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技術 無線リソース制御システム、無線基地局、中継装置、無線リソース制御方法およびプログラム

出願人 日本電気株式会社
発明者 小林航生信清貴宏二木尚
出願日 2015年12月4日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-563654
公開日 2017年9月14日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 WO2016-093166
状態 特許登録済
技術分野 移動無線通信システム
主要キーワード 機能配置 既存方式 ポート番 センシングデバイス 割り当て優先度 目標伝送 トラフィック制御装置 通信種別毎
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題・解決手段

本発明は、所要通信品質エンドツーエンド満足することが可能な無線端末に対する無線リソース制御を実現する。コンテンツ送信装置無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置は、コンテンツ送信装置と無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価し、前記通信品質を基に前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成し、前記無線基地局は前記制御情報に基づいて前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する。

概要

背景

スマートフォンタブレット端末の普及に伴って、無線通信トラフィック量急増している。このため、高速大容量化を実現するLTE(Long Term Evolution)通信の普及や、更なる高速化に対応したLTE-Advanced(LTE−A)の導入が進んでいる。LTE/LTE−Aのモバイルネットワークは、モバイルアクセスネットワーク(eUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network))とモバイルコアネットワーク(EPC(Evolved Packet Core))とで構成される。

eUTRANは、無線基地局(eNB(evolved Node B))と無線端末(UE(User Equipment))とで構成される。

EPCは、インターネットなどの外部ネットワークに接続するためのP−GW(PDN(Packet Data Network) Gateway)や、ユーザデータのU−plane(User plane)を扱うS−GW(Serving Gateway)などから構成される。

LTE/LTE−Aのモバイルネットワークでは、周波数利用効率向上などの観点から、柔軟に帯域割り当て可能なパケット交換方式が用いられる。LTE/LTE−Aでは、音声通信もVoIP(Voice over IP(Internet Protocol))としてパケット化される。

無線端末に対して各種通信サービスを提供するコンテンツ送信装置から送信されたパケットは、一般的にインターネット網を経由してモバイルコアネットワークへと到達し、モバイルアクセスネットワークを介して無線端末へ送信される。コンテンツ送信装置の例として、例えば、WWW(World Wide Web)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、メールサーバファイルサーバデータベースサーバアプリケーションサーバストリーミングサーバ、DNS(Domain Name System)サーバなどのうち少なくとも1つが含まれる。また、ある無線端末にとってのコンテンツ送信装置には、当該無線端末とは異なる無線端末も含まれ得る。

ネットワークサービス品質(QoS(Quality of Service))を制御する仕組みはQoS制御と呼ばれる。LTEでは、QoSを管理するパラメータとしてQCI(QoS Class Identifier)がサービスタイプ毎に9段階規定されている。QCIによって、例えば、帯域保証の有無(GBR(Guaranteed Bit Rate:帯域保証)またはNon−GBR(非帯域保証))や、優先度(Priority)、遅延許容時間(PDB(Packet Delay Budget))、パケットロス率などを規定できる。LTEでは、S−GW、P−GW、無線基地局(eNodeB)は、PCRF(Policy and Charging Rules Function:ベアラに対するQCI値の決定、パケットの透過や破棄ポリシー課金制御を行う)から通知されたQCI値にしたがってQoS制御を行う。

LTEのモバイルネットワークでは、無線端末毎、及びQCI毎にベアラが設定される。具体的には、LTEのモバイルネットワークで設定されるEPS(Evolved Packet System)ベアラには、無線アクセスベアラ(e-RAB(E-UTRAN Radio Access Bearer))と、S5/S8ベアラとが含まれる。ここで、無線アクセスベアラ(e-RAB)は、無線端末(UE)と無線基地局(eNodeB)との間に設定される無線ベアラと、無線基地局(eNodeB)とS−GWとの間に設定されるS1ベアラとからなる。また、S5/S8ベアラは、P−GWとS−GWの間に設定され、例えばGTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunneling Protocol)トンネルを有する。

無線基地局のスケジューラは、ベアラ毎のQCIを考慮して、各無線端末または各ベアラへの無線リソースの割り当てを制御する(非特許文献1)。具体的には、無線基地局のスケジューラは、どの無線端末あるいはどのベアラに対して、いつ、どのくらいの量の無線リソースを割り当てるかを決定する。無線リソースとしては、例えば、周波数リソース時間リソース物理リソースブロック(Physical Resource Block)、送信電力コンポーネントキャリア(Component Carrier)などが挙げられる。

図1に、LTEにおけるQCIを規定した表を示す(非特許文献1の"Table 6.1.7: Standardized QCI characteristics"参照)。図1を参照すると、サービスタイプとして、QCI=1はConversational Voice(音声)が、QCI=8はVideo、TCP(Transmission Control Protocol)-basedなどが例示されている。例えば、第1無線端末がQCI=1のパケットの受信を待っており、第2無線端末が優先度の低いQCI=8のパケットの受信を待っている場合、無線基地局は、QCIを考慮して、優先度の高いパケットを待っている第1無線端末からパケットを送信することができる。

特許文献1に開示された方法によれば、無線基地局は、モバイルコアネットワークから到着したパケットのトラフィック種別識別し、識別されたトラフィック種別に応じた許容遅延量や目標伝送レートを設定する。そして、無線基地局は、当該許容遅延量や当該目標伝送レートを満足するように、各パケットに対する無線リソースの割り当てを制御する。例えば、無線基地局にて測定された特定の通信の伝送レートが、当該通信のトラフィック種別によって規定される目標伝送レートに満たない場合には、当該通信に対する無線リソースの割り当て優先度が増加される。

特許文献2には、通信方式が異なる複数の移動通信システムそれぞれへの無線リソース割り当て量の動的な変更を可能にした構成が開示されている。特許文献2によれば、網側既存方式基地局制御装置、新方式無線基地局装置におけるアプリケーションの大幅な改造は必要ないことが記載されている。また、特許文献3には、無線基地局に通信種別情報取得部を設けた構成が開示されている。通信種別情報取得部は、各無線端末との通信の種別を認識して通信種別情報を取得し、その通信種別情報を無線基地局の制御部に供給する。この通信種別情報取得部において、通信種別情報を、例えば音声通信やストリーミングなどのリアルタイム性が求められる通信種別(T1)と、それ以外のブラウジングなどのデータ通信の通信種別(T2)とに分類して、無線基地局の制御部に供給する。無線基地局の制御部は、所定タイミング毎に、無線基地局の伝播損失測定部で測定された伝播損失、無線基地局の差分情報取得部で取得された差分情報、無線基地局の移動速度取得部、および無線基地局の通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、複数の無線端末に対する無線リソースブロックの割り当てを制御(スケジューリング)し、その結果を、無線基地局の無線通信部を介して対応する無線端末に送信する。

非特許文献2に開示された方法によれば、サーバが、無線端末(LYNCClient)から、ユーザ体感品質(QoE(Quality of Experience))に関する情報を取得し、取得したQoEに関する情報を用いて、ネットワークコントローラ(NETWORK CONTROLLER)がWi-Fi(Wireless Fidelity:Wi-Fi Allianceの登録商標)のアクセスポイント(Access Point:AP)を制御する。

以降の説明においては、パケット遅延やパケットロス率などのサービス品質(QoS)と、ユーザが実際に体感する品質を示すユーザ体感品質(QoE)とを総称して、単に、「通信品質」と呼称する。

概要

本発明は、所要通信品質エンドツーエンドで満足することが可能な無線端末に対する無線リソース制御を実現する。コンテンツ送信装置と無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置は、コンテンツ送信装置と無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価し、前記通信品質を基に前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成し、前記無線基地局は前記制御情報に基づいて前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する。

目的

したがって、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、所要通信品質をエンドツーエンドで満足することが可能な無線端末に対する無線リソース制御を実現するシステム、方法、装置、及びプログラムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
4件

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請求項1

コンテンツ送信装置と、無線端末と、前記コンテンツ送信装置から送信されたデータを受信して前記無線端末へと無線伝送する無線基地局と、前記コンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置と、を含み、前記中継装置は、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部と、前記通信品質をもとに、前記無線端末に対する無線リソース割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、前記無線基地局は、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部を備える、ことを特徴とする無線リソース制御システム

請求項2

前記中継装置又は前記無線基地局は、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別を特定する通信種別特定部をさらに備え、前記通信の種別に応じた基準で前記通信品質を評価した結果に基づき、前記無線リソース制御部は、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース制御システム。

請求項3

前記無線リソース制御部は、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線基地局が有する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の無線リソース制御システム。

請求項4

前記無線基地局は、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線基地局が管理する無線セルカバレッジを制御するカバレッジ制御部を備えた、ことを特徴とする請求項2に記載の無線リソース制御システム。

請求項5

前記無線基地局は、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線端末に対して、前記無線端末が使用する無線システムの切り替えを指示する無線システム切り替え指示部を備えた、ことを特徴とする請求項2に記載の無線リソース制御システム。

請求項6

前記通信品質評価部は、前記通信品質を、前記中継装置と前記無線端末との間の第一の通信品質と、前記コンテンツ送信装置と前記中継装置との間の第二の通信品質と、前記無線基地局と前記コンテンツ送信装置との間の通信経路の一部を少なくとも含む通信経路の通信品質と、の少なくともいずれかを用いて、評価する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線リソース制御システム。

請求項7

前記通信品質評価部は、前記通信品質を、前記第一の通信品質および前記第二の通信品質の両方を用いて、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の第三の通信品質を算出して評価する、ことを特徴とする請求項6に記載の無線リソース制御システム。

請求項8

前記無線リソース制御部は、前記制御情報を用いて、前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を更新する、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の無線リソース制御システム。

請求項9

前記制御情報は、前記通信品質を示す情報、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、前記第四の通信品質の目標値を示す情報、前記無線端末やベアラ識別子を示す情報、前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の無線リソース制御システム。

請求項10

無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、前記無線基地局との間の通信経路上に設置される中継装置であって、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部と、前記通信品質をもとに、前記無線基地局における前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報を前記無線基地局に通知する通信部と、を備えたことを特徴とする中継装置。

請求項11

前記通信品質評価部は、前記通信品質を、前記中継装置と前記無線端末との間の第一の通信品質と、前記コンテンツ送信装置と前記中継装置との間の第二の通信品質と、前記無線基地局と前記コンテンツ送信装置との間の通信経路の一部を少なくとも含む通信経路の通信品質と、の少なくともいずれかを用いて、評価する、ことを特徴とする請求項10に記載の中継装置。

請求項12

コンテンツ送信装置から送信されたデータを無線端末に無線伝送する無線基地局であって、前記コンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置から、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づく制御情報を受け、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部を備えた、ことを特徴とする無線基地局。

請求項13

無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置にて、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価し、前記通信品質をもとに、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成して前記無線基地局に通知し、前記無線基地局では、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする無線リソース制御方法

請求項14

無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置される中継装置を構成するコンピュータに、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価処理と、前記通信品質をもとに、前記無線基地局における前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成処理と、を実行させるプログラム

請求項15

無線基地局を構成するコンピュータに、前記無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づく制御情報を受け、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する処理を実行させる、プログラム。

技術分野

0001

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2014−247975号(2014年12月8日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、無線リソース制御システム無線基地局中継装置無線リソース制御方法、およびプログラムに関する。

背景技術

0002

スマートフォンタブレット端末の普及に伴って、無線通信トラフィック量急増している。このため、高速大容量化を実現するLTE(Long Term Evolution)通信の普及や、更なる高速化に対応したLTE-Advanced(LTE−A)の導入が進んでいる。LTE/LTE−Aのモバイルネットワークは、モバイルアクセスネットワーク(eUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network))とモバイルコアネットワーク(EPC(Evolved Packet Core))とで構成される。

0003

eUTRANは、無線基地局(eNB(evolved Node B))と無線端末(UE(User Equipment))とで構成される。

0004

EPCは、インターネットなどの外部ネットワークに接続するためのP−GW(PDN(Packet Data Network) Gateway)や、ユーザデータのU−plane(User plane)を扱うS−GW(Serving Gateway)などから構成される。

0005

LTE/LTE−Aのモバイルネットワークでは、周波数利用効率向上などの観点から、柔軟に帯域割り当て可能なパケット交換方式が用いられる。LTE/LTE−Aでは、音声通信もVoIP(Voice over IP(Internet Protocol))としてパケット化される。

0006

無線端末に対して各種通信サービスを提供するコンテンツ送信装置から送信されたパケットは、一般的にインターネット網を経由してモバイルコアネットワークへと到達し、モバイルアクセスネットワークを介して無線端末へ送信される。コンテンツ送信装置の例として、例えば、WWW(World Wide Web)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、メールサーバファイルサーバデータベースサーバアプリケーションサーバストリーミングサーバ、DNS(Domain Name System)サーバなどのうち少なくとも1つが含まれる。また、ある無線端末にとってのコンテンツ送信装置には、当該無線端末とは異なる無線端末も含まれ得る。

0007

ネットワークサービス品質(QoS(Quality of Service))を制御する仕組みはQoS制御と呼ばれる。LTEでは、QoSを管理するパラメータとしてQCI(QoS Class Identifier)がサービスタイプ毎に9段階規定されている。QCIによって、例えば、帯域保証の有無(GBR(Guaranteed Bit Rate:帯域保証)またはNon−GBR(非帯域保証))や、優先度(Priority)、遅延許容時間(PDB(Packet Delay Budget))、パケットロス率などを規定できる。LTEでは、S−GW、P−GW、無線基地局(eNodeB)は、PCRF(Policy and Charging Rules Function:ベアラに対するQCI値の決定、パケットの透過や破棄ポリシー課金制御を行う)から通知されたQCI値にしたがってQoS制御を行う。

0008

LTEのモバイルネットワークでは、無線端末毎、及びQCI毎にベアラが設定される。具体的には、LTEのモバイルネットワークで設定されるEPS(Evolved Packet System)ベアラには、無線アクセスベアラ(e-RAB(E-UTRAN Radio Access Bearer))と、S5/S8ベアラとが含まれる。ここで、無線アクセスベアラ(e-RAB)は、無線端末(UE)と無線基地局(eNodeB)との間に設定される無線ベアラと、無線基地局(eNodeB)とS−GWとの間に設定されるS1ベアラとからなる。また、S5/S8ベアラは、P−GWとS−GWの間に設定され、例えばGTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunneling Protocol)トンネルを有する。

0009

無線基地局のスケジューラは、ベアラ毎のQCIを考慮して、各無線端末または各ベアラへの無線リソースの割り当てを制御する(非特許文献1)。具体的には、無線基地局のスケジューラは、どの無線端末あるいはどのベアラに対して、いつ、どのくらいの量の無線リソースを割り当てるかを決定する。無線リソースとしては、例えば、周波数リソース時間リソース物理リソースブロック(Physical Resource Block)、送信電力コンポーネントキャリア(Component Carrier)などが挙げられる。

0010

図1に、LTEにおけるQCIを規定した表を示す(非特許文献1の"Table 6.1.7: Standardized QCI characteristics"参照)。図1を参照すると、サービスタイプとして、QCI=1はConversational Voice(音声)が、QCI=8はVideo、TCP(Transmission Control Protocol)-basedなどが例示されている。例えば、第1無線端末がQCI=1のパケットの受信を待っており、第2無線端末が優先度の低いQCI=8のパケットの受信を待っている場合、無線基地局は、QCIを考慮して、優先度の高いパケットを待っている第1無線端末からパケットを送信することができる。

0011

特許文献1に開示された方法によれば、無線基地局は、モバイルコアネットワークから到着したパケットのトラフィック種別識別し、識別されたトラフィック種別に応じた許容遅延量や目標伝送レートを設定する。そして、無線基地局は、当該許容遅延量や当該目標伝送レートを満足するように、各パケットに対する無線リソースの割り当てを制御する。例えば、無線基地局にて測定された特定の通信の伝送レートが、当該通信のトラフィック種別によって規定される目標伝送レートに満たない場合には、当該通信に対する無線リソースの割り当て優先度が増加される。

0012

特許文献2には、通信方式が異なる複数の移動通信システムそれぞれへの無線リソース割り当て量の動的な変更を可能にした構成が開示されている。特許文献2によれば、網側既存方式基地局制御装置、新方式無線基地局装置におけるアプリケーションの大幅な改造は必要ないことが記載されている。また、特許文献3には、無線基地局に通信種別情報取得部を設けた構成が開示されている。通信種別情報取得部は、各無線端末との通信の種別を認識して通信種別情報を取得し、その通信種別情報を無線基地局の制御部に供給する。この通信種別情報取得部において、通信種別情報を、例えば音声通信やストリーミングなどのリアルタイム性が求められる通信種別(T1)と、それ以外のブラウジングなどのデータ通信の通信種別(T2)とに分類して、無線基地局の制御部に供給する。無線基地局の制御部は、所定タイミング毎に、無線基地局の伝播損失測定部で測定された伝播損失、無線基地局の差分情報取得部で取得された差分情報、無線基地局の移動速度取得部、および無線基地局の通信種別情報取得部で取得された通信種別情報に基づいて、複数の無線端末に対する無線リソースブロックの割り当てを制御(スケジューリング)し、その結果を、無線基地局の無線通信部を介して対応する無線端末に送信する。

0013

非特許文献2に開示された方法によれば、サーバが、無線端末(LYNCClient)から、ユーザ体感品質(QoE(Quality of Experience))に関する情報を取得し、取得したQoEに関する情報を用いて、ネットワークコントローラ(NETWORK CONTROLLER)がWi-Fi(Wireless Fidelity:Wi-Fi Allianceの登録商標)のアクセスポイント(Access Point:AP)を制御する。

0014

以降の説明においては、パケット遅延やパケットロス率などのサービス品質(QoS)と、ユーザが実際に体感する品質を示すユーザ体感品質(QoE)とを総称して、単に、「通信品質」と呼称する。

0015

特許第4335619号
特開2012−005059号公報
特開2011−097286号公報

先行技術

0016

3GPP(Third Generation Partnership Project) TS23.203 v11.13.0(2014-03), Policy and charging control architecture, p.38
Aruba NETWROKS Inc., SOLUTIONGUIDE DEPLOYING ARUBA WIRELESSCONTROLLERSWITHMICROSOFT LYNCSDNAPI、pp.4-5、[平成26年9月25日検索]、インターネット〈URL:http://www.indabook.org/get/qeAlKdeqrrgMtyBxl6Iy8Vu5Zxc-ZkT8PmaTKrQLBFI,/solution-guiDe-Deploying-ArubA-Wireless-Controllers.pdf〉

発明が解決しようとする課題

0017

以下に関連技術の分析を与える。

0018

無線基地局と無線端末との間のモバイルアクセスネットワークの通信品質と、コンテンツ送信装置と該無線端末との間(すなわち、エンドツーエンド)の通信品質には乖離がある。すなわち、コンテンツ送信装置と無線端末との間を流れるパケットは、一般的に複数のネットワークを経由する。このため、一部のネットワークでの通信品質の劣化が、該無線端末のユーザ体感品質に影響を与える。従って、無線基地局と無線端末との間という限られた区間の通信品質を評価するだけでは、エンドツーエンドの通信品質を正しく評価することができない。

0019

このため、トラフィック種別やQCIに応じた基準で通信品質を評価して無線リソースの割り当てを制御したとしても、無線基地局と無線端末との間の通信品質を評価する方式(例えば特許文献1)では、エンドツーエンドの要求品質は満たされない可能性がある。

0020

エンドツーエンドの通信品質に基づき、無線リソースの割り当てを制御する方法としては、無線端末やコンテンツ送信装置から、エンドツーエンドの通信品質を取得する方法がある(例えば、非特許文献2)。

0021

しかしながら、このような方法によって非標準的な情報を取得する場合には、無線端末やコンテンツ送信装置に対して、ソフトウェア的あるいはハードウェア的な改造が必要となる。このため、導入コストがかかる。

0022

さらに、非特許文献2のように、無線端末から情報を取得する場合、無線区間シグナリング負荷の増加や、無線端末のバッテリー消費の増加が懸念される。

0023

したがって、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、所要通信品質をエンドツーエンドで満足することが可能な無線端末に対する無線リソース制御を実現するシステム、方法、装置、及びプログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0024

本発明の1つの側面によれば、コンテンツ送信装置と、無線端末と、前記コンテンツ送信装置から送信されたデータを受信して前記無線端末へと無線伝送する無線基地局と、前記コンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置と、を含み、前記中継装置は、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部と、前記通信品質をもとに、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、を備え、前記無線基地局は、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部を備える無線リソース制御システムが提供される。

0025

本発明の別の側面によれば、無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、前記無線基地局との間の通信経路上に設置される中継装置であって、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部と、前記通信品質をもとに、前記無線基地局における前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、前記制御情報を前記無線基地局に通知する通信部と、を備えた中継装置が提供される。

0026

本発明のさらに別の側面によれば、コンテンツ送信装置から送信されたデータを無線端末に無線送信する無線基地局であって、前記コンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置から、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づく制御情報を受け、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部を備えた無線基地局が提供される。

0027

本発明のさらにまた別の側面によれば、無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置にて、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価し、
前記通信品質をもとに、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成して前記無線基地局に通知し、
前記無線基地局では、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、無線リソース制御方法が提供される。

0028

本発明のさらにまた別の側面によれば、無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と無線基地局との間の通信経路上に設置される中継装置を構成するコンピュータに、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価処理と、
前記通信品質をもとに、前記無線基地局における前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成処理と、
を実行させるプログラムが提供される。

0029

本発明のさらにまた別の側面によれば、無線基地局を構成するコンピュータに、
前記無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づく制御情報を受け、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する処理を実行させる、プログラムが提供される。

0030

本発明のさらにまた別の側面によれば、上記各側面に係るプログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能な記録媒体(non-transitory computer-readable recording medium:半導体メモリ磁気光記憶媒体など)が提供される。

発明の効果

0031

本発明によれば、所要通信品質をエンドツーエンドで満足するように、無線端末に対する無線リソース制御を実現することが可能となる。

図面の簡単な説明

0032

LTEにおけるQCIの規定一覧を表形式で例示する図である。
本発明の実施の形態に共通のシステムの構成を例示する図である。
本発明の第1の実施の形態における無線基地局と中継装置の構成を例示する図である。
本発明の第2の実施の形態における無線基地局と中継装置の構成を例示する図である。
本発明の第2の実施の形態の動作を例示する流れ図である。
本発明の第3の実施の形態における無線基地局と中継装置の構成を例示する図である。
本発明の第3の実施の形態の動作を例示する流れ図である。
本発明の第4の実施の形態における無線基地局と中継装置の構成を例示する図である。
本発明の第4の実施の形態の動作を例示する流れ図である。

実施例

0033

本発明の例示的な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。各図面において、同一または対応する要素には同一の符号が付されており、重複説明は適宜省略される。

0034

<実施の形態>
システム構成の説明]
図2は、本発明の各実施の形態に共通の無線リソース制御システム1の構成例を模式的に示す図である。図2を参照すると、無線リソース制御システム1は、コンテンツ送信装置10、無線基地局20、無線端末30、中継装置40を含む。

0035

コンテンツ送信装置10は、無線端末30に対して、各種通信サービスを提供する装置である。コンテンツ送信装置10は、例えばWWW(World Wide Web)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、メールサーバ、ファイルサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバ、ストリーミングサーバ、DNS(Domain Name System)サーバなどであってもよい。また、無線端末30が他の無線端末(不図示)に対してコンテンツ送信などを行う場合、無線端末30自身も、他の無線通信にとってコンテンツ送信装置になり得る。

0036

無線基地局20は、自身と無線通信が可能な範囲(領域)である無線セル(不図示)を形成する。無線基地局20は、自身が管理する無線セルに接続する無線端末30との間で、双方向の無線通信を行う。例えば1乃至6程度の無線セルが一つの無線基地局20によって管理される。無線基地局20は、モバイルコアネットワークとモバイルアクセスネットワークとの間のトラフィック中継する。なお、無線基地局20は、広域なエリアカバーするマクロ無線基地局、比較的狭いエリアをカバーするマイクロ無線基地局およびピコ無線基地局、屋内向け小型無線基地局であるフェムト無線基地局、および無線信号を中継するリレー基地局などのうちのいずれかであってよい。

0037

無線端末30は、モバイルネットワークに無線接続する機能を有する端末である。無線端末30は、フィーチャーフォン、スマートフォン、タブレット端末、ノート型パソコン(Laptop Computer)、各種センシングデバイスマシン通信(Machine Type Communication:MTC)デバイスなどのうちのいずれかであってよい。また、無線端末30が利用可能な無線システムは必ずしも一つとは限らず、複数の無線システムをサポートしていても良い。例えば、無線端末30は、LTE、LTE−Advanced、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、GSM(Global System for Mobile communications、GSMはGSM MOU Associationの登録商標)、Wi-Fi(Wireless Fidelity:WiFiはWi-Fi Allianceの登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)2000(CDMA2000はTIA(Telecommunications Industry Association)の登録商標)、HSPA(High Speed Packet Access)などの無線システム(RAT(Radio Access Technology))のうち複数の無線システムをサポートしていても良い。

0038

中継装置40は、コンテンツ送信装置10と無線基地局20との間の通信経路上に設置される。中継装置40は、コンテンツ送信装置10および無線基地局20との間のトラフィックを中継する機能を有する。中継装置40は、モバイルコアネットワークと外部ネットワーク(例えば、インターネット)のどちらに設置してもよい。

0039

中継装置40をモバイルコアネットワークに設置する場合、モバイルコアネットワークの他の装置の一部として機能配置しても良いし、あるいは独立した装置単体)として設置しても良い。例えば、中継装置40を、LTEのモバイルコアネットワークに設置する場合、P−GWや、S−GWを中継装置40としても良い(すなわちP−GWや、S−GWに中継装置40の機能を実装してもよい)。また、別の例として、トラフィックの流量を制御するトラフィック制御装置がモバイルコアネットワーク内などに設置されている場合には、該トラフィック制御装置を、中継装置40としても良い。

0040

なお、中継装置40と無線基地局20とは直接的に接続される必要はなく、中継装置40は、不図示の他の中継装置やネットワークを介して無線基地局20と接続される構成としても良い。

0041

同様に、中継装置40とコンテンツ送信装置10とは直接的に接続される必要はなく、中継装置40は、不図示の他の中継装置やネットワークを介してコンテンツ送信装置10と接続される構成としても良い。

0042

中継装置40は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価し、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成し、生成した制御情報を無線基地局20へと通知する。

0043

<第1の実施形態>
図3は、図2を参照して説明した無線リソース制御システム1に関して、無線基地局20と中継装置40の構成例を模式的に示す図である。なお、コンテンツ送信装置10および無線端末30は、既存の装置をそのまま利用可能であり、また当業者には周知であるため、その詳細な構成を示す図面とその関連説明は省略する。

0044

図3を参照すると、無線リソース制御システム1は、コンテンツ送信装置10と、無線端末30と、コンテンツ送信装置10から送信されたデータ(パケット)を受信して前記無線端末30へと無線伝送する無線基地局20と、コンテンツ送信装置10と無線基地局20との間の通信経路上に設置された中継装置40とを有する。中継装置40は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部402と、前記通信品質をもとに、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部403と、を備えている。無線基地局20は、中継装置40から送信された制御情報に基づいて、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部201を備えている。

0045

中継装置40において、通信品質評価部402は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を、中継装置40と無線端末30との間の第一の通信品質と、コンテンツ送信装置10と中継装置40の間の第二の通信品質と、の少なくともいずれかを用いて、評価する構成としてもよい。あるいは、通信品質評価部402は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を、前記第一の通信品質および前記第二の通信品質の両方を用いて、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の第三の通信品質を算出して評価する構成としてもよい。このように通信品質評価部402は、無線基地局20とコンテンツ送信装置10との間の通信経路の少なくとも一部が含まれる通信経路を対象にして、通信品質を評価することが好ましい。

0046

図3に示した本実施形態の無線リソース制御システム1における無線リソース制御方法(手順)の一例を説明する。

0047

中継装置40では、通信品質評価部402が、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価し、制御情報生成部403が、前記通信品質をもとに、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する。

0048

無線基地局20では、無線リソース制御部201が、中継装置40で生成された前記制御情報に基づいて、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する。なお、ここでの無線リソースとは、例えば、モバイルアクセスネットワーク区間(無線区間)における周波数リソース、時間リソース、物理リソースブロック(Physical Resource Block)、送信電力、コンポーネントキャリア(Component Carrier)などの少なくともいずれかである。

0049

なお、無線基地局20に接続する無線端末30は1台とは限らず、当然ながら2台以上であっても良い。その場合、無線リソース制御部201は、どの無線端末30に対して、いつ、どのくらいの量の無線リソースを割り当てるかを制御しても良い。例えば、無線リソース制御部201は、中継装置40から通知される制御情報に基づき、特定の無線端末30に対する無線リソースの割り当てを優先しても良い。あるいは、無線リソース制御部201は、無線端末30が複数のベアラを確立している場合に、特定のベアラに対する無線リソースの割り当てを優先するようにしても良い。

0050

図3において、無線基地局20の無線リソース制御部201は、無線基地局20に実装された不図示のコントローラプロセッサ(CPU(Central Processing Unit))で実行されるプログラム(不図示のメモリ等に記憶される)により、その機能・処理の少なくとも一部を実行するようにしてもよい。同様に、中継装置40の通信品質評価部402と制御情報生成部403は、中継装置40に実装された不図示のコントローラやプロセッサ(CPU)で実行されるプログラム(不図示のメモリ等に記憶される)により、その機能・処理の少なくとも一部を実行するようにしてもよい。以下の第2乃至第4の実施形態における中継装置40の各部、無線基地局20の各部についても同様である。

0051

本実施形態によれば、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づき、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する構成としたことにより、コンテンツ送信装置10と無線端末30間の所要通信品質をエンドツーエンドで満足するように、無線端末30に対する無線リソース制御を実現可能としている。

0052

<第2の実施形態>
次に、図2を参照して説明した無線リソース制御システム1に関して、無線基地局20と中継装置40のさらに別の構成例を説明する。なお、本実施形態においても、コンテンツ送信装置10および無線端末30は、前記実施形態と同様、既存の装置をそのまま利用可能であり、また当業者には周知であるため、その詳細な構成を示す図面とその関連説明は省略する。

0053

図4は、無線基地局20および中継装置40の構成例を示す図である。図4を参照すると、無線基地局20は、通信部200と無線リソース制御部201とを含む。

0054

無線基地局20において、通信部200は、無線基地局20としての基本機能を提供する。例えば、通信部200は、モバイルコアネットワークとモバイルアクセスネットワークとの間のトラフィックを中継し、無線端末30との間で無線信号を送受信する機能などを有する。なお、無線基地局20の通信部200が備える機能は、当業者には周知であるため、詳細な説明は省略する。

0055

無線基地局20の無線リソース制御部201は、中継装置40から通知される制御情報を用いて、無線端末30に対する、無線リソース(Radio Resource)の割り当てを制御する。無線リソースとは、例えば、モバイルアクセスネットワーク区間(無線区間)における
・周波数リソース、
・時間リソース、
・物理リソースブロック(Physical Resource Block)、
・送信電力、
・コンポーネントキャリア(Component Carrier)
などの少なくともいずれかである。

0056

なお、無線基地局20に接続する無線端末30は1台とは限らず、複数台であっても良いことは勿論である。その場合、無線リソース制御部201は、どの無線端末30に対して、いつ、どのくらいの量の無線リソースを割り当てるかを制御しても良い。例えば、無線リソース制御部201は、中継装置40から通知される制御情報に基づき、特定の無線端末30に対する無線リソースの割り当てを優先しても良い。あるいは、無線リソース制御部201は、無線端末30が複数のベアラを確立している場合に、特定のベアラに対する無線リソースの割り当てを優先しても良い。

0057

中継装置40は、通信部400、通信種別特定部401、通信品質評価部402、制御情報生成部403を含む。

0058

通信部400は、コンテンツ送信装置10および無線基地局20との間のトラフィックを中継する機能を有する。

0059

なお、中継装置40とコンテンツ送信装置10、および、中継装置40と無線基地局20は、直接的に接続される必要はなく、他の中継装置やネットワークを介して接続される構成としても良い。LTEのモバイルコアネットワークの構成要素であるP−GWやS−GW、あるいは、トラフィック制御装置などを中継装置40とする場合、中継装置40の通信部400は、これらの装置が提供する機能を有する。

0060

中継装置40の通信種別特定部401は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信を監視し、通信種別を特定する。より具体的には、通信種別特定部401は、例えばDPI(Deep Packet Inspection)機能などを用いて、パケットを解析することで、通信種別を特定することができる。

0061

ここで、DPIとは、パケットのペイロードデータ部分)を読み込み(検査し)、より上位のレイヤの情報を得る機能をいう(例えばIPレイヤの上位レイヤのTCPヘッダIPパケットのペイロード部に配置される)。

0062

なお、「通信種別の特定」には、中継装置40以外の他の装置によって特定された通信種別を通信回線経由で取得することも含むものとする。通信種別特定部401は、無線基地局20に配置されても良い。

0063

なお、ここでの通信種別とは、例えば以下のような情報の少なくともいずれかを含む。
アプリケーションタイプ(例えば音声通話ビデオ通話、音声ストリーミング、ビデオストリーミング、e−mail、SMS(Short Message Service)、MMS(Multimedia Messaging Service)、チャット、WEBブラウジング、FTP、ゲームなど)、
・アプリケーション名、
プロトコル(例えばセッション層のプロトコル(例えばHTTP(Hypertext Transfer Protocol)、FTP、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、SIP(Session Initiation Protocol)、H.323など)やトランスポート層のプロトコル(例えばTCP、UDP(User Datagram Protocol)、SSL(Secure Sockets Layer)、IPSec(Security Architecture for Internet Protocol)など)など)、
・コンテンツ送信装置10および/または無線端末30のIP(Internet Protocol)アドレスポート番号、
・モバイルコアネットワークで付与されるQCI。

0064

中継装置40の通信品質評価部402は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価する。通信品質評価部402が評価する通信品質は、中継装置40と無線端末30との間の通信品質(第一の通信品質)であっても良い。

0065

あるいは、通信品質評価部402が評価する通信品質は、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質(第二の通信品質)であっても良い。あるいは、コンテンツ送信装置10と無線端末30とを結ぶエンドツーエンドの通信経路のうち、「無線基地局20と無線端末30との間のモバイルアクセスネットワーク区間(無線区間)を除く区間の通信経路(すなわち、無線基地局20とコンテンツ送信装置10との間の通信経路)」の一部を少なくとも含む通信経路を対象にして評価した通信品質を、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質として用いても良い。

0066

また、通信品質評価部402は、中継装置40と無線端末30との間の通信品質、及び、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質を用いて、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信品質(エンドツーエンドの通信品質)を算出しても良い。

0067

通信品質指標としては、例えば、
・パケット遅延(片道遅延(One Way Delay)や往復遅延RTT(Round Trip Time)))、
パケット遅延変動
・パケットロス率(又はパケットロス数)、
パケットエラー率(又はパケットエラー数)、
パケット順序逆転率(又はパケット順序逆転数)、
パケット転送速度
パケット再送率(又はパケット再送数)、
などのうち少なくとも1つを含む。また、これらの通信品質指標を任意に組み合わせて、新たな通信品質指標を定義しても良い。

0068

通信品質評価部402は、例えばDPI(Deep Packet Inspection)などの手段を用いて、通信品質を評価することができる。

0069

あるいは、通信品質評価部402は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価するために、エンドツーエンドで終端されるプロトコル(例えばTCPプロトコル)を中継装置40にて終端する機能を有しても良い。

0070

例えば、コンテンツ送信装置10から送信されたパケットが中継装置40に到着して無線基地局20へと中継される際に、中継装置40の通信品質評価部402は、当該パケットの
送信元(コンテンツ送信装置10)のIPアドレスIPヘッダ)、
・送信元(コンテンツ送信装置10)のポート番号(例えばTCPヘッダ)、
送信先(無線端末30)のIPアドレス(IPヘッダ)、
・送信先(無線端末30)のポート番号(例えばTCPヘッダ)、
・当該パケットのシーケンス番号(例えばTCPヘッダ)、
・中継装置40への当該パケットの到達時刻
などの情報(「ダウンリンク転送情報」と呼ぶ)を、DPIによって特定して記録しておく。

0071

IPネットワーク機器で、IPの上位層であるTCPやUDP(User Datagram Protocol)のヘッダを調べること(Deepではない浅いinspection)を、ステートフル・パケット・インスペクション(Stateful Packet Inspection:SPI)ともいう(SPIはネットワークの通信の状況を監視し通信が適切に行われているかチェックする)。なお、TCPパケットは、IPパケットのペイロードに含まれ、IPヘッダ(標準で20バイト)に続くTCPヘッダは20バイト+オプション(4バイトの倍数)となる。またIPパケットのペイロードに含まれるUDPヘッダ送信元ポート宛先ポート番号UDPパケット長、チェックサム)は8バイトである。

0072

さらに、無線端末30へと送信されたパケットに対する無線端末30からの応答パケット(例えば肯定応答ACK(Acknowledgement)パケットや否定応答NACK(Negative Acknowledgement)パケット:ただし、TCPでは否定応答(NACK)は使われない)が中継装置40に到着してコンテンツ送信装置10へと中継される際に、中継装置40の通信品質評価部402は、当該応答パケットの
・送信元(無線端末30)のIPアドレス、
・送信元(無線端末30)のポート番号、
・送信先(コンテンツ送信装置10)のIPアドレス、
・送信先(コンテンツ送信装置10)のポート番号、
・当該パケットの中継装置40への到達時刻、
・無線端末30が次に要求するパケットのシーケンス番号、
などの情報(「アップリンク転送情報」と呼ぶ)をDPIなどによって特定して記録しておく。

0073

ここで、通信品質の評価例として、パケット遅延の評価例について説明する。

0074

中継装置40において、通信品質評価部402は、ダウンリンク転送情報とアップリンク転送情報とを対応付け、無線端末30から中継装置40へのパケット到着時刻と、コンテンツ送信装置10から中継装置40へのパケットの到着時刻の時間差を分析することで、中継装置40と無線端末30との間のパケットの往復遅延(RTT)を評価することができる。パケットの片道遅延は、例えば往復遅延(RTT)を2で除して求めても良い。

0075

あるいは、通信品質評価部402は、「中継装置40から無線端末30へのパケット転送速度」と、「無線端末30から中継装置40へのパケット転送速度」との比を用いて、「中継装置40から無線端末30への片道遅延」及び「無線端末30から中継装置40への片道遅延」を求めても良い。

0076

例えば、「中継装置40から無線端末30へのパケット転送速度」が「無線端末30から中継装置40へのパケット転送速度」の2倍であることが、測定値によって導出された場合(あるいは経験的に分かっている場合)を例に説明する。

0077

この場合、中継装置40と無線端末30との間のパケットの往復遅延(RTT)が300ms(millisecond)であれば、通信品質評価部402は、当該往復遅延を、例えば1:2に配分して、
「中継装置40から無線端末30への片道遅延」は100ms、
「無線端末30から中継装置40への片道遅延」は200msと、算出することができる。

0078

次に、通信品質の他の評価例として、パケット再送率の評価例について説明する。

0079

中継装置40の通信品質評価部402は、ダウンリンク転送情報を用いて、
・送信元(コンテンツ送信装置10)のIPアドレス、
・送信元(コンテンツ送信装置10)のポート番号、
・送信先(無線端末30)のIPアドレス、
・送信先(無線端末30)のポート番号、
のそれぞれが同一であるパケットについて、TCPヘッダのシーケンス番号(パケット受信毎に所定量が加算される)が同一であるパケットの送信回数を分析することによって、中継装置40から無線端末30へのパケット再送率を評価することができる。

0080

次に、通信品質の他の評価例として、パケット転送速度の評価例について説明する。

0081

中継装置40の通信品質評価部402は、ダウンリンク転送情報を用いて、
・送信元(コンテンツ送信装置10)のIPアドレス、
・送信元(コンテンツ送信装置10)のポート番号、
・送信先(無線端末30)のIPアドレス、
・送信先(無線端末30)のポート番号、
のそれぞれが同一である複数のパケットについて、単位時間当たりのパケット送信回数を分析することで、中継装置40から無線端末30へのパケット転送速度を評価することができる。

0082

次に、通信品質の他の評価例として、パケットロス率やパケット順序逆転率の評価例について説明する。

0083

TCPプロトコルでは、TCPヘッダのシーケンス番号(パケット受信毎に所定量が加算される)を用いて、パケットロスの発生やパケット到着順序の逆転を検出することができる。また、RTP(Real-time Transport Protocol)プロトコルのヘッダ(UDP(User Datagram Protocol)パケットのペイロード)のシーケンス番号(パケット受信毎に所定量が加算される)を用いて、パケットロスの発生やパケット到着順序の逆転を検出することもできる。パケットロス率は、通信経路上でのパケットロスの発生頻度を示す。また、パケット順序逆転率は、パケットの到着順序の逆転が発生した頻度を示す。

0084

なお、中継装置40が通信種別の特定及び通信品質の評価をするに足りる機能を予め有している場合には、中継装置40は、さらに上位のレイヤの情報を得るためにDPI機能を有していなくともよい。

0085

例えば、P−GWは、IPレイヤのプロトコルを終端する機能を有し、IPヘッダを読み込むことができる。IPヘッダには、上位に当たるトランスポート層のプロトコルの種類を表す番号を格納するための8ビットプロトコル番号フィールドがある。そのため、例えば中継装置40がP−GWであって、通信種別を判断するための情報として「プロトコル」を採用した場合、P−GWは、IPヘッダ内のプロトコル番号フィールドの情報から通信種別を特定することができる。さらに、P−GWとして構成された中継装置40は、IPヘッダ内のIPアドレス(送信元IPアドレスおよび送信先IPアドレス)などから、上記に示した方法と同様の方法によって、通信品質を評価することができる。

0086

上記の例では、通信品質評価部402が、中継装置40と無線端末30との間の通信品質を評価する例を示したが、本実施形態は、上記した例に限定されるものでないことは勿論である。

0087

例えば、無線端末30からコンテンツ送信装置10へと送信されるパケットを用いて、中継装置40が当該パケットをコンテンツ送信装置10へと中継する際の情報を、ダウンリンク転送情報とみなし、当該パケットに対する応答パケットを、中継装置40がコンテンツ送信装置10から受信して、無線基地局20へと中継する際の情報を、アップリンク転送情報とみなすことで、上述した方法と同様の方法により、中継装置40は、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質を評価することができる。

0088

また、上記の例では、中継装置40と無線端末30との間の通信品質、及び、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質を、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間を流れるパケットを分析(活用)することによって評価する方法を述べたが、これに限定されない。例えば、中継装置40と無線端末30との間の通信品質を評価するために、専用のパケットを中継装置40から無線端末30に向けて送信しても良い。

0089

また、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質を評価するために、専用のパケットを中継装置40からコンテンツ送信装置10に向けて送信しても良い。

0090

中継装置40の通信品質評価部402が、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信品質(エンドツーエンドの通信品質)を評価する際には、上述したような方法によって、
・中継装置40と無線端末30との間の通信品質、及び、
・コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質
のそれぞれを評価し、それぞれの区間で評価した通信品質を統合すれば良い。

0091

例えば、通信品質がパケット遅延であれば、中継装置40の通信品質評価部402は、それぞれの区間で評価したパケット遅延の和を算出すれば良い。

0092

例えば、通信品質がパケット転送速度であれば、中継装置40の通信品質評価部402は、それぞれの区間で評価したパケット転送速度の小さい方の値を算出すれば良い。

0093

また、中継装置40の通信品質評価部402は、中継装置40と無線端末30との間の通信品質、及び、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質のうちのいずれか一方のみを評価し、評価しなかった他方の通信品質については固定値仮定しても良い。

0094

この場合、通信品質評価部402は、「評価した通信品質」と、「仮定した固定値」の両者を用いて、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信品質(エンドツーエンドの通信品質)を評価することができる。なお、ここでの固定値の例としては、当該通信経路(中継装置40と無線端末30との通信経路や、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信経路など)の通信品質の統計値(例えば、平均値中央値最大値最小値など)が挙げられる。

0095

中継装置40の制御情報生成部403は、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成し、生成した制御情報を無線基地局20へ通知する。

0096

中継装置40の制御情報生成部403は、例えば、
・通信品質評価部402が評価した通信品質、
・通信品質評価部402が評価した通信品質と要求品質との比較結果、
・無線基地局20と無線端末30との間の通信品質の目標値、
・無線リソースの割り当て優先度、
・無線端末やベアラの識別子、
などのうち、少なくとも1つを含む制御情報を生成し、生成した制御情報を無線基地局20へ通知する。

0097

中継装置40は、例えば、コンテンツ送信装置10から無線端末30へと送信されるパケットの一部に制御情報を書き込むことで、該制御情報を無線基地局20へと通知することができる。

0098

具体的には、中継装置40の制御情報生成部403は、制御情報の書込み用の領域として、コンテンツ送信装置10から無線端末30へと送信されるパケットのIPヘッダの未使用領域を用いることができる。例えば、IPヘッダ(IPv4などのヘッダ)に含まれる
・TOS(Type of Service)フィールドのReserved Bits、
・DS(Differentiated Service)フィールドのReserved Bits、
・Optionsフィールド、
・Paddingフィールド
などを用いることができる。

0099

TOS(Type of Service)フィールドは、IPヘッダの9〜16ビット目のフィールド(8ビット)である。TOSフィールドは、転送の優先度を指定する先頭3ビット(precedence)と、遅延スループット信頼性、コストに関する条件を指定する4ビット、未使用な1ビットからなる。DS(Differentiated Services)フィールドは、先頭6ビット(Differentiated Services Code Point:DSCP)で転送の優先度を設定し、残りの2ビットが未使用領域となる。

0100

Optionsフィールドは長さが不特定であるため、IPヘッダ長が4バイト単位になるように、通常は、Paddingフィールドで埋められる。

0101

また、コンテンツ送信装置10から無線端末30へと送信されるパケットとは独立した専用のパケットを中継装置40にて生成して、生成した専用のパケットを用いて、無線基地局20に対して、制御情報を通知しても良い。

0102

中継装置40から無線基地局20への制御情報の通知は、例えば、
・中継装置40がコンテンツ送信装置10または無線端末30からパケットを受信したタイミング、
・コンテンツ送信装置10から到着したパケットを無線基地局20へと送信するタイミング、
・定期的(例えば、10ミリ秒毎、100ミリ秒毎、1秒毎、10秒毎など)、あるいは、
・任意のタイミング、
で行うことができる。また、中継装置40は、制御情報を、上記通知タイミングで必ずしも通知する必要はない。例えば、無線基地局20にて無線リソースの割り当てを制御する必要があると判定された場合に、中継装置40は、無線基地局20からの要求に基づき、制御情報を無線基地局20に通知しても良い。

0103

[動作の説明]
本実施の形態に係る無線リソース制御システム1による無線リソース制御処理の具体例について、図5フローチャートを参照して説明する。

0104

中継装置40にて、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信が検出されると、無線リソース制御処理が開始される。中継装置40の通信種別特定部401は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信の種別(通信種別)を特定する(ステップS100)。

0105

続いて、中継装置40の通信品質評価部402は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価する(ステップS101)。

0106

中継装置40の制御情報生成部403は、通信品質評価部402による通信品質の評価結果を用いて、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成して無線基地局20へと通知する(ステップS102)。

0107

無線基地局20の無線リソース制御部201は、中継装置40から通知された制御情報を受信すると、該通知された制御情報を用いて、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する(ステップS103)。

0108

(実施例1)
次に、図2図4及び図5を参照して説明した前記実施形態の一具体例(実施例1)について以下に説明する。実施例1では、中継装置40は、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質が、当該通信の通信種別によって規定される要求品質を満たすか否かを制御情報として生成する。

0109

そして、無線基地局20は、該制御情報を用いて、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する。

0110

具体的な動作例を図5と対応付けて説明する。

0111

図5のステップS100では、中継装置40の通信種別特定部401は、DPIなどの手段により、中継装置40によって中継されるパケットを解析し、通信種別として例えばQCIを特定する。ここでは、図1に示すQCIテーブルのうち、QCI=6(Video(Buffered Streaming))が特定されたと仮定する。

0112

なお、通信種別としてQCIを特定するのは単なる一例であり、上述した通り、アプリケーションタイプ、アプリケーション名、プロトコル、IPアドレス、ポート番号などを通信種別として特定しても良い。

0113

図5のステップS101では、中継装置40の通信品質評価部402は、DPIなどの手段により中継装置40によって中継されるパケットを解析し、中継装置40と無線端末30との間の通信品質を評価する。

0114

具体的には、図1に示すように、各QCIには要求品質としてパケット遅延(図1では、Packet Delay Budget) 及びパケットロス率(図1では、Packet Loss Rate)が規定されているため、通信品質評価部402は、中継装置40から無線端末30へのパケット遅延及びパケットロス率を評価する。

0115

なお、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質として、中継装置40と無線端末30との間の通信品質を評価するのは単なる一例である。上述した通り、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信品質(エンドツーエンドの通信品質)を評価しても良い。

0116

図5のステップS102では、中継装置40の制御情報生成部403は、通信品質評価部402により評価された通信品質が要求品質を満たしているか否かを判定し、制御情報を生成する。

0117

具体的には、中継装置40の制御情報生成部403は、例えば、
・評価された通信品質が要求品質を満たすか否かを示す2値の情報、
・評価された通信品質と要求品質との差を示す情報、
・評価された通信品質が要求品質を満たさなかった程度を示す数段階のインディケータ
・評価された通信品質が要求品質をどの程度の余裕をもって満たしたかを示す数段階のインディケータ、
などの少なくとも1つを、制御情報として生成する。

0118

ここでは、仮に、
・通信種別が、QCI=6と特定され、且つ、
・通信品質が、要求品質を満たすか否かを示す2値の情報(1ビット)を、制御情報として中継装置40で生成し、無線基地局20に通知する場合について説明する。

0119

中継装置40の通信品質評価部402により評価された、
・パケット遅延が500ms(millisecond)、
・パケットロス率が0.00001%(0.0000001=10E−7)
である場合、
パケット遅延に対する要求品質である300msを満たさない。このため、制御情報生成部403は、制御情報を、例えば“1(要求品質を違反)”に設定する。

0120

一方、中継装置40の通信品質評価部402により評価された、
・パケット遅延が100ms、
・パケットロス率が0.00001%(0.0000001=10E−7)
である場合、パケット遅延及びパケットロス率ともに要求品質を満たしている。このため、制御情報生成部403は、制御情報を、例えば“0(要求品質を満足)”に設定する。

0121

この場合、中継装置40から無線基地局20への制御情報の通知には、1ビット分のデータ量だけあれば良い。

0122

別の例として、中継装置40の制御情報生成部403は、評価された通信品質が要求品質を満たしたこと、及び、評価された通信品質が要求品質を満たさなかった程度を示す数段階のインディケータを、制御情報として生成し、無線基地局20に通知することもできる。例えば、
・評価された通信品質が要求品質を満たす(0)、
・評価された通信品質が要求品質を軽度に違反する(1)、
・評価された通信品質が要求品質を中程度に違反する(2)、
・評価された通信品質が要求品質を重度に違反する(3)、
のように、4段階のインディケータ(例えば2進表示の"00"、"01"、"10"、"11")を規定しても良い。この場合、中継装置40から無線基地局20への制御情報の通知には、2ビット分のデータ量だけあれば良い。

0123

中継装置40は、コンテンツ送信装置10から無線端末30へと送信されるパケットに含める形で、制御情報を、無線基地局20へと通知することができる。具体的には、中継装置40は、評価したパケットと同一のフロー(同一のIPアドレス及びポート番号)に属するパケットに含める形で、制御情報を無線基地局20へと通知することができる。例えば、上述したように、中継装置40は、IPヘッダに含まれるTOSフィールドの「Reserved Bits」、DSフィールドの「Reserved Bits」、Optionsフィールド、Paddingフィールドなどを用いて、制御情報を無線基地局20に通知すれば良い。

0124

あるいは、中継装置40は、通信種別にて判別されるアプリケーションに関する過去の統計情報などに基づき、制御情報を決定し、該制御情報を無線基地局20へ通知してもよい。

0125

図5のステップS103では、無線基地局20の無線リソース制御部201は、中継装置40から受信した制御情報を用いて、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する。

0126

無線基地局20の無線リソース制御部201は、例えば、通信品質が要求品質を満たすか否かを示す2値の情報として制御情報が中継装置40から通知される場合、通信品質が要求品質を満たしていないと判定された無線端末30あるいはベアラに対する無線リソース(例えば、周波数リソース、時間リソース、物理リソースブロック(Physical Resource Block)、送信電力、コンポーネントキャリア(Component Carrier)などのうちの少なくとも1つ)の割り当てを優先させる。

0127

また、無線基地局20の無線リソース制御部201は、通信品質が要求品質を満たしていると判定された無線端末30あるいはベアラに対する無線リソース(例えば、周波数リソース、時間リソース、物理リソースブロック(Physical Resource Block)、送信電力、コンポーネントキャリア(Component Carrier)などのうちの少なくとも1つ)の割り当てを減少させても良い。

0128

無線基地局20の無線リソース制御部201でこのような制御を行うことによって、通信品質が要求品質を満たしていない通信に対しては、無線リソースの割り当て量を増加させて要求品質を満足させるとともに、通信品質が要求品質を過剰に満たしている通信に対しては、無線リソースの割り当て量を減少させることで、無線リソースの節約を図ることができる。

0129

別の例として、無線基地局20の無線リソース制御部201は、
・通信品質が要求品質を満たす(0)、
・通信品質が要求品質を軽度に違反する(1)、
・通信品質が要求品質を中程度に違反する(2)、
・通信品質が要求品質を重度に違反する(3)、
という4段階のインディケータとして制御情報が中継装置40から通知される場合、当該通信に対する無線リソースの割り当て優先度Miを、例えば次式(1)、又は次式(2)により計算することもできる。

0130

Mi=Xi+Yk ・・・・(1)

0131

Mi=Xi*Yk ・・・・(2)

0132

ここで、
Miは、無線端末i(i番目の無線端末30)あるいはベアラiに対する無線リソースの割り当て優先度を示す。

0133

Xiは、Miの一般的な指標値であり、無線基地局20と無線端末i(i番目の無線端末30)との間の無線区間の特性に基づき決定される。

0134

具体的には、Xiは、無線区間の特性に基づき、例えば公知の最大CIR(Maximum CIR(Carrier to Interference Ratio:搬送波対干渉波比))法やプロポーショナルフェアネス(Proportional Fairness)法によって決定される優先度である。

0135

なお、最大CIR法は、無線基地局20と無線端末30との間の通信品質が最も良い無線端末30に対して無線リソースを割り当てるスケジューリング方法である。プロポーショナルフェアネス法は、例えばそれぞれの物理リソースブロックで各無線端末30の瞬時的な通信品質と、平均的な通信品質との比率を計算して、当該比率が最大となる無線端末30に対して物理リソースブロックを割り当てる方法である。

0136

Ykは、中継装置40から無線基地局20に通知される制御情報に対応して決定される優先度である。例えば、上述の4段階のインディケータの値k(=0、1、2、3)に対応させ、上式(1)を用いる場合には、
Y0=0.0、Y1=0.5、Y2=1.0、Y3=1.5、
などと設定する。

0137

上式(2)を用いる場合には、
Y0=1.0、Y1=1.1、Y2=1.2、Y3=1.3
などと設定すれば良い。

0138

なお、ここでのYkに相当する情報、すなわち、無線リソースの割り当て優先度を示す情報は、中継装置40から無線基地局20に通知された制御情報を用いて、無線基地局20で算出する構成としても良い。あるいは、無線リソースの割り当て優先度を示す情報そのものを、中継装置40から制御情報として、無線基地局20に通知する構成としても良い。

0139

さらなる変形例として、中継装置40の通信種別特定部401を、無線基地局20に配置し、中継装置40の制御情報生成部403は、通信品質評価部402により評価された通信品質を、制御情報として、無線基地局20へ通知する構成としても良い。

0140

この場合、無線基地局20に配置された通信種別特定部401が、通信種別を特定するとともに、無線基地局20の無線リソース制御部201は、中継装置40から制御情報として受信した「中継装置40の通信品質評価部402により評価された通信品質」が、特定された通信種別によって規定される要求品質を満たすか否かを判定する。

0141

なお、無線基地局20の無線リソース制御部201において、評価された通信品質が要求品質を満たすか否かの判定結果に応じた無線リソースの制御方法については、上述した例と同様の方法を適用することができる。

0142

(実施例2)
図2図4及び図5を参照して説明した前記実施形態のさらに別の具体例(実施例2)について以下に説明する。実施例2では、中継装置40は、無線基地局20と無線端末30との間の通信品質の目標値を、制御情報として、中継装置40から無線基地局20へと通知する。

0143

実施例2における無線基地局20の無線リソース制御部201は、無線基地局20と無線端末30との間の無線区間において達成すべき通信品質の目標値(目標通信品質)を保持している。

0144

通常、このような無線区間の目標通信品質は、無線基地局20よりも上位の区間(例えば、コンテンツ送信装置10と無線基地局20との間の通信経路)の統計的な通信品質特性に基づき、固定的に設定される。

0145

例えば、
・コンテンツ送信装置10と無線端末30との間のパケット遅延(エンドツーエンドのパケット遅延)の目標値が100ms以内であり、
・コンテンツ送信装置10と無線基地局20との間の平均的なパケット遅延が40msである場合には、
無線基地局20と無線端末30との間のパケット遅延の目標値は、60msに設定される。そして、無線基地局20の無線リソース制御部201は、当該目標値を達成するように、無線リソースの割り当てを制御する。

0146

実施例2では、無線基地局20は、中継装置40から通知された制御情報に基づき、無線区間の通信品質の目標値を、中継装置40の通信品質評価部402における通信品質の評価の結果に基づき、動的に変更する。

0147

実施例2における図5のステップS100の動作は、前記実施例1の場合と同様であるため、説明は省略する。

0148

図5のステップS101では、中継装置40の通信品質評価部402は、DPIなどの手段により、中継装置40によって中継されるパケットを解析し、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の通信品質を評価する。例えば、通信品質評価部402は、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の平均的なパケット遅延を評価する。

0149

図5のステップS102では、中継装置40の制御情報生成部403は、通信品質評価部402によって評価された、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の平均的なパケット遅延を、制御情報として、無線基地局20へと通知する。

0150

図5のステップS103では、無線基地局20の無線リソース制御部201は、中継装置40から通知された制御情報を用いて、自身が保持する目標通信品質を更新する。これにより、無線リソースの割り当てを制御する。

0151

例えば、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間のパケット遅延が10msであるという前提のもとで設定された、無線基地局20と無線端末30との間のパケット遅延の目標値が、60msであるとする。

0152

このとき、中継装置40から通知された制御情報によって、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間の実際のパケット遅延の平均値が20msであると判定された場合、無線基地局20は、自身が保持するパケット遅延の目標値(60ms)を、コンテンツ送信装置10と中継装置40との間のパケット遅延の前提値(10ms)からの差異遅れ)である10ms(=20ms−10ms)分だけ修正(短縮)し、50ms(=60ms−10ms)に変更する。

0153

なお、上記の例では、無線区間の通信品質の目標値を、無線基地局20の無線リソース制御部201にて算出したが、かかる構成に限定されるものでないことは勿論である。例えば、無線区間の通信品質の目標値を、中継装置40にて算出し、算出した結果(無線区間の通信品質の目標値)を、制御情報として、無線基地局20へと通知しても良い。

0154

上述したように、本実施の形態に係る無線リソース制御システム1は、通信種別特定部401が通信種別を特定し、中継装置40の通信品質評価部402がコンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価する。そして、無線基地局20の無線リソース制御部201が、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質に基づき、無線端末30に対する無線リソースの割り当てを制御する。この結果、通信種別毎の要求品質を、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間のエンドツーエンドで満足するように、無線基地局20における無線リソースの割り当てを制御することが可能となる。

0155

<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成の説明]
本実施の形態に係る無線リソース制御システム1の構成は、図2を参照して説明した本発明の第2の実施の形態に係る無線リソース制御システム1と同一である。

0156

図6は、本実施の形態に係る無線基地局20の構成例を示す図である。本実施の形態に係る無線基地局20は、カバレッジ制御部202をさらに備えている点で、前記第2の実施の形態に係る無線基地局20と相違する。以下では、本実施形態について、主に前記第2の実施形態との相違点について説明し、同一部分の説明は重複を回避するため、適宜省略する。

0157

図6において、カバレッジ制御部202は、無線基地局20が管理する無線セルのカバレッジを制御する機能を有する。ここで、無線セルの「カバレッジ」とは、無線端末が当該無線セルに対して所定の無線品質無線通信回線を確立することが可能な領域をいう。

0158

所定の無線品質とは、例えば、無線基地局20の無線セルから到来する電波のSNR(Signal to Noise Ratio:信号対雑音比)又はSINR(Signal to Interference and Noise Ratio:信号対干渉雑音比)などが、基本サービス(SRB(Signaling Radio Bearer:シグナリング無線ベアラ))の確立、及びDL(Down Link) common channels(下り共通チャネル)で送られる情報の取得)を維持するために必要な所定値を満たす品質である。

0159

無線基地局20は、例えば、無線セルのカバレッジを、
・広げる、
・狭める、あるいは
・形状を変更する、
ために、
・無線セルの送信電力(例えば無線セルの下り信号の最大送信電力)、
・無線セルのアンテナチルト角
・無線セルのアンテナ方位角
・無線セルのアンテナ指向性
といった無線パラメータを制御する。

0160

また、無線セルのカバレッジを制御する無線パラメータには、無線セル選択用オフセットパラメータ(例えば、無線セル間の無線品質の比較に用いるオフセットパラメータであるQoffset)やハンドオーバパラメータなどを含む。Qoffsetは、無線セル選択に関するパラメータであり、アイドル状態の無線端末が周辺無線セルの受信電力の測定値に基づいてサービングセル帰属セル)を選択する際に、周辺無線セルの受信電力に対するオフセットとして用いられる。

0161

ハンドオーバパラメータは、例えば
・CIO(Cell Individual Offset:セル個別オフセット)、
・Event A1 Threshold、
・Event A2 Threshold、
・Event A3 Offset、
・Event A4 Offset、
・Event A5 Threshold、
・Event B1 Threshold、
・Event B2 Threshold、
・Hysteresis(無線品質のヒステリシス)、Time to Trigger(時間方向のヒステリシス:測定報告送信条件成立してから測定報告の送信が行われるまでの保護時間)などを含む。

0162

ここで、Event A1は、無線端末が接続する無線セル(サービングセル)の無線品質(例えば、受信電力)が閾値よりも高いときに、測定結果MR:Measurement Report)を報告するイベントである。Event A2は、サービングセルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値よりも低いときに、測定結果(MR)を報告するイベントである。Event A3は、隣接セルの無線品質(例えば、受信電力)がサービングセルよりも所定量以上高いときに、測定結果(MR)を報告するイベントである。Event A4は、隣接セルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値よりも高いときに、測定結果(MR)を報告するイベントである。Event A5は、サービングセルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値1よりも低く、隣接セルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値2よりも高いときに、測定結果(MR)を報告するイベントである。Event B1は、Inter-RAT(Radio Access Technology)(例えばLTE→WCDMA(登録商標)、LTE→GSM(登録商標)など)の隣接セルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値より高いときに、測定結果(MR)を報告するイベントである。Event B2は、サービングセルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値1よりも低く、Inter-RATの隣接セルの無線品質(例えば、受信電力)が閾値2よりも高いときに、測定結果(MR)を報告するイベントである。

0163

さらに、無線基地局20が管理する無線セルのみならず、無線基地局20が管理する無線セルと隣接セル無線セルに対して、カバレッジの変更を指示する機能を有しても良い。

0164

[動作の説明]
本実施の形態に係る無線リソース制御システム1による無線リソース制御処理の具体例について、図7のフローチャートを参照して説明する。

0165

図7において、ステップS100からステップS102までの動作は、図5を参照して説明した前記第2の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。

0166

ステップS200では、無線基地局20の無線リソース制御部201は、中継装置40から通知された制御情報が所定条件を満たすか否かを判定する。

0167

例えば、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質が、当該通信の通信種別によって規定される要求品質を満たさなかった程度を、中継装置40から無線基地局20に通知される制御情報とする場合を例に説明する。

0168

この場合、無線基地局20の無線リソース制御部201は、通信品質が要求品質を満たさなかった程度が大きいか否かを判定する。例えば、
・通信品質が要求品質を満たす(0)、
・通信品質が要求品質を軽度に違反する(1)、
・通信品質が要求品質を中程度に違反する(2)、
・通信品質が要求品質を重度に違反する(3)
のように、4段階のインディケータとして制御情報が中継装置40から通知される場合、無線基地局20の無線リソース制御部201は、通信品質が要求品質を重度に違反する(3)か、否かを判定する。

0169

通信品質が要求品質を満たさなかった程度が小さい場合には、無線リソース制御部201は、前記第2の実施の形態と同様の、無線リソースの割り当て制御を実施する(ステップS103)。

0170

一方、通信品質が要求品質を満たさなかった程度が大きい場合には、無線リソース制御部201は、カバレッジ制御部202に対して、無線セルのカバレッジの変更を指示する。

0171

カバレッジ制御部202は、無線基地局20が管理する無線セルまたは無線基地局20が管理する無線セルに隣接する無線セルのカバレッジを制御する(ステップS201)。

0172

無線リソースの割り当て量を制御するだけでは、通信品質の改善効果は限定的であるが、このように、無線セルのカバレッジを制御することで、より大きな通信品質の改善効果を期待することができる。

0173

なお、制御情報が所定条件を満たすか否かの判定処理図7のステップS200)は、必ずしも、無線基地局20で実施する必要はなく、例えば中継装置40で実施しても良い。

0174

その場合、中継装置40で行った制御情報が所定条件を満たすか否かの判定結果に基づき、中継装置40は、無線基地局20に対して、無線リソースの割り当て制御処理(図7のステップS103)と、無線セルのカバレッジ制御処理(図7のステップS201)のどちらの処理を無線基地局20で実施すべきかを示す情報を、制御情報に含めて通知するようにしても良い。

0175

上述したように、本実施の形態に係る無線リソース制御システム1によれば、無線基地局20のカバレッジ制御部202によって無線セルのカバレッジを制御することができる。このため、無線セルのサイズや形状が不適切であることが原因で通信品質が低い場合などにおいても、通信種別毎の要求品質を、コンテンツ送信装置10と無線端末30間のエンドツーエンドで満足するように、無線基地局20における無線リソースを制御することが可能となる。

0176

<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成の説明]
本実施の形態に係る無線リソース制御システム1の構成は、図2を参照して説明した前記第2の実施の形態に係る無線リソース制御システム1と同一である。

0177

図8は、本実施の形態に係る無線基地局20の構成例を示す図である。本実施の形態に係る無線基地局20は、無線システム切り替え指示部203を備える点で、前記第2の実施の形態に係る無線基地局20と相違している。以下では、前記第2の実施形態との相違点について主に説明し、同一部分の説明は重複を回避するため適宜省略する。

0178

無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、無線端末30に対して、無線端末30が無線通信のために利用する無線システムの切り替えを指示する。例えば、無線端末30が、LTE、LTE−Advanced、UMTS、GSM(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、無線LAN、WiMAX、CDMA2000(登録商標)、HSPAなどの無線システム(RAT)のうち、二つ以上の無線システムをサポートしている場合に、無線端末30が利用すべき無線システムを指示する。ここで、無線端末30に指示する無線システムは、アプリケーション毎(つまりサービス毎)でもよいし、IPフロー毎(例えば、TCPコネクション複数経路としたMulti−Path(MP)TCPのTCPコネクション毎)でもよいし、無線端末毎(つまり、当該無線端末30のすべての通信)でもよい。なお、無線端末30に利用すべき無線システムを指示することを「トラフィック・ステアリング」ともよぶ。

0179

無線システムの切り替えの指示の具体例として、無線端末30がLTEとUMTSをサポートする場合、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、LTE(又はUMTS)を利用中の無線端末30に対してUMTS(又はLTE)へ異種無線システムハンドオーバ(Inter-RAT Handover)をさせる指示を行ってもよい。或いは、別の具体例として、無線端末30がLTEと無線LANをサポートする場合、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、LTEを利用中の無線端末30に対して無線LANへのトラフィック・ステアリングの指示を行ってもよい。なお、当該トラフィック・ステアリングは、3GPP(例えば3GPP TS 24.312, Access Network Discovery and Selection Function (ANDSF) Management Object (MO))で標準仕様が規定されているANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)を利用してもよい。

0180

また、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、無線端末30に対して、モバイルオペレータが異なるモバイルネットワークへの切り替えを指示しても良い。例えば、モバイルオペレータAが管理するモバイルネットワークAと、モバイルオペレータBが管理するモバイルネットワークBとが存在する環境において、無線端末30がモバイルネットワークAに接続しているときに、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、モバイルネットワークAからモバイルネットワークBへの切り替えを指示しても良い。さらに、モバイルネットワークBの代わりに、モバイルオペレータA及びモバイルオペレータBの両方が共有するモバイルネットワークC(Network Sharing)への切り替えを指示してもよい。

0181

また、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、無線システムを広義でとらえ、無線システムは同一であるが、周波数帯が異なるセルへの切り替えを指示しても良い。さらに、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、無線システムは同一であるが、異なる無線基地局が管理する周波数が異なる無線セルへの切り替えを指示してもよい。具体的には、3GPPで標準仕様が規定されているデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity:DC)を利用してもよい(デュアルコネクティビティ(DC)については、例えば3GPP TR 36.842 V12.0.0 (2013-12)の"8.1 Architecture and protocol enhancements for Dual connectivity"などが参照される)。例えば、デュアルコネクティビティ(DC)において、無線システム切り替え指示部203は、無線端末との無線接続(RRC(Radio Resource Control) Connection)を管理する主無線基地局(Master eNB:MeNB)が管理する無線セルと、サブ無線基地局(Secondary eNB:SeNB)が管理する無線セルとの間で、無線端末に利用させる無線セルを切り替えるようにしてもよい。特に、無線システム切り替え指示部203は、
・主無線基地局(MeNB)が管理する無線セル群であるマスタセルグループ(Master Cell Group: MCG)のみを使用する無線ベアラ(MCG Bearer)、
・サブ無線基地局(SeNB)が管理する無線セル群であるセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group: SCG)のみを使用する無線ベアラ(SCG Bearer)、及び、
・マスタセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)の両方を使用する無線ベアラ(Split Bearer)、
を切り替えるようにしてもよい。なお、デュアルコネクティビティ(DC)の場合、無線システム切り替え指示部203が主無線基地局(MeNB)にあることが好ましいが、サブ無線基地局(SeNB)にあってもよい。

0182

[動作の説明]
本実施の形態に係る無線リソース制御システム1による無線リソース制御処理の具体例について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9において、ステップS100からステップS103までの処理、及び、ステップS200の処理は、図5を参照して説明した前記第2の実施の形態、または図7を参照して説明した前記第3の実施の形態と同じである。本実施形態では、図7のステップ201がステップS300で置き換えられている。

0183

図9を参照すると、ステップS300では、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203は、無線端末30に対して、無線システムの切り替えを指示する。

0184

例えば、中継装置40では、コンテンツ送信装置10と無線端末30との間の通信に関わる通信品質を評価し、該通信品質が当該通信の通信種別によって規定される要求品質を満たすか否かを評価して制御情報を生成し、該制御情報を無線基地局20に通知する。

0185

そして、該制御情報を受け取った無線基地局20では、該通信品質の要求品質からの劣化の度合が予め定められた所定量以上の場合に、無線システム切り替え指示部203は、当該無線端末30に対して、無線システムの切り替えを指示する。なお、無線システム切り替え指示部203は、無線システムを切り替える代わりに、新たに無線システムを追加しても良い。また、無線システム切り替え指示部203は、当該無線端末30に対する無線システムの切替先として、複数の無線システムを選択し、切り替えても良い。

0186

LTEやHSPAなどの複数の無線システムの選択は、Multi−RAT(Radio Access Technology)を用いた技術に適用することができる。例えば、MRCA(Multi-RAT Carrier Aggregation)などである。なお、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)は、帯域幅が例えば最大20MHz(MegaHerz)のLTE用の周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を基本単位として複数束ねることで広帯域化を図る。MRCAでは、複数のRAT(無線アクセス技術)の周波数ブロックを束ねて用いる。

0187

無線基地局20は、中継装置40から通知される制御情報を用いて、無線端末30に対して無線システムの切り替えを指示するか否かを判定しても良い。あるいは、無線端末30に対して無線システムの切り替えを指示するか否かを示す情報や、どの無線システムを使用するかといった情報を中継装置40が通知する制御情報の一部に含めても良い。

0188

無線基地局20は、無線端末30に対して、他の無線システムの測定や、Inter−RAT(Radio Access Technology)の測定を指示することも可能である。無線基地局20は、無線端末30から報告された測定結果(Measurement Report)をもとに、無線端末30が利用すべき無線システムを判定するようにしてもよい。

0189

例えば、無線端末30は、自身が検出可能な他の無線システムの無線基地局やAP(Access Point)の無線品質やトラフィック負荷を測定するか、あるいは何らかの手法で取得し、無線基地局20へと報告する。そして、無線基地局20は、無線品質が良好な無線システムやトラフィック負荷が低い無線システムを選択して、無線端末30に対して、無線システムの切り替えを指示する。なお、ここでの無線品質とは、モバイルアクセスネットワーク区間(無線区間)で測定される受信電力や希望波干渉波電力比である。例えば、RSCP(Received Signal Code Power)、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)、SIR(Signal to Interference Ratio)、Ec/No(received Energy per Chip(RSCP)/power density in the band(RSSI))、RSRQ(Reference Signal Received Quality)などである。なお、ここでの無線品質には、モバイルアクセスネットワーク区間(無線区間)で測定される伝搬損失も含まれる。また、ここでのトラフィック負荷は、例えば無線LANのアクセスポイント(AP)から送信される基本サービスセット(Basic Service Set:BSS)負荷Load)であってもよい。

0190

上述したように、本実施の形態に係る無線リソース制御システム1は、通信種別毎の要求品質をエンドツーエンドで満足するように、無線基地局20の無線システム切り替え指示部203によって、無線端末30に対して無線システムの切り替えを指示することができる。

0191

上記したように、各実施形態及び実施例によれば、「コンテンツ送信装置と無線端末との間の通信に関わる通信品質」は、その評価の対象となる通信経路に、コンテンツ送信装置と無線端末とを結ぶエンドツーエンドの通信経路のうち、無線基地局と無線端末との間のモバイルアクセスネットワーク区間(無線区間)とは異なる区間(すなわち、無線基地局とコンテンツ送信装置との間の通信経路)の少なくとも一部が含まれる。

0192

なお、上記の特許文献1−3、非特許文献1、2の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素などを含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

0193

上記した実施形態は、以下のように付記される(ただし、以下に限定されるものでない)。

0194

(付記1)
コンテンツ送信装置と、
無線端末と、
前記コンテンツ送信装置から送信されたデータを受信して前記無線端末へと無線伝送する無線基地局と、
前記コンテンツ送信装置と前記無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置と、
を含み、
前記中継装置は、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部と、
前記通信品質をもとに、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、
を備え、
前記無線基地局は、
前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部を備える、ことを特徴とする無線リソース制御システム。

0195

(付記2)
前記中継装置又は前記無線基地局は、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別を特定する通信種別特定部をさらに備え、
前記無線リソース制御部は、
前記通信の種別に応じた基準で前記通信品質を評価した結果に基づき、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする付記1記載の無線リソース制御システム。

0196

(付記3)
前記無線リソース制御部は、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との、前記中継装置の前記制御信号生成部又は前記無線リソース制御部での、比較の結果に応じて、前記無線基地局が有する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする付記2記載の無線リソース制御システム。

0197

(付記4)
前記無線基地局は、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との、前記中継装置の前記制御信号生成部又は前記無線リソース制御部での、比較の結果に応じて、前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジを制御するカバレッジ制御部を備えている、ことを特徴とする付記2に記載の無線リソース制御システム。

0198

(付記5)
前記無線基地局は、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との、前記中継装置の前記制御信号生成部又は前記無線リソース制御部での、比較の結果に応じて、前記無線端末に対して、前記無線端末が使用する無線システムの切り替えを指示する無線システム切り替え指示部を備えている、ことを特徴とする付記2に記載の無線リソース制御システム。

0199

(付記6)
前記通信品質評価部は、
前記通信品質を、
前記中継装置と前記無線端末との間の第一の通信品質と、
前記コンテンツ送信装置と前記中継装置の間の第二の通信品質と、
前記無線基地局と前記コンテンツ送信装置との間の通信経路の一部を少なくとも含む通信経路の通信品質と、
の少なくともいずれかを用いて、評価する、ことを特徴とする付記1から5のいずれか一に記載の無線リソース制御システム。

0200

(付記7)
前記通信品質評価部は、
前記通信品質を、
前記第一の通信品質及び前記第二の通信品質の両方を用いて、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の第三の通信品質を算出して評価する、ことを特徴とする付記6に記載の無線リソース制御システム。

0201

(付記8)
前記無線リソース制御部は、
前記制御情報を用いて、前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を更新する、ことを特徴とする付記1から7のいずれか一に記載の無線リソース制御システム。

0202

(付記9)
前記制御情報は、
前記通信品質を示す情報、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、
前記第四の通信品質の目標値を示す情報、
前記無線端末やベアラの識別子を示す情報、
前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、
前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、
無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、
の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする付記8に記載の無線リソース制御システム。

0203

(付記10)
無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と、前記無線基地局との間の通信経路上に設置される中継装置であって、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価部と、
前記通信品質をもとに、前記無線基地局における前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成部と、
前記制御情報を前記無線基地局に通知する通信部と、
を備えたことを特徴とする中継装置。

0204

(付記11)
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別を特定する通信種別特定部をさらに備えた、ことを特徴とする付記10に記載の中継装置。

0205

(付記12)
前記通信品質評価部は、
前記通信品質を、
前記中継装置と前記無線端末との間の第一の通信品質と、
前記コンテンツ送信装置と前記中継装置の間の第二の通信品質と、
前記無線基地局と前記コンテンツ送信装置との間の通信経路の一部を少なくとも含む通信経路の通信品質と、
の少なくともいずれかを用いて、評価する、ことを特徴とする付記10又は11に記載の中継装置。

0206

(付記13)
前記通信品質評価部は、
前記通信品質を、
前記第一の通信品質及び前記第二の通信品質の両方を用いて、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の第三の通信品質を算出して評価する、ことを特徴とする付記12に記載の中継装置。

0207

(付記14)
前記制御情報は、
前記通信品質を示す情報、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、
前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を示す情報、
前記無線端末やベアラの識別子を示す情報、
前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、
前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、
無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、
の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする付記10に記載の中継装置。

0208

(付記15)
コンテンツ送信装置と無線端末との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づく制御情報を受け、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御部を備える、ことを特徴とする無線基地局。

0209

(付記16)
前記無線リソース制御部は、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別に応じた基準で前記通信品質を評価した結果に基づき、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする付記15に記載の無線基地局。

0210

(付記17)
前記無線リソース制御部は、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線基地局が有する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする付記16に記載の無線基地局。

0211

(付記18)
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジを制御するカバレッジ制御部を備えている、ことを特徴とする付記16に記載の無線基地局。

0212

(付記19)
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線端末に対して、前記無線端末が使用する無線システムの切り替えを指示する無線システム切り替え指示部を備えている、ことを特徴とする付記16に記載の無線基地局。

0213

(付記20)
前記無線リソース制御部は、
前記制御情報を用いて、前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を更新する、ことを特徴とする付記15から19のいずれか一に記載の無線基地局。

0214

(付記21)
前記制御情報は、
前記通信品質を示す情報、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、
前記第四の通信品質の目標値を示す情報、
前記無線端末やベアラの識別子を示す情報、
前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、
前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、
無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、
の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする付記20に記載の無線基地局。

0215

(付記22)
コンテンツ送信装置と無線基地局との間の通信経路上に設置された中継装置が、前記コンテンツ送信装置と無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価し、
前記通信品質をもとに、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成し、
前記無線基地局が、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする無線リソース制御方法。

0216

(付記23)
前記中継装置又は前記無線基地局は、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別を特定し、
前記無線基地局は、前記通信の種別に応じた基準で前記通信品質を評価した結果に基づき、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする付記22記載の無線リソース制御方法。

0217

(付記24)
前記無線基地局は、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との、前記中継装置又は前記無線基地局での、比較の結果に応じて、前記無線基地局が有する無線リソースの割り当てを制御する、ことを特徴とする付記23記載の無線リソース制御方法。

0218

(付記25)
前記無線基地局は、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との、前記中継装置又は前記無線基地局での、比較の結果に応じて、前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジを制御する、ことを特徴とする付記23に記載の無線リソース制御方法。

0219

(付記26)
前記無線基地局は、前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との、前記中継装置又は前記無線基地局での、比較の結果に応じて、前記無線端末に対して、前記無線端末が使用する無線システムの切り替えを指示する、ことを特徴とする付記23に記載の無線リソース制御方法。

0220

(付記27)
前記中継装置は、前記通信品質を、
前記中継装置と前記無線端末との間の第一の通信品質と、
前記コンテンツ送信装置と前記中継装置の間の第二の通信品質と、
前記無線基地局と前記コンテンツ送信装置との間の通信経路の一部を少なくとも含む通信経路の通信品質と、
の少なくともいずれかを用いて、評価する、ことを特徴とする付記22から26のいずれか一に記載の無線リソース制御方法。

0221

(付記28)
前記中継装置は、前記通信品質を、
前記第一の通信品質及び前記第二の通信品質の両方を用いて、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の第三の通信品質を算出して評価する、ことを特徴とする付記27に記載の無線リソース制御方法。

0222

(付記29)
前記無線基地局は、前記制御情報を用いて、前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を更新する、ことを特徴とする付記22から28のいずれか一に記載の無線リソース制御方法。

0223

(付記30)
前記制御情報は、
前記通信品質を示す情報、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、
前記第四の通信品質の目標値を示す情報、
前記無線端末やベアラの識別子を示す情報、
前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、
前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、
無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、
の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする付記29に記載の無線リソース制御方法。

0224

(付記31)
無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と無線基地局との間の通信経路上に設置される中継装置を構成するコンピュータに、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質を評価する通信品質評価処理と、
前記通信品質をもとに、前記無線基地局における前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御するための制御情報を生成する制御情報生成処理と、
を実行させるプログラム。

0225

(付記32)
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別を特定する通信種別特定処理を前記コンピュータにさらに実行させる付記31記載のプログラム。

0226

(付記33)
前記通信品質評価処理は、
前記通信品質を、
前記中継装置と前記無線端末との間の第一の通信品質と、
前記コンテンツ送信装置と前記中継装置の間の第二の通信品質と、
前記無線基地局と前記コンテンツ送信装置との間の通信経路の一部を少なくとも含む通信経路の通信品質と、
の少なくともいずれかを用いて、評価する、ことを特徴とする付記31又は32に記載のプログラム。

0227

(付記34)
前記通信品質評価処理は、
前記通信品質を、
前記第一の通信品質及び前記第二の通信品質の両方を用いて、前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間の第三の通信品質を算出して評価する、ことを特徴とする付記33に記載のプログラム。

0228

(付記35)
前記制御情報は、
前記通信品質を示す情報、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、
前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を示す情報、
前記無線端末やベアラの識別子を示す情報、
前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、
前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、
無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、
の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする付記31に記載のプログラム。

0229

(付記36)
無線基地局を構成するコンピュータに、
前記無線基地局を介して無線端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信装置と前記無線端末との間の通信に関わる通信品質の評価結果に基づく制御情報を受け、前記制御情報に基づいて、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する無線リソース制御処理を実行させる、プログラム。

0230

(付記37)
前記無線リソース制御処理は、
前記コンテンツ送信装置と前記無線端末との間でなされる通信の種別に応じた基準で前記通信品質を評価した結果に基づき、前記無線端末に対する無線リソースの割り当てを制御する、付記36記載のプログラム。

0231

(付記38)
前記無線リソース制御処理は、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線基地局が有する無線リソースの割り当てを制御する、付記37記載のプログラム。

0232

(付記39)
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジを制御するカバレッジ制御処理を、前記コンピュータに実行させる付記37に記載のプログラム。

0233

(付記40)
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果に応じて、前記無線端末に対して、前記無線端末が使用する無線システムの切り替えを指示する無線システム切り替え指示処理を前記コンピュータに実行させる付記37に記載のプログラム。

0234

(付記41)
前記無線リソース制御処理は、
前記制御情報を用いて、前記無線基地局と前記無線端末との間の第四の通信品質の目標値を更新する、ことを特徴とする付記36から40のいずれか一に記載のプログラム。

0235

(付記42)
前記制御情報は、
前記通信品質を示す情報、
前記通信の種別によって定まる要求品質と前記通信品質との比較の結果を示す情報、
前記第四の通信品質の目標値を示す情報、
前記無線端末やベアラの識別子を示す情報、
前記無線リソースの割り当て優先度を示す情報、
前記無線基地局が管理する無線セルのカバレッジ変更を指示する情報、
無線システムの切り替えを前記無線端末に対して指示する情報、
の少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする付記41に記載のプログラム。

0236

1無線リソース制御システム
10コンテンツ送信装置
20無線基地局
30無線端末
40中継装置
200通信部
201 無線リソース制御部
202カバレッジ制御部
203無線システム切り替え指示部
400 通信部
401通信種別特定部
402通信品質評価部
403制御情報生成部

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