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技術 脂質代謝改善剤

出願人 国立大学法人九州大学
発明者 佐藤匡央今泉勝己大久保敬尾崎行生
出願日 2007年3月26日 (10年9ヶ月経過) 出願番号 2008-507493
公開日 2009年8月13日 (8年5ヶ月経過) 公開番号 WO2007-111306
状態 特許登録済
技術分野 植物物質含有医薬 食品の着色及び栄養改善 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード バングラデシュ バング 雌雄異株 濃縮ジュース 抗コレステロール剤 単為結実 GOT活性 体質改善

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図面 (4)

課題・解決手段

本発明は、カックロールを含む、食品又は医薬組成物を提供する。バングディシュ原産のカックロール(Kakrol)青果は、ニガウリに似ている。本発明の食品又は医薬品組成物は、脂質代謝に関連した疾患又は状態に、高脂血症原発性家族性散発性)、二次性高コレステロール血症、高LDL-コレステロール血症を含む。)、動脈硬化虚血性心疾患狭心症心筋梗塞を含む。)、脳血管障害脳梗塞脳出血を含む。)、又は生活習慣病処置のために有用である。本発明の食品又は医薬組成物は、脂質の吸収阻害する。

概要

背景

ニガウリ果肉や種子はアジアにおいて、伝統的に薬効のある植物として糖尿病治療に利用されている。近年の研究により、血清及び肝臓中のTGを減少させ、脂肪肝を予防する作用があるという報告がある(非特許文献1、2)。さらに、作用機構未解明であるが、糖尿病改善作用が認められてきている(非特許文献3、特許文献1)。このように、ニガウリは糖尿病や高脂血症改善など、様々な高機能性が認められている有用な野菜である。

一方、カックロール(Kakrol、Momordica dioica Roxb.)は、バングディシュ周辺雨季収穫される野菜である。ニガウリと同様ウリ科に属し、ニガウリに類似した形をしているが、ニガウリほどには苦味がない。カックロールについては、これまで、栽培法単為結実組織培養カルスからの植物体再生、及び形態学上・生理学上の特徴等の面から研究されてきた(非特許文献4〜7)。

さらにカックロールはビタミン含有であることが知られているが、多くの機能性について検討の余地がある。
特開平11-59692(特許第3261090号)
Gamarallage V. K. Senanayake, et al., J. Nutr. Sci. Vitaminol., 50 253-257, 2004
Gamarallage V. K. Senanayake, et al., J. Ethnoparmacology,91 257-262, 2004
Dhanasekar S., et al., Biol. Pharm. Bull., 28(6) 978-983, 2005
Mohammad Ali, et al., Scientia Horticulturae, 47 335-343, 1991
Mohammad Nazmul Islam Mnik, et al., J. Fac. Agr., Kyushu Univ., 45(2) 459-463, 2001
Shaila Arifa Nabi, et al., J. Fac. Agr., Kyushu Univ., 46(2) 303-309, 2002
Mohammad Golam Rasul, et al., J. Fac. Agr., Kyushu Univ., 49(1) 1-11, 2004

概要

本発明は、カックロールを含む、食品又は医薬組成物を提供する。バングラディシュ原産のカックロール(Kakrol)青果は、ニガウリに似ている。本発明の食品又は医薬品組成物は、脂質代謝に関連した疾患又は状態に、高脂血症(原発性家族性散発性)、二次性高コレステロール血症、高LDL-コレステロール血症を含む。)、動脈硬化虚血性心疾患狭心症心筋梗塞を含む。)、脳血管障害脳梗塞脳出血を含む。)、又は生活習慣病処置のために有用である。本発明の食品又は医薬組成物は、脂質の吸収阻害する。

目的

本発明は、すなわち、カックロール、及び食品又は医薬として許容可能な添加物を含む、食品又は医薬組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

カックロール、及び食品又は医薬として許容可能な添加物を含む、食品又は医薬組成物

請求項2

脂質代謝に関連した疾患又は状態を処置するための、請求項1に記載の食品又は医薬組成物。

請求項3

疾患又は状態が、高脂血症原発性家族性散発性)、二次性を含む。また、高コレステロール血症を含む。)、脂肪肝動脈硬化虚血性心疾患狭心症心筋梗塞を含む。)、脳血管障害脳梗塞脳出血を含む。)又は生活習慣病である、請求項2に記載の食品又は医薬組成物。

請求項4

カックロールが、カックロール青果、その乾燥物抽出物分画物、単離物、もしくは濃縮物又はそれらのいずれかの加工物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の食品又は医薬医薬組成物。

請求項5

カックロールを摂取させることにより脂質代謝を改善する、脂質代謝に関連した疾患又は状態の処置方法

請求項6

カックロールを含む、脂質代謝改善剤

請求項7

カックロール、及びカックロールを脂質代謝改善のために用いるための指針を含む、製品

請求項8

カックロールを、青果の乾燥物として 10g〜1000g(好ましくは25g〜500g、より好ましくは50g〜250g)に相当する量で含む、請求項4に記載の食品又は医薬組成物。

請求項9

カックロールを摂取させることを含む、脂質吸収阻害方法

請求項10

カックロールを含む、脂質吸収阻害剤

技術分野

0001

本発明は、ウリ科の植物であるカックロールに関する。より詳細には、本発明は、カックロールの脂質代謝改善剤としての新たな機能に関する。本発明は食品及び医薬品の分野で有用である。

背景技術

0002

ニガウリ果肉や種子はアジアにおいて、伝統的に薬効のある植物として糖尿病治療に利用されている。近年の研究により、血清及び肝臓中のTGを減少させ、脂肪肝を予防する作用があるという報告がある(非特許文献1、2)。さらに、作用機構未解明であるが、糖尿病改善作用が認められてきている(非特許文献3、特許文献1)。このように、ニガウリは糖尿病や高脂血症改善など、様々な高機能性が認められている有用な野菜である。

0003

一方、カックロール(Kakrol、Momordica dioica Roxb.)は、バングディシュ周辺雨季収穫される野菜である。ニガウリと同様ウリ科に属し、ニガウリに類似した形をしているが、ニガウリほどには苦味がない。カックロールについては、これまで、栽培法単為結実組織培養カルスからの植物体再生、及び形態学上・生理学上の特徴等の面から研究されてきた(非特許文献4〜7)。

0004

さらにカックロールはビタミン含有であることが知られているが、多くの機能性について検討の余地がある。
特開平11-59692(特許第3261090号)
Gamarallage V. K. Senanayake, et al., J. Nutr. Sci. Vitaminol., 50 253-257, 2004
Gamarallage V. K. Senanayake, et al., J. Ethnoparmacology,91 257-262, 2004
Dhanasekar S., et al., Biol. Pharm. Bull., 28(6) 978-983, 2005
Mohammad Ali, et al., Scientia Horticulturae, 47 335-343, 1991
Mohammad Nazmul Islam Mnik, et al., J. Fac. Agr., Kyushu Univ., 45(2) 459-463, 2001
Shaila Arifa Nabi, et al., J. Fac. Agr., Kyushu Univ., 46(2) 303-309, 2002
Mohammad Golam Rasul, et al., J. Fac. Agr., Kyushu Univ., 49(1) 1-11, 2004

0005

本発明者らは、SDラットにおいて、カックロール粉末を3%含む食餌を与えた際の脂質代謝に及ぼす影響について検討した。その結果、カックロールを含む食事を与えた群が、コントロール群に比較して、脂質代謝に関連した指標において有意な改善が見られること、また中への脂肪酸排泄量が有意に高いことを発見し、本発明を完成した。

0006

本発明は、すなわち、カックロール、及び食品又は医薬として許容可能な添加物を含む、食品又は医薬組成物を提供する。

0007

カックロール(kakrol、学名:Momordica dioica Roxb.)は、ニガウリと同じウリ科モモルディカ属の植物である。カックロールは、蔓性多年草雌雄異株であり、地下部塊根を作る(図1〜4参照)。インド大陸ベンガル地方原産といわれており、高温多湿気候に適し、栽培は容易である。バングラデシュ国では雨季の重要な野菜となっている。果実レモン型で、小突起に覆われ、1個の重さは50〜100gであり、ニガウリのような苦みを全く持たない。

0008

本発明の食品又は医薬組成物に、カックロールを用いる場合、栽培法、形態学上・生理学上の特徴によらず、あらゆる品種を用いることができる。カックロールの栽培法及び形態学上・生理学上の特徴に関しては、当業者は、上述の非特許文献4〜7等を参照することができる。

0009

本明細書で「カックロール」というときは、特別な場合を除き、カックロールの植物体の全体又は一部を指し、これには、カックロール果実(食するのに適した段階の果実(青果)を指して「カックロール」ということもある。)、果肉、皮、種子、葉、、根、花、が含まれる。本発明の食品又は医薬組成物の原料として、果実が適している。果実は、果皮及び種子を除くことなく、そのまま用いてもよい。カックロールの食するのに適した果実の段階(青果)では種子はまだ柔らかく、果肉とともに食することができる。必要に応じ、果肉、皮若しくは種子を、単独又は組み合わせて用いてもよい。

0010

本明細書で「カックロール」というときは、特別な場合を除き、加工の有無、程度を問わず、カックロールを原料とした抽出物、抽出物残滓分画物、単離物濃縮物加工物乾燥物を含む。

0011

乾燥物には、凍結乾燥物の粉末が含まれる。抽出物には、水又は水系溶媒による抽出物、メタノールエタノールヘキサンアセトン等の有機溶媒による抽出物が含まれる。

0012

本発明の食品又は医薬組成物には、青果を乾燥物にして用いることができる。

0013

本発明の食品又は医薬組成物は、脂質代謝に関連した疾患又は状態を処置するために有用である。より特定すると、血清脂質濃度又は肝臓脂質濃度に関連した疾患又は状態を処置するために有用である。血清脂質及び肝臓脂質には、コレステロール遊離型エステル型)、トリアシルグリセロール(TG)(トリグリセリド中性脂肪ということもある。)、リン脂質PL)、非エステル型脂肪酸が含まれる。本発明の食品又は医薬組成物は、特に、血清中総コレステロール濃度、肝臓中のコレステロール濃度、トリアシルグリセロール(TG)濃度、及び/又はリン脂質(PL)濃度を低減させるのに効果がある。本発明の食品又は医薬組成物は、より具体的には、高脂血症(原発性家族性散発性)、二次性を含む。高コレステロール血症高中性脂肪血症高コレステロール高中性脂肪血症を含む。)、動脈硬化虚血性心疾患狭心症心筋梗塞)、脳血管障害脳梗塞脳出血)、脂肪肝、糖尿病、肥満生活習慣病(糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満)を処置するために有用である。なお、本発明者らの検討によると、9〜18週齢雌雄アポE欠損マウスでの評価においては、カックロール青果の乾燥物を摂取した群が、血清中の血清中のチオバルビツール酸反応物(TBARS)濃度がコントロール群と比較して低くなった(実施例4参照)ことから、本発明の医薬又は食品組成物は、酸化ストレスに関連した疾患又は状態(例えば動脈硬化)を処置するために、特に有用であると考えられる。

0014

本発明者らの検討によると、5週齢の雄SDラットでの評価においては、カックロール青果の乾燥物を摂取した群は、血清中の総コレステロール濃度が、コントロール群に比較して低くなり、特にLDL-コレステロール及びVLDL-コレステロールがかなり低下したと考察された(実施例3参照)。また、9〜18週齢の雌雄アポE欠損マウスでの評価においては、カックロール青果の乾燥物を摂取した群は、血清中の総コレステロール濃度、VLDL及びLDL濃度がコントロール群と比較して有意に低かったが、HDL濃度は群間有意差は見られなかった(実施例4参照)。したがって、本発明の医薬又は食品組成物は、特に、高コレステロール血症及び/又は高LDL-コレステロール血症を処置するために有用である。

0015

また、本発明者らの検討によると、5週齢の雄SDラットでの評価においては、カックロール青果の乾燥物を摂取した群には、食効率、肝臓重量、膵臓重量、血清アミラーゼ活性においてコントロール群に比較して高いとの実験結果が得られた(実施例3参照)。食効率が高いことは、エネルギー代謝の効率化が行われていることを指し、また、肝臓重量の増加は脂肪肝ではなく、代謝亢進の可能性を示唆する。さらに、膵臓重量の増加は、消化酵素インシュリングルカゴンなどの血糖調節作用が効率的に行える可能性を有し、血清アミラーゼは、膵臓重量の増加に伴って増加していることから、膵臓の活発な活動を意味する。したがって、本発明の食品又は医薬組成物は、このようなカックロールの作用により改善される疾患又は状態の処置にも有用である。

0016

さらに本発明者らの検討によると、7週齢の雄SDラットでの評価においては、カックロール青果の乾燥物を摂取した群の糞中への脂肪酸排泄量は、コントロール群と比較して有意に高かった(実施例4参照)。したがって、本発明の医薬又は食品組成物は、食餌由来の脂質の吸収阻害する作用があり、そのようなカックロールの作用により改善される疾患又は状態の処置にも有用である。なお、本明細書において、生体内での吸収に関連して「脂質」というときは、特別な場合を除き、単純脂質(例えば油脂;油脂は、脂肪酸とグリセリンから成る3価のエステルであり、トリグリセリド(TG)ということもある。)、複合脂質(例えばリン脂質、糖脂質)、コレステロールを含む。単純脂質と複合脂質には、構成成分として不飽和脂肪酸又は飽和脂肪酸が含まれる。脂質の吸収阻害は、通常、排泄又は吸収された脂肪酸量測定することにより、評価することができる。

0017

本明細書において、疾患又は状態を「処置(する)」というときは、特別な場合を除き、対象となる疾患もしくは状態を、予防もしくは治療すること、軽度に抑えること、又は進行を抑えることを意味する。「処置」には、根本的な治療が含まれ、また長期的な予防及び/又は治療とが含まれる。

0018

本発明の食品組成物は、飲料の形態であるものも含む。本発明の食品組成物は、栄養機能食品特定保健用食品、健康食品、栄養補助食品ドリンク剤ジュース濃縮ジュース等とすることができる。食品組成物はまた、乾燥品加工品(例えば、漬け物塩漬しょうゆ漬、みそ漬、ぬかみそ漬、粕漬、麹漬、調味漬、酢漬)、エキスの形態とすることもでき、以下で説明する医薬組成物である場合に準じて、エキス、濃縮物等を含むカプセル剤錠剤丸剤タブレット散剤顆粒剤等の形態とすることもできる。食品組成物として摂取するカックロールの量は、以下で説明する医薬組成物である場合に準じて、適宜とすることができる。

0019

本発明の食品組成物は、食品として許容可能な種々の添加物、例えば甘味料着色料保存料酸化防止剤香料酸味料調味料、防かび剤(防ばい剤)、pH調整剤栄養強化剤乳化剤増粘剤、安定剤、ゲル化剤糊剤発色剤漂白剤を含んでもよい。

0020

本発明の組成物を医薬組成物とする場合、有効成分であるカックロールの量、投与期間間隔は、目的、症状、対象者年齢、体重等に応じて適宜とすることができる。治療の目的では、例えば、臨床上有効量を、数週間〜数ヶ月の間、継続して投与することができる。より具体的には、成人患者に対して、一日当たり、青果の乾燥物(実施例参照)として 10g〜1000g(好ましくは25g〜500g、より好ましくは50g〜250g)に相当する量を、単回又は複数回(例えば3回)に分割して投与することができる。このような量の1/10〜1/1(例えば1/3)を一単位剤形中に含むように設計された製剤は、本発明の好ましい態様一つである。

0021

また、健康維持及び/又は発症予防等の目的では、より少ない量での投与が効果的である場合がある。より具体的には、成人である対象者に対して、一日当たり、青果の乾燥物(実施例参照)として 1g〜100g(好ましくは2.5g〜50g、より好ましくは5g〜25g)に相当する量を、単回又は複数回に分割して投与することができる。このような量の1/10〜1/1を一単位剤形中に含むように設計された製剤もまた、本発明の好ましい態様の一つである。

0022

青果の乾燥物に相当する量は、当業者であれば、本明細書の実施例等を参考にして、青果全体、青果の抽出物、抽出物残滓、分画物、単離物、濃縮物もしくは加工物、又は青果の一部(例えば、果肉、皮、種子)、その乾燥物、抽出物、抽出物残滓、分画物、単離物、濃縮物もしくは加工物等について、それぞれ求めることができる。

0023

投与経路、剤形も適宜設計することができ、例えば、全身的な投与のため、又は局所投与のために製剤化することができ、内服剤外用剤固形剤液状製剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤、丸剤、タブレット、エキス剤軟膏剤硬膏剤ハップ剤ローション剤リニメント剤、又は坐剤とすることができる。また、除放化製剤、放出制御型製剤とすることもできる。製剤化は、従来の方法にしたがって行うことができる。

0024

本発明の医薬組成物は、医薬として許容できる種々の添加物、例えば、附形剤、結合剤崩壊剤滑沢剤コーティング剤懸濁化剤、乳化剤、安定剤、保存剤緩衝剤を含んでもよい。

0025

本発明の食品又は医薬組成物は、他の食事療法脂肪制限、糖質アルコール制限、食物繊維を多く摂取する等。)、薬物療法コレスチラミンニコチン酸、メバロチン等の抗コレステロール剤投薬。)、運動療法と併用して用いることができる。

0026

本発明の組成物には、その具体的な用途(例えば、生活習慣病予防のため、体質改善のため、長期的な治療のため、等。)、及び/又はその具体的な用い方(例えば、量、回数、継続的に使用すべき旨、期間、等。)を表示することができる。

0027

本発明はまた、カックロールを摂取させることにより脂質代謝を改善する、ヒト又は非ヒト動物における脂質代謝に関連した疾患又は状態の処置方法、カックロールを含む、脂質代謝改善剤、及びカックロールを脂質代謝改善のために用いるための指針(例えば、具体的な用途、及び/又はその具体的な用い方に関する情報、そのような情報を記載した書面)を含む、製品も提供する。また、カックロールを摂取させることを含む、脂質吸収阻害方法、カックロールを含む、脂質吸収阻害剤も提供する。

図面の簡単な説明

0028

図1は、カックロール全体の写真である。
図2は、カックロール果実の写真である。
図3は、カックロール果実の写真である。
図4は、カックロール塊根の写真である。

0029

〔実施例1:成分比較等〕
九州大学内で栽培したカックロールの青果について、成分及び脂肪酸組成を比較した。対照として、ニガウリ(佐土原3号)を用いた。

0030

カックロール及びニガウリの成分を下表に示した。

0031

また、脂肪酸組成を下表に示した。

0032

測定は、Folch法(クロロホルム/メタノール=2:1)で抽出後、けん化し、脂肪酸画分をガスクロマトグラフィーで行った。

0033

ニガウリに比べてカックロールは、脂質量が少ない(カロリーが低い)割には-tocopherol(ビタミンE)量が多く、また、血清コレステロール低下作用の強いリノール酸が多く含まれていた。なお、カックロールのコレステロール低下作用について後述するが、含有量からすると、このリノール酸が効いてコレステロールを下げているのではない。

0034

〔実施例2:凍結乾燥粉末調製
カックロール青果を3cm角に切り凍結乾燥し、ミキサー粉砕した。青果1004gから、淡緑色の粉末131.3gを得た。得られた乾燥物は、苦みはなく、キュウリの味に似ており、青臭い匂いを有した。これを以下の実施例で用いた。

0035

〔実施例3:脂質代謝に与える影響の評価〕
方法:
5週齢の雄SDラットを市販の固形食で1週間予備飼育後、体重により2群に分け、1群6匹とした。AIN-76(米国国立栄養研究所(American Institute of Nutrition, AIN))組成に準じ、5%コーン油を含むコントロール食(コントロール群)、及び5%のコーン油と3%のkakrol凍結乾燥粉末(実施例2)を含むカックロール食(カックロール群)を、摂食量調節しながら与え、2週間飼育した。

0036

食餌組成を下表に示した。

0037

絶食をさせずに断頭により屠殺後、肝臓、膵臓、白色脂肪組織睾丸周辺、腸間膜周辺、腹膜後腔周辺)及び筋肉摘出した。肝臓脂質は化学法(コレステロール:Sperry S., J. Biol. Chem., 187, 97-106, 1950,トリグリセリド:Fletcher S., Clin. Chim. Acta. 22, 393-397, 1968,リン脂質:Rouser S., Lipids, 1, 85-86, 1966)により測定し、血清脂質は酵素法キット(コレステロール:デターミナーTC555、協和ディクス、HDL分画試薬簡易DCM測定法, トリグリセリド:トリグリセライドE-テストワコー、和光純薬工業)、血清グルコースは酵素法キット(グルコースC-II-テストワコー、和光純薬工業)を用いて測定した。血清アミラーゼ濃度はキット(アミラーゼテストワコー、和光純薬工業)を用いて測定した。また、肝臓の脂肪酸合成系・脂肪酸酸化系の酵素活性を測定した。

0038

結果:
結果を下表に示した。

0039

0040

0041

0042

体重増加量、終体重、摂食量及び脂肪組織重量に群間に有意差は見られなかったが、食効率、肝臓重量及び膵臓重量はControl群と比較してKakrol群が有意に増加した。また、相対筋重量は有意に減少した。

0043

血清中のGOT活性は群間に有意差は見られなかったが、血清中のアミラーゼ活性はControl群と比較してKakrol群が有意に増加した。

0044

0045

血清中の総コレステロール濃度、HDL-コレステロール濃度はControl群と比較してKakrol群が有意に減少した。HDL-コレステロール濃度の低下が総コレステロール濃度の低下に比較して少ないことから、LDL-コレステロール+VLDL-コレステロールがかなり低下したと考えられる。

0046

また、肝臓中のコレステロール濃度、トリアシルグリセロール(TG)濃度及びリン脂質(PL)濃度は、Control群と比較してKakrol群が有意に減少した。なお、血清TG濃度及び血清グルコース濃度においては、群間に有意差は見られなかった。

0047

FAS、Malic Enzyme及びG6PDH活性は群間に有意差は見られなかった。また、CPT活性も群間に有意差は見られなかった。一方、ACO活性は、Control群と比較してKakrol群が有意に減少した。

0048

考察:
Kakrolには血清コレステロール濃度低下作用があり、肝臓脂質の低下作用を示す物質が含まれていることが示唆された。食品成分で同様の作用が見られるものとしては、大豆タンパク質が挙げられるが、その際の食餌中の大豆タンパク質の割合は20%である。3%カックロール食における本実施例での結果は従来の食品成分からは予想できない顕著なものであるといえる。

0049

〔実施例4:脂質代謝に与える影響の評価〕
SDラット又はアポE欠損マウスにカックロール凍結乾燥粉末を摂取させ、カックロールが脂質代謝に及ぼす影響と、その作用機構について検討した。

0050

方法:
[実験1糞中への脂肪酸排泄量の測定]
AIN-76組成に準じて5%コーン油を含む食餌(Control群)と5%コーン油及び3%カックロール凍結乾燥粉末を含む食餌(Kakrol群)、5%コーン油及び3%ニガウリ凍結乾燥粉末を含む食餌(Bitter gourd群)を与えた7週齢の雄SDラットの糞を3日間回収し、滴定により脂肪酸量を測定した。

0051

[実験2アポE欠損マウスにおける脂質代謝の評価]
9〜18週齢の雌雄アポE欠損マウス29匹を市販固形食で1週間予備飼育した後、AIN-76組成に準じ、10%ラードを含むControl食(Control群、雄雌8匹)及び10%ラードと3%のカックロール凍結乾燥粉末を含むカックロール食(Kakrol群、雄6匹、雌7匹)をPair feedingで9週間飼育した。

0052

食餌組成を下表に示した。

0053

6時間絶食させた後、動脈採血により屠殺し、肝臓、心臓、白色脂肪組織(睾丸・卵巣周辺、腸間膜周辺、腹膜後腔・周辺、皮下)及び大動脈を摘出した。肝臓脂質は化学法により測定し、血清脂質は酵素法キットを用いて測定した(実施例3参照)。血清中のチオバルビツール酸反応物(TBARS)は化学法により測定した。

0054

結果:
[実験1糞中への脂肪酸排泄量の測定]

0055

糞中への脂肪酸排泄量は、Control群及びBitter gourd群と比較してKakrol群で有意に高かった。

0056

[実験2アポE欠損マウスにおける脂質代謝の評価]

0057

初体重、終体重、体重増加量、摂食量及び体重あたりの肝臓重量は群間に有意差は見られなかったが、食効率はControl群と比較してKakrol群で有意に低かった。

0058

脂肪重量、腸間膜及び皮下脂肪組織重量はControl群と比較してKakrol群で有意に低かった。また、腹膜後腔及び腎周辺、睾丸・卵巣周辺の脂肪組織重量は群間に有意差は見られなかった。

0059

血清中の総Chol濃度、VLDL及びLDL濃度はControl群と比較してKakrol群で有意に低かったが、HDL濃度は群間に有意差は見られなかった。一方、肝臓中の総Chol濃度、TG濃度は群間に有意差は見られなかったが、リン脂質はControl群と比較してKakrol群で有意に低かった。

0060

血清中のTBARS濃度はControl群と比較してKakrol群で有意に低かった。

0061

考察:
カックロールの肝臓脂質及び血清コレステロール濃度低下作用は、TGの吸収を抑制することに起因していると示唆された。よって今後はカックロールの脂質吸収阻害の機構を明らかにするため、小腸吸収細胞での脂質の輸送に及ぼす影響を検討する。また今回飼育したアポE欠損マウスの大動脈切片作成し、カックロールが動脈硬化症進展に及ぼす影響も評価する予定である。

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