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技術 飼料組成物、エマルション飼料組成物、および飼料組成物の給与方法

出願人 油化産業株式会社
発明者 青木直人神戸敦
出願日 2015年3月23日 (6年1ヶ月経過) 出願番号 2017-507185
公開日 2018年1月11日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 WO2016-151722
状態 特許登録済
技術分野 飼料(2)(一般)
主要キーワード 就業者 事故率 混入器 エネルギー価 飼料タンク 自動給餌機 小規模生産 コーンペプチド
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課題・解決手段

新生子畜だけでなく離乳期以降の大きくて活発な子畜や多数の家畜に対して、中鎖脂肪酸トリグリセリド含有飼料を少ない労力で給与することを目的とする。 (A)中鎖脂肪酸グリセリンとから構成されたトリエステル:70〜98質量部、(B)総HLB値が9. 7〜11. 0である乳化剤:1〜29質量部、(C)水:1〜10質量部、(D)栄養添加剤:0〜10質量部を含有し、(A)〜(D)の各成分の総量が100質量部であり、家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散させるための飼料組成物

概要

背景

現在、我が国の畜産の特徴は、農家高齢化による農家戸数の減少に対して、一戸当たり家畜飼養頭数が増加していることから、大規模集約的な経営形態に移行してきている点にある。
しかしながら、家畜は飼料、環境、管理等のさまざまな要因によってストレスを受けやすく、飼料摂取量の減少による成長遅延停滞免疫力の低下による疾病の発生が畜産現場における大きな課題となっている。

また、家畜は育種改良により生産性が向上してきているが、高い生産性を実現するためには、高エネルギー飼料の給与が必要となっている。高エネルギー飼料の中でも油脂はエネルギー含量が特に高く、タンパク質炭水化物に比べ概ね2.26倍のエネルギー価を有する。さらに、油脂の中でも炭素数6〜12の中鎖脂肪酸トリグリセリドは、長鎖脂肪酸のトリグリセリドに比べて、家畜体内での吸収速度が4倍、代謝速度が10倍となっており、即効性エネルギー源として家畜へ給与することにより、増体量の増加および下痢発生率の減少が報告されている(特許文献1)。

家畜に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することは広く知れ渡っており、日本飼養標準(2005年)には、出生から離乳までの時期に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することで、生存率を高める可能性があることが記載されている。また、特許文献2には、中鎖脂肪酸トリグリセリドに乳化剤を添加すると、中鎖脂肪酸トリグリセリドの消化・吸収速度が高まることが記載されている。

一方で、これら文献での給与方法は、新生子畜、特に虚弱子畜に対しての強制投与によって生産率を改善させるのに有効な方法である。子畜は、出生後だけでなく液状飼料から固形飼料へと切り替わる離乳期前後においても大きなストレスがかかることから、飼料摂取量が減少し発育停滞が発生することがある。この離乳期に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することは、エネルギー不足の改善のために有効である。しかし、出生時とは異なり、離乳期では体重や体高が大きく増加し、非常に素早く動くようになるので、個体毎に強制投与することは困難である。したがって、家畜、特に離乳期の子畜に飼料をより簡便に投与できる方法の開発が求められている。

また、家畜は飼料、環境、管理等のさまざまな要因によってストレスを受けやすく、飼料摂取量の減少による成長の遅延や停滞、免疫力の低下による疾病の発生が畜産現場における大きな課題となっている。殊に、近年の我が国の畜産業においては、農業就業者の高齢化により農家戸数は減少しているものの、1戸当たりの家畜の飼養頭数が増加していることから、大規模集約的な経営形態に移行してきている。多頭数飼育する農場では、家族経営などの小規模生産者に比べ、手間を省いた効率的な飼養管理が求められており、捕獲した個体毎に給与する上述の方法では、中鎖脂肪酸トリグリセリドを含有する飼料の利用は効率の面で制限されると考えられる。

概要

新生子畜だけでなく離乳期以降の大きくて活発な子畜や多数の家畜に対して、中鎖脂肪酸トリグリセリド含有飼料を少ない労力で給与することを目的とする。 (A)中鎖脂肪酸とグリセリンとから構成されたトリエステル:70〜98質量部、(B)総HLB値が9. 7〜11. 0である乳化剤:1〜29質量部、(C)水:1〜10質量部、(D)栄養添加剤:0〜10質量部を含有し、(A)〜(D)の各成分の総量が100質量部であり、家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散させるための飼料組成物

目的

本発明は、新生子畜だけでなく離乳期以降の大きくて活発な子畜や多数の家畜に対して、中鎖脂肪酸トリグリセリド含有飼料を少ない労力で給与することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

(A)中鎖脂肪酸グリセリンとから構成されたトリエステル:70〜98質量部、(B)総HLB値が9. 7〜11. 0である乳化剤:1〜29質量部、(C)水:1〜10質量部、(D)栄養添加剤:0〜10質量部を含有し、(A)〜(D)の各成分の総量が100質量部であり、家畜飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散させるための飼料組成物

請求項2

請求項1に記載の飼料組成物が家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散されたエマルション飼料組成物。

請求項3

請求項2に記載のエマルション飼料組成物を家畜に給与することを特徴とする飼料組成物の給与方法

請求項4

前記エマルション飼料組成物を少なくとも1回/日、連続して2日以上給与することを特徴とする請求項3に記載の給与方法。

技術分野

0001

本発明は、家畜飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散させるための飼料組成物、これを用いたエマルション飼料組成物、およびこのエマルション飼料組成物を給与することによる飼料組成物の給与方法に関する。

背景技術

0002

現在、我が国の畜産の特徴は、農家高齢化による農家戸数の減少に対して、一戸当たりの家畜の飼養頭数が増加していることから、大規模集約的な経営形態に移行してきている点にある。
しかしながら、家畜は飼料、環境、管理等のさまざまな要因によってストレスを受けやすく、飼料摂取量の減少による成長遅延停滞免疫力の低下による疾病の発生が畜産現場における大きな課題となっている。

0003

また、家畜は育種改良により生産性が向上してきているが、高い生産性を実現するためには、高エネルギー飼料の給与が必要となっている。高エネルギー飼料の中でも油脂はエネルギー含量が特に高く、タンパク質炭水化物に比べ概ね2.26倍のエネルギー価を有する。さらに、油脂の中でも炭素数6〜12の中鎖脂肪酸トリグリセリドは、長鎖脂肪酸のトリグリセリドに比べて、家畜体内での吸収速度が4倍、代謝速度が10倍となっており、即効性エネルギー源として家畜へ給与することにより、増体量の増加および下痢発生率の減少が報告されている(特許文献1)。

0004

家畜に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することは広く知れ渡っており、日本飼養標準(2005年)には、出生から離乳までの時期に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することで、生存率を高める可能性があることが記載されている。また、特許文献2には、中鎖脂肪酸トリグリセリドに乳化剤を添加すると、中鎖脂肪酸トリグリセリドの消化・吸収速度が高まることが記載されている。

0005

一方で、これら文献での給与方法は、新生子畜、特に虚弱子畜に対しての強制投与によって生産率を改善させるのに有効な方法である。子畜は、出生後だけでなく液状飼料から固形飼料へと切り替わる離乳期前後においても大きなストレスがかかることから、飼料摂取量が減少し発育停滞が発生することがある。この離乳期に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することは、エネルギー不足の改善のために有効である。しかし、出生時とは異なり、離乳期では体重や体高が大きく増加し、非常に素早く動くようになるので、個体毎に強制投与することは困難である。したがって、家畜、特に離乳期の子畜に飼料をより簡便に投与できる方法の開発が求められている。

0006

また、家畜は飼料、環境、管理等のさまざまな要因によってストレスを受けやすく、飼料摂取量の減少による成長の遅延や停滞、免疫力の低下による疾病の発生が畜産現場における大きな課題となっている。殊に、近年の我が国の畜産業においては、農業就業者の高齢化により農家戸数は減少しているものの、1戸当たりの家畜の飼養頭数が増加していることから、大規模集約的な経営形態に移行してきている。多頭数飼育する農場では、家族経営などの小規模生産者に比べ、手間を省いた効率的な飼養管理が求められており、捕獲した個体毎に給与する上述の方法では、中鎖脂肪酸トリグリセリドを含有する飼料の利用は効率の面で制限されると考えられる。

先行技術

0007

国際公開第2011/037092号
国際公開第2013/121906号

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、新生子畜だけでなく離乳期以降の大きくて活発な子畜や多数の家畜に対して、中鎖脂肪酸トリグリセリド含有飼料を少ない労力で給与することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明者は、家畜の飲用水または家畜が摂取可能な液体(以下、「飲用水等」とも表記する。)の中に中鎖脂肪酸トリグリセリドを分散させたエマルション組成物を調製し、この組成物飲水ラインなどの給水システムに供給することによって、一度の供給で特定の畜舎内にいる全家畜に供給することに着眼し、さらに鋭意検討を行った。その結果、特定の範囲の総HLB値を有する乳化剤を用いた中鎖脂肪酸トリグリセリド含有飼料組成物が、安定した性状を有しており、変色、分層、成分析出、沈殿、懸濁などが起こり難いことを見出した。また、この中鎖脂肪酸トリグリセリド含有飼料組成物は、特別な撹拌装置を使うことなく、飲用水等の中に分散させることが可能であり、乳化定性に優れるエマルション組成物が得られ、このエマルション組成物を簡易に給水システムに供給できることを見出し、本発明を完成させるに至った。

0010

すなわち本発明は、(A)中鎖脂肪酸とグリセリンとから構成されたトリエステル:70〜98質量部、(B)総HLB値が9. 9〜10. 6である乳化剤:1〜29質量部、(C)水:1〜10質量部、(D)栄養添加剤:0〜10質量部を含有し、(A)〜(D)の各成分の総量が100質量部であり、家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散させるための飼料組成物に関する。
本発明は、また、上記飼料組成物が家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散されたエマルション飼料組成物に関する。
本発明は、さらに、上記エマルション飼料組成物を家畜に給与することを特徴とする飼料組成物の給与方法に関する。

発明の効果

0011

本発明の飼料組成物は、(A)油と(B)界面活性剤と(C)水とを含有しているが、濁って乳化した状態や水と油が分離した状態ではなく、均一で清澄な液体であり、かつその状態が6ヶ月間安定に維持され得るという効果を奏する。すなわち、本発明の飼料組成物は、家畜の飲用水や代用乳、液状飼料、飲料に配合した場合、特別な撹拌装置を用いることなく、均一に分散させ乳化させることができる。したがって、本発明の飼料組成物は、家畜の口へ直接給与することも可能であるが、飲用水等の中で分散されたエマルション飼料組成物を調製することが好ましい。

0012

本発明のエマルション飼料組成物は、上記飼料組成物を飲用水等に添加した際に、特別な撹拌装置を使うことなく均一に乳化させて調製することができるので、調製が簡易であり、また乳化安定性に優れる。したがって、本発明のエマルション飼料組成物を供給する場所を工夫することで、1度の供給で多頭数の家畜への給与も可能となる。例えば、本発明のエマルション飼料組成物を、飲水配管、飲水タンク自動哺乳期の液添加槽、飼料配管、飼料タンクなどの給水システムに供給することによって、特定の畜舎内にいる畜群全体に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することができるようになり、個体毎に強制投与するための労力および時間の省略が可能となる。

0013

本発明の飼料組成物の給与方法によれば、多頭数の家畜への給与を簡易に行なうことができるので、体重や体高、敏捷性が増し、捕獲して経口投与することが困難である生育段階や畜種の家畜に対しても中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することができる。

0014

本発明の飼料組成物を給与する家畜の成長段階として、特に離乳時期が効果的となる。すなわち、離乳により母乳や代用乳などの液体の飼料から固形の飼料への切り替え直後は、子畜は固形飼料を摂取することが困難であり、飼料摂取量不足により大きなストレスとなる。しかしながら、子畜は固形飼料を摂取できなくても、必ず飲水はすることから、本発明の飼料組成物を給水システムへ供給することによって、子畜は水を飲むのと同時に中鎖脂肪酸トリグリセリドを摂取することができるようになる。
また、ストレスや疾患などにより固形飼料の摂取量が減少している家畜についても同様に、本発明の飼料組成物の給与方法によって、中鎖脂肪酸トリグリセリドを摂取することが可能となる。

0015

〔飼料組成物〕
本発明の飼料組成物は、(A)中鎖脂肪酸とグリセリンとから構成されたトリエステル:70〜98質量部、(B)総HLB値が9. 7〜11. 0である乳化剤:1〜29質量部、(C)水:1〜10質量部、(D)栄養添加剤:0〜10質量部を含有し、(A)〜(D)の各成分の総量が100質量部である。まず、(A)中鎖脂肪酸とグリセリンとから構成されたトリエステルについて説明する。

0016

本発明で用いられる(A)成分のトリエステルを構成する中鎖脂肪酸は、炭素数6〜12の飽和脂肪酸であり、例えば、カプロン酸エナント酸カプリル酸ペラルゴン酸カプリン酸ウンデカン酸ラウリン酸が挙げられる。
本発明で用いられる(A)トリエステルは、これら中鎖脂肪酸から選ばれる1種または2種以上、好ましくはカプロン酸、カプリル酸およびカプリン酸から選ばれる1種または2種以上の中鎖脂肪酸とグリセリンとから構成される。
(A)成分の含有量は、(A)〜(D)の各成分の総量100質量部に対して、70〜98質量部、好ましくは72〜95質量部、特に好ましくは75〜90質量部である。(A)成分の含有量が少なすぎる場合には、家畜へ十分なエネルギーを供給することができず飼料としての価値が低下することがある。

0017

本発明で用いられる(B)成分の乳化剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルプロピレングリコール脂肪酸エステルレシチンポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種または2種以上、好ましくはグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種または2種以上が用いられる。
本発明においては乳化剤の総HLB値が9. 7〜11. 0、好ましくは9. 9〜10. 9、特に好ましくは10. 0〜10. 7、さらに好ましくは10. 1〜10. 6である。乳化剤の総HLB値がこの範囲外のHLB値となる場合には、組成物の性状が不安定となり、変色、分層、成分析出、沈殿、懸濁が生じることがある。

0018

ここで、HLB値は、川上の提唱した下記式によって求めることができ(川上:科学,23,546(1953))、総HLB値は各乳化剤のHLB値の加重平均となる。なお、用いる乳化剤が1種類のときは、その乳化剤のHLB値が総HLB値となる。
HLB値=7+11.7・Log(MW/MO)
(ここでMWは親水基分子量、MOは親油基部の分子量を表す。)

0019

(B)成分の含有量は、(A)〜(D)の各成分の総量100質量部に対して、1〜29質量部、好ましくは5〜25質量部、特に好ましくは10〜23質量部である。(B)成分の含有量が少なすぎる場合には、乳化が不十分となることがある。

0020

(C)成分の水としては、例えば、水道水、雨水、地下水蒸留水イオン交換水、RO(逆浸透膜処理水などを用いることができる。ただし、雨水や地下水は濾過して雑菌等を除去することが望ましい。
(C)成分の含有量は、(A)〜(D)の各成分の総量100質量部に対して、1〜10質量部であり、好ましくは1〜3質量部である。(C)成分の含有量が少なすぎる場合には、乳化に時間がかかったり、十分な撹拌が必要となることがある。

0021

本発明の飼料組成物は(D)成分として栄養添加剤を含有していてもよい。
本発明で用いられる栄養補助剤としては、例えば、アスコルビン酸及びその塩類リン酸L−アスコルビルマグネシウムビタミンB類ビタミンKナイアシンパントテン酸カルシウム葉酸ビオチンレチノールレチノイン酸アスタキサンチンルテインリコピン、β−カロチン、α−カロチン、α−トコフェロールβ−トコフェロール、γ- トコフェロール、ユビキノンコエンザイムAトコトリエノールビタミンD2、ビタミンD3、クエン酸およびその塩類、リン酸およびその塩類、メタリン酸およびその塩類、ホスホリパーゼアミラーゼデヒドロゲナーゼ乳酸菌酪酸菌炭酸ナトリウムコーン澱粉デキストリン乳ペプチドコーンペプチド、L−トリプトファン塩酸L−リジングルタミン酸ナトリウム鶏卵抗体ポリデキストロース微結晶セルロース塩化カルシウム乳性ミネラル乳酸カルシウムカゼインカルシウムペプチド(CCP)、カゼインホスホペプチドCPP)、カルシウムサイトレートマート(CCM)、ハーブエキス、ぶどう抽出物ブルーベリー抽出物ローズマリー抽出物茶抽出物、塩酸ジベンゾイルチアミン塩酸チアミン塩酸ピリドキシンアセトメナフトンイノシトール塩化コリンニコチン酸アミドパラアミノ安息香酸、β−アポ−8’−カロチン酸エチルエステルカンタキサンチン塩化カリウムグルコン酸カルシウムコハク酸クエン酸鉄ナトリウム酸化マグネシウム水酸化アルミニウム炭酸の塩類、フマル酸第一鉄ペプチドミネラル類、ヨウ化カリウムヨウ素酸カリウムヨウ素酸カルシウム硫酸の塩類、アミノ酢酸、DL−アラニン、L−アルギニンタウリン、2−デアミノヒドロキシメチオニン、DL−トリプトファン、L−トレオニン、L−バリン、DL−メチオニン、硫酸L−リジン、ロイシンイソロイシンヒスチジンフェニルアラニンカルニチンレクチンラクトフェリンアルカリ性プロテアーゼキシラナーゼ、キシラナーゼ・ペクチン複合酵素、β−グルカナーゼ酸性プロテアーゼセルラーゼ、セルラーゼ・プロテアーゼペクチナーゼ複合酵素、中性プロテアーゼフィターゼラクターゼリパーゼ生菌剤類ギ酸カルシウムグルコン酸ナトリウム二ギ酸カリウムフマル酸脱脂粉乳、乾燥ホエー魚粉ゼラチン濃縮ホエータンパクフィッシュソリュブル、こんにゃく飛粉糖蜜鶏卵粉末全脂粉乳、全酵素分解物グルタミン酸発酵副産液、大豆胚芽大豆油さい、なたね油さい、尿素てん製糖副産液、ぶどう糖初乳粉末、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHAドコサヘキサエン酸)、CLA(共役二重結合リノール酸)、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸大豆サポニンセサミンキチンカテキンイソフラボンアントシアニンピクノジェノールクルクミンショウガオールカカオマスポリフェノールから選ばれる1種または2種以上であり、好ましくはβ−カロチン、トコトリエノール、α−トコフェロールから選ばれる1種または2種以上である。
(D)成分の含有量は、(A)〜(D)の各成分の総量100質量部に対して、0〜10質量部であり、好ましくは0. 001〜5質量部、特に好ましくは0. 005〜2質量部である。(D)成分の含有量が多すぎても配合量に見合った効果が得られないことがある。

0022

本発明の飼料組成物は公知の方法により調製することができる。例えば、(C)水を除く他の成分、すなわち成分(A)、(B)および場合により(D)を室温にて1〜30分間混合し、得られた混合物に(C)水を配合し、さらに1〜30分間混合することによって調製することができる。
本発明の飼料組成物は、濁って乳化した状態や水と油が分離した状態ではなく、均一で清澄な液体である。また本発明の飼料組成物は、性状の安定性に優れており、調製直後に40℃の恒温条件下で6ヶ月間保存した際、外観に変色、分層、成分析出、沈殿、懸濁がみられず清澄な状態が維持される。

0023

〔エマルション飼料組成物〕
本発明のエマルション飼料組成物は、本発明の飼料組成物が家畜の飲用水中または家畜が摂取可能な液体中で分散されてなる。
家畜が摂取可能な液体には、水などの溶剤希釈、分散、溶解を行なって調製した後に家畜に給与するもの、水などの溶剤で希釈、分散、溶解を行なわずにそのまま家畜に給与するものが含まれる。例えば、家畜が経口的に摂取可能な水、その水を使用して調製される代用乳、およびその水を使用して調製される液状飼料などが挙げられる。溶剤で希釈等を行なって調製した後に家畜に給与するものとしては、例えば、食品残渣や製造副産物に水を加え発酵させたもの、ビタミン剤溶液などが挙げられ、そのまま家畜に給与するものとしては、例えば、液体の飼料、液体の飼料添加物、液体の動物薬などが挙げられる。

0024

家畜の飲用水等に配合される本発明の飼料組成物の配合量は、家畜の飲用水等に対して、好ましくは0.01〜5質量%であり、特に好ましくは0.1〜3質量%、さらに好ましくは0.2〜2質量%である。
本発明のエマルション飼料組成物は、本発明の飼料組成物を飲用水等に配合した際に、特別な撹拌装置を使うことなく均一に乳化させて調製することができるので、調製が簡易である。例えば、本発明の飼料組成物を5〜50℃、好ましくは10〜40℃の水槽水に配合し、特別な撹拌装置を使用することなく、回転数1〜100rpm、好ましくは10〜80rpmで手動にて、1〜60秒間、好ましくは10〜50秒間撹拌することによって、均一に濁る混合液のエマルション飼料組成物を調製することができる。

0025

〔飼料組成物の給与方法〕
本発明の飼料組成物の給与方法は、本発明のエマルション飼料組成物を家畜に給与することを特徴とする。
本発明の飼料組成物の給与方法においては、本発明のエマルション飼料組成物を予め調製し家畜に給与してもよく、あるいは家畜に給与する際にまたは給与する直前に本発明のエマルション飼料組成物を調製し給与してもよい。
本発明の飼料組成物を家畜の飲用水に配合する際の配合場所としては、例えば、家畜が直接口をつける容器水槽、飲み水の通る配管(飲用水配管)、飲用水タンク、地下水や雨水を濾過して貯めるタンクなどが挙げられる。
また、本発明の飼料組成物を家畜が摂取可能な液体(例えば、家畜が経口的に摂取可能な水、その水を使用して調製される代用乳や液状飼料など)に配合する際の配合場所としては、例えば、代用乳用の哺乳容器、代用乳調製用混合釜自動哺乳機の液添加槽、飼槽、飼料配管、飼料タンク、自動給餌機などが挙げられる。
これらの配合場所のうち、特に、飲用水配管、飲用水タンク、自動哺乳機の液添加槽、飼料配管、飼料タンクが好ましく、これらの場所で配合することによって、特定の畜舎内にいる畜群全体に中鎖脂肪酸トリグリセリドを給与することができ、個体毎に強制投与するための労力および時間の省略が可能となる。

0026

本発明が対象とする家畜としては、例えば、、豚、鶏、山羊家禽が挙げられる。本発明の飼料組成物を給与する家畜は、成畜、子畜、新生子畜のいずれも含まれる。子畜、新生子畜の時期は畜種によって日齢が異なり、例えば、牛は生後〜270日齢、豚は生後〜90日齢、鶏は生後〜60日齢、羊は生後〜180日齢、山羊は生後〜180日齢、馬は生後〜180日齢、犬は生後〜90日齢、猫は生後〜90日齢、家禽は生後〜60日齢である。本発明においては、体重や体高、敏捷性が増し、固形飼料摂取量が減少する離乳時期、およびそれ以降の成長段階の家畜を給与対象とすることが好ましい。すなわち、肉体的や精神的な理由により固形飼料の摂取が困難となっているか、あるいは固形飼料摂取量が減少している家畜(成畜、子畜、新生子畜のいずれも含まれる。)を給与対象とすることが好ましい。

0027

家畜に給与する飼料組成物の量は、家畜種や日齢などに応じて適宜設定することができる。家畜に給与する回数日数も家畜種や日齢などに応じて適宜設定することができる。例えば、少なくとも1回/日、好ましくは1〜5/日の回数にて、連続して2日以上、好ましくは10日以上、特に好ましくは30日以上にて給与することができる。

0028

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、中鎖脂肪酸トリグリセリドとして、中鎖脂肪酸(カプリル酸とカプリン酸の質量比で6:4混合物)とグリセリンとから構成されたトリエステルを用いた。

0029

表1に示す配合にて飼料組成物を調製した。具体的には、表1中の水以外の成分を室温にて10分混合後、混合物に水を配合し、再度、10分間混合を行い、飼料組成物を調製した。各組成物について、調製後の飼料組成物の安定性と飼料組成物の水への乳化性を下記のとおり評価した。

0030

〔安定性評価
調製直後の飼料組成物の安定性は、調製直後に40℃の恒温槽に6ヶ月間保管し、組成物の性状の経時変化目視に確認し、下記の基準にて評価した。
評価基準
A:6ヶ月間変化なし。
B:変色、分層、成分析出、沈殿、懸濁が発生する。

0031

〔乳化性評価〕
飼料組成物の水への乳化性は、20℃の水に飼料組成物を1質量%添加し、スパチュラにて1秒間に1回転の速度で30秒間撹拌した後、混合物の懸濁を目視にて確認し、下記の基準にて評価した。
(評価基準)
A:水と混ざり合い全体の濁度が高い。
B:水と混ざり合いが悪く濁度が低い(分離傾向)。

0032

0033

〔給与試験
表1に示す実施例1の飼料組成物を、離乳後に分娩舎から育成舎に移動した子豚(27日齢)に対して14日間に渡り給与した。育成舎の飲水配管に設置された流量比例式混入器(ドサトロン)を用い、飲水配管中に水流量の0.65質量%、0.80質量%、1.00質量%、1.30質量%の飼料組成物が添加されるように設定した。この時期の子豚は通常1L/日を飲水することから、飲水を通して子豚に摂取される飼料組成物は6. 5〜13g/日となる。
育成舎での飼養期間は55日間であり、育成舎での飼養期間中の増体量および事故率を算出した(表2)。この場合の増体量は、育成舎での55日間飼養後の体重と子豚の育成舎導入日の体重の差を日数である55で除して算出した。また事故率は、育成舎への導入頭数に対して疾病等により死亡した頭数の割合として求めた。

0034

本発明の飼料組成物が分散された飲用水を子豚へ給与した場合、実施例a〜dでは増体量が544〜593g/日となったのに対し、無給与例では507g/日であった。この結果は、本発明の飼料組成物の高栄養価によって増体量が改善されたものと考えられる。また事故率は、実施例a〜dでは、2.8〜3.4%であったのに対し、無給与例では4.9%となった。
一方、表1に示す比較例1〜4についても同様の試験を実施したが、子豚の飲み水の配管内で飼料組成物中の中鎖脂肪酸トリグリセリドが分離し、育成舎内まで供給されなかったため、試験として成立しなかった。

実施例

0035

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