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技術 OHC型内燃機関

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 若狭秀智
出願日 2015年9月28日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2016-552011
公開日 2017年4月27日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 WO2016-052395
状態 特許登録済
技術分野 弁装置又は配列 内燃機関のシリンダブロック、ケーシング
主要キーワード 六角ボルト頭 カムシャフトベアリング 工具ソケット クランク軸スプロケット 空冷式内燃機関 駆動形式 シリンダ軸 ボルト部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月27日)のものです。
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図面 (7)

課題・解決手段

シリンダヘッド(14)のカムシャフト支持孔(61)で保持されるカムシャフトベアリング(62)と、当該カムシャフトベアリング(62)に保持されるカムシャフト(40)とを有し、カムシャフト(40)の軸方向に開口する開口部(56)を形成し、この開口部(56)を蓋部材(57)で覆ったOHC型内燃機関(10)である。カムシャフトベアリング(62)の近傍に、カムシャフトベアリング(62)を規制する固定部材(64)が配置され、開口部(56)の軸中心(56C)に対しカムシャフト(40)の軸中心(40C)が燃焼室から離間する方向に、カムシャフト(40)が配置される。

概要

背景

内燃機関において、吸排気バルブを駆動するバルブ駆動形式の1つに、シリンダヘッドに吸排気バルブを駆動するカムシャフトを備えたOHC(Over Head Camshaft)型内燃機関が知られている(例えば、特許文献1参照)。

特許文献1に示すように、シリンダヘッドに、カムシャフトを支持する軸受が配置され、この軸受の軸方向の移動を規制する押さえ板がシリンダヘッドに取付けられる。押さえ板に臨むように、シリンダヘッドの側面には、カムシャフト及びその周辺部をメンテナンスするための開口が設けられている。

ところで、特許文献1の技術では、カムシャフトの中心に比べて、開口の中心が上方に位置するので、その分、シリンダヘッドのシリンダ軸方向の長さが長くなる。シリンダヘッドが長くなると、内燃機関の重量増加つながり易い。また、OHC型内燃機関では、燃焼室の上方に動弁機構が配置されるため、重心が高くなり易い。軽量化及び低重心化に貢献することができるOHC型内燃機関が望まれる。

概要

シリンダヘッド(14)のカムシャフト支持孔(61)で保持されるカムシャフトベアリング(62)と、当該カムシャフトベアリング(62)に保持されるカムシャフト(40)とを有し、カムシャフト(40)の軸方向に開口する開口部(56)を形成し、この開口部(56)を蓋部材(57)で覆ったOHC型内燃機関(10)である。カムシャフトベアリング(62)の近傍に、カムシャフトベアリング(62)を規制する固定部材(64)が配置され、開口部(56)の軸中心(56C)に対しカムシャフト(40)の軸中心(40C)が燃焼室から離間する方向に、カムシャフト(40)が配置される。

目的

本発明は、軽量化及び低重心化に貢献することができるOHC型内燃機関を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

燃焼室を構成するシリンダブロック及びこのシリンダブロックに取付けられるシリンダヘッドと、このシリンダヘッドのカムシャフト支持孔で保持されるカムシャフトベアリングと、当該カムシャフトベアリングに保持されるカムシャフトと、前記シリンダヘッドを覆うことで動弁機構収容室を構成するシリンダヘッドカバーと有し、前記シリンダヘッド壁面に、前記カムシャフトの軸方向に開口する開口部を形成し、この開口部を蓋部材で覆ったOHC型内燃機関において、前記カムシャフトベアリングの近傍に、このカムシャフトの軸方向に前記カムシャフトベアリングを規制する固定部材が配置され、前記カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、前記シリンダブロックに形成したシリンダ軸方向で、前記開口部の軸中心に対し前記カムシャフトの軸中心が前記燃焼室から離間する方向に、前記カムシャフトが配置されていることを特徴とするOHC型内燃機関。

請求項2

前記カムシャフトの軸中心と前記固定部材が、前記開口部の軸中心を挟むように配置されると共に、前記カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、前記カムシャフトベアリングと前記固定部材とは、前記開口部に全て露出されている、請求項1記載のOHC型内燃機関。

請求項3

前記カムシャフトの端部に、前記カムシャフトに駆動力を伝達するカム軸スプロケットを止めるスプロケットホルダが備えられ、前記カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、前記スプロケットホルダの回転軌跡と前記固定部材とは、少なくとも一部が重なっている、請求項1又は請求項2記載のOHC型内燃機関。

請求項4

前記スプロケットホルダに、前記カム軸スプロケットを締結する締結孔が形成され、前記カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、前記スプロケットホルダの回転軌跡は、前記開口部の範囲内にある、請求項3記載のOHC型内燃機関。

請求項5

前記固定部材は、板状部材であり、この板状部材は、ボルト部材で固定され、前記カムシャフト支持孔の近傍にて前記シリンダヘッドに、前記板状部材を囲うように凹部が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項記載のOHC型内燃機関。

請求項6

前記固定部材は、ボルト部材のフランジ部であり、このボルト部材のフランジ部を囲うように凹部が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項記載のOHC型内燃機関。

請求項7

前記シリンダヘッドカバーは、樹脂製である、請求項1〜6のいずれか1項記載のOHC型内燃機関。

技術分野

0001

本発明は、シリンダヘッドカムシャフトを備えたOHC型内燃機関の改良に関する。

背景技術

0002

内燃機関において、吸排気バルブを駆動するバルブ駆動形式の1つに、シリンダヘッドに吸排気バルブを駆動するカムシャフトを備えたOHC(Over Head Camshaft)型内燃機関が知られている(例えば、特許文献1参照)。

0003

特許文献1に示すように、シリンダヘッドに、カムシャフトを支持する軸受が配置され、この軸受の軸方向の移動を規制する押さえ板がシリンダヘッドに取付けられる。押さえ板に臨むように、シリンダヘッドの側面には、カムシャフト及びその周辺部をメンテナンスするための開口が設けられている。

0004

ところで、特許文献1の技術では、カムシャフトの中心に比べて、開口の中心が上方に位置するので、その分、シリンダヘッドのシリンダ軸方向の長さが長くなる。シリンダヘッドが長くなると、内燃機関の重量増加つながり易い。また、OHC型内燃機関では、燃焼室の上方に動弁機構が配置されるため、重心が高くなり易い。軽量化及び低重心化に貢献することができるOHC型内燃機関が望まれる。

先行技術

0005

特許第3466588号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、軽量化及び低重心化に貢献することができるOHC型内燃機関を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

請求項1に係る発明は、燃焼室を構成するシリンダブロック及びこのシリンダブロックに取付けられるシリンダヘッドと、このシリンダヘッドのカムシャフト支持孔で保持されるカムシャフトベアリングと、当該カムシャフトベアリングに保持されるカムシャフトと、シリンダヘッドを覆うことで動弁機構収容室を構成するシリンダヘッドカバーと有し、シリンダヘッド壁面に、カムシャフトの軸方向に開口する開口部を形成し、この開口部を蓋部材で覆ったOHC型内燃機関において、カムシャフトベアリングの近傍に、このカムシャフトの軸方向にカムシャフトベアリングを規制する固定部材が配置され、カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、シリンダブロックに形成したシリンダ軸線方向で、開口部の軸中心に対しカムシャフトの軸中心が燃焼室から離間する方向に、カムシャフトが配置されているOHC型内燃機関を提供する。

0008

請求項2に係る発明では、開口部の軸中心は、カムシャフトの軸中心と固定部材とに挟まれるように配置されると共に、カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、カムシャフトベアリングと固定部材とは、開口部に全て露出されている。

0009

請求項3に係る発明では、カムシャフトの端部に、カムシャフトに駆動力を伝達するカム軸スプロケットを止めるスプロケットホルダが備えられ、カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、スプロケットホルダの回転軌跡と固定部材とは、少なくとも一部が重なっている。

0010

請求項4に係る発明では、スプロケットホルダに、スプロケットを締結する締結孔が形成され、カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、スプロケットホルダの回転軌跡は、開口部の範囲内にある。

0011

請求項5に係る発明では、固定部材は、板状部材であり、この板状部材は、ボルト部材で固定され、カムシャフト支持孔の近傍にてシリンダヘッドに、板状部材を囲うように凹部が形成されている。

0012

請求項6に係る発明では、固定部材は、ボルト部材のフランジ部であり、このボルト部材のフランジ部を囲うように凹部が形成されている。

0013

請求項7に係る発明では、シリンダヘッドカバーは、樹脂製である。

発明の効果

0014

請求項1に係る発明では、カムシャフトの軸中心が開口部の軸中心に対し、燃焼室から離間する方向になるように、カムシャフトが配置されている。すなわち、開口部の中心は、カムシャフトの軸中心に比べて燃料室側に近づくように配置される。開口部の中心を燃焼室側に寄せて配置したので、シリンダヘッドのシリンダ軸線方向の長さを短くすることができる。

0015

仮に、開口部の中心が、カムシャフトの軸中心に比べて燃料室から遠ざかるように配置される場合には、その分、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーの合わせ面を燃焼室側から遠ざける必要がある。そうすると、シリンダヘッドのシリンダの軸線方向の長さが長くなる。

0016

この点、本発明では、開口部の中心は、カムシャフトの軸中心に比べて燃料室側に近づくように配置されるので、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーの合わせ面を燃焼室側に近づけることができる。

0017

すなわち、シリンダヘッドのシリンダの軸線方向の長さが短くなるので、シリンダヘッドの軽量化を図ることができる。加えて、内燃機関のシリンダの軸線方向が鉛直に延びる又は傾斜して延びるように内燃機関を配置したときに、シリンダヘッドのシリンダの軸線方向の長さが短くなるので、内燃機関の低重心化を図ることができる。

0018

請求項2に係る発明では、カムシャフトベアリングと固定部材とは、開口部に全て露出されているので、蓋部材を外したときに、固定部材を外して、この固定部材によって保持されるカムシャフトベアリングを取り外すことが可能になる。従って、カムシャフト回りのメンテナンス性を高めることができる。

0019

請求項3に係る発明では、カムシャフトを軸方向に沿って見たときに、スプロケットホルダの回転軌跡と固定部材とは、少なくとも一部が重なっている。
仮に、スプロケットホルダの回転軌跡と固定部材とが重ならないように配置すると、スプロケットホルダの回転軌跡と固定部材とが重なる構造に比べ、シリンダヘッドの長さがカムシャフトの軸直角方向に長くなる。

0020

この点、本発明では、スプロケットホルダの回転軌跡と固定部材とは、少なくとも一部が重なっているので、シリンダヘッドの長さを短くできる。結果、内燃機関を小型化することができる。

0021

請求項4に係る発明では、スプロケットホルダに、スプロケットを締結する締結孔が形成され、スプロケットホルダの回転軌跡は、開口部の範囲内にある。スプロケットホルダがどの角度位置に停止していてもスプロケットの取外しが可能になる。結果、スプロケットの着脱に係るメンテナンス性が向上する。

0022

請求項5に係る発明では、カムシャフト支持孔の近傍に、板状部材を囲う凹部が形成されている。この凹部に板状部材を配置することで、カムシャフト軸方向において、板状部材及びボルト部材の突出を抑えることができる。結果、内燃機関をカムシャフト軸方向で小型化することができる。

0023

請求項6に係る発明では、カムシャフト支持孔の近傍に、ボルト部材のフランジ部を囲う凹部が形成されている。この凹部にボルト部材のフランジ部を配置することで、カムシャフト軸方向において、ボルト部材の突出を抑えることができる。結果、内燃機関をカムシャフト軸方向で小型化することができる。

0024

請求項7に係る発明では、シリンダヘッドカバーは、樹脂製である。シリンダヘッドカバーを軽量な樹脂製で構成したので、内燃機関を軽量化することができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明による内燃機関の左側面図である。
図1の内燃機関の要部拡大図である。
図2からシリンダヘッドカバー及び蓋部材を取外した図である。
図2の4−4線断面図である。
実施例及び比較例に係るOHC型内燃機関の作用説明図である。
図4の別実施例図である。

0026

以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明の実施例に係る内燃機関は、自動二輪車に搭載される4サイクル単気筒のOHC型空冷式内燃機関である。

0027

本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、OHC型内燃機関10は、クランクシャフト11が収容されるクランクケース12と、このクランクケース12に重ねるように取付けたシリンダブロック13と、このシリンダブロック13に重ねるように取付けたシリンダヘッド14と、このシリンダヘッド14の上に被せたシリンダヘッドカバー15とを有する。

0028

シリンダブロック13に、ピストン17を摺動可能に支持するシリンダボア18が形成される。シリンダボア18の中心軸であるシリンダ軸19は、鉛直軸Yに対して前傾している。シリンダブロック13の壁部とシリンダヘッド14の壁部14wには、各々、シリンダ軸19の垂直な面で外方へ複数の冷却用フィン21が延びている。

0029

シリンダボア18内を摺動するピストン17は、コンロッド22を介してクランクシャフト11に連結される。クランクケース12に、クランクシャフト11が収容されるクランク室23と、このクランク室23の後方仕切壁25を介して変速機26が収容されるミッション室24とが形成される。クランク室23には、クランクシャフト11を回転自在に支持するクランクジャーナル部28が備えられる。

0030

ミッション室24には、メインシャフト31とカウンタシャフト32が収容され、メインシャフト31とカウンタシャフト32間に変速ギヤ機構33が収容されている。カウンタシャフト32は、出力軸を兼ねており、ミッション室24から左外方へ突出している。

0031

次に、内燃機関上部の構成について説明する。
内燃機関10の燃焼室35は、主に、シリンダブロック13に形成される。詳細には、燃焼室35は、シリンダブロック13のシリンダボア18内を往復摺動するピストン17の頂面17tとこの頂面17tに対向配置されるシリンダヘッド14の間に形成される。シリンダヘッド14において、燃焼室35の天井面後半部に、混合気吸気する吸気ポート37が形成され、燃焼室35の天井面前半部に、排気を排出する排気ポート38が前方に向け形成される。

0032

シリンダヘッド14には、吸気ポート37と燃焼室35の間を開閉する吸気バルブ41が設けられ、この吸気バルブ41の上端は、吸気ロッカアーム45によって押圧可能とされ、この吸気ロッカアーム45は、カムシャフト40に一体的に設けられる吸気カム43によって駆動される。つまり、吸気カム43によって、吸気バルブ41が駆動される。なお、吸気バルブ41は、燃焼室35に開いた開口を閉じる向きに付勢されており、吸気カム43のプロファイルによって押圧されたときに開口する。

0033

同様に、シリンダヘッド14には、排気ポート38と燃焼室35の間を開閉する排気バルブ42が設けられ、この排気バルブ42の上端は、排気ロッカアーム46によって押圧可能とされ、この排気ロッカアーム46は、カムシャフト40に一体的に設けられる排気カム44によって駆動される。つまり、排気カム44によって、排気バルブ42が駆動される。なお、排気バルブ42は、燃焼室35に開いた開口を閉じる向きに付勢されており、排気カム44のプロファイルによって押圧されたときに開口する。

0034

ここで、カムシャフト40、吸気ロッカアーム45、排気ロッカアーム46は、シリンダヘッド14とこのシリンダヘッド14を覆うシリンダヘッドカバー15の間に形成される動弁機構収容室55に配置されている。

0035

動弁機構50は、吸気バルブ41及び排気バルブ42を駆動する機構である。この動弁機構50は、クランクシャフト11に一体的に設けられカムチェーン51を駆動するクランク軸スプロケット52と、カムシャフト40に一体的に設けられるカム軸スプロケット53と、カム軸スプロケット53とクランク軸スプロケット52間に巻き掛けられるカムチェーン51とを有する。シリンダブロック13に、カムチェーン室54(図4参照)が形成されている。このカムチェーン室54は、動弁機構収容室55とクランク室23の間を連通する空間であって、カムチェーン51を通すことができるスペースである。

0036

このような動弁機構50によって、クランクシャフト11が2回転したときに、カムシャフト40が1回転し、前記吸気カム43のプロファイル及び前記排気カム44のプロファイルによって、燃焼室35と吸気ポート37の間及び燃焼室35と排気ポート38の間を各々クランクシャフト11の回転に同期させて開閉する。

0037

図2及び図3に示すように、シリンダヘッド14の左側面上部14f(壁面14f)に、カムシャフト40及びその周辺部をメンテナンスするための開口部56が設けられ、この開口部56は、蓋部材57で塞がれている。この蓋部材57は、カムシャフト40の軸方向から見たときに、円形であり、その中心部に工具ソケット係合可能な六角ボルト頭部58が形成される。蓋部材57の六角ボルト頭部58に工具ソケットを当て回すことで、蓋部材57を容易に脱着することができる。

0038

シリンダヘッド14に、シリンダヘッドカバー15が被せられるときに当たる合わせ面14tが形成され、この合わせ面14tにシリンダヘッドカバー15が取付けられる。このシリンダヘッドカバー15は、樹脂製で構成した。シリンダヘッドカバー15を軽量な樹脂製で構成したので、内燃機関10の軽量化を図ることができる。

0039

図3に示すように、シリンダヘッド壁面14fに、カムシャフト40の軸方向に開口し蓋部材57で覆うことができる開口部56が形成されている。この開口部56は、蓋部材57を取外したときに、カムシャフト40及びその周辺部が露出する大きさ及び露出する位置に設けられている。

0040

次に、カムシャフト及びその周辺部の詳細な構造について説明する。
図4に示すように、シリンダヘッド14の動弁機構収容室55に、左右のカムシャフト支持孔61(61L、61R)が設けられ、当該左右のカムシャフト支持孔61に各々カムシャフトベアリング62が保持され、当該カムシャフトベアリング62にカムシャフト40が保持される。

0041

カムシャフトベアリング62の近傍に、このカムシャフト40の軸方向でカムシャフトベアリング62を規制する固定部材64が配置される。この固定部材64は、板状部材65であり、この板状の固定部材64は、ワッシャ状の座部67wが一体的に設けられているボルト部材67でシリンダヘッド14に固定される。

0042

次に、カムシャフトベアリングの中心と蓋部材の中心の位置関係等について説明する。
カムシャフト40は、このカムシャフト40を軸方向に沿って見たときに、シリンダブロック13に形成したシリンダボア18の軸線19(図1参照)方向で、開口部56の軸中心56Cに対しカムシャフト40の軸中心40Cが燃焼室35(図1参照)から離間する方向に配置されている。

0043

図3を併せて参照し、カムシャフト40の軸中心40Cと固定部材64は、開口部56の軸中心56Cを挟むように配置される。また、カムシャフト40を軸方向に沿って見たときに、カムシャフトベアリング62と固定部材64とは、開口部56に全て露出されている。また、カムシャフト支持孔61の近傍にてシリンダヘッド14に、板状の固定部材64を囲うように凹部68が形成されている。

0044

次に、カムシャフトにカム軸スプロケットを固定する構造について説明する。
カムシャフト40の端部に、カムシャフト40に駆動力を伝達するカム軸スプロケット53を止めるスプロケットホルダ71が備えられる。このスプロケットホルダ71に、スプロケット(カム軸スプロケット53)を締結する締結孔72が形成される。

0045

カムシャフト40を軸方向に沿って見たときに、スプロケットホルダ71の回転軌跡と固定部材64とは、少なくとも一部が重なるように構成される。カムシャフト40を軸方向に沿って見たときに、スプロケットホルダ71の回転軌跡は、開口部56の範囲内にある。

0046

組立に際しては、締結孔72に合わせてスプロケット(カム軸スプロケット53)をスプロケットホルダ71にセットし、締結孔72に締結部材73をねじ込んで、カムシャフト40にカム軸スプロケット53を取付ける。なお、スプロケットホルダ71は、回り止めねじ74によりカムシャフト40に一体的に設けられる。

0047

以上に述べたOHC型内燃機関の作用を次に述べる。
図5(a)は、実施例に係るOHC型内燃機関の開口部の軸中心とカムシャフトの軸中心との関係を説明する図であり、図5(b)は、比較例に係るOHC型内燃機関の開口部の軸中心とカムシャフトの軸中心との関係を説明する図である。

0048

図5(a)の実施例に示すように、カムシャフトの軸中心40Cが開口部の軸中心56Cから、燃焼室35(図1参照)から離間する方向になるように、カムシャフト40(図4参照)が配置されている。

0049

図4を併せて参照し、開口部56の軸中心56Cは、カムシャフト40の軸中心40Cに比べて燃料室側に近づくように配置される。開口部56の軸中心56Cを燃焼室側に寄せて配置したので、シリンダヘッド14のシリンダ軸線(シリンダ軸19)方向の長さを短くすることができる。

0050

図5(b)の比較例に示すように、開口部の軸中心56Cbが、カムシャフトの軸中心40Cbに比べて燃焼室35(図1参照)から遠ざかるように配置される場合には、その分、シリンダヘッド14とシリンダヘッドカバー15の合わせ面14tを燃焼室側から遠ざける必要がある。そうすると、シリンダヘッド14のシリンダの軸線方向(シリンダ軸19)の長さが長くなる。

0051

図5(a)に戻り、本発明では、開口部の軸中心56Cは、カムシャフトの軸中心40Cに比べて燃料室側に近づくように配置されるので、シリンダヘッド14とシリンダヘッドカバー15の合わせ面14tを燃焼室側に近づけることができる。すなわち、シリンダヘッド14のシリンダ軸19方向の長さが短くなるので、シリンダヘッド14の軽量化を図ることができる。

0052

加えて、内燃機関10のシリンダ軸19方向が鉛直に延びる又は傾斜して延びるように内燃機関10を配置したときに、シリンダヘッド14のシリンダ軸19方向の長さが短くなるので、内燃機関10の低重心化を図ることができる。

0053

図4に戻り、カムシャフトベアリング62と固定部材64とは、開口部56に全て露出可能に構成されているので、蓋部材57を外したときに、固定部材64を外して、この固定部材64によって保持されるカムシャフトベアリング62を取外すことが可能になる。従って、カムシャフト40回りのメンテナンス性を高めることができる。

0054

カムシャフト40を軸方向に沿って見たときに、スプロケットホルダ71の回転軌跡と固定部材64とは、少なくとも一部が重なっている。
仮に、スプロケットホルダ71の回転軌跡と固定部材64とが重ならないように配置すると、スプロケットホルダ71の回転軌跡と固定部材64とが重なる構造に比べ、シリンダヘッド14の長さがシリンダ軸19方向に長くなる。

0055

この点、本発明では、スプロケットホルダ71の回転軌跡と固定部材64とは、少なくとも一部が重なっているので、シリンダヘッド14の長さを短くできる。シリンダヘッド14の長さが短くなれば、内燃機関10を小型化することができる。

0056

図3を併せて参照し、スプロケットホルダ71に、スプロケット(カム軸スプロケット53)を締結する締結孔72が形成され、スプロケットホルダ71の回転軌跡は、開口部56の範囲内にある。これにより、スプロケットホルダ71がどの角度位置に停止していてもカム軸スプロケット53の取外しが可能になる。結果、カム軸スプロケット53の着脱に係るメンテナンス性が向上する。

0057

カムシャフト支持孔61の近傍に、板状部材(固定部材64)を囲う凹部68が形成されている。この凹部68に固定部材64を配置することで、カムシャフト40の軸方向において、固定部材64及びボルト部材67の突出を抑えることができる。結果、内燃機関10を軸方向で小型化することができる。

0058

また、カムシャフト支持孔61の近傍に、ボルト部材67のフランジ部(座部67w)を囲う凹部68が形成されている。この凹部68にボルト部材67のフランジ部(座部67w)を配置することで、カムシャフト40の軸方向において、ボルト部材67の突出を抑えることができる。結果、内燃機関10をカムシャフト軸方向で小型化することができる。

0059

次に、OHC型内燃機関の別実施例について説明する。
図6に示すように、固定部材64は、ボルト部材67と一体のフランジ部67fであり、このボルト部材67のフランジ部67fを囲うように凹部68が形成されている。この凹部68にボルト部材67のフランジ部67fを配置することで、カムシャフト軸方向において、ボルト部材67の突出を抑えることができる。結果、内燃機関10をカムシャフト軸方向で小型化することができる。
固定部材64の構造以外の構造については、実施例と異なる点はなく、作用効果についても実施例と同様なものであり説明を省略する。

実施例

0060

尚、本発明は、実施の形態ではOHC型内燃機関に適用したが、DOHC型内燃機関にも適用可能であり、一般の内燃機関に適用することは差し支えない。

0061

本発明は、OHC型内燃機関に好適である。

0062

10…内燃機関(OHC型内燃機関)、13…シリンダブロック、14…シリンダヘッド、15…シリンダヘッドカバー、19…シリンダ軸、35…燃焼室、40…カムシャフト、53…カム軸スプロケット、55…動弁機構収容室、56…開口部、57…蓋部材、61…カムシャフト支持孔、62…カムシャフトベアリング、64…固定部材、67…ボルト部材、67f…フランジ部、68…凹部、71…スプロケットホルダ、72…締結。

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    【課題】気筒における上側ボア、中央ボア、及び下側ボアの内径の大小関係が変化することを抑制する。【解決手段】シリンダブロック50には、ピストン31が往復動する気筒70aが区画されている。気筒70aは、当... 詳細

  • 株式会社IHIの「 エンジン」が 公開されました。( 2020/09/10)

    【課題】シリンダ内に流入する空気量を増加させ、燃焼効率を向上する。【解決手段】エンジンは、燃焼室が形成されるシリンダ102bと、シリンダの上端に接続されるシリンダヘッド104と、シリンダヘッドに形成さ... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 シリンダの直径の測定方法」が 公開されました。( 2020/09/10)

    【課題】内燃機関の稼働時におけるシリンダの直径を精度良く計測することができる、シリンダの直径の測定方法を提供する。【解決手段】内燃機関の稼働時におけるシリンダの直径の計測方法であって、クランク角が所定... 詳細

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