバー束28の先端成形部Mを含む硬質成形部分PMを成形するのに際しては、ライトガイドファイバー束28を第1LG被覆チューブ29に挿通配置した状態で、両者を同時に接着成形することができるので、従来の製造方法、例えば、ライトガイドファイバー束の成形後に被覆チューブを被覆して接着するといった手法を用いる場合に比べて、製造工程の簡略化を実現できる。

0045

さらに、延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン(e−PTFE)製の第1LG被覆チューブ29は、薄肉化が容易であることから、第1LG被覆チューブ29による被覆部分を先端硬性部33の内部に配設しても、先端硬性部33を太径化することなく構成できる。したがって、挿入部2の先端部5の太径化を抑制し得る。これと同時に、先端硬性部33の長尺化を抑制し、先端硬性部33の短縮化を実現できる。

0046

そして、第1LG被覆チューブ29の柔軟性によってライトガイドファイバー束28の先端成形部Mの断面形状を、所望の形状に成形することができる。よって、挿入部2の先端部5の内部においてライトガイド27の効率的な配置構成の実現に寄与することができる。

0047

なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。この発明は、添付のクレームによって限定される以外にはそれの特定の実施態様によって制約されない。

0048

本出願は、2016年1月13日に日本国に出願された特許出願2016−004475号を優先権主張の基礎として出願するものである。

0049

上記基礎出願により開示された内容は、本願の明細書と請求の範囲と図面に引用されているものである。

0050

本発明は、医療分野の内視鏡制御装置だけでなく、工業分野の内視鏡制御装置にも適用することができる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • オリンパス株式会社の「 照明光学系、内視鏡光学系及び内視鏡」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】全反射されないで外部に漏れてしまう照明光の漏れ量を少なくし、照明光の伝送効率を向上させた照明光学系を提供する。【解決手段】照明光学系は、内側に観察光学系が配置されるように長手軸の先端側から見た... 詳細

  • HOYA株式会社の「 受信装置、データ処理方法及び内視鏡装置」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】オーバーサンプリング方式を用いたシリアル伝送を行う場合に、簡単な構成でデータ品質の向上を図ることができる受信装置等を提供する。【解決手段】受信装置は、複数のビットデータを含むシリアルデータを受... 詳細

  • 橋本達鋭の「 内視鏡用処置具の湾曲補助アダプター」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】 経内視鏡的粘膜下層剥離の施術をする際、把持カンシで掴んだ粘膜下層にテンションをかけて、高周波ナイフを上手く粘膜下層に潜り込ませて、切開することができる。【解決手段】 少なくとも内視鏡の先... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ