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技術 ズボン、作業ズボンおよびツナギ

出願人 ミドリ安全株式会社
発明者 倉岡隆至玉那覇正平佐古かがり
出願日 2011年9月28日 (8年1ヶ月経過) 出願番号 2012-536522
公開日 2014年2月24日 (5年8ヶ月経過) 公開番号 WO2012-043673
状態 特許登録済
技術分野 職業用、工業用またはスポーツ用保護衣 ズボン、スカート 衣服の細部
主要キーワード 労災事故 接ぎ目 衛生情報 関連工事 延び量 作業ズボン ポケット付き 後部ポケット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2014年2月24日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

着用者腰部に対応する腰部部位7から、股関節の外側に対応する股間部外側部位11を通って、の近くであって大腿部の内側に対応する部位である膝近傍内側部位15までいたる部分が、所定幅螺旋状の伸縮素材3で構成されているズボン1である。

概要

背景

従来、スポーツウェアダンス用被服の一部に設けた伸縮素材によって緊締力を発揮し、運動しやすくしているものが知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。

特許文献1に記載のスポーツウェアは、内旋または外旋運動に対する運動性を向上させたものであり、腰裏から下衣側面を通って、股下まで旋廻するように、着用者の体を締め付ける伸縮素材を設けてある。

また、特許文献2に記載のダンス用被服は、複数の異なる素材つなぎ合わせて形成してあり、被服の所定の位置に緊締力を発揮する生地を設けてある。これによって、疲労防止や体のバランスを維持しやすくなっている。

すなわち、上記従来のスポーツウェアやダンス用被服は、伸縮素材(伸縮部材)によって着用者の体を適度に締め付けることにより、筋肉負荷を与えて運動時のバランスの維持、疲労防止を実現し、ランニングダンス等の激しい運動に対して効果を発揮するようになっている。

概要

着用者の腰部に対応する腰部部位7から、股関節の外側に対応する股間部外側部位11を通って、の近くであって大腿部の内側に対応する部位である膝近傍内側部位15までいたる部分が、所定幅螺旋状の伸縮素材3で構成されているズボン1である。

目的

本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、作業者が着用して、しゃがみ姿勢、立膝姿勢、蹲踞の姿勢、胡坐をかいた姿勢等をとっても、快適である(快適性を損なわない)ズボン、作業ズボンおよびツナギを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

着用者腰部に対応する部位から、股関節の外側に対応する部位を通って、の近くであって大腿部の内側に対応する部位である膝近傍内側部位までいたる部分が、所定幅螺旋状の伸縮素材で構成されていることを特徴とするズボン

請求項2

請求項1に記載のズボンにおいて、前記伸縮素材の膝近傍内側部位は、前記ズボンのインシームの部位よりも僅かに後方まで達していることを特徴とするズボン。

請求項3

請求項1または請求項2に記載のズボンにおいて、前記伸縮素材の幅は、上から下に向かうにしたがって次第に広くなっていることを特徴とするズボン。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のズボンにおいて、前記股関節の外側に対応する部位に位置する伸縮素材の下方に、カーゴポケットが設けられており、前記カーゴポケットの開口部は、前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口していることを特徴とするズボン。

請求項5

請求項4に記載のズボンにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがん姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられていることを特徴とするズボン。

請求項6

請求項4または請求項5に記載のズボンにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記ズボンの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記ズボンの本体に直接設けられていることを特徴とするズボン。

請求項7

着用者の大腿部の外側に対応する部位に設けられ、開口部の前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口しているカーゴポケットを有することを特徴とする作業ズボン

請求項8

請求項7に記載の作業ズボンにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられていることを特徴とする作業ズボン。

請求項9

請求項7または請求項8に記載の作業ズボンにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記作業ズボンの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記作業ズボンの本体に直接設けられていることを特徴とする作業ズボン。

請求項10

着用者の腰部に対応する部位から、股関節の外側に対応する部位を通って、膝の近くであって大腿部の内側に対応する部位である膝近傍内側部位までいたる部分が、所定幅の螺旋状の伸縮素材で構成されていることを特徴とするツナギ。

請求項11

請求項10に記載のツナギにおいて、前記伸縮素材の膝近傍内側部位は、前記ツナギのズボン部におけるインシームの部位よりも僅かに後方まで達していることを特徴とするツナギ。

請求項12

請求項10または請求項11に記載のツナギにおいて、前記伸縮素材の幅は、上から下に向かうにしたがって次第に広くなっていることを特徴とするツナギ。

請求項13

請求項10〜請求項12のいずれか1項に記載のツナギにおいて、着用者の首の付け根の部位であって斜め前に位置する部位に対応する部位から、腕の付け根の部位であって前側に位置する部位に対応する部位を通って、脇下の部位であって前側に位置する部位に対応する部位までいたる部分が、帯状の伸縮素材で構成されていることを特徴とするツナギ。

請求項14

請求項10〜請求項13のいずれか1項に記載のツナギにおいて、着用者の首の付け根の部位であって斜め後に位置する部位に対応する部位から、腕の付け根の部位であって後側に位置する部位に対応する部位を通って、脇下の部位であって後側に位置する部位に対応する部位までいたる部分が、帯状の伸縮素材で構成されていることを特徴とするツナギ。

請求項15

請求項10〜請求項14のいずれか1項に記載のツナギにおいて、着用者の腰部に対応する部位から、横腹部に対応する部位を通り、腹部の斜め前に対応する部位にいたるまでの部分が、帯状の伸縮素材で構成されていることを特徴とするツナギ。

請求項16

請求項10〜請求項15のいずれか1項に記載のツナギにおいて、前記股関節の外側に対応する部位に位置する伸縮素材の下方に、カーゴポケットが設けられており、前記カーゴポケットの開口部は、前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口していることを特徴とするツナギ。

請求項17

請求項16に記載のツナギにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられていることを特徴とするツナギ。

請求項18

請求項16または請求項17に記載のツナギにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記ツナギの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記ツナギの本体に直接設けられていることを特徴とするツナギ。

請求項19

着用者の大腿部の外側に対応する部位に設けられ、開口部の前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口しているカーゴポケットを有することを特徴とするツナギ。

請求項20

請求項19に記載のツナギにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられていることを特徴とするツナギ。

請求項21

請求項19または請求項20に記載のツナギにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記ツナギの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記ツナギの本体に直接設けられていることを特徴とするツナギ。

技術分野

0001

本発明は、ズボン作業ズボンおよびツナギに係り、特に、一部が伸縮素材で構成されているものに関する。

背景技術

0002

従来、スポーツウェアダンス用被服の一部に設けた伸縮素材によって緊締力を発揮し、運動しやすくしているものが知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。

0003

特許文献1に記載のスポーツウェアは、内旋または外旋運動に対する運動性を向上させたものであり、腰裏から下衣側面を通って、股下まで旋廻するように、着用者の体を締め付ける伸縮素材を設けてある。

0004

また、特許文献2に記載のダンス用被服は、複数の異なる素材つなぎ合わせて形成してあり、被服の所定の位置に緊締力を発揮する生地を設けてある。これによって、疲労防止や体のバランスを維持しやすくなっている。

0005

すなわち、上記従来のスポーツウェアやダンス用被服は、伸縮素材(伸縮部材)によって着用者の体を適度に締め付けることにより、筋肉負荷を与えて運動時のバランスの維持、疲労防止を実現し、ランニングダンス等の激しい運動に対して効果を発揮するようになっている。

先行技術

0006

特開2008−138322号公報
特開2007−239160号公報

発明が解決しようとする課題

0007

ところで、太陽光パネルの設置等のために屋根上等で作業する作業者は、長時間にわたるしゃがみ姿勢の維持や、荷物を持ち運ぶ等の際に直立姿勢からしゃがみ姿勢へ移行する運動を行ったりしゃがみ姿勢から直立姿勢へ移行し、屋根上で立って歩いたりする機会が多い。

0008

すなわち、屋根上ではバランスを崩して屋根から転落する危険があるので、姿勢を低くして(しゃがんで)倒れにくいようにしているとともに、太陽光パネルの設置位置は作業者の足元になるので、作業者のしゃがんで作業する時間が長くなる。さらに、屋根上での太陽光パネルの運搬や作業位置の変更のために、しゃがみ姿勢から直立姿勢に移行したり直立姿勢からしゃがみ姿勢へ移行する動作を頻繁に繰り返す場合もある。

0009

長時間のしゃがみ姿勢やしゃがみ運動に対し、着用者の体の一部を締め付けている上記従来のスポーツウェアやダンス用被服では、着用者の体の一部が必要以上に締め付けられ、快適性を得ることができないという問題がある。

0010

さらに、快適性のみならず、従来のスポーツウェアやダンス用被服を着用して長時間しゃがみ姿勢をとり続けると、下肢の血管が圧迫され痺れが発生し、立ち上がったときにバランスを崩すおそれがある。また、しゃがみ姿勢をとるときにズボン(従来のスポーツウェアやダンス用被服)にツッパリがあると、スムーズにしゃがみ姿勢をとることができず、しゃがみ姿勢をとる途中でバランスを崩すおそれがある。

0011

これにより、屋根からの転落災害が発生するおそれが高くなる。すなわち、低層住宅に係わる労働において非常に多くの墜転落災害が発生している。平成21年には、墜落による死傷災害(死亡災害及び休業4日以上)が全産業・全国計で114,152件発生しており、そのうち17.5%にあたる20,006件が墜落・転落によるものである(平成21年における業種別・事故型別死傷災害発生状況、厚生労働省労働者死傷病報告」:安全衛生情報センターによる)。墜落による死亡災害は、低層住宅関連工事においては事業規模の割にかなり高い割合を占めており、建設業における死亡災害の39.62%が墜落によるものであり、墜落の17.00%が建築工事低層)によるものである(建設業労働災害防止協会ホームページによる)。

0012

クリーンエネルギーとして注目される太陽光発電の増加などで、低層住宅の屋根上作業の件数は増える傾向にあり、また、近年デザインハウスの普及により、低層住宅の形状も多様化し、安全対策を取る事が難しくなっている事情もあり、低層住宅の落下事故の防止は一層重要になっている。

0013

また、たとえば、平成14年度愛知建設産業協会における主な労災事故」では、屋根上作業時の事故例が多く報告されている。作業者が、屋根上やはしご上で、バランスを崩したり無理な体勢をとることで、大怪我死亡事故につながっている。作業現場における作業者(着用者)のうける快適性によって、事故を極力防止することができるのである。

0014

本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、作業者が着用して、しゃがみ姿勢、立姿勢、蹲踞の姿勢、胡坐をかいた姿勢等をとっても、快適である(快適性を損なわない)ズボン、作業ズボンおよびツナギを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0015

第1のアスペクトの発明は、着用者の腰部に対応する部位から、股関節の外側に対応する部位を通って、膝の近くであって大腿部の内側に対応する部位である膝近傍内側部位までいたる部分が、所定幅螺旋状の伸縮素材で構成されているズボンである。

0016

第2のアスペクトの発明は、第1のアスペクトのズボンにおいて、前記伸縮素材の膝近傍内側部位は、前記ズボンのインシームの部位よりも僅かに後方まで達しているズボンである。

0017

第3のアスペクトの発明は、第1のアスペクトまたは第2のアスペクトのズボンにおいて、前記伸縮素材の幅は、上から下に向かうにしたがって次第に広くなっているズボンである。

0018

第4のアスペクトの発明は、第1のアスペクト〜第3のアスペクトのいずれか1のアスペクトのズボンにおいて、前記股関節の外側に対応する部位に位置する伸縮素材の下方に、カーゴポケットが設けられており、前記カーゴポケットの開口部は、前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口しているズボンである。

0019

第5のアスペクトの発明は、第4のアスペクトのズボンにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられているズボンである。

0020

第6のアスペクトの発明は、第4のアスペクトまたは第5のアスペクトのズボンにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記ズボンの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記ズボンの本体に直接設けられているズボンである。

0021

第7のアスペクトの発明は、着用者の大腿部の外側に対応する部位に設けられ、開口部の前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口しているカーゴポケットを有する作業ズボンである。

0022

第8のアスペクトの発明は、第7のアスペクトの作業ズボンにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられている作業ズボンである。

0023

第9のアスペクトの発明は、第7のアスペクトまたは第8のアスペクトの作業ズボンにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記作業ズボンの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記作業ズボンの本体に直接設けられている作業ズボンである。

0024

第10のアスペクトの発明は、着用者の腰部に対応する部位から、股関節の外側に対応する部位を通って、膝の近くであって大腿部の内側に対応する部位である膝近傍内側部位までいたる部分が、所定幅の螺旋状の伸縮素材で構成されているツナギである。

0025

第11のアスペクトの発明は、第10のアスペクトのツナギにおいて、前記伸縮素材の膝近傍内側部位は、前記ツナギのズボン部におけるインシームの部位よりも僅かに後方まで達しているツナギである。

0026

第12のアスペクトの発明は、第10のアスペクトまたは第11のアスペクトのツナギにおいて、前記伸縮素材の幅は、上から下に向かうにしたがって次第に広くなっているツナギである。

0027

第13のアスペクトの発明は、第10のアスペクト〜第12のアスペクトのいずれか1のアスペクトのツナギにおいて、着用者の首の付け根の部位であって斜め前に位置する部位に対応する部位から、腕の付け根の部位であって前側に位置する部位に対応する部位を通って、脇下の部位であって前側に位置する部位に対応する部位までいたる部分が、帯状の伸縮素材で構成されているツナギである。

0028

第14のアスペクトの発明は、第10のアスペクト〜第13のアスペクトのいずれか1のアスペクトのツナギにおいて、着用者の首の付け根の部位であって斜め後に位置する部位に対応する部位から、腕の付け根の部位であって後側に位置する部位に対応する部位を通って、脇下の部位であって後側に位置する部位に対応する部位までいたる部分が、帯状の伸縮素材で構成されているツナギである。

0029

第15のアスペクトの発明は、第10のアスペクト〜第14のアスペクトのいずれか1のアスペクトのツナギにおいて、着用者の腰部に対応する部位から、横腹部に対応する部位を通り、腹部の斜め前に対応する部位にいたるまでの部分が、帯状の伸縮素材で構成されているツナギである。

0030

第16のアスペクトの発明は、第10のアスペクト〜第15のアスペクトのいずれか1のアスペクトのツナギにおいて、前記股関節の外側に対応する部位に位置する伸縮素材の下方に、カーゴポケットが設けられており、前記カーゴポケットの開口部は、前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口しているツナギである。

0031

第17のアスペクトの発明は、第16のアスペクトのツナギにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられているツナギである。

0032

第18のアスペクトの発明は、第16のアスペクトまたは第17のアスペクトのツナギにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記ツナギの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記ツナギの本体に直接設けられているツナギである。

0033

第19のアスペクトの発明は、着用者の大腿部の外側に対応する部位に設けられ、開口部の前側の部位が後側の部位よりも下方に位置して斜めに開口しているカーゴポケットを有するツナギである。

0034

第20のアスペクトの発明は、第19のアスペクトのツナギにおいて、前記カーゴポケットには、着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第1の底部と、着用者がしゃがんだ姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びる第2の底部とが設けられているツナギである。

0035

第21のアスペクトの発明は、第19のアスペクトまたは第20のアスペクトのツナギにおいて、前記カーゴポケットはマチ材を介して前記ツナギの本体に設けられており、前記カーゴポケットの開口部の両端部は、前記ツナギの本体に直接設けられているツナギである。

発明の効果

0036

本発明によれば、作業者が着用して、しゃがみ姿勢、立膝姿勢、蹲踞の姿勢、胡坐をかいた姿勢等をとっても、快適であるズボン、作業ズボンおよびツナギを得ることができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0037

本発明の実施形態に係るズボンの概略構成を示す正面図である。
ズボンの側面図であって図1におけるII矢視図である。
ズボンの背面図であって図2におけるIII矢視図である。
ズボンの展開図であって、ズボンを構成している伸縮素材等の平面図である。
ズボンをはいた着用者が立膝の姿勢をとった状態を示す図である。
カーゴポケットを設けたズボンの正面図である。
カーゴポケットを設けたズボンの側面図であって図6におけるVII矢視図である。
着用者の起立姿勢と立膝の姿勢とを示す図である。
(a)は図3におけるIXA−IXA断面を示す図であり、(b)は図3におけるIXB−IXB断面を示す図である。
着用者の右側のカーゴポケットの概略構成を示す側面図であって、開口部にフラップがかぶさっている状態を示す図である。
着用者の右側のカーゴポケットの概略構成を示す側面図であって、フラップがめくられて開口部があらわれている状態を示す図である。
(a)は図11におけるXIIA−XIIA断面を示す図であり、(b)は図11におけるXIIB−XIIB断面を示す図であり、(c),(d)は図11におけるXIIC−XIIC断面を示す図である。
カーゴポケットを構成しているポケット布等の展開図である。
(a1)は、本発明の実施形態に係るカーゴポケット付きズボンを着用者がはいて直立の姿勢をとっている状態を示す図であり、(a2)は、本発明の実施形態に係るカーゴポケット付きズボンを着用者がはいてしゃがんだ姿勢をとっている状態を示す図であり、(b1)は、従来のカーゴポケット付きズボンを着用者がはいて直立の姿勢をとっている状態を示す図であり、(b2)は、従来のカーゴポケット付きズボンを着用者がはいてしゃがんだ姿勢をとっている状態を示す図である。
着用者の皮膚の表面積の変化を示すための図であり、(a)は、着用者が起立しているときに下肢や腹部を前側から見た図であり、皮膚の部位(大腿三角を含む大腿部における前側かつ内側の部位)A〜D、A´〜D´を示しており、(b)は、皮膚の部位A〜D、A´〜D´の展開図である。
着用者の皮膚の表面積の変化を示すための図であり、(a)は、着用者が立膝姿勢であるときに下肢や腹部を前側から見た図であり、皮膚の部位(大腿三角を含む大腿部における前側かつ内側の部位)A〜D、A´〜D´を示しており、(b)は、皮膚の部位A〜D、A´〜D´の展開図である。
起立している着用者が立膝姿勢になったときにおける着用者の皮膚の表面積の変化(図15から図16への変化)を示す図である。
着用者の皮膚の表面積の変化を示すための図であり、(a)は、着用者が起立しているときに下肢や腹部を後側から見た図であり、皮膚の部位(腰部および部)E〜G、E´〜G´を示しており、(b)は、皮膚の部位E〜G、E´〜G´の展開図である。
着用者の皮膚の表面積の変化を示すための図であり、(a)は、着用者が立膝姿勢であるときに下肢や腹部を後側から見た図であり、皮膚の部位(腰部および尻部)E〜G、E´〜G´を示しており、(b)は、皮膚の部位E〜G、E´〜G´の展開図である。
起立している着用者が立膝姿勢になったときにおける着用者の皮膚の表面積の変化(図18から図19への変化)を示す図である。
図16(a)にズボンを重ねた図である。
図19(a)にズボンを重ねた図である。
着用者による従来のズボンのたくし上げを示す図である。
本発明の実施形態に係るツナギの概略構成を示す図であり、(a)は、ツナギを前方から見た図であり、(b)は、ツナギを後方から見た図である。
ツナギの展開図であって、ツナギを構成している伸縮素材等の平面図である。
変形例に係るツナギの概略構成を示す図であり、(a)は、ツナギを前方から見た図であり、(b)は、ツナギを後方から見た図である。
伸縮素材を備えていない従来のズボンの展開図である。

実施例

0038

ズボン1は、たとえば作業に使用される長ズボン(作業ズボン)であって、はいた場合に着用者の体には密着しない構成、すなわち、着用者の皮膚との間に若干の空間が存在する形態になっている。なお、ズボン1の着用者が直立姿勢になっているときには、ズボン1は、図1図3図6図7等で示すような形態になっている。

0039

ズボン1は、所定の部分が伸縮素材(パンツ側伸縮素材;ズボン側伸縮素材)3で構成されている。伸縮素材3は、たとえばニット編み物)で構成されており、ツーウェイストレッチタイプになっている。すなわち、伸縮素材3は、この面内方向(伸縮素材3の厚さ方向に直交する任意の方向)で伸縮性を備えている。なお、伸縮素材3はズボン1の着用者の体を締め付ける目的で設けられているものではない。

0040

伸縮素材3として、この伸長率伸び率)が170%程度のものが採用されるが、伸縮率が160%〜190%程度のものを採用してもよいし、伸縮率が140%〜220%程度のものを採用してもよいし、さらに、伸縮率が120%〜250%程度のものを採用してもよい。また、伸縮素材3として、伸縮率が120%〜170%程度のものを採用してもよいし、伸縮率が110%〜130%程度のものを採用してもよい。

0041

なお、伸縮率は、次の式で表される。(伸縮率=力を加えたときの伸縮素材3の最大の長さ÷力を加えてないときの伸縮素材3の長さ×100%)

0042

ここで、力を加えたときの伸縮素材3の最大の長さとは、伸縮素材3に最大の引っ張り力を加えたときの伸縮素材3の長さである。伸縮素材3に加える引っ張り力を「0」からしだいに大きくすると、伸縮素材3はしだいに長くなるが、最大の引っ張り力以上の力で伸縮素材3を引っ張っても、伸縮素材3はほとんど伸びることがなく、伸縮素材3は破断してしまう。また、最大の引っ張り力以下の力で引っ張る限りにおいては、伸縮素材3は復元するようになっているが、最大の引っ張り力(弾性限度における最大引っ張り力)よりも大きな力で引っ張ると、伸縮素材3に永久歪が残ってしまう。

0043

ここで、伸縮率が170%である場合について具体的に説明する。所定の厚さと所定の幅で所定の長さLA(引っ張り力を加えていないときの長さがLA;たとえば100mm)の伸縮素材3を、この長手方向の両端に引っ張り力を加えて引っ張ることにする。最大引っ張り力を加えると、伸縮素材3の長さは、1.7倍(1.7LA;たとえば170mm)になる。

0044

また、伸縮素材3以外のズボン1の部位は、伸縮性をほとんど有さない織物布帛)5で構成されている。織物5の伸縮率は、100%〜105%程度であり、伸縮素材3の伸び率よりも小さくなっている。

0045

なお、伸縮素材3として、ニットに代えて、伸縮性のある布帛を採用してもよい。この伸縮性のある布帛は、たとえば、弾性を備えた糸を織って構成されているものとする。

0046

伸縮素材3は、腰部部位(下側腰部部位)7、臀部上方部位9、股関節外側部位11、大腿部前側中間部位13をこれらの順に通って、膝近傍内側部位15までいたる上下方向に延びたほぼ1巻きの螺旋状の部分に設けられている。また、伸縮素材3は所定の幅になっている。

0047

ここで、腰部部位7は、着用者の腰部(腰部のうちの下側の部位)の真後に対応する部位(着用者の股上部の真後であってウエストバンド部17の直下の部位;下側腰部部位)である。臀部上方部位9は、着用者の左側もしくは右側の臀部の上部に対応する部位である。股関節外側部位11は、着用者の股関節の外側に対応する部位(着用者の左の股関節よりもさらに左方に位置する着用者の皮膚の部分に対応する部位、もしくは、着用者の右の股関節よりもさらに右方に位置する着用者の皮膚の部分に対応する部位)である。

0048

大腿部前側中間部位13は、着用者の大腿部の上下方向における中間部であって大腿部の前側に対応する部位である。膝近傍内側部位15は、着用者の膝の近くであって大腿部の内側(着用者の左の大腿部にあっては右側、着用者の右の大腿部にあっては左側)に対応する部位である。なお、腰部部位7等は、着用者がズボンを履いたときに着用者の腰部等の皮膚部分と対向するズボンの部位である。

0049

ズボン1は、左右対称に形成されており、螺旋状の伸縮素材3は、左右対称に設けられている。したがって、ズボン1の左側では、左側の腰部部位7Lから、左側の臀部上方部位9L、左側の股関節外側部位11L、左側の大腿部前側中間部位13Lを通って、左側の膝近傍内側部位15Lまでいたる部分が、所定の幅の螺旋状(上から下にズボン1を見たときに時計まわりの螺旋状)の伸縮素材3Lで構成されている。

0050

ズボン1の右側では、右側の腰部部位7Rから、右側の臀部上方部位9R、右側の股関節外側部位11R、右側の大腿部前側中間部位13Rを通って、右側の膝近傍内側部位15Rまでいたる部分が、所定の幅の螺旋状(上から下にズボン1を見たときに反時計まわりの螺旋状)の伸縮素材3Rで構成されている。

0051

なお、着用者の腰部のところで、左側の伸縮素材3Lと右側の伸縮素材3Rとがお互いにつながっている(図3参照)。

0052

以下、ズボン1の左側もしくは右側を例に掲げてさらに詳しく説明する。

0053

左側の伸縮素材3Lの膝近傍内側部位15Lは、ズボン1のインシーム19の部位よりも僅かに後方まで達している(図3参照)。

0054

ここで、左側の伸縮素材3Lの膝近傍内側部位15Lがズボン1のインシーム19の部位よりも僅かに後方まで達していることについて、図9を用いてさらに詳しく説明する。なお、図9は、ズボン1の左側の筒状部(左脚が入る筒状部)の断面を示しているが、ズボン1が上述したように左右対称に形成されているので、ズボン1の右側の筒状部も左側の筒状部と同様に構成されている。

0055

図9(a)は、図3におけるIXA−IXA断面を示す図であり、伸縮素材3Lの最下端(伸縮素材3Lと左後パンツ地27Lとの直線状の接合部の下端)におけるズボン1の断面図であり、図9(b)は、図3におけるIXB−IXB断面を示す図であり、伸縮素材3Lの最下端よりもやや上方(伸縮素材3Lと左後パンツ地27Lとの直線状の接合部の上端図3参照)におけるズボン1の断面図である。

0056

図9で示す参照符号LGはズボン1の着用者の大腿部を示しており、参照符号PA1,PB1はズボン1のサイドシーム33を示しており、参照符号OA,OBは大腿部LGの中心とズボン1の筒状部の中心とを示しており、参照符号LA1,LB1はズボン1のサイドシーム33とインシーム19とを結んでいる直線を示している。なお、図9(a)で示す大腿部LGの中心OAはたとえば直線LA1上に存在しており、図9(b)で示す大腿部LGの中心OBはたとえば直線LB1上に存在しているものとする。

0057

図9(a)で示す参照符号PA2は、伸縮素材3Lの最下端を示しており(図3も併せて参照)、参照符号LA2は、大腿部LGの中心OAと伸縮素材3Lの最下端PA2とを結ぶ直線を示している。ここで、直線LA1と直線LA2との交差角度θA1は、15°程度になっている。

0058

図9(b)で示す参照符号PB2は、伸縮素材3Lの最下端よりもやや上方を示しており(図3も併せて参照)、参照符号LB2は、大腿部LGの中心OBと伸縮素材3Lの最下端よりもやや上方の部位PB2とを結ぶ直線を示している。ここで、直線LB1と直線LB2との交差角度θB1は、15°程度になっている。なお、参照符号PB3は、伸縮素材3Lと左前パンツ地25Lとの境界である。

0059

これらにより、伸縮素材3Lの膝近傍内側部位15Lが、ズボン1のインシーム19の部位よりも僅かに後方まで達していることになる。なお、交差角度θA1や交差角度θB1を、15°よりも広い10°〜20°の範囲内で適宜定めてもよいし、さらに広い5°〜30°の範囲で適宜定めてもよいし、さらに一層広い5°〜45°もしくは5°〜60°の範囲で適宜定めてもよい。

0060

右側の伸縮素材3R(3L)の幅は、上から下に向かうにしたがって次第に広くなっている。ここで、伸縮素材3R(3L)の幅方向は、伸縮素材3R(3L)の螺旋状の延伸方向(長手方向)と直交する方向であるが、伸縮素材3R(3L)の幅方向を、ズボン1の上下方向としてもよい。

0061

図4では、裁断され縫い合わされる前の右側の伸縮素材3R等の形状を示している。図4に示す伸縮素材3R等は、平板状になっている。また、図4紙面に直交する方向が伸縮素材3R等の厚さ方向になっている。なお、図4では、理解を容易にするために伸縮素材3R等の縫い代の表示は省略している。

0062

ズボン1は、伸縮素材3Rと、右前開き地21R(左前開き地であるなら21L)と、右後脇接ぎ地23R(左後脇接ぎ地であるなら23L)と、右前パンツ地25R(左前パンツ地であるなら25L)と、右後パンツ地27R(左後パンツ地であるなら27L)とを、たとえば縫製することで適宜接合(たとえば縫合)して形成されている。

0063

ここで、右前パンツ地25Rの一辺部29Rと右後パンツ地27Rの一辺部31Rとがお互いに接合されて、ズボン1のサイドシーム33が形成されるようになっている。

0064

また、右前パンツ地25Rの他の一辺部(一辺部29Rと対向している一辺部)35Rと右後パンツ地27Rの他の一辺部(一辺部31Rと対向している一辺部)37Rの一部とがお互いに接合されて、インシーム19近傍の接合部(縫い合わせ部)39(図3参照)が形成されている。なお、右前パンツ地25Rで示す二点鎖線L1は、ズボン1におけるインシーム19になる箇所である。

0065

また、ズボン1では、伸縮素材3の別の一辺部(長手方向の一方の端部)52Rと、右後パンツ地27Rの他の一辺部37Rの他の一部とがお互いに接合されて、インシーム19近傍の接合部39が形成されるようになっている。

0066

これにより、伸縮素材3Rの膝近傍内側部位15Rは、ズボン1のインシーム19の部位よりも僅かに後方まで達するのである(図3図9参照)。

0067

また、ズボン1では、右前パンツ地25Rの別の一辺部41Rおよび右後パンツ地27Rの別の一辺部43Rと、伸縮素材3の一辺部(幅方向の一方の辺部)45Rとが、お互いに接合され、右前開き地21Rの一辺部47Rおよび右後脇接ぎ地23Rの一辺部49Rと、伸縮素材3の他の一辺部(幅方向の他方の辺部)51Rとが、お互いに接合されるようになっている。なお、上記接合をしやすくするために、伸縮素材3の幅方向の両辺部45R,51R(45L,51L)は、概ね直線状になっている。

0068

ズボン1では、上記接合以外の接合もなされるが、他の接合部分については説明を省略する。

0069

上述したように、伸縮素材3、右前開き地21R、右後脇接ぎ地23R、右前パンツ地25R、右後パンツ地27Rが接合されて形成されたズボン1では、伸縮素材3には、圧縮力がかかっていないことはもちろん、引っ張り力もかかっていない。すなわち、なんら外力が加わっていない。

0070

また、ズボン1では、前開き地21R,21Lと後脇接ぎ地23R,23Lの上部に環状のウエストバンド部17が縫製等によって接合されており、また、サイドポケット55と後部ポケット57とが設けられている。

0071

さらに、ズボン1では、正面視において、股下の接ぎ目6と伸縮素材3との間が所定の距離(インシーム19のところにおける距離)L2(たとえば100mm程度)離れている(図1参照)。これにより、ズボン1の強度(股下の接ぎ目6における引張り強度等)を上げることができるとともに、正面視したときにおけるズボン1の見栄えを向上させることができる。すなわち、もしも距離L2を「0」とすると、ズボン1の股下の接ぎ目6において弾性素材3Lと弾性素材3Rとがお互いに接合されることになり、股下の接ぎ目6における強度が低下するとともに、ズボン1の着用者を正面視したときに下着のパンツをズボンの上に重ねてはいているように見えてしまい見栄えが悪くなる。

0072

しかし、股下の接ぎ目6と伸縮素材3との間を所定の距離L2だけ離すことで、上記強度不足と見栄えの悪さを回避することができる。

0073

また、ズボン1では、図1で示すように、上下方向において、距離(寸法)L2の値と距離(寸法)L3の値と距離(寸法)L4の値とが、お互いにほぼ等しくなっているか、もしくは、距離L4の値が距離L3よりも僅かに大きく距離L3の値が距離L2よりも僅かに大きくなっている。

0074

これにより、ズボン1の着用者がしゃがんだ姿勢をとって脚の皮膚が伸びたときであっても、ズボン1が適宜伸びて、着用者が違和感を感じることがなくなる。すなわち、しゃがんだ姿勢では、着用者の大腿部前側の皮膚は、膝部分で最も伸び、膝から股間に向かうにしたがって伸び量が次第に小さくなる。上述したような各寸法L2,L3,L4になっていることで、皮膚が伸びる箇所の近くに伸縮素材3が設けられていることになり、皮膚の伸びに追従して伸縮素材3が伸び、違和感を感じることがほとんど無いのである。なお、寸法L4を寸法L2や寸法L3より小さくしても、大腿部前側の皮膚の伸びには追従するが、その一方で、擦れたりする部分(膝部の近傍)に伸縮素材3が位置してしまうので、好ましくはない。また、寸法L2を「0」もしくは小さい寸法にすると、大腿部前側の皮膚の伸びる部位と伸縮素材3の位置とが大きくずれてしまうので、違和感を感じてしまう。

0075

なお、上記寸法L3は、伸縮素材3の上下方向の寸法(インシーム19のところにおける伸縮素材3の幅)であり、上記寸法L4は、膝の中心に対応する部位と、伸縮素材3の下端との間の寸法(インシーム19のところにおける右前パンツ地25Rや左前パンツ地25Lの寸法)である。

0076

ズボン1によれば、着用者がはいたときに、しゃがみ姿勢、立膝姿勢、蹲踞の姿勢、胡坐をかいた姿勢等、膝を開いた姿勢をとっても、快適(快適性を損なわない)であるという効果を奏する。換言すれば、ズボン1は、着用者(作業者)が屋根上等で作業を行うときに、しゃがみ姿勢をとったり開脚等するが、ズボン1は、着用者の上記姿勢に対応して着用者の快適性を確保しているのである。

0077

詳しく説明すると、人体の各関節のうちで、ズボン1に関係する主な関節は、股関節と膝関節である。ズボン1は、たとえば、着用者が股関節と膝関節とを曲げていない状態(起立状態直立状態)に合わせて、形状が決められている。

0078

ここで、起立状態に対して着用者の脚が最も変形し、着用者がはいているズボン1が着用者の脚から最も変形力を受けるのは、たとえば図5で示すように、着用者が立膝の姿勢になったときである。すなわち、股間が開くように股関節を曲げ、膝関節を曲げ、さらに一方の膝(図5では右の膝)を地面や床につけたときである。このように、立膝の姿勢になると、ズボン1には、図5に矢印で示すような引っ張り力が作用する。このような引っ張り力が作用しても、伸縮素材3が適宜延びるので、ズボン1をはいている着用者は立膝の姿勢をとりやすいのである。

0079

図5で示すように着用者が立膝の姿勢をとった場合、伸縮素材3は、矢印の箇所(膝近傍内側部位)で最も大きく伸縮素材3の幅方向に延びるが、他の箇所でも延びるようになっている。そして、伸縮素材3を1巻きの螺旋状に形成することにより、伸縮素材3が、脚の軸を中心にしてほぼ360°設けられていることになり、図5で示すように着用者が立膝の姿勢になった場合、伸縮素材3が適宜弾性変形してズボン1が変形し、着用者が立膝の姿勢をとりやすくなる。

0080

図5で示すように着用者が立膝の姿勢をとった場合について、図8を用いてさらに詳しく説明する。図8(a)は、着用者が起立姿勢(直立姿勢)をとっている状態を示す図であり、図8(b)は、着用者が立膝の姿勢をとっている状態を示す図であり、図5に対応した図である。

0081

図8(a)に破線で示す曲線L11は、着用者の右膝の内側部位から、着用者の股間を通り、着用者の左膝の内側部位にいたっている(着用者の内股部を通っている)。また、図8(b)に破線で示す曲線L12は、曲線L11と同じところ(図8(a)で示した着用者と同一の着用者の皮膚の部位)を通っている曲線である。

0082

図8(a)で示す状態では、曲線L11の長さがたとえば70.5cmであるのに対し、図8(b)で示す状態では、曲線L12の長さがたとえば83.5cmになり、着用者の姿勢によって、着用者の内股部の皮膚の長さが18%程度増加するのである。

0083

このように、着用者の内股部の皮膚の長さが18%程度増加しても、伸縮素材3が設けられていることで、着用者は立膝の姿勢をとりやすい。

0084

これに対して、図27で示すような、前身201と後身頃203とを備えて構成されたズボンであると、伸縮素材が設けられていないので、上述した18%の増加に十分対応することができず、着用者が立膝の姿勢をとりにくい。

0085

なお、ズボン1によれば、着用者が立膝の姿勢になったときだけでなく、着用者が蹲踞の姿勢、胡坐をかいた姿勢等になった場合でも、立膝の姿勢の場合と同様に、着用者が蹲踞の姿勢や胡坐をかいた姿勢等の姿勢をとりやすくなる。

0086

また、伸縮素材3は、ズボン1の他の部位(織物で構成された部位)に比べて、擦れや引っ掻きに弱く、擦れや引っ掻きによって、ニットの糸がスナッキングピリングをおこしやすい。しかし、ズボン1では、伸縮素材3が上述した箇所に設けられているので、着用者がズボン1を履いて作業をして床や地面に座る等しても、伸縮素材3が、床や地面や壁等に当接しにくくなっている。たとえば、ズボン1では、伸縮素材3が臀部の下側の部位を避けて、臀部の上側の部位に位置しているので、着用者が臀部を屋根等につけるようにして座っても、伸縮素材3が屋根等に接することがない。したがって、伸縮素材3が擦れたりすること等がほとんど無くなり(スナッキングやピリングを起こすことがなくなり)、伸縮素材3が傷付くことを極力防止することができる。

0087

一方、従来のスポーツウェアやダンス用被服では、被服の全体がニット等の伸縮素材で構成されているので、屋根上等の作業においてスナッキングやピリングが簡単に発生してしまい、実用に耐えないのである。

0088

また、伸縮素材3が、上述したように設けられていることにより、伸縮素材3とサイドポケット55とがお互いに干渉するとがなくなり、サイドポケット55の設置が容易になっている。

0089

また、ズボン1では、膝よりも下に伸縮素材3で構成された部位が存在しないので、伸縮素材3の使用量が削減されているとともに、壁等に接触しやすい膝下の部位がもつれる等して傷付くことを抑制することができる。

0090

また、ズボン1によれば、伸縮素材3の膝近傍内側部位15が、ズボン1のインシーム19の部位よりも僅かに後方まで達しているので、着用者がはいたときに立膝の姿勢等を一層とりやすくなっている。

0091

すなわち、前述したように、着用者が立膝の姿勢等をとったときは、ズボン1のインシーム19のところで伸縮素材3が大きく延びることが望ましい。しかし、膝近傍内側部位15がズボン1のインシーム19の部位で止まっていると、織物に接合されている伸縮素材3が織物に邪魔されて十分に延びることができない。しかし、ズボン1では、伸縮素材3の膝近傍内側部位15がズボン1のインシーム19の部位よりも僅かに後方まで達しているので、織物の影響が小さくなり、ズボン1のインシーム19の部位で伸縮素材3が十分に延び、着用者が立膝の姿勢等を一層とりやすくなる。

0092

また、ズボン1によれば、伸縮素材3の幅が上から下に向かうにしたがって次第に広くなっているので、ズボン1をはいた着用者が立膝の姿勢等を一層とりやすくなる。

0093

すなわち、着用者が図5で示すように立膝の姿勢をとった場合、伸縮素材3は膝近傍内側部位15のインシーム19のところで最も大きく幅方向に延び、上側に向かうほど延び量が小さくなる。したがって、伸縮素材3の幅が上から下に向かうにしたがって次第に広くなっていることで、ズボン1をはいた着用者が立膝の姿勢等を一層とりやすくなる。

0094

また、伸縮素材3は、上側(腰部側)で幅が小さいので、ズボン1の臀部に後部ポケット57を設けても、伸縮素材3と後部ポケット57とがお互いに干渉せず、後部ポケット57の設置が容易になる。

0095

さらに、ズボン1上方では(腰部、特に仙骨部およびこの近傍)では、伸縮素材3が水平に近い方向で斜めに延伸しているので、後部ポケット57との干渉を一層確実に避けることができる。

0096

また、ズボン1によれば、ズボン1がで着用者の脚に貼り付いても、伸縮素材3が設けられているので、着用者が膝やを容易に曲げて開脚することができる。すなわち、従来のズボンでは、このズボンが着用者の脚に汗で貼り付いた状態で着用者が開脚等の動作をしようとすると、ズボンと脚の皮膚との間に滑りがほとんど発生せず、ズボンによって着用者の開脚等の動作が阻害される。しかし、ズボン1では、ズボン1が着用者の脚の皮膚に汗で貼り付いた状態で着用者が開脚等の動作したときに、ズボン1と脚の皮膚との間に滑りはほとんど発生しないが伸縮素材3が適宜伸びるので、ズボン1によって着用者の開脚等の動作が阻害されることは無い。

0097

また、ズボン1によれば、着用者が起立している状態から膝等を曲げてしゃがむ場合であっても、伸縮素材3が適宜伸びるので、図23に示すようなズボン(従来のズボン)のたくしあげをする必要が無くなる。そして、荷物を持っていること等によって着用者の両手が塞がっていても、ズボン1の着用者は、容易にしゃがんだ姿勢等をとることができる。

0098

ここで、ズボン1の着用者(作業者)における皮膚の伸び等について説明する。

0099

作業者が、蹲踞、膝立て等のしゃがみ姿勢をとると(起立姿勢からしゃがみ姿勢になると)、身体寸法の変化が生じる。この寸法変化は、主に股関節および膝関節の屈曲による皮膚の伸展収縮、筋肉の収縮および骨の移動によって生じる。しゃがみ姿勢は、「屈伸」、「蹲踞」、「膝立て」、「あぐら」などが主にとられている姿勢である。作業者は、長時間、しゃがみ姿勢を維持したまま屋根上での作業を行うのである。

0100

しゃがみ姿勢では、少なくとも、下肢の関節の屈曲運動が行われており、蹲踞の姿勢では、下肢の関節の屈曲運動に加えて、脚の外転、外旋運動を行っている。

0101

しゃがみ姿勢に特に関係する骨は、骨盤大腿骨膝蓋骨脛骨である。これらのしゃがみ姿勢に関係する骨が連結する部分であって可動する部分が関節になっている。しゃがみ姿勢に特に関係する関節は、骨盤と大腿骨の連結部分である股関節、大腿骨と膝蓋骨と骨との連結部分である膝関節である。

0102

しゃがみ動作(起立姿勢からしゃがむ動作)における関節の動きについて説明する。下肢において、しゃがむとき、股関節と膝関節とが屈曲運動をする。また、蹲踞などの開脚が伴うしゃがみ動作においては、股関節がさらに外転運動と外旋運動とをする。

0103

股関節における屈曲は、前方に脚を突き出すように曲げる動作である。作業者が直立しているとき(起立姿勢にあるとき)に、膝を曲げない場合、脚(大腿部)は、胴体(腹部や胸部)に対して90°程度の角度まで曲げることができる。また、作業者が直立しているとき(起立姿勢にあるとき)に、膝を曲げると、大腿部は、胴体(腹部や胸部)に対して125°程度の角度まで曲げることができる。

0104

膝関節における屈曲は、下腿部(脚におけるすね以下の部位)を大腿部に対して後方に送り出すように曲げる動作であって、130°程度の角度まで曲げることができる。

0105

股関節における外転は、大腿部が体軸から離れるように大腿部を開く動作であり、大腿部を体軸(胴体)に対して側方に45°程度の角度まで曲げることができる。

0106

股関節における外旋は、大腿部の軸を中心にして大腿部を回転(回動)する動作であり、大腿部を外側に20°程度の角度まで曲げることができる。

0107

作業者のしゃがみ動作は、上述した股関節と膝関節との屈曲運動、股関節の外転運動、股関節の外旋運動を組み合わせることでなされる。

0108

しゃがみ動作(起立姿勢からしゃがむ動作)における筋肉の動きについて説明する。しゃがみ動作ではたらく筋肉は、下肢の筋肉である。

0109

詳しく説明すると、股関節を屈曲するときには、大腰筋腸骨筋大腿直筋縫工筋が収縮する。膝関節を屈曲するときには、薄筋、縫工筋、大腿二頭筋半膜様筋半腱様筋、ひ複筋、膝か筋が収縮する。股関節を外転するときには、中でん筋、小でん筋、縫工筋が作用し、股関節を外旋するときには、大でん筋、深層外旋六筋、縫工筋、大腿二頭筋が作用する。

0110

以上、しゃがみ動作における運動の種類、骨、関節、筋肉について説明したが、しゃがみ動作における運動に伴って、体表寸法の変化が生ずる。これは、しゃがみ動作において骨の移動、筋肉の収縮、関節の曲がりによって、体表(作業者の皮膚)の伸展および位置の変化が生じているからである。

0111

ここで、体表の変化について説明する。

0112

股関節の屈曲運動や外転運動や外旋運動、膝関節の屈曲運動により、大腿部の筋肉(大腰筋、腸骨筋、大腿直筋、縫工筋)が収縮すると、筋肉の膨隆が生じ、大腿部の周径外周長;大腿部の直径)が大きくなる。さらに、膝裏部分では、の張り出しが発生しており、膝上部分の周径寸法も大きくなる。

0113

股関節を屈曲すると、骨盤と大腿骨の移動(回転運動)が生じる。膝関節を屈曲すると、膝関節における大腿骨、膝蓋骨、脛骨の移動(位置の変化)が生じる。股関節を外転すると、大腿骨が体軸から離れる方向に移動する。股関節を外旋すると、膝蓋骨が身体の側方へ移動する。

0114

股関節の屈曲により、臀部の皮膚が伸展する。膝関節の屈曲により、膝部表面が張り出し膝部前面の皮膚が伸展する。股関節の外転により、股下部から膝内側の皮膚が伸展する。股関節の外旋により、膝部前面から股下部までの皮膚が伸展する。

0115

上述した皮膚の伸びについて、膝立て姿勢時における変化(起立姿勢から膝立て姿勢に移行したときの変化)を測定した(図15図20参照)。なお、膝立て姿勢は、図5図8図16(a)、図19(a)、図21図22に示す姿勢である。膝立て姿勢では、股関節が開脚等していることに加えて、一方の膝が屋根についている。図16図19図21図22では、作業者は、左膝を屋根につけている。

0116

図15(a)は、着用者が起立しているときに大腿部や腹部を前側から見た図である。また、図15(a)は、皮膚の部位(大腿三角を含む大腿部における前側かつ内側の部位)A〜D、A´〜D´を示している。図15(b)は、皮膚の部位A〜D、A´〜D´の展開図である。

0117

図16(a)は、着用者が膝立ての姿勢(立膝姿勢)をとっているときに大腿部や腹部を前側から見た図である。また、図16(a)は、皮膚の部位(大腿三角を含む大腿部における前側かつ内側の部位)A〜D、A´〜D´を示している。図16(b)は、皮膚の部位A〜D、A´〜D´の展開図である。

0118

図18(a)は、着用者が起立しているときに下肢や腹部を後側から見た図である。また、図18(a)は、皮膚の部位(腰部および尻部)E〜G、E´〜G´を示している。図18(b)は、皮膚の部位E〜G、E´〜G´の展開図である。

0119

図19(a)は、着用者が立膝姿勢であるときに下肢や腹部を後側から見た図である。また、図19(a)は、皮膚の部位(腰部および尻部)E〜G、E´〜G´を示している。図19(b)は、皮膚の部位E〜G、E´〜G´の展開図である。

0120

着用者の前側の部位における皮膚の伸縮について説明する。

0121

図17で示すように、図15で示す部位(起立姿勢での右側部位)Aと、図16で示す部位(立膝姿勢での右側部位)Aとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約200%(正確には196.7%)になる。また、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、部位Aの長さ(図16(b)では左右方向の寸法)が約2倍になる。

0122

図15で示す部位(起立姿勢での右側部位)Bと、図16で示す部位(立膝姿勢での右側部位)Bとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約80%(正確には80.1%)になる。

0123

図15で示す部位(起立姿勢での右側部位)Cと、図16で示す部位(立膝姿勢での右側部位)Cとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行しても、面積の変化はほとんど無い(正確には104.3%になる)。

0124

図15で示す部位(起立姿勢での右側部位)Dと、図16で示す部位(立膝姿勢での右側部位)Dとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約140%(正確には136.7%)になる。

0125

図15で示す部位(起立姿勢での左側部位)A´と、図16で示す部位(立膝姿勢での左側部位)A´とを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約160%(正確には162.7%)になっている。また、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、長さ(図16(b)では左右方向の寸法)が約1.7〜1.8倍程度になっている。

0126

図15で示す部位(起立姿勢での左側部位)B´と、図16で示す部位(立膝姿勢での左側部位)B´とを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約90%(正確には85.9%)になっている。

0127

図15で示す部位(起立姿勢での左側部位)C´と、図16で示す部位(立膝姿勢での左側部位)C´とを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約110%(正確には114.8%)になっている。

0128

図15で示す部位(起立姿勢での左側部位)D´と、図16で示す部位(立膝姿勢での左側部位)D´とを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約140%(正確には142.9%)になっている。

0129

次に、着用者の後側の部位における皮膚の伸縮について説明する。

0130

図20で示すように、図18で示す部位(起立姿勢での左側部位)Eと、図19で示す部位(立膝姿勢での左側部位)Eとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約130%(正確には134.5%)になる。

0131

図18で示す部位(起立姿勢での左側部位)Fと、図19で示す部位(立膝姿勢での左側部位)Fとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約120%(正確には120.3%)になる。

0132

図18で示す部位(起立姿勢での左側部位)Gと、図19で示す部位(立膝姿勢での左側部位)Gとを比較すると、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、面積が約220%(正確には222.5%)になる。また、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、部位Gの長さ(図19(b)では上下方向の寸法)が約2.2倍になっている。さらに、図18(b)で示す部位Gのひし形状の切り込みと、図19(b)で示す部位Gの「V」字状の切り欠きとからわかるように、起立姿勢から立膝姿勢に移行することで、部位Gの形態(立体的な形態)も変化する。

0133

なお、図18(b)と図19(b)とをから理解されるように、着用者の後側では、皮膚の伸びが左右でお互いがほぼ等しくなっている。

0134

作業者が、しゃがみ姿勢、特に開脚を伴う姿勢をとったとき、上述したように着用者の皮膚が伸展(伸縮)している。したがって、ズボン1の着用者がしゃがみ姿勢をとったときに快適性を感じ得るには、上述した皮膚の伸縮に応じてズボン1に伸縮素材(伸縮部材)3を設ける必要がある。

0135

ズボン1によれば、前身頃の太もも部分(大腿部)に伸縮素材3が設けられているので、図15図16で示す部位A,A´での皮膚の伸びに追従して伸縮素材3が伸び、太もも部分のツッパリ感や窮屈感を防止し快適性を確保することができる。

0136

また、ズボン1によれば、後身頃においても、腰裏に設けられた伸縮素材3が伸縮して、図18図19で示す部位G,G´での皮膚の伸びに追従して伸縮素材3が伸び、腰裏のツッパリ感や窮屈感を防止し快適性を確保することができる。

0137

ところで、図21図22では、皮膚の部位A,A´や皮膚の部位G,G´が、伸縮素材3と重なっていない。しかしながら、部位A,A´や部位G,G´の伸縮に伴って、伸縮素材3が伸縮するので、上述したツッパリ感や窮屈感を防止することができる。

0138

たとえば、ズボン1の着用者は下着をはいている。これにより、部位A,A´や部位G,G´のところでは、着用者の皮膚とズボン1とが直接接触することは無い。そして、着用者が汗をかいても、着用者の皮膚(部位A,A´や部位G,G´のところ)にズボン1が貼り付くことはない。したがって、部位A,A´や部位G,G´が、伸縮素材3と重なっていなくても、しゃがみ姿勢をとったときに、部位A,A´や部位G,G´に対応したズボン1の部位(部位A,A´や部位G,G´に重なっているズボン1の布帛で構成された部位)のかわりに伸縮素材3が伸び、上述したツッパリ感や窮屈感を防止することができる。

0139

さらに、ズボン1の着用者が長時間しゃがみ姿勢を続けても、伸縮素材3が適宜伸びるので下肢の血管が圧迫されることはほとんど無く、立ち上がったときにバランスを崩すおそれもない。また、ズボン1の着用者がしゃがみ姿勢をとるとき、伸縮素材3が適宜伸びるのでツッパリ感が発生せず、スムーズにしゃがみ姿勢をとることができ、しゃがみ姿勢をとる途中でバランスを崩すおそれもない。これにより、屋根からの転落災害の発生を抑制することができる。

0140

また、ズボン1によれば、ズボン1の着用者がはしごを登る際に足を曲げて上方へ持ち上げるときに、伸縮素材3が適宜伸びるので、足の屈曲運動によるツッパリ感を防止できる。これにより、屋根からの転落災害を防止できる。

0141

さらに、ズボン1によれば、ズボン1の着用者がしゃがみ姿勢をとったときに、伸縮素材3が適宜伸びるので、ベルトによって腹部が圧迫されこの圧迫によって背骨が圧迫されることがなく、腹部や背骨の圧迫によるぎっくり腰の発生を回避することができる。

0142

ところで、ズボン1において、図6図7で示すように、伸縮素材3の下方にカーゴポケット59を設けてもよい。また、図6では、カーゴポケット59がズボンから離れて描かれているが、実際には、図7で示すように、カーゴポケット59はズボンにくっついている。また、図6図1に対応した図であり、図7図2に対応した図である。

0143

カーゴポケット59について、詳しく説明する。

0144

カーゴポケット59は、図7図10図11に示すように、ズボン1の着用者の股関節の外側に対応する部位(股関節外側部位)11のところに位置する伸縮素材3(伸縮素材3の部位)の下方に設けられている。

0145

カーゴポケット59の開口部301は、ズボン1の着用者が直立姿勢をとっているとき、前側の部位(開口部301の前側部位)303が後側の部位(開口部301の後側部位)よりも下方に位置しており、これにより水平面に対して斜めになって開口している。

0146

また、カーゴポケット59の開口部301は、側面視においてたとえば直線状に形成されており、ズボン1の着用者の股関節外側部位11に位置する伸縮素材3の下縁とほぼ平行になっている(図11参照)。

0147

ズボン1の着用者が直立した姿勢をとっているとき(着用者1の大腿部が上下方向に延びているとき)、カーゴポケット59の開口部301は、上下方向では着用者の大腿部の中間部に位置し、横方向では着用者の大腿部の外側の側方部位に位置している。また、カーゴポケット59の開口部301は、カーゴポケット59の他の部位よりも概ね上方に位置している。換言すれば、カーゴポケット59の開口部301の上端309が、カーゴポケット59の最上端に位置しており、カーゴポケット59の開口部上端309以外の部位(開口部301の部位)は、カーゴポケット59の上側に位置しており、カーゴポケット59の収納部307は、開口部301の下側に位置している。

0148

さらに説明すると、ズボン1の着用者が直立した姿勢をとっているとき、カーゴポケット59の開口部301の上端309は、股関節外側部位11よりも僅かに下方であって、股関節外側部位11よりも僅かに後方に位置している。また、ズボン1の着用者が直立した姿勢でいるとき、カーゴポケット59の開口部301の下端311は、開口部301の上端309や股関節外側部位11よりも下方であって、股関節外側部位11よりも僅かに前方に位置している。

0149

また、ズボン1の着用者がしゃがんでいるとき(しゃがみ姿勢になっているとき)等、着用者の大腿部がほぼ水平方向に延びているとき、図14(a2)で示すように、カーゴポケット59の開口部301は、前側の部位303が後側の部位305よりも僅かに上方に位置して斜めに開口するようになっている。さらに説明すると、ズボン1の着用者が直立姿勢であるときにおける水平面とカーゴポケット59の開口部301との交差角度θH1(図14(a1)参照)のほうが、ズボン1の着用者がしゃがんでいるとき等における水平面とカーゴポケット59の開口部301との交差角度θH2(図14(a2)参照)よりも大きくなっている。

0150

なお、ズボン1の着用者がしゃがんでいるとき等において、カーゴポケット59の開口部301がほぼ水平方向に延伸していてもよいし、カーゴポケット59の開口部301の前側の部位303が後側の部位305よりも僅かに下方に位置して斜めに開口していてもよい。

0151

また、カーゴポケット59には、第1の底部313と第2の底部315とが設けられている。第1の底部313は、ズボン1の着用者が直立姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びるようになっている(図14(a1)等参照)。第2の底部315は、ズボン1の着用者がしゃがむ等の姿勢をとっているときにほぼ水平方向に所定の長さ延びるようになっている(図14(a2)等参照)。なお、第1の底部313は第2の底部315よりも前側に位置しており、第1の底部313と第2の底部315はお互いがつながっているとともに所定の交差角度で交差している。

0152

また、カーゴポケット59はマチ材317(図12(b)、図13参照)を介してズボン1の本体(図1図3で示す、カーゴポケット59が設けられていないズボン)319に設けられている。ただし、カーゴポケット59の開口部301の両端部(直線状の開口部301の延伸方向の両端部;上端309と下端311)は、マチ材を介することなくズボン本体319に直接設けられている。

0153

換言すれば、カーゴポケット59の開口部301は、カーゴポケット59の上側でカーゴポケット59の周辺部の一部に形成されており、開口部301は、ズボン本体319に接合されていない。また、カーゴポケット59の開口部301以外の部位(カーゴポケット59の周辺部の他の部位)は、ズボン本体319に接合されている。これにより、カーゴポケット59の収納部307が形成されている。

0154

また、カーゴポケット59の開口部301以外の部位の少なくとも一部は、マチ材317を介してズボンの本体319に設けられている。詳しく説明すると、カーゴポケット59の開口部301の両端309,311に隣接している部位(カーゴポケット59の周辺部の他の部位のうちで、開口部301の両端309,311に隣接している所定の長さの部位;図11に示す部位333,343)は、ズボン本体319に直接接合されている。これにより、カーゴポケット59の開口部301の両端309,311がズボン本体319に直接設けられていることになる。

0155

カーゴポケット59について例を掲げてさらに詳しく説明する。

0156

カーゴポケット59は、図11図13等で示すように、ズボン本体319の外側でズボン本体319に一体的に設けられており、布帛で構成されたポケット布321と布帛で構成されたマチ材317とを備えて構成されている。

0157

ポケット布321はたとえば5角形状に形成されている。5角形状のポケット布321の1つの角(第1の角)323は、鋭角(90°よりも僅かに小さい角度)になっている。なお、第1の角323が、90°もしくは僅かに大きな鈍角になっていてもよい。

0158

また、5角形状のポケット布321における他の4つの角(第2の角〜第5の角)は、鈍角になっている。第1の角323のとなりに第2の角325が位置しており、第2の角325のとなりに第3の角327が位置しており、第3の角327のとなりに第4の角329が位置しており、第4の角329のとなりに第5の角331が位置しており、第5の角331のとなりに第1の角323が位置している。マチ材317は細長直方体状に形成されている。

0159

ポケット布321は、この厚さ方向がズボン本体319の布帛5の厚さ方向と一致するようにして、ズボン本体319に設けられている。

0160

ズボン1の着用者が直立している状態では、図11で示すように、ポケット布321の第1の角323がカーゴポケット59の上端になっている。また、ポケット布321の第2の角325は、前後方向で、第1の角323よりも前側に位置しており、上下方向で、第1の角323よりも下側に位置している。

0161

また、ズボン1の着用者が直立している状態では、ポケット布321の第3の角327は、前後方向で、第1の角323よりも前側であって第2の角325よりも僅かに後側に位置しており、上下方向で、第2の角325よりも下側に位置している。

0162

また、ズボン1の着用者が直立している状態では、ポケット布321の第4の角329は、前後方向で、第1の角323よりも僅かに後側に位置しており、上下方向で、第3の角327とほぼ同じところに位置している。

0163

また、ズボン1の着用者が直立している状態では、ポケット布321の第5の角331は、前後方向で、第4の角329よりも僅かに後側に位置しており、上下方向で、第1の角323よりも下側で第2の角325よりも僅かに上側に位置している。

0164

また、ポケット布321における第1の角323と第2の角325との間の部位(ポケット布321の外周の一部)は、ズボン本体319に接合されておらず、第1の角323と第2の角325との間の直線部分が、カーゴポケット59の開口部301になっている。

0165

また、ポケット布321における第2の角325と第3の角327との間の部位(ポケット布321の外周の一部)333は、マチ材317を介することなく、ズボン本体319に直接接合されており(図11図12(a)参照)、ポケット布321における第3の角327と第4の角329との間の部位(ポケット布321の外周の一部)335、ポケット布321における第4の角329と第5の角331との間の部位(ポケット布321の外周の一部)337およびポケット布321における第5の角331と第1の角323との間の部位(ポケット布321の外周の一部)339は、マチ材317を介して、ズボン本体319に接合されている(図11図12(b)参照)。

0166

したがって、マチ材317を介してズボン本体319に設けられているポケット布321の周辺部は、ズボン本体319からマチ材317の幅だけ離れることができるようになっており(図12(b)参照)、カーゴポケット59の収納部307が厚くなっている(ポケット布321がズボン本体319や着用者の皮膚から離れることができるようになっている)。

0167

ポケット布321のズボン本体319への接合についてさらに説明する。

0168

ポケット布321における第3の角327と第4の角329との間の部位(第3角第4角間部位)335は、前述したように、マチ材317を介してズボン本体319に接合されているのだが、より詳しくは、直線状の第3角第4角間部位335のうちの第3の角327のところに位置する僅かな長さの部位341では、ポケット布321がズボン本体319に直接設けられている(図12(c)参照)。すなわち、マチ材317は存在しているものの、ポケット布321とマチ材317とズボン本体319とがお互いに縫い付けられており、マチ材317が存在しているにもかかわらず、ポケット布321がズボン本体319や着用者の皮膚から離れることができないようになっている。なお、図12(d)で示すように、部位341でマチ材317を介することなく、ポケット布321がズボン本体319に直接設けられていてもよい。

0169

また、ポケット布321における第5の角331と第1の角323との間の部位(第5角第1角間部位)339は、前述したように、マチ材317を介してズボン本体319に接合されているのだが、より詳しくは、直線状の第5角第1角間部位339のうちの第1の角323のところに位置する僅かな長さの部位343では、部位341と同様にして、ポケット布321がズボン本体319に直接設けられている。

0170

このように構成されていることで、上述したように、カーゴポケット59の開口部301の両端部309,311がズボン1の本体319に直接設けられていることになる。また、第3角第4角間部位335が、上述した第1の底部313になり、第4の角329と第5の角331との間の部位(第4角第5角間部位)337が、上述した第2の底部315になる。なお、図12で示す参照符号320は、縫い目の糸を模式的に示したものである。

0171

また、カーゴポケット59の上部には、フラップ(天蓋)345が設けられている。フラップ345は、カーゴポケット59の開口部301にかぶさって、カーゴポケット59の開口部301を覆うようになっている(図10等参照)。

0172

フラップ345は、5角形状のおもて布(表地)347と裏地349とを縫い合わせて5角形状に形成されており、この5角形の各辺のうちの最も長い辺が、伸縮素材3Rと右前パンツ地25Rとの境界のところ(伸縮素材右前パンツ地境界部)、および、伸縮素材3Rと右後パンツ地27Rとの境界のところ(伸縮素材右後パンツ地境界部)に位置している(図7図10図11等参照)。そして、フラップ345がめくれあがっていない状態では、フラップ345がカーゴポケット59の開口部301にかぶさって、開口部301に蓋をしており(図10参照)、フラップ345がめくれあがったとき、フラップ345がカーゴポケット59の開口部301があらわれるようになっている(図11参照)。

0173

また、フラップ345には、面ファスナ構成部材351が一体的に設けられており、フラップ345がカーゴポケット59の開口部301にかぶさって、面ファスナ構成部材351が、ポケット布321に一体的に設けられている面ファスナ構成部材353の係合することで、フラップ345がめくれあがることが防止され、カーゴポケット59をフラップ345で蓋をした状態を維持することができるようになっている。

0174

なお、カーゴポケット59の開口部301は、伸縮素材3の一辺部(幅方向の一方の辺部)45R(伸縮素材右前パンツ地境界部、伸縮素材右後パンツ地境界部)から僅かに離れて、一方の辺部45Rと平行になっている(図11参照)。これにより、上述したように、ズボン1の着用者の股関節外側部位11に位置する伸縮素材3の下縁とほぼ平行になっている。

0175

カーゴポケット59を備えたズボン1によれば、カーゴポケット59の開口部301における前側の部位303が後側の部位305よりも下方に位置して、開口部301が斜めに開口しているので、ズボン1の着用者がしゃがんだとき等において、カーゴポケット59の開口部301から物(カーゴポケット59内に収納されているボルト等)が落下しにくくなっている。

0176

すなわち、従来のズボンでは、図14(b1)で示すように、着用者が直立の姿勢をとっていると、カーゴポケットの開口部が水平方向に延びており、この状態では、物がカーゴポケットから落下することは無い。一方、従来のズボンでは、図14(b2)で示すように、着用者が立膝姿勢をとると、カーゴポケットの開口部がほぼ鉛直な方向に延びて、カーゴポケットの開口部から物が落下するおそれがある。さらに、屈伸や蹲踞等、膝を深く折りたたんだ姿勢では、カーゴポケットの開口部が下方を向き、カーゴポケットの内容物が落下してしまう。

0177

これに対して、本発明の実施形態に係るカーゴポケット59付きのズボン1では、図14(a1)で示すように、着用者が直立の姿勢をとっていることで、カーゴポケット59の開口部301が斜めになっていても、物がカーゴポケット59から落下することは無い。また、図14(a2)で示すように、着用者がしゃがんだ姿勢をとっても、カーゴポケット59の開口部301が水平方向に延びるので、物がカーゴポケット59から落下することは無い。

0178

また、カーゴポケット59付きのズボン1によれば、着用者がしゃがんだ姿勢をとったときでも、カーゴポケット59の開口部301が水平方向に延びるので、着用者がカーゴポケット59内に手を入れやすくなっており、カーゴポケット59から物を取り出しやすくなっている。

0179

また、カーゴポケット59付きのズボン1によれば、カーゴポケット59が開口部の上端309と第1の底部313と第2の底部315とを備えていることで、着用者が直立の姿勢をとっているときには第1の底部313に物が集まり、着用者が立膝姿勢しているときには第2の底部315に物が集まり、さらに蹲踞、屈伸等、深く膝を折りたたんだ姿勢であっても、第2の底部315と開口部301の上端309の交点(第5の角331)に物が集まるので、カーゴポケット59内に収納した物を、作業者の姿勢にかかわらず、カーゴポケット59から取り出しやすくなっている。

0180

また、カーゴポケット59付きのズボン1によれば、カーゴポケット59がマチ材317を介してズボンの本体319に設けられているので、カーゴポケット59の内部空間が広くなり、カーゴポケット59への物の出し入れが容易になっている。さらに、カーゴポケット59の開口部301の両端部309,311がズボンの本体319に直接設けられているので、開口部301の開口が収納部307よりも狭くなっており、カーゴポケット59内に収納した物が、開口部301から外に出にくくなっており、カーゴポケット59内に収納した物の落下を防止することができる。

0181

なお、上記説明では、カーゴポケット59を伸縮素材3が設けられているズボン1に設けてあるが、伸縮素材3を設けていないズボンにカーゴポケット59を設けてもよいし、さらに、伸縮素材3を用いておらずかつ右前パンツ地25Rと右後パンツ地27Rとの内側(左側)の接合部がインシーム19と一致し、左前パンツ地25Lと左後パンツ地27Lとの内側(右側)の接合部がインシーム19と一致しているズボン(普通のズボン、特に普通の作業ズボン)に、カーゴポケット59を設けてもよい。

0182

すなわち、普通の作業ズボンに、カーゴポケット(着用者の大腿部の外側に対応する部位に設けられ、作業ズボンの着用者が直立姿勢をとっているとき、開口部301の前側の部位303が後側の部位305よりも下方に位置して斜めに開口しているカーゴポケット)59を設けてもよい。

0183

ところで、上記説明は、ズボン(下衣)1についてのものであるが、ツナギ61に伸縮素材3を設けてもよい。すなわち、上衣部(上着部)65とズボン部63とを備えて構成されているツナギ61(図24図25等参照)において、ズボン部63を、ズボン1と同様に構成し、さらに、ツナギ本体(図24図26で示すツナギ)にカーゴポケット59を設ける等、適宜変更してもよい。図25は、ツナギ61の展開図であり、ズボン部63を構成するものには、図4で示すズボン1のものと同じ符号を付してある。

0184

ズボン部63がズボン1と同様に構成されたツナギ61は、ズボン1と同様にして左右対称に形成されている。

0185

また、ツナギ61(上衣部65)には、帯状の伸縮素材(上衣肩部前側伸縮素材)67が設けられている。上衣肩部前側伸縮素材67は、着用者の首付け根斜め前部位69から腕付け根前部位71を通って脇下前部位73にいたる部分で、上衣部65の一部を構成している。

0186

首付け根斜め前部位69は、着用者の首の付け根(首と胴体との境界もしくはこの境界よりも僅かに下方)の部位であって斜め前に位置する部位に対応する部位である。腕付け根前部位71は、着用者の腕の付け根(腕と胴体との境界)の部位であって前側に位置する部位に対応する部位である。脇下前部位73は、着用者の脇下の部位であって前側に位置する部位に対応する部位である。

0187

より詳しく説明すると、ツナギ61は左右対称に構成されているので、上衣肩部前側伸縮素材67は、上衣肩部右前側伸縮素材67Rと上衣肩部左前側伸縮素材67Lとで構成されている。そして、上衣肩部右前側伸縮素材67Rは、首付け根斜め右前部位69Rから腕付け根右前部位71Rを通って脇下右前部位73Rまで延びて設けられている。

0188

首付け根斜め右前部位69Rは、着用者の首の付け根の一部であって着用者の右斜め前に位置する部位に対応する部位である。腕付け根右前部位71Rは、着用者の右腕の付け根の一部であって着用者の前側に位置する部位(上下方向では右腕の付け根のほぼ中央部)に対応する部位である。脇下右前部位73Rは、着用者の右脇下の前側部位に対応する部位である。

0189

上衣肩部右前側伸縮素材67Rの長手方向は、上衣肩部右前側伸縮素材67Rが延びて設けられている方向(首付け根斜め右前部位69Rから腕付け根右前部位71Rを通って脇下右前部位73Rにいたる方向)である。上衣肩部右前側伸縮素材67Rの幅方向は、上衣肩部右前側伸縮素材67Rの長手方向とほぼ直交する方向である。

0190

上衣肩部右前側伸縮素材67Rの幅は、たとえば一定ではなく、首付け根斜め右前部位69Rで狭く、腕付け根右前部位71Rに向かうにしたがって次第に広くなり、脇下右前部位73Rに向かうにしたがって次第に狭くなっている。すなわち、上衣肩部右前側伸縮素材67Rの幅の値は、滑らかに変化して、長手方向の両端部で小さく、長手方向の中央部で大きくなっている。

0191

上衣肩部左前側伸縮素材67Lは、上衣肩部右前側伸縮素材67Rと対称に形成されて対称に設けられている。

0192

また、ツナギ61(上衣部65)には、帯状の伸縮素材(上衣肩部後側伸縮素材)75が設けられている。上衣肩部後側伸縮素材75は、着用者の首付け根斜め後部位77から腕付け根後部位79を通って脇下後部位81にいたる部分で、上衣部65の一部を構成している。

0193

首付け根斜め後部位77は、首の付け根(首と胴体との境界もしくはこの境界よりも僅かに下方)の部位であって斜め後に位置する部位に対応する部位である。

0194

腕付け根後部位79は、腕の付け根(腕と胴体との境界)の部位であって後側に位置する部位に対応する部位である。

0195

脇下後部位81は、脇下の部位であって後側に位置する部位に対応する部位である。

0196

より詳しく説明すると、ツナギ61は左右対称なので、上衣肩部前側伸縮素材67と同様にして、上衣肩部後側伸縮素材75も、上衣肩部右後側伸縮素材75Rと上衣肩部左後側伸縮素材75Lとで構成されている。そして、上衣肩部右後側伸縮素材75Rは、首付け根斜め右後部位77Rから腕付け根右後部位79Rを通って脇下右後部位81Rまで延びて設けられている。

0197

首付け根斜め右後部位77Rは、着用者の首の付け根の一部であって着用者の右斜め後に位置する部位に対応する部位である。腕付け根右後部位79Rは、着用者の右腕の付け根の一部であって着用者の後側に位置する部位(上下方向では右腕の付け根のほぼ中央部)に対応する部位である。脇下右後部位81Rは、着用者の右脇下の後側の部位に対応する部位である。

0198

上衣肩部右後側伸縮素材75Rの長手方向は、上衣肩部右後側伸縮素材75Rが延びて設けられている方向(首付け根斜め右後部位77Rから腕付け根右後部位79Rを通って脇下右後部位81Rにいたる方向)である。上衣肩部右後側伸縮素材75Rの幅方向は、上衣肩部右後側伸縮素材75Rの長手方向とほぼ直交する方向である。

0199

上衣肩部右後側伸縮素材75Rの幅は、たとえば一定ではなく、上衣肩部右前側伸縮素材67Rと同様にして、長手方向の中央部で広く両端部で狭くなっている。

0200

上衣肩部左後側伸縮素材75Lは、上衣肩部右後側伸縮素材75Rと対称に形成されて対称に設けられている。

0201

なお、ツナギ61では、上衣肩部右前側伸縮素材67R(上衣肩部左前側伸縮素材67L)と上衣肩部右後側伸縮素材75R(上衣肩部左後側伸縮素材75L)とは、お互いがつながっていない(着用者の脇の下の部分で離れている)が、上衣肩部右前側伸縮素材67R(上衣肩部左前側伸縮素材67L)と上衣肩部右後側伸縮素材75R(上衣肩部左後側伸縮素材75L)とが、お互いがつながっていてもよい(着用者の脇の下の部分でつながっていてもよい)。

0202

また、上衣肩部前側伸縮素材67、上衣肩部後側伸縮素材75のいずれか一方を削除してもよいし、両方を削除してもよい。図26は、上衣肩部前側伸縮素材67が削除されたツナギ61aを示す図であって、図24に対応する図である。

0203

また、ツナギ61(上衣部65)には、帯状の伸縮素材(上衣胴部伸縮素材)83が設けられている。上衣胴部伸縮素材83は、上側腰部部位85から横腹部位87を通り、腹部斜め前部位89にいたるまでの部分で、上衣部65の一部を構成している。

0204

上側腰部部位85は、着用者の腰部(腰部のうちの上側の部位)に対応する部位である。横腹部位87は、着用者の横腹部に対応する部位である。腹部斜め前部位89は、着用者の腹部の斜め前に対応する部位である。

0205

より詳しく説明すると、ツナギ61が左右対称に形成されているので、上衣胴部伸縮素材83は、腹部右斜め前部位89Rから、右横腹部位87R、上側腰部部位85、左横腹部位87Lをこの順に通り、腹部左斜め前部位89Lまで延びて設けられている。

0206

腹部右斜め前部位89Rは、着用者のからほぼ右方向に所定の距離(たとえば10cm程度)離れている箇所に対応する部位である。右横腹部位87Rは、着用者の右の横腹(高さ方向では臍とほぼ同じ位置にあって腹と背との境界部に位置している箇所)に対応する右側の部位である。上側腰部部位85は、着用者の腰部上側での着用者の真後に対応する部位である。

0207

左横腹部位87Lは、着用者の左の横腹(高さ方向では臍とほぼ同じ位置にあって腹と背との境界部に位置している箇所)に対応する左側の部位である。腹部左斜め前部位89Lは、着用者の臍からほぼ左方向に所定の距離(たとえば10cm程度)離れている箇所に対応する部位である。

0208

上衣胴部伸縮素材83の長手方向は、上衣胴部伸縮素材83が延びて設けられている方向(腹部右斜め前部位89Rから、右横腹部位87R、上側腰部部位85、左横腹部位87Lをこの順に通り、腹部左斜め前部位89Lにいたる方向)である。上衣胴部伸縮素材83の幅方向は、上衣胴部伸縮素材83の長手方向とほぼ直交する方向である。

0209

上衣胴部伸縮素材83の幅は、たとえば一定ではなく、上衣肩部右前側伸縮素材67Rと同様にして、長手方向の中央部で広く両端部で狭くなっている。

0210

ツナギ61を着用者が着用したときに着用者とツナギ61とを平面視すると、上衣胴部伸縮素材83は、着用者の前側があいている「C」字状になっている。

0211

なお、上衣胴部伸縮素材83とズボン部63の伸縮素材3(3R,3L)とは、ウエストバンド地91を間にして、お互いが離れているが、上衣胴部伸縮素材83とズボン部63の伸縮素材3とがお互いにつながっていてもよい。すなわち、図24(b)で示す部位(腰の幅よりも狭い所定の幅の部位)93で、パンツ側伸縮素材3と上衣胴部伸縮素材83とがお互いにつながっていてもよい。さらには、パンツ側伸縮素材3と上衣胴部伸縮素材83とを一体の伸縮素材で構成してもよい。

0212

ツナギ61について図25を参照しつつさらに説明する。なお、図25では、ツナギ61の右側の部分のみを展開している。また、図25で示す二重の半円95が描かれている布地(伸縮素材を含む)は、二重の半円95が描かれている線分97に対して対称に形成されている。

0213

すなわち、ツナギ61では、ズボン側伸縮素材3、ウエストバンド地91、上衣胴部伸縮素材83、背中身頃地99、襟地101が、実際には線分97に対して対称になっている。

0214

また、ツナギ61は、右前身頃103(103R)、右上地105(105R)、右下袖地107(107R)とズボン部63とを構成する布地とを備えて構成されており、図25で示した各布地と、これらに対称な各布地(左側の各布地)を適宜縫い合わせることによって、ツナギ61が生成される。

0215

ところで、図1等で示すズボン1では、左右の伸縮素材3R,3Lが分割されており、左右の伸縮素材3R,3Lをお互いに縫い合わせて、ズボン1を生成しているが、図1等で示すズボン1において、左右の伸縮素材3R,3Lを分割せず、一体で形成してもよい。

0216

また、図25で示す上衣胴部伸縮素材83は、一体で形成されているが、図25で示す上衣胴部伸縮素材83を左右に分割し、これらの左右に分割した上衣胴部伸縮素材をお互いに縫い合わせて上衣胴部伸縮素材を形成してもよい。

0217

ツナギ61によれば、上衣肩部前側伸縮素材67や上衣肩部後側伸縮素材75が設けられているので、ツナギ61の着用者が腕を動かすときに、上衣肩部前側伸縮素材67や上衣肩部後側伸縮素材75が伸縮し、腕を動かしやすくなる。

0218

また、ツナギ61によれば、上衣胴部伸縮素材83が設けられているので、ツナギ61の着用者が腰を曲げるときに、上衣胴部伸縮素材83が伸縮し、腰を曲げやすくなる。

0219

なお、図24等で示すツナギ61は、長袖タイプであるが、ツナギを半そでタイプにしたり、肩掛けタイプ(ランニングタイプ)にしてもよい。

0220

また、ツナギ61において、ズボン部63を削除し、上衣部65のみとし、これを上衣として使用してもよい。

0221

さらに、各伸縮素材3、67、75、83のうちの少なくともいずれかの伸縮素材が設けられていないツナギに、ズボン1の場合と同様にしてカーゴポケット59を設けてもよい。

0222

1ズボン
3伸縮素材
7腰部部位
11股関節外側部位
15膝近傍内側部位
19インシーム
61、61a ツナギ
63 ズボン部
67上衣肩部前側伸縮素材
69 首付け根斜め前部位
71 腕付け根前部位
73脇下前部位
75 上衣肩部後側伸縮素材
77 首付け根斜め後部位
79 腕付け根後部位
81 脇下後部位
83 上衣胴部伸縮素材
85 上側腰部部位
87横腹部位
89腹部斜め前部位
301カーゴポケットの開口部
303 開口部の前側の部位
305 開口部の後側の部位
309 開口部の上端
311 開口部の下端
313 第1の底部
315 第2の底部
317マチ材
319 ズボンの本体

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