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技術 SARデータ検索装置、方法およびプログラム

出願人 日本電気株式会社
発明者 大山洋
出願日 2016年2月17日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2017-501900
公開日 2017年11月30日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 WO2016-136189
状態 特許登録済
技術分野 レーダ方式及びその細部 検索装置
主要キーワード 干渉処理 複数ペア スレーブデータ 運用段階 ベースライン長 小型衛星 距離条件 地球観測衛星
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年11月30日)のものです。
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図面 (12)

課題・解決手段

InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることを可能にするため、SARデータ検索装置、方法およびプログラムは、検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出し、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する。

概要

背景

SARデータは、飛行機や衛星等の飛翔体に搭載された合成開口レーダからマイクロ波地表に向けて照射して戻ってきた反射波観測したデータである。この方法による観測は、可視光による観測とは異なり、の影響を受けず、また、昼夜間問わず観測可能であるため、リモートセンシング技術として広く用いられている。

このSARデータを応用した技術として、同一観測点を異なる二時期、または、二方向から観測したSARデータのペアマスターデータスレーブデータの組)を干渉処理する干渉SAR技術がある。この技術を利用して作成されるInSARデータから、三次元表層モデルデータ(DSM:Digital Surface Model)を作成して利用することが可能である。また、InSARデータから地形を取り除いた差分干渉SARデータ(DInSAR:Differential InSAR)を作成して、二時期の地殻変動量の解析等に利用することも可能である。

現在、LANDSATのような代表的な地球観測衛星同一地点を観測する頻度は数週間に一回程度となっている。その観測頻度の少なさを改善するため、軽量で安価なセンサ搭載小型衛星を多く打ち上げて、観測頻度を多くしようとする動きがある。それが実現すれば、将来的にSARセンサが搭載された小型衛星の打ち上げ頻度が多くなり、SARデータも多く流通されることが予想される。

SARデータが多く流通すると、InSARデータを作成する際のSARデータのペアの選択肢が増えるため、最適なSARデータのペアを選択することができれば、より精度の高いInSARデータの作成が可能となると考えられる。

高精度のDSMデータやDInSARデータを作成するには、高精度なInSARデータが必要となる。高精度なInSARデータを作成するには、垂直基線長が小さくなるように選択したSARデータのペアを用いるのが望ましい。垂直基線長は、図10に示すように、マスターデータを観測した衛星の位置から、スレーブデータを観測した衛星の位置と観測点を結んだ線に下ろした垂線の長さである。垂直基線長が長くなるほど、SARデータが干渉しなくなる。SARデータが干渉しない領域は正確なInSARデータを作成できない。そのため、垂直基線長が小さくなるように選択したSARデータのペアを用いるのが望ましい。

また、InSARデータを作成する際、作成目的に応じてSARデータのペアを変えることが望ましい。

例えば、DSMデータを作成する目的でInSARデータを作成する場合は、以下の条件を満たすSARデータのペアを使用するのが望ましい。
・マスターデータの観測日時希望する日時に近い
・マスターデータとスレーブデータの観測日時の間隔が小さい
上記二番目の条件は、正確なInSARデータを作成できない領域を小さく抑えるための条件である。SARデータのペア間の観測日時の間隔が大きくなると、地表状況の変化が大きくなる。地表状況の変化が大きくなると、SARデータのペア同士が干渉できずに正確なInSARデータを作成できない領域が大きくなる。そのため、マスターデータとスレーブデータの観測日時の間隔が小さいことが望ましい。

一方、二時期の地殻変動量の解析目的でInSARデータを作成する場合は、以下の条件を満たすSARデータのペアを使用するのが望ましい。
・マスターデータの観測日時が希望するマスターデータの日時に近い
・スレーブデータの観測日時が希望するスレーブデータの日時に近い
特許文献1には、SARデータのペアから標高情報を抽出する目的で、複数の衛星から任意に選択した二つの衛星間を結ぶベースライン長を元に、SARデータのペアを選択する方式が記載されている。

概要

InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることを可能にするため、SARデータ検索装置、方法およびプログラムは、検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出し、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する。

目的

本発明の目的は、InSARデータの作成目的に応じてSARデータのペアの検索条件を変えることを可能にするSARデータ検索装置、方法および記録媒体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け条件入力手段と、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SAR(synthetic aperture radar)データの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する検索手段と、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する出力手段を備えることを特徴とするSARデータ検索装置

請求項2

前記検索目的は、DSM(Digital Surface Model)データの作成あるいは/かつDInSAR(Differential Interferometric SAR)データの作成を含むことを特徴とする請求項1に記載のSARデータ検索装置。

請求項3

前記検索目的がDSMデータの作成のとき、前記検索手段は、マスターデータスレーブデータを前記セットとして抽出し、前記観測日時条件は、前記マスターデータの前記観測日時に関する条件であることを特徴とする請求項2に記載のSARデータ検索装置。

請求項4

前記検索目的がDInSARデータの作成のとき、前記検索手段は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記スレーブデータの前記観測日時に関する条件であることを特徴とする請求項2に記載のSARデータ検索装置。検索装置。

請求項5

前記検索目的がDInSARデータの作成およびDSMデータの作成のとき、前記検索手段は、マスターデータと第一のスレーブデータと第二のスレーブデータを前記セットとして抽出し、前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記第一のスレーブデータと第二のスレーブデータの前記観測日時に関する条件であることを特徴とする請求項2に記載のSARデータ検索装置。

請求項6

前記検索手段で抽出した各前記セットについて指標を算出する指標算出手段をさらに備え、前記出力手段は、前記識別情報とともに前記指標を出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のSARデータ検索装置。

請求項7

前記指標は、前記検索目的に応じて、前記観測日時条件と前記セットの前記SARデータの前記観測日時との間隔、前記セットの前記SARデータを観測した飛翔体の距離、前記セットの前記SARデータの前記観測日時の間隔のうち、すくなくとも一つを用いて算出することを特徴とする請求項6に記載のSARデータ検索装置。

請求項8

前記検索条件は、前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離の条件を含むことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のSARデータ検索装置。

請求項9

検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出し、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力することを特徴とするSARデータ検索方法

請求項10

コンピュータに、検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付ける条件入力機能と、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する検索機能と、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する出力機能を実現させることを特徴とするSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体

技術分野

0001

本発明は、多量のSAR(Synthetic Aperture Radar)データの中から、InSAR(Interferometric SAR)データの作成目的に応じたSARデータのセットを検索するSARデータ検索装置、方法および記録媒体に関する。

背景技術

0002

SARデータは、飛行機や衛星等の飛翔体に搭載された合成開口レーダからマイクロ波地表に向けて照射して戻ってきた反射波観測したデータである。この方法による観測は、可視光による観測とは異なり、の影響を受けず、また、昼夜間問わず観測可能であるため、リモートセンシング技術として広く用いられている。

0003

このSARデータを応用した技術として、同一観測点を異なる二時期、または、二方向から観測したSARデータのペアマスターデータスレーブデータの組)を干渉処理する干渉SAR技術がある。この技術を利用して作成されるInSARデータから、三次元表層モデルデータ(DSM:Digital Surface Model)を作成して利用することが可能である。また、InSARデータから地形を取り除いた差分干渉SARデータ(DInSAR:Differential InSAR)を作成して、二時期の地殻変動量の解析等に利用することも可能である。

0004

現在、LANDSATのような代表的な地球観測衛星同一地点を観測する頻度は数週間に一回程度となっている。その観測頻度の少なさを改善するため、軽量で安価なセンサ搭載小型衛星を多く打ち上げて、観測頻度を多くしようとする動きがある。それが実現すれば、将来的にSARセンサが搭載された小型衛星の打ち上げ頻度が多くなり、SARデータも多く流通されることが予想される。

0005

SARデータが多く流通すると、InSARデータを作成する際のSARデータのペアの選択肢が増えるため、最適なSARデータのペアを選択することができれば、より精度の高いInSARデータの作成が可能となると考えられる。

0006

高精度のDSMデータやDInSARデータを作成するには、高精度なInSARデータが必要となる。高精度なInSARデータを作成するには、垂直基線長が小さくなるように選択したSARデータのペアを用いるのが望ましい。垂直基線長は、図10に示すように、マスターデータを観測した衛星の位置から、スレーブデータを観測した衛星の位置と観測点を結んだ線に下ろした垂線の長さである。垂直基線長が長くなるほど、SARデータが干渉しなくなる。SARデータが干渉しない領域は正確なInSARデータを作成できない。そのため、垂直基線長が小さくなるように選択したSARデータのペアを用いるのが望ましい。

0007

また、InSARデータを作成する際、作成目的に応じてSARデータのペアを変えることが望ましい。

0008

例えば、DSMデータを作成する目的でInSARデータを作成する場合は、以下の条件を満たすSARデータのペアを使用するのが望ましい。
・マスターデータの観測日時希望する日時に近い
・マスターデータとスレーブデータの観測日時の間隔が小さい
上記二番目の条件は、正確なInSARデータを作成できない領域を小さく抑えるための条件である。SARデータのペア間の観測日時の間隔が大きくなると、地表状況の変化が大きくなる。地表状況の変化が大きくなると、SARデータのペア同士が干渉できずに正確なInSARデータを作成できない領域が大きくなる。そのため、マスターデータとスレーブデータの観測日時の間隔が小さいことが望ましい。

0009

一方、二時期の地殻変動量の解析目的でInSARデータを作成する場合は、以下の条件を満たすSARデータのペアを使用するのが望ましい。
・マスターデータの観測日時が希望するマスターデータの日時に近い
・スレーブデータの観測日時が希望するスレーブデータの日時に近い
特許文献1には、SARデータのペアから標高情報を抽出する目的で、複数の衛星から任意に選択した二つの衛星間を結ぶベースライン長を元に、SARデータのペアを選択する方式が記載されている。

先行技術

0010

特開2007−256134号公報

発明が解決しようとする課題

0011

しかし、特許文献1に記載の方法では、データ選択の際、SARデータの観測日時が考慮されていない。そのため、観測日時が離れたSARデータのペアが選択された場合、正確なInSARデータを作成できない領域が大きくなり、標高情報の抽出がうまくいかなくなる可能性がある。また、DInSARデータを作成することが目的の場合、二つの離れた時期のSARデータのペアを使用する必要があるため、特許文献1に記載の方法でペアを選択することができない。

0012

本発明の目的は、InSARデータの作成目的に応じてSARデータのペアの検索条件を変えることを可能にするSARデータ検索装置、方法および記録媒体を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

上述の問題を解決するために、本発明のSARデータ検索装置は、検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け条件入力手段と、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SAR(synthetic aperture radar)データの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する検索手段と、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する出力手段を備えることを特徴とする。

0014

また、本発明のSARデータ検索方法は、検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出し、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力することを特徴とする。

0015

また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されたSARデータ検索プログラムは、コンピュータに、検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付ける条件入力機能と、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する検索機能と、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する出力機能を実現させることを特徴とする。

発明の効果

0016

本発明のSARデータ検索装置、方法および記録媒体により、InSARデータの作成目的に応じてSARデータのペア(セット)の検索条件を変えることが可能になる。そして、作成目的に応じた最適なSARデータのペア(セット)を検索することが可能になる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第一および第二の実施形態のSARデータ検索装置の構成例を示す図である。
本発明の第一および第二の実施形態のSARデータ検索装置の動作例を示す図である。
本発明の第二の実施形態の利用者側装置の表示の例を示す図である。
本発明の第三および第四の実施形態のSARデータ検索装置の構成例を示す図である。
本発明の第三および第四の実施形態のSARデータ検索装置の動作例を示す図である。
本発明の第三および第四の実施形態の観測日時の関係を示す図である。
本発明の第三および第四の実施形態の観測日時の関係を示す図である。
本発明の第四の実施形態の利用者側装置の表示の例を示す図である。
本発明の第四の実施形態の観測日時の関係を示す図である。
垂直基線長の説明を示す図である。
本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。

実施例

0018

[第一の実施形態]
まず、本発明の第一の実施形態について説明する。

0019

図1に本実施形態のSARデータ検索装置の構成例を示す。

0020

なお、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。また、以降の図面においても同様である。

0021

SARデータ検索装置10は、条件入力部11、検索部12および出力部13により構成される。

0022

条件入力部11は、検索条件の入力を受け付ける部分である。検索条件は、検索目的、および観測日時条件を含む。

0023

検索部12は、検索目的に応じて検索条件として使用する観測日時条件を切り替え、メタデータ記憶部14から、検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する部分である。メタデータ記憶部14は、各SARデータの識別情報、観測日時を含むメタデータを記憶する部分である。なお、メタデータ記憶部14はSARデータ検索装置10の内部に構成しても構わないし、SARデータ検索装置10の外部の別装置として構成しても構わない。

0024

出力部13は、抽出したSARデータのセットの各SARデータの識別情報を出力する部分である。

0025

このようにSARデータ検索装置10を構成することによって、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。

0026

次に、図2に本実施形態のSARデータ検索装置10の動作の例を示す。

0027

まず、条件入力部11は、検索条件を受け付ける(ステップS101)。検索条件は、検索目的および観測日時条件を含む。

0028

次に、検索部12は、検索目的に応じて検索条件として使用する観測日時条件を切り替え、メタデータ記憶部14から、検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する(ステップS102)。

0029

そして、出力部13は、抽出したSARデータのセットのそれぞれのSARデータの識別情報を出力する(ステップS103)。

0030

このようにSARデータ検索装置10を動作させることによって、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。

0031

以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、検索目的に応じた観測日時条件とその他の検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する。そのため、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。そして、作成目的に応じた最適なSARデータのセットを検索することが可能になる。

0032

[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。

0033

本実施形態のSARデータ検索装置10の構成例および動作例は図1および図2と同様である。

0034

本実施形態では、第一の実施形態で説明した本実施形態のSARデータ検索装置10の動作の例について、人工衛星で取得したSARデータを検索する場合を例に、具体的に説明する。

0035

メタデータ記憶部14は、各SARデータの識別情報、観測範囲、飛翔体の位置情報観測方向情報、観測日時を含むメタデータを記憶する部分である。観測範囲としては、たとえば、緯度経度UTM(Universal Transverse Mercator)座標等の地理情報を記憶する。飛翔体の位置情報としては、たとえば、SARセンサが搭載された飛翔体の慣性座標系における軌道情報を、また、観測方向情報としては、三軸姿勢角クォータニオンで表される姿勢情報を記憶する。

0036

条件入力部11では、まず、検索条件を受け付ける(ステップS101)。検索条件は検索目的(G1)、観測位置条件(G2)、二つの飛翔体の距離条件(G3)および検索目的に応じた観測日時条件(G4)を含んでいる。

0037

条件入力部11への検索条件の入力は、SARデータ検索装置10に備えられた入力手段や、SARデータ検索装置10以外の利用者側機器等によって行うことが可能である。ここでは、利用者側機器を用いる場合を想定して説明する。

0038

検索目的(G1)には、たとえば、標高解析で使用するDSMデータの作成や、地殻変動解析で使用するDInSARデータの作成がある。条件入力部11では、この検索目的(G1)に応じた観測日時条件(G4)を受け付ける。

0039

検索目的(G1)がDSMデータの作成であった場合には、観測日時条件(G4)として、利用者がマスターデータとして使用したいSARデータの観測日時(以下、マスターデータの観測日時条件)を受け付ける。検索目的がDInSARデータの作成であった場合には、利用者がマスターデータとして使用したいSARデータの観測日時と利用者がスレーブデータとして使用したいSARデータの観測日時(以下、スレーブデータの観測日時条件)を受け付ける。

0040

ここで、検索目的に応じた観測日時条件を受け付ける方法としては、たとえば、検索目的を受け付けた条件入力部11が検索目的に応じた検索条件を利用者側機器へ要求し、利用者側機器が要求に応じた検索条件の入力を利用者に促す表示を行う方法がある。また、利用者側機器が直接、検索目的に応じた検索条件の入力を利用者に促す表示を行うようにしても良い。利用者側機器における表示の例を図3に示す。図3(a)は検索目的がDSMデータの作成であるときの表示の例、図3(b)は検索目的がDInSARデータの作成であるときの表示の例である。

0041

観測位置条件(G2)は、SARデータのセットを検索したい地理領域に関する情報である。

0042

二つの飛翔体の距離条件(G3)には、たとえば、マスターデータとスレーブデータの垂直基線長(Bperp)を使用する。図10において、マスターデータSAR観測衛星衛星位置をSm、スレーブデータSAR観測衛星の衛星位置をSs、スレーブデータSAR観測衛星の地表の観測点をGとしたとき、垂直基線長BperpはSmから直線SsGへ下ろした垂線の長さである。Bperpの値はSmとSsの衛星間距離をB、直線SsSmと直線SsGのなす角をθとしたとき、式1で計算可能である。ここでは、条件入力部11では、この垂直基線長の閾値最大値)を距離条件(G3)として受け付けることとする。

0043

次に、検索部12は、メタデータ記憶部14から、検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する(ステップS102)。本実施形態では、マスターデータとスレーブデータのペアを抽出する。

0044

まず、検索部12は、観測位置条件(G2)に基づきメタデータ記憶部14を検索する。この検索により、観測位置条件(G2)を満たす地理的位置におけるデータのSARメタデータが取得される。メタデータには、その元となるSARデータとの対応付けが識別情報として付与されているので、検索部12が取得するデータは識別情報である。このとき、観測位置条件を満たすメタデータが複数存在すれば、取得される識別情報も複数となる。これらの取得された複数の識別情報を候補データT1とする。

0045

候補データT1に含まれる識別情報が1つ以下の場合は、ペアを抽出できないため、出力部13に対して候補データがない旨の結果を出力する。候補データが2つ以上の場合は、二つの飛翔体の距離条件(G3)に基づいてさらに候補データT1を絞り込む。

0046

まず、候補データT1に含まれる識別情報を検索キーワードとして、メタデータ記憶部14を検索し、当該識別情報に対応する観測範囲、飛翔体の位置情報、観測方向情報、観測日時を取得する。従って、観測範囲、飛翔体の位置情報、観測方向情報、観測日時のセットデータは、候補データに含まれる識別情報の数だけ取得されることになる。候補データT1に複数の識別情報が存在すると、これらの組み合わせ数の2倍(マスタースレーブ入れ替えた組み合わせも考慮するため2倍となる)だけSARデータのペアが形成できる。

0047

そして、各ペアについて、それぞれのSARデータの識別情報に対応する観測範囲、飛翔体の位置情報、観測方向情報、観測日時に基づいて、垂直基線長を計算する。図10において、マスターデータ観測衛星位置Sm、スレーブデータ観測衛星位置Ssは、観測日時と飛翔体の位置情報、観測方向情報から算出し、観測点Gは観測範囲(たとえば観測範囲の中心位置)や位置情報、観測方向情報から得られる。そして、算出した垂直基線長が距離条件(G3)の閾値以下であるか否か判断する。

0048

垂直基線長が閾値以下のペアすべてについて、各ペアの各SARデータの識別情報、観測日時、および、そのペアにおける算出垂直基線長の情報を、新たな候補データT2とする。従って、新たな候補データT2には、複数ペアの識別情報、各識別情報に対応するSARデータの観測日時、および、各ペアにおける垂直基線長が含まれることになる。候補データT2に含まれるペアがない場合、検索部12は候補データがない旨を出力部13へ出力する。

0049

次に、候補データT2に含まれるペアが1つ以上ある場合、観測日時条件(G4)に基づいてさらに候補データT2を絞り込む。候補データT2に含まれる各SARデータの観測日時を参照し、観測日時条件(G4)から所定の期間以上離れているSARデータがあれば、そのSARデータを含むペアを候補データT2から削除し、残ったペアを新たな候補データT3とする。

0050

例えば、DSMデータの作成が目的の場合は、以下の条件を満たすSARデータのペアを候補データT3として残す。
・マスターデータの観測日時が観測日時条件から所定の範囲内
・マスターデータとスレーブデータの観測日時の間隔が所定の範囲内
一方、DInSARデータの作成が目的の場合は、以下の条件を満たすSARデータのペアを候補データT3として残す。
・マスターデータの観測日時が観測日時条件から所定の範囲内
・スレーブデータの観測日時が観測日時条件から所定の範囲内
候補データT3に含まれるペアがない場合、検索部12は候補データがない旨を出力部13へ出力する。そして、候補データT3に含まれるペアが1つ以上ある場合、候補データT3に含まれるペアの識別情報を出力部13へ出力する(ステップS103)。このとき、候補データT3に含まれるペアが複数の場合には、観測日時条件に近い観測日時の順や垂直基線長の短い順等の所定の順に並べ替えて出力しても良い。あるいは、識別情報とともに垂直基線長や観測日時を出力し、利用者側装置で並べ替えて表示するようにしても良い。

0051

以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、検索目的に応じた観測日時条件とその他の検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する。そのため、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。そして、作成目的に応じた最適なSARデータのセットを検索することが可能になる。

0052

[第三の実施形態]
次に、本発明の第三の実施形態について説明する。

0053

本実施形態は、第一および第二の実施形態に対して、抽出したSARデータのセットごとに指標を算出する構成を追加した構成である。

0054

図4にSARデータ検索装置20の構成例を示す。

0055

SARデータ検索装置20は条件入力部11、検索部12、出力部23および指標算出部25により構成される。条件入力部11と検索部12は第一の実施形態と同様である。

0056

指標算出部25は、検索部12で抽出したSARデータのセットごとに指標を算出する部分である。

0057

出力部23は、抽出したセットの各SARデータの識別情報を、指標算出部25で算出した指標とともに出力する部分である。

0058

このようにSARデータ検索装置20を構成することによって、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。さらに、検索結果を指標とともに利用者に提示することが可能になる。

0059

次に、図5に本実施形態のSARデータ検索装置20の動作の例を示す。なお、ステップS201、S202、S204はそれぞれ図2のステップS101、S102、S103に相当する。

0060

まず、条件入力部11は、検索条件を受け付ける(ステップS201)。検索条件は、検索目的および観測日時条件を含む。

0061

次に、検索部12は、検索目的に応じて検索条件として使用する観測日時条件を切り替え、メタデータ記憶部14から、検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する(ステップS202)。

0062

次に、指標算出部25は、検索部12で抽出したSARデータのセットごとに指標を算出する(ステップS203)。

0063

そして、出力部23は、抽出したSARデータのセットのそれぞれのSARデータの識別情報を、指標とともに出力する(ステップS204)。

0064

このようにSARデータ検索装置20を動作させることによって、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。さらに、検索結果を指標とともに利用者に提示することが可能になる。

0065

次に、本実施形態のSARデータ検索装置20の動作の例について、人工衛星で取得したSARデータを検索してマスターデータとスレーブデータのセット(ペア)を抽出する場合を例に、具体的に説明する。

0066

距離条件(G3)に基づいて候補データT1を絞り込み新たな候補データT2を抽出するところまでは第二の実施形態で説明した動作と同様である。

0067

本実施形態では、複数のSARデータのペアが抽出された場合、指標算出部25において、ペアごとに指標を算出する(ステップS203)。

0068

検索目的がDSMデータの作成であった場合には、たとえば、式2で指標Sを算出する。D1は、マスターデータの観測日時条件とマスターデータの観測日時の間隔、D2はマスターデータの観測日時とスレーブデータの観測日時の間隔である。これらの関係を図6に示す。マスターデータの観測日時条件は、条件入力部11に入力される観測日時条件(G4)である。α1、β1、γ1は実数であり、垂直基線長を重視するか、観測日時間隔を重視するか等の検索方針に基づき、あらかじめ決めておく。この指標Sが小さいほど、DSMデータ作成に適したSARデータペアであることになる。

0069

検索目的がDInSARデータの作成であった場合は、たとえば、式3で指標Sを算出する。D3は、マスターデータの観測日時条件とマスターデータの観測日時の間隔、D4はスレーブデータの観測日時条件とスレーブデータの観測日時の間隔である。これらの関係を図7に示す。マスターデータの観測日時条件およびスレーブデータの観測日時条件は、条件入力部11に入力される観測日時条件(G4)である。α2、β2、γ2は実数であり、垂直基線長を重視するか、観測日時間隔を重視するか等の検索方針に基づき、あらかじめ決めておく。この指標Sが小さいほど、DInSARデータ作成に適したSARデータペアであることになる。

0070

指標算出部25に入力される候補データT2には、各ペアの各SARデータの識別情報、観測日時、および、そのペアにおける算出垂直基線長の情報が含まれている。各ペアについて、候補データに含まれる観測日時と観測日時条件(G4)からD1とD2、あるいは、D3とD4を算出する。そして、これらの値と候補データに含まれる算出垂直基線長を式2あるいは式3に適用して、指標Sを算出する。

0071

このようにしてペアごとに指標を算出し、各ペアの識別情報と算出した指標を検索結果として出力部13へ出力する。このとき、指標の小さい順に各ペアを並べ替えておくと良い。また、この並べ替えは、利用者側装置で行っても良い。

0072

出力部13では、指標算出部25から受け取った検索結果を利用者側装置へ出力する(ステップS204)。検索結果を受け取った利用者側装置は、指標が小さい順にSARデータのペアを表示する等の表示を行う。また、検索部12から候補データがない旨の情報が入力された場合には、検索結果がない旨の情報を利用者側装置へ出力し、利用者側装置では、検索結果がない旨のメッセージの表示等を行う。

0073

以上のようにSARデータ検索装置20を動作させることにより、観測位置条件、距離条件および検索目的に応じた観測日時条件を満たすSARデータを検索することができる。また、さらに、SARデータペア間の垂直基線長が短く、かつ、観測日時条件に近い観測日時のSARデータのペアを優先的に利用者側装置に表示させることが可能になる。

0074

DSMデータを作成する目的でInSARデータを作成する場合には、SARデータペア間の垂直基線長が小さく、かつ、マスターデータとスレーブデータの観測日時が近いSARデータペアが検索結果として優先的に出力される。また、DInSARデータを作成する目的でInSARデータを作成する場合は、SARデータペア間の垂直基線長が小さく、かつ、利用者が解析したい二時期の観測日時が近いマスターデータとスレーブデータが検索結果として優先的に出力される。その結果、SARデータペアから作成されるInSARデータの品質が向上し、それによりDSMデータあるいはDInSARデータの品質向上も図ることができる。

0075

以上で説明したように、本発明の第三の実施形態では、第一および第二の実施形態と同様に、検索目的に応じた観測日時条件とその他の検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する。そのため、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。そして、作成目的に応じた最適なSARデータのセットを検索することが可能になる。さらに、検索されたSARデータのセットのそれぞれに指標を算出することによって、より検索結果としてふさわしいセットを優先的に利用者に示すことが可能になる。それにより、作成されるInSARデータの品質を向上することが可能になる。

0076

[第四の実施形態]
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。

0077

地殻変動量が判読できるDInSARデータは、InSARデータから三次元地形モデルデータを使用してInSARデータの地形影響分を除去することで得ることができる。三次元地形モデルデータとしては、国土地理数値標高モデル10mメッシュ等の既存のDEM(Digital Elevation Model)データを用いることが可能である。また、別のSARデータのペアからDSMデータを作成して用いることも可能である。

0078

本実施形態は、検索目的がDInSARデータの作成の場合に、DInSARデータ作成用のSARデータのペアに加えて、DInSARデータ作成用DSMデータの作成を目的としたSARデータのペアを検索することを可能にする構成を追加した形態である。なお、この構成は、第二あるいは第三の実施形態のいずれに追加しても良い。

0079

本実施形態におけるSARデータ検索装置20の構成例および動作例は、図4および図5と同様である。

0080

条件入力部11は、検索目的として、DSMデータの作成あるいはDInSARデータの作成を受け付ける。そして、検索目的がDInSARデータの作成である場合には、さらに、DInSARデータ作成用DSMデータを作成するかどうかを受け付ける。検索目的(G1)がDInSARデータの作成で、さらにDSMデータも作成する場合には、観測日時条件(G4)として、マスターデータの観測日時条件とスレーブデータの観測日時条件を受け付ける。図8は、検索目的がDInSARデータの作成で、さらにDSMデータも作成するときの利用者側装置の表示の例である。他の検索条件に関しては、第三の実施形態の説明と同様である。

0081

検索部12では、DInSARデータ作成用DSMデータを作成する場合には、1つのマスターデータに対して、DInSARデータ作成用のスレーブデータと、DSMデータ作成用のスレーブデータ2を抽出する。以降の説明は、DInSARデータ作成用DSMデータを作成する場合について説明する。

0082

まず、検索部12では、第三の実施形態と同様に、観測位置条件(G2)に基づきメタデータ記憶部14を検索し、候補データT1を抽出する。DInSARデータ作成用DSMデータを作成する場合はSARデータが3つ必要なため、候補データT1に含まれるSARデータの識別情報が2つ以下の場合には、出力部23へ候補データがない旨の結果を出力する。候補データT1に含まれる識別情報が3つ以上の場合には、距離条件(G3)に基づいてさらに候補データT1を絞り込む。

0083

検索部12では、第三の実施形態と同様の方法で距離条件(G3)に基づいて候補データT1を絞り込み、新たな候補データT2とする。

0084

ただし、第三の実施形態とは異なり、新たな候補データは、マスターデータとスレーブデータとDSMデータ作成用のスレーブデータ2、合わせて3つのSARデータを一つのデータセットとする。観測位置条件(G2)に基づき抽出された候補データに含まれる識別情報の数がN個の場合、SARデータのペア数は式4で表すことができる。一方、3つのSARデータを一つのデータセットとする場合の総データセット数は式5で表すことができる。(マスター、スレーブ、スレーブ2を入れ替えた組み合わせを考慮するため、組み合わせ数の6倍となる)。

0085

垂直基線長は、一つのデータセットに対して、マスターデータとスレーブデータとの間の垂直基線長(Bperp)と、マスターデータとスレーブデータ2との間の垂直基線長(Bperp2)の2つを算出する。そして、算出した垂直基線長のいずれもが距離条件(G3)の閾値以下であるか否か判断する。

0086

垂直基線長のいずれもが閾値以下のデータセットすべてについて、各データセットの各SARデータの識別情報、観測日時、および、そのデータセットにおける算出垂直基線長の情報(BperpとBperp2)を、新たな候補データT2とする。従って、新たな候補データT2には、複数データセットの識別情報、各識別情報に対応するSARデータの観測日時、および、各データセットにおける垂直基線長が含まれることになる。候補データに含まれるデータセットがない場合、検索部12は候補データがない旨を出力部23へ出力する。

0087

複数のSARデータのデータセットが抽出された場合、指標算出部25において、データセットごとに指標を算出する。

0088

指標算出部25では、たとえば、式6で指標Sを算出する。D3はマスターデータの観測日時条件とマスターデータの観測日時の間隔、D4はスレーブデータの観測日時条件とスレーブデータの観測日時の間隔、D5はマスターデータの観測日時とスレーブデータ2の観測日時の間隔である。これらの関係を図9に示す。α3、β3、γ3、δ3、ε3は任意の実数であり、垂直基線長を重視するか、観測日時間隔を重視するか等の検索方針に基づき、あらかじめ決めておく。この指標Sが小さいほど、DInSARデータ作成およびDInSARデータ作成用DSMデータ作成に適したSARデータペアであることになる。

0089

以上のようにSARデータ検索装置20を動作させることにより、観測位置条件、距離条件および検索目的に応じた観測日時条件を満たすSARデータを検索することができる。また、さらに、SARデータセット間の垂直基線長が短く、かつ、観測日時条件に近い観測日時のSARデータのセットを優先的に利用者側装置に表示させることが可能になる。

0090

以上で説明したように、本発明の第四の実施形態では、第一から第三の実施形態と同様に、検索目的に応じた観測日時条件とその他の検索条件を満たすSARデータのセットを抽出する。そのため、InSARデータの作成目的に応じてSARデータの検索条件を変えることが可能になる。そして、作成目的に応じた最適なSARデータのセットを検索することが可能になる。さらに、検索されたSARデータのセットのそれぞれに指標を算出することによって、より検索結果としてふさわしいセットを優先的に利用者に示すことが可能になる。それにより、作成されるInSARデータの品質を向上することが可能になる。

0091

[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態におけるSARデータ検索装置(10、20)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、SARデータ検索装置は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、SARデータ検索装置は、専用の装置として実現してもよい。また、SARデータ検索装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現しても良い。

0092

図11は、本発明の各実施形態のSARデータ検索装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置50は、通信インタフェース51、入出力インタフェース52、演算装置53、記憶装置54および不揮発性記憶装置55およびドライブ装置56を備える。

0093

通信インタフェース51は、各実施形態のSARデータ検索装置が、有線あるいは/および無線で外部装置通信するための通信手段である。なお、SARデータ検索装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース51経由で相互に通信可能なように接続しても良い。

0094

入出力インタフェース52は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。

0095

演算装置53は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置である。演算装置53は、たとえば、不揮発性記憶装置55に記憶された各種プログラムを記憶装置54に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。

0096

記憶装置54は、演算装置53から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置54は、揮発性のメモリ装置であっても良い。

0097

不揮発性記憶装置55は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記録することが可能である。

0098

ドライブ装置56は、たとえば、後述する記録媒体57に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。

0099

記録媒体57は、たとえば、光ディスク光磁気ディスク半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。

0100

本発明の各実施形態は、たとえば、図11に例示した情報処理装置50によりSARデータ検索装置を構成し、このSARデータ検索装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。

0101

この場合、SARデータ検索装置に対して供給したプログラムを、演算装置53が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、SARデータ検索装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置50で構成することも可能である。

0102

さらに、上記プログラムを記録媒体57に記録しておき、SARデータ検索装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置55に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用してSARデータ検索装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。

0103

以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。

0104

この出願は、2015年2月25日に出願された日本出願特願2015−034759を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

0105

上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。

0106

(付記1)
検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付ける条件入力手段と、
前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SAR(synthetic aperture radar)データの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する検索手段と、
抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する出力手段
を備えることを特徴とするSARデータ検索装置。

0107

(付記2)
前記検索目的は、DSM(Digital Surface Model)データの作成あるいは/かつDInSAR(Differential Interferometric SAR)データの作成を含む
ことを特徴とする付記1に記載のSARデータ検索装置。

0108

(付記3)
前記検索目的がDSMデータの作成のとき、
前記検索手段は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記2に記載のSARデータ検索装置。

0109

(付記4)
前記検索目的がDInSARデータの作成のとき、
前記検索手段は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記スレーブデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記2に記載のSARデータ検索装置。
検索装置。

0110

(付記5)
前記検索目的がDInSARデータの作成およびDSMデータの作成のとき、
前記検索手段は、マスターデータと第一のスレーブデータと第二のスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記第一のスレーブデータと第二のスレーブデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記2に記載のSARデータ検索装置。

0111

(付記6)
前記検索手段で抽出した各前記セットについて指標を算出する指標算出手段
をさらに備え、
前記出力手段は、前記識別情報とともに前記指標を出力する
ことを特徴とする付記1から付記5のいずれかに記載のSARデータ検索装置。

0112

(付記7)
前記指標は、前記検索目的に応じて、前記観測日時条件と前記セットの前記SARデータの前記観測日時との間隔、前記セットの各前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離、前記セットの各前記SARデータの前記観測日時の間隔のうち、すくなくとも一つを用いて算出する
ことを特徴とする付記6に記載のSARデータ検索装置。

0113

(付記8)
前記検索条件は、前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離の条件を含む
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれかに記載のSARデータ検索装置。

0114

(付記9)
前記距離は、前記飛翔体の間の垂直基線長である
ことを特徴とする付記8に記載のSARデータ検索装置。

0115

(付記10)
付記1から付記9に記載のSARデータ検索装置と、
前記メタデータを記憶するメタデータ記憶装置と、
前記SARデータ検索装置の前記条件入力手段に前記検索条件を入力し、前記出力手段から前記SARデータの前記セットの前記識別情報を受け取る利用者側装置と
を備え、
前記検索手段は前記メタデータ記憶装置から前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する
ことを特徴とするSARデータ検索システム

0116

(付記11)
検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付け、前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出し、抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する
ことを特徴とするSARデータ検索方法。

0117

(付記12)
前記検索目的は、DSMデータの作成あるいは/かつDInSARデータの作成を含む
ことを特徴とする付記11に記載のSARデータ検索方法。

0118

(付記13)
前記検索目的がDSMデータの作成のとき、
前記SARデータ検索方法は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記12に記載のSARデータ検索方法。

0119

(付記14)
前記検索目的がDInSARデータの作成のとき、
前記SARデータ検索方法は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記スレーブデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記12に記載のSARデータ検索方法。

0120

(付記15)
前記検索目的がDInSARデータの作成およびDSMデータの作成のとき、
前記SARデータ検索方法は、マスターデータと第一のスレーブデータと第二のスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記第一のスレーブデータと第二のスレーブデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記12に記載のSARデータ検索方法。

0121

(付記16)
抽出した各前記セットについて指標を算出し、前記識別情報とともに前記指標を出力する
ことを特徴とする付記11から付記15のいずれかに記載のSARデータ検索方法。

0122

(付記17)
前記指標は、前記検索目的に応じて、前記観測日時条件と前記セットの前記SARデータの前記観測日時との間隔、前記セットの前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離、前記セットの前記SARデータの前記観測日時の間隔のうち、すくなくとも一つを用いて算出する
ことを特徴とする付記16に記載のSARデータ検索方法。

0123

(付記18)
前記検索条件は、前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離の条件を含む
ことを特徴とする付記11から付記17のいずれかに記載のSARデータ検索方法。

0124

(付記19)
前記距離は、前記飛翔体の間の垂直基線長である
ことを特徴とする付記18に記載のSARデータ検索方法。

0125

(付記20)
コンピュータに、
検索目的および観測日時条件を含む検索条件の入力を受け付ける条件入力機能と、
前記検索目的に応じて前記検索条件として使用する前記観測日時条件を切り替え、各SARデータの識別情報と対応する観測日時を含むメタデータを記憶するメタデータ記憶部から、前記検索条件を満たす前記SARデータのセットの前記識別情報を抽出する検索機能と、
抽出した前記セットの各前記SARデータの前記識別情報を出力する出力機能
を実現させることを特徴とするSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0126

(付記21)
前記検索目的は、DSMデータの作成あるいは/かつDInSARデータの作成を含む
ことを特徴とする付記20に記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0127

(付記22)
前記検索目的がDSMデータの作成のとき、
前記検索機能は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記21に記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0128

(付記23)
前記検索目的がDInSARデータの作成のとき、
前記検索機能は、マスターデータとスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記スレーブデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記21に記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0129

(付記24)
前記検索目的がDInSARデータの作成およびDSMデータの作成のとき、
前記検索機能は、マスターデータと第一のスレーブデータと第二のスレーブデータを前記セットとして抽出し、
前記観測日時条件は、前記マスターデータと前記第一のスレーブデータと第二のスレーブデータの前記観測日時に関する条件である
ことを特徴とする付記21に記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0130

(付記25)
前記検索機能で抽出した各前記セットについて指標を算出する指標算出機能
をコンピュータにさらに実現させ、
前記出力機能は、前記識別情報とともに前記指標を出力する
ことを特徴とする付記20から付記24のいずれかに記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0131

(付記26)
前記指標は、前記検索目的に応じて、前記観測日時条件と前記セットの前記SARデータの前記観測日時との間隔、前記セットの前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離、前記セットの前記SARデータの前記観測日時の間隔のうち、すくなくとも一つを用いて算出する
ことを特徴とする付記25に記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0132

(付記27)
前記検索条件は、前記SARデータを観測した飛翔体の間の距離の条件を含む
ことを特徴とする付記20から付記26のいずれかに記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0133

(付記28)
前記距離は、前記飛翔体の間の垂直基線長である
ことを特徴とする付記27に記載のSARデータ検索プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。

0134

10、20SARデータ検索装置
11条件入力部
12検索部
13、23 出力部
25指標算出部

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