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技術 内視鏡リプロセッサ

出願人 オリンパス株式会社
発明者 岩崎友和
出願日 2016年3月24日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-545374
公開日 2017年7月20日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 WO2017-013906
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード ドレーン管路 排液設備 ドレーンバルブ 洗浄液管 送出管路 回収管路 薬液管 希釈動作
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題・解決手段

本発明の内視鏡リプロセッサは、薬液貯留する薬液タンクと、浸透膜が前記薬液中水没するように前記薬液タンクに配置される濃度測定部と、前記薬液の一部を気化してガスを発生させる気化部を含み、前記薬液中で浮上した前記ガスが前記浸透膜に接触する位置に配置されるガス発生部と、前記濃度測定部および前記ガス発生部に接続され、前記ガス発生部を停止した状態で前記濃度測定部を駆動する第1制御と、前記ガス発生部を駆動した状態で前記濃度測定部を駆動する第2制御と、を行う制御部と、を含む。

概要

背景

医療分野において使用される内視鏡は、使用後に洗浄処理及び消毒処理等の薬液を用いた再生処理が施される。また、内視鏡の再生処理を自動的に行う内視鏡リプロセッサが知られている。例えば、特開2010−57792号公報には、再生処理に用いる薬液の濃度を測定する濃度測定部を備えた内視鏡リプロセッサが開示されている。

濃度測定部には、薬液中の特定のイオンを透過する浸透膜を用いた形態のものが知られている。この形態の濃度測定部を用いて薬液の濃度を測定する場合には、浸透膜が設けられた部位である測定面を薬液に接触させる。

浸透膜を用いた濃度測定部は、濃度測定時において薬液と接する測定面が乾燥した状態であると、測定面が湿潤状態である場合に比して、測定面が薬液に接してから正しい測定結果が得られるようになるまでにより長い待機時間が必要となる。

本発明は、上述した問題点を解決するものであって、濃度測定部の浸透膜が乾燥した状態であっても、遅滞なく濃度測定の実行が可能な内視鏡リプロセッサを提供することを目的とする。

概要

本発明の内視鏡リプロセッサは、薬液を貯留する薬液タンクと、浸透膜が前記薬液中に水没するように前記薬液タンクに配置される濃度測定部と、前記薬液の一部を気化してガスを発生させる気化部を含み、前記薬液中で浮上した前記ガスが前記浸透膜に接触する位置に配置されるガス発生部と、前記濃度測定部および前記ガス発生部に接続され、前記ガス発生部を停止した状態で前記濃度測定部を駆動する第1制御と、前記ガス発生部を駆動した状態で前記濃度測定部を駆動する第2制御と、を行う制御部と、を含む。

目的

本発明は、上述した問題点を解決するものであって、濃度測定部の浸透膜が乾燥した状態であっても、遅滞なく濃度測定の実行が可能な内視鏡リプロセッサを提供する

効果

実績

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請求項1

薬液貯留する薬液タンクと、浸透膜が前記薬液中水没するように前記薬液タンクに配置される濃度測定部と、前記薬液の一部を気化してガスを発生させる気化部を含み、前記薬液中で浮上した前記ガスが前記浸透膜に接触する位置に配置されるガス発生部と、前記濃度測定部および前記ガス発生部に接続され、前記ガス発生部を停止した状態で前記濃度測定部を駆動する第1制御と、前記ガス発生部を駆動した状態で前記濃度測定部を駆動する第2制御と、を行う制御部と、を含むことを特徴とする内視鏡リプロセッサ

請求項2

前記薬液中で浮上した前記ガスが捕集される捕集空間を形成する捕集部を含み、前記浸透膜は、前記捕集空間内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。

請求項3

前記浸透膜に接触している前記ガスを除去する除去部を含むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。

請求項4

前記気化部はヒーターであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。

請求項5

前記薬液の温度を測定する温度測定部と、前記気化部の出力を調整する調整部と、を含み、前記制御部は、前記温度測定部の測定結果に従い前記調整部を制御することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡リプロセッサ。

請求項6

前記濃度測定部の測定結果と比較基準とを比較して、前記薬液の濃度が基準値に達しているか否かを判定する濃度判定部を含み、前記比較基準は、前記第1制御時に適用される第1比較基準と、前記第2制御時に適用される第2比較基準とを含むことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。

請求項7

前記薬液タンクは、消毒液を貯留する消毒液タンクであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。

技術分野

0001

本発明は、浸透膜を用いた濃度計を備える内視鏡リプロセッサに関する。

背景技術

0002

医療分野において使用される内視鏡は、使用後に洗浄処理及び消毒処理等の薬液を用いた再生処理が施される。また、内視鏡の再生処理を自動的に行う内視鏡リプロセッサが知られている。例えば、特開2010−57792号公報には、再生処理に用いる薬液の濃度を測定する濃度測定部を備えた内視鏡リプロセッサが開示されている。

0003

濃度測定部には、薬液中の特定のイオンを透過する浸透膜を用いた形態のものが知られている。この形態の濃度測定部を用いて薬液の濃度を測定する場合には、浸透膜が設けられた部位である測定面を薬液に接触させる。

0004

浸透膜を用いた濃度測定部は、濃度測定時において薬液と接する測定面が乾燥した状態であると、測定面が湿潤状態である場合に比して、測定面が薬液に接してから正しい測定結果が得られるようになるまでにより長い待機時間が必要となる。

0005

本発明は、上述した問題点を解決するものであって、濃度測定部の浸透膜が乾燥した状態であっても、遅滞なく濃度測定の実行が可能な内視鏡リプロセッサを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様による内視鏡リプロセッサは、薬液を貯留する薬液タンクと、浸透膜が前記薬液中に水没するように前記薬液タンクに配置される濃度測定部と、前記薬液の一部を気化してガスを発生させる気化部を含み、前記薬液中で浮上した前記ガスが前記浸透膜に接触する位置に配置されるガス発生部と、前記濃度測定部および前記ガス発生部に接続され、前記ガス発生部を停止した状態で前記濃度測定部を駆動する第1制御と、前記ガス発生部を駆動した状態で前記濃度測定部を駆動する第2制御と、を行う制御部と、を含む。

図面の簡単な説明

0007

第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。
第1の実施形態の薬液タンク、濃度測定部およびガス発生部の構成を示す図である。
浸透膜の断面を模式的に示した図である。
第1の実施形態の内視鏡リプロセッサの濃度測定動作フローチャートである。
第1の実施形態においてガス発生部を駆動した状態を示す図である。
第1の実施形態の気化部の変形例を示す図である。
第2の実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。
第2の実施形態の濃度判定部の動作を示すフローチャートである。
第3実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。
第3実施形態の除去部の変形例を示す図である。
第4実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。
第5実施形態の内視鏡リプロセッサの構成を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

0008

以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。

0009

(第1の実施形態)
以下に、本発明の実施形態の一例を説明する。図1に示す内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡に対して、再生処理を施す装置である。ここでいう再生処理とは特に限定されるものではなく、水によるすすぎ処理、有機物等の汚れを落とす洗浄処理、所定の微生物無効化する消毒処理、全ての微生物を排除もしくは死滅させる滅菌処理、またはこれらの組み合わせ、のいずれであってもよい。

0010

なお、以下の説明において、上方とは比較対象に対してより地面から遠ざかった位置のことを指し、下方とは比較対象に対してより地面に近づいた位置のことを指す。また、以下の説明における高低とは、重力方向に沿った高さ関係を示すものとする。

0011

内視鏡リプロセッサ1は、制御部5、電源部6、処理槽2、薬液タンク20、濃度測定部80、およびガス発生部90を備える。

0012

制御部5は、演算装置(CPU)、記憶装置(RAM)、補助記憶装置入出力装置および電力制御装置等を具備して構成することができ、内視鏡リプロセッサ1を構成する各部位の動作を、所定のプログラムに基づいて制御する構成を有している。制御部5は、後述する判定処理を実行する判定部5aを含む。以下の説明における内視鏡リプロセッサ1に含まれる各構成の動作は、特に記載がない場合であっても制御部5によって制御される。

0013

電源部6は、内視鏡リプロセッサ1の各部位に電力を供給する。電源部6は、商用電源等の外部から得た電力を各部位に分配する。なお、電源部6は、発電装置バッテリーを備えていてもよい。

0014

処理槽2は、開口部を有する凹形状であり、内部に液体を貯留することが可能である。処理槽2内には、図示しない内視鏡を配置することができる。本実施形態では一例として、処理槽2の上部には、処理槽2の開口部を開閉する蓋3が設けられている。処理槽2内において内視鏡に再生処理を施す場合には、処理槽2の開口部は蓋3によって閉じられる。

0015

処理槽2には、薬液ノズル12、排液口11、循環口13、循環ノズル14、洗浄液ノズル15、内視鏡接続部16および付属品ケース17が設けられている。

0016

薬液ノズル12は、薬液管路26を介して薬液タンク20に連通する開口部である。薬液タンク20は、薬液を貯留する。

0017

薬液管路26には、薬液ポンプ27が設けられている。薬液ポンプ27を運転することにより、薬液タンク20内の薬液が、薬液管路26および薬液ノズル12を経由して、処理槽2内に移送される。

0018

薬液タンク20内には、薬液100の濃度を測定する濃度測定部80が保持部20bによって保持される。濃度測定部80は、保持部20bに固定されていてもよいし、保持部20bに着脱可能に保持されていてもよい。また、薬液タンク20内には、水位センサ55およびガス発生部90が配設されている。濃度測定部80、水位センサ55およびガス発生部90については後述する。

0019

薬液タンク20が貯留する薬液の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、薬液は消毒処理に用いられる例えば過酢酸等の消毒液である。ただし、本発明はこれに限定されず、薬液として、洗浄処理に用いられる洗浄液、乾燥に用いられる高揮発性溶液等を目的に応じて適宜選択することができる。

0020

また、本実施形態では一例として、薬液は、薬液ボトル18から供給された薬液の原液を、水によって所定の比率で希釈したものである。本実施形態の薬液タンク20は、薬液ボトル18から供給された薬液の原液を薬液タンク20内に導入するボトル接続部19、および希釈用の水を薬液タンク20内に導入する希釈管路48に連通している。薬液ボトル18がボトル接続部19に接続されることにより、薬液の原液が薬液タンク20内に導入される。希釈管路48から薬液タンク20内に水を導入する構成については後述する。

0021

なお、内視鏡リプロセッサ1は、薬液を水等によって希釈する構成を有していなくともよい。また、薬液が複数種類の原液を混合して使用されるものである場合には、ボトル接続部19は複数の薬液ボトル18に接続可能である。

0022

また、本実施形態では一例として、薬液は、濃度が薬効を有する所定の範囲内である場合には、再使用可能である。薬液タンク20は、薬液タンク20内から処理槽2内に移送された薬液を回収して再び貯留する薬液回収部29を兼ねる。以下の説明において、薬液タンク20と薬液回収部29とを区別しない場合には、単に薬液タンク20と称する。

0023

なお、薬液タンク20は、薬液回収部29とは別に設けられていてもよい。薬液タンク20が薬液回収部29とは異なる構成である場合には、薬液タンク20の容積は、薬液回収部29よりも小さくてもよい。

0024

また、薬液タンク20には、排液部28が配設されている。排液部28は、薬液タンク20内から薬液または水等の液体を排出する。排液部28は、重力によって薬液タンク20内から液体を排出する構成であってもよいし、ポンプによって強制的に薬液タンク20内から液体を排出する構成であってもよい。

0025

本実施形態では一例として、排液部28は、薬液タンク20の底面または底面付近に設けられた排液口20aに連通するドレーン管路28aと、ドレーン管路28aを開閉するドレーンバルブ28bと、を含む。ドレーンバルブ28bは、制御部5によって開閉の制御がなされる電磁開閉弁であってもよいし、使用者手動操作によって開閉が行われるコックであってもよい。

0026

なお、薬液タンク20内から液体を排出する経路は、ドレーン管路のみに限られない。例えば、薬液ポンプ27の運転を開始することによって、薬液管路26および薬液ノズル12を経由して、薬液タンク20内から液体を処理槽2内に排出することも可能である。

0027

排液口11は、処理槽2内の最も低い箇所に設けられた開口部である。排液口11は、排出管路21に接続されている。排出管路21は、排液口11と切替バルブ22とを連通している。切替バルブ22には、回収管路23および廃棄管路25が接続されている。切替バルブ22は、排出管路21を閉塞した状態、排出管路21と回収管路23とを連通した状態、または排出管路21と廃棄管路25とを連通した状態、に切り替え可能である。

0028

回収管路23は、薬液タンク20と切替バルブ22とを連通している。また、廃棄管路25には排出ポンプ24が設けられている。廃棄管路25は、内視鏡リプロセッサ1から排出される液体を受け入れるための排液設備に接続される。

0029

切替バルブ22を閉状態とすれば、処理槽2内に液体を貯留することができる。また、処理槽2内に薬液が貯留されている時に、切替バルブ22を排出管路21と回収管路23とが連通した状態とすれば、薬液が処理槽2から薬液タンク20に移送される。また、切替バルブ22を排出管路21と廃棄管路25とが連通した状態とし、排出ポンプ24の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が廃棄管路25を経由して排液設備に送出される。

0030

循環口13は、処理槽2の底面付近に設けられた開口部である。循環口13は、循環管路13aに連通している。循環管路13aは、内視鏡循環管路30および処理槽循環管路40の二つの管路に分岐している。

0031

内視鏡循環管路30は、循環管路13aと後述するチャンネルバルブ32とを連通している。内視鏡循環管路30には、循環ポンプ33が設けられている。循環ポンプ33は、稼働することにより内視鏡循環管路30内の流体をチャンネルバルブ32に向かって移送する。

0032

チャンネルバルブ32には、前述の内視鏡循環管路30の他に、送気管路34、アルコール管路38および送出管路31が接続されている。チャンネルバルブ32は、送出管路31に、内視鏡循環管路30、送気管路34およびアルコール管路38のうちのいずれか1つの管路を選択的に連通させる。

0033

送気管路34は、一方の端部が大気開放されており、他方の端部がチャンネルバルブ32に接続されている。なお、図示しないが、送気管路34の一方の端部には、通過する気体濾過するフィルタが設けられている。エアポンプ35は、送気管路34に設けられており、稼働することにより送気管路34内の気体をチャンネルバルブ32に向かって移送する。

0034

アルコール管路38は、アルコールを貯留するアルコールタンク37とチャンネルバルブ32とを連通している。アルコールタンク37内に貯留されるアルコールは、例えばエタノールが挙げられる。アルコール濃度については、適宜に選択することができる。アルコールポンプ39は、アルコール管路38に設けられており、稼働することによりアルコールタンク37内のアルコールをチャンネルバルブ32に向かって移送する。

0035

処理槽2内に液体が貯留されている場合に、チャンネルバルブ32を送出管路31と内視鏡循環管路30とが連通した状態とし、循環ポンプ33の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび内視鏡循環管路30を経由して、送出管路31に送り込まれる。

0036

また、チャンネルバルブ32を送出管路31と送気管路34とが連通した状態とし、エアポンプ35の運転を開始すれば、空気が送出管路31に送り込まれる。また、チャンネルバルブ32を送出管路31とアルコール管路38とが連通した状態とし、アルコールポンプ39の運転を開始すれば、アルコールタンク37内のアルコールが送出管路31に送り込まれる。

0037

送出管路31は、内視鏡接続管路31bおよびケース接続管路31cに分岐している。内視鏡接続管路31bは、内視鏡接続部16に接続されている。また、ケース接続管路31cは、付属品ケース17に接続されている。

0038

また、送出管路31には、流路切替部31aが設けられている。流路切替部31aは、チャンネルバルブ32から送出管路31に送り込まれた流体を、内視鏡接続管路31bおよびケース接続管路31cのいずれに流すかを切り替え可能である。なお、切り替え時に内視鏡接続管路31b側の圧力が一定となるように制御してもよい。

0039

内視鏡接続部16は、図示しない内視鏡チューブを介して、内視鏡に設けられた口金に接続される。また、付属品ケース17は、内視鏡の図示しない付属品を収容するかご状の部材である。したがって、チャンネルバルブ32から送出管路31に送り込まれた流体は、内視鏡の口金内または付属品ケース17内に導入される。

0040

処理槽循環管路40は、循環管路13aと循環ノズル14とを連通している。循環ノズル14は、処理槽2内に設けられた開口部である。処理槽循環管路40には、流液ポンプ41が設けられている。

0041

また、処理槽循環管路40の流液ポンプ41と循環ノズル14との間には、三方弁42が設けられている。三方弁42には、給水管路43が接続されている。三方弁42は、循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態、または循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態、に切り替え可能である。

0042

給水管路43は、三方弁42と水供給源接続部46とを連通している。給水管路43には、給水管路43を開閉する水導入バルブ45および水を濾過する水フィルタ44が設けられている。水供給源接続部46は、例えばホース等を介して、水を送出する水道設備等の水供給源49に接続される。

0043

給水管路43の、水フィルタ44と三方弁42との間の区間には、希釈バルブ47が設けられている。希釈バルブ47には、希釈バルブ47と薬液タンク20とを連通する希釈管路48が接続されている。希釈バルブ47は、水フィルタ44と三方弁42とを連通した状態、または水フィルタ44と希釈管路48とを連通した状態、に切り替え可能である。

0044

処理槽2内に液体が貯留されている場合に、三方弁42を循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態とし、希釈バルブ47を水フィルタ44と三方弁42とを連通した状態として、流液ポンプ41の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび処理槽循環管路40を経由して、循環ノズル14から吐出される。

0045

また、三方弁42を、循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態とし、希釈バルブ47を水フィルタ44と三方弁42とを連通した状態として、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が循環ノズル14から吐出される。循環ノズル14から吐出された液体は、処理槽2内に導入される。

0046

また、希釈バルブ47を水フィルタ44と希釈管路48とを連通した状態とし、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が薬液タンク20内に導入される。

0047

洗浄液ノズル15は、洗浄液管路51を介して、洗浄液を貯留する洗浄液タンク50に連通する開口部である。洗浄液は、洗浄処理に用いられる。洗浄液管路51には、洗浄液ポンプ52が設けられている。洗浄液ポンプ52を運転することにより、洗浄液タンク50内の洗浄液が、処理槽2内に移送される。

0048

また、内視鏡リプロセッサ1は、使用者との間の情報の授受を行うユーザインターフェースを構成する、操作部7および出力部8を備える。操作部7および出力部8は、制御部5に電気的に接続されている。

0049

操作部7は、例えばプッシュスイッチやタッチセンサ等の操作部材を含む。また、出力部8は、例えば画像や文字を表示する表示装置、光を発する発光装置、音を発するスピーカ、またはこれらの組み合わせ、を含む。なお、操作部7および出力部8は、制御部5との間で無線通信を行う電子機器に備えられる形態であってもよい。

0050

次に、薬液タンク20の構成について説明する。図2に示すように、薬液タンク20には、濃度測定部80、水位センサ55、ガス発生部90が配設されている。

0051

薬液タンク20は、所定の第1水位L1よりも高い第2水位L2水位まで薬液を貯留可能である。薬液タンク20は、後述する濃度測定部80を保持する保持部20bを有している。

0052

濃度測定部80は、測定面82に接している液体又は気体中の測定対象の濃度を測定する。本実施形態では一例として、濃度測定部80は制御部5に電気的に接続されており、濃度測定部80が測定した薬液の濃度の測定結果の情報は、制御部5に入力される。

0053

濃度測定部80は、ハウジング81、電極84、浸透膜86および内部液83を含む。ハウジング81は、くぼみ81aが設けられた容器状の部材である。

0054

くぼみ81aの内部には、複数の電極84が離間して配置されている。複数の電極84は、電気ケーブル87を介して図示しない濃度測定部80の制御装置に接続される。なお、濃度測定部80の制御装置は、ハウジング81と一体に構成されていてもよい。前述のように、本実施形態では、濃度測定部80の制御装置は制御部5に含まれている。

0055

くぼみ81aの開口部は、浸透膜86によって覆われている。また、くぼみ81aの内部には、内部液83が貯留されている。浸透膜86のくぼみ81aの内側に露出した内面86aは、内部液83に接触している。また、くぼみ81a内において、複数の電極84は、内部液83中に浸漬される。

0056

濃度測定部80の測定面82とは、浸透膜86の、内面86aとは反対側の面である。図3は、浸透膜86を物質が透過する様子を模式的に示した図である。図3は、薬液100が測定面82に接触しており、かつ浸透膜86の測定面82側が湿潤状態にある場合を示している。また、図3に示す状態では、薬液100中の測定対象物質の濃度が、内部液83中の測定対象物質の濃度よりも高い。

0057

浸透膜86は、液体分子は通さないが気体分子を通す多孔質の膜である。内部液83と薬液100とを隔てるように配置された状態の浸透膜86の断面には、内部液83が浸透した第1領域86b、薬液100が浸透した第2領域86c、および第1領域86bと第2領域86cとの間の乾燥している乾燥領域86d、が存在する。浸透膜86の第2領域86cにおいて蒸発した薬液100の気体は、乾燥領域86dを透過して第1領域86bにおいて内部液83中に溶け込む。

0058

くぼみ81a内には常に内部液83が貯留されていることから、浸透膜86の内面86aに内部液83が接触し続けるため、第1領域86bの厚さは常に略一定である。第1領域86bの厚さとは、内面86aから浸透膜86内に内部液83が浸透する深さである。一方、薬液タンク20内から薬液100が排出されることがあるため、浸透膜86の測定面82は常に液体と接しているわけではない。このため、測定面82が空気中に露出し続ければ、第2領域86cの水分量は徐々に減少する。そして、測定面82が空気中に露出し続ければ、最終的には第2領域86cは消失し、乾燥領域86dが測定面82まで達する。

0059

測定面82が湿潤状態であり、測定面82に液体が接触している場合には、測定面82に接触している液体中の測定対象物質の濃度に応じて、内部液83中の測定対象物質の濃度が変化する。

0060

また、測定面82が乾燥状態であり、測定面82に気体が接触している場合には、測定面に接触している気体中の測定対象成分の濃度に応じて、内部液83中の測定対象物質の濃度が変化する。ここで、気体中の測定対象成分は、液体中では測定対象物質となる。

0061

以上に説明したように、濃度測定部80のハウジング81のくぼみ81aの内部では、電極84と浸透膜86との間に内部液83が配置されており、電極84と浸透膜86とは内部液83によってつながった状態となっている。ここで言う「つなぐ」とは、浸透膜86を透過して内部液83中に到達した測定対象物質が、内部液83を媒体として電極84に到達できる状態を指す。

0062

内部液83中の測定対象物質の濃度に応じて、複数の電極84間に生じる電位差、または一対の電極84間に流れる電流値に変化が生じる。濃度測定部80は、この複数の電極84間に生じる電位差の変化、又は一対の電極84間に流れる電流値の変化を計測し、この計測値に基づいて測定面82に接している液体又は気体中の測定対象物の濃度を測定する。このような濃度測定部80における濃度測定の原理や構成は周知のものであるため、詳細な説明は省略するものとする。

0063

薬液タンク20が有する保持部20bは、薬液タンク20の内部において、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82が薬液100に接触するように、濃度測定部80を保持する。濃度測定部80は、保持部20bによって、薬液タンク20に対して所定位置に保持されている。

0064

具体的には、保持部20bによって保持された濃度測定部80の測定面82は、薬液タンク20内の、所定の第1水位L1に配置される。本実施形態では一例として、保持部20bによって濃度測定部80が保持された状態において、測定面82は下方を向く。したがって、薬液タンク20の所定の第1水位L1以上まで薬液100を貯留すれば、測定面82は薬液100中に没する。なお、保持部20bによって保持された状態の濃度測定部80の一部は、薬液タンク20の外に露出していてもよい。

0065

水位センサ55は、薬液タンク20内に貯留されている液面の高さを検出する。水位センサ55は、制御部5に電気的に接続されており、検出結果の情報を制御部5に出力する。本実施形態では一例として、水位センサ55は、少なくとも、薬液タンク20内の液面が第1水位L1に達しているか否か、を検出する。

0066

なお、水位センサ55は、薬液ボトル18から供給される薬液の原液と、希釈管路から供給される水とを薬液タンク20内において混合する場合において、両者の体積比を所定の値とするために用いられてもよい。

0067

水位センサ55の構成は特に限定されるものではない。水位センサ55は、例えば離間して配設された複数の電極を備え、複数の電極が液体中に没しているか否かによって変化する複数の電極間の電気的な導通の有無に基づいて、液面が所定の水位に達しているか否かを検出する、いわゆる電極式水位センサであってもよい。また例えば、水位センサ55は、薬液に浮くフロート上下動に応じて開閉するスイッチの動作状態に基づいて、薬液の液面が所定の水位に達しているか否かを検出する、いわゆるフロート式水位センサであってもよい。

0068

ガス発生部90は、薬液タンク20内の薬液100の一部を気化してガスを発生させる気化部91を備える。ガス発生部90は、制御部5に接続されており、ガス発生部90の動作は制御部5によって制御される。

0069

気化部91の構成は、薬液100を気化することが可能であれば特に限定されるものではない。本実施形態では一例として、気化部91は、薬液100を沸点まで加熱するヒーターを備える。ヒーターである気化部91の駆動により、気化部91の周囲の薬液100が蒸発する。

0070

なお、気化部91を構成するヒーターは、薬液貯留部20に貯留されている薬液100の温度を所定の温度に保つ保温部の構成を兼ねていてもよい。この場合、内視鏡リプロセッサ1は、薬液タンク20内の薬液100の温度を測定する温度測定部、ヒーターの出力を調整する調整部を備える。またこの場合、制御部5は、温度測定部および調整部に接続されており、温度測定部の測定結果に従い調整部を制御することによって、薬液貯留部20に貯留されている薬液100の温度を所定の温度に保つ。

0071

なお、気化部91の構成は本実施形態に限られず、例えば気化部91は、真空ポンプ等を備え、薬液100の圧力を飽和水蒸気圧よりも低くすることにより、薬液100を気化する構成であってもよい。また例えば、気化部91は、超音波振動子の駆動やプロペラの回転によって薬液100の圧力を飽和水蒸気圧よりも低くすることにより、薬液100を気化する構成であってもよい。なお、ガス発生部90は、薬液タンク20中において気化部91が空気中に露出している場合には気化部91の駆動を禁止するための水位センサを備えていてもよい。

0072

ガス発生部90は、気化部91の駆動によって生じたガスを、薬液100中に放出する。薬液タンク20内の所定の第1水位L1以上に薬液100が貯留されている場合には、ガス発生部90から放出されたガスは、濃度測定部80の測定面82に接触する。すなわち、ガス発生部90は、気化部91の駆動によって生じたガスが、薬液100中を浮上し、測定面82に接触する位置に配置されている。

0073

本実施形態では一例として、ガス発生部90の気化部91は、薬液タンク20内において濃度測定部80の測定面82の直下に配置されており、気化部91において発生したガスは、薬液100中を浮上して測定面82に接触する。なお、ガス発生部90が、気化部91において発生したガスを測定面82まで誘導する管路等を有する場合には、測定面82の直下から外れた位置に配置されていてもよい。

0074

薬液タンク20内において測定面82が薬液100に没している状態において、ガス発生部90を駆動して所定時間以上ガスを連続して放出することにより、図5に示すように、測定面82はガス101によって覆われてガス101に接触した状態となる。

0075

また、測定面82がガス発生部90の駆動によって生じたガス101によって覆われた後にガス発生部90の駆動を停止すれば、ガス101が測定面82の直下から逃げるため、測定面82は薬液100と接触した状態となる。

0076

このように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82が薬液100中に没した状態において、ガス発生部90によるガスの放出動作を制御することにより、測定面82が薬液100に接触した第1状態と、測定面82が薬液100が気化したガス101に接触した第2状態と、を切り替えることができる。すなわち、制御部5は、ガス発生部90を停止することにより前記第1状態をつくり出し、ガス発生部90を駆動することにより前記第2状態をつくり出す制御を行う。

0077

次に、内視鏡リプロセッサ1の動作について説明する。
制御部5は、水位センサ55によって、薬液タンク20内の第1水位L1よりも上方まで薬液100が貯留されていることが検出されている場合に、濃度測定部80による薬液100の濃度測定を実行する。すなわち、濃度測定動作は、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82が薬液100中に没している場合に実行される。また、濃度測定動作の開始時には、ガス発生部90は停止状態である。

0078

図4は、内視鏡リプロセッサ1の濃度測定動作のフローチャートを示している。図4に示すように、濃度測定動作では、まずステップS10において、制御部5は、判定部5aにより、浸透膜86が乾燥状態であるか否かを判定する。ここで、乾燥状態とは、浸透膜86の断面の第2領域86c中の水分量が所定の値以下である場合、または浸透膜86の断面に第2領域86cが存在せず、乾燥領域86dが測定面82まで達している場合のことを指す。

0079

また、ここで言う判定部5aによる「判定」とは、制御部5が実行するプログラム上において何らかの変数の値に基づき行われる処理であって、内視鏡リプロセッサが備えるセンサー類によって直接的に浸透膜86の乾燥状態を認識する形態に限られない。例えばステップS10においては、制御部5は、記憶している内視鏡リプロセッサの過去の動作日時の情報に基づいて、浸透膜86が乾燥状態であるか否かを推定し、これを判定結果としてもよい。また例えば、ステップS10においては、制御部5は、使用者によって操作部7に入力された情報に基づいて、浸透膜86が乾燥状態であるか否かを判定してもよい。

0080

本実施形態では一例として、ステップS10において、制御部5は、薬液タンク20内において薬液100の希釈動作を実行した後に初めて実行される濃度測定動作である場合に、浸透膜86が乾燥状態であると判定する。薬液100の希釈動作は、内視鏡リプロセッサ1内の使用済みの薬液100を装置外に排出した後に、薬液タンク20内において未使用の薬液の原液と水を所定の比率で混合する動作である。

0081

なお、ステップS10には、制御部5により、実行中の濃度測定動作が、測定面82が気体中に所定の時間以上連続して露出した後に初めて実行されるものである場合に、浸透膜86が乾燥状態であると判定する処理が加えられてもよい。測定面82が気体中に露出する期間は、内視鏡リプロセッサ1内の使用済みの薬液100を装置外に排出した状態である期間を含む。この場合、水位センサ55により、薬液タンク20内の液面が第1水位L1より低い状態が所定時間以上継続したことを検出した場合に、制御部5は浸透膜86が乾燥状態であると判定する。

0082

ステップS10において、浸透膜86が乾燥状態ではないと判定した場合(ステップS20のNO)には、ステップS30に移行する。すなわち、浸透膜86の第2領域86cの水分量が所定の値を超えており、測定面82が湿潤状態であると判定した場合には、ステップS30に移行する。

0083

ステップS30では、制御部5は、ガス発生部90を停止した第1状態とする。そして、ステップS40において、制御部5は、濃度測定部80を駆動して濃度測定を実行する。

0084

このように、本実施形態の制御部5は、浸透膜86が乾燥状態ではない場合に、ガス発生部90を停止した状態で濃度測定部80を駆動する第1制御を実行する。

0085

第1制御では、ステップS40の実行時において、測定面82は液体である薬液100と接触している。したがって、ステップS40では、濃度測定部80は、直接的に薬液100の濃度を測定する。

0086

一方、ステップS10において、浸透膜86が乾燥状態であると判定した場合(ステップS20のYES)には、ステップS50に移行する。すなわち、浸透膜86の第2領域86c中の水分量が所定の値以下であると判定した場合には、ステップS50に移行する。

0087

ステップS50では、制御部5は、ガス発生部90を駆動した第2状態とする。そして、ステップS60において、制御部5は、濃度測定部80を駆動して濃度測定を実行する。ステップS60の完了後に、ステップS70において、制御部5は、ガス発生部90を停止する。

0088

このように、本実施形態の制御部5は、浸透膜86が乾燥状態である場合に、ガス発生部90を駆動した状態で濃度測定部80を駆動する第2制御を実行する。なお、第2制御においては、ステップS60を実行する前に、測定面82がガス発生部90の駆動によって生じたガス101によって覆われるまで所定の時間待機する待機動作が設けられていてもよい。

0089

第2制御では、ステップS60の実行時において、測定面82は薬液100が気化したガス101と接触している。ガス101は、薬液タンク20に貯留されている薬液100を気化して得られるものであるから、ガス101中の測定対象成分の濃度と、薬液タンク20に貯留されている薬液100の測定対象物質の濃度と、の間には例えば比例関係等の相関がある。よって、ステップS60では、濃度測定部80は、ガス101の濃度を測定することによって、薬液100の濃度測定を行うことができる。

0090

以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度測定動作において、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82が湿潤状態である場合には、測定面82に薬液100を接触させて、薬液100の濃度を測定する第2制御を実行する。測定面82が湿潤状態であれば、測定面82に接触している薬液100中の測定対象物質の濃度に応じて、内部液83中の測定対象物質の濃度が即時に変化するため、濃度測定部80による薬液100の濃度測定を遅滞無く実行することができる。

0091

また、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度測定動作において、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82が乾燥状態である場合には、測定面82に薬液100を気化させたガス101を接触させて、薬液100の濃度を測定する第2制御を実行する。測定面82が乾燥状態であれば、測定面82に接触しているガス101中の測定対象成分が即時に浸透膜86の乾燥領域86dを透過して内部液83中に到達するため、濃度測定部80による薬液100の濃度測定を遅滞無く実行することができる。

0092

このように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82の乾燥状態に応じて、測定面82に接触する流体を液体または気体に切り替えることにより、測定対象成分が単位時間あたりに浸透膜86を透過する量を、測定面82の乾燥状態に関わらず所定値以上に保つことができる。言い換えれば、本実施形態では、薬液100の測定対象物質の濃度に応じて変化する内部液83中の測定対象物質の濃度の応答速度を、所定値以上とすることができる。

0093

以上に述べたように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度測定部80の浸透膜86が乾燥状態であっても、濃度測定部80による薬液100の濃度測定を遅滞無く実行することができる。

0094

したがって、例えば週末に薬液タンク20内から薬液100を排出し、平日に未使用の新たな薬液を薬液タンク20内に供給する場合のように、薬液タンク20内に薬液100が長期間存在せずに浸透膜86が乾燥状態となる場合においても、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1であれば、薬液100を薬液タンク20内に供給した後に濃度測定部80による薬液100の濃度測定を遅滞無く実行し、続く再生処理を開始することができる。

0095

なお、前述の本実施形態では、気化部91はヒーターを備えて構成されているが、気化部91の構成は本実施形態に限られるものではない。図6に、気化部91の変形例を示す。

0096

図6に示す変形例の気化部91は、真空ポンプ92と、気化促進部93とを備える。真空ポンプ92は、駆動により薬液タンク20内の空気を排出し、薬液100の圧力を飽和水蒸気圧よりも低くする。

0097

気化促進部93は、表面に細かい凹凸が形成された部材または多孔質の部材であって、薬液100の核生成の発生を促す。気化促進部93は、濃度測定部80の測定面82の直下に配置されている。

0098

本変形例では、真空ポンプ92の駆動により薬液100の圧力が飽和水蒸気圧よりも低くなった場合に、薬液100の全体において気泡が発生する。ここで、薬液100中に没している気化促進部93の表面における気泡の発生量が、他の場所よりも多くなるため、測定面82をガス101によって覆うまでの時間を短縮することができる。

0099

(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下では第1の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。

0100

本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、図7に示すように、制御部5が濃度判定部5bを備える。濃度判定部5bは、濃度測定部80の測定結果と比較基準とを比較して、薬液100の濃度が基準値に達しているか否かを判定する濃度判定動作を実行する。

0101

図8は、濃度判定動作のフローチャートである。濃度判定動作は、第1の実施形態で説明した図4の濃度測定動作が完了した後に行われる。

0102

濃度判定動作では、まずステップS110において、濃度判定部5bは、濃度測定動作による濃度測定部80の測定結果を読み込む。次に、ステップS120において、濃度判定部5bは、ステップS110で読み込んだ測定結果を得るために行われた濃度測定は、第2制御時に行われたか否かを判定する。

0103

第2制御とは、第1の実施形態で説明したように、制御部5が、ガス発生部90を駆動して薬液100を気化したガス101を濃度測定部80の測定面82に接触させた後に、濃度測定部80を駆動する制御である。すなわち、ステップS120では、測定結果が、測定面82に薬液100を気化したガス101が接触した状態で濃度測定部80を駆動して得られたものであるか否かを判定する。

0104

ステップS120の判定において、濃度測定が第2制御時に行われておらず、第1制御時に行われたと判定した場合には、ステップS130に移行する。なお、第1制御とは、第1の実施形態で説明したように、制御部5が、ガス発生部90を停止した状態で濃度測定部80を駆動する制御であり、濃度測定部80の駆動時には、測定面82は薬液100と接触している。

0105

ステップS130では、濃度判定部5bは、ステップS110で読み込んだ測定結果と、所定の第1比較基準とを比較する。ここで、第1比較基準とは、薬液100が再生処理に必要な薬効を発揮する濃度の下限値である。

0106

ステップS130の比較の結果、ステップS110で読み込んだ測定結果が第1比較基準以上であれば、濃度判定部5bは、薬液タンク20に貯留されている薬液100の濃度が、再生処理に必要な薬効を発揮する値であると判定する。

0107

一方、ステップS120の判定において、濃度測定が第2制御時に行われたと判定した場合には、ステップS140に移行する。

0108

ステップS140では、濃度判定部5bは、ステップS110で読み込んだ測定結果と、所定の第2比較基準とを比較する。ここで、第2比較基準とは、再生処理に必要な薬効を発揮する下限の濃度である薬液100を気化した場合における、当該気体中の測定対象成分の濃度である。

0109

ステップS140の比較の結果、ステップS110で読み込んだ測定結果が第2比較基準以上であれば、濃度判定部5bは、薬液タンク20に貯留されている薬液100の濃度が、再生処理に必要な薬効を発揮する値であると判定する。

0110

以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度判定部5bにより、測定面82に薬液100が接触した状態で濃度測定部80を駆動して得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合(第1制御時)と、測定面82に薬液100を気化したガス101が接触した状態で濃度測定部80を駆動して得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合(第2制御時)と、において、異なる比較基準である第1比較基準と第2比較基準とを用いる。

0111

これにより、第2制御時と第1制御時との間における薬液100の薬効の有無の判定のずれを解消することができる。

0112

(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下では第1および第2の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1および第2の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。

0113

本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、図9に示すように、第2制御の実行によって濃度測定部80の浸透膜86の測定面82に接触しているガス101を除去する除去部75を備える。除去部75は、制御部5に接続されており、除去部75の動作は制御部5によって制御される。

0114

除去部75は、薬液100中においてガス101の測定面82からの分離を促す構成を有していればよく、その構成は特に限定されるものではない。図9に示す本実施形態では一例として、除去部75は、測定面82近傍において薬液100の流れを発生させる流液部76を備える。

0115

流液部76は、回転可能に配置されたベーン76aと、ベーン76aを駆動する電動モータ76bと、を備える。薬液タンク20の第1水位L1以上に薬液100が貯留されている場合に、電動モータ76bを駆動すれば、ベーン76aの回転によって測定面82近傍の薬液100を流動させることができる。なお、流液部76は、薬液タンク20内において、薬液100を撹拌する構成を兼ねていてもよい。

0116

制御部5は、除去部75による、測定面82に接触しているガス101を除去する動作を、図4に示すステップS70の完了後に実行する。測定面82に接触しているガス101を、濃度測定の実行後に除去部75により速やかに除去することによって、浸透膜86の測定面82への薬液100の浸透を素早く行うことができる。

0117

なお、流液部76の構成は本実施形態に限られるものではない。例えば、流液部76は、薬液100を吐出するポンプを備え、ポンプの駆動により測定面82近傍の薬液100を流動させる形態であってもよい。

0118

図10に、除去部75の変形例を示す。前述した本実施形態の除去部75は、測定面82近傍の薬液100を流動させることによって、測定面82に接触しているガス101の気泡を除去する構成を有する。一方、本変形例の除去部75は、測定面82に、水平面に対して所定の角度をなす傾斜面を形成することにより、測定面82に接触しているガス101を浮力によって移動させて除去する構成を有する。

0119

図10に示すように、本変形例の除去部75は、測定面82に傾斜を与える斜面形成部77を備える。斜面形成部77は、一例として、ハウジング81のくぼみ81a内から浸透膜86の中央部を押圧するピストン77aと、ピストン77aを駆動するアクチュエータ77bと、を備える。

0120

ピストン77aにより浸透膜86の中央部を押圧することにより、図10に示すように、浸透膜86がハウジング81の外側に向かって突出するように変形し、測定面82が傾斜面となる。これにより、測定面82に接触しているガス101は、浮力によって上方に移動し、測定面82から離れる。

0121

なお、斜面形成部77の構成は、図10に示す構成に限られるものではない。例えば斜面形成部77は、ポンプ等によりハウジング81のくぼみ81a内の圧力を上げることで、測定面82を外側に向かって突出するように変形させる形態であってもよい。また、例えば斜面形成部77は、ハウジング81の外部から浸透膜86の中央部を引っ張ることで、測定面82を外側に向かって突出するように変形させる形態であってもよい。

0122

また例えば、斜面形成部77は、ハウジング81又は薬液タンク20を傾斜させるアクチュエータを備え、ハウジング81又はハウジング81を含む薬液タンク20を傾斜させることによって、測定面82を、水平面に対して所定の角度をなす傾斜面とする構成を有していてもよい。

0123

なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、第2の実施形態で説明した濃度判定部5bを備えていてもよい。濃度判定部5bにより、第1制御の実行により得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合と、第2制御の実行により得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合と、において、異なる比較基準である第1比較基準と第2比較基準とを用いることにより、第2制御時と第1制御時との間における薬液100の薬効の有無の判定のずれを解消することができる。

0124

(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。以下では第1から第3の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1から第3の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。

0125

本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、図11に示すように、薬液タンク20内に貯留された薬液100中で浮上したガス101が捕集される捕集空間70aを形成する捕集部70を備える。捕集空間70a内には、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82が配置される。

0126

捕集部70は、薬液100中で浮上したガス101が貯まるように、下方に向かって開口する凹形状であればよい。図11に示す本実施形態では一例として、捕集部70は、下方に向かって開口面積が大きくなる状の部材であり、捕集部70の内側の最も高い位置である頂部が捕集空間70aである。測定面82は、傘状の捕集部70内の頂部に配置される。

0127

傘状の捕集部70内に浮上したガス101は、頂部に配置された測定面82近傍に集められ、測定面82に接触する。

0128

このように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、捕集部70を備えることにより、第2制御の実行時にガス発生部90の駆動により生成したガス101を、測定面82に接触する位置に保持し、測定面82をガス101によって確実に覆うことができる。

0129

また、捕集部70の開口面積は、測定面82の面積よりも大きいため、薬液100中を浮上するガス101をより多く集めることができ、測定面82をガス101によって覆うまでの時間を短縮することができる。

0130

また、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、濃度測定部80の浸透膜86の測定面82に接触しているガス101を除去する除去部75を備える。除去部75は、本実施形態では一例として、捕集部70を貫通する孔78からなる。孔78は、捕集空間70aと、捕集部70外の捕集空間70aよりも上方の空間とを連通している。

0131

ガス発生部90が停止状態とすれば、捕集部70の捕集空間70aに集められて測定面82に接触しているガス101は、孔78を通って捕集部70外に移動する。ガス101が孔78を通って捕集部70外に移動することにより、測定面82に接触しているガス101が除去される。このように、本実施形態の除去部75は、可動部を有しておらず、簡易な構成である。

0132

なお、本実施形態の除去部75は、第3の実施形態で説明したように、可動部を有する構成であってもよい。例えば、図9に示したように、本実施形態の除去部75は、測定面82近傍において薬液100の流れを発生させることによって、捕集空間70aに集められて測定面82に接触しているガス101を、捕集部75外に流し出す流液部76を備えていてもよい。

0133

なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、第2の実施形態で説明した濃度判定部5bを備えていてもよい。濃度判定部5bにより、第1制御の実行により得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合と、第2制御の実行により得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合と、において、異なる比較基準である第1比較基準と第2比較基準とを用いることにより、第2制御時と第1制御時との間における薬液100の薬効の有無の判定のずれを解消することができる。

0134

(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。以下では第1から第4の実施形態との相違点のみを説明するものとし、第1から第4の実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜に省略するものとする。

0135

本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、図12に示すように、薬液タンク20内に貯留された薬液100中で浮上したガス101が捕集される捕集空間70aを形成する捕集部70と、第2制御の実行によって濃度測定部80の浸透膜86の測定面82に接触しているガス101を除去する除去部75と、を備える。本実施形態では、第4の実施形態と異なり、捕集部70と除去部75は同一の構成からなる。

0136

捕集部70は、斜面形成部77および浸透膜86を含む。斜面形成部77は、浸透膜86を、ハウジング81のくぼみ81a内に向かって凹んだ凹形状と、ハウジング81の外側に向かって突出する凸形状と、に変形させる。斜面形成部77は、制御部5に接続されており、斜面形成部77の動作は制御部5によって制御される。

0137

斜面形成部77は、一例として、ハウジング81のくぼみ81a内から浸透膜86の中央部を押し引きするピストン77aと、ピストン77aを駆動するアクチュエータ77bと、を備える。

0138

ピストン77aにより、浸透膜86の中央部をくぼみ81aの内側に向かって引っ張ることにより、浸透膜86はくぼみ81a内に向かって凹んだ凹形状となる。この状態において、浸透膜86の測定面82は、下方に向かって開口する凹形状である捕集部70となる。

0139

本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、捕集部70を備えることにより、第2制御の実行時にガス発生部90の駆動により生成したガス101を、測定面82に接触する位置に保持し、測定面82をガス101によって確実に覆うことができる。

0140

また、ピストン77aにより、浸透膜86の中央部をくぼみ81aの外側に向かって押圧することにより、浸透膜86はハウジング81の外側に向かって突出する凸形状となる(図12に2点鎖線で示す状態)。この状態において、測定面82には、水平面に対して所定の角度をなす傾斜面が形成されるため、浸透膜86の測定面82は、測定面82に接触しているガス101を浮力によって移動させて除去する除去部75となる。

0141

本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、除去部75を備えることにより、測定面82に接触しているガス101を、濃度測定の実行後に除去部75により速やかに除去することによって、浸透膜86の測定面82への薬液100の浸透を素早く行うことができる。

0142

以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、捕集部70および除去部75を同一の部材によって構成することにより、構成を簡易にすることができる。

0143

なお、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、第2の実施形態で説明した濃度判定部5bを備えていてもよい。濃度判定部5bにより、第1制御の実行により得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合と、第2制御の実行により得られた測定結果に基づいて薬液100の薬効の有無を判定する場合と、において、異なる比較基準である第1比較基準と第2比較基準とを用いることにより、第2制御時と第1制御時との間における薬液100の薬効の有無の判定のずれを解消することができる。

0144

なお、本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡リプロセッサもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

0145

本発明によれば濃度測定部の浸透膜が乾燥した状態であっても、遅滞なく濃度測定の実行が可能な内視鏡リプロセッサを実現できる。

0146

本出願は、2015年7月21日に日本国に出願された特願2015−144145号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

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