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技術 中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体

出願人 味の素株式会社
発明者 小林瞬倉本昌幸
出願日 2015年7月29日 (5年10ヶ月経過) 出願番号 2016-538376
公開日 2017年4月27日 (4年1ヶ月経過) 公開番号 WO2016-017659
状態 特許登録済
技術分野 化粧料 有機低分子化合物及びその製造
主要キーワード 液状有機媒体 粘性物 クロロ化剤 洗い乾燥 非対称型 オイルク アシル鎖長 クロロ化
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (1)

課題・解決手段

本発明は、化粧水乳液等の液状化粧料に配合する場合、肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化が抑制され、安定な製剤を得ることができる中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を提供することを目的とする。 本発明は、式(1)[式中、各記号は明細書に記載の通りである。]で表される化合物またはその塩に関する。

概要

背景

下記式:

(式中、RaおよびRbは水素原子またはアルキル基であり、nは0から12の整数である。)
で表される化合物またはその塩(以下、「ラウロイルアミノ酸誘導体」ともいう)は、水及び液状有機媒体ゲル化または固化させるのに有用であることが報告されている(特許文献1、非特許文献1および非特許文献2等)。このラウロイルアミノ酸誘導体は、その界面活性剤としての性質から、化粧料に配合すると肌へのなじみ感を向上させるほか、保湿能を発揮することも期待される。そのため、ラウロイルアミノ酸誘導体を化粧料に配合する検討がなされている。
しかしながら、ラウロイルアミノ酸誘導体を化粧水乳液等の液状化粧料に配合した場合、ラウロイルアミノ酸誘導体自身の有するゲル化能により、安定な製剤を得ることが困難となり、その使用性が著しく制限されるという問題があった。

概要

本発明は、化粧水や乳液等の液状化粧料に配合する場合、肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化が抑制され、安定な製剤を得ることができる中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を提供することを目的とする。 本発明は、式(1)[式中、各記号は明細書に記載の通りである。]で表される化合物またはその塩に関する。

目的

本発明は、化粧水や乳液等の液状化粧料に配合する場合、肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化が抑制され、安定な製剤を得ることができる中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

式(1):(式中、R1およびR2は、各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基または炭素原子数5〜7のアルケニル基であり、R3およびR4は、共に水素原子であり、zは、0以上の整数であり、xおよびyは、各々独立して、2〜4の整数である。)で表される化合物またはその塩。

請求項2

zが0〜10の整数である、請求項1に記載の化合物またはその塩。

請求項3

zが7または8である、請求項1に記載の化合物またはその塩。

請求項4

xおよびyが、共に4である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。

請求項5

R1およびR2が、各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。

請求項6

ビス(Nε-オクタノイル-L-リジン)セバコイルアミド、ビス(Nε-ヘキサノイル-L-リジン)アゼラオイルアミド、およびビス(Nε-オクタノイル-L-リジン)アゼラオイルアミドから選択される化合物またはその塩。

請求項7

請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその塩の少なくとも一種を含有することを特徴とする化粧料組成物

技術分野

0001

本発明は、ゲル化を抑制する中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体、およびそれらを含有する化粧料組成物に関する。

背景技術

0002

下記式:

0003

0004

(式中、RaおよびRbは水素原子またはアルキル基であり、nは0から12の整数である。)
で表される化合物またはその塩(以下、「ラウロイルアミノ酸誘導体」ともいう)は、水及び液状有機媒体をゲル化または固化させるのに有用であることが報告されている(特許文献1、非特許文献1および非特許文献2等)。このラウロイルアミノ酸誘導体は、その界面活性剤としての性質から、化粧料に配合すると肌へのなじみ感を向上させるほか、保湿能を発揮することも期待される。そのため、ラウロイルアミノ酸誘導体を化粧料に配合する検討がなされている。
しかしながら、ラウロイルアミノ酸誘導体を化粧水乳液等の液状化粧料に配合した場合、ラウロイルアミノ酸誘導体自身の有するゲル化能により、安定な製剤を得ることが困難となり、その使用性が著しく制限されるという問題があった。

0005

特開2004−323505号公報

先行技術

0006

Org. Biomol. Chem., 2003, 1, 4124-4131
New J. Chem., 2005, 29, 1439-1444

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、化粧水や乳液等の液状化粧料に配合する場合、肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化が抑制され、安定な製剤を得ることができる中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、意外にもアシル鎖長の短い中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体が、化粧水や乳液等の液状化粧料に配合した場合においても肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化を抑制し、得られる製剤が安定であることを見出し、本発明を完成するに至った。

0009

すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]式(1):

0010

0011

(式中、
R1およびR2は、各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基または炭素原子数5〜7のアルケニル基であり、
R3およびR4は、共に水素原子であり、
zは、0以上の整数であり、
xおよびyは、各々独立して、2〜4の整数である。)
で表される化合物またはその塩。
[2]zが0〜10の整数である、[1]に記載の化合物またはその塩。
[3]zが7または8である、[1]に記載の化合物またはその塩。
[4]xおよびyが、共に4である、[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物またはその塩。
[5]R1およびR2が、各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基である、[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物またはその塩。
[6]ビス(Nε-オクタノイル-L-リジン)セバコイルアミド
ビス(Nε-ヘキサノイル-L-リジン)アゼラオイルアミド、および
ビス(Nε-オクタノイル-L-リジン)アゼラオイルアミド
から選択される化合物またはその塩。
[7][1]〜[6]のいずれかに記載の化合物またはその塩の少なくとも一種を含有することを特徴とする化粧料組成物。

発明の効果

0012

本発明によれば、化粧水や乳液等の液状化粧料に配合する場合、肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化が抑制され、安定な製剤を得ることができる中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を提供することができる。

0013

以下に、式(1)で表される化合物中の各記号の定義について詳述する。

0014

R1およびR2は、各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基または炭素原子数5〜7のアルケニル基である。
炭素原子数5〜7のアルキル基とは、炭素原子数5〜7の直鎖または分岐状のアルキル基を意味し、具体的には、ペンチル基イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ネオヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、ネオヘプチル基等が挙げられる。
炭素原子数5〜7のアルケニル基とは、炭素原子数5〜7の直鎖または分岐状のアルケニル基を意味し、具体的には、ペンテニル基ヘキセニル基、ヘプテニル基等が挙げられる。
R1およびR2は、好ましくは各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基であり、より好ましくは共に、ペンチル基またはヘプチル基である。

0015

R3およびR4は、共に水素原子である。

0016

zは、0以上の整数である。
zは、好ましくは0〜10の整数であり、より好ましくは7または8である。

0017

xおよびyは、各々独立して、2〜4の整数である。
xおよびyは、好ましくは共に4である。

0018

式(1)で表される化合物として、好ましくは、以下の化合物が挙げられる。
(化合物A)
R1およびR2が、各々独立して、炭素原子数5〜7のアルキル基であり、
R3およびR4が、共に水素原子であり、
zが、0〜10の整数であり、
xおよびyが、共に4である化合物。

0019

(化合物B)
R1およびR2が、共にペンチル基またはヘプチル基であり、
R3およびR4が、共に水素原子であり、
zが、7または8であり、
xおよびyが、共に4である化合物。

0020

式(1)で表される化合物の具体例としては、
ビス(Nε-オクタノイル-L-リジン)セバコイルアミド、
ビス(Nε-ヘキサノイル-L-リジン)アゼラオイルアミド、および
ビス(Nε-オクタノイル-L-リジン)アゼラオイルアミド
から選択される化合物またはその塩が挙げられる。

0021

本発明の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体の塩としては、リチウム塩ナトリウム塩カリウム塩等のアルカリ金属塩カルシウム塩マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩アンモニウム塩メチルアミンジエチルアミントリメチルアミントリエチルアミンエタノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミンエチレンジアミントリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、グアニジンピリジンピコリンコリンシンコニンメグルミン等の有機アミン塩基との塩等が挙げられる。
これらのうち、ナトリウム塩またはカリウム塩が好ましく、ナトリウム塩がより好ましい。

0022

本発明の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体は、慣用の手法により製造することができる。例えば、下記式に示すように、対称型の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体(1’)は、Nω−アシルアミノ酸(2)とジカルボン酸ジクロライド(3)を適切な溶媒中で反応させることにより製造することができる。

0023

0024

(式中、R1’は炭素原子数5〜7のアルキル基または炭素原子数5〜7のアルケニル基であり、R3’は水素原子であり、z’は0以上の整数であり、x’は2〜4の整数である。)

0025

Nω−アシルアミノ酸(2)としては、例えば、Nε−アシルリジン(例:Nε−ヘキサノイル−L−リジン、Nε−オクタノイル−L−リジン等)、Nδ−アシオルニチン(例:Nδ−ヘキサノイル−L−オルニチン等)、Nγ−アシル−α、γ−ジアミノ酪酸等が挙げられる。
ジカルボン酸ジクロライド(3)としては、例えば、オギザリルクロライドマロニルクロライド、スクシニルクロライド、グルタリルクロライド、アジポイルクロライド、ピメロイルクロライド、スベロイルクロライド、アゼラオイルクライド、セバコイルクロライド、ドデカンジオイルクロライド等が挙げられる。ジカルボン酸ジクロライド(3)の使用量は、Nω−アシルアミノ酸(2)に対して通常0.4〜0.6当量である。
溶媒としては、反応に不活性な溶媒であれば特に限定されないが、例えば、ジエチルエーテルテトラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられる。

0026

また、非対称型の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体(1’’)は下記の通り製造することができる。まず、Nω−アシルアミノ酸(2)とジカルボン酸モノクロライドモノエステル(4)を適切な溶媒中で反応させて化合物(5)を得る(工程1)。続いて、得られた化合物(5)のエステル部位水酸化ナトリウム水酸化カリウム等の塩基存在下で加水分解した後、チオニルクロライド等のクロロ化剤を用いてカルボン酸部位をクロロ化し、前記工程1で用いたNω−アシルアミノ酸(2)とは異なるNω−アシルアミノ酸(2’)を反応させることにより製造することができる(工程2)。

0027

0028

(式中、R1’、R3’、z’およびx’は前記定義と同義であり、R2’は炭素原子数5〜7のアルキル基または炭素原子数5〜7のアルケニル基であり、R4’は水素原子であり、R5はメチル基エチル基等のアルキル基であり、y’は2〜4の整数である。)

0029

Nω−アシルアミノ酸(2)および(2’)は、前記と同様のNω−アシルアミノ酸を用いることができる。
ジカルボン酸モノクロライドモノエステル(4)は、市販されている場合には市販品をそのまま用いることができ、自体公知の方法またはそれに準じた方法にて製造したものを用いることもできる。

0030

なお、上記方法で得られた中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、有機アミン塩基等と反応させることにより、中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体の塩に変換することができる。

0031

本発明は、また、上記の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体またはその塩を含有する化粧料組成物に関する。
本発明の化粧料組成物中の上記の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体またはその塩の配合量は、0.01〜10重量%が好ましく、0.05〜5重量%がより好ましい。

0032

本発明の化粧料組成物としては、具体的には、洗顔料、化粧水、乳液、クリームジェル美容液パックマスク白粉ファンデーション口紅チークアイライナーマスカラアイシャドー眉墨シャンプーリンスヘアコンディショナーヘアスタイリング剤ヘアトリートメント等が挙げられる。
これらのうち、化粧水または乳液が好ましい。

0033

本発明の化粧料組成物は、通常化粧料に添加してもよい成分を本発明の効果を阻害しない範囲で含有してもよい。具体的には、油剤キレート剤、界面活性剤、粉体アミノ酸類多価アルコールポリアミノ酸およびその塩、水溶性高分子糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物低級アルコール動植物抽出物核酸ビタミン酵素抗炎症剤殺菌剤防腐剤抗酸化剤紫外線吸収剤制汗剤顔料色素酸化染料有機および無機粉体pH調整剤パール化剤湿潤剤が挙げられる。

0034

以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

0035

化合物の測定に用いた機器は、以下の通りである。
1H−NMR測定:Bruker社 AVANCE III HD NMRSpectrometer

0036

製造例1:ビス(Nε−オクタノイル−L−リジン)セバコイルアミドモノナトリウム塩の合成
Nε−オクタノイル−L−リジン6.8g(25mmol)を水70gおよび25%水酸化ナトリウム水溶液(10g)に溶解させ、ジエチルエーテル80gを加えた。そこへセバコイルクロライド3.3g(14mmol)をエーテル層にゆっくり加えた。この2層溶液を0℃に保持したまま1時間ほど攪拌し、その後室温で23時間攪拌した。次いで、75%硫酸滴下し、pH2に調整した後、得られた白色沈殿を濾取し、水でよく洗い乾燥した。得られた化合物を水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、pH6.0に調整し、蒸発乾固した後、メタノール−ジエチルエーテルから再結晶して標題化合物8.6g(94%)を得た。
1H-NMR(400MHz, CD3OD,TMS, 25 ℃):δ 0.89 (t, J=6.9 Hz, 6H), 1.31 (br, 28H), 1.36-1.45 (m, 4H), 1.47-1.54 (m, 4H), 1.55-1.63 (m, 8H), 1.64-1.72 (m, 2H), 1.79-1.89 (m, 2H), 2.15 (t, J=7.4 Hz, 4H), 2.23 (t, J=7.4 Hz, 4H), 3.15 (t, J=6.9 Hz, 4H), 4.35 (m, 2H)

0037

製造例2:ビス(Nε−ヘキサノイル−L−リジン)アゼラオイルアミドモノナトリウム塩の合成
Nε−ヘキサノイル−L−リジン12.2g(50mmol)を水130gおよび25%水酸化ナトリウム水溶液20gに溶解させ、ジエチルエーテル150gを加えた。そこへアゼラオイルクロライド6.2g(28mmol)をエーテル層にゆっくり加えた。この2層溶液を0℃に保持したまま1時間ほど攪拌し、その後室温で23時間攪拌した。次いで、75%硫酸を滴下し、pH2に調整した後、得られた油状粘性物2−プロパノールにて抽出した。2−プロパノールを減圧留去した後、得られた化合物を水酸化ナトリウム水溶液に溶解させ、pH6.0に調整し、蒸発乾固した後、メタノール−ジエチルエーテルから再結晶して標題化合物7.8g(47%)を得た。
1H-NMR(400MHz, CD3OD,TMS, 25 ℃):δ 0.90 (t, J=6.9 Hz, 6H), 1.31 (br, 18H), 1.36-1.45 (m, 4H), 1.47-1.54 (m, 4H), 1.55-1.63 (m, 8H), 1.64-1.72 (m, 2H), 1.79-1.89 (m, 2H), 2.15 (t, J=7.5 Hz, 4H), 2.23 (t, J=7.5 Hz, 4H), 3.15 (m, 4H2), 4.30
(m, 2H)

0038

製造例3:ビス(Nε−オクタノイル−L−リジン)アゼラオイルアミドモノナトリウム塩の合成
Nε−オクタノイル−L−リジンおよびアゼラオイルクロライドを用い、製造例1とほぼ同様の方法で標題化合物8.0g(89%)を合成した。
1H-NMR(400MHz, CD3OD,TMS, 25 ℃):δ 0.89 (t, J=6.9 Hz, 6H), 1.31 (br, 26H), 1.36-1.45 (m, 4H), 1.47-1.54 (m, 4H), 1.55-1.63 (m, 8H), 1.64-1.72 (m, 2H), 1.79-1.89 (m, 2H), 2.15 (t, J=7.4 Hz, 4H), 2.23 (t, J=7.4 Hz, 4H), 3.15 (t, J=6.9 Hz, 4H), 4.30 (m, 2H)

0039

製造例4:ビス(Nε−ラウロイル−L−リジン)セバコイルアミドモノナトリウム塩の合成
Nε−ラウロイル−L−リジンおよびセバコイルクロライドを用い、製造例1とほぼ同様の方法で標題化合物を合成した。

0040

製造例5:ビス(Nε−ラウロイル−L−リジン)アゼラオイルアミドモノナトリウム塩の合成
Nε−ラウロイル−L−リジンおよびアゼラオイルクロライドを用い、製造例1とほぼ同様の方法で標題化合物を合成した。

0041

試験
下記表1に示す組成(単位:重量%)の化粧料組成物(化粧水)を下記1.に記載の方法で調製し、得られた化粧料組成物の安定性、塗布のしやすさおよび肌へのなじみ感を下記2.および3.に記載の方法にしたがって評価した。

0042

1.化粧料組成物(化粧水)の調製
上記製造例で合成した化合物、下記表1に示す各種配合剤および水を70℃にて攪拌し、均一に溶解させた。その後室温まで冷却し、クエン酸でpHを6.0に調整して化粧料組成物(化粧水)を得た。

0043

2.化粧料組成物の安定性の評価
上記1.で調製した化粧料組成物をガラス瓶充填し、室温で12時間静置した。その後、ガラス瓶を逆さにし、目視にて観察、下記の基準にて評価した。
◎:ガラス瓶を逆さにすると落ちてきた
×:ガラス瓶を逆さにしても落ちてこなかった

0044

3.塗布のしやすさ、肌へのなじみの評価
上記1.で調製した化粧料組成物の塗布のしやすさおよび肌へのなじみについて、5名の専門パネラーが以下に示す基準で評価した。
(塗布のしやすさの評価基準
化粧料組成物を容器から手に取り、実際に手甲部に広げるとき、
5点:化粧料組成物を容器から容易に取り出すことができ、なめらかで均一に広げることができる
4点:化粧料組成物を容器から取り出すことができ、均一に広げやすい
3点:化粧料組成物を容器からやや取り出しにくいが、均一に広げることはできる
2点:化粧料組成物を容器から取り出しにくく、均一に広げづらい
1点:化粧料組成物を容器から非常に取り出しにくく、均一に広げることが困難
専門パネラーの平均点が4以上を◎、3以上4未満を○、2以上3未満を△、2未満を×とした。
(肌へのなじみの評価基準)
化粧料組成物を手甲部に塗り伸ばした時、
5点:肌へのなじみが非常に良い
4点:肌へのなじみが良い
3点:普通
2点:肌へのなじみが悪い
1点:肌へのなじみが非常に悪い
専門パネラーの平均点が4以上を◎、3以上4未満を○、2以上3未満を△、2未満を×とした。

0045

結果を表1に示す。

0046

実施例

0047

中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を添加しない化粧料組成物(比較例1)では、安定性は良いものの、肌へのなじみが非常に悪い。また、ラウロイルアミノ酸誘導体を含有する化粧料組成物(比較例2〜4)では、肌へのなじみは比較的良いものの、ゲル化のために安定性が悪く、塗布もしづらい。
一方、本発明の中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を含有する化粧料組成物(実施例1〜4)は安定であり、かつ塗布がしやすく、肌へのなじみも非常に良い。

0048

本発明は、化粧水や乳液等の液状化粧料に配合する場合、肌へのなじみ感等を保持しつつ、ゲル化が抑制され、安定な製剤を得ることができる中鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体を提供することができる。

0049

本出願は、特願2014−154444を基礎としており、その内容は本明細書に全て包含されるものである。

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