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課題・解決手段

粘着性組成物からなる粘着層が柔軟な担持体の上に形成されてなる貼付剤であって、該粘着性組成物がアクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からなり、かつ各成分の重量比率が以下1)〜3)1)A:B=70:30〜10:902)粘着性組成物中のCの比率が10〜40重量%3)粘着性組成物中のDの比率が20〜35重量%を満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤。経皮吸収性取り扱い性皮膚刺激性徐放性粘着性などに優れた貼付剤が提供される。

概要

背景

概要

粘着性組成物からなる粘着層が柔軟な担持体の上に形成されてなる貼付剤であって、該粘着性組成物がアクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からなり、かつ各成分の重量比率が以下1)〜3)1)A:B=70:30〜10:902)粘着性組成物中のCの比率が10〜40重量%3)粘着性組成物中のDの比率が20〜35重量%を満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤。経皮吸収性取り扱い性皮膚刺激性徐放性粘着性などに優れた貼付剤が提供される。

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請求項1

粘着性組成物からなる粘着層が柔軟な担持体の上に形成されてなる貼付剤であって、該粘着性組成物がアクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からなり、かつ各成分の重量比率が以下1)〜3)1)A:B=70:30〜10:902)粘着性組成物中のCの比率が10〜40重量%3)粘着性組成物中のDの比率が20〜35重量%を満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項2

該可塑化作用成分(C)が、炭素数12以上の飽和又は不飽和の脂肪酸又はそのエステル類である請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項3

該ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、酢酸ビニルと、(メタアクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸との共重合ポリマーであって、少なくとも酢酸ビニルの共重合比率が50重量%以上の粘着剤である請求項1又は2記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項4

該アクリル系粘着剤(A)が、アルキル基平均炭素数が4以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも50重量%以上共重合した粘着剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項5

該粘着層が、2層又は3層以上の粘着層からなり、1つの層(リザーバ層)の粘着性組成物が以下1)〜4)1)A:B=60:40〜10:902)リザーバ層中のCの重量比率が20〜40重量%3)リザーバ層中のDの重量比率が25〜35重量%4)リザーバ層の厚みが10〜100μmを満足し、貼付剤のヒト皮膚側に配置された層(粘着放出層)の粘着性組成物が以下1)〜4)1)A:B=0:100〜100:02)粘着放出層中のCの重量比率が0〜40重量%3)粘着放出層中のDの重量比率が10〜30重量%4)粘着放出層の厚みが3〜25μmを満足する請求項1〜4のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項6

該粘着層の厚みが50〜120μmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項7

該柔軟な担持体が、水分半透過性で、フイルムの実質的に直交する2方向の強度が各々8〜100g/mm、及び実質的に直交する2方向の伸度が各々30〜150%であって、該2方向の伸度の比が1.0〜4.0(但し、該2方向の伸度が同一でない場合には、小さい伸度の方を分母とする)であり、厚みが0.5〜4.9μmのポリエステルフイルムである請求項1〜6のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項8

該柔軟な担持体が、水分半透過性で、フイルムの実質的に直交する2方向の強度が各々8〜100g/mm、及び実質的に直交する2方向の伸度が各々30〜150%であって、該2方向の伸度の比が1.0〜4.0(但し、該2方向の伸度が同一でない場合には、小さい伸度の方を分母とする)であり、厚みが0.5〜4.9μmのポリエチレンテレフタレートフイルムからなり、以下1)及び2)1)該粘着層の厚みが60〜100μm2)貼付剤のサイズが10〜27cm2で、かつ、貼付剤中の硝酸イソソルビドの含量が約40mgを満足する請求項1〜4のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項9

該柔軟な担持体が、以下(a)〜(e)(a)厚みが0.5〜100μmの最外層フイルム層(b)厚みが1〜100μmの接着層(c)布帛(d)厚みが1〜100μmの接着層(e)厚みが0.5〜100μmのフイルム層から選ばれる、最外層から(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順、(a)、(c)、(d)、(e)の順、(a)、(b)、(c)、(e)の順、(c)、(d)、(e)の順、又は(a)、(b)、(c)の順に積層された担持体である請求項1〜8のいずれか1項に記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項10

該柔軟な担持体が、担持体を容易に取り外し可能なサポーターを含む担持体であり、かつ該サポーターが異なる2色以上の着色物からなる請求項7〜9のいずれか1項に記載の貼付剤。

請求項11

該粘着性組成物中の水分含有率が0.5重量%以下である請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項12

粘着性組成物からなる粘着層が柔軟な担持体の上に形成されてなる貼付剤であって、該粘着性組成物がアクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からなり、かつ各成分の重量比率が以下の1)〜4)1)A:B=50:50〜10:902)粘着性組成物中のCの比率が20〜40重量%3)粘着性組成物中のDの比率が20〜30重量%4)粘着性組成物中の水分含有率が0.5重量%以下を同時に満足する請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項13

該貼付剤のサイズが30cm2より小さく該粘着層の自由となっている面に膏面被覆材が設けられている貼付剤において、該膏面被覆材の面を上にして該貼付剤の中心が直交するXY座標平面の原点となるように該貼付剤を置くとき、該膏面被覆材を分割する切断線が第4象限、第1象限、第2象限を通り、且つ第2象限での切断線は、−(マイナス)X軸方向に、貼付剤の端面までの−(マイナス)X軸方向の長さ(X2)の1/2の長さ(X2/2)以上に伸びており、且つ該切断線は第2、第3象限の全面積を2以上対1以下に分割するようになした請求項1記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤。

請求項14

アクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からなり、かつ各成分の重量比率が以下1)〜3)1)A:B=70:30〜10:902)粘着性組成物中のCの比率が10〜40重量%3)粘着性組成物中のDの比率が20〜35重量%を満足する粘着性組成物からなる粘着層を得て、該粘着層を柔軟な担持体の上に形成せしめる硝酸イソソルビド含有貼付剤の製造法

請求項15

該粘着層が、請求項5記載のリザーバ層と粘着放出層からなる貼付剤であって、硝酸イソソルビドを高濃度に含有するリザーバ層と、硝酸イソソルビドを含有しないか若しくは少量しか含有しない粘着放出層を積層し、次いで得られた積層物を40〜80℃で加熱処理し、粘着放出層に硝酸イソソルビドを移行させることを特徴とする請求項14記載の硝酸イソソルビド含有貼付剤の製造法。

請求項16

〔一の工程〕アクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)の重量比率が以下の1)〜2)であり、硝酸イソソルビド(D)を含まないか若しくは少量しか含まない1層又は2層以上の粘着層をあらかじめ作成し、1)A:B=50:50〜10:902)粘着層中のCの比率が25〜57重量%〔二の工程〕目付が8〜30g/m2である布帛と該硝酸イソソルビド(D)を少量しか含まない粘着層とを積層するか、又は目付が8〜30g/m2である布帛と該硝酸イソソルビド(D)を含まない粘着層とを積層した後、硝酸イソソルビド(D)溶液を該布帛に含浸させ、残りの粘着層がある場合はこれを該布帛に加圧積層して、硝酸イソソルビドを含有した積層物としての貼付剤原反を作成し、〔三の工程〕 二の工程で得た該硝酸イソソルビド(D)を含有した貼付剤原反を加熱及び/又は減圧処理することにより貼付剤中の水分含有率を0.5重量%以下とせしめる、各成分(A)〜(D)が請求項1記載の重量比率である貼付剤を得る硝酸イソソルビド含有貼付剤の製造法。

技術分野

0001

本発明は硝酸イソソルビド含有貼付剤に関する。さらに詳しくは、粘着性組成
物からなる粘着層が柔軟な担持体の上に形成された貼付剤であって、この粘着性
組成物が、特定の重量比率アクリル系粘着剤ポリ酢酸ビニル粘着剤可塑
作用成分と硝酸イソソルビドからなる、例えば徐放性に優れ、かつ経皮吸収性
が良好である等の利点を有する貼付剤に関する。

背景技術

0002

従来、硝酸イソソルビドを含有する貼付剤が知られており、それらの貼付剤に
使用する粘着剤としてシリコーン系ゴム系、アクリル系等の粘着剤が好ましい
ことは、例えば、特開昭57−116011号公報等に示されている。また、日
薬学会第5年会(平成元年9月26日〜28日)において小国らは硝酸イソ
ルビドを含有する貼付剤についてアクリル系、シリコーン系、及びゴム系粘着剤
を比較し、これらの粘着剤は経皮吸収性がほぼ同じであったと報告している。

0003

前述の特開昭57−116011号公報では、各種の粘着剤の中から特にアク
リル系粘着剤が好ましいとしてその後補正を行って公告(特公平4−74329
号)されている。

0004

すなわち、従来、硝酸イソソルビド(ISDN)を含有する貼
付剤において、硝酸イソソルビドの経皮吸収性と粘着剤との関係からは、アクリ
ル系粘着剤が好ましいものであるか、あるいは前記アクリル系ないしゴム系の粘
着剤は同等であると考えられていた。

0005

ところで、貼付剤の欠点の1つは皮膚かぶれの発生であり、一の皮膚かぶれの
発生を少なくする方法として種々の提案がなされている。その一つは、製剤サイ
ズを小さくすることによって皮膚かぶれが発生する部分を少なくすることである
が、このためには単位面積当りの経皮吸収性を高めることが必要となる。そこで
経皮吸収性を高めるために各種の吸収促進剤を貼付剤(粘着層)に添加すること
が提案されている。しかしながら、吸収促進剤は一般に低分子量であることも関
係して、このような貼付剤では皮膚刺激性が認められるものが多い。また、吸収
促進剤を多量に添加すると粘着力が低下する等の問題もある。すなわち、皮膚か
ぶれの発生を少なくし、かつ経皮吸収性ないし粘着力にも優れた貼付剤を提供す
ることに必ずしも成功しているとはいえない。

0006

例えば、粘着性と皮膚刺激性のバランスが良好な硝酸イソソルビド含有貼付剤
を提供することを目的として、アクリル系粘着剤に可塑化作用成分としてミリス
チン酸イソプロピル高濃度に用いたものが知られている(特開平3−2232
12号公報)。しかし、アクリル系粘着剤は硝酸イソソルビドと相溶性が十分に
高くなく、硝酸イソソルビドが約10〜15重量%より高濃度の領域では、硝酸
イソソルビド粘着層中結晶となって析出する。したがって、そのような高濃
度以上に硝酸イソソルビドを含有させても、経皮吸収性を高める作用は少なく、
単に放出の持続性
長くさせる効果が主となると考えられる。

0007

経皮吸収性を高めるためには、硝酸イソソルビドを高濃度に相溶させる粘着性
組成物が望ましく、かかる粘着剤としてポリ酢酸ビニル系粘着剤が好ましいこと
が見出されている(特開平6−329539号公報、特開平6−345640号
公報、WO95/22970号明細書)。

0008

かかる酢酸ビニル系粘着剤では、従来の粘着剤に比較してより優れた経皮吸収
性向上の効果が得られている。しかしながら、共に代表的な経皮吸収性の冠血管
拡張剤である硝酸イソソルビドとニトログリセリンを含有する貼付剤であっても
、ニトログリセリン含有貼付剤の市販品には20cm2サイズのものがあるのに
対し、硝酸イソソルビド含有貼付剤の市販品では30cm2のものが最小である
。即ち硝酸イソソルビド含有貼付剤の経皮吸収性を高め、更に患者コンプライ
アンスを高めるためには、一段の経皮吸収性の向上が必要である。そして、それ
によりサイズを小さくし、皮膚刺激性を少なくすることが必要である。

0009

すなわち、本発明は皮膚刺激性が少なく、経皮吸収性の良好な硝酸イソソルビ
ド含有貼付剤を提供することを目的としている。

0010

さらに本発明は、皮膚刺激性が少なく、経皮吸収性が良好で、徐放性の硝酸イ
ソソルビド含有貼付剤を提供することを目的としている。

0011

さらにまた本発明は、適度の粘着力を有していて、除剤時に痛みを感じにくい
硝酸イソソルビド含有貼付剤を提供することを目的としている。

0012

またさらに本発明は、粘着力が強くないにも拘わらず貼付時に
は剥がれが起こりにくい安定した硝酸イソソルビド含有貼付剤を提供することを
目的としている。

0013

また本発明は、患者比率の高い高齢者にも、容易に取り扱えるように工夫され
た硝酸イソソルビド含有貼付剤を提供することを目的としている。

0014

かかる課題を解決すべく、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、アクリル系粘
着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)、及び硝酸
イソソルビド(D)を特定の重量比率で組み合わせることにより、従来の技術で
は到達できなかった本発明の目的を達成できることを見出して、本発明に到達し
たものである。

発明の開示

0015

すなわち本発明は、粘着性組成物からなる粘着層が柔軟な担持体の上に形成さ
れてなる貼付剤であって、該粘着性組成物がアクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸
ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からな
り、かつ各成分の重量比率が以下1)〜3)
1)A:B=70:30〜10:90
2)粘着性組成物中のCの重量比率が10〜40重量%
3)粘着性組成物中のDの重量比率が20〜35重量%
を同時に満足する硝酸イソソルビド含有貼付剤、及びかかる貼付剤の製造法であ
る。

図面の簡単な説明

0016

第1図は参考図であって、実施例12で作成した、直径57mmで、背割り
有する通常の貼付剤である。

0017

第2図は、実施例12で作成した、直径57mmで、本発明の背割りを有する
貼付剤である。

発明を実施するための最良の形態

0018

本発明のアクリル系粘着剤(A)としては、アルキル基平均炭素数3〜14
の(メタアクリル酸アルキルエステルを少なくとも25重量%以上共重合させ
て得られた粘着剤が好ましい。なかでも、皮膚刺激性が少なく、適度の粘着性、
接着性と高度の内部凝集力、かつ優れた耐溶剤性を有しているという観点から、
アルキル基の平均炭素数が4以上、好ましくはアルキル基の平均炭素数が4〜
14、の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも50重量%以上、好
ましくは50〜98重量%、を共重合したアクリル系粘着剤が好ましく、更に好
ましくはアルキル基の平均炭素数が4以上、好ましくはアルキル基の平均炭素
数が4〜14、の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも50重量%
以上、好ましくは50〜98重量%、とアクリル酸及び/又はメタアクリル酸
〜50重量%を共重合させたアクリル系粘着剤が特に好ましい。

0019

ここで、アルキル基の平均炭素数が3〜14の(メタ)アクリル酸アルキル
テルの例としては、例えばブチル(メタ)アクリレートアミル(メタ)アク
リレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)ア

リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。

0020

本発明のアクリル系粘着剤としては、上記のように例示したアクリル系粘着剤
の1種あるいは2種以上用いることができる。また、本発明のアクリル系粘着剤
中には、公知の有機又は無機架橋剤が0.01〜10重量%含有されていても
よい。

0021

また、本発明のポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)としては、少なくとも酢酸ビニ
ルの共重合比率が50重量%以上である粘着剤が好ましい。そのような粘着剤と
して、例えば酢酸ビニルと、(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(
メタ)アクリル酸との共重合ポリマー;酢酸ビニルとビニルブチルエーテル等の
ビニルエーテル類との共重合ポリマー等を挙げることができる。

0022

ここで(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えばアルキル基の平
炭素数3〜14の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、これらの
例としては、前記のアクリル系粘着剤における例示と同様のものを挙げることが
できる。

0023

本発明のポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)としては、前記の中でも酢酸ビニルと
(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸との共重合
ポリマーが好ましく、なかでも特に酢酸ビニルと、アルキル基の平均炭素数3〜
14の(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸との
共重合ポリマーが好ましい。なかでも酢酸ビニルと、アルキル基の平均炭素数3
〜14の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと(メタ)アクリル酸との共重合
ポリマー、具体的には酢酸ビニルと2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートと
(メタ)アクリル
酸との共重合ポリマーが好ましい。

0024

本発明のポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、酢酸ビニルと、(メタ)アクリル
酸の平均炭素数3〜14のアルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸との
共重合ポリマーの場合には、その共重合比率が、酢酸ビニル:(メタ)アクリル
酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸=50:50〜90:10、
なかでも60:40〜80:20、さらには70:30が好ましい。特に酢酸ビ
ニル:(メタ)アクリル酸アルキルエステル(なかでも、2−エチルヘキシル(
メタ)アクリレート):(メタ)アクリル酸の共重合比率が70:27.5:2
.5のものを好ましいものとして挙げることができる。なお、酢酸ビニルと、(
メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸との共重合ポ
リマーにおける(メタ)アクリル酸の共重合比率は、0〜10重量%が好ましく
、特に1〜5重量%が好ましい。

0025

かかるポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)の分子量としては、ポリスチレン換算
重量平均分子量(Mw)として150,000〜1,000,000であるの
が好ましい。分子量が150,000未満のものは流動化や貼付剤を皮膚に貼付
した後、除剤するときに粘着剤の一部が皮膚に残留する、いわゆる糊残りの点で
必ずしも満足できるものではなく、また1,000,000を越えるものは粘着
力が不十分となりがちである。なかでも分子量として200,000〜1,00
0,000を好ましいものとして挙げることができる。このとき、数平均分子量
(Mn)は通常の範囲、すなわち、Mw(重量平均分子量)/Mn=3〜10の
範囲にあればよく、好ましくは4〜8の範囲にあればよい。

0026

本発明の可塑化作用成分(C)としては、例えばミリスチン酸オレイン酸
パルミチン酸、及びラウリル酸等;例えばミリスチン酸イソプロピルオレイン
エチルパルミチン酸イソプロピルパルミチン酸オクチル、及びラウリル酸
エチル等のような炭素数が12以上の飽和若しくは不飽和脂肪酸及びそのエス
ル類や、クエン酸トリエチルアジピン酸イソプロピル、トリアセチン等から選
ばれるものを挙げることができる。これらの可塑化作用成分(C)のなかでも、
炭素数12〜20の飽和若しくは不飽和脂肪酸エステル類が好ましく、なかでも
特にミリスチン酸イソプロピルとオレイン酸エチルが、ポリ酢酸ビニル系粘着剤
(B)やアクリル系粘着剤(A)との相溶性がよいので、特に好ましい。

0027

すなわち、本発明の粘着層の粘着性組成物を構成するアクリル系粘着剤(A)
、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、及び可塑化作用成分(C)の好ましい組み合
わせとしては、アクリル系粘着剤(A)が、アルキル基の平均炭素数3〜14
の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも25重量%以上共重合させ
て得られた粘着剤で、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、少なくとも酢酸ビニル
の共重合比率が50重量%以上である粘着剤で、可塑化作用成分(C)が、炭素
数が12以上の飽和若しくは不飽和脂肪酸及びそのエステル類である場合、なか
でもアクリル系粘着剤が、アルキル基の平均炭素数が4〜14の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを少なくとも50〜98重量%を共重合した粘着剤で、
ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、少なくとも酢酸ビニルの共重合比率が50重
量%以上で酢酸ビニルと(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ
)アクリル酸との共重
合ポリマーで、可塑化作用成分(C)が炭素数12〜20の飽和若しくは不飽和
脂肪酸エステル類である場合、特に好ましくはアクリル系粘着剤が、アルキル
基の平均炭素数が4〜14の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを50〜98
重量%とアクリル酸及び/又はメタアクリル酸2〜50重量%を共重合させた粘
着剤で、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、少なくとも酢酸ビニルの共重合比率
が50重量%以上で、酢酸ビニルと、アルキル基の平均炭素数3〜14の(メタ
)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸との共重合ポリマ
ー、なかでも酢酸ビニルと、アルキル基の平均炭素数3〜14の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルと(メタ)アクリル酸との共重合ポリマーで、可塑化作用
成分(C)がミリスチン酸イソプロピル又はオレイン酸エチルである場合、中で
も特にアクリル系粘着剤が、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート90重
量%と(メタ)アクリル酸10重量%を共重合させた粘着剤で、ポリ酢酸ビニル
系粘着剤(B)が、酢酸ビニルと2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートと(
メタ)アクリル酸との共重合ポリマー、特に酢酸ビニル:(メタ)アクリル酸ア
キルエステル(なかでも、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート):(メ
タ)アクリル酸の共重合比率が70:27.5:2.5のもので、可塑化作用成
分(C)がミリスチン酸イソプロピル又はオレイン酸エチルである場合を好まし
いものとして挙げることができる。

0028

なお、上記好適な組み合わせにおいて、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が、酢
酸ビニルと、(メタ)アクリル酸の平均炭素数3〜14のアルキルエステル及び
/又は(メタ)アクリル酸との共
重合ポリマーの場合には、その共重合比率が、酢酸ビニル:(メタ)アクリル酸
アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸=50:50〜90:10、な
かでも60:40〜80:20、さらには70:30が好ましい。なお、酢酸ビ
ニルと、(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び/又は(メタ)アクリル酸と
の共重合ポリマーにおける(メタ)アクリル酸の共重合比率は、0〜10重量%
が好ましく、特に1〜5重量%が好ましい。

0029

本発明の粘着性組成物は、主としてこのようなアクリル系粘着剤(A)、ポリ
酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)か
らなるが、各成分の重量比率が以下1)〜3)
1)A:B=70:30〜10:90
2)粘着性組成物中のCの重量比率が10〜40重量%
3)粘着性組成物中のDの重量比率が20〜35重量%
を満足する。このように特定の重量比率とすることにより、例えば経皮吸収促進
効果を高め、粘着力も貼付剤として好ましい範囲に最適化させ得る等の前述の本
発明の目的を達成することができる。

0030

経皮吸収促進効果、粘着力等の点で特に好ましい各成分の重量比率は以下1)
〜3)
1)A:B=50:50〜10:90
2)粘着性組成物中のCの重量比率が20〜40重量%
3)粘着性組成物中のDの重量比率が20〜35重量%
を満足するものである。

0031

本発明においては、アクリル系粘着剤(A)とポリ酢酸ビニル
系粘着剤(B)をA:B=70:30〜10:90となるように用いるのが本発
明の目的とする経皮吸収性等の効果が得られるので好ましいが、なかでもA:B
=50:50〜10:90が、経皮吸収促進効果及び粘着力の点で特に良い結果
を得ることができるので好ましい。

0032

粘着性組成物中の可塑化作用成分(C)の重量比率が、10〜40重量%の範
囲で高くなる程、経皮吸収性は良好となった。一方、40重量%を越えると、粘
着剤の内部凝集力の低下が大きくなり、ヒトに貼付時等に起こる糊残り等のトラ
ブルの原因となることが明らかであった。

0033

また、粘着性組成物中の硝酸イソソルビド(D)の重量比率が20〜35重量
%の範囲で高くなるほど、次第に経皮吸収性が高くなる傾向であったが、30重
量%以上では経皮吸収性がやや小さくなる傾向にあり、35重量%を越えると逆
に経皮吸収性が減少したり粘着力が著しく低下した。

0034

一般的に、粘着層中の可塑化作用成分(C)の重量比率も、また硝酸イソソル
ビド(D)の重量比率も、高い値を採用したほうが経皮吸収性が向上すると予想
される。しかしながら、このように可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(
D)の重量比率を高くすると、貼付剤としてもう1つの重要な特性である、患者
安心して貼付しておくために必要な特性である粘着力が低下し、さらに糊残り
現象も多くなりがちである。

0035

これに対して、本発明においては、前述のように可塑化作用成分(C)と硝酸
イソソルビド(D)の重量比率を高くしても、例えば経皮吸収性の向上と適度な
粘着力の保持等の本発明の目的が
達成される。

0036

そのメカニズムについて本発明者らは、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)が硝酸
イソソルビドを高濃度に結晶させずに保持させる役割を持ち、アクリル系粘着剤
(A)がその硝酸イソソルビドを拡散しやすくする役割を持ち、このアクリル系
粘着剤(A)とポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)の分子のからみの隙間に可塑化
用成分(C)が介在して硝酸イソソルビドの分子の移動拡散を助けているのでは
ないかと推定している。

0037

すなわち、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)単独の粘着剤に、可塑化作用成分(
C)と硝酸イソソルビド(D)を本発明の好ましい範囲で添加しても、かかる粘
着剤を用いた貼付剤では、十分な経皮吸収性は得られなかった。また、この貼付
剤は、貼付剤として重要な粘着力も十分ではなかった。

0038

また、アクリル系粘着剤(A)単独の粘着剤に、可塑化作用成分(C)と硝酸
イソソルビド(D)を本発明の好ましい範囲で添加しても、かかる粘着剤を用い
た貼付剤では、経皮吸収性は低いレベルであった。アクリル系粘着剤(A)単独
系の場合、可塑化作用成分(C)を使用しない場合より、した場合の方が経皮
収性は高かったが、本発明の目的とするレベルからはかなり低いのである。

0039

本発明の粘着層は、上記各成分(A)〜(D)を、上記好適な組み合わせ及び
重量比率で、同時に混合するか、あるいは後記するように予め実質的に成分(D
)を含有しない粘着性組成物を得ておいて、後でこの粘着性組成物からなる粘着
層に成分(D)を含有せしめる等、その他従来知られている方法で混合して、粘

性組成物を得て本発明の粘着層とすることができる。

0040

一般的にかかる粘着層の厚みは、貼付剤の粘着層の厚みとして採用されている
厚みに調整することができるが、後記において説明する本発明の好ましい態様で
特に断らない限り、なかでも50〜120μmの厚みが好ましく、特に60〜1
00μmの厚みを好ましいものとして挙げることができる。

0041

次に、本発明者らはこれらの成分をさらに巧妙に使い、より好ましい製剤とで
きないかについて検討した。その結果、本発明の粘着層を、粘着力を殆ど無視
でき、硝酸イソソルビドを高用量に保持させつつ、その拡散と吸収促進を重視
た粘着性組成物からなる層(ここではリザーバ層と称す)と、粘着力を主眼と
し、同時に皮膚への硝酸イソソルビドの放出性移行性を重視した粘着性組成物
からなる層(ここでは粘着放出層と称す)とに分割すること(本発明の粘着層を
リザーバ層として用い、更に粘着放出層を設けること)、及びその最適化につい
て種々検討した結果、より好ましい本発明の態様に到達した。

0042

すなわち本発明において、粘着層が、アクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニ
ル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イソソルビド(D)からなる粘
着性組成物からなる2層又は3層以上の粘着層からなり、1つの層(リザーバ層
)の粘着性組成物が以下1)〜4)
1)A:B=60:40〜10:90
2)リザーバ層中のCの重量比率が20〜40%
3)リザーバ層中のDの重量比率が25〜35%
4)リザーバ層の厚みが10〜100μm
を満足し、

0043

貼付剤のヒト皮膚側に配置された層(粘着放出層)の粘着性組成物が以下1)
〜4)
1)A:B=0:100〜100:0
2)粘着放出層中のCの比率が0〜40%
3)粘着放出層中のDの比率が10〜30%
4)粘着放出層中の厚みが3〜25μm
を満足する場合に、かかるリザーバ層と粘着放出層が粘着層として柔軟な担持体
の上に形成されてなる本発明の硝酸イソソルビド含有貼付剤が、硝酸イソソルビ
ドを高用量保持させつつ硝酸イソソルビドの放出性を最大とすることができ、皮
膚への粘着性に優れた貼付剤であることを見出した。

0044

かかるリザーバ層と粘着放出層からなる粘着層の場合に、各層中に含有される
硝酸イソソルビドの存在状態としては、リザーバ層中では硝酸イソソルビドが一
部結晶となって析出し、粘着放出層では硝酸イソソルビドが一部結晶となって析
出するかむしろ結晶がない状態の方が粘着力が高い傾向があり好ましい。特に本
発明の貼付剤が長期保存的に安定であるためには、硝酸イソソルビド濃度が粘着
放出層よりもリザーバ層中で高濃度であるのが好ましく、更にその場合に、リザ
ーバ層中では一部結晶があり、粘着放出層では結晶がないか、一部のみ結晶があ
る状態がよい。

0045

さらに好ましいリザーバ層の組成は以下1)〜3)
1)A:B=60:40〜10:90
2)リザーバ層中のCの重量比率が25〜40%
3)リザーバ層中のDの重量比率が28〜35%
を満足する場合である。

0046

リザーバ層の厚みは10〜100μmであればよいが、好ましくは30〜80
μmで、より好ましくは40〜70μmである。一方、粘着放出層の厚みは3〜
25μmであればよいが、好ましくは7〜20μmで、より好ましくは5〜15
μmである。厚さが3μm未満となると十分な粘着力が期待できず、25μmを
越えると放出性が低下する傾向がある。

0047

特に好ましい貼付剤は、リザーバ層の組成が以下1)〜4)
1)A:B=60:40〜10:90
2)リザーバ層中のCの重量比率が30〜40重量%
3)リザーバ層中のDの重量比率が28〜35重量%
4)リザーバ層の粘着層の厚みが30〜80μm
を満足し、かつ粘着放出層の組成が以下1)〜4)
1)A:B=60:40〜10:90
2)粘着放出層中のCの重量比率が30〜40重量%
3)粘着放出層中のDの重量比率が10〜30重量%
4)粘着放出層の粘着層の厚みが7〜20μm
を満足し、かつ硝酸イソソルビド濃度が粘着放出層中よりもリザーバ層中で高濃
度で、リザーバ層中の硝酸イソソルビドの少なくとも一部が結晶として析出して
いる場合である。

0048

本発明においては、粘着性組成物の中に可塑化作用成分(C)や硝酸イソソル
ビド(D)を高濃度に含有させて用いるため、粘着性組成物の内部凝集力を高め
るため、アクリル系粘着剤(A)やポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)の分子中に存
在するカルボキシル基性質を利用して、又は他の方法で粘着剤の分子同士を架

させるような公知の架橋剤を用いることが望ましい。かかる架橋剤の例としては
ポリビニルピロリドンを粘着剤(A+B)に対して0.005〜2重量%用い
る方法;アルミニウムアセチルアセトネートを粘着剤(A+B)に対して0.1
〜5重量%用いる方法;アルミニウムアセチルアセトネートのように、分子中に
2価、3価の金属イオンを含む化合物を0.1〜5重量%用いる方法;それ自体
ゲル化作用を有する化合物を粘着剤(A+B)に対して1〜10重量%用いる
方法等を用いることができる。また、カルボキシル基と反応するエポキシ基等の
官能基を分子中に2個以上有する分子を0.1〜5重量%架橋剤として添加し反
応させて用いる方法も用いることができる。

0049

本発明の柔軟な担持体としては、例えばフイルム;例えば織物編物、不織布
等の布帛;又はこれらフイルムと布帛の複合物等が用いられる。かかるフイルム
の厚みとしては0.5〜100μmが好ましい。かかるフイルムや布帛の材質
しては、ポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルポリエチレン、ポ
リプピレンのようなポリオレフィンナイロン6のようなポリアミド;エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等を用いることができる。かかる材質の中でも、安定性
、安全性の面からポリエステルが好ましい。

0050

このようなポリエステルフィルムとしては、その厚みが0.5〜4.9μmの
範囲のものが、例えば十分な強度を有し、取り扱い性に優れ、皮膚かぶれが少な
く、密封性に優れている等の点で好ましい。0.5μm未満では強度、取り扱い
性等が不十分である場合があり、また4.9μmを超えると皮膚への追従性、皮

かぶれ等の点で問題がある場合がある。なかでも約1.0〜3.5μmが強度、
取り扱い性、追従性、皮膚かぶれの点でより好ましい。

0051

なかでも、水分半透過性で、フイルムの実質的に直交する2方向の強度が各々
8〜100g/mm、及び実質的に直交する2方向の伸度が各々30〜150%
であって、該2方向の伸度の比が1.0〜4.0(但し、該2方向の伸度が同一
でない場合には、小さい伸度の方を分母とする)であり、厚みが0.5〜4.9
μmのポリエステルフイルムないしはポリエチレンテレフタレートフイルムが強
度、取り扱い性、追従性、皮膚かぶれの点でより優れた効果を有するので好まし
い。

0052

本発明の担持体としての布帛としては、ポリエステル繊維からなる目付が5〜
60g/m2布帛、なかでも8〜40g/m2のものが皮膚かぶれ、取り扱い性の
点で好ましいが、さらに10〜25g/m2のものが硝酸イソソルビドの拡散性
、吸収性に優れているので好ましい。この場合の繊維の太さとしては、上記の目
付を有する布帛が得られるものであれば特に限定はないが、例えば後述のような
ポリエステル中空繊維布帛を構成する繊維の太さとの関係では、単糸が0.1〜
5deからなる約20〜75deの繊維の場合に上記各目付のものが好ましく、
例えば約20deで約12〜16g/m2、約50deで約17〜24g/m2、
約75deで約25〜30g/m2である場合を挙げることができる。さらにま
た、この場合の布帛の形態としては織物、編物、不織布等を挙げられるが、なか
でも編物が伸縮性が高く、皮膚へなじみやすく好ましい。

0053

貼付剤から硝酸イソソルビドが逃散しにくく、安定性が高くなる柔軟な担持体
として上記に例示したようなフイルムを用いる場合には、貼付剤の取り扱い性を
改善する目的で、該フイルムの内側又は外側面に接着剤又は粘着剤を介して、例
えば前述のようなフィルムと布帛の複合物の態様をとるとき、得られる貼付剤は
安定性が高く、取り扱い性が良好となる。この場合の、フィルムと布帛の好まし
組合せとしては、上記の水分半透過性で、例示したような特定の厚み、強度、
伸度を有するポリエステルフイルムないしはポリエチレンテレフタレートフイ
ムと上記の目付を有するポリエステル繊維からなる布帛を挙げることができる。

0054

このような本発明の貼付剤の担持体としては、例えば以下(a)〜(e)
(a)厚みが0.5〜100μmの最外層フイルム層
(b)厚みが1〜100μmの接着
(c)布帛
(d)厚みが1〜100μmの接着層
(e)厚みが0.5〜100μmのフイルム層
から選ばれる層からなる積層物を用いると、貼付剤の取り扱い性も良好となり、
好ましい。この担持体においては、例えば最外層から(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)の順、(a)、(c)、(d)、(e)の順、(a)、(b)、
(c)、(e)の順、(c)、(d)、(e)の順、又は(a)、(b)、(c
)の順に積層して担持体とすることができる。「(a)と(e)」又は「(c)
と(e)」を直接加熱圧着してもよい。ここで接着剤層(b)、(d)の接着剤
としては、本発明の粘着剤
あるいは従来公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着剤を用いることがで
きる。また、例えば(a)、(c)、(d)、(e)の順に積層して、接着層(
b)を省略する場合に、(a)と(c)とは、例えば 等によって積層すること
ができる。

0055

これらの中でも特に好ましいのは(a)、(e)が、厚み0.5〜4.9μm
のポリエステルフイルム、なかでも水分半透過性で、フイルムの実質的に直交す
る2方向の強度が各々8〜100g/mm、及び実質的に直交する2方向の伸度
が各々30〜150%であって、該2方向の伸度の比が1.0〜4.0(但し、
該2方向の伸度が同一でない場合には、小さい伸度の方を分母とする)であり、
厚みが0.5〜4.9μmのポリエステルフイルムないしはポリエチレンテレ
タレートフイルムで、(c)が目付8〜40g/m2のポリエステル編物で、(
b)、(d)が厚み5〜50μmの接着剤であって、(a)、(b)、(c)、
(d)、(e)の順に圧着積層したものである。このものは貼付剤の取り扱い性
、寸法安定性もよく、さらにまた生産上も好ましい。

0056

さらに別の好ましい形態としては、本発明の粘着層に(e)フイルム層を配置
し、(e)フイルム層のヒト皮膚貼付面側に(c)布帛を粘着層に埋没させるか
、又は前述の2層又は3層以上の複数の粘着層で(c)布帛をサンドイッチした
ものを挙げることができる。このものは貼付剤の柔軟性が高く、また取り扱い性
もよい。さらには粘着層中の残留溶媒を取り除くとき、この布帛の層があること
で、この布帛の層が粘着性組成物中の気体通過路となるために、残留溶媒を取
り除きやすく、このことが貼付
剤の安全性の向上に有利となるため特に好ましい。

0057

また、別の好ましい態様として、取り外し型の担持体とする場合を挙げること
ができ、そのために担持体が例えば(a)、(b)、(c)、(d)、(e)か
らなるとき、(c)、(d)、(e)からなるとき、又は(a)、(c)、(d
)、(e)からなるとき、(d)の粘着力を極端に弱くしておくことができる。
また、(a)、(b)、(c)、(e)からなるときは(b)の粘着力を極端に
弱くしておくこともできる。例えば後者によって、貼付剤を取り扱うときは硝酸
イソソルビドを含有する粘着層とこれらの一連の積層物からなる担持体を一体と
して取り扱い、貼付剤をヒト皮膚に貼付して継続的に使用しているときは、硝酸
イソソルビドを含有する粘着層の部分と担持体としての(e)フイルムのみをヒ
ト皮膚に残すことが可能となる。すなわち、柔軟な担持体を、担持体を容易に取
り外し可能なサポーターを含む担持体とすることができる。このような担持体を
用いると、違和感を極端に少なくした貼付剤とできるので好ましい。

0058

(e)との接着性を決める(d)や(b)の接着力を極端に弱くする方法とし
ては、例えばアクリル系粘着剤中にその固形分の20〜50重量%のミリスチン
酸イソプロピル等の液体成分を入れるか、さらにアクリル系粘着剤の固形分中の
カルボキシル基に対して20〜70重量%を架橋させるように2価、3価の金属
イオンを加えたり、2価以上の官能基をもつ化合物で架橋したり、ポリビニル
ロリドン等の化合物で架橋効果を出したりする方法が用いられる。

0059

かかる取り外し型の担持体を有する貼付剤を用い、患者が容易
に操作できるようにするためには、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の
いずれか又は全部に、特に生産コスト上からは(c)布帛に、赤、青、肌色等の
着色を施すのが好ましい。なかでも、取り外し型の担持体が2以上からなり、そ
の担持体が2以上の色で着色してあるとき、特に好ましい。

0060

本発明の貼付剤は、例えば以上説明したような粘着性組成物からなる粘着層を
柔軟な担持体の上に形成せしめることにより製造される。本発明において、粘着
層をリザーバ層と粘着放出層とからなる2層とする場合は、リザーバ層が担持体
の近くに配置され、粘着放出層は貼付剤のヒト皮膚への貼付側に配置される。通
常はリザーバ層と粘着放出層はお互いに直接圧着され接触しているが、放出性に
影響しない介在層があってもよい。リザーバ層の粘着放出層と接しないもう1つ
の面は直接担持体に圧着されていてもよく、他の接着剤や粘着剤を介して圧着さ
れていてもよい。このとき、かかる介在層は硝酸イソソルビドを吸着しにくいも
のが好ましく、吸着する場合は、あらかじめ吸着量を見込んで、リザーバ層に硝
酸イソソルビドを多く含有させておくこともできる。

0061

本発明において、リザーバ層と粘着放出層の2層以上をもつ貼付剤を製造する
ときは、あらかじめ硝酸イソソルビドの濃度を所定の濃度にしたリザーバ層と粘
着放出層を作成し、それを積層して、例えば担持体上に粘着層を形成することも
できる。

0062

しかし、コスト的により好ましい製造法としては、例えば、粘着放出層に移行
する量も含めてあらかじめリザーバ層に硝酸イソソルビドを含有させてリザーバ
層を作成し、すなわち硝酸イソソルビドを22〜45%含有するリザーバ層を作
成し、硝酸イソソ
ルビドを全く含まないか又は少量含有する粘着放出層を作成し、この2層を直接
、又は他の層を介在させて積層した後、40〜100℃に加熱することにより、
硝酸イソソルビドをリザーバ層より粘着放出層に移行させるのが望ましい。硝酸
イソソルビドの移行量は加熱する温度と時間に依存し、好ましくは40〜60℃
で8時間〜48時間加熱する。特に、40〜45℃で加熱する場合、20時間〜
1週間と広い許容幅で加熱しても、同じ性質の製剤を作成できる。

0063

さらに、本発明の効果を高める別の態様は、粘着性組成物からなる粘着層が柔
軟な担持体の上に形成されてなる貼付剤であって、該粘着性組成物がアクリル系
粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(C)と硝酸イ
ソソルビド(D)からなり、かつ各成分の重量比率が以下の1)〜4)
1)A:B=50:50〜10:90
2)粘着性組成物中のCの比率が20〜40重量%
3)粘着性組成物中のDの比率が20〜30重量%
4)粘着性組成物中の水分含有率が0.5重量%以下
を満足する貼付剤とするときである。

0064

粘着性組成物中の水分含有率を所定の値以下とすることにより、本発明の貼付
剤の性能を更に一段と高めることができるのである。特に、粘着性組成物中の水
分含有率を0.5重量%以下、特に好ましくは0.2重量%以下としたときにそ
の効果が大きい。

0065

従来の硝酸イソソルビド含有貼付剤の多くでは、貼付剤中で硝酸イソソルビド
は結晶となって析出している。しかし一方で、硝酸イソソルビド含有貼付剤では
、硝酸イソソルビドは経皮吸収性
の比較的高い薬物であることが知られている。これは硝酸イソソルビドの結晶が
析出しても、粘着性組成物中の硝酸イソソルビド濃度が経皮吸収によって低下す
れば、容易に結晶硝酸イソソルビドが再溶解して、結果的に経皮吸収性を長時間
維持するためである。

0066

しかし、本発明が目的としている従来の貼付剤よりはるかに高い経皮吸収領域
では、粘着性組成物中で溶解した硝酸イソソルビド濃度が高い程好ましい。しか
も、貼付することによりその高い溶解状態の硝酸イソソルビドの活動度が高まる
ように工夫するのが望ましい。

0067

前述した如く、粘着性組成物中に硝酸イソソルビドの結晶が析出している系で
も、例えばアクリル系粘着剤(A)中で硝酸イソソルビドの結晶が析出している
系でも、可塑化作用成分(C)を添加することで経皮吸収性は高くなる。しかし
、本発明の貼付剤は、かかる粘着剤単独系よりもはるかに高い経皮吸収性を示す
のである。しかも、この高い経皮吸収性を示す本発明の貼付剤にあって、粘着性
組成物中の水分率を0.5%以下とすることで、更に高い経皮吸収性を得ること
ができるのである。

0068

すなわち、本発明者らは、粘着性組成物中の水分含有率を0.5重量%以下に
下げると、粘着性組成物中の硝酸イソソルビドの相溶性が高まること、しかも貼
付により生体からの水分が粘着性組成物中に侵入してくると、貼付剤中の溶解し
た硝酸イソソルビドの活動度が高まり、一段と吸収性が高まることを知見した。

0069

しかも、驚くべきことに本発明の粘着性組成物では、貼付して水分含有率が高
まっても硝酸イソソルビドは粘着性組成物中で結
晶するのではなく、その結晶しようとする薬物の動きが高い経皮吸収促進となっ
て表れるためか、貼付中もほとんど結晶は析出しないのである。

0070

本発明でいう粘着組成物中の水分含有率とは、貼付剤が粘着剤から主としてな
る場合は粘着剤の水分含有率であり、貼付剤に粘着剤の重量以上の支持体や膏面
被覆材が取り付けられたときには、これらを含めた全重量中の水分含有率で測定
して表す。

0071

通常のアクリル系粘着剤を用いる場合には、酢酸エチル等の非水系の溶媒を用
いて硝酸イソソルビド含有貼付剤を作成する。すなわち、硝酸イソソルビドを含
有させたアクリル系粘着剤の酢酸エチル溶液を塗工して、乾燥し、硝酸イソソル
ビドを含有する貼付剤を得る。そして、この場合、塗工直後には、貼付剤中の水
分含有率は0.5重量%以下ということが起こり得ると考えられる。しかしなが
ら、アクリル系粘着剤の通常状態での平衡水分含有率は1重量%以上であり、し
かも、貼付剤は10〜100μmと非常に薄い膜であるため、通常の環境で水分
含有率を0.5重量%以下に維持することが特に重要である。したがって、例え
ば製造工程において、水分含有率を十分に管理して製造しない場合、あるいは包
装を工夫しない場合には、安定した貼付剤は得られにくい。硝酸イソソルビド含
有貼付剤において、本発明のような硝酸イソソルビドの高い相溶性を持つ本発明
の粘着性組成物と、それを更に高める方策としての水分含有率を低減せしめるこ
ととの組み合わせは、従来知られていない。

0072

本発明の貼付剤を製造する場合、通常の方法で塗工して得た硝酸イソソルビド
を含有する貼付剤を加熱、減圧等により水分含有
率を低下させてもよいが、特に好ましい製造法は

0073

〔一の工程〕

0074

アクリル系粘着剤(A)、ポリ酢酸ビニル系粘着剤(B)、可塑化作用成分(
C)の重量比率が以下の1)〜2)であり、硝酸イソソルビド(D)を含まない
か、少量含む1層又は2層以上の粘着層(「L1」又は「L1及びL2」)をあ
らかじめ作成し、
1)A:B=50:50〜10:90
2)粘着層中のCの比率が25〜57重量%

0075

〔二の工程〕

0076

目付が8〜30g/m2である布帛と硝酸イソソルビド(D)を少量しか含ま
ない粘着層(「L1」又は「L1及びL2」)とを積層するか、又は目付が8〜
30g/m2である布帛と硝酸イソソルビド(D)を含まない粘着層(L1)と
を積層した後、例えばアセトン、酢酸エチル、エタノール等の溶媒に溶解した溶
液状態の、硝酸イソソルビド(D)溶液を、例えばコーティングスプレー等の
方法で、該布帛に含浸させ、溶媒を除去して硝酸イソソルビド(D)を該布帛に
含有させ、残りの粘着層(L2)がある場合はこれを該布帛に加圧積層して、硝
酸イソソルビドを含有した積層物としての貼付剤原反を作成し、

0077

〔三の工程〕

0078

二の工程で得た該硝酸イソソルビド(D)を含有した貼付剤原反を、裁断した
後又は裁断する前に、加熱及び/又は減圧により、貼付剤中の水分含有率を0.
5重量%以下とせしめ、必要であれば吸湿を防ぐようにして密封包装する、方法
である。

0079

以上3工程において、本発明の柔軟な担持体は、一の工程で粘
着層の自由になっている面に設けることができる。また、これら3工程を経るこ
とによって、結果的に、粘着性組成物中の各成分の重量比率は、前記本発明の数
値範囲内のものに調整することができる。

0080

なお、一の工程中の「少量」とは、硝酸イソソルビド含有貼付剤として期待さ
れる薬効発現するのに必要な量未満、ないしは、例えば5重量%以下、10重
量%以下のように薬効は発現しないが結晶が析出しない程度の濃度をいう。

0081

この工程で得られた貼付剤原反の主として布帛に存在する硝酸イソソルビド(
D)は、加熱等により積層した粘着層全体に拡散させるが、この加熱工程は密封
包装の前の貼付剤原反状態又は裁断後に行うか、又は密封包装後に包装袋と共に
行うこともできる。

0082

本発明の粘着性組成物は多量の液体成分(C)を含むため、安全上問題がある
とされる残留溶媒を除去するのが困難である。その上、硝酸イソソルビド(D)
昇華性を有するため、硝酸イソソルビド(D)を昇華させないで溶媒のみを除
く必要があり、製造上、これらを両立させるのは格別に困難である。

0083

しかし、本発明の好ましい製造法では、硝酸イソソルビド(D)を含まないか
、少量しか含まない粘着性組成物を製造するとき、十分に残留溶媒を除去するこ
とができるため、〔二の工程〕で硝酸イソソルビド(D)を含浸せしめるのに使
用した溶媒のみを除去すればよく、この溶媒の使用量を少なくしたり、揮発性
高い溶媒を使用することで大幅に改善できるのである。

0084

粘着性組成物中の好ましい水分含有率は0.5重量%以下、更に好ましくは0
.2重量%以下、特に好ましいのは0.1重量%
以下である。

0085

かかる、低い水分含有率の粘着性組成物を安定して得るためには、まず十分に
粘着性組成物中の水分を低下することが必須であるが、更に、本発明の貼付剤を
包装するときに減湿下、又は加熱下、又は窒素等の乾燥気流下で作業を行い、緊
密に包装するのが好ましい。

0086

以上説明したような製造法によって本発明の貼付剤を得ることができるが、か
かる貼付剤のサイズとしては、30cm2以下、なかでも10〜27cm2を好ま
しいものとしてあげることができる。

0087

ところで、硝酸イソソルビド含有貼付剤は、狭心症に主として適応されるが、
この疾患では高齢の患者が多く、貼付剤の取扱性が重要である。本発明の貼付剤
は十分に小さく安全性も高いが、取扱性を更に一段と高める別の態様としては、
例えば、本発明の貼付剤(サイズが30cm2より小さい貼付剤)の膏面被覆材
離型紙)の面を上にして、貼付剤の中心が直交するXY座標平面の原点となる
ようにおくとき、貼付剤の膏面被覆材を分割する切断線が第4象限、第1象限、
第2象限を通り、且つ第2象現での切断線は、−(マイナス)X軸方向に、貼付
剤の端面までの−(マイナス)X軸方向の長さ(X2)の1/2の長さ(X2/
2)以上にのびており、且つこの切断線は第2、第3象限の全面積を2対1以下
に分割するようになした硝酸イソソルビド含有貼付剤とすると好ましい。

0088

貼付剤には、通常2分割した膏面被覆材が取り付けてあり、貼付するとき片方
の分割した膏面被覆材を剥がして皮膚に貼付する
が、片方を剥がしたとき柔軟な貼付剤では、むき出しとなった粘着層がカール
てしまうため取り扱いにくい。このとき、支持体を硬くすればカールは防げるが
、皮膚刺激性が大きくなる。この問題を解決するために、取り扱いのときだけに
使用する膏面被覆材を改善すればよいと考えて検討した。その結果、以上のよう
な好ましい態様に到達した。すなわち、膏面被覆材の1つを剥がしたとき、貼付
剤を皮膚に貼りやすいことが大切であり、このためには、膏面被覆材の1つを剥
がしたとき、第3象限には粘着層がなく、更に第2象限にも粘着層が少ない方が
よいことが分かった。通常の貼付剤では、第2、第3象限に膏面被覆材がないが
、又は、Y軸に平行な線で第2、第3象限の方に切断線を移動させているが、こ
れではカールの問題は解決できない。又、貼付しにくくなる。従って、上記のよ
うに第3象限には、膏面被覆材がなく、第2象限にも少なくして、しかも第2象
限の膏面被覆材を−X軸方向にせり出すことにより、これを大幅に改善できるこ
とが分かった。

0089

以上説明したような本発明の硝酸イソソルビド含有貼付剤は、従来の貼付剤で
は到達できなかった高い経皮吸収性と、そして安定して貼付できる粘着力を同時
に高いレベルで満足できる。

0090

現在、市販されている硝酸イソソルビドを40mg含有した貼付剤は一部30
cm2のものもあるが、40cm2以上が主体であるのに対し、本発明の貼付剤で
は27cm2以下、さらには20cm2以下も可能となる。
実施例

0091

以下に実施例、比較例等を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。実施例中の
部、%及び比率は、いずれも重量基準である。

0092

実施例で用いた血中硝酸イソソルビド濃度の測定方法、ポリ酢酸ビニル系粘着
剤、アクリル系粘着剤及び布帛試料の作成は以下のとおりである。
(1)血中硝酸イソソルビド(以下、ISDNと略記することがある)」濃度の
測定方法

0093

1mlの採血血液より、血漿を分離した後、4mlのn−ヘキサンを用いてI
SDNを抽出し、濃縮して、この濃縮物に酢酸エチル100μlを加えて試料
得、この試料中のISDNをGC−ECD法により定量する。
(2)ポリ酢酸ビニル系粘着剤溶液(Bドープ)の作成

0094

酢酸ビニル(和光純薬製)70部、2−エチルヘキシルアクリレート27部、
アクリル酸3部、過酸化ベンゾイル1部及び酢酸エチル150部を還流冷却器
かきまぜ機を有する反応容器仕込み窒素雰囲気下60℃でゆっくり撹拌しな
がら、12時間重合を続けた。重合転化率は99.9%であった。得られた重合
体溶液に酢酸エチル250部を加えて固形分濃度を約20%に調節してポリ酢酸
ビニル系粘着剤溶液を得た。この酢酸ビニル系粘着剤の重量平均分子量(Mw)
は510,000であり、数平均分子量(Mn)は78,000であり、残存モ
ノマーは1%以下であった。
(3)アクリル系粘着剤(AP)溶液(Aドープ)の作成

0095

2−エチルヘキシルアクリレート90部、メタアクリル酸7部、アクリル酸3
部、過酸化ベンゾイル1.0部及び酢酸エチル100部を還流冷却機、かきまぜ
機を有する反応容器に仕込み、窒素雰囲気下60℃でゆっくり撹拌しながら10
時間重合を続けた。重合転化率は99.9%であった。得られた重合体溶液に酢
酸エチル500部を加えて固形分濃度を約20%に調節して粘着剤溶液を得た。

0096

得られたアクリル系粘着剤の重量平均分子量(ポリスチレン換算)は585,
000であった。
(4)布帛試料の作成

0097

テレフタル酸ジメチル297部、エチレングリコール265部、3,5−ジ(
カルボメトキシベンゼンスルホン酸ナトリウム53部(テレフタル酸ジメチル
に対して11.7モル%)、酢酸マンガン水塩0.084部及び酢酸ナトリ
ム3水塩1.22部を精留塔フラスコに入れ、常法に従ってエステル交換反応
を行い、理論量のメタノールが留出した後、反応生成物を精留塔付重縮合フラ
スコに入れ、安定剤として正リン酸の56%水溶液0.090部及び重縮合触媒
として三酸化アンチモン0.135部を加え、温度275℃で、常圧下20分、
30mmHgの減圧下15分間反応させた後、高真空下で100分間反応させた
。最終内圧は0.39mmHgであり、得られた共重合ポリマーの極限粘度は0
.402、軟化点は約200℃であった。反応終了後、共重合ポリマーを常法に
従いチップ化した。

0098

この共重合ポリマーのチップ15部と極限粘度0.640ポリエチレンテレフ
タレートのチップ85部とをナウタ・ミキサー(細川鉄工所製)中で5分間混合
した後、窒素気流中にて110℃で2時間、さらに150℃で7時間乾燥した後
二軸スクリュー押出機を用いて285℃で溶融混練してチップ化した。この
チップの極限粘度は0.535、軟化点は261℃であった。

0099

このチップを常法により乾燥し、紡糸口金に幅0.05mm、径0.6mmで
ある円形スリットの2箇所が閉じた円弧状の開口部をもつものを使用し、常法に
従って紡糸し、外径内径の比が2:1の中空繊維中空率25%)を作った。

0100

得られた中空繊維は、該中空繊維断面全体散在し、繊維方向に配列する微細
孔を有し、該微細孔はその少なくとも一部が中空部まで連通していた。この原糸
は300デニール/24フィラメントであり、この原糸を用い、常法に従って延
倍率4.2倍で延伸し、71デニール/24フィラメントのマルチフィラメン
トを得た。本フィラメントの単糸の太さは直径が11μmであった。

0101

このマルチフィラメントメリヤス編地になし、常法により精練、乾燥後、1
カセイソーダ水溶液でかつ沸騰温度にて2時間処理してアルカリ減量率20%
の編物を得た。得られた編物を縦方向に1.5倍引き延ばして、100℃で1分
間熱をかけてヒートセットして目付け17g/m2の編地、すなわち布帛試料を
得た。
[実施例1]

0102

ポリ酢酸ビニル系粘着剤溶液(Bドープ)87.5部、アクリ
ル系粘着剤溶液(Aドープ)87.5部、ミリスチン酸イソプロピル(C)35
部、硝酸イソソルビド(D)30部、酢酸エチル193部及びアルミニウムアセ
ルアセトネート0.14部をほぼ均一に混合した後、厚み75μmのポリエチ
レンテレフタレートセパレーター(薬添基)の上に乾燥後の厚みが45μmとな
るように塗工し、残存する酢酸エチルが100ppm以下となるまで十分に乾燥
した。この硝酸イソソルビドを30重量%含有する厚み45μmのリザーバ層の
自由となっている面に厚み2.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルム(
PETフィルム)(帝人株式会社製、F3タイプ)を圧着した。

0103

別に、Bドープ117.5部、Aドープ117.5部、ミリスチン酸イソプロ
ピル(C)35部、硝酸イソソルビド(D)18部をほぼ均一に混合した後、厚
み75μmのポリエチレンテレフタレートセパレーター(薬添基)の上に、乾燥
後の厚みが15μmとなるように塗工し、残存する酢酸エチルが100ppm以
下となるまで、十分に乾燥した。この硝酸イソソルビドを18部含有する厚みが
15μmの粘着放出層を得た。

0104

次に、先に作ったリザーバ層のポリエチレンテレフタレートセパレーターを剥
がしながら、むき出しとなった粘着面に厚み15μmの粘着放出層の自由となっ
ている面を圧着した。

0105

かくして、外側から2.0μmPETフイルム、厚み45μmのリザーバ層、
厚み15μmの粘着放出層、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートセパレ
ーターからなる貼付剤原反を得た。この貼付剤原反を、大きさ25cm2(縦方
向に3.5cm、横方向に7.1cm)に裁断して、大きさが25cm2、硝酸
イソ
ソルビド含有量40mgの貼付剤(貼付剤TC−1)を得た。

0106

TC−1を4等分して、大きさ6.25cm2の試験用貼付剤として、背部
除毛した8週齢の雄のヘアレスラット(n=4,平均体重165g)の背部に貼
付し、貼付前、貼付2時間後、貼付5時間後に尾部より各回約1.0ml採血し
、血漿を分離して、血漿中の硝酸イソソルビド濃度を測定した(n=4)。その
結果、貼付前、貼付2時間後、貼付5時間後の濃度は、それぞれ0ng/ml、
1244ng/ml、938ng/mlでAUCは4517ng・hr/mlで
あった。

0107

また、TC−1について日本薬局方絆創膏粘着力試験法に準じて粘着力を
測定したところ100g/12mmであった。TC−1をヘアレスラットに貼付
した結果、皮膚刺激も少なく、また除剤時に糊残りもなく、良好であった。結果
は第1表に示した。表中、リザーバはリザーバ層を示し、放出層は粘着放出層を
示しており、AUCは後記の比較例1における貼付剤のAUCに対する比で示し
、糊残りがある場合には「有」と記載して示し、ない場合には記載は空欄として
いる。
[実施例2]

0108

実施例1においては、粘着性組成物中のミリスチン酸イソプロピルが35部で
あるが、これを40部となるように第1表記載のように各成分の重量比率を調整
、変更した以外は同様の方法で硝酸イソソルビド含有貼付剤(TC−2)を作り
、実施例1と同様の方法で評価した結果を第1表に示した。粘着力がやや低下す
る傾向となったが、実施例1よりも高い経皮吸収性を示した。
[実施例3]

0109

Bドープ60部、Aドープ140部、ミリスチン酸イソプロピル(C)30部
、硝酸イソソルビド(D)30部、酢酸エチル140部、及びアルミニウムアセ
チルアセトネート(E)0.16部をほぼ均一に混合した後、厚み75μmのポ
エチレンテレフタレートセパレーター(薬添基)の上に、乾燥後の厚みが53
μmとなるように塗工し、残存する酢酸エチルが100ppm以下となるまで十
分に乾燥した。

0110

この硝酸イソソルビドを30%含有する粘着層の自由となっている面に厚み2
.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルム(帝人株式会社製、F3タイプ
)を圧着して貼付剤原反とした。この貼付剤原反を、大きさ25cm2(縦方向
に3.5cm、横方向に7.1cm)に裁断して、大きさが25cm2、硝酸イ
ソソルビド含有量40mgの貼付剤(貼付剤TC−3)を得た。TC−3につい
て実施例1と同様に評価した結果を第1表に示した。
[実施例4、比較例1〜10]

0111

実施例3において、A、B、C、Dの重量比率を第1表記載のものに変え、実
施例3と同様の方法で貼付剤(実施例4、比較例1〜10)を得、評価した結果
を第1表に示した。

0112

実施例1〜4の結果から、第1表に示した如く、A、B、C、Dの特定の組み
合わせで経皮吸収性を著しく高くできること、特に実施例1、2の条件では、経
皮吸収性も高く、しかも粘着力も十分に大きくできることが分かった。一方、比
較例1〜10の結果から、例えばB中にISDNを高濃度に相溶しても、B中で
のISDNの拡散速度が大きくないためか、経皮吸収速度はそれだけに比例して
は大きくならないことがわかった。またBにCを高濃度に含有させると経皮吸収
性は増加するが、その割合は比較的小さいことがわかる。しかも、Bはもともと
粘着力が弱いが、さらにCの濃度が高くなると粘着力がさらに低下し、糊残りが
ある等、安定な貼付剤となりにくいことがわかる。さらにAとBとを混合すると
経皮吸収性は大きくなるが、その経皮吸収効果は本発明の貼付剤に比べるとかな
り劣ることがわかる。
[実施例5]

0113

Aドープを75μmのポリエチレンテレフタレートセパレーターの上に、乾燥
後の厚みが10μmとなるように塗工し、十分に乾燥して厚み10μmのラミネ
ート用粘着層(LA層)を得た。

0114

実施例1で得た貼付剤原反の2.0μmポリエチレンテレフタレートフイルム
層の自由となっている面にLA層を圧着し、さらにLA層の自由となっている面
に布帛試料を、さらに布帛試料の自由となっている面にLA層を、さらにLA層
の自由となってい
る面に2.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルムを圧着した後、この貼
付剤原反を大きさ25cm2に裁断して貼付剤(TC−5)を得た。

0115

TC−5について実施例1と同様の評価を行ったところ、経皮吸収性はAUC
で実施例1の1.12倍となったが、粘着力はほとんど変わらなかった。

0116

TC−5は、TC−1に比較して貼付時、除剤時の取り扱い性が良かった。
[実施例6]

0117

実施例5において2.0μmポリエチレンテレフタレートフイルム(2層とも
)の代わりに、1.3μmポリエチレンテレフタレートフイルムを用いた貼付剤
(TC−6)を作成し、実施例5と同様の評価を行ったが、このものは経皮吸収
性、粘着力については実施例5と有意差がなかったが、柔軟性においてTC−5
より柔軟であり、本発明の目的上、より好ましいものであった。
[実施例7]

0118

Aドープ中の固形分に対して35%のミリスチン酸イソプロピル、及びAドー
プ中の固形分に対して4%のアルミニウムアセチルアセトネートを含有させてド
ープ乾燥後の厚みが10μmとなるよう塗工して粘着層を得、この粘着層の1面
に目付55g/m2として編み、肌色に着色した嵩高の布帛試料を取り付けた(
これをサポーターと称す)。

0119

この粘着層の自由となっている面を実施例1で得た貼付剤原反
の2.0μmポリエチレンテレフタレートフイルムの自由となっている面に圧着
した。

0120

かくして得られた貼付剤原反を大きさ25cm2に裁断し、貼付剤(TC−7
)を得た。

0121

TC−7では、2.0μmフイルムとサポーターは自由に取り外したり、また
取り付けたりできた。したがって、貼付するときはサポーター付で貼付すると非
常に楽に製剤の取り扱いができ、貼付時はサポーターを取り除くことで、フイル
ム型の製剤の柔軟で、剥がれ等が起こらず、安定性の高い製剤の特徴が最大限
発揮できた。
[実施例8]

0122

実施例7のサポーターは2μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの自由
となっている面に1層で取り付けられていたが、ここでは、貼付剤の大きさを3
.5cm×7.1cmとし、サポーターは白色の3.5cm×4.5cmと、赤
色の3.5cm×4.5cmの2種とし、2μmのポリエチレンテレフタレート
フイルムの1つの端面から赤色のサポーターを取り付け、次に別の端面から白色
のサポーターを取り付け、赤色のサポーターと白色のサポーターが重なる部分は
、白色のサポーターが上に重なるようにして、実施例7と同様のサポーター型貼
付剤を得た。実施例8の貼付剤は、特に取り扱い性が良く、好ましいものであっ
た。
[実施例9]

0123

ミリスチン酸イソプロピルの代わりにオレイン酸エチルを用い
た以外に、実施例1と同じ目標にして貼付剤を得、試験評価した。

0124

その結果、ミリスチン酸イソプロピルとオレイン酸エチルでは、効果にほとん
ど差がないことが確認された。
[実施例10]

0125

実施例8において2.0μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの代わり
に1.3μmのポリエチレンテレフタレートフイルム(帝人株式会社製、HT
イプ)を用いて試験した結果、経皮吸収性や取り扱い性については差がなかった
。しかし、この貼付剤は、実施例8の貼付剤よりさらに一段と柔軟で、違和感の
極端に少ないものであった。
[実施例11]

0126

ポリ酢酸ビニル系粘着剤溶液(Bドープ)174部、アクリル系粘着剤溶液
Aドープ)31部、ミリスチン酸イソプロピル(C)35部、硝酸イソソルビド
(D)24部、酢酸エチル130部及びアルミニウムアセチルアセトネート0.
04部、アセチルアセトン4部をほぼ均一に混合した後、厚み75μmのポリエ
チレンテレフタレートセパレーター(薬添規)の上に、乾燥後の厚みがそれぞれ
29μm(L1)、59μm(L2)となるそれぞれ硝酸イソソルビドを24%
含有する2層の粘着層を得た。

0127

次に、この2つの粘着層(L1及びL2)、2.0μのポリエチレンテレフタ
レートフィルム(帝人株式会社製,F3タイプ)、及び(3)布帛試料を、最外
層よりポリエチレンテレフタレートフィルム、粘着層L1、布帛試料、粘着層L
2、ポリエチレンテ
レフタレートセパレーターの順番となるように圧力4kg/cm2Gで加圧して
圧着し、貼付剤原反を得た。この貼付剤原反を、面積18cm2の4つの角を丸
くした長方形(直径57mm,短径35mm)に打ち抜き、70℃で24時間加
熱して、貼付剤全体の水分含有率を0.09%とし、吸湿を避けるように工夫し
て、手早く大きさ8cm×9cmの四方シールアルミ袋中に密封した。かくして
得られたサイズが18cm2で、その中に硝酸イソソルビドを40mg含有する
貼付剤中では、硝酸イソソルビドは粘着性組成物中で相溶しており(結晶析出
ておらず)、6ヶ月以上経時しても全く結晶析出は認められなかった。

0128

水分含有率が0.09%のまま吸湿を防いで包装した本発明の貼付剤を四等分
して大きさ4.5cm2としたものについて、実施例1と同様にヘアレスラット
を用いて経皮吸収性試験を行い、血漿中の硝酸イソソルビド濃度を測定した(n
=4)。その結果、貼付前、貼付2時間内、貼付5時間後の濃度は、それぞれ0
ng/ml、1678ng/ml、1305ng/mlでAUCは6152ng
・hr/mlであり、初期放出性に特に優れた貼付剤となった。このものの粘着
力は107g/12mmであり、ヘアレスラットでの皮膚刺激性も少なく、
りもなかった。

0129

一方、貼付剤全体の水分含有率は0.09%としたが、四方シールによるアル
ミ袋包装時に通常の作業では普通と考えられる段取りで数時間外気にさらしたた
め水分含有率が0.7%となった貼付剤の場合、1〜2週間以内にすべてのサン
プルで結晶析出が認められた。この結晶析出が認められた貼付剤で経皮吸収試験
を行ったところ、AUCは3646ng・hr/mlであった。水
分を低下させ、さらに完全に防湿して包装することにより、本発明の粘着剤組成
では硝酸イソソルビドの相溶性を高めることが可能で、このため貼付剤の大幅な
吸収性の向上と、長期的な安定性を図れることが確認された。

0130

更に、本実施例の貼付剤について、日局絆創膏の粘着力試験に準じて粘着力試
験を行ったとき、水分含有率を0.09%以下に維持したものは、粘着力が10
0〜120(g/12mm)と安定していた。
[実施例12]

0131

実施例11で得られた貼付剤の膏面被覆材であるポリエチレンテレフタレート
セパレーター(薬添規)について、図の2種類の背割りのための切断線を入れた
(第1図,第2図)。両方の貼付剤について、通常の貼付時のように背割りの片
方を剥がしてくり返し貼付試験を行った。その結果、通常の背割り(第1図)の
場合は、背割りの半分を剥がしたとき、むき出しとなった粘着面がカールして貼
りづらかった。これに対し、前記のように貼付剤の中心が直交するXY座標平面
の原点になるようにおいて、切断線が前記のように特定の条件で第4象限、第1
象限、第2象限を通り、かつ第2象限、第3象限の全面積を特定の割合で分割す
るようにした第2図の場合は、何度くり返してもカールせず、貼付しやすかった
。なお、例示した第2図では、分割線が幾分か図面の下方にずれて記載されてい
る。
[実施例13]

0132

ポリ酢酸ビニル系粘着剤溶液(Bドープ)174部、アクリル系粘着剤溶液(
Aドープ)31部、ミリスチン酸イソプロピル(C)35部、酢酸エチル130
部及びアルミニウムアセチルアセトネート0.04部、アセチルアセトン4部を
ほぼ均一に混合した後、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートセパレータ
ー(薬添規)の上に、乾燥後の厚みがそれぞれ22μm(L1)、44.8μm
(L2)となるそれぞれ硝酸イソソルビドを含有しない2層の粘着層を得た。

0133

次に、この粘着層(L1)、2.0μのポリエチレンテレフタレートフィルム
(帝人株式会社製,F3タイプ)、及び(3)布帛試料を、最外層よりポリエチ
レンテレフタレートフィルム、粘着層L1、布帛試料の順番となるように圧力4
kg/cm2Gで加圧して圧着し、積層物を得た。次いで硝酸イソソルビド24
部をアセトン76部に溶解した溶液を、この積層物の(3)布帛試料面に、略均
一となるようにスプレーし、硝酸イソソルビドを含有した積層物を得た。この硝
酸イソソルビドを含有させた積層物の(3)布帛試料面に粘着層(L2)の粘着
層面が来るように重ねあわせて、圧力4kg/cm2Gで加圧し、貼付剤原反を
得た。

0134

このようにして得られた貼付剤原反を、実施例と全く同じ方法で、サイズ18
cm2の貼付剤として評価したところ、この貼付剤は実施例11で得た貼付剤と
同等の性能であることを確認した。さらに、この製造法では、硝酸イソソルビド
を含有しない粘着層を最初に作るため、乾燥時間を実施例11の製造法の場合に
よりも長くしても硝酸イソソルビドが蒸発したり、分解したりする恐れがないこ
とが確認されたので、貼付剤中の残留溶媒も少なくで
きることが判った。

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