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図面 (12)

課題・解決手段

空気調和装置吸気口に吸気される前の吸気空気から塵埃濾過して捕集し、濾過方向と直交する方向に移動可能な無端帯状フィルター22と、フィルター22を回転駆動するモーター23と、モーター23によるフィルター22の回転に連動して回転駆動され、フィルター22の表面側に対向して配置された外側ブラシ31と、モーター23によるフィルター22の回転に連動して回転駆動され、フィルター22の裏面側に対向して配置された内側ブラシ32とを有し、外側ブラシ31及び内側ブラシ32は、外側ブラシ31の軸と内側ブラシ32の軸とがフィルター22を挟んで互いに対向する位置からフィルター22の移動方向にずれて配置され、且つ、フィルター22を波状湾曲した状態で移動させ得るように配置されており、また、外側ブラシ31及び内側ブラシ32は、フィルター22の回転に伴い、フィルター22の表面及び裏面に接触した状態でフィルター22に対して相対速度を有するように回転してフィルター22から塵埃を除去する。

概要

背景

この種の空気調和装置用除塵装置として、従来の鉄道車両用空気調和装置の除塵装置では、除塵用のフィルター巻取り式とし、除塵能力が低下したら巻き取って新しい面を供給し、メンテナンスの長期化を図っている。しかしながら、半年程度で巻き終わると、フィルターの取外し、清掃、巻き戻しが必要になる。

また、巻き取り式のフィルター装置として、『空調機用ダクト空気吸い込み口の前面に、前記空気吸い込み口を覆うように設けられた、フッ素樹脂系繊維製のフィルター本体を有する無端連続移動式フィルターと、前記無端連続移動式フィルターの前記フィルター本体を間に挟み、その両面に接触するように設けられた、前記フィルター本体の移動方向とは反対の方向に回転する1対のブラシロールと』を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

空気調和装置の吸気口に吸気される前の吸気空気から塵埃濾過して捕集し、濾過方向と直交する方向に移動可能な無端帯状のフィルター22と、フィルター22を回転駆動するモーター23と、モーター23によるフィルター22の回転に連動して回転駆動され、フィルター22の表面側に対向して配置された外側ブラシ31と、モーター23によるフィルター22の回転に連動して回転駆動され、フィルター22の裏面側に対向して配置された内側ブラシ32とを有し、外側ブラシ31及び内側ブラシ32は、外側ブラシ31の軸と内側ブラシ32の軸とがフィルター22を挟んで互いに対向する位置からフィルター22の移動方向にずれて配置され、且つ、フィルター22を波状湾曲した状態で移動させ得るように配置されており、また、外側ブラシ31及び内側ブラシ32は、フィルター22の回転に伴い、フィルター22の表面及び裏面に接触した状態でフィルター22に対して相対速度を有するように回転してフィルター22から塵埃を除去する。

目的

しかしながら、半年程度でフィルターが巻き終わる為、フィルターの取外し、清掃、巻き戻しとメンテナンスの労力を必要とし、更なるフィルターのメンテナンスまでの期間の長期化が課題である

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

空気調和装置吸気口に吸気される前の吸気空気から塵埃濾過して捕集し、濾過方向と直交する方向に移動可能な無端帯状フィルターと、該フィルターを回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段による前記フィルターの回転に連動して回転駆動され、前記フィルターの表面側に対向して配置された外側ブラシと、前記駆動手段による前記フィルターの回転に連動して回転駆動され、前記フィルターの裏面側に対向して配置された内側ブラシとを有し、前記外側ブラシ及び前記内側ブラシは、前記外側ブラシの軸と前記内側ブラシの軸とが前記フィルターを挟んで互いに対向する位置から前記フィルターの移動方向にずれて配置され、且つ、前記フィルターを波状湾曲した状態で移動させ得るように配置されており、また、前記外側ブラシ及び前記内側ブラシは、前記フィルターの回転に伴い、前記フィルターの表面及び裏面に接触した状態で前記フィルターに対して相対速度を有するように回転して前記フィルターから塵埃を除去することを特徴とする空気調和装置用除塵装置

請求項2

前記フィルターは、前記吸気空気の上流側の一方の面が濾過領域面となり、前記吸気空気の下流側の他方の面が掃除面となり、該掃除面側に前記外側ブラシ及び前記内側ブラシが配置されており、前記駆動手段によって前記フィルターが所定量移動されると、前記フィルターの上流側の一方の面である濾過領域面が前記外側ブラシ及び前記内側ブラシの間を通過して塵埃除去に供され、塵埃除去済み面となる一方、前記フィルターの下流側の他方の面である塵埃除去済み面が上流側に移動して新たな濾過領域面として再使用されることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項3

前記フィルターは、前記駆動手段によって回転駆動される駆動軸と該駆動軸に従動して回転される従動軸との間に掛け渡されており、前記駆動軸の回転が歯車機構により前記外側ブラシの軸及び前記内側ブラシの軸に減速して伝達され、前記外側ブラシ及び前記内側ブラシが前記フィルターに対して相対速度を有するように回転することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項4

前記外側ブラシの表面に接触して前記外側ブラシに付着した塵埃を掻き取る外側掻取プレートと、前記外側掻取プレートで掻き取られた塵埃を収集する着脱自在な外側収集BOXと、前記内側ブラシの表面に接触して前記内側ブラシに付着した塵埃を掻き取る内側掻取プレートと、該内側掻取プレートで掻き取られた塵埃を収集する着脱自在な内側収集BOXとを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項5

前記外側掻取プレート及び前記内側掻取プレートは、それぞれ掻取り対象のブラシに接する側の先端部が複数の山型状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項6

前記外側収集BOX及び内側収集BOXを透明又は半透明に形成したことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項7

前記外側収集BOX及び前記内側収集BOXのぞれぞれの内面抗菌処理を施したことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れかに記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項8

前記フィルターを通過後の吸気空気から臭気を除去するための脱臭フィルターを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項9

前記脱臭フィルターは、前記フィルターの濾過領域面の略半分に相当する面を覆う大きさに形成されていることを特徴とする請求項8記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項10

前記駆動手段の駆動を制御する制御部を備え、該制御部は、前記空気調和装置の稼動時間を計時し積算する計時部を有し、前記制御部は、前記計時部で計時された稼動積算時間が予め設定された規定積算時間に達した場合に前記駆動手段を駆動することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載の空気調和装置用の除塵装置。

請求項11

前記空気調和装置は鉄道車両の空調を行う鉄道車両用空気調和装置であり、車両内の空気から前記フィルターにより塵埃を除去し、清浄となった車両内空気を鉄道車両用空気調和装置の吸気口に供給することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載の空気調和装置用の除塵装置。

技術分野

0001

本発明は、空気調和装置吸気口の上流に設置され、吸気口に吸気される吸気空気から塵埃を除去するための空気調和装置用除塵装置に関するものである。

背景技術

0002

この種の空気調和装置用の除塵装置として、従来の鉄道車両用の空気調和装置の除塵装置では、除塵用のフィルター巻取り式とし、除塵能力が低下したら巻き取って新しい面を供給し、メンテナンスの長期化を図っている。しかしながら、半年程度で巻き終わると、フィルターの取外し、清掃、巻き戻しが必要になる。

0003

また、巻き取り式のフィルター装置として、『空調機用ダクト空気吸い込み口の前面に、前記空気吸い込み口を覆うように設けられた、フッ素樹脂系繊維製のフィルター本体を有する無端連続移動式フィルターと、前記無端連続移動式フィルターの前記フィルター本体を間に挟み、その両面に接触するように設けられた、前記フィルター本体の移動方向とは反対の方向に回転する1対のブラシロールと』を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0004

特公平8−20102号公報(第2頁、図1

発明が解決しようとする課題

0005

鉄道車両用空気調和装置に設けられたフィルターには空気中から集塵した塵埃が付着する。この塵埃の堆積量が多くなると空気の通過が悪くなり空調効率が低下する。そのため、従来の除塵装置ではロール状フィルターを自動で巻き取って新しい面を供給し、フィルターの濾過能力過渡に低下しないようにしてメンテナンスの長期化を図っている。しかしながら、半年程度でフィルターが巻き終わる為、フィルターの取外し、清掃、巻き戻しとメンテナンスの労力を必要とし、更なるフィルターのメンテナンスまでの期間の長期化が課題である。

0006

また、特許文献1の技術では、フィルターを挟んで対向する1対のブラシによりフィルターに付着した物体を除去するようにしているが、フィルターとブラシとが点で接触するため、ブラシによる物体の掻き取り面が実質的に小さく、効率的ではなかった。

0007

本発明は、上述の様な課題を解決するためになされたもので、フィルターに堆積した塵埃を効率良く除去し、メンテナンスまでの期間を長期化できる空気調和装置の除塵装置を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る空気調和装置用の除塵装置は、空気調和装置の吸気口に吸気される前の吸気空気から塵埃を濾過して捕集し、濾過方向と直交する方向に移動可能な無端帯状のフィルターと、フィルターを回転駆動する駆動手段と、駆動手段によるフィルターの回転に連動して回転駆動され、フィルターの表面側に対向して配置された外側ブラシと、駆動手段によるフィルターの回転に連動して回転駆動され、フィルターの裏面側に対向して配置された内側ブラシとを有し、外側ブラシ及び内側ブラシは、外側ブラシの軸と内側ブラシの軸とがフィルターを挟んで互いに対向する位置からフィルターの移動方向にずれて配置され、且つ、フィルターを波状湾曲した状態で移動させ得るように配置されており、また、外側ブラシ及び内側ブラシは、フィルターの回転に伴い、フィルターの表面及び裏面に接触した状態でフィルターに対して相対速度を有するように回転してフィルターから塵埃を除去するものである。

発明の効果

0009

本発明においては、フィルターに堆積した塵埃を除去するための外側ブラシ及び内側ブラシを、フィルターを挟んで互いに対向する位置からフィルターの移動方向にずらして配置し、また、フィルターを波状に湾曲した状態で移動させ得るように配置したので、外側ブラシ及び内側ブラシをフィルターを挟んで対向するように配置する場合に比べてフィルターと接触する接触面を広く取ることができ、効率良く塵埃を除去することが可能な、空気調和装置用の除塵装置を得ることができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の一実施の形態の除塵装置を備えた車両側面の概略透視図である。
図1の車両の吸気口及び排気口を示す図である。
図1のA−A概略断面図である。
図1の除塵装置の拡大概略断面図である。
図4の平面図である。
図4塵埃除去機構における歯車機構部分の拡大概略断面図である。
図4の塵埃除去機構における外側ブラシ及び内側ブラシ部分の拡大概略断面図である。
図7の外側ブラシ部分近辺の拡大断面図である。
図8の概略平面図である。
図4の外側収集BOX及び内側収集BOXの取り外し動作の説明図(その1)である。
図4の外側収集BOX及び内側収集BOXの取り外し動作の説明図(その2)である。

実施例

0011

本発明の一実施の形態を図1から図11に基づいて説明する。本実施の形態では、車両内の空調を行う車両用空気調和装置に除塵装置を適用する例を説明するが、除塵装置が適用される空気調和装置は車両用のものに限られたものではない。

0012

図1は、本発明の一実施の形態の除塵装置を備えた車両側面の概略透視図である。図2は、図1の車両の吸気口及び排気口を示す図で、図1の平面図に相当する。図3は、図1のA−A概略断面図である。なお、以下において車両の長さ方向とは図2の左右方向に相当し、車両の幅方向とは図2の上下方向に相当するものとする。
図1において車両1の上方側の車両外部には、車両1内の空調を行う車両用空気調和装置10が配設されている。車両1の天井2には、車両用空気調和装置10の吸気口に連通する天井吸気口2aと、車両用空気調和装置10の排気口に連通する天井排気口2bとが開口されている。天井吸気口2aは車両1の幅方向の両端部に車両1の長さ方向に延びるようにして形成されている。また、天井排気口2bは、車両1の長さ方向及び幅方向の中心部に、車両幅方向に間隔を空けてここでは2箇所に形成されている。車両1の天井2から下方に離間して化粧パネル3が配置されており、天井吸気口2a及び天井排気口2bは化粧パネル3の影に隠れて乗客からは見えない位置に形成されている。

0013

化粧パネル3には、天井吸気口2aに連通する車内吸気口3aと、天井排気口2bに連通する車内排気口3bと、天井排気口2bに連通する車内補助排気口3cとが形成されている。車内吸気口3aは、車両1の幅方向の両端部のそれぞれに、車両1の長さ方向に2箇所配置され、ここでは計4箇所形成されている。また、車内排気口3bは、車両1の幅方向の中心部に、車両長さ方向に間隔を空けて複数形成されている。また、車内補助排気口3cは、車両長さ方向に延びるようにして車内排気口3bの車両幅方向の両側に2箇所形成されている。

0014

車両用空気調和装置10は、図3の矢印に示すように、車両1内の空気を車内吸気口3a及び天井吸気口2aを介して車両用空気調和装置10の吸気口から吸気し、吸気した空気を天井排気口2b、車内排気口3b及び車内補助排気口3cを介して車両1内へと吐き出す。車両用空気調和装置10は、このようにして車両1内の空気を循環させながら車両1内の空調を行う。

0015

また、化粧パネル3の天井2側には車両用空気調和装置10の制御装置11が配置されている。制御装置11は、例えばマイコンで構成され、車両用空気調和装置10全体の制御を行うとともに、除塵装置20の駆動制御も行う。制御装置11は、車両用空気調和装置10の稼動時間を計時して稼働積算時間を保持する計時部と、後述のフィルター22の巻き取り動作回数を検知して計数するカウンタとを有している。

0016

また、車内吸気口3aから天井吸気口2aに至る風路には、車両用空気調和装置10の吸気口に向かう吸気空気から塵埃を濾過して捕集し、清浄な空気を車両用空気調和装置10に供給するための除塵装置20が配置されている。天井2の車両1側には、車両用空気調和装置10の吸気口に向かう空気が通過する開口部12aが車内吸気口3aに対応して車両長さ方向に2箇所形成された取付枠12が車両幅方向の両端部に2枚固定されている。この各取付枠12のそれぞれに、各開口部12aに対応して除塵装置20が着脱自在に取り付けられている。

0017

図4は、図1の除塵装置の拡大概略断面図で、図3のB−B断面に相当する。図5は、図4の平面図である。
除塵装置20は、吸気口20a及び排気口20bを有する筐体21内に、無端帯状の、例えばサラン材からなるメッシュ地のフィルター22と、フィルター22を回転駆動する駆動手段としてのモーター23と、フィルター22に付着した塵埃を除去する塵埃除去機構30と、脱臭フィルター40とを備えている。

0018

フィルター22は、モーター23によって駆動される駆動軸24と、駆動軸24に従動して回転される従動軸25との間に架け渡されており、モーター23によって駆動軸24が回転すると、その回転に伴って図4実線矢印方向に回転する。モーター23は、車両用空気調和装置10の制御装置11(図1参照)に電気的に接続され、制御装置11により駆動制御される。また、従動軸25には、従動軸25が所定量の回転を行ったか否かを検出する回転検出器13が取り付けられている。回転検出器13は、従動軸25が所定量の回転を行っている間、信号を出力し、所定量の回転が終了すると、信号出力を停止するものである。制御装置11は、回転検出器13からの信号が得られなくなったことに応答してモーター23の回転を停止する。

0019

フィルター22には、図4点線矢印に示す方向に車内空気が通過するようになっており、フィルター22はその通過方向に直交する図4の実線矢印方向に回転する。フィルター22の上流側の一方の面は、吸気口20aから流入した車内空気から塵埃を濾過して捕集する濾過領域面22aとなっている。濾過領域面22aは吸気口20aの開口面積に略一致するように構成されている。また、フィルター22の下流側の他方の面(掃除面)22b側には、濾過領域面22aに付着した塵埃を除去するための塵埃除去機構30が配置されている。塵埃除去機構30は、フィルター22が塵埃除去機構30内部を通過することによってフィルター22に付着した塵埃を除去するものであり、以下、その構成について説明する。

0020

図6は、図4の塵埃除去機構における歯車機構部分の拡大概略断面図である。図7は、図4の塵埃除去機構における外側ブラシ及び内側ブラシ部分の拡大概略断面図である。図8は、図7の外側ブラシ部分近辺の拡大断面図である。図9は、図8の概略平面図である。

0021

塵埃除去機構30は、フィルター22に堆積した塵埃をフィルター22から取り除くための外側ブラシ31と内側ブラシ32とを備えている。外側ブラシ31は、フィルター22の表面側に対向して配置され、内側ブラシ32はフィルター22の裏面側に対向して配置されている。

0022

外側ブラシ31及び内側ブラシ32は、歯車機構により駆動軸24の回転に連動して回転する。すなわち、外側ブラシ31の軸の一端には、全周に渡って駆動軸24の歯車24aに連結される歯車31aが設けられている。また、内側ブラシ32の軸の一端には、全周に渡って外側ブラシ31の歯車31aに連結される歯車32aが設けられている。この歯車機構により、駆動軸24の回転に連動して外側ブラシ31及び内側ブラシ32がフィルター22の移動方向と同方向に回転する。なお、外側ブラシ31及び内側ブラシ32には、この歯車機構により駆動軸24の回転が減速して伝達され、フィルター22に対して相対速度を有するように回転する。この相対速度差により外側ブラシ31及び内側ブラシ32はフィルター22に付着した塵埃を捕集して除去する。

0023

また、外側ブラシ31及び内側ブラシ32は、フィルター22を挟んで互いに対向する位置からフィルター22の移動方向にずれて配置されており、また、フィルター22を波状に湾曲した状態で移動させ得るように配置されている。この構成により、外側ブラシ31及び内側ブラシ32をフィルター22を挟んで対向するように配置する場合に比べてフィルター22と接触する接触面を広く取ることができ、効率良く塵埃を除去することが可能となっている。

0024

塵埃除去機構30は更に、外側ブラシ31の表面に接触して外側ブラシ31に付着した塵埃を掻き取る外側掻取プレート34と、外側掻取プレート34で掻き取られた塵埃を収集する着脱自在な外側収集BOX33とを備えている。外側掻取プレート34は、図9に示すように外側ブラシ31に接する側の先端部が複数の山型状に形成されており、外側ブラシ31が回転すると、山型状の先端部が外側ブラシ31の表面に接触して外側ブラシ31に付着した塵埃が掻き取られ、掻き取られた塵埃は外側収集BOX33に収集される。外側掻取プレート34の外側ブラシ31に接する側の先端部を複数の山型状とすることにより、効率よく塵埃を掻き落すことができる。

0025

また、塵埃除去機構30は更に、内側ブラシ32側についても外側ブラシ31側と同様の構成を有している。すなわち、内側ブラシ32の表面に接触して内側ブラシ32に付着した塵埃を掻き取る内側掻取プレート36と、内側掻取プレート36で掻き取られた塵埃を収集する着脱自在な内側収集BOX35とを備えている。また、内側掻取プレート36は、内側ブラシ32に接する側の先端部が複数の山型状に形成されており、内側ブラシ32が回転すると、山型状の先端部が内側ブラシ32の表面に接触して内側ブラシ32に付着した塵埃が掻き取られ、掻き取られた塵埃が内側収集BOX35に収集される。内側掻取プレート36の内側ブラシ32に接する側の先端部を複数の山型状とすることにより、効率よく塵埃を掻き落すことができる。

0026

外側収集BOX33及び内側収集BOX35は、内部に溜った塵埃が見やすいように、透明又は半透明樹脂等の材料で形成されている。外側収集BOX33及び内側収集BOX35の材質は、樹脂の他、車両振動に対する耐久性等や板金加工による製作容易性を考慮して金属製としてもよい。なお、この場合も内部に溜った塵埃が見やすいように、少なくとも一部を透明又は半透明で構成することが好ましい。また、外側収集BOX33及び内側収集BOX35のそれぞれの内面には抗菌処理が施されている。

0027

脱臭フィルター40は、例えば酸化マンガン系の触媒フィルターで構成されており、筐体21の排気口20bとフィルター22との間に配置され、車両用空気調和装置10の吸気口に吸気される前の吸気空気の臭気を除去する。脱臭フィルター40は、図4及び図5に示すように、フィルター22の濾過領域面22aの略半分に相当する面を覆う大きさに形成されている。濾過領域面22aの全体を脱臭フィルター40で覆ってしまうと、通気性の低下を招くことから、ここでは略半分に相当する面を覆うようにしている。これにより塵埃除去能力臭気除去効果の両方を得ることを可能としている。

0028

次に、本実施の形態の動作を説明する。
制御装置11により車両用空気調和装置10が駆動されると、車両1内の空気が車内吸気口3a、除塵装置20及び天井吸気口2aを介して車両用空気調和装置10の内部に取り込まれる。この際、車内空気中に含まれる塵埃は除塵装置20により除去され、清浄な空気が車両用空気調和装置10内に流入する。そして、車両用空気調和装置10から排出された後、天井排気口2b及び車内排気口3bを介して車両1内に吹き出される。

0029

除塵装置20では、吸気口20aから筐体21内に流入した車内空気が、まずフィルター22の濾過領域面22aを通過する。車内空気中の塵埃は濾過領域面22aで濾過されて清浄な空気となり、その後、脱臭フィルター40を通過して臭気が取り除かれた後、排気口20bから車両用空気調和装置10に向かって排出される。このように、車内空気が除塵装置20、車両用空気調和装置10及び車両1内を循環することにより、濾過領域面22aには徐々に塵埃が堆積していくことになる。

0030

制御装置11は、車両用空気調和装置10を動作開始後、計時部により車両用空気調和装置10の稼動時間を計時しており、計時部で計時した稼動積算時間が予め設定された規定積算時間(例えば20時間)に達すると、モーター23に対して駆動指令を発する。

0031

制御装置11から駆動指令が発せられると、モーター23は駆動軸24を所定数回転させる。具体的には、制御装置11は駆動指令を出力後、従動軸25に設けた回転検出器13の信号が帰ってくる間だけ駆動軸24を回転させる。これによりフィルター22が所定量送られ、濾過領域面22aが塵埃除去機構30を通過し、濾過領域面22aに付着した塵埃が除去されて塵埃除去済み面22bとなる一方、フィルター22の下流側に位置していた塵埃除去済み面22bが上流側に移動し、新たな濾過領域面22aとして再使用される。

0032

塵埃除去機構30による塵埃除去動作は上述の通りであり、制御装置11からの駆動指令によって駆動軸24が回転すると、駆動軸24の回転に伴い外側ブラシ31及び内側ブラシ32がそれぞれフィルター22の移動と同方向に相対速度を有するように回転する。これにより、外側ブラシ31及び内側ブラシ32のそれぞれが、フィルター22の表面側及び内面側に付着した塵埃をフィルター22から取り除く。

0033

そして、フィルター22から取り除かれ、外側ブラシ31に付着した塵埃は、外側掻取プレート34によって掻き取られ、外側収集BOX33へ溜められる。内側ブラシ32についても同様であり、内側ブラシ32に付いた塵埃は、内側掻取プレート36によって掻き取られ、内側収集BOX35へ溜められる。

0034

そして、外側収集BOX33及び内側収集BOX35に溜まった塵埃を捨てる際には、化粧パネル3の吸気口カバー3dを開けて外側収集BOX33及び内側収集BOX35を取り外し、内部の塵埃を捨てれば良い。

0035

ここで、外側収集BOX33及び内側収集BOX35の取り外し動作について図面を用いて簡単に説明する。
図10及び図11は、外側収集BOX及び内側収集BOXの取り外し動作の説明図である。図10及び図11は、図3の点線円部分の拡大図に相当している。また、図10及び図11の除塵装置20は、図4白抜き矢印A方向から見た図に相当し、図10及び図11において紙面に直交する方向にフィルター22が掛け渡された状態となっている。

0036

除塵装置20は、図10及び図11に示すように、化粧パネル3の車内吸気口3aを開閉する吸気口カバー3dを開いて直ぐにアクセス可能な位置に設けられている。吸気口カバー3dを開いた状態において、外側収集BOX33及び内側収集BOX35は、その端面部分図10の白抜き矢印の方向から目視可能となっており、外側収集BOX33内及び内側収集BOX35内に塵埃が溜まっているかどうかを確認可能となっている。また、除塵装置20は、図11実線矢印方向に回動可能に取付枠12に取り付けられており、図11に示すように除塵装置20を回転させ、外側収集BOX33及び内側収集BOX35を図11点線矢印に示す方向に引き出すことにより、内部に溜まった塵埃を捨てることが可能である。

0037

このように、除塵装置20は規定積算時間毎にフィルター22を回転させ、濾過領域面22aを塵埃除去機構30により自動的に掃除する一方、塵埃除去済み面22bを新たな濾過領域面22aとして再使用する動作を繰り返す。制御装置11のカウンタは、フィルター巻き取り動作が1回行われる毎に、その動作回数を1加算してカウントしている。このカウント数設定回数(1つのフィルター22の寿命に相当する巻き取り動作制限回数)に達すると、制御装置11は、除塵装置20の交換を促す表示灯(図示せず)を点灯させると共に、自動運転を停止させる。

0038

以上説明したように本実施の形態では、フィルター22に付着した塵埃を塵埃除去機構30により自動的に除去するようにしたので、フィルター22の煩雑な清掃作業を行うことなく、除塵装置20の濾過能力を良好な状態に保つことができる。

0039

また、外側ブラシ31及び内側ブラシ32を、フィルター22を挟んで互いに対向する位置からフィルター22の移動方向にずらして配置し、また、フィルター22を波状に湾曲した状態で移動させ得るように配置している。この構成により、外側ブラシ31及び内側ブラシ32をフィルター22を挟んで対向するように配置する場合に比べてフィルター22と接触する接触面を広く取ることができる。よって、フィルター22に付着した塵埃を効率良く除去することが可能である。

0040

また、フィルター22を所定量移動させ、塵埃が堆積した濾過領域面22aを塵埃除去機構30を通過させて塵埃除去済み面22bとする一方、フィルター22の下流側の塵埃除去済み面22bを上流側に移動させて新たな濾過領域面22aとして再使用する。これにより、フィルター22の掃除が長期間不要となり、フィルター22の取換えに要する作業が軽減される。また、車内循環空気を常に塵埃除去済みの清浄面によって除塵することができるので、常に清浄な空気を車両1内に供給できる効果がある。

0041

また、除塵装置20は煩雑な清掃が不要であるだけでなく、規定積算時間を予め設定しておきさえすれば自動的にフィルター22の巻き取り交換が行えるというものなので、保全管理の作業性を著しく向上させることができる。

0042

また、フィルター22に塵埃が堆積した状態のまま使用を続けると、圧損が増大して風量が低下し、空気調和装置の性能が低下するが、本例では予め設定された規定積算時間に達すると、フィルター22を回転させて塵埃除去済みの清浄面を新たな濾過領域面22aとするため、このような不都合を解消できる。

0043

また、規定積算時間は、車内空気環境に応じて設定変更可能とし、フィルター22の塵埃堆積の進行速度に応じて設定することにより、どのような車両1であっても常に適切なタイミングでフィルター22を回転移動させることができる。よって、例えばフィルター22の塵埃堆積の進行速度が速い車両1の場合であっても、その進行速度に応じて最適な駆動周期(規定積算時間)を設定しておけば、濾過能力が不所望に低下することなく良好に運転することが可能である。

0044

また、フィルター22の巻き取り動作回数がフィルター22の寿命に相当する巻き取り動作制限回数に達すると、除塵装置20の交換を促す表示を行うと共に、自動運転を停止するようにしたので、フィルター22が劣化したまま長時間放置されることが無く、除塵装置20の機能性を保つことができる。

0045

また、脱臭フィルター40により車両内の空気から臭気を除去し、清浄な空気を車両内に供給するようにしたので、快適な車内空気環境を提供できる。また、脱臭フィルター40を、フィルター22通過後の風路内に設けたので、フィルター22通過前の風路に設ける場合に比べて効率良く臭気除去を行える。

0046

また、外側収集BOX33及び内側収集BOX35のそれぞれの内面に抗菌処理を施したので、雑菌繁殖を防ぐことができ、衛生的である。

0047

また、本実施の形態では、従動軸25の回転を検知する回転検出器13の信号に基づき駆動軸24を所定回転数回転させて停止させる制御を行う例を示したが、これに限られたものではない。例えば、回転検出器13を用いず予め設定された時間だけモーター23を駆動し、駆動軸24の回転回数所望回数となるようにしてもよい。

0048

なお、本実施の形態でいう空気調和装置10とは、例えば暖房冷房等の温度調節を行うものや、除湿を行うものに加え、単に空気を循環させる送風機等の空気循環機も含むものとする。

0049

1 車両、2天井、2a 天井吸気口、2b天井排気口、3化粧パネル、3a 車内吸気口、3b 車内排気口、3c 車内補助排気口、3d吸気口カバー、10車両用空気調和装置、11制御装置、12取付枠、12a 開口部、13回転検出器、20除塵装置、20a 吸気口、20b 排気口、21筐体、22フィルター、22a濾過領域面、22b塵埃除去済み面(掃除面)、23モーター、24駆動軸、24a歯車、25従動軸、30塵埃除去機構、31外側ブラシ、31a 歯車、32内側ブラシ、32a 歯車、33 外側収集BOX、34 外側掻取プレート、35 内側収集BOX、36 内側掻取プレート、40脱臭フィルター。

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