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技術 工作機械及びこの工作機械の制御装置

出願人 シチズン時計株式会社
発明者 村松正博
出願日 2016年3月18日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2017-508312
公開日 2018年1月25日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 WO2016-152768
状態 特許登録済
技術分野 数値制御 旋削加工 工作機械の自動制御
主要キーワード 進行量 各送り機構 波形グラフ 正弦曲線状 上主軸 リニアサーボモータ 振動切削 軸方向送り
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月25日)のものです。
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図面 (8)

課題・解決手段

切屑分断するとともに切削工具負荷を軽減する工作機械及びこの工作機械の制御装置を提供すること。往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の切削工具(130)の送り区間S内に、切削工具(130)とワーク(W)とを離間させた状態で、切削工具(130)が送り動作される離間送り区間(A4、A1)を設ける構成とした工作機械(100)とその制御装置(C)。

概要

背景

従来、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と前記刃物台との相対移動によって、前記ワークに対して前記切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記切削工具が前記加工送り方向に沿って往復振動しながら加工送り方向に送られるように、前記ワーク保持手段と前記刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと前記切削工具を相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この工作機械の制御装置は、前記回転手段と、前記送り手段と、前記振動手段とを駆動制御し、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって前記工作機械に、前記ワークの加工を実行させる。

概要

切屑分断するとともに切削工具の負荷を軽減する工作機械及びこの工作機械の制御装置を提供すること。往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の切削工具(130)の送り区間S内に、切削工具(130)とワーク(W)とを離間させた状態で、切削工具(130)が送り動作される離間送り区間(A4、A1)を設ける構成とした工作機械(100)とその制御装置(C)。

目的

本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、切屑を分断するとともに切削工具の負荷を軽減できる工作機械及びこの工作機械の制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを加工送り方向に沿って相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備え、前記往復振動往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とを重複させて、前記切削工具を加工送り方向に沿って往復振動させながら加工送り方向に送るように、振動手段と回転手段とが連係して駆動制御され、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによってワークの加工を実行させる工作機械であって、前記往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の前記切削工具の送り区間内に、前記切削工具と前記ワークとを離間させた状態で、前記切削工具が送り動作される離間送り区間を設ける構成とした工作機械。

請求項2

前記切削工具と前記ワークとを、前記切削工具の切り込み方向に沿って移動させることによって、前記切削工具と前記ワークとの離間が行われる構成とした請求項1に記載の工作機械。

請求項3

前記離間送り区間が、前記往動時と復動時の切削加工部分とが重複する範囲の前記切削工具の送り区間の全体を占めるように設定される構成とした請求項1または請求項2に記載の工作機械。

請求項4

ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを加工送り方向に沿って相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械に設けられ、前記往復振動の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とを重複させて、前記切削工具を加工送り方向に沿って往復振動させながら加工送り方向に送るように振動手段と回転手段とを連係して駆動制御し、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって、前記加工送り方向の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが重複するようにワークの加工を実行させる工作機械の制御装置であって、前記往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の前記切削工具の送り区間内に、前記切削工具と前記ワークとを離間させた状態で、前記切削工具が送り動作される離間送り区間を設ける構成とした工作機械の制御装置。

技術分野

0001

本発明は、切削加工時の切屑を順次分断しながらワークの加工を行う工作機械及びこの工作機械の制御装置に関する。

背景技術

0002

従来、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と前記刃物台との相対移動によって、前記ワークに対して前記切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記切削工具が前記加工送り方向に沿って往復振動しながら加工送り方向に送られるように、前記ワーク保持手段と前記刃物台とを相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと前記切削工具を相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この工作機械の制御装置は、前記回転手段と、前記送り手段と、前記振動手段とを駆動制御し、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって前記工作機械に、前記ワークの加工を実行させる。

先行技術

0003

特許第5033929号公報(段落0049参照)

発明が解決しようとする課題

0004

上述した従来の工作機械では、切削工具を加工送り方向に往復振動させながらワークを切削加工しているときに切削工具が常にワークと接触しているため、切削工具の刃先負荷がかかる場合があった。

0005

そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、切屑を分断するとともに切削工具の負荷を軽減できる工作機械及びこの工作機械の制御装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本請求項1に係る発明は、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを加工送り方向に沿って相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備え、前記往復振動の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とを重複させて、前記切削工具を加工送り方向に沿って往復振動させながら加工送り方向に送るように、振動手段と回転手段とが連係して駆動制御され、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによってワークの加工を実行させる工作機械であって、前記往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の前記切削工具の送り区間内に、前記切削工具と前記ワークとを離間させた状態で、前記切削工具が送り動作される離間送り区間を設ける構成としたことにより、前述した課題を解決するものである。

0007

本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された工作機械の構成に加えて、前記切削工具と前記ワークとを、前記切削工具の切り込み方向に沿って移動させることによって、前記切削工具と前記ワークとの離間が行われる構成としたことにより、前述した課題をさらに解決するものである。

0008

本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された工作機械の構成に加えて、前記離間送り区間が、前記往動時と復動時の切削加工部分とが重複する範囲の前記切削工具の送り区間の全体を占めるように設定される構成としたことにより、前述した課題をさらに解決するものである。

0009

本請求項4に係る発明は、ワークを保持するワーク保持手段と、前記ワークを切削加工する切削工具を保持する刃物台と、前記ワーク保持手段と刃物台との相対移動によってワークに対して切削工具を所定の加工送り方向に送り動作させる送り手段と、前記ワーク保持手段と刃物台とを加工送り方向に沿って相対的に振動させる振動手段と、前記ワークと切削工具とを相対的に回転させる回転手段とを備えた工作機械に設けられ、前記往復振動の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とを重複させて、前記切削工具を加工送り方向に沿って往復振動させながら加工送り方向に送るように振動手段と回転手段とを連係して駆動制御し、前記ワークと前記切削工具との相対回転と、前記ワークに対する前記切削工具の前記加工送り方向への前記往復振動を伴う送り動作とによって、前記加工送り方向の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが重複するようにワークの加工を実行させる工作機械の制御装置であって、前記往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の前記切削工具の送り区間内に、前記切削工具と前記ワークとを離間させた状態で、前記切削工具が送り動作される離間送り区間を設ける構成としたことにより、前述した課題を解決するものである。

発明の効果

0010

本請求項1に係る発明の工作機械によれば、前記往動時と復動時の切削加工部分とが重複する範囲の前記切削工具の送り区間内に、前記切削工具と前記ワークとを離間させた状態で、前記切削工具が送り動作される離間送り区間が設けられ、該離間送り区間では前記切削工具とワークとが離間し、切削工具がワークに接触していないため、切屑を分断する切削加工を妨げることなく、切削工具の負荷を軽減することができる。

0011

本請求項2に係る発明の工作機械によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、前記切削工具と前記ワークとの離間を、前記切削工具と前記ワークとを、前記切削工具の切り込み方向に沿って移動させることによって容易に行うことができる。

0012

本請求項3に係る発明の工作機械によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、前記往動時と復動時の切削加工部分とが重複する範囲の前記切削工具の送り区間の全体に亘って切削工具がワークに接触しないため、ワーク加工面に対する前記切削工具と前記ワークとの接触による悪影響を防止することができる。

0013

本請求項4に係る発明の工作機械の制御装置によれば、工作機械の制御装置において、請求項1に係る発明が奏する効果と同様の効果を得ることができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の第1実施例の工作機械の概略を示す図。
本発明の第1実施例の切削工具とワークとの関係を示す概略図。
本発明の第1実施例の切削工具のZ軸方向の往復振動および位置を示す図。
本発明の第1実施例の主軸回転目、n+1回転目、n+2回転目の関係を示す図。
本発明の第1実施例のZ軸方向およびX軸方向の振動の動作例を示す図。
本発明の第2実施例のZ軸方向およびX軸方向の振動の動作例を示す図。
本発明の第3実施例のZ軸方向およびX軸方向の振動の動作例を示す図。

0015

本発明の工作機械及びこの工作機械の制御装置は、往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の切削工具の送り区間内に、切削工具とワークとを離間させた状態で、切削工具が送り動作される離間送り区間を設ける構成としたことにより、切屑を分断するとともに切削工具がワークから離間している間は切削工具がワークに接触しないことによる切削工具の負荷を軽減するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。

0016

図1は、本発明の第1実施例の制御装置Cを備えた工作機械100の概略を示す図である。
工作機械100は、回転手段としての主軸110と、刃物台としての切削工具台130Aとを備えている。
主軸110の先端にはワーク保持手段としてのチャック120が設けられている。
チャック120を介して主軸110にワークWが保持される。
主軸110は、図示しない主軸モータ動力によって回転駆動されるように主軸台110Aに支持されている。

0017

主軸台110Aは、工作機械100のベッド側に、Z軸方向送り機構160によって主軸110の軸線方向となるZ軸方向に移動自在に搭載されている。
主軸110は、主軸台110Aを介してZ軸方向送り機構160によって、前記Z軸方向に移動する。
Z軸方向送り機構160は、主軸110をZ軸方向に移動させる主軸移動機構を構成している。

0018

Z軸方向送り機構160は、前記ベッド等のZ軸方向送り機構160の固定側と一体的なベース161と、ベース161に設けられたZ軸方向に延びるZ軸方向ガイドレール162とを備えている。
Z軸方向ガイドレール162に、Z軸方向ガイド164を介してZ軸方向送りテーブル163がスライド自在に支持されている。
Z軸方向送りテーブル163側にリニアサーボモータ165の可動子165aが設けられ、ベース161側にリニアサーボモータ165の固定子165bが設けられている。

0019

Z軸方向送りテーブル163に主軸台110Aが搭載され、リニアサーボモータ165の駆動によってZ軸方向送りテーブル163が、Z軸方向に移動駆動される。
Z軸方向送りテーブル163の移動によって主軸台110AがZ軸方向に移動し、主軸110のZ軸方向への移動が行われる。

0020

切削工具台130Aには、ワークWを旋削加工するバイト等の切削工具130が装着されている。
切削工具台130Aは、工作機械100のベッド側に、X軸方向送り機構150及び図示しないY軸方向送り機構によって、前記Z軸方向に直交するX軸方向と、前記Z軸方向及びX軸方向に直交するY軸方向とに移動自在に設けられている。
X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構とによって、切削工具台130Aを主軸110に対して前記X軸方向及びY軸方向に移動させる刃物台移動機構が構成されている。

0021

X軸方向送り機構150は、X軸方向送り機構150の固定側と一体的なベース151と、ベース151に設けられたX軸方向に延びるX軸方向ガイドレール152とを備えている。
X軸方向ガイドレール152に、X軸方向ガイド154を介してX軸方向送りテーブル153がスライド自在に支持されている。

0022

X軸方向送りテーブル153側にリニアサーボモータ155の可動子155aが設けられ、ベース151側にリニアサーボモータ155の固定子155bが設けられている。
リニアサーボモータ155の駆動によってX軸方向送りテーブル153が、X軸方向に移動駆動される。
なお、Y軸方向送り機構は、X軸方向送り機構150をY軸方向に配置したものであり、X軸方向送り機構150と同様の構造であるため、構造についての詳細な説明は割愛する。

0023

図1においては、図示しないY軸方向送り機構を介してX軸方向送り機構150を前記ベッド側に搭載し、X軸方向送りテーブル153に切削工具台130Aが搭載されている。
切削工具台130Aは、X軸方向送りテーブル153の移動駆動によってX軸方向に移動し、Y軸方向送り機構が、Y軸方向に対して、X軸方向送り機構150と同様の動作をすることによって、Y軸方向に移動する。

0024

なお、図示しないY軸方向送り機構を、X軸方向送り機構150を介して前記ベッド側に搭載し、Y軸方向送り機構側に切削工具台130Aを搭載してもよく、Y軸方向送り機構とX軸方向送り機構150とによって切削工具台130AをX軸方向及びY軸方向に移動させる構造は従来公知であるため、詳細な説明及び図示は割愛する。

0025

前記刃物台移動機構(X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構)と前記主軸移動機構(Z軸方向送り機構160)とが協動し、X軸方向送り機構150とY軸方向送り機構によるX軸方向とY軸方向への切削工具台130Aの移動と、Z軸方向送り機構160による主軸台110A(主軸110)のZ軸方向への移動によって、切削工具台130Aに装着されている切削工具130は、ワークWに対して相対的に任意の加工送り方向に送られる。

0026

前記主軸移動機構と前記刃物台移動機構とから構成される送り手段により、切削工具130を、ワークWに対して相対的に任意の加工送り方向に送ることによって、図2に示すように、ワークWは、前記切削工具130により任意の形状に切削加工される。

0027

なお、本実施形態においては、主軸台110Aと切削工具台130Aの両方を移動するように構成しているが、主軸台110Aを工作機械100のベッド側に移動しないように固定し、刃物台移動機構を、切削工具台130AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させるように構成してもよい。
この場合、前記送り手段が、切削工具台130AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる刃物台移動機構から構成され、固定的に位置決めされて回転駆動される主軸110に対して、切削工具台130Aを移動させることによって、前記切削工具130をワークWに対して加工送り動作させることができる。

0028

また、切削工具台130Aを工作機械100のベッド側に移動しないように固定し、主軸移動機構を、主軸台110AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させるように構成してもよい。
この場合、前記送り手段が、主軸台110AをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる主軸台移動機構から構成され、固定的に位置決めされる切削工具台130Aに対して、主軸台110Aを移動させることによって、前記切削工具130をワークWに対して加工送り動作させることができる。
また、本実施例では、切削工具130に対してワークWを回転させる構成としたが、ワークWに対して切削工具130を回転させる構成としてもよい。

0029

主軸110の回転、Z軸方向送り機構160、X軸方向送り機構150、Y軸方向送り機構は、制御装置Cが有する制御部C1によって駆動制御される。
制御部C1は、各送り機構を振動手段として、各々対応する移動方向に沿って往復振動させながら、主軸台110A又は切削工具台130Aを各々の方向に移動させるように制御している。

0030

各送り機構は、制御部C1の制御により、図3に示すように、主軸110又は切削工具台130Aを、1回の往復振動において、所定の前進量だけ前進(往動)移動してから所定の後退量だけ後退(復動)移動し、その差の進行量だけ各移動方向に移動させ、協動してワークWに対して前記切削工具130を前記加工送り方向に送る。

0031

工作機械100は、Z軸方向送り機構160、X軸方向送り機構150、Y軸方向送り機構により、切削工具130が前記加工送り方向に沿った往復振動しながら、主軸1回転分、すなわち、主軸位相0°から360°まで変化したときの前記進行量の合計を送り量として、加工送り方向に送られることによって、ワークWの加工を行う。

0032

ワークWが回転した状態で、主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130A(切削工具130)が、往復振動しながら移動し、切削工具130によって、ワークWを所定の形状に外形切削加工する場合、ワークWの周面は、図4に示すように、正弦曲線状切削される。
なお、正弦曲線状の波形の谷を通過する仮想線(1点鎖線)において、主軸位相0°から360°まで変化したときの位置の変化量が、前記送り量を示す。
図4に示されるように、ワークWの1回転当たりの主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130Aの振動数Nが、3.5回(振動数N=3.5)を例に説明する。

0033

この場合、n+1回転目(nは1以上の整数)の切削工具130により旋削されるワーク周面形状の位相の谷の最低点(切削工具130によって送り方向に最も切削された点となる点線波形グラフの山の頂点)の位置が、n回転目の切削工具130により旋削された形状の位相の谷の最低点(実線波形グラフの山の頂点)の位置に対して、主軸位相方向(グラフ横軸方向)でずれる。

0034

これにより、切削工具130の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが一部重複し、ワーク周面のn+1回転目の切削部分に、n回転目に切削済みの部分が含まれ、振動切削中に加工送り方向において切削工具130が、ワークWの切削済みの部分となる加工済み面上を通過することによってワークWを切削しない空振り動作が生じる。
切削加工時にワークWから生じる切屑は、前記空振り動作によって順次分断される。
工作機械100は、切削工具130の切削送り方向に沿った前記往復振動によって切屑を分断しながら、ワークWの外形切削加工を円滑に行うことができる。

0035

切削工具130の前記往復振動によって切屑を順次分断する場合、ワーク周面のn+1回転目の切削部分に、n回転目に切削済みの部分が含まれていればよい。
言い換えると、ワーク周面のn+1回転目(nは1以上の整数)における復動時の切削工具130の軌跡が、ワーク周面のn回転目における切削工具130の軌跡まで到達すればよい。
図4に示されるように、n+1回転目とn回転目のワークWにおける切削工具130により旋削される形状の位相を必ずしも180°反転させる必要はない。

0036

例えば、振動数Nは、1.1や1.25、2.6、3.75等とすることができる。
ワークWの1回転で1回より少ない振動(0<振動数N<1.0)を行うように設定することもできる。
この場合、1振動に対して1回転以上主軸110が回転する。

0037

工作機械100において、制御部C1による動作指令は、所定の指令時間単位毎で行われる。
主軸台110A(主軸110)又は切削工具台130A(切削工具130)の往復振動は、前記指令時間単位に基づく所定の周波数で動作が可能となる。
例えば、制御部C1によって1秒間に250回の指令を送ることが可能な工作機械100の場合、制御部C1による動作指令は、1÷250=4(ms)周期(指令時間単位毎)で行われる。

0038

本実施例の制御部C1は、ワークWに対して所定の切り込み量での振動切削中の空振り動作中に、切り込み方向に沿って切削工具130がワークWの加工済み面であるワーク加工面W1から離間するように往復振動させる。
例えば、加工送り方向がZ軸方向の場合、空振り動作中にワーク径方向であるX軸方向において切削工具130がワークWの加工済み面であるワーク加工面W1から離間するように往復振動させる。
すなわち、前記往動時と復動時の切削加工部分が重複する範囲の切削工具130の送り区間S内に、切削工具130とワークWとを離間させた状態で、切削工具130が送り動作される離間送り区間を設けるように構成されている。

0039

図5に示されるように、往復振動の復動時に切削工具130が送り区間S内に位置する矢印A3の終了端から、制御部C1が、切削工具130を、矢印A4のように送り区間Sの空振り動作の範囲内で切り込み方向に沿ってワーク加工面W1から離間する方向へ移動させて、ワークWから所定の距離を離間させ、矢印A1のように切り込み方向に沿ってワーク加工面W1に向かって切削工具130の刃先131が所定の切り込み量を切り込む位置に移動させ、前記送り区間Sの経路上の所定の位置でワーク加工面W1に接触させる。
矢印A1の終了端で切削工具130がワーク加工面W1に接すると、制御部C1は、矢印A2のように切削工具130を前記送り区間Sの経路上を移動させて、ワークWに対する相対的な加工送り方向への往復振動を継続させ、ワーク未加工箇所W2の切削を継続させる。
このように、矢印A1〜矢印A4に示す動作を繰り返すように制御部C1が振動手段を制御する。

0040

空振り動作の間に切削工具130がワークWから離間する矢印A4の開始端から、ワークWに対する離間が完了する矢印A1の終了端(矢印A2の開始端)までの動作区間である前記離間送り区間は切削工具130の刃先131がワークWに接触しない。
その結果、切削工具130の刃先131への負荷を軽減することができる。
さらに、切削工具130の刃先131とワークWとの間に切削油が容易に入ることができるため、切削油の効果を高めることが可能となる。
切削工具130の接触位置となる矢印A1の終了端を、送り区間Sの経路の両端の間とし、切削工具130の刃先131がすでに加工したワーク加工面W1の位置から切削を開始するように設定することによって、ワーク加工面W1に前回の加工によって生じた凸部を切削することができ、ワーク加工面W1の表面粗さを改善することができる。

0041

第2実施例では、図6に示すように、往復振動の復動時に切削工具130が送り区間S内に位置する矢印B2の終了端から、制御部C1が、切削工具130を、矢印B3のように切り込み方向に沿ってワーク加工面W1から離間する方向へ移動させて、ワークWから所定の距離を離間させ、矢印B1のように送り区間Sの経路及び切り込み方向に沿ってワーク加工面W1に向かって、切削工具130の刃先131が所定の切り込み量を切り込む位置に移動させ、前記送り区間Sの終了端の位置でワーク加工面W1に接触させる。
矢印B1の終了端で切削工具130がワーク加工面W1に接すると、制御部C1が、切削工具130のワークWに対する相対的な加工送り方向への往復振動を継続させ、ワーク未加工箇所W2の切削を継続させる。

0042

このように、矢印B1〜矢印B3に示す動作を繰り返すように制御部C1が振動手段を制御する。
本実施例では、矢印B3、矢印B1の動作区間が、前記離間送り区間である。
本実施例の動作は、第1実施例の動作と比べて、第1実施例の矢印A2の動作がないため、空振り動作中の切削工具130とワーク加工面W1との接触時間を短縮することができ、切削工具130の刃先131の負荷軽減の向上を図ることができる。

0043

切削工具130のワーク加工面W1から離間する方向へ移動は、前記両実施例に示される矢印A4または矢印B3のように送り区間Sの経路に沿って行うことができる他、第3実施例である図7に示すように、往復振動の復動時に切削工具130が送り区間S内に位置する矢印D2の終了端から、矢印D3のように送り区間Sの経路に無関係に切り込み方向に沿って行わせることができる。
切削工具130がワークWから所定の距離を離間した後、矢印D1のように切削工具130を、切り込み方向に沿ってワーク加工面W1に向かって、切削工具130の刃先131が所定の切り込み量を切り込む位置に移動させ、前記送り区間Sの終了端の位置でワーク加工面W1に接触させる。
矢印D1の終了端で切削工具130がワーク加工面W1に接すると、制御部C1が、切削工具130のワークWに対する相対的な加工送り方向への往復振動を継続させ、ワーク未加工箇所W2の切削を継続させる。

0044

このように、矢印D1〜矢印D3に示す動作を繰り返すように制御部C1が振動手段を制御する。
本実施例では、矢印D3、矢印D1の動作区間が、前記離間送り区間である。
本実施例では、第1実施例の動作および第2実施例の動作と比べて、空振り動作中の加工送り方向の移動量が少なくなるとともに移動時間が短くなる。

実施例

0045

なお、前記実施例2及び3において、矢印B2またはD2の終了端(矢印B3またはD3の開始端)を送り区間Sの開始端に一致させることによって、前記離間送り区間が、前記送り区間Sの全体を占めるようにすることもできる。

0046

100 ・・・工作機械
110 ・・・主軸
110A・・・主軸台
120 ・・・チャック
130 ・・・切削工具
130A・・・ 切削工具台
131 ・・・刃先
150 ・・・ X軸方向送り機構
151 ・・・ベース
152 ・・・ X軸方向ガイドレール
153 ・・・ X軸方向送りテーブル
154 ・・・ X軸方向ガイド
155 ・・・リニアサーボモータ
155a・・・可動子
155b・・・固定子
160 ・・・ Z軸方向送り機構
161 ・・・ ベース
162 ・・・ Z軸方向ガイドレール
163 ・・・ Z軸方向送りテーブル
164 ・・・ Z軸方向ガイド
165 ・・・ リニアサーボモータ
165a・・・ 可動子
165b・・・ 固定子
C ・・・制御装置
C1 ・・・ 制御部
W ・・・ ワーク
W1 ・・・ワーク加工面
W2 ・・・ ワーク未加工箇所

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