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技術 車両用操作ペダル装置のリンク連結構造

出願人 豊田鉄工株式会社
発明者 杉浦光八木功小浜修治
出願日 2008年12月25日 (10年9ヶ月経過) 出願番号 2010-543685
公開日 2012年5月31日 (7年4ヶ月経過) 公開番号 WO2010-073347
状態 特許登録済
技術分野 機械式制御装置
主要キーワード 最大径寸法 円錐運動 位置決め凹所 支持凹所 メタルブッシュ 左まわり 塑性変形加工 据込み鍛造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年5月31日)のものです。
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図面 (5)

課題・解決手段

操作ペダル14と回動部材18とを連結リンク20a、20bによって連結する場合に、連結ピン38、40の軸部44が連結部34、36を貫通させられた状態で先端部分にローリングかしめ加工が施されることにより、連結部34、36との間に所定の隙間ρが形成されるように塑性変形により先端部分が大径とされて抜止め部46が形成されるため、従来の通常のかしめ加工と違ってその隙間ρの存在で連結部34、36の相対回動許容される。これにより、連結ピン38、40の抜止め工程すなわちローリングかしめ加工が自動的に行われるようにすることが容易に可能であるとともに、Eリング等の抜止め用の部材が不要で且つそれを連結ピン38、40の軸部44に装着するための溝等を加工する必要がないため、少ない部品点数で安価に構成することができる。

概要

背景

(a) 第1軸心まわり回動可能に配設され、運転者によって踏込み操作される操作ペダルと、(b) 前記第1軸心と平行な第2軸心まわりに回動可能に配設されるとともに、連結リンクを介して前記操作ペダルに連結され、その操作ペダルの踏込み操作に連動して機械的にその第2軸心まわりに回動させられる回動部材と、を有する車両用操作ペダル装置において、(c) 前記連結リンクと前記操作ペダルおよび前記回動部材とをそれぞれ相対回動可能に連結する一対の連結部の少なくとも一方には、一端に大径頭部が設けられた連結ピン円柱形状の軸部がその連結部を貫通するように配設され、その連結部から反対側へ突き出す先端部分に抜止め部が設けられることにより、その大径頭部側へ抜け出すことが阻止されるようになっているものがある。特許文献1、2に記載の車両用操作ペダル装置はその一例で、抜止め部としてEリングやβピンが装着されるようになっている。また、特許文献3には、車両用操作ペダルブラケットに回動可能に取り付ける支持部の連結構造ではあるが、支持ピンの先端部をかしめ加工してブラケットに一体的に固定する技術が記載されている。
特開2002−283976号公報
特開平11−115699号公報
実開平1−123727号公報

概要

操作ペダル14と回動部材18とを連結リンク20a、20bによって連結する場合に、連結ピン38、40の軸部44が連結部34、36を貫通させられた状態で先端部分にローリングかしめ加工が施されることにより、連結部34、36との間に所定の隙間ρが形成されるように塑性変形により先端部分が大径とされて抜止め部46が形成されるため、従来の通常のかしめ加工と違ってその隙間ρの存在で連結部34、36の相対回動が許容される。これにより、連結ピン38、40の抜止め工程すなわちローリングかしめ加工が自動的に行われるようにすることが容易に可能であるとともに、Eリング等の抜止め用の部材が不要で且つそれを連結ピン38、40の軸部44に装着するための溝等を加工する必要がないため、少ない部品点数で安価に構成することができる。

目的

本発明は以上の事情背景として為されたもので、その目的とするところは、車両用操作ペダル装置のリンク連結部において、連結ピンによって相対回動可能に複数の部材を連結する場合に少ない部品点数で安価に構成できるようにすることにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1軸心まわり回動可能に配設され、運転者によって踏込み操作される操作ペダルと、前記第1軸心と平行な第2軸心まわりに回動可能に配設されるとともに、連結リンクを介して前記操作ペダルに連結され、該操作ペダルの踏込み操作に連動して機械的に該第2軸心まわりに回動させられる回動部材と、を有する車両用操作ペダル装置に関し、前記連結リンクと前記操作ペダルおよび前記回動部材とをそれぞれ相対回動可能に連結する一対の連結部の少なくとも一方には、一端に大径頭部が設けられた連結ピン円柱形状の軸部が該連結部を貫通するように配設され、該連結部から反対側へ突き出す先端部分に抜止め部が設けられることにより、該大径頭部側へ抜け出すことが阻止されるリンク連結構造において、前記軸部が前記連結部を貫通させられた状態で前記先端部分が軸方向へ潰されるように塑性変形させられることにより、該先端部分が該軸部の初期径寸法よりも大径とされて前記抜止め部が構成されているとともに、前記連結部の相対回動が許容されるよう該連結部ないし前記大径頭部が互いに密着させられた状態で該連結部と前記抜止め部との間に所定の隙間が形成されていることを特徴とする車両用操作ペダル装置のリンク連結構造。

請求項2

前記連結リンクは、前記操作ペダルおよび前記回動部材を挟んで両側に一対配設されており、前記連結ピンは、前記軸部のうち前記大径頭部の近傍が大径とされて、前記一対の連結リンクのうち該大径頭部側に位置する連結リンクに一体的に圧入固定されることを特徴とする第1項に記載の車両用操作ペダル装置のリンク連結構造。

技術分野

0001

本発明は車両用操作ペダル装置リンク連結構造に係り、特に、少ない部品点数で安価に構成できるリンク連結構造に関するものである。

背景技術

0002

(a) 第1軸心まわり回動可能に配設され、運転者によって踏込み操作される操作ペダルと、(b) 前記第1軸心と平行な第2軸心まわりに回動可能に配設されるとともに、連結リンクを介して前記操作ペダルに連結され、その操作ペダルの踏込み操作に連動して機械的にその第2軸心まわりに回動させられる回動部材と、を有する車両用操作ペダル装置において、(c) 前記連結リンクと前記操作ペダルおよび前記回動部材とをそれぞれ相対回動可能に連結する一対の連結部の少なくとも一方には、一端に大径頭部が設けられた連結ピン円柱形状の軸部がその連結部を貫通するように配設され、その連結部から反対側へ突き出す先端部分に抜止め部が設けられることにより、その大径頭部側へ抜け出すことが阻止されるようになっているものがある。特許文献1、2に記載の車両用操作ペダル装置はその一例で、抜止め部としてEリングやβピンが装着されるようになっている。また、特許文献3には、車両用操作ペダルブラケットに回動可能に取り付ける支持部の連結構造ではあるが、支持ピンの先端部をかしめ加工してブラケットに一体的に固定する技術が記載されている。
特開2002−283976号公報
特開平11−115699号公報
実開平1−123727号公報

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上記抜止め部としてEリングやβピンを用いる方法は、部品点数が多くなるだけでなく、連結ピンの軸部にEリングを装着するための溝やβピン貫通用の穴を加工する必要があり、製造コストが高くなる。また、それ等のEリングやβピンの装着は自動化が困難で手作業で行われており、この点でも製造コストが高くなる。

0004

一方、特許文献3に記載のようなかしめ加工を適用して連結ピンを抜出し不能とすることが考えられるが、かしめ加工は一般に隙間無く据込み鍛造する技術であるため、相対回動可能に連結するためには連結ピンを段付き形状としたりカラー介装したりする必要があり、部品点数を削減したり製造コストを低減したりする上で必ずしも十分な効果が得られない。

0005

本発明は以上の事情背景として為されたもので、その目的とするところは、車両用操作ペダル装置のリンク連結部において、連結ピンによって相対回動可能に複数の部材を連結する場合に少ない部品点数で安価に構成できるようにすることにある。

課題を解決するための手段

0006

かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 第1軸心まわりに回動可能に配設され、運転者によって踏込み操作される操作ペダルと、(b) 前記第1軸心と平行な第2軸心まわりに回動可能に配設されるとともに、連結リンクを介して前記操作ペダルに連結され、その操作ペダルの踏込み操作に連動して機械的にその第2軸心まわりに回動させられる回動部材と、を有する車両用操作ペダル装置に関し、(c) 前記連結リンクと前記操作ペダルおよび前記回動部材とをそれぞれ相対回動可能に連結する一対の連結部の少なくとも一方には、一端に大径頭部が設けられた連結ピンの円柱形状の軸部がその連結部を貫通するように配設され、その連結部から反対側へ突き出す先端部分に抜止め部が設けられることにより、その大径頭部側へ抜け出すことが阻止されるリンク連結構造において、(d) 前記軸部が前記連結部を貫通させられた状態で前記先端部分が軸方向へ潰されるように塑性変形させられることにより、その先端部分が軸部の初期径寸法よりも大径とされて前記抜止め部が構成されているとともに、(e) 前記連結部の相対回動が許容されるようその連結部ないし前記大径頭部が互いに密着させられた状態でその連結部と前記抜止め部との間に所定の隙間が形成されていることを特徴とする。

0007

第2発明は、第1発明の車両用操作ペダル装置のリンク連結構造において、(a) 前記連結リンクは、前記操作ペダルおよび前記回動部材を挟んで両側に一対配設されており、(b) 前記連結ピンは、前記軸部のうち前記大径頭部の近傍が大径とされて、前記一対の連結リンクのうちその大径頭部側に位置する連結リンクに一体的に圧入固定されることを特徴とする。

発明の効果

0008

このような車両用操作ペダル装置のリンク連結構造においては、連結ピンの軸部が連結部を貫通させられた状態で先端部分にローリングかしめ加工等の塑性変形加工が施されることにより、連結部ないし大径頭部が互いに密着させられた状態でその連結部との間に所定の隙間が形成されるように塑性変形により先端部分が大径とされて抜止め部が形成されるため、従来の通常のかしめ加工と違ってその隙間の存在で連結部の相対回動が許容される。

0009

このように、本発明では軸部の先端部分を塑性変形させるだけで、連結部の相対回動を阻害することなく連結することができるため、連結ピンの抜止め工程すなわち塑性変形加工が自動的に行われるようにすることが容易に可能であるとともに、Eリング等の抜止め用の部材が不要で且つそれを装着するための溝等を加工する必要がないため、少ない部品点数で安価に構成することができるようになる。

0010

第2発明では連結ピンの軸部のうち大径頭部の近傍が大径とされて、その大径頭部側に位置する連結リンクに一体的に圧入固定されるようになっているため、連結ピンの軸部の先端部分を塑性変形させる際にその軸部の軸心に対して横方向の分力が発生する場合でも、連結ピンの位置決めを連結リンクを介して容易に高い精度で行うことができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明が適用された車両の常用ブレーキ用のブレーキペダル装置を示す正面図である。
図1におけるII−II断面の拡大図である。
図1のブレーキペダル装置のリンク連結部に配設される連結ピンにローリングかしめ加工を施すローリングかしめ加工機を説明する概略図である。
図3のローリングかしめ加工機を用いて連結ピンの先端部に大径の抜止め部が形成される前後の状態を比較して示す図である。

符号の説明

0012

10:ブレーキペダル装置(車両用操作ペダル装置) 14:操作ペダル18:回動部材20a、20b:連結リンク34、36:連結部 38、40:連結ピン42:大径頭部 44:軸部 46:抜止め部 60:ローリングかしめ加工機O1 :第1軸心O2 :第2軸心 ρ:隙間D0:軸部の初期径寸法 DA :抜止め部の最大径寸法

発明を実施するための最良の形態

0013

本発明は、常用ブレーキやパーキングブレーキ用のブレーキペダルアクセルペダルクラッチペダル等の車両用操作ペダル装置の連結リンクの連結部位に好適に適用される。回動部材には、例えばブレーキマスタシリンダプッシュロッドアクセラレータケーブルなどが連結されるが、スプリング等の付勢手段を有するシミュレーション装置により踏込みストロークに応じて所定の反力が加えられるようになっていても良いなど、種々の態様が可能である。

0014

操作ペダルと回動部材とを連結する連結リンクは、第2発明のように、操作ペダルおよび回動部材を挟んで両側に一対設けることが望ましいが、片側に1枚設けられるだけでも良い。第2発明では、一方の連結リンクに連結ピンが圧入固定されるようになっているが、第1発明の実施に際しては必ずしも圧入固定する必要はなく、相対回動可能に貫通させられるようになっていても良い。

0015

連結ピンの軸部の先端部分を軸方向へ潰して塑性変形させる加工手段としては、例えばローリングかしめ加工が好適に用いられる。ローリングかしめ加工は、連結ピンの軸心と同心に配設されたスピンヘッドに、その軸心に対して傾斜する姿勢ポンチが設けられ、スピンヘッドを軸心まわりに回転駆動してポンチを歳差運動(みそすり運動円錐運動ともいう)させながら、エアシリンダ等により軸方向へ押圧することにより、連結ピンの軸部の先端にポンチを押圧して塑性変形させるもので、ポンチと軸部との接触面積が小さく、その軸部の先端を局所的に塑性変形させながらかしめ加工が進行するため、軸部の他の部分を変形させることなく先端部分のみを局部的に塑性変形させて拡径させることができる。これにより、連結部との間に所定の隙間が形成されるように抜止め部(拡径部)を形成することができる。連結ピンの材質としては、このような塑性変形が可能な金属材料が採用される。上記ポンチは1つでも良いが、軸心に対して対称的に一対設けたり、3つ以上設けたりすることもできる。また、ポンチは、自身の軸心まわりに回転自在に配設することが望ましい。なお、連結ピンの軸部の先端部分のみを局部的に塑性変形させて軸部の他の部分を変形させることなく拡径させることができれば、ローリングかしめ加工に限らずプレスかしめ等の他の加工法を適用しても良い。

0016

塑性変形加工として上記ローリングかしめ加工を行う場合、かしめ加工が施される連結ピンの軸部の軸心に対して横方向の分力が発生するため、例えば第2発明のように連結ピンが一方の連結リンクに一体的に圧入固定されるようにするなどして、ローリングかしめ加工で抜止め部を形成する際に連結ピンが倒れたりがたついたりしないように位置決めすることが望ましい。

0017

上記ローリングかしめ加工等の塑性変形加工によって形成される抜止め部(拡径部)の最大径寸法DA は、連結リンクや操作ペダル或いは回動部材の連結部に設けられた連結ピン挿通穴から抜け出さない範囲で適宜設定されるが、例えば軸部の初期径寸法D0が連結ピン挿通穴の径と略同じである場合、抜止め部の最大径寸法DA を1.02D0 以上とすれば、従来のEリングによって抜止めを行った場合と同程度の抜止め荷重が得られる。

0018

連結部ないし大径頭部が互いに密着させられた状態でその連結部と抜止め部との間に形成される隙間、すなわち抜止め部と大径頭部との間の寸法(軸部の寸法)と連結部全体(連結リンク+操作ペダル、または連結リンク+回動部材)の板厚寸法との差をρとすると、その隙間ρは、連結部の相対回動が阻害されることがないとともに、遊びが大きくなってがたついたりこじりが生じたりしないように適宜設定され、連結ピンの材質等によって異なるが例えば0mm<ρ≦6.0mm程度の範囲内が適当である。

0019

抜止め部は、連結部ないし大径頭部が互いに密着させられた状態で連結部との間に所定の隙間ρが形成されるように、塑性変形加工によって形成されるが、必ずしも塑性変形加工が行われる際に連結部ないし大径頭部が互いに密着させられている必要はない。すなわち、結果的に抜止め部と大径頭部との間の寸法(軸部の寸法)が連結部全体の板厚寸法よりも隙間ρ分だけ大きければ良く、例えば塑性変形加工時に大径頭部と連結部との間に所定の空間がある場合は、隙間ρからその空間分だけ差し引いた寸法だけ抜止め部と連結部との間に隙間が形成されるように塑性変形加工が行われれば良い。連結部の複数の部材間に空間がある状態でローリングかしめ加工を行うことも可能である。

0020

以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された常用ブレーキ用のブレーキペダル装置10の正面図で、車両に一体的に固設されるペダルサポート11に略水平な第1支持軸12の軸心O1 まわりに回動可能に操作ペダル14が配設されているとともに、その軸心O1 と略平行な第2支持軸16の軸心O2 まわりに回動可能に回動部材18が配設されており、それ等の操作ペダル14と回動部材18とに跨がって一対の連結リンク20a、20bがそれ等を挟むように両側(図1表裏側)に配設されている。第1支持軸12の軸心O1 は第1軸心で、第2支持軸16の軸心O2 は第2軸心に相当する。図1は、連結リンク20a、20bによる連結部位が見えるようにペダルサポート11の手前側側板の一部を切り欠いて示した図である。

0021

操作ペダル14は、下端に設けられたペダルシート24が運転者によって踏込み操作されることにより、図1において第1支持軸12の右回りに回動させられ、操作ペダル14の上端部に連結された連結リンク20a、20bを介して回動部材18を第2支持軸16の左まわりに機械的に回動させる。回動部材18の上端部には、第2支持軸16と略平行な連結ピン26の軸心まわりに相対回動可能にブレーキマスタシリンダのプッシュロッド28がクレビス30を介して連結されており、回動部材18の回動に伴ってプッシュロッド28が機械的に図の左方向へ押圧されることにより、操作ペダル14の踏込み操作力に応じてブレーキ油圧を発生させる。プッシュロッド28は、ブレーキマスタシリンダから突き出すように付勢されているとともに、操作ペダル14とペダルサポート11との間にはリターンスプリング32が張設されており、ペダルシート24の踏込み操作が解除されると、それ等の付勢力によって回動部材18は第2支持軸16の軸心O2 の右まわりに戻り回動させられるとともに、操作ペダル14は第1支持軸12の軸心O1 の左まわりに戻り回動させられて図1に示す原位置に保持される。

0022

図2は、図1におけるII−II断面を拡大して示す断面図で、操作ペダル14と回動部材18とを連結する前記連結リンク20a、20bは、それ等の操作ペダル14および回動部材18を挟んで両側に配設されている。連結リンク20a、20bと操作ペダル14との連結部34、および連結リンク20a、20bと回動部材18との連結部36は、それぞれ連結ピン38、40によって相対回動可能に連結されている。これ等の連結ピン38、40は同じ構成で、それぞれ大径頭部42および円柱形状の軸部44を同心に一体に備えており、軸部44が連結部34、36を貫通するように配設され、それ等の連結部34、36から反対側(図の下方)へ突き出す先端部分に抜止め部46が設けられることにより、大径頭部42側へ抜け出すことが阻止されている。

0023

連結リンク20a、20bには、それぞれ軸部44と略等しい径寸法の連結ピン挿通穴48、50が形成されており、軸部44はそれ等の連結ピン挿通穴48、50を挿通させられているが、軸部44のうち大径頭部42の近傍には他の部分より僅かに大径の圧入部52が設けられており、連結リンク20aに一体的に圧入固定されている。軸部44の圧入部52以外の部分は一定の径寸法で、連結リンク20bの連結ピン挿通穴50に対しては相対回動可能に貫通させられている。また、操作ペダル14と連結ピン38の軸部44との間、回動部材18と連結ピン40の軸部44との間には、それぞれメタルブシュ54、56が介在させられているとともに、回動部材18の連結部は、操作ペダル14の板厚との相違によるがたつきを防止するためのボス58を一体に備えている。

0024

ここで、前記抜止め部46は、軸部44が連結部34、36を貫通するように配設された状態で先端部分が連結ピン38、40の軸方向へ潰されるように塑性変形させられることにより、その先端部分が軸部44の初期径寸法D0よりも大径とされた拡径部である。また、この抜止め部46は、連結部34、36ないし大径頭部42が互いに密着させられた状態(図3参照)で、その連結部34、36との間に所定の隙間ρ(図4(b) 参照)が形成されるようにローリングかしめ加工によって形成されており、隙間ρの存在で連結部34、36の相対回動がそれぞれ許容されている。

0025

図3は、上記ローリングかしめ加工を行うローリングかしめ加工機60を説明する概略図で、抜止め部46が形成される前の状態である。位置決め治具62には、一方の連結リンク20aに連結ピン38、40が圧入固定されたものが、その連結ピン38、40の軸部44が上向きとなる姿勢で載置されている。位置決め治具62の上面には、連結ピン38、40の大径頭部42が当接する状態で載置される一対の支持凹所64、および連結リンク20aを収容するとともに水平方向の位置決めを行う位置決め凹所66が設けられている。そして、上向きの連結ピン38、40の軸部44には、前記メタルブッシュ54、56と共に操作ペダル14、回動部材18がそれぞれ上方から組み付けられ、それ等の上に更に他方の連結リンク20bが組み付けられる。その状態で、図示しないクランプにより位置決め治具62に押圧され、一体的に固定される。

0026

上記位置決め治具62の上方には、モータ等の回転駆動装置により上下方向の軸心Sまわりに回転駆動されるスピンヘッド70が配設されているとともに、そのスピンヘッド70には軸心Sに対して所定の角度で傾斜する姿勢でポンチ72が設けられている。ポンチ72は、ベアリング74により自身の軸心まわりに回転自在にスピンヘッド70に配設されているとともに、スピンヘッド70が軸心Sまわりに回転駆動されることにより、その軸心Sまわりに歳差運動(みそすり運動、円錐運動ともいう)させられる。そして、先ず一方の連結ピン38の軸心と軸心Sとが略一致する位置において、スピンヘッド70を回転駆動しつつ図示しないエアシリンダ等の押圧装置により所定の押圧荷重Fで下方へ移動させると、ポンチ72が連結ピン38の軸部44の先端に傾斜する姿勢で押圧され、摩擦により自身の軸心まわりに回転しつつ軸心Sまわりに歳差運動させられ、図4の(a) 、(b) に示すように軸部44の先端部分を軸方向へ潰すように塑性変性させて前記抜止め部46を形成する。

0027

このようなローリングかしめ加工は、ポンチ72と軸部44との接触面積が小さく、その軸部44の先端を局所的に塑性変形させながらかしめ加工が進行するため、軸部44の他の部分を変形させることなく先端部分のみを局部的に塑性変形させて拡径させることができる。これにより、図3に示すように連結部34の各部材が互いに密着させられるとともに大径頭部42に密着させられた状態で、その連結部34の最上部に位置する連結リンク20bの上面と抜止め部46との間に、図4の(b) に示すように所定の隙間ρが形成されるようにローリングかしめ加工を行うことが可能で、隙間ρの存在で連結部34の相対回動が許容される。隙間ρ、すなわち抜止め部46と大径頭部42との間の寸法(軸部44の寸法)と連結部34全体の板厚寸法との差は、連結部34の相対回動が阻害されて操作ペダル14の踏込み操作性の低下を招くことがないとともに、ローリングかしめ加工時に連結ピン38の軸部44が変形したり、連結リンク20aに対する連結ピン38の垂直度が悪化して連結リンク20bの組付け性が低下したりすることがなく、また、遊びが大きくなってがたついたりこじりが生じたりしないように適宜設定され、例えば0mm<ρ≦6.0mm程度の範囲内が適当で、本実施例では、組付等の誤差や操作時の強度等を考慮して0.4mm≦ρ≦4.0mmの範囲内としている。また、ローリングかしめ加工によって形成される抜止め部46の最大径寸法DA は、連結リンク20bに設けられた連結ピン挿通穴50から抜け出さない範囲で適宜設定され、例えば軸部44の初期径寸法D0に対して1.02D0 以上とすれば、従来のEリングによって抜止めを行った場合と同程度の抜止め荷重が得られる。スピンヘッド70の加工ストロークSTは、このような最大径寸法DA の抜止め部46が得られるように設定され、軸部44の初期軸方向長さは、隙間ρが形成されるように加工ストロークSTに応じて設定される。

0028

このようにして一方の連結ピン38の軸部44の先端に対するローリングかしめ加工が終了したら、同様にして他方の連結ピン40の軸部44の先端に対してローリングかしめ加工を行い、抜止め部46を形成する。なお、一対の連結ピン38、40の離間距離に対応して一対のスピンヘッド70を設け、それ等の連結ピン38、40に対して同時にローリングかしめ加工を行うことも可能である。

0029

このように、本実施例のブレーキペダル装置のリンク連結構造においては、連結ピン38、40の軸部44が連結部34、36を貫通させられた状態で先端部分にローリングかしめ加工が施されることにより、連結部34、36ないし大径頭部42が互いに密着させられた状態でその連結部34、36との間に所定の隙間ρが形成されるように塑性変形により先端部分が大径とされて抜止め部46が形成されるため、従来の通常のかしめ加工と違ってその隙間ρの存在で連結部34、36の相対回動が許容される。これにより、連結ピン38、40の抜止め工程すなわちローリングかしめ加工が自動的に行われるようにすることが容易に可能であるとともに、Eリング等の抜止め用の部材が不要で且つそれを連結ピン38、40の軸部44に装着するための溝等を加工する必要がないため、少ない部品点数で安価に構成することができるようになる。ローリングかしめ加工の自動化は、例えば前記加工ストロークSTを予め設定しておき、NC制御等でその加工ストロークSTだけローリングかしめ加工が行われるようにすることにより容易に達成できる。

0030

また、ローリングかしめ加工では、かしめ加工が施される連結ピン38、40の軸部44の軸心に対して横方向の分力が発生するため、連結ピン38、40が倒れたりがたついたりしないように位置決めする必要があるが、本実施例では連結ピン38、40の軸部44のうち大径頭部42の近傍に大径の圧入部52が設けられ、その大径頭部42側に位置する連結リンク20aに一体的に圧入固定されるようになっているため、軸部44の先端部分にローリングかしめ加工を行う際の連結ピン38、40の位置決めを、連結リンク20aを介して容易に高い精度で行うことができる。本実施例では、大径頭部42が支持凹所64の上面に当接する状態で載置され、且つ水平方向位置については連結リンク20aが位置決め凹所66によって位置決めされるとともに、他方の連結リンク20bが組み付けられた状態で、図示しないクランプにより位置決め治具62に一体的に固定されるため、横方向の分力に拘らず軸部44を略垂直な一定の姿勢に位置決めした状態でローリングかしめ加工を適切に行うことができる。

0031

以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。

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