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技術 携帯機器

出願人 シャープ株式会社
発明者 小島義久田中博文
出願日 2015年4月28日 (5年8ヶ月経過) 出願番号 2016-515864
公開日 2017年4月20日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 WO2015-166663
状態 特許登録済
技術分野 電池及び電池容器の装着・懸架
主要キーワード 外部接続ユニット 貫通孔列 粘りつく 微粘着シート 製品分解 両端側部分 スリット形 樹脂製フレーム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年4月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題・解決手段

電池パック(19)に対し、損傷してもよい微粘着シート(29)を貼り付け、この微粘着シート(29)を、筐体(3)を構成する表側キャビネット(7)に設けられた凹状の電池収容部(17)の底面(17a)に両面テープ(31)で接着することで、電池パック(19)を電池収容部(17)に固定する。

概要

背景

近年、携帯電話機タブレット端末などの携帯機器電池パックとして、リチウムイオン電池を用いた電池パックに代えて、高容量、高電圧及び軽量であるなどの良好な特性を有するリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックを採用する動きが進んでいる。

リチウムイオン電池は、電解液をそのまま液状で使用していることから、パッケージングや整形が難しく、当該電池を覆う外装材としては厚みのある硬質容器を採用する必要がある。これに対して、リチウムイオンポリマー電池は、電解液をゲル化して準固体状態で使用するため、液漏れし難く、パッケージングや整形が比較的容易である上に、外装材としてラミネート袋を採用することにより電池パックの小型化を図ることができる、といったメリットを有する。

このリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックは、上記メリットを享受できる反面、外装ラミネート加工しているため寸法公差が大きく、充電による電池素子化学変化外形膨張する、といったデメリットを有する。また、このような電池パックは、外装材が柔軟で剛性が低いため、携帯機器の筐体係合爪などで固定することが困難であって、折り曲げたり強い衝撃を受けたりすると内部が短絡するおそれがあることから、携帯機器内の限られたスペースにおいて、筐体や回路基板両面テープで直接貼り付けて固定されている。

特許文献1には、上記の如く両面テープで貼り付けた電池パックを筐体から引き剥がす際に、その引き剥がし作業で電池パックにかかるストレスによって当該電池パックが変形したり破損したりすることを防止するバッテリ固定装置が開示されている。

このバッテリ固定装置は、電池パックを内部に収容するカバー部を備え、カバー部が粘着剤で筐体に固定された構成を有する。また、カバー部には、複数の貫通孔が直線状に配列されてなる2列の貫通孔列が互いに平行に並べて形成され、これら貫通孔列の間に連接部が設けられている。そして、バッテリ固定装置は、この連接部を貫通孔列に沿ってカバー部から引き裂いて分離することでカバー部を開くことが可能であり、このようにして開いたカバー部から電池パックを破損等させずに取り出せるようになっている。

概要

電池パック(19)に対し、損傷してもよい微粘着シート(29)を貼り付け、この微粘着シート(29)を、筐体(3)を構成する表側キャビネット(7)に設けられた凹状の電池収容部(17)の底面(17a)に両面テープ(31)で接着することで、電池パック(19)を電池収容部(17)に固定する。

目的

本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機器の落下等による衝撃に起因して電池パックにかかるストレスを軽減し、且つ電池パックを破損させずに取り外し可能にすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

電池パック筐体内に収容された携帯機器であって、前記電池パックには、微粘着性粘着面を有する微粘着シートが前記粘着面を貼り付けることで巻き付けられ、前記電池パックは、前記微粘着シートを前記筐体に接着材接着することによって該筐体に固定されていることを特徴とする携帯機器。

請求項2

請求項1に記載された携帯機器において、前記微粘着シートは、前記電池パックへの巻付け方向において前記電池パックの一部を開放していることを特徴とする携帯機器。

請求項3

請求項1又は2に記載された携帯機器において、前記微粘着シートのうち前記粘着面が設けられた部分と前記電池パックの外形に沿う折曲げ部分とには、複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする携帯機器。

請求項4

請求項2に記載された携帯機器において、前記筐体には、前記電池パックを収容する凹状の電池収容部が設けられ、前記電池パックは、前記微粘着シートで覆われていない部分を前記電池収容部の開口側に向けた状態で前記電池収容部に収容され、前記電池パックと前記微粘着シートとの間には、前記電池パックのうち前記電池収容部の底面と対向する面に取り付けられ、該電池パックの前記微粘着シートで覆われていない部分に延び出る取外しシートが設けられていることを特徴とする携帯機器。

請求項5

請求項2に記載された携帯機器において、前記筐体には、前記電池パックを背にして表示パネルが収容され、前記電池パックは、前記微粘着シートで覆われていない部分を前記表示パネルとは反対側に向けた状態で前記筐体に収容されていることを特徴とする携帯機器。

技術分野

0001

本開示は、電池パックを内蔵した携帯機器に関する。

背景技術

0002

近年、携帯電話機タブレット端末などの携帯機器の電池パックとして、リチウムイオン電池を用いた電池パックに代えて、高容量、高電圧及び軽量であるなどの良好な特性を有するリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックを採用する動きが進んでいる。

0003

リチウムイオン電池は、電解液をそのまま液状で使用していることから、パッケージングや整形が難しく、当該電池を覆う外装材としては厚みのある硬質容器を採用する必要がある。これに対して、リチウムイオンポリマー電池は、電解液をゲル化して準固体状態で使用するため、液漏れし難く、パッケージングや整形が比較的容易である上に、外装材としてラミネート袋を採用することにより電池パックの小型化を図ることができる、といったメリットを有する。

0004

このリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックは、上記メリットを享受できる反面、外装ラミネート加工しているため寸法公差が大きく、充電による電池素子化学変化外形膨張する、といったデメリットを有する。また、このような電池パックは、外装材が柔軟で剛性が低いため、携帯機器の筐体係合爪などで固定することが困難であって、折り曲げたり強い衝撃を受けたりすると内部が短絡するおそれがあることから、携帯機器内の限られたスペースにおいて、筐体や回路基板両面テープで直接貼り付けて固定されている。

0005

特許文献1には、上記の如く両面テープで貼り付けた電池パックを筐体から引き剥がす際に、その引き剥がし作業で電池パックにかかるストレスによって当該電池パックが変形したり破損したりすることを防止するバッテリ固定装置が開示されている。

0006

このバッテリ固定装置は、電池パックを内部に収容するカバー部を備え、カバー部が粘着剤で筐体に固定された構成を有する。また、カバー部には、複数の貫通孔が直線状に配列されてなる2列の貫通孔列が互いに平行に並べて形成され、これら貫通孔列の間に連接部が設けられている。そして、バッテリ固定装置は、この連接部を貫通孔列に沿ってカバー部から引き裂いて分離することでカバー部を開くことが可能であり、このようにして開いたカバー部から電池パックを破損等させずに取り出せるようになっている。

先行技術

0007

特開2013−89595号公報

発明が解決しようとする課題

0008

特許文献1に開示されたバッテリ固定装置を用いれば、リサイクル修理等のための製品分解時において、電池パックを筐体から取り出す際に電池パックにかかるストレスを軽減できるが、電池パックが寸法公差の範囲でもカバー部の収容空間に対して小さいサイズである場合には、当該電池パックは、カバー部に接着などで固定されていないため、カバー部との間に隙間が生じて筐体内でがたつく。そうなると、携帯機器を落下等させた際に、その衝撃によるストレスを大きく受けて電池パックが破損するおそれがある。

0009

本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機器の落下等による衝撃に起因して電池パックにかかるストレスを軽減し、且つ電池パックを破損させずに取り外し可能にすることにある。

課題を解決するための手段

0010

上記の目的を達成するために、この発明では、電池パックに対し損傷してもよい微粘着シートを貼り付け、この微粘着シートを介して電池パックを筐体に接着するようにした。

0011

具体的には、本発明は、電池パックが筐体内に収容された携帯機器を対象とし、以下の解決手段を講じたものである。

0012

すなわち、本発明は、電池パックに、微粘着性粘着面を有する微粘着シートが粘着面を貼り付けることで巻き付けられた構成を有する。ここでいう「微粘着性」とは、電池パックを簡単に位置ずれしないように保持でき、且つ電池パックから微粘着シートを剥がすときに、電池パックを大きく変形させずに容易に剥離可能な程度の粘着力粘りつく性質を意味する。そして、本発明は、電池パックが、この微粘着シートを筐体に接着材で接着することによって筐体に固定されていることを特徴とする。

0013

上記構成によると、電池パックに微粘着シートを貼り付け、この微粘着シートを介して電池パックを筐体に固定するようにしたから、電池パックは筐体内で微粘着シートに保持され、携帯機器を落下等させた際の衝撃によって電池パックにかかるストレスを軽減することができる。また、リサイクルや修理等のための製品分解時には、電池パックを、微粘着シートごと筐体から引き剥がすか、若しくは微粘着シートから剥がすことで、筐体から取り出すことができる。前者の方法で電池パックを取り出す場合には、微粘着シートを破っても構わず、電池パックを筐体から取り出した後に電池パックから微粘着シートを剥がせばよい。この微粘着シートは、電池パックに対する粘着力が比較的弱いので、電池パックに過大なストレスをかけることなく簡単に剥がすことができる。

発明の効果

0014

したがって、本発明によれば、携帯機器の落下等による衝撃に起因して電池パックにかかるストレスを軽減でき、且つ電池パックを破損させずに取り外すことができる。

図面の簡単な説明

0015

図1は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の正面側から見た斜視図である。
図2は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の分解斜視図である。
図3は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の筐体を構成する表側キャビネット制御回路基板を収容した状態での後面図である。
図4は、図3のIV−IV線に相当する箇所における携帯電話機の断面図である。
図5(a)は、本発明の実施形態1に係る微粘着シートが貼り付けられた状態の電池パックを示す斜視図であり、図5(b)は、電池パックに微粘着シートを貼り付ける様子を示す斜視図である。
図6は、本発明の実施形態1に係る携帯電話機の表側キャビネットから電池パックを取り外す作業を示す断面図である。
図7(a)は、本発明の実施形態2に係る取外しシートが設けられた電池パックを示す斜視図であり、図7(b)は、取外しシートを微粘着シートと共に電池パックに貼り付ける様子を示す斜視図である。
図8は、本発明の実施形態2に係る携帯電話機の表側キャビネットから電池パックを取り外す作業を示す断面図である。
図9(a)は、本発明の実施形態3に係る微粘着シートの平面図であり、図9(b)は、この微粘着シートが貼り付けられた電池パックを示す斜視図であり、図9(c)は、この微粘着シートを電池パックに貼り付ける様子を示す斜視図である。

実施例

0016

以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。

0017

なお、以下の各実施形態では、説明の便宜上、携帯電話機について、表示パネルの正面側を「前」、背面側を「後」と称し、上下方向における上側を「上」、下側を「下」と称し、表示パネルを正面側から見たときの左右方向における左側を「左」、右側を「右」と称する。

0018

《発明の実施形態1》
図1は、この実施形態1に係る携帯電話機1を前側から見た斜視図である。図2は、この携帯電話機1の分解斜視図である。図3は、この携帯電話機1の筐体3を構成する表側キャビネット7の制御回路基板13を収容した状態での後面図である。また、図4は、図3のIV−IV線に相当する箇所における携帯電話機1の断面図である。

0019

携帯電話機1は、図1及び図2に示すように、ストレートタイプスマートフォンと呼ばれる携帯機器であり、正面視で略長方形状の扁平な筐体3内に、スピーカマイク、カメラユニットカードコネクタ、これらの動作を制御する制御回路基板13、電池パック19などの複数の電子部品を収容した構造を有する。

0020

筐体3は、画像表示を行う表示パネル5aを備えた表示装置5を前側に収容する表側キャビネット7と、この表側キャビネット7の後側に取り付けられた裏側キャビネット9と、この裏側キャビネット9の後側を覆うリヤカバー11とで構成されている。表示パネル5aは、タッチパネル付きのものであって、携帯電話機1のユーザーインターフェイスを構成している。

0021

表側キャビネット7は、図2及び図4に示すように、略長方形枠状の樹脂製フレーム7aを有し、このフレーム7aの内側開口を塞ぐように剛性部材としてステンレス鋼板などの金属板7bがインサート成形されてなる。この表側キャビネット7のフレーム7aには、後方へ壁状に突出した内側壁部7cが設けられている。

0022

裏側キャビネット9は、平面視で表側キャビネット7に対応する外形を有する樹脂成形品である。この裏側キャビネット9の外周縁部には、前方へ壁状に突出した外側壁部9aが設けられている。この外側壁部9aは、表側キャビネット7の内側壁部7cの外側を延びていて、その内側壁部7cと重ね合わせられている。裏側キャビネット9のうち外側壁部9aの基端に沿った内側部分と表側キャビネット7の内側壁部7cの先端部とは、両面テープや接着剤などの接着材8で貼り合わせられている。

0023

これら表側キャビネット7と裏側キャビネット9とは、接着材8による接合に代えて、ビス等による締結で結合されていてもよく、また、接着材8による接合とビス等による締結を併用して互いに結合されていてもよい。この裏側キャビネット9において後述する電池パック19に対応する箇所を含む部分には、大面積の開口10が形成されていて、この開口10を塞ぐように防水シート12が両面テープや接着剤などの接着材14で当該開口10の周縁部に外周縁部を貼り付けることで取り付けられている。

0024

リヤカバー11は、平面視で表側キャビネット7に対応する外形を有する浅い略長方形皿状の樹脂成形品である。このリヤカバー11の外周縁部には、前方又は内方に突出した複数の係止爪11a,11bが設けられている(図4参照)。リヤカバー11は、これら係止爪11a,11bを表側キャビネット7に設けられた係合孔7dに係合させることで、表側キャビネット7に結合されている。裏側キャビネット9は、リヤカバー11に覆われて、表側キャビネット7とリヤカバー11との間に収容されている。

0025

表側キャビネット7の後側で裏側キャビネット9との間には、図2及び図3に示すように、制御回路基板13が上半部に収容され、外部電源と接続される外部接続ユニット15が下半部に収容されている。そして、表側キャビネット7においてこれら制御回路基板13と外部接続ユニット15との間で表示パネル5aの後方に位置する部分には、前側に凹む略長方形凹状の電池収容部17が設けられている。この電池収容部17には、扁平な略長方形板状の電池パック19が収容されている。

0026

電池収容部17の底面17a、つまり電池パック19が設置される電池パック設置面17aは、表側キャビネット7の金属板7bの一部で構成されている。この電池収容部17の電池パック設置面17aのうち左側寄りの部分には、図3に示すように、表示パネル5aと制御回路基板13とを接続するパネルフレキシブルプリント配線基板(Flexible PrintedCircuit、以下、FPCと称する)21と、表示装置5を構成するバックライトと制御回路基板13とを接続するライト用FPC23とが、当該電池収容部17を上下方向に縦断するようにそれぞれ延びている。

0027

本実施形態では、パネル用FPC21が右側に配置され、ライト用FPC23が左側に配置されている。そして、ライト用FPC23は、電池収容部17の電池パック設置面17aにおける左縁から右側(図3で電池パック設置面17aの右側の縁から左側)に間隔をあけて配置されている。そのことで、電池パック設置面17aのうち左縁沿いの部分には、後述する微粘着シート29を接着するための被接着面部25が表側キャビネット7の金属板7bを上記両FPC21,23から露出させて設けられている。

0028

また、電池パック設置面17aのうち右側寄りの部分には、制御回路基板13と外部接続ユニット15とを接続する外部接続用FPC27が、当該電池収容部17を上下方向に縦断するように延びている。この外部接続用FPC27は、電池パック設置面17aにおける右縁から左側(図3で電池パック設置面17aの左側の縁から右側)に間隔をあけて配置されている。そのことで、電池パック設置面17aのうち右縁沿いの部分には、後述する微粘着シート29を接着するための被接着面部25が、表側キャビネット7の金属板7bを外部接続用FPC27から露出させて設けられている。

0029

図5(a)は、微粘着シート29が貼り付けられた状態の電池パック19の斜視図である。図5(b)は、電池パック19に微粘着シート29を貼り付ける様子を示す斜視図である。電池パック19は、リチウムイオンポリマー電池を用いたものである。リチウムイオンポリマー電池は、電解液に高分子ポリマー)を含ませてゲル化したポリマー電解質を用い、このゲル状のポリマー電解質と正極及び負極とを含む電池素子を柔軟な外装材であるラミネート袋20に封入してなる剛性の低い、いわゆるパウチタイプ或いはラミネート外装タイプと呼ばれるタイプの電池である。

0030

この電池パック19は、図5(a)に示すように、制御回路基板13に接続するためのFPC28を有し、このFPC28が制御回路基板13に接続されていることにより、制御回路基板13に給電可能な状態で電池収容部17に収容されている。表示パネル5aは、図4に示すように、この電池パック19を背にして表側キャビネット7に収容されている。電池パック19には、片方の面全体に粘着面29aを有する柔軟な微粘着シート29が、粘着面29aを貼り付けることで巻き付けられている。

0031

微粘着シート29は、PET(Polyethylene terephthalate)などの難燃性を有する汎用プラスチックからなる柔軟な基材を有し、この基材の片面全体にの塗布により粘着面29aを形成することで作製されている。この微粘着シート29は、法規制等で表記が必要な電池ラベル(不図示)の表記が当該微粘着シート29に覆われても見えるように透明性を有する。

0032

微粘着シート29は、広げた状態で略長方形状に形成されている。微粘着シート29の上下方向における幅は、電池パック19の上下方向における幅と同程度である。また、微粘着シート29の電池パック19への巻付け方向における長さは、電池パック19の前面、後面及び左右両側面に沿った外周りの長さよりも短い長さである。

0033

この微粘着シート29の粘着面29aは、電池パック19を簡単に位置ずれしないように保持でき、且つ当該微粘着シート29を剥がすときに、電池パック19の外装材であるラミネート袋20を大きく変形させずに容易に剥離可能な程度の微粘着性を有している。すなわち、この粘着面29aを形成する糊には、この程度の微粘着性を発揮するものが用いられる。

0034

微粘着シート29のうち長さ方向における中央部分は、電池パック19の前面に貼り付けられている。微粘着シート29のうち長さ方向における両側部分は、電池パック19の後面側に折り曲げられて、電池パック19の左右両側面から後面に亘って貼り付けられている。この微粘着シート29の長さ方向における両側端は、電池パック19の後面で左右方向に互いに対峙している。

0035

そして、微粘着シート29は、電池パック19への巻付け方向において電池パック19の一部を後方に開放している。つまり、微粘着シート29は、電池パック19の巻付け方向における周囲の一部だけに貼り付けられ、その巻付け方向における全周に亘っては貼り付けられていない。これによって、充電による膨張に起因して電池パックが破損することを防止できる。このことについて、以下に詳述する。

0036

電池パック19は、充電時において電池素子の電極(例えば負極)の分子構造が変化することで当該電極が膨張し、これに伴い外形が膨張することがある。上記特許文献1の構成において、電池パックがカバー部との間の隙間をなくせるサイズである場合には、このように電池パックの外形が膨張すると、その周囲を覆うカバー部で締め付けられた状態となる。そうなると、電池パックに撓みなどの変形が生じ、その変形によるストレスを受けて電池パックが破損するおそれがある。

0037

これに対して、本実施形態の微粘着シート29は、上述の構成により、電池パック19の外形が膨張しても、この電池パック19の膨張を許容するようになっている。これによって、電池パック19の膨張時に電池パック19に撓みなどの変形が生じるのを抑えることができ、当該変形によって電池パック19にかかるストレスを軽減できる。その結果、電池パック19の膨張時の変形に起因する破損を防止できる。

0038

上記微粘着シート29は、図5(b)に示すように、まず、当該微粘着シート29の中央部分を電池パック19の前面に貼り付け、その後に、微粘着シート29の両端側部分を電池パック19の後面に折り曲げて電池パック19に貼り付けることで、全体として電池パック19に巻き付けた状態に貼り付けられる。

0039

電池パック19は、この微粘着シート29からの開放部分、つまり微粘着シート29で覆われていない部分を、表示パネル5aとは反対側である電池収容部17の開口側(後側)に向けた状態で電池収容部17に収容されていて、微粘着シート29の長さ方向における両端部の間で微粘着シート29から後面を部分的に露出させている。この電池パック19の前方には表示パネル5aが配置されているが、上記構成によれば、電池パック19の膨張は主に微粘着シート29からの開放側に生じることとなるので、表示パネル5aが電池パック19の膨張によって背面側から圧迫されるのを抑制でき、表示パネル5aでの表示に滲みなどの不具合が発生することを防止できる。

0040

そして、電池パック19は、図2及び図4に示すように、この微粘着シート29を、接着材として取扱いの容易な両面テープ31で電池収容部17の電池パック設置面17aに接着することにより、電池収容部17に固定されている。両面テープ31は、上下方向に細長帯状に形成されていて、各種FPC21,23,27に重ならないように電池パック設置面17aにおける左右両側の被接着面部25にそれぞれ貼り付けられている。そして、微粘着シート29のうち電池パック19の前面に貼り付けられた部分の左右両端部が、これら両面テープ31で電池パック設置面17aの被接着面部25にそれぞれ貼り付けられている。

0041

こうして、電池パック19は、微粘着シート29を介して電池収容部17の電池パック設置面17aに貼り付けられると共に、微粘着シート29で保持されている。これによって、携帯電話機1を落下等させた際の衝撃によって電池パック19にかかるストレスを軽減することができる。

0042

図6は、携帯電話機1から電池パック19を取り外す作業を示す断面図である。上記構成の携帯電話機1から電池パック19を取り外すには、まず、リヤカバー11を表側キャビネット7から取り外し、次いで、裏側キャビネット9から防水シート12を取り外すことにより、電池パック19が収容されている電池収容部17を外部に露出させた状態とする。

0043

そして、図6に示すように、電池パック19の後面から微粘着シート29の両端部を引き剥がし、その引き剥がした微粘着シート29の両端部を左右両側に引っ張ることで、微粘着シート29ごと電池パック19を電池収容部17から取り出す。このとき、微粘着シート29は破れても構わない。

0044

しかる後、電池パック19から微粘着シート29を剥がす。微粘着シート29は、電池パック19に対する粘着力が比較的弱いので、電池パック19に過大なストレスをかけることなく簡単に剥がすことができる。こうして、携帯電話機1から電池パック19を取り外すことができる。

0045

この実施形態1によると、携帯電話機1の落下等による衝撃や充電による膨張に起因して電池パック19にかかるストレスを軽減でき、且つ電池パック19を破損させずに携帯電話機1から取り外すことができる。その結果、修理後に同じ電池パック19を再利用できるので、修理費用が抑えられると共に、資源保護の点でもメリットが大きい。

0046

《発明の実施形態2》
この実施形態2に係る携帯電話機1は、取外しシート33が電池パック19に設けられている点で上記実施形態1と異なる。なお、以降の各実施形態では、微粘着シート29の構成や取外しシート33が付加されている点で上記実施形態1と異なる他は、携帯電話機1について上記実施形態1と同様に構成されているので、同一の構成箇所は図1図6に基づく上記実施形態1の説明に譲ることにして、その詳細な説明を省略する。

0047

図7(a)は、この実施形態2に係る取外しシート33が設けられた電池パック19を示す斜視図である。図7(b)は、取外しシート33を微粘着シート29と共に電池パック19に貼り付ける様子を示す斜視図である。この実施形態2における電池パック19と微粘着シート29との間には、図7(a)に示すように、電池パック19を電池収容部17から取り出すのに用いる長方形帯状の取外しシート33が設けられている。

0048

取外しシート33は、電池パック19の左右どちらか一方の側面(図7(a)に示す例では右側面)を一部覆い、電池パック19の前面から後面に跨がった状態で、電池パック19と微粘着シート29とに挟まれている。取外しシート33の一端側部分は、電池パック19のうち微粘着シート29を介して電池パック設置面17aと対向する前面に、両面テープや接着剤などで取り付けられている。また、取外しシート33の他端側部分は、電池パック19のうち微粘着シート29からの開放部分にまで延び出ており、電池パック19の後側で微粘着シート29から露出している。

0049

この取外しシート33は、図7(b)に示すように、まず、一端側部分を電池パック19の前面に取り付け、その後、電池パック19に微粘着シート29を貼り付けるときに、他端側部分を微粘着シート29と共に電池パック19の後面側に折り曲げてその微粘着シート29で部分的に覆って電池パック19に貼り付けることで、電池パック19に設けられる。

0050

図9は、携帯電話機1から電池パック19を取り外す作業を示す断面図である。上記構成の電池パック19を携帯電話機1から取り外すには、まず、上記実施形態1と同様にして、電池パック19が収容されている電池収容部17を外部に露出させた状態とする。次いで、図9に示すように、電池パック19の後面から微粘着シート29の両端部を引き剥がす。しかる後、取外しシート33のうち電池パック19の後側にある部分を後方に引っ張ることで微粘着シート29から電池パック19を剥がし、電池パック19を電池収容部17から取り出す。こうして、携帯電話機1から電池パック19を取り外すことができる。

0051

この実施形態2によると、電池パック19に設けられた取外しシート33を引っ張るだけで、電池パック19を破損させることなく電池収容部17から簡単に取り出すことができ、電池パック19の取出し作業を容易化できる。

0052

《発明の実施形態3》
この実施形態3に係る携帯電話機1は、電池パック19に貼り付けられた微粘着シート29の構成が上記実施形態1と異なる。図9(a)は、この実施形態3に係る微粘着シート29の平面図である。図9(b)は、この微粘着シート29が貼り付けられた電池パック19を示す斜視図である。図9(c)は、この微粘着シート29を電池パック19に貼り付ける様子を示す斜視図である。

0053

この実施形態3の微粘着シート29は、複数の貫通孔35,37を有する。具体的には、微粘着シート29のうち電池パック19の前面に貼り付けられる部分には、複数の第1貫通孔(図9(a)で示す例では5つの第1貫通孔)35が互いに間隔をあけて形成されている。これら複数の第1貫通孔35は、微粘着シート29を電池パック19に貼り付けたときに、微粘着シート29の粘着面29aと電池パック19との間に巻き込んだ空気を外部に逃がすためのものである。

0054

また、微粘着シート29のうち電池パック19の外形に沿う折曲げ部分、つまり電池パック19の左右両側面に貼り付けられる部分には、複数の第2貫通孔(図9(a)で示す例では7つの第2貫通孔)37が上下方向に一列に配列した状態に形成されている。これら複数の第2貫通孔37は、微粘着シート29と電池パック19との間に巻き込んだ空気を外部に逃がすことに加え、微粘着シート29の折曲げ部分におけるコシ(弾力)を弱めるためのものであって、第1貫通孔35よりも大径に形成されている。

0055

この微粘着シート29は、図9(c)に示すように、上記実施形態1と同様な手順で電池パック19に巻き付けた状態に貼り付けられる。

0056

この実施形態3によると、微粘着シート29を電池パック19に貼り付けたときに、微粘着シート29と電池パック19との間に巻き込んだ空気を第1貫通孔35及び第2貫通孔37から逃がせるようにしたので、微粘着シート29と電池パック19との間に気泡ができにくくなり、当該気泡の存在に起因して微粘着シート29による電池パック19の保持力が低下することを抑制できる。

0057

また、この実施形態3によると、微粘着シート29の折曲げ部分のコシを複数の第2貫通孔37で弱めるようにしたので、微粘着シート29の長さ方向における両端側部分が微粘着のために微粘着シート29のコシで浮き上がることを防止できる。これによって、微粘着シート29の浮き上がりに起因して微粘着シート29による電池パック19の保持力が低下することを抑制できる。

0058

なお、上記実施形態1〜3では、微粘着シート29が電池パック19への巻付け方向において電池パック19の一部を後方に開放している形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、微粘着シート29は、電池パック19に対しその前面、後面及び左右両面の全周に亘って巻き付けられていてもよい。そして、微粘着シート29の両端部は、電池パック19の外周面上で重ね合わせられていても構わない。この場合には、電池パック19の膨張を許容する観点から、微粘着シート29の両端部のうち少なくとも外側に位置する一端部には粘着面が設けられておらず、微粘着シート29の重ね合わせ部分同士が接着されていないことが好ましい。

0059

また、上記実施形態1〜3では、電池パック19がリチウムイオンポリマー電池を用いた電池パックであるとしたが、電池パック19としては、これ以外のパウチタイプ(ラミネート外装タイプ)の電池パックを採用することもできる。例えば、電池パック19は、ゲル状の電解質に代えて電解液を含む電池素子をラミネート袋20に封入してなるリチウムイオン電池を用いたものであってもよい。

0060

また、上記実施形態1〜3では、電池パック19に貼り付けられた微粘着シート29が、両面テープ31で電池収容部17の電池パック設置面17aに接着されているとしたが、両面テープ31に代えて接着剤で電池パック設置面17aに接着されていてもよい。

0061

また、上記実施形態1〜3では、微粘着シート29の片面全体に粘着面29aが設けられている形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、粘着面29aは、微粘着シート29の片面に部分的に設けられていてもよい。また、微粘着シート29の粘着面29aは、糊の塗布によって形成されているとしたが、これに限らず、粘着面29aは、基材の片面に両面テープを貼り付けることで設けられていても構わない。

0062

また、上記実施形態3では、微粘着シート29に複数の第2貫通孔37が形成されている形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、第2貫通孔37は、微粘着シート29のうち電池パック19の外形に沿う折曲げ部分、つまり電池パック19の左右両側面に貼り付けられる部分に、上下方向に細長く延びるスリット形状などで1つだけ設けられていても構わない。

0063

また、上記実施形態1〜3では、本発明に係る携帯機器について、携帯電話機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、パソコンモバイルツール電子辞書、タブレット端末、ゲーム機などの他の携帯機器にも適用することが可能である。

0064

1携帯電話機(携帯機器)
3筐体
5表示装置
5a表示パネル
7表側キャビネット
7aフレーム
7b金属板
7c内側壁部
7d係合孔
8接着材
9裏側キャビネット
9a外側壁部
10 開口
11リヤカバー
11a係止爪
11b 係止爪
12防水シート
13制御回路基板
14 接着材
15外部接続ユニット
17電池収容部
17a電池パック設置面
19 電池パック
21パネル用FPC
23ライト用FPC
25 被接着面部
27外部接続用FPC
28 電池パックのFPC
29微粘着シート
31両面テープ
33取外しシート
35 第1貫通孔
37 第2貫通孔

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