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技術 立体表示装置およびその駆動方法

出願人 パナソニック株式会社
発明者 井澤洋介
出願日 2010年3月31日 (9年8ヶ月経過) 出願番号 2012-507905
公開日 2013年7月4日 (6年5ヶ月経過) 公開番号 WO2011-121657
状態 特許登録済
技術分野 立体TV及びTVの試験,検査,測定等 陰極線管以外の表示装置の制御 EL表示装置の制御
主要キーワード 電圧低下期間 遮蔽期間 ドライブ素子 電流駆動トランジスタ 発信タイミング ON電位 OFF期間 消光状態
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題・解決手段

消費電力を抑制できる立体表示装置は、パネル(105)の表示部を構成する複数の発光素子(556)と、発光素子(556)に電流を供給するための電源線と、電源線上に設けられ、発光素子の電極間電圧を低下させることが可能なスイッチング素子(1061)と、シャッター式眼鏡(12)において右眼用の画像及び左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設定する眼鏡制御信号を生成するめがね制御回路(102)と、スイッチング素子において、発光素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する電源制御回路(106)とを具備し、めがね制御回路(102)及び電源制御回路は、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、目視不能期間となるよう、眼鏡制御信号及び素子制御信号を生成することによりスイッチング素子及びシャッター式眼鏡を制御する。

概要

背景

従来、立体映像を表示させるために各種の方式による立体表示装置が検討されており、一例として、立体映像を視認するための視差に対応した一方の眼用の画像および他方の眼用の画像を交互に表示し、メガネ部の左眼用及び右眼用シャッターを交互に切替えることにより立体映像を視認させる方式による立体表示装置がある(例えば、特許文献1を参照)。

この特許文献1に記載された立体表示装置では、残像によるちらつきを抑制するため、各フレーム期間の一部分に、左眼用シャッター右眼用シャッターとを同時に遮光状態とする同時遮光期間が設けられている。

概要

消費電力を抑制できる立体表示装置は、パネル(105)の表示部を構成する複数の発光素子(556)と、発光素子(556)に電流を供給するための電源線と、電源線上に設けられ、発光素子の電極間電圧を低下させることが可能なスイッチング素子(1061)と、シャッター式眼鏡(12)において右眼用の画像及び左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設定する眼鏡制御信号を生成するめがね制御回路(102)と、スイッチング素子において、発光素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する電源制御回路(106)とを具備し、めがね制御回路(102)及び電源制御回路は、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、目視不能期間となるよう、眼鏡制御信号及び素子制御信号を生成することによりスイッチング素子及びシャッター式眼鏡を制御する。

目的

本発明は、上述の事情を鑑みてなされたもので、消費電力を抑制できる立体表示装置およびその駆動方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

右眼用の画像と左眼用の画像とを順次表示する画像表示手段と、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像を順次目視可能とする眼鏡とを備えた立体表示装置であって、前記画像表示手段の表示部を構成する複数の発光素子と、該発光素子に電流を供給するための電源線と、該電源線上に設けられ、前記発光素子の電極間電圧を低下させることが可能なスイッチング素子と、前記眼鏡において前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設定する眼鏡制御信号を生成する第一の制御部と、前記スイッチング素子において、前記発光素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する第二の制御部とを具備し、前記第一の制御部及び第二の制御部は、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、前記目視不能期間となるよう、前記眼鏡制御信号及び前記素子制御信号を生成することにより前記スイッチング素子及び前記眼鏡を制御する立体表示装置。

請求項2

前記発光素子は、有機EL素子である請求項1に記載の立体表示装置。

請求項3

前記第二の制御部は、前記スイッチング素子がオフ状態となってからオン状態となるまでの期間と、前記スイッチング素子がオフ状態となってから前記発光素子の電極間電圧が低下するまでの遅延期間及び前記スイッチング素子がオン状態となってから前記発光素子の電極間電圧が低下前電圧復帰するまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間とに基づいて、前記電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する請求項1に記載の立体表示装置。

請求項4

前記第二の制御部は、前記スイッチング素子において、前記発光素子の発光オフされる電圧まで前記発光素子の電極間電圧を低下される電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体表示装置。

請求項5

前記第二の制御部は、前記目視不能期間≧前記電圧低下期間となるよう前記電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する請求項1に記載の立体表示装置。

請求項6

前記眼鏡は、左右のシャッター部と受信部とが設けられており、前記受信部に前記眼鏡制御信号が受信され、前記シャッター部が閉状態とされることによって、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方が同時に目視不能となる請求項1に記載の立体表示装置。

請求項7

前記目視不能期間は、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信までの期間と、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が閉状態となるまでの遅延期間及び前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が開状態となるまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間と、に基づいて設定される請求項6に記載の立体表示装置。

請求項8

右眼用の画像と左眼用の画像とを順次表示する画像表示手段と、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像を順次目視可能とする眼鏡とを用いた立体表示装置の駆動方法であって、前記眼鏡により前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設け、前記画像表示手段を構成する表示素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設ける設定ステップを含み、前記設定ステップでは、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、前記目視不能期間となるように調整する立体表示装置の駆動方法。

請求項9

前記表示素子は、有機EL素子である請求項8に記載の立体表示装置の駆動方法。

請求項10

前記電圧低下期間は、前記スイッチング素子がオフ状態となってからオン状態となるまでの期間と、前記スイッチング素子がオフ状態となってから前記表示素子の電極間電圧が低下するまでの遅延期間及び前記スイッチング素子がオン状態となってから前記表示素子の電極間電圧が低下前の電圧に回復するまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間と、に基づいて設定される請求項8に記載の立体表示装置の駆動方法。

請求項11

さらに、前記眼鏡に左右のシャッター部と受信部とが設けられており、前記受信部に前記目視不能期間を設ける旨を示す眼鏡制御信号が受信され、前記左右のシャッター部が閉状態とされることによって、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方が同時に目視不能とされるステップを含む請求項8に記載の立体表示装置の駆動方法。

請求項12

前記設定ステップでは、前記目視不能期間は、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信までの期間と、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が閉状態となるまでの遅延期間及び前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が開状態となるまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間と、に基づいて設定される請求項11に記載の立体表示装置の駆動方法。

技術分野

0001

本発明は、立体表示装置およびその駆動方法に関する。

背景技術

0002

従来、立体映像を表示させるために各種の方式による立体表示装置が検討されており、一例として、立体映像を視認するための視差に対応した一方の眼用の画像および他方の眼用の画像を交互に表示し、メガネ部の左眼用及び右眼用シャッターを交互に切替えることにより立体映像を視認させる方式による立体表示装置がある(例えば、特許文献1を参照)。

0003

この特許文献1に記載された立体表示装置では、残像によるちらつきを抑制するため、各フレーム期間の一部分に、左眼用シャッター右眼用シャッターとを同時に遮光状態とする同時遮光期間が設けられている。

先行技術

0004

特開2000−4451号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記の特許文献1で開示されている立体表示装置では、次のような問題がある。すなわち、シャッターの同時遮蔽期間、及びシャッターの片方のみが遮蔽されている同時遮蔽期間以外の期間のいずれの期間にも、立体表示装置においては同様の画像表示制御が行なわれているため、ホールド表示方式においては、シャッターの同時遮蔽期間では映像が全く見られないのにもかかわらず電力を無駄に消費してしまうという問題である。

0006

本発明は、上述の事情を鑑みてなされたもので、消費電力を抑制できる立体表示装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために、本発明に係る立体表示装置は、右眼用の画像と左眼用の画像とを順次表示する画像表示手段と、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像を順次目視可能とする眼鏡とを備えた立体表示装置であって、前記画像表示手段の表示部を構成する複数の発光素子と、該発光素子に電流を供給するための電源線と、該電源線上に設けられ、前記発光素子の電極間電圧を低下させることが可能なスイッチング素子と、前記眼鏡において前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設定する眼鏡制御信号を生成する第一の制御部と、前記スイッチング素子において、前記発光素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する第二の制御部とを具備し、前記第一の制御部及び第二の制御部は、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、前記目視不能期間となるよう、前記眼鏡制御信号及び前記素子制御信号を生成することにより前記スイッチング素子及び前記眼鏡を制御する。

発明の効果

0008

本発明によれば、消費電力を抑制できる立体表示装置およびその駆動方法を実現することができる。

図面の簡単な説明

0009

図1は、本実施の形態における有機EL立体表示装置のシステム構成例を示す図である。
図2は、本実施の形態における有機EL立体表示装置の構成を示すブロック図である。
図3Aは、本実施の形態におけるパネルの構成を示すブロック図である。
図3Bは、本実施の形態におけるパネルの構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態における電源制御回路がスイッチング素子を備える場合を示す図である。
図5Aは、本実施の形態におけるパネルの画素部毎にスイッチング素子を備える場合を示す図である。
図5Bは、本実施の形態におけるパネルの画素部毎にスイッチング素子を備える場合を示す図である。
図6は、本実施の形態におけるシャッター式眼鏡の構成を示すブロック図である。
図7は、本実施の形態におけるパネルが表示する表示映像発光タイミングの一例を説明するための図である。
図8は、本実施の形態におけるシャッター式眼鏡のシャッター遅延やスイッチング素子の切り替え遅延が発生することを示す図である。
図9は、パネルが表示する表示映像の発光タイミングの別の例を説明するための図である。

実施例

0010

本発明の一態様に係る立体表示装置は、右眼用の画像と左眼用の画像とを順次表示する画像表示手段と、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像を順次目視可能とする眼鏡とを備えた立体表示装置であって、前記画像表示手段の表示部を構成する複数の発光素子と、該発光素子に電流を供給するための電源線と、該電源線上に設けられ、前記発光素子の電極間電圧を低下させることが可能なスイッチング素子と、前記眼鏡において前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設定する眼鏡制御信号を生成する第一の制御部と、前記スイッチング素子において、前記発光素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する第二の制御部とを具備し、前記第一の制御部及び第二の制御部は、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、前記目視不能期間となるよう、前記眼鏡制御信号及び前記素子制御信号を生成することにより前記スイッチング素子及び前記眼鏡を制御する。

0011

本態様によれば、3D眼鏡の遮蔽期間中すなわち目視不能期間中は、発光素子の電極間電圧を低くし輝度を低下させることによって、消費電力を削減することができる。

0012

ここで、前記発光素子は、有機EL素子である。

0013

また、前記第二の制御部は、前記スイッチング素子がオフ状態となってからオン状態となるまでの期間と、前記スイッチング素子がオフ状態となってから前記発光素子の電極間電圧が低下するまでの遅延期間及び前記スイッチング素子がオン状態となってから前記発光素子の電極間電圧が低下前電圧復帰するまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間とに基づいて、前記電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する。

0014

本態様によれば、電圧低下期間を、スイッチング素子と発光素子の遅延を考慮して調整することができる。それにより、3D眼鏡の遮蔽期間のタイミングにより適応させて発光素子の輝度を低下させることができる。

0015

また、前記第二の制御部は、前記スイッチング素子において、前記発光素子の発光オフされる電圧まで前記発光素子の電極間電圧を低下される電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する。

0016

本態様によれば、3D眼鏡の遮蔽期間中に発光素子を消光させることができ、より消費電力の削減を行うことができる。

0017

また、前記第二の制御部は、前記目視不能期間≧前記電圧低下期間となるよう前記電圧低下期間を設定する素子制御信号を生成する。

0018

本態様によれば、電圧低下期間を、3D眼鏡の遮蔽期間に適応させることでき、眼鏡の遮蔽期間が終了して目視可能となったときには、発光素子の輝度を確実に復帰することができる。

0019

また、前記眼鏡は、左右のシャッター部と受信部とが設けられており、前記受信部に前記眼鏡制御信号が受信され、前記シャッター部が閉状態とされることによって、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方が同時に目視不能となる。

0020

ここで、前記目視不能期間は、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信までの期間と、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が閉状態となるまでの遅延期間及び前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が開状態となるまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間と、に基づいて設定されるとしてもよい。

0021

本態様によれば、目視不能期間を、眼鏡が眼鏡制御信号を受けてからシャッター部を開閉するのに要する時間(遅延)を考慮して調整することができる。それにより、3D眼鏡の遮蔽期間と電圧低下期間とのタイミングをより適応させることができる。

0022

また、本発明の別の一態様に係る立体表示装置の駆動方法は、右眼用の画像と左眼用の画像とを順次表示する画像表示手段と、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像を順次目視可能とする眼鏡とを用いた立体表示装置の駆動方法であって、前記眼鏡により前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方を同時に目視不能とする目視不能期間を設け、前記画像表示手段を構成する表示素子の電極間電圧を低下させる電圧低下期間を設ける設定ステップを含み、前記設定ステップでは、少なくとも前記電圧低下期間の開始から終了までの期間においては、前記目視不能期間となるように調整する。

0023

また、前記表示素子は、有機EL素子である。

0024

また、前記電圧低下期間は、前記スイッチング素子がオフ状態となってからオン状態となるまでの期間と、前記スイッチング素子がオフ状態となってから前記表示素子の電極間電圧が低下するまでの遅延期間及び前記スイッチング素子がオン状態となってから前記表示素子の電極間電圧が低下前の電圧に回復するまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間と、に基づいて設定される。

0025

また、さらに、前記眼鏡に左右のシャッター部と受信部とが設けられており、前記受信部に前記目視不能期間を設ける旨を示す眼鏡制御信号が受信され、前記左右のシャッター部が閉状態とされることによって、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方が同時に目視不能とされるステップを含む。

0026

また、前記設定ステップでは、前記目視不能期間は、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信までの期間と、前記シャッター部を閉状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が閉状態となるまでの遅延期間及び前記シャッター部を開状態とする旨を示す眼鏡制御信号の発信から前記シャッター部が開状態となるまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間と、に基づいて設定される。

0027

なお、本発明は、装置またはその装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現するだけでなく、このような装置が備える処理手段を備える集積回路として実現することもできる。

0028

(実施の形態)
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。

0029

図1は、本実施の形態における有機EL立体表示装置のシステム構成例を示す図である。図2は、本実施の形態における有機EL立体表示装置の構成を示すブロック図である。図3Aおよび図3Bは、本実施の形態におけるパネルの構成を示すブロック図である。図4は、電源制御回路がスイッチング素子を備える場合を示す図であり、図5A及び図5Bは、画素部毎にスイッチング素子を備える場合を示す図である。図6は、本実施の形態におけるシャッター式眼鏡の構成を示すブロック図である。

0030

有機EL立体表示装置10は、図1に示すようにエミッタ11とシャッター式眼鏡12と組み合わせて用いられる。エミッタ11は、有機EL立体表示装置10とシャッター式眼鏡12と同期を取るために用いられる送信機である。シャッター式眼鏡12は、視聴者に用いられ、有機EL立体表示装置90のパネル105が表示する右眼用及び眼用の映像を順次視聴者に見せることで立体表示(3次元)を可能とするシャッターを備えた眼鏡である。

0031

有機EL立体表示装置10は、図2に示すように、映像信号処理回路101と、めがね制御回路102と、駆動回路103と、電源回路104と、パネル105と、電源制御回路106とを備える。

0032

映像信号処理回路101は、入力された映像信号に基づいて、駆動回路103を制御してパネル105が有する画素部を発光させる制御信号すなわちパネル105に画像(左眼用画像及び右眼用画像)を表示させるための制御信号を駆動回路103に供給する。また、映像信号処理回路101は、入力された映像信号に基づいて、めがね制御回路102と電源制御回路106とに同期信号とともに左右用タイミング信号を供給する。ここで、制御信号は、映像信号処理回路101により、同期信号に合わせたタイミングで、駆動回路103に供給される。

0033

めがね制御回路102は、本発明の一形態の第1の制御部に相当する。めがね制御回路102は、映像信号処理回路101により入力された同期信号及び左右用タイミング信号に従って、視聴者にシャッター式眼鏡12で右眼用の画像及び左眼用の画像を順次目視可能とさせるためのめがね制御信号を生成して、エミッタ11に供給する。

0034

具体的には、めがね制御回路102は、入力された同期信号及び左右用タイミング信号に従って、シャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターを閉じたり、開けたりするためのめがね制御信号を生成する。例えば、めがね制御回路102は、入力された同期信号及び左右用タイミング信号により、シャッター式眼鏡12が有する左右のうち一方のシャッターの開け、他方のシャッターを閉じる旨を示すめがね制御信号を生成する。また、例えば、めがね制御回路102は、入力された同期信号及び左右用タイミング信号に従い、シャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターの開閉が入れ替わる際のシャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターの双方を同時に閉じる期間(以下、目視不能期間)には、シャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターの閉じる旨を示すめがね制御信号を生成する。

0035

駆動回路103は、映像信号処理回路101により入力された制御信号に従って、パネルを駆動する。具体的には、駆動回路103は、入力された制御信号に従って、パネル105が有する画素部を発光させてパネル105に左眼用の画像及び右眼用の画像を表示させる。より具体的には、駆動回路103は、パネル105の走査線駆動回路であるGate driver IC1051にゲート信号を供給し、データ線駆動回路であるSource Driver IC1052に映像データ(右眼用画像データ及び左眼用画像データ)を供給する。それにより、駆動回路103は、パネル105が有する画素部を発光させてパネル105に左眼用の画像及び右眼用の画像を順次表示させる。

0036

パネル105は、本発明の一形態の画像表示手段に相当する。パネル105は、駆動回路103に制御(駆動)されて、表示映像すなわち視聴者の右眼用の画像と左眼用の画像とを順次表示する。パネル105は、図3Aに示すように、Gate driver IC1051と、Source Driver IC1052と、複数の画素部1055を有する。また、画素部1055には、正電源電圧Vddと負電源電圧Vssとが印加されている。

0037

ここで、画素部1055は、図3Bに示すように、目的の画素を選択するためのスイッチング素子(スイッチングトランジスタ)553と、キャパシタンス554と、電流駆動ドライブ素子電流駆動トランジスタ)555と、例えば有機EL素子である発光素子(表示素子)556とで構成されている。そして、データ線552がスイッチング素子553のソースまたはドレイン電気的に接続されており、ゲート線走査線)551がスイッチング素子553のゲートと電気的に接続されている。

0038

また、電流駆動ドライブ素子555に電流を供給するための電流供給線が、電流駆動ドライブ素子555のソースまたはドレイン電極に接続されている。電流供給線には、正電源電圧Vddが印加され、発光素子556のカソードには、負電源電圧Vssが印加されている。また、電流駆動ドライブ素子555のソース及びドレイン電極のうち電流供給線と接続していない方の電極と発光素子556のアノードとは接続されている。

0039

そのため、スイッチング素子553がONされると、データ線552からのデータ電圧はキャパシタンス554に記憶される。さらに、それを電流駆動ドライブ素子555のゲート電圧に印加し、電流供給線からの電流を電流駆動ドライブ素子555のソースまたはドレイン電極に流すことにより発光素子556に電流を供給する。発光素子556に供給される電流は、図3Bに示すように、電流供給線に印加された正電源電圧Vddと発光素子556のカソードに負電源電圧Vssとの電位差(電圧)により供給されている。

0040

電源回路104は、電源制御回路106を介して、パネル105に電源を供給する。具体的には、電源回路104はパネル105の画素部1055それぞれに正電源電圧Vdd及び負電源電圧Vssを供給する。ここで、電源回路104により供給される電源電圧は、電源制御回路106により制御される。より具体的には、パネル105の画素部1055それぞれに印加される負電源電圧Vssの電位が、電源制御回路106で制御されるスイッチング素子によりOFF電位またはON電位に切り替えられる。ここで、ON電位とは、電源制御回路106により、供給される負電源電圧Vssの電位である。一方、OFF電位とは、発光素子556の電極間電圧を低下させる電位すなわち負電源電圧Vssと正電源電圧Vddとの電位差よりも小さくなる電位である。それにより、負電源電圧Vssと正電源電圧Vddとの電位差が小さくなるので、発光素子556の輝度が低くなるまたは発光素子556の発光が停止(消光)する。

0041

電源制御回路106は、本発明の一形態の第2の制御部に相当し、発光素子556の電極間電圧を低下させるスイッチング素子1061を制御する。ここで、スイッチング素子1061は、図4に示すように電源制御回路106に構成されるとしてもよい。また、スイッチング素子1061は、電源制御回路106には構成されず、図5A及び図5Bに示すようにパネル105の画素部1055毎に一つ構成されるとしてもよい。

0042

電源制御回路106は、映像信号処理回路101により入力された同期信号及び左右用タイミング信号に従って、スイッチング素子1061を制御する。そして、電源制御回路106により制御されたスイッチング素子1061は、発光素子556に印加される正電源電圧Vddと負電源電圧Vssとのうち、負電源電圧Vssの電位をON電位またはOFF電位に切り替える。

0043

具体的には、電源制御回路106は、入力された同期信号及び左右用タイミング信号に従って、スイッチング素子1061を制御するための電源制御パルスを生成し、生成した電源制御パルスをスイッチング素子1061に供給する。例えば、電源制御回路106は、入力された同期信号及び左右用タイミング信号により示される期間が、シャッター式眼鏡12の有する左右のシャッターうち一方のシャッターの閉じる(または開く)期間である場合、スイッチング素子1061をON電位とするための電源制御パルスを生成する。また例えば、電源制御回路106は、入力された同期信号及び左右用タイミング信号により示される期間が、シャッター式眼鏡12の左右のシャッターの双方を閉じる目視不能期間である場合、スイッチング素子1061をOFF電位とするための電源制御パルスを生成する。

0044

なお、スイッチング素子1061がOFF電位とされている電圧低下期間(TOFF)は、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延やスイッチング素子1061の切り替え遅延を考慮して、目視不能期間(TB)より短い期間であるのが好ましい。すなわち、電源制御回路106は、TB>TOFFとなるTOFF期間にスイッチング素子1061をOFF電位とする電源制御パルスを生成するのが好ましい。もちろん、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延やスイッチング素子1061の切り替え遅延を考慮しなくても足りる場合には、TB=TOFFとしてもよいのは言うまでもない。

0045

ここで、スイッチング素子1061は、図4に示すように電源制御回路106に構成される場合を説明する。この場合、スイッチング素子1061は、複数の発光素子556に印加される負電源電圧Vssをまとめて(一括に)OFF電位またはON電位に切り替える。すなわち、スイッチング素子1061は、電源制御回路106により生成した電源制御パルスに従って(同期して)、複数の発光素子556に印加される負電源電圧Vssの電位をまとめてOFF電位またはON電位に切り替える。

0046

一方、スイッチング素子1061は、電源制御回路106には構成されず、図5A及び図5Bに示すようにパネル105の画素部1055毎に一つ構成される場合を説明する。この場合、スイッチング素子1061は、画素部毎すなわち発光素子556毎にその発光素子556のカソードに印加される負電源電圧Vssの電位をOFF電位またはON電位に切り替える。すなわち、スイッチング素子1061は、電源制御回路106により生成した電源制御パルスに従って(同期して)、発光素子556それぞれに印加される負電源電圧Vssの電位をOFF電位またはON電位に切り替える。

0047

このように、電源制御回路106は、スイッチング素子1061を制御して発光素子556に印加される負電源電圧Vssの電位をOFF電位に切り替える。それにより、発光素子556は発光の輝度を低下させる状態または発光を停止する状態(消光状態)となる。

0048

エミッタ11は、以上のように構成されている有機EL立体表示装置10とシャッター式眼鏡12と同期を取るために用いられる送信機である。具体的には、有機EL立体表示装置10のめがね制御回路102により生成されためがね制御信号をシャッター式眼鏡12に送信する。

0049

エミッタ11は、例えば、有機EL立体表示装置10が左眼用の映像を表示している場合に、シャッター式眼鏡12の左眼のシャッターを開き、右眼のシャッターを閉じる旨を示すめがね制御信号を、有機EL立体表示装置10からシャッター式眼鏡12に送信する。

0050

シャッター式眼鏡12は、有機EL立体表示装置90のパネル105が表示する右眼用及び眼用の映像を順次視聴者に見せることで立体表示(3次元)を可能とするシャッターを備えた眼鏡である。シャッター式眼鏡12は、本発明の一形態の眼鏡に相当し、右眼用の画像及び左眼用の画像を順次目視可能とする。また、シャッター式眼鏡12は、左右のシャッター部と受信部とが設けられており、受信部に眼鏡制御信号が受信され、前記左右のシャッター部が閉状態とされることによって、前記右眼用の画像及び前記左眼用の画像の双方が同時に目視不能となる。

0051

具体的には、シャッター式眼鏡12は、図6に示すように、受信回路121と、左用液晶シャッター122と、右用液晶シャッター123とを備える。

0052

受信回路121は、本発明の一形態の受信部に相当し、エミッタ11を介して、有機EL立体表示装置10からのめがね制御信号を受信する。受信回路121は、受信しためがね制御信号に従って、左用信号及び右用信号を生成する。受信回路121は、生成した左用信号を左用液晶シャッター122に供給し、右用信号を右用液晶シャッター123に供給する。

0053

左用液晶シャッター122は、本発明の一形態の左右のシャッター部に相当し、受信回路121により供給された左用信号に従って、左用液晶シャッターを開閉する。具体的には、左用液晶シャッター122は、受信回路121により供給された左用信号に従って、左用液晶シャッターすなわち、視聴者の右眼に対応するシャッターを開閉する。

0054

右用液晶シャッター123は、本発明の一形態の左右のシャッター部に相当し、受信回路121により供給された右用信号に従って、右用液晶シャッターを開閉する。具体的には、右用液晶シャッター123は、受信回路121により供給された左用信号に従って、右用液晶シャッターすなわち、視聴者の左眼に対応するシャッターを開閉する。

0055

このように、シャッター式眼鏡12は、有機EL立体表示装置10(パネル105)が左眼用の映像を表示している場合には、有機EL立体表示装置10(めがね制御回路102)からのめがね制御信号に従って、左眼のシャッターを開き、右眼のシャッターを閉じる。反対に、有機EL立体表示装置10(パネル105)が右眼用の映像を表示している場合には、有機EL立体表示装置10(めがね制御回路102)からのめがね制御信号に従って、右眼のシャッターを開き、左眼のシャッターを閉じる。

0056

また、シャッター式眼鏡12は、受信しためがね制御信号に含まれた目視不能期間では、受信しためがね制御信号に従って右用信号及び左用信号を生成し、生成した右用信号及び左用信号により、左用液晶シャッター122及び右用液晶シャッター123を閉じて閉状態とする。なお、目視不能期間とは、上述したようにシャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターの開閉が入れ替わる際のシャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターの双方を同時に閉じる期間である。この目視不能期間では、シャッター式眼鏡12の左右のシャッターの双方を閉じて右眼用の画像及び左眼用の画像の双方を同時に目視不能となるよう右用信号及び左用信号により設定される。

0057

次に、以上のように構成された有機EL立体表示装置10とシャッター式眼鏡12との動作について説明する。

0058

図7は、パネルが表示する表示映像の発光タイミングの一例を説明するための図である。なお、図7は、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延やスイッチング素子1061の切り替え遅延を考慮しない場合を示している。

0059

表示映像すなわち視聴者の右眼用画像と左眼用画像とは、図7(a)及び図7(b)に示すように、駆動回路103により同期信号に合わせたタイミングで、パネル105(画素部1055)に順次表示されている。

0060

左右用タイミング信号は、映像信号処理回路101によって、図7(c)に示すようなタイミングで同期信号と共に供給されている。なお、図7(c)に示す例では、左右用タイミング信号は、左用タイミング信号と右用タイミング信号として別々に供給される場合が示されている。

0061

また、図7(d)に示す電源制御パルスと、図7(e)に示すめがね制御信号とがそれぞれ、同期信号と、左用タイミング信号及び右用タイミング信号とに従って生成される。

0062

めがね制御信号は、シャッター式眼鏡12が有する左用液晶シャッター122及び右用液晶シャッター123を制御するための信号である。このめがね制御信号は、めがね制御回路102により、同期信号と、左用タイミング信号及び右用タイミング信号とに従って図7(e)に示すように生成される。図7(e)に示す例では、左用液晶シャッター122の開閉を制御するために1パルスの信号が生成されて、めがね制御信号に含まれている。また、右用液晶シャッター123の開閉を制御するために2パルスの信号が生成されて、めがね制御信号に含まれている。ここで、左用液晶シャッター122を開状態(スタート)とするパルス信号の幅と閉状態(エンド)とするパルス信号のパルス幅とはそろえて生成される。同様に、右用液晶シャッター123を開状態(スタート)とする2パルス信号の幅と閉状態(エンド)とする2パルス信号のパルス幅と間隔とはそろえて生成される。

0063

このとき、シャッター式眼鏡12は、エミッタ11を介して、図7(e)に示すめがね制御信号を受信する。シャッター式眼鏡12は、受信しためがね制御信号に従って、図7(f)に示す左用信号及び右用信号を生成する。そして、シャッター式眼鏡12は、生成した左用信号及び右用信号に従って、左用液晶シャッター122及び右用液晶シャッター123の開閉を制御する。ここで、図7(e)でTBと示される期間は、目視不能期間に相当し、シャッター式眼鏡12が有する左右のシャッターの開閉が入れ替わる際に、その左右のシャッターの双方を同時に閉じる期間である。すなわち、左用液晶シャッター122及び右用液晶シャッター123が閉じて閉状態となっている期間である。

0064

一方、電源制御パルスは、スイッチング素子1061を制御するための信号である。この電源制御パルスは、電源制御回路106によって、同期信号と、左用タイミング信号及び右用タイミング信号とに従って図7(d)に示すように生成される。図7(d)に示す例では、電源制御パルスは、発光素子556に印加される負電源電圧Vssの電位がON電位となるようスイッチング素子1061を制御する場合には、立ち上がるよう(ハイになるよう)に生成される。反対に、電源制御パルスは、発光素子556に印加される負電源電圧Vssの電位がOFF電位となるようスイッチング素子1061を制御する場合には、立ち下がるよう(ローになるよう)に生成される。

0065

そして、スイッチング素子1061は、図7(d)に示すように生成された電源制御パルスにより制御される。ここで、図7(d)でTOFFと示される期間は、電圧低下期間に相当し、スイッチング素子1061がOFF電位とされている期間である。すなわち、電圧低下期間とは、スイッチング素子1061が、発光素子556の負電源電圧VssをOFF電位にする期間、言い換えると発光素子556の電極間電圧を低下させる期間である。なお、上述したように、電圧低下期間は、スイッチング素子1061が、発光素子556の電極間電圧をゼロにする期間であってもよく、発光素子556を消光させるだけの電圧低下させた期間であってもよい。つまり、OFF電位とは、負電源電圧Vssと正電源電圧Vddとの電位差よりも小さくなる電位であればよい。

0066

以上のように、有機EL立体表示装置10とシャッター式眼鏡12とを動作させることにより、シャッター式眼鏡12の遮蔽期間中すなわち目視不能期間中は、発光素子の電極間電圧を低くして輝度を低下させることができる。それにより、有機EL立体表示装置10が無駄に消費する電力を削減することができる。

0067

また、電源制御回路106がスイッチング素子1061を制御することにより、パネル105の画素部1055は、データ電圧をキャパシタンス554に保持したままで、発光素子556の発光を弱めるまたは消光することができる。それにより、高速に発光素子556の輝度を低下(減光)もしくは消光することができるだけでなく、高速に輝度を元に戻す若しくは再発光することができる。つまり、パネル105の画素部1055が表示する画像のデータを失わないので、高速に発光及び減光(消光)の動作が可能である。

0068

なお、上記では、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延やスイッチング素子1061の切り替え遅延を考慮しない場合について説明した。しかしながら、実際には、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延やスイッチング素子1061の切り替え遅延は生じてしまう。図8は、本実施の形態におけるシャッター式眼鏡のシャッター遅延やスイッチング素子の切り替え遅延が発生することを示す図である。なお、図8(a)〜図8(c)及び図8(e)と、図7(a)〜図7(d)は同じ図であるため、説明は省略する。

0069

シャッター式眼鏡12は、受信しためがね制御信号に従って、図7(f)に示す左用信号及び右用信号を生成し、左用液晶シャッター122と、右用液晶シャッター123の開閉を制御する。そして、左用液晶シャッター122と右用液晶シャッター123は、左用信号及び右用信号に従って、シャッターを開閉する。しかし、その場合、左用液晶シャッター122と右用液晶シャッター123との開閉には時間を要するため、図8(d)に示すような遅延が発生する。

0070

また、スイッチング素子1061に関しても同様のことが言える。スイッチング素子1061は、電源制御回路106が生成された電源制御パルスにより制御され、発光素子556に印加される負電源電圧Vssの電位をOFF電位とON電位とで切り替える。その場合も、スイッチング素子1061がOFF電位とON電位とを切り替えるのに時間を要するため、図8(f)に示すような遅延(レスポンス遅延)が発生する。なお、スイッチング素子1061が電源制御回路106に構成される場合は、スイッチング素子1061が画素部1055毎に一つ構成される場合に比べて、大きなレスポンス遅延が発生する。

0071

以上から、シャッター式眼鏡12の左右のシャッターの開閉に生じる遅延を考慮して、電圧低下期間を調整するとしてもよい。さらに、スイッチング素子1061のレスポンス遅延を考慮して電圧低下期間を調整するとしてもよい。すなわち、シャッター式眼鏡12の左右のシャッターの開閉に生じる遅延、及び、スイッチング素子1061のレスポンス遅延を考慮して、電源制御パルス信号の生成タイミングを調整することで電圧低下期間を調整してもよい。

0072

図9は、パネルが表示する表示映像の発光タイミングの別の例を説明するための図である。なお、図9は、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延やスイッチング素子1061の切り替え遅延を考慮して電圧低下期間を調整する場合の例を示している。また、図9(a)〜図9(d)と、図8(a)〜図8(d)は同じ図であるため、説明は省略する。

0073

目視不能期間TBは、図9(d)に示すように、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延により、正味の目視不能期間である正味目視不能期間TB’は、目視不能期間TBより短くなる。

0074

そして、それを考慮して、電圧低下期間を調整すると、例えば、図9(e)及び図9(f)に示すようになる。すなわち、まず、目視不能期間TBを、シャッター式眼鏡12のシャッター遅延を考慮して算出した正味目視不能期間TB’とする。そして、電圧低下期間を調整した正味目視不能期間TB’に基づいて調整する。

0075

具体的には、正味目視不能期間TB’は、以下のように算出できる。すなわち、正味目視不能期間TB’は、シャッター式眼鏡12の左右のシャッター双方を閉状態とする旨を示すめがね制御信号の発信からシャッター式眼鏡12の左右のシャッター双方を開状態とする旨を示すめがね制御信号の発信までの期間(目視不能期間TB)を基本に、シャッター式眼鏡12の左右のシャッター双方を閉状態とする旨を示すめがね制御信号の発信から、シャッター式眼鏡12の左右のシャッターの双方を閉状態となるまでの遅延期間、及び、シャッター式眼鏡12の左右のシャッターの双方を開状態とする旨を示すめがね制御信号の発信からシャッター式眼鏡12の左右のシャッターの双方が開状態となるまでの遅延期間の少なくとも一方の遅延期間を考慮して、算出できる。ここで、めがね制御信号の発信タイミングと、左用信号及び右用信号の生成及び供給タイミングは同期している。したがって、めがね制御信号の発信は、左用信号及び右用信号の左用液晶シャッター122及び右用液晶シャッター123への供給と同義である。

0076

一方、電圧低下期間TOFFは、図9(f)に示すように、スイッチング素子1061のレスポンス遅延により、正味の電圧低下期間である正味電圧低下期間TOFF’は、電圧低下期間TOFFより長くなる。すなわち、正味電圧低下期間TOFF’は、電源制御パルスにより設定されるスイッチング素子1061の電圧低下期間TOFFよりもスイッチング素子1061のレスポンス遅延分だけ長くなる。

0077

そして、それを考慮して、電圧低下期間を調整するとよい。すなわち、電圧低下期間TOFFを、スイッチング素子1061のレスポンス遅延を考慮して算出した正味電圧低下期間TOFF’とするとしてもよい。

0078

さらに、以上を考慮して、正味電圧低下期間TOFF’を正味目視不能期間TB’となるようにしてもよい。言い換えると、電圧低下期間TOFFを、上述のように目視不能期間TBから算出される正味目視不能期間TB’よりスイッチング素子1061のレスポンス遅延分だけ短くなるように、調整するとしてもよい。

0079

このように、電圧低下期間を、スイッチング素子と発光素子の遅延を考慮して調整し、目視不能期間を、眼鏡が眼鏡制御信号を受けてからシャッター部を開閉するのに要する時間(遅延)を考慮して調整する。それにより、電圧低下期間を、目視不能期間(遮蔽期間)により適応させることでき、シャッター式眼鏡12の目視不能期間が終了して目視可能となったときには、発光素子の輝度を確実に復帰することができる。

0080

以上、本実施の形態によれば、有機EL立体表示装置10は、シャッター式眼鏡12の遮蔽期間中すなわち目視不能期間中は、発光素子の電極間電圧を低くして輝度を低下(減光または消光)させることができる。それにより、有機EL立体表示装置10が無駄に消費する電力を削減することができる。

0081

また、電源制御回路106がスイッチング素子1061を制御することにより、パネル105の画素部1055は、データ電圧をキャパシタンス554に保持したままで、発光素子556の発光を弱めるまたは消光することができる。それにより、高速に発光素子556の輝度を低下もしくは消光することができるだけでなく、高速に輝度を元に戻す若しくは再発光することができる。つまり、パネル105の画素部1055が表示する画像のデータを失わないので、高速に発光及び消光の動作が可能である。

0082

以上のように、本発明によれば、消費電力を抑制できる立体表示装置およびその駆動方法を実現することができる。

0083

以上、本発明の立体表示装置およびその駆動方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。

0084

本発明は、有機EL表示装置およびその制御方法に利用でき、特に、テレビなどのFPD表示装置に利用することができる。

0085

10有機EL立体表示装置
11エミッタ
12シャッター式眼鏡
101映像信号処理回路
102 めがね制御回路
103駆動回路
104電源回路
105パネル
106電源制御回路
121受信回路
122左用液晶シャッター
123 右用液晶シャッター
551ゲート線
552データ線
553スイッチング素子
554キャパシタンス
555電流駆動ドライブ素子
556発光素子
1051 Gate driver IC
1052 Source Driver IC
1055画素部
1061 スイッチング素子

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