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技術 車載用電子機器のカバー

出願人 株式会社ニフコ
発明者 直井創
出願日 2016年5月16日 (3年4ヶ月経過) 出願番号 2017-520634
公開日 2017年12月21日 (1年9ヶ月経過) 公開番号 WO2016-190153
状態 特許登録済
技術分野 車両外部の荷台、物品保持装置
主要キーワード カバー両側 各揺動片 係合段差 取付操作性 止め用爪 先端傾斜面 先端片 中片部
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年12月21日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

車両の窓ガラス(WG)に固着されるベース部材(1)に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定されて窓ガラスやベース部材などの設置部に保持される電子機器(9)を覆う車載用電子機器カバー(3)であって、前記相係合手段は、ベース部材(1)及びカバー(3)の一方に設けた係合部(15)と、他方に設けられて係合部(15)と係合する被係合部(35)と、係合部(35)を被係合部側へ付勢する付勢手段(38)とからなり、カバー(3)を窓ガラス(WG)に向かって押し込むと、係合部(35)が付勢手段(38)により窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で被係合部(35)に係合することを特徴としている。

概要

背景

自動車車室内には、例えば、セーフティ系システムとして前方監視カメラ電波レーダ等の電子機器が搭載されており、外観を保つためそれら電子機器をカバーで覆うようにしている。その従来例として、図18(a),(b)は特許文献1に開示されたカメラカバーを示し、図19は特許文献2に開示されたカメラカバーを示している。

図18において、カメラカバー1は、カメラ収納するカメラ収納部2とカメラに接続されるワイヤーハーネスを収納するハーネス収納部3とを備えている点、カメラ収納部2はカメラの撮像方向に摺動させながらフロントガラスFG側の被係合部であるピンPに係合される係合部2aaを有している点を特徴としている。さらに、図18において、ハーネス収納部3はカメラ収納部2と車両の天井部RHとの間隔と同一の長さXを有している点、カメラ収納部2の撮像方向と反対側のワイヤーハーネスを挿通する端部2bはガラス垂直方向に延びるスライド溝と、当該垂直方向に穿設される孔部を有しており、ハーネス収納部2が前記スライド溝にスライド可能に嵌合される爪部、及び前記孔部に嵌合可能な凸部を有している点を特徴としている。

図19において、カメラカバー1は、カメラを収納する収納部2aと、収納部2aの車幅方向の両側に位置する壁面部と、収納部2aと壁面部を含む本体部2よりも剛性の小さい材質で構成されて本体部2から後方に突出して車両内の天井部Rに当接する弾性部3を有している点を特徴としている。さらに、図19において、フロントガラスFGに接合され車室内に向けて突出して壁面部の車幅方向の内側に位置する複数のブラケットBKから壁面部に向けて突出するピンPを有している点、壁面部はピンPに対してフロントガラスFGに沿いかつ車両の後方から前方にスライドさせることで嵌合する形状のガイド2cを有している点を特徴としている。

概要

車両の窓ガラス(WG)に固着されるベース部材(1)に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定されて窓ガラスやベース部材などの設置部に保持される電子機器(9)を覆う車載用電子機器のカバー(3)であって、前記相互係合手段は、ベース部材(1)及びカバー(3)の一方に設けた係合部(15)と、他方に設けられて係合部(15)と係合する被係合部(35)と、係合部(35)を被係合部側へ付勢する付勢手段(38)とからなり、カバー(3)を窓ガラス(WG)に向かって押し込むと、係合部(35)が付勢手段(38)により窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で被係合部(35)に係合することを特徴としている。

目的

その目的は、取り付け及び取り外し共に容易であり、しかも振動が加わっても係合状態を安定維持でき係合部に擦れ音の発生の虞もないカバー構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両の窓ガラスに固着されるベース部材に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定されて前記窓ガラスやベース部材などの設置部に保持される電子機器を覆う車載用電子機器カバーであって、前記相係合手段は、前記ベース部材及び前記カバーの一方に設けた係合部と、他方に設けられて前記係合部と係合する被係合部と、前記係合部を前記被係合部側へ付勢する付勢手段とからなり、前記カバーを前記窓ガラスに向かって押し込むと、前記係合部が前記付勢手段により前記窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で前記被係合部に係合することを特徴とする車載用電子機器のカバー。

請求項2

前記付勢手段は、前記ベース部材及び前記カバーの何れかに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の車載用電子機器のカバー。

請求項3

前記付勢手段は、前記係合部及び前記被係合部の何れかに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の車載用電子機器のカバー。

請求項4

前記付勢手段は撓み変形可能な弾性片を有しており、前記係合部と前記被係合部の係合は前記カバーを前記弾性片の付勢方向に抗して移動することで解除可能となることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の車載用電子機器のカバー。

請求項5

前記係合部は間に受空間を形成している一対の挟持片、及び前記一対の挟持片の一方に設けられて前記受空間に突出している抜止め用爪を有し、前記被係合部は前記抜止め用爪と係合可能な係合突起、及び前記弾性片を有しており、前記カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、前記被係合部が前記弾性片の付勢方向への変位を伴って前記受空間に入り、前記係合突起が前記抜止め用爪に係合可能となることを特徴とする請求項4に記載の車載用電子機器のカバー。

請求項6

前記係合部は間に受空間を形成している一対の挟持片、及び前記一対の挟持片の一方に設けられて前記受空間に突出している抜止め用爪を有していると共に、前記一対の挟持片の他方を前記弾性片として形成しており、前記被係合部は前記抜止め用爪と係合可能な係合突起を有しており、前記カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、前記被係合部が前記弾性片の付勢方向への変位を伴って前記受空間に入り、前記係合突起が前記抜止め用爪に係合可能となることを特徴とする請求項4に記載の車載用電子機器のカバー。

請求項7

前記係合部は前記窓ガラスの上側に向けて開口した凹所、及び前記弾性片を有しており、前記被係合部は前記凹所に係合する係合突起、及び前記弾性片に当接する突当部を有しており、前記カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、前記突当部を介した前記弾性片の付勢方向への変位を伴って前記係合突起が前記凹所に係合可能となることを特徴とする請求項4に記載の車載用電子機器のカバー。

請求項8

前記ベース部材及び前記カバーの一方の車両前後方向先端部に設けられた係止片と、他方の車両前後方向先端部に設けられた係止受部とを有し、前記係止片を前記係止受部に係合した状態で、前記係止片を軸として前記カバーを窓ガラスに向かって回転させ、前記係合部と前記被係合部を係合することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の車載用電子機器のカバー。

技術分野

0001

本発明は、車室内に搭載される車載用電子機器カバーに関し、特に窓ガラスフロントガラスサイドガラスリアガラス等を含む、以下、同じ)に固着されるベース部材に対し係合固定されてカメラ等の電子機器を覆うカバーに関する。

背景技術

0002

自動車の車室内には、例えば、セーフティ系システムとして前方監視カメラ電波レーダ等の電子機器が搭載されており、外観を保つためそれら電子機器をカバーで覆うようにしている。その従来例として、図18(a),(b)は特許文献1に開示されたカメラカバーを示し、図19は特許文献2に開示されたカメラカバーを示している。

0003

図18において、カメラカバー1は、カメラを収納するカメラ収納部2とカメラに接続されるワイヤーハーネスを収納するハーネス収納部3とを備えている点、カメラ収納部2はカメラの撮像方向に摺動させながらフロントガラスFG側の被係合部であるピンPに係合される係合部2aaを有している点を特徴としている。さらに、図18において、ハーネス収納部3はカメラ収納部2と車両の天井部RHとの間隔と同一の長さXを有している点、カメラ収納部2の撮像方向と反対側のワイヤーハーネスを挿通する端部2bはガラス垂直方向に延びるスライド溝と、当該垂直方向に穿設される孔部を有しており、ハーネス収納部2が前記スライド溝にスライド可能に嵌合される爪部、及び前記孔部に嵌合可能な凸部を有している点を特徴としている。

0004

図19において、カメラカバー1は、カメラを収納する収納部2aと、収納部2aの車幅方向の両側に位置する壁面部と、収納部2aと壁面部を含む本体部2よりも剛性の小さい材質で構成されて本体部2から後方に突出して車両内の天井部Rに当接する弾性部3を有している点を特徴としている。さらに、図19において、フロントガラスFGに接合され車室内に向けて突出して壁面部の車幅方向の内側に位置する複数のブラケットBKから壁面部に向けて突出するピンPを有している点、壁面部はピンPに対してフロントガラスFGに沿いかつ車両の後方から前方にスライドさせることで嵌合する形状のガイド2cを有している点を特徴としている。

先行技術

0005

日本国特開2013−184662号公報
日本国特開2013−144475号公報

発明が解決しようとする課題

0006

記文献1,2では、カメラカバー1(文献1ではカメラ収納部2)のフロントガラスFG側への取付構造として、何れもが互いに係合可能な相互係合手段により係合固定する構造を採用している。この相互係合手段は、係合部がフロントガラスFGに固定されたブラケットBKに設けられている複数のピンPであり、被係合部がカメラカバー1(文献1ではカメラ収納部2)内壁突設されて車両の後方から前方へ摺動させることで対応するピンPを内側に嵌合ないしは係合する略U形のガイド2aa又は2cである。

0007

しかし、以上の係合構造では、カバーの外側からはその位置を確認しづらいことに加え、カバー側U形ガイドを固定側であるブラケットの対応するピンに位置決めし、その状態からカバーを車両の後方から前方に摺動させてピンをガイドのU形内に挿入し係合しなければならないため、取付操作性欠ける。また、カメラカバー(文献1ではカメラ収納部)を外す場合も、カバーをU形ガイドの長さ分だけ前方から後方へ摺動しなければならず、しかも摺動により天井部に当たるため文献1の場合はハーネス収納部を予め外さなければならず、文献2の場合はカバーを強く摺動して後端側を弾性変位しなければならない。更に、各係合構造では、ピンがガイドのU形内に挿入されているだけであるため振動が加わるとカバーが微動したり、係合部に擦れ音発生の虞がある。

0008

本発明は以上のような背景から工夫されたものである。その目的は、取り付け及び取り外し共に容易であり、しかも振動が加わっても係合状態を安定維持でき係合部に擦れ音の発生の虞もないカバー構造を提供することにある。他の目的は以下の内容説明のなかで明らかにする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため本発明は、第1形態から第3形態を参照して特定すると、
(1)車両の窓ガラスに固着されるベース部材(1,4,6)に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定されて前記窓ガラスやベース部材などの設置部に保持される電子機器(9)を覆う車載用電子機器のカバー(3,5,7)であって、前記相互係合手段は、前記ベース部材及び前記カバーの一方に設けた係合部(15,45,65)と、他方に設けられて前記係合部と係合する被係合部(35,55,75)と、前記係合部を被係合部側へ付勢する付勢手段(38,48,68)とからなり、前記カバーを前記窓ガラスに向かって押し込むと、前記係合部が前記付勢手段により前記窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で前記被係合部に係合することを特徴としている。

0010

以上の本発明は、下記(2)〜(8)で特定したように具体化されることがより好ましい。
(2)前記付勢手段は、前記ベース部材及び前記カバーの何れかに設けられている構成である。

0011

(3)前記付勢手段は、前記係合部及び前記被係合部の何れかに設けられている構成である。

0012

(4)前記付勢手段は撓み変形可能な弾性片を有しており、前記係合部と前記被係合部の係合は前記カバーを弾性片の付勢方向に抗して移動することで解除可能となる構成である。

0013

(5)第1形態で特定すると、前記係合部(15)は間に受空間(18)を形成している一対の挟持片(16,17)、及び前記一方の挟持片に設けられて前記受空間に突出している抜止め用爪(17a)を有し、前記被係合部(35)は前記抜止め用爪と係合可能な係合突起(39a)、及び前記弾性片(38)を有しており、前記カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、前記被係合部が前記弾性片の付勢方向への変位を伴って前記受空間に入り、前記係合突起が前記抜止め用爪に係合可能となる構成である。

0014

(6)第2形態で特定すると、前記係合部(45)は間に受空間(46)を形成している一対の挟持片(47,48)、及び前記挟持片の一方に設けられて前記受空間に突出している抜止め用爪(47a)を有していると共に、前記挟持片の他方を前記弾性片(48)として形成しており、前記被係合部(55)は前記抜止め用爪と係合可能な係合段差(55a)を有しており、前記カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、前記被係合部が前記弾性片の付勢方向への変位を伴って前記受空間に入り、前記係合段差が前記抜止め用爪に係合可能となる構成である。

0015

(7)第3形態で特定すると、前記係合部(65)は前記窓ガラスの上側に向けて開口した凹所(67)、及び前記弾性片(68)を有しており、前記被係合部(75)は前記凹所に係合する係合突起(75a)、及び前記弾性片に当接する突当部(76)を有しており、前記カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、前記突当部を介した前記弾性片の付勢方向への変位を伴って前記係合突起が前記凹所に係合可能となる構成である。

0016

(8)前記ベース部材及び前記カバーの一方の車両前後方向先端部に設けられた係止片(35,53,74)と、他方の車両前後方向先端部に設けられた係止受部(13,42a,64a)とを有し、前記係止片を前記係止受部に係合した状態で、前記係止片を軸として前記カバーを窓ガラスに向かって回転させ、前記係合部と前記被係合部を係合する構成である。

発明の効果

0017

上記(1)の発明では、カバーをベース部材に相互係合手段により係合固定するための主な操作として、図7図12図16に例示されるようにベース部材に対しカバーを所定位置に配置した状態で窓ガラスに向かって押し込む、つまり図7図12図16の各(a)の矢印方向である窓ガラスに向けて手等で押圧操作すると、被係合部又は係合部が付勢手段に付勢力蓄積する方向の変位を伴って互いに係合可能な状態となる。以後は押圧している手を離すと、図7図12図16の各(b)のごとくカバーが付勢手段の付勢力で係合部と被係合部とが係合する位置まで摺動され、その係合状態が付勢された態様で保持される。

0018

従って、以上のカバー構造では、例えば特許文献1や2に対して、ベース部材に対する係合固定の操作が単純かつ容易であり、同時に、係合状態を保つ方向つまり係合解除し難くなる方向に付勢されているため不用意外力が係合固定部に加わっても容易に係合解除されなくなり取付操作性と共に安定保持性を向上できる。

0019

上記(4)の発明では、付勢手段が撓み変形可能な弾性片を有しており、係合部と被係合部の係合が図8図13図17の各(a)に例示されるごとくカバーを弾性片の付勢方向に抗して移動することで解除可能となるため、カバーを取り外す際の係合解除操作も容易となる。

0020

上記(5)の発明は、第1形態において、例えば、係合部(15)がベース部材(1)に設けられた一対の挟持片(16,17)及び抜止め用爪(17a)を有し、被係合部(35)がカバー(3)に設けられて係合突起(39a)と共に弾性片(38)を有しており、カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、被係合部が弾性片の付勢方向への変位を伴って挟持片同士の間の受空間(18)に入り、係合突起が爪に係合可能となることから、簡易構成で実施可能となり、取付操作性と共に安定保持性を向上でき、係合解除操作も容易となる。

0021

上記(6)の発明では、第2形態において、例えば、係合部(45)がベース部材(4)に設けられた一対の挟持片(47,48)及び抜止め用爪(47a)と弾性片(48)を有し、被係合部(55)がカバー(5)に設けられた係合段差(55a)を有しており、カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、被係合部が弾性片の付勢方向への変位を伴って受空間(46)に入り、係合段差が爪に係合可能となることから、この場合も簡易構成で実施可能となり、取付操作性と共に安定保持性を向上でき、係合解除操作も容易となる。

0022

上記(7)の発明では、例えば、係合部(65)がベース部材(6)に設けられた凹所(67)及び弾性片(68)を有し、被係合部(75)がカバー(7)に設けられた係合突起(75a)及び突当部(76)を有しており、カバーを車両窓ガラスに向かって押し込むと、突当部を介した弾性片の付勢方向への変位を伴って係合突起が凹所に係合可能となることから、この場合も簡易構成で実施可能となり、取付操作性と共に安定保持性を向上でき、係合解除操作も容易となる。

0023

上記(8)の発明では、カバーをベース部材に位置決め配置する場合、一方側の係止片を他方側の係止受部に係合するため簡単であり、その位置決め状態で係止片を軸としてカバーを窓ガラスに向かって回転させて係合部と被係合部を係合させるため係合操作も良好に行える。

図面の簡単な説明

0024

本発明の第1形態を示し、(a)はベース部材とカバーとの関係を示す模式図、(b)は前記ベース部材単品天地逆転した状態で示す斜視図である。
上記ベース部材単品を示し、(a)は上面図、(b)は(a)の紙面下側から見た側面図、(c)は(a)のA−A線に沿った断面図である。
上記ベース部材に固定されるホルダー単品を示し、(a)は上面図、(b)は(a)の紙面下側から見た側面図、(c)は(a)のB−B線に沿った断面図である。
上記ベース部材にホルダーを係合固定した状態で示し、(a)は上面図、(b)は(a)の紙面下側から見た側面図である。
上記カバー単品を示し、(a)は下面図、(b)は(a)のC−C線に沿った断面図、(c)は(a)のD−D線に沿った部分断面図である。
(a)は図5(b)のE部拡大図、(b)は被係合部が係合部の受空間に弾性片の変位を伴って入った状態図、(c)は被係合部が係合部に係合した状態図である。
上記カバーをベース部材に係合固定する操作を示し、(a)はカバーを窓ガラスに向かって押し込む過程を示す模式図、(b)はカバーをベース部材に係合固定した状態を示す模式図である。
上記カバーをベース部材から外す操作を示し、(a)はカバーを付勢力に抗して後方へ摺動して係合解除する過程を示す模式図、(b)はカバーを室内側へ回転ないしは引いて外す過程を示す模式図である。
本発明の第2形態を示すカバーとベース部材の分解斜視図である。
上記カバーをベース部材に係合固定した状態で上から見た上面図、(b)は(a)のF−F線に沿った断面図である。
上記ベース部材をカバーと共に示し、(a)は模式上面図、(b)はベース部材が側面でカバーが(a)のG−G線に沿った断面で示す関係図である。
上記カバーをベース部材に係合固定する操作を示し、(a)はカバーを窓ガラスに向かって押し込む過程を示す模式図、(b)はカバーをベース部材に係合固定した状態を示す模式図である。
上記カバーをベース部材から外す操作を示し、(a)はカバーを付勢力に抗して後方へ摺動して係合解除する過程を示す模式図、(b)はカバーを室内側へ回転ないしは引いて外す過程を示す模式図である。
本発明の第3形態を示すカバーとベース部材の分解斜視図である。
窓ガラスに対する上記ベース部材及びカバーの関係を示す模式図である。
上記カバーをベース部材に係合固定する操作を示し、(a)はカバーを窓ガラスに向かって押し込む過程を示す模式図、(b)はカバーをベース部材に係合固定した状態を示す模式図である。
上記カバーをベース部材から外す操作を示し、(a)はカバーを付勢力に抗して後方へ摺動して係合解除する過程を示す模式図、(b)はカバーを室内側へ回転ないしは引いて外す過程を示す模式図である。
(a)は特許文献1の図1、(b)は文献1の図4(a)を示している。
特許文献2の図3を示している。
本発明の第4形態を示すカバーとベース部材の断面図である。

実施例

0025

以下、本発明の各形態について添付図面を参照しながら説明する。この説明では、図1から図8に示した第1形態、図9から図13に示した第2形態、図14から図17に示した第3形態、図20に示した第4形態の順に述べる。

0026

各形態の発明対象は、車両の窓ガラスWGに固着されるベース部材1,4,6に対し係合固定されて窓ガラス又はベース部材などの設置部に保持される電子機器を覆う車載用電子機器のカバー3,5,7である。この場合、電子機器を保持する設置部として、第1形態ではベース部材1に連結されるホルダー2であり、第2形態及び第3形態では窓ガラスWGの一部を想定した例である。ベース部材1,4,6、及びカバー3,5,7、並びにホルダー2は共に樹脂成形品であるが、樹脂以外でも差し支えない。

0027

(第1形態)図1から図8において、カバー3は、ベース部材1に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定される。この相互係合手段は、ベース部材1及びカバー3の一方に設けた係合部15と、他方に設けられて係合部15と係合する被係合部35と、係合部15及び被係合部35の何れかに設けられて被係合部35を係合部15に対して係合する側へ付勢する付勢手段である弾性片38とからなる。そして、カバー3を車両窓ガラスWGに向かって押し込むと、被係合部35が弾性片38により窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で係合部15に係合する。この係合は、カバー3を弾性片38の付勢方向に抗して移動することで解除可能となる。以下、これらの細部を明らかにする。

0028

まず、ベース部材1は、図1及び図2に示されるごとく車幅方向に長い矩形状からなる。ベース部材1は、外面側の左右に設けられた窓ガラスWGに対する取付面1a,1aと、左右中間つまり両取付部1aの間に設けられて逆凹状部10で区画された窪み部1bと、外前側の左右に設けられて内側より外側に貫通されている貫通穴11,11と、外前側の左右中間に設けられた段差状の係止受部13,13と、両係止受部13の間に設けられたカバー位置決め用凸部13aと、内後側にあって逆凹状部10の細くなった後部の両側に設けられているホルダー位置決め用突起12,12と、幅方向の両側面に設けられている係合穴14及び規制部14aと係合部15並びにカバーに対する位置決め部19などを有している。

0029

このうち、各取付面1aは、平坦に形成されており、図4(b)のごとく設置部である窓ガラスWGの所定位置に両面接着テープTや接着剤などにより固着される。窪み部1bは、前側が後側よりも幅広に形成されており、図4(a)のごとくベース部材1に連結されるホルダー2に電子機器としてセンサモジュール9を保持した状態で、センサモジュール9を構成しているカメラ8が窪み部1bから窓ガラスWGを通して前方を撮像したり監視可能にする。

0030

なお、センサモジュール9は、前方監視カメラのごとく安全運転支援のためのセンサの一つであり、例えば基板にカメラ8、FPGA(field-programmable gate array)、CPU、メモリなどを実装したものである。また、このセンサモジュール9は、取付構造として両側面に突出された突起9a,9a、及び前縁に突出された突起9b,9bなどを有している。但し、対象の電子機器は前方監視可能なものであればよく、カメラや電波式レーダ、それらに類似の構成でもよい。

0031

係合部15は、間に受空間18を形成している一対の挟持片16,17と、一方の挟持片17の先端に設けられて受空間18に突出している抜止め用爪17aとを有している。符号15aは受空間18の内底面に突設されて被係合部35を形成している対応片部37を受ける凸部である。符号15bは被係合部35を受空間18に入れ易くするガイド用片部であり、上端側が上に行くほど低くなる誘い用傾斜面に形成されている。また、位置決め部19は、図1(a)のごとくカバー3の内面に配置される端面が平坦で広く形成されている。

0032

ホルダー2は、図3及び図4のごとく概略矩形板状をなし、前左右中間に設けられて逆凹状部10を受け入れ切欠部20と、切欠部20を区画している左右部の前先端に突出されて対応する貫通穴11に嵌入される差込部21,21と、両側に設けられて後側より前側に行くに従って次第に低くなる立壁22,22と、各立壁22に並設されて立壁22の後端面との間に縦穴を区画している立壁23と、前記縦穴の内底面に立設されて立壁22の後端面との間に係合空間25を区画している弾性係止片26と、各立壁22の外側面に突出されている一対の爪24a,24bなどを有している。

0033

各差込部21は、図3及び図4のごとく縦断面が略逆L形に形成され、内空間21a及び上下を連通した開口21bを有している。各立壁22の後端面には上側より係合空間25に突出した抜け止め用爪22aが設けられている。弾性係止片26は、上端に設けられて下から上に行くほど係合空間25の外側に位置するガイド面26aを有している。また、センサモジュール9を載置する保持部には、センサモジュール9の底面側を弾性保持可能にする片部27,28a、センサモジュール9の後面に圧接して係止する係止片28、センサモジュール9のカメラ8を受ける凹所29などが設けられている。

0034

以上のホルダー2は、ベース部材1に対して各差込部21が対応する貫通穴11に嵌合され、各爪24a及び24bが対応する係合穴14と規制部14aに係合された状態で連結される。この連結構造では、安定した連結状態を保つためホルダー2とベース部材1とが重なる箇所に図示を省いたフェルト等の緩衝材を介在することが好ましい。

0035

センサモジュール9は、ホルダー2に対し両側面の突起9aを対応する係合空間25に係合し、前縁の突起9bを対応する内空間21aに係合した状態で、後面が係止片28により弾性係止されることで連結保持される。勿論、ホルダー2は、対象の電子機器に応じて最適な形状に設定される。また、ホルダー2は、電子機器が窓ガラスWGに両面接着テープなどで固着される構成の場合は省略可能である。

0036

これに対し、カバー3は、図5のごとく、外面30が意匠面であり、内部31が互いに連結されたベース部材1及びホルダー2を配置可能な収納部となっている。後端3bは、窓ガラスWGから離れる側であり、前端3aよりも幅寸法が若干小さく形成されている。カバー3には、前端3aの左右中間で内面より突設されて上記係止受部13,13に係合する係止片33,33、及び両係止片33の間に設けられて上記凸部13aと嵌合する凹部33aと、内部31のうち平坦となった内面に突設されて上記位置決め部19に当接する当接壁34と、両側端3cの内面に突設されて上記係合部15に解除可能に係合する被係合部35とが設けられている。符号32はカバー3のメイン部に設けられた複数の横溝である。

0037

各係止片33は、カバー前端3aの立ち上がった内面に突出された状態で、内面が平坦面に形成されている。カバー3は、ベース部材1に対して各係止片33を対応する係止受部13の段差に当接つまり係合した状態で、係止片33を軸として窓ガラスWGに向かって回転しながら押し込まれると、当接壁34が位置決め部19に当たって該位置決め部を滑りながら、被係合部35が係合部15の受空間18に入って係合される。

0038

各被係合部35は、カバー両側端3cの立ち上がった内面に突出されて幅方向に対向している。各被係合部35は、概略矩形の筒状をなし、対向した片部36,37及びもう一方の対向した片部38,39を有している。このうち、片部39は、片部37との間に位置する箇所を外側へ突設させて上記爪17aと係合可能な係合突起39aと、係合突起39aと反対側つまり筒状内に突設された規制片部39bとを有している。片部37及び係合突起39aの一部には、先端外側に突出された鍔部37aが設けられている。この鍔部37aは、被係合部35が係合部の受空間18に入る際、受空間側のガイド用片部15bの先端傾斜面に当たり、そこから片部15bに沿って受空間18の内底面まで摺動される。その状態では片部37の一部が凸部15aに当接している。

0039

片部38は、両側が縦スリットSにより片部37,36から分離されて撓み変形可能な弾性片に形成されている。以後の説明では、この片部を弾性片38と称する。この弾性片38は、先端外側へ突出された鍔部38aを有しており、鍔部38aを介して筒状内に揺動変位される。この場合、弾性片38は、被係合部35が上記受空間18に入る前段階だと図6(a)のごとく付勢力を発現していない初期位置にあり、被係合部35が受空間18内に入る過程で係合突起39aが爪17aに当たった後、爪17aを乗り越えるときに挟持片16から受ける反力で規制片部39bに当たるまで筒状内に弾性変位し、図6(b)のごとく最大の付勢力を蓄積する。被係合部35は、係合突起39aが図6(c)のごとく爪17aを乗り越えた後は弾性片38に蓄積された付勢力で係合突起39aと爪17aとが係合する方向へ少し動かされる。弾性片38は、その係合状態を保つ方向へ被係合部35を付勢している。

0040

(作動)図7は、例えば、以上のベース部材1にホルダー2を係合連結し、かつ、センサモジュール9をホルダー2に保持した状態で、車両の窓ガラスWGの決められた設置部に両面接着テープTなどにより固着した後、その取付状態からカバー3をベース部材1に係合固定する場合の操作例を示している。図8メンテナンス等でカバー3を再び外す場合の操作例を示している。

0041

(A)カバー3をベース部材1に係合固定する場合の主な操作は、図7(a)の一点鎖線に示されるごとくカバー3をベース部材1に対し所定位置に配置、つまりカバー側の凹部33aをベース部材側の凸部13aに嵌合すると、カバー側の係止片33がベース部材側の係止受部13に係合される。カバー3は、この位置決め状態にて、窓ガラスWGに向かって回転ないしは押し込まれる。つまり、カバー3は、図7(a)の矢印方向である窓ガラスWGに向けて手等で押圧操作されると、上述したごとく弾性片38が図6(b)のごとく付勢力を蓄積する方向の変位を伴って爪17aと係合突起39aとが互いに係合可能な状態となる。以後は押圧している手を離すと、図7(b)及び図6(c)のごとくカバー3が弾性片38に蓄積された付勢力の一部で図7(b)の矢印方向へ若干量だけ動かされて係合突起39aが爪17aと係合し、その係合状態が弾性片38で付勢された態様で保持される。

0042

(B)以上のカバー構造では、ベース部材1に対するカバー3の係合固定の操作が窓ガラスWGに向かって押すという単純操作であり、また、文献1や2のごとくカバーを窓ガラス面に沿って摺動する構成に比べワンタッチ操作を実現できる。また、カバー3は、ベース部材1に係合固定された状態において、被係合部35が図6(c)のごとく受空間18内で弾性片38に蓄積された付勢力の一部で係合状態を保つ方向つまり係合解除し難くなる方向に付勢されている。このため、この構造では、不用意な外力が係合固定部に加わっても容易に係合解除されなくなり、取付操作性と共に安定保持性を向上できる。

0043

(C)メンテナンス等でカバー3を外す場合の主な操作は、カバー3を図8(a)の矢印方向、つまり窓ガラスWGから離れる方向に少しだけ摺動すると、図6(b)のごとく弾性片38が規制片部39bに当たるまで筒状内に退避し、係合突起39aが爪17aに対して係合解除した状態となる。そこで、この状態から、カバー3を図8(b)の矢印方向、つまり窓ガラスWGから車室内側へ回転ないしは引いて取り外すことになる。換言すると、この構造では、係合部15と被係合部35の係合、つまり爪17aに対する係合突起39aが図8(a)及び図6(b)に示されるごとくカバー3を弾性片38の付勢方向に抗して摺動することで解除可能となるため、カバー3を取り外す際の係合解除操作も容易となる。

0044

(第2形態)この形態は、上記第1形態に比べて図示を省いたカメラ等の電子機器が窓ガラスWGに両面接着テープなどにより固着される点、ベース部材4及びカバー5が前記電子機器に接続されたワイヤーハーネスを含めて保持したり覆う点で相違している。すなわち、図9から図13において、ベース部材4は、窓ガラスWGに固着された電子機器を逃がす略矩形枠状の本体部40及び前記ワイヤーハーネスを保持するハーネス保持部41からなる。カバー5は、本体部40を覆うメイン部50及びハーネス保持部41を覆う延長部51からなる。

0045

メイン部50は、本体部40に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定される。この相互係合手段は、本体部40及びメイン部50の一方に設けた係合部45と、他方に設けられて係合部45と係合する被係合部55と、係合部45及び被係合部55の何れかに設けられて被係合部55を係合部45と係合する方向へ付勢する付勢手段である弾性片48とからなる。一方、延長部51は、ハーネス保持部41に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定される。この相互係合手段は、ハーネス保持部41及び延長部51の一方に設けた係合部である揺動片43と、他方に設けられて揺動片43と係合する突起57とからなる。そして、カバー5を車両窓ガラスWGに向かって押し込むと、被係合部55が弾性片38により窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で係合部45に係合し、同時に、突起57が対応する揺動片43に係合される。これらの係合は、カバー5を弾性片38の付勢に抗して移動することで解除可能となる。以下、これらの細部を明らかにする。

0046

まず、ベース部材4は、図9及び図11に示されるごとく本体部40を、電子機器を枠内の穴部40aで逃がす略矩形枠状に形成していると共に、ハーネス保持部41を本体部40の枠状後側の一方角部より後方へ一体に突出形成している。本体部40及びハーネス保持部41は、下面が平坦に形成されており、図12のごとく設置部である窓ガラスWGの所定位置に両面接着テープTや接着剤などにより固着される。

0047

本体部40は、前側の左右中間に設けられた横穴状の係止受部42aと、後側の左右に対向して設けられた係合部45と、両側の前側に対向して設けられてカバー5を位置決めする位置決め部49を有している。このうち、係止受部42aは、図10のごとく本体部40の上面前中間に小ブロック部42を設け、該小ブロック42の前から後方に向けて欠肉した構成である。位置決め部49は、本体部40に対するカバー5の高さ方向を位置決めする箇所である。

0048

係合部45は、図11のごとく本体部40の上面後両側に設けられて外側を開口したU形壁部を利用しており、U形の前片部を一方挟持片47とし、U形内に突出されて挟持片47と対向している中片部を他方挟持片48とし、両挟持片47,48の間に受空間46を区画している。挟持片47は、先端に設けられて受空間46に突出している抜止め用爪47aを有している。挟持片48は、前記U形の中間片部から突出されて揺動変位可能な弾性片として形成されている。以後の説明では、この挟持片を弾性片48と称する。この弾性片48は、先端に設けられて受空間46に突出している爪48aを有しており、爪48aに加わる負荷により揺動変位される。爪48aは、上側に設けられて先端に行くほど低くなる傾斜面を有している。符号45aは、受空間46の内底面に突設されて被係合部55を受けるリブである。符号45bは、被係合部55を受空間46に入れ易くするガイド用片部で、上側に設けられて下に行くほど突出量を増す傾斜面を有している。

0049

以上の弾性片48は第1形態の弾性片38と同様に作動する。すなわち、弾性片48は、被係合部55が受空間46に入る前段階だと図11(b)のごとく付勢力を発現していない初期位置にあり、被係合部55が受空間46内に入る過程で爪47aに当たった後、爪47aを乗り越えるときに挟持片47から受ける反力で受空間46の外側へ弾性変位し、図12(a)のごとく最大の付勢力を蓄積する。被係合部55は、図12(b)のごとく爪47aを乗り越えた後は爪47aに係合する。つまり、カバー5は、弾性片47に蓄積された付勢力で被係合部55が爪47aに係合する方向へ少し動かされる。弾性片48は、その係合状態を保つ方向へ被係合部55を付勢している。

0050

ハーネス保持部41は、電子機器に接続されたワイヤーハーネスを保持する部分であり、複数の拘束部44a,44b,44c,44dと、拘束部44cと44dの間に設けられた幅方向に揺動変位可能な対の揺動片43とを有している。拘束部44a,44b,44c,44dは、間にワイヤーハーネスを拘束したり規制する対向した挟持片からなる。両側の揺動片43は、図11(b)のごとく拘束部44cを構成している両挟持片の端面に突設されて、拘束部44dを構成している対応挟持片の手前まで延びている。また、各揺動片43は、先端に設けられて外側に突出した爪43aを有し、該爪43aと拘束部44dを構成している対応挟持片との間に所定の隙間を保っている。

0051

これに対し、カバー5のうち、メイン部50は、図9のごとく内部52が窓ガラスWGに固着される電子機器を覆う大きさの収納部となっている。前端50aは、後端50aよりも幅寸法が若干小さく形成されている。メイン部50には、前端50aの左右中間で内面より突設されて上記係止受部42aに嵌合する係止片53と、両側端50cの内前側に突設されて上記位置決め部19に当接する当接壁54と、両側端50cの内後側に突設されて上記係合部45に解除可能に係合する対の被係合部55とが設けられている。各被係合部55は、図11(b)のごとく弾性片48の初期位置において爪47aと爪48aとの間の間隔よりも径大な軸状からなり、前上側に設けられて爪47aと係合する係合段差55aを有している。符号56はメイン部50に設けられた複数の横溝である。

0052

延長部51は、内面にそれぞれ設けられた規制リブ58、及び各揺動片43に解除可能に係合される片部57を有している。規制リブ58は、ハーネス保持部41に保持されたワイヤーハーネスを上側より拘束する。片部57は、概略L形状であり、爪43aの下面側に係合する横リブ状の係合突起57a、及び爪43aに当たって揺動片43を内側に弾性変位可能にする縦リブ状の押圧突起57bからなる。

0053

(作動)図12は、例えば、以上のベース部材4を車両の窓ガラスWGの決められた位置に両面接着テープTなどにより固着した後、その取付状態からカバー5をベース部材4に係合固定する場合の操作例を示している。図13はメンテナンス等でカバー5を再び外す場合の操作例を示している。

0054

(A)カバー5をベース部材4に係合固定する場合の主な操作は、図12(a)の一点鎖線に示されるごとくカバー5をベース部材4に対し所定位置に配置、つまりカバー側の係止片53をベース部材側の係止受部42aに嵌合する。カバー5は、この位置決め状態にて、窓ガラスWGに向かって回転ないしは押し込まれる。つまり、カバー5は、図12(a)の矢印方向である窓ガラスWGに向けて手等で押圧操作される。すると、メイン部側の係合部45において、上述したごとく弾性片48が被係合部55に押されて同図のごとく付勢力を蓄積する外方向へ変位する。被係合部55は、弾性片48の変位により爪47aと爪48aの間から受空間46に入り、爪47aと係合段差55aとが互いに係合可能な状態となる。同時に、延長部側の片部57において、押圧突起57bが爪43aに当たって揺動片43を内側へ揺動変位する。以後は押圧している手を離すと、カバー5が弾性片48に蓄積された付勢力の一部で図12(b)の矢印方向へ少し(この例では、2mm程度)だけ動かされる。この結果、係合段差55aは爪47aと係合しその係合状態が弾性片48で付勢された態様で保持される。同時に、揺動片43は押圧突起57bが爪43aから外れることで初期位置に弾性復帰し、その際、図10(b)のごとく係合突起57aが爪43aの下面側に係合する。

0055

(B)以上のカバー構造では、ベース部材4に対するカバー5の係合固定の操作が窓ガラスWGに向かって押すという単純操作であり、また、文献1や2のごとくカバーを窓ガラス面に沿って摺動する構成に比べワンタッチ操作を実現できる。また、カバー5は、ベース部材4に係合固定された状態において、被係合部55が図12(b)のごとく受空間46内で弾性片48に蓄積された付勢力の一部で係合状態を保つ方向つまり係合解除し難くなる方向に付勢されている。このため、この構造では、不用意な外力が係合固定部に加わっても容易に係合解除されなくなり、取付操作性と共に安定保持性を向上できる。

0056

(C)メンテナンス等でカバー5を外す場合の主な操作は、カバー5を図13(a)の矢印方向つまり後方へ少しだけ摺動(この例では2mm程度)すると、メイン部50では弾性片48が外側へ弾性変位し、係合段差55aが爪47aに対して係合解除した状態となる。同時に、延長部51では揺動片43が押圧突起57bで爪43aを押圧するのに伴って内側に弾性変位され、それにより係合突起57aが爪43aから係合解除した状態となる。そこで、以上の状態から、カバー5を図13(b)の矢印方向、つまり窓ガラスWGから車室内側へ回転ないしは引いて取り外すことになる。換言すると、この構造では、爪47aに対する係合段差55aの係合、及び爪43aに対する係合突起57aの係合がカバー5を弾性片48の付勢方向に抗して摺動することで解除可能となるため、カバー5を取り外す際の係合解除操作も容易となる。

0057

(第3形態)この形態は、上記第1形態に比べて図示を省いたカメラ等の電子機器が窓ガラスWGに両面接着テープなどにより固着される点で相違し、上記第2形態に比べてカバー7は延長部71を有しているが、ベース部材6はハーネス保持部を欠如している点で相違している。

0058

すなわち、図14から図17において、カバー7は、後端に一体に突出された延長部71を有している。このカバー7は、ベース部材6に対し互いに係合可能な相互係合手段により係合固定される。この相互係合手段は、ベース部材6及びカバー7の一方に設けた係合部65と、他方に設けられて係合部65と係合する被係合部75と、係合部65及び被係合部75の何れかに設けられて被係合部75を係合部65と係合する方向へ付勢する付勢手段である弾性片68とからなる。そして、カバー7を車両窓ガラスWGに向かって押し込むと、被係合部75が弾性片68により窓ガラス面に沿う向きに付勢された状態で係合部65に係合される。この係合は、カバー7を弾性片68の付勢に抗して移動することで解除可能となる。以下、これらの細部を明らかにする。

0059

まず、ベース部材6は、前後辺部61,62及び両側辺部63で区画された概略矩形枠状をなし、電子機器を枠内の穴部60で逃がす構成であり、又、下面が平坦に形成されていて図15のごとく設置部である窓ガラスWGの所定位置に両面接着テープTや接着剤などにより固着される。

0060

両側辺部63には、前側で左右対向している略矩形の前ブロック64,64と、後側で左右対向している後ブロック66,66と、各後ブロック66の前側にある凸状のガイド部63aとが設けられている。各前ブロック64の外面側には、前側を開口した横溝状の係止受部64aが設けられている。各ガイド部63aの上面は、平坦な摺動面として形成されている。各後ブロック66には本発明の係合部65が設けられている。この係合部65は、ブロック後端側に位置して後辺部62との間に区画されて後方に開口した係止用凹所67と、ブロック前端側に位置してブロック上側から隙間を保って設けられた弾性片68とを有している。

0061

これに対し、カバー7は、メイン部70が窓ガラスWGに固着される電子機器を覆う大きさで、延長部71が状となっている。この延長部71は、例えば前記電子機器に接続されたワイヤーハーネス等を覆う箇所である。メイン部70において、前端70aは、後端70bよりも幅寸法が若干小さく形成されていると共に、縁部を切り欠いた段差部73を有している。内部72には、図14及び図15のごとく上記各係止受部64aに係合可能な一対の係止片74と、上記係合部65に係合可能な被係合部75とが設けられている。各係止片74は、逆L形に形成されて、L形の水平部の先端が係止受部64aに摺動可能に係合する。被係合部75は、上記各凹所67に係合する一対の係合突起75a、及び各弾性片68に当接可能な一対の突当部76を有している。符号77はメイン部70に設けられた複数の横溝である。符号78はカバー7をベース部材6から取り外す際、カバー7を動かすリリース方向指示マークである。なお、このような指示マーク78は、省略されることもあるが、逆に、第1形態のカバー3や第2形態のカバー5にも必要に応じて付設される。

0062

以上の弾性片68は第1形態の弾性片38と同様に作動する。すなわち、弾性片68は、係合突起75aが係合部の凹所67に係合する前段階だと図17(b)のごとく付勢力を発現していない初期位置にあり、係合突起75aが図16(a)のごとく凹所67内に入る過程で突当部76から受ける反力で弾性変位して最大の付勢力を蓄積する。カバー7は、図16(b)のごとくカバーに対する押圧を解放すると、弾性片68に蓄積された付勢力で凹所67に対し係合突起75aが係合する方向へ少し動かされる。弾性片68は、その係合状態を保つ方向へ被係合部65を付勢している。

0063

(作動)図16は、例えば、以上のベース部材6を車両の窓ガラスWGの決められた位置に両面接着テープTなどにより固着した後、その取付状態からカバー7をベース部材6に係合固定する場合の操作例を示している。図17はメンテナンス等でカバー7を再び外す場合の操作例を示している。

0064

(A)カバー7をベース部材6に係合固定する場合の主な操作は、図16(a)の一点鎖線に示されるごとくカバー7をベース部材6に対し所定位置に配置、つまりカバー側の係止片74をベース部材側の係止受部64aに嵌合する。このカバー7の位置決め状態では、弾性片68が突当部76で押されて付勢力を蓄積する方向に変位されており、その態様で窓ガラスWGに向かって回転ないしは押し込まれる。つまり、カバー7は、図15(a)の矢印方向である窓ガラスWGに向けて手等で押圧操作される。すると、被係合部75は、係合突起75aと凹所67aとが互いに係合可能な状態となる。以後は押圧している手を離すと、カバー7が弾性片68に蓄積された付勢力の一部で図16(b)の矢印方向へ少し(この例では、2mm程度)だけ動かされる。その結果、係合突起75aは凹所67aと係合し、その係合状態が弾性片68で付勢された態様で保持される。

0065

(B)以上のカバー構造では、ベース部材6に対するカバー7の係合固定の操作が窓ガラスWGに向かって押すという単純操作であり、また、文献1や2のごとくカバーを窓ガラス面に沿って摺動する構成に比べワンタッチ操作を実現できる。また、カバー7は、ベース部材6に係合固定された状態において、図16(b)のごとく弾性片48に蓄積された付勢力の一部で係合状態を保つ方向つまり係合解除し難くなる方向に付勢されている。このため、この構造では、不用意な外力が係合固定部に加わっても容易に係合解除されなくなり、取付操作性と共に安定保持性を向上できる。

0066

(C)メンテナンス等でカバー7を取り外す場合の主な操作は、カバー7を図17(a)の矢印方向つまり後方へ少しだけ摺動(この例では2mm程度)すると、弾性片68がガイド部63aの上面に沿って摺動される突当部76で押されて弾性変位し、係合突起75aが凹所67aに対して係合解除した状態となる。この状態から、カバー7を図17(b)の矢印方向、つまり窓ガラスWGから車室内側へ回転ないしは引いて取り外すことになる。換言すると、この構造では、凹所67aに対する係合突起75aの係合がカバー7を弾性片68の付勢方向に抗して摺動することで解除可能となるため、カバー7を取り外す際の係合解除操作も容易となる。

0067

(第4形態)この形態は、上記第1形態等に比べて、付勢手段である弾性片が係合部及び被係合部の何れかに設けられているのではなく、ベース部材及びカバーの何れかに設けられている点で相違する。具体的には、図20に示すように、ベース部材101は、係合部として、一対の挟持片116,117を有している。一方の挟持片117の先端側は略U形にされることにより抜止め用爪117aとして構成されている。略U形の抜止め用爪117aの先端片にはベース部材101側に行くほど広がる誘い用傾斜面が形成されている。カバー103は、被係合部135と弾性片138とを有している。当該被係合部135には、抜止め用爪117aと係合可能な係合突起135aが設けられている。係合突起135aの先端面は、抜止め用爪117aの誘い用傾斜面と対応する傾斜面を有するように切り欠かれている。

0068

カバー103をベース部材101に向かって押し込むと、係合突起135aは、抜止め用爪117aの傾斜面に当接して当該傾斜面に沿って摺動される。このとき、図20に示すように、弾性片138が一方の挟持片116に当接することで、一対の挟持片116,117は図20の矢印方向へ付勢力を受ける。これにより、一対の挟持片116,117は図20の矢印方向へ動かされて、係合突起135aが爪117aと係合し、その係合状態が弾性片138で付勢された態様で保持される。このように、第4形態に係る構造によれば、取り付け及び取り外し共に容易であり、しかも振動が加わっても係合状態を安定維持でき係合部に擦れ音の発生の虞もないカバー構造を提供することができる。

0069

なお、本発明は、請求項で特定された要件を除いて適宜に変更可能なものである。一例を挙げると、係止受部13,42a,64a及び係止片33,53,74は、カバーがベース部材に対して回転可能に支持される関係であれば形状的に制約されず、また、係止片をベース部材に設け、係止受部をカバーに設ける構成でもよい。

0070

本出願は、2015年5月22日出願の日本特許出願(特願2015−104239)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

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