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技術 表示制御装置、表示装置及び表示制御方法

出願人 三菱電機株式会社
発明者 有田英一下谷光生
出願日 2015年8月3日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2017-532276
公開日 2017年11月9日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 WO2017-022051
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 照度検出装置 視界距離 特定位 遠近方向 実体物 複合回路 車両走行環境 視界情報
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題・解決手段

表示オブジェクトに対する運転者認知性を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。表示制御装置(1)は、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離推定する視距離推定部(11)と、制御部(13)とを備える。制御部(13)は、推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。

概要

背景

車両のウィンドシールドに画像を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)に関して様々な技術が提案されている。例えば運転者にとって、あたかも車両前方の実風景実在するかのように見え虚像の画像を表示するHUDが提案されている。また例えば特許文献1には、虚像の画像の見かけ上の位置と運転者との間の距離(虚像距離)を、車速に応じて変更するHUDが提案されている。

概要

表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。表示制御装置(1)は、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離推定する視距離推定部(11)と、制御部(13)とを備える。制御部(13)は、推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。

目的

本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることが可能な技術を提供する

効果

実績

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請求項1

虚像表示部を制御する表示制御装置であって、前記虚像表示部は、車両の運転席から前記車両のウィンドシールドを介して視認可能な虚像である表示オブジェクトを、前記車両の特定位置を基準とする前記虚像の方向である虚像方向と、前記虚像までの距離である虚像距離とによって規定される虚像位置表示可能であり、前記車両の車両走行環境情報、及び、前記車両に搭載された車両機器設定情報である車両機器設定情報の少なくともいずれかを含む車両関連情報を取得し、取得した前記車両関連情報に基づいて、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者心理的視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離推定する視距離推定部と、前記虚像表示部の表示を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記視距離推定部で推定された前記視距離に基づいて、前記表示オブジェクトの前記虚像距離を制御する、表示制御装置。

請求項2

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記制御部は、前記視距離が短いほど前記表示オブジェクトの前記虚像距離を短くする、表示制御装置。

請求項3

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記制御部は、前記視距離が予め定められた閾値よりも短い場合に前記表示オブジェクトの前記虚像距離を、予め定められた第1の虚像距離よりも短くする、表示制御装置。

請求項4

請求項3に記載の表示制御装置であって、前記第1の虚像距離が、前記表示オブジェクトの種類ごとに設定されている、表示制御装置。

請求項5

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、3次元地形に関する情報を含む地図情報と、前記車両の現在位置とを、前記車両関連情報として取得し、取得した前記地図情報及び前記車両の現在位置とに基づいて前記物理的視界距離または前記心理的視界制約距離を推定する、表示制御装置。

請求項6

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両周辺実体物と前記車両との間の距離を、前記車両関連情報として取得し、取得した前記距離に基づいて前記心理的視界制約距離を推定する、表示制御装置。

請求項7

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両周辺の視界に関する視界情報を、前記車両関連情報として取得し、取得した前記視界情報に基づいて前記物理的視界距離を推定する、表示制御装置。

請求項8

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両前方照度を、前記車両関連情報として取得し、取得した前記照度に基づいて前記物理的視界距離を推定する、表示制御装置。

請求項9

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両が信号機による信号待ちである場合の前記車両と前記信号機との間の距離を、前記車両関連情報として取得し、取得した前記距離に基づいて前記心理的視界制約距離を推定する、表示制御装置。

請求項10

請求項1に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両機器のうち視界に関与する機器機器設定情報を、前記車両関連情報として取得し、取得した前記機器設定情報に基づいて前記物理的視界距離、前記心理的視界制約距離、または、前記心理的許容焦点距離を推定する、表示制御装置。

請求項11

請求項10に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両前方を照らす前記車両の照明機器を制御するための設定情報を、前記機器設定情報として取得する、表示制御装置。

請求項12

請求項11に記載の表示制御装置であって、前記照明機器はヘッドランプを含み、前記ヘッドランプをハイビームにする前記設定情報に対応する前記物理的視界距離は、前記ヘッドランプをロービームにする前記設定情報に対応する前記物理的視界距離よりも長い、表示制御装置。

請求項13

請求項10に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、前記車両の自動運転を行うか否かの設定情報を、前記機器設定情報として取得し、前記自動運転を行う前記設定情報に対応する前記心理的許容焦点距離は、前記自動運転を行わない前記設定情報に対応する前記心理的許容焦点距離よりも短い、表示制御装置。

請求項14

請求項10に記載の表示制御装置であって、前記視距離推定部は、複数レベル区分された前記車両の自動運転の設定情報を、前記機器設定情報として取得し、前記車両の自動運転のレベルが高くなるほど、前記心理的許容焦点距離が短くなる、表示制御装置。

請求項15

請求項1に記載の表示制御装置と、前記虚像表示部とを備える、表示装置

請求項16

虚像表示部を制御する表示制御方法であって、前記虚像表示部は、車両の運転席から前記車両のウィンドシールドを介して視認可能な虚像である表示オブジェクトを、前記車両の特定位置を基準とする前記虚像の方向である虚像方向と、前記虚像までの距離である虚像距離とによって規定される虚像位置に表示可能であり、前記表示制御方法は、前記車両の車両走行環境情報、及び、前記車両に搭載された車両機器の設定情報である車両機器設定情報の少なくともいずれかを含む車両関連情報を取得し、取得した前記車両関連情報に基づいて、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的に視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離を推定し、推定された前記視距離に基づいて、前記表示オブジェクトの前記虚像距離を制御する、表示制御方法。

技術分野

0001

本発明は、虚像表示部を制御する表示制御部及び表示制御方法、並びに、当該表示制御装置を備える表示装置に関する。

背景技術

0002

車両のウィンドシールドに画像を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)に関して様々な技術が提案されている。例えば運転者にとって、あたかも車両前方の実風景実在するかのように見え虚像の画像を表示するHUDが提案されている。また例えば特許文献1には、虚像の画像の見かけ上の位置と運転者との間の距離(虚像距離)を、車速に応じて変更するHUDが提案されている。

先行技術

0003

特開平6−115381号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、特許文献1の技術では、車速と運転者の焦点距離とが対応していることを前提としているが、例えば前方の視界や風景や周辺環境により運転者の焦点距離が変化することを考慮して虚像距離を変更しているわけではない。このため、車速に応じて、虚像の画像である表示オブジェクトの虚像距離を変更しても、表示オブジェクトの虚像距離が、運転中の運転者の焦点距離に十分に適合していないという問題があった。よって、運転者が当該表示オブジェクトを見ようとしても、目の焦点を表示オブジェクトに合わせるのに時間がかかり、その結果として、運転者は、表示オブジェクトを容易に認知することができないという問題があった。

0005

そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることが可能な技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る表示制御装置は、虚像表示部を制御する表示制御装置であって、虚像表示部は、車両の運転席から車両のウィンドシールドを介して視認可能な虚像である表示オブジェクトを、車両の特定位置を基準とする虚像の方向である虚像方向と、虚像までの距離である虚像距離とによって規定される虚像位置表示可能である。表示制御装置は、車両の車両走行環境情報、及び、車両に搭載された車両機器設定情報である車両機器設定情報の少なくともいずれかを含む車両関連情報を取得し、取得した車両関連情報に基づいて、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離推定する視距離推定部と、虚像表示部の表示を制御する制御部とを備える。制御部は、視距離推定部で推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。

発明の効果

0007

本発明によれば、視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。したがって、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることができる。

0008

本発明の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。

図面の簡単な説明

0009

実施の形態1に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1に係る表示オブジェクトを説明するための図である。
実施の形態2に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態2に係る表示装置の表示を説明するための図である。
実施の形態2に係る表示装置の表示を説明するための図である。
実施の形態3に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態3に係る表示装置の表示を説明するための図である。
実施の形態3に係る表示装置の表示を説明するための図である。
変形例3に係る表示装置の表示を説明するための図である。
変形例3に係る表示装置の表示を説明するための図である。
変形例3に係る表示装置の表示を説明するための図である。
変形例4に係る表示装置の表示を説明するための図である。
変形例4に係る表示装置の表示を説明するための図である。
表示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
表示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。

実施例

0010

<実施の形態1> 以下、本発明の実施の形態1に係る表示制御装置が、車両に搭載されているものと説明する。そして、当該表示制御装置が搭載され、着目の対象となる車両を「自車両」と記載して説明する。

0011

図1は、本実施の形態1に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。図1の表示制御装置1は、例えばHUDの表示機能などを有する虚像表示部21を制御する。

0012

図2は、虚像表示部21により表示される表示オブジェクト82を説明するための図である。虚像表示部21は、自車両の運転席から自車両のウィンドシールド81を介して視認可能な虚像である表示オブジェクト82を表示することが可能となっている。表示オブジェクト82の実際の表示位置は、ウィンドシールド81上の位置であるが、運転者にとっては、あたかも表示オブジェクト82が虚像位置に実在するかのように見えるようになっている。ここで、虚像位置は、虚像方向と虚像距離とによって規定される。

0013

虚像方向は、自車両の特定位置(例えば運転席またはウィンドシールド81)を基準とする虚像(表示オブジェクト82)の方向である。虚像方向は、実質的に、運転者83から見たウィンドシールド81(略二次元平面)における表示オブジェクト82の位置に相当し、例えば3次元極座標系偏角θi及び仰角φiなどで表される。もちろん、極座標直交座標変換を行えば直交座標系でも表すことができる。

0014

虚像距離は、自車両の特定位置(例えば運転席またはウィンドシールド81)を基準とする虚像(表示オブジェクト82)までの距離である。虚像距離は、実質的に、運転者83から見た表示オブジェクト82までの遠近方向の距離に相当し、例えば3次元極座標系の動径(ri)などで表される。厳密にいうと、同一平面上の表示オブジェクト82と運転者83との間の距離は、表示オブジェクト82ごとの偏角θi及び仰角φiによりそれぞれ異なるが、遠近方向の距離が十分遠い場合には、偏角θi及び仰角φiによる距離の相違は無視できる。ここで、運転者83の目の位置を原点とし、自車両の前方をY軸、左方向をX軸、頭上方向をZ軸とした場合に、表示オブジェクト82の位置Piの位置が直交座標系で(xi,yi,zi)であったとする。この場合、ri=(xi2+yi2+zi2)1/2、tan(θi)=xi/yi、tan(φi)=zi/(xi2+yi2)1/2という関係式が成り立つ。以下では説明を簡単にするために、yi>>xi、yi>>zi、すなわち表示オブジェクト82が自車両から十分遠いものとする。この場合、ri≒yi、tan(θi)=xi/yi、tan(φi)≒zi/yiという関係式が成り立つ。

0015

運転者83は、自身の目の焦点(ピント)の距離を虚像距離に合わせることによって、3次元極座標(ri,θi,φi)などで表される虚像位置の表示オブジェクト82を視認することができる。ここで、運転者83の目の焦点の距離xd=ri≒yiである。

0016

図1に戻って、表示制御装置1は、車両関連情報取得部20と接続されている。なお、車両関連情報取得部20は、自車両の車両走行環境情報、及び、自車両に搭載された車両機器の設定情報である車両機器設定情報の少なくともいずれかを含む車両関連情報を取得する。

0017

図1の表示制御装置1は、視距離推定部11と、表示オブジェクト記憶部12と、制御部13とを備えている。なお、表示オブジェクト記憶部12には、例えば後述するメモリが適用される。視距離推定部11及び制御部13は、例えば後述するように、プロセッサがメモリに記憶されたプログラム等を実行することによって実現される。

0018

次に、表示制御装置1の各構成要素について説明する。

0019

視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から、車両関連情報を取得する。そして、視距離推定部11は、取得した車両関連情報に基づいて、視距離を推定する。ここで、視距離は、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的に視覚の制約を感じる位置と運転者との間の距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む。なお、視界距離は、視程(水平方向に見てものの輪郭はっきりと識別できる最大距離)であってもよいし、視力1.0の運転者が看板表示の内容を確認できる距離であってもよい。視距離推定部11の詳細については実施の形態2以降で説明する。

0020

表示オブジェクト記憶部12は、例えば矢印などを示す複数の表示オブジェクトを記憶する。

0021

制御部13は、表示制御装置1の各構成要素を統括的に制御するとともに、虚像表示部21の表示を制御する。

0022

虚像表示部21の表示の制御として、制御部13は、表示オブジェクト記憶部12に記憶されている表示オブジェクトなどを、虚像表示部21に表示させる制御を行う。なお、以下の説明では便宜上、制御部13が、虚像表示部21に表示オブジェクトを表示させることを、制御部13が表示オブジェクトを表示すると記載することもある。

0023

虚像表示部21の表示の制御として、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。なお、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離に加えて、虚像方向を制御してもよい。

0024

ここで、虚像距離の制御は、虚像表示部21を構成する表示器から表示オブジェクトまでの光路長を制御することによって実現される。そして、光路長の制御は、例えば当該表示器の光軸方向の位置を制御したり、光路途中のミラーを制御したりすることによって実現することができる。

0025

虚像方向の制御は、例えば、虚像表示部21の表示可能領域内における表示オブジェクトの位置を制御することによって実現される。なお、表示可能領域とは、虚像表示部21の表示器が表示オブジェクトを表示することができる、ウィンドシールド81上の領域である。

0026

<実施の形態1のまとめ> 以上のような本実施の形態1に係る表示制御装置1は、物理的視界距離、心理的視界制約距離、及び、心理的許容焦点距離の、少なくともいずれかを含む視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。これにより、表示オブジェクトの虚像距離を、運転者の視距離に合わせることができるので、運転者は目の焦点を表示オブジェクトに容易に合わせることができる。この結果、表示オブジェクトに対する運転者の視認性ひいては認知性を高めることができる。

0027

<実施の形態2>図3は、本発明の実施の形態2に係る表示装置の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態2に係る表示装置2のうち、実施の形態1と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。

0028

図3の表示装置2は、表示制御装置1と虚像表示部21とを備えるとともに、車両関連情報取得部20と接続されている。図3の表示制御装置1は、実施の形態1と同様の構成要素(図1の視距離推定部11、表示オブジェクト記憶部12及び制御部13)に加えて、情報取得部14を備えている。

0029

本実施の形態2では、車両関連情報取得部20に、3次元地形に関する情報を含む地図情報を記憶する記憶装置と、自車両の現在位置(例えば緯度及び経度)を検出するGPS(Global Positioning System)受信装置などの位置検出装置とが適用されている。

0030

視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から、地図情報と自車両の現在位置とを、車両関連情報として取得する。そして視距離推定部11は、取得した地図情報及び現在位置に基づいて、物理的視界距離または心理的視界制約距離を推定する。

0031

以下、物理的視界距離または心理的視界制約距離の推定の一例について説明する。例えば、視距離推定部11は、取得した地図情報から自車両の現在位置に対応する3次元地形に関する情報を取得する。なお、視距離推定部11は、自車両の走行方向も取得可能である場合には、当該走行方向も考慮して、自車両前方の3次元地形に関する情報を取得してもよい。

0032

ここで、視距離推定部11には、3次元地形に関する情報(例えば3次元地形の高さ、及び、山道ビルトンネル、市街及び地形無しなどの3次元地形の種類)と、距離とが対応付けられたテーブルが予め用意されている。視距離推定部11は、当該テーブル内の距離のうち、取得した3次元地形に関する情報に対応する距離を、物理的視界距離または心理的視界制約距離に適用することにより、物理的視界距離または心理的視界制約距離を推定する。

0033

例えば、視距離推定部11は、3次元地形の種類(3次元地形に関する情報)がトンネルである場合には、テーブルから取得した距離を、物理的視界距離に適用する。また、視距離推定部11は、3次元地形の種類(3次元地形に関する情報)が山道、ビル、市街である場合には、テーブルから取得した距離を、心理的視界制約距離に適用する。

0034

なお、テーブル内の距離は、例えば、地形の高さが高い場合には短くなり、地形の種類が山道、ビル、トンネル及び市街である場合には短くなり、地形の種類が地形無しである場合には長くなるように予め設定される。

0035

情報取得部14は、自車両のナビゲーション装置などから案内情報を示す表示オブジェクトを取得したり、自車両のECU(Electronic Control Unit)などから自車両の走行速度を取得したりする。なおここでは、情報取得部14は、ナビゲーション装置及びECUなどと別体であるとして説明したが、これに限ったものではなく、情報取得部14は、ナビゲーション装置及びECUなどを含んでもよい。

0036

制御部13は、表示オブジェクト記憶部12に記憶されている表示オブジェクト、情報取得部14で取得した案内情報を示す表示オブジェクト、及び、情報取得部14で取得した走行速度を示す表示オブジェクトの少なくともいずれか1つを表示する。この際、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離(物理的視界距離または心理的視界制約距離)に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。以下、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離(物理的視界距離または心理的視界制約距離)が短いほど表示オブジェクトの虚像距離を短くするように、虚像距離を制御するものとして説明する。

0037

図4は、本実施の形態2に係る表示装置2の動作を示すフローチャートである。

0038

まず、ステップS1にて、視距離推定部11は、視距離(物理的視界距離または心理的視界制約距離)を推定する。

0039

ステップS2にて、制御部13は、視距離推定部11で推定した視距離が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上であると判定した場合にはステップS3に進み、閾値よりも小さいと判定した場合にはステップS4に進む。

0040

ステップS2からステップS3に進んだ場合、制御部13は、表示オブジェクトの虚像距離を長くする(例えば100m)。その後、ステップS1に戻る。

0041

ステップS2からステップS4に進んだ場合、制御部13は、表示オブジェクトの虚像距離を短くする(例えば40m)。すなわち、制御部13は、ステップS4の虚像距離を、ステップS3の虚像距離よりも短くする。その後、ステップS1に戻る。

0042

図5及び図6は、本実施の形態2に係る表示装置2の表示を説明するための図である。なお、図5(a)及び図6(a)には、自車両の走行速度を示す表示オブジェクト82aと、自車両のハンドル86aとが示されている。なお、以下では右ハンドル左側通行)の構成を例にして説明するが、左ハンドル右側通行)の構成も同様である。

0043

図5(a)では、自車両前方の地形は無しである。なお、自車両前方の地形が無しである場合としては、自車両が、周囲よりも高い位置に設けられた道路(例えば高速道路など)を走行している場合などが想定される。自車両前方の地形が無しである場合、視距離推定部11で比較的長い視距離が推定されるのでステップS2からステップS3に進むことになる。この結果、図5(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82aの虚像距離を長くする(ここでは100m)。

0044

図6(a)では、自車両前方の地形は、高い建物87が存在する市街となっている。このような場合、視距離推定部11で比較的短い視距離が推定されるのでステップS2からステップS4に進むことになる。この結果、図6(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82aの虚像距離を短くする(ここでは40m)。なお以上の説明では、虚像距離の値は40m及び100mであったが、これらに限ったものではない。また、制御部13は、虚像距離を2段階で制御する代わりに、虚像距離を3段階以上で制御してもよいし、虚像距離を連続的に制御して視距離と虚像距離とをほぼ一致させるようにしてもよい。

0045

<実施の形態2のまとめ> 以上のような本実施の形態2に係る表示装置2は、運転者の視距離が短いほど表示オブジェクトの虚像距離を短くするように、虚像距離を制御する。これにより、表示オブジェクトの虚像距離を、運転者の視距離に合わせることができるので、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることができる。

0046

また、本実施の形態2に係る表示装置2は、3次元地形に関する情報を含む地図情報と、自車両の現在位置とに基づいて、物理的視界距離または心理的視界制約距離を推定する。これにより、適切な視距離を用いることができるので、認知性の向上化が期待できる。

0047

<変形例1> 実施の形態2では、視距離推定部11は、3次元地形に関する情報を含む地図情報と、自車両の現在位置とに基づいて、物理的視界距離または心理的視界制約距離を推定したが、これに限ったものではない。

0048

例えば、車両関連情報取得部20に、自車両周辺(前方)の実体物(例えば自車両前方の地物または他車両など)と自車両との間の距離を検出する自車両のミリ波レーダー、または、カメラの画像を処理する画像処理装置などが適用されてもよい。そして、視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から当該距離を車両関連情報として取得し、取得した距離に基づいて心理的視界制約距離を推定してもよい。この推定では、例えば、車両関連情報取得部20から取得した距離が、そのまま心理的視界制約距離に適用されてもよいし、あるいは、取得した距離に所定の演算を施して得られる距離が、心理的視界制約距離に適用されてもよい。このような構成であっても、適切な視距離を用いることができる。

0049

また例えば、車両関連情報取得部20に、自車両周辺の視界に関する視界情報(例えば雨または霧の発生などを示す天気情報、または煙の発生などを示す周辺情報)をセンターサーバなどから受信する無線受信装置などが適用されてもよい。そして、視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から当該視界情報を車両関連情報として取得し、取得した視界情報に基づいて物理的視界距離を推定してもよい。この際、視距離推定部11は、実施の形態2と同様のテーブルを参照して、当該テーブル内の距離のうち、取得した視界情報に対応する距離を、物理的視界距離に適用することによって、物理的視界距離を推定してもよい。なお、テーブル内の距離は、例えば、天気情報が雨または霧の発生を示す場合、または、周辺情報が煙の発生を示す場合には短くなり、そうでない場合には長くなるように予め設定される。このような構成であっても、適切な視距離を用いることができる。

0050

また、視距離推定部11は、以上と同様にして、自車両のフォグランプオンに設定された場合に、テーブルにおいて霧の発生に対応する距離を、物理的視界距離に適用することによって、物理的視界距離を推定してもよい。

0051

また例えば、車両関連情報取得部20に、自車両前方の照度を検出する自車両の照度検出装置などが適用されてもよい。そして、視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から自車両前方の照度を車両関連情報として取得し、取得した照度に基づいて物理的視界距離を推定してもよい。この際、視距離推定部11は、実施の形態2と同様のテーブルを参照して、当該テーブル内の距離のうち、取得した照度に対応する距離を、物理的視界距離に適用することによって、物理的視界距離を推定してもよい。なお、テーブル内の距離は、例えば、照度が低い場合(例えば夜間などの場合)には短くなり、照度が高い場合(例えば昼間などの場合)には長くなるように予め設定される。このような構成であっても、適切な視距離を用いることができる。

0052

また、視距離推定部11は、以上と同様にして、自車両のスモールライトがオンに設定された場合に、テーブルにおいて低い照度に対応する距離を、心理的視界制約距離に適用することによって、心理的視界制約距離を推定してもよい。

0053

<変形例2>視距離推定部11は、視距離の代わりに、視界範囲を取得してもよい。そして、視界範囲に、視距離が長い範囲(視認しやすい範囲)と、視距離が短い範囲(視認し難い範囲)とが含まれる場合に、視距離推定部11は、視認し難い範囲の視距離を、虚像距離の制御に用いてもよい。あるいは、設計によっては、視距離推定部11は、視認し易い範囲の視距離を、虚像距離の制御に用いてもよいし、視認し難い範囲の視距離と視認し易い範囲の視距離との間の距離(例えばそれらの平均値の距離)を、虚像距離の制御に用いてもよい。

0054

<実施の形態3> 本発明の実施の形態3に係る表示装置のブロック図は、実施の形態2に係る表示装置のブロック図(図3)と同様である。以下、本実施の形態3に係る表示装置2のうち、実施の形態2と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。

0055

本実施の形態3では、車両関連情報取得部20に、車両機器のうち視界に関与する機器機器設定情報を管理するECUなどが適用されている。

0056

視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から機器設定情報を車両関連情報として取得する。そして、視距離推定部11は、取得した機器設定情報に基づいて物理的視界距離、心理的視界制約距離、または、心理的許容焦点距離を推定する。本実施の形態3では、その一例として、視距離推定部11は、自車両前方を照らす自車両のヘッドランプ照明機器)を、ハイビーム点灯、及び、ロービーム点灯のいずれかに制御するための設定情報を、機器設定情報として取得する。そして、視距離推定部11は、取得した設定情報に基づいて、物理的視界距離を推定する。

0057

以下、物理的視界距離の推定の一例について説明する。例えば、視距離推定部11には、ハイビーム点灯の設定情報及びロービーム点灯の設定情報と、2種類の距離とがそれぞれ対応付けられたテーブルが予め用意されている。視距離推定部11は、当該テーブル内の距離のうち、取得した設定情報に対応する距離を、物理的視界距離に適用することにより、物理的視界距離を推定する。

0058

なお、テーブル内の距離は、例えば、ハイビーム点灯の設定情報の場合には長くなるように、ロービーム点灯の設定情報の場合には短くなるように予め設定される。この場合、ヘッドランプをハイビームにする設定情報に対応する物理的視界距離は、ヘッドランプをロービームにする設定情報に対応する物理的視界距離よりも長くなる。

0059

情報取得部14の機能は、実施の形態2の情報取得部14の機能と同様であるため、ここではその説明を省略する。

0060

制御部13は、表示オブジェクト記憶部12に記憶されている表示オブジェクト、情報取得部14で取得した案内情報を示す表示オブジェクト、及び、情報取得部14で取得した走行速度を示す表示オブジェクトの少なくともいずれか1つを表示する。この際、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離(物理的視界距離)に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御する。以下、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離(物理的視界距離)が短いほど表示オブジェクトの虚像距離を短くするように、虚像距離を制御するものとして説明する。

0061

図7は、本実施の形態3に係る表示装置2の動作を示すフローチャートである。なお、この図7の処理は、ヘッドランプがオンに設定された場合に開始するものとする。

0062

まず、ステップS11にて、視距離推定部11は、自車両のヘッドランプを制御するための設定情報を取得する。

0063

ステップS12にて、視距離推定部11または制御部13は、取得した設定情報が、ハイビーム及びロービームのいずれを示しているかを判定する。ハイビームを示していると判定した場合にはステップS13に進み、ロービームを示していると判定した場合にはステップS14に進む。

0064

ステップS12からステップS13に進んだ場合、ハイビームの設定情報に対応する視距離(物理的視界距離)は長いことから、制御部13は、表示オブジェクトの虚像距離を長くする(例えば100m)。その後、ステップS11に戻る。

0065

ステップS12からステップS14に進んだ場合、ロービームの設定情報に対応する視距離(物理的視界距離)は短いことから、制御部13は、表示オブジェクトの虚像距離を短くする(例えば40m)。すなわち、制御部13は、ステップS14の虚像距離を、ステップS13の虚像距離よりも短くする。その後、ステップS11に戻る。

0066

図8及び図9は、本実施の形態3に係る表示装置2の表示を説明するための図である。なお、図8(a)及び図9(a)には、自車両の走行速度を示す表示オブジェクト82bと、自車両のハンドル86aとが示されている。

0067

図8(a)では、自車両のヘッドランプがハイビームで点灯されるように制御されている。このような場合には、ステップS12からステップS13に動作が進むので、図8(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82bの虚像距離を長くする(ここでは100m)。図9(a)では、自車両のヘッドランプがロービームで点灯されるように制御されている。このような場合には、ステップS12からステップS14に動作が進むので、図9(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82bの虚像距離を短くする(ここでは40m)。なお以上の説明では、虚像距離の値は40m及び100mであったが、これらに限ったものではない。

0068

<実施の形態3のまとめ> 以上のような本実施の形態3に係る表示装置2では、ハイビーム点灯の場合には、表示オブジェクトの虚像距離が長くなり、ロービーム点灯の場合には、表示オブジェクトの虚像距離が短くなる。このことは、ハイビーム点灯の場合には、運転者の視距離が通常長くなり、ロービーム点灯の場合には、運転者の視距離が通常短くなる傾向と適合する。したがって、表示オブジェクトの虚像距離を、運転者の視距離に合わせることができるので、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることができる。

0069

また、本実施の形態3に係る表示装置2は、機器設定情報を取得し、取得した機器設定情報に基づいて物理的視界距離を推定する。これにより、適切な視距離を用いることができるので、認知性の向上化が期待できる。

0070

なお、制御部13は、ヘッドランプがハイビームで点灯されている場合に、表示オブジェクト82bをウィンドシールド81の上端部に表示し(図8(a))、ヘッドランプがロービームで点灯されている場合に、表示オブジェクト82bをウィンドシールド81の下端部に表示する(図9(a))ようにしてもよい。すなわち、制御部13は、機器設定情報(車両関連情報)に基づいて、表示オブジェクトの虚像方向を制御してもよい。このような構成によれば、表示オブジェクトの虚像方向を、運転者の視線方向に合わせることができるので、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることができる。

0071

<変形例3> 実施の形態3では、照明機器は自車両のヘッドランプであるものとして説明した。しかしこれに限ったものではなく、例えば照明機器は、自車両のスモールライトまたはフォグランプであってもよい。上述と同様にすることによって、フォグランプを制御するための設定情報に基づいて物理的視界距離を推定することができ、スモールライト(薄暮)を制御するための設定情報に基づいて物理的視界距離を推定することができ、スモールライト(停止中)を制御するための設定情報に基づいて心理的視界制約距離を推定することができる。

0072

また実施の形態3では、機器設定情報は、照明機器を制御するための設定であった。しかし機器設定情報はこれに限ったものではなく、例えばワイパーを制御するための設定であってもよい。上述と同様にすることによって、ワイパーを制御するための設定情報に基づいて物理的視界距離を推定することができる。

0073

また例えば、機器設定情報は、複数レベル区分された自車両の自動運転の設定であってもよい。具体的には、視距離推定部11は、自車両のECUなどが適用された車両関連情報取得部20から、複数レベルに区分された自車両の自動運転の設定情報を、機器設定情報として取得してもよい。以下、自動運転が、自動運転レベル1〜4の4つのレベルに区分されており、自動運転レベルは運転者の操作などによって変更可能であるものとして説明する。

0074

まず、自動運転レベル1〜4の概要について説明する。

0075

自動運転レベル1は、自車両の加速操舵制動のいずれか1つを自車両が自動的に行う状態に対応する。自動運転レベル1の自動運転には、例えば自動ブレーキ、または、操舵を自動的に行うLKAS(Lane KeepingAssist System)などが含まれ、このような自動運転は安全運転支援ステムによって実現される。

0076

自動運転レベル2は、自車両の加速、操舵、制動のうち全てではない複数の操作を同時に自車両が自動的に行う状態に対応する。自動運転レベル2の自動運転には、例えば加速及び制動の両方を自動的に行うACC(Adaptive Cruise Control)などが含まれ、このような自動運転は準自動走行システムによって実現される。

0077

自動運転レベル3は、自車両の加速、操舵、制動を全て自車両が自動的に行い、緊急時のみ運転者が対応する状態に対応する。自動運転レベル3の自動運転には、例えば上述のLKASとACCとの組み合わせなどが含まれ、このような自動運転は準自動走行システムによって実現される。

0078

自動運転レベル4は、自車両の加速、操舵、制動を全て自車両が自動的に行い、運転者が全く関与しない状態に対応する。このような自動運転レベル4の自動運転は、完全自動走行システムによって実現される。

0079

視距離推定部11は、取得した自動運転の設定情報に基づいて、心理的許容焦点距離を推定する。例えば、視距離推定部11には、自動運転レベル1〜4と、4種類の距離とがそれぞれ対応付けられたテーブルが予め用意されている。視距離推定部11は、当該テーブル内の距離のうち、取得した設定情報(自動運転レベル)に対応する距離を、心理的許容焦点距離に適用することにより、心理的許容焦点距離を推定する。

0080

なお、テーブル内の距離は、例えば、自動運転レベル1,2,3,4の順に短くなるように予め設定される。この場合、自車両の自動運転レベルが高くなるほど、心理的許容焦点距離が短くなる。

0081

制御部13は、実施の形態3と同様に、視距離推定部11で推定された視距離(心理的許容焦点距離)が短いほど表示オブジェクトの虚像距離を短くするように、虚像距離を制御する。

0082

図10図11及び図12は、変形例3に係る表示装置2の表示を説明するための図である。なお、図10(a)及び図10(b)は、自動運転レベル1の場合における表示装置2の表示例を示し、図11(a)及び図11(b)は、自動運転レベル2の場合における表示装置2の表示例を示し、図12(a)及び図12(b)は、自動運転レベル3の場合における表示装置2の表示例を示す。

0083

図10(a),図11(a)及び図12(a)ではいずれも、ナビゲーション装置の案内情報を示す表示オブジェクトが示されている。ただし、図10(a)では、自車両が進むべき進行方向を示す矢印の表示オブジェクト82cが示され、比較的簡単な案内情報が示される。図11(a)では、表示オブジェクト82cに加えて、自車両が進行方向を変更すべき地点までの距離を示す表示オブジェクト82dが示される。図12(a)では、自車両が進むべき進行方向を地図で示す表示オブジェクト82eが示され、比較的複雑な案内情報が示される。このように、制御部13は、自動運転レベルが高くなるほど、表示オブジェクトで示される情報を複雑化してもよい。

0084

さて、図10(a)及び図10(b)の例では、設定情報が自動運転レベル1であることから、図10(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82cの虚像距離を長くする(例えば100m)。図11(a)及び図11(b)の例では、設定情報が自動運転レベル2であることから、図11(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82c,82dの虚像距離を短くする(例えば40m)。

0085

図12(a)及び図12(b)の例では、設定情報が自動運転レベル3であることから、図12(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82eの虚像距離をさらに短くする(例えば20m)。図示しないが、設定情報が自動運転レベル4である場合には制御部13は、表示オブジェクト82eの虚像距離をさらに短くする(例えば10m)。なお以上の説明では、虚像距離の値は10m,20m,40m及び100mであったが、これらに限ったものではない。

0086

以上のような変形例3に係る表示装置2では、自車両の自動運転のレベルが高くなるほど心理的許容焦点距離が短くなる。このことは、自動運転によって運転者が運転から解放されていくほど、運転者が自車両室内を見るようになる傾向と適合する。よって、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることができる。

0087

なお変形例3においても実施の形態3と同様に、制御部13は、自動運転レベルが高くなるほど、表示オブジェクトをウィンドシールド81の上端部から下端部に向かって移動させてもよい。すなわち、制御部13は、自動運転レベルに基づいて、表示オブジェクトの虚像方向を制御してもよい。

0088

<変形例4> 実施の形態3で説明した機器設定情報は、自車両の自動運転を行うか否かの設定情報であってもよい。具体的には、視距離推定部11は、自車両のECUなどが適用された車両関連情報取得部20から、自動運転を行うか否かの設定情報を、機器設定情報として取得してもよい。

0089

この構成では、視距離推定部11は、取得した自動運転の設定情報に基づいて、心理的許容焦点距離を推定する。例えば、視距離推定部11には、自動運転を行う設定情報及び自動運転を行わない設定情報と、2種類の距離とがそれぞれ対応付けられたテーブルが予め用意されている。視距離推定部11は、当該テーブル内の距離のうち、取得した設定情報(自動運転の実施の有無)に対応する距離を、心理的許容焦点距離に適用することにより、心理的許容焦点距離を推定する。

0090

なお、テーブル内の距離は、例えば、自動運転を行わない設定情報の場合には長くなるように、自動運転を行う設定情報の場合には短くなるように予め設定される。この場合、自動運転を行う設定情報に対応する心理的許容焦点距離は、自動運転を行わない設定情報に対応する心理的許容焦点距離よりも短くなる。

0091

制御部13は、実施の形態3と同様に、視距離推定部11で取得された視距離(心理的許容焦点距離)が短いほど表示オブジェクトの虚像距離を短くするように、虚像距離を制御する。

0092

図13及び図14は、変形例4に係る表示装置2の表示を説明するための図である。なお、図13(a)及び図13(b)は、自動運転が行われていない場合の表示装置2の表示例を示し、図13(a)には、図12(a)の表示オブジェクト82eと同様の表示オブジェクト82fが示されている。図14(a)及び図14(b)は、自動運転が行われている場合の表示装置2の表示例を示し、図14(a)には、表示オブジェクト82fが示されている。

0093

図13(a)及び図13(b)の例では、自動運転が行われていないことから、図13(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82fの虚像距離を長くする(例えば100m)。図14(a)及び図14(b)の例では、自動運転が行われていることから、図14(b)に示すように、制御部13は、表示オブジェクト82fの虚像距離を短くする(例えば40m)。なお以上の説明では、虚像距離の値は40m及び100mであったが、これらに限ったものではない。

0094

以上のような変形例4に係る表示装置2では、自動運転を行っている場合の表示オブジェクトの虚像距離が、自動運転を行っていない場合の表示オブジェクトの虚像距離よりも短くなる。このことは、自動運転によって運転から解放されると、運転者が自車両室内を見るようになる傾向と適合する。よって、表示オブジェクトに対する運転者の認知性を高めることができる。

0095

なお、図13(a)及び図14(a)に示すように、制御部13は、自動運転を行う場合の表示オブジェクト82fを、自動運転を行わない場合の表示オブジェクト82fよりも、ウィンドシールド81の下側に移動させてもよい。すなわち、制御部13は、自動運転を行うか否かの設定情報に基づいて、表示オブジェクトの虚像方向を制御してもよい。

0096

<変形例5> 実施の形態3では、視距離推定部11は、機器設定情報に基づいて物理的視界距離を推定したが、これに限ったものではない。

0097

例えば、車両関連情報取得部20に、信号機の位置が規定された地図情報を記憶する記憶装置と、自車両の現在位置を検出する位置検出装置と、自車両の走行速度を管理するECUと、自車両周辺の信号機と自車両との間の距離を検出する自車両のミリ波レーダーなどとが適用される。この構成において、視距離推定部11は、車両関連情報取得部20から、自車両の現在位置と、地図情報と、自車両の走行速度とを、車両関連情報として取得する。

0098

そして、視距離推定部11は、取得した現在位置及び地図情報に基づいて、現在位置と、地図情報に規定された信号機の位置との間の距離が予め定められた閾値以下であるか否かを判定するとともに、取得した走行速度に基づいて、自車両が停止しているか否かを判定する。視距離推定部11は、現在位置と信号機の位置との間の距離が上記閾値以下であり、かつ、自車両が停止している場合に、自車両が信号機による信号待ちであると判定する。視距離推定部11は、自車両が信号機による信号待ちであると判定した場合には、車両関連情報取得部20から、自車両周辺の信号機と自車両との間の距離を、車両関連情報として取得し、取得した距離に基づいて心理的視界制約距離を推定してもよい。この推定では、例えば、車両関連情報取得部20から取得した距離が、そのまま心理的視界制約距離に適用されてもよいし、あるいは、取得した距離に所定の演算を施して得られる距離が、心理的視界制約距離に適用されてもよい。

0099

以上のように、視距離推定部11は、自車両が信号機による信号待ちである場合の自車両と信号機との間の距離に基づいて、心理的視界制約距離を推定してもよい。このような構成であっても、適切な視距離を用いることができる。

0100

<変形例6> 実施の形態2及び実施の形態3などでは、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離が短いほど表示オブジェクトの虚像距離を短くするように、虚像距離を制御したが、これに限ったものではない。

0101

例えば、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離が予め定められた閾値よりも短い場合に、表示オブジェクトの虚像距離を、標準虚像距離(予め定められた第1の虚像距離)よりも短くしてもよい。または、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離が予め定められた閾値よりも長い場合に、表示オブジェクトの虚像距離を、標準虚像距離よりも長くしてもよい。または、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離が予め定められた閾値よりも短い場合に、表示オブジェクトの虚像距離を、標準虚像距離よりも短く、かつ視距離に対応する近接虚像距離(第2の虚像距離)にしてもよい。または、制御部13は、視距離推定部11で推定された視距離が予め定められた閾値よりも長い場合に、表示オブジェクトの虚像距離を、標準虚像距離よりも長く、かつ視距離に対応する遠方虚像距離(第3の虚像距離)にしてもよい。

0102

また、標準虚像距離、近接虚像距離及び遠方虚像距離の少なくともいずれか1つが、表示オブジェクトの種類(例えば矢印を示す表示オブジェクト、走行速度を示す表示オブジェクト、案内情報を示す表示オブジェクト)ごとに設定されてもよい。このような構成によれば、表示オブジェクトの虚像距離を、当該表示オブジェクトの種類に適合させることができる。

0103

<その他の変形例> 実施の形態2などでは、視距離推定部11は、テーブルを用いて視距離を推定した。しかしこれに限ったものではなく、視距離推定部11は、所定の計算式を用いて視距離を推定してもよい。

0104

また、上述した表示制御装置1における視距離推定部11及び制御部13(以下「視距離推定部11等」と記す)は、図15に示す処理回路91により実現される。すなわち、処理回路91は、自車両の車両走行環境情報、及び、自車両に搭載された車両機器の設定情報である車両機器設定情報の少なくともいずれかを含む車両関連情報を取得し、取得した車両関連情報に基づいて、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的に視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離を推定する視距離推定部11と、視距離推定部11で推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御することを、虚像表示部21の表示の制御として行う制御部13とを備える。処理回路91には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ(Central Processing Unit、中央処理装置処理装置演算装置マイクロプロセッサマイクロコンピュータ、Digital Signal Processor)が適用されてもよい。

0105

処理回路91が専用のハードウェアである場合、処理回路91は、例えば、単一回路複合回路プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASICFPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。視距離推定部11等の各部の機能それぞれは、複数の処理回路91で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路91で実現されてもよい。

0106

処理回路91がプロセッサである場合、視距離推定部11等の機能は、ソフトウェア等(ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。図16に示すように、処理回路91に適用されるプロセッサ92は、メモリ93に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、表示制御装置1は、処理回路91により実行されるときに、自車両の車両走行環境情報、及び、自車両に搭載された車両機器の設定情報である車両機器設定情報の少なくともいずれかを含む車両関連情報を取得し、取得した車両関連情報に基づいて、物理的に制約された視界距離である物理的視界距離、運転者が心理的に視覚の制約を感じる位置との距離である心理的視界制約距離、及び、運転者が心理的に許容可能な焦点距離である心理的許容焦点距離、の少なくともいずれかを含む視距離を推定するステップと、推定された視距離に基づいて、表示オブジェクトの虚像距離を制御するステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ93を備える。換言すれば、このプログラムは、視距離推定部11等の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ93には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリーEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスクフレキシブルディスク光ディスクコンパクトディスクミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)及びそのドライブ装置等が該当する。

0107

以上、視距離推定部11等の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、視距離推定部11等の一部を専用のハードウェアで実現し、別の一部をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、制御部13については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、それ以外についてはプロセッサ92としての処理回路91がメモリ93に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。

0108

以上のように、処理回路91は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。なお、表示オブジェクト記憶部12は、メモリ93から構成されるが、それらは一のメモリ93から構成されてもよいし、それぞれは個別のメモリ93から構成されてもよい。

0109

また、以上で説明した表示制御装置は、車両に搭載可能な備え付けられたナビゲーション装置、Portable Navigation Device、通信端末(例えば携帯電話スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末)、及びこれらにインストールされるアプリケーションの機能、並びにサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築される表示制御システムに適用することができる。この場合、以上で説明した表示制御装置の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。また例えば、表示制御装置は、上述した車両関連情報取得部20を備えてもよい。

0110

なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。

0111

本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

0112

1表示制御装置、2表示装置、11視距離推定部、13 制御部、21虚像表示部、81ウィンドシールド、82表示オブジェクト、91処理回路、92プロセッサ、93メモリ。

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