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技術 毛髪処理剤組成物

出願人 株式会社資生堂
発明者 林堅野田賢二
出願日 2014年6月9日 (7年0ヶ月経過) 出願番号 2015-522762
公開日 2017年2月23日 (4年3ヶ月経過) 公開番号 WO2014-199936
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード ICP発光分析法 没食子酸化合物 ヒドロキシ酸化合物 トリートメント処理 ヘアサロン カラーリング 美容室 カルシウム除去
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この項目の情報は公開日時点(2017年2月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題・解決手段

キレート剤を含まなくてもカルシウムイオン等の多価金属イオンを有効に除去することができ、なおかつ毛髪に対するトリートメント効果も発揮する毛髪処理剤組成物を提供する。 当該毛髪処理剤組成物は、アモジメチコンマイクロエマルジョンを含む。当該組成物においては、アモジメチコンのマイクロエマルジョンが50nm以下の乳化粒子径を有するのが好ましい。

概要

背景

毛髪は、紫外線などの自然環境からの刺激や、パーマネントウェーブ処理カラーリング処理、脱色処理などの化学処理を受けることにより損傷して「きしみ」や「ぱさつき」を生じる。さらに、損傷により親水化した毛髪に金属イオン吸着することによって滑らかさが失われ、ごわごわした感触を生ずるとも言われている。即ち、損傷した毛髪をケアする目的でシャンプートリートメント処理を施しても、それを洗い流す水中に含まれる金属イオンの影響によって「ごわつき」が助長されてしまうという問題がある。

特許文献1には、金属イオンの中でも銅イオンに着目し、銅イオンを選択的にキレートするキレート剤、例えばジアミン−N,N‘−ジポリ酸又はモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸を配合した毛髪処理剤が損傷を低減するのに有用であると記載されている。

一方、特許文献2には、損傷した毛髪からカルシウム等のアルカリ土類金属を除去し、毛髪の柔らかさを改善するとともに、毛髪の痛みを改善して滑らかな感触を付与する毛髪化粧料が開示され、当該化粧料は、α−ヒドロキシ酸化合物と、没食子酸化合物とを含有し、pHが2〜4であることを特徴としている。

特許文献3には、前記α−ヒドロキシ酸化合物をカルシウムキレート剤として配合するとともに(例えば、段落0019)、特定の油剤及び窒素含有変性シリコーンを配合した毛髪化粧料で処理することにより、処理後の毛髪の強度を高め、表面を疎水化して毛髪の摩擦抵抗を低減できると記載されている。

しかしながら、上記特許文献1、2に記載された従来技術では、毛髪表面あるいは内部に蓄積された銅イオンやカルシウムイオンがキレート剤を用いて除去されるものの、毛髪に滑らかさを付与するトリートメント効果が得られない。特許文献3では、特定の油剤及び窒素含有変性シリコーンを共配合することにより毛髪に強さと滑らかさを付与しているが、カルシウムイオンを除去するためにはキレート剤(α−ヒドロキシ酸)が必須である。

概要

キレート剤を含まなくてもカルシウムイオン等の多価金属イオンを有効に除去することができ、なおかつ毛髪に対するトリートメント効果も発揮する毛髪処理剤組成物を提供する。 当該毛髪処理剤組成物は、アモジメチコンマイクロエマルジョンを含む。当該組成物においては、アモジメチコンのマイクロエマルジョンが50nm以下の乳化粒子径を有するのが好ましい。

目的

本発明は、キレート剤を含まなくてもカルシウムイオン等の多価金属イオンを有効に除去することができ、なおかつ毛髪に対するトリートメント効果も発揮する毛髪処理剤組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

前記アモジメチコンのマイクロエマルジョンが、50nm以下の乳化粒子径を有する、請求項1に記載の組成物

請求項3

アモジメチコンが、下記式(I):(式中、R1はメチル基又は水酸基を表し、R2は-(CH2)a−NH−(CH2)bNH2を表し、p=50〜300の整数、q=1〜10の整数、a及びbは同一でも異なっていてもよく、1〜10の整数である)で表される、請求項1又は2に記載の組成物。

技術分野

0001

本発明は毛髪処理剤組成物に関する。より詳細には、毛髪蓄積されたカルシウムイオンを効率的に除去することのできる毛髪処理剤組成物に関する。

背景技術

0002

毛髪は、紫外線などの自然環境からの刺激や、パーマネントウェーブ処理カラーリング処理、脱色処理などの化学処理を受けることにより損傷して「きしみ」や「ぱさつき」を生じる。さらに、損傷により親水化した毛髪に金属イオン吸着することによって滑らかさが失われ、ごわごわした感触を生ずるとも言われている。即ち、損傷した毛髪をケアする目的でシャンプートリートメント処理を施しても、それを洗い流す水中に含まれる金属イオンの影響によって「ごわつき」が助長されてしまうという問題がある。

0003

特許文献1には、金属イオンの中でも銅イオンに着目し、銅イオンを選択的にキレートするキレート剤、例えばジアミン−N,N‘−ジポリ酸又はモノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸を配合した毛髪処理剤が損傷を低減するのに有用であると記載されている。

0004

一方、特許文献2には、損傷した毛髪からカルシウム等のアルカリ土類金属を除去し、毛髪の柔らかさを改善するとともに、毛髪の痛みを改善して滑らかな感触を付与する毛髪化粧料が開示され、当該化粧料は、α−ヒドロキシ酸化合物と、没食子酸化合物とを含有し、pHが2〜4であることを特徴としている。

0005

特許文献3には、前記α−ヒドロキシ酸化合物をカルシウムキレート剤として配合するとともに(例えば、段落0019)、特定の油剤及び窒素含有変性シリコーンを配合した毛髪化粧料で処理することにより、処理後の毛髪の強度を高め、表面を疎水化して毛髪の摩擦抵抗を低減できると記載されている。

0006

しかしながら、上記特許文献1、2に記載された従来技術では、毛髪表面あるいは内部に蓄積された銅イオンやカルシウムイオンがキレート剤を用いて除去されるものの、毛髪に滑らかさを付与するトリートメント効果が得られない。特許文献3では、特定の油剤及び窒素含有変性シリコーンを共配合することにより毛髪に強さと滑らかさを付与しているが、カルシウムイオンを除去するためにはキレート剤(α−ヒドロキシ酸)が必須である。

先行技術

0007

特表2004−525191号公報
特開2005−179198号公報
特開2011−84584号公報

発明が解決しようとする課題

0008

上記した従来技術の現状に鑑み、本発明は、キレート剤を含まなくてもカルシウムイオン等の多価金属イオンを有効に除去することができ、なおかつ毛髪に対するトリートメント効果も発揮する毛髪処理剤組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記の課題を解決すべく、本発明者等は鋭意研究を行った結果、アモジメチコンマイクロエマルジョンを含む組成物で処理することにより、キレート剤を配合しなくてもカルシウムイオンを有効に除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。

0010

即ち本発明は、アモジメチコンのマイクロエマルジョンを含む、毛髪からカルシウムを除去するための毛髪処理剤組成物を提供する。

発明の効果

0011

本発明の毛髪処理剤組成物は、キレート剤を含まなくても、損傷した毛髪に蓄積されたカルシウムイオン等の多価金属イオンを有効に除去することができ、なおかつ毛髪に対するトリートメント効果も発揮する。本発明の毛髪処理剤組成物で処理した毛髪は、シャンプー処理を施した後であっても毛髪表面が疎水性のまま維持されており、滑らかで柔らかな感触が持続する。

図面の簡単な説明

0012

実施例1において毛髪処理剤組成物を適用する前(未処理)及び適用した後(処理)の毛髪中カルシウム濃度を示すグラフである。

0013

以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の毛髪処理剤組成物は、アモジメチコンのマイクロエマルジョンを含むことを特徴とする。
本明細書におけるアモジメチコンのマイクロエマルジョンとは、アモジメチコンを水性媒体中に分散させた水中油型乳化物であり、その平均乳化粒子径が約1〜約50nmのものをいう。

0014

本発明で使用されるアモジメチコンは、表示名称(INCI名)がアモジメチコンであるアミノ基含有シリコーン化合物であり、例えば、下記式(I):



(式中、R1はメチル基又は水酸基を表し、R2は-(CH2)a-NH-(CH2)bNH2を表し、p=50〜300の整数、q=1〜10の整数、a及びbは同一でも異なっていてもよく、1〜10の整数である)
で表される化合物が好ましく用いられる。

0015

上記式(I)で表されるアモジメチコンの中でも、R1が全てメチル基であり、R2基におけるaが3、bが2である化合物が特に好ましい。

0016

本発明におけるアモジメチコンのマイクロエマルジョンは、上記のようなアモジメチコンを分散相水性媒体連続相とするマイクロエマルジョンである。当該マイクロエマルジョンは、イオン性アニオン性カチオン性又は両性)あるいはノニオン性界面活性剤グリセリン等の多価アルコール増粘剤といった乳化安定剤pH調整剤などの成分を含んでいてもよい。

0017

マイクロエマルジョンに含まれるアモジメチコンの量は、安定なマイクロエマルジョンが形成される量であれば特に限定されるものではないが、例えば1〜30質量%、好ましくは5〜25質量%、より好ましくは10〜20質量%程度である。
例えば、BY22−079(東レダウコーニング社製)は、14質量%のアモジメチコン、9.4質量%の非イオン界面活性剤ポリオキシエチレン分岐アルキル(C12〜14)エーテルを含む水中油型マイクロエマルジョンであり、本発明において特に好ましく使用できる。

0018

本発明の毛髪処理剤組成物は、前記アモジメチコンのマイクロエマルジョンを含んでいれば、毛髪からカルシウムイオンを有効に除去することができる。
毛髪処理剤組成物におけるアモジメチコンのマイクロエマルジョンの配合量は、特に限定されるものではないが、アモジメチコンの実分として、通常は、組成物全体に対して0.01〜5質量%、好ましくは0.05〜3質量%、より好ましくは0.1〜2質量%程度とする。アモジメチコンの配合量が0.01質量%未満であると、実用的な時間内にカルシウムイオン除去効果が十分に得られない場合があり、5質量%を超えて配合すると、毛髪に重い感触やべたつきを生ずる場合がある。

0019

本発明の毛髪処理剤組成物は、アモジメチコンのマイクロエマルジョンに加えて、他の任意成分を本発明の効果を阻害しない範囲で配合することができる。
配合され得る任意成分としては、特に限定されないが、例えば、高級アルコール炭化水素油エステル油シリコーン油等の油分、保湿剤、イオン性の高分子非イオン性の高分子、イオン性の界面活性剤、非イオン性の界面活性剤、pH調整剤、防腐剤色剤等を挙げることができる。

0020

本発明の毛髪処理剤組成物においては、マイクロエマルジョン形態のアモジメチコンが単独で毛髪からのカルシウムイオン除去効果を発揮するので、特許文献1〜3に記載されているようなキレート剤を含んでいなくてもよい。しかしながら、特許文献2、3でキレート剤として使用されているα−ヒドロキシ酸は、クエン酸等の化粧料で汎用されているpH調整剤を含んでいる。従って、本発明の組成物は、クエン酸等のα−ヒドロキシ酸をpH調整剤として含有する場合もある。なお、本発明の組成物のpHは弱酸性又は中性から弱アルカリ性とするのが好ましく、pH値で表すと4〜8、好ましくは6〜8程度である。

0021

本発明の毛髪処理剤組成物は、パーマネントウェーブ処理やカラーリング処理によって損傷した毛髪に蓄積されたカルシウムイオンを効率的に除去することができる。従って、本発明の毛髪処理剤組成物は、前記のような化学処理等によって損傷を受けた毛髪に適用されるコンディショナートリートメントといった形態で提供するのが好ましい。

0022

本発明の毛髪処理剤組成物は、パーマネントウェーブ処理のような化学処理が施される美容室美容院ヘアサロン等において使用するのに特に適している。
即ち、本発明は、サロン等において、シャンプー処理及びタオルドライさせた毛髪に、アモジメチコンを含む毛髪処理剤組成物を適用して所定時間放置することを含む、毛髪からカルシウムを除去する毛髪処理方法も提供する。放置した後、当該毛髪処理剤組成物は洗い流しても流さなくてもよい。

0023

前記毛髪処理方法において、毛髪処理剤組成物を適用した毛髪を放置する時間は、少なくとも30分、好ましくは1時間程度である。しかしながら、毛髪処理剤組成物を適用した毛髪を加温することにより、放置する時間を短縮することが可能である。加温する温度は、少なくとも50℃、好ましくは60℃以上とする。加温することにより放置時間が約1/3に短縮される。

0024

以下、具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、これらは本発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。
なお、以下の実施例等における配合量は特記しない限り質量%である。

0025

(実施例1)
アモジメチコン(実分)を0.1質量%含む水中油型マイクロエマルジョンからなる毛髪処理剤組成物を調製し、当該組成物を脱色及びパーマネントウェーブ処理してシャンプー洗浄した毛髪に適用した。
所定時間経過後、毛髪に含まれるカルシウム濃度を測定した。具体的には、毛髪を50%塩酸で90℃、1時間処理してカルシウムを抽出し、ICP発光分析法(Simultaneous Mode)にてカルシウム濃度を測定した。

0026

本発明の毛髪処理剤組成物を適用する前及び適用して放置した後の毛髪中のカルシウム濃度の変化を図1のグラフに示す。
図1から明らかなように、本発明の毛髪処理剤組成物を適用することにより、毛髪中のカルシウムが除去された。なお、放置している間に毛髪を60℃に加温することにより、カルシウム低下効速度が3倍に促進された。

0027

(実施例2)
下記表1に示す組成試料(残部は水)を調製した。脱色及びパーマネント処理を施して損傷を与え感触の悪化した毛髪の束に各試料を適用し、ドライヤーで乾燥させた後の感触を評価した。
評価は専門パネルにより実施し、以下の基準に基づいて評価した。
評価基準]
×(1):ざらついた悪い感触
△(2):ややざらついているが感触は改善された
○(3):感触が良好
△(4):やや重いが感触は改善された
×(5):べたつきがあり感触が悪い

0028

0029

図1及び表1に示した結果から、アモジメチコンのマイクロエマルジョンを含む組成物で処理することにより、毛髪中のカルシウムを除去できるのみならず、毛髪の感触を改善することができることが確認された。このような感触改善効果は一般的な金属イオンキレート剤であるEDTAや特許文献2及び3で使用されている乳酸では得られない効果である。

0030

(実施例3)
シリコーンの種類又は乳化粒子径による効果の相違を確認した。
下記表2に示すジメチコン又はアモジメチコンを同量(1質量%)の実分で含有するエマルジョン又はマイクロエマルジョンの試料を調製した。
脱色及びパーマネント処理を施して損傷を与えた毛髪の束に各試料を適用し、適用前及び適用後における毛髪中のカルシウム濃度を実施例1の要領で測定した。

0031

実施例

0032

その結果、シリコーンとしてジメチコンを配合したエマルジョン及びマイクロエマルジョン(試料A〜C)及びアモジメチコンを配合したエマルジョン(試料D、E)に比較して、アモジメチコンを配合したマイクロエマルジョン(試料F)は、毛髪からのカルシウム除去効果が格段に優れていた。
また、各試料で処理した後の毛髪表面の接触角を測定したところ、いずれも表面が疎水化されていたが、更にシャンプー処理を施した後に測定した結果、アモジメチコンを配合したマイクロエマルジョン(試料F)で処理した毛髪以外は、接触角が小さくなり親水化されたのに対し、試料Fで処理した毛髪はシャンプー処理後でも疎水化された表面が保持されており、滑らかで柔らかい感触が得られることが確認された。

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