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技術 解析支援システム及び解析支援方法

出願人 株式会社日立製作所
発明者 米川輝横張孝志
出願日 2015年8月25日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2017-536106
公開日 2018年3月1日 (1年7ヶ月経過) 公開番号 WO2017-033277
状態 特許登録済
技術分野 CAD
主要キーワード 簡略形状 円柱物 推奨サイズ 解析形状 円筒物体 形状類似度 三次元要素 外表面形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (18)

課題・解決手段

ユーザの熟練度に依ることなく、解析対象を過去の解析事例に基づき容易に部分形状に分割可能とする解析支援システム及び解析支援方法を提供する。 解析支援システム1は、複数の電子端末装置3a〜3dとネットワーク4を介して接続される解析支援装置2を有する。解析支援装置2は、過去の解析事例を複数蓄積する事例データベース21と、事例データベース21を検索する事例検索部26を備え、事例検索部26は、事例データベース26を検索し、電子端末装置から受信される解析対象に類似する過去の解析事例を抽出し、抽出された過去の解析事例における、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムを電子端末装置の表示部34に表示する。

概要

背景

通常の解析処理は、CADにより形状モデルを生成し、複数の部分形状から構成されるメッシュすなわち解析モデルメッシュモデル)に変換・分割し、解析解を求める解析プログラムを実行することで実現している。ユーザが未熟練者或いは、例え、熟練者であっても初めて解析を行う形状の場合、如何にメッシュを設定するか困難となる。そこで、類似の事例を検索提示する方法として、例えば、特許文献1が提案されている。
特許文献1には、検索時に、ユーザによりキーワードにて入力される、等分布荷重集中荷重等の荷重条件、及び、辺支持と辺固定等の拘束条件に加え、解析事例データベースに格納される「関連度」に基づき、関連性の高い過去の解析事例を連鎖的に表示する構成が開示されている。上記解析事例データベースに格納される「関連度」は、解析事例データベースへの事例登録時に、ユーザにより任意に設定される値である。

概要

ユーザの熟練度に依ることなく、解析対象を過去の解析事例に基づき容易に部分形状に分割可能とする解析支援システム及び解析支援方法を提供する。 解析支援システム1は、複数の電子端末装置3a〜3dとネットワーク4を介して接続される解析支援装置2を有する。解析支援装置2は、過去の解析事例を複数蓄積する事例データベース21と、事例データベース21を検索する事例検索部26を備え、事例検索部26は、事例データベース26を検索し、電子端末装置から受信される解析対象に類似する過去の解析事例を抽出し、抽出された過去の解析事例における、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムを電子端末装置の表示部34に表示する。

目的

本発明は、ユーザの熟練度に依ることなく、解析対象を過去の解析事例に基づき容易に部分形状に分割可能とする解析支援システム及び解析支援方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

少なくとも1つ以上の電子端末装置ネットワークを介して接続される解析支援装置を有する解析支援システムであって、前記解析支援装置は、過去の解析事例を複数蓄積する事例データベースと、前記事例データベース検索する事例検索部を備え、前記事例検索部は、前記事例データベースを検索し、前記電子端末装置から前記ネットワークを介して受信される解析対象に類似する過去の解析事例を抽出し、前記抽出された過去の解析事例における、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムを前記電子端末装置の表示部に表示することを特徴とする解析支援システム。

請求項2

請求項1に記載の解析支援システムにおいて、前記事例データベースは、少なくとも、解析対象の名称、解析対象の形状パラメータ、解析モデルを構成する部分形状数及び解析時間を紐付けて過去の解析事例毎に格納し、前記解析支援装置は、更に、前記ネットワークを介して受信された解析対象の体積及び/又は表面積を含む形状パラメータを算出する解析対象形状パラメータ算出部を備え、前記事例検索部は、前記解析対象形状パラメータ算出部により得られた形状パラメータに基づき前記事例データベースを検索することを特徴とする解析支援システム。

請求項3

請求項2に記載の解析支援システムにおいて、前記解析モデルは複数の部分形状より構成され、前記部分形状は四面体要素である三角錐又は五面体要素である三角柱を含む三次元要素であることを特徴とする解析支援システム。

請求項4

請求項3に記載の解析支援システムにおいて、前記形状類似度は、前記ネットワークを介して受信された解析対象の体積及び/又は表面積を含む形状パラメータと、前記解析対象を複数の部分形状に分割後の解析モデルの体積及び/又は表面積を含む形状パラメータとの類似度であることを特徴とする解析支援システム。

請求項5

請求項4に記載の解析支援システムにおいて、前記電子端末装置の表示部は、少なくとも、部分形状の種別、部分形状のサイズ、形状類似度及び解析時間のうち何れか1つを検索条件として指定可能な第1表示領域と、前記解析対象を表示する第2表示領域を有することを特徴とする解析支援システム。

請求項6

請求項5に記載の解析支援システムにおいて、前記解析支援装置は、更に、分析部を備え、前記事例検索部は、前記第1表示領域にて前記部分形状の種別及び前記部分形状のサイズ並びに前記解析時間が検索条件として指定された場合、当該検索条件を満たす過去の解析事例を前記事例データベースより抽出し、前記分析部は、前記事例検索部により抽出された前記検索条件を満たす過去の解析事例に対し、前記指定された解析時間及び部分形状サイズ毎に対応する過去の解析事例数集計し、前記解析時間と部分形状サイズの組み合わせのヒストグラムを生成することを特徴とする解析支援システム。

請求項7

請求項5に記載の解析支援システムにおいて、前記解析支援装置は、更に、分析部を備え、前記事例検索部は、前記第1表示領域にて前記部分形状の種別及び前記形状類似度並びに前記解析時間が検索条件として指定された場合、当該検索条件を満たす過去の解析事例を前記事例データベースより抽出し、前記分析部は、前記事例検索部により抽出された前記検索条件を満たす過去の解析事例に対し、前記指定された解析時間及び形状類似度毎に対応する過去の解析事例数を集計し、前記解析時間と形状類似度の組み合わせのヒストグラムを生成することを特徴とする解析支援システム。

請求項8

請求項6に記載の解析支援システムにおいて、前記電子端末装置の表示部は、前記分析部により生成された前記解析時間と部分形状サイズの組み合わせのヒストグラムを表示する第3表示領域を有し、前記第3表示領域に表示される複数のヒストグラムのうち、所望のヒストグラムを選択可能とすることを特徴とする解析支援システム。

請求項9

請求項7に記載の解析支援システムにおいて、前記電子端末装置の表示部は、前記分析部により生成された前記解析時間と形状類似度の組み合わせのヒストグラムを表示する第3表示領域を有し、前記第3表示領域に表示される複数のヒストグラムのうち、所望のヒストグラムを選択可能とすることを特徴とする解析支援システム。

請求項10

少なくとも1つ以上の電子端末装置からネットワークを介して解析対象を解析支援装置に受信する解析対象入力工程と、前記受信された解析対象に類似する過去の解析事例を、複数の過去の解析事例を蓄積する事例データベースを検索し抽出する事例検索工程と、前記抽出された過去の解析事例における、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は、解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを前記解析支援装置が生成する工程と、前記生成された、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを、前記電子端末装置の表示部に表示する工程と、を有することを特徴とする解析支援方法

請求項11

請求項10に記載の解析支援方法において、前記事例データベースは、少なくとも、解析対象の名称、解析対象の形状パラメータ、解析モデルを構成する部分形状数及び解析時間を紐付けて過去の解析事例毎に格納し、前記ネットワークを介して受信された解析対象の体積及び/又は表面積を含む形状パラメータを算出する解析対象形状パラメータ算出工程を備え、前記事例検索工程は、前記算出された形状パラメータに基づき前記事例データベースを検索することを特徴とする解析支援方法。

請求項12

請求項11に記載の解析支援方法において、前記解析モデルは複数の部分形状から構成され、前記部分形状は四面体要素である三角錐又は五面体要素である三角柱を含む三次元要素であることを特徴とする解析支援方法。

請求項13

請求項12に記載の解析支援方法において、前記形状類似度は、前記ネットワークを介して受信された解析対象の体積及び/又は表面積を含む形状パラメータと、前記解析対象を複数の部分形状に分割後の解析モデルの体積及び/又は表面積を含む形状パラメータとの類似度であることを特徴とする解析支援方法。

請求項14

請求項13に記載の解析支援方法において、前記電子端末装置の表示部に、少なくとも、部分形状の種別、部分形状のサイズ、形状類似度及び解析時間のうち何れか1つを検索条件として指定可能な第1表示領域と、前記解析対象を表示する第2表示領域とを表示する工程を備えることを特徴とする解析支援方法。

請求項15

請求項14に記載の解析支援方法において、前記事例検索工程は、前記第1表示領域にて前記部分形状の種別及び前記部分形状のサイズ並びに前記解析時間が検索条件として指定された場合、当該検索条件を満たす過去の解析事例を前記事例データベースより抽出し、前記解析支援装置がヒストグラムを生成する工程は、前記抽出された前記検索条件を満たす過去の解析事例に対し、前記指定された解析時間及び部分形状サイズ毎に対応する過去の解析事例数を集計し、前記解析時間と部分形状サイズの組み合わせのヒストグラムを生成することを特徴とする解析支援方法。

請求項16

請求項14に記載の解析支援方法において、前記事例検索工程は、前記第1表示領域にて前記部分形状の種別及び前記形状類似度並びに前記解析時間が検索条件として指定された場合、当該検索条件を満たす過去の解析事例を前記事例データベースより抽出し、前記解析支援装置がヒストグラムを生成する工程は、前記抽出された前記検索条件を満たす過去の解析事例に対し、前記指定された解析時間及び形状類似度毎に対応する過去の解析事例数を集計し、前記解析時間と形状類似度の組み合わせのヒストグラムを生成することを特徴とする解析支援方法。

技術分野

0001

本発明は、CADを用いた解析支援システム係り、特に、解析対象解析処理におけるユーザの労力軽減或いは操作性を向上し得る解析支援システム及び解析支援方法に関する。

背景技術

0002

通常の解析処理は、CADにより形状モデルを生成し、複数の部分形状から構成されるメッシュすなわち解析モデルメッシュモデル)に変換・分割し、解析解を求める解析プログラムを実行することで実現している。ユーザが未熟練者或いは、例え、熟練者であっても初めて解析を行う形状の場合、如何にメッシュを設定するか困難となる。そこで、類似の事例を検索提示する方法として、例えば、特許文献1が提案されている。
特許文献1には、検索時に、ユーザによりキーワードにて入力される、等分布荷重集中荷重等の荷重条件、及び、辺支持と辺固定等の拘束条件に加え、解析事例データベースに格納される「関連度」に基づき、関連性の高い過去の解析事例を連鎖的に表示する構成が開示されている。上記解析事例データベースに格納される「関連度」は、解析事例データベースへの事例登録時に、ユーザにより任意に設定される値である。

先行技術

0003

特開2011−227650号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら特許文献1では、「関連度」はユーザの主観、すなわちユーザに依存する構成であるため、共用される解析事例データベースにおいて、解析事例毎に付与される「関連度」にばらつきが生じ、検索結果の信頼性の低下を招く恐れがある。

0005

そこで、本発明は、ユーザの熟練度に依ることなく、解析対象を過去の解析事例に基づき容易に部分形状に分割可能とする解析支援システム及び解析支援方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため、本発明の解析支援システムは、少なくとも1つ以上の電子端末装置ネットワークを介して接続される解析支援装置を有する解析支援システムであって、前記解析支援装置は、過去の解析事例を複数蓄積する事例データベースと、前記事例データベースを検索する事例検索部を備え、前記事例検索部は、前記事例データベースを検索し、前記電子端末装置から前記ネットワークを介して受信される解析対象に類似する過去の解析事例を抽出し、前記抽出された過去の解析事例における、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムを前記電子端末装置の表示部に表示することを特徴とする。

0007

また本発明の解析支援方法は、少なくとも1つ以上の電子端末装置からネットワークを介して解析対象を解析支援装置に受信する解析対象入力工程と、前記受信された解析対象に類似する過去の解析事例を、複数の過去の解析事例を蓄積する事例データベースを検索し抽出する事例検索工程と、前記抽出された過去の解析事例における、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は、解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを前記解析支援装置が生成する工程と、前記生成された、解析時間と部分形状サイズの組み合わせ、及び/又は、解析時間と解析モデル化時の形状類似度の組み合わせのヒストグラムを、前記電子端末装置の表示部に表示する工程と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0008

本発明によれば、ユーザの熟練度に依ることなく、解析対象を過去の解析事例に基づき容易に部分形状に分割可能とする解析支援システム及び解析支援方法を提供することができる。

0009

上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の一実施形態に係る解析支援システムの全体概略構成図である。
図1に示す解析支援装置の全体概略構成図である。
図1に示す電子端末装置の全体概略構成図である。
解析対象の形状及び部分形状に分割後の解析モデルの一例を示す図である。
図1に示す電子端末装置の画面表示例を示す図である。
図1に示す電子端末装置の画面表示例であって、検索結果の表示例を示す図である。
本発明の一実施例に係る実施例1の解析支援システムによる処理工程を示すフローチャートである。
図2に示す解析支援装置を構成する事例検索部及び分析部の処理工程を示すフローチャートである。
実施例1の電子端末装置の画面表示例であって、検索条件が入力された状態を示す図である。
実施例1の電子端末装置の表示画面例であって、検索結果の表示例を示す図である。
実施例1の電子端末装置の表示画面例であって、検索結果中の所望のヒストグラムが選択された状態を示す図である。
実施例1の電子端末装置の表示画面例であって、選択されたヒストグラムに基づき得られた部分形状サイズが表示された状態を示す図である。
本発明の他の実施例に係る実施例2の解析支援システムによる処理工程を示すフローチャートである。
図2に示す解析支援装置を構成する事例検索部及び分析部の処理工程を示すフローチャートである。
実施例2の電子端末装置の表示画面例であって、検索結果の表示例を示す図である。
実施例2の電子端末装置の表示画面例であって、検索結果中の所望のヒストグラムが選択された状態を示す図である。
実施例2の電子端末装置の表示画面例であって、選択されたヒストグラムに基づき得られた部分形状サイズが表示された状態を示す図である。

0011

本明細書において、「解析対象」とは、例えば、3次元形状である円柱物体、円錐物体円筒物体、或いは、三角錐物体等を示し、複数の部分形状に分割される対象であり、「部分形状」に分割後の複数の「部分形状」により解析モデルが構成され、解析モデルはメッシュモデルと称される場合もある。なお、以下、本明細書では、解析対象の一例として、簡略形状である、立方体及び円柱物体を示すが、実際には、「解析対象」として、例えば、プラント内の複雑な配管網、或いは、内燃機関を構成する各部品等、複雑な形状が解析の対象となることが多い。
解析領域」とは、解析すべき対象領域であって、複数の「解析対象」から構成される場合、或いは1つの「解析対象」全体、又は「解析対象」中の任意の一部領域の場合も含まれる。解析処理として、例えば、熱の分散解析或いは応力解析等が実行される。
また、本明細書において「部分形状」とは、メッシュモデル(解析モデル)化した際の1つのメッシュ又は複数のメッシュである。

0012

図1に、本発明の一実施形態に係る解析支援システムの全体概略構成図を示す。解析支援システム1は、サーバ等により実現される解析支援装置2、パーソナルコンピュータ等により実現される複数の電子端末装置3a〜3d、及びこれらを相互に通信可能とするネットワーク4より構成される。なお、図1に示すように、電子端末装置3cは、後述する通信I/Fにより、スイッチ6及びルータ5を介してネットワーク4に接続される。また、同様に、電子端末装置3dは、通信I/Fによりスイッチ6及びルータ5を介してネットワーク4に接続されている。
図2に、図1に示す解析支援装置の全体概略構成図を示す。図2に示すように、解析支援装置2は、過去の複数の解析事例を蓄積する事例データベース21、ネットワーク4を介して各電子端末装置との通信を可能とする通信I/F22、解析対象入力部23、入力された解析対象の形状パラメータを算出する解析対象形状パラメータ算出部24、検索条件設定部25、事例検索部26、分析部27、及び分布出力/選択受付部28を有し、これらは内部バス29にて相互に接続されている。
解析対象入力部23、解析対象形状パラメータ算出部24、検索条件設定部25、事例検索部26、分析部27、及び分布出力/選択受付部28は、例えば、CPU等のプロセッサプログラムを格納するROM、ROMより読み出されたプログラムをプロセッサが実行する過程のデータ等を一時的に格納するRAM等の記憶装置にて実現される。

0013

事例データベース21は、過去の解析事例を、例えば、「解析対象名称」、「形状パラメータ」、「解析時間」、「形状類似度」、「メッシュデータ」、「解析モデルを構成する部分形状数」、「図面」、「解析対象に含まれる部分形状種別」、「解析領域に含まれる解析対象数」、「解析処理内容」、及び「解析実施者」等を紐付けて過去の解析事例毎に格納する。
ここで、「解析対象名称」とは、例えば、電動機又は発電機を構成するシャフト回転軸)、プラント給水配管排水配管、或いは、内燃機関のピストンシリンダ等である。また、「形状パラメータ」とは、解析対象の体積面積表面積フラクタル次元分割数)、解析対象の部位、解析領域のサイズ、部分形状サイズ及びアスペクト比等である。「形状類似度」とは、詳細後述する、解析対象と当該解析対象を複数の部分形状に分割後の解析モデルとの類似度、すなわち、解析対象と解析モデル化時の解析モデルとの類似度である。「解析実施者」とは、例えば、担当者名、当該担当者が所属する部署名等が含まれる。

0014

解析対象入力部23は、電子端末装置3a〜3dから入力される、例えば、CADデータに含まれる解析対象を、ネットワーク4、通信I/F22、及び内部バス29を介して取り込む。取り込まれるCADデータに含まれる解析対象には、少なくとも、解析対象名称、解析対象の形状、解析対象のサイズ、及び解析領域が含まれる。解析対象形状パラメータ算出部24は、内部バス29を介して解析対象入力部23より解析対象を取得し、当該解析対象の上述した形状パラメータを算出する。検索条件設定部25は、ユーザにより電子端末装置(3a〜3d)を用いて入力される検索条件を、ネットワーク4、通信I/F22、及び内部バス29を介して取得する。なお、詳細後述する電子端末装置(3a〜3d)の表示画面上に表示される検索条件入力画面は、予め検索条件設定部25より、ネットワーク4を介して各電子端末装置(3a〜3d)へ、例えば、プロセスマグレーション等により検索条件入力画面の表示プログラムを送信しても良く、また、各電子端末装置(3a〜3d)が、検索条件入力画面の表示プログラムをプレインストールする形態としても良い。

0015

事例検索部26は、事例データベース21を参照し、解析対象パラメータ算出部24により算出された解析対象の形状パラメータ、及び、検索条件設定部25により設定された検索条件に対応する過去の事例を事例データベース21より抽出する。分析部27は、事例検索部26により抽出された複数の過去事例を、例えば、解析対象を複数の部分形状に分割し解析モデル化する際の、部分形状サイズ毎に集計カウント)し、部分形状サイズと事例数との関係を求める。なお、これに限らず、例えば、事例検索部26が、事例データベース21を参照し、部分形状サイズ毎の過去の事例を抽出しつつ、その都度、部分形状サイズ毎に事例数を集計(カウント)する構成としても良い。この場合、事例データベース21の参照、過去事例抽出、及び部分形状サイズ毎の事例数の集計(カウント)を実行するよう1つのプログラムに組み込めば良い。
分布出力/選択受付部28は、分析部27より得られた上記部分形状サイズと事例数との関係を、ヒストグラム(分布)として、通信I/F22及びネットワーク4を介して対応する電子端末装置(3a〜3dのうちの何れか)、すなわち、解析支援装置2へCADデータに含まれる解析対象を送信してきた電子端末装置へ出力する。なお、電子端末装置による表示された複数のヒストグラムの中から所望のヒストグラムの選択及び、選択されたヒストグラムの分布出力/選択受付部28による取得については、後述する。

0016

図3に、図1に示す電子端末装置の全体概略構成図を示す。図3では電子端末装置3a〜3dのうち、電子端末装置3aのみを示すが、他の電子端末装置3b〜3dも同様である。図3に示すように、電子端末装置3aは、外部記憶用I/F31、通信I/F32、キーボードまたはマウス等の入力部33、LCDまたは有機ELディスプレイ等の表示部34、演算部35、ファイルアクセス部36、記憶部37、及びバッテリー部38を有し、これらは内部バス39にて相互に接続されている。
演算部35及びファイルアクセス部36は、例えば、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM、ROMより読み出されたプログラムをプロセッサが実行する過程のデータ等を一時的に格納するRAM等の記憶装置にて実現される。

0017

外部記憶用I/F31は、図示しないポータブルDD或いはUSB等の外部記憶装置を電子端末装置3aへ挿抜可能とし、外部記憶装置へのデータの書き込みまたは外部記憶装置からのデータの読み出しを可能とする。バッテリー部38は、電源及び二次電池等の電池を有し、記憶部37には、少なくとも、CADデータ等の図面データが格納されている。演算部35は、解析処理の対象となるCADデータに含まれる解析対象を、通信I/F32及びネットワーク4を介して解析支援装置2へ送信する処理を実行する。演算部35は、上記の機能他、記憶部37に格納される各種アプリケーションプログラムを読み出し実行する機能を有する。ファイルアクセス部36は、演算部35からの指令を、内部バス39を介して取り込み、当該指令に対応して記憶部37へアクセスし、解析対象を含むCADデータを抽出し、内部バス39を介して演算部35へ転送する。

0018

ここで、解析対象と解析モデルとの関係について説明する。図4は、解析対象の形状及び部分形状に分割後の解析モデルの一例を示す図である。図4の左図に示すように、立方体である解析対象47は、一辺が10cmの正六面体を2つ縦に積み重ねた形状を有する。図4の右図は、点線で示すように、左図に示す解析対象が、三辺が10cm、残りの三辺が10√2cmからなる四面体要素(部分形状)であるテトラに分割され、解析モデル化された状態示している。

0019

次に一例として、図4の左図に示す立方体である解析対象47が、電子端末装置3a(図3)を構成する演算部35により、通信I/F32及びネットワーク4を介して解析支援装置2へ送信された場合を想定する。解析対象47は、解析支援装置2(図2)を構成する解析対象入力部23へ、通信I/F22及び内部バス29を介して取り込まれる。取り込まれた解析対象47は、内部バス29を介して解析対象形状パラメータ算出部24へ転送される。解析対象形状パラメータ算出部24は、取り込まれた解析対象47が、一辺が10cmの正六面体を2つ縦に積み重ねた形状であることから、形状パラメータとして解析対象47の体積、表面積及びフラクタル次元等を算出する。
このとき、電子端末装置3aを構成する表示部34の表示画面上に表示される表示情報について説明する。図5は、電子端末装置3aの画面表示例を示す図である。図5に示すように、電子端末装置3aの表示画面40は、検索条件入力領域(第1表示領域)41、解析対象表示領域(第2表示領域)42、部分形状表示領域(第3表示領域)43、検索結果表示領域(第4表示領域)44、及び実行ボタン45を有する。解析対象表示領域(第2表示領域)42には、一辺が10cmの正六面体を2つ縦に積み重ねた立方体である解析対象47が表示されている。また、検索条件入力領域(第1表示領域)41は、解析支援装置2を構成する事例データベース21に蓄積される過去の解析事例を検索するための検索条件をユーザにより指定入力可能とする領域である。図5に示す例では、検索項目として、「部分形状種別」、「部分形状サイズ」、「部分形状数」(解析モデルを形成する部分形状の数)、「形状類似度」、及び「解析時間」が用意され、図5に示す状態では、ユーザにより、「部分形状種別」として“テトラ”、「部分形状サイズ」として“1〜10cm”が指定入力された状態を示している。なお、「部分形状種別」の欄にはプルダウンボタンが設けられ、ユーザは、当該プルダウンボタンにより所望の部分形状を選択指定可能となっている。なお、プルダウンボタンによる選択項目に「空白セル」を設け、ユーザにより部分形状名称を直接入力可能な構成としても良い。部分形状表示領域(第3表示領域)43は、部分形状としてユーザにより指定された“テトラ”のサイズ(部分形状サイズ)を表示する領域であり、解析支援装置2を構成する事例データベース21の検索結果に基づいて、推奨サイズが表示される領域であり、その詳細は後述する。また、検索結果表示領域(第4表示領域)44は、事例データベース21の検索結果に基づくヒストグラムを表示する領域であり、図5に示す状態では、未表示の状態となっている。図5に示す状態で、ユーザにより「実行ボタン」45の位置に、カーソルが移動され入力部33であるマウスがクリックされると、検索条件入力領域(第1表示領域)41に示す指定された検索条件が、演算部35により、通信I/F32及びネットワーク4を介して解析支援装置2へ送信される。

0020

解析支援装置2を構成する検索条件設定部25は、通信I/F22及び内部バス29を介して、ユーザにより指定された検索条件である、「部分形状種別」が“テトラ”、「部分形状サイズ」が“1〜10cm”を取得する。検索条件設定部25は、この取得された検索条件を、内部バス29を介して事例検索部26へ転送する。事例検索部26は、この転送された検索条件及び、先に解析対象形状パラメータ算出部24により算出された解析対象47の形状パラメータである、解析対象47の体積、表面積及びフラクタル次元を用いて、事例データベース21を参照し検索を実行する。事例検索部26は、上記検索対象47の形状パラメータに基づき、上記検索条件を満たす過去の解析事例を複数抽出し、内部バス29を介して分析部27へ送信する。分析部27は、事例検索部26から送信された上記検索条件を満たす複数の過去の解析事例に対し、検索条件毎、ここでは、部分形状サイズ毎に解析事例数を集計し、部分形状サイズと事例数との関係であるヒストグラムを生成する。なお、本明細書では、通常、棒グラフで示されるヒストグラムを折れ線近似したものをヒストグラムと称する。
分析部27は、生成したヒストグラムを、内部バス29を介して分布出力/選択受付部28へ送信する。分布出力/選択受付部28は、横軸を部分形状サイズ、縦軸を事例数とするヒストグラムを、検索結果として通信I/F22及びネットワーク4を介し電子端末装置3aへ送信する。

0021

図6は、ネットワーク4を介し解析支援装置2より、検索結果であるヒストグラムを受信した時点における電子端末装置3aの表示画面例である。図6に示すように、検索結果表示領域(第4表示領域)44に、部分形状サイズが1〜10cmにおける事例数の分布であるヒストグラムが表示されている。図6に示す状態で、検索結果表示領域(第4表示領域)44には、ヒストグラムに加え、ユーザによる選択指定を可能とする矩形状の選択用の指定バー(図中一点鎖線で示す)が表示される。ユーザは、入力部33であるマウス等により選択用の指定バーをドラッグすることにより、ヒストグラム中の所望の領域を指定できる。図6に示す例では、事例数が最も多い部分形状サイズが5cmの位置に選択用の指定バーが位置付けられ、部分形状表示領域(第3表示領域)43に、部分形状が“テトラ”の部分形状サイズ5cmが表示される。

0022

本実施形態に係る解析支援システム1では、上述のように、ユーザにより指定された検索条件を満たす、過去の解析事例数のヒストグラムが、電子端末装置の画面上(検索結果表示領域(第4表示領域)44)に表示されることから、例え、ユーザが未熟練者であっても、事例データベース21に蓄積された過去の解析事例に基づき解析対象を容易に複数の部分形状に分割することが可能となる。

0023

以下、図面を参照し、本発明の実施例について、解析支援システム1、解析支援システム1を構成する解析支援装置2及び電子端末装置(3a〜3d)の詳細動作を説明する。

0024

図7は、本発明の一実施例に係る実施例1の解析支援システムによる処理工程を示すフローチャートであり、図8は、析支援装置を構成する事例検索部及び分析部の処理工程を示すフローチャートである。解析支援システム1の全体構成、解析支援システム1を構成する解析支援装置2及び電子端末装置(3a〜3d)の全体構成は、上述の図1から図3にて説明した構成と同一である。本実施例では、「解析対象名称」が“電動機のシャフト(回転軸)”、「解析対象」が“円柱物体”である場合を一例とし、解析支援装置2と電子端末装置3aとの間での処理を想定し、以下説明する。

0025

まず、図7に示す解析対象入力工程(ステップS11)では、電子端末装置3a(図3)を構成する演算部35は、ファイルアクセス部36を介し記憶部37にアクセスし、解析処理の対象となるCADデータに含まれる解析対象48、すなわち、電動機のシャフト(回転軸)である円柱物体である解析対象48を含むCADデータを取得する。その後、演算部35は、通信I/F32及びネットワーク4を介して解析支援装置2へ、円柱物体である解析対象48を含むCADデータを送信する。解析支援装置2(図2)を構成する解析対象入力部23は、通信I/F22及び内部バス29を介して、円柱物体である解析対象48を含むCADデータを取得する。ここで、取得される円柱物体である解析対象48を含むCADデータには、少なくとも、「解析対象名称」である“電動機のシャフト(回転軸)”、解析対象の形状である円柱物体、解析対象のサイズ、及び解析領域が含まれる。
解析対象形状パラメータ算出工程(ステップS12)では、解析形状パラメータ算出部24は、内部バス29を介して解析対象入力部23より、円柱物体である解析対象48を含むCADデータを取得する。解析形状パラメータ算出部24は、円柱物体である解析対象48のサイズ(寸法)に基づき、解析対象48の体積、表面積及びフラクタル次元を形状パラメータとして算出し、内部バス29を介して事例検索部26へ送信し、次のステップS13に進む。

0026

検索条件設定・受付工程(ステップS13)では、まず、図9に示す電子端末装置3aの表示部33の表示画面40内の検索条件入力領域(第1表示領域)41へのユーザによる検索条件の指定入力を受け付ける。図9に示す例では、検索条件として、「部分形状種別」が“プリズム”、「部分形状サイズ」が“1〜10cm”、及び「解析時間」が“10〜30分”が指定入力された状態を示している。また、図9に示すように、解析対象表示領域(第2表示領域)42内に、解析対象48である円柱物体が表示された状態を示ししている。ここで、説明を分かり易くするため、解析対象48内に点線で示す五面体要素(部分形状)である三角柱のプリズムに分割され、解析モデル化された状態を示している。解析モデルは、4体のプリズムにより構成される。「形状類似度」とは、円柱物体である解析対象48と、解析対象48を複数の部分形状(4体のプリズム)に分割後の解析モデルとの類似度であり、例えば、解析対象48の外表面形状と解析モデルの外表面形状との差分の指数αとして、以下の式(1)にて表される。

0027

0028

ここで、座標(XS,YS,ZS)は解析対象48の表面座標であり、座標(XM,YM,ZM)は解析モデル(4体のプリズムにて構成される)の表面座標である。なお、形状類似度である指数αは、部分形状のサイズが小さくなるほど、小さくなる。すなわち、部分形状のサイズが小さければ、解析対象48と解析モデルとの類似度は上昇する。また、逆に、部分形状のサイズが大きくなるほど、指数αは大きくなり、解析対象48と解析モデルとの類似度は低下する。すなわち、「部分形状サイズ」と「形状類似度」とは反比例の関係にある。
なお、形状類似度は、式(1)に示す指数αに限らず、解析対象48と解析モデルとのずれ量を評価可能な演算式であれば、形状類似度の指標とし使用できる。但し、この場合、使用される形状類似度は統一化されたものであることが必要となる。

0029

図9戻り、検索条件入力領域(第1表示領域)41に指定入力された検索条件が図9に示す状態で、ユーザにより入力部33であるマウスによりカーソルが実行ボタン45上に移動されクリックされると、演算部35は通信I/F32及びネットワーク4を介して指定入力された検索条件を解析支援装置2へ送信する。解析支援装置2を構成する検索条件設定部25は、通信I/F22及び内部バス29を介して、ユーザにより指定入力された検索条件を取得する。検索条件設定部25は、「部分形状種別」が“プリズム”、「部分形状サイズ」が“1〜10cm”、及び「解析時間」が“10〜30分”である検索条件を、内部バス29を介して事例検索部26へ転送し、図7に示すステップS14へ進む。

0030

事例検索部26はステップS14の事例検索工程を実行し、分析部27はステップS15の事例分析工程を実行する。ここで、ステップS14及びステップS15の詳細について説明する。図8は、事例検索部26及び分析27の処理工程を示すフローチャートであって、図7に示すステップS14及びステップS15の詳細工程を示している。
図8に示すように、事例検索部26は、内部バス29を介して過去の複数の解析事例を蓄積(格納)する事例データベース21を参照する(ステップS141)。上述の通り、事例データベース21は、過去の解析事例を、「解析対象名称」、「形状パラメータ」、「解析時間」、「形状類似度」、「メッシュデータ」、「解析モデルを構成する部分形状数」、「図面」、「解析対象に含まれる部分形状種別」、「解析領域に含まれる検索対象数」、「解析処理内容」、及び「解析実施者」等を紐付けて過去の解析事例毎に格納している。

0031

ステップS142では、事例検索部26は、事例データベース21内に格納される過去の解析事例の中から、「解析対象名称」が“電動機のシャフト(回転軸)”である事例を検索し、該当する過去の解析事例を抽出する。続いて、事例検索部26は、ステップS142にて抽出された過去の解析事例の中から、円柱物体である解析対象48の体積・表面積と類似する過去の解析事例を検索し、該当する過去の解析事例を抽出する。ここで、円柱物体である解析対象48の体積・表面積は、上述の図7におけるステップS12にて、解析形状パラメータ算出部24により算出され、既に、事例検索部26に送信されている。
ステップS144では、事例検索部26は、ステップS143にて抽出された過去の解析事例の中から、解析領域が類似する過去の解析事例を検索し、該当する過去の検索事例を抽出する。ここで、解析領域とは、上述の通り、解析すべき対象領域であって、複数の解析対象48から構成される場合、或いは1つの解析対象48の全体、または解析対象48中の任意の一部領域の場合も含まれる。

0032

ステップS145では、事例検索部26は、ステップS144で抽出された過去の解析事例の中から、解析領域に含まれる解析対象48の数が類似する過去の解析事例を検索し、該当する過去の解析事例を抽出し、ステップS146へ進む。
ステップS146では、事例検索部26は、ステップS145で抽出された過去の解析事例の中から、検索条件である、「部分形状種別」が“プリズム”、「部分形状サイズ」が“1〜10cm”、及び「解析時間」が“10〜30分”を満たす過去の解析事例を検索し、該当する過去の解析事例を抽出する。抽出された検索条件を満たす過去の解析事例は、事例検索部26より内部バス29を介して分析部27へ送信される。

0033

ステップS151では、分析部27は、事例検索部26により抽出された検索条件を満たす過去の解析事例に対し、検索条件毎に部分形状サイズの事例数を集計する。このとき、解析時間の事例数も併せて集計する。
ステップS152では、分析部27は、ステップS151にて得られた事例数の集計結果に基づき、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを生成する。

0034

なお、図8中のステップS145は、仮に、電子端末装置3aから解析支援装置2へ送信される解析領域が、1つの解析対象48の全体または解析対象48中の任意の一部領域の場合には、スキップされる。すなわち、ステップS144を実行した後、ステップS146が実行される。また、本実施例では、ステップS143〜ステップS145までを事例検索部26がシリアルに実行する場合を示したが、これに限られるものではない。例えば、事例検索部26が、ステップS143、ステップS144、及びステップS145をパラレルに実行する構成としても良い。但し、この場合、ステップS143〜ステップS145をパラレルに実行し得られた過去の解析事例のアンド論理積)を取った後、ステップS146に進む構成とすることが望ましい。

0035

ここで、図7に戻り、解析時間と部分形状サイズの組み合わせと、事例数のヒストグラム表示工程(ステップS16)について説明する。ステップS16では、ステップS15の実行結果、すなわち、上述の図8に示すステップS152により得られた、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを、分析部27より内部バス29を介して分布出力/選択受付部28が受信する。分布出力/選択受付部28は、通信I/F22及びネットワーク4を介して電子端末装置3aへ、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを出力する。電子端末装置3aは、通信I/F32を介して、受信された、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを表示部34に表示する。図10は、このときの電子端末装置3aの表示部34の表示画面例を示している。図10に示すように、表示画面40中の検索結果表示領域(第4表示領域)44には、X軸を部分形状サイズ、Y軸を解析時間、Z軸を事例数とする複数のヒストグラムが表示される。表示される複数のヒストグラムの頂部を結ぶ点線は、各ヒストグラムにおいて事例数が最も多い部分形状サイズを示しており、図中、手前に位置するヒストグラムほど解析時間は短い。換言すれば、手前に位置するヒストグラムほど解析速度が速い。このように、各ヒストグラムが表示されることにより、ユーザが未熟練者或いは、例え、熟練者であっても初めて解析を行う形状の場合であっても、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ、及び過去の解析事例数との関係を一目で把握することが可能となり、解析モデル化時のユーザの労力を低減できる。
最も手前に位置するヒストグラムに対応する部分形状サイズ(最も大きい部分形状サイズ)では、解析時間は、例えば約10分程度であり、手前から2つ目のヒストグラムに対応する部分形状サイズでは、解析時間は約10分〜12分程度である。なお、図10に示す状態で、検索結果表示領域(第4表示領域)44には、ヒストグラムに加え、ユーザによる選択指定を可能とする矩形状の選択用の指定バー(図中一点鎖線で示す)が表示される。

0036

続いて、図7に示すステップS17では、電子端末装置3aを構成する演算部35は、表示画面中の検索結果表示領域(第4表示領域)に表示される、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムに対し、ユーザによる特定のヒストグラムへの選択入力の有無を判定する。この選択入力の有無の判定は、ユーザによる特定のヒストグラムへの選択入力が有るまで繰り返し実行される。図11に示すように、ユーザにより、マウス等により検索結果表示領域(第4表示領域)に表示される選択用の指定バーが移動され、所望のヒストグラムが選択されると、画面上で対応するヒストグラムのみが、例えば、他のヒスグラムと異なる色にて表示、ハイライト表示或はブリンク表示される。図11に示す例では、最も手前に位置するヒストグラムが選択された状態を示している。なお、本実施例では、選択用の指定バーは説明を分かり易くするために幅を有する形状を一例として示したものであり、必ずしも幅を有する形状とする必要はなく、また、単に、カーソルを所望のヒストグラムに移動させ、クリックすることで選択する構成としても良い。
演算部35は、図11に示すように最も手前に位置するヒストグラムに対するユーザによる選択入力を検出すると、当該選択されたヒストグラムを特定する情報を、通信I/F32及びネットワーク4を介して、解析支援装置2へ送信する。

0037

ステップS18では、解析支援装置2を構成する分布出力/選択受付部28は、通信I/F22及び内部バス29を介して、上記選択されたヒストグラムを特定する情報を取得し、当該選択されたヒストグラムに基づき、部分形状サイズを求める。分布出力/選択受付部28は、求めた部分形状サイズである“5cm”を通信I/F22及びネットワーク4を介して電子端末装置3aへ送信する。電子端末装置3aは、解析支援装置2より部分形状サイズを受信すると、図12に示すように、表示部34の表示画面40中の部分形状表示領域(第3表示領域)43に、部分形状である“プリズム”の部分形状サイズとして“5cm”を表示する。

0038

なお、本実施例では、電子端末装置3aの表示画面40中の検索条件入力領域(第1表示領域)41に表示される検索項目である「部分形状サイズ」の単位を「cm」、検索項目である「解析時間」の単位を「分」としたがこれに限られない。例えば、「部分形状サイズ」の単位を「mm」、「解析時間」の単位を「時間」としても良い。
また、これらの単位が混在した状態であっても構わない、この場合、事例検索部26が事例データベース21を検索する際に、各検索項目である「部分形状サイズ」及び「解析時間」の単位を統一(変換)すれば良い。

0039

上述の図7に示したステップS18以降の処理については、例えば、電子端末装置の表示画面40上において、得られた部分形状サイズにより解析対象が分割された解析モデル、すなわち、メッシュモデルが生成され画面上に表示される。また、当該画面上に表示された解析モデルに対し、その後、ユーザにより、部分形状毎に所望の部分形状のサイズを修正するよう構成しても良い。
なお、本実施例では、図7に示すステップS18までの処理、すなわち、得られた部分形状サイズを数値として、電子端末装置の表示画面40上に表示する構成としたが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図7のステップS16までの処理に止めても良い。この場合においても、解析対象に対し過去に最も多く行われた部分形状への分割の設定を、ユーザが知り得るからである。

0040

上述の通り、本実施例によれば、ユーザの熟練度に依ることなく、解析対象を過去の解析事例に基づき容易に部分形状に分割することが可能となる。
また、過去の解析事例の抽出におけるユーザの労力が軽減されると共に、最適な過去の解析事例を抽出することが可能となる。

0041

図13に本発明の他の実施例に係る実施例2の解析支援システムによる処理工程を示すフローチャートを示し、図14に解析支援装置を構成する事例検索部及び分析部の処理工程を示すフローチャートを示す。実施例1に示した構成と同一の構成要素に同一の符号を付し、以下では重複する説明を省略する。本実施例では、解析時間と形状類似度の組み合わせ、及び過去の解析事例数のヒストグラムを生成する点が実施例1と異なる。
本実施例においても、解析支援システム1の全体構成、解析支援システム1を構成する解析支援装置2及び電子端末装置(3a〜3d)の全体構成は、上述の図1から図3にて説明した構成と同一である。また、「解析対象名称」が“電動機のシャフト(回転軸)”、「解析対象」が“円柱物体”である場合を一例とし、解析支援装置2と電子端末装置3aとの間での処理を想定し、以下説明する。

0042

図13に示す解析対象入力工程(ステップS11)及び解析対象形状パラメータ算出工程(ステップS12)は、実施例1と同様である。
検索条件設定・受付工程(ステップS13)では、まず、電子端末装置3aの表示部34の表示画面40内の検索条件入力領域(第1表示領域)41へのユーザによる検索条件の指定入力を受け付ける。本実施例では、検索条件として、「部分形状種別」が“プリズム”、「形状類似度」が“60〜100%”、及び「解析時間」が“10〜30分”が指定入力された場合を例に説明する。
事例検索部26が実行するステップS14(事例検索工程)及び分析部27が実行するステップS15(事例分析工程)の詳細を、図14に示す。図14に示すステップS141〜ステップS145は、上述の実施例1と同様である。

0043

ステップS146では、事例検索部26は、ステップS145で抽出された過去の解析事例の中から、検索条件である、「部分形状種別」が“プリズム”、「形状類似度」が“60〜100%”、及び「解析時間」が“10〜30分”を満たす過去の解析事例を検索し、該当する過去の解析事例を抽出する。抽出された検索条件を満たす過去の解析事例は、事例検索部26より内部バス29を介して分析部27へ送信される。
ステップS151’では、分析部27は、事例検索部26により抽出された検索条件を満たす過去の解析事例に対し、検索条件毎に形状類似度の事例数を集計する。このとき、解析時間の事例数も併せて集計する。
ステップS152’では、分析部27は、ステップS151’にて得られた事例数の集計結果に基づき、解析時間と形状類似度との組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを生成する。

0044

なお、図14中のステップS145は、仮に、電子端末装置3aから解析支援装置2へ送信される解析領域が、1つの解析対象48の全体または解析対象48中の任意の一部領域の場合には、スキップされる。すなわち、ステップS144を実行した後、ステップS146が実行される。また、本実施例では、ステップS143〜ステップS145までを事例検索部26がシリアルに実行する場合を示したが、これに限られるものではない。例えば、事例検索部26が、ステップS143、ステップS144、及びステップS145をパラレルに実行する構成としても良い。但し、この場合、ステップS143〜ステップS145をパラレルに実行し得られた過去の解析事例のアンド(論理積)を取った後、ステップS146に進む構成とすることが望ましい。

0045

ここで、図13に戻り、解析時間と形状類似度の組み合わせと、事例数のヒストグラム表示工程(ステップS16’)について説明する。ステップS16’では、ステップS15の実行結果、すなわち、上述の図14に示すステップS152’により得られた、解析時間と形状類似度との組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを、分析部27より内部バス29を介して分布出力/選択受付部28が受信する。分布出力/選択受付部28は、通信I/F22及びネットワーク4を介して電子端末装置3aへ、解析時間と形状類似度の組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを出力する。電子端末装置3aは、通信I/F32を介して、受信された、解析時間と形状類似度との組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを表示部34に表示する。図15は、このときの電子端末装置3aの表示部34の表示画面例を示している。図15に示すように、表示画面40中の検索結果表示領域(第4表示領域)44には、X軸を形状類似度、Y軸を解析時間、Z軸を事例数とする複数のヒストグラムが表示される。表示される複数のヒストグラムの頂部を結ぶ点線は、各ヒストグラムにおいて事例数が最も多い形状類似度を示しており、図中、手前に位置するヒストグラムほど解析時間は短い。換言すれば、手前に位置するヒストグラムほど解析速度が速い。このように、形状類似度が高いほど部分形状サイズは小さくなるため、解析時間は長くなる(解析速度は遅くなる)。従って、形状類似度と解析時間は比例関係にある。
また、図15に示すように、電子端末装置3aの表示部33の表示画面40内の検索条件入力領域(第1表示領域)41には、検索条件として、「部分形状種別」が“プリズム”、「形状類似度」が“60〜100%”、及び「解析時間」が“10〜30分”が指定入力されている。通常、解析対象が複雑な形状となるほど解析精度を設定することは困難となる。従って、本実施例では、この点に着目し、解析精度に替えて、解析対象と形状モデル化時における解析モデルとの類似度である形状類似度を、ユーザが設定し得る構成とすることで、解析精度に近似した状態で、過去の解析事例に基づく解析モデルの設計を可能としたものである。
このように、各ヒストグラムが表示されることにより、ユーザが未熟練者或いは、例え、熟練者であっても初めて解析を行う形状の場合であっても、解析時間と形状類似度との組み合わせ、及び過去の解析事例数との関係を一目で把握することが可能となり、解析モデル化時のユーザの労力を低減できる。
なお、図15に示す状態で、検索結果表示領域(第4表示領域)44には、ヒストグラムに加え、ユーザによる選択指定を可能とする矩形状の選択用の指定バー(図中一点鎖線で示す)が表示される。

0046

続いて、図13に示すステップS17では、電子端末装置3aを構成する演算部35は、表示画面中の検索結果表示領域(第4表示領域)に表示される、解析時間と形状類似度との組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムに対し、ユーザによる特定のヒストグラムへの選択入力の有無を判定する。この選択入力の有無の判定は、ユーザによる特定のヒストグラムへの選択入力が有るまで繰り返し実行される。図16に示すように、ユーザにより、マウス等により検索結果表示領域(第4表示領域)に表示される選択用の指定バーが移動され、所望のヒストグラムが選択されると、画面上で対応するヒストグラムのみが、例えば、他のヒスとグラムと異なる色にて表示、ハイライト表示或はブリンク表示される。図16に示す例では、手前から3つ目のヒストグラムが選択された状態を示している。なお、本実施例では、選択用の指定バーは説明を分かり易くするために幅を有する形状を一例として示したものであり、必ずしも幅を有する形状とする必要はなく、また、単に、カーソルを所望のヒストグラムに移動させ、クリックすることで選択する構成としても良い。
演算部35は、図16に示すように手前から3番目に位置するヒストグラムに対するユーザによる選択入力を検出すると、当該選択されたヒストグラムを特定する情報を、通信I/F32及びネットワーク4を介して、解析支援装置2へ送信する。

0047

ステップS18では、解析支援装置2を構成する分布出力/選択受付部28は、通信I/F22及び内部バス29を介して、上記選択されたヒストグラムを特定する情報を取得し、当該選択されたヒストグラムに基づき、形状類似度を求める。分布出力/選択受付部28は、求めた形状類似度である“80%”を通信I/F22及びネットワーク4を介して電子端末装置3aへ送信する。電子端末装置3aは、解析支援装置2より形状類似度を受信すると、図17に示すように、表示部34の表示画面40中の部分形状表示領域(第3表示領域)43に、部分形状である“プリズム”の形状類似度として“80%”を表示する。

0048

上述の図13に示したステップS18以降の処理については、例えば、電子端末装置の表示画面40上において、得られた形状類似度に対応する過去の解析事例の部分形状サイズにより解析対象が分割された解析モデル、すなわち、メッシュモデルが生成され画面上に表示される。また、当該画面上に表示された解析モデルに対し、その後、ユーザにより、部分形状毎に所望の部分形状のサイズを修正するよう構成しても良い。
なお、本実施例では、図13に示すステップS18までの処理、すなわち、得られた形状類似度を数値として、電子端末装置の表示画面40上に表示する構成としたが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、図13のステップS16までの処理に止めても良い。この場合においても、解析対象に対し過去に最も多く行われた部分形状への分割の設定を、ユーザが知り得るからである。

0049

本来、解析モデルは、熱の分散解析或いは応力解析等に用いられるものであり、要求精度は高い。解析精度と解析時間はトレードオフの関係にあり、上述のように解析精度の設定は困難である。本実施例によれば、実施例1の効果に加え、形状類似度を導入することで、形状類似度と解析時間のトレードオフを、ユーザが電子端末装置の表示画面40上で判断し、形状の異なる解析対象に対しそれぞれ設定することが可能となる。また、形状類似度の設定は、視覚化された状態で指定でき、且つ、過去の事例に基づき設定できることから、未熟練者であっても容易に設定することが可能となる。

0050

なお、上述の実施例1では、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを、電子端末装置の表示画面上に表示する構成とし、実施例2では、解析時間と形状類似度の組み合わせ及び、事例数のヒストグラムを、電子端末装置の表示画面上に表示する構成とした。しかし、これに限られず、例えば、解析時間と部分形状サイズとの組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラム、並びに、解析時間と形状類似度の組み合わせ及び、事例数の関係を示すヒストグラムを、電子端末装置の表示画面上の同一の表示領域或は異なる表示領域に表示するよう構成しても良い。

実施例

0051

なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。

0052

1…解析支援システム,2…解析支援装置,3a,3b,3c,3d…電子端末装置,4…ネットワーク,5…ルータ,6…スイッチ,21…事例データベース,22…通信I/F23…解析対象入力部24…解析形状パラメータ算出部25…検索条件設定部,26…事例検索部27…分析部,28…分布出力/選択受付部,29…内部バス,31…外部記憶用I/F,32…通信I/F33…入力部34…表示部,35…演算部,36…ファイルアクセス部37…記憶部38…バッテリー部39…内部バス40…表示画面41…検索条件入力領域(第1表示領域)42…解析対象表示領域(第2表示領域)43…部分形状表示領域(第3表示領域),44…検索結果表示領域(第4表示領域)45…実行ボタン,47,48…解析対象

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