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技術 脱毛誘発物質を抗原とした抗体、組成物および製造方法

出願人 オーストリッチファーマ株式会社
発明者 塚本康浩
出願日 2014年12月2日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2015-551394
公開日 2017年3月16日 (3年8ヶ月経過) 公開番号 WO2015-083375
状態 特許登録済
技術分野 ペプチド又は蛋白質 化合物または医薬の治療活性 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 化粧料
主要キーワード 洗髪剤 最大希釈倍率 発毛活性 混和液 進行抑制 育毛促進剤 塗布開始後 卵黄抗体
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年3月16日)のものです。
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図面 (3)

課題・解決手段

抜け毛の原因は、不明な点が多く完全に解明されているわけではない。しかし、5α−リダクターゼがDHTホルモン活性化させ、それによって頭皮男性ホルモンの活性が活発化するために、毛根部の細胞の活性が失われることが原因の一因と考えられている。 本発明は、5α−リダクターゼ若しくはDHTを抗原として鳥類の雌に接種させそこから得た抗体を頭皮に与えることで、DHTの活性を抑制し、毛根部の細胞活性を高めるものである。この抗体は、他の成分と共に、組成物として利用することができ、例えば他の育毛促進剤一緒育毛剤として使用することができる。

概要

背景

脱毛症の原因メカニズムは不明な点が多く、これまで画期的な治療法は見つかっていない。生活環境の違いや個体差によって原因が複合的になっているのも、原因の明確化を妨げている要因と考えられる。脱毛症の原因の一つとして、5α−リダクターゼという酵素により、男性ホルモンであるテストステロンジヒドロテストロン(DHT)に変換され、このDHTが毛根に作用することで発毛活性が低下すると考えられている。

特許文献1には、テストステロン−5α−リダクターゼ活性阻害剤として、アルトカルピン誘導体が効果的であるとして提案されている。

また、特許文献2では、NFAT(Nuclear factor of activated T cells)シグナル阻害することによって育毛が促進されるとし、アメリカアンジェリカに含まれていた既知化合物および新規化合物紹介している。

また、育毛促進という観点からは特許文献3等いくつかの物質が提案されている。特許文献3では、3’−ホスホアデノシン5’−ホスホ硫酸に効果があるとしている。

概要

抜け毛の原因は、不明な点が多く完全に解明されているわけではない。しかし、5α−リダクターゼがDHTホルモン活性化させ、それによって頭皮の男性ホルモンの活性が活発化するために、毛根部の細胞の活性が失われることが原因の一因と考えられている。 本発明は、5α−リダクターゼ若しくはDHTを抗原として鳥類の雌に接種させそこから得た抗体を頭皮に与えることで、DHTの活性を抑制し、毛根部の細胞活性を高めるものである。この抗体は、他の成分と共に、組成物として利用することができ、例えば他の育毛促進剤一緒育毛剤として使用することができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

脱毛誘発物質ダチョウの雌に接種する工程と、前記ダチョウの雌が産卵したから抗体を精製する工程を含むことを特徴とする脱毛抑制抗体の製造方法。

請求項2

前記脱毛誘発物質が5α−リダクターゼであることを特徴とする請求項1に記載された脱毛抑制抗体の製造方法。

請求項3

前記脱毛誘発物質が5α−リダクターゼおよびジヒドロテストロンであることを特徴とする請求項1に記載された脱毛抑制抗体の製造方法。

請求項4

請求項1乃至3のいずれかの請求項に記載された方法で製造された抗体を含む組成物であって、前記抗体が5α−リダクターゼに結合する抗体であることを特徴とする組成物。

請求項5

請求項1乃至3のいずれかの請求項に記載された方法で製造された抗体を含む育毛剤であって、前記抗体が5α−リダクターゼに結合する抗体であることを特徴とする育毛剤。

請求項6

請求項1乃至3のいずれかの請求項に記載された方法で製造された抗体を含む洗髪剤であって、前記抗体が5α−リダクターゼに結合する抗体であることを特徴とする洗髪剤。

技術分野

0001

本発明は抜け毛の原因とされる脱毛誘発物質抗原として得た抗体とその抗体を有する育毛剤シャンプー等の組成物に係るものである。

背景技術

0002

脱毛症の原因メカニズムは不明な点が多く、これまで画期的な治療法は見つかっていない。生活環境の違いや個体差によって原因が複合的になっているのも、原因の明確化を妨げている要因と考えられる。脱毛症の原因の一つとして、5α−リダクターゼという酵素により、男性ホルモンであるテストステロンジヒドロテストロン(DHT)に変換され、このDHTが毛根に作用することで発毛活性が低下すると考えられている。

0003

特許文献1には、テストステロン−5α−リダクターゼ活性阻害剤として、アルトカルピン誘導体が効果的であるとして提案されている。

0004

また、特許文献2では、NFAT(Nuclear factor of activated T cells)シグナル阻害することによって育毛が促進されるとし、アメリカアンジェリカに含まれていた既知化合物および新規化合物紹介している。

0005

また、育毛促進という観点からは特許文献3等いくつかの物質が提案されている。特許文献3では、3’−ホスホアデノシン5’−ホスホ硫酸に効果があるとしている。

先行技術

0006

国際公開第2008/020490号
国際公開第2010/047103号
国際公開第2012/057336号

発明が解決しようとする課題

0007

脱毛症の原因は、現在では1つに特定できるものではないようである。しかし、脱毛している部分の皮膚には、DHTが多く見られることから、DHTの活性を阻害することは、原因の1つを無効にするという観点で非常に有用なことと考えられる。しかし、従来の方法は、効能の1つにこれらのホルモンの産生を抑制したり、活性を抑制するというものであり、直接的にこれらのホルモンや酵素の活性を抑制するものではなかった。つまり副作用があるおそれがあった。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、上記の課題に鑑み、脱毛症の原因と考えられている酵素(5α−リダクターゼ)やホルモン(DHT)の活性を、これらに対する抗体を使って阻害しようとするものである。

0009

より具体的に本発明に係る組成物は、脱毛誘発物質を抗原として鳥類の雌に接種させ、前記鳥類の雌が産んだから得た抗体を含む。また、その組成物としては、育毛剤やシャンプー等の洗髪剤であってもよい。また、さらにその抗体自体を直接使用することもできる。

発明の効果

0010

抗体を利用すれば、副作用を起こすことなく5α−リダクターゼやDHT等の脱毛誘発物質をブロッキングすることができる。これらの抗体は、ヘアケア剤(シャンプーやトリートメント、育毛剤などの医薬品)等の組成物として利用すればよく、脱毛予防に効果があると考えられる。

図面の簡単な説明

0011

抗5α−リダクターゼ抗体の溶液を眼の周囲に塗布されて発毛が認められたヌードマウスの顔写真である。
図1で認められた発毛部分に矢印をつけた写真である。

0012

以下本発明に係る抗体および組成物およびその製造方法について説明する。なお、以下の説明は本発明の一実施形態を示すものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、以下の実施形態および実施例は改変されてもよい。

0013

本発明は、脱毛症の原因と考えられる酵素(5α−リダクターゼ)やホルモン(DHT)(以下「脱毛誘発物質」と呼ぶ。)に対して選択的に吸着する抗体を用いることで、これらの酵素やホルモンの活性を抑制し、毛根における髪の生産を阻害させないことで育毛を図る。

0014

したがって、毛根部での働きを活性化するミニキシジルやアデノシン関連化合物や、上記の3’−ホスホアデノシン5’−ホスホ硫酸等と同時に使用してもよい。これらの組み合わせは、毛根の活動を阻害する脱毛誘発物質の活性を低下させ、さらに毛根の働きを活性化させるので、より高い育毛作用が期待できる。

0015

また、脱毛誘発物質を日常的にブロックすることで、容易に脱毛症の予防や進行抑制などが可能になる。従って、洗髪剤へ含有させることもできる。なお、ここで、洗髪剤とは、石鹸、シャンプー、リンス、トリートメントだけでなく、ポマード等の整髪剤を含む。

0016

以上のように、本発明に係る組成物は、脱毛誘発物質を抗原とし、下記に説明する鳥類から得られた抗体を含めば、特に限定されるものではなく、育毛剤、育毛促進剤、洗髪剤、整髪剤などのヘアケア製品全般にわたる。

0017

本発明に係る抗体は、鳥類の雌に脱毛症の原因と考えられる酵素やホルモンといった脱毛誘発物質を抗原として免疫し、その雌鳥産卵した卵から得ることができる。鳥類を用いるのは、ヒトとのホモロジーが低いため、異物と認識されやすく、抗体ができやすいからである。

0018

鳥類の雌に対して免疫する工程では、公知の方法を利用することができる。免疫の際は、抗原とともに各種アジュバンドを利用することができる。また、免疫も初回免疫の後、追加免疫してもよい。

0019

利用できる鳥類は特に限定はされない。例えば、ダチョウは1つの卵が大きく、同じロットの抗体を大量に精製することができるので有用である。抗原としては、ここでは、5α−リダクターゼまたはDHTを示す。しかし、脱毛誘発物質を直接抗体で活性低下させるという考え方自体が新規であるので、ここで例示していない脱毛誘発物質が新たに発見された場合は、その物質を抗原として抗体を産生してもよい。

0020

(実施例1)
以下に鳥類を用いた脱毛誘発物質を抗原として免疫し、得られた抗体の脱毛誘発物質に対する反応性を調べた。

0021

<ダチョウ、ニワトリウズラを用いて作製した卵黄抗体の脱毛誘発物質に対する反応性> 脱毛誘発物質に対する抗体を以下のようにして作製した。成熟したメス(ダチョウ、ニワトリ、ウズラ)を用いた。5α−リダクターゼ50μgおよびジヒドロテストロン(DHT)50μgをそれぞれフロイント完全アジュバント0.2mLと混和し、ダチョウ、ニワトリ、ウズラに初回免疫した。各抗原を個別に5羽のダチョウ、5羽のニワトリ、5羽のウズラに接種した。ダチョウもニワトリもウズラも同量の抗原を接種したことになる。

0022

初回免疫後、2週目と4週目に50μgの各抗原とフロイントの不完全アジュバント混和液を、各鳥に追加免疫した。初回免疫後8週目に得られた各鳥からの卵の卵黄より卵黄抗体(IgY)を精製した。得られた卵黄抗体の反応性をELISA(Enzyme−Linked Immuno Sorbent Assay)で検証した。

0023

精製は以下の手順で行った。まず、得られた卵の卵黄に5倍量のTBS(20mMのTris−HCl、0.15MのNaCl、0.5%NaN3)と同量の10%デキストラン硫酸/TBSを加え20分攪拌した。

0024

次に1MのCaCl2/TBSを卵黄と同量加え攪拌し、12時間静置した。その後、15000rpmで20分遠心上清回収した。そして、最終濃度が40%になるように硫酸アンモニウムを加え4℃で12時間静置した。

0025

12時間の静置後、15000rpmで20分遠心し、沈殿物を回収した。最後に、卵黄と同量のTBSに再懸濁し、TBSにて透析した。以上の方法で、各卵から純度90%の抗体(IgY)が回収できた。

0026

ELISAによる抗体の脱毛誘発物質に対する反応性は以下のようにして調べた。96穴ELISAプレートの各穴に5α−リダクターゼ10μgおよびDHT10μgを別々に固層化した(室温で4時間)。その後、ダチョウ抗体(各5羽のダチョウから得た卵黄からの抗体の混合物)、ニワトリ抗体(各5羽のニワトリから得た卵黄からの抗体の混合物)、ウズラ抗体(各5羽のウズラから得た卵黄からの抗体の混合物)の段階希釈液原液は2mg/mL)を各穴に滴下し、室温で1時間反応させた。

0027

洗浄後、各抗体に対するHRP標識2次抗体を室温で1時間反応させた。十分な洗浄後、ペルオキシダーゼ用発色キット(S−Bio SUMILON)を用いてプレートリーダーにて吸光度(450nm)を測定した。免疫前の各鳥種の卵黄抗体の2倍以上の吸光度値を示す最大希釈倍率をELISA値として示した。結果を表1に示す。

0028

0029

ダチョウ、ニワトリ、ウズラに5α−リダクターゼおよびDHTを免疫することで、各抗原に対する高感度の卵黄抗体が作製されることが判明した。特に、各鳥種類には同量の抗原を免疫したのにもかかわらず、巨大なダチョウが最も反応性が高い抗体が産生された。つまり、ダチョウを使うと少量の抗原でも高感度の抗体が産生できることを示している。

0030

(実施例2)
5α−リダクターゼ50μgをフロイントの完全アジュバント0.2mLと混和し、ダチョウの雌に初回免疫した。抗原は個別に5羽のダチョウに接種した。初回免疫後は、2週目と4週目に50μgの抗原とフロイントの不完全アジュバントの混和液を、各雌ダチョウに追加免疫した。初回免疫後8週目に得られたダチョウの卵の卵黄より卵黄抗体(IgY)を精製した。得られた抗体は抗5α−リダクターゼ抗体である。

0031

得られた抗5α−リダクターゼ抗体をリン酸緩衝液PBS)に溶解し、濃度2mg/mLの抗体液を作製した。この抗体液を9週齢の雄のヌードマウスの眼周辺部に、隔日に計0.5mLを塗布した。また、コントロールとして同じく9週齢の雄のヌードマウスにPBSだけを塗布した場合も行った。なお、ヌードマウスは、遺伝的に全身被毛が生じないマウスである。

0032

PBSだけを塗布したヌードマウスと、抗5α−リダクターゼ抗体の抗体液を塗布したヌードマウスはそれぞれ10匹ずつ用意して実験を行った。2週目に明らかな発毛・育毛が認められる個体率を算出した。結果を表2に示す。

0033

0034

PBSだけを塗布した場合で発毛が認められたのは、10匹中0匹であった。一方、抗5α−リダクターゼ抗体の抗体液を塗布した場合は、10匹中7匹で発毛が認められた。抗体液を塗布した場合、早い個体は、塗布開始後、約1週目より抗体液を塗布した部分に、明らかな育毛が認められた。

実施例

0035

図1には、抗体液を塗布開始後2週目のヌードマウスの顔面写真を示す。眼の周囲にメガネのようなもり上がった領域が確認できる。このもり上がった領域が発毛した部分である。図2は同じ写真で育毛している部分を矢印で示したものである。このように、抗5α−リダクターゼ抗体には塗布するだけで発毛・育毛作用があることがわかった。

0036

本発明に係る抗体は、5α−リダクターゼやDHTといった脱毛誘発物質をブロッキングするので、脱毛症を防ぐことができると考えられる。したがって、脱毛症に係る組成物に広く利用することができる。

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