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技術 容器の封止装置

出願人 東罐興業株式会社
発明者 磯貝孝光
出願日 2014年12月3日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2015-551530
公開日 2017年3月16日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 WO2015-083724
状態 特許登録済
技術分野 容器の蓋
主要キーワード 一定限界 ねじ戻す 対向箇所 開栓機構 蓋組立体 時計回転 開栓操作 未開封状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月16日)のものです。
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図面 (11)

課題・解決手段

上蓋を緩めても締めても開栓することができる容器封止装置を提供する。容器(1)の口部(1a)に一体的に配設される本体部分(11)と、本体部分(11)にスコアー(16)を介して結合され、本体部分(11)から分離されることにより開口を形成する分離部(12)とを有する中栓(10)と、分離部(12)に係合し、中栓(10)を覆うように容器(1)に螺着される上蓋(20)と、を備えるとともに、中栓(10)と上蓋(20)とに付随して開栓機構部分を有し、開栓機構部分は、上蓋(20)を容器(1)に対して緩める方向に回転させることによって分離部(12)を上蓋(20)の内側に設けた支持部に保持させつつ本体部分(11)から離反させて開栓する上動開栓機構(A)と、上蓋(20)を容器(1)に対して締める方向に回転させることによって分離部(12)を支持部に保持させつつ本体部分(11)から離反させて開栓する下動開栓機構(B)とを有する。

概要

背景

中栓付き容器に用いられている公知の容器封止装置として、中栓上蓋とを備え、中栓において、容器の開口部に嵌着される筒状部と、その内側にスコアーを介して連接されている分離部とを設けたものが存在する(特許文献1の図1及び2参照)。

この容器の封止装置では、予め上蓋を中栓の分離部に例えば逆ねじによって係合螺合)させてあり、開栓時に容器の口部(順ねじ)から上蓋を外すようにねじ戻すことによって中栓の分離部が上蓋の連結部にねじ付けられ、それによって中栓の筒状部から分離部を分離するとともに、その分離部を上蓋に保持させることとしている。このキャップ構造によれば、上蓋を緩めるだけで簡単に開栓を行うことができ、分離された分離部は上蓋に保持されるため、いわゆるゴミとなることがなく、しかも、分離部をシールとして機能させることができる。

ところで、上記技術は、上蓋を緩める(反時計回転させる)ことで開栓するとともに、そのまま上蓋を容器の口部から離反させることによって容器を開口するものであるが、近年、市場には上蓋を締め付ける時計回転させる)ことで開栓し、上蓋を反時計回転させることによって容器を開口するタイプも出回っており、ユーザーが開栓に際して戸惑うおそれがある。

概要

上蓋を緩めても締めても開栓することができる容器の封止装置を提供する。容器(1)の口部(1a)に一体的に配設される本体部分(11)と、本体部分(11)にスコアー(16)を介して結合され、本体部分(11)から分離されることにより開口を形成する分離部(12)とを有する中栓(10)と、分離部(12)に係合し、中栓(10)を覆うように容器(1)に螺着される上蓋(20)と、を備えるとともに、中栓(10)と上蓋(20)とに付随して開栓機構部分を有し、開栓機構部分は、上蓋(20)を容器(1)に対して緩める方向に回転させることによって分離部(12)を上蓋(20)の内側に設けた支持部に保持させつつ本体部分(11)から離反させて開栓する上動開栓機構(A)と、上蓋(20)を容器(1)に対して締める方向に回転させることによって分離部(12)を支持部に保持させつつ本体部分(11)から離反させて開栓する下動開栓機構(B)とを有する。

目的

本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、上蓋を緩めても締めても開栓することができる容器の封止装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

容器の口部に一体的に配設される本体部分と、前記本体部分にスコアーを介して結合され、前記本体部分から分離されることにより開口を形成する分離部とを有する中栓と、前記分離部に係合し、前記中栓を覆うように前記容器又は前記本体部分に螺着される上蓋と、を備えるとともに、前記中栓と前記上蓋とに付随して開栓機構部分を有し、前記開栓機構部分は、前記上蓋を前記容器に対して緩める方向に回転させることによって前記分離部を前記上蓋の内側に設けた支持部に保持させつつ前記本体部分から離反させて開栓する上動開栓機構と、前記上蓋を前記容器に対して締める方向に回転させることによって前記分離部を前記支持部に保持させつつ前記本体部分から離反させて開栓する下動開栓機構とを有する容器の封止装置

請求項2

前記上蓋の前記支持部と前記分離部とは、前記上蓋の進行方向に対して略直角な方向に延びて前記支持部と前記分離部とにそれぞれ形成される突起を有し、前記突起を互いに乗り越えることによって係合され、前記突起は、少なくとも前記上動開栓機構として機能する、請求項1に記載の容器の封止装置。

請求項3

前記開栓機構部分は、前記上動開栓機構と前記下動開栓機構とを兼用するものとして、前記上蓋の周辺部と前記容器又は本体部分との間に設けられて前記上蓋の着脱を可能にする第1螺合部と、前記上蓋の前記支持部と前記中栓の前記分離部との間に設けられて開栓に際して前記分離部を前記本体部分から分離することを可能にする第2螺合部とを有し、前記第2螺合部は、前記第1螺合部に対し逆の螺進関係にある、請求項1に記載の容器の封止装置。

請求項4

開栓前の状態で、前記中栓の前記本体部分と前記上蓋との間に前記第1螺合部による締め込みを許容するマージンを設けた、請求項3に記載の容器の封止装置。

請求項5

前記上蓋に前記中栓を組み付ける際に、所定以上近接した段階で締め付けトルクを増大させることによって、前記中栓が前記上蓋の所定の位置に組み付けられるようにする位置決め機構を備えた、請求項1に記載の容器の封止装置。

請求項6

前記位置決め機構は、前記上蓋の下面又は前記中栓の上面の一方に凸部を形成するとともに、他方の対向箇所に凹部を形成したものであり、前記凸部を前記凹部に圧入させることによって締め付けトルクが増大する、請求項5に記載の容器の封止装置。

請求項7

前記突起は、前記分離部を前記支持部から引き抜くよりも前記分離部を前記支持部に押し込むことを容易にするかえり形状を有する、請求項3に記載の容器の封止装置。

技術分野

0001

本発明は、容器封止装置に関するもので、詳しくは、開栓後に分離した中栓の一部を上蓋に保持させる容器の封止装置に関するものである。

背景技術

0002

中栓付き容器に用いられている公知の容器の封止装置として、中栓と上蓋とを備え、中栓において、容器の開口部に嵌着される筒状部と、その内側にスコアーを介して連接されている分離部とを設けたものが存在する(特許文献1の図1及び2参照)。

0003

この容器の封止装置では、予め上蓋を中栓の分離部に例えば逆ねじによって係合螺合)させてあり、開栓時に容器の口部(順ねじ)から上蓋を外すようにねじ戻すことによって中栓の分離部が上蓋の連結部にねじ付けられ、それによって中栓の筒状部から分離部を分離するとともに、その分離部を上蓋に保持させることとしている。このキャップ構造によれば、上蓋を緩めるだけで簡単に開栓を行うことができ、分離された分離部は上蓋に保持されるため、いわゆるゴミとなることがなく、しかも、分離部をシールとして機能させることができる。

0004

ところで、上記技術は、上蓋を緩める(反時計回転させる)ことで開栓するとともに、そのまま上蓋を容器の口部から離反させることによって容器を開口するものであるが、近年、市場には上蓋を締め付ける時計回転させる)ことで開栓し、上蓋を反時計回転させることによって容器を開口するタイプも出回っており、ユーザーが開栓に際して戸惑うおそれがある。

先行技術

0005

国際公開第WO2007/126062号公報

0006

本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、上蓋を緩めても締めても開栓することができる容器の封止装置を提供することを目的とする。

0007

上記課題を解決するため、本発明に係る容器の封止装置は、(a)容器の口部に一体的に配設される本体部分と、本体部分にスコアーを介して結合され、本体部分から分離されることにより開口を形成する分離部とを有する中栓と、(b)分離部に係合し、中栓を覆うように容器又は本体部分に螺着される上蓋と、を備えるとともに、(c)中栓と上蓋とに付随して開栓機構部分を有し、開栓機構部分は、(d)上蓋を容器に対して緩める方向に回転させることによって分離部を上蓋の内側に設けた支持部に保持させつつ本体部分から離反させて開栓する上動開栓機構と、(e)上蓋を容器に対して締める方向に回転させることによって分離部を支持部に保持させつつ本体部分から離反させて開栓する下動開栓機構とを有する。

0008

上記容器の封止装置によれば、開栓機構部分を構成する上動開栓機構及び下動開栓機構のいずれかによって、上蓋を緩める方向又は締め込む方向のいずれの方向に回転させても開栓を行うことができるので、ユーザーが開栓操作で迷うことはなくなる。なお、開栓後は、分離部が上蓋に保持されるので、分離部がゴミにならずこれを例えばシールとして機能させることもできる。

0009

また、本発明の具体的な側面では、上記容器の封止装置において、上蓋の支持部と分離部とは、上蓋の進行方向に対して略直角な方向に延びて支持部と分離部とにそれぞれ形成される突起を有し、当該突起を互いに乗り越えることによって係合され、突起は、少なくとも上動開栓機構として機能する。ここで、進行方向とは、封止装置の軸心に平行な方向を意味する。この場合、上蓋を緩めることで、支持部と分離部との係合によって分離部を引っ張るようにして本体部分から分離部を切り離すことができる。なお、上蓋を締め込むことで、支持部によって分離部を押し込むようにして分離部を本体部分から切り離すことができる。

0010

また、本発明の別の側面では、開栓機構部分は、上動開栓機構と下動開栓機構とを兼用するものとして、上蓋の周辺部と容器又は本体部分との間に設けられて上蓋の着脱を可能にする第1螺合部と、上蓋の支持部と中栓の分離部との間に設けられて開栓に際して分離部を本体部分から分離することを可能にする第2螺合部とを有し、第2螺合部は、第1螺合部に対し逆の螺進関係にある。この場合、第1螺合部を緩めることで第2螺合部を締め込むことができ、或いは、第1螺合部を締め込むことで第2螺合部を緩めることができ、いずれにしても分離部を本体部分から分離することができる。

0011

また、本発明のさらに別の側面では、開栓前の状態で、中栓の本体部分と上蓋との間に第1螺合部による締め込みを許容するマージンを設けている。この場合、マージン分だけ上蓋の締め込みが可能になり、この締め込みによって下動開栓機構による開栓が可能になる。

0012

また、本発明のさらに別の側面では、上蓋に中栓を組み付ける際に、所定以上近接した段階で締め付けトルクを増大させることによって、中栓が上蓋を所定の位置に組み付けられるようにする位置決め機構を備えている。この場合、最適な位置に上蓋を設置することができ、上蓋の組み付けに際して、分離部を離反させ誤って開栓が行われるトラブルを防止することができる。

0013

また、本発明のさらに別の側面では、位置決め機構は、上蓋の下面又は中栓の上面の一方に凸部を形成するとともに、他方の対向箇所に凹部を形成したものであり、凸部を凹部に圧入させることによって締め付けトルクが増大する。

0014

また、本発明のさらに別の側面では、突起は、分離部を支持部から引き抜くよりも分離部を支持部に押し込むことを容易にするかえり形状を有する。この場合、予め上蓋と中栓とを組み合わせてセットする際に、例えば第1螺合部を機能させて中栓を上蓋にねじ込むことにより、逆の螺進関係にある第2螺合部のかえり形状の突起が、分離部及び支持部のいずれか一方を他方に押し込むことを許容し、支持部と分離部との強制的な螺合によって支持部に分離部を係合させることができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の第1実施形態に係る容器の封止装置を示した分解斜視図である。
本実施形態の容器の封止装置で、中栓を容器に係止した状態を示した断面図であり、図2aは容器、中栓及び上蓋を示し、図2bは要部を拡大して示している。
本実施形態の容器の封止装置で、上蓋を容器に螺合させている状態を示した断面図であり、図3aは容器、中栓及び上蓋を示し、図3bは要部を拡大して示している。
本実施形態の容器の封止装置で、上蓋を容器に螺合させた状態(上蓋のセット状態)を示した断面図であり、図4aは容器、中栓及び上蓋を示し、図4bは要部を拡大して示している。
本実施形態の容器の封止装置で、上蓋を容器に螺合させた状態(上蓋のセット状態)を示した断面図であり、図5aは容器、中栓及び上蓋を示し、図5bは要部を拡大して示している。
本実施形態の容器の封止装置で、上蓋を容器に対して緩める方向に回転させることによってスコアー(ノッチ)を剪断させた状態(緩め開栓)を説明する断面図であり、図6aは容器、中栓及び上蓋を示し、図6bは要部を拡大して示している。
本実施形態の容器の封止装置で、上蓋を容器に対して締め込む方向に回転させることによってスコアーを剪断させた状態(締め込み開栓)を説明する断面図であり、図7aは容器、中栓及び上蓋を示し、図7bは要部を拡大して示している。
本実施形態の容器の封止装置で、開栓した上蓋を容器から離反させた状態を示した断面図である。
上蓋を容器の所定位置位置決めするための他の手段を組み込んだ変形例の要部断面図である。
第2実施形態の容器の封止装置を示した断面図で、図10aは容器、中栓及び上蓋を示し、図10bは要部を拡大して示している。

実施例

0016

〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る容器の封止装置を示している。なお、以下では、容器の軸芯を鉛直にして立てた状態で、上下等位置関係を説明する。

0017

図示した中栓付き容器の蓋組立体アッセンブリー)100は、容器1の口部1aに嵌着等によって係止又は固定される中栓10と、中栓10を覆うようにして容器1の口部1aに螺着される上蓋20とによって構成されている。

0018

中栓10は、樹脂製の一体成形品であり、図2a及び2bに示すように、容器1の口部1aに嵌着される本体部分11と開栓によって切り離される部分である分離部12とを備えている。この中栓10は、例えば容器1内に内容物を収容させた後に、本体部分11で容器1の口部1aに係止される。そして、図3a及び3bに示すように、上蓋20を容器1の口部1aに螺合させることによって、中栓10の分離部12が上蓋20に係合される。

0019

図2b等に示すように、中栓10の本体部分11は、容器1の内容物の抽出口10aを形成するものであり、筒状基部11aと、当該筒状基部11aの中間部外周面から半径方向外方張り出すフランジ部11bと、フランジ部11bの外端から下方に延びる環状壁部11cとを有している。これらの筒状基部11aとフランジ部11bと環状壁部11cとによって、容器1の口部1aと嵌合する環状凹部13が画成されている。また、筒状基部11aの上端には、外側に拡がるリップ部14が形成されている。

0020

中栓10の分離部12は、底部に配置された円板状の封止体12aと、この封止体12aの外縁から上方に延びる円筒状の筒状部12bとを備えている。この封止体12aの外縁と筒状部12bの下部との外周側境界部は、環状の連結部15によって中栓10の本体部分11に連結されている。連結部15の下面には、環状のスコアー16が形成されている。このスコアー16は、開栓時に切断される。筒状部12bは、外側の筒状基部11aの同芯内部に離間して配置されている。筒状部12bの内周面には、開栓に際しての上蓋20の進行方向に対して略直角な方向(軸心AXに略垂直な方向)に延びた突起である雌ねじ17が形成されている。この雌ねじ17は、後述する上蓋20の小径筒部20dに設けられた雄ねじ22と螺合する。

0021

上蓋20は、樹脂製の一体成形品であり、図2a等に示すように、外観を形成する円筒状の周壁部20aと、該周壁部20aと同芯の内部に、大径筒部20bと、中径筒部20cと、小径筒部20dとを備え、それらは天井壁20eによって連設されている。周辺部に設けられた周壁部20aの下端内周面には、雌ねじ21が形成されている。この雌ねじ21は、容器1の口部1aの外周面に形成された雄ねじ2に螺合する。また、最も内側に設けられた小径筒部20dの外周面には、上蓋20の進行方向に対して略直角な方向(軸心AXに略垂直な方向)に延びた突起である雄ねじ22が形成されている。この雄ねじ22は、中栓10に設けた分離部12の筒状部12bの内周側面に形成された雌ねじ17に螺合する。

0022

図3a等に示すように、容器1の口部1aの雄ねじ2と、上蓋20の周壁部20aの雌ねじ21とは、上蓋20の容器1に対する着脱を可能にする第1螺合部51を構成している。また、中栓10の筒状部12bの雌ねじ17と、上蓋20の小径筒部20dの雄ねじ22とは、中栓10のうち分離部12を上蓋20の小径筒部20dに締め付けて固定するための第2螺合部52を構成している。つまり、上蓋20の小径筒部20dは、第2螺合部52によって分離部12を捕捉して当該分離部12を中栓10から分離するための支持部として機能している。第1螺合部51と第2螺合部52とは、互いに逆の螺進関係にある。すなわち、上蓋20の周壁部20aを上から見て反時計方向に回転させることで第1螺合部51が緩むようにねじ戻される場合、上蓋20の小径筒部20dを反時計方向に回転させることになって第2螺合部52が締め込まれる。ここで、例えば第2螺合部52の螺進方向等について説明する。筒状部12bの軸心AXに沿った上側が、小径筒部20dに対して下から見て反時計方向の相対的回転によってねじ込みを行う螺進方向になっており、筒状部12bの軸心AXに沿った下側が、小径筒部20dに対して下から見て時計方向の相対的回転によってねじ戻しを行う反螺進方向になっている。また、小径筒部20dの軸心AXに沿った下側が、筒状部12bに対して上から見て反時計方向の回転によってねじ込みを行う螺進方向になっており、小径筒部20dの軸心AXに沿った上側が、筒状部12bに対して上から見て時計方向の回転によってねじ戻しを行う反螺進方向になっている。上記第1螺合部51と上記第2螺合部52とを組み合わせたものは、蓋組立体100が未開封状態にあるとき、上蓋20を容器1に対して緩める方向や締め込む方向に回転させることによって分離部12を本体部分11から離反させて開栓する開栓機構部分として機能する。

0023

なお、第2螺合部52、すなわち中栓10の分離部12に形成される雌ねじ17と、それに噛合する上蓋20の小径筒部20dに形成される雄ねじ22とは、分離部12を小径筒部(支持部)20dから引き抜くよりも分離部12を小径筒部20dに押し込むことを容易にするかえり形状の突起となっている。具体的には、図3bに示すように、第2螺合部52を構成する雌ねじ(突起又は歯)17は、分離部12を上方に変位させる際の雄ねじ22との螺進側の係合面S1が、中栓10の半径方向内方に向けて下方へ傾斜させて形成され、基部の厚みよりも先端部の厚みが薄く設定されている。一方、第2螺合部52を構成する雄ねじ(突起又は歯)22は、詳細な図示を省略するが、雌ねじ17との係合面S2が、中栓10の半径方向外方に向けて上方へ傾斜させて形成され、基部の厚みよりも先端部の厚みが薄く設定されている。言い換えれば、筒状部12bの雌ねじ17は、ねじ山根元側を基準として中栓10の軸心AXに沿った反螺進方向又は下方向に向けて全体として傾いたような状態となっており、小径筒部20dの雄ねじ22は、ねじ山の根元側を基準として中栓10の軸心AXに沿った反螺進方向又は上方向に向けて全体として傾いたような状態となっている。

0024

図3a等に示す開栓前の状態において、上蓋20と中栓10とは完全に締め付け合った状態になく、第1螺合部51による締め込みを許容するマージンが設けられている。つまり、上蓋20の大径筒部20b、中径筒部20c及び小径筒部20dの下端面は、中栓10のどこにも密着した状態となっておらず、適宜離間している。同様に、中栓10の筒状部12bやリップ部14の先端も上蓋20の天井壁20eに密着した状態となっておらず、適宜離間している。この結果、上蓋20と中栓10との間に設けた上記マージン分だけ上蓋20の締め込みが可能になり、この締め込みによって上蓋20による緩め開栓だけでなく上蓋20による締め込み開栓が可能になる。

0025

中栓10及び上蓋20は、個別の部品として成形され、以下に説明するように容器1に順次組み付けられる。

0026

容器1内に内容物を収容した後に、中栓10の環状凹部13を容器1の口部1aに嵌合させることによって中栓10を容器1に係止させる。この状態では、図2a等に示したように、中栓10によって容器1の口部1aが完全に密封される。

0027

次いで、上蓋20の雌ねじ21を容器1の雄ねじ2に螺合させる。すると、上蓋20は回転(時計方向の回転)しながら降下し、図3a等に示すように、大径筒部20bの内周面に中栓10のリップ部14が摺接し、上蓋20の雌ねじ21が容器1の雄ねじ2に螺合する。

0028

そして、上蓋20における小径筒部20dの雄ねじ22が中栓10における筒状部12bの雌ねじ17に係合する。ここで、上蓋20おける小径筒部20dの雄ねじ22と中栓10における筒状部12bの雌ねじ17の螺合関係は、上蓋20における周壁部20aの雌ねじ21と容器1における口部1aの雄ねじ2との螺合関係(時計方向の回転で締め込まれる螺合=順方向螺合)と逆の関係(逆方向螺合)にあるため、雄ねじ22が雌ねじ17を乗り越えるようにして、即ち、雄ねじ22の歯及び/又は雌ねじ17の歯を変形させながら、上蓋20が降下される。

0029

ここで、本実施形態では、筒状部12bの雌ねじ17が中栓10の中心下方向に向けて全体として傾いたような形状を有し、小径筒部20dの雄ねじ22が中栓10の中心上方向に向けて全体として傾いたような形状を有している。これにより、雄ねじ22及び雌ねじ17は、変形による乗り越えが容易になっている。そして、雄ねじ22が雌ねじ17を所定回数乗り越えたタイミング(図4a及び4b参照)で、上蓋20における中径筒部20cの先端部23が、中栓10の筒状基部11aと筒状部12bと連結部15とによって画成される凹部18に挿嵌される。上蓋20における中径筒部20cの先端部23が中栓10の凹部18に挿嵌されると、先端部23は凹部18の壁面、例えば、筒状基部11aの内周面及び/又は筒状部12bの外周面に当接され、それによって上蓋20の回転トルク(締め付けトルク)が増大する。つまり、凸部である中径筒部20cと凹部18とは、中栓10が上蓋20を所定の位置に組み付ける位置決め機構Yとなっており、中径筒部20cを凹部18に圧入させることによって回転トルクが増大する。この上蓋20の回転トルクの増大を機械的又は人の感触として検知することによって、中栓10に対して上蓋20が開栓前の流通状態として適切に係合されたことを確認する。この位置は、図4bに示すように、上蓋20の小径筒部20dの先端と中栓10の封止体12aとの間隙α(互いに噛み合う雌ねじ17の当接面から封止体12aまでの距離L1から雄ねじ22の当接面から小径筒部20dの下端までの距離L2を引いた距離)が、中栓10の筒状部12bの雌ねじ17と上蓋20の小径筒部20dの雄ねじ22との遊びPと同等であることが好ましい。また、上蓋20の大径筒部20bの先端と中栓10のフランジ部11bとの間隙βは、上蓋20の締め込みによる締め込み開栓に際して、上蓋20が降下し、それに伴って分離部12が降下されることによってスコアー16が破断される距離よりも大きな距離、例えば遊びPの2倍程度に設定される。

0030

この状態において、雄ねじ22が雌ねじ17に係合された初期段階であり、雄ねじ22と雌ねじ17との係合部分が僅かで、上蓋20が容器1等に対して弱い力で簡単に回転してしまう場合がある。そこで、雄ねじ22と雌ねじ17との係合をより確実にするために、上蓋20をさらに回転させ、雄ねじ22と雌ねじ17の係合をより確実にするとともに、上蓋20が簡単に回転してしまうことを防止する(図5a及び5b参照)。

0031

このようにして、中栓10が容器1の口部1aに完全に嵌着された状態を前提として、上蓋20の周壁部20aに設けた雌ねじ21が容器1の口部1aに設けた雄ねじ2に螺合されるとともに、上蓋20の小径筒部20dに設けた雄ねじ22が中栓10の分離部12に設けた雌ねじ17に螺合されて、上蓋20が容器1等に対して所定のセット位置まで締め込まれた状態(流通状態)で商品流通される。

0032

そして、消費者又は末端のユーザーによる開栓は、上蓋20を容器に対して緩めるように回転(反時計方向の回転)するか、締め込むように回転(時計方向の回転)することによって行われる。

0033

上蓋20を緩める方向、即ち反時計回りに回転させると、上蓋20は、図6aにおいて矢印で示すように、第2螺合部52が締め込まれるように動作して上動されるとともに第2螺合部52の締め付けが完了する。それに伴って、中栓10の分離部12が、強制的に反時計方向に回転され、スコアー16において剪断されて本体部分11から離反されて開栓(緩め開栓)される(図6a及び6b参照)。

0034

また、上蓋20を締め込む方向、即ち時計回りに回転させると、上蓋20は、図7aにおいて矢印で示すように、下動される。それに伴って、第2螺合部52が緩められるように動作して中栓10の分離部12が下動され、この下動が一定限界を超えるとスコアー16において剪断されて本体部分11から離反されて開栓(締め込み開栓)される(図7a及び7b参照)。上蓋20をさらに締め込むと、大径筒部20bが中栓10の本体部分11のフランジ部11bに当接し、上蓋20の降下がそこで制限される。

0035

緩め開栓や締め込み開栓に際しては、スコアー16の破断によるパキンという音が発生し、また、上蓋20の回転に必要なトルクが急激に減少するため、明確な開封感を生じさせることができる。

0036

その後は、図8に示すように、中栓10の分離部12は、上蓋20に係止された状態で容器1から離反され、容器1に残された中栓10の本体部分11の抽出口10aは、完全に開放される。それによって容器1内の内容物を注ぐことができるようになる。

0037

開栓後の分離部12は、上蓋20の雄ねじ22と分離部12の雌ねじ17との螺合と、中径筒部20cと小径筒部20dによる補助的な挟持とによって、上蓋20に確実に保持される。

0038

上記のような開栓後に上蓋20を容器1の口部1aにねじ込んで締結すると、図6a又は図7aに示した状態で、上蓋20が容器1に固定される。この状態においては、上蓋20の中径筒部20cの先端部23が中栓10の本体部分11の筒状基部11aに当接し、さらに、筒状基部11aのリップ部14が上蓋20の大径筒部20bの内周面に当接し、容器1内の内容物に対する密封が図られる。

0039

以上説明したように、本発明に係る容器の封止装置は、上蓋20を容器1に対して緩める方向に回転させることによって中栓10の分離部12を本体部分11から離反させて開栓させる上動開栓機構Aと、上蓋20を容器1に対して締める方向に回転させることによって分離部12を本体部分11から離反させて開栓する下動開栓機構Bとを備えている(図3b等参照)。これにより、上蓋20を緩める方向又は締め込む方向のいずれの方向に回転させても開栓を行うことができるので、ユーザーが開栓操作で迷うことがなくなる。

0040

そして、上記実施形態では、上動開栓機構Aとして、上蓋20と中栓10の分離部12とを逆ねじによって螺合させ、下動開栓機構Bとして、上蓋20と中栓10の分離部12とを逆ねじによって螺合させるとともに、上蓋20の大径筒部20bの先端と中栓10の本体部分11のフランジ部11bとに適宜な間隔をもたせた状態に上蓋20を容器1に対してセットするために上蓋20の中径筒部20cの先端を中栓10の筒状基部11aの内周面及び/又は分離部12の筒状部12bの外周面に当接させることによって摩擦抵抗によるトルクの増大を図っている。

0041

なお、上記実施形態では、中栓10に対する上蓋20の適正なセット位置を、上蓋20の中径筒部20cの先端部23と中栓10の本体部分11との摩擦抵抗によるトルク増大によって検知し得るようにしているが、他の構造によってトルクの増大を図ることもできる。例えば、図9に示すように、中栓10のフランジ部11bの上面に高さβの凸部11dを形成し、その凸部11dで上蓋20の大径筒部20bを受け止めるようにし、それによってトルクの増大を図り、開栓に際して、上蓋20のさらなる締め込みによって凸部11dが破壊又は倒れるようにしてもよい。つまり、凸部である大径筒部20bと凸部11dとは、中栓10が上蓋20を所定の位置に組み付ける位置決め機構Yとなっており、大径筒部20bと凸部11dとが当接することによって回転トルクが増大する。この場合、凸部11dは、破壊等を容易にするために、フランジ部11bの円周に沿って周囲複数個所に分割設置することが好ましく、また周面にノッチ11e等を形成することがさらに好ましい。

0042

〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る容器の封止装置について説明する。第2実施形態の容器の封止装置は、第1実施形態の容器の封止装置を変形したものであり、特に説明しない事項については、第1実施形態の容器の封止装置と同様である。

0043

図10a及び10bに示す蓋組立体(アッセンブリー)100では、中栓10における分離部12の筒状部12bの上端に半径方向外方(上蓋20の進行方向に対して直角な方向)に張り出すフランジ12cを形成し、上蓋20における天井壁20eの下面に環状突起20fを形成するとともに、当該環状突起20fの下端に半径方向内方(上蓋20の進行方向に対して直角な方向)に突出する爪20gを形成している。

0044

そして、図10a等に示す蓋組立体100では、上蓋20を容器1に螺合させる際に、中栓10に設けたフランジ12cの先端部(突起)12fと、上蓋20に設けた環状突起20fの爪(突起)20gとを変形させて、中栓10のフランジ12cの周縁部を上蓋20における天井壁20e、環状突起20f及び爪20gによって画成される空間に収容させる。つまり、上蓋20の環状突起20fは、フランジ12cによって分離部12を捕捉して当該分離部12を中栓10から分離するための支持部として機能している。これにより、上蓋20の上動又は下動運動に際して、中栓10の分離部12を従動させることができ、このような上蓋20の上下動に伴って中栓10の分離部12を上下動させることによって開栓を達成することができる。

0045

この実施形態の容器の封止装置では、図10a等に示す状態で開栓前の流通状態において、上蓋20を緩める方向、即ち反時計回りに回転させると、中栓10の分離部12が環状突起20fに保持されて上蓋20に伴って上昇し、スコアー16で分離部12と本体部分11とが剪断される(緩め開栓)。逆に、上蓋20を締め込む方向、即ち時計回りに回転させても、中栓10の分離部12が上蓋20の天井壁20eに支持されて上蓋20に伴って降下し、スコアー16で分離部12と本体部分11とが剪断される(締め込み開栓)。その後、上蓋20を反時計回りに何回転かさせて上蓋20を容器1から離反させると、それに伴って中栓10の分離部12も本体部分11から離反される。つまり、中栓10の本体部分11に設けた筒状部211aから内容物を吐出させることができる。使用後、上蓋20を時計回りに何回転かさせて容器1に螺合させると、それに伴って中栓10の分離部12が本体部分11に挿嵌され、開口を閉塞する。

0046

なお、この第2実施形態の容器の封止装置においても、上記実施形態の大径筒部20bと同様のストッパ役割をなす構造を採用することもできる。

0047

本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記第1実施形態では、第1螺合部51と第2螺合部52とを組み合わせたものを開栓機構部分としているが、これらのうち第2螺合部52を第2実施形態の先端部12fに対応する突起と爪20gに対応する突起とからなる係合部分に置き換えることができる。これにより、中栓10の分離部12が上蓋20の小径筒部20dに連結され、蓋組立体100が未開封状態にあるとき、上蓋20を容器1に対して緩める方向や締め込む方向に回転させることによって、分離部12を本体部分11から離反させて開栓する動作が可能になる。

0048

また、上記第1及び第2実施形態では、上蓋20を容器1にねじ結合させているが、中栓10の本体部分11に雄ねじを形成し、この雄ねじに上蓋20を螺合させてもよい。

0049

また、上記第1及び第2実施形態では、容器1がペットボトルその他のボトル状であることを前提としているが、容器1は、他の合成樹脂ガラス、金属であってもよく、また、フィルムからなる袋状の部材に口部を設けたものとすることができ、或いは多面体その他の紙パックとすることもできる。

0050

また、上記実施形態において、上蓋20の中径筒部20cの先端部23を凸部として設けたが、中栓10の上面に凸部を形成するとともに、他方の対向箇所に凹部を形成して凸部を凹部に圧入させてもよい。

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