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技術 品質管理システム及び品質管理プログラム、並びにクライアント装置

出願人 クオリテック株式会社石井達久
発明者 福岡博文石井達久
出願日 2007年5月8日 (13年6ヶ月経過) 出願番号 2008-505682
公開日 2009年12月10日 (10年11ヶ月経過) 公開番号 WO2008-007493
状態 特許登録済
技術分野 総合的工場管理 特定用途計算機
主要キーワード 間接情報 品質要素 システム手法 供給関係 製造問題 関係付け処理 品質管理項目 部品供給メーカー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年12月10日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

品質管理システムは、異なる品質管理体系を有する企業毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバと、当該企業に所属する品質管理者が操作する複数のクライアント装置とを備える。品質管理システムにおいては、クライアント装置がサーバにログインすると、マスタとしての自社及び取引先企業の定義(ステップS1)、自社における品質情報製品構成情報、及び生産工程情報からなるQPPデータの定義(ステップS2)、取引先企業との間のQPPデータの関係付けの定義(ステップS3)、ステップS2及びステップS3にて定義した情報の統合(ステップS4)の手順にしたがって、企業間に跨る品質管理情報チェーンが形成される。このような品質管理システムは、品質管理のための透明性の高い企業間に跨る情報連携チェーンを構築し、既存の品質管理の問題を全て解決することができる。

概要

背景

近年、自動車機械電気製品等を製造する製造業においては、他社との間で繰り広げられる低コスト競争グローバル生産電子デバイス短期高性能化にともない、部品調達経路であるサプライチェーンが複雑化及び流動化している。

また、近年では、消費者が要求する品質は、生産から廃棄までの製品ライフサイクル全般を通じて、安全性はもとより環境保全リサイクル方法まで広範囲なものに及んでいる。したがって、企業にとって、品質管理の失敗がもたらす経営リスクは極めて大きく、生産の実態に即した効果的で容易に導入できる品質管理手法が求められている。

今日、素材から完成品までを社内生産できる企業は極めて稀である。すなわち、完成品メーカー最終組立メーカー)は、重要部品を含めた大半の部品を外部から調達するのが大半であり、かかる完成品メーカーに部品を直接納品する部品供給メーカーサプライヤ)も、複雑なサプライチェーンを駆使してグローバルに部品や材料を調達するのが通常である。

ここで、かかるサプライチェーンを形成する個々の企業は、異なる品質管理体系を有しているのが通常である。そのため、完成品を取り扱う完成品メーカーは、部品の品質や品質要素等、品質問題因果関係を正確に把握することができない状況に直面している。その結果、製造業においては、以下のような問題が発生している。

第1に、製造業においては、海外工場がある場合には、その海外工場が現地で部品を調達しているが、かかる現地部品調達による地域別品質のバラツキが発生するという状況を招来している。

第2に、製造業においては、低コスト化にともない、下位の部品供給メーカーが部品を調達する調達先が上位のメーカーに把握されず、不明となる状況を招来している。

第3に、製造業においては、完成品メーカーの下位に部品供給メーカーが存在する等、いくつものメーカーの層からなるサプライチェーンに沿って部品の調達が行われるが、これら異なる階層間で品質に関する優先項目情報等の伝達が不透明となる状況を招来している。

かかる状況に起因して、完成品メーカーの品質管理は、潜在的で広範なラインナップに及ぶ不良品発生危機に晒されている。

なお、部品毎のデータ管理体系の違い等によって生じる品質問題の因果関係を把握するための技術として、例えば特許文献1等に記載されたものが提案されている。

特開2005−327024号公報

具体的には、この特許文献1には、製品開発段階における品質情報から製造工程の品質情報までを一貫管理可能なデータマイニングシステムが開示されている。特に、このデータマイニングシステムは、製造工程や部品に管理番号を付与し、製造工程において部品を処理した際に、部品ロット番号に対して、製造工程番号品質データ紐付け登録し、また部品が組み合わさる製造工程においては、親部品ロット番号と子部品ロット番号とを紐付けて登録し、その際処理データベースにおいては、親部品ロット番号に対して子部品ロット番号にそれまで紐付いている品質データを紐付け、そのデータをデータマイニング処理するものである。これにより、このデータマイニングシステムにおいては、本体から子部品まで管理体系が異なる品質情報をリアルタイム一元化可能であり、本体で発生した不良において、前工程部品までの品質情報から、不良要因を瞬時に抽出可能となり、不良発生から品質改善までのリードタイムの短縮が可能となるとしている。

ところで、製造業における品質管理は、完成品メーカー又は部品供給メーカーの別を問わず、もはや企業内に閉じたデータ管理の問題ではない。

従来においては、製品の構成、生産工程、及び製品の品質を管理するシステムは、それぞれ、別個のシステムとして構築されて管理されており、これら製品の構成、生産工程、及び製品の品質の間の紐付けができていないことから、サプライチェーンを辿ることが困難であり、何らかの問題が発生した場合には、その原因を特定するために多大な時間を要しているのが現状である。

また、製造業においては、上述したように、1つの完成品を製造するためにいくつものメーカーの層から構成されるが、2次サプライヤ以下をも含む重層的なサプライチェーンにおいて、異なる企業を跨いでチェーンを辿る仕組みが実現されていない。

ここで、使用者から見た製品の品質は、完成品メーカーが責任を負うものであるが、完成品メーカーは、基本的には最終組立メーカーであり、重層的な部品サプライチェーンの頂点に位置し、完成品に要求される性能、仕様、及び品質を提示し、適合する部品を部品供給メーカーから調達しているに過ぎない。

上述した製造業が直面している問題を解決するためには、サプライチェーンに参加している各企業に蓄積されている品質管理の情報及びノウハウを、企業の枠を超えて相互に共有及び管理し、完成品に至る品質管理プロセスを透明化する情報システムの構築が求められる。具体的には、かかる情報システムは、
1)個人への依存が大きく、紙媒体への記録を行っている等、品質管理が体系的に行われていないこと
2)グローバルな調達部品品質レベルが不明であること
3)完成品レベル品質規格と、当該完成品を構成する部品の品質規格とのギャップがあること
4)品質問題を的確に把握できていないことと、それに対する対策遅れがあること
5)例えば図1に示すように、完成品メーカーと部品供給メーカーとの品質管理手法が不統一であり、不連続であること
という課題の解決を求められる。

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、品質管理のための透明性の高い情報連携チェーンを構築し、上述した品質管理の問題を全て解決することができる品質管理システム及び品質管理プログラム、並びに当該品質管理システムを実現するクライアント装置を提供することを目的とする。

上述した目的を達成する本発明にかかる品質管理システムは、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムであって、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位所属する品質管理者が操作する複数のクライアント装置とを備える。ここで、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置は、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されている。そして、上記クライアント装置は、各種情報を表示する表示手段と、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段とを有し、上記サーバ装置は、疎結合状態で自己に接続されている上記クライアント装置における上記第1の関係付け手段及び上記第2の関係付け手段によって関係付けられた一連データ群をデータベースとして格納する記憶手段を有することを特徴としている。

また、上述した目的を達成する本発明にかかる品質管理プログラムは、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムに用いられるサーバ装置を利用して当該サーバ装置に接続されているクライアント装置としてのコンピュータが実行する品質管理プログラムである。ここで、上記品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位に所属する品質管理者が操作する複数の上記クライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置が、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されているものである。そして、本発明にかかる品質管理プログラムは、上記コンピュータを、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段、及び、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段として機能させることを特徴としている。

さらに、上述した目的を達成する本発明にかかるクライアント装置は、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムに用いられるクライアント装置である。ここで、上記品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位に所属する品質管理者が操作する複数の上記クライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置が、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されているものである。そして、本発明にかかるクライアント装置は、各種情報を表示する表示手段と、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段とを備えることを特徴としている。

このような本発明にかかる品質管理システム及び品質管理プログラム、並びにクライアント装置においては、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う活動単位の品質管理を、品質情報、構成情報、及び工程情報の関係として定義し、品質管理者が品質管理体系間品質管理情報を関係付けることにより、品質管理体系毎に独自の品質管理手法を生かしながら、品質管理情報の情報連携チェーンを形成することができる。

したがって、このような本発明は、品質管理体系毎に独自の品質管理手法を生かしながら、品質管理情報の情報連携チェーンを形成することができることから、品質管理対象を構成する様々な要素が品質としてどのような影響を及ぼし合っているかを容易に把握し、品質管理体系間で品質管理情報を共有することが可能となる。

概要

品質管理システムは、異なる品質管理体系を有する企業毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバと、当該企業に所属する品質管理者が操作する複数のクライアント装置とを備える。品質管理システムにおいては、クライアント装置がサーバにログインすると、マスタとしての自社及び取引先企業の定義(ステップS1)、自社における品質情報、製品構成情報、及び生産工程情報からなるQPPデータの定義(ステップS2)、取引先企業との間のQPPデータの関係付けの定義(ステップS3)、ステップS2及びステップS3にて定義した情報の統合(ステップS4)の手順にしたがって、企業間に跨る品質管理情報チェーンが形成される。このような品質管理システムは、品質管理のための透明性の高い企業間に跨る情報連携チェーンを構築し、既存の品質管理の問題を全て解決することができる。

目的

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、品質管理のための透明性の高い情報連携チェーンを構築し、上述した品質管理の問題を全て解決することができる品質管理システム及び品質管理プログラム、並びに当該品質管理システムを実現するクライアント装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムであって、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位所属する品質管理者が操作する複数のクライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置は、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されており、上記クライアント装置は、各種情報を表示する表示手段と、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段とを有し、上記サーバ装置は、疎結合状態で自己に接続されている上記クライアント装置における上記第1の関係付け手段及び上記第2の関係付け手段によって関係付けられた一連データ群をデータベースとして格納する記憶手段を有することを特徴とする品質管理システム。

請求項2

上記活動単位は、企業又は部門であり、上記品質管理対象は、上記企業又は部門によって生産される製品及び/又は部品であり、上記品質情報は、自社によって生産される上記製品及び/又は上記部品の品質管理項目を含む品質情報であり、上記構成情報は、自社によって生産される上記製品及び/又は上記部品の構成部品に関する製品構成情報であり、上記工程情報は、自社によって生産される上記製品及び/又は上記部品の生産過程に関する生産工程情報であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の品質管理システム。

請求項3

上記第1の関係付け手段は、自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の定義及び関係付けを行うための第1の定義画面を上記表示手段に表示させ、上記第1の定義画面には、品質情報、構成情報、及び工程情報のそれぞれに対応する3つのデータ表示領域が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項記載の品質管理システム。

請求項4

上記第1の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された上記第1の定義画面の操作により、当該自己の活動単位における上記品質管理対象に関する情報の定義及び当該品質管理対象を構成する要素に関する情報を定義し、上記構成情報に対応するデータ表示領域に、定義した上記品質管理対象を構成する要素をツリー状に配置した構成ツリーを表示させることを特徴とする請求の範囲第3項記載の品質管理システム。

請求項5

上記品質情報に対応するデータ表示領域は、品質特性を階層的に記述する品質階層テーブル領域、品質特性に対応する関連要素を記述する関連要素テーブル領域、品質特性及び関連要素に付随する属性を記述する品質管理項目テーブル領域、及び補足情報を記述する補足情報テーブル領域の4つのテーブル領域に大別されて構成され、上記第1の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された上記第1の定義画面の操作により、当該自己の活動単位における品質特性、当該品質特性に対応する関連要素、当該品質特性及び当該関連要素に付随する属性、及び補足情報を定義し、上記品質情報に対応するデータ表示領域に、定義した品質特性、当該品質特性に対応する関連要素、当該品質特性及び当該関連要素に付随する属性、及び補足情報を上記4つのテーブル領域に跨って表示させることを特徴とする請求の範囲第4項記載の品質管理システム。

請求項6

上記第1の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者が、上記表示手段に上記構成ツリーの一部として表示されている要素の中から所望の要素を選択する操作により、上記品質特性に関連する要素を上記関連要素として定義し、当該自己の活動単位における品質情報と構成情報との関係付けを行うことを特徴とする請求の範囲第5項記載の品質管理システム。

請求項7

上記第1の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された上記第1の定義画面の操作により、当該自己の活動単位における各工程を定義し、上記工程情報に対応するデータ表示領域に、定義した上記品質管理対象をなす各工程を表すボックスを並べて接続し、一連の工程を表示させることを特徴とする請求の範囲第6項記載の品質管理システム。

請求項8

上記第1の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者が、上記表示手段に上記構成ツリーの一部として表示されている要素の中から所望の要素を選択する操作により、各工程に関連する要素を定義し、当該自己の活動単位における構成情報と工程情報との関係付け、及び、品質情報と工程情報との関係付けを行うことを特徴とする請求の範囲第7項記載の品質管理システム。

請求項9

上記第2の関係付け手段は、他の活動単位における品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付けるための第2の定義画面を上記表示手段に表示させ、上記第2の定義画面は、品質情報及び構成情報のそれぞれに対応するデータ表示領域を、それぞれ、他の活動単位のサーバ装置から取り込んだデータを表示するデータ表示領域と、自己の活動単位のサーバ装置から取り込んだデータを表示するデータ表示領域とに分割した態様からなることを特徴とする請求の範囲第3項記載の品質管理システム。

請求項10

上記第2の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された上記第2の定義画面の操作により、上記他の活動単位のサーバ装置から取り込んだデータを表示するデータ表示領域にツリー状に表示された当該他の活動単位における品質管理対象を構成する要素と、上記自己の活動単位のサーバ装置から取り込んだデータを表示するデータ表示領域にツリー状に表示された当該自己の活動単位における品質管理対象を構成する要素との関係付けを行うことにより、当該他の活動単位における構成情報と、当該自己の活動単位における構成情報とを関係付けることを特徴とする請求の範囲第9項記載の品質管理システム。

請求項11

上記第2の関係付け手段は、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された上記第2の定義画面の操作により、上記他の活動単位のサーバ装置から取り込んだデータを表示するデータ表示領域に表示された当該他の活動単位における品質情報を構成する各項目と、上記自己の活動単位のサーバ装置から取り込んだデータを表示するデータ表示領域に表示された当該自己の活動単位における品質情報を構成する各項目との関係付けを行うことにより、当該他の活動単位における品質情報と、当該自己の活動単位における品質情報とを関係付けることを特徴とする請求の範囲第9項記載の品質管理システム。

請求項12

所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムに用いられるサーバ装置を利用して当該サーバ装置に接続されているクライアント装置としてのコンピュータが実行する品質管理プログラムであって、上記品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数の上記サーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位に所属する品質管理者が操作する複数の上記クライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置が、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されているものであり、当該品質管理プログラムは、上記コンピュータを、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段、及び、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段として機能させることを特徴とする品質管理プログラム。

請求項13

上記クライアント装置は、疎結合状態で自己に接続されている上記サーバ装置から当該品質管理プログラムをダウンロードして実行することを特徴とする請求の範囲第12項記載の品質管理プログラム。

請求項14

所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムに用いられるクライアント装置であって、上記品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位に所属する品質管理者が操作する複数の上記クライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置が、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されているものであり、当該クライアント装置は、各種情報を表示する表示手段と、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段とを備えることを特徴とするクライアント装置。

技術分野

0001

本発明は、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システム及び品質管理プログラム、並びにこの品質管理システムに用いられるクライアント装置に関する。

背景技術

0002

近年、自動車機械電気製品等を製造する製造業においては、他社との間で繰り広げられる低コスト競争グローバル生産電子デバイス短期高性能化にともない、部品調達経路であるサプライチェーンが複雑化及び流動化している。

0003

また、近年では、消費者が要求する品質は、生産から廃棄までの製品ライフサイクル全般を通じて、安全性はもとより環境保全リサイクル方法まで広範囲なものに及んでいる。したがって、企業にとって、品質管理の失敗がもたらす経営リスクは極めて大きく、生産の実態に即した効果的で容易に導入できる品質管理手法が求められている。

0004

今日、素材から完成品までを社内生産できる企業は極めて稀である。すなわち、完成品メーカー最終組立メーカー)は、重要部品を含めた大半の部品を外部から調達するのが大半であり、かかる完成品メーカーに部品を直接納品する部品供給メーカーサプライヤ)も、複雑なサプライチェーンを駆使してグローバルに部品や材料を調達するのが通常である。

0005

ここで、かかるサプライチェーンを形成する個々の企業は、異なる品質管理体系を有しているのが通常である。そのため、完成品を取り扱う完成品メーカーは、部品の品質や品質要素等、品質問題因果関係を正確に把握することができない状況に直面している。その結果、製造業においては、以下のような問題が発生している。

0006

第1に、製造業においては、海外工場がある場合には、その海外工場が現地で部品を調達しているが、かかる現地部品調達による地域別品質のバラツキが発生するという状況を招来している。

0007

第2に、製造業においては、低コスト化にともない、下位の部品供給メーカーが部品を調達する調達先が上位のメーカーに把握されず、不明となる状況を招来している。

0008

第3に、製造業においては、完成品メーカーの下位に部品供給メーカーが存在する等、いくつものメーカーの層からなるサプライチェーンに沿って部品の調達が行われるが、これら異なる階層間で品質に関する優先項目情報等の伝達が不透明となる状況を招来している。

0009

かかる状況に起因して、完成品メーカーの品質管理は、潜在的で広範なラインナップに及ぶ不良品発生危機に晒されている。

0010

なお、部品毎のデータ管理体系の違い等によって生じる品質問題の因果関係を把握するための技術として、例えば特許文献1等に記載されたものが提案されている。

0011

特開2005−327024号公報

0012

具体的には、この特許文献1には、製品開発段階における品質情報から製造工程の品質情報までを一貫管理可能なデータマイニングシステムが開示されている。特に、このデータマイニングシステムは、製造工程や部品に管理番号を付与し、製造工程において部品を処理した際に、部品ロット番号に対して、製造工程番号品質データ紐付け登録し、また部品が組み合わさる製造工程においては、親部品ロット番号と子部品ロット番号とを紐付けて登録し、その際処理データベースにおいては、親部品ロット番号に対して子部品ロット番号にそれまで紐付いている品質データを紐付け、そのデータをデータマイニング処理するものである。これにより、このデータマイニングシステムにおいては、本体から子部品まで管理体系が異なる品質情報をリアルタイム一元化可能であり、本体で発生した不良において、前工程部品までの品質情報から、不良要因を瞬時に抽出可能となり、不良発生から品質改善までのリードタイムの短縮が可能となるとしている。

0013

ところで、製造業における品質管理は、完成品メーカー又は部品供給メーカーの別を問わず、もはや企業内に閉じたデータ管理の問題ではない。

0014

従来においては、製品の構成、生産工程、及び製品の品質を管理するシステムは、それぞれ、別個のシステムとして構築されて管理されており、これら製品の構成、生産工程、及び製品の品質の間の紐付けができていないことから、サプライチェーンを辿ることが困難であり、何らかの問題が発生した場合には、その原因を特定するために多大な時間を要しているのが現状である。

0015

また、製造業においては、上述したように、1つの完成品を製造するためにいくつものメーカーの層から構成されるが、2次サプライヤ以下をも含む重層的なサプライチェーンにおいて、異なる企業を跨いでチェーンを辿る仕組みが実現されていない。

0016

ここで、使用者から見た製品の品質は、完成品メーカーが責任を負うものであるが、完成品メーカーは、基本的には最終組立メーカーであり、重層的な部品サプライチェーンの頂点に位置し、完成品に要求される性能、仕様、及び品質を提示し、適合する部品を部品供給メーカーから調達しているに過ぎない。

0017

上述した製造業が直面している問題を解決するためには、サプライチェーンに参加している各企業に蓄積されている品質管理の情報及びノウハウを、企業の枠を超えて相互に共有及び管理し、完成品に至る品質管理プロセスを透明化する情報システムの構築が求められる。具体的には、かかる情報システムは、
1)個人への依存が大きく、紙媒体への記録を行っている等、品質管理が体系的に行われていないこと
2)グローバルな調達部品品質レベルが不明であること
3)完成品レベル品質規格と、当該完成品を構成する部品の品質規格とのギャップがあること
4)品質問題を的確に把握できていないことと、それに対する対策遅れがあること
5)例えば図1に示すように、完成品メーカーと部品供給メーカーとの品質管理手法が不統一であり、不連続であること
という課題の解決を求められる。

0018

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、品質管理のための透明性の高い情報連携チェーンを構築し、上述した品質管理の問題を全て解決することができる品質管理システム及び品質管理プログラム、並びに当該品質管理システムを実現するクライアント装置を提供することを目的とする。

0019

上述した目的を達成する本発明にかかる品質管理システムは、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムであって、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位所属する品質管理者が操作する複数のクライアント装置とを備える。ここで、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置は、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されている。そして、上記クライアント装置は、各種情報を表示する表示手段と、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段とを有し、上記サーバ装置は、疎結合状態で自己に接続されている上記クライアント装置における上記第1の関係付け手段及び上記第2の関係付け手段によって関係付けられた一連データ群をデータベースとして格納する記憶手段を有することを特徴としている。

0020

また、上述した目的を達成する本発明にかかる品質管理プログラムは、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムに用いられるサーバ装置を利用して当該サーバ装置に接続されているクライアント装置としてのコンピュータが実行する品質管理プログラムである。ここで、上記品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位に所属する品質管理者が操作する複数の上記クライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置が、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されているものである。そして、本発明にかかる品質管理プログラムは、上記コンピュータを、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段、及び、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段として機能させることを特徴としている。

0021

さらに、上述した目的を達成する本発明にかかるクライアント装置は、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムに用いられるクライアント装置である。ここで、上記品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う複数の活動単位毎に設けられ、互いにネットワーク網を介して接続されている複数のサーバ装置と、上記活動単位毎に設けられた端末機であって当該活動単位に所属する品質管理者が操作する複数の上記クライアント装置とを備え、一の活動単位に設けられている上記サーバ装置及び上記クライアント装置が、それぞれ、互いに疎結合状態で接続されているものである。そして、本発明にかかるクライアント装置は、各種情報を表示する表示手段と、当該クライアント装置が設けられている自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、当該自己の活動単位における上記品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報、当該品質管理対象の構成に関する構成情報、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、他の活動単位に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバ装置にデータベースとして格納されている当該他の活動単位における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自己の活動単位における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段と、自己の活動単位に所属する上記品質管理者による上記表示手段に表示された画面を介した操作に応じて、上記第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自己の活動単位における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、上記他の活動単位における品質情報及び構成情報と当該自己の活動単位における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、上記表示手段に視覚的に表示させる制御手段とを備えることを特徴としている。

0022

このような本発明にかかる品質管理システム及び品質管理プログラム、並びにクライアント装置においては、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う活動単位の品質管理を、品質情報、構成情報、及び工程情報の関係として定義し、品質管理者が品質管理体系間品質管理情報を関係付けることにより、品質管理体系毎に独自の品質管理手法を生かしながら、品質管理情報の情報連携チェーンを形成することができる。

0023

したがって、このような本発明は、品質管理体系毎に独自の品質管理手法を生かしながら、品質管理情報の情報連携チェーンを形成することができることから、品質管理対象を構成する様々な要素が品質としてどのような影響を及ぼし合っているかを容易に把握し、品質管理体系間で品質管理情報を共有することが可能となる。

図面の簡単な説明

0024

完成品メーカーと部品供給メーカーとの品質管理手法が不統一であり、不連続である様子を説明するための図である。
各企業に管理規格が存在する様子を説明するための図である。
本発明の実施の形態として示す品質管理システムにて提案するQPPデータモデルについて説明するための図である。
同品質管理システムの構成を説明する図である。
同品質管理システムにおけるサーバの構成を説明するブロック図である。
同品質管理システムにおける一般的な処理手順を説明するフローチャートである。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示される実行画面を介して定義付けを行う様子を概念的に説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図であり、選択された3次元図形情報が表示された様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図であり、部品登録情報サブウィンドウが表示された様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図であり、製品構成ツリーに表示されている部品名を、関連部品テーブル領域に形成された行にドラッグアンドドロップ操作する様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図であり、注記記述した属性名とその値とが追加された様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図であり、製品構成ツリーに表示されている部品名を、工程を表すボックスにドラッグアンドドロップ操作する様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示されるデータ定義画面の具体例を説明する図であり、選択した部品に関連する全ての品質管理項目と生産工程とがハイライト表示された様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおいて、取引先企業のQPPデータを取り込み、自社のQPPデータを構成する上述した品質特性、関連部品、品質管理項目、及び補足情報のそれぞれについて関係付けを行う様子を概念的に説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示される企業間情報定義画面の具体例を説明する図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示される企業間情報定義画面の具体例を説明する図であり、自社の品質情報を構成する各項目を、取引先企業の品質情報を構成する各項目のうち対応するものにドラッグアンドドロップ操作する様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおいて、企業間に跨る品質管理情報チェーンを形成した様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるクライアント装置の表示部に表示される企業間情報定義画面の具体例を説明する図であり、選択した自社の品質情報に関連する他社の全ての品質情報がハイライト表示された様子を説明するための図である。
同品質管理システムにおけるサーバを介した企業間のQ−Q,Pd−Pdの関係付けの手順を説明するための図である。
同品質管理システムにおいて、アクセス許可された取引先企業のサーバに対してクライアント装置がアクセスする様子を説明するための図である。
4つの企業によって単純に構成されるサーバとクライアント装置との関係を説明するための図である。
部品調達関係が複雑である場合におけるサーバとクライアント装置との関係を説明するための図である。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。

0026

この実施の形態は、所定の品質管理対象の品質を管理する品質管理システムである。特に、この品質管理システムは、異なる品質管理体系を有して社会活動を行う活動単位の品質管理を、自己の活動単位における品質管理対象の品質管理項目を含む品質情報(Quality;Q)、当該品質管理対象の構成に関する構成情報(Product;Pd)、及び当該品質管理対象をなす過程に関する工程情報(Process;Ps)の関係として定義し、インターネットを利用して品質管理者が品質管理体系間の品質管理情報を関係付けることにより、品質管理体系毎に独自の品質管理手法を生かしながら、品質管理情報のチェーンを形成することができる分散・協調型ウェブシステムとして構成されるものである。

0027

なお、以下では、説明の便宜上、活動単位は企業であり、品質管理対象は企業によって生産される製品及び/又は部品であり、品質情報は、自社によって生産される製品及び/又は部品の品質管理項目を含む品質情報であり、構成情報は、自社によって生産される製品及び/又は部品の構成部品に関する製品構成情報であり、工程情報は、自社によって生産される製品及び/又は部品の生産過程に関する生産工程情報であるものとする。

0028

ここで、分散・協調型のウェブシステムを利用しているのは、以下の理由による。

0029

現在、複雑なサプライチェーンとリアルタイムの電子商取引とを支えている社会的インフラストラクチャは、インターネットと高性能パーソナルコンピュータである。しかしながら、品質管理の分野にこうしたインフラストラクチャは十分に活用されていないのが現状である。この理由は、品質管理情報には商品貨幣のような企業間流通の伝統がないためである。

0030

本願発明者は、各メーカーが企業の枠を超えて品質管理情報を交換し、個々の品質管理情報を関係付けることにより、品質の因果関係を透明化することが可能になると考えた。また、本願発明者は、通信とコンピュータによるシステムの集中管理分散処理の両方のメリットを生かした分散・協調型のウェブシステムを導入することにより、企業の独自性を阻害せずに、品質管理の失敗がもたらす企業の枠を超えた広範なリスクを低減させることができると考えた。

0031

今日の最も先進的なウェブシステムは、リッチクライアントシステムと称され、一般的なパーソナルコンピュータから、インターネット空間に展開する様々なサーバに直接アクセスすることができるものである。かかる機能を用いることにより、企業に所属する品質管理者のクライアント装置から取引先の品質管理用データが格納されているサーバに直接アクセスし、品質管理情報同士を定量的にも定性的にも関係付け、この関係付けることによって作成される関係情報を蓄積することにより、企業間に跨る品質管理情報チェーンを形成し、完成品を構成する様々な部品が品質としてどのような影響を及ぼし合っているかを把握することが可能となる。とりわけ、本発明が目指す品質管理システムは、グローバルに展開する製造業の生産・販売ネットワークや複雑で流動的な流通業のサプライチェーンを対象とすることから、企業の独自性を妨げず、インターネットを利用し、連携の結節点となる企業サーバに特殊な負荷をかけずに実現できるものでなければならない。

0032

このような分散・協調型のウェブシステムの導入による品質管理問題の解決が進まないのは、企業内の生産工程に投入されるあらゆる部品を内部からの視点で把握し、管理しようとすることによる無理な一元化及び統合化発想から脱却できないことにある。

0033

そのため、外部の部品供給メーカーによって供給される部品の背景にある、自社の体系とは異なった品質管理情報の受け皿となるシステムの構築が見過ごされてきているのである。また、かかる社内一元管理的な観点による品質管理手法に限界があることが理解されたとしても、具体的にその限界を打ち破る実効性ある手法を確立し、それを企業横断的に導入することは極めて困難であった。

0034

1990年代半ばから爆発的に発展したインターネットは、電子商取引(e-commerce)を現実のものとし、今日では、商品流通も金融取引も、インターネットによる情報交換前提条件として行われている。多くの企業がウェブシステムのインフラストラクチャを有しており、サプライチェーンマネジメント(Supply Chain Management;SCM)も一般的な物流管理手法として定着している。品質管理の問題のみが、従来の企業の枠に縛られなければならない必然性も本質的な技術障壁もない。

0035

ここで、消費者に対して完成品の品質に責任を持ち品質保証をする完成品メーカーは、例えば図2に示すように、完成品保証の管理規格(寸法、重量、材料、電圧等)を決め、これを部品供給メーカーに提示し、管理規格に適合した部品を調達する。しかしながら、完成品保証の管理規格以外にも、部品の性能規格が個々の部品供給メーカーに存在する。部品供給メーカーが重層的に関連して構成部品を供給している場合には、完成品保証の管理規格に定義されない性能規格を有する多くの構成部品が、完成品に組み入れられることになる。

0036

サプライチェーンマネジメントにおいては、需要(Demand)に対して、いかに無駄のない短時間の供給(Supply)を実現するかという課題を、主に供給側(Supply side)の観点から、物流システムとそれを支える情報システムとして構築されてきた。品質問題を解決するためには、完成品保証を行う完成品メーカーから順次、1次サプライヤ、さらには2次サプライヤと、サプライチェーンを逆に辿ることができる品質管理情報チェーンを形成することが必要である。品質管理情報を関係付けチェーン化する場合には、調達側(Procurement side)が示す品質管理情報に自社の品質管理情報を関係付けて詳細化・深度化を進める役割は、サプライヤ側にある。上述した管理規格以外の性能規格や、さらにはノウハウ的な記述情報を品質管理情報として関係付け、サプライヤが調達する構成部品にまで関係付けの記述を行うことにより、精度の高い品質管理情報チェーンを形成することができる。また、完成品の品質を全体品質とみるならば、サプライヤは、階層的に部分品質を担っている。部分品質は、分散した企業の中に自社の品質管理情報として存在するため、企業間で積極的に関係付けを行わない限り、全体品質の中での役割や位置付け、影響の程度は不明となる。さらに、完成品メーカーと部品供給メーカーとは、別個の企業であることから、品質管理手法はもとより、部品表(BOM(Bill Of Materials)システム)や、生産工程の管理システムはまちまちである。

0037

このような、企業による情報の分散とシステムの不統一や不連続を前提条件として、企業間に跨る品質管理情報チェーンを形成するためには、個々の企業の品質管理の独自性を妨げずに、また、新たに固定的で大掛かりな統合システムを構築せずに、全体品質に連携する部分品質の情報連携チェーンを形成する方法が必要である。換言すれば、完成品メーカーや部品供給メーカーが、それぞれ独自に構築した特有の品質管理項目、製品構成、及び生産工程に関する情報を一元的に管理して無理に共通のルールはめ込むことをしない新たな仕組みが重要である。

0038

本発明の実施の形態として示す品質管理システムは、この新たな品質についての問題解決のための方法を実現するものであり、最新のウェブシステム技術を利用して、品質管理者の管理の生産性を向上させるとともに、自社だけでなく複数の関連企業のサーバと接続して、品質管理のための透明性の高い情報連携チェーンを形成し、品質管理の問題を解決しようとするものである。

0039

具体的には、この品質管理システムは、
1)品質管理システムは、インターネットを通信基盤とする分散・協調型のシステムであること
2)品質管理システムは、個々の企業の品質管理者が、クライアント装置として操作するウェブアプリケーションシステムであること
3)品質管理システムに参加する企業は、自社及び周辺に関する部分情報のみを生成・管理すること
4)品質管理システムにおいては、クライアント装置が自社又は他社を問わず許可されたサーバに直接アクセスして必要なデータに連携し、1つのアプリケーションとして統合することができること
5)製品単位で関係付けられた品質管理項目や3次元図形情報は、品質管理システム用の所定のデータベースに保存されること
6)品質管理システムにて取り扱う品質管理情報は、例えば図3に示すように、品質管理項目を含む品質情報(Q)、製品の構成部品に関する製品構成情報(Pd)、及び製品を生産する過程に関する生産工程情報(Ps)の3要素からなるデータモデル(以下、必要に応じて、QPPデータモデルと称する。)として体系化され、1社内での品質情報、製品構成情報、及び生産工程情報の関係をQPPデータによって定義するとともに、企業間での品質情報同士や製品構成情報同士の関係をQPPデータによって定義することができること
7)品質管理システムにおいては、QPPデータによって企業間の品質管理情報が共有されること
8)品質管理システムにおいては、サプライチェーンを上流及び下流の双方向に辿ることができ、企業間の品質管理連携を確認することができること
9)品質管理システムにおいては、QPPデータを蓄積することにより、不良品発生原因と、原因となった部品や品質管理項目の影響範囲とを把握することができること
を主な要件として構成される。

0040

かかる品質管理システムは、QPPデータモデルという新たな概念を取り入れることにより、グローバル生産の現実にも対応することができる企業間連携型の実際的な品質管理を行うための品質管理情報チェーンを形成することができる。

0041

また、品質管理情報チェーンは、完成品メーカーの社内はもとより多重的且つ随時変更される多数の部品供給メーカーと通信するために、汎用的なXML(eXtensible Markup Language)によるデータ記述とされる。そして、品質管理システムは、インターネット上に分散したサーバとの自由度が高く且つ回線とサーバとの通信負荷の低い接続を前提条件としたリッチクライアント型のウェブシステムとして構成される。

0042

さらに、品質管理システムは、分散して企業サーバ内に記録されるQPPデータの連続性を記述する機能と、設計データによる部品の3次元図形情報を表示する機能とを有する。

0043

さらにまた、品質管理システムは、完成品メーカーの設計品質と、実際に組み込まれた部品の品質公差の累積による故障と、その影響範囲とを予測し、予防措置事前の対策を企業横断的且つグローバルに実行するために、インターネットを利用して自在に企業や工場等の間の品質−製品連携を検索することができる分散・協調型のシステムとして構成される。

0044

以下、このような品質管理システムの具体的な構成について説明する。

0045

品質管理システムは、図4に示すように、完成品メーカー又は部品供給メーカーを問わず当該品質管理システムに参加する各企業(A社、B社、C社)が構築している社内ネットワークが、インターネットを含むネットワーク網NTに接続されて構成される。なお、図4においては、説明の便宜上、A社、B社、及びC社の3社の社内ネットワークが存在している様子を示しているが、品質管理システムにおいては、これら社内ネットワークの数に限定があるわけではなく、完成品メーカーは勿論のこと、複数次のサプライヤの社内ネットワークが接続されているのが通常である。

0046

各企業の社内ネットワークは、ネットワーク網NTに接続されるサーバ10と、当該企業に所属する品質管理者が操作する1台以上のクライアント装置20とから構成される。なお、図4においては、A社のサーバをサーバ10Aと称し、B社のサーバをサーバ10Bと称し、C社のサーバをサーバ10Cと称している。これらサーバ10A,10B,10Cは、それぞれ、完成品メーカー又は部品供給メーカーを問わず、機能的には同一の構成とされることから、以下の説明では、便宜上、区別を要しない場合にはサーバ10と総称するものとする。また、図4においては、A社のクライアント装置をクライアント装置20A1,・・・,20Anと称し、B社のクライアント装置をクライアント装置20B1,・・・,20Bnと称し、C社のクライアント装置をクライアント装置20C1,・・・,20Cnと称している。これらクライアント装置20A1,・・・,20An,20B1,・・・,20Bn,0C1,・・・,20Cnも、それぞれ、完成品メーカー又は部品供給メーカーを問わず、機能的には同一の構成とされることから、以下の説明では、便宜上、区別を要しない場合にはクライアント装置20と総称するものとする。

0047

サーバ10は、当該品質管理システムに参加する各企業によって管理されるウェブサーバであり、ネットワーク網NTを介して他社のサーバとデータの送受信を行うことが可能に構成される。具体的には、サーバ10は、図5に示すように、各部を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)11と、各種プログラムを含む各種情報を格納する読み取り専用のROM(Read Only Memory)12と、ワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)13と、各種情報を読み出し及び/又は書き込み可能に記憶する記憶手段としての記憶部14と、ネットワーク網NTに接続して通信を行う通信部15と、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作の処理及び制御を行う入力操作制御部16と、各種情報を表示する表示手段としての表示部17とを備える。

0048

CPU11は、記憶部14等に格納されている各種プログラムを実行し、各部を統括的に制御する。

0049

ROM12は、各種プログラムをはじめとする各種情報を格納している。このROM12に格納されている情報は、CPU11の制御のもとに読み出される。

0050

RAM13は、CPU11が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU11の制御のもとに、各種情報を一時記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。

0051

記憶部14は、当該品質管理システムを実現するためのリッチクライアント型のウェブアプリケーションプログラム(品質管理プログラム)をはじめとする各種プログラムや、各種画像データ音声データをはじめとする各種情報を記憶している。また、記憶部14は、当該企業(自社)及び周辺に関する品質管理項目をはじめとする部分情報をデータベースとして格納している。このとき、記憶部14には、他社に関する部分情報は記憶されない。この記憶部14は、例えば、ハードディスクや、これらのハードディスクを複数台用いていわゆるRAID(Redundant Arrays of Independent (Inexpensive) Disks)構成とした装置といった所定の記憶装置を用いて構成される。このような記憶部14に記憶されている情報は、CPU11の制御のもとに読み出される。

0052

通信部15は、例えば、アナログ回線、いわゆるイーサネット(登録商標)等から構成されるLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、若しくはFTTH(Fiber To The Home)等の各種ネットワーク回線、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に準拠した無線LAN若しくはいわゆるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の各種無線通信方式、又はいわゆるFOMA(登録商標)等のW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式若しくはHDR(High Data Rate)等のCDMA−2000方式といった、各種方式に基づくネットワーク網NTに接続するためのインターフェースであり、CPU11の制御のもとに、外部との通信を行う。

0053

入力操作制御部16は、例えば、キーボードマウスキーパッド赤外線リモートコントローラスティックキー、又はプッシュタンといった、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作を受け付け操作内容を示す制御信号をCPU11に対して供給する。

0054

表示部17は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel;PDP)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescent)ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)といった、各種表示デバイスであり、CPU11の制御のもとに、各種画像データや、その他の各種情報を表示する。例えば、表示部17には、品質管理者がメンテナンスを行うための画面が表示される。

0055

このようなサーバ10は、社内ネットワークに接続されているクライアント装置20を介して品質管理者によって入力された情報を受信し、後に詳述するが、自社及び周辺に関する品質管理項目をはじめとする情報をデータベースとして格納することにより、品質管理情報チェーンを形成するために必要な上述したQPPデータの関係付けデータを記憶する。なお、サーバ10は、BOMをはじめとする生産や品質に関する情報を蓄積した既存データベースがある場合には、その既存データベースからデータをインポートできるように構成される。また、サーバ10は、品質管理プログラムのソースコードを記憶部14等に格納し、クライアント装置20の要求に応じて、そのソースコードを当該クライアント装置20に対して送信する。

0056

クライアント装置20は、例えば、パーソナルコンピュータの他、携帯電話機携帯情報端末機(Personal Digital Assistant;PDA)等の各種端末機から構成され、当該品質管理システムに参加する各企業の品質管理者によって操作されるものである。具体的には、クライアント装置20は、サーバ10と同様に、物理的には図5に示したような各部を備えるものとして構成される。ただし、ここでの記憶部14は、サーバ10における記憶部14とは異なり、例えばハードディスクや不揮発性メモリ等を用いて構成される。また、ここでの記憶部14には、本体に対して着脱可能とされるCD−Rやメモリカード等の記憶媒体に対して、各種情報の読み出し及び/又は書き込みを行うドライブ装置も含まれる。

0057

なお、クライアント装置20を構成する各部のうち、CPU11は、後に詳述するが、品質管理プログラムを実行することにより、当該クライアント装置20が設けられている自社に所属する品質管理者による表示部17に表示された画面を介した操作に応じて、当該自社における品質情報、製品構成情報、及び生産工程情報の定義及びこれら情報の関係付けを行う第1の関係付け手段として機能する。また、CPU11は、品質管理プログラムを実行することにより、自社に所属する品質管理者による表示部17に表示された画面を介した操作に応じて、他社に設けられた他のクライアント装置における第1の関係付け手段によって定義されて当該他のクライアント装置が接続されているサーバにデータベースとして格納されている当該他社における品質情報及び構成情報を取り込み、これら品質情報及び構成情報と、自社における品質情報及び構成情報とをそれぞれ関係付ける第2の関係付け手段として機能する。さらに、CPU11は、品質管理プログラムを実行することにより、自社に所属する品質管理者による表示部17に表示された画面を介した操作に応じて、第1の関係手段によって定義及び関係付けられた当該自社における品質情報、構成情報、及び工程情報の関係を示す内部情報連携チェーンと、他社における品質情報及び構成情報と当該自社における品質情報及び構成情報との関係を示す外部情報連携チェーンとを、表示部17に視覚的に表示させる制御手段として機能する。

0058

このような各部を備えるクライアント装置20は、品質管理者の操作に応じて、ブラウザアプリケーションプログラム起動してサーバ10に対してアクセスし、当該サーバ10から品質管理プログラムのソースコードをダウンロードする。そして、クライアント装置20は、品質管理者の操作に応じて、ダウンロードされたソースコードを実行形式に即時にコンパイルし、品質管理プログラムの画面を表示部17に表示させる。さらに、クライアント装置20は、クライアント装置20における表示部17に表示された画面を介して、品質管理者によって自社及び周辺に関する品質管理項目をはじめとする情報が入力されると、後述するように、その情報の追加や変更処理等を行い、更新情報をサーバ10に格納させたり、品質管理情報チェーンの状態を表示部17に表示させることによって品質管理者に閲覧させたりする。

0059

さて、このようなサーバ10及びクライアント装置20から構成される品質管理システムにおいては、品質管理体系をQPPデータによってモデル化する。すなわち、品質管理システムにおいては、品質情報(Q)、製品構成情報(Pd)、及び生産工程情報(Ps)の3要素を用いて品質管理体系をモデル化する。品質情報(Q)は、その製品を構成する部品群(Pd)の影響を受け、また、それら部品群の加工又は組み付けを行う生産工程(Ps)の影響を受ける。したがって、品質管理システムにおいては、これら3要素のそれぞれの属性としてデータを持たせて関係付けを行うことにより、品質管理体系を構築することができる。また、品質管理システムにおいては、属性の一部としてコストや時間も持たせることにより、コスト、時間(納期)、及び品質に関する連鎖と可視化が可能となる。

0060

QPPデータは、品質管理項目、その分類情報、関連部品、及び補足情報からなる品質情報(Q)を中心として、後述する製品構成ツリーに展開される部品、各部品の形状を示すXVL(eXtensible Virtual world description Language)ファイル形式等からなる3次元図形情報、部品供給メーカーに関する情報、及び補足情報からなる製品構成情報(Pd)と、製品を生産する過程に関する生産工程情報(Ps)からなる。このうち、製品構成情報と生産工程情報は、主に、クライアント装置20の操作のもとに、BOMや他の外部情報から取り出されてサーバ10に渡され、3次元図形情報は、設計情報からサーバ10に与えられる。そして、品質管理システムにおいては、クライアント装置20の操作のもとに、1つの品質特性に対して関連部品は、その品質特性に影響を与える全てのものが関係付けられる。なお、関連部品は、自社製又は他社製の区別なく関係付けられ、個数に限定はない。また、関連部品の品質を定義する品質管理項目としては、サイズ、重量、材料、電気特性といった数値で表示されるものや、その公差や耐用時間等の他、安全性や保管条件貴金属毒物の含有の有無、法的な回収義務等、あらゆる品質管理上のデータが記述される。さらに、補足情報は、留意すべき付加情報や、生産実績データ保管場所アドレスの記述先等の情報である。

0061

また、品質管理システムにおいては、取引先企業の製品と自社製品の品質管理情報との関係付けを行うにあたっては、クライアント装置20の操作のもとに、取引先企業の製品の一部を構成する自社製品(部品)の関係付けを起点として、取引先企業が定義する品質特性と自社の品質特性との関係付けや、品質管理項目同士の関係付けを行う。このとき、取引先の1つの品質特性に対して、複数の自社部品や品質特性が関係付けられてもよい。品質管理システムにおいては、関係付けられた一連のデータ群が、関係付けを行ったクライアント装置20が接続しているサーバ10に対して送信されることにより、当該サーバ10にデータベースとして格納される。このようにしてサーバ10に格納されたQPPデータは、許可された権限を有する取引先企業の品質管理者により、クライアント装置20を介して閲覧や検索されることになる。

0062

以下、このような品質管理システムにおける操作及び処理について、具体的な画面を用いて説明する。

0063

クライアント装置20は、品質管理者の操作に応じて、ブラウザアプリケーションプログラムを起動して所定のブラウザ画面を表示部17に表示し、当該サーバ10に品質管理プログラムのソースコードのダウンロード命令を送信する。これに応じて、クライアント装置20は、サーバ10から品質管理プログラムのソースコードをダウンロードして実行形式に即時にコンパイルした上で実行し、所定の開始画面を表示部17に表示する。そして、クライアント装置20は、この開始画面を介して、品質管理者に固有のIDやパスワードが入力され所定のログイン操作が行われるのに応じて、後述する各種実行画面を表示部17に表示する。品質管理システムにおいては、かかる実行画面を介して、品質管理情報チェーンを形成するための各種データの定義を行うことになる。

0064

品質管理システムにおいては、このようにしてクライアント装置20が品質管理プログラムを実行すると、一般的には図6に示すように、マスタとしての自社及び取引先企業の定義(ステップS1)、自社のQPPデータの定義(ステップS2)、取引先企業との間のQPPデータの関係付けの定義(ステップS3)、ステップS2及びステップS3にて定義した情報の統合(ステップS4)の手順にしたがって、企業間に跨る品質管理情報チェーンが形成される。

0065

まず、ステップS1におけるマスタの定義について説明する。

0066

品質管理者は、特に図示しないが、クライアント装置20の表示部17に表示された実行画面のメニューのうちマスタ定義メニューを選択することにより、マスタの定義を行うことができる。具体的には、クライアント装置20は、マスタ定義メニューのうち自社情報の定義メニューが選択された場合には、自社情報を入力するための所定のポップアップ画面を表示部17に表示する。品質管理者は、このポップアップ画面を介して、自社の名称やサーバ10のURL(Uniform Resource Locator)等の情報を入力することができる。また、クライアント装置20は、マスタ定義メニューのうち取引先企業情報の定義メニューが選択された場合には、取引先企業情報を入力するための所定の入力画面を表示部17に表示する。品質管理者は、この入力画面を介して、取引先企業毎に、その名称やサーバ10のURL、当該取引先企業が部品供給メーカーであるのか納入先メーカーであるのかの種別等の情報を入力することができる。

0067

品質管理システムにおいては、このようにして定義された自社情報及び取引先企業情報がマスタとしてサーバ10に格納されることにより、ここで定義された取引先企業との間でQPPデータの関係付けを行うことが可能となる。

0068

つぎに、図6中ステップS2における自社のQPPデータの定義について説明する。

0069

品質管理システムにおいて、ある製品(完成品)を構成する部品群は、品目マスタに登録された品番によって特定され、部品表(階層化BOM)として製品構成ツリーに展開される。製品構成ツリーには、内製部品と購入部品とが混在して表示される。図7に、クライアント装置20が、自社の製品リストと自社製品BOMとから、表示部17に表示された実行画面に品質管理項目をはじめとする情報を取り込み、この実行画面を介して定義付けを行う様子を概念的に示す。すなわち、品質管理システムにおいては、自社の製品リストや自社製品BOMからインポートされたデータに基づいて、クライアント装置20の表示部17にQPPデータを視覚的に表示することになる。

0070

ここで、製品の品質は、複数の品質特性によって表現される。1つの品質特性は、関連する複数の部品と、それらの部品の複数の品質管理項目及び複数の補足情報とによって定義される。品質管理システムにおいては、補足情報として、例えば、製造シリアル番号毎の重量、寸法、圧力等の生産実績データを格納することができ、これを品質管理における統計的な処理や品質改善に活用することにより、企業を跨ぐ品質分析を行うことが可能となる。部品は、上述したように、内製部品と購入部品とが混在していることから、完成品メーカーの視点による品質特性や、品質管理項目、及び補足情報だけでは、正確で十分な品質の定義を行うことができない。品質特性に影響を与えるもう1つの要素として、作業手順並行処理を表し、冶具工具副資材についての情報を含む生産工程情報がある。生産工程は、設備作業者熟練度在庫管理、リードタイム等の要素が複合して品質を左右するが、そのままでは企業間で共有しにくい非定量的ノウハウが多く含まれる。そのため、品質管理システムにおいて、生産工程情報は、品質を定義する情報や補足情報に変換されることによって品質管理情報チェーンに取り込まれる間接情報である。かかる生産工程情報は、品質管理情報チェーンによる原因検索や、確認、承認、調整の要求の用途のために、企業間を跨る部品(Product)と品質(Quality)の連鎖に対して、企業や工場或いは特定の部門生産ラインでそれらを支える連鎖を構成する。

0071

具体的には、品質管理システムにおいては、QPPデータを定義するためのデータ定義画面として、例えば図8に示すように、品質情報(Q)、製品構成情報(Pd)、及び生産工程情報(Ps)のそれぞれに対応する3つのデータ表示領域100Q,100Pd,100Psが設けられた実行画面がクライアント装置20の表示部17に表示される。

0072

データ表示領域100Pdは、製品を構成する部品をツリー構造で関係付けるためのものである。また、品質情報を表示するデータ表示領域100Qは、品質特性を階層的に記述する品質階層テーブル領域、品質特性に対応する関連部品を記述する関連部品テーブル領域、品質特性や関連部品に付随する属性を記述する品質管理項目テーブル領域、及び補足情報を記述する補足情報テーブル領域の4つのテーブル領域に大別されて構成され、データ定義画面の中核をなすものである。生産工程情報を表示するデータ表示領域100Psは、ライン情報や工程名を入力したボックスを並べて接続していくことにより、一連の生産工程を表示するものである。なお、これら各領域は、ドラッグ操作等によって任意に大きさを変更することが可能とされる。

0073

まず、品質管理システムにおいては、QPPデータのうち製品構成情報の定義を行うにあたって、自社のデータベース等から既存の製品情報を取り出す場合には、品質管理者がクライアント装置20上で、データ定義画面に設けられた所定のメニューから所望の製品を選択する操作を行う。これに応じて、クライアント装置20は、選択された製品名や製品番号をデータ定義画面に表示する。また、クライアント装置20は、新製品の情報を定義する場合には、品質管理者がクライアント装置20上で、データ定義画面に設けられた所定の新製品ボタンをクリック操作するのに応じて、データ定義画面の内容をクリアした上で、所定の製品登録情報サブウィンドウを当該クライアント装置20の表示部17に表示し、その入力ボックスに必要な情報を入力させる。さらに、クライアント装置20は、製品名や製品番号を変更する操作が行われた場合にも、製品登録情報サブウィンドウを当該クライアント装置20の表示部17に表示し、入力ボックスに必要な情報を入力させる。また、クライアント装置20は、製品登録情報サブウィンドウを介して、その製品の3次元図形情報のファイルを指定することができる。すなわち、クライアント装置20は、品質管理者が製品登録情報サブウィンドウに設けられた所定の3次元図形情報選択部を操作して所望の3次元図形情報のファイルを選択するのに応じて、選択されたファイル名を3次元図形情報選択部に表示する。そして、クライアント装置20は、このようにして3次元図形情報が選択された場合には、3次元図形情報選択部に設けられた所定のビューボタンがクリック操作されるのに応じて、該当するファイルを読み出し、例えば図9に示すように、その製品の3次元図形情報を当該クライアント装置20の表示部17に表示することができる。さらに、品質管理システムにおいては、製品が他社製品である場合には、製品登録情報サブウィンドウを介して、その製造会社を指定する。

0074

品質管理システムにおいては、このようにして製品に関する情報の定義を行うと、その製品を構成する部品に関する情報の定義を行うことにより、製品構成情報を定義する。まず、クライアント装置20は、品質管理者がデータ表示領域100Pdの背景領域を右クリック操作し、メニューから部品追加メニューを選択すると、部品名を入力するための所定のポップアップ画面を当該クライアント装置20の表示部17に表示し、部品名を入力させる。これに応じて、クライアント装置20は、入力された部品名をデータ表示領域100Pdに表示する。そして、クライアント装置20は、データ表示領域100Pdに表示された部品名が右クリック操作され、部品登録情報が選択されるのに応じて、例えば図10に示すように、部品登録情報サブウィンドウ110を当該クライアント装置20の表示部17に表示する。品質管理者は、この部品登録情報サブウィンドウ110の入力ボックス111に部品名や部品番号等を入力する。なお、図10においては、"大サドル"という部品名が入力された様子を示している。また、クライアント装置20は、会社指定ボタン112がクリック操作されるのに応じて、登録してある取引先リストを羅列したポップアップ画面113を当該クライアント装置20の表示部17に表示し、その部品を供給する部品供給メーカーとして該当するものを選択させ、選択された部品供給メーカーを表示する。なお、図10においては、"サドルメーカー"という部品供給メーカーが選択されている様子を示している。さらに、クライアント装置20は、品質管理者が部品登録情報サブウィンドウ110の3次元図形情報選択部114を操作するのに応じて、所望の3次元図形情報のファイルを選択させ、選択されたファイル名を3次元図形情報選択部114に表示する。そして、クライアント装置20は、3次元図形情報が選択された場合には、3次元図形情報選択部114に設けられた所定のビューボタンがクリック操作されるのに応じて、該当するファイルを読み出し、先に図9に示したように、その部品の3次元図形情報を当該クライアント装置20の表示部17に表示することができる。

0075

品質管理システムにおいては、このような操作を全ての部品について繰り返し行うことにより、データ表示領域100Pdに、内製部品と購入部品とが混在するとともに1次構成部品と2次以下の構成部品とがツリー状に配置された製品構成ツリーを表示することができる。なお、品質管理システムにおいては、部品名と部品登録情報は同時に登録する必要はなく、部品登録情報については任意に部品登録情報サブウィンドウ110を開いて製造会社の指定や3次元図形情報の指定等を行えばよい。

0076

品質管理システムにおいては、このようにして製品構成情報(Pd)を定義すると、品質情報(Q)の定義を行う。1つの品質情報は、4つのテーブル領域に跨って1行毎に定義され、1行は、品質特性、関連部品、品質管理項目、及び補足情報から構成される。まず、クライアント装置20は、品質管理者がデータ表示領域100Qの背景領域を右クリック操作するのに応じて、新たな品質情報を定義するための行の追加を行う。このとき、品質管理システムにおいては、3次元図形情報による注記を用いて品質情報を記述することができる。すなわち、クライアント装置20は、3次元図形情報を用いて品質情報を記述するか否かを問い合わせる所定のダイアログを表示部17に表示し、その旨を選択させる。なお、この3次元図形情報による注記を用いた品質情報の記述については、後述するものとする。

0077

品質管理システムは、品質情報を中心として展開されるが、その中でも品質特性は製品に要求される品質カテゴリを階層的に表示し、品質管理情報チェーンの起点をなすものである。なお、品質特性は、品質管理のカテゴリ階層であり、その使い方は任意である。クライアント装置20は、品質特性を定義するにあたって、品質管理者が品質階層テーブル領域に形成された行を右クリック操作して表示される編集メニューを選択するのに応じて、例えば"操作性"といった品質特性の名称を入力させる。また、クライアント装置20は、品質管理者が品質階層テーブル領域に形成された行を右クリック操作して表示される追加メニューを選択するのに応じて、例えば"応答速度"といった他の品質特性を追加する。このとき、品質管理者は、以前に定義された品質特性がある場合には、その前に追加するのか後に追加するのかを任意に選択することができる。これにより、品質管理システムにおいては、複数の品質特性を任意に階層化して定義することが可能となる。

0078

また、品質管理システムにおいては、このようにして登録された品質特性に関連する部品を登録する。すなわち、クライアント装置20においては、例えば図11に示すように、品質管理者が、登録された1つの品質特性に関連する部品名を、データ表示領域100Pdに製品構成ツリーの一部として表示されているものの中から選択し、関連部品テーブル領域に形成された行にドラッグアンドドロップ操作する。なお、図11においては、"CPUボード"という部品がドラッグアンドドロップ操作されている様子を示している。このとき、品質管理者は、関連部品が複数ある場合には、前に登録された関連部品の前後に追加することができる。品質管理システムにおいては、このような操作を繰り返し行うことにより、自社のQPPデータのうち、品質情報(Q)と製品構成情報(Pd)との関係付けを行い、内部情報連携チェーンの1つとして、これら品質情報と製品構成情報とを結ぶチェーン(以下、Q−Pdチェーンと称する。)を形成することができる。

0079

さらに、品質管理システムにおいては、品質管理項目テーブル領域に、品質特性や関連部品に付随する属性を登録し、その値を入力する。具体的には、クライアント装置20は、品質管理者が品質管理項目テーブル領域に形成された行を右クリック操作して表示される編集メニューを選択するのに応じて、例えば"温度"といった品質管理項目の名称を入力させる。また、クライアント装置20は、品質管理者が品質管理項目テーブル領域に形成された品質管理項目の名称を右クリック操作して表示される追加メニューを選択するのに応じて、例えば"温度の基準値"や"温度の偏差"といった品質管理項目に付随する属性を追加し、その値を入力させる。品質管理システムにおいては、このような操作を繰り返し行うことにより、寸法、重量、材料等の基本データをはじめとする任意の数の属性を随時追加し、品質特性を詳細な属性データに分解して登録することが可能となる。

0080

また、品質管理システムにおいては、上述したように、3次元図形情報による注記を用いて品質管理項目を記述することができる。具体的には、クライアント装置20は、3次元図形情報による注記の入力又は編集を行う場合には、品質管理者が品質管理項目テーブル領域に形成された品質管理項目の名称を右クリック操作して表示される3次元図形情報ダイアログメニューを選択するのに応じて、3次元図形情報を表示するための所定の図形表示ウィンドウを当該クライアント装置20の表示部17に表示する。そして、クライアント装置20は、品質管理者が図形表示ウィンドウの3次元図形情報選択部を操作するのに応じて、所望の3次元図形情報のファイルを選択させ、選択されたファイルの3次元図形情報を所定の図形表示ウィンドウに表示する。品質管理者は、新たに注記を追加する場合には、クライアント装置20上で所定の追加ボタンをクリック操作した後、図形表示ウィンドウに表示されている3次元図形情報上において注記を追加したい箇所からドラッグ操作を行うことにより、注記線を引き出す。これに応じて、クライアント装置20は、所定の注記編集パネルを表示部17に表示する。また、品質管理者は、3次元図形情報に与えられている既存の注記を編集する場合には、図形表示ウィンドウに表示されている3次元図形情報上において編集したい注記を選択した後、所定の編集ボタンをクリック操作する。これに応じて、クライアント装置20の表示部17には、注記編集パネルが表示部17に表示される。そして、クライアント装置20は、品質管理者が注記編集パネルに例えば"厚み:13.3mm"といったように属性名と値を入力し、当該注記編集パネルを閉じる操作を行うのに応じて、例えば図12中丸印a,bで示すように、注記に記述した属性名とその値とを品質管理項目テーブル領域に形成された行に追加する。このとき、クライアント装置20は、注記に記述した属性名が既に存在している場合には、その値を変更し、注記に記述した属性名が既に存在していない場合には、行の最後尾に属性名を追加するとともに、その値を設定する。品質管理システムにおいては、このような操作を行うことにより、3次元図形情報による注記を用いて品質管理項目を記述することができる。

0081

さらにまた、品質管理システムにおいては、補足情報テーブル領域に、任意のコメントメモとして記述することができる。具体的には、クライアント装置20は、品質管理者が補足情報テーブル領域に形成された行を右クリック操作して表示される編集メニューを選択するのに応じて、任意のコメントを入力させる。品質管理システムにおいては、このような補足情報テーブル領域を設けることにより、品質管理項目として明示的に定義しきれない情報や生産実績データの保管場所アドレス等、さらには、定量的に表現しにくいノウハウや関係付けが明確でない情報のリンク先等をメモとして記述することができる。

0082

品質管理システムにおいては、このようにして品質情報(Q)の定義を行い、Q−Pdチェーンを形成することができる。また、品質管理システムにおいては、以前に定義された品質情報を他の部品についても流用したい場合には、行毎にコピーすることもできる。

0083

さらに、品質管理システムにおいては、製品構成情報(Pd)及び品質情報(Q)を定義すると、生産工程情報(Ps)の定義を行う。具体的には、生産工程情報を表示するデータ表示領域100Psにおいて、各工程をボックスとして表し、複数のボックスを並べて接続してくことにより、生産工程情報の定義を行う。まず、データ表示領域100Psには、初期時には、工程の開始と終了を表すボックスが表示されている。クライアント装置20は、データ表示領域100Psに工程を追加する場合には、品質管理者がデータ表示領域100Psに既に表示されているボックスのうち、工程を追加したい前後いずれかのボックスを右クリック操作して表示される追加メニューを選択するのに応じて、ライン情報や工程名を入力するための所定のポップアップ画面を当該クライアント装置20の表示部17に表示し、ライン情報や工程名を入力させる。これに応じて、クライアント装置20は、入力されたライン情報や工程名が入力されたボックスをデータ表示領域100Psに表示する。また、クライアント装置20は、品質管理者がデータ表示領域100Psに既に表示されているボックスのうち、所望のボックスを選択してハイライト表示させることにより、そのボックスによって表される工程の下位の階層の詳細工程を定義することもできる。品質管理システムにおいては、このようにしてライン情報や工程名を入力したボックスを並べて接続していくことにより、データ表示領域100Psに一連の生産工程を表示することが可能となる。

0084

また、品質管理システムにおいては、このようにして定義された各工程に関連する部品を登録する。すなわち、品質管理者は、例えば図13に示すように、クライアント装置20上で、各工程に関連する部品名を、データ表示領域100Pdに製品構成ツリーの一部として表示されているものの中から選択し、当該工程を表すボックスにドラッグアンドドロップ操作する。なお、図13においては、"車輪"という部品が、ライン名"line2"及び工程名"k2"という工程を表すボックスにドラッグアンドドロップ操作されている様子を示している。また、品質管理者は、クライアント装置20上で、作業情報設備情報を各工程に登録することもでき、先に定義された品質特性を保証する作業や設備との関係付けを行うこともできる。品質管理システムにおいては、このような操作を繰り返し行うことにより、自社のQPPデータのうち、製品構成情報(Pd)と生産工程情報(Ps)との関係付け、及び、品質情報(Q)と生産工程情報(Ps)との関係付けを行い、内部情報連携チェーンの1つとして、これら製品構成情報と生産工程情報とを結ぶチェーン(以下、Pd−Psチェーンと称する。)、及び、品質情報と生産工程情報とを結ぶチェーン(以下、Q−Psチェーンと称する。)を形成することができる。また、品質管理システムにおいては、各工程について、その作業の良否や設備のメンテナンス等、日常管理や点検方法についても記述することにより、品質保証の日常管理に必要ないわゆる4M(Material, Machine, Man, Method)について総合的に管理することが可能となる。

0085

品質管理システムにおいては、以上のような手順を終了すると、品質管理者がクライアント装置20上で、データ定義画面に設けられたツールバーの所定の保存ボタンをクリック操作することにより、設定された全ての情報をデータベースとしてサーバ10の記憶部14等に格納させる。これにより、品質管理システムにおいては、自社のQPPデータを定義することができる。品質管理システムにおいては、このようなQPPデータの定義を各企業が行うことになる。

0086

また、品質管理システムにおいては、このようにして定義した自社のQPPデータについて、品質情報(Q)、製品構成情報(Pd)、及び生産工程情報(Ps)のいずれからも、互いの関係付けを確認することができる。具体的には、クライアント装置20は、例えば図14に示すように、品質管理者がデータ表示領域100Pdに表示されている任意の部品を選択した場合には、図14中矢印で示すように、その部品に関連する全ての品質管理項目と生産工程とをハイライト表示させる。同様に、クライアント装置20は、品質管理者がデータ表示領域100Qに表示されている任意の品質情報の行を選択した場合には、その品質情報に関連する全ての部品と生産工程とをハイライト表示させ、また、品質管理者がデータ表示領域100Psに表示されている任意の工程を選択した場合には、その工程に関連する全ての部品と品質管理項目とをハイライト表示させる。これにより、品質管理システムにおいては、品質管理者に、自社の品質情報(Q)、製品構成情報(Pd)、及び生産工程情報(Ps)の関係付け、すなわち、内部情報連携チェーンの構成について確実且つ容易に把握させることが可能となる。

0087

つぎに、図6中ステップS3における取引先企業との間のQPPデータの関係付けの定義、及びステップS4における情報の統合について説明する。

0088

上述した手順にしたがって、各企業において構築されたQPPデータからなる品質管理情報は、そのままでは、企業間に分散したままである。完成品メーカーは、大半の部品を部品供給メーカーに依存しており、実際には完成品の品質特性を支える部品群により、同時に品質低下のリスクが浸透することを認識している。中間部品を供給する部品供給メーカーも、完成品メーカーと同様に、下位の部品供給メーカーから調達する構成部品を組み込むことによる潜在的な品質低下リスクに晒されている。この傾向は、低価格化による部品調達のグローバル化によって拡大し激化している。こうした品質低下リスクの拡大に対処するためには、企業や工場を超えた品質定義と品質管理情報の共有化とが必要となる。

0089

そこで、品質管理システムにおいては、企業間の品質管理情報を共有するために、まず、取引先企業と自社といった直接の取引関係にある企業間において製品や部品の関係付けを行い、外部情報連携チェーンの1つとして、これら企業間に跨る製品や部品を結ぶチェーン(以下、Pd−Pdチェーンと称する。)を形成する。

0090

また、品質管理システムにおいては、取引先企業の品質情報と自社の品質情報とを選択して関係付けを行うことにより、自社の品質情報に関係付けられている全ての品質情報と関連部品とを自動的に連鎖させる。概念的には、品質管理システムにおいては、図15に示すように、クライアント装置20が取引先企業のQPPデータを取り込み、自社のQPPデータを構成する上述した品質特性、関連部品、品質管理項目、及び補足情報のそれぞれについて関係付けを行うことになる。このとき、品質管理システムにおいては、自社の複数の品質情報が取引先企業の1つの品質情報に対応する場合にも、この関係付けを繰り返すことにより、直接的な関連性が明確でない品質管理項目間の間接的な結びつきを明らかにすることができる。品質管理システムにおいては、このようにして直接の取引関係にある企業間において品質情報の関係付けを行い、外部情報連携チェーンの1つとして、これら企業間に跨る品質情報を結ぶ品質管理情報チェーン(以下、Q−Qチェーンと称する。)を形成する。

0091

具体的には、品質管理システムにおいては、企業間に分散する情報の関係付けを行う場合には、品質管理者がクライアント装置20上で、データ定義画面に設けられたツールバーの分散情報共有メニューを選択する。これに応じて、クライアント装置20は、企業間のQPPデータの関係付けを行うための企業間情報定義画面として、例えば図16に示すように、上述したデータ表示領域100Q,100Pdを、取引先企業(納入先メーカー)のサーバ10からダウンロードして取り込んだデータを表示する取引先データ表示領域1501と、自社のサーバ10から取り込んだデータを表示する自社データ表示領域1502とに分割した態様の実行画面を当該クライアント装置20の表示部17に表示する。そして、クライアント装置20は、関係付けを行いたい取引先企業を、品質管理者がツールバーに設けられた企業選択ボタン151から選択するのに応じて、その取引先企業のサーバ10に対してアクセスしてデータをダウンロードし、取引先データ表示領域1501に表示する。このとき、クライアント装置20は、取引先企業から部品調達先として自社に許可された部品に関する情報のみをダウンロードし、取引先データ表示領域1501に表示することが可能とされる。

0092

品質管理システムにおいては、取引先企業のサーバ10からダウンロードされた製品構成情報(Pd)と品質情報(Q)とが、この企業間情報定義画面を介して関係付けられる。

0093

具体的には、クライアント装置20は、企業間において製品や部品の関係付けを行う場合には、取引先データ表示領域1501において製品構成ツリーとしてデータ表示領域100Pdに表示された製品名や部品名を右クリック操作して表示されるマッピングメニューを品質管理者が選択するのに応じて、自社の製品名や部品名のリストを当該クライアント装置20の表示部17に表示し、そのリストから製品や部品を選択させることにより、取引先企業の製品や部品との対応付けを行う。

0094

品質管理システムにおいては、このような操作を取引先企業の全ての製品や部品について繰り返し行うことにより、自社データ表示領域1502におけるデータ表示領域100Pdに、取引先企業の製品や部品と対応付けられた自社の製品や部品を表示することができる。すなわち、品質管理システムにおいては、このようにして企業間において製品や部品の関係付けを行い、Pd−Pdチェーンを形成することができる。

0095

一方、クライアント装置20は、企業間において品質情報の関係付けを行う場合には、例えば図17に示すように、自社データ表示領域1502においてデータ表示領域100Qに表示された品質情報を構成する各項目を、取引先データ表示領域1501においてデータ表示領域100Qに表示された品質情報を構成する各項目のうち対応するものに品質管理者がドラッグアンドドロップ操作することにより、取引先企業の品質情報との対応付けを行う。すなわち、品質管理者は、取引先企業の品質情報を構成する各項目を、自社ではどの項目として管理するのかを定義するために、かかるドラッグアンドドロップ操作を行う。なお、図17においては、自社では"中"とされている品質特性を、取引先企業では"大"とされている品質特性に対応付けている様子を示している。

0096

品質管理システムにおいては、このような操作を自社の品質情報を構成する全ての項目について繰り返し行うことにより、企業間において品質情報の関係付けを行い、Q−Qチェーンを形成することができる。クライアント装置20の表示部17に表示される画面上で行う、このような品質情報の関係付けの作業は、企業間に跨る品質管理情報チェーンを形成する最小単位の作業である。

0097

品質管理システムにおいては、以上のような手順を終了すると、品質管理者がクライアント装置20の表示部17に表示されている企業間情報定義画面に設けられたツールバーの保存ボタン152をクリック操作することにより、設定された全ての情報をデータベースとして自社のサーバ10の記憶部14等に格納させる。また、クライアント装置20は、品質管理者が企業間情報定義画面に設けられたツールバーの同期化ボタン153をクリック操作した場合には、取引先企業のサーバ10に対してアクセスし、自社のサーバ10のデータベースに格納された情報を当該取引先企業のサーバ10に対して送信させ、相互にデータの更新を行う。これにより、品質管理システムにおいては、取引先企業との間のQPPデータの関係付けを定義することができる。品質管理システムにおいては、このようなQPPデータの関係付けの定義を、各企業が上位の取引先企業や下位の部品供給メーカーの双方について行うことにより、完成品を構成する全ての部品間の品質情報を関係付けることができ、図18に示すように、企業間に跨る品質管理情報チェーンをくまなく形成することができる。なお、品質管理システムにおいては、品質情報の中でも定量的に定義されるものは、仕様として明確に関係付けされるが、組付け在庫、リードタイム、作業員の熟練度等、工程にかかわる定性的な情報については、記述形式随時蓄積されることになる。

0098

また、品質管理システムにおいては、このようにして定義した企業間のQPPデータの関係付けを確認することができる。具体的には、クライアント装置20は、品質管理者が所定の分散情報共有メニューを選択するとともに、確認したい製品名や部品名をツールバーに設けられた選択ボタンから選択するのに応じて、データ表示領域100Pdに、当該製品や部品を構成する自社の部品名を表示する。そして、クライアント装置20は、データ表示領域100Pdに表示されている部品名のうち確認したい部品名が右クリック操作され、情報要請メニューが選択されるのに応じて、例えば図19に示すように、データ表示領域100Pdに、他社のサーバ10から得られた部品構成情報を製品構成ツリーに組み込んで表示する。また、クライアント装置20は、品質管理者がデータ表示領域100Qに表示されている自社の品質情報のうち任意の項目を選択した場合には、図19中矢印で示すように、その項目に関連する他社の全ての品質情報をハイライト表示させる。このとき、クライアント装置20は、自社の項目に対して他社の品質情報が複数対応する場合には、複数行をハイライト表示させる。これにより、品質管理システムにおいては、品質管理者に、企業間に跨る製品構成の階層と品質管理情報チェーンの構成について確実且つ容易に把握させることが可能となる。

0099

このように、品質管理システムは、企業の品質管理を、品質、製品、及び生産工程の関係として定義し、インターネットを利用して品質管理者が企業間の品質管理情報を関係付けることにより、品質管理情報チェーンを形成することができるクライアント装置20主体のウェブシステムであり、インターネットに接続された企業のサーバ10を品質管理情報チェーンの接続点としている。品質管理情報チェーンに分散するサーバ10は、企業の品質管理情報を集積する分散データベースであり、また、品質管理プログラムの格納場所でもある。品質管理システムは、システム全体を統合管理する管理者を必要としない分散・協調型システムであるが、完成品を頂点とする品質管理情報チェーンの全体を観察し、完成品の品質に責任を負っているという点では、完成品メーカーの品質管理者が最高位スーパーバイザーである。品質管理システムの基盤は、インターネット上に分散して展開する企業のサーバ10であるが、企業間の品質管理情報の関係付け処理を行うのは、各企業のクライアント装置20である。ここで、サーバ10とクライアント装置20とは、疎結合の状態であり、企業内のQPPデータの関係付けや、企業間のQ−Q,Pd−Pdの関係付けは、クライアント装置20の側で試行錯誤を繰り返して行うことができる。

0100

図20に、インターネット上のサーバ10を介した企業間のQ−Q,Pd−Pdの関係付けの手順を示す。図20において、サーバ10Bは、自社のサーバであり、サーバ10Aは、取引先企業のサーバである。これらサーバ10A,10Bは、それぞれ、企業の品質管理情報をQPPデータモデルとして保持している。

0101

まず、品質管理システムにおいては、図20中(a)で示すように、サーバ10Bに格納されている品質管理プログラムのソースコードを、当該サーバ10Bに接続されているクライアント装置20Bにダウンロードし、クライアント装置20Bによって品質管理プログラムを実行してその表示部17に実行画面を表示する。続いて、品質管理システムにおいては、図20中(b)で示すように、サーバ10Bに格納されているQPPデータのうち、品質情報(Q)と製品構成情報(Pd)とをクライアント装置20Bにダウンロードして当該クライアント装置20Bの表示部17に表示する。さらに、品質管理システムにおいては、図20中(c)で示すように、クライアント装置20Bがサーバ10Bを介して取引先企業のサーバ10Aに対してアクセスし、図20中(d)で示すように、他のサーバ10Aに格納されているQPPデータのうち、品質情報(Q)と製品構成情報(Pd)とをダウンロードして当該クライアント装置20Bの表示部17に表示する。なお、クライアント装置20Bは、サーバ10Aに対して、XMLでアクセスする。すなわち、品質管理システムにおいて、全てのクライアント装置20は、許可された全てのサーバ10に対して、XMLで通信を確立する。そして、品質管理システムにおいては、クライアント装置20B上でQ−Q,Pd−Pdの関係付けを行い、図20中(e)で示すように、その関係付けた情報をサーバ10Bに対して送信し、当該サーバ10BのQPPデータを更新してデータベースとして格納する。また、品質管理システムにおいては、上述したように、サーバ10Bがデータベースとして格納された情報を取引先企業のサーバ10Aに対して送信し、相互にデータの更新を行うことも可能である。

0102

すなわち、品質管理システムによる品質管理情報連携処理では、図21に示すように、部品供給メーカーの品質管理者が、クライアント装置20上で、アクセスを許可された取引先企業のサーバ10に存在する閲覧を許可された製品リストから製品を選択するとともに、表示を許可されている部品名を選択し、その品質管理情報を当該クライアント装置20の表示部20に表示させる。これとともに、クライアント装置20は、呼び出した取引先企業の品質管理情報に対応する自社の品質管理情報を表示部17に表示し、各管理情報の新たな関係付けや、追加、更新を行い、自社のサーバ10にデータベースとして格納させるとともに、上述した同期化によって自社と取引先企業とのデータを相互に更新する。また、品質管理システムにおいては、関係付けの取り消しや変更を行う場合には、サーバ10のデータの更新前にあっては、クライアント装置20の表示部17に表示された画面上で取り消しや変更操作を行う。一方、サーバ10のデータの更新後における取り消しや変更については、品質管理システム内で取り消しや変更操作を行うことを承認された品質管理者のみが行い、変更履歴の保存とバージョン管理を行うことになる。

0103

最後に、品質管理システムにおけるサーバ連携意義について説明する。

0104

品質管理システムは、インターネット上に分散する各企業のサーバ10が連携することにより、企業の枠を超えた品質管理ネットワークを構築するものであるが、以下のように運営される。例えば、部品供給メーカーが、サプライヤとして品質管理システムによる品質管理を行う完成品のサプライチェーンに参加する場合には、そのサプライヤが提供する部品についての自社のQPPデータを蓄積するサーバ10と、クライアント装置20を用いて接続する品質管理者とを当該品質管理システムの管理者に登録する。登録されたサーバ10は、取引先企業や構成部品の調達先である下位のサプライヤに、製品リストのうちのどの製品・品質管理項目の閲覧や相互更新を許可するかを決定するアクセス認証フィルタを設定する。また、オペレータとしての品質管理者は、取引先企業や下位のサプライヤのサーバ10に格納されている、どの製品や品質管理項目にアクセス権限を有するかを決定される。認証の範囲は、供給関係や部品の種類等に応じて、変更がある度に更新される。

0105

図22に、4つの企業によって単純に構成されるサーバA,B,C,Dとクライアント装置との関係を示す。サーバAは、完成品メーカーのサーバであり、QPP−1と付されたデータベースを有し、品質管理者は、クライアント装置a1の表示部に表示されるブラウザ画面を介して、入力、更新、検索等の処理を行うものとする。また、サーバB,C,Dは、それぞれ、部品調達関係にある部品供給メーカー単位のサーバであり、サーバAと同様のデータベースQPP−2,QPP−3,QPP−4を有するとともに、品質管理者は、それぞれ、クライアント装置a2,a3,a4を有するものとする。そして、部品は、サーバDを有する部品供給メーカーからサーバBを有する部品供給メーカーに向けて入れ子状複合化して供給され、最終的にサーバAを有する完成品メーカーに供給されるものとする。このような単純な品質管理システムであっても、各企業のクライアント装置は、連携する他社のサーバに対して接続していなければならない。また、品質管理システムにおいては、完成品メーカーや上位の部品供給メーカーが品質情報を広範に検索する場合には、間接的な調達関係にある全ての企業のサーバに対して接続を維持する必要がある。したがって、品質管理システムにおけるサーバ連携は、こうした接続を維持したとしても、サーバに負荷がかからない、疎結合接続が可能なリッチクライアント技術による分散・協調型でなければならない。

0106

図23に、部品調達関係が複雑であり、部品供給メーカー(サプライヤ)B2にとって完成品メーカーが2社(A1,A2)存在し、さらに、直接の調達関係にはないが、完成品内で影響し合う部品供給メーカーが1社(B1)存在するとともに、下位の部品供給メーカーが3社(C1,C2,C3)存在する場合に、部品供給メーカーB2のクライアント装置Cb2が接続する関連企業のサーバSA1,SA2,SB1,SC1,SC2,SC3の関係を示す。また、品質管理システムにおいては、クライアント装置による関係付け作業も、1対多の関係付けを試行過程を含んで行う。そのため、疎結合接続、及び分散・協調は、品質管理システムの実現には必須のサーバ・クライアント間接続技術であるといえる。

0107

以上説明したように、本発明の実施の形態として示す品質管理システムにおいては、異なる品質管理体系を有する企業の品質管理を、品質情報(Q)、製品構成情報(Pd)、及び生産工程情報(Ps)の関係として定義し、インターネットを利用して品質管理者が企業間の品質管理情報を関係付けることにより、企業毎に独自の品質管理手法を生かしながら、企業間に跨る品質管理情報チェーンを形成することができる。したがって、この品質管理システムにおいては、完成品を構成する様々な部品が品質としてどのような影響を及ぼし合っているかを容易に把握し、企業間で品質管理情報を共有することが可能となることから、従来にみられた品質管理の問題を全て解決することができる。

0108

また、この品質管理システムにおいては、品質管理に関する体系的なQPPデータモデルを蓄積することができるため、新製品に対して既存の製品についてのQPPデータを再利用することも可能となる。すなわち、この品質管理システムは、グローバルに品質レベルを維持・向上させるためのノウハウ(品質−製品−工程)の蓄積受け皿・共有・共同調整ツールとして機能するものである。

0109

例えば、自動車、電気製品、電子デバイス、半導体薬品加工食品航空機船舶ロケットアプリケーションソフトウエア等、部品や加工素材の組み合わせによって製品を完成する分野であり、品質レベルが外部調達品に依存することによって品質管理の透明性に問題を抱えている分野に対して、この品質管理システムを適用することは、完成品の有形又は無形の別を問わず、極めて有益なことである。換言すれば、この品質管理システムは、現代の競争的な市場において、品質管理問題の潜在的な脅威に晒されている全ての産業に利用されるべき、ウェブインフラストラクチャを利用した新しいシステム手法である。

0110

さらに、この品質管理システムは、品質規格や品質管理項目等の企業間共有の他に、知識の共有にも活用することができ、以下のような効果を得ることができる。

0111

第1に、QPPデータモデルに細部情報を付加することによる知識の共有が挙げられる。

0112

QPPデータモデルの構造は、例えば、実際の生産ライン現場において、プロセス管理に活用される。各プロセスにおいては、その現場で使用されている設備や道具、又は従事する作業者等の情報が一次的情報として蓄積される。設備に関する情報には、その資産時期やメンテナンス時期保守マニュアル操作マニュアル等、付属の情報が付加できることはいうまでもない。また、生産工程に関する情報としては、作業名、時間、部品名等の様々な属性がある。

0113

品質管理システムにおいては、例えば、一旦この属性を入力して運用を開始すると、このQPPデータモデルのみに基づいて、その工程に関する品質、作業、設備等の情報が検索可能となる。そして、品質管理システムにおいては、これらの情報と生産ラインにて発生した問題とを関係付けて蓄積する。すなわち、品質管理システムにおいては、発生した問題が品質問題であれば品質管理項目と関係付けて蓄積し、作業の問題であれば工程の作業情報と関係付けて蓄積し、設備のトラブルであれば設備の情報と関係付けて蓄積することができる。したがって、品質管理システムにおいては、工程の作業が他の工程に変更になった場合であっても、部品の問題が発生した場合には、その問題と部品とを関係付けて蓄積することにより、変更となる工程に表示することができ、設備等についても同様の処理を行うことができる。

0114

このように、品質管理システムにおいては、これらの諸問題をQPPデータモデルに蓄積することにより、例えば生産ラインにて発生している品質問題とその工程等を検索することが可能となる。さらに、品質管理システムにおいては、発生した品質問題の原因を解析するとともに、当該問題が、製品、作業、設備等のいかなる事象において発生したのかを関係付けることにより、品質問題現象を製品及び工程の両面から関係付け、再発防止に役立てることができる。

0115

従来、このような問題は、一般的には、製品の問題であれば製品の設計マニュアルに記述され、工程の問題であれば工程の運用マニュアルに記述され、別個に運用されるものである。これに対して、品質管理システムにおいては、これら問題をQPPデータモデルに統合して投入することにより、製品の設計者が、工程に原因がある問題であってもその製品に関係する問題を自己のクライアント装置20を操作して検索することが可能となり、逆に、ラインの運営者が、製品に原因がある問題であってもその問題を自己のクライアント装置20を操作して検索することが可能となる。また、品質管理システムにおいては、設計上の予測された問題等も、製品の属性として入力することにより、品質管理項目の中で、不安点の予測及び対策に関する項目として、後任の設計者が流用活用することが可能となる。

0116

このように、品質管理システムにおいては、単に品質関係規格情報をQPPデータモデルとして蓄積するだけのみならず、品質情報(Q)、製品構成情報(Pd)、及び生産工程情報(Ps)のそれぞれに関する細部情報を付加したり、それぞれの関係付けを行ったりすることにより、製品の設計、製造、使用上での諸問題、原因、対策等の関連を、体系的に保持することができる。

0117

第2に、品質管理情報の企業間収集及び分析を行うことによる知識の共有が挙げられる。

0118

品質管理システムにおいては、製品の機能上の問題が品質管理項目の1点に関係付けられるならば、関連部品のリストを参照することにより、いかなる部品群に原因があったのかを迅速に把握することが可能となる。さらに、品質管理システムにおいては、その問題の原因が寸法精度にある可能性を見出した場合には、その寸法精度に関係する部品を迅速に把握することが可能となる。そして、品質管理システムにおいては、部品供給メーカー(サプライヤ)の名称に基づいて、そのサプライヤ内における、さらにブレークダウンした品質管理項目を把握することが可能となる。これにより、品質管理システムにおいては、いかなる品質管理項目の精度情報を提供してもらえばよいのかといった情報や、さらに踏み込んで、測定情報の傾向から、どのサプライヤのどの部品の変化が、今回の問題に寄与しているかといった情報まで、迅速に把握することが可能となる。これを実現するために、品質管理システムにおいては、例えば、仮にこれらのサプライヤが品質管理項目で品質のチェーンをつなげてさえいれば、完成品メーカーが、関係する品質管理情報を複数のサプライヤから瞬時に収集して統計処理を行い、どの変化が問題に寄与しているのかを迅速に把握することが可能となる。

0119

従来、このような調査は、差し当たって関係者が会同して検討した上で、後日データを持ち寄り、さらに検討を加えることによって行われる。そして、ある部品のデータが不足であることがわかると、改めて関係者が会同し、データを突き合わせて問題を解決する。この解決までの期間は長期を要し、その間にも、問題の製品や部品は生産され、消費者の手に渡ってしまう。

0120

これに対して、QPPデータモデルは、自社の社内情報のみならず、サプライヤの情報についても柔軟な検索を行うことができる構造をしている。例えば、上述した品質問題については、その問題がサプライヤの部品の製造工程の中に原因があった場合には、品質管理項目の関連性からの検索結果として、そのサプライヤの部品の製造工程の再発防止マニュアルにその対策が記述されることになる。この場合、品質管理システムにおいては、自社のQPPデータモデルに基づいてサプライヤのQPPデータモデルを検索することにより、品質管理情報チェーンを辿った再発防止管理までの運用を、全体のチェーンの中で行うことが可能となる。

0121

第3に、製品開発者の製造知識の活用が挙げられる。

0122

製品開発者は、必要があれば、サプライヤにおける工程問題や品質問題を含めた設計を行うことができる。品質管理システムにおいては、生産ラインにおいて品質を測定したデータを品質管理項目に関係付けて蓄積することもできる。品質管理システムにおいては、この蓄積したデータを設計者が閲覧することにより、品質管理項目の規格内で製品が生産されているか否かを判断することができる。そして、品質管理システムにおいては、生産ラインの工程の能力も定量的に把握することができ、設計時の検討業務に正確な知識を与えることができる。そして何よりも、品質管理システムにおいては、この品質管理情報が企業内でオープンとされることになるため、透明性を持った業務遂行が行われることになる。

0123

このように、QPPデータモデルは、そのデータ構造により、品質管理のみならず、製品の要件、工程の要件、設備の要件、生産ラインの製品品質、工程、設備等の問題と原因と対策とを、知識として蓄積することができる、という特徴を有する。

0124

第4に、市場からのクレームフィードバックが挙げられる。

0125

品質管理システムは、市場における製品使用上の問題についても、有益となる。市場の問題は、ユーザの表現による苦情の形をとる。仮に、この品質管理システムが販売店に設置された場合には、受け付けた問題をQPPデータモデルの品質管理項目に付加する。これにより、ユーザが被った問題は、ネットワーク網NTを介して、QPPデータとして連結されることになる。このとき、多くのバラティ富む問題であっても、何らかの品質管理項目に関係付けられる。これにより、完成品メーカーやサプライヤは、いかなる問題がいかなる部品に関連して発生しているのかを把握することができる。

0126

また、品質管理システムにおいては、同じ部品を使用している他の製品の問題とも比較分析したりすることにより、発生している問題の大きさや今後の拡大性を予見することが可能となる。

0127

従来、このような問題は、製品単位且つ販売店単位での集約であり、その解決には極めて長期を要するものであった。

0128

これに対して、品質管理システムにおいては、問題を一旦品質管理項目に直接的に関係付けて登録することにより、その品質管理項目に関係した、企業やその工程やその設備、作業者に至るまでの検索を瞬時に行うことができ、初期調査段階で、多くの知見者たちの幅広いネットワークによる迅速な原因究明に貢献すると考えられる。このような方法は、従来のようにユーザが被った問題を順番関係企業部署に伝達し、"アタリ"を付けながら原因究明する方法と比べ、明らかに迅速な原因究明を実現するものであり、多くの技術者の知見や判断に基づいて、正確な原因究明を実現することができる。

0129

第5に、サプライヤにおける取引先の品質確認が挙げられる。

0130

品質管理システムにおいては、サプライヤにとっては、自社の部品に関する問題としていかなるものが発生しているのかを迅速に広範囲で把握することが可能となる。部品は、一般的には、複数の企業の異なる製品の構成部品となっていることが多い。したがって、サプライヤは、問題が指摘された製品だけではなく、その部品を使用している全ての製品についての問題であると認識する必要がある。そのため、従来では、各企業に確認を行って情報を収集することに膨大な時間を費やすのが常である。

0131

これに対して、品質管理システムにおいては、1点の部品を指定さえすれば、その部品が使用されている製品名や、その製品に関してユーザが被った問題やその量等を、複数の企業間に跨って容易に検索することができる。これにより、品質管理システムにおいては、社会に対する企業の責任として、極めて迅速な対応を行うことができることとなり、社会的な責任能力がある企業として認識されることに寄与する。

0132

一方、品質管理システムにおいては、部品の納入先での工程上の品質問題が発生し、その対策品を納入した場合には、その品質状況を外部から把握することができ、対策品の有効性をウォッチすることができる。このように、品質管理システムは、品質管理の運営業務そのものにおいて、現場の運用ツールとして、企業間を超えて双方向に活用することができるものである。

0133

一般的に、問題の記述は、原因と対策とをセットとして行う。品質問題の原因には、製品設計製造問題、使用上問題等がある。そして、その対策には、設計的対策や製造的対策、使用方法注意等があり得る。ここで、これら問題やその原因等は、それぞれ、設計問題、製造問題、使用上問題毎に、区分けされて蓄積されるのが通常である。しかしながら、実際には、設計問題、製造問題、使用上問題ともに、そのうちの1つの問題が、区分けした複数の原因に関係し、設計、製造、使用上等、複数の対策を必要とすることが多くある。したがって、正確な情報を正確に蓄積し、再発防止等の品質管理を行うためには、QPPデータモデルのように、品質情報、製品構成情報、及び生産工程情報を関係付けたデータ構造としておく必要がある。現状存在するこれらのデータは、製品構成情報と生産工程情報とがそれぞれ分離しており、企業毎に体系が異なる。

0134

製品設計力の継続的な進歩には、このような、1つの企業を超えた問題の共有が必要である。その意味で、QPPデータモデルは、新たなビジネスプロトコルとして規定されるに相応しいものである。

0135

第6に、技術の蓄積が挙げられる。

0136

技術には、その結果として目的とする機能や性能がある。その機能や性能のために、いかなる論理自然法則等を利用して実現するのかが技術である。例えば生産ラインの工程の情報として設備があるが、その設備は、ある部品の加工のために設置したものである。品質管理システムにおいては、その設備における加工条件加工内容加工精度等の情報も、QPPデータモデルの下位データ層に蓄積することができる。これにより、品質管理システムにおいては、ある部品が、いかなる設備により、いかなる加工のために、どのレベルの加工精度で製造されているのかも把握することが可能となる。したがって、品質管理システムにおいては、複数の加工設備のうち、どの加工設備が最終的な品質管理項目の問題の直接的原因であるのかを特定することも可能となる。そして、品質管理システムにおいては、いかなる設備がどのレベルの能力を有しているのかも把握することが可能となる。また、品質管理システムにおいては、新たに開発した設備が導入された場合には、その設備の能力を蓄積する。これは、いかなる技術がいかなる加工に使用されているのか、それがどのレベルの能力を有しているのか、さらには、いかなる製品や部品の加工に使用されているのか等、技術のプリミティブな蓄積を行っていることにもつながる。そして、品質管理システムにおいては、ある品質が、いかなる工程で、いかなる設備や加工方法で、いかなる条件で実現できるのかを説明できることになる。

0137

企業内のエンジニアリング知識と技術の蓄積は、その企業独自の製品に活用されている。そして、その独自の製品製造は、材料、工程、設備、ラインの運用管理手法や、その細部条件等が適合しているから実現できているのである。これらの複合的なものが企業の固有な技術であり、ノウハウである。QPPデータモデルは、これらの情報活用の基本的なデータモデルであり、QPPデータモデルをコピーすることにより、過去の知識や技術を入手することができ、さらに、入手した知識や技術に対して新たなものを追加・修正する成長型仕事スタイルへの変を実現することができるものである。

0138

なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、活動単位として企業を当てはめて説明しているが、本発明は、上述した自社を自部門とし、取引先企業を他部門とする、といったように、活動単位を1社内の1部門としてもよい。

0139

また、上述した実施の形態では、品質管理対象を製品や部品とし、これら製品や部品の設計及び生産について適用するものとして説明したが、本発明は、設計及び生産のみならず、これに続く販売保守修理に至るまでの製品ライフサイクルの局面に適用することができ、また、製造業のみならず、品質管理対象をサービスとし、そのサービス提供における各局面に適用することもできる。

0140

このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。

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