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技術 分離装置、及び吸水処理材の製造方法

出願人 株式会社無有
発明者 伊藤博
出願日 2015年12月18日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2016-548327
公開日 2017年12月21日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 WO2017-104062
状態 拒絶査定
技術分野 破砕・粉砕(3) プラスチック廃棄物の分離・回収・処理 固体廃棄物の処理
主要キーワード 叩打部材 吸水性部材 筒状網体 材料調達 造粒材料 内周面近傍 切断品 撹拌ロッド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月21日)のものです。
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図面 (19)

課題・解決手段

分離効率の高い分離装置、及びそれを用いた吸水処理材の製造方法を提供する。分離装置1は、細断部10、分離部20、細断部30、分離部40、及び細断部50を備えている。細断部10は、吸水性ポリマーフラッフパルプ及びその他の材料を含む衛生材紙おむつ)を細断する。分離部20は、細断部10によって細断された紙おむつを叩打部材24で叩打することにより、紙おむつから吸水性ポリマーの一部及びフラッフパルプの一部を分離する。細断部30は、分離部20によって吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離された紙おむつを細断する。分離部40は、細断部30によって細断された紙おむつを叩打部材44で叩打することにより、紙おむつから吸水性ポリマーの残り及びフラッフパルプの残りを分離する。細断部50は、分離部40によって吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離された紙おむつを細断する。

概要

背景

従来の分離装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載の分離装置においては、まず、外装材の内部に吸水性部材装填されてなる紙おむつ等の不良品が、切断機によって所定のサイズに切断される。次に、切断された切断品が、気流輸送により分離機送り込まれる。

分離機は、自軸周りに回転可能に設けられた回転軸と、当該回転軸を囲繞するとともに同心で逆方向に回転可能に設けられた筒状網体とを有している。回転軸には、放射状に複数の撹拌ロッドが設けられている。この分離機に送り込まれた切断品は、互いに反対方向に回転する回転軸及び筒状網体によって、外装材と吸水性部材とに分離される。この吸水性部材は、筒状網体の網目によってい分けられる。

概要

分離効率の高い分離装置、及びそれを用いた吸水処理材の製造方法を提供する。分離装置1は、細断部10、分離部20、細断部30、分離部40、及び細断部50を備えている。細断部10は、吸水性ポリマーフラッフパルプ及びその他の材料を含む衛生材(紙おむつ)を細断する。分離部20は、細断部10によって細断された紙おむつを叩打部材24で叩打することにより、紙おむつから吸水性ポリマーの一部及びフラッフパルプの一部を分離する。細断部30は、分離部20によって吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離された紙おむつを細断する。分離部40は、細断部30によって細断された紙おむつを叩打部材44で叩打することにより、紙おむつから吸水性ポリマーの残り及びフラッフパルプの残りを分離する。細断部50は、分離部40によって吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離された紙おむつを細断する。

目的

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、分離効率の高い分離装置、及びそれを用いた吸水処理材の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

吸水性ポリマーフラッフパルプ及びその他の材料を含む衛生材細断する第1の細断部と、前記第1の細断部によって細断された前記衛生材を叩打する第1の叩打部材を有し、当該第1の叩打部材で前記衛生材を叩打することにより、当該衛生材から前記吸水性ポリマーの一部及び前記フラッフパルプの一部を分離する第1の粗分離部と、前記第1の粗分離部によって前記吸水性ポリマーの前記一部及び前記フラッフパルプの前記一部が分離された前記衛生材を細断する第2の細断部と、前記第2の細断部によって細断された前記衛生材を叩打する第2の叩打部材を有し、当該第2の叩打部材で前記衛生材を叩打することにより、当該衛生材から前記吸水性ポリマーの残り及び前記フラッフパルプの残りを分離する第2の粗分離部と、前記第2の粗分離部によって前記吸水性ポリマーの前記残り及び前記フラッフパルプの前記残りが分離された前記衛生材を細断する第3の細断部と、を備えることを特徴とする分離装置

請求項2

請求項1に記載の分離装置において、前記第1の粗分離部は、第1の回転軸を有し、前記第1の叩打部材は、前記第1の回転軸の周囲に取り付けられている分離装置。

請求項3

請求項2に記載の分離装置において、前記第1の粗分離部は、複数の前記第1の叩打部材を有し、前記複数の第1の叩打部材は、前記第1の回転軸の前記周囲に放射状に取り付けられている分離装置。

請求項4

請求項3に記載の分離装置において、前記複数の第1の叩打部材のうち少なくとも2つは、互いに異なる長さを有する分離装置。

請求項5

請求項1乃至4の何れかに記載の分離装置において、前記第1の叩打部材は、板状をしており、その板面で前記衛生材を叩打する分離装置。

請求項6

請求項5に記載の分離装置において、前記第1の叩打部材の前記板面には、第1の開口部が形成されている分離装置。

請求項7

請求項5又は6に記載の分離装置において、前記第1の叩打部材の前記板面には、第1の凹凸部が形成されている分離装置。

請求項8

請求項1乃至7の何れかに記載の分離装置において、前記第1の粗分離部は、前記第1の細断部によって細断された前記衛生材に含まれる前記その他の材料を通過させずに前記吸水性ポリマー及び前記フラッフパルプを通過させる第1の孔が形成された第1の筒状部を有し、前記衛生材が収容された状態で前記第1の筒状部を回転させながら、前記第1の叩打部材で当該衛生材を叩打することにより、当該衛生材から、前記第1の孔を通過した前記吸水性ポリマー及び前記フラッフパルプを分離する分離装置。

請求項9

請求項1乃至8の何れかに記載の分離装置において、前記第2の粗分離部は、第2の回転軸を有し、前記第2の叩打部材は、前記第2の回転軸の周囲に取り付けられている分離装置。

請求項10

請求項9に記載の分離装置において、前記第2の粗分離部は、複数の前記第2の叩打部材を有し、前記複数の第2の叩打部材は、前記第2の回転軸の前記周囲に放射状に取り付けられている分離装置。

請求項11

請求項10に記載の分離装置において、前記複数の第2の叩打部材のうち少なくとも2つは、互いに異なる長さを有する分離装置。

請求項12

請求項1乃至11の何れかに記載の分離装置において、前記第2の叩打部材は、板状をしており、その板面で前記衛生材を叩打する分離装置。

請求項13

請求項12に記載の分離装置において、前記第2の叩打部材の前記板面には、第2の開口部が形成されている分離装置。

請求項14

請求項12又は13に記載の分離装置において、前記第2の叩打部材の前記板面には、第2の凹凸部が形成されている分離装置。

請求項15

請求項1乃至14の何れかに記載の分離装置において、前記第2の粗分離部は、前記第2の細断部によって細断された前記衛生材に含まれる前記その他の材料を通過させずに前記吸水性ポリマー及び前記フラッフパルプを通過させる第2の孔が形成された第2の筒状部を有し、前記衛生材が収容された状態で前記第2の筒状部を回転させながら、前記第2の叩打部材で当該衛生材を叩打することにより、当該衛生材から、前記第2の孔を通過した前記吸水性ポリマー及び前記フラッフパルプを分離する分離装置。

請求項16

請求項1乃至15の何れかに記載の分離装置において、前記第1の粗分離部によって前記衛生材から分離された前記吸水性ポリマー及び前記フラッフパルプを互いに分離する第1の細分離部を備える分離装置。

請求項17

請求項16に記載の分離装置において、前記第1の細分離部によって分離された前記吸水性ポリマーを粒度の違いによって複数のグループ分類する第1のポリマー分類部を備える分離装置。

請求項18

請求項17に記載の分離装置において、前記第1のポリマー分類部によって最も粒度が小さいグループに分類された前記吸水性ポリマーを粉砕する第1のポリマー粉砕部を備える分離装置。

請求項19

請求項16乃至18の何れかに記載の分離装置において、前記吸水性ポリマーと前記フラッフパルプとの比重差を利用して、前記第1の細分離部によって分離された前記フラッフパルプから、当該フラッフパルプに付着している前記吸水性ポリマーを分離する第1のパルプ処理部を備える分離装置。

請求項20

請求項1乃至19の何れかに記載の分離装置において、前記第2の粗分離部によって前記衛生材から分離された前記吸水性ポリマー及び前記フラッフパルプを互いに分離する第2の細分離部を備える分離装置。

請求項21

請求項20に記載の分離装置において、前記第2の細分離部によって分離された前記吸水性ポリマーを粒度の違いによって複数のグループに分類する第2のポリマー分類部を備える分離装置。

請求項22

請求項21に記載の分離装置において、前記第2のポリマー分類部によって最も粒度が小さいグループに分類された前記吸水性ポリマーを粉砕する第2のポリマー粉砕部を備える分離装置。

請求項23

請求項20乃至22の何れかに記載の分離装置において、前記吸水性ポリマーと前記フラッフパルプとの比重差を利用して、前記第2の細分離部によって分離された前記フラッフパルプから、当該フラッフパルプに付着している前記吸水性ポリマーを分離する第2のパルプ処理部を備える分離装置。

請求項24

請求項23に記載の分離装置において、前記第2のパルプ処理部によって前記吸水性ポリマーが分離された前記フラッフパルプを粉砕するパルプ粉砕部を備える分離装置。

請求項25

請求項1乃至24の何れかに記載の分離装置において、前記衛生材は、紙おむつである分離装置。

請求項26

請求項1乃至25の何れかに記載の分離装置を用いて、前記第3の細断部によって細断された前記衛生材からなる粉砕材料を取得する取得工程と、前記取得工程において得られた前記粉砕材料を含む被造粒材料造粒する造粒工程と、を含むことを特徴とする吸水処理材の製造方法。

請求項27

請求項26に記載の吸水処理材の製造方法において、前記被造粒材料は、前記粉砕材料のみからなる吸水処理材の製造方法。

請求項28

請求項26又は27に記載の吸水処理材の製造方法において、前記造粒工程において形成された造粒物の表面に被覆材料を付着させることにより、当該造粒物を覆う被覆部を形成する被覆工程を含む吸水処理材の製造方法。

請求項29

請求項28に記載の吸水処理材の製造方法において、前記被覆材料は、前記第1又は第2の粗分離部によって分離された前記吸水性ポリマー、及び/又は前記第2の粗分離部によって分離された前記フラッフパルプを含む吸水処理材の製造方法。

請求項30

請求項29に記載の吸水処理材の製造方法において、前記被覆材料は、前記第1又は第2の粗分離部によって分離された前記吸水性ポリマー、及び前記第2の粗分離部によって分離された前記フラッフパルプのみからなる吸水処理材の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、分離装置、及びそれを用いた吸水処理材の製造方法に関する。

背景技術

0002

従来の分離装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載の分離装置においては、まず、外装材の内部に吸水性部材装填されてなる紙おむつ等の不良品が、切断機によって所定のサイズに切断される。次に、切断された切断品が、気流輸送により分離機送り込まれる。

0003

分離機は、自軸周りに回転可能に設けられた回転軸と、当該回転軸を囲繞するとともに同心で逆方向に回転可能に設けられた筒状網体とを有している。回転軸には、放射状に複数の撹拌ロッドが設けられている。この分離機に送り込まれた切断品は、互いに反対方向に回転する回転軸及び筒状網体によって、外装材と吸水性部材とに分離される。この吸水性部材は、筒状網体の網目によってい分けられる。

先行技術

0004

特開平8−117688号公報

発明が解決しようとする課題

0005

このように、上記分離装置によれば、紙おむつ等の不良品から、吸水性樹脂等を分離することができる。しかしながら、従来の分離装置には、分離効率の面で向上の余地があった。

0006

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、分離効率の高い分離装置、及びそれを用いた吸水処理材の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明による分離装置は、吸水性ポリマーフラッフパルプ及びその他の材料を含む衛生材細断する第1の細断部と、上記第1の細断部によって細断された上記衛生材を叩打する第1の叩打部材を有し、当該第1の叩打部材で上記衛生材を叩打することにより、当該衛生材から上記吸水性ポリマーの一部及び上記フラッフパルプの一部を分離する第1の粗分離部と、上記第1の粗分離部によって上記吸水性ポリマーの上記一部及び上記フラッフパルプの上記一部が分離された上記衛生材を細断する第2の細断部と、上記第2の細断部によって細断された上記衛生材を叩打する第2の叩打部材を有し、当該第2の叩打部材で上記衛生材を叩打することにより、当該衛生材から上記吸水性ポリマーの残り及び上記フラッフパルプの残りを分離する第2の粗分離部と、上記第2の粗分離部によって上記吸水性ポリマーの上記残り及び上記フラッフパルプの上記残りが分離された上記衛生材を細断する第3の細断部と、を備えることを特徴とする。

0008

この分離装置において、吸水性ポリマー、フラッフパルプ及びその他の材料を含む衛生材は、第1の細断部によって細断される。第1の細断部によって細断された衛生材は、第1の粗分離部に送られる。第1の粗分離部においては、第1の叩打部材によって衛生材が叩打されることにより、衛生材から、吸水性ポリマーの一部及びフラッフパルプの一部が分離される。この衛生材は、第2の細断部によって更に細断される。第2の細断部によって細断された衛生材は、第2の粗分離部に送られる。第2の粗分離部においては、第2の叩打部材によって衛生材が叩打されることにより、衛生材から、吸水性ポリマーの残り及びフラッフパルプの残りが分離される。

0009

このように、本発明の分離装置においては、第1の細断部による細断及び第1の粗分離部による分離の後に、第2及び第3の細断部による細断、並びに第2の粗分離部による分離が行われる。このため、細断及び分離を1回ずつしか行わない場合に比して、分離効率が向上する。さらに、第1及び第2の粗分離部においては、それぞれ第1及び第2の叩打部材による叩打が行われる。これにより、第1及び第2の粗分離部において吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離されやすくなるため、分離効率が向上する。ここで、分離効率とは、衛生材から分離された吸水性ポリマー及びフラッフパルプの重量の、処理直前の衛生材に含まれていた吸水性ポリマー及びフラッフパルプの重量に対する割合をいう。

発明の効果

0010

本発明によれば、分離効率の高い分離装置、及びそれを用いた吸水処理材の製造方法が実現される。

図面の簡単な説明

0011

本発明による分離装置の一実施形態を示す構成図である。
図1の分離装置における分離部20を示す端面図である。
図1の分離装置における分離部20を示す端面図である。
分離部20に設けられたドラム22を示す側面図である。
図1の分離装置における分離部40を示す端面図である。
図1の分離装置における分離部40を示す端面図である。
分離部40に設けられたドラム42を示す側面図である。
本発明による吸水処理材の一実施形態を示す模式図である。
一変形例に係る分離部20を示す端面図である。
図9の分離部20の効果を説明するための図である。
図9の分離部20の効果を説明するための図である。
一変形例に係る分離部40を示す端面図である。
他の変形例に係る分離部20を示す端面図である。
他の変形例に係る分離部40を示す端面図である。
一変形例に係る叩打部材24を示す平面図である。
一変形例に係る叩打部材44を示す平面図である。
他の変形例に係る叩打部材24を示す側面図である。
他の変形例に係る叩打部材44を示す側面図である。

実施例

0012

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。

0013

図1は、本発明による分離装置の一実施形態を示す構成図である。分離装置1は、吸水性ポリマー、フラッフパルプ及びその他の材料を含む衛生材を処理することにより、衛生材から上記その他の材料を分離するものである。衛生材は、不良品ないし廃棄物としての衛生材であることが好ましい。衛生材としては、例えば、紙おむつ、生理用ナプキン尿取りパッド等が挙げられる。本実施形態においては、衛生材が紙おむつ、上記その他の材料がプラスチックである場合を例にとって説明する。

0014

分離装置1は、細断部10(第1の細断部)、分離部20(第1の粗分離部)、細断部30(第2の細断部)、分離部40(第2の粗分離部)、及び細断部50(第3の細断部)を備えている。

0015

細断部10は、紙おむつを細断する。細断部10としては、例えば、破砕機又は粉砕機を用いることができる。細断部10には、スクリーンが設けられている。スクリーンの孔径は、例えば、50mm以上100mm以下である。

0016

図2図4を参照しつつ、分離部20の構造を説明する。図2及び図3は、分離部20を示す端面図である。分離部20は、細断部10によって細断された紙おむつから吸水性ポリマー及びフラッフパルプを分離する。この分離部20は、ドラム22(第1の筒状部)、叩打部材24(第1の叩打部材)及び回転軸26(第1の回転軸)を有している。

0017

ドラム22は、略円筒状をしており、叩打部材24及び回転軸26を包囲するように設けられている。ドラム22は、その中心軸周りに回転可能である。ドラム22の中心軸は、水平である。ドラム22には、細断部10によって細断された紙おむつが収容される。ドラム22の内径は、例えば、30cm以上50cm以下である。

0018

図4は、ドラム22を示す側面図である。ドラム22には、多数の孔22a(第1の孔)が形成されている。孔22aは、ドラム22の略全体にわたって形成されている。孔22aは、細断部10によって細断された紙おむつに含まれるプラスチックは通過させないが、吸水性ポリマー及びフラッフパルプは通過させる。孔22aの径は、例えば、10mm以上30mm以下である。

0019

ドラム22内には、叩打部材24が設けられている。叩打部材24は、細断部10によって細断された紙おむつを叩打する。具体的には、叩打部材24は、板状をしており、その板面で紙おむつを叩打する。

0020

回転軸26は、略円柱状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。回転軸26の中心軸は、水平である。当該中心軸に平行及び垂直な端面が、それぞれ図2及び図3に示されている。ただし、図3は、孔22aを含まない端面を示している。回転軸26の中心軸は、ドラム22の中心軸に一致する。すなわち、ドラム22と回転軸26とは、同一の中心軸を有している。ただし、回転軸26は、ドラム22とは独立して回転する。本実施形態においてドラム22と回転軸26とは、上記中心軸周りに、互いに反対方向に回転する。

0021

上述の叩打部材24は、回転軸26の周囲に取り付けられている。本実施形態においては、複数の叩打部材24が設けられている。図2からわかるように、叩打部材24は、回転軸26の中心軸に沿って複数箇所(本実施形態においては5箇所)に設けられている。また、図3からわかるように、各箇所において、複数(本実施形態においては8つ)の叩打部材24が回転軸26の周囲に放射状に取り付けられている。各叩打部材24は、その厚さ方向が上記中心軸と直交するように配置されている。回転軸26の外径は、例えば、15cm以上25cm以下である。また、ドラム22の内周面と叩打部材24の先端との間隔は、例えば、10mm以上30mm以下である。

0022

分離部20において、細断部10によって細断された紙おむつがドラム22に収容された状態で、ドラム22及び回転軸26を回転させると、回転軸26と共に回転する叩打部材24が紙おむつを繰り返し叩打する。すると、その打撃力等によりプラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が促される。プラスチックから解離した吸水性ポリマー及びフラッフパルプは、孔22aを通じてドラム22の外に排出される。これにより、紙おむつから吸水性ポリマーの一部及びフラッフパルプの一部が分離される。このように、分離部20は、細断部10によって細断された紙おむつが収容された状態でドラム22及び回転軸26を回転させながら、叩打部材24で紙おむつを叩打することにより、紙おむつから、孔22aを通過した吸水性ポリマー及びフラッフパルプを分離する。

0023

さらに、ドラム22の内周面上には、突条28(第1の突条)が設けられている。突条28は、ドラム22の中心軸方向に延在している。突条28は、図4からわかるように、ドラム22の中心軸方向の略全体にわたって延在している。また、突条28は、断面が略三角形である(図3参照)。突条28の高さ(ドラム22の径方向の長さ)は、例えば、5mm以上20mm以下である。突条28は、p本(p:3以上5以下の整数)設けられることが好ましい。p本の突条28は、ドラム22の内周面上に等間隔で配設されている。すなわち、ドラム22の中心軸に垂直な端面(図3に示す端面)において、1つの突条28と中心軸とを結んだ線分と、その隣の突条28と中心軸とを結んだ線分とのなす角度αは、360°/pに略等しい。本実施形態においては、p=4、α=90°である。

0024

細断部30は、分離部20によって吸水性ポリマーの一部及びフラッフパルプの一部が分離された紙おむつを細断する。細断部30としては、例えば、破砕機又は粉砕機を用いることができる。細断部30には、スクリーンが設けられている。スクリーンの孔径は、例えば、10mm以上50mm以下である。

0025

図5図7を参照しつつ、分離部40の構造を説明する。図5及び図6は、分離部40を示す端面図である。分離部40は、細断部30によって細断された紙おむつから吸水性ポリマー及びフラッフパルプを分離する。この分離部40は、ドラム42(第2の筒状部)、叩打部材44(第2の叩打部材)及び回転軸46(第2の回転軸)を有している。

0026

ドラム42は、略円筒状をしており、叩打部材44及び回転軸46を包囲するように設けられている。ドラム42は、その中心軸周りに回転可能である。ドラム42の中心軸は、水平である。ドラム42には、細断部30によって細断された紙おむつが収容される。ドラム42の内径は、例えば、30cm以上50cm以下である。

0027

図7は、ドラム42を示す側面図である。ドラム42には、多数の孔42a(第2の孔)が形成されている。孔42aは、ドラム42の略全体にわたって形成されている。孔42aは、細断部30によって細断された紙おむつに含まれるプラスチックは通過させないが、吸水性ポリマー及びフラッフパルプは通過させる。孔42aの平面視での面積は、孔22aの平面視での面積よりも小さい。孔42aの径は、例えば、5mm以上10mm以下である。

0028

ドラム42内には、叩打部材44が設けられている。叩打部材44は、細断部30によって細断された紙おむつを叩打する。具体的には、叩打部材44は、板状をしており、その板面で紙おむつを叩打する。

0029

回転軸46は、略円柱状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。回転軸46の中心軸は、水平である。当該中心軸に平行及び垂直な端面が、それぞれ図5及び図6に示されている。ただし、図6は、孔42aを含まない端面を示している。回転軸46の中心軸は、ドラム42の中心軸に一致する。すなわち、ドラム42と回転軸46とは、同一の中心軸を有している。ただし、回転軸46は、ドラム42とは独立して回転する。本実施形態においてドラム42と回転軸46とは、上記中心軸周りに、互いに反対方向に回転する。

0030

上述の叩打部材44は、回転軸46の周囲に取り付けられている。本実施形態においては、複数の叩打部材44が設けられている。図5からわかるように、叩打部材44は、回転軸46の中心軸に沿って複数箇所(本実施形態においては5箇所)に設けられている。また、図6からわかるように、各箇所において、複数(本実施形態においては8つ)の叩打部材44が回転軸46の周囲に放射状に取り付けられている。各叩打部材44は、その厚さ方向が上記中心軸と直交するように配置されている。回転軸46の外径は、例えば、15cm以上25cm以下である。また、ドラム42の内周面と叩打部材44の先端との間隔は、上述のドラム22の内周面と叩打部材24の先端との間隔よりも小さく、例えば5mm以上15mm以下である。

0031

分離部40において、細断部30によって細断された紙おむつがドラム42に収容された状態で、ドラム42及び回転軸46を回転させると、回転軸46と共に回転する叩打部材44が紙おむつを繰り返し叩打する。すると、その打撃力等によりプラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が促される。プラスチックから解離した吸水性ポリマー及びフラッフパルプは、孔42aを通じてドラム42の外に排出される。これにより、紙おむつから吸水性ポリマーの残り及びフラッフパルプの残りが分離される。このように、分離部40は、細断部30によって細断された紙おむつが収容された状態でドラム42及び回転軸46を回転させながら、叩打部材44で紙おむつを叩打することにより、紙おむつから、孔42aを通過した吸水性ポリマー及びフラッフパルプを分離する。

0032

さらに、ドラム42の内周面上には、突条48(第2の突条)が設けられている。突条48は、ドラム42の中心軸方向に延在している。突条48は、図7からわかるように、ドラム42の中心軸方向の略全体にわたって延在している。また、突条48は、断面が略三角形である(図6参照)。突条48の高さ(ドラム42の径方向の長さ)は、上述の突条28の高さよりも小さく、例えば3mm以上10mm以下である。突条48は、q本(q:3以上5以下の整数)設けられることが好ましい。q本の突条48は、ドラム42の内周面上に等間隔で配設されている。すなわち、ドラム42の中心軸に垂直な端面(図6に示す端面)において、1つの突条48と中心軸とを結んだ線分と、その隣の突条48と中心軸とを結んだ線分とのなす角度βは、360°/qに略等しい。本実施形態においては、q=4、β=90°である。

0033

細断部50は、分離部40によって吸水性ポリマーの残り及びフラッフパルプの残りが分離された紙おむつを細断する。細断部50としては、例えば、破砕機又は粉砕機を用いることができる。細断部50には、スクリーンが設けられている。スクリーンの孔径は、例えば、3mm以上10mm以下である。

0034

図1に戻って、分離装置1は、分離部60(第1の細分離部)、ポリマー分類部62(第1のポリマー分類部)、ポリマー粉砕部64(第1のポリマー粉砕部)、及びパルプ処理部66(第1のパルプ処理部)を更に備えている。

0035

分離部60は、分離部20によって紙おむつから分離された吸水性ポリマー及びフラッフパルプを互いに分離する。分離部60としては、例えば、吸水性ポリマーとフラッフパルプとの比重差又は粒度差を利用して両者を分離する分離機を用いることができる。

0036

ポリマー分類部62は、分離部60によって分離された吸水性ポリマーを粒度の違いによって複数のグループ分類する。これにより、吸水性ポリマーは、例えば、第1の粒度を有する第1グループ、第1の粒度よりも小さい第2の粒度を有する第2グループ、及び第2の粒度よりも小さい第3の粒度を有する第3グループに分類される。ポリマー分類部62としては、例えば篩機を用いることができる。ポリマー粉砕部64は、ポリマー分類部62によって最も粒度が小さいグループ(上述の例では第3グループ)に分類された吸水性ポリマーを粉砕する。

0037

パルプ処理部66は、吸水性ポリマーとフラッフパルプとの比重差を利用して、分離部60によって分離されたフラッフパルプから、当該フラッフパルプに付着している吸水性ポリマーを分離する。

0038

分離装置1は、分離部70(第2の細分離部)、ポリマー分類部72(第2のポリマー分類部)、ポリマー粉砕部74(第2のポリマー粉砕部)、パルプ処理部76(第2のパルプ処理部)、及びパルプ粉砕部78を更に備えている。

0039

分離部70は、分離部40によって紙おむつから分離された吸水性ポリマー及びフラッフパルプを互いに分離する。分離部70としては、例えば、吸水性ポリマーとフラッフパルプとの比重差又は粒度差を利用して両者を分離する分離機を用いることができる。

0040

ポリマー分類部72は、分離部70によって分離された吸水性ポリマーを粒度の違いによって複数のグループに分類する。ポリマー分類部72としては、例えば篩機を用いることができる。ポリマー粉砕部74は、ポリマー分類部72によって最も粒度が小さいグループに分類された吸水性ポリマーを粉砕する。ポリマー粉砕部74として、ポリマー粉砕部64と共通の粉砕機を用いてもよい。

0041

パルプ処理部76は、吸水性ポリマーとフラッフパルプとの比重差を利用して、分離部70によって分離されたフラッフパルプから、当該フラッフパルプに付着している吸水性ポリマーを分離する。パルプ粉砕部78は、パルプ処理部76によって吸水性ポリマーが分離されたフラッフパルプを粉砕する。

0042

続いて、分離装置1の動作を説明する。紙おむつは、まず、細断部10によって細断される。細断部10によって細断された紙おむつは、分離部20に移送される。移送には、例えば、ベルトコンベア又はスクリューコンベアを用いることができる。分離部20に移送された紙おむつは、回転するドラム22内に収容された状態で、叩打部材24によって叩打される。すると、叩打部材24の叩打による打撃力やドラム22の回転による遠心力等により、プラスチックから吸水性ポリマー及びフラッフパルプが解離する。プラスチックから解離した吸水性ポリマー及びフラッフパルプは、孔22aを通じてドラム22の外に排出される。これにより、紙おむつから、吸水性ポリマーの一部及びフラッフパルプの一部が分離される。

0043

分離部20による分離が行われた後の紙おむつは、細断部30に移送され、更に細断される。細断部30によって細断された紙おむつは、分離部40に移送される。分離部40に移送された紙おむつは、回転するドラム42内に収容された状態で、叩打部材44によって叩打される。すると、叩打部材44の叩打による打撃力やドラム42の回転による遠心力等により、プラスチックから吸水性ポリマー及びフラッフパルプが解離する。プラスチックから解離した吸水性ポリマー及びフラッフパルプは、孔42aを通じてドラム42の外に排出される。これにより、紙おむつから、吸水性ポリマーの残り及びフラッフパルプの残りが分離される。分離部40による分離が行われた後の紙おむつは、細断部50に移送され、更に細断される。これにより、主にプラスチックからなる粉砕材料が得られる。

0044

また、分離部20によって紙おむつから分離された、吸水性ポリマー及びフラッフパルプの混合物は、分離部60に移送される。分離部60に移送された混合物は、吸水性ポリマーとフラッフパルプとに分離される。なお、上記混合物にはプラスチックが含まれている場合があるが、その場合、混合物は、分離部60によって吸水性ポリマー、フラッフパルプ及びプラスチックに分離される。ここで分離されたプラスチックも、細断部30に移送される。

0045

分離部60によって分離された吸水性ポリマー及びフラッフパルプは、それぞれポリマー分類部62及びパルプ処理部66に移送される。ポリマー分類部62に移送された吸水性ポリマーは、粒度の違いによって複数のグループに分類される。そのうち最も粒度が小さいグループに分類された吸水性ポリマーは、ポリマー粉砕部64に移送され、更に細かく粉砕される。他方、パルプ処理部66に移送されたフラッフパルプからは、そこに付着している吸水性ポリマーが分離される。

0046

同様に、分離部40によって紙おむつから分離された、吸水性ポリマー及びフラッフパルプの混合物は、分離部70に移送される。分離部70に移送された混合物は、吸水性ポリマーとフラッフパルプとに分離される。なお、上記混合物にはプラスチックが含まれている場合があるが、その場合、混合物は、分離部70によって吸水性ポリマー、フラッフパルプ及びプラスチックに分離される。ここで分離されたプラスチックも、細断部50に移送される。

0047

分離部70によって分離された吸水性ポリマー及びフラッフパルプは、それぞれポリマー分類部72及びパルプ処理部76に移送される。ポリマー分類部72に移送された吸水性ポリマーは、粒度の違いによって複数のグループに分類される。そのうち最も粒度が小さいグループに分類された吸水性ポリマーは、ポリマー粉砕部74に移送され、更に細かく粉砕される。他方、パルプ処理部76に移送されたフラッフパルプからは、そこに付着している吸水性ポリマーが分離される。このフラッフパルプは、パルプ粉砕部78に移送され、更に細かく粉砕される。

0048

図8は、本発明による吸水処理材の一実施形態を示す模式図である。吸水処理材80は、液体を吸収する吸水処理材であり、芯部82(造粒物)及び被覆部84を備えている。吸水処理材80は、例えば、人や動物排泄物を吸収するトイレ敷材として用いることができる。

0049

芯部82は、粒状に成形されている。芯部82の形状としては、例えば、球、楕円体円柱が挙げられる。芯部82は、尿等の液体を吸水及び保水する機能を有する。芯部82の材料としては、上述の分離装置1を用いて紙おむつから得られた粉砕材料(すなわち、吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離されたプラスチック)が用いられている。本実施形態において芯部82は、当該粉砕材料のみから構成されている。

0050

被覆部84は、芯部82を覆っている。被覆部84は、芯部82の表面の全体を覆っていてもよいし、芯部82の表面の一部のみを覆っていてもよい。この被覆部84は、使用時に尿等の液体を吸収した吸水処理材80どうしを付着させて固まりにする機能を有する。被覆部84の材料(被覆材料)としては、吸水性ポリマー及び/又はフラッフパルプが用いられている。

0051

この吸水性ポリマーは、分離部20又は分離部40によって紙おむつから分離されたものである。詳細には、分離部20によって紙おむつから分離された後にポリマー粉砕部64によって粉砕された吸水性ポリマー、又は分離部40によって紙おむつから分離された後にポリマー粉砕部74によって粉砕された吸水性ポリマーである。また、上記フラッフパルプは、分離部40によって紙おむつから分離されたものである。詳細には、分離部40によって紙おむつから分離された後にパルプ粉砕部78によって粉砕されたフラッフパルプである。本実施形態において被覆部84は、これらの吸水性ポリマー及びフラッフパルプのみから構成されている。

0052

続いて、本発明による吸水処理材の製造方法の一実施形態として、吸水処理材80の製造方法の一例を説明する。この製造方法は、取得工程、造粒工程及び被覆工程を含んでいる。取得工程においては、分離装置1を用いて、細断部50によって細断された紙おむつからなる粉砕材料(主にプラスチックからなる粉砕材料)を取得する。

0053

造粒工程においては、取得工程において得られた粉砕材料を含む被造粒材料を造粒する。本実施形態において被造粒材料は、当該粉砕材料のみからなる。造粒には、例えば押出造粒機を用いることができる。このとき、必要に応じて、造粒前の被造粒材料に対する加水が行われる。これにより、芯部82が形成される。

0054

被覆工程においては、造粒工程において形成された芯部82の表面に被覆材料を付着させる。本実施形態において被覆材料は、上述のとおり、紙おむつから分離された吸水性ポリマー及びフラッフパルプのみからなる。被覆材料の付着は、例えば、コーティング装置を用いた散布又は噴霧により行うことができる。これにより、被覆部84が形成される。

0055

その後、所定の寸法の篩目を有する篩に、前工程で製造された吸水処理材を通過させる。これにより、所定の規格を満たす吸水処理材のみが抽出される。さらに、前工程で抽出された吸水処理材を乾燥機で乾燥させる。乾燥により、芯部82の含水率を適宜調整する。以上により、吸水処理材80が得られる。

0056

本実施形態の効果を説明する。本実施形態においては、細断部10による細断及び分離部20による分離の後に、細断部30及び細断部50による細断、並びに分離部40による分離が行われる。このため、細断及び分離を1回ずつしか行わない場合に比して、分離効率が向上する。さらに、分離部20及び分離部40においては、それぞれ叩打部材24及び叩打部材44による叩打が行われる。これにより、分離部20,40において吸水性ポリマー及びフラッフパルプが分離されやすくなるため、分離効率が向上する。

0057

このように分離効率に優れた分離装置1は、本実施形態のように処理対象物が紙おむつ等の衛生材である場合に、特に有用である。かかる衛生材においては、シート状のプラスチックに粒子状の吸水性ポリマーや綿状のフラッフパルプが付着しているという構造上、吸水性ポリマー及びフラッフパルプを分離しにくく、従来の分離装置では充分な分離効率が得られなかったからである。

0058

分離部20に関し、叩打部材24は、板状をしており、その板面で紙おむつを叩打するように構成されている。このように叩打部材24の板面で叩打することにより、紙おむつに対して強い打撃力を与えることができる。また、かかる構成により、処理対象物である紙おむつが叩打部材24に絡みつきにくくなるという利点も得られる。これに対し、叩打部材が板状ではなく棒状である場合、処理対象物が叩打部材に絡みついてしまうという問題がある。

0059

叩打部材24は、回転軸26の周囲に取り付けられている。かかる構成により、回転軸26と共に叩打部材24を回転させることができる。これにより、叩打部材24による紙おむつの叩打を効率良く行うことができる。

0060

分離部20には、回転軸26の周囲に放射状に取り付けられた複数の叩打部材24が設けられている。これにより、回転軸26が1回転する間に複数の叩打部材24によって紙おむつが叩打されるため、叩打部材24による紙おむつの叩打を一層効率良く行うことができる。

0061

分離部20には、叩打部材24及び回転軸26を包囲するようにドラム22が設けられている。このため、叩打部材24によって叩打された紙おむつの一部は、ドラム22の内周面に擦りつけられることになる。これにより、分離部20においては、叩打部材24によって叩打される際に紙おむつに働く打撃力に加え、ドラム22の内周面に擦りつけられる際に紙おむつに働く摩擦力もまた、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離に寄与する。また、紙おむつの一部は、叩打部材24によって叩き飛ばされて、ドラム22の内周面等に衝突する。この際に紙おむつに働く衝撃力も、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離に寄与する。

0062

ドラム22と回転軸26とは、同一の中心軸周りに、互いに反対方向に回転するように構成されている。これにより、紙おむつがドラム22の内周面から受ける力が増大するため、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が一層促される。ただし、ドラム22の回転方向は、回転軸26の回転方向と同じであってもよい。その場合、回転軸26の回転速度は、ドラム22の回転速度よりも大きいことが好ましい。

0063

ドラム22には、突条28が設けられている。突条28が設けられていない場合、重力の影響により、紙おむつはドラム22の下部に集まりがちになる。これに対し、本実施形態においては、ドラム22内の紙おむつは、突条28により掬い上げられることにより、ドラム22の上部に達し易くなる。かかる掬い上げ作用により、紙おむつは、ドラム22の内周面の広範囲に行き渡るようになるため、分離部20による分離が促進される。また、紙おむつがドラム22の上部から落下する際の衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が促される。さらに、突条28が設けられていることにより、叩打部材24によって叩打された紙おむつは、突条28に引っ掛かった状態で、ドラム22の内周面に擦りつけられる場合がある。その場合、力が逃げにくくなるため、紙おむつが受ける摩擦力が増大し、それによりプラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が一層促される。

0064

分離部40に関し、叩打部材44は、板状をしており、その板面で紙おむつを叩打するように構成されている。このように叩打部材44の板面で叩打することにより、紙おむつに対して強い打撃力を与えることができる。また、かかる構成により、処理対象物である紙おむつが叩打部材44に絡みつきにくくなるという利点も得られる。

0065

叩打部材44は、回転軸46の周囲に取り付けられている。かかる構成により、回転軸46と共に叩打部材44を回転させることができる。これにより、叩打部材44による紙おむつの叩打を効率良く行うことができる。

0066

分離部40には、回転軸46の周囲に放射状に取り付けられた複数の叩打部材44が設けられている。これにより、回転軸46が1回転する間に複数の叩打部材44によって紙おむつが叩打されるため、叩打部材44による紙おむつの叩打を一層効率良く行うことができる。

0067

分離部40には、叩打部材44及び回転軸46を包囲するようにドラム42が設けられている。このため、叩打部材44によって叩打された紙おむつの一部は、ドラム42の内周面に擦りつけられることになる。これにより、分離部40においては、叩打部材44によって叩打される際に紙おむつに働く打撃力に加え、ドラム42の内周面に擦りつけられる際に紙おむつに働く摩擦力もまた、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離に寄与する。また、紙おむつの一部は、叩打部材44によって叩き飛ばされて、ドラム42の内周面等に衝突する。この際に紙おむつに働く衝撃力も、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離に寄与する。

0068

ドラム42と回転軸46とは、同一の中心軸周りに、互いに反対方向に回転するように構成されている。これにより、紙おむつがドラム42の内周面から受ける力が増大するため、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が一層促される。ただし、ドラム42の回転方向は、回転軸46の回転方向と同じであってもよい。その場合、回転軸46の回転速度は、ドラム42の回転速度よりも大きいことが好ましい。

0069

ドラム42の内周面と叩打部材44の先端との間隔は、ドラム22の内周面と叩打部材24の先端との間隔よりも小さい。すなわち、比較的大きな紙おむつ片を処理する分離部20においてはドラム22と叩打部材24との間隔が比較的大きく、比較的小さな紙おむつ片を処理する分離部40においてはドラム42と叩打部材44との間隔が比較的小さい。このように処理対象物である紙おむつの大きさに応じて上記間隔を設定することにより、何れの分離部20,40においても、紙おむつに対して適度な摩擦力を与えることができる。ただし、ドラム42の内周面と叩打部材44の先端との間隔をドラム22の内周面と叩打部材24の先端との間隔よりも小さくすることは、必須でない。

0070

ドラム42には、突条48が設けられている。突条48が設けられていない場合、重力の影響により、紙おむつはドラム42の下部に集まりがちになる。これに対し、本実施形態においては、ドラム42内の紙おむつは、突条48により掬い上げられることにより、ドラム42の上部に達し易くなる。かかる掬い上げ作用により、紙おむつは、ドラム42の内周面の広範囲に行き渡るようになるため、分離部40による分離が促進される。また、紙おむつがドラム42の上部から落下する際の衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が促される。さらに、突条48が設けられていることにより、叩打部材44によって叩打された紙おむつは、突条48に引っ掛かった状態で、ドラム42の内周面に擦りつけられる場合がある。その場合、力が逃げにくくなるため、紙おむつが受ける摩擦力が増大し、それによりプラスチックからの吸水性ポリマー及びフラッフパルプの解離が一層促される。

0071

突条48の高さは、突条28の高さよりも小さい。すなわち、比較的大きな紙おむつ片を処理する分離部20においては突条28の高さが比較的大きく、比較的小さな紙おむつ片を処理する分離部40においては突条48の高さが比較的小さい。このように処理対象物である紙おむつの大きさに応じて突条の高さを設定することにより、何れの分離部20,40においても、突条による紙おむつの掬い上げ作用を充分に発揮させることができる。ただし、突条48の高さを突条28の高さよりも小さくすることは、必須でない。

0072

吸水処理材80においては、芯部82の材料として、取得工程において得られた、主にプラスチックからなる粉砕材料が用いられている。これにより、紙おむつの不良品ないし廃棄物を有効活用し、材料調達コストを削減することができる。特に本実施形態においては、被造粒材料が上記粉砕材料のみからなる。これにより、1種類の衛生材を分級して得られる材料のみを用いて芯部82を形成することができる。このことは、材料調達コストの一層の削減に資する。

0073

また、取得工程においては上述のとおり分離効率に優れた分離装置1を用いているため、芯部82に混入する不純物(紙おむつから分離しきれなかった吸水性ポリマー及びフラッフパルプ)の割合を小さく抑えることができる。

0074

被覆部84の材料として、分離部20又は分離部40によって紙おむつから分離された吸水性ポリマー、及び/又は分離部40によって紙おむつから分離されたフラッフパルプが用いられている。これにより、紙おむつの不良品ないし廃棄物を有効活用し、材料調達コストを削減することができる。特に本実施形態においては、被覆材料が上記吸水性ポリマー及び上記フラッフパルプのみからなる。これにより、1種類の衛生材を分級して得られる材料のみを用いて吸水処理材80全体を形成することができる。このことは、材料調達コストの一層の削減に資する。

0075

本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、複数の叩打部材24が全て同じ長さを有する場合を例示した。しかし、複数の叩打部材24のうち少なくとも2つは、互いに異なる長さを有していてもよい。例えば、図9に示すように、複数の叩打部材24は、比較的長い叩打部材242と、比較的短い叩打部材244とを含んでいてもよい。本例においては、回転軸26の中心軸に沿った各箇所において、叩打部材242と叩打部材244とが交互に配置されている。

0076

図10及び図11を参照しつつ、かかる構成の利点を説明する。複数の叩打部材24が全て同じ長さを有する場合、図10に示すように、叩打部材24の風圧等により、処理対象物(衛生材)は、ドラム22の内周面近傍の狭い領域R1に偏在しがちになる。これに対し、複数の叩打部材24が異なる長さを有する場合、図11に示すように、処理対象物は、回転軸26の径方向の内側に入り込みやすくなるため、より広い領域R2に分散するようになる。そのため、叩打部材24による叩打をより効率的に行うことができる。すなわち、回転軸26が1回転する間に、より多くの処理対象物を叩打することができる。

0077

さらに、この場合、回転軸26の径方向の複数の位置において、叩打部材24の先端部で処理対象物を叩打することができる。つまり、径方向の比較的外側においては叩打部材242の先端部で、径方向の比較的内側においては叩打部材244の先端部で、それぞれ処理対象物を叩打することができる。このように叩打部材24の先端部で叩打される場合、処理対象物は、当該先端部の角に衝突することになる。したがって、叩打部材24の先端部で叩打することは、処理対象物に強い衝撃を与える上で有利である。同様に、図12に示すように、複数の叩打部材44は、比較的長い叩打部材442と、比較的短い叩打部材444とを含んでいてもよい。

0078

また、複数の叩打部材24は、相異なる長さを有する3種類の叩打部材を含んでいてもよい。例えば、図13に示すように、複数の叩打部材24は、上述の叩打部材242,244に加えて、叩打部材244よりも更に短い叩打部材246を含んでいてもよい。本例においては、回転軸26の中心軸に沿った各箇所において、叩打部材242、叩打部材244及び叩打部材246がこの順に繰り返し配置されている。なお、同図において、回転軸26は、左回り反時計回り)に回転する。同様に、図14に示すように、複数の叩打部材44は、叩打部材442、叩打部材442よりも短い叩打部材444、及び叩打部材444よりも短い叩打部材446を含んでいてもよい。

0079

上記実施形態において、叩打部材24の板面には、図15に示すように、開口部24a(第1の開口部)が形成されていてもよい。本例においては、複数の開口部24aが形成されている。これらの開口部24aは、叩打部材24が回転する際の空気抵抗を低減させるために設けられている。すなわち、叩打部材24が回転する際、開口部24aを通じて空気が逃げるため、叩打部材24が受ける空気抵抗を低減させることができる。これにより、分離部20の消費電力を削減できるとともに、処理対象物が叩打部材24から受ける風圧を小さく抑えることができる。かかる風圧が大きいと、叩打する前に処理対象物が叩打部材24の板面から遠ざかってしまうため、叩打部材24の打撃力を弱める要因となる。したがって、上記風圧を小さく抑えることは、処理対象物に対して強い打撃力を与える上で好ましい。なお、叩打部材24の略全体又は一部を網状にすることにより、開口部24aを形成してもよい。その場合、叩打部材24の網目が開口部24aに相当する。叩打部材44の板面にも、図16に示すように、同様の開口部44a(第2の開口部)が形成されていてもよい。

0080

上記実施形態において、叩打部材24の板面は、図17に示すように、凹凸面になっていてもよい。すなわち、叩打部材24の板面(処理対象物を叩打する面)には、凹凸部24b(第1の凹凸部)が形成されている。図中に矢印で示すように、叩打部材24及び回転軸26は、左回り(反時計回り)に回転する。かかる凹凸面で叩打することにより、平坦面で叩打する場合よりも強い衝撃を処理対象物に与えることができる。叩打部材44の板面にも、図18に示すように、同様の凹凸部44b(第2の凹凸部)が形成されていてもよい。

0081

上記実施形態においては、芯部82及び被覆部84からなる複層構造の吸水処理材80を例示した。しかし、被覆部84を設けることは必須でない。すなわち、吸水処理材80は、芯部82のみからなる単層構造であってもよい。

0082

1分離装置
10細断部(第1の細断部)
20 分離部(第1の粗分離部)
22ドラム(第1の筒状部)
22a 孔(第1の孔)
24叩打部材(第1の叩打部材)
24a 開口部(第1の開口部)
24b凹凸部(第1の凹凸部)
26回転軸(第1の回転軸)
28突条(第1の突条)
30 細断部(第2の細断部)
40 分離部(第2の粗分離部)
42 ドラム(第2の筒状部)
42a 孔(第2の孔)
44 叩打部材(第2の叩打部材)
44a 開口部(第2の開口部)
44b 凹凸部(第2の凹凸部)
46 回転軸(第2の回転軸)
48 突条(第2の突条)
50 細断部(第3の細断部)
60 分離部(第1の細分離部)
62ポリマー分類部(第1のポリマー分類部)
64ポリマー粉砕部(第1のポリマー粉砕部)
66パルプ処理部(第1のパルプ処理部)
70 分離部(第2の細分離部)
72 ポリマー分類部(第2のポリマー分類部)
74 ポリマー粉砕部(第2のポリマー粉砕部)
76 パルプ処理部(第2のパルプ処理部)
78パルプ粉砕部
80吸水処理材
82 芯部(造粒物)
84被覆部

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