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技術 ユーザビリティ評価装置、ユーザビリティ評価方法及びプログラム

出願人 日本電気株式会社
発明者 旭敏之
出願日 2009年7月16日 (11年5ヶ月経過) 出願番号 2010-523815
公開日 2012年1月19日 (8年11ヶ月経過) 公開番号 WO2010-016366
状態 拒絶査定
技術分野 デジタル計算機のユーザインターフェイス デジタル計算機のユーザインターフェイス イメージ処理・作成
主要キーワード 各評価対象 ツリーマップ わかりやすさ 小矩形領域 ユーザビリティ評価 グラフデータ 適切さ 折れ線グラフ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年1月19日)のものです。
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図面 (15)

課題・解決手段

複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目201,202によって評価対象ユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点206を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置であって、評価項目201,202の階層内における相対的な重要さを示す重要度203,204に応じた形状を持ち、評価項目201,202を示す矩形領域を階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、ユーザビリティ評価点206の絶対値を示すグラフとを、そのグラフがツリーマップ上の最下層の評価項目を示す矩形領域501内に矩形領域501の形状に応じて描画されるように出力手段に出力させる。

概要

背景

近年、情報処理システム端末サービス使いやすさを示すユーザビリティが注目されてきている。それに伴い、様々な情報システムや端末、サービスのユーザビリティを総合的に比較評価する方法が開発されている。

ユーザビリティを総合的に比較評価するためには、評価結果として定量化されたデータを評価結果の利用者が誤解することなく理解できるように出力されることが重要である。

ここで、評価結果として定量化されたデータを出力する方法の一例が非特許文献1に開示されている。

非特許文献1に開示されている方法では、評価項目階層化されており、各階層に1つ以上の評価項目が設定されている。そして、ユーザビリティの評価者は、最下層の評価項目について評価対象毎にユーザビリティ評価点を決定する。

さらに、この手法では、同一階層の評価項目間に重要度が定められており、評価者によって決定されたユーザビリティ評価点に、評価した評価項目に付与されている重要度と、その評価項目に対応する上位の階層の評価項目に付与されている重要度とを加味することによってより適切な評価結果が算出されるような工夫が施されている。

図1は、評価項目が階層化され、同一階層の評価項目間に重要度が定められた方法によってパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価を行う場合における上位の階層の評価項目の一例を示す図である。

図1に示すようにこの例では、上位の階層に13個の評価項目があり、これらの上位の階層の評価項目のそれぞれについて複数の下位の評価項目が設定されている。

以下に、図1に示すような評価項目が上位の階層にある場合に、上述した非特許文献1に開示された方法を利用して7機種のパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価を行い、その結果を出力する方法について説明する。

まず、図1に示す上位の階層の評価項目それぞれに対応する下位の階層の評価項目について7機種のパーソナルコンピュータの点数が評価者によって決定される。なお、ここでは、下位の階層の評価項目を明示していないが、例えば、上位の階層の評価項目である「キーボード」に対応する下位の階層の評価項目としては、「キー打ちやすさ」や「キーの配列のわかりやすさ」等が考えられる。

次に、決定された下位の階層の評価項目の点数に、その下位の階層の評価項目に付与された重要度を乗じた点数を算出する。

次に、重要度を乗じた下位の階層の評価項目の点数を上位の階層の評価項目(例えば、キーボード)単位に合計することによって上位の階層の評価項目の点数を算出する。例えば、「キーボードの打ちやすさ」についての点数と「キー配列のわかりやすさ」についての点数とを合計することによって上位の階層の評価項目の点数を算出する。

次に、算出された上位の階層の評価項目の点数に、その上位の階層の評価項目に付与された重要度を乗じた点数を算出する。

そして、重要度を乗じた上位の階層の評価項目の点数を評価対象単位に合計することよって評価対象毎のユーザビリティ評価点が算出され、算出されたユーザビリティ評価点のグラフが出力される。

図2は、図1に示した評価項目を上位の階層の評価項目とした場合における評価対象である7機種のパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価結果を示す図である。なお、ここでは、7機種のパーソナルコンピュータの名称をパーソナルコンピュータA〜Gとしている。

図2に示すように7機種のパーソナルコンピュータA〜Gのユーザビリティ評価結果では、図1に示した上位の階層の評価項目単位に分けられた棒の形状(高さ)により、評価対象であるパーソナルコンピュータA〜G別及び上位の階層の評価項目別のユーザビリティ評価点が視覚化されており、評価結果の利用者が評価結果を誤解なく理解できるようになっている。

また、評価結果として定量化されたデータを出力する他の方法が非特許文献2に開示されている。非特許文献2に開示されている方法は、ツリーマップと呼ばれ、階層構造を持った量的データをその階層構造や量的データが示す量等に応じた矩形領域として描画して出力する。

図3は、ツリーマップにおいて矩形領域を描画するアルゴリズムを説明するための図であり、(a)は量的データの階層構造と、同一階層における各量的データが示す量の比率とを示す図、(b)は量的データの階層構造と、同一階層における各量的データが示す量の比率とに応じて矩形領域が描画されるアルゴリズムを示す図である。なお、図3(b)において説明する描画アルゴリズムは、スライスアンドダイス(Slice&Dice)方式と呼ばれている。

図3(a)においてA,A−1〜A−3,A−2−1〜A−2−4は、量的データを示しており、それらの後の( )内の数値は、同一階層にある量的データの比率を示している。

図3(b)に示すようにスライスアンドダイス方式では、まず、量的データの全体Aを示す矩形領域301が描画される。

次に、図3(a)に示す第1階層の量的データA−1〜A−3の比率に応じて矩形領域301が縦あるいは横の方向に分割され、複数の小矩形領域302が生成される。このとき、各小矩形領域302の面積比が第1階層の量的データA−1〜A−3の比率と等しくなるように分割される。なお、ここでは縦方向に分割されることとする。

次に、図3(a)に示す第2階層の量的データA−2−1〜A−2−4の割合に応じて小矩形領域302が分割され、複数の小矩形領域303が生成される。このとき、矩形領域301が分割されたときとは異なる方向に分割される。また、各小矩形領域303の面積比が第2階層の量的データA−2−1〜A−2−4の比率と等しくなるように分割される。

ここでは、階層が2階層である場合について説明したが、階層数が2階層よりも多い場合でも、上述したような小矩形領域の分割をすべての階層について再帰的に繰り返すことにより、階層構造と量的データの比率を一つの矩形領域301の中に同時に表現することが可能となる。なお、実際には、階層の関係を視認しやすくするため、図3(b)の最下段に示すようにオフセットと呼ばれる空白領域304が付加されることが多い。

概要

複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目201,202によって評価対象のユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点206を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置であって、評価項目201,202の階層内における相対的な重要さを示す重要度203,204に応じた形状を持ち、評価項目201,202を示す矩形領域を階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、ユーザビリティ評価点206の絶対値を示すグラフとを、そのグラフがツリーマップ上の最下層の評価項目を示す矩形領域501内に矩形領域501の形状に応じて描画されるように出力手段に出力させる。

目的

本発明は、階層的な評価項目及びユーザビリティ評価点を同時に表現することができ、さらに、ユーザビリティ評価点の直接的な比較を容易にできるユーザビリティ評価装置、ユーザビリティ評価方法及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目によって評価対象ユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置であって、前記評価項目の前記階層内における相対的な重要さを示す重要度に応じた形状を持ち、前記評価項目を示す領域を前記階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるユーザビリティ評価装置。

請求項2

請求項1に記載のユーザビリティ評価装置において、前記評価項目及び前記階層構造を記憶する評価項目記憶部と、前記重要度を前記評価項目と対応付けて記憶する重要度記憶部と、前記最下層の評価項目に対するユーザビリティ評価点を前記評価項目と対応付けて記憶する評価点記憶部と、前記評価項目記憶部から取得した前記評価項目及び前記階層構造と、前記重要度記憶部から取得した前記重要度とに基づいて前記ツリーマップを描画するためのツリーマップデータを算出するツリーマップデータ計算手段と、前記ツリーマップデータに基づいたツリーマップを描画して前記出力手段に出力させるツリーマップ描画手段と、前記評価点記憶部から取得した前記ユーザビリティ評価点と、前記ツリーマップデータとに基づき、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるための描画データを算出するグラフデータ計算手段と、前記描画データに基づいたグラフを前記出力手段に出力させるグラフ描画手段とを有するユーザビリティ評価装置。

請求項3

請求項2に記載のユーザビリティ評価装置において、前記グラフデータ計算手段は、前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域の形状に応じて描画するグラフの種類を決定するユーザビリティ評価装置。

請求項4

請求項1に記載のユーザビリティ評価装置において、指定された評価項目が最下層となる前記ツリーマップと、前記指定された評価項目のユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるユーザビリティ評価装置。

請求項5

請求項4に記載のユーザビリティ評価装置において、前記評価項目及び前記階層構造を記憶する評価項目記憶部と、前記重要度を前記評価項目と対応付けて記憶する重要度記憶部と、前記最下層の評価項目に対するユーザビリティ評価点を前記評価項目と対応付けて記憶する評価点記憶部と、任意の評価項目の指定を受け付け、前記指定された評価項目を示すIDを出力する項目指定手段と、前記項目指定手段からIDの出力を受けると、前記評価項目記憶部から取得した前記評価項目及び前記階層構造と、前記重要度記憶部から取得した前記重要度とに基づいて前記IDが示す評価項目が最下層となる前記ツリーマップを描画するためのツリーマップデータを算出するツリーマップデータ計算手段と、前記ツリーマップデータに基づいたツリーマップを描画して前記出力手段に出力させるツリーマップ描画手段と、前記項目指定手段からIDの出力を受けると、前記評価項目記憶部から取得した前記評価項目と、前記重要度記憶部から取得した前記重要度と、前記評価点記憶部から取得した前記ユーザビリティ評価点とに基づき、前記IDが示す評価項目のユーザビリティ評価点を算出し、該算出されたユーザビリティ評価点と、前記ツリーマップデータとに基づき、前記算出されたユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるための描画データを算出するグラフデータ計算手段と、前記描画データに基づいたグラフを前記出力手段に出力させるグラフ描画手段とを有するユーザビリティ評価装置。

請求項6

複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目によって評価対象のユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置におけるユーザビリティ評価方法であって、前記評価項目の前記階層内における相対的な重要さを示す重要度に応じた形状を持ち、前記評価項目を示す領域を前記階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる処理を有するユーザビリティ評価方法。

請求項7

請求項6に記載のユーザビリティ評価方法において、前記評価項目と、前記階層構造と、前記重要度とに基づいて前記ツリーマップを描画するためのツリーマップデータを算出する処理と、前記ユーザビリティ評価点と、前記ツリーマップデータとに基づき、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるための描画データを算出する処理と、前記ツリーマップデータに基づいたツリーマップと、前記描画データに基づいたグラフとを前記出力手段に出力させる処理とを有するユーザビリティ評価方法。

請求項8

請求項7に記載のユーザビリティ評価方法において、前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域の形状に応じて描画するグラフの種類を決定する処理を有するユーザビリティ評価方法。

請求項9

請求項6に記載のユーザビリティ評価方法において、指定された評価項目が最下層となる前記ツリーマップと、前記指定された評価項目のユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる処理を有するユーザビリティ評価方法。

請求項10

請求項9に記載のユーザビリティ評価方法において、任意の評価項目の指定を受け付け、前記指定された評価項目を示すIDを出力する処理と、前記IDの出力を受けると、前記評価項目と、前記階層構造と、前記重要度とに基づいて前記IDが示す評価項目が最下層となる前記ツリーマップを描画するためのツリーマップデータを算出し、前記評価項目と、前記重要度と、前記ユーザビリティ評価点とに基づき、前記IDが示す評価項目のユーザビリティ評価点を算出し、該算出されたユーザビリティ評価点と、前記ツリーマップデータとに基づき、前記算出されたユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるための描画データを算出する処理と、前記ツリーマップデータに基づいたツリーマップと、前記描画データに基づいたグラフとを前記出力手段に出力させる処理とを有するユーザビリティ評価方法。

請求項11

複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目によって評価対象のユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置に、前記評価項目の前記階層内における相対的な重要さを示す重要度に応じた形状を持ち、前記評価項目を示す領域を前記階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる機能を実現させるためのプログラム

請求項12

請求項11に記載のプログラムにおいて、前記評価項目と、前記階層構造と、前記重要度とに基づいて前記ツリーマップを描画するためのツリーマップデータを算出する機能と、前記ユーザビリティ評価点と、前記ツリーマップデータとに基づき、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるための描画データを算出する機能と、前記ツリーマップデータに基づいたツリーマップと、前記描画データに基づいたグラフとを前記出力手段に出力させる機能とを実現させるためのプログラム。

請求項13

請求項12に記載のプログラムにおいて、前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域の形状に応じて描画するグラフの種類を決定する機能を実現させるためのプログラム。

請求項14

請求項11に記載のプログラムにおいて、指定された評価項目が最下層となる前記ツリーマップと、前記指定された評価項目のユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる機能を実現させるためのプログラム。

請求項15

請求項14に記載のプログラムにおいて、任意の評価項目の指定を受け付け、前記指定された評価項目を示すIDを出力する機能と、前記IDの出力を受けると、前記評価項目と、前記階層構造と、前記重要度とに基づいて前記IDが示す評価項目が最下層となる前記ツリーマップを描画するためのツリーマップデータを算出し、前記評価項目と、前記重要度と、前記ユーザビリティ評価点とに基づき、前記IDが示す評価項目のユーザビリティ評価点を算出し、該算出されたユーザビリティ評価点と、前記ツリーマップデータとに基づき、前記算出されたユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させるための描画データを算出する機能と、前記ツリーマップデータに基づいたツリーマップと、前記描画データに基づいたグラフとを前記出力手段に出力させる機能とを実現させるためのプログラム。

技術分野

背景技術

0002

近年、情報処理システム端末サービス使いやすさを示すユーザビリティが注目されてきている。それに伴い、様々な情報システムや端末、サービスのユーザビリティを総合的に比較評価する方法が開発されている。

0003

ユーザビリティを総合的に比較評価するためには、評価結果として定量化されたデータを評価結果の利用者が誤解することなく理解できるように出力されることが重要である。

0004

ここで、評価結果として定量化されたデータを出力する方法の一例が非特許文献1に開示されている。

0005

非特許文献1に開示されている方法では、評価項目階層化されており、各階層に1つ以上の評価項目が設定されている。そして、ユーザビリティの評価者は、最下層の評価項目について評価対象毎にユーザビリティ評価点を決定する。

0006

さらに、この手法では、同一階層の評価項目間に重要度が定められており、評価者によって決定されたユーザビリティ評価点に、評価した評価項目に付与されている重要度と、その評価項目に対応する上位の階層の評価項目に付与されている重要度とを加味することによってより適切な評価結果が算出されるような工夫が施されている。

0007

図1は、評価項目が階層化され、同一階層の評価項目間に重要度が定められた方法によってパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価を行う場合における上位の階層の評価項目の一例を示す図である。

0008

図1に示すようにこの例では、上位の階層に13個の評価項目があり、これらの上位の階層の評価項目のそれぞれについて複数の下位の評価項目が設定されている。

0009

以下に、図1に示すような評価項目が上位の階層にある場合に、上述した非特許文献1に開示された方法を利用して7機種のパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価を行い、その結果を出力する方法について説明する。

0010

まず、図1に示す上位の階層の評価項目それぞれに対応する下位の階層の評価項目について7機種のパーソナルコンピュータの点数が評価者によって決定される。なお、ここでは、下位の階層の評価項目を明示していないが、例えば、上位の階層の評価項目である「キーボード」に対応する下位の階層の評価項目としては、「キー打ちやすさ」や「キーの配列のわかりやすさ」等が考えられる。

0011

次に、決定された下位の階層の評価項目の点数に、その下位の階層の評価項目に付与された重要度を乗じた点数を算出する。

0012

次に、重要度を乗じた下位の階層の評価項目の点数を上位の階層の評価項目(例えば、キーボード)単位に合計することによって上位の階層の評価項目の点数を算出する。例えば、「キーボードの打ちやすさ」についての点数と「キー配列のわかりやすさ」についての点数とを合計することによって上位の階層の評価項目の点数を算出する。

0013

次に、算出された上位の階層の評価項目の点数に、その上位の階層の評価項目に付与された重要度を乗じた点数を算出する。

0014

そして、重要度を乗じた上位の階層の評価項目の点数を評価対象単位に合計することよって評価対象毎のユーザビリティ評価点が算出され、算出されたユーザビリティ評価点のグラフが出力される。

0015

図2は、図1に示した評価項目を上位の階層の評価項目とした場合における評価対象である7機種のパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価結果を示す図である。なお、ここでは、7機種のパーソナルコンピュータの名称をパーソナルコンピュータA〜Gとしている。

0016

図2に示すように7機種のパーソナルコンピュータA〜Gのユーザビリティ評価結果では、図1に示した上位の階層の評価項目単位に分けられた棒の形状(高さ)により、評価対象であるパーソナルコンピュータA〜G別及び上位の階層の評価項目別のユーザビリティ評価点が視覚化されており、評価結果の利用者が評価結果を誤解なく理解できるようになっている。

0017

また、評価結果として定量化されたデータを出力する他の方法が非特許文献2に開示されている。非特許文献2に開示されている方法は、ツリーマップと呼ばれ、階層構造を持った量的データをその階層構造や量的データが示す量等に応じた矩形領域として描画して出力する。

0018

図3は、ツリーマップにおいて矩形領域を描画するアルゴリズムを説明するための図であり、(a)は量的データの階層構造と、同一階層における各量的データが示す量の比率とを示す図、(b)は量的データの階層構造と、同一階層における各量的データが示す量の比率とに応じて矩形領域が描画されるアルゴリズムを示す図である。なお、図3(b)において説明する描画アルゴリズムは、スライスアンドダイス(Slice&Dice)方式と呼ばれている。

0019

図3(a)においてA,A−1〜A−3,A−2−1〜A−2−4は、量的データを示しており、それらの後の( )内の数値は、同一階層にある量的データの比率を示している。

0020

図3(b)に示すようにスライスアンドダイス方式では、まず、量的データの全体Aを示す矩形領域301が描画される。

0021

次に、図3(a)に示す第1階層の量的データA−1〜A−3の比率に応じて矩形領域301が縦あるいは横の方向に分割され、複数の小矩形領域302が生成される。このとき、各小矩形領域302の面積比が第1階層の量的データA−1〜A−3の比率と等しくなるように分割される。なお、ここでは縦方向に分割されることとする。

0022

次に、図3(a)に示す第2階層の量的データA−2−1〜A−2−4の割合に応じて小矩形領域302が分割され、複数の小矩形領域303が生成される。このとき、矩形領域301が分割されたときとは異なる方向に分割される。また、各小矩形領域303の面積比が第2階層の量的データA−2−1〜A−2−4の比率と等しくなるように分割される。

0023

ここでは、階層が2階層である場合について説明したが、階層数が2階層よりも多い場合でも、上述したような小矩形領域の分割をすべての階層について再帰的に繰り返すことにより、階層構造と量的データの比率を一つの矩形領域301の中に同時に表現することが可能となる。なお、実際には、階層の関係を視認しやすくするため、図3(b)の最下段に示すようにオフセットと呼ばれる空白領域304が付加されることが多い。

先行技術

0024

岡本郁子、他2名、”ユーザビリティの評価方法の研究(第一報)−PCのユーザビリティ評価モデルの検討−”、1995年、日本人工学会第25回関東支部大会講演集、38〜39頁
ブライアンジョンソン(Brian Johnson),他1名,”Treemaps: a space-filling approach to the visualization of hierarchical information structures”,Proceedings of the 2nd InternationalIEEE Visualization Conference, pp.284-291, Oct. 1991.

発明が解決しようとする課題

0025

非特許文献1に示した技術を利用すれば、評価項目及び評価項目に対する評価対象のユーザビリティ評価点は表現することはできるが、図2に示した棒グラフのように、同時に表現できるのは、1階層分の評価項目と、その評価項目についてのユーザビリティ評価点だけである。つまり、階層的な評価項目を一覧しながらユーザビリティ評価点を比較評価できないという問題点がある。

0026

また、非特許文献2に示した技術を利用すれば、階層的な評価項目及びその重要度を表現することはできるが、図3に示したツリーマップのように、各評価対象のユーザビリティ評価点の絶対値を表現することができないという問題点がある。その理由は、図3に示したツリーマップは、矩形領域を各量的データの比率で分割していく手法であり、各評価対象の評価結果が点数として与えられる場合、その値の大小を直接的に表現することができないからである。

0027

例えば、ツリーマップにおいてある評価項目に対する評価対象A,Bの点数が面積比1:2の小矩形領域で表現されたとしても、評価対象Aの点数が1点で評価対象Bの点数が2点だったのか、または、評価対象Aの点数が3点で評価対象Bの点数が6点だったのかは、ツリーマップそのものからは判別できない。

0028

本発明は、階層的な評価項目及びユーザビリティ評価点を同時に表現することができ、さらに、ユーザビリティ評価点の直接的な比較を容易にできるユーザビリティ評価装置、ユーザビリティ評価方法及びプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0029

上記目的を達成するために本発明は、
複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目によって評価対象のユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置であって、
前記評価項目の前記階層内における相対的な重要さを示す重要度に応じた形状を持ち、前記評価項目を示す領域を前記階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる。

0030

また、複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目によって評価対象のユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置におけるユーザビリティ評価方法であって、
前記評価項目の前記階層内における相対的な重要さを示す重要度に応じた形状を持ち、前記評価項目を示す領域を前記階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる処理を有する。

0031

また、本発明のプログラムは、複数の階層に分けられた階層構造を持つ評価項目によって評価対象のユーザビリティを評価し、評価結果であるユーザビリティ評価点を出力手段に出力するユーザビリティ評価装置に、
前記評価項目の前記階層内における相対的な重要さを示す重要度に応じた形状を持ち、前記評価項目を示す領域を前記階層構造が判別できるように表現したツリーマップと、前記ユーザビリティ評価点の絶対値を示すグラフとを、該グラフが前記ツリーマップ上の最下層の評価項目を示す領域内に該領域の形状に応じて描画されるように前記出力手段に出力させる機能を実現させる。

発明の効果

0032

本発明は以上説明したように構成されているので、階層的な評価項目及びユーザビリティ評価点を同時に表現することができ、さらに、ユーザビリティ評価点の直接的な比較を容易にできる。

図面の簡単な説明

0033

評価項目が階層化され、同一階層の評価項目間に重要度が定められた方法によってパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価を行う場合における上位の階層の評価項目の一例を示す図である。
図1に示した評価項目を上位の階層の評価項目とした場合におけるパーソナルコンピュータのユーザビリティ評価結果を示す図である。
ツリーマップにおいて矩形領域を描画するアルゴリズムを説明するための図である。
本発明のユーザビリティ評価装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図4に示した記憶装置の評価項目記憶部が記憶している評価項目及び評価項目の階層構造、重要度記憶部が記憶している重要度、評価点記憶部が記憶しているユーザビリティ評価点の一例を説明するための図である。
図4に示したユーザビリティ評価装置がユーザビリティ評価結果を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図4に示した出力装置にて出力されたツリーマップの一例を示す図である。
図7に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の一例を示す図である。
図7に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の他の例を示す図である。
本発明のユーザビリティ評価装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図10に示したユーザビリティ評価装置がユーザビリティ評価結果を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図7に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の他の例を示す図である。
図10に示した出力装置にて出力されたツリーマップの一例を示す図である。
図13に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の一例を示す図である。

実施例

0034

以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

0035

(第1の実施の形態)
図4は、本発明のユーザビリティ評価装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。

0036

図4に示すように本形態のユーザビリティ評価装置100は、プログラム制御により動作するデータ処理装置10と、記憶装置20とを備えている。また、ユーザビリティ評価結果を出力するディスプレイプリンタ等の出力手段である出力装置30がデータ処理装置10と接続されている。

0037

記憶装置20は、評価項目記憶部21と、重要度記憶部22と、評価点記憶部23とを備えている。

0038

評価項目記憶部21は、ユーザビリティ評価における評価項目と、評価項目の階層構造とを記憶している。

0039

重要度記憶部22は、評価項目の重要度を評価項目と対応付けて記憶している。

0040

評価点記憶部23は、ユーザビリティ評価の評価対象に対してユーザビリティ評価の評価者によって決定された最下層の評価項目のユーザビリティ評価点をその最下層の評価項目と対応付けて記憶している。なお、ユーザビリティ評価点は、通常、一人あるいは複数の評価者によって決定される。

0041

図5は、図4に示した記憶装置20の評価項目記憶部21が記憶している評価項目及び評価項目の階層構造、重要度記憶部22が記憶している重要度、評価点記憶部23が記憶しているユーザビリティ評価点の一例を説明するための図である。

0042

図5に示す例は、3機種のパーソナルコンピュータ(それぞれの名称をPC_A,PC_B,PC_Cとする)についてユーザビリティ評価をした場合のものである。

0043

図5に示すように、評価項目201が第1階層の評価項目を表し、評価項目202が第1階層の評価項目を細分化した第2階層の評価項目を表している。なお、図5に示す例では第2階層が最下層となっている。

0044

また、ここでは、図の煩雑さを避けるため、評価項目201のうち「メニュー」に対してだけ第2階層の評価項目202を示したが,他の第1階層の評価項目201(ディスプレイ、キーボード、ガイダンス)にも、「メニュー」と同様に第2階層の評価項目がある。なお、第2階層の評価項目202が無くても、あるいは、第2階層からさらに細分化された第3階層以降の評価項目があっても、本形態のユーザビリティ評価装置の動作に問題はない。

0045

また、図5に示すように、第1階層の評価項目201には重要度203が付与されており、第2階層の評価項目202には重要度204が付与されている。図5ではこれらを( )内の数値として示している。これは、同一階層の評価項目間における相対的な重要度を表したものである。なお、図5では、同一階層の評価項目の重要度の和が1.0になるように正規化されているが、正規化の処理は容易であるため重要度の和が1.0でなくてはならないというような制約を加えるものではない。

0046

さらに、図5に示すように、最下層(第2階層)の評価項目202それぞれに評価対象名205が対応付けられている。また、評価対象名205のそれぞれにユーザビリティ評価のユーザビリティ評価点206が決定されており、図5ではこれらを( )内の数値として示している。

0047

図5に示す例では、ユーザビリティ評価点206は0〜10点の範囲で決定されたことを想定しているが、点数の範囲はこれに限定されない。

0048

再度、図4を参照すると、データ処理装置10は、ツリーマップデータ計算部11と、ツリーマップ描画部12と、グラフデータ計算部13と、グラフ描画部14とを備えている。

0049

ツリーマップデータ計算部11は、記憶装置20の評価項目記憶部21に記憶された評価項目201,202及び評価項目201,202の階層構造と、重要度記憶部22に記憶された評価項目201,202の重要度203,204とから、評価項目201,202を矩形領域として表現した図であるツリーマップを描画するためのツリーマップデータを評価項目201,202毎に算出する。

0050

ツリーマップ描画部12は、ツリーマップデータ計算部11が算出したツリーマップデータに基づいてツリーマップを描画し、描画したツリーマップを出力装置30に出力させる。

0051

グラフデータ計算部13は、ツリーマップデータ計算部11から評価項目201,202毎のツリーマップデータを取得し、さらに、評価点記憶部23から評価対象名205のユーザビリティ評価点206を取得する。そして、取得したツリーマップデータ及びユーザビリティ評価点に基づいてツリーマップ上の最下層の評価項目202の矩形領域内にユーザビリティ評価点のグラフを描画するための描画データを算出する。

0052

グラフ描画部14は、グラフデータ計算部13が算出した描画データに基づき、出力装置30によって出力されたツリーマップ上の最下層の評価項目202の矩形領域内にユーザビリティ評価点を示すグラフを描画する。

0053

以下に、上記のように構成されたユーザビリティ評価装置100がユーザビリティ評価結果を出力する動作について説明する。

0054

図6は、図4に示したユーザビリティ評価装置100がユーザビリティ評価結果を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。

0055

まず、ツリーマップデータ計算部11は、記憶装置20の評価項目記憶部21に記憶された評価項目201,202及び評価項目201,202の階層構造と、重要度記憶部22に記憶された評価項目201,202の重要度203,204とを取得し、これらに基づいてツリーマップを描画するためのツリーマップデータを評価項目201,202毎に算出する(ステップS1)。

0056

次に、ツリーマップ描画部12は、ツリーマップデータ計算部11が算出したツリーマップデータに基づいてツリーマップを描画し、描画したツリーマップを出力装置30にて出力させる(ステップS2)。

0057

図7は、図4に示した出力装置30にて出力されたツリーマップの一例を示す図である。

0058

図7に示すツリーマップは、評価項目201,202の階層構造及び重要度203,204に応じた配置位置及び形状を持つ矩形領域によって表現されている。例えば、評価項目201「メニュー」を示す矩形領域の中に、「メニュー」の下位の階層の評価項目202である「構成の適切さ」、「用語の適切さ」及び「デザイン」を示す矩形領域が配置されている。また、評価項目201「メニュー」の下位の階層の評価項目202の中で、最も重要度が高い「用語の適切さ」を示す矩形領域は、他の「構成の適切さ」や「デザイン」を示す矩形領域と比べて大きくなっている。

0059

次に、グラフデータ計算部13は、ツリーマップデータ計算部11から1つの評価項目のツリーマップデータを取得する(ステップS3)。

0060

そして、グラフデータ計算部13は、取得したツリーマップデータが最下層の評価項目202のものかどうかを判定する(ステップS4)。

0061

ステップS4における判定の結果、取得したツリーマップデータが最下層の評価項目202のものであった場合、グラフデータ計算部13は、ステップS3においてツリーマップデータ計算部11から取得したツリーマップデータからその評価項目202の矩形領域の配置位置及び形状を認識する(ステップS5)。

0062

次に、グラフデータ計算部13は、ステップS3においてツリーマップデータ計算部11から取得したツリーマップデータの評価項目202に対応する各評価対象のユーザビリティ評価点を評価点記憶部23から取得する(ステップS6)。

0063

そして、グラフデータ計算部13は、ステップS6において取得した各評価対象のユーザビリティ評価点を示すグラフをステップS5において認識した矩形領域内に描画するための描画データを算出する(ステップS7)。

0064

グラフ描画部14は、グラフデータ計算部13が算出した描画データに基づき、ステップS2において出力されたツリーマップ上の最下層の評価項目202の矩形領域内にユーザビリティ評価点を示すグラフを描画し、描画したグラフを出力装置30にて出力させる(ステップS8)。

0065

図8は、図7に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の一例を示す図である。

0066

図8に示す例では、評価項目202「用語の適切さ」を示す矩形領域501の横方向の長さをユーザビリティ評価点10点としている。この場合、PC_A,PC_B,PC_Cのユーザビリティ評価点である3点、8点、3点は、図8に示すような長さの棒グラフとして表現される。これにより、ユーザビリティ評価結果を参照する利用者は、評価対象であるPC_A〜PC_Cのユーザビリティ評価点の絶対値を視覚的に比較評価することができる。

0067

同様に、図8に示す例では、他の評価項目202「構成の適切さ」「デザイン」に対しても各評価対象のユーザビリティ評価点を棒グラフで表現している。これにより利用者は、評価項目、その評価項目の重要度及び各評価項目に対するユーザビリティ評価点を一画面内で閲覧することが可能となり、かつ各評価対象のユーザビリティ評価点の絶対値を視覚的に比較評価することができる。

0068

なお、図8では、評価対象名205、ユーザビリティ評価点206及び棒グラフのスケールを示す目盛り502を出力しているが、これらは利用者によるグラフ読み取り補助するものであり、これらをツリーマップ上に出力することは特段の工夫が無くとも容易に実現できる。

0069

次に、グラフデータ計算部13は、ツリーマップデータ計算部11から最下層の評価項目202のツリーマップデータを全て取得したかどうかを判定する(ステップS9)。

0070

ステップS9における判定の結果、ツリーマップデータ計算部11から最下層の評価項目202のツリーマップデータを全て取得していた場合、処理を終了する。

0071

一方、ステップS9における判定の結果、ツリーマップデータ計算部11から最下層の評価項目202のツリーマップデータを全て取得していなかった場合、ステップS3の動作に戻り、ツリーマップデータ計算部11から最下層の評価項目202のツリーマップデータを全て取得し、ユーザビリティ評価結果のグラフをツリーマップ上に描画するまでステップS3〜S9の動作が繰り返される。

0072

なお、ステップS4における判定の結果、ツリーマップデータ計算部11から取得したツリーマップデータが最下層の評価項目202のものでなかった場合、ステップS9の動作に移行し、グラフデータ計算部13は、ツリーマップデータ計算部11から最下層の評価項目202のツリーマップデータを全て取得したかどうかを判定する。

0073

なお、本形態では、ツリーマップ上に横方向の棒グラフが描画される場合について説明したが、最下層の評価項目202の矩形領域の形状により、棒グラフが描画される方向を決定するようにすることもできる。例えば、図8に示した矩形領域501の形状が縦方向に長かった場合、見易さを考慮して縦方向の棒グラフを描画するようにするようにすれば良い。これは、矩形領域の配置位置や形状を認識した上で描画データを算出するグラフデータ計算部13において実現することができる。

0074

また、本形態では、ツリーマップ上に棒グラフが描画される場合について説明した。しかし、ツリーマップ上に描画されるのは、棒グラフだけに限らず、折れ線グラフや面グラフ等が描画されるようにしてもよい。

0075

図9は、図7に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の他の例を示す図であり、(a)は折れ線グラフが描画された状態を示す図、(b)は面グラフが描画された状態を示す図である。

0076

図9に示すように、棒グラフ以外のグラフでもユーザビリティ評価点の絶対値を視覚的に比較評価することができるという効果は、棒グラフの場合と同様に得られる。

0077

このように、第1の実施の形態においては、評価項目の階層構造とその重要度に応じて描画されたツリーマップ上に評価対象のユーザビリティ評価点を対応する評価項目の矩形領域内にグラフとして描画する。

0078

そのため、評価項目、その評価項目の重要度及び各評価項目に対するユーザビリティ評価点を一画面内で閲覧することが可能になり、かつ各評価対象のユーザビリティ評価点を比率ではなく絶対値によって比較評価することが可能になる。

0079

(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態では、最下層の評価項目202についてのユーザビリティ評価結果を示すグラフを出力する動作について説明した。第2の実施の形態では、既にツリーマップ上に出力されている最下層の評価項目202についてのユーザビリティ評価結果を示すグラフを上位の階層の評価項目201についてのユーザビリティ評価結果を示すグラフに切り替える場合の動作について説明する。

0080

図10は、本発明のユーザビリティ評価装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。

0081

図10に示すように本形態のユーザビリティ評価装置200は、図4に示したユーザビリティ評価装置100と比較すると、項目指定部55を備える点が異なる。

0082

また、利用者が出力装置30に出力されたツリーマップ上の任意の評価項目を指定し、入力することができるキーボードやマウス等のポインティングデバイスで構成される入力装置40がデータ処理装置50と接続されている。

0083

項目指定部55は、データ処理装置50に設けられ、利用者が入力装置40を操作することによって指定した評価項目をその評価項目を一意識別するID(Identification)に変換し、変換したIDをツリーマップデータ計算部51及びグラフデータ計算部53に出力する。なお、このIDはデータ処理装置50内の処理で共通的に使用されるものである。

0084

以下に、上記のように構成されたユーザビリティ評価装置200において、既にツリーマップ上に出力されている最下層の評価項目202についてのユーザビリティ評価結果を示すグラフを上位の評価項目201についてのユーザビリティ評価結果を示すグラフに切り替える場合の動作について説明する。

0085

図11は、図10に示したユーザビリティ評価装置200がユーザビリティ評価結果を出力する動作の一例を説明するためのフローチャートである。

0086

まず、ユーザビリティ評価装置200の利用者は、入力装置40を操作して出力したい上位の階層の評価項目201を選択する。

0087

図12は、図7に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の他の例を示す図である。

0088

図12に示すように現段階では、上位の階層の評価項目201「メニュー」において最下層の評価項目202についてのユーザビリティ評価結果を示すグラフが出力されている。また、利用者による入力装置40の操作でツリーマップ上を移動するカーソル901により、上位の階層の評価項目201「メニュー」が選択されている。

0089

項目指定部55は、ツリーマップデータ計算部51が算出済みである現段階でのツリーマップデータと、利用者が入力装置40を操作することによって指定した情報(通常は画面上の座標データ)とに基づき、上位の階層の評価項目201を指定する入力を受け付ける(ステップS51)。

0090

そして、項目指定部55は、指定された上位の階層の評価項目201をその指定された評価項目201を一意に識別するIDに変換し、変換したIDをツリーマップデータ計算部51及びグラフデータ計算部53に出力する(ステップS52)。

0091

ツリーマップデータ計算部51は、指定された上位の階層の評価項目201のIDを項目指定部55から取得する。そして、記憶装置20の評価項目記憶部21に記憶された評価項目201,202及び評価項目201,202の階層構造と、重要度記憶部22に記憶された評価項目201,202の重要度203,204とを取得し、これらに基づいて項目指定部55から取得したIDが示す上位の階層の評価項目201が最下層となるようなツリーマップを出力するためのツリーマップデータを算出する(ステップS53)。なお、ここでのツリーマップデータの算出は、最も簡単な処理では、評価項目201「メニュー」の下位の階層の評価項目202をすべて消去することにより実現できる。

0092

ツリーマップ描画部52は、ツリーマップデータ計算部51が算出したツリーマップデータに基づいてツリーマップを描画し、描画したツリーマップを出力装置30にて出力させる(ステップS54)。

0093

図13は、図10に示した出力装置30にて出力されたツリーマップの一例を示す図である。

0094

図13に示すツリーマップは、図7に示したツリーマップと比較すると、下位の階層の評価項目202が出力されていない点が異なる。

0095

次に、グラフデータ計算部53は、指定された上位の階層の評価項目201のIDを項目指定部55から取得する。そして、記憶装置20の評価項目記憶部21に記憶された評価項目201,202と、重要度記憶部22に記憶された評価項目201,202の重要度と、評価点記憶部23に記憶されたユーザビリティ評価点とを取得し、これらに基づいて項目指定部55から取得したIDが示す上位の階層の評価項目201に対するユーザビリティ評価点を算出する。そして、その評価項目201の矩形領域内に算出したユーザビリティ評価点を示すグラフを描画するための描画データを算出する(ステップS55)。

0096

ここで、例えば、評価項目201「メニュー」に対するPC_A〜PC_Cのユーザビリティ評価点は、最下層の評価項目202(「構成の適切さ」等)の重要度と、評価対象のユーザビリティ評価点とを掛け合わせ、掛け合わされたユーザビリティ評価点を合計することによって算出される。つまり、それぞれの評価対象の評価項目201「メニュー」に対するユーザビリティ評価点は、以下の計算式によって算出される。

0097

「メニュー」に対するユーザビリティ評価点=「構成の適切さ」の重要度×「構成の適切さ」のユーザビリティ評価点+「用語の適切さ」の重要度×「用語の適切さ」のユーザビリティ評価点+デザインの重要度×「デザイン」のユーザビリティ評価点
すなわち、図12に示したPC_A〜PC_Cの評価項目201「メニュー」のユーザビリティ評価点をそれぞれU_A〜U_Cとすると、
U_A=0.2×2+0.5×3+0.3×1=2.2
U_B=0.2×5+0.5×8+0.3×9=7.7
U_C=0.2×8+0.5×3+0.3×7=5.2
となる。なお、さらに上位の階層の評価項目があり,これが指定された場合にも、上記の動作を再帰的に繰り返すことにより、任意の評価項目に対するユーザビリティ評価点を求め、そのグラフを描画することができる。

0098

グラフ描画部54は、グラフデータ計算部53が算出した描画データに基づき、ステップS54において出力されたツリーマップ上の指定された上位の階層の評価項目201の矩形領域内にユーザビリティ評価点を示すグラフを描画し、描画したグラフを出力装置30にて出力させる(ステップS56)。

0099

図14は、図13に示したツリーマップ上にユーザビリティ評価点のグラフが描画された状態の一例を示す図である。

0100

図14に示す例では、上位の階層の評価項目201「メニュー」についてユーザビリティ評価点を示すグラフが各評価対象に対して1つずつ描画されており、下位の階層の評価項目202毎のグラフは描画されていない。

0101

このように第2の実施の形態においては、利用者によって指定された評価項目が最下層になるようにツリーマップが描画される。さらに、指定された評価項目に対する各評価対象のユーザビリティ評価点が算出され、算出されたユーザビリティ評価点がグラフとしてツリーマップ上に描画される。従って、利用者が希望する任意の評価項目に対するユーザビリティ評価点の直接的な比較が可能になる。

0102

なお、本発明においては、ユーザビリティ評価装置内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムをユーザビリティ評価装置にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをユーザビリティ評価装置に読み込ませ、実行するものであっても良い。ユーザビリティ評価装置にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、ユーザビリティ評価装置に内蔵されたHDDなどを指す。

0103

この出願は、2008年8月5日に出願された日本出願特願2008−201848を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

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