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技術 車両用シート

出願人 日本発條株式会社
発明者 中村秀徳濱口豊
出願日 2013年12月26日 (6年10ヶ月経過) 出願番号 2015-554419
公開日 2017年3月23日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 WO2015-097832
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席
主要キーワード 各取付位置 隙間カバー 長尺矩形 長尺矩形状 カーペット状 ウェルダー加工 リフタ機構 車体床
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月23日)のものです。
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図面 (8)

課題・解決手段

トリムカバーシートクッションの側面において表皮樹脂部品との双方に取り付けられる場合に、製造効率を良好にする。車両用シート(10)では、シートクッション(20)の側面(20A)において、表皮(36)に縫製されたトリムカバー(14)の後端部には、表皮(36)に対して非縫製とされた樹脂部品取付部(14A)が設けられている。この樹脂部品取付部(14A)には、ゴムバンド(16)が取り付けられており、当該ゴムバンド(16)がクリップ(18)によってヒンジカバー(38)に固定されている。このゴムバンド(16)が伸縮することにより、シートクッション(20)における表皮(36)とヒンジカバー(38)との相対的な取付位置のバラつきを吸収することができる。

概要

背景

下記特許文献1には、シートクッションの側面に取り付けられ、スライドレール等の構造物を覆うシールドカバートリムカバー)が記載されている。

概要

トリムカバーがシートクッションの側面において表皮樹脂部品との双方に取り付けられる場合に、製造効率を良好にする。車両用シート(10)では、シートクッション(20)の側面(20A)において、表皮(36)に縫製されたトリムカバー(14)の後端部には、表皮(36)に対して非縫製とされた樹脂部品取付部(14A)が設けられている。この樹脂部品取付部(14A)には、ゴムバンド(16)が取り付けられており、当該ゴムバンド(16)がクリップ(18)によってヒンジカバー(38)に固定されている。このゴムバンド(16)が伸縮することにより、シートクッション(20)における表皮(36)とヒンジカバー(38)との相対的な取付位置のバラつきを吸収することができる。

目的

本発明は上記事実を考慮し、トリムカバーがシートクッションの側面において表皮と樹脂部品との双方に取り付けられる場合に、製造効率を良好にすることができる車両用シートを得ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

側面に表皮及び樹脂部品シート前後方向に並んで設けられたシートクッションと、前記表皮に縫製されると共に、前記表皮に対して非縫製とされた樹脂部品取付部が前記樹脂部品側に設けられたトリムカバーと、前記樹脂部品及び前記樹脂部品取付部のそれぞれに固定されて両者を弾性的に連結した弾性部材と、を備えた車両用シート

請求項2

前記弾性部材は、前記トリムカバーによってシート幅方向外側から覆われている請求項1に記載の車両用シート。

請求項3

前記弾性部材は、シート前後方向の両端部が前記トリムカバーに固定されると共に、シート前後方向の中間部が前記樹脂部品に固定されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。

請求項4

前記弾性部材は、当該弾性部材及び前記樹脂部品を貫通したクリップによって前記樹脂部品に固定されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用シート。

請求項5

側面に表皮及び樹脂部品がシート前後方向に並んで設けられたシートクッションと、前記表皮に縫製されると共に、前記表皮に対して非縫製とされた樹脂部品取付部が前記樹脂部品に対してシート幅方向外側から対向したトリムカバーと、前記樹脂部品及び前記樹脂部品取付部の何れか一方に形成され、長手方向がシート前後方向に沿った長孔と、前記長孔に挿通されると共に前記樹脂部品及び前記樹脂部品取付部の何れか他方に係合することにより前記樹脂部品取付部を前記樹脂部品に取り付けたクリップと、を備えた車両用シート。

技術分野

0001

本発明は、シートクッションの側面にトリムカバーが取り付けられた車両用シートに関する。

背景技術

0002

下記特許文献1には、シートクッションの側面に取り付けられ、スライドレール等の構造物を覆うシールドカバー(トリムカバー)が記載されている。

先行技術

0003

実開昭59−184542号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述の如きトリムカバーは、一般にシートクッションのフレームに取り付けられるが、シートクッションの側面を構成する表皮及び樹脂部品ヒンジカバーなど)にそれぞれ取り付けられる場合もある。その場合、フレームに取り付ける場合とは異なる対策が必要になる。

0005

本発明は上記事実を考慮し、トリムカバーがシートクッションの側面において表皮と樹脂部品との双方に取り付けられる場合に、製造効率を良好にすることができる車両用シートを得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第1の態様の車両用シートは、側面に表皮及び樹脂部品がシート前後方向に並んで設けられたシートクッションと、前記表皮に縫製されると共に、前記表皮に対して非縫製とされた樹脂部品取付部が前記樹脂部品側に設けられたトリムカバーと、前記樹脂部品及び前記樹脂部品取付部のそれぞれに固定されて両者を弾性的に連結した弾性部材と、を備えている。

0007

第1の態様では、シートクッションの側面には、表皮及び樹脂部品がシート前後方向に並んで設けられており、表皮にはトリムカバーが縫製によって取り付けられている。このトリムカバーにおける樹脂部品側には、表皮に対して非縫製とされた樹脂部品取付部が設けられており、当該樹脂部品取付部には、弾性部材が取り付けられている。この弾性部材は、樹脂部品及び樹脂部品取付部のそれぞれに固定されて両者を弾性的に連結している。これにより、表皮に取り付けられたトリムカバーが、弾性部材を介して樹脂部品に取り付けられている。

0008

ここで、表皮及び樹脂部品に対するトリムカバーの各取付位置間の距離は、シートクッションにおける表皮と樹脂部品との取付誤差や、表皮に対するトリムカバーの取付誤差などによって相対的にバラつく(位置ずれする)。この点、本発明では、上記のように、表皮に取り付けられたトリムカバーが、弾性部材を介して樹脂部品に取り付けられるため、弾性部材の伸び縮みによって、上記のような相対的なバラつきを吸収することができる。それにより、上記のような相対的なバラつきによって樹脂部品へのトリムカバーの取り付けが困難になることを回避できるので、製造効率を良好にすることができる。

0009

本発明の第2の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記弾性部材は、前記トリムカバーによってシート幅方向外側から覆われている。

0010

第2の態様では、弾性部材がトリムカバーによってシート幅方向外側から覆われているため、弾性部材がシート幅方向外側から視認されないようにすることができ、見栄えを良好にすることができる。

0011

本発明の第3の態様の車両用シートは、第1又は第2の態様において、前記弾性部材は、シート前後方向の両端部が前記トリムカバーに固定されると共に、シート前後方向の中間部が前記樹脂部品に固定されている。

0012

第3の態様の車両用シートでは、上記のように構成されているため、トリムカバーが樹脂部品に対してシート前方及びシート後方の何れの方向に位置ずれしている場合でも、当該位置ずれを弾性部材の伸び縮みによって吸収することができる。

0013

本発明の第4の態様の車両用シートは、第1〜第3の何れか一つの態様において、前記弾性部材は、当該弾性部材及び前記樹脂部品を貫通したクリップによって前記樹脂部品に固定されている。

0014

第4の態様では、上記のように構成されているため、弾性部材及び樹脂部品に、クリップを貫通させるための孔を形成すればよく、簡単な構成で弾性部材を樹脂部品に固定することができる。

0015

本発明の第5の態様の車両用シートは、側面に表皮及び樹脂部品がシート前後方向に並んで設けられたシートクッションと、前記表皮に縫製されると共に、前記表皮に対して非縫製とされた樹脂部品取付部が前記樹脂部品に対してシート幅方向外側から対向したトリムカバーと、前記樹脂部品及び前記樹脂部品取付部の何れか一方に形成され、長手方向がシート前後方向に沿った長孔と、前記長孔に挿通されると共に前記樹脂部品及び前記樹脂部品取付部の何れか他方に係合することにより前記樹脂部品取付部を前記樹脂部品に取り付けたクリップと、を備えている。

0016

第5の態様の車両用シートでは、シートクッションの側面には、表皮及び樹脂部品がシート前後方向に並んで設けられており、表皮にはトリムカバーが縫製によって取り付けられている。このトリムカバーには、表皮に対して非縫製とされ、樹脂部品に対してシート幅方向外側から対向した樹脂部品取付部が設けられている。この樹脂部品取付部及び樹脂部品の何れか一方には、長手方向がシート前後方向に沿った長孔が形成されており、当該長孔に挿通されたクリップが、樹脂部品及び樹脂部品取付部の何れか他方に係合している。これにより、表皮に取り付けられたトリムカバーが、樹脂部品に取り付けられている。

0017

ここで、表皮及び樹脂部品に対するトリムカバーの各取付位置間の距離は、シートクッションにおける表皮と樹脂部品との取付誤差や、表皮に対するトリムカバーの取付誤差などによって相対的にバラつく(位置ずれする)。この点、本発明では、樹脂部品及び樹脂部品取付部の何れか一方に形成された上記の長孔にクリップが挿通されているため、クリップが長孔に沿って上記一方に対し相対移動することにより、上記のような相対的なバラつきを吸収することができる。それにより、上記のような相対的なバラつきによって樹脂部品へのトリムカバーの取り付けが困難になることを回避できるので、製造効率を良好にすることができる。

発明の効果

0018

以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、トリムカバーがシートクッションの側面において表皮と樹脂部品との双方に取り付けられる場合に、製造効率を良好にすることができる。

図面の簡単な説明

0019

本発明の実施形態に係る車両用シートの部分的な構成を示す斜視図である。
図1のF2−F2線に沿った切断面を拡大して示す断面図である。
図1及び図2に示されるトリムカバーをシート幅方向内側から見た側面図である。
比較例に係る車両用シートの部分的な構成を示す斜視図である。
図4のF5−F5線に沿った切断面を拡大して示す断面図である。
本発明の第1実施形態に係る車両用シートの変形例を示す図2に対応した断面図である。
本発明の第2実施形態に係る車両用シートの部分的な構成をシート幅方向外側から見た側面図である。

発明を実施するための最良の形態

0020

<第1の実施形態>
以下、図1図5を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印INは車幅内側方向を示している。また、本実施形態では、車両用シート10の前後上下の方向及び幅方向(左右方向)は、車両の前後上下の方向及び幅方向(左右方向)と一致している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。

0021

図1に示される車両用シート10は、例えば右ハンドル自動車運転席であり、シート本体12と、トリムカバー14(隙間カバー)と、ゴムバンド16(弾性部材)と、クリップ18(固定具)とによって構成されている。先ず、シート本体12の構成について説明する。

0022

(シート本体の構成)
車両用シート10のシート本体12は、乗員が着座するためのシートクッション20と、乗員の背凭れとなるシートバック22とを備えている。シートクッション20は、図示しない車体床部に対し、シートスライド機構24を介して前後方向にスライド可能に連結されている。このシートスライド機構24は、従来周知のものであり、左右一対のスライドレール26を含んで構成されている。

0023

左右のスライドレール26とシートクッション20との間には、リフタ機構28が設けられている。このリフタ機構28は、従来周知のものであり、シートクッション20における車幅方向外側の側部に設けられたリフタ操作部を操作することにより、左右のスライドレール26に対するシートクッション20の上下位置を調節可能とされている。

0024

一方、シートバック22は、シートクッション20の後端部にリクライナ機構30を介して連結されている。このリクライナ機構30は、従来周知のものであり、シートクッション20における車幅方向外側の側部に設けられたリクライナ操作部を操作することにより、シートクッション20に対するシートバック22の傾斜角度リクライニング角度)を調節可能とされている。なお、図示は省略するが、シートバック22の上端部には、乗員の頭部を支持するためのヘッドレストが連結されている。

0025

図2に示されるように、上記のシートクッション20は、骨格部材であるシートクッションフレーム32を備えている。このシートクッションフレーム32は、シートクッション20の左右の側部に前後方向に沿って延在する左右一対のサイドフレーム32A(図2ではシート右側のサイドフレーム32Aは図示省略)と、左右のサイドフレーム32Aの前端部間及び後端部間をシート幅方向に連結したフロントフレーム及びリヤフレーム(何れも図示省略)とを含んで枠状に形成されている。

0026

シートクッションフレーム32の上側には、クッション材であるシートクッションパッド34が取り付けられている。このシートクッションパッド34は、ウレタンフォーム等の発泡体によって構成されている。このシートクッションパッド34は、表皮36によって覆われている。この表皮36は、布材皮革合成皮革等からなる複数枚基布が縫製されて形成されたものであり、シートクッションパッド34に被せられると共に、外周端が図示しない箇所でシートクッションフレーム32に係止されている。

0027

また、シートクッション20の左右の側面20A(図1及び図2では、シート右側の側面20Aは図示省略)における後端部には、それぞれ樹脂部品としてのヒンジカバー38が設けられている。これらのヒンジカバー38は、例えば樹脂材料射出成形されて形成されたものであり、図示しない箇所でシートクッションフレーム32に固定されている。これらのヒンジカバー38によって、シートクッション20とシートバック22の間の図示しないヒンジがシート幅方向外側から覆われている。

0028

上記構成のシートクッション20では、左右の側面20Aにおける後端部がヒンジカバー38によって構成されており、左右の側面20Aにおける後端部以外(前端部及び前後方向中間部)が表皮36によって構成されている。つまり、シートクッション20の左右の側面20Aには、表皮36とヒンジカバー38(樹脂部品)とがシート前後方向に並んで設けられている。

0029

また、このシートクッション20では、表皮36における左右の側面20Aの構成部位には、表皮36の基布を縫製した縫製部S1が設けられている。この縫製部S1は、左右の側面20Aの上下方向中間部においてシート前後方向に沿って延在している。なお、本実施形態では、縫製部S1がシートクッション20の前面20Bまで延びているが、これに限らず、前面20B側における縫製部S1の設定は適宜変更可能である。

0030

(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部について説明する。
図1及び図2に示されるように、上述したシートクッション20の車幅方向内側には、トリムカバー14が配設されている。このトリムカバー14は、例えばカーペット状の材料によって長尺矩形状に形成されており、長手方向がシート前後方向に沿い且つ厚さ方向がシート幅方向に沿う姿勢で設けられている。

0031

なお、トリムカバー14の材料は、上記に限らず適宜変更することができる。例えば、布材、皮革又は合成皮革等からなる表皮材二つ折りにし、当該二つ折りにされた表皮材の間に樹脂製のプレート等の板状部材を挟み、表皮材の外周縁部を縫製することによりトリムカバーを形成してもよい。

0032

上記のトリムカバー14は、上端部(上端縁部)のうち後端部を除く部位が、前述した縫製部S1において表皮36に縫製(ここでは共縫い)されており、シートクッション20における車幅方向内側の側面20Aから下方側へ垂れ下がっている。このトリムカバー14によって、シートスライド機構24やリフタ機構28の作動領域小物などが侵入することを防止するようにしている。なお、トリムカバー14が縫製部S1において表皮36に共縫いされた構成に限らず、トリムカバー14が縫製部S1とは異なる専用の縫製部によって表皮36に縫製された構成にしてもよい。

0033

上記のトリムカバー14の後端部(ヒンジカバー38側の端部)には、表皮36に対して非縫製とされた樹脂部品取付部14Aが設けられている。この樹脂部品取付部14Aは、ヒンジカバー38の前端よりもシート後方側へ延びており、ヒンジカバー38に対してシート幅方向外側(ここでは車幅方向内側)から対向している。この樹脂部品取付部14Aとヒンジカバー38との間には、弾性部材としてのゴムバンド16が設けられている。

0034

このゴムバンド16は、長尺矩形のシート状(長尺帯状)に形成されており、長手方向がシート前後方向に沿い且つ厚さ方向がシート幅方向の沿う姿勢で配設されている。このゴムバンド16は、シート前後方向の両端部が、縫製やウェルダー加工等の手段(ここでは縫製:図3の縫製部S2参照)によってトリムカバー14に固定されている。このゴムバンド16は、トリムカバー14によってシート幅方向外側(ここでは車幅方向内側)から覆われている。

0035

このゴムバンド16の前後方向中間部(ここでは、前後方向中央部よりも若干後方側)には、円形挿通孔40(貫通孔)が形成されている。この挿通孔40は、クリップ18に対応している。

0036

クリップ18は、例えば樹脂材料によって形成されたものであり、図2に示されるように、頭部18Aと、該頭部18Aから延びる爪部18Bとによって構成されている。このクリップ18の爪部18Bは、ゴムバンド16の挿通孔40に対してトリムカバー14側(シート幅方向外側)から挿入されており、ゴムバンド16をシート幅方向内側へ貫通している。クリップ18の頭部18Aは、ゴムバンド16とトリムカバー14の樹脂部品取付部14Aとの間に位置している。

0037

上記のクリップ18に対応してヒンジカバー38には、円形の係止孔42(貫通孔)が形成されている。この係止孔42は、ヒンジカバー38の前端部において、ゴムバンド16と対向する高さに形成されている。この係止孔42には、ゴムバンド16を貫通した爪部18Bが挿入されており、係止孔42を貫通した爪部18Bの先端部に設けられた返しがヒンジカバー38のシート幅方向内側面に引っ掛かっている。これにより、ゴムバンド16の前後方向中間部がクリップ18によってヒンジカバー38に固定されており、当該ゴムバンド16を介してトリムカバー14の樹脂部品取付部14Aとヒンジカバー38とが弾性的に連結されている。これにより、トリムカバー14がゴムバンド16を介してヒンジカバー38に取り付けられている。

0038

(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用シート10では、シートクッション20における車幅方向内側の側面20Aには、表皮36及びヒンジカバー38がシート前後方向に並んで設けられており、表皮36にはトリムカバー14が縫製によって取り付けられている。このトリムカバー14におけるヒンジカバー38側には、表皮36に対して非縫製とされた樹脂部品取付部14Aが設けられており、当該樹脂部品取付部14Aには、ゴムバンド16が取り付けられている。このゴムバンド16は、ヒンジカバー38及び樹脂部品取付部14Aのそれぞれに固定されて両者を弾性的に連結している。これにより、表皮36に取り付けられたトリムカバー14が、ゴムバンド16を介してヒンジカバー38に取り付けられている。

0039

ここで、表皮36及びヒンジカバー38に対するトリムカバー14の各取付位置間の距離は、シートクッション20における表皮36とヒンジカバー38との取付誤差や、表皮36に対するトリムカバー14の取付誤差などによって相対的にバラつく(位置ずれする)。この点、本実施形態では、上記のように、表皮36に取り付けられたトリムカバー14が、ゴムバンド16を介してヒンジカバー38に取り付けられるため、ゴムバンド16の伸び縮みによって、上記のような相対的なバラつきを吸収することができる。それにより、上記のような相対的なバラつきによってヒンジカバー38へのトリムカバー14の取り付けが困難になることを回避できるので、製造効率を良好にすることができる。

0040

上記の効果について、図4及び図5に示される比較例50を用いて詳細に説明する。この比較例50では、トリムカバー14に形成された円孔52及びヒンジカバー38の係止孔42を貫通したクリップ18によって、トリムカバー14がヒンジカバー38に直接固定されており、本実施形態におけるゴムバンド16(弾性部材)が省略されている。それ以外の構成は、本実施形態と同様とされている。

0041

この比較例50では、シートクッションパッド34に被せられた表皮36とシートクッションフレーム32に固定されたヒンジカバー38との相対的な取付位置の誤差や、表皮36に対するトリムカバー14の縫い付け位置の誤差などによって、トリムカバー14の円孔52とヒンジカバー38の係止孔42との相対位置がバラついてしまう。その結果、円孔52に挿入されたクリップ18を係止孔42に挿入することができなくなり、ヒンジカバー38へのトリムカバー14の取り付けが困難になる場合が想定される。

0042

これに対し、本実施形態では、前述したように、ゴムバンド16の伸び縮みによって、挿通孔40と係止孔42との相対的な位置ずれを吸収することができる。したがって、ゴムバンド16をクリップ18によってヒンジカバー38に固定する作業を容易にすることができると共に、シートクッションパッド34に対する表皮36の取付精度や、表皮36に対するトリムカバー14の取付精度を低下させることが可能になり、車両用シート10の製造効率の向上に寄与することができる。

0043

しかも、本実施形態では、トリムカバー14の樹脂部品取付部14Aによってゴムバンド16が車幅方向内側から覆われているため、ゴムバンド16が車幅方向内側から視認されないようにすることができる。それにより、本車両用シート10の見栄えを良好にすることができる。

0044

また、本実施形態では、ゴムバンド16は、シート前後方向の両端部がトリムカバー14に固定されると共に、シート前後方向の中間部がヒンジカバー38に固定されている。このため、トリムカバー14がヒンジカバー38に対してシート前方及びシート後方の何れの方向に位置ずれしている場合でも、当該位置ずれをゴムバンド16の伸び縮みによって吸収することができる。

0045

さらに、本実施形態では、ゴムバンド16及びヒンジカバー38を貫通したクリップ18によってゴムバンド16がヒンジカバー38に取り付けられている。このため、ゴムバンド16及びヒンジカバー38に、クリップ18を貫通させるための孔(挿通孔40及び係止孔42)を形成すればよく、簡単な構成でゴムバンド16をヒンジカバー38に取り付けることができる。

0046

また、本実施形態では、クリップ18は、頭部18Aがトリムカバー14とゴムバンド16との間に位置している。このため、ゴムバンド16をクリップ18によってヒンジカバー38に固定する前の状態でも、クリップ18の頭部18Aがトリムカバー14とゴムバンド16とに干渉することにより、ゴムバンド16からのクリップ18の不用意脱落を防止することができる。

0047

なお、上記第1実施形態では、弾性部材としてゴムバンド16を用いた構成にしたが、本発明はこれに限らず、弾性部材は弾性的に伸び縮みするものであればよい。例えば、伸縮性の高い布材を弾性部材として用いてもよいし、樹脂材料又は金属材料によって伸縮可能に形成された部材を弾性部材として用いてもよい。

0048

上記第1実施形態では、ゴムバンド16がクリップ18によってヒンジカバー38に固定された構成にしたが、本発明はこれに限らず、図6に示される変形例60のように構成してもよい。

0049

この変形例60では、ヒンジカバー38において、ゴムバンド16と対向する部位には、係止孔42の代わりに、シート幅方向外側(ここでは車幅方向内側)へ突出した突起部38Aが一体に設けられている。この突起部38Aは、例えば円柱状に形成されており、ゴムバンド16の挿通孔40にシート幅方向内側から挿入されている。挿通孔40を貫通した突起部38Aの先端部には、返しが形成されており、当該返しがゴムバンド16のシート幅方向外側面に引っ掛かっている。これにより、ゴムバンド16がヒンジカバー38に固定されている。この変形例60では、クリップ18を用いないため、部品点数を少なくすることができる。

0050

<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。

0051

図7には、本発明の第2実施形態に係る車両用シート70の部分的な構成がシート幅方向外側から見た側面図にて示されている。この実施形態は、前記第1実施形態に係るゴムバンド16(弾性部材)を備えておらず、その代わりに、トリムカバー14の樹脂部品取付部14Aには、長孔72が形成されている。この長孔72は、長手方向がシート前後方向に沿っている。

0052

そして、この長孔72に対してシート幅方向外側(ここでは車幅方向内側)から挿入されたクリップ18が、ヒンジカバー38の係止孔42に差し込まれてヒンジカバー38に係止されている(ヒンジカバー38に係合している)。これにより、トリムカバー14の樹脂部品取付部14Aがヒンジカバー38に固定されている。

0053

この実施形態では、上記のように、トリムカバー14に形成された長孔72にクリップ18が挿通されている。このため、クリップ18が長孔72に沿ってトリムカバー14に対し相対移動することにより、トリムカバー14とヒンジカバー38との相対的な取付位置のバラつきを吸収することができる。それにより、前記第1実施形態と同様に、ヒンジカバー38へのトリムカバー14の取り付けが困難になることを回避できるので、製造効率を良好にすることができる。

0054

なお、上記第2実施形態では、トリムカバー14に長孔72が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、ヒンジカバー38(樹脂部品)に長孔が形成された構成にしてもよい。その場合、例えばトリムカバーには円孔を形成し、当該円孔に挿入したクリップを、ヒンジカバーの長孔に差し込んでヒンジカバーに係止する構成になる。

0055

その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。

0056

10車両用シート
14トリムカバー
14A樹脂部品取付部
16ゴムバンド
18クリップ
20シートクッション
20A 側面
22シートバック
36表皮
38ヒンジカバー(樹脂部品)

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