図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2015年5月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (15)

課題・解決手段

従来の冷却装置及び顕熱交換器に比べて、顕熱交換器の設計の制限を低減することができる冷却装置及び顕熱交換器を提供する。 冷却装置1は、通過する一次側気流加湿して温度を下げ気化フィルタ10と、気化フィルタ10を通過した一次側気流と制御盤2を循環する二次側気流との間で顕熱交換する顕熱交換器13と、顕熱交換器13を通過した一次側気流を外部に排出するファン14と、二次側気流を制御盤2と顕熱交換器13との間を循環させるファン15とを有する。

概要

背景

従来の冷却装置として、一次側気流と、冷却対象循環する二次側気流との間で顕熱交換する顕熱交換器と、顕熱交換器の一次側気流の流路に水を噴霧して加湿する噴霧手段を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

この冷却装置は、噴霧手段の噴霧面積を変化させることで冷却能力を変化させ、単位面積あたりの噴霧量を一定とすることで顕熱交換器に不純物堆積することを抑制する。

概要

従来の冷却装置及び顕熱交換器に比べて、顕熱交換器の設計の制限を低減することができる冷却装置及び顕熱交換器を提供する。 冷却装置1は、通過する一次側気流を加湿して温度を下げ気化フィルタ10と、気化フィルタ10を通過した一次側気流と制御盤2を循環する二次側気流との間で顕熱を交換する顕熱交換器13と、顕熱交換器13を通過した一次側気流を外部に排出するファン14と、二次側気流を制御盤2と顕熱交換器13との間を循環させるファン15とを有する。

目的

本発明の目的は、従来の冷却装置及び顕熱交換器に比べて、顕熱交換器の設計の制限を低減する冷却装置及び顕熱交換器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

通過する一次側気流加湿して温度を下げ気化フィルタと、前記気化フィルタを通過した一次側気流の通過する一次側筒冷却対象循環する二次側気流の通過する二次側筒とを重ね合わせて配置することで当該一次側気流と当該二次側気流との間で顕熱交換するものであって、当該一次側筒及び当該二次側筒を構成する板材の間隔を保持する高さの凸形状を互いに対向する前記板材上に対で有する顕熱交換器と、前記顕熱交換器を通過した一次側気流を外部に排出するファンと、前記二次側気流を前記冷却対象と前記顕熱交換器との間を循環させるファンとを有する冷却装置

請求項2

前記顕熱交換器の前記凸形状は、ドーム型である請求項1に記載の冷却装置。

請求項3

前記顕熱交換器の前記凸形状は、板材上に均一に形成される請求項1又は2に記載の冷却装置。

請求項4

前記一次側気流が排出される前記外部と、前記二次側気流が冷却する前記冷却対象とは気密的に分離されている請求項1−3のいずれか1項に記載の冷却装置。

請求項5

前記二次側気流が冷却する前記冷却対象は気密されている請求項1−4のいずれか1項に記載の冷却装置。

請求項6

気化フィルタを通過した一次側気流の通過する一次側筒と冷却対象を循環する二次側気流の通過する二次側筒とを重ね合わせて配置することで当該一次側気流と当該二次側気流との間で顕熱を交換するものであって、当該一次側筒及び当該二次側筒を構成する板材の間隔を保持する高さの凸形状を互いに対向する前記板材上に対で有する顕熱交換器。

技術分野

0001

本発明は、冷却装置及び顕熱交換器に関する。

0002

本出願は、2012年1月25日に日本国に本出願人により出願された特願2012−012929号に基づくものであり、その全内容は参照により本出願に組み込まれる。

背景技術

0003

従来の冷却装置として、一次側気流と、冷却対象循環する二次側気流との間で顕熱交換する顕熱交換器と、顕熱交換器の一次側気流の流路に水を噴霧して加湿する噴霧手段を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。

0004

この冷却装置は、噴霧手段の噴霧面積を変化させることで冷却能力を変化させ、単位面積あたりの噴霧量を一定とすることで顕熱交換器に不純物堆積することを抑制する。

先行技術

0005

特開2002−206834号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、従来の冷却装置によれば、噴霧面積を変化させることで冷却能力を変化させているため、所定の冷却能力を達成するには、顕熱交換器の一次側気流の流路の入り口の面積について当該所定の冷却能力に応じた面積を確保する必要があり、顕熱交換器の設計に制限が生じる。

0007

従って、本発明の目的は、従来の冷却装置及び顕熱交換器に比べて、顕熱交換器の設計の制限を低減する冷却装置及び顕熱交換器を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の冷却装置及び顕熱交換器を提供する。

0009

[1]通過する一次側気流を加湿して温度を下げ気化フィルタと、
前記気化フィルタを通過した一次側気流の通過する一次側筒と冷却対象を循環する二次側気流の通過する二次側筒とを重ね合わせて配置することで当該一次側気流と当該二次側気流との間で顕熱を交換するものであって、当該一次側筒及び当該二次側筒を構成する板材の間隔を保持する高さの凸形状を互いに対向する前記板材上に対で有する顕熱交換器と、
前記顕熱交換器を通過した一次側気流を外部に排出するファンと、
前記二次側気流を前記冷却対象と前記顕熱交換器との間を循環させるファンとを有する冷却装置。

0010

[2]前記顕熱交換器の前記凸形状は、ドーム型である[1]に記載の冷却装置。

0011

[3]前記顕熱交換器の前記凸形状は、板材上に均一に形成される[1]又は[2]に記載の冷却装置。

0012

[4]前記一次側気流が排出される前記外部と、前記二次側気流が冷却する前記冷却対象とは気密的に分離されている[1]−[3]のいずれかに記載の冷却装置。

0013

[5]前記二次側気流が冷却する前記冷却対象は気密されている[1]−[4]のいずれかに記載の冷却装置。

0014

[6]前記気化フィルタを通過した一次側気流の通過する一次側筒と冷却対象を循環する二次側気流の通過する二次側筒とを重ね合わせて配置することで当該一次側気流と当該二次側気流との間で顕熱を交換するものであって、当該一次側筒及び当該二次側筒を構成する板材の間隔を保持する高さの凸形状を互いに対向する前記板材上に対で有する顕熱交換器。

発明の効果

0015

請求項1及び6に係る発明によれば、従来の冷却装置及び顕熱交換器に比べて、顕熱交換器の設計の制限を低減することができる。

0016

請求項2に係る発明によれば、顕熱交換器の板材の加工の際に板材の割れ破れが生じにくくなる。

0017

請求項3に係る発明によれば、顕熱交換器の板材の加工の際に板材の端部が不揃いになりにくくなる。

0018

請求項4に係る発明によれば、一次側気流が排出される外部と、二次側気流が冷却する冷却対象とを気密的に分離することができる。

0019

請求項5に係る発明によれば、気密する必要がある冷却対象を冷却することができる。

図面の簡単な説明

0020

図1は、本発明の実施の形態に係る冷却装置の概略の構成例を示す図である。
図2は、顕熱交換器の構成の一例を示す概略斜視図である。
図3は、気化フィルタの構成の一例を示す概略斜視図である。
図4は、冷却装置の一次側気流及び二次側気流の流路の一例を示す概略斜視図である。
図5は、冷却装置の一次側気流及び二次側気流の状態変化の一例を示す湿り空気線図である。
図6Aは、顕熱交換器の構成例を示す概略斜視図である。
図6Bは、顕熱交換器の構成例を示すA−Aにおける断面斜視図である。
図6Cは、顕熱交換器の構成例を示すA−Aにおける断面図である。
図7Aは、アルミ薄板ディンプルを形成する工程を説明するための斜視図である。
図7Bは、アルミ薄板にディンプルを形成する工程を説明するための斜視図である。
図7Cは、アルミ薄板にディンプルを形成する工程を説明するための斜視図である。
図7Dは、アルミ薄板にディンプルを形成する工程を説明するための斜視図である。
図8は、アルミ薄板にディンプルを形成する工程を説明するための断面図である。
図9は、顕熱交換器の製造工程を説明するための斜視図である。

実施例

0021

(冷却装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る冷却装置の概略の構成例を示す図である。

0022

この冷却装置1は、冷却対象の一例としての制御盤2に取り付けて使用されるものであり、入力される空気を加湿して温度を下げる気化フィルタ10と、気化フィルタ10に給水する給水ヘッダ11と、気化フィルタ10の水滴を受けるドレンパン12と、直交する2経路の空気から互いの潜熱(水分)は交換せずに顕熱だけを交換する顕熱交換器13とを有する。

0023

また、冷却装置1は、気化フィルタ10及び顕熱交換器13を通過する気流(以下、「一次側気流」という。)を生じさせるファン14と、制御盤2内の空気を取り出し顕熱交換器13を通過した空気を制御盤2内に送り出す気流(以下、「二次側気流」という。)を生じさせるファン15とを有する。

0024

なお、ファン14、15の配置は一例であり、他の配置としてもよい。

0025

また、冷却装置1は、図示しない制御部を有し、ファン14の回転数等を変化させて一次側気流の流量を、ファン15の回転数等を変化させて二次側気流の流量を制御する。

0026

給水ヘッダ11は、外部信号に応じて給水量を調整する電磁弁11aを介して外部水源Wextから給水される。

0027

また、ドレンパン12は、ドレンパン12の水位に基づいて信号を出力するフロートスイッチ12aを有し、フロートスイッチ12aの出力信号により電磁弁11aを制御して給水ヘッダ11から気化フィルタ10への給水量を制御する。

0028

図2は、顕熱交換器13の構成の一例を示す概略斜視図である。

0029

顕熱交換器13は、一次側気流F1が通過する一次側筒13aと、二次側気流F2が通過する二次側筒13bとを直交するように交互に重ね合わせた構造を有する。なお、一次側筒13aの気流の通過方向と二次側筒13bの気流の通過方向とは直交に限らず、異なる任意の角度にしてもよい。

0030

一例として、一次側筒13a及び二次側筒13bのピッチ(幅)は2mm、板厚は0.2mmであり、板材を曲げ加工して形成してもよいし、複数の板材間の両端にピッチ厚を有する角材を設けて接着してもよい。また、板厚が薄いため、一次側筒13a及び二次側筒13bに気流を通過させると板材がたわむことがあるが、板材に板材の間隔を保持する高さの凸形状をプレス加工等で複数設けて、たわみを抑制してもよい。また、凸形状は、伝熱面積を増加させると共に、過流による伝熱促進効果によって、熱交換効率を向上する目的も併せ持つ。

0031

一例として、顕熱交換器13のサイズは、縦320mm×横320mm×奥行160mmである。つまり、一次側、二次側共に伝熱面積は、8.09m2である。

0032

一次側筒13aと二次側筒13bは、アルミニウムや銅等の熱伝導率の良い素材で形成され、一次側気流F1と二次側気流F2の流路は気密されている。この顕熱交換器13を通過する一次側気流F1及び二次側気流F2は、潜熱(水分)は交換せずに顕熱だけを交換するため、その入力と出力とで絶対湿度は変化せず、温度だけが変化することとなる。

0033

ここで、一次側筒13aと二次側筒13bを通過する気流の風速が2m/s程度であって、気液フィンチューブ並の空気側平均熱伝導率0.05kw/m2・kが達成されると仮定すると、有効一次・二次伝熱面積比を1として、期待される熱通過率は、1÷(1/0.05+1/0.05)=25W/m2・kとなる。

0034

従って、二次−一次側の平均温度差を5Kとすると、例えば、冷却能力1000Wを達成するのに必要な有効伝熱面積は、1000W÷25W/m2・k÷5K=8m2となる。つまり、上述した伝熱面積8.09m2はこの条件を満たす。

0035

図3は、気化フィルタ10の構成の一例を示す概略斜視図である。

0036

気化フィルタ10は、一次側気流F1が通過するよう高吸放湿繊維をメッシュ状に編みこんだろ材100を有し、ろ材100は給水ヘッダ11から給水を受けて常に湿潤な状態を維持する。また、気化フィルタ10は、一例として、縦80mm×横320mm×奥行150mmのサイズであって、入力側通気口10aと、出力側通気口10bとを有する。なお、高吸放湿繊維の一例として上野工業の加湿器ろ材等を用いることができる。

0037

ここで、気化フィルタ10を通過する一次側気流F1の入力と出力とで湿度上がり、温度が下がるが、入力と出力の比エンタルピーに変化はない。

0038

(冷却装置の動作)
以下に、冷却装置1の動作例を各図を参照しつつ説明する。

0039

図4は、冷却装置1の一次側気流及び二次側気流の流路の一例を示す概略斜視図である。

0040

まず、冷却装置1の電源投入すると、図示しない制御部は、ファン14及び15を制御し、一次側気流F1及び二次側気流F2を生じさせる。一例として、一次側気流F1及び二次側気流F2の風量は3m3/minとする。

0041

また、制御部は給水ヘッダ11の電磁弁11aを制御し、気化フィルタ10に給水を開始する。なお、給水量は、ドレンパン12に設けられたフロートスイッチ12aによりドレンパン12の水位に基づいて電磁弁11aを制御することで調整される。

0042

まず、一次側気流F1は、気化フィルタ10を通過する。気化フィルタ10の一次側気流F1の入力の状態S11は、一例として、周囲温度35℃、相対湿度40%とすると、比エンタルピーは17kcal/kgである。

0043

また、気化フィルタ10の一次側気流F1の出力の状態S12は、次に示す湿り空気線図から求められる。

0044

図5は、冷却装置1の一次側気流及び二次側気流の状態変化の一例を示す湿り空気線図である。

0045

気化フィルタ10の通過後の一次側気流F1の状態S12は、状態S11に対して比エンタルピー17kcal/kgが変化しないため、一例として、温度26.5℃、相対湿度80%となるようにする。

0046

ここで、上記した状態S12を達成するために必要な気化フィルタ10への1時間あたりの給水量は、状態S11の絶対湿度が0.014kg/kg、状態S12の絶対湿度が0.0175kg/kg、風量が3m3/min、状態S11の比容積が0.892m3/kgであるため、(0.0175−0.0140)kg/kg×3m3/min×60min÷0.892m3/kg=0.71kg/hとなる。

0047

なお、給水に必要な水量は、1ヶ月あたり、0.71kg/h×24h×30day=511lである。これを一般的な水道代に換算すると150〜200円程度となる。

0048

次に、一次側気流F1は、顕熱交換器13の一次側筒13aを通過する。また、二次側気流F2は、顕熱交換器13の二次側筒13bを通過する。

0049

顕熱交換器13の一次側気流F1の入力が状態S12であるから、一次側気流F1の出力の状態S13が温度45℃であるならば、絶対湿度が0.0175kg/kgであるため、相対湿度は28%である。また、状態S12と状態S13との比エンタルピーの差は、17kcal/kg−21.5kcal/kg=−4.5kcal/kgである。

0050

一次側気流F1及び二次側気流F2は、それぞれ絶対湿度を変化させずに顕熱のみを交換する。この交換により、二次側気流F2の出力の状態S22と二次側気流F2の入力の状態S21との比エンタルピーの差は、状態S12と状態S13との比エンタルピーの差と等しく+4.5kcal/kgである。

0051

従って、顕熱交換器13の二次側気流F2の状態S21が温度50℃、相対湿度18%であるとすると、二次側気流F2の状態S22は温度31.5℃、相対湿度47%となる。

0052

状態S22及び状態S21を比較することにより、冷却装置1の冷却能力は、状態S21の比エンタルピーが20.6kcal/kg、状態S22の比エンタルピーが16.1kcal/kg、風量が3m3/min、状態S21の比容積が0.934m3/kgであるため、(20.6−16.1)kcal/kg×3m3/min×60min÷0.934m3/kg÷0.86kcal/W≒1000Wとなる。

0053

ここで、制御盤2の内部負荷の大きさは、制御盤2内の平均温度が40.75℃であるから、制御盤2のケース外装の表面積を5m2、ケース外装の熱通過率5W/m2・Kとすると、1000W+(40.75−35)K×5m2×5W/m2・K=1144Wとなる。

0054

また、冷却装置1を稼働させない場合の制御盤2内の平均温度は、35℃+1144W÷5m2÷5W/m2・K=81℃である。

0055

(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によると、顕熱交換器13に直接水を噴霧する必要がないため、顕熱交換器13の設計の制限を低減することができ、顕熱交換器13の一次側筒13a及び二次側筒13bのピッチを、一例として、2mmとすることもでき、十分な伝熱面積を確保することができる結果、十分な冷却能力(1000W)を達成することができる。

0056

また、駆動が必要なのはファンのみであるため、一例として、消費電力は66W程度であり、冷却能力は1000W(OA35℃−40%、RA50℃−18%)であるため、エネルギー消費効率15.2である。一方、コンプレッサー式の冷却方法で冷やされた空気を制御盤等のケース内に送り、ケース内の温度を冷却する冷却装置では、コンプレッサーを稼働するために電力670Wを必要とし、その冷却能力1000W(OA35℃−40%、RA35℃−40%)を考慮するとエネルギー消費効率は1.5であり、家電製品最良値であるエネルギー消費効率6に比べてもエネルギー消費効率を大幅に向上することができる。なお、状態S21の温度が高いほど、S11の湿度が低いほど冷却能力が向上する。

0057

また、冷却側(一次側)と被冷却側(二次側)が気密的に分離されている、つまり、冷却側を通過する空気と被冷却側を通過する空気とが混ざり合うことなく分離されているため、制御盤2内の空気清浄度を維持するために制御盤2外の空気清浄度を考慮する必要がない。なお、二次側をその他の空間と分離して気密してもよい。なお、「気密的に分離」及び「気密」には、分離された空間の圧力レベルを調整する目的や、動植物生命を維持する目的等のために、分離された空間以外の外部の空気を取り込む場合も含むものとする。

0058

また、コンプレッサー等を必要としないため、従来の冷却装置に比べて軽量化が図れ、構成を簡素にすることができる。また、気化フィルタ10に給水する水の水質は雨水等を用いることもでき、駆動に必要なコストを削減することができる。

0059

[実施例]
以下に、本発明の冷却装置の実施例を、特に顕熱交換器について、図6A−6C及び図7A−7D、図8図9を参照しつつ具体的に説明する。

0060

図6Aは、顕熱交換器の構成例を示す概略斜視図である。

0061

実施例の顕熱交換器13Aは、図6Aに示すように、複数のアルミ薄板131を予め定めた間隔で重ねて構成される。なお、顕熱交換器13Aは、当該間隔を保持するために複数のディンプル130を有する。

0062

なお、アルミ薄板131に代えて、熱伝導率のよい樹脂製の板材や紙製の板材を用いてもよい。

0063

図6Bは、顕熱交換器13Aの構成例を示すA−Aにおける断面斜視図である。

0064

アルミ薄板131は、図面の垂直上方向にドーム状に形成されたディンプル130tと、垂直下方向にドーム状に形成されたディンプル130bとを有する。また、隣り合うアルミ薄板131間においてディンプル130tとディンプル130bとがそれぞれ対向する位置となるように形成される。

0065

なお、ディンプル130の形状は、後述するようにアルミ薄板131をプレス加工する際にアルミ薄板131に割れや破れが生じないようにするため、ドーム状であることが望ましいが、プレス加工の際に割れや破れの問題が生じなければ他の形状であってもよい。

0066

図6Cは、顕熱交換器13Aの構成例を示すA−Aにおける断面図である。

0067

アルミ薄板131は、厚さTlであり、ディンプル130t及び130bの高さはHl、ディンプル130tと130bとの間隔はWl、端部からディンプル130t又は130bまでの間隔はWeで形成される。本実施例において上記した寸法は、Hl=1mm、Tl=0.1mm、Wl=20mm、We=20mmである。なお、T1は0.05−0.3mmの間で適宜変更可能である。

0068

フラットバー133は、厚さTf、幅Wfであり、接着剤132によってアルミ薄板131に接着される。接着剤132は、耐水性及び耐熱変動性のある樹脂系接着剤を用いることができ、本実施例では不織布に感圧性接着剤含浸させた両面接着テープを用いている。なお、接着剤132に代えて半田ろう付けによってアルミ薄板とフラットバー133とを固定してもよい。接着剤132は、厚さがTbとなるように量が調整される。実施例において上記した寸法は、Tf=2mm、Wf=10mm、Tb=0.12mmである。

0069

上記のようにアルミ薄板131どうしをフラットバー133に接着剤132で接着することで対向するディンプル130tと130bとの間隔はCとなる。本実施例において上記した寸法は、C=0.24mmである。また、アルミ薄板131のピッチPは、P=Tl+Tb+Tf+Tb=0.1+0.12+2+0.12=2.34mmである。なお、Pは1−3mmの間で適宜変更可能である。また、上記した全ての寸法は、設計に合わせて適宜変更可能である。

0070

(顕熱交換器13Aの製造工程)
以下に顕熱交換器13Aの製造工程を図7−図9を用いて説明する。

0071

図7A図7Dは、アルミ薄板131にディンプル130を形成する工程を説明するための斜視図である。

0072

まず、図7Aに示すように、高さ1mmのドーム型のディンプル130を形成するための穴を有する下型1311を用意し、下型1311の上に被加工物となるアルミ薄板131を重ねる。また、アルミ薄板131の上に加工時の割れ防止のためにゴムシート1312を重ね、さらに後述する押し型1314を受ける直径9mmの孔を有する押し型受板1313を重ねる。

0073

次に、図7Bに示すように、押し型受板1313の孔に直径11mmの押し型1314を押し付けることでディンプル130t又は130bを形成する。

0074

図8は、アルミ薄板131にディンプル130を形成する工程を説明するための断面図である。

0075

押し型1314は、押し型受板1313によって押し込み量を制限されることにより、アルミ薄板131を板面の法線方向に1mmだけ変形させる。さらに下型1311が、アルミ薄板131の変形後の形状がドーム型となるようにする。

0076

この後、下型1311、ゴムシート1312、押し型受板1313及び押し型1314を外すことでディンプル130t又は130bが形成される。

0077

次に、図7Cに示すように、下型1311を用意し、下型1311の上にディンプル130t又は130bの一方が形成されたアルミ薄板131を重ねる。また、アルミ薄板131の上に加工時の割れ防止のためにディンプル130t又は130bに該当する位置に孔を有するゴムシート1315を重ね、さらに押し型受板1313を重ねる。

0078

次に、図7Dに示すように、押し型受板1313の孔のうちディンプル130t又は130b以外の孔に押し型1314を押し付けることでディンプル130b又は130tを形成する。

0079

図9は、顕熱交換器13Aの製造工程を説明するための斜視図である。

0080

ディンプル130t及び130bが形成されたアルミ薄板131は、ディンプル130tと130bとが対向するように複数枚重ねられる。また、フラットバー133は、複数のアルミ薄板131の間であってアルミ薄板131の端部に配置され、隣り合うアルミ薄板131の間において交互に直交する向きに配置される。

0081

本実施例の顕熱交換器13Aは、ディンプル130t及び130bをエッジのないドーム状にし、かつ、ディンプル130tと130bとを対向させることで一方の板にのみディンプルを設ける場合に比べて高さが減少するため、ディンプル130t及び130bの加工の際にアルミ薄板131の変形量を抑制することができ、加工時にアルミ薄板131が割れたり破れたりする不具合が減少し、歩留まりが向上する。

0082

また、ディンプル130をアルミ薄板131に均一に配置したことで、アルミ薄板131の歪みが生じにくく、複数枚のアルミ薄板131の端部が不揃いになりにくくなり、その結果として複数枚のアルミ薄板131の端部を切り揃える工程が不要となる。

0083

また、一次側筒13a及び二次側筒13bに該当するアルミ薄板131間に一次側気流F1及び二次側気流F2を通過させた場合に、一次側気流F1及び二次側気流F2の風圧にばらつきが生じた場合であっても、対向するディンプル130t及び130bがアルミ薄板131のたわみを抑制する。

0084

また、上記のように対向するディンプル130t及び130bがアルミ薄板131のたわみを抑制するため、厚さ0.05−0.3mmのアルミ薄板131を用いることができ、アルミ薄板131間のピッチPを1−3mm程度に小さくすることができる。

0085

また、上記のようにアルミ薄板131間のピッチPを1−3mm程度に小さくしたため、小さい容積の顕熱交換器で大きな伝熱面積を確保することができる。

0086

また、一次側筒13aを通過する一次側気流F1は湿度が飽和状態に近いため、結露した水を処理する必要があるが、一次側気流F1が鉛直方向に通過するように顕熱交換器13を配置し、結露した水が自重で鉛直方向に落下する構造とした。この際、アルミ薄板131間のピッチPを小さくし過ぎると水がアルミ薄板131間に滞留してしまい、風圧により顕熱交換器13外に噴出されてしまうが、ピッチPを2mmとした場合には結露した水が自重で鉛直方向に落下することが確認された。

0087

[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。例えば、冷却対象は制御盤に限られず、サーバーラック保存庫倉庫居室等にも適用することができる。

0088

本発明の冷却装置及び顕熱交換器は、従来の冷却装置及び顕熱交換器に比べて、顕熱交換器の設計の制限を低減することができるので、産業上有用である。

0089

1冷却装置
2制御盤
10気化フィルタ
10a 入力側通気口
10b出力側通気口
11給水ヘッダ
11a電磁弁
12ドレンパン
12aフロートスイッチ
13顕熱交換器
13A 顕熱交換器
13a 一次側筒
13b 二次側筒
14ファン
15 ファン
100ろ材
130、130b、130tディンプル
131アルミ薄板
132接着剤
133フラットバー
1311下型
1312ゴムシート
1313押し型受板
1314 押し型
1315 ゴムシート

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 住友精密工業株式会社の「 熱交換器システム」が 公開されました。( 2019/09/19)

    【課題】バルブにより流体の全部を熱交換器に対して確実にバイパスさせることが可能な熱交換器システムを提供する。【解決手段】この熱交換器システム100は、流体FDを内部に流通させて熱交換する熱交換器1と、... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 プレートの組合体、熱交換器用金属プレートおよび熱交換器」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】流体間の熱交換効率を高めることが可能な、プレートの組合体を提供する。【解決手段】プレートの組合体30は、第1の熱交換器用金属プレート20Aと、第2の熱交換器用金属プレート20Bとを備えている。... 詳細

  • 株式会社富士通ゼネラルの「 隔壁式熱交換器」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】熱交換器の伝熱性能を向上させる。【解決手段】隔壁式熱交換器は、第1隔壁と、第2隔壁と、第1隔壁と第2隔壁との間に形成される空間を複数の第1流路に分割する複数の第1流路壁48−1〜48−nとを備... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ