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技術 電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラム

出願人 日本電気株式会社
発明者 市野清久
出願日 2016年1月27日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2017-507355
公開日 2018年1月25日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 WO2016-151986
状態 特許登録済
技術分野
  • -
主要キーワード サブ条件 プロファイルセット 期間間隔 ランキング生成 電源種別 重複レコード 電力量値 電力小売り
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図面 (15)

課題・解決手段

電力マッチング装置(6)のランキング生成部(11)は、情報入力部(10)を介して入力された発電者(2)と消費者(3)との属性嗜好とに関する情報をそれぞれ含むプロファイルを参照して、発電者(2)が売電しようとする消費者(3)の序列と、消費者(3)が買電しようとする発電者(2)の序列とをそれぞれ示すランキング情報を生成する。マッチング部(13)は、或る期間中に発電者が発電した電力量と消費者が消費した電力量との情報を各メータ(4)からそれぞれ取得して、生成されたランキング情報と取得した電力量との情報を用いて、発電と消費のマッチングを行い、電力を売買する発電者(2)と消費者(3)とのペアを決定し、マッチング結果としてオペレータ(5)へ出力する。これにより、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることができる。

概要

背景

我が国においては、2016年に電力の完全自由化が予定されており、原則として、全ての消費者電気事業者を自由に選択することができるようになる。また、通信会社ガス会社などの異業種の企業が、電力小売り事業への参入表明しており、多様なサービス一般消費者に提供されることが予想される。

また、東日本大震災およびそれに伴って発生した東京電力(株)の福島第一原子発電所事故の影響により、消費者の環境意識がより高まっている。電力の完全自由化により、一般消費者も電力の購入先買電先)を選択することができるようになったとき、より環境負荷の小さい電力(例えば、再生可能エネルギーによって発電された電力)を購入したいという欲求顕在化する可能性がある。もちろん、できるだけ安価に電力を購入したいという要望もあろう。

さらに、太陽電池コジェネ家庭用蓄電池などの分散型電源の導入が進んでおり、家庭小規模発電者になり得るケースが増えてきている。現状では、家庭の太陽電池で発電された電力の売却先(売電先)は一般電気事業者のみであるが、電力が完全自由化されると、一般電気事業者以外にも売電することができるようになる。そうなった場合、家庭の余剰電力を特定規模の電気事業者に売電するだけでなく、知人親類の家に融通したいという願望が生まれる可能性がある。

かくのごとく、買電先を選びたいと考える消費者や、売電先を選びたいと考える発電者の登場が見込まれる。したがって、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることができるようになることが望ましい。さらに、それらの選択が正しく反映されたか否かを判断することができるようにするために、実際の買電先と売電先とに関する情報(つまり、誰が誰に売電したのかということを示す情報)をリアルタイムに把握することができるようになることが望ましい。

さて、消費した電力の由来が再生可能エネルギーであると見做す手段として、非特許文献1の“グリーン電力証書”(日本自然エネルギー(株)、http://www.natural-e.co.jp/green/、2014.12.03)に掲載されているようなグリーン電力制度がある。該グリーン電力制度においては、認証機関によって認定された証書(グリーン電力証書)に記載された電力量が、再生可能エネルギーに由来するものであるということを証明している。消費者は、該証書を購入することによって、自身が消費した電力の全てまたは一部を、再生可能エネルギーによって発電された電力と見做すことができる。しかし、該グリーン電力制度は、環境に貢献したい企業や団体を対象にしたものであって、一般消費者向けではない。また、該証書が紙の形態で発行される上に、発電期間が数か月と長いため、リアルタイム性にも欠ける。

また、例えば、非特許文献2の“HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)=住宅用エネルギー管理システム”((株)ブライト、http://eco-hems.jp//、2015.2.20)等に掲載されているHEMS(Home Energy Management System)を用いることによって、太陽電池や家庭用蓄電池、負荷が発電(放電)あるいは消費(充電)した電力をリアルタイムに可視化見える化)することができる。また、余剰電力を一般電気事業者に売電するか、もしくは、家庭用蓄電池に充電するかということを選択することができるHEMSも存在する。しかし、知人や親類の家を含む多数の消費者の中から売電先を自由に選択することができるというHEMSの存在は、現時点では確認されていない。

概要

電力マッチング装置(6)のランキング生成部(11)は、情報入力部(10)を介して入力された発電者(2)と消費者(3)との属性嗜好とに関する情報をそれぞれ含むプロファイルを参照して、発電者(2)が売電しようとする消費者(3)の序列と、消費者(3)が買電しようとする発電者(2)の序列とをそれぞれ示すランキング情報を生成する。マッチング部(13)は、或る期間中に発電者が発電した電力量と消費者が消費した電力量との情報を各メータ(4)からそれぞれ取得して、生成されたランキング情報と取得した電力量との情報を用いて、発電と消費のマッチングを行い、電力を売買する発電者(2)と消費者(3)とのペアを決定し、マッチング結果としてオペレータ(5)へ出力する。これにより、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることができる。

目的

本発明の目的)
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることを可能にする電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラムを提供する

効果

実績

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請求項1

発電者売電消費者買電とのマッチングを行う電力マッチング装置であって、各前記発電者があらかじめ期間間隔を定めた期間中に発電する発電電力量と、各前記消費者が前記期間中に消費する消費電力量と、を取得する電力量取得手段と、各前記発電者の属性および嗜好に関する情報を含む発電者プロファイルと、各前記消費者の属性および嗜好に関する情報を含む消費者プロファイルと、を入力する情報入力手段と、入力された前記発電者プロファイルと前記消費者プロファイルとを参照して、前記発電者ごとに、当該発電者が売電しようとする前記消費者と当該消費者への売電価格とを決定することにより、当該発電者が売電しようとする前記消費者の序列を示す消費者ランキングセットを生成し、かつ、前記消費者ごとに、当該消費者が買電しようとする前記発電者と当該発電者からの買電価格とを決定することにより、当該消費者が買電しようとする前記発電者の序列を示す発電者ランキングセットを生成するランキング生成手段と、生成された前記消費者ランキングセットおよび前記発電者ランキングセットと、取得された前記発電電力量および前記消費電力量と、を参照して、前記発電者と前記消費者とのマッチングを行い、電力を売買する前記発電者と前記消費者とのペアを決定し、マッチング結果として出力するマッチング手段とを有することを特徴とする電力マッチング装置。

請求項2

前記発電者プロファイルに含まれる前記発電者の属性に関する情報として、当該発電者を識別する識別子と、当該発電者の所在地と、当該発電者の所属グループと、当該発電者が発電する電源種別と、に関する情報を含み、前記消費者プロファイルに含まれる前記消費者の属性に関する情報として、当該消費者を識別する識別子と、当該消費者の所在地と、当該消費者の所属グループと、に関する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力マッチング装置。

請求項3

前記発電者プロファイルに含まれる前記発電者の嗜好に関する情報として、当該発電者の売電単価および該売電単価に関する制約条件と、前記消費者の属性に関する制約条件と、に関する情報を含み、前記消費者プロファイルに含まれる前記消費者の嗜好に関する情報として、当該消費者の買電単価および該買電単価に関する制約条件と、前記発電者の属性に関する制約条件と、に関する情報を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電力マッチング装置。

請求項4

前記ランキング生成手段は、前記消費者ごとの前記発電者ランキングセットにおける前記発電者の序列を、当該消費者がそれぞれの前記発電者から買電しようとする際の買電単価の昇順に並べ、前記発電者ごとの前記消費者ランキングセットにおける前記消費者の序列を、当該発電者がそれぞれの前記消費者へ売電しようとする際の売電単価の降順に並べることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電力マッチング装置。

請求項5

前記マッチング手段が出力する前記マッチング結果として、電力を売買するペアとなる前記発電者を識別する識別子および前記消費者を識別する識別子と、電力を売買するペアとなる前記発電者と前記消費者との間で売買する電力の単価と、電力を売買するペアとなる前記発電者と前記消費者との間で売買する電力量と、に関する情報を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電力マッチング装置。

請求項6

発電者の売電と消費者の買電とのマッチングを行う電力マッチング方法であって、各前記発電者があらかじめ期間間隔を定めた期間中に発電する発電電力量と、各前記消費者が前記期間中に消費する消費電力量と、を取得する電力量取得ステップと、各前記発電者の属性および嗜好に関する情報を含む発電者プロファイルと、各前記消費者の属性および嗜好に関する情報を含む消費者プロファイルと、を入力する情報入力ステップと、入力された前記発電者プロファイルと前記消費者プロファイルとを参照して、前記発電者ごとに、当該発電者が売電しようとする前記消費者と当該消費者への売電価格とを決定することにより、当該発電者が売電しようとする前記消費者の序列を示す消費者ランキングセットを生成し、かつ、前記消費者ごとに、当該消費者が買電しようとする前記発電者と当該発電者からの買電価格とを決定することにより、当該消費者が買電しようとする前記発電者の序列を示す発電者ランキングセットを生成するランキング生成ステップと、生成された前記消費者ランキングセットおよび前記発電者ランキングセットと、取得された前記発電電力量および前記消費電力量と、を参照して、前記発電者と前記消費者とのマッチングを行い、電力を売買する前記発電者と前記消費者とのペアを決定し、マッチング結果として出力するマッチングステップとを有することを特徴とする電力マッチング方法。

請求項7

前記発電者プロファイルに含まれる前記発電者の属性に関する情報として、当該発電者を識別する識別子と、当該発電者の所在地と、当該発電者の所属グループと、当該発電者が発電する電源種別と、に関する情報を含み、前記消費者プロファイルに含まれる前記消費者の属性に関する情報として、当該消費者を識別する識別子と、当該消費者の所在地と、当該消費者の所属グループと、に関する情報を含み、前記発電者プロファイルに含まれる前記発電者の嗜好に関する情報として、当該発電者の売電単価および該売電単価に関する制約条件と、前記消費者の属性に関する制約条件と、に関する情報を含み、前記消費者プロファイルに含まれる前記消費者の嗜好に関する情報として、当該消費者の買電単価および該買電単価に関する制約条件と、前記発電者の属性に関する制約条件と、に関する情報を含むことを特徴とする請求項6に記載の電力マッチング方法。

請求項8

前記ランキング生成ステップは、前記消費者ごとの前記発電者ランキングセットにおける前記発電者の序列を、当該消費者がそれぞれの前記発電者から買電しようとする際の買電単価の昇順に並べ、前記発電者ごとの前記消費者ランキングセットにおける前記消費者の序列を、当該発電者がそれぞれの前記消費者へ売電しようとする際の売電単価の降順に並べることを特徴とする請求項6または7に記載の電力マッチング方法。

請求項9

前記マッチングステップが出力する前記マッチング結果として、電力を売買するペアとなる前記発電者を識別する識別子および前記消費者を識別する識別子と、電力を売買するペアとなる前記発電者と前記消費者との間で売買する電力の売買単価と、電力を売買するペアとなる前記発電者と前記消費者との間で売買する電力量とに関する情報を含むことを特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の電力マッチング方法。

請求項10

請求項6ないし9のいずれかに記載の電力マッチング方法をコンピュータに実行させる電力マッチングプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

技術分野

0001

本発明は、電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラムに関する。

背景技術

0002

我が国においては、2016年に電力の完全自由化が予定されており、原則として、全ての消費者電気事業者を自由に選択することができるようになる。また、通信会社ガス会社などの異業種の企業が、電力小売り事業への参入表明しており、多様なサービス一般消費者に提供されることが予想される。

0003

また、東日本大震災およびそれに伴って発生した東京電力(株)の福島第一原子発電所事故の影響により、消費者の環境意識がより高まっている。電力の完全自由化により、一般消費者も電力の購入先買電先)を選択することができるようになったとき、より環境負荷の小さい電力(例えば、再生可能エネルギーによって発電された電力)を購入したいという欲求顕在化する可能性がある。もちろん、できるだけ安価に電力を購入したいという要望もあろう。

0004

さらに、太陽電池コジェネ家庭用蓄電池などの分散型電源の導入が進んでおり、家庭小規模発電者になり得るケースが増えてきている。現状では、家庭の太陽電池で発電された電力の売却先(売電先)は一般電気事業者のみであるが、電力が完全自由化されると、一般電気事業者以外にも売電することができるようになる。そうなった場合、家庭の余剰電力を特定規模の電気事業者に売電するだけでなく、知人親類の家に融通したいという願望が生まれる可能性がある。

0005

かくのごとく、買電先を選びたいと考える消費者や、売電先を選びたいと考える発電者の登場が見込まれる。したがって、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることができるようになることが望ましい。さらに、それらの選択が正しく反映されたか否かを判断することができるようにするために、実際の買電先と売電先とに関する情報(つまり、誰が誰に売電したのかということを示す情報)をリアルタイムに把握することができるようになることが望ましい。

0006

さて、消費した電力の由来が再生可能エネルギーであると見做す手段として、非特許文献1の“グリーン電力証書”(日本自然エネルギー(株)、http://www.natural-e.co.jp/green/、2014.12.03)に掲載されているようなグリーン電力制度がある。該グリーン電力制度においては、認証機関によって認定された証書(グリーン電力証書)に記載された電力量が、再生可能エネルギーに由来するものであるということを証明している。消費者は、該証書を購入することによって、自身が消費した電力の全てまたは一部を、再生可能エネルギーによって発電された電力と見做すことができる。しかし、該グリーン電力制度は、環境に貢献したい企業や団体を対象にしたものであって、一般消費者向けではない。また、該証書が紙の形態で発行される上に、発電期間が数か月と長いため、リアルタイム性にも欠ける。

0007

また、例えば、非特許文献2の“HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)=住宅用エネルギー管理システム”((株)ブライト、http://eco-hems.jp//、2015.2.20)等に掲載されているHEMS(Home Energy Management System)を用いることによって、太陽電池や家庭用蓄電池、負荷が発電(放電)あるいは消費(充電)した電力をリアルタイムに可視化見える化)することができる。また、余剰電力を一般電気事業者に売電するか、もしくは、家庭用蓄電池に充電するかということを選択することができるHEMSも存在する。しかし、知人や親類の家を含む多数の消費者の中から売電先を自由に選択することができるというHEMSの存在は、現時点では確認されていない。

先行技術

0008

“グリーン電力証書”、日本自然エネルギー(株)、http://www.natural-e.co.jp/green/、2014.12.03
“HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)=住宅用エネルギー管理システム”、(株)ブライト、http://eco-hems.jp//、2015.2.20
D. Gale and L. S. Shapley,“College Admissions and the Stability of Marriage,”The American Mathematical Monthly,Vol.69,No.1(Jan.,1962), pp.9−15.

発明が解決しようとする課題

0009

前述したように、従来の各種技術においては、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることが困難であった。

0010

(本発明の目的)
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることを可能にする電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラムを提供することを、その目的としている。

課題を解決するための手段

0011

前述の課題を解決するため、本発明による電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。

0012

(1)本発明による電力マッチング装置は、
発電者の売電と消費者の買電とのマッチングを行う電力マッチング装置であって、
各前記発電者があらかじめ期間間隔を定めた期間中に発電する発電電力量と、各前記消費者が前記期間中に消費する消費電力量と、を取得する電力量取得手段と、
各前記発電者の属性および嗜好に関する情報を含む発電者プロファイルと、各前記消費者の属性および嗜好に関する情報を含む消費者プロファイルと、を入力する情報入力手段と、
入力された前記発電者プロファイルと前記消費者プロファイルとを参照して、前記発電者ごとに、当該発電者が売電しようとする前記消費者と当該消費者への売電価格とを決定することにより、当該発電者が売電しようとする前記消費者の序列を示す消費者ランキングセットを生成し、かつ、前記消費者ごとに、当該消費者が買電しようとする前記発電者と当該発電者からの買電価格とを決定することにより、当該消費者が買電しようとする前記発電者の序列を示す発電者ランキングセットを生成するランキング生成手段と、
生成された前記消費者ランキングセットおよび前記発電者ランキングセットと、取得された前記発電電力量および前記消費電力量と、を参照して、前記発電者と前記消費者とのマッチングを行い、電力を売買する前記発電者と前記消費者とのペアを決定し、マッチング結果として出力するマッチング手段と
を有することを特徴とする。

0013

(2)本発明による電力マッチング方法は、
発電者の売電と消費者の買電とのマッチングを行う電力マッチング方法であって、
各前記発電者があらかじめ期間間隔を定めた期間中に発電する発電電力量と、各前記消費者が前記期間中に消費する消費電力量と、を取得する電力量取得ステップと、
各前記発電者の属性および嗜好に関する情報を含む発電者プロファイルと、各前記消費者の属性および嗜好に関する情報を含む消費者プロファイルと、を入力する情報入力ステップと、
入力された前記発電者プロファイルと前記消費者プロファイルとを参照して、前記発電者ごとに、当該発電者が売電しようとする前記消費者と当該消費者への売電価格とを決定することにより、当該発電者が売電しようとする前記消費者の序列を示す消費者ランキングセットを生成し、かつ、前記消費者ごとに、当該消費者が買電しようとする前記発電者と当該発電者からの買電価格とを決定することにより、当該消費者が買電しようとする前記発電者の序列を示す発電者ランキングセットを生成するランキング生成ステップと、
生成された前記消費者ランキングセットおよび前記発電者ランキングセットと、取得された前記発電電力量および前記消費電力量と、を参照して、前記発電者と前記消費者とのマッチングを行い、電力を売買する前記発電者と前記消費者とのペアを決定し、マッチング結果として出力するマッチングステップ
を有することを特徴とする。

0014

(3)本発明による電力マッチングプログラムは、前記(2)に記載の電力マッチング方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする。

発明の効果

0015

本発明の電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラムによれば、入力された発電者と消費者とのそれぞれの属性と嗜好とに関する情報を含むプロファイルを参照して、発電者ごとの消費者に関する序列を示すランキング情報と消費者ごとの発電者に関する序列を示すランキング情報とを生成するとともに、或る期間中に発電者が発電した電力量と消費者が消費した電力量との情報を取得して、生成したランキング情報と取得した電力量の情報とを用いて、発電と消費のマッチングを行い、電力を売買する発電者と消費者とのペアを決定して、マッチング結果として出力する仕組みを備えているので、以下のような効果を奏することができる。

0016

すなわち、本発明によれば、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることができるようになり、また、実際の買電先と売電先とをリアルタイムに把握することができるようになる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1の実施の形態に係る電力マッチング装置を含む電力マッチングシステムシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の第1の実施の形態に係る発電者プロファイルセットの具体例を示すテーブルである。
本発明の第1の実施の形態に係る消費者プロファイルセットの具体例を示すテーブルである。
本発明の第1の実施の形態に係る発電者ランキングセットの具体例を示すテーブルである。
本発明の第1の実施の形態に係る消費者ランキングセットの具体例を示すテーブルである。
本発明の第1の実施の形態に係るメータデータの具体例を示すテーブルである。
本発明の第1の実施の形態に係るマッチング結果の具体例を示すテーブルである。
本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置のランキング生成部における動作の概要の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置のランキング生成部における発電者ランキングセットの作成処理の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置のランキング生成部における消費者ランキングセットの作成処理の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置の電力量取得部とマッチング部とにおける動作の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明の第2の実施の形態に係る電力マッチング装置を含む電力マッチングシステムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の第2の実施の形態として図12に示す電力マッチング装置の電力量取得部とマッチング部とにおける動作の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明の第2の実施の形態として図12に示す電力マッチング装置のマッチング部において連続的大学入学問題を解く処理の一例を説明するためのフローチャートである。

実施例

0018

以下、本発明による電力マッチング装置、電力マッチング方法および電力マッチングプログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による電力マッチング装置および電力マッチング方法について説明するが、かかる電力マッチング方法をコンピュータにより実行可能な電力マッチングプログラムとして実施するようにしてもよいし、あるいは、電力マッチングプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしてもよいことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。なお、各図面において、同一要素には同一の図面参照符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて、重複説明する場合も若干あるが、原則として重複する説明は省略している。

0019

(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、発電者と消費者との序列を示すランキング情報とあらかじめ期間間隔を定めた期間中の発電電力量および消費電力量とに基づいて、発電と消費とのマッチングを行うマッチング部を備えることにより、消費者の好みに合わせて買電先を選択したり、発電者の好みに合わせて売電先を選択したりすることを可能にすることを主要な特徴としている。すなわち、オペレータが入力した発電者と消費者とのそれぞれの属性と嗜好とに関する情報を含むプロファイルを参照して、発電者ごとの消費者に関する序列を示すランキング情報と消費者ごとの発電者に関する序列を示すランキング情報とを生成するとともに、あらかじめ期間間隔を定めた期間中に発電者が発電した電力量と消費者が消費した電力量との情報をそれぞれのメータから取得して、生成したランキング情報と取得した電力量の情報とを用いて、発電と消費のマッチングを行い、マッチング結果をオペレータへ出力することを主要な特徴としている。

0020

<本発明の第1の実施の形態の構成例>
[電力マッチングシステム]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る電力マッチング装置を含む電力マッチングシステムのシステム構成例について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力マッチング装置を含む電力マッチングシステムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。

0021

図1に示す電力マッチングシステム1の構成要素は、発電者2、消費者3、メータ4、オペレータ5、電力マッチング装置6、を含んでいる。発電者2は、発電設備であり、例えば、電力会社の発電所や家庭の太陽光発電設備等が該当する。消費者3は、電力を消費する負荷であり、例えば、家庭、ビル工場等が該当する。メータ4は、あらかじめ定めた或る期間内に発電者2が発電した電力量または消費者3が消費した電力量を計量する電力量計である。

0022

また、オペレータ5は、電力マッチング装置6を操作する操作者であって、後述する発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40とを電力マッチング装置6に入力する。また、オペレータ5は、電力マッチング装置6が出力した後述するようなマッチング結果80を参照する。なお、オペレータ5は、人間に限定されるものではなく、例えばコンピュータであってもよい。

0023

[電力マッチング装置]
また、電力マッチング装置6は、オペレータ5によって入力された発電者プロファイルセット30および消費者プロファイルセット40と、メータ4から取得した電力量の情報と、を基にして、発電側消費側とのマッチングを行い、マッチング結果80をオペレータ5に対して出力する装置である。電力マッチング装置6の構成要素は、図1に示すように、情報入力部10、ランキング生成部11、電力量取得部12、マッチング部13、情報出力部14、の各ブロックを含んでいる。

0024

(情報入力部)
情報入力部10は、オペレータ5から発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40との2種類の情報を受け取ってランキング生成部11に送るブロックである。情報入力部10は、オペレータ5が人間の場合は、キーボードマウスなどの入力装置を介して前記情報を受け取る。オペレータ5がコンピュータの場合は、記録媒体や通信回線を介して前記情報を受け取る。

0025

ここで、発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40との2種類の情報について、それぞれ、説明する。

0026

((発電者プロファイルセット))
まず、発電者プロファイルセット30は、図2に一例を示すように、発電者2の属性や嗜好に関する情報を含む発電者プロファイル31の集合である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る発電者プロファイルセット30の具体例を示すテーブルである。1つの発電者プロファイル31が1つの発電者2に対応し、図2の発電者プロファイルセット30においては、3つの発電者プロファイル31を含んでいる例を示している。図2に示す例においては、各発電者プロファイル31は、発電者ID30a、メータID30b、所在地A30c、所在地B30d、所在地C30e、電源種別A30f、電源種別B30g、所属グループ30h、を含む発電者2の属性と、第1売り条件30i、第2売り条件30j、を含む発電者2の嗜好と、の情報を含んで構成されている。

0027

発電者ID30aは、発電者2を一意識別するための識別子である。メータID30bは、発電者2の発電電力量を計量するメータ4を一意に識別するための識別子である。また、所在地A30c、所在地B30d、所在地C30eは、発電者2の地理的な位置を示す情報であり、それぞれ、地方、都道府県、市町村、を示す。

0028

また、電源種別A30f、電源種別B30gは、発電者2の発電方法を表す情報である。電源種別A30fは、再生可能エネルギーまたは枯渇性エネルギーのいずれかを示し、発電者2が再生可能エネルギーを用いて発電しているときは電源種別A30fとして再生可能エネルギーが設定され、一方、発電者2が枯渇性エネルギーを用いて発電しているときは電源種別A30fとして枯渇性エネルギーが設定される。電源種別B30gは、電源種別A30fよりも詳細な発電方法を示す情報であり、水力太陽光風力火力原子力などのいずれかの情報になる。

0029

また、所属グループ30hは、発電者2が所属するグループを示す情報であり、1つの発電者2が複数のグループに所属してもよいし、グループに所属しなくても構わない。

0030

また、第1売り条件30i、第2売り条件30jは、発電者2が売電する際の条件を表す情報であり、それぞれの売り条件は、売電価格と売電先の消費者3の選択とに制約課す条件であって、後述する消費者プロファイルセット40と照合される。なお、第1売り条件30iは第2売り条件30jよりも優先される。また、それぞれの売り条件は、売電価格および該売電価格に関するサブ条件制約条件)に加えて、下記の消費者3の属性に関するサブ条件(制約条件)も含む。

0031

(1)消費者プロファイルセット40に含まれる消費者ID40aに関するサブ条件。該サブ条件は、発電者2が、特定の消費者3へ売電したいときに指定される。
(2)消費者プロファイルセット40に含まれる所在地A40c、所在地B40d、所在地C40eに関するサブ条件。該サブ条件は、発電者2が、特定の地域に位置する消費者3へ売電したいときに指定される。
(3)消費者プロファイルセット40に含まれる所属グループ40fに関するサブ条件。該サブ条件は、発電者2が、特定のグループに所属する消費者3へ売電したいときに指定される。

0032

1つの売り条件が、複数のサブ条件を含んでもよい。なお、或る発電者2の第N売り条件(N=1,2)が空(「なし」)であることは、当該発電者2は、第N番目優先度では、どこへも売電しないことを意味する。

0033

図2の発電者プロファイル31の例においては、例えば、発電者ID30aが‘2’である発電者2の第1売り条件30iは、「単価が20円/kWh以上、かつ、消費者の所在地BがF県」である。また、当該発電者2の第2売り条件30jは、「単価が22円/kWh以上」である。かかる場合には、F県に居住している消費者3は、他の県の消費者3よりも安値で、当該発電者2から優先して買電することができることを示している。

0034

((消費者プロファイルセット))
次に、消費者プロファイルセット40について説明する。消費者プロファイルセット40は、図3に一例を示すように、消費者3の属性や嗜好に関する情報を含む消費者プロファイル41の集合である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る消費者プロファイルセット40の具体例を示すテーブルである。1つの消費者プロファイル41が1つの消費者3に対応し、図3の消費者プロファイルセット40においては、2つの消費者プロファイル41を含んでいる例を示している。図3に示す例においては、各消費者プロファイル41は、消費者ID40a、メータID40b、所在地A40c、所在地B40d、所在地C40e、所属グループ40f、を含む消費者3の属性と、第1買い条件40g、第2買い条件40h、第3買い条件40i、を含む消費者3の嗜好と、の情報を含んで構成されている。

0035

消費者ID40aは、消費者3を一意に識別するための識別子である。メータID40bは、消費者3の消費電力量を計量するメータ4を一意に識別するための識別子である。また、所在地A40c、所在地B40d、所在地C40eは、消費者3の地理的な位置を示す情報であり、それぞれ、地方、都道府県、市町村、を示す。

0036

また、所属グループ40fは、消費者3が所属するグループを示す情報であり、1つの消費者3が複数のグループに所属してもよいし、グループに所属しなくても構わない。

0037

また、第1買い条件40g、第2買い条件40h、第3買い条件40iは、消費者3が買電する際の条件を表す情報であり、それぞれの買い条件は、買電価格と買電先の発電者2の選択とに制約を課す条件であって、前述した発電者プロファイルセット30と照合される。なお、第1買い条件40gは第2買い条件40hよりも優先され、第2買い条件40hは第3買い条件40iよりも優先される。また、それぞれの買い条件は、買電価格および該買電価格に関するサブ条件(制約条件)に加えて、下記の発電者2の属性に関するサブ条件(制約条件)も含む。

0038

(1)発電者プロファイルセット30に含まれる発電者ID30aに関するサブ条件。該サブ条件は、消費者3が、特定の発電者2から買電したいときに指定される。
(2)発電者プロファイルセット30に含まれる所在地A30c、所在地B30d、所在地C30eに関するサブ条件。該サブ条件は、消費者3が、特定の地域に位置する発電者2から買電したいときに指定される。
(3)発電者プロファイルセット30に含まれる電源種別A30f、電源種別B30gに関するサブ条件。該サブ条件は、消費者3が、特定の発電方法で発電する発電者2から買電したいときに指定される。
(4)発電者プロファイルセット30に含まれる所属グループ30hに関するサブ条件。該サブ条件は、消費者3が、特定のグループに所属する発電者2から買電したいときに指定される。

0039

1つの買い条件が、複数のサブ条件を含んでもよい。なお、或る消費者3の第N買い条件(N=1,2,3)が空(「なし」)であることは、当該消費者3は、第N番目の優先度では、どこからも買電しないことを意味する。

0040

図3の消費者プロファイル41の例においては、例えば、消費者ID40aが‘1’である消費者3の第1買い条件40gは、「単価が25円/kWh以下、かつ、発電者の電源種別Bが太陽光」である。また、当該消費者3の第2買い条件40hは、「単価が18円/kWh以下」である。かかる場合には、太陽光を用いて発電する発電者2は、他の発電者2よりも高値で、当該消費者3へ優先して売電することができることを示している。

0041

(ランキング生成部)
次に、図1に示す電力マッチング装置6のランキング生成部11の説明に戻る。ランキング生成部11は、情報入力部10から発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40とを受け取る。また、ランキング生成部11は、受け取った発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40とを参照して、発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60との2種類の情報を生成する。さらに、ランキング生成部11は、生成した発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とをマッチング部13へ送る。

0042

以下、発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60との2種類の情報について、それぞれ、説明する。

0043

((発電者ランキングセット))
まず、発電者ランキングセット50は、図4に一例を示すように、消費者3にとっての発電者2の序列を示す発電者ランキング51の集合である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る発電者ランキングセット50の具体例を示すテーブルである。1つの発電者ランキング51が1つの消費者3に対応し、図4の発電者ランキングセット50においては、図3の消費者プロファイルセット40に示す2つの消費者3それぞれに関し、図2の発電者プロファイルセット30を基にして生成された、発電者ランキング51を含んでいる例を示している。各発電者ランキング51は、各消費者ID50aが示す消費者3が買電を希望する発電者2のランキングとして、第1希望50b、第2希望50c、第3希望50d、…の序列それぞれに該当する発電者ID50eと単価50fとの組の情報を含んで構成されている。

0044

読者は、例えば、大学入学を思い浮かべると、発電者ランキング51の理解が容易になるであろう。つまり、消費者3を入学志望者に、発電者2を大学に、それぞれ置き換えて考えて欲しい。多くの入学志望者は、自分が志望する大学を順位付けしている。例えば、最も入学したい大学を第1希望とし、その次に入学したい大学を第2希望とし、…、のように順位付ける。かくのごとき志望する大学の序列が発電者ランキング51に相当する。

0045

つまり、或る消費者3の第1希望50bとは、当該消費者3が第1番目に買電したい発電者2である。また、或る消費者3の第2希望50cとは、当該消費者3が第2番目に買電したい発電者2である。第3希望50d以降も同様である。

0046

図4に示す消費者ID50aは、各発電者ランキング51に対応する消費者3を一意に識別するための識別子である。また、第N希望50n(N=1,2,3,…、n=b,c,d,…)の発電者ID50eは、当該消費者3が第N番目に買電したい発電者2を一意に識別するための識別子である。また、第N希望50nの単価50fは、当該消費者3が第N希望50nの発電者ID50eによって識別される発電者2から買電するときの買電単価である。

0047

図4の発電者ランキングセット50の例においては、図2の発電者プロファイルセット30と図3の消費者プロファイルセット40とを基にすると、例えば、消費者ID50aが‘1’である消費者3の第1希望50bは、発電者ID50eが‘2’である発電者2であり、当該発電者2から買電する際の単価50fが20円/kWhである。また、消費者ID50aが‘1’である消費者3の第2希望50cは、発電者ID50eが‘3’である発電者2であり、当該発電者2から買電する際の単価50fが15円/kWhである。また、消費者ID50aが‘1’である消費者3の第3希望50dは、発電者ID50eが‘1’である発電者2であり、当該発電者2から買電する際の単価50fが17円/kWhである。

0048

((消費者ランキングセット))
次に、消費者ランキングセット60について説明する。消費者ランキングセット60は、図5に一例を示すように、発電者2にとっての消費者3の序列を示す消費者ランキング61の集合である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る消費者ランキングセット60の具体例を示すテーブルである。1つの消費者ランキング61が1つの発電者2に対応し、図5の消費者ランキングセット60においては、図2の発電者プロファイルセット30に示す3つの発電者2それぞれに関し、図3の消費者プロファイルセット40を基にして生成された、3つの消費者ランキング61を含んでいる例を示している。各消費者ランキング61は、各発電者ID60aが示す発電者2が売電を希望する消費者3のランキングとして、第1希望60b、第2希望60c、…の序列それぞれに該当する消費者ID60dと単価60eとの組の情報を含んで構成されている。

0049

読者は、先程と同様に、例えば、大学入学を思い浮かべると、消費者ランキング61の理解が容易になるであろう。つまり、発電者2を大学に、消費者3を入学志望者に、それぞれ置き換えて考えて欲しい。多くの大学は、入学志望者を成績などで順位付けしている。例えば、最も成績が優秀入学希望者を第1希望とし、その次に成績が優秀な入学希望者を第2希望とし、…、のように順位付ける。かくのごとき志望する入学希望者の序列が消費者ランキング61に相当する。

0050

つまり、或る発電者2の第1希望60bとは、当該発電者2が第1番目に売電したい消費者3である。また、或る発電者2の第2希望60cとは、当該発電者2が第2番目に売電したい消費者3である。第3希望以降も同様である。

0051

図5に示す発電者ID60aは、各消費者ランキング61に対応する発電者2を一意に識別するための識別子である。また、第N希望60n(N=1,2,…、n=b,c,…)の消費者ID60dは、当該発電者2が第N番目に売電したい消費者3を一意に識別するための識別子である。また、第N希望60nの単価60eは、当該発電者2が第N希望60nの消費者ID60dによって識別される消費者3へ売電するときの売電単価である。

0052

図5の消費者ランキングセット60の例においては、図2の発電者プロファイルセット30と図3の消費者プロファイルセット40とを基にすると、例えば、発電者ID60aが‘1’である発電者2の第1希望60bは、消費者ID60dが‘1’である消費者3であり、当該消費者3へ売電する際の単価60eが17円/kWhである。また、発電者ID60aが‘1’である発電者2の第2希望60cは、消費者ID60dが‘2’である消費者3であり、当該消費者3へ売電する際の単価60eが17円/kWhである。

0053

(電力量取得部)
次に、図1に示す電力マッチング装置6の電力量取得部12を説明する。電力量取得部12は、それぞれの発電者2に付随するメータ4から、それぞれの発電者2が期間内に発電した電力量の情報を取得する。また、電力量取得部12は、それぞれの消費者3に付随するメータ4から、それぞれの消費者3が期間内に消費した電力量の情報を取得する。さらに、電力量取得部12は、取得した電力量の情報から、メータIDごとの電力量を示すメータデータ70を作成し、作成したメータデータをマッチング部13へ送る。図6は、本発明の第1の実施の形態に係るメータデータの具体例を示すテーブルであり、図1に示す電力マッチング装置6の電力量取得部12において作成されたメータデータの一例を示している。

0054

図6に示すように、作成したメータデータ70の各レコードは、メータID70aと電力量値70bとを含む構成になっている。ここで、メータID70aは、メータ4を一意に識別するための識別子である。また、電力量値70bは、メータ4があらかじめ時間間隔を定めた期間内に計量した電力量を示す値である。

0055

(マッチング部)
次に、図1に示す電力マッチング装置6のマッチング部13を説明する。マッチング部13は、ランキング生成部11から発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とを受け取り、電力量取得部12からメータデータ70を受け取る。また、マッチング部13は、受け取った発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とメータデータ70とを用いて、発電と消費とのマッチングを行い、売買する発電者2と消費者3とのペア、売買する電力量、および、売買単価を示すマッチング結果80を情報出力部14へ送る。図7は、本発明の第1の実施の形態に係るマッチング結果の具体例を示すテーブルであり、マッチング部13から出力されるマッチング結果80の一例を示している。

0056

図7に示すように、マッチング結果80は、1つ以上のレコードの集合(図7に具体的に数値を表示しているレコードは2つ)である。各レコードは、「いつ」、「誰が」、「誰に」、「どれだけの量を」、「いくらで」、売電したかを記録している。つまり、各レコードの構成要素は、期間80a、発電者ID80b、消費者ID80c、電力量値80d、単価80eであって、それぞれ、「いつ」、「誰が」、「誰に」、「どれだけの量を」、「いくらで」に対応する。

0057

期間80aは、電力売買が行われた時間を示す。発電者ID80bは、売電した発電者2を一意に識別するための識別子である。消費者ID80cは、発電者ID80bが示す発電者2から買電した消費者3を一意に識別するための識別子である。電力量値80dは、売買された電力量を示す。単価80eは、電力売買された際の単価を示す。

0058

(情報出力部)
次に、図1に示す電力マッチング装置6の情報出力部14を説明する。情報出力部14は、マッチング部13から受け取ったマッチング結果80をオペレータ5に対して出力する。情報出力部14は、オペレータ5が人間であれば、マッチング結果80を人間が視認可能な形式出力装置に出力する。例えば、マッチング結果80をグラフや表などの形式に変換して表示装置に表示したり印字したりする。オペレータ5がコンピュータであれば、記録媒体にマッチング結果80を記録して再利用を可能にしたり、通信回線を介してさらに別のコンピュータにマッチング結果80を送信したりする。

0059

<本発明の第1の実施の形態の動作例>
次に、本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置6の動作の一例を詳細に説明する。

0060

(ランキング生成部の動作例)
まず、図1に示す電力マッチング装置6のランキング生成部11の動作について、その一例を図8のフローチャートを参照して説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置6のランキング生成部11における動作の概要の一例を説明するためのフローチャートである。

0061

図8のフローチャートにおいて、まず、ランキング生成部11は、情報入力部10から発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40とを受け取るまで待ち合わせる(ステップS100)。発電者プロファイルセット30と消費者プロファイルセット40とを受け取ると、次に、ランキング生成部11は、消費者3ごとの発電者2のランキングを示す発電者ランキングセット50を作成する(ステップS101)。さらに、ランキング生成部11は、発電者2ごとの消費者3のランキングを示す消費者ランキングセット60を作成する(ステップS102)。発電者ランキングセット50および消費者ランキングセット60の作成処理については後述する。

0062

((発電者ランキングセットの作成処理))
次に、ランキング生成部11における発電者ランキングセット50の作成処理について、その一例を図9のフローチャートを参照して説明する。図9は、本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置6のランキング生成部11における発電者ランキングセット50の作成処理の一例を説明するためのフローチャートであり、図8のフローチャートのステップS101における処理の詳細を示している。

0063

ランキング生成部11は、情報入力部10から受け取った消費者プロファイルセット40に含まれる消費者プロファイル41それぞれについて、図9のフローチャートを実行することによって、発電者ランキングセット50を求める。つまり、消費者プロファイルセット40がM個の消費者プロファイル41を含んでいた場合には、ランキング生成部11は、M個の消費者プロファイル41から一つずつ順番に消費者プロファイル41を取り出して図9のフローチャートを実行する動作をM回繰り返すことによって、M個の発電者ランキング51を求める。しかる後、ランキング生成部11は、求めたM個の発電者ランキング51を結合して、発電者ランキングセット50を生成する。なお、図9のフローチャートの説明においては、M個の消費者プロファイル41の中から順番に取り出して現在着目している消費者プロファイル41を、「対象の消費者プロファイル41」と称する。

0064

図9のフローチャートにおいて、まず、ランキング生成部11は、発電者ランキング51を初期化する(ステップS200)。具体的には、対象の消費者プロファイル41の消費者ID40aを、発電者ランキング51の消費者ID50aに代入する。また、発電者ランキング51の第N希望50n(N=1,2,3,…、n=b,c,d,…)の発電者ID50eと単価50fとの組を、全て空にしておく。

0065

次に、ランキング生成部11は、対象の消費者プロファイル41の第1買い条件40gに含まれるサブ条件のうち、買電価格に関するサブ条件を除く全てのサブ条件、を満足する発電者2を、発電者プロファイルセット30の中から探して列挙する(ステップS201)。図2の発電者プロファイルセット30および図3の消費者プロファイルセット40の具体例を用いて、ステップS201の処理を以下に説明する。

0066

例えば、対象の消費者プロファイル41が、図3の消費者プロファイルセット40に含まれる、消費者ID40aが‘1’である消費者プロファイル41であるものと仮定する。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、対象の消費者プロファイル41の第1買い条件40gは、「単価が25円/kWh以下、かつ、発電者の電源種別Bが太陽光」となっており、2つのサブ条件を含んでいる。つまり、1つ目のサブ条件は前半の「単価が25円/kWh以下」であって、これは買電価格に関するサブ条件であるため、ステップS201においては、前述したように、無視される。2つ目のサブ条件は後半の「発電者の電源種別Bが太陽光」であり、これは買電価格に関するサブ条件ではない。

0067

したがって、ランキング生成部11は、ステップS201において、2つ目のサブ条件「発電者の電源種別Bが太陽光」を満足する発電者2を、発電者プロファイルセット30の中から探す処理を行う。図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、電源種別B30gが太陽光である発電者2は、発電者ID30aが‘2’の発電者2のみであることが分かる。したがって、ランキング生成部11は、ステップS201において「発電者ID30aが‘2’である発電者2」を列挙する。

0068

次に、ランキング生成部11は、ステップS201において列挙したそれぞれの発電者2の第1売り条件30i、第2売り条件30jのそれぞれの売り条件が、対象の消費者プロファイル41の消費者ID40a、所在地A40c・所在地B40d・所在地C40e、所属グループ40f、第1買い条件40gに含まれる買電価格に関するサブ条件、を満足しているか否かを判定し、満足している発電者2の発電者IDと単価との組を列挙する(ステップS202)。ステップS201で使用した具体例を引き続き用いて、ステップS202の処理を以下に説明する。

0069

ステップS201において列挙された発電者2は、発電者ID30aが‘2’である発電者2ただ1つであった。図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、当該発電者2(つまり、発電者ID30aが‘2’である発電者2)の第1売り条件30iは「単価が20円/kWh以上、かつ、消費者の所在地BがF県」となっている。そこで、ランキング生成部11は、該第1売り条件30iが、対象の消費者プロファイル41(つまり、消費者ID40aが‘1’である消費者プロファイル41)の消費者ID40a、所在地A40c・所在地B40d・所在地C40e、所属グループ40f、第1買い条件40gに含まれる買電価格に関するサブ条件(つまり、「単価が25円/kWh以下」)、を満たしているか否かを判定する。

0070

まず、価格に着目する。当該発電者2の第1売り条件30iは「単価が20円/kWh以上」、当該消費者3の第1買い条件40gに含まれる買電価格は「単価が25円/kWh以下」となっている。したがって、第1売り条件30iと第1買い条件40gとの双方の条件とも満たす単価が存在するので、価格に関する条件は成立する。なお、売買単価を決定する方法は複数存在するが、本第1の実施の形態においては、ランキング生成部11は、第1売り条件30iと第1買い条件40gとの双方の条件とも満たす単価のうち、消費者3側に有利な最も安い単価を、売買単価とするものとする。この場合、売買単価は20円/kWhになる。

0071

次に、価格以外のサブ条件に着目する。図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、当該発電者2の第1売り条件30iは「消費者の所在地BがF県」というサブ条件を含んでいる。一方、図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、当該消費者3を示す対象の消費者プロファイル41の所在地B40dはF県になっているので、所在地に関する条件も成立する。したがって、当該発電者2の第1売り条件30iは、対象の消費者プロファイル41を満足し、該第1売り条件30iに対応する売買単価は20円/kWhになる。

0072

次に、ランキング生成部11は、当該発電者2の第2売り条件30jについても同様の処理を行う。図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、当該発電者2の第2売り条件30jは「単価が22円/kWh以上」となっており、売電価格に関するサブ条件のみを含んでいる。そこで、価格のみに着目して、当該消費者3を示す対象の消費者プロファイル41を参照する。対象の消費者プロファイル41の第1買い条件40gには、前述のように、「単価が25円/kWh以下」が存在している。したがって、第2売り条件30jは「単価が22円/kWh以上」、第1買い条件40gは「単価が25円/kWh以下」となっているので、価格に関する条件は成立し、第2売り条件30jと第1買い条件40gとの双方の条件とも満たす単価のうち、消費者3側に有利な最も安い単価である、22円/kWhが売買単価になる。つまり、当該発電者2の第2売り条件30jについても、対象の消費者プロファイル41を満足し、該第2売り条件30jに対応する売買単価は22円/kWhになる。

0073

以上の具体例においては、1つの発電者2の複数の売り条件(つまり、第1売り条件30iおよび第2売り条件30j)が、対象の消費者プロファイル41を満足している。かかる場合、ランキング生成部11は、消費者3側に有利な最も安い売買単価を採用する。したがって、本具体例においては、売買単価は20円/kWhになる。ランキング生成部11は、発電者ランキング51設定用リストとして、「{発電者ID50e=2、単価50f=20円/kWh}」を列挙して、ステップS202の処理を終了する。

0074

次に、ランキング生成部11は、ステップS202において列挙した発電者ID50eと単価50fとの組、のリストを、単価50fを用いて昇順ソートし、ソート後のリストを、発電者ランキング51の第1希望50b、第2希望50c、第3希望50d、…に順番に挿入する(ステップS203)。ステップS202において使用した具体例を引き続き用いて、ステップS203の処理を以下に説明する。

0075

ステップS202で列挙した発電者ID50eと単価50fとの組、のリストは、「{発電者ID50e=2、単価50f=20円/kWh}」であった。まず、ランキング生成部11は、該リストを、単価50fを用いて昇順にソートする。ここで、昇順にソートする理由は、消費者3側に有利になるように、単価の安い発電者2が、発電者ランキング51において高い順位に位置するようにするためである。つまり、安く売電してくれる発電者2から、消費者3が優先的に買電することができるようにするためである。ただし、本具体例においては、該リストに含まれている組の数が1つであるので、ソートしても、該リストの内容は変わらない。

0076

次に、ランキング生成部11は、ソート後のリスト中の組を先頭から順に、発電者ランキング51に挿入する。この際、発電者ランキング51の第1希望50bから順に埋めていく(つまり、第1希望50bが埋まっていたら、第2希望50cを埋める。第2希望50cも埋まっていたら、第3希望50dを埋める。以後同様)。ただし、ランキング生成部11は、挿入しようとしているリスト中の組の発電者ID50eと同じ発電者IDを持つ他の組が、発電者ランキング51の中に既に存在する場合、発電者ランキング51には当該組を挿入しない。つまり、発電者ランキング51において、第P希望の発電者ID50eと第Q希望の発電者ID50e(P≠Q)とが同一の発電者2を指し示すような事態を防止する。本具体例においては、対象の消費者プロファイル41の消費者ID40aが‘1’の消費者3に関する発電者ランキング51の第1希望50bの発電者ID50eは‘2’になり、第1希望50bの単価50fは20円/kWhになる。

0077

図9のフローチャートにおいて次のステップS204〜S206の各処理は、対象の消費者プロファイル41の消費者3に関する第1買い条件40gではなく、第2買い条件40hを用いるという点を除いて、それぞれ、前述したステップS201〜S203の処理と全く同一であるので、ここでの詳細な説明を省略する。

0078

同様に、図9のフローチャートにおけるステップS207〜S209の各処理は、対象の消費者プロファイル41の消費者3に関する第1買い条件40gではなく、第3買い条件iを用いるという点を除いて、それぞれ、前述したステップS201〜S203の処理と全く同一であるので、ここでの詳細な説明を省略する。

0079

((消費者ランキングセットの作成処理))
次に、ランキング生成部11における消費者ランキングセット60の作成処理について、その一例を図10のフローチャートを参照して説明する。図10は、本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置6のランキング生成部11における消費者ランキングセット60の作成処理の一例を説明するためのフローチャートであり、図8のフローチャートのステップS102における処理の詳細を示している。

0080

ランキング生成部11は、情報入力部10から受け取った発電者プロファイルセット30に含まれる発電者プロファイル31それぞれについて、図10のフローチャートを実行することによって、消費者ランキングセット60を求める。つまり、発電者プロファイルセット30がM個の発電者プロファイル31を含んでいた場合には、ランキング生成部11は、M個の発電者プロファイル31から一つずつ順番に発電者プロファイル31を取り出して図10のフローチャートを実行する動作をM回繰り返すことによって、M個の消費者ランキング61を求める。しかる後、ランキング生成部11は、求めたM個の消費者ランキング61を結合して、消費者ランキングセット60を生成する。なお、図10のフローチャートの説明においては、M個の発電者プロファイル31の中から順番に取り出して現在着目している発電者プロファイル31を、「対象の発電者プロファイル31」と称する。

0081

図10のフローチャートにおいて、まず、ランキング生成部11は、消費者ランキング61を初期化する(ステップS300)。具体的には、対象の発電者プロファイル31の発電者ID30aを、消費者ランキング61の発電者ID60aに代入する。また、消費者ランキング61の第N希望60n(N=1,2,…、n=b,c,…)の消費者ID60dと単価60eとの組を、全て空にしておく。

0082

次に、ランキング生成部11は、対象の発電者プロファイル31の第1売り条件30iに含まれるサブ条件のうち、売電価格に関するサブ条件を除く全てのサブ条件、を満足する消費者3を、消費者プロファイルセット40の中から探して列挙する(ステップS301)。図2の発電者プロファイルセット30および図3の消費者プロファイルセット40の具体例を用いて、ステップS301の処理を以下に説明する。

0083

例えば、対象の発電者プロファイル31が、図2の発電者プロファイルセット30に含まれる、発電者ID30aが‘3’である発電者プロファイル31であるものと仮定する。図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、対象の発電者プロファイル31の第1売り条件30iは、「単価が12円/kWh以上、かつ、消費者が「XYZ電力会社の株主」グループに属している」となっており、2つのサブ条件を含んでいる。つまり、1つ目のサブ条件は前半の「単価が12円/kWh以上」であって、これは売電価格に関するサブ条件であるため、ステップS301においては、前述したように、無視される。2つ目のサブ条件は後半の「消費者が「XYZ電力会社の株主」グループに属している」であり、これは売電価格に関するサブ条件ではない。

0084

したがって、ランキング生成部11は、ステップS301において、2つ目のサブ条件「消費者が「XYZ電力会社の株主」グループに属している」を満足する消費者3を、消費者プロファイルセット40の中から探す処理を行う。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、所属グループ40fが「XYZ電力会社の株主」グループに属している消費者3は、消費者ID40aが‘2’の消費者3のみであることが分かる。したがって、ランキング生成部11は、ステップS301において「消費者ID40aが‘2’である消費者3」を列挙する。

0085

次に、ランキング生成部11は、ステップS301において列挙したそれぞれの消費者3の第1買い条件40g、第2買い条件40h、第3買い条件40iのそれぞれの買い条件が、対象の発電者プロファイル31の発電者ID30a、所在地A30c・所在地B30d・所在地C30e、電源種別A30f、電源種別B30g、所属グループ30h、第1売り条件30iに含まれる売電価格に関するサブ条件、を満足しているか否かを判定し、満足している消費者3の消費者IDと単価との組を列挙する(ステップS302)。ステップS301で使用した具体例を引き続き用いて、ステップS302の処理を以下に説明する。

0086

ステップS301において列挙された消費者3は、消費者ID40aが‘2’である消費者3ただ1つであった。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、当該消費者3(つまり、消費者ID40aが‘2’である消費者3)の第1買い条件40gは「単価が12円/kWh以下、かつ、発電者が「XYZ電力会社」グループに属している」となっている。そこで、ランキング生成部11は、該第1買い条件40gが、対象の発電者プロファイル31(つまり、発電者ID30aが‘3’である発電者プロファイル31)の発電者ID30a、所在地A30c・所在地B30d・所在地C30e、電源種別A30f、電源種別B30g、所属グループ30h、第1売り条件30iに含まれる売電価格に関するサブ条件(つまり、「単価が12円/kWh以上」)、を満たしているか否かを判定する。

0087

まず、価格に着目する。当該消費者3の第1買い条件40gは「単価が12円/kWh以下」、当該発電者2の第1売り条件30iに含まれる売電価格は「単価が12円/kWh以上」となっている。したがって、第1買い条件40gと第1売り条件30iとの双方の条件とも満たす単価が存在するので、価格に関する条件は成立する。なお、売買単価を決定する方法は複数存在するが、本第1の実施の形態においては、ランキング生成部11は、第1買い条件40gと第1売り条件30iとの双方の条件とも満たす単価のうち、消費者3側に有利な最も安い単価を、売買単価とするものとする。この場合は、売買単価は12円/kWhになる。

0088

次に、価格以外のサブ条件に着目する。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、当該消費者3の第1買い条件40gは「発電者が「XYZ電力会社」グループに属している」というサブ条件を含んでいる。一方、図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、当該発電者2を示す対象の発電者プロファイル31の所属グループ30hは「XYZ電力会社」グループに属している発電者2になっているので、所属グループに関する条件も成立する。したがって、当該消費者3の第1買い条件40gは、対象の発電者プロファイル31を満足し、該第1買い条件40gに対応する売買単価は12円/kWhになる。

0089

次に、ランキング生成部11は、当該消費者3の第2買い条件40hについても同様の処理を行う。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、当該消費者3の第2買い条件40hは「単価が23円/kWh以下、かつ、発電者の電源種別Aが再生可能エネルギー」となっており、1つ目のサブ条件の「単価が23円/kWh以下」と2つ目のサブ条件の「発電者の電源種別Aが再生可能エネルギー」との2つのサブ条件を含んでいる。そこで、まず、価格のみに着目して、当該発電者2を示す対象の発電者プロファイル31を参照する。対象の発電者プロファイル31の第1売り条件30iには、前述のように、「単価が12円/kWh以上」が存在している。したがって、第2買い条件40hは「単価が23円/kWh以下」、第1売り条件30iは「単価が12円/kWh以上」となっているので、価格に関する条件は成立し、第2買い条件40hと第1売り条件30iとの双方の条件とも満たす単価のうち、消費者3側に有利な最も安い単価である、12円/kWhが売買単価になる。

0090

次に、価格以外のサブ条件に着目する。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、当該消費者3の第2買い条件40hは「発電者の電源種別Aが再生可能エネルギー」というサブ条件を含んでいる。一方、図2の発電者プロファイルセット30を参照すると、当該発電者2を示す対象の発電者プロファイル31の電源種別A30fは枯渇性エネルギーになっているので、電源種別に関する条件は成立しない。したがって、当該消費者3の第2買い条件40hは、対象の発電者プロファイル31を満足しない。

0091

次に、ランキング生成部11は、当該消費者3の第3買い条件40iについても同様の処理を行う。図3の消費者プロファイルセット40を参照すると、当該消費者3の第3買い条件40iは「単価が19円/kWh以下」となっており、買電価格に関するサブ条件のみを含んでいる。そこで、価格のみに着目して、当該発電者2を示す対象の発電者プロファイル31を参照する。対象の発電者プロファイル31の第1売り条件30iには、前述のように、「単価が12円/kWh以上」が存在している。したがって、第3買い条件40iは「単価が19円/kWh以下」、第1売り条件30iは「単価が12円/kWh以上」となっているので、価格に関する条件は成立し、第3買い条件40iと第1売り条件30iとの双方の条件とも満たす単価のうち、消費者3側に有利な最も安い単価である、12円/kWhが売買単価になる。つまり、当該消費者3の第3買い条件40iについても、対象の発電者プロファイル31を満足し、該第3買い条件40iに対応する売買単価は12円/kWhになる。

0092

以上の具体例においては、1つの消費者3の複数の買い条件(つまり、第1買い条件40gおよび第3買い条件40i)が、対象の発電者プロファイル31を満足している。かかる場合、ランキング生成部11は、消費者3側に有利な最も安い売買単価を採用する。したがって、本具体例においては、売買単価は12円/kWhになる。ランキング生成部11は、消費者ランキング61設定用のリストとして、「{消費者ID60d=2、単価60e=12円/kWh}」を列挙して、ステップS302の処理を終了する。

0093

次に、ランキング生成部11は、ステップS302において列挙した消費者ID60dと単価60eとの組、のリストを、単価60eを用いて降順にソートし、ソート後のリストを、消費者ランキング61の第1希望60b、第2希望60c、…に順番に挿入する(ステップS303)。ステップS302において使用した具体例を引き続き用いて、ステップS303の処理を以下に説明する。

0094

ステップS302で列挙した消費者ID60dと単価60eとの組、のリストは、「{消費者ID60d=2、単価60e=12円/kWh}」であった。まず、ランキング生成部11は、該リストを、単価60eを用いて降順にソートする。ここで、降順にソートする理由は、発電者2側に有利になるように、高く買電してくれる消費者3が、消費者ランキング61において高い順位に位置するようにするためである。つまり、高く買電してくれる消費者3へ、発電者2が優先的に売電することができるようにするためである。ただし、本具体例においては、該リストに含まれている組の数が1つであるので、ソートしても、該リストの内容は変わらない。

0095

次に、ランキング生成部11は、ソート後のリスト中の組を先頭から順に、消費者ランキング61に挿入する。この際、消費者ランキング61の第1希望60bから順に埋めていく(つまり、第1希望60bが埋まっていたら、第2希望60cを埋める。第2希望60cも埋まっていたら、次の順位の希望を埋める。以後同様)。ただし、ランキング生成部11は、挿入しようとしているリスト中の組の消費者ID60dと同じ消費者IDを持つ他の組が、消費者ランキング61の中に既に存在する場合、消費者ランキング61には当該組を挿入しない。つまり、消費者ランキング61において、第P希望の消費者ID60dと第Q希望の消費者ID60d(P≠Q)とが同一の消費者3を指し示すような事態を防止する。本具体例においては、対象の発電者プロファイル31の発電者ID30aが‘3’の発電者2に関する消費者ランキング61の第1希望60bの消費者ID60dは‘2’になり、第1希望60bの単価60eは12円/kWhになる。

0096

図10のフローチャートにおいて次のステップS304〜S306の各処理は、対象の発電者プロファイル31の発電者2に関する第1売り条件30iではなく、第2売り条件30jを用いるという点を除いて、それぞれ、前述したステップS301〜S303の処理と全く同一であるので、ここでの詳細な説明を省略する。

0097

(電力量取得部とマッチング部との動作例)
次に、図1に示す電力マッチング装置6の電力量取得部12とマッチング部13との動作について、その一例を図11のフローチャートを参照して説明する。図11は、本発明の第1の実施の形態として図1に示す電力マッチング装置6の電力量取得部12とマッチング部13とにおける動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、電力量取得部12とマッチング部13とは、あらかじめ定めた一定の時間間隔(例えば5分間)ごとに、図11のフローチャートに示す動作を定期的に繰り返す。

0098

図11のフローチャートにおいて、ステップS400〜ステップS403は、電力量取得部12における動作例を示し、ステップS404以降が、マッチング部13における動作例を示している。まず、電力量取得部12は、あらかじめ時間間隔を定めた期間の終わりまで待ち合わせる(ステップS400)。例えば、一定の時間間隔が5分間隔であれば、5分間の倍数時刻になるまで待ち合わせる。つまり、現在時刻が2015年1月1日0時3分であれば、同日0時5分まで待つ。このときの期間は、2015年1月1日0時0分から同日0時5分までの5分間になっているものとしている。

0099

次に、電力量取得部12は、それぞれの発電者2に付随するメータ4から、それぞれの発電者2が当該期間内に発電した電力量の情報を取得する(ステップS401)。さらに、電力量取得部12は、それぞれの消費者3に付随するメータ4から、それぞれの消費者3が当該期間内に消費した電力量の情報を取得する(ステップS402)。次に、電力量取得部12は、ステップS401とステップS402とにおいて取得したそれぞれの電力量の情報から図6に示したメータデータ70を作成し、作成したメータデータ70をマッチング部13へ送る(ステップS403)。

0100

続いて、マッチング部13の動作例について、ステップS403から継続するステップS404以降を参照して説明する。ステップS403により電力量取得部12からメータデータ70を取得したマッチング部13は、ランキング生成部11から発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とを取得する(ステップS404)。次に、マッチング部13は、発電と消費とのマッチングを行って、電力を売買する発電者2と消費者3とのペアを求める(ステップS405)。ここで、マッチング部13は、発電者2と消費者3のペアを求める問題を、例えば、大学入学問題(College Admissions Problem)に帰着させて解く。大学入学問題は、安定マッチング問題の1種であり、先行技術の非特許文献3として記載したD. Galeらによる“College Admissions and the Stability of Marriage,”(The American Mathematical Monthly,Vol.69,No.1(Jan.,1962), pp.9−15)に、その詳細が記載されている。

0101

以下に、大学入学問題について簡単に説明する。大学への入学を希望する入学志望者がおり、大学は入学を許可する入学志望者を選ぶ。各大学には定員が設けられているため、全ての入学志望者が第1希望の大学に入学することができるとは限らない。一方、入学志望者は、大学それぞれについて嗜好を持っている。つまり、各々の入学志望者は、第1希望の大学、第2希望の大学、…、を定めている。同様に、大学は、入学志望者それぞれについて嗜好を持っている。つまり、各々の大学は、第1希望の入学志望者、第2希望の入学志望者、…、を定めている。

0102

大学入学問題は、かくのごとき条件下で、安定なマッチング(大学と入学志望者とのペア)を求める問題である。ここで、安定とは、現在のペアよりも好ましいペアが存在しない最良の状態を意味する。マッチング部13は、発電と消費とのマッチングの問題を、前述したように、大学入学問題に変形して行うために、次の処理を行う。

0103

まず、マッチング部13は、1つの発電者2を、1つの大学に対応付ける。さらに、或る発電者2に対応する大学の定員を、当該発電者2が期間内に発電した電力量の値とする。具体的には、マッチング部13は、ステップS403において電力量取得部12により生成されたメータデータ70を参照して、それぞれの発電者2の電力量値を求め、該電力量値を、それぞれの発電者2に対応する大学の定員とする。例えば、或る発電者2が期間内に発電した電力量が100kWhであったとき、当該発電者2に対応する大学の定員を100名にする。

0104

また、マッチング部13は、1つの消費者3を、0名以上の入学志望者に対応付ける。さらに、或る消費者3に対応する入学志望者の人数を、当該消費者3が期間内に消費した電力量の値とする。具体的には、マッチング部13は、ステップS403において電力量取得部12により生成されたメータデータ70を参照して、それぞれの消費者3の電力量値を求め、該電力量値を、それぞれの消費者3に対応する入学志望者の人数とする。例えば、或る消費者3が期間内に消費した電力量が5kWhであったとき、当該消費者3に対応する入学志望者の人数を5名にする。

0105

さらに、マッチング部13は、入学志望者にとっての第N希望の大学を、当該入学志望者に対応する消費者3の第N希望50n(N=1,2,3,…、n=b,c,d,…)の発電者ID50e、によって識別される発電者2に対応する大学とする。消費者3の第N希望50nの発電者ID50eを、ステップS404において取得した発電者ランキングセット50を参照することによって求める。

0106

さらに、マッチング部13は、大学にとっての第N希望の入学志望者を、当該大学に対応する発電者2の第N希望60n(N=1,2,…、n=b,c,…)の消費者ID60d、によって識別される消費者3に対応する入学志望者とする。発電者2の第N希望60nの消費者ID60dを、ステップS404において取得した消費者ランキングセット60を参照することによって求める。

0107

しかる後、マッチング部13は、大学入学問題を解き、入学志望者と大学とのペアを求める。大学入学問題の解法は、前記非特許文献3に記載されているので、ここでの詳細な説明は省略する。

0108

入学志望者と大学のペアすなわち消費者3と発電者2とのペアを求めると、最後に、マッチング部13は、入学志望者と大学のペアすなわち消費者3と発電者2とのペアを示すマッチング結果80を生成する(ステップS406)。具体的には、ステップS405において求めた入学志望者と大学のペアすなわち消費者3と発電者2とのペアのそれぞれについて、図7に示すマッチング結果80に新しいレコードを追加する。つまり、新しいレコードの期間80aを、ステップS400において定めた期間に設定し、また、新しいレコードの発電者ID80bを、当該大学に対応する発電者2の発電者IDに設定し、また、新しいレコードの消費者ID80cを、当該入学志望者に対応する消費者3の消費者IDに設定し、また、新しいレコードの電力量値80dを、1kWhに設定する。ただし、追加しようとしているレコードと同じ期間、同じ発電者ID、同じ消費者IDを持つレコードが重複してマッチング結果80内に既に存在する場合、新しいレコードを追加する代わりに、該既存のレコードの電力量値を1kWhだけ増加させる。

0109

マッチング部13は、前述したように、1つの消費者3を0名以上の入学志望者に対応付けて大学入学問題を解いたため、発電者IDと消費者IDとのペアが互いに等しい複数のレコードをマッチング結果80に追加しようとする可能性がある。例えば、或る消費者3が消費した電力量が3kWhであったために、当該消費者3を3名の入学志望者に対応付けていた場合、当該消費者3の消費者IDを持ち、かつ、発電者IDが共通であるレコードを最大で3つ追加しようとする可能性がある。かくのごとき重複レコードがマッチング結果80に含まれる事態を防止するため、前述の重複チェックを行う。

0110

最後に、マッチング部13は、新しいレコードの単価80eを、以下の[単価算出方法A]または[単価算出方法B]のいずれかを用いて求めて設定する。いずれの方法を用いても得られる単価は同じである。

0111

[単価算出方法A]
はじめに、ステップS404において取得した発電者ランキングセット50を参照して、当該入学志望者に対応する消費者3の消費者IDと等しい消費者ID50aを持つ発電者ランキング51を探す。次に、見つかった発電者ランキング51の中から、当該大学に対応する発電者2の発電者IDと等しい発電者ID50eを持つ第N希望50n(N=1,2,3,…、n=b,c,d,…)を探す。最後に、見つかった第N希望50nの組に含まれる単価50fを、新しいレコードの単価80eとする。

0112

[単価算出方法B]
はじめに、ステップS404において取得した消費者ランキングセット60を参照して、当該大学に対応する発電者2の発電者IDと等しい発電者ID60aを持つ消費者ランキング61を探す。次に、見つかった消費者ランキング61の中から、当該入学志望者に対応する消費者3の消費者IDと等しい消費者ID60dを持つ第N希望60n(N=1,2,…、n=b,c,…)を探す。最後に、見つかった第N希望60nの組に含まれる単価60eを、新しいレコードの単価80eとする。

0113

<本発明の第2の実施の形態の構成例>
[電力マッチングシステム]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電力マッチング装置を含む電力マッチングシステムのシステム構成例について、図12を参照して説明する。図12は、本発明の第2の実施の形態に係る電力マッチング装置を含む電力マッチングシステムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。本第2の実施の形態に係る電力マッチングシステム1Aは、第1の実施の形態に係る電力マッチングシステム1における電力マッチング装置6のマッチング部13の代わりに、電力マッチング装置6A内に、前記マッチング装置13を改善したマッチング部13Aを用いた構成としている。

0114

前述したように、第1の実施の形態に係るマッチング部13は、発電と消費とのマッチングの問題を大学入学問題に変形するために、1つの消費者3を、0名以上の入学志望者に対応付けた。その際に、1つの消費者3に対応する入学志望者の人数を、当該消費者3が期間内に消費した電力量の値に応じて決定していた。1kWhを1名として換算した場合、或る消費者3が期間内に消費した電力量が10MWhであったとき、当該消費者3に対応する入学志望者の人数は10,000名にもなってしまう。大学入学問題の計算量は、入学志望者の人数の二乗に比例するため、マッチング部13の処理量が膨大になる恐れがある。

0115

例えば、1kWhを1名として換算する代わりに、1MWhを1名として換算することによって、計算量を減らすことは可能である(先の例においては、或る消費者3に対応する入学志望者の人数が10,000名から10名に減少することになる)。しかし、かくのごとき換算の場合、1MWh未満の電力量は切り捨てられ、電力量の精度が失われてしまう。本第2の実施の形態に係る電力マッチングシステム1Aは、かかる課題を解決するものである。

0116

図12に示す電力マッチングシステム1Aの構成要素は、発電者2、消費者3、メータ4、オペレータ5、電力マッチング装置6A、を含んでいる。第1の実施の形態に係る図1の電力マッチングシステム1とは、電力マッチング装置6A内のマッチング部13Aのみが違う構成要素であり、以下には、マッチング部13Aの構成について説明する。なお、図12の電力マッチングシステム1Aその他の構成要素は、図1の電力マッチングシステム1の各構成要素と同じであるので、ここでの重複する説明は省略する。

0117

(マッチング部)
本第2の実施の形態に係るマッチング部13Aは、第1の実施の形態に係るマッチング部13と同様に、ランキング生成部11から発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とを受け取り、電力量取得部12からメータデータ70を受け取る。また、マッチング部13Aは、受け取った発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とメータデータ70とを用いて、詳細は後述するが、第1の実施の形態に係るマッチング部13の場合よりも処理量を低減させて、発電と消費とのマッチングを行い、マッチング結果80を情報出力部14へ送る。

0118

<本発明の第2の実施の形態の動作例>
次に、本発明の第2の実施の形態として図12に示す電力マッチング装置6Aのマッチング部13Aの動作の一例を詳細に説明する。なお、図12に示す電力マッチング装置6Aのマッチング部13A以外の他の構成要素の動作は、第1の実施の形態の場合と同様であり、ここでの説明は省略する。

0119

(電力量取得部とマッチング部との動作例)
図1に示す電力マッチング装置6の電力量取得部12とマッチング部13Aとの動作について、その一例を図13のフローチャートを参照して説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態として図12に示す電力マッチング装置6Aの電力量取得部12とマッチング部13Aとにおける動作の概要の一例を説明するためのフローチャートである。なお、電力量取得部12とマッチング部13Aとは、第1の実施の形態の場合と同様、あらかじめ定めた一定の時間間隔(例えば5分間)ごとに、図13のフローチャートに示す動作を定期的に繰り返す。

0120

図13のフローチャートにおいて、ステップS400〜ステップS403は、電力量取得部12における動作例を示し、ステップS404、ステップS505、ステップS506の各ステップが、マッチング部13Aにおける動作例を示している。図13のステップS400〜S403の電力量取得部12における動作例およびステップS404のマッチング部13Aにおける動作は、第1の実施の形態の図11のフローチャートの場合と同一であるので、図11のフローチャートと同じステップ符号を付して、ここでの説明は省略する。マッチング部13Aは、ステップS404の次に、ステップS505を実行する。

0121

図13のフローチャートのステップS403において、電力量取得部12からメータデータ70を取得していたマッチング部13Aが、さらに、ステップS404においてランキング生成部11から発電者ランキングセット50と消費者ランキングセット60とを取得すると、発電と消費のマッチングを行って、発電者2と消費者3とのペアを求める(ステップS505)。その際、第1の実施の形態において説明した大学入学問題を、電力量のような連続量を扱えるように改変した大学入学問題を用いる。本第2の実施の形態においては、改変した該大学入学問題を、第1の実施の形態における大学入学問題と区別するために、連続的大学入学問題(Continuous College Admissions Problem)と呼称することにする。

0122

まず、マッチング部13Aは、1つの発電者2を、1つの大学に対応付ける。さらに、或る発電者2に対応する大学の定員を、当該発電者2が期間内に発電した電力量の値とする。なお、本第2の実施の形態においては、定員を整数で表す必要はない。具体的には、マッチング部13Aは、ステップS403において電力量取得部12により生成されたメータデータ70を参照して、それぞれの発電者2の電力量値を求め、該電力量値を、それぞれの発電者2に対応する大学の定員とする。例えば、或る発電者2が期間内に発電した電力量が100.123kWhであったとき、当該発電者2に対応する大学の定員を100.123名にする。かくのごとく、本第2の実施の形態においては、定員が小数点以下の端数を含んでいても構わないことに注意されたい。

0123

また、マッチング部13Aは、1つの消費者3を、1つの入学志望者グループに対応付ける。さらに、或る消費者3に対応する入学志望者グループに所属する人数を、当該消費者3が期間内に消費した電力量の値とする。なお、本第2の実施の形態においては、人数を整数で表す必要はない。具体的には、マッチング部13Aは、ステップS403において電力量取得部12により生成されたメータデータ70を参照して、それぞれの消費者3の電力量値を求め、該電力量値を、それぞれの消費者3に対応する入学志望者グループに所属する人数とする。例えば、或る消費者3が期間内に消費した電力量が5.456kWhであったとき、当該消費者3に対応する入学志望者グループに所属する人数を5.456名にする。人数が小数点以下の端数を含んでいても構わないことに注意されたい。

0124

さらに、マッチング部13Aは、入学志望者グループにとっての第N希望の大学を、当該入学志望者グループに対応する消費者3の第N希望50n(N=1,2,3,…、n=b,c,d,…)の発電者ID50e、によって識別される発電者2に対応する大学とする。消費者3の第N希望50nの発電者ID50eを、ステップS404において取得した発電者ランキングセット50を参照することによって求める。

0125

さらに、マッチング部13Aは、大学にとっての第N希望の入学志望者グループを、当該大学に対応する発電者2の第N希望60n(N=1,2,…、n=b,c,…)の消費者ID60d、によって識別される消費者3に対応する入学志望者グループとする。発電者2の第N希望60nの消費者ID60dを、ステップS404において取得した消費者ランキングセット60を参照することによって求める。

0126

しかる後、第1の実施の形態の場合のマッチング部13は、大学入学問題を解いて、大学と入学志望者とのペアを求めているが、本第2の実施の形態においては、マッチング部13Aは、図14のフローチャートに一例を示すような連続的大学入学問題を解いて、大学と入学志望者グループとのペアを求める。図14は、本発明の第2の実施の形態として図12に示す電力マッチング装置6Aのマッチング部13Aにおいて連続的大学入学問題を解く処理の一例を説明するためのフローチャートである。

0127

図14のフローチャートにおいて、はじめに、それぞれの入学志望者グループは、第1希望の大学に入学を申し込む(ステップS600)。次に、それぞれの大学は、該当するそれぞれの大学に申し込んだ入学志望者グループを、好みの順に、該当するそれぞれの大学の候補リストに挿入する(ステップS601)。ここで、或る大学の候補リストとは、当該大学への入学が暫定的に認められた入学志望者グループのリストである。

0128

つまり、それぞれの大学は、それぞれの大学にとっての第1希望の入学志望者グループが該当するそれぞれの大学に申し込んでいれば、申し込んだ第1希望の入学志望者グループを候補リストに挿入する。次に、それぞれの大学にとっての第2希望の入学志望者グループが該当するそれぞれの大学に申し込んでいれば、申し込んだ第2希望の入学志望者グループを候補リストに挿入する。第3希望以降の入学志望者グループについても同様である。ただし、それぞれの大学は、該当するそれぞれの大学の候補リストに含まれる入学志望者グループに所属する人数の合計が、該当するそれぞれの大学の定員を超えないようにする。具体的には、以下の処理を行う。

0129

Q=大学の定員、T=候補リストに含まれる入学志望者グループに所属する人数の合計、C=入学を暫定的に許可しようとしている入学志望者グループに所属する人数、としたとき、
(1)Q≧(T+C)の条件を満たす場合、当該大学は、当該大学への入学を暫定的に許可しようとしている入学志望者グループの入学を暫定的に認める。
(2)Q=Tの条件を満たす場合、当該大学は、既に満員であるので、当該大学への入学を暫定的に許可しようとしている入学志望者グループの入学を拒否する。
(3)T<Q<(T+C)のとき、当該大学は、当該大学への入学を暫定的に許可しようとしている入学志望者グループを2つのグループにさらに分割し、一方のグループの入学を暫定的に認めるが、もう一方のグループの入学を拒否する。ここで、当該大学は、分割後の入学志望者グループのうち、入学を暫定的に認めた方に所属する人数を、{Q−T}名とする。一方、入学を拒否した方に所属する人数を、{T+C−Q}名とする。なお、分割後の入学志望者グループに対応する消費者3は、分割前の入学志望者グループに対応する消費者3と同じである。

0130

次に、マッチング部13Aは、全ての入学志望者グループの入学が暫定的に認められているか、もしくは、全ての入学志望者グループが全ての大学から拒否されているか否かを判定する(ステップS602)。全ての入学志望者グループの入学が暫定的に認められている場合か、もしくは、全ての入学志望者グループが全ての大学から拒否されている場合には(ステップS602のYes)、図14のフローチャートの実行を終了する。一方、全ての入学志望者グループの入学が暫定的に認められておらず、かつ全ての入学志望者グループが全ての大学から拒否されていない場合には(ステップS602のNo)、ステップS603に遷移する。

0131

なお、ステップS602の判定がYesのとき、候補リストに含まれている入学志望者グループの入学が確定する。また、そのとき、どの候補リストにも含まれていない入学志望者グループ(すなわち、入学が拒否されている入学志望者グループ)は、どの大学にも入学することができないことが確定する。

0132

ステップS602の判定がNoの場合として、ステップS603に遷移すると、次に、入学が拒否されているそれぞれの入学志望者グループは、第2希望以降の大学に順次入学を申し込む(ステップS603)。次に、それぞれの大学は、該当するそれぞれの大学に申し込んだ入学志望者グループと、候補リストに含まれる入学志望者グループとを、好みの順に、該当するそれぞれの大学の候補リストに挿入する(ステップS604)。なお、ステップS601の場合と同様、それぞれの大学は、該当するそれぞれの大学の候補リストに含まれる入学志望者グループに所属する人数の合計が、該当するそれぞれの大学の定員を超えないようにする。

0133

かくのごとき処理を行うことによって、候補リストから外される入学志望者グループが発生する可能性がある。それぞれの大学は、候補リストから外した入学志望者グループを、入学が拒否されている入学志望者グループに統合する。具体的には、以下の処理を行う。

0134

G=候補リストから外された入学志望者グループ、H=入学が拒否されている入学志望者グループであって、かつ、対応する消費者3が、変数Gにて定義した候補リストから外された入学志望者グループに対応する消費者3と同一である入学志望者グループ、としたとき、変数Gにて示す入学志望者グループを変数Hにて示す入学志望者グループに統合する。つまり、変数Gにて示す入学志望者グループに所属する人数を、変数Hにて示す入学志望者グループに所属する人数に加算してから、変数Gにて示す入学志望者グループを削除する。なお、変数Hにて示す入学志望者グループが存在しない場合、変数Gにて示す入学志望者グループを、入学が拒否されている入学志望者グループとして扱う。

0135

次に、図13のフローチャートに戻って、入学志望者グループと大学のペアすなわち消費者3と発電者2とのペアを求めると、最後に、マッチング部13Aは、入学志望者グループと大学のペアすなわち消費者3と発電者2とのペアを示すマッチング結果80を生成する(ステップS506)。具体的には、ステップS505において求めた、それぞれの大学の候補リストに含まれる入学志望者グループごとに、図7に示すマッチング結果80に新しいレコードを追加する。つまり、新しいレコードの期間80aを、ステップS400において定めた期間に設定し、また、新しいレコードの発電者ID80bを、当該大学に対応する発電者2の発電者IDに設定し、また、新しいレコードの消費者ID80cを、当該入学志望者グループに対応する消費者3の消費者IDに設定し、また、新しいレコードの電力量値80dを、当該入学志望者グループに所属する人数に相当する電力量値に設定する。

0136

最後に、マッチング部13Aは、新しいレコードの単価80eを、以下の[単価算出方法A]または[単価算出方法B]のいずれかを用いて求めて設定する。いずれの方法を用いても得られる単価は同じである。

0137

[単価算出方法A]
はじめに、ステップS404において取得した発電者ランキングセット50を参照して、当該入学志望者グループに対応する消費者3の消費者IDと等しい消費者ID50aを持つ発電者ランキング51を探す。次に、見つかった発電者ランキング51の中から、当該大学に対応する発電者2の発電者IDと等しい発電者ID50eを持つ第N希望50n(N=1,2,3,…、n=b,c,d,…)を探す。最後に、見つかった第N希望50nの組に含まれる単価50fを、新しいレコードの単価80eとする。

0138

[単価算出方法B]
はじめに、ステップS404において取得した消費者ランキングセット60を参照して、当該大学に対応する発電者2の発電者IDと等しい発電者ID60aを持つ消費者ランキング61を探す。次に、見つかった消費者ランキング61の中から、当該入学志望者グループに対応する消費者3の消費者IDと等しい消費者ID60dを持つ第N希望60n(N=1,2,…、n=b,c,…)を探す。最後に、見つかった第N希望60nの組に含まれる単価60eを、新しいレコードの単価80eとする。

0139

<本発明のその他の実施の形態>
本発明は、前述した第1、第2の実施の形態に限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、図2に示した発電者プロファイル31の所在地A30c・所在地B30d・所在地C30eは、発電者2が位置する地方、都道府県、市町村をそれぞれ示すものとして説明したが、かくのごときコンフィギュレーションに限定されるものではない。例えば、発電者2が位置する国を表す所在地Zをさらに追加してもよい。図3に示した消費者プロファイル41の所在地A40c・所在地B40d・所在地C40eについても同様である。

0140

また、図2に示した発電者プロファイル31の電源種別A30f・電源種別B30gにさらに加えて、電源種別B30gよりもさらに詳細な発電方法を示す電源種別Cを追加導入してもよい。例えば、電源種別Bが火力のとき、より詳細な電源種別Cとして、石炭石油ガスなどのいずれかを追加するようにしてもよい。

0141

さらに、図2に示した発電者プロファイル31に含まれる売り条件の個数は(第1売り条件30iと第2売り条件30jとの)2つの条件としたが、かかる場合に限定されない。売り条件の個数は1以上であれば如何なる個数であってもよい。同様に、図3に示した消費者プロファイル41に含まれる買い条件の個数について、(第1買い条件40g〜第3買い条件40iの)3つの条件としたが、かかる場合に限定されない。買い条件の個数は1以上であれば如何なる個数であってもよい。

0142

また、前述の第1、第2の実施の形態においては、本発明をハードウェア構成として実現している場合について説明したが、本発明は、かかる場合に限定されるものではない。本発明は、例えば、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることによって実現することも可能である。

0143

ここで、前述の例におけるコンピュータプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。

0144

なお、非一時的なコンピュータ可読媒体の例としては、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク磁気テープハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROMPROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))等を含む。

0145

また、コンピュータプログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例としては、電気信号光信号、および電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線および光ファイバ等の有線通信路、または、無線通信路を介して、コンピュータプログラムをコンピュータに供給することができる。

0146

以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。

0147

この出願は、2015年3月23日に出願された日本出願特願2015−059223を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

0148

1電力マッチングシステム
1A 電力マッチングシステム
2発電者
3消費者
4メータ
5オペレータ
6 電力マッチング装置
6A 電力マッチング装置
10情報入力部
11ランキング生成部
12 電力量取得部
13マッチング部
13A マッチング部
14情報出力部
30 発電者プロファイルセット
30a 発電者ID
30b メータID
30c所在地A
30d 所在地B
30e 所在地C
30f電源種別A
30g 電源種別B
30h所属グループ
30i 第1売り条件
30j 第2売り条件
31 発電者プロファイル
40消費者プロファイルセット
40a 消費者ID
40b メータID
40c 所在地A
40d 所在地B
40e 所在地C
40f 所属グループ
40g 第1買い条件
40h 第2買い条件
40i 第3買い条件
41 消費者プロファイル
50 発電者ランキングセット
50a 消費者ID
50b 第1希望
50c 第2希望
50d 第3希望
50e 発電者ID
50f単価
51 発電者ランキング
60 消費者ランキングセット
60a 発電者ID
60b 第1希望
60c 第2希望
60d 消費者ID
60e 単価
61 消費者ランキング
70メータデータ
70a メータID
70b電力量値
80マッチング結果
80a 期間
80b 発電者ID
80c 消費者ID
80d 電力量値
80e 単価

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