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技術 医療用診断装置およびその計測方法

出願人 株式会社日立製作所
発明者 長野智章樫山貴広西浦朋史
出願日 2013年11月20日 (7年3ヶ月経過) 出願番号 2015-507948
公開日 2017年2月16日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 WO2014-155825
状態 特許登録済
技術分野 超音波診断装置
主要キーワード 計測設定 三角パターン 回転補助 補助位置 四角パターン Y座標 計測位置間 計測位置情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年2月16日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

検体の画像に基づく計測結果の信頼性をさらに向上する医療用診断装置を提供する。被検体の画像330を生成する画像生成部106と、操作部108からの入力に基づき補助情報1642を生成する補助情報生成部164と、計測条件1522と補助情報1642と画像生成部106によって生成された画像330とを使用して計測位置を演算し、演算された計測位置と画像生成部106によって生成された画像330とを使用して計測値を演算する計測演算部120と、画像生成部106によって生成された画像330と入力された位置情報1622と計測演算部120により演算された計測値とを表示する表示部132と、を備えることを特徴とする医療用診断装置。

概要

背景

超音波診断装置X線撮影装置核磁気共鳴イメージングMRI)装置など、被検体診断用画像を表示する画像表示機能を備える医療用診断装置では、対象部位の画像を生成して表示するだけでなく、画像を基にさらに部位の状態を計測することにより、診断に役立つ情報が得られる。例えば、超音波診断装置では、被検体の部位例えば心臓などの組織の状態例えば心腔容積を計測することにより診断に役立つ情報が得られる。

被検体の診断用画像を表示する医療用診断装置では、生成して得られた被検体の部位の画像を基に計測したい組織の計測位置例えば心腔の輪郭などを演算により設定し、前記設定した計測位置を基に計測を行い、診断に用いるための部位の組織の情報を得る。このような技術は特許文献1に開示されている。

国際公開WO2008/044441号公報

概要

被検体の画像に基づく計測結果の信頼性をさらに向上する医療用診断装置を提供する。被検体の画像330を生成する画像生成部106と、操作部108からの入力に基づき補助情報1642を生成する補助情報生成部164と、計測条件1522と補助情報1642と画像生成部106によって生成された画像330とを使用して計測位置を演算し、演算された計測位置と画像生成部106によって生成された画像330とを使用して計測値を演算する計測演算部120と、画像生成部106によって生成された画像330と入力された位置情報1622と計測演算部120により演算された計測値とを表示する表示部132と、を備えることを特徴とする医療用診断装置。

目的

本発明の目的は、被検体の画像に基づく計測結果の信頼性がさらに向上する医療用診断装置あるいはその制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

検体の画像を生成する画像生成部と、入力に基づき補助情報を生成する補助情報生成部と、計測条件と前記補助情報と前記画像生成部によって生成された前記画像とを使用して計測位置を演算し、演算により求めた前記計測位置と前記画像とを使用して計測値を演算する計測演算部と、前記画像生成部によって生成された前記画像と前記計測演算部により演算された前記計測値とを表示する表示部と、を備えることを特徴とする医療用診断装置

請求項2

請求項1に記載の医療用診断装置において、被検体に対して超音波照射すると共に被検体からの超音波を受信する探触子を備え、前記画像生成部は前記探触子が受信した超音波に基づき超音波画像を生成し、前記計測演算部は、前記画像生成部によって生成された前記超音波画像と前記計測条件と前記補助情報とを使用して、前記計測位置を演算し、演算により求めた前記計測位置と前記画像生成部によって生成された前記超音波画像とを使用して、前記計測値を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項3

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記計測演算部は、前記超音波画像と前記計測条件とを使用して前記計測位置を演算する第1計測位置演算部と、前記超音波画像と前記計測条件と前記補助情報とを使用して前記計測位置を演算する第2計測位置演算部と、を有し、前記第1計測位置演算部あるいは前記第2計測位置演算部で演算された計測位置を使用して、前記計測値を演算により求める、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項4

請求項3に記載の医療用診断装置において、前記第1計測位置演算部が、前記第2計測位置演算部より先に、前記超音波画像と前記計測条件とを使用して第1計測位置を前記計測位置として演算し、前記計測演算部が、前記第1計測位置を使用して第1計測値を前記計測値として演算し、前記表示部には演算された前記第1計測値が表示され、さらに入力された前記位置入力に基づき前記補助情報生成部により前記補助情報が生成され、前記第2計測位置演算部が前記補助情報と前記超音波画像と前記計測条件とを使用して第2計測位置を前記計測位置として演算し、前記計測演算部が、前記第2計測位置を使用して第2計測値を演算し、演算された前記第2計測値が前記表示部に表示される、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項5

請求項3に記載の医療用診断装置において、前記計測条件を設定するための計測条件設定部と操作部がさらに設けられ、前記第1計測位置演算部が、前記第2計測位置演算部より先に、前記超音波画像生成部により生成された前記超音波画像と前記計測条件設定部により設定された前記計測条件を使用して第1計測位置を前記計測位置として演算し、前記計測演算部が、前記第1計測位置を使用して第1計測値を前記計測値として演算し、前記表示部には、前記第1計測位置と、前記第1計測位置を使用して前記計測演算部が演算した前記第1計測値と、が表示され、さらに前記操作部を介して位置入力が入力されると、前記補助情報生成部により前記補助情報が生成され、前記第2計測位置演算部が前記補助情報と前記超音波画像と前記計測条件設定部とを使用して第2計測位置を前記計測位置として演算し、前記計測演算部が、前記第2計測位置を使用して第2計測値を前記計測値として演算し、前記表示部には、前記第2計測位置と、前記第2計測位置を使用して前記計測演算部が演算した前記計測値とが表示される、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項6

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記超音波画像が表示されている画像に対して入力された指示点に基づき指示線を生成する位置設定部を備え、前記補助情報生成部は、前記指示線の情報を基に前記補助情報を生成することを特徴とする医療用診断装置。

請求項7

請求項6に記載の医療用診断装置において、前記位置設定部が生成した前記指示線を回転させる入力操作に基づき前記指示線の角度を変化させる手段が設けられている、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項8

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記計測条件を設定するための計測条件設定部と位置入力を行うための操作部がさらに設けられ、前記操作部から複数の位置入力が入力されると前記補助情報生成部は、前記複数の位置入力に対応して複数の計測位置候補領域を前記補助情報として生成し、前記計測演算部は、前記複数の計測位置候補領域にそれぞれ対応して複数のキー位置を演算し、さらに前記複数の位置を使用して前記計測位置を演算し、前記計測位置を使用して、前記計測値を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項9

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記計測条件を設定するための計測条件設定部と位置入力を行うための操作部とがさらに設けられ、前記操作部から1つの位置入力が入力されると、前記補助情報生成部は前記1つの位置入力に対して複数の計測位置候補領域を前記補助情報として生成し、前記計測演算部は、前記複数の計測位置候補領域にそれぞれ対応して複数のキー位置を演算し、さらに前記複数のキー位置を使用して前記計測位置を演算し、前記計測位置を使用して前記計測値を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項10

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記計測条件を設定するための計測条件設定部と位置入力を行うための操作部とがさらに設けられ、前記操作部から、部位の中央部を表す位置入力が入力されると、前記補助情報生成部は、前記部位の中央部を表す前記位置入力を使用して、前記計測条件に関するキー組織と前記部位の中央部との位置関係のデータに基づき、前記キー組織が存在する領域を計測位置候補領域として生成し、生成した前記計測位置候補領域を前記補助情報として設定し、前記計測演算部は前記計測位置候補領域を使用して前記計測位置を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項11

請求項2に記載の医療用診断装置において、位置入力を行うための操作部と部位の中央部と前記部位の複数のキー組織との関係を表すデータベースとがさらに設けられ、前記操作部から、前記部位の前記中央部を表す位置入力が入力されると、前記データベースに基づき、前記位置入力に対して前記複数のキー組織が存在する方向にそれぞれ計測位置候補領域が生成されて前記補助情報として設定され、前記計測演算部は前記計測位置候補領域を使用して前記計測位置を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項12

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記超音波画像として心臓の超音波画像が表示され、前記心臓の超音波画像に重畳して位置入力が設定され、前記位置入力に対して水平方向およびあるいは深さ方向に計測位置候補領域が前記補助情報として設定され、前記計測演算部は前記計測位置候補領域を使用して前記計測位置を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項13

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記計測条件に基づくキー組織を包含するように、前記超音波画像に重畳してパターンを入力し、前記補助情報生成部は、前記キー組織を包含する前記パターンにより決定される範囲を前記補助情報として設定し、前記計測位置演算部は前記パターンにより決定される範囲において前記キー組織の計測位置を演算して求め、さらに前記キー組織の計測位置を使用して前記計測条件に基づく前記計測位置を演算する、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項14

請求項2に記載の医療用診断装置において、前記計測条件と計測位置候補との関係を表すデータベースが設けられており、前記超音波画像が表示され、前記計測条件に基づき前記データベースから入力操作に従って前記計測位置候補が検索されて前記超音波画像に重畳して表示され、前記入力操作により適切とされた前記計測位置候補が前記補助情報として設定される、ことを特徴とする医療用診断装置。

請求項15

操作部における操作に基づき計測条件を設定するステップと、超音波信号送受信部により被検体に対して超音波を探触子から照射し、さらに、前記超音波信号送受信部により前記被検体からの超音波を前記探触子により受信するステップと、前記探触子が受信した前記超音波に基づき画像生成部により超音波画像を生成するステップと、設定された前記計測条件と前記超音波画像とを使用して、演算部により計測位置を演算するステップと、前記計測位置に基づいて、前記演算部により計測値を演算するステップと、表示部により前記超音波画像に前記計測位置を重畳して表示し、前記表示部によりさらに前記計測値を表示するステップと、前記計測位置および前記計測値の再計算を指示する情報に基づき、補助情報を演算するステップと、前記超音波画像と前記計測条件と前記補助情報とを使用して、前記演算部により計測位置を再び演算するステップと、前記再び演算された計測位置を使用して、前記演算部により計測値を再び演算するステップと、を含むことを特徴とする医療用診断装置の計測方法

技術分野

0001

本発明は、超音波診断装置など、被検体診断用画像を表示する画像表示機能を備える医療用診断装置およびその制御方法に関する。

背景技術

0002

超音波診断装置やX線撮影装置核磁気共鳴イメージングMRI)装置など、被検体の診断用画像を表示する画像表示機能を備える医療用診断装置では、対象部位の画像を生成して表示するだけでなく、画像を基にさらに部位の状態を計測することにより、診断に役立つ情報が得られる。例えば、超音波診断装置では、被検体の部位例えば心臓などの組織の状態例えば心腔容積を計測することにより診断に役立つ情報が得られる。

0003

被検体の診断用画像を表示する医療用診断装置では、生成して得られた被検体の部位の画像を基に計測したい組織の計測位置例えば心腔の輪郭などを演算により設定し、前記設定した計測位置を基に計測を行い、診断に用いるための部位の組織の情報を得る。このような技術は特許文献1に開示されている。

0004

国際公開WO2008/044441号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載の技術は、被検体の部位あるいはその組織の状態を計測するのに大変役立つ技術であり、医療現場において大変重要視されている。この技術は、医療現場において大変役立つ重要な情報を提供する役割を果たすため、その正確さに対する要求が益々高まる傾向にある。被検体の部位あるいはその組織に関して正確な計測を行うためには、部位あるいはその組織の計測位置、例えば輪郭、をより正確に求めることが重要である。

0006

医療用診断装置による検査が行われる被検体には、病歴を有し対象部位や対象部位を構成する組織が、正常者の標準的な形状と異なる形状を有する場合がある。このような正常者の部位や組織と形状が異なる被検体に関しても、より正確に計測位置が求められ、結果として被検体の画像に基づく計測結果の信頼性がさらに向上することが望ましい。

0007

本発明の目的は、被検体の画像に基づく計測結果の信頼性がさらに向上する医療用診断装置あるいはその制御方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するための本発明に係る医療用診断装置は、被検体の画像を生成する画像生成部と、入力に基づき補助情報を生成する補助情報生成部と、計測条件と前記補助情報と前記画像生成部によって生成された前記画像とを使用して計測位置を演算し、演算により求めた前記計測位置と前記画像とを使用して計測値を演算する計測演算部と、前記画像生成部によって生成された前記画像と前記計測演算部により演算された前記計測値とを表示する表示部と、を備えることを特徴とする。本発明において、計測位置は計測値を演算するための概念である。計測位置は、点や線等の図形で表されるものであってもよい。計測位置としては、例えば、被検体内の部位または組織の輪郭線がある。この輪郭線は、被検体内の部位または組織の一部分を表すものであってもよいし、全体を表すものであってもよい。被検体の心臓が計測対象である場合には、計測位置は、例えば、心室の輪郭線である。また、本発明において、補助情報は、計測位置を演算するに際して、その演算を容易にするための情報である。補助情報は、例えば、計測位置を演算により特定する上での絞込みの条件を与える情報であり、画像上における点、線、領域等で表される情報であってもよい。

発明の効果

0009

本発明によれば、被検体の画像に基づく計測結果の信頼性がさらに向上する医療用診断装置あるいはその制御方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明を適用した超音波診断装置の構成図である。
記憶部に記憶されている記憶内容を説明する説明図である。
超音波診断装置の動作の概要を示すフローチャートである。
表示部に表示された画像を説明する説明図である。
位置入力に基づいて補助情報である計測位置候補領域が表示された画像を示す説明図である。
図3に示す方式の他の方式を説明するフローチャートである。
図3図6に記載したフローチャートのステップS220の詳細を示す説明図である。
図7と同様、図3図6に記載したフローチャートのステップS220の詳細を示す説明図である。
図3の他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図11に示す方式を説明するフローチャートである。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図13に示す方式を説明するフローチャートである。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図15に示す方式を説明するフローチャートである。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図17に示す方式を説明するフローチャートである。
ステップS220の詳細な処理動作を示すフローチャートである。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図20に示す方式を説明するフローチャートである。
図3のさらに他の方式で表示される画像を示す説明図である。
図22に示す方式を説明するフローチャートである。
さらに他の方式である、Mモード画像を使用した方式の表示画像を示す説明図である。
図24に示す方式を説明するフローチャートである。
さらに他の方式である、フォーカス位置を利用した方式の表示画像を示す説明図である。
図26に示す方式を説明する構成図である。
図26に示す方式を説明するフローチャートである。
本発明を乳腺腫瘍の計測に適用した状態の表示画像を示す説明図である。
計測条件データベースの一例を示す説明図である。

実施例

0011

本発明を実施するための実施の形態(以下実施例と記す)を、図を用いて説明する。以下の図で略同様の動作や機能、手順に対して同じ参照符号を付し、煩雑さを避けるために重複した説明を省略する。さらに本出願では、用語「演算」を、代数計算だけでなく、パラメータ関数として定まる値を予め求めて記憶手段に記憶しておき、パラメータに基づく検索により関数の値を求める処理も含めた意味で使用する。また用語「設定」を、検者により入力された情報や条件あるいは方法、あるいは他の構成やシステムあるいは機器から取り込まれた情報や条件あるいは方法が、確定した状態を意味している。確定させる方法の例としては、検者が確定の指示を入力する、あるいは所定時間が経過するなどがある。

0012

図1は、本発明が適用された一実施例を示す超音波診断装置100のブロック図である。また図2は、図1に記載の記憶部140に記憶されている記憶内容や記憶領域、データベースの構成を示す説明図である。以下の実施例では、画像表示部を備える医療用診断装置の代表例として超音波診断装置を挙げ、超音波診断装置を代表例として本発明の一実施例を以下説明する。

0013

〔全体構成の説明〕図1に示す超音波診断装置100は、超音波信号生成部102と、超音波画像生成部106と、計測演算部120と、出力画像生成部130と、表示部132と、計測設定部150と、操作部108と、記憶部140と、制御部170と、を備えている。計測演算部120は計測位置演算部110と計測値演算部122とを有している。計測位置演算部110や計測値演算部122はそれぞれ異なるハードウエアで構成しても良いし、同じハードウエアで構成しても良い。例えば高速演算処理を行うことができる演算装置を使用して、計測位置演算部110が行う処理や計測値演算部122が行う処理を必要なタイミングで実行するようにしても良い。

0014

計測位置演算部110は計測位置演算部A112と計測位置演算部B114とを有している。これらは上述の説明と同様、それぞれ異なるハードウエアで構成しても良いし、同じハードウエアで構成しても良い。同じハードウエアで構成した場合であっても、計測位置演算部A112の処理が必要なタイミングでは、上記ハードウエアは計測位置演算部A112として動作し、計測位置演算部B114の処理が必要なタイミングでは、上記ハードウエアは、計測位置演算部B114として動作する。このように動作することで、計測位置演算部A112や計測位置演算部B114を同じハードウエアで構成することができる。このことは、補助情報設定部160や計測設定部150に関しても同様である。

0015

計測設定部150は、計測条件設定部152と、補助情報設定部160を備えている。また補助情報設定部160は位置設定部162と補助情報生成部164を備えている。なおこれらの構成はそれぞれが果たす機能に基づいて表した構成であり、各機能はハードウエアで達成しても良いし、ソフトウエアで達成しても良いし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで達成しても良い。また各構成は接続ライン20で接続されているが、接続ライン20はハードウエアに限定されるものではなく、相互に情報のやり取りが可能な機能を上記各構成が有することを意味するものである。このことは以下で説明する各構成についても同様である。

0016

超音波信号生成部102は振動子を有する探触子103や超音波信号送受信部104を備えている。探触子103は上記振動子から被検体2の対象組織に向かって超音波照射し、また被検体2の対象組織からの超音波の反射波を受信する装置である。探触子103にはリニア型コンベックス型セクタ型などがあり、目的や対象部位などで使い分ける。超音波信号送受信部104は探触子103との間で、電気化された超音波信号を送受信する。制御部170から送受信のパワーやタイミングの情報を受け取り、所望の超音波信号が得られるように送受信が制御される。そして、超音波信号送受信部104からの信号を、図示しない整相回路増幅回路により、撮像設定の内容に従って信号処理し、超音波画像生成部106へ送る。

0017

超音波画像生成部106は、超音波信号送受信部104から前記整相回路や前記増幅回路を介して送られてきた超音波信号から撮像設定内容、例えば超音波ビーム走査範囲ゲイン設定値などに基づいて超音波画像を生成する。信号の振幅情報の画像化に加えて、図示しないドプラ計測部で前記超音波信号から計測された速度情報を画像化する機能も備える。これらの超音波画像は、撮像設定によって決定されるフレームレートに従って常時更新されるものであり、出力画像生成部130を介して、記憶部140の記憶領域1462に記憶されるとともに、表示部142によって映像として表示される。

0018

超音波信号生成部102から超音波画像生成部106や出力画像生成部130を介しての表示部142や記憶部140への情報の流れは、接続ライン20を介して行われると考えても良いことは当然であるが、情報の流れを分り易くするように、接続ライン20とは別に矢印で記載した。

0019

計測演算部120は計測位置を演算する計測位置演算部110と演算された計測位置を使用して計測値を演算する計測値演算部122を有している。計測位置演算部110や計測値演算部122は処理機能に基づいてブロック図として記載したものであり、同じ演算装置を使用して計測位置演算部110や計測値演算部122の処理を行っても良く、個別の処理装置を持っていても良い。しかし同じ処理装置で処理する方がシステムとしては色々メリットが多い。共通の演算装置で両方の処理を行う場合に、計測位置演算部110として動作すべきタイミングで、共通の演算装置は計測位置演算部110の処理を行い、また計測値演算部122として動作すべきタイミングで上記共通の演算装置は計測値演算部122として動作する。これらの制御は、システムのOSプログラムが行っても良いし、制御部170が行っても良い。

0020

計測位置演算部110は、計測位置演算部A112と計測位置演算部B114とを有している。計測位置演算部A112も計測位置演算部B114も超音波画像生成部106で生成された組織画像1062を基に記憶部140に保持されていたデータベース141の画像に基づいて計測位置を表す計測位置情報1102を演算により求める機能を備えている。計測位置演算部A112は、超音波画像生成部106で生成された組織画像1062を基に、記憶部140に保持されていたデータベース141を使用して計測位置を演算により求め、計測位置情報1102として求めた計測位置を計測値演算部122に送る。計測位置演算部A112の演算により得られた計測位置情報1102の計測位置が適切ではない場合に、検者の指示により、計測位置演算部B114が計測設定部150からの補助情報1642をさらに使用し、計測位置を演算により求め、求めた計測位置を計測位置情報1102として計測値演算部122へ送る。なお、計測位置演算部A112と計測位置演算部B114は完全に分離された構成である必要は無く、共通の処理を行う部分は共用し合っても良い。このことは計測位置演算部A112や計測位置演算部B114をハードウエアで構成する場合もソフトウエアで構成する場合も同様である。またここでは、演算により求めた計測位置を計測値演算部122へ送ると記載しているが、実際には求めた計測位置を記憶し、計測値演算部122は処理動作において必要なタイミングで記憶された計測位置を記憶装置から読み出して使用する。その他のブロックにおける動作説明においてもこのことは同様である。

0021

計測位置演算部B114は、計測設定部150で設定された補助情報1642を基に、例えば、超音波画像生成部106で生成された組織画像1062の内の上記補助情報1642に基づく画像の領域と記憶部140に保持されていたデータベース141の画像の特に上記補助情報1642に関係する部分との類似関係を対比して近い画像を選択し、選択した画像を基に最適な計測位置を演算する。

0022

計測位置演算部110の計測位置演算部A112や計測位置演算部B114が計測位置を求めるために行う演算方式としては、画像認識演算による計測位置の検出方法が用いられる。画像認識演算は、例えば、統計的な推定方式や、画像のエッジ検出処理や、パターンマッチングの方法が挙げられる。

0023

ここで、上記補助情報1642は、計測位置演算部B114によって、計測位置の大まかな位置を示す領域で計測位置候補領域を指すものとして利用される。従って、前記超音波画像生成部106で生成された超音波画像上で、この計測位置候補領域内を探索して、目的とする計測位置の特徴を最も持つ位置を計測位置として検出する処理が行われる。この特徴は定量化され、計測位置らしさの指標となる。計測位置演算部110の計測位置演算部A112や計測位置演算部B114で計測位置演算が行われるタイミングは、心臓の動画像であれば、例えば、拡張末期収縮末期のような、特徴的な時相であっても良い。また、静止画像での計測を対象とするならば、画像を静止した後であっても良い。計測位置演算部110により計測位置が決定されると決定された計測位置情報1102が出力画像生成部130に送られて、超音波画像生成部106からの組織画像1062と重ね合わせた画像1302が出力画像生成部130でつくられ、表示部132で表示される。さらに計測位置情報1102は計測位置演算部110から計測値演算部122に送られる。計測位置演算部A112で演算された計測位置が適正でない場合に、検者は適正でない旨の指示やヒントとなる補助的な位置(以下補助位置と記す)を入力する。これらの入力に基づき、計測位置演算部110の計測位置演算部B114が動作する。

0024

計測値演算部122は、計測位置演算部110で演算された計測位置に基づき計測演算を行う。計測値演算部122が行う計測演算の種類は、予め計測条件設定部152で設定されて記憶部140の記憶領域1472に保持されている。上記計測演算の種類は、例えば、計測位置の速度や、複数の計測位置間の距離や、複数の計測位置で囲まれる面積あるいは容積や、計測位置の血液の流速や、計測位置の歪などであり、超音波診断装置100で実施される計測項目である。計測位置情報1102に基づき計測値演算部122は、上記各種の計測演算の内、計測条件設定部152で設定されて記憶部140の記憶領域1472に保持されている計測条件1522に従った計測演算を行い、演算結果が出力画像生成部130に送られて表示部132で表示される。

0025

上述したように出力画像生成部130は、超音波画像生成部106で生成された組織画像1062や、計測位置演算部110の計測位置演算部A112あるいは計測位置演算部B114で演算された計測位置情報1102や、計測値演算部122で算出された計測値1202、位置設定部162に入力された位置入力362、などの各種情報を、検者に理解し易いように、必要に応じて単独であるいは組み合わせて画像1302を生成し、表示部132で表示する。また必要に応じプリンタ131で印刷することが可能である。

0026

計測設定部150は、計測条件設定部152と計測位置の領域を含む候補など、計測位置演算部110の計測位置演算部B114が計測位置を特定する演算を行う上でヒントとなる、すなわち助けとなる、例えば計測位置候補領域など、計測位置を演算により特定する上で絞込みの条件となる補助情報1642を生成して出力する補助情報設定部160を備えている。検者が操作部108から入力した計測条件が計測条件設定部152により設定されて、記憶部140の記憶領域1472に記憶される。また検者が操作部108から入力した、計測位置演算部B114が計測位置を特定する演算を行う上でのヒントとなるあるいは助けとなる、位置情報を位置設定部162が受けて位置情報1622を設定し、記憶部140の記憶領域1474に記憶する。補助情報生成部164は記憶領域1472に記憶された計測条件1522と記憶領域1474に記憶された位置情報1622に基づき補助情報1642を生成し、記憶領域1476に補助情報1642を記憶する。

0027

計測位置演算部110の計測位置演算部B114は、超音波画像生成部106が生成した組織画像1062を受け取り、さらに記憶領域1472から計測条件1522を読出し、また記憶領域1476から補助情報1642を読み出し、これらの情報を基に画像情報データベース141との比較を行い、計測位置情報1102を演算により求める。求めた計測位置情報1102は計測値演算部122で使用するために、記憶部140の記憶領域1482に記憶する。

0028

上記位置設定部162や計測条件設定部152に対して、検者が操作部108から入力する入力タイミングは、画像撮像中でも画像静止中でも良い。入力操作は随時可能であり、その入力操作が制御部170で検知され、入力された情報を利用する位置設定部162あるいは計測条件設定部152、あるいはその両方が動作し、位置情報1622や計測条件1522が設定され、これらの設定に基づき補助情報生成部164が動作して補助情報1642が出力される。さらに補助情報生成部164の動作に基づき計測位置演算部110の計測位置演算部B114が動作する。なお計測位置演算部110の動作に基づき、計測値演算部122が動作する。

0029

計測条件設定部152は、計測項目の一覧などを表示部132に表示し、検者が取得したい計測値の種類など計測項目を一覧から選択するなどの方法により操作部108を介して入力し、さらにその計測位置設定に必要な計測位置の個数や計測位置演算方式を表示項目から選択するなどの方法で入力すると、これら入力された情報を計測条件1522として設定する。設定された計測条件1522は、計測位置演算部110の計測位置演算部A112あるいは計測位置演算部B114や補助情報生成部164で使用するために記憶部140の記憶領域1472に記憶される。

0030

上記計測項目としては、距離、速度、面積、容積やひずみなどの超音波診断装置100が超音波検査で実施する各種計測項目が挙げられる。また上記演算方式としては例えば画像認識演算があり、画像認識演算には、例えば統計的な推定方式や画像のエッジ検出処理やパターンマッチングの方法がある。また、これらの演算には、補助情報生成部164で用いられる比較的おおまかな範囲を設定する演算方式、例えば計測位置候補領域を設定するための演算方式や、計測位置演算部110で用いられる詳細な位置、すなわち計測値を演算するための計測位置を設定するための演算方式が含まれる。

0031

補助情報設定部160は、上述のように位置設定部162と補助情報生成部164を備えている。位置設定部162は、補助情報生成部164が例えば計測位置候補領域を演算により求めるために使用する位置情報を、検者の入力操作に基づいて受取、例えば決定の操作に基づいて位置情報1622を設定し、記憶領域1474に記憶する。位置情報1622は表示されている画像に対して位置を指定する機能を有しており、例えば位置情報1622は、点や、線や、面などを含む図形を用いて定義することができる。位置情報1622は、計測位置演算部110の計測位置演算部B114で求められる計測位置を直接指定する情報を含んでも良いが、むしろより広い範囲を対象とする情報であり、上記計測位置を含む範囲や上記計測位置の近傍や生体組織の特徴的な位置を示す情報である。検者により入力され、位置設定部162により設定された位置情報1622は、出力画像生成部130により表示部132に画像として表示される。表示部132に超音波画像生成部106で生成された組織画像1062を表示し、表示された組織画像1062を見ながら、あるいは組織画像1062と計測位置演算部110により演算された計測位置情報1102との合成画像を表示部132に表示し、この合成画像を見ながら検者が位置情報1622を入力し設定することにより、位置情報1622は組織画像1062や計測位置情報1102に対する位置関係を表す機能を有している。

0032

補助情報生成部164は、位置設定部162からの位置情報1622と計測条件設定部152からの計測条件1522に基づいて補助情報1642を生成し、計測位置演算部110の計測位置演算部B114に渡す。計測条件設定部152からの計測条件1522には計測位置の個数や計測位置演算方式に関する情報が含まれており、また補助情報生成部164からの補助情報1642には位置設定部162で設定された位置情報1622が含まれている。補助情報生成部164は、上記計測位置の個数や計測位置演算方式、さらに位置情報1622基づいて、計測位置が存在する可能性がある計測位置候補領域を設定する。

0033

すなわち補助情報生成部164は、位置設定部162で設定された位置情報1622を用いて、計測位置が存在する可能性がある比較的おおまかな位置を設定する演算方式により計測位置候補領域を算出する。この情報は補助情報1642として計測位置演算部110の計測位置演算部B114に渡される。補助情報生成部164が行う上記演算は、具体的には例えば、位置設定部162により設定された位置情報1622が表す位置の周辺において、パターンマッチング処理やエッジ検出処理によって計測位置の特徴を持つ位置を検出し、その周辺の領域を計測位置候補領域として設定する。別の方式として、過去の計測位置のパターンを統計的に解析して、この解析結果を用いて位置情報1622から計測位置を推定し、この推定位置の周辺の領域を計測位置候補領域として設定する。

0034

操作部108は、超音波診断装置100の制御のための各種の操作を行うインターフェイスであり、例えば一例として位置設定部162への位置情報の入力や計測条件設定部152への計測条件の入力などに用いられる。操作部108はキーボードポインティングデバイス音声入力装置などを有している。上記ポインティングデバイスとしては、マウストラックボール、表示部132の表示画面上に配置されたタッチパネルなどがある。

0035

制御部170は、超音波診断装置100の各種の処理を実行するために、CPU(Central Processing Unit)を備えており、超音波診断装置100のシステム全体を制御するとともに、例えば、操作部108によって設定される計測条件1522や位置情報1622に基づいて、補助情報生成部164の処理を実行するなど、計測設定部150の処理を実行する。図1に各ブロックとして示す各構成の機能は、制御部170が各ブロック機能を実現するためのアプリケーションソフトを実行することにより実現される。このために多数のアプリケーションソフトウェアが記憶されており、これらのアプリケーションソフトウェアはシステムソフトウェア一種であるオペレーティングシステム(OperatingSystem, OS)によりその起動と実行が管理され、必要なタイミングで必要なアプリケーションソフトウェアが実行される。

0036

従って本実施例では、検者による操作部108の操作は、制御部170で常に検知され、該検知に基づき必要なアプリケーションソフトウェアが起動され、さらに実行される。従って検者による操作部108の操作がいつでも受け付けられ、例えば動画像撮像中であってもあるいは画像静止中であっても、検者が操作部108の操作を行うと、これに基づき必要なアプリケーションソフトウェアが起動され、実行される。例えば、操作部108からの位置設定部162への入力あるいは計測条件設定部152への計測条件の入力が行われると、この操作に基づき位置設定部162や計測条件設定部152の処理が実行され、補助情報生成部164の処理が実行され、計測位置演算部110の計測位置演算部B114や計測値演算部122の処理が更に実行される。例えば計測位置演算部110の計測位置演算部A112あるいは計測位置演算部B114が、計測条件に応じて、ある特徴的な時相毎に動作させるように計測位置演算部110の処理の実行条件を定めても良いし、あるいは常に動作させて計測値を毎フレーム更新して動作させるようにしても良い。

0037

記憶部140は、前記各部で生成される信号、画像、設定データ、計測値、などのデータを記憶し、また超音波診断装置100を構成する種々のシステムを動作させるためのプログラムや、計測演算など必要な演算内容や、演算処理に使用するデータベースや、過去の履歴情報に関するデータベース、などを記憶する。記憶部140は例えば、半導体メモリ光ディスク磁気ディスクなどの記憶媒体である。上記記憶媒体は超音波診断装置100の内部に設けられた記憶媒体だけでなく、ネットワークで接続される外部記憶媒体を有していても良い。

0038

〔データベースの説明〕 次に図2を用いて記憶部140に記憶されている代表的な記憶内容、特に計測位置演算部110の計測位置演算部A112や計測位置演算部B114で使用される画像情報データベース141について説明する。記憶部140には上述したように図1に示す各ブロックすなわち各構成の処理を行うための多数のアプリケーションソフトウェアやシステムソフトウェアが記憶されているほかに、前記各ブロック間でデータの受け渡しを行うために、出力画像生成部130で生成された画像1302や、計測位置演算部110の計測位置演算部A112や計測位置演算部B114で演算により求めた計測位置情報1102や、計測値演算部122で演算により求めた計測値1202や、計測条件設定部152で設定された計測条件1522や、位置設定部162で設定された位置情報1622や、補助情報生成部164で生成された補助情報1642が、それぞれ記憶領域1462や、記憶領域1482や、記憶領域1484や、記憶領域1472や、記憶領域1474や、記憶領域1476に保持されている。これらの領域では新たな設定や演算結果が出力される毎に更新され、あるいは所定個数のデータが溜まる毎に古いデータが消去される。

0039

計測位置演算部110の計測位置演算部A112や計測位置演算部B114で計測位置を求めるために使用される画像情報データベース141が記憶部140に記憶されている。画像情報データベース141は部位毎に検索可能に記憶されており、心臓に関するデータは大分類1412に記憶されており、他の部位例えば胎児は大分類1414に記憶されている。このように部位に対応して多数の大分類に分類されたデータが記憶されている。

0040

各大分類はさらに多数のカテゴリを有しており、大分類1412を例に説明すると、心臓の長軸情報としてカテゴリ1422、短軸情報としてカテゴリ1423、二腔情報としてカテゴリ1424、四腔情報としてカテゴリ1425、などを有している。また大分類1414は、カテゴリ1415、などを有している。各カテゴリはそれぞれ複数のあるいは多数の画像計測情報1430を有している。なお、図1で符号1430を全て記載すると煩雑になるため、代表して1つ記載し、他は省略する。各画像計測情報1430は計測位置情報1432や計測位置周辺画像情報1434や画像情報1436や計測条件情報1438を有している。

0041

図30は、計測条件設定部152の動作に基づいて操作部108を介して入力され、計測条件設定部152により設定された、計測条件に関するデータベース(以下計測条件データベースと記す)1500の一例を示す。計測条件データベース1500は、項目として部位1510や計測項目1520や計測位置1530や計測個数1540や演算処理内容を示す計測演算1550、などを項目として有している。計測項目で指定された計測値を得るために、図4やその他の図に記載の計測項目322に記載されている内容に基づき、部位1510や計測項目1520を検索パラメータとして、計測条件データベース1500が検索され、演算される対象の計測位置が読み出され、特定される。なお、計測項目322に記載の内容は、操作部108を介して計測設定部150の動作に基づき入力された内容であり、図4設定マーク3222や設定マーク3227が付された対象が設定された内容であり、設定マーク3222や設定マーク3227が付された部位や計測項目を検索パラメータとして計測条件データベース1500が検索される。

0042

例えば心臓の心室の容積を計測値として求める例では、以下に図面を使用して詳述するように、弁輪部や心尖部がキー組織となり、計測値である容積を演算するために求める輪郭線を決定する上で、弁輪部や心尖部の位置を特定することが大変重要である。このように計測値を演算する上で重要となる組織を本明細書ではキー組織と記し、キー組織の存在位置であるキー組織の計測位置を本明細書ではキー位置と記す。またキー組織が計測条件データベース1500において特定されていなくても、以下で説明するように単に輪郭線としか特定されていなくても、検者が以下で示す指示点363などで入力した位置は、正確に計測値を演算する上で重要な位置であり、計測位置を定める場合のキー位置として演算に使用する。

0043

処理手順の概要の説明〕 次に超音波診断装置100の動作の概要を、図3に記載のフローチャートを用いて説明する。図3に記載のフローチャートは、図1に示す制御部170および各構成が動作することにより処理が行われる処理手順を示している。先ずステップS100で超音波診断装置100の動作が検者により開始されると、ステップS102で被検体2に関する諸情報が入力され、さらに超音波による画像の生成や表示のための必要な諸入力が行われ、撮像条件なども入力される。検者が被検体2に探触子103を接触させ、探触子103を有する超音波信号生成部102により生体組織への超音波信号の送受信を行い、受信した超音波に基づく超音波信号を処理する。この超音波信号は、超音波画像生成部106に送られ、超音波画像生成部106は入力された撮像条件に従って組織画像である超音波画像を生成する。すなわち、対象組織画像を抽出する(ステップS104)。生成した超音波画像は、出力画像生成部130で他のデータと合成されて、表示部132に表示され(ステップS106)、さらに記憶部140の記憶領域1462に記憶される(ステップS108)。

0044

本実施例では、計測部位として心臓を例として説明する。ステップS106で、超音波画像生成部106により生成され、出力画像生成部130により表示部132に表示された画像を図4に示す。表示部132の表示画面320には出力画像生成部130で生成された画像302が表示され、画像302には超音波画像生成部106で生成された超音波画像330や心電図310が表示されている。さらに以下で説明するが表形式で表した計測項目322や表形式で表した計測値324が表示され、位置情報1622を作成するのに使用される位置入力362を表す表示が表示される。

0045

また後述するが、計測値324が計測値演算部122により演算されて表示されたことに対して、再計測して計測値324を再演算したい場合の指示のために再計測指示欄326が設けられている。計測値演算部122による再計測および演算を指示する場合には再計測演算指示327を選択し、計測位置演算部B114による計測位置の演算およびその結果に基づく計測値演算部122の処理を指示する場合には再計測位置演算指示328を選択する。再計測演算指示327が指示されると計測値演算部122が動作し、計測結果が計測値324に再び表示される。また再計測指示欄326が選択されると位置設定部162に対して位置入力362による位置情報の入力が可能となる。再計測演算指示327や再計測位置演算指示328が選択されると、再計測状態となり再計測状態を表す表示となる。例えば選択された項目「再計測演算指示」あるいは「再計測位置演算指示」の表示の色が変わる、あるいは点滅するなどの状態となり、再計測のモードとなったことを検者に知らせる。

0046

例えば超音波診断装置では、検者は両手を使う操作となり、操作の煩雑さを避けることが望ましい。再計測指示欄326に対する指示を行わなくても、単に位置入力362を入力することにより、再計測位置演算指示328の操作を行ったのと同様に、計測位置演算部B114が動作して計測位置を再演算するモードとなる。このモードでは、再計測位置演算指示328の項目の表示の色が変わる、あるいは点滅するなど、再計測位置演算のモードとなったことを検者に知らせる表示が出る。

0047

超音波画像330は、この説明では、一例として心臓の心尖部四腔断面の画像を表示しており、心尖部332や左室333、右室334、心室中隔335、右房336、三尖弁337、左房338、僧帽弁339、弁輪部341、などを有する心臓331の超音波画像が表示されている。また表示されている心電図310は、心電図波形312や時相マーカ314を有している。心臓331は周期的に変化しており、心臓331の変化する画像を超音波画像330に表示することができるが、心電図波形312に対して同期した状態の心臓331の画像を表示することで、心臓331の周期的な変化に同期した一定状態の画像を表示することができる。組織画像を生成する同期タイミングを、心電図波形312に対する時相マーカ314の位置を選択することにより特定することができ、心電図波形312に対する時相マーカ314の位置を変えると組織画像を生成する同期タイミングが変わる。

0048

表示画面320に表示された超音波画像330を用いてさらに色々な計測を行うことができ、上記計測を行うためには、図3のフローチャートのステップS110で検者が操作部108を操作して、計測条件設定部152に計測条件を入力する。例えば超音波画像生成部106で生成された組織画像1062が出力画像生成部130によって表示画面320に表示されると計測項目322が計測項目表示欄に表示される。計測項目322として表示すべき対象項目が多いため計測項目は部位毎に分類され、部位表示欄3221で部位を選択すると選択した部位に関する計測項目が計測項目表示欄3226に表示される。部位が選択されると選択された部位に対応して設定マーク3222が表示される。また部位の種類が多い場合には表示内容変更マーク3223を操作することにより、表示内容を変えることができる。計測項目表示欄3226についても同様に、選択することにより設定マーク3227が選択された計測項目に対応して表示される。また計測項目が多い場合には、計測項目の表示を表示内容変更マーク3228で変更することができる。

0049

図4に記載した例では、計測したい計測項目として、左室容積とこの容積から算出可能である駆出率の計測が検者により選択されたとして説明する。なお計測項目の選択方法は、上述のように表示したリストから選択しても良いし、操作部108が有する入力キーに予め計測項目を割り当てておき、これを操作することにより計測項目が選択されるようにしても良い。なお計測項目としては、距離、速度、面積、容積、ひずみ、などの例えば超音波検査で実施される各種計測項目を挙げることができる。計測項目が設定されると、計測に必要な計測位置の個数や、演算方式などの処理内容(以下計測条件と記す)が、データベースを検索することにより読み出されて決定される。これらの情報は記憶部140に記憶されていて、計測項目が設定される度に計測条件が読み出され、設定される。

0050

図4に示す例では、計測条件が複数種類選択されている。その1つは左室容積の計測であり、他の1つは駆出率の計測である。このように複数個の計測項目を選択することができる。複数個の計測項目は順に処理される。ステップS112で処理する計測項目が選択される。例えば左室面積の計測が選択され、先ず左室面積の計測を行うための処理が以下実行される。左室面積の計測が完了すると、ステップS211で全ての計測が完了したかが判断され、ステップS211からステップS112に制御部170の実行が移り、次に処理すべき計測項目が、ステップS112で選択される。このようにして複数項目の計測が順に行われる。

0051

ステップS114で、計測位置演算部110の計測位置演算部A112によって、前記設定された計測条件に基づいて、超音波の組織画像1062を用いて計測位置が演算される。例えば図4に記載のように計測項目として心臓の左室容積が選択されている場合に、心臓331の輪郭線352を演算により求めることが必要となる。このため心臓の輪郭情報を求める演算内容がステップS110で検索により読み出され、計測条件として計測位置演算部110に与えられる。計測位置演算部110の計測位置演算部A112は、与えられた計測条件を基に心臓の輪郭を抽出する演算を実行する。この演算によりうまく行けば輪郭線352を含む心臓の輪郭情報を得ることができるはずである。

0052

計測位置演算部110の計測位置演算部A112によって行われる輪郭抽出の演算は、例えば画像認識技術を用いることができ、あるいは心臓壁エッジ検出や、動的輪郭モデルによる輪郭抽出などの手法を基居用いることができる。計測位置演算部110の計測位置演算部A112によって演算された輪郭線352は、超音波画像330に重畳して線として表示される。上述した例えば輪郭抽出の演算のような計測位置の演算は、計測条件で与えられる計測項目に適した時相で実行される。例えば、拡張末期容積を演算により算出する場合は、心電図波形312のR波の時相で得られた超音波画像330を使用して行われる。心電図波形312の時相は、バーなどの時相マーカ314で指定され、心電図波形312に対する時相マーカ314の位置を変えると時相が変化する。また、各時相に同期した心臓の室または房の容積を求める場合には、フレーム毎に計測演算を行うように処理する。また、R波で輪郭を自動抽出して、次のR波まで、輪郭点の位置をフレーム毎に追跡して心拍間全ての輪郭を抽出するようにしても良い。フレーム毎の輪郭線が抽出されると拡張末期容積値収縮末期容積値を用いて駆出率を算出することが可能になる。

0053

次にステップS150で、選択された計測項目を算出する演算が、上記計測条件に基づいて行われる。心臓の左室容積の演算は、前記輪郭線の座標情報を用いて、ディスク法やArea Length法を適用して行われる。計測値は、超音波画像に重畳して、計測値324として表示される。また、別の計測演算項目として、距離や流速やひずみの演算を行うことができる。

0054

ステップS162で、図4に記載の如く、超音波画像生成部106により生成された超音波画像330にステップS114で計測位置演算部A112により演算された輪郭線352を重畳し、計測項目322や計測値324をさらに重畳した画像302を出力画像生成部130が生成し表示部132の表示画面320に表示する(ステップS164)。なお、後述するステップS220による補助位置の入力が行われた場合やステップS280による補助情報1642の生成が行われた場合にはこれらの情報も合わせて重畳した画像302がステップS164で表示される。

0055

ステップS210で、検者は、表示画面320に表示された画像302を見て、輪郭線352のようにステップS114で計測位置演算部A112により演算された計測位置が適切であるかどうか、さらにステップS150で計測値演算部122により計測された計測値324が適切であるかどうかを判断する。例えば、輪郭線352が弁輪部341と心尖部332を通り、心臓の左室333の壁面に正しくフィットしているかどうかを確認する。また計測値が医学的に予測される範囲から外れていないかどうかを確認する。検者がステップS114やステップS150の処理結果に納得すれば、検者の指示によって処理がステップS210からステップS211へ移り、全ての計測項目について計測が完了したかどうかがステップS211で判断される。完了していなければステップS112が実行され、上述の動作が繰り返される。ステップS211で完了したと判断されれば、ステップS212が実行され、ステップS100で始まる一連計測処理動作を終了する。一方この結果に納得せず、計測値や計測位置が適切でないと判断されれば、処理がステップS210からステップS220へ移る。計測値や計測位置が適切でないとの判断は、例えば図4に記載の再計測指示欄326から選択されることに基づいて行われても良いし、ステップS220で行う位置入力の操作を検者が始めることに基づいて行われても良い。

0056

ステップS162により作られた画像302は再計測指示欄326が表示されており、例えばこの再計測指示欄326の項目再計測演算指示327あるいは再計測位置演算指示328を選択すると、処理がステップS210からステップS220へ移る。あるいはステップS164により表示された画像302に対して、位置入力362の入力操作を行うと、処理がステップS210からステップS220へ移る。ステップS220で、操作部108から計測位置演算部B114が計測位置、例えば輪郭線352を正確に演算する助けとなる補助的作用をなす位置情報(以下補助情報と記す)を入力すると、この補助情報を使用して以下で説明する如く計測位置演算部B114でより正確に計測位置である例えば心臓の心室の輪郭線352を特定することが可能となる。

0057

具体的に一例を挙げ、特に弁輪部341に関する例を用いて、ステップS210およびステップS220を説明する。心臓の形状には、個人病変による差があり、弁輪部の位置が標準的な位置より異なった位置にある場合がある。この場合は弁輪部の超音波画像における位置も標準的な位置から外れた位置になる。従って計測位置演算部A112による画像情報データベース141を使用した演算では弁輪部341を正しく検出できない場合がある。一方左室容積など心臓に関する色々な計測行う上で、弁輪部341の位置を正しく検出することが重要である。この実施例では左右の弁輪部の深さ方向の位置を指示する作用をする位置入力362を入力する。この例では位置入力362により指示線364が設定および表示される。

0058

ステップS220で、操作部108により検者が指示点363を位置設定部162に入力し設定すると、位置設定部162により指示線364が位置情報1622として作成され、位置情報1622が出力画像生成部130により超音波画像330に重畳されて表示される。例えば、検者がトラックボールあるいはマウスなどのポインティングデバイスを操作して、指示点363を入力することにより位置設定部162が指示点363に基づいて指示線364を作成し、位置情報1622として超音波画像330に重畳して位置入力362を表示する(ステップS260)。

0059

位置設定部162では、例えば操作部108を介して、指示点363が指定されると、指示点363を基に水平あるいは垂直線を作成することにより指示線364が作成され、位置入力362が位置情報1622として作成される。指示点363が超音波画像330の左に位置する場合は、図4に記載の如く指示点363から超音波画像330の方向である図4右方向に指示点363を起点として指示線364が作られる。一方指示点363が超音波画像330の右に位置する場合は、指示点363から超音波画像330の方向である左方向に指示点363を起点として作成する。また指示点363が超音波画像330の下の場合は、超音波画像330の方向である上方向に、また指示点363が超音波画像330の上の場合は、超音波画像330の方向である下方向に、指示線364が作成される。さらに上記説明は指示点363と超音波画像330との関係で説明したが、指示点363が計測項目の対象となる組織の表示位置に対する位置関係で、上述同様に指示線364が作成される。

0060

位置入力362を超音波画像330に重畳することにより、超音波画像330が見難くなるため一定の時間が経過すると位置入力362の表示が消えるようにした方が良い。位置入力362の表示の基となる位置情報1622は、位置設定部162で作成された後、記憶部140の記憶領域1474に記憶保持され、画像302から表示が消えた後も位置情報1622は記憶部140の記憶領域1474に保持され続ける。なお以下でフローチャートにより説明するが、表示された指示線364を操作部108が有するポインティングデバイスで選択し、選択した指示線364を平行移動あるいは回転させることにより、位置入力362による指示内容、すなわち位置入力の内容および位置情報1622の内容を変更できる。検者は同時に幾つかの操作を行っており、最初から最適位置の指示を上手く行えない場合がある。このような場合でも例えばカーソルを位置入力362に近づけることにより、位置入力362を選択し、位置入力362を平行移動や回転することにより、微調整を行うことができる。

0061

ステップS280で、位置設定部162により作成された指示線364として表示される位置情報1622を、補助情報生成部164が記憶部140の記憶領域1474から取り込み、さらに計測条件設定部152により設定され記憶領域1472に記憶されている計測条件を取り込み、補助情報1642を生成する。

0062

図5は、位置入力362に基づいて補助情報生成部164が補助情報1642を生成する方法を説明する説明図である。位置入力362の近傍あるいは近接して弁輪部341が存在すると仮定し、弁輪部341と心尖部332の位置関係を算出する。計測条件設定部152には、心臓の容積を計測する場合に、弁輪部341の付近に位置入力362が与えられたときの計測位置候補領域を演算により算出するための演算方式が設定されている。図30は計測条件設定部152により設定された部位や計測項目を検索パラメータとして、演算すべき計測位置や計測のために使用する演算内容である計測演算や計測個数を、読み出すことができる計測条件データベース1500を示している。

0063

心臓の左室の容積を計測する場合には、図5の部位表示欄3221に設定された部位として表示されている心臓や計測項目表示欄3226に設定された項目として表示されている左室容積による、計測条件データベース1500の検索の結果、すなわち計測位置1530として輪郭線と弁輪部と心尖部が検索結果として読み出される。輪郭線は左室容積の決定で必須であるが、さらにキー組織として弁輪部や心尖部が読み出される。検者の入力に基づいてさらに検索された計測条件であるキー組織に基づいて、弁輪部341や心尖部332が存在すると推定される領域を補助情報生成部164で演算し、演算結果である計測位置候補領域401や計測位置候補領域402を補助情報1642として出力する。この補助情報1642は計測位置演算部B114の処理に使用される。使用する演算式すなわち演算方式は計測条件データベース1500の計測演算1550の項目から読み出される。

0064

例えば、位置入力362のY座標を前記演算方式に入力すると、前記弁輪が前記Y座標の位置に存在する場合の、弁輪部341と心尖部332のXおよびY座標を算出する。前記X座標およびY座標は、位置入力362によるY座標の関数となっており、この関数がすなわち演算方式として設定されている。他の方法として、位置入力362のXおよびY座標を前記演算方式に入力する。すなわち、演算方式は、位置入力362のXおよびY座標の関数により、弁輪部341と心尖部332のXおよびY座標を算出するように動作させてもよい。位置入力362が入力された場合に、そのX座標とそのY座標の両方を検者からの指示として使用するようにしても良いし、位置入力362が表すY座標だけを検者からの指示として使用するようにしても良い。位置入力362の情報に基づいて、計測条件データベース1500の計測演算1550の項目に記憶されている演算方式を使用して演算を行う。計測条件データベース1500の計測演算1550の項目には、補助情報生成部164が使用する演算方式だけでなく、計測位置演算部B114が使用する演算方式も保持されている。補助情報生成部164の処理の場合は、計測条件データベース1500の計測演算1550の項目に記憶されている演算方式の内、補助情報生成部164に対する演算方式を選択して使用する。

0065

補助情報生成部164は演算方式に従って、弁輪部341と心尖部332の計測位置候補領域401と402を演算により求める。検者に計測位置候補領域401と402の範囲を認知させるために超音波画像330に重畳して計測位置候補領域401と402を表示してもよいし、表示せずに内部データとして保持しておくだけでもよい。計測位置候補領域402はそれぞれ弁輪部341を含むとして演算により算出された結果である。また計測位置候補領域401は心尖部332を含むとして演算により算出された結果である。

0066

ステップS310で計測位置演算部B114は、ステップS280で求められた補助情報1642を使用して、計測位置の演算を行う。ステップS114で計測位置演算部A112が行う計測位置の演算では、画像情報データベース141を用いて単純に左室333の輪郭を抽出するものであった。ステップS310では、弁輪部341と心尖部332とを検出すると共に、これらを通る輪郭305を抽出する。先ずステップS312で、キー組織となるここでは弁輪部341と心尖部332の位置すなわちキー位置を、ステップS280で補助情報生成部164により求められた補助情報1642を基に探索する。補助情報1642はここでは計測位置候補領域を表しており、ステップS312で、計測位置候補領域内を探索して最も弁輪部341または心尖部332の特徴が現れる位置を、新たな弁輪部341および心尖部332とする。

0067

この場合の計測位置演算部B114の処理内容も計測条件データベース1500の計測演算1550から読み出すようにしても良い。例えば、計測位置演算部B114の基本的な処理内容は、共通の処理プログラムとして保持されているが、演算処理の内容により例えばキー組織などに依存し演算内容が異なる場合に、共通しない演算部分を特別に演算方式として計測演算1550から読み出して使用するようにしても良い。

0068

上述の弁輪部341および心尖部332の位置の特定では、計測位置候補領域402や計測位置候補領域401の内側を探索し、弁輪部341および心尖部332の特徴値を算出する。このとき弁輪部らしさ、心尖部らしさを定量化された指標として有しており、計測位置候補領域402内や計測位置候補領域401内について前記弁輪部らしさや心尖部らしさの演算を行い、前記指標と対比して特徴が合うかどうかを判断する。演算された指標と既に保持している位置指標との一致度が高い位置を弁輪部341および心尖部332の位置、すなわちキー組織のキー位置とする。演算された特徴の一致度を基に、一致度が高い指標値を基に、位置入力362の位置表示を行う。この位置表示は、指示線364における一致度の高い位置に色付けなどの強調表示にて行っても良い。例えば、弁輪部らしさが高い指標値となる位置に位置入力362が設定されている場合には、位置入力362の位置表示を色づけ強調するように動作させると検者がより操作し易くなる。

0069

ステップS312で、キー組織を特定し、ここでは弁輪部341と心尖部332、このキー組織のキー位置を、画像情報データベース141を使用して特定する。次にステップS316で、位置を特定したキー組織である弁輪部341と心尖部332に対して所定の関係となるように、計測位置を演算により算出する。この実施例では、キー組織である弁輪部341と心尖部332を通るように計測位置である輪郭線352を演算して決定する。決定された計測位置である輪郭線352はステップS318で超音波画像330に重畳して表示される。ステップS150で、計測位置演算部B114がステップS310で演算により算出した計測位置である輪郭線352に従って、計測値演算部122が計測値を演算により算出し、ステップS162およびステップS164により、新たな計測値が計測値324として画像302に表示される。

0070

次に検者は、ステップS210で再び、この計測位置と計測値が適切かどうかを判断する。適切と判断できなければ、ステップS210から制御部170の実行がステップS211に移り、処理されていない計測項目の有無が判断される。処理されていない計測項目がある場合には、再びステップS112が実行され、上述の動作が繰り返される。ステップS211で全ての計測項目について計測が完了したと判断すると、処理がステップS211からステップS212へ移り、ステップS100からの一連のフローチャートの終了処理を行う。なお、図4図5に示す画像302において、検者がさらに位置入力362を修正すると、ステップS220の処理がその時点でスタートし、位置入力362の修正によってステップS220からステップS310の一連処理手順が実行され、さらにステップS150やステップS162、ステップS164の動作が繰り返される。位置入力362を新たに行っても同様に、ステップS220からステップS310の処理およびステップS150やステップS162、ステップS164の動作が繰り返される。

0071

〔計測位置の演算に最初より位置入力362を利用する方法の説明〕 本実施例では、最初は検者によるステップS220の位置入力が行われない状態で、ステップS110による計測条件に従い、自動的に計測が行われ。次に、検者が計測値あるいは計測位置などの適切性をステップS210で判断し、適切でない場合に、ステップS222で位置入力362を入力し、入力に基づき計測位置の修正を行う動作について説明した。この方法は計測値あるいは計測位置などの適切性を判断し、適切でない場合にさらに入力操作を行う内容であり、検者の操作量を低減できる大きな効果がある。計測項目によっては、あるいは被検体2によっては計測項目を自動的に計測することで、正確な計測値が得られることが多く、検者の負担低減の効果が大きい。

0072

しかし、検査項目や被検体の状態によっては、検者による位置入力362の操作が必要となる割合が高い場合がある。このような場合は、検者による位置入力362の操作を先に行い、その位置入力362を使用して全ての計測位置を演算するようにしても良い。図6に記載のフローチャートを用いて具体的に処理手順を説明する。なお、基本的な処理手順は図3に記載のフローチャートを用いて説明したとおりであり、同じ参照符号を付したステップは、図3に記載のステップと同じ処理を行い、説明を省略する。図6に記載のフローチャートで、図3のフローチャートと異なるステップはステップS113である。

0073

図6において、ステップS106で組織画像である超音波画像330を表示し、ステップS110で計測条件を画像302に表示されている計測項目322を使用して入力する。計測項目322の表示やこれに基づく計測条件の入力の処理は、図1の計測条件設定部152により行われる。計測条件設定部152の動作により計測条件が設定されるとステップS112で処理される計測条件が選択される。例えば計測条件として図4図5に記載の計測項目表示欄3226に示すように2つの計測項目を入力し設定すると、2つの計測項目の内の1つ、例えば左室容積の計測が先ず選択される。

0074

次のステップS113で、先にステップS220〜ステップS280の処理を行って計測位置候補領域などの補助情報1642を求め、計測位置演算部B114で補助情報1642を使用して計測位置を演算するか、あるいは先ずは計測位置候補領域などの補助情報1642を使用しないで、計測位置演算部A112により計測位置を求めるかを、判断する。もちろんステップS113による判断を行わないで、全ての計測位置の演算に関して先にステップS220による位置入力を行うようにしても良い。

0075

通常の計測処理では、ステップS220による位置入力を行わなくても満足できる精度で計測できる場合が多くあり、特定の計測条件に関してあるいは一部の被検体2に関して、ステップS220による位置入力を行うことが好ましい場合がある。この場合には、ステップS113で先にステップS220による位置入力を行うかどうか、すなわち最初から計測位置演算部B114による計測位置の演算を行うかどうかを判断する。例えば予め定めた計測条件である計測項目に関してはステップS113から制御部170の実行がステップS220に移り、ステップS114を実行しない。または被検体2の状態に基づいて、例えば計測項目に関してキーとなる組織が、標準者の状態より異なっている可能性がある場合、ステップS113から制御部170の実行がステップS220に移る。さらに検者の判断により、最初よりステップS220による位置入力を行うと指示した場合も同様にステップS113から制御部170の実行がステップS220に移る。この指示は例えば、ステップS110において計測条件設定部152に対して行っても良い。計測条件設定部152に対して図4図5に示す計測項目322から計測項目を計測条件として入力することが可能である。検査項目を入力するときに検査項目毎に、上述のように、最初よりステップS220による位置入力を行うかどうかを指示するようにしても良い。またステップS102で被検体2の情報を入力するときに、被検体2の病歴や体型などを検者は知ることができるので、ステップS102で検者が最初よりステップS220による位置入力を行うかどうかを指示するようにしても良い。

0076

図3図6に記載のフローチャートを用いて説明した実施例によれば、位置入力362を設定することによって、ステップS114あるいはステップS310で演算した計測位置、すなわち図1に示す計測位置情報1102の内容を修正することができる。ステップS220で入力される位置入力362は、計測位置を直接示すものである必要は無く、対象組織の特徴的な位置を示す内容で、細かな位置を特定するものである必要がない。それでも計測位置に関する演算の精度を向上することができる。従って本実施例では、心臓や血管のように動いていて、検者が細かな位置を特定できない組織が計測対象組織であっても、おおまかな位置を指定することにより計測位置候補領域が演算により求められ、計測位置候補領域が使用されることにより、計測精度を向上できる効果がある。また位置入力362は、例えば指示線364という一つの情報であるが、この情報を弁輪部341の位置として利用することにより、心尖部332との位置関係を推定することができる。検者が一つの操作で複数の位置の計測位置を修正できる、操作が大変な超音波診断では検者の負担低減の効果が大きい。また、位置入力362が、目的とする計測位置に近い場合と遠い場合とで表示方法を変えて位置入力362の信頼性を示すことができる。従って、検者による計測位置の修正の手間が低減されて超音波検査の効率が向上するような超音波診断装置を提供できる。

0077

〔ステップS220の詳細説明図3図6に記載のステップS220の詳細を図7から図10を用いて説明する。図3図6に記載のステップS164が実行され、計測位置や計測値324の表示が行われた後、ステップS210で不適切と判断された場合にステップS210から制御部170の実行がステップS220へ移る。なお必ずしもステップS164の後でなくてもよく、図7のステップS295に示す如く、他の操作を行っているときに、再計測指示欄326の操作を行って位置入力すると指示点363の入力と見なしてステップS298の操作が行われたと見なされて、あるいは以下に説明する如く図8のステップS297が実行されると、ステップS210における適切でない「N」と判断され、ステップS220が開始されるようにしても良い。ステップS220の一連の手順の開始ステップをステップS300として記載する。

0078

ステップS302で、操作部108から、例えばマウスなどのポインティングデバイスから入力された位置である図4図5の指示点363の位置の情報を取り込む。指示点363の位置の情報としては例えば座標がある。ステップS312で、指示点363の位置が超音波画像330あるいは計測項目の対象組織に対してどの方向の位置かを判断し、図4図5に記載の如く指示点363が左にあれば、超音波画像330あるいは前記組織に向かって伸びるように指示点363の右側に指示線364を生成する。同様に指示点363が超音波画像330あるいは計測項目の対象組織に対して右にあれば、左方向に、上にあれば下方向に、下にあれば上へ方向にそれぞれ指示線364を生成する。さらに計測項目の対象組織に対して指示点363の位置が内側にあれば指示点363から上下左右に延びる指示線364を生成する。ステップS314で指示点363や指示線364を有する、ステップS312で生成された位置入力362を超音波画像330に重畳して表示する。

0079

ステップS322でさらに指示点363が追加されたかどうかを判断する。図9は、図4図5に記載の位置入力362を複数行った状態を示しており、位置入力362に加え、位置入力362と同様作用をする位置入力372が表示されている。ステップS322でさらに指示点363が追加されたと判断するとステップS302とステップS312の実行が新たに追加された点に対して行われる。図9に記載の指示点373が新たに追加された位置を示す点であり、指示点373に基づいてステップS312で指示線374が生成されることにより、位置入力372が生成される。

0080

図5に示す実施例では、一つの位置入力362によって弁輪部341と心尖部332のように複数の計測位置候補領域を推定して演算するものであった。図9に記載の実施例では、位置入力362と位置入力372の二つの位置入力を用いてキー組織となる弁輪部341や心尖部332に対応する計測位置候補領域を演算により算出する。具体的には位置入力362の指示線364によりキー組織である弁輪部341の位置を推定し、補助情報生成部164は推定位置に基づき計測条件1522を使用して弁輪部341の計測位置候補領域を算出する。また位置入力372の指示線374によりキー組織である心尖部332の位置を推定し、補助情報生成部164は推定位置に基づき計測条件1522を使用してキー組織である心尖部332の計測位置候補領域を算出する。より正確に位置を設定したい場合や、検者が検査中に二つのバーを操作する余裕がある場合に、図9に示す方法を適用できる。

0081

位置入力362と位置入力372の二つの位置入力を用いて算出された弁輪部341の計測位置候補領域や心尖部332の計測位置候補領域を使用して、計測しようとする計測項目にキー組織である弁輪部341や心尖部332の位置をステップS312で特定し、キー組織である弁輪部341や心尖部332のキー位置を沿うように輪郭線352を定めて計測位置をステップS316で特定することにより、正確に計測位置を演算することができる、あるいは演算された計測位置の信頼性を向上することが可能となる。図9では位置入力362や位置入力372の複数の位置入力の使用例を説明した。例えば図心電図波形312で説明したように心臓331の内側に指示点363を位置させると、指示点363を通る縦と横の2つの指示線を生成することができる。横の指示線で弁輪部341が存在する領域を指示し、縦の指示線で心尖部332の位置を指示しても良い。この方法であれば少ない操作で複数のキー組織の位置を指示できる。

0082

図7のステップS322の次は、図8のステップS279へ制御部170の実行が移る。図7で入力された位置入力362や位置入力372に対して確定の操作が行われるかステップS341で一定時間が経過したと判断した場合に、ステップS341からステップS372に制御部170の実行が移り、入力された位置入力362あるいは位置入力372の内容が位置情報1622として記憶部140の記憶領域1474に記憶される。その後図3図6のステップS260に制御部170の実行が移り、図3図6を使用した上記説明の如く処理が行われる。なお、図7の後に図8のステップへ制御部170の実行が移るだけでなく、既に表示されている位置入力362あるいは位置入力372などの表示された位置入力を操作部108で特定することがいつでも可能であり、表示された位置入力を特定する操作がなされる(ステップS279)と、図8のステップS344が制御部170で実行される。

0083

ステップS342は、既に表示された位置入力362あるいは位置入力372が選択されたかどうかを判断する。既に表示された位置入力362あるいは位置入力372が選択されない状態で一定時間が経過すると、ステップS341から上述のように制御部170の実行がステップS372へ移る。既に表示された位置入力362あるいは位置入力372が選択されると、ステップS344が実行される。例えば図10に記載のように、位置入力362の指示線364に検者がカーソルを合わせるなどして、指示線364を選択すると、指示線364を回転させたり移動させたりすることが可能となる。一例としては、指示線364を選択すると、回転補助を行う回転マーク366が表示され、回転マーク366を回転させることにより、位置入力362全体が回転する。このようにしてステップS346で位置入力362を回転させることができる。

0084

図10において、例えば心臓の超音波検査において標準的な描出方法では、両方の弁輪部341が画面に対して水平に並ぶことが望ましい。しかし被検体の疾患や体型などによって、標準的な心臓の描出が実施できない場合がある。特に両側の弁輪部341の位置が、互いに高さが違う位置に描出されることがある。このような場合には位置入力362を示す指示線364を画像に合うように傾けて設定することが望ましい。上述したように指示線364を選択すると回転操作を行うための回転マーク366が表れ、回転マーク366を使用して回転させるようにしても良い。また例えば、指示線364を選択し、操作部108が有するロータリースイッチやトラックボールなどの回転構造入力機構を操作することにより、操作に合わせて指示線364を時計回りまたは反時計回り傾けるようにしても良い。指示線364をキー組織の位置に合うように傾斜させることにより、両側の弁輪部341が異なる深さに存在する可能性がある旨の情報を与えることができ、補助情報生成部164は深さ方向の違いを考慮してより正確な計測位置候補領域を補助情報1642として提供できる。この方法により、複数のキー組織があるいは計測位置が水平に存在しない場合でも、深さ方向に異なる位置に計測位置候補領域を設定することができる。心尖部332や弁輪部341の深さ方向が異なっていても、演算により計測位置候補領域401や計測位置候補領域402を算出することができる。

0085

ステップS352で、図10に記載の位置入力362を選択すなわち指定する、あるいは指示線364を選択すなわち指定すると、ステップS354で位置入力362全体を上下や左右さらに斜め方向に移動させることができる。一旦入力した位置入力362を微調整できることで、被検体2に合わせたより正確な位置情報の入力が可能となる。なお図9図10に記載の位置入力362あるいは位置入力372を特定する毎にステップS279からステップS344に制御部170の実行が移り、繰り返し微調整を行うことが可能となる。位置や回転角度が調整された位置入力362あるいは位置入力372はステップS372で記憶部140の記憶領域1474に記憶され保持される。

0086

ステップS372の後、ステップS374で示した図3図6に記載のステップS260が実行され、ステップS280が実行される。これらの説明は、図3図6を用いた説明と同じであり、説明を省略する。ステップS372から図3図6に記載のステップS260が実行されるが、これとは別にステップS376が動作しており、表示された位置入力362や位置入力372が、操作されない状態で所定時間経過したことを検知する。ステップS376の検知に基づき、操作されない状態すなわち利用されない状態で所定時間が経過するとステップS378で対象となる位置入力362あるいは位置入力372の表示を消去する。ステップS376やステップS378を備えるステップを例えば他のプログラムとは別に、一定時間毎に繰り返し実行することにより実現できる。所定時間経過後に表示を決消すことで、位置入力362や位置入力372が表示されていると超音波画像330が見え難くなるのを低減できる。

0087

〔複数のキー組織の中央部に指示線364を有する位置入力362を入力する方法〕検者は、計測位置の演算のためにステップS220で位置入力362を行う。計測のキーとなる組織が複数個存在する場合、心臓の左室容積の計測を例に挙げると、上述したように図5図9図10に記載の弁輪部341や心尖部332がキー組織となる。弁輪部341や心尖部332の中央部付近に位置入力362を位置させることにより、複数のキー組織である弁輪部341や心尖部332を指定することが可能となる。このフローチャートを図12に示す。図3あるいは図6に示すステップS280の他の実施例である。心臓の超音波検査では、被検体の疾患や体型などによって、弁輪部341や心尖部332の画質が低かったり、動きが激しかったりして、直接これらの位置に位置入力362を設定しづらい場合がある。そのような場合には心臓の略中央である弁輪部と心尖部の中央付近に位置入力362を設定することで、対応することができる。

0088

図11および図12のフローチャートにより説明する。図12のフローチャートは、図3図6のフローチャートのステップS220からステップS280に対応した部分を示している。他の部分の説明は省略する。ステップS220で、図11に記載の如く、検者は、心尖部332と弁輪部341の略中央付近を通るように位置入力362を入力し、設定する。ステップS260で表示された状態を図11として示す。ただし、計測位置候補領域401や計測位置候補領域402はステップS310の処理結果であり、ステップS260では表示されていない。ステップS402〜ステップS408は、図3図6のステップS280に対応するステップである。ステップS402で、位置入力362の上下の略等間隔の領域を設定する。さらにステップS404で、設定された計測項目「左室容積の計測」からデータベースを検索して、キーとなる組織が弁輪部341と心尖部332であることを特定する。さらにキーとなる組織の配置関係をデータベースから検索する。ステップS408で検索した配置関係が、位置入力362の上側と下側に略等間隔に配置されるように、弁輪部341と心尖部332の位置をそれぞれ予測して、弁輪部341の計測位置候補領域402と心尖部332の計測位置候補領域401をそれぞれ特定し、設定する。このように1つの位置入力362を入力することにより、複数のキー組織に対応する複数の計測位置候補領域を設定することが可能となる。計測精度の信頼性が向上すると共に、検者の操作の煩雑さを低減できる効果がある。

0089

〔部位である心臓の中央部に位置入力450を入力する方法〕図11に示す実施例では、複数のキー組織である弁輪部341と心尖部332の中央付近に指示線364を有する位置入力362を配置した方法について説明した。ここで、複数のキー組織である弁輪部341と心尖部332対して指示線364を有する位置入力362を配置する代わりに、位置入力として点を入力しても良い。図13に示す表示部132に表示された画像および図14に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図14に記載のフローチャートは、図12を用いた説明と同様、図3図6のフローチャートのステップS220からステップS280に対応した部分を示している。他の部分の説明は省略する。

0090

図14に記載のステップS220で、検者は部位である心臓331の略中央付近に、略中央部を示す例えば点状などの位置入力450を入力して設定する。ステップS260で位置入力450が超音波画像330に重畳された画像として図13に示すように表示部132の表示画面320に表示される。ただし、計測位置候補領域401や計測位置候補領域402はステップS260の段階では未だ表示されていない。

0091

次にステップS422で、計測条件である設定された計測項目に基づき、キーとなる組織として弁輪部341や心尖部332が、データベースを検索するなどの演算処理により、特定される。ステップS424で、入力された位置入力450で示される心臓331の中心部に対しての弁輪部341や心尖部332の位置関係が、検索されたデータベースの情報から特定される。ステップS426で、心臓331の中心部が位置入力450で特定された状態における弁輪部341や心尖部332の推定位置を演算により算出して、弁輪部341に対する計測位置候補領域402と心尖部332に対する計測位置候補領域401を算出する。算出された計測位置候補領域401や計測位置候補領域402を破線図13に示す。

0092

図13および図14に記載した方式では、位置入力450を心臓331の略中央位置としているので、深さ方向の位置情報および横方向の位置情報が与えられ、これら基づき計測位置候補領域401や計測位置候補領域402が演算される。このためより正確に計測位置候補領域を算出することが可能となり、計測処理の信頼性が向上する。

0093

図13図14を用いて説明した方式と同様、部位である心臓331の中央部をステップS220で指定するが、指定された位置入力450から計測位置候補領域401や計測位置候補領域402を少し異なる方法で演算する実施例を次に、図15および図16を用いて説明する。同じ参照符号は、同じ機能を有する構成あるいはステップを指す。これらについては説明を省略する。

0094

ステップS220で、図14と同様、検者は部位である心臓331の略中央付近に、略中央部を示す位置入力450を設定し、ステップS260で位置入力450が超音波画像330に重畳された画像が図15に表示される。ただし計測位置候補領域401や計測位置候補領域402はステップS260の段階では未だ表示されていない。ステップS422で、計測条件である設定された計測項目に基づき、キーとなる組織として弁輪部341や心尖部332が、データベースを検索するなどの演算処理により、特定される。ステップS424で、入力された位置入力450で示される心臓331の中心部に対しての弁輪部341や心尖部332の位置関係が、検索されたデータベースの情報から特定される。

0095

ステップS436やステップS438では、図14に記載のステップS426と少し異なる演算処理が補助情報生成部164によりなされる。ステップS436では、位置入力450に対して左右両側に弁輪部341が存在すると、ステップS424の検索結果と心臓331の中央部の位置関係から判断し、入力された位置入力450に対して左右両側に計測位置候補領域402が設定される。

0096

またステップS438では、ステップS424の検索結果と心臓331の中央部の位置関係から判断し、入力された位置入力450に対して上側に心尖部332が存在すると判断して計測位置候補領域401を設定する。ステップS436設定された計測位置候補領域402およびステップS438で設定された計測位置候補領域401を、図15に破線で記載する。図15および図16を使用して説明した方式は、検者が入力した位置入力450の示す位置情報によって計測位置候補領域の位置を制限できるので、より正確に計測位置候補領域を設定することができる。

0097

図17および図18を用いて、さらに他の方式を説明する。この方式は、図15および図16を用いて説明した方式と非常に近い方式である。また図7で説明した指示点363がキー組織の内部の場合に、指示点363の上下左右方向に位置入力362を設定する方式とも近い方式である。

0098

検者は、図18のステップS220で、キー組織である弁輪部341の間に位置入力450を設定する。補助情報生成部164が処理する、ステップS260やステップS422、ステップS424は先に説明した図16図14に記載の処理動作と同じであり、説明を省略する。

0099

ステップS432で、両側の弁輪部341はそれぞれ、位置入力450の真横に存在するとして、位置入力450の両側であって位置入力450の真横に計測位置候補領域を設定する。すなわち位置入力450の左側の略真横に、左側弁輪部341のために計測位置候補領域402を設定し、位置入力450の右側の略真横に、左側弁輪部341のために計測位置候補領域402を設定する。またステップS438で、位置入力450の真上に心尖部332が存在すると判断し、位置入力450の真上に心尖部332のための計測位置候補領域401を設定する。

0100

図17図18に記載の方式では、弁輪部341のための計測位置候補領域402を設定する場合には、計測位置候補領域402の高さ方向の幅を狭くできる効果があり、計測位置演算部B114の演算の精度や信頼性が向上する。また心尖部332のための計測位置候補領域401を設定する場合には、計測位置候補領域401の横方向の幅を狭くできるので、同様に、計測位置演算部B114の演算の精度や信頼性が向上する。この結果最終的に計測位置の精度や信頼性が向上し、演算された計測値の精度や信頼性が向上する。

0101

〔ステップS220の詳細説明〕図12図14図16図18に記載のステップS220の詳細を次に図19のフローチャートを使用して説明する。図19の動作は、図7および図8を用いて説明した方法とよく似ており、また以下に説明する図19の動作を図7および図8に記載の方法に適用できるし、逆に図7および図8に記載した方法を図19に記載の方法に適用することができる。

0102

図19のステップS462で、検者により位置入力450が入力されるとステップS466で入力された位置入力450を超音波画像330に重畳させて表示する。ステップS462で、検者により位置入力450が入力だけでなく、検者が以前に使用された位置入力450を使用したいまたは表示させたいと考えた場合、例えば計測値324として画像302に表示されている計測値を求めるために入力した位置入力450を読出して再び表示し、表示された位置入力450の位置を修正して再び計測値を演算させたいと考えた場合、検者は読出し操作を行うことにより、過去に入力された位置入力450を読み出すことができる。例えば計測値324として表示されている「拡張末期容積」を選択すると、このとき使用した位置入力450をステップS464で読み出し、ステップS466で表示することができる。このように過去に使用した位置入力450を読み出して表示する動作は、図3に記載のフローチャートにも当然適用することができる。

0103

ステップS472で表示された位置入力450を確定するのかさらに表示位置などを修正するのかを判断する。検者が確定の操作を行うと位置入力450は設定状態となり、既に説明の如くステップS260で表示され、以下既に説明したステップS422に制御部170の実行が移る。さらに検者が確定の操作を特別行わなくても、一定時間が経過すると設定状態となり、ステップS260やステップS422が実行される。これらの処理内容は上述で説明済であり、説明を省略する。

0104

ステップS472で設定していない場合、制御部170の実行がステップS474へ移り、位置入力450が選択されたかどうかを判断する。位置入力450が選択されていない場合は、ステップS472へ再び戻り、一定時間が経過したかあるいは確定操作がされたかを判断し、条件が満足の場合は上述のように位置入力450が確定したとして設定状態となり、制御部170の実行が260へ移る。位置入力450が選択されると、ステップS522で位置が移動したかを判断し、位置入力450が移動の場合はステップS524で操作に基づいて位置入力450の位置を移動する。また位置入力450が移動でない場合は、ステップS522からステップS532へ制御部170の実行が移り、回転の指示かどうかを判断する。回転指示の場合は、ステップS534で回転操作の入力が行われる。ステップS534で回転の操作が行われると、図13図15図17に記載した計測位置候補領域401や計測位置候補領域402などの計測位置候補領域を位置入力450を中心に回転することができる。

0105

なお、ステップS532で回転操作でない場合は、位置入力450が選択された状態であるが未だ操作の途中であるとして、再びステップS466に処理の実行が戻る。またステップS524やステップS534の操作が行われた後も、再びステップS466に処理の実行が戻り、操作に基づく表示が行われる。図19に記載のフローチャートにより説明した処理動作では、一旦入力した位置入力450を、あるいは過去に入力された位置入力450を、再び微調整して使用できるので、入力し難い超音波画像330の画像に対してより正確に位置入力450を設定することが可能となる。

0106

〔位置入力410の設定および計測位置候補領域の設定の他の実施例の説明〕 次に図20図21を使用して、位置入力410の他の実施例について説明する。なお図21に記載のフローチャートは、図19に示したフローチャートと、基本的な動作は類似している。図19のフローチャートと同じ参照符号のステップは同じ処理を行い、説明を省略する。図3に記載のフローチャートで、ステップS164で表示された計測位置や計測位置候補領域、計測値が適切でないと検者が判断すると、図19のステップS462で位置入力450が入力される。これから説明する図21に記載のフローチャートでは、位置入力450の代わりに複数パターン420から選択されたパターン、例えば四角426が選択されて、位置入力410として入力される。以下具体的に図21に示すフローチャートに基づいて説明する。

0107

ステップS552で、再計測指示欄326を選択すると、図3のステップS210で検者が不適切と判断したこととなり、ステップS220における詳細手順としてステップS554が実行される。ステップS554では、画像302に重畳して複数パターン420が表示される。複数パターン420は楕円パターン422や三角パターン424など、複数のパターンを備えており、適切なパターンを選択することができる。ステップS556で例えば四角パターン426を選択したとして以下説明する。ステップS558で、選択された四角パターン426を入力する。ステップS466で、入力されたパターンが超音波画像330に重畳して表示される。図20は四角パターン426が入力された状態を示し、位置入力410が四角パターン426に基づいて入力されたパターンである。

0108

図19で説明した如く、ステップS472で設定されたと判断すると、制御部170の実行がステップS260に移り、設定された状態が画像302として表示される。さらに続いて図3のステップS280が実行される。一方、入力された四角パターン426が確定されずにさらに修正される場合には、ステップS472から制御部170の実行がステップS562に移る。例えば三角パターン424あるいは四角パターン426がステップS556で選択された場合には、ステップS562で角が選択されることにより入力されたパターンを拡大あるいは縮小することが可能となる。ステップS562で角が選択されたかを判断し、角が選択された場合には、ステップS564で選択された角の移動に基づいて入力されたパターンが拡大あるいは縮小される。図20に記載の如く、位置入力410の各角においてそれぞれ移動方向412や移動方向414、移動方向416、移動方向418に沿って角を移動することにより、位置入力410の拡大や縮小を行うことができる。

0109

ステップS564で、計測項目におけるキー組織となる左右の弁輪部341や心尖部332が内側に入ると想定される大きさに、位置入力410の大きさを調整する。上記4角の移動は例えば操作部108のポインティングデバイスを使用することにより行うことができる。その結果はステップS466で画像302として表示される。また楕円パターン422がステップS556で選択された場合には、選択された楕円パターン422についてステップS556で拡大あるいは縮小を行うかどうかが判断され、拡大あるいは縮小を行う場合は、ステップS568で指示の方向に表示された楕円パターン422の拡大あるいは縮小が行われる。この結果は同様にステップS466で画像302として表示される。

0110

またステップS522とステップS524により、表示されたパターンそのものを移動することが可能となる。これらステップの動作の詳細は図19で説明のとおりである。またステップS532とステップS534で、表示されたパターンそのものの角度を変えることが可能となる。左右の弁輪部341の位置が表示画面320に対して水平ではなく上下にずれている場合には、ステップS534により表示されたパターンである位置入力410を回転させて、表示されたパターンの角度を左右の弁輪部341の傾きに合わせることができる。これにより正常者と比べて異なる部位に対しても対応できるなど、色々な状態の組織に対処できる効果がある。

0111

入力された位置入力410は、その範囲の拡大や縮小の調整により位置入力410の範囲内にキー組織を配置する状態となる。従って図3のステップS280で、補助情報生成部164によって補助情報1642を生成する処理で得られる計測位置候補領域として、図21で設定されたパターンを使用することが可能となる。例えば図20に記載の位置入力410で表される四角の範囲内には、左右の弁輪部341が存在し、さらに心尖部332が存在する。このため計測位置演算部B114で、位置入力410の設定によって定義される範囲を計測位置演算部B114が探索することにより、キー組織となる左右の弁輪部341や心尖部332を検出することができる。このように、適切な形状のパターンをステップ556で選択し、選択されたパターンの大きさを調整し、さらに角度を調整し、得られたパターンが示す範囲を計測位置候補領域として使用することにより、補助情報生成部164の処理が簡単となり、また位置入力410の入力操作も簡単なので、大変有効な方法である。

0112

〔計測位置候補領域の設定のさらに他の実施例の説明〕図22図23を使用してさらに他の実施例を説明する。この実施例においては、部位や計測項目が図22の計測項目322の部位表示欄3221や計測項目表示欄3226を利用して設定されると、これらの情報から計測位置候補領域を記憶している記憶部140のデータベースを検索することにより、対応する計測位置候補領域に関するデータを抽出して、ファイルを作成することが可能となる。このファイルを検者が利用することで簡単に計測位置候補領域を設定することが可能となる。

0113

図23のステップS210は、図3で説明済であり、計測位置や計測値が適切であると検者が判断するとステップS211やステップS212が実行される。図3のステップ210で計測位置や計測値が適切でないと検者が判断すると、再計測指示欄326の操作などで、ステップS602が実行される。計測項目322に示す部位や計測項目の設定により、予め計測条件が図3のステップS110において計測条件設定部152によって決定され、決定された予め計測条件が記憶部140の記憶領域1472に記憶されている。ステップS602で計測条件を記憶部140の記憶領域1472から読み出し、計測条件に基づいてデータベースを検索して、関係する計測位置候補領域のファイルを作成する。ステップS604でファイルの作成に基づき、選択操作欄472を図22に示すように超音波画像330と共に表示する。

0114

ステップS622で、検者が選択操作欄472を操作する。例えば表示「最初」481を選択すると、ステップS602で作成されたファイルの最初の計測位置候補領域がステップS624で読み出され、ステップS626で読み出された計測位置候補領域が超音波画像330に重畳して表示される。ステップS632で、表示された計測位置候補領域が適切かを検者が判断し、例えば再び選択操作欄472を操作すると、ステップS632が不適切と制御部170が判断し、制御部170の実行がステップS622に移る。検者が表示「次へ」483を操作すると、ステップS602で作成されたファイルの中の次の計測位置候補領域が選択される。また表示「前へ」482を操作すると前記ファイルの中の前の計測位置候補領域が選択され、表示「最後」484を操作すると、前記ファイルの中の最後の計測位置候補領域が選択される。なお、表示「決定」485を操作すると、表示されている計測位置候補領域が決定される。表示「キャンセル」486を操作すると、表示「決定」485の決定を取り消すことができる。表示「リスト」487を操作すると前記ファイルを構成する各計測位置候補領域タイトルの一覧が表示される。

0115

例えば表示「最初」481を操作すると、ステップS626で計測位置候補領域601と計測位置候補領域602が表示され、さらに次のステップS622の操作で計測位置候補領域501と計測位置候補領域502が表示され、これらに対して何れも不適切と検者が判断し、さらにステップS624を操作する。ステップS624の操作で、計測位置候補領域401と計測位置候補領域402が表示されると、検者は適切と判断して、表示「決定」485を操作する。表示「決定」485の操作で制御部170の実行がステップS632からステップS634に移り、さらにステップS280が実行される。

0116

ステップS280の実行では、表示「決定」485の操作によって決定され設定された計測位置候補領域401と計測位置候補領域402が、計測位置候補領域である補助情報1642として記憶部140の記憶領域1476に記憶され、保持される。この計測位置候補領域401と計測位置候補領域402に従って計測位置演算部B114は計測位置の演算を行い(図3のステップS310)、計測値演算部122によって計測値が演算される(図3のステップS150)。

0117

この方式により、検者が表示されたボタン操作などの単純な操作だけで、計測位置候補領域を設定することができる。本実施例では、心臓のキー組織である心尖部と弁輪部の設定方式について説明したが、例えば、血流計測のためのドプラカーソル位置の設定や腫瘍の位置の設定など、生体組織の特徴的な位置を設定するための仕組みとして動作させることができる。

0118

〔Mモード画像を利用して位置入力362を設定する実施例の説明〕図24図25を用いて、Mモード画像を利用して位置入力362を設定する方法について説明する。上述の実施例では、超音波画像330が表示されている画像302に、超音波画像330に重畳して位置入力362を入力する方法を説明した。本実施例はM(Motion)モード画像710を利用して位置入力362を入力する方法である。図24はMモード画像710の表示状態を示している。点P1から発射される超音波のMモードライン722に沿う深さ方向の輝度(Brightness)をMモード画像710の縦軸である深さ方向に表示し、横軸を経過時間tとして、時間経過に従った輝度変化を、Mモード画像710は表示している。

0119

Mモード画像710では、Mモードライン722に沿って、深さD1、深さD2、深さD3、深さD4の各組織の動きが時間経過に沿って表示されている。弁輪部341は最も動きの激しい組織であり、超音波画像330の画像が不鮮明であったりあるいは画像の動きが激しくて位置の特定が難しかったりしても、Mモード画像710では弁輪部341の特定が容易である。変化の激しい深さD3と深さD4の部分が弁輪部341であると判断することができる。

0120

ステップS704で、弁輪部341の位置を推定して、指示点383を深さD3と深さD4の間に入力し設定する。ステップS706で、制御部170は、指示点383に基づいて、位置入力382を求め、Mモード画像710に重畳して表示する。さらに制御部170はステップS622を実行し、指示点383あるいは位置入力382に基づいて位置入力362を演算により生成し、超音波画像330に重畳して表示する。なお、超音波画像330は例えばB(Brightness)モード画像である。さらにその後図3に示すステップS280が実行され、位置入力362に基づいて、あるいは位置入力382に基づいて、弁輪部341や心尖部332に関する計測位置候補領域をそれぞれ演算して生成する。以下の動作は既に説明したとおりである。

0121

操作部108を介して入力されてMモード画像710に重畳して表示された指示点383は、深さ方向に於ける距離、すなわち超音波画像330における超音波の送受信位置である点Pからの距離を表している。図25においてステップS280で、図1に記載の補助情報生成部164は指示点383が表す深さの情報を利用して計測位置候補領域402を設定することができる。例えば補助情報生成部164は、上記深さの情報を基に記憶部140のデータベースからキーとなる組織が存在すると推定できる範囲を検索して求め、上記範囲を計測位置候補領域402として設定する。このように深さに関する情報を利用して計測位置候補領域402の設定することができるので、計測位置候補領域402の設定をより正確に行うことができ、信頼性が向上する。この実施例では、キーとなる組織として弁輪部341を取り上げて説明したが、キーとなる組織としてはこれに限られるものではない。例えば心尖部332でも良いし、また血管であっても良い。色々な部位の色々な組織における計測、例えば腫瘍などの計測にも、本実施例の技術思想を適用できる。

0122

本実施例では、例えば弁輪部341などの動きのある組織は、動きを表示するMモード画像710を利用して位置入力382を設定することにより、より正確に位置指定ができ、計測位置候補領域の精度が向上する。なおA(amplitude)モードを用いても組織の動きを検知できるので、本実施例では代表例としてMモード画像710を利用したが、Aモード画像を利用しても良い。

0123

フォーカス指示を利用して位置入力362を設定する実施例の説明〕 次に超音波診断装置のフォーカス位置を制御するための指示を行うフォーカス位置752を利用して位置入力362の設定を行う方式について図26図27図28を用いて説明する。なお図27の基本的な構成や動作は図1で説明したとおりである。図1と同じ参照符号を有する構成は同じ機能を有する構成であり、これらについては説明を省略する。さらに図28基本動作図3と同じであり、図3と同じ参照符号を有するステップは同じ処理を行う。同じ参照符号を有するステップについての説明は省略する。

0124

検者は超音波画像330を描出するのに、フォーカス位置752の設定を行う。フォーカス位置を設定した深さにおいて超音波ビームが収束されて、高分解能の画像を得ることができる。検者が最も注目したい深さにフォーカス位置を設定することにより、最も注目したい組織をより鮮明に描画することができる。フォーカス位置752を設定することにより図27の超音波信号生成部102が有するフォーカス回路105が動作し、フォーカス位置752において収束する超音波が照射され、超音波画像生成部106で生成した組織画像1062は、フォーカス位置752においてより鮮明な画像となる。

0125

図28のステップS203で、フォーカス位置752を入力してフォーカス位置を設定すると、ステップS103でフォーカスの処理が行われ、フォーカスの処理がなされた超音波信号に基づいてステップS104で超音波画像が生成され、超音波画像330として表示される。フォーカス位置752を弁輪部341の深さに設定すると弁輪部341の深さの組織の画質が向上する。

0126

ステップS210で、計測位置あるいは計測値が不適切であるとして再計測指示欄326を操作すると、ステップS203で設定されたフォーカス位置752をステップS752で検知し、フォーカス位置752を位置入力362の指示点363の代わりに使用する。ステップS754で、指示点363の代わりであるフォーカス位置752に基づいて指示線754を表示し、これを位置入力として設定する。ステップS260で指示線364の代わりに指示線754が表示される。次にステップS280が実行される。以下の動作は、図3の説明のとおりである。

0127

検者は、キー組織となる部分にフォーカス位置752を設定することにより、キー組織の画像の質を向上できさらにキー組織に関して計測位置候補領域の基となる位置入力を設定することができる。このため作業効率が向上する。また操作の煩雑さを低減できる。

0128

上述した説明は主に部位として心臓を例とした説明を行ったが、他の部位あるいは他の組織についても本発明を適用することで大きな効果が得られる。図29は乳腺の腫瘍の状態を計測するために本発明を適用した例である。図29に示す乳腺の腫瘍の計測は上述した、図3図6図8図12図14図16図18図19図21図23図25図28のいずれの方式でも適用可能であるが、これらを代表して図3を用いて説明する。

0129

図3のステップS104で、計測条件の入力および設定を行う。図29に記載の部位表示欄3221から乳腺を選択し、計測項目表示欄3226の計測項目から周囲長および縦横比を選択する。これらが決定されると設定を表す設定マーク3222や設定マーク3227が表示される。また計測値324の欄に計測値はこの段階では表示されないが、計測項目として周囲長および縦横比が表示される。ステップS104で超音波画像が補助情報設定部160によって生成され、表示部132の表示画面320に画像302として表示される。表示画面320には超音波画像802として乳腺の腫瘍806が表示されている。ステップS110で、計測項目に基づいて、検者の指示により、あるいは計測項目によるデータ検索により、計測条件設定部152に計測条件が取り込まれ、設定される。

0130

ステップS114で、計測条件に従って計測位置が演算により求められる。図29で腫瘍806の外周842が、この計測項目では計測位置となる。今仮に腫瘍806のエッジ822と824の部分が不鮮明で、計測位置の演算結果が適切で無かったと仮定する。ステップS164で表示された計測位置およびこれに基づいて演算された計測値が不適切であるとして、検者は図29の再計測指示欄326を操作する、あるいは検者は指示点363を直接入力する。これらの操作に基づき、制御部170はステップS210で、不適切の指示があったと判断し、ステップS220に制御部170の実行が移る。

0131

既に入力された指示点363、あるいはステップ220で検者によって入力された指示点363に基づき、位置入力362の表示を行う(ステップS260)。これらステップS220やステップS260の詳細の一例は、既に図7図8のフローチャートを使用して説明したとおりである。ステップS280で、位置入力362に基づいて計測位置候補領域832や計測位置候補領域834が演算により求められる。先に説明した実施例ではキー組織として弁輪部341や計測項目322があり、これらをキー組織として計測位置候補領域402や計測位置候補領域401が演算されたが、図29の場合は、検者の指示に従い、腫瘍と正常組織の境界であるエッジ822やエッジ824がキー組織と見なされて、計測位置候補領域832や計測位置候補領域834を求めるための演算が行われる。

0132

計測位置候補領域832や計測位置候補領域834の演算は、図30に記載の計測条件データベース1500の検索結果に基づいて行われる。この実施例では、図29に記載の部位表示欄3221に表示された乳腺と計測項目表示欄3226に表示された周囲長に基づいて先ず検索が行われ、図30に記載の輪郭線が計測位置として出力される。このケースでは、先の左室容積の場合と異なり、特別なキー組織が出力されるわけではない。しかし、ステップS210で適切で無いとの判断が検者により行われたのには原因があるはずで、原因として計測位置に不適切な部分があったため考える。この不適切な部分をキー組織として扱い、検者により入力された指示点363の指示の位置が不適切な計測位置であるキー組織の近傍を指示しているとして、ステップS280で、補助情報生成部164によって補助情報1642を算出する演算を行う。

0133

ステップS280で、計測位置候補領域832や計測位置候補領域834が演算されて補助情報1642として計測位置演算部B114に送られ、ステップS310で計測位置演算部B114によって、再度計測位置が演算される。計測位置演算部B114では計測位置の全体を決定するに当たり、特に計測位置候補領域832や計測位置候補領域834を使用して演算され計測位置がそれぞれ使用される。腫瘍806の外周842を計測位置として定めるに当たり、上記計測位置候補領域832や計測位置候補領域834を使用して演算された計測位置であるエッジ822やエッジ824をそれぞれ通るように、計測位置全体が定められる。このようにして計測位置全体の内、特に問題を抱えていると思われる計測位置に対して定められた計測位置候補領域832や計測位置候補領域834を使用して詳細に処理することにより、より正確に全体の計測位置が定めることができ、より正確な計測値を得ることができる。

0134

本発明によれば、計測位置候補領域などの補助情報1642を設定することにより、より正確な計測位置を決定でき、計測精度が向上する。本発明で、計測位置候補領域を狭くした計測位置候補点を検者は入力してこれを計測位置としても良いが、検者の負担が大きくなる恐れがあり、また正確に検者が計測位置を直接指定できないことが考えられる。上述したように、検者が計測位置の近くに位置入力362を行うだけで、制御部170が位置入力362に基づいて、計測位置候補領域を演算して求めるので、検者の負担を大きく低減できる。また検者に代わって、超音波診断装置100がデータベースを基に計測位置候補領域を設定し、さらに超音波診断装置100がデータベースを基に計測位置候補領域における計測位置を演算で求めることにより、検者よりも正確な計測位置の設定が可能になることが多い。このように本発明では、計測精度を向上することができる。標準状態と異なる状態の被検体に対してより大きな効果がある。さらに上記実施例では、検者の負担を低減できることは当然であるが、超音波診断装置100による撮影作業の作業性の改善にもつながる。各実施例における色々な効果は上述のとおりである。

0135

2:被検体、20:接続ライン、100:超音波診断装置、102:超音波信号生成部、103:探触子、104:超音波画像生成部、105:フォーカス回路、106:超音波画像生成部、108:操作部、110:計測位置演算部、112:計測位置演算部A、114:計測位置演算部B、120:計測演算部、122:計測値演算部、130:出力画像生成部、132:表示部、140:記憶部、150:計測設定部、152:計測条件設定部、160:補助情報設定部、162:位置設定部、164:補助情報生成部、170:制御部、141:画像情報データベース、310:心電図、312:心電図波形、314:時相マーカ、322:計測項目、324:計測値、326:再計測指示欄、331:心臓、332:心尖部、333:左室、336:右房、338:左房、341:弁輪部、362:位置入力、363:指示点、364:指示線、366:回転マーク、372:位置入力、373:指示点、374:指示線、382:位置入力、383:指示点、401:計測位置候補領域、402:計測位置候補領域、410:位置入力、450:位置入力、472:選択操作欄、710:Mモード画像、722:Mモードライン、752:フォーカス位置、754:指示線、806:腫瘍、822:エッジ、824:エッジ、832:計測位置候補領域、834:計測位置候補領域。

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