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技術 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

出願人 ソニー株式会社
発明者 中村雄介伊神徹
出願日 2015年8月25日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-558904
公開日 2017年9月14日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 WO2016-075979
状態 特許登録済
技術分野 診断用測定記録装置 ストロボ装置 カメラの露出制御 写真撮影方法及び装置 スタジオ装置
主要キーワード 各照明光源 肩下がり 有線通信用 近赤外光源 赤チャネル 緑チャネル サーミスタ温度 搭載数
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

照明光源駆動制御しない手法によって撮影画像の明るさを調整する。

解決手段

カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、を備える、情報処理装置が提供される。

概要

背景

一般的にLED(Light Emitting Diode)などの照明光源の光度(明るさ)は、温度によって変化することが知られている。そのために、例えば、照明光源によって光が照射されたときの画像を撮影すると、画像の明るさが温度によって変化してしまう。そこで、照明光源の温度を測定し、測定した温度を照明光源の温度特性に照らし合わせることによって、照明光源の光度が最適になるように照明光源を駆動制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

照明光源を駆動制御しない手法によって撮影画像の明るさを調整する。カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、を備える、情報処理装置が提供される。

目的

ここでは、カメラ30が、白色光赤色光近赤外光および緑色光それぞれの照明光源(LED)の間で切り替えを行って、各照明光源(LED)下において画像を撮影し、計4枚の画像を画像取得部111に提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、を備える、情報処理装置

請求項2

前記補正部は、前記撮影時における画像の明るさを補正する、請求項1に記載の情報処理装置。

請求項3

前記補正部は、前記撮影時およびキャリブレーション時それぞれにおける前記照明光源の温度と前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、請求項2に記載の情報処理装置。

請求項4

前記情報処理装置は、キャリブレーション時における前記照明光源の温度と前記カメラによって撮影された前記キャリブレーション時における画像の明るさとを取得するキャリブレーション時情報取得部を備える、請求項3に記載の情報処理装置。

請求項5

前記キャリブレーション時における画像の明るさは、前記カメラによって標準物質が撮影されたキャリブレーション時における画像の明るさである、請求項3に記載の情報処理装置。

請求項6

前記補正部は、前記撮影時および前記キャリブレーション時における前記照明光源の温度の差分と前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、請求項3に記載の情報処理装置。

請求項7

前記照明光源の温度特性は、前記照明光源の温度に対応する前記照明光源の光度または放射強度を示す、請求項3に記載の情報処理装置。

請求項8

前記照明光源の温度特性は、前記照明光源の駆動電流に依存し、前記補正部は、前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける前記照明光源の温度と前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと前記照明光源の駆動電流と前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、請求項7に記載の情報処理装置。

請求項9

前記補正部は、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさと前記照明光源の温度特性の変化率とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、請求項3に記載の情報処理装置。

請求項10

前記情報処理装置は、明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれるメラニン量を算出するメラニン量算出部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。

請求項11

前記メラニン量算出部は、赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値近赤外光源下における明るさ補正後の画像の平均値とに基づいて、前記メラニン量を算出する、請求項10に記載の情報処理装置。

請求項12

前記情報処理装置は、明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれる赤み量を算出する赤み量算出部を備える、請求項1に記載の情報処理装置。

請求項13

前記赤み量算出部は、赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値と緑色光源下における明るさ補正後の画像の平均値とに基づいて、前記赤み量を算出する、請求項12に記載の情報処理装置。

請求項14

前記補正部は、前記撮影時における画像のメラニン分布コントラストを強調するように前記撮影時における画像を補正する、請求項1に記載の情報処理装置。

請求項15

前記情報処理装置は、前記撮影時における画像のメラニン分布を算出するメラニン分布算出部を備える、請求項14に記載の情報処理装置。

請求項16

前記補正部は、前記撮影時における画像の赤み量分布のコントラストを強調するように前記撮影時における画像を補正する、請求項1に記載の情報処理装置。

請求項17

前記情報処理装置は、前記撮影時における画像の赤み量分布を算出する赤み量分布算出部を備える、請求項16に記載の情報処理装置。

請求項18

前記補正部は、前記カメラの露光時間を補正する、請求項1に記載の情報処理装置。

請求項19

カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得することと、プロセッサにより前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正することと、を含む、情報処理方法

請求項20

コンピュータを、カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、を備える情報処理装置として機能させるためのプログラム

技術分野

0001

本開示は、情報処理装置情報処理方法およびプログラムに関する。

背景技術

0002

一般的にLED(Light Emitting Diode)などの照明光源の光度(明るさ)は、温度によって変化することが知られている。そのために、例えば、照明光源によって光が照射されたときの画像を撮影すると、画像の明るさが温度によって変化してしまう。そこで、照明光源の温度を測定し、測定した温度を照明光源の温度特性に照らし合わせることによって、照明光源の光度が最適になるように照明光源を駆動制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2008-118635号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、照明光源を駆動制御しない手法によって撮影画像の明るさを調整する技術が提供されることが望ましい。

課題を解決するための手段

0005

本開示によれば、カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、を備える、情報処理装置が提供される。

0006

本開示によれば、カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得することと、プロセッサにより前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正することと、を含む、情報処理方法が提供される。

0007

本開示によれば、コンピュータを、カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、を備える情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。

発明の効果

0008

以上説明したように本開示によれば、照明光源を駆動制御しない手法によって撮影画像の明るさを調整することが可能である。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。

図面の簡単な説明

0009

本開示の実施形態に係る肌解析システムの構成例を示す図である。
カメラの構成例を示す図である。
照明部の構成例を示す図である。
本開示の第1の実施形態に係るサーバ機能構成例を示すブロック図である。
キャリブレーション時情報取得部の機能構成例を示す図である。
撮影時情報取得部の機能構成例を示す図である。
補正部の機能構成例を示す図である。
各照明光源(LED)の温度特性の例を示す図である。
本開示の第1の実施形態による画像の明るさ補正前後における照明光源の温度(サーミスタ温度)と画像の明るさとの関係の例を示す図である。
各照明光源(LED)のDC値と光度(または放射強度)の変化率との対応関係の例を示す図である。
本開示の第3の実施形態に係るサーバの機能構成例を示す図である。
メラニン色素と他の成分(ヘモグロビンおよびコラーゲン)とのそれぞれの吸光特性を示す図である。
画像の明るさ補正前後における照明光源の温度(サーミスタ温度)とメラニン量との関係の例を示す図である。
本開示の第4の実施形態に係るサーバの機能構成例を示す図である。
ヘモグロビンと他の成分(メラニン色素およびコラーゲン)とのそれぞれの吸光特性を示す図である。
画像の明るさ補正前後における照明光源の温度(サーミスタ温度)と赤み量との関係の例を示す図である。
本開示の第5の実施形態に係るサーバの機能構成例を示す図である。
メラニン量の相対値係数との関係の例を示す図である。
本開示の第5の実施形態による明るさ補正前後における画像の例を示す図である。
本開示の第6の実施形態に係るサーバの機能構成例を示す図である。
赤み量の相対値と係数との関係の例を示す図である。
本開示の第6の実施形態による明るさ補正前後における画像の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。

実施例

0010

以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

0011

また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットまたは数字を付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。

0012

なお、説明は以下の順序で行うものとする。
0.実施形態の概要
1.第1の実施形態の説明
2.第2の実施形態の説明
3.第3の実施形態の説明
4.第4の実施形態の説明
5.第5の実施形態の説明
6.第6の実施形態の説明
7.情報処理装置のハードウェア構成例
8.むすび

0013

<0.実施形態の概要>
まず、本開示の実施形態の概要について説明する。図1は、本開示の実施形態に係る肌解析システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本開示の実施形態に係る肌解析システム1は、サーバ10と、情報処理端末20と、カメラ30とを備える。情報処理端末20は、PC(Personal Computer)、スマートフォン携帯電話機タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、HMDなどであってよい。また、図1に示すように、サーバ10と情報処理端末20とカメラ30とは、中継装置40を介して相互に通信可能であってよい。例えば、中継装置40は、Wi−fi(登録商標ルータなどであってもよい。

0014

ここで、カメラ30の構成例について簡単に説明する。図2は、カメラ30の構成例を示す図である。図2に示すように、カメラ30は、照明部31と、筒部32と、筐体33と、レンズ34と、イメージセンサ35とを備える。レンズ34およびイメージセンサ35は、筐体33の内部に設けられている。また、照明部31は、筒部32の内部に設けられている。

0015

図2に示した例において、照明部31から照射された光は、肌表面Faに到達する。また、肌表面Faによって反射された光は、レンズ34を通過してイメージセンサ35に到達する。このとき、筒部32が肌表面Faに密着されていれば、照明部31から照射された光がカメラ30の外側に漏れてしまう可能性を低減することが可能であり、カメラ30の内側に入り込んでくる光がイメージセンサ35に到達してしまう可能性も低減することが可能である。

0016

イメージセンサ35によって撮影された撮影画像は、サーバ10に送信され、サーバ10によって撮影画像に対する肌解析処理がなされ得る。また、肌解析処理によって得られた肌解析結果は、情報処理端末20に送信され、情報処理端末20によって肌解析結果がユーザにフィードバックされ得る。なお、本開示の実施形態においては、肌解析処理がサーバ10によってなされる例を主に説明するが、肌解析処理は、情報処理端末20によってなされてもよい。

0017

続いて、照明部31の構成例について説明する。図3は、照明部31の構成例を示す図である。例えば、照明部31は、複数の照明光源を有してよい。図3に示した例では、照明部31は、複数の照明光源として、LED1、LED2、LEDi、・・・、LEDNを有しているが、照明光源の種類は、LED(Light Emitting Diode)に限定されない。このように照明部31が複数の照明光源を有する場合には、複数の照明光源それぞれによって異なる撮影条件(例えば、波長、露光時間など)の光を照射可能である。

0018

本開示の実施形態では、ユーザがカメラ30によって肌領域を撮影しようとしている場面を想定する。かかる場面において、カメラ30の照明光源の光度は温度によって変化し得るため、照明光源によって光が照射されたときの画像がイメージセンサ35によって撮影されると、画像の明るさが温度によって変化してしまう。ここで、照明光源の温度に基づいて照明光源を駆動制御すると、電流が安定するまでに時間が掛かる。そこで、本開示の実施形態に係る肌解析システム1は、照明光源を駆動制御しない手法によって画像の明るさを調整する。

0019

以上、本開示の実施形態の概要について説明した。

0020

<1.第1の実施形態の説明>
続いて、本開示の第1の実施形態について説明する。まず、本開示の第1の実施形態に係るサーバ(情報処理装置)10Aの機能構成例について説明する。図4は、本開示の第1の実施形態に係るサーバ10Aの機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、サーバ10Aは、キャリブレーション時情報取得部110と、撮影時情報取得部120と、補正部130とを備える。まず、キャリブレーション時情報取得部110の機能について説明する。

0021

図5は、キャリブレーション時情報取得部110の機能構成例を示す図である。図5に示すように、キャリブレーション時情報取得部110は、画像取得部111と、明るさ算出部112と、温度取得部113とを備える。まず、カメラ30は、キャリブレーション時において照明光源を切り替えながら標準物質を撮影する。ここで、標準物質としては、各照明光源の波長の光に対して同等の反射率を持った拡散反射スタンダードなどを用いるのが望ましい。

0022

ここでは、カメラ30が、白色光赤色光近赤外光および緑色光それぞれの照明光源(LED)の間で切り替えを行って、各照明光源(LED)下において画像を撮影し、計4枚の画像を画像取得部111に提供する場合を想定する。このとき、画像取得部111に提供される画像を、それぞれpIW、pIR、pIIR、pIGとする。画像取得部111は、このようにしてカメラ30から提供されたキャリブレーション時における画像pIW、pIR、pIIR、pIGを取得する。なお、照明光源の種類は4種類に限定されない。例えば、この4種類の照明光源の他に新たなLEDが照明光源として追加されてもよいし、この4種類の照明光源のうち不要な照明光源が削除されてもよい。

0023

明るさ算出部112は、画像取得部111によって取得されたキャリブレーション時における画像pIW、pIR、pIIR、pIGそれぞれの明るさを算出する。ここで、明るさ算出部112は、明るさの算出方法を照明光源毎に変えなくてもよいが、以下に説明するように明るさの算出方法を照明光源毎に変えてもよい。

0024

例えば、明るさ算出部112は、照明光源が白色光源の場合、画像の明るさとして輝度を用いることができる。一方、明るさ算出部112は、照明光源が赤色光源の場合、RGBの赤チャネルの信号が支配的であるため、赤チャネル信号の値を画像の明るさとして用いるのがより望ましい。同様に、明るさ算出部112は、照明光源が近赤外光源の場合、赤チャネル信号の値を画像の明るさとして用いるのが望ましく、照明光源が緑色光源の場合、緑チャネル信号の値を画像の明るさとして用いるのが望ましい。

0025

ここで、画像の明るさは、画像全体の明るさの平均値を指してよい。例えば、明るさ算出部112は、キャリブレーション時における画像pIW、pIR、pIIR、pIGそれぞれの明るさの画像全体の平均値を算出してよい。以下では、キャリブレーション時における画像pIW、pIR、pIIR、pIGそれぞれの明るさの画像全体の平均値を、pBW、pBR、pBIR、pBGとする。

0026

温度取得部113は、キャリブレーション時における照明光源の温度を取得する。例えば、温度取得部113は、画像取得部111によってキャリブレーション時における画像が取得されたタイミングでサーミスタ温度測定器)などによって測定された照明光源の温度をサーミスタから取得する。サーミスタは、実質的に照明光源の温度を測定可能な位置に設けられていればよく(照明光源の近傍に設けられていてよく)、カメラ30の内部に設けられていてよい。このときに温度取得部113によって取得された照明光源の温度を、それぞれpTW、pTR、pTIR、pTGとする。

0027

図6は、撮影時情報取得部120の機能構成例を示す図である。図6に示すように、撮影時情報取得部120は、画像取得部121と、温度取得部122とを備える。まず、カメラ30は、撮影時において照明光源を切り替えながら肌などの被写体を撮影する。

0028

ここでは、カメラ30が、白色光、赤色光、近赤外色および緑色光それぞれの照明光源(LED)の間で切り替えを行って、各照明光源(LED)下において画像を撮影し、計4枚の画像を画像取得部121に提供する場合を想定する。このとき、画像取得部121に提供される画像を、それぞれcIW、cIR、cIIR、cIGとする。画像取得部121は、このようにしてカメラ30から提供された撮影時における画像cIW、cIR、cIIR、cIGを取得する。

0029

温度取得部122は、撮影時における照明光源の温度を取得する。例えば、温度取得部122は、画像取得部121によって撮影時における画像が取得されたタイミングでサーミスタなどによって測定された照明光源の温度をサーミスタから取得する。このときに温度取得部122によって取得された照明光源の温度を、それぞれcTW、cTR、cTIR、cTGとする。

0030

図7は、補正部130の機能構成例を示す図である。図7に示すように、補正部130は、明るさ算出部131と、画像補正部132とを備える。明るさ算出部131は、撮影時情報取得部120の画像取得部121によって取得された撮影時における画像cIW、cIR、cIIR、cIGそれぞれの明るさ画像を算出する。ここで、明るさ算出部131は、明るさの算出方法を照明光源毎に変えなくてもよいが、以下に説明するように明るさの算出方法を照明光源毎に変えてもよい。

0031

例えば、明るさ算出部131は、照明光源が白色光源の場合、画像の明るさとして輝度を用いることができる。一方、明るさ算出部131は、照明光源が赤色光源の場合、RGBの赤チャネルの信号が支配的であるため、赤チャネル信号の値を画像の明るさとして用いるのがより望ましい。同様に、明るさ算出部131は、照明光源が近赤外光源の場合、赤チャネル信号の値を画像の明るさとして用いるのが望ましく、照明光源が緑色光源の場合、緑チャネル信号の値を画像の明るさとして用いるのが望ましい。

0032

ここで、画像の明るさは、画像全体の明るさの平均値を指してよい。例えば、明るさ算出部131は、撮影時における画像cIW、cIR、cIIR、cIGそれぞれの明るさの画像全体の平均値を算出してよい。以下では、撮影時における画像cIW、cIR、cIIR、cIGそれぞれの明るさの画像全体の平均値を、cIBW、cIBR、cIBIR、cIBGとする。

0033

画像補正部132は、撮影時における照明光源の温度と撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された照明光源の温度特性とに基づいて、撮影時における画像の明るさを補正する。このとき、画像補正部132は、キャリブレーション時の情報を利用してもよい。すなわち、画像補正部132は、撮影時およびキャリブレーション時それぞれにおける照明光源の温度と撮影時およびキャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと照明光源の温度特性とに基づいて、撮影時における画像の明るさを補正してもよい。

0034

ここで、温度特性について説明する。図8は、各照明光源(LED)の温度特性の例を示す図である。図8には、緑色光源、赤色光源、近赤外光源それぞれについて、各温度に対応する光度または放射強度が示されている。このように照明光源(LED)の温度特性は、各温度に対応する照明光源(LED)の光度または放射強度に相当し得る。また、図8に示した例において、ITmin、ITmaxは、それぞれ温度特性の測定時における照明光源温度の下限値および上限値に該当する。

0035

また、図8に示すように、照明光源の光度または放射強度は、温度の上昇に従って低下するのが一般的である。しかし、図8に示すように、温度の上昇に伴った照明光源の光度または放射強度の低下の割合は、照明光源(LED)の駆動電流の値(DC値)によって変化するのが一般的である。そこで、まず温度に対する光度(または放射強度)の傾きを照明光源(LED)のDC値を使って、下記の式(1)に従って多項式近似することが可能である。

0036

0037

ここで、式(1)において、サフィックスiは、照明光源の種類を示している。以降の式に登場するサフィックスiも同様の意味に解釈されてよい。次に、DC値に対する照明光源(LED)の光度(または放射強度)の傾きを下記の式(2)に従って算出することが可能である。

0038

ここで、式(2)において、init_tempは、キャリブレーション時における照明光源の温度(初期温度)を示しており、init_intensityは、初期温度における照明光源のDC値に対する光度の傾きを示しており、delta_intensityは、1℃単位でのDC値に対する光度の傾きの変化量を示している。これより、任意のDC値に対して、照明光源(LED)の光度または放射強度は、下記の式(3)に従って算出され得る。

0039

この関係を定式化すると、補正後の画像nIiの位置(x,y)における明るさは、下記の式(4)に従って算出され得る。すなわち、画像補正部132は、下記の式(4)に基づいて、撮影時における画像の明るさを補正することが可能である。

0040

0041

ここで、式(4)において、temp_intensity_slopeは、照明光源の温度に対する照明光源の光度(または放射強度)の傾きを示しており、delta_tempは、撮影時とキャリブレーション時との照明光源の温度差を示しており、intensityは、照明光源のDC値の平均値を示しており、led_numは、各照明光源の搭載数を示している。

0042

以上に説明したように、本開示の第1の実施形態によれば、照明光源を駆動制御しない手法によって画像の明るさを調整することが可能である。そのため、照明光源の温度に基づいて照明光源を駆動制御する技術と比較して、電流が安定するまでに要する時間が軽減される。

0043

続いて、本開示の第1の実施形態が奏する効果について図9を参照しながら説明する。図9は、本開示の第1の実施形態による画像の明るさ補正前後における照明光源の温度(サーミスタ温度)と画像の明るさとの関係の例を示す図である。図中、「r」は赤色光源、「nir」は近赤外光源、「g」は緑色光源をそれぞれ照明光源の種類として用いた場合を示している。

0044

図9に示した例において、「補正前」は、照明光源の温度を変化させながら同じ対象物を撮影した際のサーミスタ温度と補正前の画像の明るさとの関係の例を示している。一方、「補正後」は、温度を変化させながら同じ対象物を撮影した際のサーミスタ温度と補正後の画像の明るさとの関係の例を示している。図9に示されるように、画像の明るさ補正前は、温度が高いほど画像の明るさが低下してしまうが、画像の明るさ補正後は、温度によらず画像の明るさの低下を抑制することが可能である。

0045

以上、本開示の第1の実施形態について説明した。

0046

<2.第2の実施形態の説明>
続いて、本開示の第2の実施形態について説明する。本開示の第2の実施形態は、本開示の第1の実施形態と比較して、画像補正部132の機能が異なる。したがって、本開示の第2の実施形態においては、画像補正部132の機能について主に説明する。なお、本開示の第2の実施形態においては、図4に示したサーバ10Bの機能構成例を適宜参照しながらサーバ10Bの機能について説明する。

0047

ここで、本開示の第1の実施形態においては、照明光源の温度特性を用いて、撮影時における画像の明るさを補正する例を説明した。本開示の第2の実施形態においては、照明光源の温度特性の変化率を用いて、撮影時における画像の明るさを補正する例を説明する。すなわち、本開示の第2の実施形態においては、画像補正部132は、撮影時における照明光源の温度と撮影時における画像の明るさと照明光源の温度特性の変化率とに基づいて、撮影時における画像の明るさを補正する。

0048

図10は、各照明光源(LED)のDC値と光度(または放射強度)の変化率との対応関係の例を示す図である。図10には、緑色光源、赤色光源、近赤外光源それぞれについて、照明光源の温度が15℃から45℃に変化した場合における各DC値に対応する照明光源(LED)の光度(または放射強度)の変化率が示されている。図10に示すように、照明光源(LED)の光度は、照明光源(LED)のDC値に応じて変化するが、ある程度DC値が高くなると、照明光源(LED)の光度(または放射強度)の変化率は、下記の式(5)に示すように線形近似され得る。

0049

0050

ここで、式(5)において、nは、次数を示しており、change_rate_coefは、各次数における係数を示している。また、照明光源(LED)の光度(または放射強度)の変化率が線形近似される場合、式(5)において、Nの値は「1」である。式(5)から補正後の画像の明るさは、下記の式(6)によって算出され得る。すなわち、画像補正部132は、下記の式(4)に基づいて、撮影時における画像の明るさを補正することが可能である。

0051

0052

ここで、式(6)において、delta_tempおよびlimit_delta_tempは、下記の式(7)および式(8)によって定義される温度差である。

0053

0054

0055

以上、本開示の第2の実施形態について説明した。なお、本開示の第1の実施形態と本開示の第2の実施形態とは、いずれか一方の補正のみが、照明部31のすべての照明光源に適用されてもよいし、一方の補正が照明部31の一部の照明光源に適用され、他方の補正が照明部31の残りの照明光源に適用されてもよい。

0056

例えば、LED光量が少ないために高いDCレベルを必要とする照明光源(例えば、緑色光の照明光源など)に対しては、本開示の第2の実施形態に係る補正が適用されてよい。一方、例えば、LED光量が多いために高いDCレベルを必要としない照明光源(例えば、赤色光の照明光源など)に対しては、本開示の第1の実施形態に係る補正が適用されてよい。

0057

また、上記した本開示の第1の実施形態に係る補正と同様の効果が得られる補正も本開示の第1の実施形態に係る補正に含まれ得る。また、上記した本開示の第2の実施形態に係る補正と同様の効果が得られる補正も本開示の第2の実施形態に係る補正に含まれ得る。

0058

<3.第3の実施形態の説明>
続いて、本開示の第3の実施形態について説明する。図11は、本開示の第3の実施形態に係るサーバ10Cの機能構成例を示す図である。図11に示すように、本開示の第3の実施形態は、本開示の第1の実施形態および第2の実施形態と比較して、メラニン量算出部140を有している点が異なる。したがって、本開示の第3の実施形態においては、メラニン量算出部140の機能について主に説明する。

0059

メラニン量算出部140は、明るさ補正後の画像に基づいて被写体(肌など)に含まれるメラニン量を算出する。ここで、メラニンの吸光特性について説明する。図12は、メラニン色素と他の成分(ヘモグロビンおよびコラーゲン)とのそれぞれの吸光特性を示す図である。図12に示すように、メラニンは、赤色光の波長域から近赤外光の波長域までは右肩下がりの吸光特性を示すことが知られている。

0060

メラニン量算出部140は、かかるメラニンの吸光特性を利用して、赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値と近赤外光源下における明るさ補正後の画像の平均値とに基づいて、メラニン量MXを算出することが可能である。具体的なメラニン量MXの算出例は、下記の式(9)に示す通りである。

0061

0062

ここで、式(9)において、AMX、BMXはメラニン量算出のためのパラメータを示しており、上線は平均値を表している。図13は、画像の明るさ補正前後における照明光源の温度(サーミスタ温度)とメラニン量との関係の例を示す図である。メラニン量の算出には、式(9)を利用する。図中、「mx」はメラニンを測定対象とした場合を示している。

0063

図13に示した例において、「補正前」は、照明光源の温度を変化させながら同じ対象物を撮影した際のサーミスタ温度と補正前のメラニン量との関係の例を示している。一方、「補正後」は、温度を変化させながら同じ対象物を撮影した際のサーミスタ温度と補正後のメラニン量との関係の例を示している。図13に示されるように、画像の明るさ補正前は、温度が高いほどメラニン量が増加してしまうが、画像の明るさ補正後は、温度によるメラニン量の増加を抑制することが可能である(メラニン量をより正確に算出することが可能となる)。

0064

なお、上記においては、補正部130によって撮影時における画像の明るさ補正がなされる例を説明した。しかし、撮影時における画像の明るさ補正は、メラニン量算出部140によってなされてもよい。かかる場合、メラニン量算出部140は、メラニン量の算出に利用される画像(上記の例では、赤色光源下および近赤外光源下それぞれにおいて撮影された画像)に対してのみ補正をすることによって、明るさ補正に要する処理量を低減することが可能である。

0065

以上、本開示の第3の実施形態について説明した。

0066

<4.第4の実施形態の説明>
続いて、本開示の第4の実施形態について説明する。図14は、本開示の第4の実施形態に係るサーバ10Dの機能構成例を示す図である。図14に示すように、本開示の第4の実施形態は、本開示の第1の実施形態および第2の実施形態と比較して、赤み量算出部150を有している点が異なる。したがって、本開示の第4の実施形態においては、赤み量算出部150の機能について主に説明する。

0067

赤み量算出部150は、明るさ補正後の画像に基づいて被写体(肌など)に含まれる赤み量を算出する。ここで、肌の赤みは、一般的に肌に含まれるヘモグロビン成分由来している。ここで、ヘモグロビンの吸光特性について説明する。図15は、ヘモグロビンと他の成分(メラニン色素およびコラーゲン)とのそれぞれの吸光特性を示す図である。図15に示すように、ヘモグロビンは、緑色光の波長域から赤色光の波長域までは右肩下がりの吸光特性を示すことが知られている。

0068

メラニン量算出部140は、かかるヘモグロビンの吸光特性を利用して、緑色光源下における明るさ補正後の画像の平均値と赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値とに基づいて、赤み量EXを算出することが可能である。具体的な赤み量EXの算出例は、下記の式(10)に示す通りである。

0069

0070

ここで、式(10)において、AEX、BEXは赤み量算出のためのパラメータを示しており、上線は平均値を表している。図16は、画像の明るさ補正前後における照明光源の温度(サーミスタ温度)と赤み量との関係の例を示す図である。赤み量の算出には、式(10)を利用する。図中、「ex」は赤みを測定対象とした場合を示している。

0071

図16に示した例において、「補正前」は、照明光源の温度を変化させながら同じ対象物を撮影した際のサーミスタ温度と補正前の赤み量との関係の例を示している。一方、「補正後」は、温度を変化させながら同じ対象物を撮影した際のサーミスタ温度と補正後の赤み量との関係の例を示している。図16に示されるように、画像の明るさ補正前は、温度が高いほど赤み量が増加してしまうが、画像の明るさ補正後は、温度による赤み量の増加を抑制することが可能である(赤み量をより正確に算出することが可能となる)。

0072

なお、上記においては、補正部130によって撮影時における画像の明るさ補正がなされる例を説明した。しかし、撮影時における画像の明るさ補正は、赤み量算出部150によってなされてもよい。かかる場合、赤み量算出部150は、赤み量の算出に利用される画像(上記の例では、緑色光源下および赤色光源下それぞれにおいて撮影された画像)に対してのみ補正をすることによって、明るさ補正に要する処理量を低減することが可能である。

0073

以上、本開示の第4の実施形態について説明した。なお、本開示の第3の実施形態においては、明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれるメラニン量を算出し、本開示の第4の実施形態においては、明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれる赤み量を算出する例を説明した。しかし、明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれる他の成分量が算出されてもよい。例えば、白色光源下において撮影された画像に対する明るさ補正後の画像に基づいて肌の明るさそのものが算出されてもよい。かかる場合においても、画像の明るさ補正後は、温度による肌の量の変化を抑制することが可能である(肌の明るさをより正確に算出することが可能となる)。

0074

<5.第5の実施形態の説明>
続いて、本開示の第5の実施形態について説明する。本開示の第1の実施形態および本開示の第2の実施形態においては、画像全体に対して同じ明るさ補正を行う例を説明した。しかし、画像全体に対して同一の明るさ補正がなされなくてもよい。本開示の第5の実施形態においては、メラニン分布コントラストが強調されるような補正を行う例について説明する。

0075

図17は、本開示の第5の実施形態に係るサーバ10Eの機能構成例を示す図である。図17に示すように、本開示の第5の実施形態は、本開示の第1の実施形態および第2の実施形態と比較して、メラニン分布算出部160を有している点と補正部130の機能が変更されている点が異なる。したがって、本開示の第5の実施形態においては、メラニン分布算出部160の機能および補正部130の機能について主に説明する。

0076

メラニン分布算出部160は、撮影時における画像に基づいて被写体に含まれるメラニン分布を算出する。例えば、メラニン分布算出部160は、上記の式(9)を撮影時における画像の各画素に対して適用することによって(より具体的には、上記の式(9)の「赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値」および「近赤外光源下における明るさ補正後の画像の平均値」を「赤色光源下における撮影時の各画素」および「近赤外光源下における撮影時の各画素」にそれぞれ置き換えることによって)被写体に含まれるメラニン分布を算出することが可能である。

0077

続いて、画像補正部132は、撮影時における画像のメラニン分布のコントラストを強調するように撮影時における画像を補正する。例えば、画像補正部132は、下記の式(11)および式(12)に従って撮影時における画像のメラニン分布のコントラストを強調するように撮影時における画像を補正することが可能である。

0078

0079

0080

ここで、αMXは、相対的なメラニン量に伴って変化する係数である。図18は、メラニン量の相対値と係数αMXとの関係の例を示す図である。添え字のRおよびIRはそれぞれ照明光源として赤色光源および近赤外光源を利用した場合における係数であることを表している。

0081

続いて、本開示の第5の実施形態が奏する効果について図19を参照しながら説明する。図19は、本開示の第5の実施形態による明るさ補正前後における画像の例を示す図である。「補正前」は、明るさ補正前における画像の例を示しており、「補正後」は、明るさ補正後における画像の例を示している。図19に示されるように、メラニン分布のコントラストを強調するような補正によって、メラニンの存在をよりユーザに認識させやすい表示を行うことが可能である。

0082

なお、上記においては、補正部130によって撮影時における画像の明るさ補正がなされる例を説明した。しかし、撮影時における画像の明るさ補正は、メラニン分布算出部160によってなされてもよい。かかる場合、メラニン分布算出部160は、メラニン量の算出に利用される画像(上記の例では、赤色光源下および近赤外光源下それぞれにおいて撮影された画像)に対してのみ補正をすることによって、明るさ補正に要する処理量を低減することが可能である。

0083

<6.第6の実施形態の説明>
続いて、本開示の第6の実施形態について説明する。本開示の第1の実施形態および本開示の第2の実施形態においては、画像全体に対して同じ明るさ補正を行う例を説明した。しかし、画像全体に対して同一の明るさ補正がなされなくてもよい。本開示の第6の実施形態においては、赤み分布のコントラストが強調されるような補正を行う例について説明する。

0084

図20は、本開示の第6の実施形態に係るサーバ10Fの機能構成例を示す図である。図20に示すように、本開示の第6の実施形態は、本開示の第1の実施形態および第2の実施形態と比較して、赤み分布算出部170を有している点と補正部130の機能が変更されている点が異なる。したがって、本開示の第6の実施形態においては、赤み分布算出部170の機能および補正部130の機能について主に説明する。

0085

赤み分布算出部170は、撮影時における画像に基づいて被写体に含まれる赤み分布を算出する。例えば、赤み分布算出部170は、上記の式(9)を撮影時における画像の各画素に対して適用することによって(より具体的には、上記の式(10)の「赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値」および「緑色光源下における明るさ補正後の画像の平均値」を「赤色光源下における撮影時の各画素」および「緑色光源下における撮影時の各画素」にそれぞれ置き換えることによって)被写体に含まれる赤み分布を算出することが可能である。

0086

続いて、画像補正部132は、撮影時における画像の赤み分布のコントラストを強調するように撮影時における画像を補正する。例えば、画像補正部132は、下記の式(13)および式(14)に従って撮影時における画像の赤み分布のコントラストを強調するように撮影時における画像を補正することが可能である。

0087

0088

0089

ここで、αEXは、相対的な赤み量に伴って変化する係数である。図21は、赤み量の相対値と係数αEXとの関係の例を示す図である。添え字のGおよびRはそれぞれ照明光源として緑色光源および赤色光源を利用した場合における係数であることを表している。

0090

続いて、本開示の第6の実施形態が奏する効果について図22を参照しながら説明する。図22は、本開示の第6の実施形態による明るさ補正前後における画像の例を示す図である。「補正前」は、明るさ補正前における画像の例を示しており、「補正後」は、明るさ補正後における画像の例を示している。図22に示されるように、赤み分布のコントラストを強調するような補正によって、赤みの存在をよりユーザに認識させやすい表示を行うことが可能である。

0091

なお、上記においては、補正部130によって撮影時における画像の明るさ補正がなされる例を説明した。しかし、撮影時における画像の明るさ補正は、赤み分布算出部170によってなされてもよい。かかる場合、赤み分布算出部170は、赤み量の算出に利用される画像(上記の例では、緑色光源下および赤色光源下それぞれにおいて撮影された画像)に対してのみ補正をすることによって、明るさ補正に要する処理量を低減することが可能である。

0092

<7.情報処理装置のハードウェア構成例>
続いて、本開示の実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例について説明する。図23は、本開示の実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す図である。ただし、図23に示したハードウェア構成例は、情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示したに過ぎない。したがって、情報処理装置10のハードウェア構成は、図23に示した例に限定されない。

0093

図23に示したように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ストレージ装置911と、ドライブ912と、通信装置915とを備える。

0094

CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置10内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス156により相互に接続されている。

0095

ストレージ装置911は、情報処理装置10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置911は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置911は、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。

0096

ドライブ912は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ912は、装着されている磁気ディスク光ディスク光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記憶媒体に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ912は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むこともできる。

0097

通信装置915は、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)外部装置と通信する。通信装置915は、無線通信用インタフェースであってもよく、例えば、通信アンテナ、RF(Radio Frequency)回路ベースバンドプロセッサなどを含んでもよい。無線通信用のインタフェースの具体的な例としては、CDMA(Code Division Multiple
Access)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、Wi−fi(登録商標)(Wireless Fidelity)のような通信方式に対応したモデムなどの通信ユニットが挙げられる。

0098

また、通信装置915は、有線通信用のインタフェースであってもよく、例えば、接続端子伝送回路およびその他の通信処理用の回路を含んでもよい。また、CPU901と通信装置915とは1つのチップにより構成されてもよいし、別々のデバイスとして実現されてもよい。また、図23には示していないが、情報処理装置10は、例えば、充電式電池のような電力源から供給される電力により駆動してもよく、当該電力源は、情報処理装置10に対して着脱可能に構成されていてもよい。

0099

以上、本開示の実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例について説明した。

0100

<8.むすび>
以上説明したように、本開示の実施形態によれば、カメラ30によって撮影された撮影時における画像と撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部120と、撮影時における照明光源の温度と撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された照明光源の温度特性とに基づいて、撮影時における画像の明るさまたはカメラ30の露光時間を補正する補正部130と、を備える、情報処理装置10が提供される。かかる構成によれば、照明光源を駆動制御しない手法によって撮影画像の明るさを調整することが可能となる。

0101

以下に、先行技術文献に記載された技術と本開示の実施形態に係る技術との差異について詳細に説明する。まず、一つ目の技術として、照明光源の温度を測定し、測定した温度を照明光源の温度特性に照らし合わせることによって、照明光源の光度が最適になるように光源を駆動する技術がある(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1に記載された技術は、照明光源を駆動制御する必要があるため、電流が安定するまでに時間が掛かってしまう。

0102

二つ目の技術として、AE(Auto Exposure)が挙げられる。しかし、AEを用いた場合には、明るさの異なる複数の被写体が、撮影画像には同じ明るさに映ってしまう。そのため、AEを用いた場合には、被写体の正しい明るさが反映された撮影画像を得ることができない。一方、本開示の実施形態によれば、被写体の明るさが反映された撮影画像を得ることが可能となる。

0103

以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。

0104

例えば、上記では、補正部130が撮影時における画像の明るさを補正する例を説明した。このような補正によれば、撮影時における画像の明るさが補正され得る。しかし、補正部130は、撮影時における画像の明るさの代わりに、カメラ30の露光時間を補正してもよい。カメラ30の露光時間が補正されれば、撮影時における画像自体の明るさが補正されるわけではないが、露光時間が補正された後のカメラ30によって撮影された画像は、明るさが補正されることとなる。

0105

また、コンピュータに内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上記した情報処理装置10が有する機能と同等の機能を発揮させるためのプログラムも作成可能である。また、該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。

0106

また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。

0107

なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、
前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記補正部は、前記撮影時における画像の明るさを補正する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記補正部は、前記撮影時およびキャリブレーション時それぞれにおける前記照明光源の温度と前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記情報処理装置は、
キャリブレーション時における前記照明光源の温度と前記カメラによって撮影された前記キャリブレーション時における画像の明るさとを取得するキャリブレーション時情報取得部を備える、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記キャリブレーション時における画像の明るさは、前記カメラによって標準物質が撮影されたキャリブレーション時における画像の明るさである、
前記(3)または(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記補正部は、前記撮影時および前記キャリブレーション時における前記照明光源の温度の差分と前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、
前記(3)〜(5)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(7)
前記照明光源の温度特性は、前記照明光源の温度に対応する前記照明光源の光度または放射強度を示す、
前記(3)〜(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(8)
前記照明光源の温度特性は、前記照明光源の駆動電流に依存し、
前記補正部は、前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける前記照明光源の温度と前記撮影時および前記キャリブレーション時それぞれにおける画像の明るさと前記照明光源の駆動電流と前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記補正部は、前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさと前記照明光源の温度特性の変化率とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさを補正する、
前記(3)〜(6)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(10)
前記情報処理装置は、
明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれるメラニン量を算出するメラニン量算出部を備える、
前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(11)
前記メラニン量算出部は、赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値と近赤外光源下における明るさ補正後の画像の平均値とに基づいて、前記メラニン量を算出する、
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記情報処理装置は、
明るさ補正後の画像に基づいて被写体に含まれる赤み量を算出する赤み量算出部を備える、
前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(13)
前記赤み量算出部は、赤色光源下における明るさ補正後の画像の平均値と緑色光源下における明るさ補正後の画像の平均値とに基づいて、前記赤み量を算出する、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記補正部は、前記撮影時における画像のメラニン分布のコントラストを強調するように前記撮影時における画像を補正する、
前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(15)
前記情報処理装置は、
前記撮影時における画像のメラニン分布を算出するメラニン分布算出部を備える、
前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記補正部は、前記撮影時における画像の赤み量分布のコントラストを強調するように前記撮影時における画像を補正する、
前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(17)
前記情報処理装置は、
前記撮影時における画像の赤み量分布を算出する赤み量分布算出部を備える、
前記(16)に記載の情報処理装置。
(18)
前記補正部は、前記カメラの露光時間を補正する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(19)
カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得することと、
プロセッサにより前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正することと、
を含む、情報処理方法。
(20)
コンピュータを、
カメラによって撮影された撮影時における画像と前記撮影時における照明光源の温度とを取得する撮影時情報取得部と、
前記撮影時における前記照明光源の温度と前記撮影時における画像の明るさとあらかじめ用意された前記照明光源の温度特性とに基づいて、前記撮影時における画像の明るさまたは前記カメラの露光時間を補正する補正部と、
を備える情報処理装置として機能させるためのプログラム。

0108

1肌解析システム
10(10A〜10F)サーバ(情報処理装置)
20情報処理端末
30カメラ
31照明部
32 筒部
33筐体
34レンズ
35イメージセンサ
40中継装置
110キャリブレーション時情報取得部
111画像取得部
112 明るさ算出部
113温度取得部
120撮影時情報取得部
121 画像取得部
122 温度取得部
130補正部
131 明るさ算出部
132画像補正部
140メラニン量算出部
150 赤み量算出部
160メラニン分布算出部
170 赤み分布算出部

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