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技術 上半身良肢位固定具

出願人 吉野宏一吉野健一吉野直美
発明者 吉野宏一
出願日 2003年2月10日 (14年5ヶ月経過) 出願番号 2004-567891
公開日 2006年5月25日 (11年1ヶ月経過) 公開番号 WO2004-069112
状態 拒絶査定
技術分野 整形外科、看護、避妊
主要キーワード ゼロポジション 稼動部分 背中面 ジョイント式 附属品 強化素材 軽量素材 安静位

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課題・解決手段

仰臥位で肩甲骨から脊椎への角度が良い位置を保持し、肩関節及び肘関節の良肢位も保持し、上肢を挙上位で保持し、亀背及び脊椎に対しての相対位置としての首位置に対しても調節可能である5つのポイントのサポート及び治療を可能とした上半身良肢位固定具の提供

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背景

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上肢の手術後・外傷後等またはこのためにギプス固定を行うときは、痛みや腫れにより血液の鬱血が必ず認められる。
一般に心臓から送り出された血液は、動脈から抹消手指に送り込まれるが、これらの血液は、手指や上肢を動かすことによる筋肉運動静脈弁構造により、抹消の血液を心臓に送り返している。
しかし、外傷による痛みや腫れが起きている間、あるいは、骨折や手術によりギブス固定を行った場合は、抹消の血液を心臓に戻す機能である筋肉の運動が妨げられる。そのために、手が腫脹し、鬱血が顕著に認められる。この痛みや腫れは上記の外傷や感染・炎症・代謝性疾患神経系疾患などのあらゆる場合に起こることが確認されている。この腫れは痛みが無くなるなどの運動可能な状態により手指や上肢の運動が出来始めると、筋肉の運動と静脈の弁により徐々に腫れが引いてくる。
さらに、ギブス固定を行っている患者著明な腫れで神経を圧迫し、第1図のようにギプスによる不可逆性麻痺(「Volkmman拘縮等」を作ることがある。緊急手術が必要となることが多い。現在は上肢の以上の障害に対し、起床時には三角巾等を使用し、出来るだけ手指を下方下げないよう、血液の鬱血を予防している(第2図)。また、手の指を握り締めたり開いたりの動作ができる者は手指の運動をさせることで血液の鬱血を予防させる。
しかし、臥床して睡眠しているときは手指を動かせずこの予防法も役に立たない。病院では、第3図のように(A)(B)は枕を使用し(C)は吊り上げ方法で出来るだけ手指を高い位置に挙げ、血液の鬱血を予防するが、患者は長時間に亘り無理な体勢をさせられ、肩こりなどの不快感訴える。肩関節のストレッチ補助具は特許2858105号で提案しているが、これは上肢を動かすことを目的としているため、ギプスのはめられた上肢の場合には使用できず、また、障害により上肢の最適保持角度が異なるが、このような角度調製に対応したものではなかった。また上記特許にかかる発明は簡単に組み立て可能ではないため持ち運びが困難で自宅外出先に持ち運んで手軽にセットして使用することができなかった。
本発明はこのような従来の問題点にかんがみて発明されたものである。特に第4図に示される脊椎から肩甲骨の肩甲骨面は、上肢挙上30度から叙々に角度が大きくなり90度ではピークとなる。これは、仰臥位では肩関節の前方と、背中にストレスがかかるためであり、120度より150度にかけ肩甲骨面は小さくなり150度で最も小さくなる。また肩関節は上腕骨軸肩甲棘が一直線となる肢位を最も自然で楽な挙上肢位としてゼロポジションといわれ、肩関節周囲筋群の走行がほぼ一直線となり、また上腕骨回旋運動が最も少なく、非常に安定している。それゆえ腱板断裂の術後、上腕骨近位骨折、肩甲骨骨折、鎖骨骨折の一部の整復・固定、肩関節周囲炎、肩関節拘縮などに有用である。肘関節はおよそ90度前後での屈曲位が良肢位である。これらの良肢位が簡単に確保できる固定具を考慮し、さらに亀背及び頭部との位置関係、すなわち痛みのない位置にも適用可能とし、挙上位置に上肢を固定し、上記上半身における5点の良肢位の固定具を提供するのが本発明である。
手術後の下肢の良肢位を確保できる装具は以前よりあった(第3図D参照)が、上肢の手術後の肩甲骨面・肩関節・肘関節及び亀背の良肢位・安静肢位及び相関的頭部の位置保持を特に仰臥位でとれる装具は全くないのが現状であり、これらの固定具を提供するのが本発明の目的である。

概要

仰臥位で肩甲骨から脊椎への角度が良い位置を保持し、肩関節及び肘関節の良肢位も保持し、上肢を挙上位で保持し、亀背及び脊椎に対しての相対位置としての首位置に対しても調節可能である5つのポイントのサポート及び治療を可能とした上半身良肢位固定具の提供

目的

これらの良肢位が簡単に確保できる固定具を考慮し、さらに亀背及び頭部との位置関係、すなわち痛みのない位置にも適用可能とし、挙上位置に上肢を固定し、上記上半身における5点の良肢位の固定具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項

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請求項1

上半身載置部と該上半身載置部に連結可能な上肢保持部を有し、仰向けに寝て上肢を該上肢保持部に載置することで、睡眠時あるいは仰臥位において上肢鬱血を防止あるいは上半身の痛み軽減を図れるようにしたことを特徴とする上半身良肢位固定具

請求項2

請求項1記載の上肢保持部は網および枠で構成されていることを特徴とする上半身良肢位固定具。

請求項3

請求項1記載の上半身良肢位固定具において、各関節の角度を症状に応じて調整可能としたことを特徴とする上半身良肢位固定具。

請求項4

請求項1記載の上半身良肢位固定具は上肢保持部、部および上半身保持部から構成され、各部材は一体成形されていることを特徴とする上半身良肢位固定具。

請求項5

前腕肘関節肩関節背部、首部の各ポイント固定を可能とした上半身良肢位固定具であって、少なくとも各ポイントの固定部及び/又は調節機構を有したことを特徴とする上半身良肢位固定具。

請求項6

リクライニングシートにおいて、電動であるいは手動により上肢を良肢位に固定可能とする固定具を設けたことを特徴とするリクライニングシート。

請求項7

運転席取り付け可能とした上半身良肢位固定具。

請求項8

固定部位そのものあるいは附属機構としてマッサージ機構、温冷器具、超音波器具等を設けたことを特徴とする請求項1から5及び7記載の上半身良肢位固定具。

詳細

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技術分野

本発明は、上肢の外傷後あるいは手術後のギプス固定における痛みや腫れによる鬱血及び頚椎疾患で上肢に痛みを自覚するもので、仰臥位で上肢及び背部、頚部に痛みを自覚するもの等の予防、治療のために上半身の安静を確保しながら個人の一番適した上肢の良肢位状態を、仰臥位において容易に提供でき、各々の症状を治療できる保持具に関する。


背景技術

上肢の手術後・外傷後等またはこのためにギプス固定を行うときは、痛みや腫れにより血液の鬱血が必ず認められる。
一般に心臓から送り出された血液は、動脈から抹消の手指に送り込まれるが、これらの血液は、手指や上肢を動かすことによる筋肉の運動と静脈の弁構造により、抹消の血液を心臓に送り返している。
しかし、外傷による痛みや腫れが起きている間、あるいは、骨折や手術によりギブス固定を行った場合は、抹消の血液を心臓に戻す機能である筋肉の運動が妨げられる。そのために、手が腫脹し、鬱血が顕著に認められる。この痛みや腫れは上記の外傷や感染・炎症・代謝性疾患・神経系疾患などのあらゆる場合に起こることが確認されている。この腫れは痛みが無くなるなどの運動可能な状態により手指や上肢の運動が出来始めると、筋肉の運動と静脈の弁により徐々に腫れが引いてくる。
さらに、ギブス固定を行っている患者は著明な腫れで神経を圧迫し、第1図のようにギプスによる不可逆性の麻痺(「Volkmman拘縮等」を作ることがある。緊急手術が必要となることが多い。現在は上肢の以上の障害に対し、起床時には三角巾等を使用し、出来るだけ手指を下方に下げないよう、血液の鬱血を予防している(第2図)。また、手の指を握り締めたり開いたりの動作ができる者は手指の運動をさせることで血液の鬱血を予防させる。
しかし、臥床して睡眠しているときは手指を動かせずこの予防法も役に立たない。病院では、第3図のように(A)(B)は枕を使用し(C)は吊り上げ方法で出来るだけ手指を高い位置に挙げ、血液の鬱血を予防するが、患者は長時間に亘り無理な体勢をさせられ、肩こりなどの不快感を訴える。肩関節のストレッチ補助具は特許2858105号で提案しているが、これは上肢を動かすことを目的としているため、ギプスのはめられた上肢の場合には使用できず、また、障害により上肢の最適保持角度が異なるが、このような角度調製に対応したものではなかった。また上記特許にかかる発明は簡単に組み立て可能ではないため持ち運びが困難で自宅や外出先に持ち運んで手軽にセットして使用することができなかった。
本発明はこのような従来の問題点にかんがみて発明されたものである。特に第4図に示される脊椎から肩甲骨の肩甲骨面は、上肢挙上30度から叙々に角度が大きくなり90度ではピークとなる。これは、仰臥位では肩関節の前方と、背中にストレスがかかるためであり、120度より150度にかけ肩甲骨面は小さくなり150度で最も小さくなる。また肩関節は上腕骨軸と肩甲棘が一直線となる肢位を最も自然で楽な挙上肢位としてゼロポジションといわれ、肩関節周囲筋群の走行がほぼ一直線となり、また上腕骨の回旋運動が最も少なく、非常に安定している。それゆえ腱板断裂の術後、上腕骨近位骨折、肩甲骨骨折、鎖骨骨折の一部の整復・固定、肩関節周囲炎、肩関節拘縮などに有用である。肘関節はおよそ90度前後での屈曲位が良肢位である。これらの良肢位が簡単に確保できる固定具を考慮し、さらに亀背及び頭部との位置関係、すなわち痛みのない位置にも適用可能とし、挙上位置に上肢を固定し、上記上半身における5点の良肢位の固定具を提供するのが本発明である。
手術後の下肢の良肢位を確保できる装具は以前よりあった(第3図D参照)が、上肢の手術後の肩甲骨面・肩関節・肘関節及び亀背の良肢位・安静肢位及び相関的頭部の位置保持を特に仰臥位でとれる装具は全くないのが現状であり、これらの固定具を提供するのが本発明の目的である。


図面の簡単な説明

第1図は、ギプスによる神経・血管障害をきたしうる状態を示した説明図、第2図は、使用起床時の三角巾使用状態を示す説明図である。第3図は病院での上肢下肢の鬱血予防方法を説明する説明図である。第4図は肩甲骨面と上肢挙上との関係を示す説明図である。第5図は本発明の実施例1の平面図、第6図は第5図の網部を折り畳んで部材別にした場合の説明図である。第7図は、実施例1の使用状態図である。第8図は、本発明の実施例2における上半身良肢位固定具の平面写真である。第9図は、第8図の分解図である。第10図は本発明の実施例3の使用状態を示す説明図である。第11図は本発明の第4の実施例を説明する平面図である。第12図は実施例4の使用状態を説明するための説明図である。第13図は、実施例5の使用状態の変化を説明するための説明図である。第14図は同じく本発明の実施例5の使用状態の変化を説明するための説明図である。


発明を実施するための最良の形態

本発明は、睡眠時や、仰臥位に於いて以下の症状を予防又は治療することが可能である。
1、 手・指の手術・外傷・感染症などによる鬱血等
2、前腕・・上肢の外傷・感染・手術後の鬱血防止及び良肢位保持
3、肩関節の炎症−五十肩石灰沈着性肩関節周囲炎等の鬱血予防や疼痛・拘縮改善
4、頚椎椎間板ヘルニアなどによる末梢神経障害、これによる頚部から上肢への放散痛など
5、亀背など老人多発性圧迫骨折によるもの等で仰臥位できないもの
6、代謝性疾患《糖尿病など》による末梢神経障害による鬱血など、
7、脳虚血梗塞など血流の低下により誘発させる病気
8、肺疾患呼吸時の胸郭運動を妨げることがないために有効)
9、スポーツなどで上肢をオーバーユーズする人の肩・手・肘等の損傷
本発明に用いる素材は、身体へのクッション性及び持ち運び容易性を確保する意味から柔らかく形状を保持できる素材すなわち網、ゴム皮革新素材プラスチック、鉄、アルミ等が好ましい。また持ち運ぶ事を考えているため、4−5の部分に分割組み立て可能としても良い。特に上肢の保持部分に網を用いることで、上肢の保持部分に余裕を持たせることが可能となり、ギプス等により太くなった上肢も載置することができるようになる。また、網であれば、重量も軽く嵩が低くて持ち運びに便利である。
また、クッションゴム製の一体成形タイプにあっては上肢保持部が安定し、特に睡眠時に便利である。このタイプは頚椎症で首から手指への痛みが発生している患者に有効である。
さらに、手動または電動でこれらの良肢位が保持できるリクライニングシートが考えられる。例えば、車のシート室内用椅子において本発明を応用することが可能となる。すなわち、通常の椅子に附属品としてアーム部分追加できるようにしても良いし、必要なときに電動により良肢位が保持できるようにアームが変化するようにしても良い。
また、いずれのタイプにあっても、マッサージ機能温冷機能をつけても良く、さらに、各部を分解可能としたり、人によるサイズの違いや、症状による調製角度の違いに対応可能とするために、種々の調整機能を持たせる。

本発明の一実施例を第5図から第7図を用いて説明する。本実施例は、特にギプス用で、しかも折り畳み可能で持ち運びに便利に構成したものである。
第5図は本発明の上半身良肢位固定具の平面図である。第6図は本発明の上半身良肢位固定具を分解して折り畳んだ状態を示す分解図、第7図は使用状態図である。
第5図・第6図において、(1)は本発明の上半身良肢位固定具である。上向き上半身を載置する上半身載置部(2)及び上肢を挙上肢位に載置する上肢保持部(3)および上肢保持部の床面からの高さを確保するための支持ポール(4)とから構成されている。
ここで、上肢保持部(3)は保持部外形を画するパイプ枠(3a)と該パイプ枠に係止され、上肢を直接保持する保持面(3b)からなる。本実施例では、このパイプ枠はスチール、保持面は強化素材の網で構成されている。しかもパイプ枠は肘部分で最良位、すなわち90度が保てるように構成されている。なおこの肘角度はその部分のパイプを柔軟性素材に変更する、あるいは稼動部分のパイプを無くし、網のみにして角度を回転可能としたり、あるいは肘部分で調節可能な機能を付加しても良い。また、肘関節だけに限らずこの調節機能は各関節ごとに設けても良いことはもちろんである。
ギプスに対応できるように、パイプ幅をゆったりと構成し、しかもパイプ枠内は網状の面にしている。さらに、本実施例では、腕の先端を床面より高く保つために、支持パイプを用いているが、このように構成することで、装置全体の重量を非常に軽くすることができ、しかも分解が可能となる。なおパイプ高さは調節可能となっている。
本実施例においては、この装置を用いて、腕の複雑骨折後の偽関節症状によりギプス装着ブレース装具を3ヶ月に亘って余儀なくされている高齢患者で手指の鬱血による腫張により、疼痛で夜間痛及び長期間同じ姿勢のため肩関節痛を自覚しているという症例に対し、一週間使用した結果、腕の鬱血が無くなり、指先の著明な腫張や疼痛が解消した。本発明装置を使用するのみで症状の解消が可能となった。

本発明の第2の実施例を第8から第9図を参考に説明する。
本実施例においては、クッション素材一括形成したもので、第9図に示すように各部分に分解可能としたものである。実施例1のような骨組みだけの簡易構成ではないため、安定性、クッション性に優れている。さらに軽量素材で形成しているため、持ち運びに便利であるが、ギプス等により容量が大きく必要な腕の挙上には不向きである。
第9図に示すように、この装置は、上肢保持部(5)、頭部保持部(6)、上半身保持部(7)から構成される。指先載置部分(5a)は地面より、20センチほどの高さに設定されている。なお当然のことながら、肘関節の当接部分(5b)は90°の角度が維持できるように形成されている。なお、角度や高さはレバー等の周知の種々の技術で調節可能としている。
このような、上半身良肢位固定具を用いると、体をベット等に縛り付けることなく、ゼロポジションの位置に肩を保持することができる。そして、この保持の状態は誰が行っても患者の上向き上半身とベットとの間に本発明の上半身良肢位固定具を挿入して上肢、上半身、頭部をそれぞれの保持部に載置するだけで簡単に同じ状態が保持固定できるので便利である。さらに、分轄した一部の固定具のみを使用して、必要な部分のみ使用することも可能となる。また本発明の固定具を使用すると、鎖骨から上部の首部に対しては、頚椎部位での何らかの原因末梢神経を圧迫した状態に対し、上肢を挙げることで頚椎の神経叢弛緩させることができる。小胸筋上腕に肩(腋窩)にかけての筋、脂肪との間に腕神経叢があり、腕を両方の形にした場合に、圧迫し神経症状をきたす場合がある。その結果腕のシビレが生じる疾病胸郭出口症候群一種)があり、本発明を使用すれば改善する可能性がある。
この装置を用いて、頚椎症で、頚椎椎間板ヘルニアを認め、椎間孔狭窄等で神経の伸展が出来にくく、不眠や夜間の痛みを上肢に強く訴えていた患者に睡眠時に使用する実験をおこなったところ、腕を挙上することで神経が弛緩出来、初回から神経的な痛みが軽減した結果ぐっすりれるようになり、非常に効果が認められた。

本実施例は亀背の人に適用可能な装置について第10図を基に説明する。
亀背とは、正常の人の椎体側面から見た場合に長方形であるのに対して、圧迫骨折や先天性疾患などにより椎体が変形することでおきる。特徴としては、仰臥位では眠れない。
しかしながら、実施例1であれ、2であれ、ベット(地面)面より肩の位置を上方に捉えているため、亀背の人でもこの装置の使用が可能となる。具体的には、第10図で示すように、ベッドと患者の背中面との空間(8)が丁度支持でき埋められる形の固定具であれば、このように亀背の人の上肢の安静位が可能となる。この場合は、亀背の人でも、上向けに寝ることが可能となる。このように枕部や固定具の高さや形状を工夫することで色々な疾患の患者が利用可能となる。

本実施例はリング状のポイント固定具について第11から第12図を基に説明する。
図11は、ポイント固定具の一実施例であり、リング状の連結具(11a)に連結して、各ブロック用固定具が連結されており、前腕用ブロック(11b)、肘用ブロック(11c)、肩骨用ブロック(11d)、背部用ブロック(11e)、頭部保持部(6)からなる。このように各部分をブロックするためには、実施例1や2のように、腕の全長が固定具によって支持されている必要は必ずしもなく、どうしても支持固定が必要なポイントのみを固定(ブロック)できれば望みの良肢位の保持は可能であり、装置全体の重量の面からも、運搬あるいは装置の操作の容易さの点からも、このようなポイントのみの固定具は使い勝手が非常に良い。第12図に使用状態図を示すが、わずかなポイントの固定であっても、十分に良肢位が保持されているのが伺える。ポイントとしては、前腕用ブロック(11b)においては、ブロックの形状が前腕が内側に入り込まないような形状が好ましい。ポイント固定具の形状は、第12図のようにほんの一部のみのサポートでも良く、あるいは断面が窪みを有した半円形のものでもかまわない。どのような形状であっても、ポイントさえ支持固定できればかまわない。特に肘用ブロックであれば、第11図に示すように、肘の内側には上下に窪み(c)部分を設け、肘のカーブ適合できるようにする、あるいは、肩骨用ブロックであれば、肩のカーブにあわせた形状にするなどの調製を行う。なお、各ブロックは2−3のパーツに分解可能としても良く、このようにパーツに分解することでサイズの異なる人、あるいは子供のような小さい者にもパーツの数を調製することで適用可能となる。さらに、サイズの調製方法としては、各ブロックとリングをユニバーサルジョイントなどのジョイント式にする、あるいはリングを伸び縮み可能に構成して調節可能としても良い。さらに、各ブロックの間に必要な場合は追加パーツを取り付けても良い。
なお頭部保持部(6)はオプションで取り付け可能となっており、背部と頚部の位置を微調整できるようになっている。また、各パーツにはベッドからの角度が必要な場合は、各パーツの下に補強パーツを挿入するなどして角度や高さの調整を行う。
本実施例においては、必要なポイントのみの固定が可能であり、大掛かりな装置に比べ利用し易いものとなっている。

本実施例は、リクライニングシートに電動あるいは手動で上半身良肢位固定具を取り付け可能とした実施例である。
一般にこのような上半身良肢位固定具が自動車の運転席に設けられていると、長距離ドライバーなどにとり、非常に疲労回復に対して有効であると考えられる。
具体的には、椅子を倒すと自動的に上半身良肢位固定具となるようなものでも(第13図)、椅子を倒し、別に保管してある腕部(E)(F)を取り出して、既存の運転席に取り付け可能な構成(第14図)としても良い。
電動タイプの場合は、座席そのものの背部の上半部(13a〜13c)が電動可能に分割構成されており、上半身良肢位固定具に変化させる場合には、上肢用部(13a)(13b)が内側にやや回転しながら上方に伸長し、頭部保持部(13c)も使用者が適した高さに設定できるなどの電動可能な構成としている。
このような椅子は、自動車の運転席のみに限らず、一般の家庭内の椅子に応用しても良いし、さらに病院等の待合室診察椅子に応用しても良い。また、椅子のみに限らず、リクライニングベットに組み込んでも良いことはもちろんである。

本発明によれば、手・指の手術・外傷・感染、前腕・肘・上肢の外傷・感染・手術後、肩関節の炎症(五十肩・石灰沈着性肩関節周囲炎等)による疼痛・関節拘縮、頚椎椎間板ヘルニアなどによる末梢神経障害、これによる頚部から上肢への放散痛、亀背など老人の多発性圧迫骨折によるもので仰臥位できないもの、代謝性疾患(例えば糖尿病など)による末梢神経障害による鬱血など、脳虚血性梗塞など血流の低下により誘発させる病気、さらにはスポーツ選手による手、指、肘、肩のオーバーユーズに対して仰臥位で予防と治療が可能である。
すでに上記疾患のほとんどが実験的な使用において有効性が認められた。特に放散痛があり、夜間痛で眠れない患者に対し試験的に使用した場合には、使用直後に痛みが消失し、同時に手指のむくみ(腫脹)も明らかに改善したと喜ばれた。
現在上記疾病に対し手術後などの装具が全く無い現状において、今回の発明により多くの人々が上向きに寝ていることのみで、症状を改善することができ、より良い日常生活を営むことが可能と思われる。


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