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技術 タッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法、タッチパネル用導電フィルムの製造方法およびタッチパネル用導電フィルム

出願人 富士フイルム株式会社
発明者 原大介中村博重片桐健介中山昌哉
出願日 2016年6月2日 (3年1ヶ月経過) 出願番号 2017-531057
公開日 2018年2月22日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 WO2017-018051
状態 特許登録済
技術分野 位置入力装置
主要キーワード 定形パターン 単位メッシュ Ag線 頂点間距離 部分平面 メッシュ線 枚基板 ドロネー三角形分割
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月22日)のものです。
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図面 (9)

課題・解決手段

表示装置画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減しながらも、検出感度を向上し、応答性を向上することができるタッチパネル導電フィルムメッシュパターン設計方法、タッチパネル用導電フィルムの製造方法、およびタッチパネル用導電フィルムを提供する。一辺の長さL0の多数の正三角形Tを隙間なく配置し(A)、乱数の使用により移動許容値Rの範囲内でそれぞれの正三角形Tの頂点Aを移動して作成された新たな頂点Bを互いに接続してランダムな形状の多数の三角形32を形成し(B,C,D)、それぞれの三角形32の外心Eを求め(E)、外心Eから三角形32の外接円半径の1/2以内の距離にある任意の点Fを互いに接続することによって第2メッシュパターンM2の第2セルC2を形成し(F,G,H,I)、かつ、隣接する複数の三角形32の少なくとも一部を結合して多角形35を形成し、三角形32および多角形35により第1メッシュパターンM1の第1セルC1を形成する(J)。

概要

背景

近年、携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、液晶表示装置等の表示装置と組み合わせて用いられ、画面に接触することにより電子機器への入力操作を行うタッチパネルの普及が進んでいるが、低コスト化および低抵抗化が可能であることから、金属メッシュからなる検出電極を用いたタッチパネルが開発されている。
金属メッシュは、メッシュ状のパターンを有する金属細線から形成され、例えば、透明基板の両面上にそれぞれ金属メッシュからなる検出電極が配置される。

ところが、金属メッシュが周期的パターンを有していると、タッチパネルと組み合わせて使用される表示装置の周期的な画素パターンと金属細線とが干渉して、いわゆるモアレを発生しやすくなる。
そこで、特許文献1には、非定型多角形金属メッシュを用いたタッチパネルが開示されている。

概要

表示装置の画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減しながらも、検出感度を向上し、応答性を向上することができるタッチパネル用導電フィルムメッシュパターン設計方法、タッチパネル用導電フィルムの製造方法、およびタッチパネル用導電フィルムを提供する。一辺の長さL0の多数の正三角形Tを隙間なく配置し(A)、乱数の使用により移動許容値Rの範囲内でそれぞれの正三角形Tの頂点Aを移動して作成された新たな頂点Bを互いに接続してランダムな形状の多数の三角形32を形成し(B,C,D)、それぞれの三角形32の外心Eを求め(E)、外心Eから三角形32の外接円半径の1/2以内の距離にある任意の点Fを互いに接続することによって第2メッシュパターンM2の第2セルC2を形成し(F,G,H,I)、かつ、隣接する複数の三角形32の少なくとも一部を結合して多角形35を形成し、三角形32および多角形35により第1メッシュパターンM1の第1セルC1を形成する(J)。

目的

この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、表示装置の画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減しながらも、検出感度を向上し、応答性を向上することができるタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

多数の多角形状の第1セルにより構成された第1メッシュパターンに沿って第1金属細線が配置されている第1導電層と、多数の多角形状の第2セルにより構成された第2メッシュパターンに沿って第2金属細線が配置されている第2導電層とが、透明なアクティブエリア内に重なって配置され且つ前記第1メッシュパターンおよび前記第2メッシュパターンの少なくとも一方がランダムパターンであるタッチパネル導電フィルムのメッシュパターン設計方法であって、前記アクティブエリア内に任意の形状の多数の多角形を隙間なく配置する第1工程と、それぞれの前記多角形の外心を求める第2工程と、それぞれの前記多角形に対して前記外心から前記多角形の外接円半径の1/2以内の距離にある1つの任意の点を配置する第3工程と、前記多数の多角形のそれぞれの辺に対して前記辺を共有する2つの前記多角形に対応する2つの前記任意の点を互いに接続することにより前記多数の第2セルを形成する第4工程と、前記多数の多角形を利用して前記多数の第1セルを形成する第5工程とを備え、前記第1工程においてランダムな形状の前記多数の多角形を配置する、および/または、前記第3工程において前記任意の点をランダムに配置することを特徴とするタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項2

前記第1工程で配置される前記多数の多角形は、多数の三角形からなる請求項1に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項3

前記第1工程で配置される前記多数の三角形は、ランダムな形状を有する請求項2に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項4

前記第1工程で配置される前記多数の多角形は、それぞれ、頂点間距離平均値が300〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が50〜500μmであるランダムな多角形状を有する請求項2または3に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項5

前記第1金属細線および前記第2金属細線の線幅を決定する工程をさらに含み、前記第1金属細線および前記第2金属細線の線幅が1μm以上3μm以下に設定され、前記第1工程で配置される前記多数の多角形は、それぞれ、頂点間距離の平均値が500〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が100〜500μmであるランダムな多角形状を有する請求項2または3に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項6

前記第1工程で配置される前記多数の多角形は、それぞれ、一辺の長さが300〜900μmの正多角形の各頂点を移動許容値25〜250μmの範囲内で移動させることにより形成されたものである請求項4に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項7

前記第3工程でそれぞれの前記三角形に対して配置される前記任意の点は、前記三角形の外心と一致する請求項2〜6のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項8

前記第5工程で形成される前記多数の第1セルは、前記第1工程で配置された前記多数の三角形をそのまま用いたものである請求項2〜7のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項9

前記第5工程で形成される前記多数の第1セルのうち少なくとも1つの第1セルは、前記第1工程で配置された前記多数の三角形のうち隣接する複数の三角形の少なくとも一部を結合して4つ以上の頂点を有する多角形としたものである請求項2〜7のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項10

前記第1金属細線および前記第2金属細線の線幅を決定する工程をさらに含み、前記第5工程は、決定された前記第1金属細線および前記第2金属細線の線幅に対して前記アクティブエリア内における前記第1メッシュパターンの開口率と前記第2メッシュパターンの開口率との差が1.0%以下になるように前記多数の第1セルを形成する請求項2〜9のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法。

請求項11

請求項1〜10のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法により設計された前記第1メッシュパターンおよび前記第2メッシュパターンをそれぞれ有し且つ前記第1金属細線からなる前記第1導電層と前記第2金属細線からなる前記第2導電層とを透明なアクティブエリア内に重ねて配置することを特徴とするタッチパネル用導電フィルムの製造方法。

請求項12

多数の多角形状の第1セルにより構成された第1メッシュパターンに沿って第1金属細線が配置されている第1導電層と、多数の多角形状の第2セルにより構成された第2メッシュパターンに沿って第2金属細線が配置されている第2導電層とが、透明なアクティブエリア内に重なって配置されたタッチパネル用導電フィルムであって、前記多数の第2セルは、ランダムな形状を有し、前記アクティブエリアに垂直な方向から見た場合に、前記多数の第2セルのそれぞれは、多くても1つの前記第1セルの頂点を内部に含み、前記第1セルの辺と前記第2セルの辺とが前記アクティブエリア内における平均値で75度以上90度以下の角度で交差することを特徴とするタッチパネル用導電フィルム。

請求項13

前記多数の第1セルは、前記アクティブエリア内に隙間なく配置された多数の多角形により構成されている請求項12に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項14

前記多数の多角形は、多数の三角形からなる請求項13に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項15

前記多数の多角形は、ランダムな形状を有する請求項13または14に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項16

前記多数の第1セルは、それぞれ、頂点間距離の平均値が300〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が50〜500μmであるランダムな多角形状を有する請求項13〜15のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項17

前記アクティブエリア内における前記第1メッシュパターンの開口率と前記第2メッシュパターンの開口率との差が1.0%以下である請求項13〜16のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項18

前記第1金属細線および前記第2金属細線の線幅が1μm以上で且つ3μm以下である請求項13〜17のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項19

前記多数の第1セルは、それぞれ、頂点間距離の平均値が500〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が100〜500μmであるランダムな多角形状を有する請求項18に記載のタッチパネル用導電フィルム。

請求項20

前記第1導電層は、互いに間隔を隔てて配列された複数の第1電極と、前記複数の第1電極の間にそれぞれ配置され且つ前記複数の第1電極から絶縁された複数の第1ダミー電極を少なくとも含み、前記第2導電層は、前記複数の第1電極に交差させ、かつ、互いに間隔を隔てて配列された複数の第2電極と、前記複数の第2電極の間にそれぞれ配置され且つ前記複数の第2電極から絶縁された複数の第2ダミー電極を少なくとも含み、前記複数の第1電極と前記複数の第2電極は互いに絶縁された状態で配置されている請求項12〜19のいずれか一項に記載のタッチパネル用導電フィルム。

技術分野

0001

この発明は、タッチパネル導電フィルムメッシュパターン設計方法係り、特に、それぞれ金属細線によって多数の多角形状のセルを構成したメッシュパターンの設計方法に関する。
また、この発明は、メッシュパターンを有するタッチパネル用透明導電フィルムの製造方法およびタッチパネル用導電フィルムにも関している。

背景技術

0002

近年、携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、液晶表示装置等の表示装置と組み合わせて用いられ、画面に接触することにより電子機器への入力操作を行うタッチパネルの普及が進んでいるが、低コスト化および低抵抗化が可能であることから、金属メッシュからなる検出電極を用いたタッチパネルが開発されている。
金属メッシュは、メッシュ状のパターンを有する金属細線から形成され、例えば、透明基板の両面上にそれぞれ金属メッシュからなる検出電極が配置される。

0003

ところが、金属メッシュが周期的パターンを有していると、タッチパネルと組み合わせて使用される表示装置の周期的な画素パターンと金属細線とが干渉して、いわゆるモアレを発生しやすくなる。
そこで、特許文献1には、非定型の多角形金属メッシュを用いたタッチパネルが開示されている。

先行技術

0004

特開2013−69261号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、非定型の多角形金属メッシュを静電容量式タッチパネル電極として用いると、タッチパネルの電極が重なる領域(電極交差部)において、電極を構成する金属細線が互いに重なって配列される箇所が発生し、タッチパネルの電極交差部に局部的に寄生容量が高い値を有する箇所が発生し、タッチパネルとしての検出感度が低下し、応答性が低下するという問題がある。

0006

この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、表示装置の画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減しながらも、検出感度を向上し、応答性を向上することができるタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法を提供することを目的とする。
また、この発明は、このようなメッシュパターンを有するタッチパネル用透明導電フィルムの製造方法およびタッチパネル用導電フィルムを提供することも目的としている。

課題を解決するための手段

0007

この発明に係るタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法は、多数の多角形状の第1セルにより構成された第1メッシュパターンに沿って第1金属細線が配置されている第1導電層と、多数の多角形状の第2セルにより構成された第2メッシュパターンに沿って第2金属細線が配置されている第2導電層とが、透明なアクティブエリア内に重なって配置され且つ第1メッシュパターンおよび第2メッシュパターンの少なくとも一方がランダムなパターンであるタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法であって、アクティブエリア内に任意の形状の多数の多角形を隙間なく配置する第1工程と、それぞれの多角形の外心を求める第2工程と、それぞれの多角形に対して外心から多角形の外接円半径の1/2以内の距離にある1つの任意の点を配置する第3工程と、多数の多角形のそれぞれの辺に対して辺を共有する2つの多角形に対応する2つの任意の点を互いに接続することにより多数の第2セルを形成する第4工程と、多数の多角形を利用して多数の第1セルを形成する第5工程とを備え、第1工程においてランダムな形状の多数の多角形を配置する、および/または、第3工程において任意の点をランダムに配置するものである。
なお、第1工程で、三角形以外の多角形を配置する場合は、正多角形を用いることが好ましい。この場合、多数の第1セルにより構成される第1メッシュパターンはランダムなパターンとはならないが、第3工程で任意の点を配置することにより、多数の第2セルにより構成される第2メッシュパターンはランダムなパターンとなる。

0008

第1工程で配置される多数の多角形は、多数の三角形からなることが好ましく、さらに、多数の三角形は、ランダムな形状を有することが好ましい。三角形であれば、どのような形状を有していても、外接円および外心を有するからである。ただし、四角形であっても、互いに対向する内角の和が180度である四角形は外接円および外心を有するため、互いに対向する内角の和が180度となるような条件でランダム化された多数の四角形を配置することもできる。
第1工程で配置される多数の多角形は、それぞれ、頂点間距離平均値が300〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が50〜500μmであるランダムな多角形状を有することが好ましい。このような多数の多角形は、一辺の長さが300〜900μmの正多角形の各頂点を、25〜250μmの範囲で予め設定された移動許容値の範囲内で移動させることにより形成することができる。このとき、各頂点に対する移動許容値は、正多角形の一辺の長さよりも小さい値に設定されることが好ましい。
第1金属細線および第2金属細線の線幅を決定する工程をさらに含み、第1金属細線および第2金属細線の線幅が1μm以上3μm以下に設定する場合には、第1工程で配置される多数の多角形は、それぞれ、頂点間距離の平均値が500〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が100〜500μmであるランダムな多角形状を有することが好ましい。このような多数の多角形は、それぞれ、一辺の長さが500〜900μmの正多角形の各頂点を移動許容値50〜250μmの範囲内で移動させることにより形成することができる。このとき、各頂点に対する移動許容値は、正多角形の一辺の長さよりも小さい値に設定されることが好ましい。
第3工程でそれぞれの三角形に対して配置される任意の点は、三角形の外心と一致していることが好ましい。

0009

第5工程で形成される多数の第1セルは、第1工程で配置された多数の三角形をそのまま用いたものとすることができる。あるいは、第5工程で形成される多数の第1セルのうち少なくとも1つの第1セルは、第1工程で配置された多数の三角形のうち隣接する複数の三角形の少なくとも一部を結合して4つ以上の頂点を有する多角形としたものであってもよい。
第1金属細線および第2金属細線の線幅を決定する工程をさらに含み、第5工程は、決定された第1金属細線および第2金属細線の線幅に対してアクティブエリア内における第1メッシュパターンの開口率と第2メッシュパターンの開口率との差が1.0%以下になるように多数の第1セルを形成することが好ましい。

0010

この発明に係るタッチパネル用導電フィルムの製造方法は、上記のタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法により設計された第1メッシュパターンおよび第2メッシュパターンをそれぞれ有し且つ第1金属細線からなる第1導電層と第2金属細線からなる第2導電層とを透明なアクティブエリア内に重ねて配置する方法である。

0011

この発明に係るタッチパネル用導電フィルムは、多数の多角形状の第1セルにより構成された第1メッシュパターンに沿って第1金属細線が配置されている第1導電層と、多数の多角形状の第2セルにより構成された第2メッシュパターンに沿って第2金属細線が配置されている第2導電層とが、透明なアクティブエリア内に重なって配置されたタッチパネル用導電フィルムであって、多数の第2セルは、ランダムな形状を有し、アクティブエリアに垂直な方向から見た場合に、多数の第2セルのそれぞれは、多くても1つの第1セルの頂点を内部に含み、第1セルの辺と第2セルの辺とがアクティブエリア内における平均値で75度以上90度以下の角度で交差するものである。

0012

好ましくは、多数の第1セルは、アクティブエリア内に隙間なく配置された多数の多角形により構成されている。多数の多角形は、多数の三角形から形成することができる。さらに、多数の多角形は、ランダムな形状を有することが好ましい。
多数の第1セルは、それぞれ、頂点間距離の平均値が300〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が50〜500μmであるランダムな多角形状を有することが好ましい。

0013

アクティブエリア内における第1メッシュパターンの開口率と第2メッシュパターンの開口率との差が1.0%以下であることが好ましい。
好ましくは、第1金属細線および第2金属細線の線幅が1μm以上で且つ3μm以下である。さらに好ましくは、多数の第1セルは、それぞれ、頂点間距離の平均値が500〜900μm、任意の頂点間距離と頂点間距離の平均値との差分の最大値が100〜500μmであるランダムな多角形状を有することが好ましい。
第1導電層は、互いに間隔を隔てて配列された複数の第1電極と、複数の第1電極の間にそれぞれ配置され且つ複数の第1電極から絶縁された複数の第1ダミー電極を少なくとも含み、第2導電層は、複数の第1電極に交差させ、かつ、互いに間隔を隔てて配列された複数の第2電極と、複数の第2電極の間にそれぞれ配置され且つ複数の第2電極から絶縁された複数の第2ダミー電極を少なくとも含み、複数の第1電極と複数の第2電極は互いに絶縁された状態で配置されるように構成することができる。

発明の効果

0014

この発明によれば、第1セルにより構成された第1メッシュパターンからなる第1導電層と、第2セルにより構成された第2メッシュパターンからなる第2導電層とを有する、第1メッシュパターンと第2メッシュパターンとの少なくとも一方がランダムパターンであるタッチパネル用導電フィルムにおいて、多数の多角形の外心から多角形の外接円の半径の1/2以内の距離にある任意の点を互いに接続して多数の第2セルを形成し、かつ、多数の多角形を利用して多数の第1セルを形成するので、表示装置の画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減しながらも、タッチパネルの検出感度を向上し、応答性を向上することが可能となる。

図面の簡単な説明

0015

この発明の実施の形態1に係るタッチパネル用導電フィルムを用いたタッチパネルを示す部分断面図である。
実施の形態1に係るタッチパネル用導電フィルムを示す平面図である。
実施の形態1に係るタッチパネル用導電フィルムにおける第1メッシュパターンと第2メッシュパターンを示す部分平面図である。
実施の形態1に係るタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法を工程順に示す図である。
外心が三角形の外側に位置する場合の実施の形態1に係るタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法を工程順に示す図である。
第1電極と第1ダミー電極を示す図である。
実施の形態2に係るタッチパネル用導電フィルムにおける第1メッシュパターンと第2メッシュパターンを示す部分平面図である。
実施の形態2に係るタッチパネル用導電フィルムのメッシュパターン設計方法を工程順に示す図である。

0016

以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るタッチパネル用導電フィルム1を用いたタッチパネル2の構成を示す。タッチパネル2は、表示装置と組み合わせて使用され、表示装置は、図1の表示装置側に配置されて使用される。図1に示した視認側とは、タッチパネルの操作者が表示装置の画像を視認する側を示す。このタッチパネル2は、平板形状を有する透明な絶縁性カバーパネル3を有し、視認側とは反対側のカバーパネル3の表面上にタッチパネル用導電フィルム1が透明な接着剤4により接合されている。タッチパネル用導電フィルム1は、可撓性の透明絶縁基板5の両面上にそれぞれ導電部材6A(第1導電層8)および6B(第2導電層9)が形成される。
また、平坦化または導電部材6Aおよび6Bを保護する目的で、図1のように、導電部材6Aおよび6Bを覆うように透明絶縁基板5の両面上に透明な保護層7Aおよび7Bが配置されていてもよい。

0017

図2に示されるように、タッチパネル用導電フィルム1には、透明なアクティブエリアS1が区画され、かつ、アクティブエリアS1の外側に周辺領域S2が区画されている。
アクティブエリアS1内には、透明絶縁基板5の表面上(視認側)に形成された第1導電層8と透明絶縁基板5の裏面上(表示装置側)に形成された第2導電層9とが互いに重なるように配置されている。
透明絶縁基板5の表面上の第1導電層8により、それぞれ第1の方向D1に沿って延び且つ第1の方向D1に直交する第2の方向D2に並列配置された複数の第1電極11が形成され、透明絶縁基板5の裏面上の第2導電層9により、それぞれ第2の方向D2に沿って延び且つ第1の方向D1に並列配置された複数の第2電極21が形成されている。
これら複数の第1電極11および複数の第2電極21は、タッチパネル2の検出電極を構成するものである。

0018

一方、周辺領域S2における透明絶縁基板5の表面上に、複数の第1電極11に接続された複数の第1周辺配線12が形成され、透明絶縁基板5の縁部に複数の第1外部接続端子13が配列形成され、かつ、それぞれの第1電極11の両端に第1コネクタ部14が形成されている。第1コネクタ部14に、対応する第1周辺配線12の一端部が接続され、第1周辺配線12の他端部は、対応する第1外部接続端子13に接続されている。
同様に、周辺領域S2における透明絶縁基板5の裏面上に、複数の第2電極21に接続された複数の第2周辺配線22が形成され、透明絶縁基板5の縁部に複数の第2外部接続端子23が配列形成され、かつ、それぞれの第2電極21の両端に第2コネクタ部24が形成されている。第2コネクタ部24に、対応する第2周辺配線22の一端部が接続され、第2周辺配線22の他端部は、対応する第2外部接続端子23に接続されている。

0019

図3に示されるように、透明絶縁基板5の表面上に配置された第1電極11は、多数の多角形状の第1セルC1により構成された第1メッシュパターンM1に沿って配置された第1金属細線15を有しており、透明絶縁基板5の裏面上に配置された第2電極21は、多数の多角形状の第2セルC2により構成された第2メッシュパターンM2に沿って配置された第2金属細線25を有している。
第1メッシュパターンM1と第2メッシュパターンM2の少なくとも一方はランダムなパターンを有している。ランダムなパターンとは、メッシュパターンを形成するセルの形状が、該セルに隣接する少なくとも一つの隣接セルの形状と異なることを意味し、好ましくは、隣接するセル同士の形状がそれぞれ異なる形状である。好ましくは、図3に示されるように、第1メッシュパターンM1と第2メッシュパターンM2が共にランダムなパターンであり、多数の第1セルC1および多数の第2セルC2は、いずれも隣接するセル同士の形状がそれぞれ異なる形状のランダムな多角形状を有する構成である。
図3に示されるように、アクティブエリアS1に垂直な方向から見た場合に、多数の第2セルC2のそれぞれは、多くても1つの第1セルC1の頂点を内部に含んでいる。好ましくは、多数の第2セルC2のそれぞれに、1つの第1セルC1の頂点を内部に含んでいる形状である。

0020

さらに、アクティブエリアS1に垂直な方向から見た場合に、第1セルC1および第2セルC2は、それぞれ多数の辺を有しており、多数の箇所で第1セルC1の辺と第2セルC2の辺が交差しているが、第1メッシュパターンM1の第1セルC1の辺と第2メッシュパターンM2の第2セルC2の辺は、アクティブエリアS1内において平均値で75度以上90度以下の角度で交差している。すなわち、第1セルC1の辺と第2セルC2の辺とが互いに近接して同一方向に並行することはない形状で交差している。
第1セルC1は、アクティブエリアS1内に隙間なく配置されたランダムな形状を有する多数の三角形を利用して形成されており、三角形をそのまま用いて第1セルC1としているものと、隣接する複数の三角形の少なくとも一部を結合して4つ以上の頂点を有する多角形とした第1セルC1とを含んでいる。図3においては、三角形と隣接する複数の三角形の少なくとも一部を結合して4つの頂点を有する四角形により構成された第1セルC1を示している。

0021

透明絶縁基板5の両面上に配置された第1電極11および第2電極21が、このような第1メッシュパターンM1および第2メッシュパターンM2を有しているので、タッチパネル用導電フィルム1を用いたタッチパネル2を液晶表示装置等と組み合わせて使用した場合に、液晶表示装置の画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減し、かつ、タッチパネルの電極交差部の寄生容量を低減することができ、さらに、局部的に高い寄生容量値を有する箇所の発生を抑制できるので、検出感度が向上し、タッチパネルの応答性向上が達成される。
なお、タッチパネル用導電フィルム1を用いてタッチパネル2を構成した場合に、第1メッシュパターンM1および第2メッシュパターンM2は、どちらが視認側に配置されても、同様の効果が得られる。

0022

タッチパネル用導電フィルム1を構成するカバーパネル3の材質としては、強化ガラスサファイアポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル樹脂PMMA)等を使用することができ、厚さは0.1〜1.5mmが好ましい。カバーパネル3には、周辺領域S2を遮光する加飾層を形成してもよい。
透明絶縁基板5の材質としては、ガラスポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマーCOP)、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリカーボネート(PC)等を使用することができ、厚さは20〜200μmが好ましい。
透明な接着剤4としては、光学透明粘着シート(Optical Clear Adhesive)または光学透明粘着樹脂(Optical Clear Resin)を使用することができ、好ましい膜厚は、10μm以上100μm以下である。光学透明粘着シートとしては、例えば、3M社製の8146シリーズの使用が可能である。
透明な保護層7Aおよび7Bとしては、ゼラチンアクリル樹脂ウレタン樹脂等の有機膜、および、二酸化シリコン等の無機膜を使用することができ、膜厚は、10nm以上100nm以下であることが好ましい。

0023

ここで、第1メッシュパターンM1および第2メッシュパターンM2の設計方法について説明する。
まず、図4(A)に示されるように、アクティブエリアS1内に一辺の長さL0の多数の正三角形Tを隙間なく配置する。
次に、頂点の移動許容値Rを設定して、図4(B)に示されるように、それぞれの正三角形Tの頂点Aを中心とする半径Rの円31を想定し、乱数を使用することにより頂点の移動許容値Rの範囲内でそれぞれの正三角形Tの頂点Aを移動して、図4(C)に示されるように、新たな頂点Bを作成する。そして、図4(D)に示されるように、新たな頂点Bを互いに接続することによって、ランダムな形状の多数の三角形32を形成する。このとき、正三角形Tのそれぞれの頂点Aが移動許容値Rの範囲内で移動して新たな頂点Bとなっているため、新たな頂点Bにより形成される三角形32は、正三角形Tの一辺の長さL0に対して±2Rの範囲内の種々の頂点間距離L1を有することとなる。すなわち、L0−2R≦L1≦L0+2Rとなる。ここで、頂点間距離とは、多角形を形成する互いに結ばれた頂点間の辺の距離である。辺で結ばれていない頂点間の距離は含まない。

0024

なお、頂点の移動許容値Rは、多数の三角形32のランダム性を決定する要素となるものである。また、頂点の移動許容値Rは、正三角形Tの一辺の長さL0よりも小さい値に設定されることが好ましい。
さらに、図4(E)に示されるように、ランダムな形状の多数の三角形32に対して、それぞれ、外接円33の中心である外心Eを求める。

0025

次に、図4(F)に示されるように、三角形32の外心Eを中心とする円34を想定する。ここで、円34の半径は、三角形32の外接円33の半径の1/2以内の値とする。図4(G)に示されるように、それぞれの外心Eに対して円34を想定し、乱数を使用することにより三角形32の外接円33の半径の1/2の範囲内でそれぞれの外心Eを移動して、図4(H)に示されるように、任意の点Fを作成する。
そして、図4(I)に示されるように、これらの任意の点Fを互いに接続することによって得られる多角形を、第2メッシュパターンM2の第2セルC2とする。
このようにして、第2メッシュパターンM2の第2セルC2を形成することにより、第1メッシュパターンM1の第1セルC1の辺と第2メッシュパターンM2の第2セルC2の辺が、アクティブエリアS1内において平均値で75度以上90度以下の角度で交差する形状にすることが可能となり、電極交差部の寄生容量を低減することができる。

0026

さらに、図4(J)に示されるように、隣接する複数の三角形32の少なくとも一部を結合して4つ以上の頂点を有する多角形35を形成し、三角形32および多角形35を第1メッシュパターンM1の第1セルC1とする。図4(J)では、多角形35は、4つの頂点を有する四角形である。なお、図4(J)において、第1金属細線15および第2金属細線25の線幅を考慮し、アクティブエリアS1内における第1メッシュパターンM1の開口率と第2メッシュパターンM2の開口率との差が1.0%以下となるようにすることが好ましい。開口率の差が1.0%以下であると、第1電極11と第2電極21のシート抵抗が均一化され、タッチパネルの感度均一性を向上させることができる。
このようにして、図3に示した第1メッシュパターンM1の第1セルC1の辺と第2メッシュパターンM2の第2セルC2の辺が、アクティブエリアS1内において平均値で75度以上90度以下の角度で交差している、第1メッシュパターンM1および第2メッシュパターンM2を設計することができる。
なお、第1金属細線15および第2金属細線25の線幅は、0.5μm以上5.0μm以下であることが、モアレ低減の観点から好ましい。

0027

なお、三角形32の外心Eを求める際に、図5(A)に示されるように、1つの頂角鈍角であるような三角形32Aにおいては、外心EAが三角形32Aの外部に位置することとなるが、この場合においても、同様にして第1メッシュパターンM1および第2メッシュパターンM2を設計することができる。
例えば、三角形32Aの外心EAが隣接する三角形32B内に位置するものとすると、図5(B)に示されるように、三角形32Aの外心EAを中心とし且つ三角形32Aの外接円33Aの半径の1/2の半径を有する円34Aを想定し、かつ、隣接する三角形32Bの外心EBを中心とし且つ三角形32Bの外接円33Bの半径の1/2の半径を有する円34Bを想定する。
そして、図5(C)に示されるように、乱数を使用することにより、円34Aと円34Bの重複部分Wを除いた円34A内に任意の点FAを作成し、かつ、重複部分Wを除いた円34B内に任意の点FBを作成し、図5(D)に示されるように、これらの任意の点FAおよびFBと他の三角形32に関して作成された任意の点Fを互いに接続することによって、第2メッシュパターンM2の第2セルC2となる多角形を形成することができる。

0028

なお、図4(D)に示したように、正三角形Tの各頂点Aを移動許容値Rの範囲内で移動することによって作成された新たな頂点Bを用いてランダムな形状の多数の三角形32を形成しているため、設計された第1メッシュパターンM1の多数の第1セルC1における頂点間距離L1の平均値Laを演算すると、任意の頂点間距離L1と頂点間距離L1の平均値Laとの差分の最大値Dmaxが、高々、各頂点Aの移動許容値Rの2倍となるような形状を有することとなる。なお、平均値Laを演算する際の頂点間距離L1のサンプル数は、多いほど好ましいが、例えば、アクティブエリアS1内における100個の頂点間距離L1の平均値Laとすることができる。
具体的には、第1メッシュパターンM1の第1セルC1を形成するための三角形32は、一辺の長さL0が300〜900μmの正多角形Tの各頂点を、移動許容値Rが25〜250μmの範囲内で移動させることにより形成されたものであることが好ましい。この場合、頂点間距離の平均値Laが300〜900μm、任意の頂点間距離L1と頂点間距離の平均値Laとの差分の最大値Dmaxが50〜500μmであるランダムな多角形状を有する第1メッシュパターンM1の多数の第1セルC1が設計されることとなる。
設計された第1メッシュパターンM1の多数の第1セルC1における頂点間距離の平均値La、任意の頂点間距離L1と頂点間距離の平均値Laとの差分の最大値Dmaxを上記の範囲内の値とすることにより、表示装置と組み合わせてタッチパネル用導電フィルム1を使用した場合、モアレ発生を顕著に低減することができる。
さらに、第1金属細線および第2金属細線の線幅が1μm以上3μm以下に設定される場合、第1メッシュパターンM1の第1セルC1を形成するための三角形32は、一辺の長さL0が500〜900μmの正多角形Tの各頂点を、移動許容値Rが100〜500μmの範囲内で移動させることにより形成されたものであることが好ましい。この場合、頂点間距離の平均値Laが500〜900μm、任意の頂点間距離L1と頂点間距離の平均値Laとの差分の最大値Dmaxが100〜500μmであるランダムな多角形状を有する第1メッシュパターンM1の多数の第1セルC1が設計されることとなる。

0029

第1金属細線および第2金属細線の線幅が1μm以上3μm以下に設定され、設計された第1メッシュパターンM1の多数の第1セルC1における頂点間距離の平均値La、および、任意の頂点間距離L1と頂点間距離の平均値Laとの差分の最大値Dmaxを上記の範囲内の値とすることにより、解像度の異なる各種の表示装置と組み合わせてタッチパネル用導電フィルム1を使用しても、モアレ発生の低減だけではなく、ノイズ発生の抑制を効果的に達成することが可能となる。
ここで、ノイズとは、表示装置とメッシュパターンを有する導電フィルムとを組み合わせた場合、メッシュパターン形状の不均一性および金属細線の粗密の影響を受けて、表示装置の表示に発生する濃淡ムラのことであり、品質上、ノイズは発生させないことが好ましい。

0030

なお、図6に示されるように、アクティブエリアS1内における透明絶縁基板5の表面上に配置されている第1導電層8は、複数の第1電極11の間にそれぞれ配置された複数の第1ダミー電極11Aを有している。これらの第1ダミー電極11Aは、複数の第1電極11から絶縁されており、第1電極11と同様に、多数の多角形状の第1セルC1により構成された第1メッシュパターンM1を有している。
また、図示しないが、アクティブエリアS1内における透明絶縁基板5の裏面上に配置されている第2導電層9は、複数の第2電極21の間にそれぞれ配置された複数の第2ダミー電極を有している。これらの第2ダミー電極は、複数の第2電極21から絶縁されており、第2電極21と同様に、多数の多角形状の第2セルC2により構成された第2メッシュパターンM2を有している。

0031

このような第1ダミー電極11Aおよび第2ダミー電極の存在により、複数の第1電極11の間および複数の第2電極21の間においても、第1メッシュパターンM1に沿って配置された第1金属細線15と第2メッシュパターンM2に沿って配置された第2金属細線25とが透明絶縁基板5を挟んで互いに重なり合い、これにより、タッチパネル2を液晶表示装置等と組み合わせて使用した場合に、アクティブエリアS1の全域にわたって、モアレの発生を低減し、かつ、電極のパターン見えを抑制することとなる。

0032

タッチパネル用導電フィルム1は、透明絶縁基板5の表面上に第1電極11、第1周辺配線12、第1外部接続端子13および第1コネクタ部14を含む導電部材6Aを形成し、かつ、透明絶縁基板5の裏面上に第2電極21、第2周辺配線22、第2外部接続端子23および第2コネクタ部24を含む導電部材6Bを形成することにより製造される。このとき、第1電極11は、第1メッシュパターンM1に沿って第1金属細線15が配置された第1導電層8からなり、第2電極21は、第2メッシュパターンM2に沿って第2金属細線25が配置された第2導電層9からなり、第1導電層8と第2導電層9とが透明絶縁基板5を挟んでアクティブエリアS1内で互いに重なるように配置されるものとする。
これら導電部材6Aおよび6Bの形成方法は、特に限定されるものではない。例えば、特開2012−185813号公報の<0067>〜<0083>、特開2014−209332号公報の<0115>〜<0126>、または特開2015−5495号公報の<0216>〜<0238>に記載されているように感光性ハロゲン化銀塩を含有する乳剤層を有する感光材料露光し、現像処理を施すことによって、導電部材6Aおよび6Bを形成することができる。

0033

また、透明絶縁基板5の表面および裏面に、それぞれ金属箔を形成し、各金属箔上にレジストをパターン状に印刷するか、または全面塗布したレジストを露光し、現像することでパターン化して、開口部の金属をエッチングすることにより、これらの導電部材を形成することもできる。さらに、これ以外にも、導電部材を構成する材料の微粒子を含むペーストを透明絶縁基板5の表面および裏面に印刷してペーストに金属めっきを施す方法、導電部材を構成する材料の微粒子を含むインクを用いたインクジェット法を用いる方法、導電部材を構成する材料の微粒子を含むインクをスクリーン印刷により形成する方法、透明絶縁基板31に溝を形成し、その溝に導電インクを塗布する方法、マイクロコンタクト印刷パターニング法等を用いることができる。

0034

実施の形態2
図7に、実施の形態2に係るタッチパネル用導電フィルムにおいて用いられる第1メッシュパターンM1Aと第2メッシュパターンM2Aを示す。実施の形態2では、アクティブエリアS1に垂直な方向から見た場合に、第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1の辺と第2メッシュパターンM2Aの第2セルC2の辺との交差角度のほとんどが90度である例を示す。この場合、第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1の辺と第2メッシュパターンM2Aの第2セルC2の辺は、アクティブエリアS1内における平均値で80度以上90度以下の角度で交差している。

0035

また、実施の形態1における第1メッシュパターンM1および第2メッシュパターンM2と同様に、第1メッシュパターンM1Aと第2メッシュパターンM2Aの少なくとも一方はランダムなパターンを有している。ランダムなパターンとは、メッシュパターンを形成するセルの形状が、該セルに隣接する少なくとも一つの隣接セルの形状と異なることを意味し、好ましくは、隣接するセル同士の形状がそれぞれ異なる形状である。好ましくは、図7に示されるように、第1メッシュパターンM1Aと第2メッシュパターンM2Aが共にランダムなパターンであり、多数の第1セルC1および多数の第2セルC2は、いずれも隣接するセル同士の形状がそれぞれ異なる形状のランダムな多角形状を有する構成である。
また、図7に示すように、アクティブエリアS1に垂直な方向から見た場合に、多数の第2セルC2のそれぞれは、多くても1つの第1セルC1の頂点を内部に含んでいる。好ましくは、多数の第2セルC2のそれぞれに、1つの第1セルC1の頂点を内部に含んでいる形状である。

0036

アクティブエリアS1に垂直な方向から見た場合に、第1セルC1の辺と第2セルC2の辺が互いにほぼ直交しているので、タッチパネル2を液晶表示装置等と組み合わせて使用した場合に、液晶表示装置の画素パターンとの干渉によるモアレの発生を低減し、かつ、タッチパネルの電極交差部の寄生容量を低減することができ、さらに、局部的に高い寄生容量値を有する箇所の発生を抑制できるので、検出感度が向上し、タッチパネルの応答性向上が可能となる。

0037

ここで、第1メッシュパターンM1Aおよび第2メッシュパターンM2Aの設計方法について説明する。
まず、図8(A)に示されるように、アクティブエリアS1内に一辺の長さL0の多数の正三角形Tを隙間なく配置する。
次に、正三角形Tの各頂点の移動許容値Rを設定して、図8(B)に示されるように、それぞれの正三角形Tの頂点Aを中心とする半径Rの円31を想定し、乱数を使用することにより頂点の移動許容値Rの範囲内でそれぞれの正三角形Tの頂点Aを移動して、図8(C)に示されるように、新たな頂点Bを作成する。そして、図8(D)に示されるように、新たな頂点Bを互いに接続することによって、ランダムな形状の多数の三角形32を形成する。このとき、正三角形Tのそれぞれの頂点Aが移動許容値Rの範囲内で移動して新たな頂点Bとなっているため、新たな頂点Bにより形成される三角形32は、正三角形Tの一辺の長さL0に対して±2Rの範囲内の種々の頂点間距離L1を有することとなる。すなわち、L0−2R≦L1≦L0+2Rとなる。
なお、頂点の移動許容値Rは、多数の三角形32のランダム性を決定する要素となるものである。また、頂点の移動許容値Rは、正三角形Tの一辺の長さL0よりも小さい値に設定されることが好ましい。

0038

そして、図8(E)に示されるように、ランダムな形状の多数の三角形32に対して、それぞれ、外接円33の中心である外心Eを求め、これらの外心Eを互いに接続することで得られる多角形を、第2メッシュパターンM2Aの第2セルC2とする。すなわち、それぞれの三角形32の各辺に対する垂直二等分線を描くことで第2セルC2が形成される。
ここでは、実施の形態1における外心Eと任意点Fとが一致する場合を示している。外心Eと任意点Fとが一致させることにより、第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1の辺と第2メッシュパターンM2Aの第2セルC2の辺との交差角度を90度にすることが可能となり、電極の交差部の寄生容量をより良く低減することができる。

0039

さらに、図8(F)に示されるように、隣接する複数の三角形32の少なくとも一部を結合して4つ以上の頂点を有する多角形35を形成し、三角形32および多角形35を第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1とする。図8(F)では、多角形35は、4つの頂点を有する四角形である。尚、図8(F)において、第1金属細線15および第2金属細線25の線幅を考慮し、アクティブエリアS1内における第1メッシュパターンM1Aの開口率と第2メッシュパターンM2Aの開口率との差が1.0%以下となるようにすることが好ましい。開口率の差が1.0%以下であると、第1電極11と第2電極21とのシート抵抗が均一化され、タッチパネルの感度の均一性を向上させることができる。
なお、多角形35を形成しなくても、アクティブエリアS1内における第1メッシュパターンM1Aの開口率と第2メッシュパターンM2Aの開口率との差が1.0%以下である場合には、多数の三角形32をそのまま第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1としてもよい。
このようにして、図7に示した第1メッシュパターンM1Aおよび第2メッシュパターンM2Aを設計することができる。
なお、第1金属細線15および第2金属細線25の線幅は0.5μm以上5.0μm以下であることが、モアレ低減の観点から好ましい。

0040

なお、上記の実施の形態1および2では、透明絶縁基板5の表面上に第1電極11、第1周辺配線12、第1外部接続端子13および第1コネクタ部14を含む導電部材6Aを配置し、かつ、透明絶縁基板5の裏面上に第2電極21、第2周辺配線22、第2外部接続端子23および第2コネクタ部24を含む導電部材6Bを配置しているが、これに限るものではない。
例えば、透明絶縁基板5の一方の面側に、導電部材6Aと導電部材6Bが層間絶縁膜を介して配置される構成とすることもできる。
さらに、2枚基板の構成とすることもできる。すなわち、第1透明絶縁基板の表面上に導電部材6Aを配置し、第2透明絶縁基板の表面上に導電部材6Bを配置し、これら第1透明絶縁基板および第2透明絶縁基板を、互いに重ね合わせて使用することもできる。
さらに、透明絶縁基板5を用いずに、図1に示したカバーパネル3の表面上に導電部材6Aと導電部材6Bが層間絶縁膜を介して配置される構成としてもよい。

0041

実施の形態1および2におけるタッチパネル用導電フィルム1を表示装置と組み合わせることにより、タッチパネル付き表示装置を構成することができる。表示装置の種類は特に制限されず、液晶表示装置(LCD)、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置などが挙げられる。

0042

なお、上述したように、本発明のタッチパネル用導電フィルムは、第1金属細線および第2金属細線の線幅が1μm以上3μm以下である場合、第1メッシュパターンM1またはM1Aの第1セルC1が、頂点間距離の平均値La=500〜900μm、任意の頂点間距離L1と頂点間距離の平均値Laとの差分の最大値Dmax=100〜500μmを満たす形状を有していれば、解像度が異なる2種以上の表示装置に適用した場合でも、各表示装置においてモアレだけではなく、ノイズの発生をも抑制することができる。すなわち、従来技術においては、表示装置の解像度に合わせてメッシュパターンの設計を行う必要があったが、本発明のタッチパネル用導電フィルムの場合、共通のタッチパネル用導電フィルムを解像度が異なる2種以上の表示装置にそれぞれ適用しても、各表示装置においてモアレおよびノイズの発生が抑制されるため、表示装置毎のメッシュパターンの設計を行う必要がない。共通化されたタッチパネル用導電フィルムとは、第1金属細線15および第2金属細線25の平均線幅、並びに、第1メッシュパターンM1またはM1Aおよび第2メッシュパターンM2またはM2Aが同一のタッチパネル用導電フィルムを意味している。

0043

以下に実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができ、本発明の範囲は、以下の実施例により限定的に解釈されるべきものではない。

0044

実施例1
第1金属細線15および第2金属細線25の線幅を2μm、アクティブエリアS1内に隙間なく配置した正三角形Tの一辺の長さL0を900μm、頂点の移動許容値Rを50μmとして、実施の形態2に記載された設計方法により第1メッシュパターンM1Aおよび第2メッシュパターンM2Aを設計した。すなわち、頂点の移動許容値Rによりランダム性を有する多数の三角形を形成し、これらの三角形の外心を互いに接続することで第2メッシュパターンM2Aの第2セルC2を形成し、かつ、多数の三角形を用いて第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1を形成した。なお、第1セルC1を形成する際は、第1メッシュパターンM1Aの開口率と第2メッシュパターンM2Aの開口率との差が1.0%以下になるように多数の三角形の一部を結合し、多数の四角形と多数の三角形からなる第1セルC1を形成した。
そして、第1メッシュパターンM1Aに沿って第1金属細線15が配置された第1導電層8と第2メッシュパターンM2Aに沿って第2金属細線25が配置された第2導電層9とを透明なアクティブエリアS1内に重なるように配置して、図2に示したようなタッチパネル用導電フィルム1を作製した。なお、電極と電極との間には、図6のようにダミー電極を設けている。
また、メッシュパターンの設計は、5mm×5mmを単位とする単位メッシュパターンを形成し、単位メッシュパターンを繰り返し配列させて単位メッシュパターンの境界部において、上下左右メッシュ線が繋がるようにメッシュ線を作図して、アクティブエリア内全体にメッシュパターンを形成した。単位メッシュパターンのサイズとしては、タッチパネルの電極のピッチ整数倍にすることが好ましい。

0045

ここで、タッチパネル用導電フィルム1は、以下の、感光性ハロゲン化銀塩を含有する乳剤層を有する感光材料を露光し、現像処理を施すことによって作製した。
ハロゲン化銀乳剤の調製)
38℃、pH4.5に保たれた下記1液に、下記の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記4液および5液を8分間にわたって加え、さらに、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。さらに、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成粒子形成を終了した。

0046

1液:
水 750ml
ゼラチン9g
塩化ナトリウム3g
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg
クエン酸0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 8ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 10ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩5mg

0047

その後、常法に従い、フロキュレーション法によって水洗した。具体的には、温度を35℃に下げ硫酸を用いてハロゲン化銀が沈降するまでpHを下げた(pH3.6±0.2の範囲であった)。次に、上澄み液を約3リットル除去した(第一水洗)。さらに3リットルの蒸留水を加えてから、ハロゲン化銀が沈降するまで硫酸を加えた。再度、上澄み液を3リットル除去した(第二水洗)。第二水洗と同じ操作をさらに1回繰り返して(第三水洗)、水洗・脱塩工程を終了した。水洗・脱塩後の乳剤をpH6.4、pAg7.5に調整し、ゼラチン3.9g、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg、ベンゼンチオスルフィン酸ナトリウム3mg、チオ硫酸ナトリウム15mgと塩化金酸10mgを加え55℃にて最適感度を得るように化学増感を施し、安定剤として1,3,3a,7−テトラアザインデン100mg、防腐剤としてプロキセル商品名、ICICo.,Ltd.製)100mgを加えた。最終的に得られた乳剤は、沃化銀を0.08モル%含み、塩臭化銀比率塩化銀70モル%、臭化銀30モル%とする、平均粒子径0.22μm、変動係数9%のヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤であった。

0048

感光性層形成用組成物の調製)
上記乳剤に1,3,3a,7−テトラアザインデン1.2×10−4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10−2モル/モルAg、クエン酸3.0×10−4モル/モルAg、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAgを添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整して、感光性層形成用組成物を得た。

0049

(感光性層形成工程)
PET基板(厚み100μm)にコロナ放電処理を施した後、PET基板の両面に、下塗層として厚み0.1μmのゼラチン層、さらに下塗層上に光学濃度が約1.0で現像液アルカリにより脱色する染料を含むアンチハレーション層を設けた。上記アンチハレーション層の上に、上記感光性層形成用組成物を塗布し、さらに厚み0.15μmのゼラチン層を設け、両面に感光性層が形成された樹脂基板を得た。両面に感光性層が形成された樹脂基板をフィルムAとする。形成された感光性層は、銀量6.0g/m2、ゼラチン量1.0g/m2であった。

0050

露光現像工程)
上記フィルムAの両面に、導電部材のパターンに対応したフォトマスクを介し、高圧水銀ランプ光源とした平行光を用いて露光を行った。露光後、下記の現像液により現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X−R、富士フィルム社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水によりリンスし、乾燥することによって、両面にAg線からなる導電部材とゼラチン層とが形成された樹脂基板を得た。ゼラチン層はAg線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。

0051

(現像液の組成
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン0.037mol/L
N−メチルアミノフェノール0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム0.140mol/L
水酸化ナトリウム0.360mol/L
臭化ナトリウム0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム0.187mol/L

0052

(加熱工程)
上記フィルムBに対して、120℃の過熱蒸気槽に130秒間静置して、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムをフィルムCとする。このフィルムCがタッチパネル用導電フィルム1である。

0053

実施例2〜5
正三角形Tの一辺の長さL0を900μmに維持したまま、頂点の移動許容値Rを100μm、150μm、200μmおよび250μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例2〜5のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0054

実施例6〜10
正三角形Tの一辺の長さL0を700μmにし、かつ、頂点の移動許容値Rを50μm、100μm、150μm、200μmおよび250μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例6〜10のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0055

実施例11〜15
正三角形Tの一辺の長さL0を600μmにし、かつ、頂点の移動許容値Rを50μm、100μm、150μm、200μmおよび250μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例11〜15のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0056

実施例16〜19
正三角形Tの一辺の長さL0を500μmにし、かつ、頂点の移動許容値Rを50μm、100μm、150μmおよび200μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例16〜19のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0057

実施例20〜22
正三角形Tの一辺の長さL0を400μmにし、かつ、頂点の移動許容値Rを50μm、100μmおよび150μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例20〜22のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0058

実施例23および24
正三角形Tの一辺の長さL0を300μmにし、かつ、頂点の移動許容値Rを50μmおよび100μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、実施例23および24のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0059

比較例1〜6
正三角形Tの一辺の長さL0を900μm、700μm、600μm、500μm、400μmおよび300μmにし、かつ、頂点の移動許容値Rを0μmとした以外は、実施例1と同様の方法により、比較例1〜6のタッチパネル用導電フィルムをそれぞれ作製した。

0060

比較例7
特開2011−216377号公報の記載に基づき、ボロノイ図を用いて第1メッシュパターンの第1セルおよび第2メッシュパターンの第2セルをそれぞれ作成した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例7のタッチパネル用導電フィルムを作製した。
比較例8
特開2011−216377号公報の記載に基づき、ドロネー三角形分割法を用いて第1メッシュパターンの第1セルおよび第2メッシュパターンの第2セルをそれぞれ作成した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例8のタッチパネル用導電フィルムを作製した。

0061

実施例1〜24および比較例1〜8のタッチパネル用導電フィルムのタッチパネルの応答性の評価、モアレ発生の評価およびノイズ発生の評価を行った。

0062

タッチパネルの応答性の評価方法
応答性は、以下のようにして評価した。
厚さ0.55mmのガラス板、厚さ0.1mmのOCA、厚さ0.1mmの実施例1〜24および比較例1〜8のタッチパネル用導電フィルム、厚さ0.1mmのOCA、厚さ0.05mmのPETフィルムを順次貼合したタッチパネルモジュールを作成し、駆動用に、Atmel社製ICを接続した。このタッチパネルモジュールを駆動させ、先端径が2mmのタッチペンをガラス表面上で動かした際の反応を次のように5段階評価した。

0063

応答性の評価において、高速にタッチペンを動かした場合でもまったくストレスなく反応したレベルを評価結果A、高速にタッチペンを動かした場合でも実用上に問題なく反応したレベルを評価結果B、低速にタッチペンを動かした場合にのみ実用上問題なく反応したレベルを評価結果C、タッチペンの指し示す位置と反応する位置にズレがあるレベルを評価結果D、ペンの指す位置を認識できない場所があるレベルを評価結果Eとした。

0064

モアレ発生の評価方法
実施例1〜24および比較例1〜8のタッチパネル用導電フィルムを、それぞれ、解像度の異なる液晶表示装置上に配置し、モアレ発生の評価を行った。
評価に使用した液晶表示装置として、ASUS(ASUSTeK Computer Inc.)製の13.3インチ(338mm)サイズ、解像度118dpiのディスプレイ1、LGエレクトロニクス(LG Electronics Incorporated)製の10.1インチ(257mm)サイズ、解像度149dpiのディスプレイ2、株式会社東製の13.3インチ(338mm)サイズ、解像度221dpiのディスプレイ3、ソニー株式会社製の4.3インチ(109mm)サイズ、解像度342dpiのディスプレイ4の4種類の液晶表示装置を使用した。
モアレ発生の評価における評価結果Aは、モアレの発生が認められない優れたレベル、評価結果Bは、モアレの発生がわずかに認められるもののタッチパネルとして問題を生じないレベル、評価結果Cは、タッチパネルとしての使用に問題を生じる程度にまでモアレが発生するレベル、評価結果Dは、モアレの発生が激しくタッチパネルとして使用に耐えないレベルを示している。

0065

ノイズ発生の評価方法
実施例1〜24および比較例1〜8のタッチパネル用導電フィルムを、それぞれ、解像度の異なる液晶表示装置上に配置し、ノイズ発生の評価を行った。なお、ノイズ発生評価の際は、液晶表示装置の表示色を白色と緑色の2つのパターンで行った。
評価に使用した液晶表示装置は「モアレ発生の評価」と同じものを使用した。
ノイズ発生の評価における評価結果Aは、白色、緑色共にノイズの発生が認められないとても優れたレベル、評価結果Bは、白色ではノイズの発生が認められないが、緑色ではノイズの発生がわずかにあるように感じられるが、タッチパネルの使用としては問題なく優れたレベル、評価結果Cは、白色、緑色共にノイズの発生は認められるが、タッチパネルとしての使用には問題がないレベル、評価結果Dは、白色、緑色共にノイズの発生が激しくタッチパネルとして使用として問題があるレベルを示している。

0066

また、実施例1〜24および比較例1〜8のタッチパネル用導電フィルムにおける第1セルの辺と第2セルの辺の交差角度を、アクティブエリア内の100箇所の交差部分で計測し、それらの平均値を演算した。
実施例1〜24および比較例1〜8の評価結果および交差角度の平均値を以下の表1に示す。

0067

0068

実施例1〜24のタッチパネル用導電フィルムは、いずれも、タッチパネルモジュールの応答性の評価結果はAであり、ディスプレイ1〜4と組み合わせた場合に、モアレ発生の評価結果がAであった。モアレの発生を低減し、さらにタッチパネルの応答性を向上する優れたタッチパネル用導電フィルムが得られたことが確認された。
ボロノイ図を用いて第1メッシュパターンの第1セルおよび第2メッシュパターンの第2セルをそれぞれ作成した比較例7では、第1セルの辺と第2セルの辺の交差角度の平均値が60度となり、ドロネー三角形分割法を用いて第1メッシュパターンの第1セルおよび第2メッシュパターンの第2セルをそれぞれ作成した比較例8では、第1セルの辺と第2セルの辺の交差角度の平均値が50度であった。このように交差角度の平均値が小さな値を有することから、比較例7および8においては、電極の交差部において、奇生容量が局所的に高い値を示す箇所が発生し、全体的な寄生容量を増加してしまうために、応答性の評価結果がDになったものと考えられる。
一方、実施例1〜24のタッチパネル用導電フィルムでは、第1セルの辺と第2セルの辺の交差角度の平均値が、80度〜88度と直角に近い高い値を示しており、電極の交差部において、奇生容量の局所的に高い値を示す箇所はなく、全体的な寄生容量を低減でき、応答性の評価結果がAになったものと考えられる。

0069

比較例1〜6は、いずれも、頂点の移動許容値Rを0μmとしたことから、正三角形の外心を接続することによって第2メッシュパターンM2Aの第2セルC2が形成され、正三角形を用いて第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1が形成されるため、第1セルC1は正三角形のみで構成され、第2セルC2は正六角形のみで構成されており、第1メッシュパターンM1Aおよび第2メッシュパターンM2A共に同じ形状のセルが繰りえされた所謂、定形パターンである。第1メッシュパターンM1Aおよび第2メッシュパターンM2Aに定形パターンであり、周期性を有するので、モアレを発生してしまい、モアレ発生の評価結果がCまたはDとなった。
なお、比較例1〜6では、頂点の移動許容値Rが0μmであるので、第1セルC1を形成する三角形の外心がそのまま第2セルC2の頂点として使用されており、第1セルの辺と第2セルの辺の交差角度は、いずれも90度となるので、応答性の評価結果がAとなっている。

実施例

0070

さらに、実施例1〜24のタッチパネル用導電フィルムは、解像度の異なる各種の液晶表示装置に共通して使用しても、モアレの発生だけではなく、ノイズの発生も、比較例7および8に比べて、抑制し得ることがわかる。
特に、実施例1〜19のように、第1メッシュパターンM1Aの第1セルC1を形成する際に隙間なく配置される正三角形Tの一辺の長さL0が500〜900μmであれば、頂点の移動許容値Rを50〜250μmの範囲内で適宜選択することによって、解像度の異なる各種の液晶表示装置に共通して使用しても、モアレおよびノイズが認められない優れたレベルに改善したタッチパネル用導電フィルムを製造することができる。

0071

1タッチパネル用導電フィルム、2 タッチパネル、3カバーパネル、4接着剤、5 透明絶縁基板、6A,6B導電部材、7A,7B 保護層、8 第1導電層、9
第2導電層、11 第1電極、11A 第1ダミー電極、12 第1周辺配線、13 第1外部接続端子、14 第1コネクタ部、15 第1金属細線、21 第2電極、22
第2周辺配線、23 第2外部接続端子、24 第2コネクタ部、25 第2金属細線、31,34,34A,34B 円、32,32A,32B三角形、33,33A,33B外接円、35多角形、S1アクティブエリア、S2周辺領域、D1 第1の方向、D2 第2の方向、C1 第1セル、M1,M1A 第1メッシュパターン、C2
第2セル、M2,M2A 第2メッシュパターン、T正三角形、A,B頂点、L0
正三角形の一辺の長さ、L1頂点間距離、La 頂点間距離の平均、R 頂点の移動許容値、E,EA,EB 外心、F,FA,FB 任意の点、W重複部分。

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