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技術 携帯機器

出願人 シャープ株式会社
発明者 前川哲也庄司義敏杉原伸昭杉山樹利
出願日 2015年5月13日 (5年7ヶ月経過) 出願番号 2016-523112
公開日 2017年4月20日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 WO2015-182050
状態 特許登録済
技術分野 電話機の構造 電池及び電池容器の装着・懸架
主要キーワード 貫通孔列 左右各辺 粘りつく 製品分解 個体状態 側辺部分 サブ回路基板 境目部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月20日)のものです。
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図面 (18)

課題・解決手段

電池パック(9)に対し損傷してもよいカバーシート(37)を貼り付け、このカバーシート(37)を、筐体(3)を構成する表側キャビネット(13)に設けられた凹状の電池収容部(29)の底面(29a)に両面テープ(39)で貼り付けることで、電池パック(9)を電池収容部(29)に固定すると共に、電池パック(9)を取り外すのに用いる取外し用シート片(47)をカバーシート(37)に一体に設ける。

概要

背景

近年、携帯電話機タブレット端末などの携帯機器電池パックとして、リチウムイオン電池を用いた電池パックに代えて、高容量、高電圧及び軽量であるなどの良好な特性を有するリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックを採用する動きが進んでいる。

リチウムイオン電池は、電解液をそのまま液状で使用していることから、パッケージングや整形が難しく、当該電池を覆う外装材としては厚みのある硬質容器を採用する必要がある。これに対して、リチウムイオンポリマー電池は、電解液をゲル化して準個体状態で使用するため、液漏れし難く、パッケージングや整形が比較的容易である上に、外装材としてラミネート袋を採用することにより電池パックの小型化を図ることができる、といったメリットを有する。

このリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックは、上記メリットを享受できる反面、外装材が柔軟で剛性が低いため、携帯機器の筐体係合爪などで固定することが困難であって、折り曲げたり強い衝撃を受けたりすると内部が短絡するおそれがあることから、携帯機器内の限られたスペースにおいて、筐体や回路基板両面テープで直接貼り付けて固定されている。

特許文献1には、上記の如く両面テープで貼り付けた電池パックを筐体から引き剥がす際に、その引き剥がし作業で電池パックにかかるストレスによって当該電池パックが変形したり破損したりすることを防止するバッテリ固定装置が開示されている。

このバッテリ固定装置は、電池パックを内部に収容するカバー部を備え、カバー部が粘着剤で筐体に固定された構成を有する。また、カバー部には、複数の貫通孔が直線状に配列されてなる2列の貫通孔列が互いに平行に並べて形成され、これら貫通孔列の間に連接部が設けられている。そして、バッテリ固定装置は、この連接部を貫通孔列に沿ってカバー部から引き裂いて分離することでカバー部を開くことが可能であり、このようにして開いたカバー部から電池パックを破損させずに取り出せるようになっている。

概要

電池パック(9)に対し損傷してもよいカバーシート(37)を貼り付け、このカバーシート(37)を、筐体(3)を構成する表側キャビネット(13)に設けられた凹状の電池収容部(29)の底面(29a)に両面テープ(39)で貼り付けることで、電池パック(9)を電池収容部(29)に固定すると共に、電池パック(9)を取り外すのに用いる取外し用シート片(47)をカバーシート(37)に一体に設ける。

目的

本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機器の落下等による衝撃に起因して電池パックにかかるストレスを軽減し、且つ、部品点数の増加、製品厚さの増大及びコストアップを伴うことなく、電池パックを損傷させずに携帯機器から容易に取り外し可能にすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

電池パック筐体内に収容された携帯機器であって、前記電池パックには、微粘着性を有する第1接着材カバーシートが貼り付けられ、前記カバーシートは、前記第1接着材よりも粘着性の高い第2接着材で前記筐体に貼り付けられ、該筐体に貼り付けられる貼付け面部と、該貼付け面部から前記電池パックのうち側面を経て前記貼付け面部とは反対側の面に折り返されることで前記電池パックを巻き込む巻込み面部とを有し、前記カバーシートには、前記貼付け面部に対し前記筐体の被貼付け面から離間させる方向への力が作用するように引っ張ることで前記電池パックを持ち上げる取外し用シート片が、前記巻込み面部の折返し方向における端縁から前記貼付け面部にかけて連続したスリットが形成されているか、又は当該カバーシートを破断させ易くする破断予定線がスリットと共に或いは単独で形成されていることで一体に設けられていることを特徴とする携帯機器。

請求項2

請求項1に記載された携帯機器において、前記カバーシートの貼付け面部は、当該カバーシートの巻込み面部の折返し方向と直交する方向において、前記第2接着材で前記筐体に接着される接着領域と、前記筐体に接着されない非接着領域とに分けられ、前記取外し用シート片は、前記カバーシートのうち非接着領域と前記巻込み面部の前記非接着領域から折り返される部分とで形成されていることを特徴とする携帯機器。

請求項3

請求項2に記載された携帯機器において、前記カバーシートの非接着領域は、前記接着領域の両側に一対に設けられ、前記取外し用シート片は、前記非接着領域毎に設けられていることを特徴とする携帯機器。

請求項4

請求項1又は2に記載された携帯機器において、前記取外し用シート片は、前記カバーシートのうち前記巻込み面部の折返し方向と直交する方向における中央部分に形成されていることを特徴とする携帯機器。

請求項5

請求項1〜4のいずれか1項に記載された携帯機器において、前記カバーシートのうち前記電池パックの外形に沿う折曲げ部分には、スリット又は貫通孔が形成されていることを特徴とする携帯機器。

技術分野

0001

本発明は、電池パックを内蔵した携帯機器に関する。

背景技術

0002

近年、携帯電話機タブレット端末などの携帯機器の電池パックとして、リチウムイオン電池を用いた電池パックに代えて、高容量、高電圧及び軽量であるなどの良好な特性を有するリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックを採用する動きが進んでいる。

0003

リチウムイオン電池は、電解液をそのまま液状で使用していることから、パッケージングや整形が難しく、当該電池を覆う外装材としては厚みのある硬質容器を採用する必要がある。これに対して、リチウムイオンポリマー電池は、電解液をゲル化して準個体状態で使用するため、液漏れし難く、パッケージングや整形が比較的容易である上に、外装材としてラミネート袋を採用することにより電池パックの小型化を図ることができる、といったメリットを有する。

0004

このリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックは、上記メリットを享受できる反面、外装材が柔軟で剛性が低いため、携帯機器の筐体係合爪などで固定することが困難であって、折り曲げたり強い衝撃を受けたりすると内部が短絡するおそれがあることから、携帯機器内の限られたスペースにおいて、筐体や回路基板両面テープで直接貼り付けて固定されている。

0005

特許文献1には、上記の如く両面テープで貼り付けた電池パックを筐体から引き剥がす際に、その引き剥がし作業で電池パックにかかるストレスによって当該電池パックが変形したり破損したりすることを防止するバッテリ固定装置が開示されている。

0006

このバッテリ固定装置は、電池パックを内部に収容するカバー部を備え、カバー部が粘着剤で筐体に固定された構成を有する。また、カバー部には、複数の貫通孔が直線状に配列されてなる2列の貫通孔列が互いに平行に並べて形成され、これら貫通孔列の間に連接部が設けられている。そして、バッテリ固定装置は、この連接部を貫通孔列に沿ってカバー部から引き裂いて分離することでカバー部を開くことが可能であり、このようにして開いたカバー部から電池パックを破損させずに取り出せるようになっている。

先行技術

0007

特開2013−89595号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかし、特許文献1に開示されたバッテリ固定装置では、リサイクル修理等のための製品分解時において、電池パックを筐体から取り出す際に電池パックにかかるストレスを軽減できるが、電池パックが寸法公差の範囲でもカバー部の収容空間に対して小さいサイズである場合には、当該電池パックは、カバー部に接着などで固定されていないため、カバー部との間に隙間が生じて筐体内でがたつく。そうなると、携帯機器を落下等させた際に、その衝撃によるストレスを大きく受けて電池パックが破損するおそれがある。

0009

そこで、電池パックをカバー部に粘着性物質で固定することで、当該電池パックのがたつきを抑制することが考えられるが、このように電池パックをカバー部に粘着させると、カバー部を開いただけでは電池パックとカバー部とを分離させ難くなってしまう。すなわち、電池パックは、筐体に設けられた凹状の電池収容部に収容されていることが多いため、カバー部から剥がし難く、開いたカバー部を引っ張ることで電池パックを電池収容部から取り外そうとしても、カバー部が筐体との固定部分で突っ張るため、カバー部ごと電池収容部から取り出すことも困難である。

0010

これに対し、電池パックを電池収容部から取り出すのを補助する電池取外しシートをカバー部とは別個に設けることも考えられるが、その分だけ部品点数が増える上に、電池取外し用シートとカバー部との重畳製品厚さが増したり、コストアップを招いたりしてしまうことから、現実的ではない。

0011

本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機器の落下等による衝撃に起因して電池パックにかかるストレスを軽減し、且つ、部品点数の増加、製品厚さの増大及びコストアップを伴うことなく、電池パックを損傷させずに携帯機器から容易に取り外し可能にすることにある。

課題を解決するための手段

0012

上記の目的を達成するために、この発明では、電池パックに対し損傷してもよいカバーシートを貼り付け、このカバーシートを筐体に接着すると共に、カバーシートに電池パックを取り外すのに用いる取外し用シート片を一体に設けるようにした。

0013

具体的には、本発明は、電池パックが筐体内に収容された携帯機器を対象とし、以下の解決手段を講じたものである。

0014

すなわち、本発明は、電池パックに対し、微粘着性を有する第1接着材でカバーシートが貼り付けられた構成を有する。ここでいう「微粘着性」とは、電池パックを簡単に位置ずれしないように保持でき、且つ電池パックからカバーシートを剥がすときに、電池パックを大きく変形させずに容易に剥離可能な程度の粘着力粘りつく性質を意味する。カバーシートは、第1接着材よりも粘着性の高い第2接着材で筐体に貼り付けられ、筐体に貼り付けられる貼付け面部と、その貼付け面部から電池パックのうち側面を経て貼付け面部とは反対側の面に折り返されることで電池パックを巻き込む巻込み面部とを有する。

0015

そして、本発明は、カバーシートに、貼付け面部に対し筐体の被貼付け面から離間させる方向への力が作用するように引っ張ることで電池パックを持ち上げる取外し用シート片が一体に設けられていることを特徴とする。取外し用シート片は、カバーシートのうち巻込み面部の折返し方向における端縁から貼付け面部にかけて連続したスリットが形成されているか、又は当該カバーシートを破断させ易くする破断予定線がスリットと共に或いは単独で形成されていることで、カバーシートに設けられている。破断予定線は、例えば、ミシン目などの切込み線線条溝である。

0016

上記構成によると、電池パックにカバーシートを貼り付け、このカバーシートを筐体に貼り付けることで電池パックを筐体に固定するようにしたから、電池パックは筐体内でカバーシートに保持され、携帯機器を落下等させた際の衝撃によって電池パックにかかるストレスを軽減することができる。

0017

さらに、上記構成によると、カバーシートに電池パックを取り外すのに用いる取外し用シート片を設けるようにしたので、リサイクルや修理等のための製品分解時には、取外し用シート片を引っ張るだけで電池パックを持ち上げることができ、このようにして持ち上げた電池パックをカバーシートから剥がすことで筐体から容易に取り外すことができる。このとき、カバーシートは、電池パックに貼り付けられているがその粘着力は比較的弱いので、電池パックに過大なストレスをかけることなく簡単に剥がすことができる。

0018

また、上記構成によると、取外し用シート片はカバーシートに一体に設けられているので、電池パックを筐体から取り出すのを補助する電池取外し用シートをカバーシートとは別個に設ける必要がなく、部品点数の増加、製品厚さの増大及びコストアップを伴うこともない。

発明の効果

0019

したがって、本発明によれば、携帯機器の落下等による衝撃に起因して電池パックにかかるストレスを軽減でき、且つ、部品点数の増加、製品厚さの増大及びコストアップを伴うことなく、電池パックを損傷させずに携帯機器から容易に取り外すことができる。

図面の簡単な説明

0020

図1は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の正面図である。
図2は、図1のII−II線における携帯電話機の断面図である。
図3は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の分解斜視図である。
図4(a)は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の電池パック及びこれに貼り付けられる展開状態のカバーシートを示す斜視図であり、図4(b)は、本発明の実施形態1に係るカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図5は、図5(a),(b)は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機から電池パックを取り外す作業を示す斜視図である。
図6は、本発明の実施形態2に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図7は、本発明の実施形態2に係る携帯電話機から電池パックを取り外す作業を示す斜視図である。
図8は、本発明の実施形態3に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図9は、本発明の実施形態3に係る携帯電話機から電池パックを取り外す作業を示す斜視図である。
図10は、本発明の実施形態4に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図11は、本発明の実施形態4に係る携帯電話機から電池パックを取り外す作業を示す斜視図である。
図12は、本発明の実施形態5に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図13は、本発明の実施形態5に係る携帯電話機から電池パックを取り外す作業を示す斜視図である。
図14は、本発明の実施形態6に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図15は、本発明の実施形態7に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図16は、本発明の実施形態7の変形例に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。
図17は、本発明の実施形態8に係る携帯電話機に用いられるカバーシートを電池パックと共に示す展開図である。

実施例

0021

以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。

0022

また、以下の実施形態では、説明の便宜上、携帯電話機について、表示パネル正面側を「前」、背面側を「後」と称し、上下方向における上側を「上」、下側を「下」と称し、表示パネルを正面側から見たときの左右方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。

0023

《発明の実施形態1》
図1は、この実施形態1に係る携帯電話機1を前側から見た正面図である。図2は、図1のII−II線における携帯電話機1の断面図である。また、図3は、この実施形態1に係る携帯電話機1の分解斜視図である。

0024

携帯電話機1は、図1図3に示すストレートタイプスマートフォンと呼ばれる薄型の携帯機器であり、詳しくは図示しないが、正面視で略長方形状の扁平な筐体3内に、スピーカマイク、カメラユニットカードコネクタ、これらの動作を制御する回路基板5,7、電池パック9などの複数の電子部品を収容した構造を有する。

0025

筐体3は、図2に示すように、画像表示を行う表示パネル11aを備えた表示装置11が前側に収容される表側キャビネット13と、この表側キャビネット13の後側に取り付けられた裏側キャビネット15と、この裏側キャビネット15の後側を覆うリヤカバー17とで構成されている。表示パネル11aは、タッチパネル付きのものであって、携帯電話機1のユーザーインターフェースを構成している。

0026

表側キャビネット13は、図示しないが、略長方形枠状の樹脂製フレームを有し、このフレーム内側開口を塞ぐように剛性部材としてステンレス鋼板などの金属板インサート成形されてなる。この表側キャビネット13の外周縁部を構成する樹脂製フレームには、後方へ壁状に突出した表側壁部19が設けられている。

0027

裏側キャビネット15は、後面視で表側キャビネット13に対応する外形を有した樹脂成形品である。この裏側キャビネット15の外周縁部には、前方へ壁状に突出した裏側壁部21が設けられている。この裏側壁部21の前端は、表側キャビネット13の表側壁部19の後端と重ね合わせられている。そして、これら裏側壁部21の前端と表側壁部19の後端とは、両面テープや接着剤などの接合材(不図示)で貼り合わせられている。

0028

また、表側キャビネット13のうち表側壁部19に沿う表側キャビネット13の四隅を含む内側部分には、図3に示すように、ビス23をねじ込むための固定孔を有する取付ボス25が後方に突出させて複数(図3に示す例では6つ)設けられている。他方、裏側キャビネット15のうちこれら各取付ボス25に対応する箇所には、ビス23を挿通させる挿通孔27が形成されている。そして、裏側キャビネット15は、これら各挿通孔27にビス23を挿通させると共に、当該ビス23を対応する取付ボス25の固定孔にねじ込むことにより、表側キャビネット13にビス留めされている。

0029

リヤカバー17は、後面視で表側キャビネット13に対応する外形を有する浅い略長方形皿状の樹脂成形品である。このリヤカバー17の外周縁部には、図示しないが前方又は当該リヤカバー17の内方に突出した複数の係止爪が設けられている。リヤカバー17は、これら係止爪を裏側キャビネット15に設けられた係合孔(不図示)に係合させることで、裏側キャビネット15に取り付けられている。

0030

なお、裏側キャビネット15は、接合材による接合だけで表側キャビネット13に固定されていてもよいし、ビス留めだけで表側キャビネット13に固定されていても構わない。また、リヤカバー17は、上記のような係合爪による取付けに代えて、両面テープや接着剤などの接合材で裏側キャビネット15に接合されていてもよく、裏側キャビネット15でなく表側キャビネット13に取り付けられていても構わない。

0031

表側キャビネット13の後側で上下方向における中央部分には、前側に凹む長方形凹状の電池収容部29が設けられている。この電池収容部29には、扁平な略長方形状の電池パック9が収容されている。電池収容部29の底面、つまり電池パック9が設置される電池パック設置面29aは、表側キャビネット13の金属板の一部で構成されている。

0032

電池収容部29は、表側キャビネット13の樹脂製フレームに後方へ突出させて設けられた長方形枠状の仕切り壁部31に囲まれて構成されている。図3に示す例では、この仕切り壁部31のうち左右両側で上下方向に延びる側辺部分は、表側壁部19と分離して設けられた構成としているが、表側壁部19と一体に設けられていてもよい。

0033

表側キャビネット13のうち電池収容部29の上側部分には、カードコネクタ等の電子部品を実装したサブ回路基板5が収容されている。また、このサブ回路基板5、電池収容部29及びそこに収容された電池パック9と裏側キャビネット15との間には、カメラユニットと共に電源回路制御回路などを構成する種々の回路部品を実装したメイン回路基板7が収容されている。

0034

裏側キャビネット15のうちメイン回路基板7に対応する部分には、当該メイン回路基板7の要部を含む大部分をリヤカバー17側に露出させる略長方形状の開口33が形成されている。図2及び図3に示す例では、当該開口33は、リヤカバー17で塞がれた構成を示しているが、裏側キャビネット15に対し防水シートがその周縁部を開口33周縁に接着等で留めることにより取り付けられていて、防水シートで塞がれていてもよい。

0035

図4(a)は、電池パック9及びこれに貼り付けられる展開状態のカバーシート37を示す斜視図である。図4(b)は、カバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。

0036

電池パック9は、リチウムイオンポリマー電池を用いたものである。リチウムイオンポリマー電池は、電解液に高分子ポリマー)を含ませてゲル化したポリマー電解質を用い、このゲル状のポリマー電解質と正極及び負極とを含む電池素子を柔軟な外装材であるラミネート袋10に封入してなる剛性の低い、いわゆるパウチタイプ或いはラミネート外装タイプと呼ばれるタイプの電池である。

0037

電池パック9は、図4(a)に示すように、メイン回路基板7に接続されるフレキシブルプリント配線基板FPC:Flexible PrintedCircuit)35を有している。FPC35は、電池パック9の上端に設けられた基板部(不図示)左側から延び出ていて、広げた状態でL字状に形成されている。FPC35の先端部には、メイン回路基板7に設けられたコネクタ(不図示)に接続されるコネクタ接続部35aが設けられている。

0038

このFPC35は、図3に示すように、電池パック9の前面側に折り曲げられ、さらに電池パック9の一側面(図3に示す例では左側面)を経て先端部にあるコネクタ接続部35aが電池パック9の後側に位置するように折り曲げられることで、電池パック9の外周面に沿わせて電池パック9の後側にまで引き回された状態で電池収容部29に収容される。そして、このように電池パック9の後側に引き回されたFPC35のコネクタ接続部35aがメイン回路基板7のコネクタに接続される。

0039

電池パック9には、片方の面全体に粘着面37aを有する図4(a)に示す柔軟なカバーシート37が、粘着面37aを貼り付けることで巻き付けられている。カバーシート37は、PET(Polyethylene terephthalate)などの難燃性を有する汎用プラスチックからなる。このカバーシート37の片面全体には、第1接着材としての粘着剤()36の塗布により粘着面37aが設けられている。このカバーシート37は、法規制等で表記が必要な電池ラベル(不図示)の表記が当該カバーシート37で覆われても見えるように透明性を有する。

0040

このカバーシート37の粘着面37aは、電池パック9を簡単に位置ずれしないように保持でき、且つ当該カバーシート37を剥がすときに、電池パック9の外装材であるラミネート袋10を大きく変形させずに容易に剥離可能な程度の微粘着性を有している。すなわち、この粘着面37aを形成する粘着剤36には、この程度の微粘着性を有するものが用いられる。

0041

カバーシート37は、第2接着材として取扱いの容易な両面テープ39で電池パック設置面29aに貼り付けられている。両面テープ39は、細長く延びる帯状テープであって、電池パック設置面29aの左右両側に一対に貼り付けられる。カバーシート37は、これら一対の両面テープ39で電池パック設置面29aに貼り付けられる貼付け面部41と、この貼付け面部41の左右両側から延びて電池パック9を巻き込む一対の巻込み面部43a,43bとを有している。

0042

カバーシート37のうち貼付け面部41の粘着面37aは、電池パック9の前面に貼り付けられる。この貼付け面部41は、図4(b)に示すように、カバーシート37のうち巻込み面部43a,43bの折返し方向と直交する方向、つまり上下方向において、両面テープ39で電池パック設置面29aに接着される接着領域41aと、電池パック設置面29aに接着されない非接着領域41b,41cとに分けられている。

0043

接着領域41aは、カバーシート37の貼付け面部41のうち上下方向における中央下側寄り部分の左右両端側に、その貼付け面部41の左右各辺に沿わせて両面テープ39を貼り付けることで設けられている。他方、非接着領域41b,41cは、この接着領域41aの上下両側に一対に設けられている。これら一対の非接着領域41b,41cのうち上側の非接着領域41bは、下側の非接着領域41cよりも広く設定されている。

0044

カバーシート37の貼付け面部41において上側の非接着領域41bのうち左半分には、一辺を上方に開放した矩形状の切欠き45が設けられている。電池パック9のFPC35は、この切欠き45の内側を通して電池パック9の側方に引き出される。これによって、電池パック9のFPC35の厚さを逃がし、カバーシート37とFPC35とが重なることによる前後方向での厚さ増大を回避している。

0045

カバーシート37のうち一対の巻込み面部43a,43bは、電池パック9の後側に折り曲げられて、電池パック9の左右両側面から後面に亘って粘着面37aで貼り付けられる。左側の巻込み面部43aは、電池パック9のうち左側面を経て貼付け面部41とは反対側の面、つまり電池パック9の後面に折り返されることで電池パック9の左側部分を巻き込んでいる。他方、右側の巻込み面部43bは、電池パック9のうち右側面を経て後面に折り返されることで電池パック9の右側部分を巻き込んでいる。

0046

カバーシート37の長さ方向における両端縁、つまり一対の巻込み面部43a,43bの折返し方向における端縁同士は、電池パック9の後面で左右方向に互いに対峙している。そして、カバーシート37は、電池パック9への巻付け方向において電池パック9の一部を後方に開放している。つまり、カバーシート37は、電池パック9の巻付け方向における周囲の一部だけに貼り付けられ、その巻付け方向における全周に亘っては貼り付けられていない。これによって、充電等による電池パック9の膨張許容し、電池パック9が膨張時にカバーシート37で締め付けられて破損するのを防止できる。

0047

電池パック9は、このカバーシート37からの開放部分、つまりカバーシート37で覆われていない後面部分を、表示パネル11aとは反対側である電池収容部29の開口側(後側)に向けた状態で電池収容部29に収容されている。この電池パック9の前方には表示パネル11aが配置されているが、上記構成によれば、電池パック9の膨張は主にカバーシート37からの開放側に生じることになるので、表示パネル11aが電池パック9の充電等による膨張で背面側から圧迫されるのを抑制でき、表示パネル11aでの表示に滲みなどの不具合が発生することを防止できる。

0048

そして、カバーシート37には、貼付け面部41の上側の非接着領域41bを利用してこの非接着領域41bだけに、電池収容部29から電池パック9を取り外すのに用いられる取外し用シート片47が一体に設けられている。

0049

具体的には、カバーシート37には、貼付け面部41のうち上側の非接着領域41bとその右側に対応する部分において接着領域41a寄りの位置に、右側の巻込み面部43bの折返し方向における端縁から貼付け面部41の上側の非接着領域41bにかけて連続した直線状のスリット49が、接着領域41a沿いに形成されている。スリット49は、切欠き45の右方に位置し、切欠き45と左右方向に間隔をあけて設けられている。カバーシート37のうちこのスリット49の上側部分、つまり貼付け面部41のうち上側の非接着領域41bと右側の巻込み面部43bのうちこの非接着領域41bから折り返される部分とは、上下方向において接着領域41とスリット49で部分的に分断されて取外し用シート片47を形成している。

0050

取外し用シート片47は、カバーシート37の貼付け面部41のうち切欠き45とスリット49との間の部分を介してカバーシート37の他の部分と繋がっている。電池パック9は、この取外し用シート片47を、カバーシート37の貼付け面部41に対し電池パック設置面29aから離間させる方向への力が作用するように引っ張ることで、当該取外し用シート片47ともども電池パック設置面29aから離間して持ち上げられる。これによって、電池収容部29から電池パック9を取り出す作業の容易化を図ることができる。

0051

このような構成では、電池パック9を電池収容部29から取り出すのを補助する電池取外し用シートをカバーシート37とは別個に設ける必要がなく、電池収容部29からの電池パック9の取出し作業の容易化に、部品点数の増加、製品厚さの増大及びコストアップを伴わない。

0052

次に、上記構成の携帯電話機1から電池パック9を取り外す作業について、図5(a),(b)を参照しながら説明する。図5(a)は、リヤカバー17及び裏側キャビネット15を取り外して電池パック9を露出させた状態を示す斜視図である。図5(b)は、表側キャビネット13の電池収容部から電池パック9を取り出す際の様子を示す斜視図である。

0053

携帯電話機1から電池パック9を取り外すには、まず、リヤカバー17を裏側キャビネット15から取り外し、裏側キャビネット15を表側キャビネット13から取り外すことにより、図5(a)に示すように、表側キャビネット13において電池パック9が収容された電池収容部29を後方に露出させた状態とする。

0054

次いで、図5(b)に示すように、電池パック9の後側にあるカバーシート37の両巻込み面部43a,43bを指で剥がし、取外し用シート片47だけを摘まんで後方、つまり電池パック設置面29aから離間する方向(例えば図5(b)に矢印で示す電池パック設置面29aに垂直な方向)に引っ張ることで、取外し用シート片47ごと電池パック9を電池パック設置面29aから持ち上げて浮かせる。その際、取外し用シート片47は、電池パック設置面29aに接着されていないので突っ張ることがなく、電池パック9の一部を電池収容部29の外部に容易に出すことができる。

0055

しかる後、取外し用シート片47で持ち上げた電池パック9を指で摘まみそのまま引き上げることで、電池パック9をカバーシート37から引き剥がして、電池収容部29から取り出す。このとき、カバーシート37は、粘着面37aで電池パック9に貼り付けられているがその粘着面37aでの粘着力は比較的弱いので、電池パック9に過大なストレスをかけることなく簡単に剥がすことができる。これによって、電池パック9を電池収容部29から取り出す際に、電池パック9にかかるストレスを軽減することができる。

0056

以上の作業により、携帯電話機1から電池パック9を取り外すことができる。

0057

この実施形態1によると、携帯電話機1の落下等による衝撃に起因して電池パック9にかかるストレスを軽減できる。また、電池パック9を損傷させずに携帯電話機1から取り外すことができる。その結果、修理後に同じ電池パック9を再利用することができるので、修理費用が抑えられると共に、資源保護の点でもメリットが大きい。そして、部品点数の増加、製品厚さの増大及びコストアップを伴うことなく、電池収容部29からの電池パック9の取出し作業の容易化を図ることができる。

0058

《発明の実施形態2》
この実施形態2に係る携帯電話機1は、カバーシート37の構成が上記実施形態1と異なる。なお、以降の各実施形態では、カバーシート37の構成が上記実施形態1と異なる他は携帯電話機1について上記実施形態1と同様に構成されているので、構成の異なるカバーシート37についてのみ説明し、同一の構成箇所は図1図5に基づく上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。

0059

図6は、この実施形態2に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。この実施形態2では、図6に示すように、カバーシート37の貼付け面部41のうち上側の非接着領域41bとその右側に対応する部分に、上記実施形態1のスリット49に代えて、当該カバーシート37を破断させ易くする破断予定線としてのミシン目51a,51bとスリット53とがカバーシート37を展開させた状態で直線状をなすように形成されており、そのことで取外し用シート片47がカバーシート37に一体に設けられている。

0060

スリット53は、カバーシート37のうち右側の巻込み面部43bの折返し方向における端縁と切欠き45との間において、右側の巻込み面部43bと貼付け面部41とに亘る中程の部分に形成されている。他方、ミシン目51a,51bは、このスリット53の延長線上でスリット53の両側において、貼付け面部41と巻込み面部43bとに一対に形成されている。

0061

これら一対のミシン目51a,51bのうち貼付け面部41のミシン目51aは、切欠き45からスリット49に至る箇所まで形成されている。また、右側の巻込み面部43bのミシン目51bは、当該巻込み面部43bの折返し方向における端縁からスリット53に至る箇所まで形成されている。取外し用シート片47は、カバーシート37の右側の巻込み面部43bをミシン目51bに沿って破断させることで形成される。

0062

図7は、この実施形態2において表側キャビネット13の電池収容部29から電池パック9を取り出す際の様子を示す斜視図である。上記構成のカバーシート37が貼り付けられた電池パック9を携帯電話機1から取り外すには、まず、上記実施形態1と同様にして、電池パック9が収容されている電池収容部29を外部に露出させた状態とする。

0063

次いで、図7に示すように、電池パック9の後面から両巻込み面部43a,43bを剥がし、ミシン目51bが設けられた方の巻込み面部43bをミシン目51bに沿って破断させることによって、取外し用シート片47を形成する。そして、取外し用シート片47だけを摘まんで後方(例えば図7に矢印で示す方向)に引っ張ることで電池パック9を持ち上げる。

0064

このとき、取外し用シート片47の引張り力でカバーシート37の貼付け面部41をミシン目51aに沿って破断させ、取外し用シート片47を切り離してもよい。このようにすれば、取外しシート片47で電池パック9をより高く持ち上げることができる。

0065

しかる後、電池収容部29から部分的に出た電池パック9を摘まんでそのまま引き上げカバーシート37から引き剥がすことで、電池収容部29から電池パック9を取り出す。

0066

この実施形態2によると、取外し用シート片47による持ち上げ動作で電池パック9を電池収容部29からより大きく出すことができ、持ち上げた電池パック9を電池収容部29からよりいっそう簡単に取り出すことができる。その他については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。

0067

《発明の実施形態3》
図8は、この実施形態3に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から示す電池パック9と共に展開図である。上記実施形態1では、取外し用シート片47は、カバーシート37の貼付け面部41のうち上側の非接着領域41bだけに設けられているとしたが、この実施形態3では、取外し用シート片47A,47Bは、図8に示すように、貼付け面部41における上下両側の非接着領域41b,41cにそれぞれ設けられている。

0068

すなわち、カバーシート37の貼付け面部41のうち上側の非接着領域41bと下側の非接着領域41cとには、接着領域41aを挟んで互いに平行に延びる一対のスリット54,55が形成されている。上側に位置する第1のスリット54は、上記実施形態1のスリット49に相当し、これと同じ部分に連続した直線状に形成されている。そして、カバーシート37のうちこの第1のスリット54の上側部分、つまり貼付け面部41の上側の非接着領域41bと右側の巻込み面部43bのうちこの非接着領域41bから折り返される部分とは、第1のスリット54で上下方向において接着領域41と部分的に分断されて上側取外し用シート片47Aを形成している。

0069

他方、下側に位置する第2のスリット55は、カバーシート37の貼付け面部41のうち下側の非接着領域41cとその右側に対応する部分において接着領域41a寄りの位置に、右側の巻込み面部43bの折返し方向における端縁から貼付け面部41の下側の非接着領域41cにかけての部分に、第1のスリット54と同じ長さで接着領域41a沿いに連続した直線状に形成されている。カバーシート37のうちこの第2のスリット55の下側部分、つまり貼付け面部41の下側の非接着領域41cと右側の巻込み面部43bのうちこの非接着領域41cから折り返される部分とは、第2のスリット55で上下方向において接着領域41と部分的に分断されて下側取外し用シート片47Bを形成している。

0070

図9は、この実施形態3において表側キャビネット13の電池収容部29から電池パック9を取り出す際の様子を示す斜視図である。上記構成のカバーシート37が貼り付けられた電池パック9を携帯電話機1から取り外すには、まず、上記実施形態1と同様にして、電池パック9が収容されている電池収容部29を外部に露出させた状態とする。

0071

次いで、図9に示すように、電池パック9の後面から両巻込み面部43a,43bを剥がし、上側取外し用シート片47Aと下側取外し用シート片47Bとを両方とも摘まんで後方(図9に矢印で示す方向)に引っ張ることで電池パック9を持ち上げる。しかる後、電池収容部29から部分的に出た電池パック9を摘まんで、その電池パック9を上記実施形態1と同様にして電池収容部29から取り出す。

0072

この実施形態3によると、一対の取外し用シート片47A,47Bを利用することで電池パック9を上下両側でバランス良く持ち上げることができるので、電池パック9を破損させることなく電池収容部29からより簡単に取り出すことができる。その他については、実施形態1と同様な効果を得ることができる。

0073

《発明の実施形態4》
図10は、この実施形態4に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。上記実施形態3では、上側取外し用シート片47Aと下側取外し用シート片47Bとが両方ともカバーシート37のうち右側の巻込み面部43bから貼付け面部41にかけての部分で形成されている形態を説明したが、この実施形態4では、図10に示すように、上側取外し用シート片47Aは、右側の巻込み面部43bから貼付け面部41にかけての部分で形成され、下側取外し用シート片47Bは、左側の巻込み面部43aから貼付け面部41にかけての部分で形成されている。

0074

上側取外し用シート片47Aは、カバーシート37に上記実施形態3と同様に形成されている。下側取外し用シート片47Bは、カバーシート37の貼付け面部41のうち下側の非接着領域41cとその左側に対応する巻込み面部43aの一部において接着領域41寄りの位置に、左側の巻込み面部43aの折返し方向における端縁から貼付け面部41の下側の非接着領域41cにかけて連続した直線状の第2のスリット55が接着領域41a沿いに形成されていることで、この第2のスリット55で上下方向において接着領域41と分断されてカバーシート37に一体に設けられている。

0075

図11は、この実施形態4において表側キャビネット13の電池収容部29から電池パック9を取り外す際の様子を示す斜視図である。上記構成のカバーシート37が貼り付けられた電池パック9を携帯電話機1から取り外すには、まず、上記実施形態1と同様にして、電池パック9が収容されている電池収容部29を外部に露出させた状態とする。

0076

次いで、図11に示すように、電池パック9の後面から両巻込み面部43a,43bを剥がし、上側取外し用シート片47Aと下側取外し用シート片47Bとを両方とも摘まんで後方(例えば図11に矢印で示す方向)に引っ張ることで電池パック9を持ち上げる。その後、電池収容部29から部分的に出た電池パック9を摘まんで、その電池パック9を上記実施形態1と同様にして電池収容部29から取り出す。

0077

この実施形態4によると、一対の取外し用シート片47A,47Bを利用することで電池パック9を上下両側の対辺からバランス良く持ち上げることができるので、電池パック9を破損させることなく電池収容部29からより簡単に取り出すことができる。その他については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。

0078

《発明の実施形態5》
図12は、この実施形態5に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。上記実施形態1では、取外し用シート片47がカバーシート37の貼付け面部41のうち非接着領域41bに設けられているとしたが、この実施形態5では、取外し用シート片47は、図12に示すように、カバーシート37の貼付け面部41のうち接着領域41aに一体に設けられている。

0079

具体的には、カバーシート37の上下方向における中央部分には、左側の巻込み面部43aの折返し方向における端縁から貼付け面部41の接着領域41aにかけて、破断予定線としての一対のミシン目61が、上下方向に間隔をあけてカバーシート37の巻付け方向に互いに平行に延びるように形成されている。カバーシート37のうちこれら一対のミシン目61の間の部分、つまり貼付け面部41の接着領域41と左側の巻込み面部43aとにおけるミシン目61間の部分は、これら接着領域41及び巻込み面部43aを両ミシン目に沿って破断させることで、取外し用シート片47を形成する。

0080

また、カバーシート37のうち電池パック9の外形に沿う折曲げ部分、つまり両巻込み面部43a,43bと貼付け面部41との境目部分には、カバーシート37の折曲げ部分におけるコシ(弾力)を弱めるための第1〜第3のスリット63a,63b,63cが形成されている。

0081

具体的には、第1のスリット63aは、カバーシート37のうち左側の巻込み面部43aと貼付け面部41との境目部分における下側に形成され、カバーシート37の下端縁から一対のミシン目61の下側に離間した位置にまで上下方向に直線状に延びている。第2のスリット63bは、カバーシート37のうち右側の巻込み面部43aと貼付け面部41との境目部分における下側に形成され、カバーシート37の下端縁から第1のスリット63aと同じ長さで上下方向に直線状に延びている。第3のスリット63cは、カバーシート37のうち右側の巻込み面部43aと貼付け面部41との境目部分における下側に形成され、カバーシート37の下端縁から第1のスリット63aと同じ長さで上下方向に直線状に延びている。

0082

図13は、この実施形態5において表側キャビネット13の電池収容部29から電池パック9を取り外す際の様子を示す斜視図である。上記構成のカバーシート37が貼り付けられた電池パック9を携帯電話機1から取り外すには、まず、上記実施形態1と同様にして、電池パック9が収容されている電池収容部29を外部に露出させた状態とする。

0083

次いで、図13に示すように、電池パック9の後面から両巻込み面部43a,43bを剥がし、一対のミシン目61が設けられた方の巻込み面部43aを各ミシン目61に沿って破断させることにより、取外し用シート片47を形成する。その後、この取外し用シート片47を摘まんで後方(例えば図13に矢印で示す方向)に引っ張ることで電池パック9を持ち上げる。

0084

このとき、取外し用シート片47による電池パック9の持ち上げ動作に伴い、一対のミシン目61のうち貼付け面部41に形成された部分が開裂し、当該貼付け面部41がミシン目61に沿って破断していく。その過程で、貼付け面部41の破断は両面テープ39による電池パック設置面29aへの接着部分にも及ぶが、両面テープ39による接着部分全体でなく一部だけに引張り力が集中して作用するため、両面テープ39による接着部分においても貼付け面部41をスムーズに破断させ、取外し用シート片47が突っ張るのを抑制できる。

0085

しかる後、電池収容部29から部分的に出た電池パック9を摘まんで、その電池パック9を上記実施形態1と同様にして電池収容部29から取り出す。

0086

この実施形態5によると、取外し用シート片47がカバーシート37の上下方向における中央部分に形成されるので、電池パック9をバランス良く持ち上げることができ、電池パック9を破損させることなく電池収容部29からより簡単に取り出すことができる。

0087

また、この実施形態5によると、カバーシート37の折曲げ部分のコシを第1〜第3のスリット63a,63b,63cで弱めるようにしたので、両巻込み面部43a,43bが微粘着のためにカバーシート37のコシで電池パック9から浮き上がることを防止できる。これによって、カバーシート37の浮き上がりに起因してカバーシート37による電池パック9の保持力が低下することを抑制できる。また、その他については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。

0088

《発明の実施形態6》
図14は、この実施形態6に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。この実施形態6のカバーシート37は、図14に示すように、上下一対のミシン目61に沿うカバーシート37の破断を以て形成される取外し用シート片47が接着領域41aに一体に設けられ、且つ両巻込み面部43a,43bと貼付け面部41との境目部分に第1〜第3のスリット63a、63b,63cが形成された上記実施形態5と同様な構成を有する。

0089

本実施形態の取外し用シート片47を形成するための一対のミシン目61は、左側の巻込み面部43aの折返し方向における端縁から貼付け面部41の接着領域41aのうち左側の両面テープ39の貼付け箇所手前まで延びており、両面テープ39の貼付け箇所には形成されていない。そして、カバーシート37の貼付け面部41には、これら一対のミシン目61のうち接着領域41aに位置する端同士の間に、上下方向において直線状に延びるスリット65が形成されている。

0090

取外し用シート片47は、電池収容部29からの電池パック9の取外し作業において、後方へ引っ張られることにより一対のミシン目61が全体に亘って開裂されたとき、スリット65でカバーシート37の他の部分から切り離されるようになっている。そのことで、取外し用シート片47をカバーシート39のうち電池パック設置面29aへの両面テープ39による接着箇所から剥がさなくて済むので、取外し用シート片47を引っ張って電池パック9を持ち上げる際に、取外し用シート片47が突っ張るのを抑制できる。

0091

この実施形態6によると、電池収容部29からの取外し作業時において電池パック9にかかるストレスを軽減できる。その他については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。なお、この実施形態6は、カバーシート37の貼付け面部41のうち左側の両面テープ39と左側の巻込み面部43aとの間の距離dがこの間の部分だけで電池パック9を持ち上げるのに十分な場合に有効である。

0092

《発明の実施形態7》
図15は、この実施形態7に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。この実施形態7のカバーシート37も、図15に示すように、上下一対のミシン目61に沿うカバーシート37の破断を以て形成される取外し用シート片47が接着領域41aに一体に設けられ、且つ両巻込み面部43a,43bと貼付け面部41との境目部分に第1〜第3のスリット63a、63b,63cが形成された上記実施形態5と同様な構成を有する。

0093

本実施形態の取外し用シート片47を形成するための一対のミシン目61は、左側の巻込み面部43aの折返し方向における端縁から貼付け面部41までカバーシート37の巻付け方向に互いに平行に延びている。さらに、これら一対のミシン目61は、貼付け面部41の左端から右側に向かって左側の両面テープ39の貼り付け箇所手前の位置まで互いに接近する方向に延びている。すなわち、上側のミシン目61は、両面テープ39の貼付け箇所に向かって下側に傾斜する方向に延び、下側のミシン目61は、両面テープ39の貼付け箇所に向かって上側に傾斜する方向に延びている。

0094

そして、これら一対のミシン目61は、左側の両面テープ39の貼付け箇所手前の位置から貼付け面部41の左右方向における中程の位置まで、つまり貼付け面部41のうち両面テープ39の貼付け箇所に跨がる領域に互いに平行に延びている。このような一対のミシン目61の間の幅、つまりこれら各ミシン目61に沿うカバーシート37の破断を以て形成される取外し用シート片47の幅は、貼付け面部41のうち両面テープ37の貼付け箇所で形成される部分での幅w2が巻込み面部43aで形成される部分での幅w1よりも狭くなっている。そのことで、取外し用シート片47と両面テープ39とが触れる面積を減らすことができ、取外し用シート片47を引っ張って電池パック9を持ち上げる際に、取外し用シート片47が突っ張るのを抑制できる。

0095

この実施形態7によると、取外し用シート片47を両面テープ39による接着部分においてもスムーズに電池パック設置面29aから剥がすことができ、電池収容部29からの取外し作業時において電池パック9にかかるストレスを軽減できる。

0096

また、カバーシート37の貼付け面部41のうち左側の両面テープ39と左側の巻込み面部43aとの間の距離dがこの間の部分だけで電池パック9を持ち上げるのに不十分な場合であっても、取外し用シート片47は貼付け面部41の左右方向における中程まで形成されるので、電池パック9を持ち上げることができる。その他については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。

0097

《発明の実施形態7の変形例》
図16は、実施形態7の変形例に係るカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。上記実施形態7において、カバーシート37の貼付け面部41には、図16に示すように、一対のミシン目61に代えて、当該ミシン目61と同じ箇所に当該ミシン目61と同様な形状のスリット67が形成されていてもよい。

0098

すなわち、カバーシート37のうち左側の巻込み面部42aに上記実施形態1と同様な上下一対のミシン目61が形成され、貼付け面部41にこれらミシン目61に繋がる一対のスリット67が形成されている。これら一対のスリット67は、貼付け面部41の左端から右側に向かって左側の両面テープ39の貼り付け箇所手前の位置まで互いに接近する方向に延び、且つ、左側の両面テープ39の貼付け箇所手前の位置から貼付け面部41の左右方向における中程の位置まで、つまり貼付け面部41のうち両面テープ39の貼付け箇所に跨がる領域に互いに平行に延びている。

0099

この変形例によっても、上記実施形態7と同様な効果を得ることができる。

0100

《発明の実施形態8》
図17は、この実施形態8に係る携帯電話機1に用いられるカバーシート37を電池パック設置面29aへの貼付け側から電池パック9と共に示す展開図である。この実施形態8のカバーシート37も、図17に示すように、上下一対のミシン目61に沿うカバーシート37の破断を以て形成される取外し用シート片47が接着領域41aに一体に設けられ、且つ両巻込み面部43a,43bと貼付け面部41との境目部分に第1〜第3のスリット63a、63b,63cが形成された上記実施形態5と同様な構成を有する。

0101

本実施形態の取外し用シート片47を形成するための一対のミシン目は、左側の巻込み面部43aの折返し方向における端縁から貼付け面部41の接着領域41aのうち左側の両面テープ39の貼付け箇所手前まで延びており、両面テープ39の貼付け箇所には形成されていない。そして、カバーシート37の貼付け面部41には、これら各ミシン目61のうち接着領域41aに位置する端からL字状に延びるスリット69が一対に形成されている。

0102

これら一対のスリット69は、ミシン目61の間で両面テープ39に沿って互いに接近する方向に直線状に延びる縦線部分と、この縦線部分のミシン目39とは反対側の端から貼付け面部41の左右方向における中程の位置まで、つまり貼付け面部41のうち両面テープ39の貼付け箇所に跨がる領域に互いに平行に延びる横線部分とで構成されている。上側のスリット69の縦線部分はミシン目61の端から下方に延び、下側のスリット61の縦線部分はミシン目61の端から上方に延びている。

0103

このような一対のスリットの間の幅、取外し用シート片47のうち両面テープ37の貼付け箇所での幅w2は、各ミシン目61に沿うカバーシート37の破断を以て巻込み面部43aで形成される部分での幅w1よりも狭くなっている。そのことで、取外し用シート片47と両面テープ39とが触れる面積を減らすことができ、取外し用シート片47を引っ張って電池パック9を持ち上げる際に、取外し用シート片47が突っ張るのを抑制できる。

0104

この実施形態8によると、取外し用シート片47を両面テープ39による接着部分においてもスムーズに電池パック設置面29aから剥がせる上に、取外し用シート片37と電池パック9の前面との粘着部分の面積が上記実施形態7に比べて大きくなることから、電池収容部29からの取外し作業時において電池パック9にかかるストレスを軽減できる。その他については、上記実施形態1と同様な効果を得ることができる。

0105

なお、上記実施形態1〜8では、カバーシート37が電池パック9への巻付け方向において電池パック9の一部を後方に開放している形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、カバーシート37は、電池パック9に対しその前面、後面及び左右両側面の全周に亘って巻き付けられていてもよい。そして、カバーシート37の長さ方向における両端部、つまり巻込み面部43a,43b同士は、電池パック9の後面で重ね合わせられていても構わない。

0106

また、上記実施形態1〜8では、電池パック9がリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックであるとしたが、これに限らず、電池パック9としては、これ以外のパウチタイプ(ラミネート外装タイプ)の電池パックを採用することもできる。例えば、電池パック9は、ゲル状の電解質に代えて電解液を含む電池素子をラミネート袋10に封入してなるリチウムイオン電池を用いたものであってもよい。

0107

また、上記実施形態1〜8では、電池パック9に貼り付けられたカバーシート37が、両面テープ39で電池収容部29の電池パック設置面29aに貼り付けられているとしたが、これに限らず、両面テープ39に代えて接着剤で電池パック設置面29aに接着されていてもよい。

0108

また、上記実施形態1〜8では、カバーシート37の片面全体に粘着面37aが設けられている形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、粘着面37aは、カバーシート37の片面に部分的に設けられていてもよい。また、カバーシート37の粘着面37aは、粘着剤36の塗布によって形成されているとしたが、これに限らず、粘着面37aは、基材の片面に第1接着材としての微粘着性を有する両面テープを貼り付けることで設けられていても構わない。

0109

また、上記実施形態2では、カバーシート37にミシン目51a,51bがスリット53と共に形成されていることで、取外し用シート片47がカバーシート37に一体に設けられているとしたが、これに限らず、カバーシート37に破断予定線としてのミシン目だけが単独で形成されていることで、取外し用シート片47がカバーシート37に一体に設けられていてもよい。破断予定線としては、ミシン目に代えて、線条溝が採用されていてもよく、カバーシート37を破断させ易くするものであればよい。

0110

また、上記実施形態3,4においても、第1のスリット54及び第2のスリット55に代えて、カバーシート37に破断予定線としてのミシン目や線条溝が形成されていることで、上側取外し用シート片47A及び下側取外し用シート片47Bがカバーシート37に一体に設けられていてもよい。

0111

また、上記実施形態5〜8では、カバーシート37に当該カバーシート37のコシを弱めるための第1〜第3のスリット63a,63b,63cが形成されている形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、カバーシート37の電池パック9の外形に沿う折曲げ部分には、1つ又は上下方向に整列した複数の貫通孔がスリット63a,63b,63cに代えて設けられていてもよい。

0112

また、上記実施形態1〜8では、カバーシート37の貼付け面部41のうち接着領域41aが当該貼付け面部41の上下方向における中央部分に設けられ、非接着領域41b,41cが接着領域41aの上下両側に一対に設けられているとしたが、本発明はこれに限らず、接着領域と非接着領域との位置関係が逆であってもよい。

0113

すなわち、カバーシート37の接着領域が、例えば貼付け面部41のうち上下方向における両側の左右両端部分に両面テープを貼り付けることによって、上下で一対に設けられ、非接着領域が、これら一対の接着領域の間に設けられていてもよい。この場合、取外し用シート片47は、電池パック9をバランス良く持ち上げる観点から、貼付け面部41の非接着領域と左側の巻込み面部43a又は右側の巻込み面部43bの非接着領域から折り返される部分とでカバーシート37の上下方向における中央部分に形成されていることが好ましい。

0114

また、上記実施形態1〜3及び上記実施形態5〜8では、カバーシート37が貼付け面部41の左右両側に巻込み面部43a,43bを有している形態を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、カバーシート37は、貼付け面部41の左側のみに巻込み面部43aを有していてもよく、貼付け面部41の右側のみに巻込み面部43bを有していても構わない。

0115

また、上記実施形態1〜8では、本発明に係る携帯機器について、携帯電話機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パソコンモバイルツール電子辞書、タブレット端末、ゲーム機などの他の携帯機器にも適用することが可能である。

0116

以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲に限定されない。上記各実施形態が例示であり、それらの各構成要素や作業工程組合せに、さらに色々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲に属することは当業者に理解されるところである。

0117

1携帯電話機(携帯機器)
3筐体
5サブ回路基板
7メイン回路基板
9電池パック
11表示装置
11a表示パネル
13表側キャビネット
15裏側キャビネット
17リヤカバー
19 表側壁部
21 裏側壁部
23ビス
25取付ボス
27挿通孔
29電池収容部
31仕切り壁部
33 開口
35FPC
37カバーシート
37a粘着面
39両面テープ(第2接着材)
41貼付け面部
41a接着領域
41b,41c非接着領域
43a,43b巻込み面部
45切欠き
47 取外し用シート片
47A 上側取外し用シート片
47B 下側取外し用シート片
49スリット
51a,51bミシン目(破断予定線)
53 スリット
54 第1のスリット
55 第2のスリット
61 ミシン目(破断予定線)
63a 第1のスリット
63b 第2のスリット
63c 第3のスリット
65,67,69 スリット

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