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課題・解決手段

本発明の目的は、品質のより安定したワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を有効成分として含有する製剤等を提供することにある。 ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を含有する製剤に含有される硫酸化チロシンの量を指標とすることにより、当該抽出物及び製剤の製造ロット毎の品質をより安定的なものとして確保することができる。そのような方法で品質がより安定なものとなったワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を含有する製剤は、その有効性及び安全性もより厳格担保されたものとなり、非常に有用性の高いものである。

概要

背景

医薬品は、その品質が確保されてはじめて、製造販売承認が受けられるものである。日本においては、薬事法第14条にこのことが定められている。その他の国々においても、医薬品の性格上、このような取扱いは基本的に同様である。このように医薬品において品質の確保が重要とされるのは、品質が医薬品の有効性と安全性を担保するものだからである。逆に言えば、品質が確保されていない医薬品は、有効性と安全性が担保されないことになり、医薬品としての適格欠くことになる。

日本においては、医薬品の生産に使用される原料物質で、医薬品の有効成分となるものは「原薬」と呼ばれる。原薬もまた、医薬品と同様、その品質の確保が必要とされる。なぜなら、医薬品の品質は、原薬の品質に依存するからである。なお、日本の薬事関係法令においては、原薬は、専ら他の医薬品の製造のために用いられる医薬品とされており、定義上、原薬は医薬品に含まれている。しかしながら、本願においては、便宜上、医薬品と原薬を別々に呼ぶことがあり、この場合の医薬品は、原薬を除くものを意味する。

一般的に、医薬品や原薬は、所定の製造方法により製造されることで所定の品質のものが製造される。従って、医薬品や原薬の品質を守るためには、製造管理も重要である。そのため、日本においては、「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」が定められている。当該省令は、日本でもGMP(Good Manufacturing Practiceの略)と呼ばれている。GMPでは医薬品等の「製造管理」及び「品質管理」について定められている。「製造管理」においては、原料調達、製造工程の最初から最後までを管理することにより品質を守るという考え方が採られている。「品質管理」は、実際に製造された医薬品や原薬が所定の品質を有するかどうかを、製造された後に行われる試験検査によって確認することを中心になされている。そのような試験や検査の結果が、予め定められた基準に適合しない場合は、当該医薬品や原薬は、出荷、販売、使用等が認められない。このようにして、医薬品や原薬は、製造管理と品質管理を通じて、その品質が管理されているのである。

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物(以下「本抽出物」ということがある)は、ワクシニアウイルスを接種して発したウサギの炎症皮膚組織から抽出分離した非蛋白性の活性物質を含有する抽出物である。本抽出物は、抽出された状態では液体であるが、乾燥することにより固体にすることもできる。

本抽出物を有効成分として含有する製剤(以下「本製剤」ということがある)は、後述するとおり、医薬品として非常に有用なものである。この場合、本抽出物が本製剤の有効成分であるから、本抽出物は本製剤の原薬ということになる。本製剤として出願人が日本において製造し販売している具体的な商品に「ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液含有製剤」(商品名:ノイロトロピン/ NEUROTROPIN〔登録商標〕、以下「NTP製剤」という)がある。NTP製剤には、注射剤(以下「NTP注射剤」という)と錠剤(以下「NTP錠剤」という)があり、いずれも医療用医薬品(ethical drug)である。NTP製剤の有効成分であるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(以下「NTP抽出液」という)が、NTP製剤の原薬である。NTP抽出液は、本抽出物に包含され、NTP製剤(NTP注射剤とNTP錠剤)は本製剤に包含される。

NTP注射剤の適応症は、「腰痛症頸肩腕症候群症候性神経痛皮膚疾患湿疹皮膚炎蕁麻疹)に伴う掻痒アレルギー性鼻炎スモンSMON後遺症状の冷感・異常知覚・痛み」である。NTP錠剤の適応症は、「帯状疱疹後神経痛、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性関節症」である。NTP製剤は、出願人が創製し、医薬品として開発したものである。NTP製剤は、その有効性と安全性における優れた特長が評価され、長年にわたり販売され、日本の医薬品市場で確固たる地位確立しているものである。また、現在、NTP製剤は、中国に輸出され、「神経妥楽平/NEUROTROPIN」の商品名で販売されている。中国におけるNTP製剤の適応症は、日本と同じである。

このように、本製剤は医薬品として大変有用なものであり、本抽出物は本製剤の原薬としてやはり大変有用なものである。しかしながら、本抽出物は、上記のとおり、ワクシニアウイルスを接種して発痘したウサギの炎症皮膚組織から抽出分離したものである。そのため、本抽出物は極めて多数の物質(成分)を含有しており、本抽出物を用いて製造される本製剤もやはり極めて多数の物質(成分)を含有している。従って、本抽出物や本製剤の品質をいかに安定的なものに管理するかは、非常に重要な事項である。

多くの医薬品は、一種類あるいはせいぜい2〜3種類の物質(成分)を有効成分とする製剤であり、通常、それらの物質は化学的に合成される化合物である。そのため、当該製剤中の当該化合物の含有量を測定して、所定の量が含有されていれば、当該製剤の有効成分の含有量の面からの品質は担保される。しかしながら、本抽出物は、ワクシニアウイルスを接種して発痘したウサギの炎症皮膚組織からの抽出物で、極めて多種類の物質を含有している。本抽出物を有効成分とする本製剤も、当然ながら同様に極めて多種類の物質を含有している。このように、本抽出物や本製剤は、特定の一種類ないし数種類の物質を有効成分とするものではないことから、有効成分が物質として特定された通常の医薬品におけるような品質管理を行うことができない。そのため、出願人が製造する本抽出物及び本製剤、すなわちNTP抽出液及びNTP製剤の有効成分の定量(quantitative determination)は、その生物活性力価、titer)を測定する方法によって行われている。

その方法とは、疼痛閾値正常動物より低下した慢性ストレス動物であるSARTストレス(反復寒冷負荷)動物を用いて鎮痛係数を求める生物学的試験法である(「日薬理誌」、第72巻、第5号、573-584頁、1976年)。この文献に記載された方法により、疼痛閾値が正常動物より低下した慢性ストレス動物であるSARTストレス(反復寒冷負荷)動物を用いてランダルセリット(Randall-Selitto)法により鎮痛試験を行って鎮痛係数を求める。この方法は、マウス尾部圧刺激を加え、マウスが逃避反応を示すまでの加圧重量を指標にして鎮痛効果を測定するものである。鎮痛係数とは、薬物を投与した後に測定した加圧重量を、薬物投与前の値で除した値である。NTP抽出液及びNTP製剤については、出願人が定めた一定値以上の鎮痛係数を示した場合を鎮痛効果陽性として、陽性と判定された動物匹数の割合を求め、鎮痛有効率(%)とする。この値から、種々の濃度に希釈した標準品について測定した結果よりED50値を求める。出願人がNTP製剤について使用している生物活性(力価)の単位である「ノイロトロピン単位(NU)」とは、ED50値が投与量100mg/kg(マウス体重)の本抽出物1mgの示す活性を1ノイロトロピン単位とすることにより定義されている。そして各NTP製剤についてED50値を測定して、標準品と比較して鎮痛活性(有効成分量)を定量している。以下、本願においては、本抽出物及び本製剤の有効成分量(力価)の尺度として、「単位」という表示を用いるが、実質的には、NTP抽出液及びNTP製剤で用いられている「ノイロトロピン単位」と同じ意味である。

ところで、出願人が製造する本抽出物及び本製剤、すなわちNTP抽出液及びNTP製剤においては、上記鎮痛活性の定量以外にも、次のような複数の確認試験を行い、これらに適合すべきことが定められている。すなわち、出願人が製造する本抽出物や本製剤については、上記生物活性(力価)のみにその製造ロットが適正であることを担保させるのではなく、次のような複数の確認試験を行い、これらに適合することを本抽出物及び本製剤の使用、出荷の必要条件としているものである。
液体クロマトグラフ法によるアミノ酸の確認試験
紫外可視吸光度測定法による紫外部吸収物質の確認試験
呈色反応法によるリンの確認試験
・液体クロマトグラフ法による核酸塩基の確認試験
・in vitro試験法によるカリクレイン様物質産生阻害作用の確認試験

このような試験を行っているからといって、試験対象となっているアミノ酸や紫外部吸収物質、リン、核酸塩基などが本抽出物や本製剤の核心的な有効成分というわけではない。また、これら試験のうち、アミノ酸、紫外部吸収物質、リン及び核酸塩基の各確認試験定性試験であり、試験対象であるアミノ酸等が存在していればよく、どれだけの量が含有されているかは問わないものである。それでも、これら試験は、有効成分が未詳の本抽出物と本製剤の双方において、製造ロット毎の品質のばらつきを低減し均質性を担保するための措置として、出願人が当局から医薬品製造承認を得る中で定められたものである。

一般的に言って、動物や植物といった生物からの抽出物や、当該抽出物を有効成分として含有する製剤を製造する者にとっては、当該製剤が適合しなければならない基準は少ないほうが、試験や検査のための時間、労力、費用を要さず、また製造したものが不適合となる可能性も低くなるため、有利である。しかしながら、上記のような抽出物や製剤の品質を担保する観点からは、適合すべき基準がより厳格に定められている方が望ましい。本発明は、このような観点から、出願人が製造する本抽出物及び本製剤について、適合すべき新たな基準として適切なものを鋭意研究した結果なされたものである。すなわち、本発明に係る本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が一定の範囲内にある場合に、当該本抽出物及び本製剤が適切に製造されたものとして取り扱う、すなわち、使用や出荷を認めるというものである。これにより、本抽出物及び本製剤の製造ロット毎のばらつきが更に低減され、品質がより安定的なものになる。また、これにより、本抽出物及び本製剤の有効性と安全性がより厳格に担保されるものである。もし当該硫酸化チロシンの含有量が、定められた一定の範囲を逸脱する本抽出物や本製剤があれば、それを不良品不合格品)として取り扱うことにより、本抽出物及び本製剤の品質をより安定的なものに管理することが可能である。すなわち、本抽出物や本製剤に含有される硫酸化チロシンの量について、自主的なあるいは公的な基準を設けることが可能である。なお、出願人は、これまでに製造したNTP抽出物やNTP製剤について、それらに含有される硫酸化チロシンの量について基準を設けてはおらず、当該含有量を測定し、その含有量が一定の範囲内にあることを確認した上で、当該NTP抽出物やNTP製剤を使用、出荷等することは行っていない。

本抽出物あるいは本製剤を開示する文献として特許文献1〜3が存在する。これらには、本抽出物あるいは本製剤におけるアミノ酸及び核酸塩基の含量に関する記載がある。また、同じく本抽出物あるいは本製剤に関して、特許文献4にはケイ素類の含有量に関する記載がある。しかしながら、これら特許文献1〜4には、本抽出物あるいは本製剤が硫酸化チロシンという特定の物質をどれほど含有することについては何ら記載されていない。まして、それら文献には、本抽出物あるいは本製剤中の硫酸化チロシンの含有量を本抽出物あるいは本製剤の品質をより安定的なものに管理するための指標とすることについては、記載も示唆もされていない。

概要

本発明の目的は、品質のより安定したワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を有効成分として含有する製剤等を提供することにある。 ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を含有する製剤に含有される硫酸化チロシンの量を指標とすることにより、当該抽出物及び製剤の製造ロット毎の品質をより安定的なものとして確保することができる。そのような方法で品質がより安定なものとなったワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を含有する製剤は、その有効性及び安全性もより厳格に担保されたものとなり、非常に有用性の高いものである。

目的

本発明は、硫酸化チロシンが規定された量含有されていることを確認することにより適切に製造されたものとされた本抽出物及び本製剤等を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることを確認することにより、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該製剤。

請求項2

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることを確認することにより、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該注射剤。

請求項3

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることを確認することにより、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該錠剤。

請求項4

効果が、鎮痛効果である請求項1に記載の製剤。

請求項5

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発組織抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。

請求項6

請求項5に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり125ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。

請求項7

鎮痛剤である請求項6に記載の製剤。

請求項8

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する方法において、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて5〜12日間放置することを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。

請求項9

破砕した発痘組織に抽出溶媒を加え5〜12日間放置する間に、攪拌しながら又は攪拌せずに、30〜45℃に加温することを特徴とする請求項8に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。

請求項10

破砕した発痘組織に抽出溶媒を加え、3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間攪拌しながら35〜40℃に加温することを特徴とする請求項9に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。

請求項11

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤の製造において、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるようにすることにより、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤を製造するための、該抽出物の使用。

請求項12

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造において、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるようにすることにより、該抽出物を有効成分とし、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤の、鎮痛剤としての使用。

請求項13

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該製剤の製造を管理する方法。

請求項14

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該注射剤の製造を管理する方法。

請求項15

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該錠剤の製造を管理する方法。

請求項16

効果が、鎮痛効果である請求項13乃至15のいずれか一項に記載の製造を管理する方法。

請求項17

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該製剤の検査方法

請求項18

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の検査方法。

請求項19

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の検査方法。

技術分野

0001

本発明は、硫酸化チロシンを所定の量含有することを試験又は検査によって確認することにより品質がより安定したワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物及び当該抽出物を有効成分とする製剤等に関する。

背景技術

0002

医薬品は、その品質が確保されてはじめて、製造販売承認が受けられるものである。日本においては、薬事法第14条にこのことが定められている。その他の国々においても、医薬品の性格上、このような取扱いは基本的に同様である。このように医薬品において品質の確保が重要とされるのは、品質が医薬品の有効性と安全性を担保するものだからである。逆に言えば、品質が確保されていない医薬品は、有効性と安全性が担保されないことになり、医薬品としての適格欠くことになる。

0003

日本においては、医薬品の生産に使用される原料物質で、医薬品の有効成分となるものは「原薬」と呼ばれる。原薬もまた、医薬品と同様、その品質の確保が必要とされる。なぜなら、医薬品の品質は、原薬の品質に依存するからである。なお、日本の薬事関係法令においては、原薬は、専ら他の医薬品の製造のために用いられる医薬品とされており、定義上、原薬は医薬品に含まれている。しかしながら、本願においては、便宜上、医薬品と原薬を別々に呼ぶことがあり、この場合の医薬品は、原薬を除くものを意味する。

0004

一般的に、医薬品や原薬は、所定の製造方法により製造されることで所定の品質のものが製造される。従って、医薬品や原薬の品質を守るためには、製造管理も重要である。そのため、日本においては、「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」が定められている。当該省令は、日本でもGMP(Good Manufacturing Practiceの略)と呼ばれている。GMPでは医薬品等の「製造管理」及び「品質管理」について定められている。「製造管理」においては、原料調達、製造工程の最初から最後までを管理することにより品質を守るという考え方が採られている。「品質管理」は、実際に製造された医薬品や原薬が所定の品質を有するかどうかを、製造された後に行われる試験や検査によって確認することを中心になされている。そのような試験や検査の結果が、予め定められた基準に適合しない場合は、当該医薬品や原薬は、出荷、販売、使用等が認められない。このようにして、医薬品や原薬は、製造管理と品質管理を通じて、その品質が管理されているのである。

0005

ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物(以下「本抽出物」ということがある)は、ワクシニアウイルスを接種して発したウサギの炎症皮膚組織から抽出分離した非蛋白性の活性物質を含有する抽出物である。本抽出物は、抽出された状態では液体であるが、乾燥することにより固体にすることもできる。

0006

本抽出物を有効成分として含有する製剤(以下「本製剤」ということがある)は、後述するとおり、医薬品として非常に有用なものである。この場合、本抽出物が本製剤の有効成分であるから、本抽出物は本製剤の原薬ということになる。本製剤として出願人が日本において製造し販売している具体的な商品に「ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液含有製剤」(商品名:ノイロトロピン/ NEUROTROPIN〔登録商標〕、以下「NTP製剤」という)がある。NTP製剤には、注射剤(以下「NTP注射剤」という)と錠剤(以下「NTP錠剤」という)があり、いずれも医療用医薬品(ethical drug)である。NTP製剤の有効成分であるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(以下「NTP抽出液」という)が、NTP製剤の原薬である。NTP抽出液は、本抽出物に包含され、NTP製剤(NTP注射剤とNTP錠剤)は本製剤に包含される。

0007

NTP注射剤の適応症は、「腰痛症頸肩腕症候群症候性神経痛皮膚疾患湿疹皮膚炎蕁麻疹)に伴う掻痒アレルギー性鼻炎スモンSMON後遺症状の冷感・異常知覚・痛み」である。NTP錠剤の適応症は、「帯状疱疹後神経痛、腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性関節症」である。NTP製剤は、出願人が創製し、医薬品として開発したものである。NTP製剤は、その有効性と安全性における優れた特長が評価され、長年にわたり販売され、日本の医薬品市場で確固たる地位確立しているものである。また、現在、NTP製剤は、中国に輸出され、「神経妥楽平/NEUROTROPIN」の商品名で販売されている。中国におけるNTP製剤の適応症は、日本と同じである。

0008

このように、本製剤は医薬品として大変有用なものであり、本抽出物は本製剤の原薬としてやはり大変有用なものである。しかしながら、本抽出物は、上記のとおり、ワクシニアウイルスを接種して発痘したウサギの炎症皮膚組織から抽出分離したものである。そのため、本抽出物は極めて多数の物質(成分)を含有しており、本抽出物を用いて製造される本製剤もやはり極めて多数の物質(成分)を含有している。従って、本抽出物や本製剤の品質をいかに安定的なものに管理するかは、非常に重要な事項である。

0009

多くの医薬品は、一種類あるいはせいぜい2〜3種類の物質(成分)を有効成分とする製剤であり、通常、それらの物質は化学的に合成される化合物である。そのため、当該製剤中の当該化合物の含有量を測定して、所定の量が含有されていれば、当該製剤の有効成分の含有量の面からの品質は担保される。しかしながら、本抽出物は、ワクシニアウイルスを接種して発痘したウサギの炎症皮膚組織からの抽出物で、極めて多種類の物質を含有している。本抽出物を有効成分とする本製剤も、当然ながら同様に極めて多種類の物質を含有している。このように、本抽出物や本製剤は、特定の一種類ないし数種類の物質を有効成分とするものではないことから、有効成分が物質として特定された通常の医薬品におけるような品質管理を行うことができない。そのため、出願人が製造する本抽出物及び本製剤、すなわちNTP抽出液及びNTP製剤の有効成分の定量(quantitative determination)は、その生物活性力価、titer)を測定する方法によって行われている。

0010

その方法とは、疼痛閾値正常動物より低下した慢性ストレス動物であるSARTストレス(反復寒冷負荷)動物を用いて鎮痛係数を求める生物学的試験法である(「日薬理誌」、第72巻、第5号、573-584頁、1976年)。この文献に記載された方法により、疼痛閾値が正常動物より低下した慢性ストレス動物であるSARTストレス(反復寒冷負荷)動物を用いてランダルセリット(Randall-Selitto)法により鎮痛試験を行って鎮痛係数を求める。この方法は、マウス尾部圧刺激を加え、マウスが逃避反応を示すまでの加圧重量を指標にして鎮痛効果を測定するものである。鎮痛係数とは、薬物を投与した後に測定した加圧重量を、薬物投与前の値で除した値である。NTP抽出液及びNTP製剤については、出願人が定めた一定値以上の鎮痛係数を示した場合を鎮痛効果陽性として、陽性と判定された動物匹数の割合を求め、鎮痛有効率(%)とする。この値から、種々の濃度に希釈した標準品について測定した結果よりED50値を求める。出願人がNTP製剤について使用している生物活性(力価)の単位である「ノイロトロピン単位(NU)」とは、ED50値が投与量100mg/kg(マウス体重)の本抽出物1mgの示す活性を1ノイロトロピン単位とすることにより定義されている。そして各NTP製剤についてED50値を測定して、標準品と比較して鎮痛活性(有効成分量)を定量している。以下、本願においては、本抽出物及び本製剤の有効成分量(力価)の尺度として、「単位」という表示を用いるが、実質的には、NTP抽出液及びNTP製剤で用いられている「ノイロトロピン単位」と同じ意味である。

0011

ところで、出願人が製造する本抽出物及び本製剤、すなわちNTP抽出液及びNTP製剤においては、上記鎮痛活性の定量以外にも、次のような複数の確認試験を行い、これらに適合すべきことが定められている。すなわち、出願人が製造する本抽出物や本製剤については、上記生物活性(力価)のみにその製造ロットが適正であることを担保させるのではなく、次のような複数の確認試験を行い、これらに適合することを本抽出物及び本製剤の使用、出荷の必要条件としているものである。
液体クロマトグラフ法によるアミノ酸の確認試験
紫外可視吸光度測定法による紫外部吸収物質の確認試験
呈色反応法によるリンの確認試験
・液体クロマトグラフ法による核酸塩基の確認試験
・in vitro試験法によるカリクレイン様物質産生阻害作用の確認試験

0012

このような試験を行っているからといって、試験対象となっているアミノ酸や紫外部吸収物質、リン、核酸塩基などが本抽出物や本製剤の核心的な有効成分というわけではない。また、これら試験のうち、アミノ酸、紫外部吸収物質、リン及び核酸塩基の各確認試験定性試験であり、試験対象であるアミノ酸等が存在していればよく、どれだけの量が含有されているかは問わないものである。それでも、これら試験は、有効成分が未詳の本抽出物と本製剤の双方において、製造ロット毎の品質のばらつきを低減し均質性を担保するための措置として、出願人が当局から医薬品製造承認を得る中で定められたものである。

0013

一般的に言って、動物や植物といった生物からの抽出物や、当該抽出物を有効成分として含有する製剤を製造する者にとっては、当該製剤が適合しなければならない基準は少ないほうが、試験や検査のための時間、労力、費用を要さず、また製造したものが不適合となる可能性も低くなるため、有利である。しかしながら、上記のような抽出物や製剤の品質を担保する観点からは、適合すべき基準がより厳格に定められている方が望ましい。本発明は、このような観点から、出願人が製造する本抽出物及び本製剤について、適合すべき新たな基準として適切なものを鋭意研究した結果なされたものである。すなわち、本発明に係る本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が一定の範囲内にある場合に、当該本抽出物及び本製剤が適切に製造されたものとして取り扱う、すなわち、使用や出荷を認めるというものである。これにより、本抽出物及び本製剤の製造ロット毎のばらつきが更に低減され、品質がより安定的なものになる。また、これにより、本抽出物及び本製剤の有効性と安全性がより厳格に担保されるものである。もし当該硫酸化チロシンの含有量が、定められた一定の範囲を逸脱する本抽出物や本製剤があれば、それを不良品不合格品)として取り扱うことにより、本抽出物及び本製剤の品質をより安定的なものに管理することが可能である。すなわち、本抽出物や本製剤に含有される硫酸化チロシンの量について、自主的なあるいは公的な基準を設けることが可能である。なお、出願人は、これまでに製造したNTP抽出物やNTP製剤について、それらに含有される硫酸化チロシンの量について基準を設けてはおらず、当該含有量を測定し、その含有量が一定の範囲内にあることを確認した上で、当該NTP抽出物やNTP製剤を使用、出荷等することは行っていない。

0014

本抽出物あるいは本製剤を開示する文献として特許文献1〜3が存在する。これらには、本抽出物あるいは本製剤におけるアミノ酸及び核酸塩基の含量に関する記載がある。また、同じく本抽出物あるいは本製剤に関して、特許文献4にはケイ素類の含有量に関する記載がある。しかしながら、これら特許文献1〜4には、本抽出物あるいは本製剤が硫酸化チロシンという特定の物質をどれほど含有することについては何ら記載されていない。まして、それら文献には、本抽出物あるいは本製剤中の硫酸化チロシンの含有量を本抽出物あるいは本製剤の品質をより安定的なものに管理するための指標とすることについては、記載も示唆もされていない。

先行技術

0015

中国特許公開CN1205233A公報
国際公開WO2004/060381号公報
中国特許公開CN1613305A公報
特開平7−97336号公報

発明が解決しようとする課題

0016

上記のとおり、本抽出物及び本製剤においては、有効成分として単一の物質が同定されていない。そのため、本抽出物及び本製剤の品質は、SARTストレスマウスを用いて鎮痛係数を求める生物学的試験による力価検定や複数の確認試験等により確保されている。それでもなお、本抽出物や本製剤に含まれる各種の成分は、製造ロット毎に相当程度ばらつきを有することが避けられない。しかしながら、本製剤が病気治療するための医薬品として使用されるものである以上、その品質はできるだけ一定であることが望ましい。本抽出物及び本製剤の品質をより安定なものとして確保することは、本抽出物や本製剤の有効性や安全性をより恒常的なものにすることにつながり、非常に有意義なことである。

課題を解決するための手段

0017

本発明は、本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を指標として、本抽出物及び本製剤の品質を確保するものである。すなわち、本発明は、硫酸化チロシンが規定された量含有されていることを確認することにより適切に製造されたものとされた本抽出物及び本製剤等を提供するものである。

発明の効果

0018

本発明に係る本抽出物及び本製剤は、硫酸化チロシンを所定の量含有するものである。これにより、本発明に係る本抽出物及び本製剤が適切に製造されたものとして取り扱うことができる。本発明は、本抽出物及び本製剤の品質がより安定的に確保され、本抽出物及び本製剤の有効性と安全性がより恒常的となることに資するものである。

0019

蛋白質生体内で重要な役割を果たしている。蛋白質を構成するアミノ酸の配列情報は、ゲノムDNAにコードされている。蛋白質は、DNAを鋳型としてmRNAが合成された後に、このmRNAの情報に基づいてアミノ酸が結合されていくことにより合成される(翻訳:Translation)。このようにして合成された蛋白質はそれ自体で機能するものもあるが、翻訳後に糖の付加や部分切断リン酸化などにより活性が発現したり制御されたりするものも多い(翻訳後修飾:Post-translational modification)。チロシン硫酸化(Tyrosine sulfation)は蛋白質の翻訳後修飾の一つであり、蛋白質のチロシン残基スルホ基が付加される。硫酸化チロシンは、チロシン硫酸化を受けた蛋白質が代謝される過程で生成され、哺乳類の持つスルファターゼでは容易に分解されない非常に安定な物質である。

0020

ところで、生体内で炎症反応などが惹起されると、その組織周辺血管内皮上を白血球が転がる現象(白血球ローリング:Leucocyte Rolling)が観察される。白血球は、その表面にあるセレクチンなどの接着分子により内皮細胞との接触を繰り返し、血管内皮上に提示されたケモカインなどの遊走因子サーチする。白血球がケモカインを認識すると、血管内皮細胞と強固に接着して移動を停止する。そして白血球は内皮細胞のジャンクション局所的に破壊してできた間隙から炎症組織中に浸潤する。セレクチンを介した白血球と血管内皮細胞の接着は、このように白血球ローリングを誘導するが、チロシンの硫酸化はこの接着反応関与することが明らかになっている。すなわち、セレクチンの受容体であるPSGL-1(P-selectin glycoprotein ligand-1)のアミノ末端近くのチロシンが硫酸化修飾されることが、セレクチンのPSGL-1への高い親和性に基づく結合には必須であることが示されている。また、白血球の表面に存在するG蛋白質共役型受容体であるケモカイン受容体CCR5やCXCR4など)もチロシン硫酸化による翻訳後修飾を受ける。このように炎症とチロシン硫酸化は密接に関係していることから、炎症組織における硫酸化された各種蛋白質を起源とする硫酸化チロシンは、皮膚組織の炎症状態の指標として利用することが可能である。本抽出物はワクシニアウイルスをウサギに接種して炎症を起こさせた皮膚組織から抽出するものであり、充分な炎症反応を惹起させることが必要である。従って、本抽出物や本製剤の品質をより安定的なものとして管理するための指標として、硫酸化チロシンは理にかなった物質(成分)である。すなわち、本抽出物や本製剤に含有される硫酸化チロシンの量が一定量以上又は一定の範囲内であることを確保することにより、本抽出物や本製剤に含有されるウサギの炎症皮膚組織由来の有効成分を含めた各種成分が安定的なものとなることが支持されるものである。なお、正常なウサギの皮膚から本抽出物と同様の方法で抽出された抽出物には、鎮痛作用等が存しないことが確認されている。

0021

次に、本抽出物並びに本製剤を製造する方法について説明する。
本抽出物は、ワクシニアウイルスをウサギの皮膚に接種して発痘した炎症皮膚組織を採取し、破砕して抽出溶媒を加えて処理した後、組織片を除去し除蛋白処理を行い、これを酸性条件において吸着剤吸着させ、次いで有効成分を塩基性条件において溶出することによって得ることができる。

0022

ここで、ワクシニアウイルス(vaccinia virus)は、いかなる株のものであってもよい。例としては、リスター(Lister)株、大連(Dairen)株、池田(Ikeda)株、EM−63株、ニューヨーク公衆衛生局(New YorkCity Board of Health)株等が挙げられる。

0023

また、ウサギはウサギ目に属するものであればいかなるものでもよい。例としては、アナウサギカイウサギ(アナウサギを家畜化したもの)、ノウサギ(ニホンノウサギ)、ナキウサギ、ユキウサギ等がある。これらのうち、カイウサギが使用するには好適である。日本では過去から飼育され家畜又は実験用動物として繁用されている家兎イエウサギ)と呼ばれるものがあるが、これもカイウサギの別称である。カイウサギには、多数の品種ブリード)が存在するが、日本白色種ニュージーランド白色種ニュージーランドホワイト)といった品種が好適に用いられ得る。

0024

本抽出物の基本的な抽出工程としては、例えば、以下のような工程が用いられる。
(A)ワクシニアウイルスを皮内接種し発痘させたウサギの皮膚組織を採取し、発痘組織を破砕し、水、フェノール水生理食塩液又はフェノールグリセリン水等の抽出溶媒を加えて数日間抽出処理を行った後、濾過又は遠心分離することによって組織片が除去された粗抽出液濾液又は上清)を得る。
(B)(A)で得られた粗抽出液を酸性のpHに調整して加熱し、濾過又は遠心分離して除蛋白処理する。次いで除蛋白した溶液塩基性のpHに調整して加熱し、更に濾過又は遠心分離して除蛋白処理された濾液又は上清を得る。
(C)(B)で得られた濾液又は上清を酸性のpHに調整して、活性炭カオリン等の吸着剤に吸着させる。
(D)(C)で得られた吸着剤に水等の抽出溶媒を加え、塩基性のpHに調整し、吸着成分を溶出することによってワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物(本抽出物)を得る。
以上が基本的な工程であるが、これらの工程を更に詳しく述べると次のとおりである。

0025

(A)について
ウサギの皮膚にワクシニアウイルスを皮内接種して発痘させた炎症皮膚組織を採取する。採取した皮膚組織はフェノール溶液等で洗浄消毒を行なう。この炎症皮膚組織を破砕し、その1〜5倍量の抽出溶媒を加える。ここで、破砕とは、ミンチ機等を使用してミンチ状に細かく砕くことを意味する。また、抽出溶媒としては、蒸留水生理食塩水弱酸性乃至弱塩基性緩衝液などを用いることができ、フェノール等の殺菌・防腐剤グリセリン等の安定化剤塩化ナトリウム塩化カリウム塩化マグネシウム等の塩類などを適宜添加してもよい。この時、凍結融解、超音波細胞膜溶解酵素又は界面活性剤等の処理により細胞組織を破壊して抽出を容易にすることもできる。得られた懸濁液を、5〜12日間放置する。その間、適宜攪拌しながら又は攪拌せずに、30〜45℃に加温してもよい。得られた液を固液分離(濾過又は遠心分離等)によって組織片を除去して粗抽出液(濾液又は上清)を得る。

0026

(B)について
(A)で得られた粗抽出液について除蛋白処理を行う。除蛋白は、通常行われている公知の方法により実施でき、加熱処理蛋白質変性剤(例えば、酸、塩基尿素グアニジンアセトン等の有機溶媒など)による処理、等電点沈澱塩析等の方法を適用することができる。次いで、不溶物を除去する通常の方法、例えば、濾紙セルロースニトロセルロース等)、グラスフィルターセライト、ザイツ濾過板等を用いた濾過、限外濾過、遠心分離などにより析出してきた不溶蛋白質を除去した濾液又は上清を得る。

0027

(C)について
(B)で得られた濾液又は上清を、酸性、好ましくはpH3.5〜5.5に調整し、吸着剤への吸着操作を行う。使用可能な吸着剤としては、活性炭、カオリン等を挙げることができ、抽出液中に吸着剤を添加し撹拌するか、抽出液を吸着剤充填カラムに通過させて、該吸着剤に有効成分を吸着させることができる。抽出液中に吸着剤を添加した場合には、濾過や遠心分離等によって溶液を除去して、活性成分を吸着させた吸着剤を得ることができる。

0028

(D)について
(C)で得られた吸着剤から活性成分を溶出(脱離)させるには、当該吸着剤に溶出溶媒を加え、塩基性、好ましくはpH9〜12に調整し、室温又は適宜加熱して或いは撹拌して溶出し、濾過や遠心分離等の通常の方法で吸着剤を除去する。用いられる溶出溶媒としては、塩基性の溶媒、例えば塩基性のpHに調整した水、メタノールエタノールイソプロパノール等又はこれらの適当な混合溶液を用いることができ、好ましくはpH9〜12に調整した水を使用することができる。溶出溶媒の量は適宜設定することができる。このようにして得られた溶出液を、原薬として用いるために、適宜pHを中性付近に調整するなどして、最終的にワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物(本抽出物)を得ることができる。

0029

本抽出物は、できた時点では液体であるので、適宜濃縮・希釈することによって所望の濃度のものにすることもできる。本抽出物から製剤を製造する場合には、加熱滅菌処理を施すのが好ましい。注射剤にするためには、例えば塩化ナトリウム等を加えて生理食塩液と等張の溶液に調製することができる。また、液体の状態の本抽出物に適切な濃縮乾固等の操作を行うことによって、錠剤等の経口用固形製剤を製造することもできる。本抽出物からこのような経口用固形製剤を製造する具体的な方法は、日本特許第3818657号や同第4883798号の明細書に記載されている。本製剤はこうして得られる注射剤や経口用固形製剤等である。

0030

本抽出物や本製剤における硫酸化チロシンの含有量は、通常使用されている定量法によって測定することができる。具体的には、例えば、液体クロマトグラフ質量分析計(LC−MS)やキャピラリー電気泳動質量分析計(CE−MS)を用いた測定法高速液体クロマトグラフィーHPLC)等を使用することができる。いずれの方法においても、検量用の硫酸化チロシン試料で作成した検量線を用いて、本抽出物や本製剤中の硫酸化チロシンを定量することができる。

0031

上記のような方法で出願人が製造した本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定した。その結果、本抽出物及び本製剤には、ばらつきはあるものの、1単位当たり硫酸化チロシンが125ng以上含有されていた。さらに言えば、本抽出物及び本製剤には、1単位当たり125〜425ngの硫酸化チロシンが含有されていた。従って、本抽出物及び本製剤における硫酸化チロシンの含有量を指標として本抽出物及び本製剤の品質を管理する場合、このような含有量を基準に設けることが可能と判断された。なお、出願人において、本抽出物及び本製剤の製造方法上の変動があった場合は、硫酸化チロシンの含有量が1単位当たり125ngを下回ることがあることを確認した。

0032

ここで、「1単位当たり」というのは、前述の説明からわかるとおり、本抽出物や本製剤における有効成分の含有量当たりという意味である。出願人が製造している本抽出物(NTP抽出液)には、有効成分が1.2単位/mL含有されている。これを用いて製造された注射用の本製剤(NTP注射剤)も同じく有効成分を1.2単位/mL含有している。NTP注射剤には、容量が3mLのものと1mLのものが存在する。従って、3mLの製剤の中には3.6単位の有効成分が含有されており、1mLの製剤の中には1.2単位の有効成分が含有されている。一方、出願人が製造する経口用の本製剤(NTP錠剤)では、有効成分が1錠当たり4単位含有されている。

0033

ところで、本抽出物は濃縮したり希釈したりすることができる。また、本製剤もいろいろな単位を含有するものを製造することができる。こうした場合、本抽出物や本製剤の分量当たり(1mL当たり、1mg当たり、1管当たり、1錠当たり等)に含有される有効成分の量も変わり得る。そのため、基本的には、本抽出物や本製剤の有効成分の量との関係で硫酸化チロシンの含有量を規定することに意味がある。なぜなら、そのことが本抽出物や本製剤の有効性や安全性との関係につながるからである。従って、出願人は、本抽出物や本製剤における硫酸化チロシンの含有量を、有効成分の含有量当たり(「1単位当たり」)で規定した。一方で、出願人は現にNTP製剤を製造販売していることから、具体的な注射剤の1mL当たり及び1管当たり、また錠剤1錠当たりで規定することも、投与量との関係で一定の意味があることから、そのような規定も行った。

0034

ところで、NTP注射剤には、日本と中国において、出願人以外の会社(以下「他社」という)が製造する後発品(generic drug)あるいは類似製剤(similar drug)(以下、これらを「他社注射剤」という)が存在する。これら他社注射剤も、NTP製剤と同様に、SARTストレスマウスを用い、鎮痛効果を指標として、有効成分であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物(本抽出物)の定量が行われている。表示の上では、これら他社注射剤の有効成分の含有量は、日本における複数の他社注射剤である「ローズモルゲン注/ROSEMORGEN Inj.」(登録商標)、「ナブピン注/NABUTOPIN Inj.」(登録商標)及び「ノルポート注/NOLPORTInj.」(登録商標)のように、単に「単位」と表示されているものもあれば、中国における他社注射剤である「恩再適/ANALGECINE」(登録商標)のように「Analgecine単位」あるいは「AGC単位」と表示されているものもある。しかしながら、これらいずれの製剤においても、有効成分の含有量は、NTP注射剤と同じく1mL当たり1.2単位あるいは1.2Analgecine(1.2AGC)単位であり、3mL入り製品1管には3.6単位あるいは3.6Analgecine(3.6AGC)単位を含有している。結局、NTP製剤で用いられている「ノイロトロピン単位」と他社の用いている「単位」や「Analgecine単位」は、表示方法が異なるのみで、有効成分の含有量を規定するものとしては同じ尺度になっている。そこで、本願において、NTP製剤のみならず、すべての他社注射剤を含めて、有効成分である本抽出物の含有量を示す表示として「単位」を用いている。このように複数のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を有効成分とする製剤が「単位」で有効成分量を表示しており、当該製剤に関しては「単位」表示は当業者にとって明確である。

0035

以上のことから明らかなとおり、本願において、「本製剤」は、NTP製剤(NTP注射剤及びNTP錠剤)と他社注射剤を包含する概念である。また、他社がNTP錠剤の後発品あるいは類似品として錠剤(以下「他社錠剤」という)を製造・販売するようになった場合は、他社錠剤も包含する概念である。

0036

以下、本抽出物及び本製剤の製造の具体例、並びに本抽出物及び本製剤における硫酸化チロシンの含有量の測定結果を実施例として示すが、本発明はこれらの実施例の記載によって何ら制限されるものではない。

0037

実施例1(本抽出物の製造)
健康な成熟家兎の皮膚にワクシニアウイルスを皮内接種し、発痘した皮膚を切り取り採取した。採取した皮膚はフェノール溶液で洗浄・消毒を行なった後、余分のフェノール溶液を除去し、破砕して、フェノール溶液を加え混合し、3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間攪拌しながら35〜40℃に加温した。その後、固液分離して得た抽出液を塩酸でpH4.5〜5.2に調整し、90〜100℃で30分間、加熱処理した後、濾過して除蛋白した。さらに、濾液を水酸化ナトリウムでpH9.0〜9.5に調整し、90〜100℃で15分間、加熱処理した後、固液分離した。

0038

得られた除蛋白液を塩酸でpH4.0〜4.3に調整し、除蛋白液質量の2%量の活性炭を加えて2時間撹拌した後、固液分離した。採取した活性炭に水を加え、水酸化ナトリウムでpH9.5〜10とし、60℃で90〜100分間撹拌した後、遠心分離して上清を得た。遠心分離で沈澱した活性炭に再び水を加えた後、水酸化ナトリウムでpH10.5〜11とし、60℃で90〜100分間撹拌した後、遠心分離して上清を得た。両上清を合せて、塩酸で中和し、本抽出物を得た。

0039

実施例2(硫酸化チロシン含有量の測定方法
本抽出物及び本製剤の硫酸化チロシン含有量を、以下のとおり高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC−MS)で測定した。
実施例1に従って製造した本抽出物(1.2単位/mL)を、水で10倍希釈してLC−MSに注入した。
実施例1に従って製造された本抽出物を用いて製造された本製剤(NTP注射剤)も同様に水で10倍希釈してLC−MSに注入した。
実施例1に従って製造された本抽出物を用いて製造された本製剤(NTP錠剤)は、3錠をメタノール/クロロホルム(1:1)3mLで3回洗浄してフィルムコート層を除去して乾燥後、水12mLを加えて懸濁し(1単位/mL)、遠心後に上清を水で10倍希釈してLC−MSに注入した。
硫酸化チロシンは水溶液標準溶液を調製して検量線を作成した。

0040

LC−MSは、HPLC部にAgilent製1100シリーズ質量分析装置API3000(Applied Biosystems/MDS Sciex製)を用いた。分析条件は以下のとおりである。
カラム:InertsilODS-3(φ2.1×150 mm)
カラム温度:25℃、流速:200μL/分
移動相:メタノール/0.05%ギ酸
メタノール%/分:0/0-0/1-44/8-100/8.1-100/11
注入量:5μL、試料庫設定温度:4℃
検出:正イオン検出MRM
表1にLC−MSの測定条件を示す。表1中の各パラメータの意味は以下のとおりである。
DPオリフィスプレートにかかる電圧
FPフォーカスリングにかかる電圧
・CE:コリージョンエネルギー
・CXP:Q2の出口にかかる電圧
・NEB:ネブライザーガスの圧
・CUR:カーテンガスの圧
・IS:イオンスプレーの電圧
CAD:コリージョンガスの圧
TEMターボガス温度

0041

0042

実施例3(本抽出物の硫酸化チロシン含有量の測定結果)
本抽出物における硫酸化チロシンの含有量を上記実施例2に記載した方法で測定した結果を表2に示す。本抽出物における有効成分含有量は1.2単位/mLである。本抽出物における硫酸化チロシンの含有量を、本抽出物の1単位当たり(「/単位」)と本抽出物の1mL当たり(「/mL」)の両方で表示した。なお、ロット番号におけるA〜Cの記号は出願人における製造場所施設)の違いを表す。なお、測定値有効数字3桁でそろえた(以下、すべての測定値において同じ)。

0043

0044

実施例4(本製剤の硫酸化チロシン含有量の測定結果1)
本製剤のうち、NTP注射剤(1mL当たり1.2単位を含有)における硫酸化チロシン含有量を上記実施例2に記載した方法で測定した結果を表3に示す。結果は、本製剤の有効成分の1単位当たり(「/単位」)、本製剤の1mL当たり(「/mL」)、並びに3mL入りアンプル1管当たり(「/管」)の各含有量で示した。

0045

0046

実施例5(本製剤の硫酸化チロシン含有量の測定結果2)
本製剤のうち、NTP錠剤(1錠当たり4単位を含有)における硫酸化チロシン含有量を上記実施例2に記載した方法で測定した結果を表4に示す。結果は、有効成分の1単位当たり(「/単位」)並びに1錠当たり(「/錠」)の各含有量で示した。

0047

0048

比較例1(他社注射剤の硫酸化チロシン含有量の測定結果)
次に、他社注射剤における硫酸化チロシン含有量を、NTP注射剤と同様に測定した結果を表5に示す。なお、「ローズモルゲン注」は、本願の出願時点において販売が終了されており、市場には存在しないものであるが、下記測定結果は、出願人が過去に市場で入手し測定した結果である。

0049

0050

以上の結果から、同じワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液製剤であっても、製造した会社によって硫酸化チロシンの含有量は大きく異なっていることがわかる(表3〜表5)。また、出願人も含め、同じ会社の製剤であっても、硫酸化チロシンの含有量がかなり異なる場合があることもわかる(表3〜表5)。ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液製剤の原薬であるワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液については、他社のものは入手できないため、出願人の製造したもの(NTP抽出液)のみが測定された。そして、これについても、硫酸化チロシンの含有量にある程度のばらつきがあることがわかる(表2)。

0051

しかしながら、出願人が製造する本抽出物及び本製剤においては、硫酸化チロシンが125ng/単位以上、更に言えば150ng/単位以上含有されていた(表2〜表4)。また、出願人が製造する本抽出物及び本製剤には、125〜425ng/単位、更に言えば150〜400ng/単位の範囲で硫酸化チロシンが含有されていた。一方、他社の製造する本製剤でこれほどの硫酸化チロシン含有量を有するものは存在しなかった(表5)。各社の製造する本製剤における硫酸化チロシンの含有量の差が何に起因するかは明確にはわからないが、各社における本製剤の製造方法の違いに起因することが強く推定される。いずれにせよ、前記のようにチロシン硫酸化がウサギ皮膚の炎症と密接に関係しており、硫酸化された各種蛋白質から遊離される硫酸化チロシンは、皮膚組織の発痘(炎症状態)の指標に利用できるものであるから、出願人としては、この物質(成分)が、出願人の製造する本製剤(NTP注射剤)に他社注射剤に比して多く含有されることは、それ自体特徴となることであり、かつ好ましい特徴であると解している。

0052

以上のとおり、本抽出物及び本製剤において、硫酸化チロシンが125ng/単位以上、好ましくは150ng/単位以上含有されていることは、本抽出物及び本製剤の特徴となるものである。同様に、硫酸化チロシンが125〜425ng/単位の範囲、好ましくは150〜400ng/単位の範囲で含有されていることは、本抽出物及び本製剤の特徴となるものである。

0053

また、本製剤のうち、1mL当たり1.2単位を含有する注射剤(以下「本注射剤」という)については、硫酸化チロシンが150ng/mL以上、好ましくは180 ng/mL以上含有されていることが、本注射剤の特徴となるものである。同様に、硫酸化チロシンが150〜510ng/mLの範囲、好ましくは180〜480ng/mLの範囲で含有されていることは、本注射剤の特徴となるものである。さらに、本注射剤が3mL容量のアンプル入りのものである場合(以下、このような本注射剤を「本3mL入り注射剤」という)、硫酸化チロシンが1管当たり450ng/管以上、好ましくは540 ng/管以上含有されていることが、本3mL入り注射剤の特徴となるものである。同様に、硫酸化チロシンが450〜1530ng/管の範囲、好ましくは540〜1440ng/管の範囲で含有されていることは、本3mL入り注射剤の特徴となるものである。

0054

また、本製剤のうち、1錠当たり4単位を含有する錠剤(以下「本錠剤」という)については、硫酸化チロシンが500ng/錠以上、好ましくは600ng/錠以上含有されていることが、本錠剤の特徴となるものである。同様に、硫酸化チロシンが500〜1700ng/錠の範囲、好ましくは600〜1600ng/錠の範囲で含有されていることは、本錠剤の特徴となるものである。

0055

このようなことから、本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、本抽出物及び本製剤が適切に製造されたかどうか確認して、これらの品質を管理することが可能である。すなわち、本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、それが125ng/単位以上、好ましくは150 ng/単位以上であれば適切に製造されたものとすることが可能である。また、本抽出物及び本製剤に含有される硫酸化チロシンの量を125〜425ng/単位、好ましくは150〜400ng/単位の範囲であるかどうかを確認し、当該本抽出物及び本製剤が適切に製造されたものとすることも可能である。

0056

本注射剤の場合は、本注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、それが150ng/mL以上、好ましくは180ng/mL以上であれば、当該本注射剤が適切に製造されたものとすることが可能である。また、本注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、それが150〜510ng/mL、好ましくは180〜480ng/mLの範囲であることを確認し、当該本注射剤が適切に製造されたものとすることも可能である。また同様に、本3mL入り注射剤の場合は、含有される硫酸化チロシンの量を測定し、それが450ng/管以上、好ましくは540ng/管以上であること、あるいは、450〜1530ng/管、好ましくは540〜1440ng/管の範囲であることを確認し、当該本3mL入り注射剤が適切に製造されたものとすることも可能である。

0057

本錠剤の場合は、本錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、それが500ng/錠以上、好ましくは600ng/錠以上であれば、当該本錠剤が適切に製造されたものとすることが可能である。また、本錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を500〜1700ng/錠、好ましくは600〜1600ng/錠の範囲であることを確認し、当該本錠剤が適切に製造されたものとすることも可能である。

0058

以上のことから、本発明として、次のようなものを導くことができる。もっとも、これらは例示であって、本発明はこれらに限られるものではない。なお、下記に示す各発明おいて、「硫酸化チロシンの量を測定し」と記載されているのは、通常、本抽出物や本製剤の製造ロット毎に硫酸化チロシンの量を測定するとの意味で用いられている。
(1)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1単位当たり、125ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(2) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1単位当たり、125〜425ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(3)液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1mL当たり、150ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとされた液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(4) 液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1mL当たり、150〜510ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとされた液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(5) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(6) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(7) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(8) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(9) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(10) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(11) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(12) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(13) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(14) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(15) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(16) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(17) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(18) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ng であることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(19) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(20) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ng であることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(21) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(22) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngであるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(23) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(24) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(25) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(26) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであることを確認することにより、適切に製造されたものとして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(27) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(28) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであるという基準を満たして出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(29)鎮痛剤である(5)〜(10)のいずれかに記載の製剤。
(30) 鎮痛剤である(11)〜(22)のいずれかに記載の注射剤。
(31) 鎮痛剤である(23)〜(28)のいずれかに記載の錠剤。

0059

(32)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1単位当たり、125ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(33) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1単位当たり、125〜425ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(34)液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1mL当たり、150ng以上であることが確認されたことを特徴とする液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(35) 液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物であって、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1mL当たり、150〜510ngであることが確認されたことを特徴とする液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(36) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(37) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(38) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(39) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(40) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(41) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(42) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(43) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(44)鎮痛剤である(36)又は(37)に記載の製剤。
(45) 鎮痛剤である(38)〜(41)のいずれかに記載の注射剤。
(46) 鎮痛剤である(42)又は(43)に記載の錠剤。

0060

(47)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、出荷前に該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(48) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、出荷前に該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(49) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、出荷前に該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(50) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、出荷前に該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(51) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、出荷前に該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(52) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、出荷前に該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(53) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、出荷前に該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(54) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤であって、出荷前に該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであることが確認されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(55)鎮痛剤である(47)又は(48)に記載の製剤。
(56) 鎮痛剤である(49)〜(52)のいずれかに記載の注射剤。
(57) 鎮痛剤である(53)又は(54)に記載の錠剤。

0061

(58)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該抽出物の製造が適切になされたものとする、該抽出物の検査方法
(59) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該抽出物1単位当たり、125〜425ngである場合に該抽出物の製造が適切になされたものとする、該抽出物の検査方法。
(60) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の検査方法。
(61) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngである場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の検査方法。
(62) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の検査方法。
(63) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の検査方法。
(64) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該3mL入りの注射剤の検査方法。
(65) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該3mL入りの注射剤の検査方法。
(66) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の検査方法。
(67) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngである場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の検査方法。

0062

(68)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該抽出物の製造が適切になされたものとすることにより、該抽出物の製造を管理する方法。
(69) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり、125〜425ngである場合に該抽出物の製造が適切になされたものとすることにより、該抽出物の製造を管理する方法。
(70) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の製造を管理する方法。
(71) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngである場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の製造を管理する方法。
(72) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり、125ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の製造を管理する方法。
(73) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり150〜510ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の製造を管理する方法。
(74) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり、450ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該3mL入りの注射剤の製造を管理する方法。
(75) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり450〜1530ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該3mL入りの注射剤の製造を管理する方法。
(76) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の製造を管理する方法。
(77) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngである場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の製造を管理する方法。

0063

(78)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤の製造における、硫酸化チロシンの含有量が該抽出物1単位当たり125ng以上である、該抽出物の使用。
(79) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤の製造における、硫酸化チロシンの含有量が該抽出物1単位当たり125〜425ngである、該抽出物の使用。
(80) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤の製造における、硫酸化チロシンの含有量が該抽出物1mL当たり150ng以上である、該抽出物の使用。
(81) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤の製造における、硫酸化チロシンの含有量が該抽出物1mL当たり150〜510ngである、該抽出物の使用。

0064

(82)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤を、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることが確認された場合に、該製剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該製剤の出荷方法
(83) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤を、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることが確認された場合に、該製剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該製剤の出荷方法。
(84) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該注射剤の出荷方法。
(85) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該注射剤の出荷方法。
(86) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該3mL入りの注射剤の出荷方法。
(87) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngであることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該3mL入りの注射剤の出荷方法。
(88) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤を、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることが確認された場合に、該錠剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該錠剤の出荷方法。
(89) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤を、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであることが確認された場合に、該錠剤が適切に製造されたものとして出荷可能と判定する、該錠剤の出荷方法。
(90) (82)又は(83)に記載の出荷方法により出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(91) (84)〜(87)のいずれかに記載の出荷方法により出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(92) (88)又は(89)に記載の出荷方法により出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。

0065

(93)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることを確認することにより、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該製剤。
(94) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることを確認することにより、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該製剤。
(95) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることを確認することにより、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該注射剤。
(96) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることを確認することにより、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該注射剤。
(97) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることを確認することにより、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該3mL入りの注射剤。
(98) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngであることを確認することにより、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該3mL入りの注射剤。
(99) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることを確認することにより、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該錠剤。
(100) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngであることを確認することにより、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた該錠剤。
(101) 効果が、鎮痛効果である(93)又は(94)に記載の製剤。
(102) 製造ロット毎のばらつきが、ワクシニアウイルスを接種したウサギの皮膚組織の炎症状態の違いに基づくものである(93)又は(94)に記載の製剤。
(103) 効果が、鎮痛効果である(95)〜(98)のいずれかに記載の注射剤。
(104) 製造ロット毎のばらつきが、ワクシニアウイルスを接種したウサギの皮膚組織の炎症状態の違いに基づくものである(95)〜(98)のいずれかに記載の注射剤。
(105) 効果が、鎮痛効果である(99)又は(100)に記載の錠剤。
(106) 製造ロット毎のばらつきが、ワクシニアウイルスを接種したウサギの皮膚組織の炎症状態の違いに基づくものである(99)又は(100)に記載の錠剤。

0066

(107)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該製剤の製造を管理する方法。
(108) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngである場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該製剤の製造を管理する方法。
(109) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の製造を管理する方法。
(110) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の製造方法。
(111) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該3mL入りの注射剤の製造を管理する方法。
(112) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該3mL入りの注射剤の製造を管理する方法。
(113) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の製造を管理する方法。
(114) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngである場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の製造を管理する方法。
(115) 効果が、鎮痛効果である(107)〜(114)のいずれかに記載の製造を管理する方法。
(116) 製造ロット毎のばらつきが、ワクシニアウイルスを接種したウサギの皮膚組織の炎症状態の違いに基づくものである(107)〜(114)のいずれかに記載の製造を管理する方法。
(117) (107)又は(108)に記載の方法により製造を管理されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(118) (109)〜(112)のいずれかに記載の方法により製造を管理されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(119) (113)又は(114)に記載の方法により製造を管理されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(120) (115)に記載の方法で製造を管理された製剤、注射剤又は錠剤。
(121) (116)に記載の方法で製造を管理された製剤、注射剤又は錠剤。

0067

(122)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該製剤の検査方法。
(123) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤において、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngである場合に該製剤の製造が適切になされたものとする、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該製剤の検査方法。
(124) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の検査方法。
(125) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の検査方法。
(126) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上である場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該3mL入りの注射剤の検査方法。
(127) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤において、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngである場合に該注射剤の製造が適切になされたものとする、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該3mL入りの注射剤の検査方法。
(128) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の検査方法。
(129) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤において、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngである場合に該錠剤の製造が適切になされたものとする、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の検査方法。
(130) 効果が、鎮痛効果である(122)〜(129)のいずれかに記載の検査方法。
(131) 製造ロット毎のばらつきが、ワクシニアウイルスを接種したウサギの皮膚組織の炎症状態の違いに基づくものである(122)〜(129)のいずれかに記載の検査方法。
(132) (122)又は(123)に記載の検査方法により検査されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(133) (124)〜(127)のいずれかに記載の検査方法により検査されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(134) (128)又は(129)に記載の検査方法により検査されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(135) (130)に記載の検査方法で検査された製剤、注射剤又は錠剤。
(136) (131)に記載の検査方法で検査された製剤、注射剤又は錠剤。

0068

(137)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤を、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上であることが確認された場合に、該製剤が適切に製造可能と判定する、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該製剤の出荷方法。
(138) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤を、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngであることが確認された場合に、該製剤が適切に製造可能と判定する、該製剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該製剤の出荷方法。
(139) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上であることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造可能と判定する、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の出荷方法。
(140) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1mL当たり、150〜510ngであることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造可能と判定する、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該注射剤の出荷方法。
(141) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450ng以上であることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造可能と判定する、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該3mL入りの注射剤の出荷方法。
(142) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤を、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngであることが確認された場合に、該注射剤が適切に製造可能と判定する、該注射剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該3mL入りの注射剤の出荷方法。
(143) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤を、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上であることが確認された場合に、該錠剤が適切に製造可能と判定する、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の出荷方法。
(144) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤を、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量を製造ロット毎に測定し、その含有量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ng であることが確認された場合に、該錠剤が適切に製造可能と判定する、該錠剤の有する効果の製造ロット毎のばらつきを低減させた、該錠剤の出荷方法。
(145) 効果が、鎮痛効果である(137)〜(144)のいずれかに記載の出荷方法。
(146) 製造ロット毎のばらつきが、ワクシニアウイルスを接種したウサギの皮膚組織の炎症状態の違いに基づくものである(137)〜(144) のいずれかに記載の出荷方法。
(147) (137)又は(138)に記載の出荷方法により出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(148) (139)〜(142)のいずれかに記載の出荷方法により出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(149) (143)又は(144)に記載の出荷方法により出荷されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(150) (145)に記載の出荷方法で出荷された製剤、注射剤又は錠剤。
(151) (146)に記載の検査方法で出荷された製剤、注射剤又は錠剤。

0069

(152)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する方法において、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて5〜12日間放置することを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。
(153) 破砕した発痘組織に抽出溶媒を加え5〜12日間放置する間に、攪拌しながら又は攪拌せずに、30〜45℃に加温することを特徴とする(152)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。
(154) 破砕した発痘組織に抽出溶媒を加え、3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間攪拌しながら35〜40℃に加温することを特徴とする(153)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。
(155) 破砕した発痘組織に加える抽出溶媒がフェノール溶液である(152)〜(154)のいずれかに記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。
(156) フェノール溶液の量が破砕した発痘組織の1〜5倍量である(155)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造方法。
(157) (152)〜(156)のいずれかに記載の製造方法によって製造されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(158) 該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり、125ng以上である(157)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(159) 該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり、125〜425ngである(157) に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(160) (152)〜(156)のいずれかに記載の製造方法によって製造されたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(161) 該製剤が注射剤である(160)に記載の製剤。
(162) 該製剤が3mL入りの注射剤である(160)に記載の製剤。
(163) 該製剤が錠剤である(160)に記載の製剤。
(164) 該製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤に含有されるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125ng以上である(160)記載の製剤。
(165) 該製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤に含有されるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり、125〜425ngである(160)記載の製剤。
(166) 該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり、150ng以上である(161)に記載の製剤。
(167) 該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり150〜510ngである(161)に記載の製剤。
(168) 該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり、450ng以上である(162)に記載の製剤。
(169) 該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり、450〜1530ngである(162)に記載の製剤。
(170) 該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり、500ng以上である(163)記載の製剤。
(171) 該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり、500〜1700ngである(163)に記載の製剤。

0070

(172)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(173) 該抽出物1単位当たりの硫酸化チロシンの含有量が125〜425ngであることを特徴とする(172)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(174) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程における3〜4日間の加温工程が、攪拌しながら35〜40℃に加温する工程であることを特徴とする(172)又は(173)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(175)液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1mL当たり150ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とする液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(176) 該抽出物1mL当たりの硫酸化チロシンの含有量が150〜510ngであることを特徴とする(175)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(177) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程における、3〜4日間の加温工程が、攪拌しながら35〜40℃に加温する工程であることを特徴とする(175)又は(176)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物。
(178) (172)又は(174)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり125ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(179) (173)又は(174)に記載のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤であって、該製剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該製剤中のワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物1単位当たり125〜425ngであるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤。
(180) (175)又は(177)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり150ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(181) (176)又は(177)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり150〜510ngであるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する注射剤。
(182) (175)又は(177)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり450ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(183) (176)又は(177)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり450〜1530ng であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する3mL入りの注射剤。
(184) (175)又は(177)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を用いて製造された錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり500ng以上であるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(185) (176)又は(177)に記載の液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を用いて製造された錠剤であって、該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり500〜1700ngであるように、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減されたことを特徴とするワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する錠剤。
(186)鎮痛剤である(178)又は(179)に記載の製剤。
(187) 鎮痛剤である(180)〜(183)のいずれか一項に記載の注射剤。
(188) 鎮痛剤である請求項(184)又は(185)に記載の錠剤。

実施例

0071

(189)ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を含有する製剤の製造において、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるようにすることにより、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤を製造するための、該抽出物の使用。
(190) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるようにすることにより、該抽出物を有効成分として含有し、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤を製造するための、該抽出物の使用。
(191) 該抽出物1単位当たりの硫酸化チロシンの含有量が125〜425ngである(189)又は(190)に記載の、ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の使用。
(192) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程における3〜4日間の加温工程が、攪拌しながら35〜40℃に加温する工程である(190)又は(191)に記載の、ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の使用。
(193)液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1mL当たり150ng以上であるようにすることにより、該抽出物を有効成分として含有し、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤を製造するための、該抽出物の使用。
(194) 該抽出物1mL当たりの硫酸化チロシンの含有量が150〜510ngである(193)に記載の、液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の使用。
(195) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程における、3〜4日間の加温工程が、攪拌しながら35〜40℃に加温する工程である(193)又は(194)に記載の、液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の使用。
(196) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物の製造において、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるようにすることにより、該抽出物を有効成分とし、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤の、鎮痛剤としての使用。
(197) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1単位当たり125ng以上であるようにすることにより、該抽出物を有効成分と製剤の、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤としての使用。
(198) 該抽出物1単位当たりの硫酸化チロシンの含有量が125〜425ngである(196)又は(197)に記載の製剤の使用。
(199) ワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程における3〜4日間の加温工程が、攪拌しながら35〜40℃に加温する工程である(197)又は(198)に記載の製剤の使用。
(200) 液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程中に、破砕した発痘組織に抽出溶媒を加えて3〜7日間放置した後、さらに3〜4日間30〜45℃に加温する工程を有することにより、該抽出物に含有される硫酸化チロシンの量が、該抽出物1mL当たり150ng以上であるようにすることにより、該抽出物を有効成分とし、製造ロット毎の硫酸化チロシンの含有量のばらつきが低減された製剤の、鎮痛剤としての使用。
(201) 該抽出物1mL当たりの硫酸化チロシンの含有量が150〜510ngである(200)に記載の、液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を使用して製造された製剤の使用。
(202) 液体であるワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物を製造する工程における、3〜4日間の加温工程が、攪拌しながら35〜40℃に加温する工程である(200)又は(201)に記載の製剤の使用。
(203) 該製剤が注射剤である(197)〜(202)のいずれかに記載の製剤の使用。
(204) 該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり150ng以上である、(203)に記載の製剤の使用。
(205) 該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1mL当たり150〜510ngである、(203)に記載の製剤の使用。
(206) 該注射剤が3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり450ng以上 である、(203)に記載の製剤の使用。
(207) 該注射剤が3mL入りの注射剤であって、該注射剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該注射剤1管当たり450〜1530ng である、(203)に記載の製剤の使用。
(208) 該製剤が錠剤である(197)〜(202)のいずれかに記載の製剤の使用。
(209) 該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり500ng以上である、(208)に記載の製剤の使用。
(210) 該錠剤に含有される硫酸化チロシンの量が、該錠剤1錠当たり500〜1700ngである、(208)に記載の製剤の使用。

0072

以上のように、本発明は、硫酸化チロシンの含有量を測定し、所定の量含有することを確認することにより適切に製造されたものとされたワクシニアウイルス接種ウサギ炎症皮膚抽出物又は当該抽出物を含有する製剤を提供するものである。また、本発明は、かかる抽出物又は製剤の製造ロット毎に、硫酸化チロシンが所定の量含有されることを確認することによって、当該抽出物や製剤が適切に製造されたものとする検査方法を提供するものである。かかる抽出物や製剤は、生体組織を用いて製造されることから、その製造ロット毎の品質の恒常性をより厳格に確保することが可能となり非常に有用である。

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