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技術 GFAPとUCH−L1との組合せを使用する、ヒト対象における外傷性脳損傷を診断及び査定する一助となるための方法

出願人 アボット・ラボラトリーズ
発明者 マクイストン,ベスダトワイラー,ソールチャンドラン,ラージマリノ,ジェイミー
出願日 2018年11月28日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2019-572216
公開日 2021年2月18日 (4ヶ月経過) 公開番号 2021-505844
状態 未査定
技術分野 生物学的材料の調査,分析 ペプチド又は蛋白質
主要キーワード 添付シート 検査測定器 非磁性コア 代表的グラフ 身体機能障害 品質仕様 異種フォーマット 心理カウンセリング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2021年2月18日)のものです。
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図面 (20)

課題・解決手段

本明細書において、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象における、診断及び査定の一助となるための方法が開示される。例えば、本開示は、対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある48時間後以内の、多様な時点において採取された試料中の、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)のレベルと、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)のレベルとの組合せを検出又は測定することにより、対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかを決定するために、対象の診断及び査定の一助となるための方法を提示する。

概要

背景

米国におけるだけで、毎年500万例を超える軽度外傷性脳損傷(TBI)が生じている。現在のところ、患者評価の一助とするのに利用可能である、簡単、客観的で、正確な測定法は存在しない。実際、TBIの査定及び診断の多くは、主観的データに基づく。残念ながら、頭部CT及びGCS(Glasgow Coma Score)のような客観的測定法は、軽度TBIの査定において、それほど総合的又は高感度ではない。さらに、頭部CTは、軽度TBIについて、ほとんどの場合何も明らかにせず、高価であり、患者を、不要な放射線へと曝露する。加えて、陰性の頭部CTは、患者が、脳振盪を有さないことが明確になったこと意味するわけではなく、手術のような、ある特定の介入正当ではないことを意味するに過ぎない。整形外科損傷などの外傷性損傷を負った患者はまた、TBIも有しうる。医師及び患者は、この状態を正確に査定して、適切なトリアージ及び回復を促進するために、客観的かつ信頼できる情報を必要とする。現在、急性ケア状況における、UCH−L1及びGFAPの使用であって、患者の査定及び管理の一助となる使用に利用可能なデータは、限定されている。

概要

本明細書において、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象における、診断及び査定の一助となるための方法が開示される。例えば、本開示は、対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある48時間後以内の、多様な時点において採取された試料中の、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)のレベルと、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)のレベルとの組合せを検出又は測定することにより、対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかを決定するために、対象の診断及び査定の一助となるための方法を提示する。

目的

本明細書において使用された「対照」とは、一般に、その目的が、測定システムが、許容可能な境界(例えば、一方の末端における、調査研究使用のためのアッセイに適切な尺度から、他方の末端における、市販のアッセイのための品質仕様により確立された解析的境界にわたる範囲の境界)内の結果をもたらし続けることを確認するために、測定システムの性能を査定することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象が、中等度重度外傷性脳損傷(TBI)を有するのかどうかの診断の一助となる又はこれを決定する方法であって、実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルとの組合せを測定するステップ;及びGFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約105pg/mL〜約890pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約110pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを負っていないことを決定するステップを含む方法。

請求項2

前記対象が、前記アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(GlasgowComaScale)スコアを受けており、前記対象が、前記GCSスコアに基づき、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると推測される、請求項1に記載の方法。

請求項3

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、3〜12のGCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有する対象と相関する、請求項2に記載の方法。

請求項4

(a)GFAPの前記基準レベルが、約105pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約840pg/mLである;(b)GFAPの前記基準レベルが、約150pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLである;(c)GFAPの前記基準レベルが、約240pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約860pg/mLである;(d)GFAPの前記基準レベルが、約265pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約860pg/mLである;(e)GFAPの前記基準レベルが、約370pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約110pg/mLである;(f)GFAPの前記基準レベルが、約505pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約1580pg/mLである;(g)GFAPの前記基準レベルが、約695pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約1570pg/mLである;又は(h)GFAPの前記基準レベルが、約890pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約920pg/mLである、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。

請求項5

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、約79%以上の感度及び約33%以上の特異度を有するアッセイにより決定される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。

請求項6

前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約16時間以内に、前記対象から得られる、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。

請求項7

前記アッセイが、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも2%高い感度及び少なくとも3%高い特異度を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。

請求項8

(a)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約240pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約860pg/mLであり;前記アッセイが、97%以上の感度及び51%以上の特異度を有する;(b)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約105pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約840pg/mLであり;前記アッセイが、97.5%以上の感度及び36%以上の特異度を有する;(c)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約890pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約920pg/mLであり;前記アッセイが、90%以上の感度及び79%以上の特異度を有する;又は(d)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約505pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約1580pg/mLであり;前記アッセイが、90%以上の感度及び66%以上の特異度を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。

請求項9

頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法であって、実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルとの組合せを測定するステップ;及びGFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約50pg/mL〜約975g/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約90pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、CTスキャンを必要としないと決定するステップを含む方法。

請求項10

前記対象が、前記アッセイが実施される前に、又は実施された後において、CTスキャンを受けており、前記対象が、CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると推測される、請求項9に記載の方法。

請求項11

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、陰性のCTスキャン結果と相関する、請求項9に記載の方法。

請求項12

(a)GFAPの前記基準レベルが、約50pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLである;(b)GFAPの前記基準レベルが、約95pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLである;(c)GFAPの前記基準レベルが、約110pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLである;(d)GFAPの前記基準レベルが、約115pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約110pg/mLである;(e)GFAPの前記基準レベルが、約140pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLである;(f)GFAPの前記基準レベルが、約150pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約190pg/mLである;(g)GFAPの前記基準レベルが、約190pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約90pg/mLである;(h)GFAPの前記基準レベルが、約240pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約300pg/mLである;(i)GFAPの前記基準レベルが、約285pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約190pg/mLである;(j)GFAPの前記基準レベルが、約500pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約1450pg/mLである;(k)GFAPの前記基準レベルが、約555pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約810pg/mLである;(l)GFAPの前記基準レベルが、約800pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約900pg/mLである;(m)GFAPの前記基準レベルが、約840pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLである;(n)GFAPの前記基準レベルが、約880pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約810pg/mLである;又は(o)GFAPの前記基準レベルが、約975pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約1580pg/mLである、請求項9〜11のいずれかに記載の方法。

請求項13

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、約54%以上の感度及び約32%以上の特異度を有するアッセイにより決定される、請求項9〜12のいずれかに記載の方法。

請求項14

前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約16時間以内に、前記対象から得られる、請求項9〜13のいずれかに記載の方法。

請求項15

前記アッセイが、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも2%高い感度及び少なくとも4%高い特異度を有する、請求項9〜14のいずれかに記載の方法。

請求項16

(a)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約110pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約2000pg/mLであり;前記アッセイが、95%以上の感度及び62%以上の特異度を有する;(b)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約240pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約300pg/mLであり;前記アッセイが、91.5%以上の感度及び52%以上の特異度を有する;又は(c)前記試料が、前記実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約190pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約90pg/mLであり;前記アッセイが、99%以上の感度及び36%以上の特異度を有する、請求項9〜15のいずれかに記載の方法。

請求項17

頭部への損傷を負ったヒト対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負ったのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法であって、損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルとの組合せを測定するステップ;及びGFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mL〜約40g/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約70pg/mL〜約150pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、TBIを負っている可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップを含む方法。

請求項18

(a)GFAPの前記基準レベルが、約10pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約60pg/mLである;(b)GFAPの前記基準レベルが、約15pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約70pg/mLである;(c)GFAPの前記基準レベルが、約15pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約90pg/mLである;(d)GFAPの前記基準レベルが、約15pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約150pg/mLである;(e)GFAPの前記基準レベルが、約20pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約60pg/mLである;(f)GFAPの前記基準レベルが、約30pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約70pg/mLである;又は(g)GFAPの前記基準レベルが、約30pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約110pg/mLである、請求項17に記載の方法。

請求項19

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、約90%以上の感度及び約35%以上の特異度を有するアッセイにより決定される、請求項17又は18に記載の方法。

請求項20

前記試料が、前記損傷後、約4時間〜約16時間以内に、前記対象から得られる、請求項17〜19のいずれか一項に記載の方法。

請求項21

前記アッセイが、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも3%高い感度及び少なくとも17%高い特異度を有する、請求項17〜20のいずれかに記載の方法。

請求項22

(a)前記試料が、前記損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約30pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約110pg/mLであり;前記アッセイが、92%以上の感度及び99%以上の特異度を有する;(b)前記試料が、前記損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約30pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約110pg/mLであり;前記アッセイが、90%以上の感度及び99%以上の特異度を有する;(c)前記試料が、前記損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約40pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約100pg/mLであり;前記アッセイが、90%以上の感度及び94%以上の特異度を有する;(d)前記試料が、前記損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約15pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約150pg/mLであり;前記アッセイが、95%以上の感度及び82%以上の特異度を有する;又は(e)前記試料が、前記損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、前記対象から得られ;GFAPの前記基準レベルが、約20pg/mLであり、UCH−L1の前記基準レベルが、約60pg/mLであり;前記アッセイが、95%以上の感度及び65%以上の特異度を有する、請求項17〜21のいずれかに記載の方法。

請求項23

頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部核磁気共鳴イメージングMRI)手順を実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法であって、実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルとの組合せを測定するステップ;及び(a)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約50pg/mLの基準レベル未満である場合に、前記対象が、MRI手順を必要としないと決定するステップ;又は(b)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mL〜約1000g/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約50pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ;又は(c)GFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約1000pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約2000pg/mLの基準レベルより高い場合に、前記対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップを含む方法。

請求項24

前記対象が、前記アッセイが実施された後において、MRIを受けており、前記対象が、前記MRI結果に基づき、TBIを有すると推測される、請求項23に記載の方法。

請求項25

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、陰性のMRI結果と相関する、請求項23に記載の方法。

請求項26

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、約80%〜約98%の感度及び約30%〜約85%の特異度を有するアッセイにより決定される、請求項23〜25のいずれかに記載の方法。

請求項27

前記対象が、前記アッセイが実施される前に、陰性のCTスキャン結果を受けている、請求項23〜26のいずれかに記載の方法。

請求項28

頭部損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象の転帰予測する一助となる、又は予測するための方法であって、実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、前記対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の前記試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の前記試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及びGFAPの前記試料中レベルが、GFAPの、約80pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の前記試料中レベルが、UCH−L1の、約130pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、前記対象について、思わしくない転帰を予測する可能性が、そうでない可能性より高いステップを含む方法。

請求項29

前記対象が、前記アッセイが実施された後において、GOSE(ExtendedGlasgowOutcomeScale)スコアを受けており、前記対象が、前記GOSEスコアに基づき、転帰不良を有すると推測される、請求項28に記載の方法。

請求項30

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、1のGOSEスコアに基づき、転帰不良を有する対象と相関する、請求項29に記載の方法。

請求項31

GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルが、約80%〜約97%の感度及び約30%〜約95%の特異度を有するアッセイにより決定される、請求項28〜30のいずれかに記載の方法。

請求項32

GFAPのレベルを測定するステップが、(a)前記試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び(2)検出可能な標識を含み、前記GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに(b)GFAPの、前記試料中量又は前記試料中濃度を、前記少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定することを含む、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。

請求項33

UCH−L1のレベルを測定するステップが、(a)前記試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び(2)検出可能な標識を含み、前記少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに(b)UCH−L1の、前記試料中量又は前記試料中濃度を、前記少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定することを含む、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。

請求項34

前記試料が、全血試料血清試料脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択される、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。

請求項35

前記試料が:(a)前記対象が、物理振盪閉鎖頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部への損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において;(b)前記対象が、化学物質毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において;又は(c)自己免疫疾患代謝性障害脳腫瘍低酸素症ウイルス髄膜炎水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られる、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法。

請求項36

前記対象の臨床状態、前記対象の検査値、軽度、中等度又は重度の外傷性脳損傷の罹患についての前記対象の分類、前記対象による低レベル又は高レベルのUCH−L1の呈示、及び前記対象が頭部への損傷を負った可能性がある任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意の対象に対して実行されうる、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。

請求項37

前記対象を、外傷性脳損傷処置により処置するステップをさらに含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。

請求項38

前記対象をモニタリングするステップをさらに含む、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。

請求項39

前記試料が、前記対象が整形外科損傷を負った後において得られる、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。

請求項40

前記試料が、(a)全血試料;(b)血清試料又は(c)血漿試料である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。

請求項41

前記アッセイが、(a)イムノアッセイ;(b)臨床化学アッセイ又は(c)単一分子検出アッセイである、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法。

技術分野

0001

本出願は、それらの各々の内容が、参照により本明細書に組み込まれた、2017年12月9日に出願された、米国出願第62/596,814号、2017年12月27日に出願された、米国出願第62/610,805号、2018年4月27日に出願された、米国出願第62/663,811号、及び2018年5月4日に出願された、米国出願第62/667,227号に対する優先権を主張する。
技術分野
本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象における、診断及び査定の一助となるための方法に関する。例えば、本開示は、対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある48時間後以内の、多様な時点において採取された試料中の、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)のレベルと、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)のレベルとの組合せを検出又は測定することにより、対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかを決定するために、対象の診断及び査定の一助となるための方法を提示する。

背景技術

0002

米国におけるだけで、毎年500万例を超える軽度外傷性脳損傷(TBI)が生じている。現在のところ、患者評価の一助とするのに利用可能である、簡単、客観的で、正確な測定法は存在しない。実際、TBIの査定及び診断の多くは、主観的データに基づく。残念ながら、頭部CT及びGCS(Glasgow Coma Score)のような客観的測定法は、軽度TBIの査定において、それほど総合的又は高感度ではない。さらに、頭部CTは、軽度TBIについて、ほとんどの場合何も明らかにせず、高価であり、患者を、不要な放射線へと曝露する。加えて、陰性の頭部CTは、患者が、脳振盪を有さないことが明確になったこと意味するわけではなく、手術のような、ある特定の介入正当ではないことを意味するに過ぎない。整形外科損傷などの外傷性損傷を負った患者はまた、TBIも有しうる。医師及び患者は、この状態を正確に査定して、適切なトリアージ及び回復を促進するために、客観的かつ信頼できる情報を必要とする。現在、急性ケア状況における、UCH−L1及びGFAPの使用であって、患者の査定及び管理の一助となる使用に利用可能なデータは、限定されている。

発明が解決しようとする課題

0003

軽度TBI又は脳振盪は、客観的に検出することが困難であり、世界中の救急治療室において、毎日難題を提示している。脳振盪は、出血及び脳に対する従来のコンピュータ断層撮影スキャンにおける異常のような、肉眼的病態を引き起こさないことが多いが、数日間〜数週間かけて、自発的に消失する、急速発症型の神経機能不全を引き起こす。軽度TBI患者のうちの約15%は、遷延性認知機能不全を患う。救急治療室及び診療所病院スポーツ領域及び事活動(例えば、戦闘)の現場における整形外科患者及び軽度TBIの犠牲者にとって、それらのTBI状態について査定されることの、満たされていない需要が存在する。

課題を解決するための手段

0004

(発明の要旨)
一態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象が、中等度重度又は中等度〜重度の外傷性脳損傷(TBI)に罹患しているのかどうかの診断の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約105pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約110pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを負っていないと決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約105pg/mL〜約890pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約110pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを負っていないと決定するステップ;又は
(c)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約890pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約2000g/mLの基準レベルより高い場合に、対象が、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを負っている可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0005

上記において記載された方法についての一実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている場合がある。別の実施形態において、このようなGCSスコアを受けている対象は、決定されたGCSスコアに基づき、中等度TBIを有すると推測される。別の実施形態において、このようなGCSスコアを受けている対象は、重度TBIを有すると推測される。別の実施形態において、このようなGCSスコアを受けている対象は、決定されたGCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有すると推測される。上記において記載された方法の、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、3〜8のGCS(Glasgow Coma Scale)スコア(重度TBI)と相関する、又はこれに対応する。さらに他の態様において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、9〜12のGCS(Glasgow Coma Scale)スコア(中等度TBI)と相関する。他の態様において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、3〜12のGCS(Glasgow Coma Scale)スコア(中等度〜重度のTBI)と相関する、又はこれに対応する。

0006

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0007

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約79%以上の感度及び約33%以上の特異度を有するアッセイにより決定される。

0008

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約16時間以内に、対象から得られる。

0009

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、アッセイは、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも2%高い感度及び少なくとも3%高い特異度を有する。

0010

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、
a.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約860pg/mLであり;アッセイは、97%以上の感度及び51%以上の特異度を有する;又は
b.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約105pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約840pg/mLであり;アッセイは、97.5%以上の感度及び36%以上の特異度を有する;又は
c.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPの基準レベルは、約890pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約920pg/mLであり;アッセイは、90%以上の感度及び79%以上の特異度を有する;又は
d.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約505pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約1580pg/mLであり;アッセイは、90%以上の感度及び66%以上の特異度を有する。

0011

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0012

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0013

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0014

上記において記載された方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0015

上記において記載された方法において、試料は、全血試料血清試料脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択される。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理振盪閉鎖頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビアスベスト害虫駆除剤殺虫剤有機溶剤塗料ガス有機金属乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患代謝性障害脳腫瘍低酸素症ウイルス髄膜炎水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0016

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択されうる因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0017

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0018

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約50pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約90pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、CTスキャンを必要としないと決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約50pg/mL〜約975pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約90pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、CTスキャンを必要としないと決定するステップ;又は
(c)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約975pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約2000pg/mLの基準レベルより高い場合に、対象が、CTスキャンを必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0019

上記において記載された方法についての一実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、CTスキャンを受けており、対象は、CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると推測される。別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、陰性のCTスキャン結果と相関する。

0020

より具体的に、頭部CTを実施するのかどうかを決定又は査定するための、上記において記載された方法において、対象は、実施されている、又は既に(アッセイが実施される前を意味する)実施されたCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、CTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設到着した直後に、対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/又は査定するために行われうる。このようなCTスキャンは、対象が、軽度又は中等度〜重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のCTスキャンが実施されうる。

0021

上記の方法についての、ある特定の態様において、対象は、CTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象は、CTスキャンに基づき、軽度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、CTスキャンに基づき、中等度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、CTスキャンに基づき、重度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、CTスキャンに基づき、中等度〜重度のTBIを有することが推測されうる。なおさらに、対象は、CTスキャンに基づき、TBIを有さないことが推測されうる。

0022

上記の方法についての、ある特定の態様において、使用された基準レベルは、陽性の頭部コンピュータ断層撮影と相関する、又はこれに対応する。例えば、基準レベルは、陽性の頭部コンピュータ断層撮影を有する対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。代替的に、基準レベルは、陰性の頭部コンピュータ断層撮影を有する対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。なおさらに代替的に、基準レベルは、脳内出血又は改善若しくは悪化する脳内出血を経る対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。上記の方法についての、他の態様において、基準レベルは、TBIに罹患していない、対照の対象と相関する、又はこれに対応する。

0023

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0024

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約54%以上の感度及び約32%以上の特異度を有するアッセイにより決定される。

0025

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約16時間以内に、対象から得られる。

0026

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、アッセイは、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも2%高い感度及び少なくとも4%高い特異度を有する。

0027

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、
a.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約110pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLであり;アッセイは、95%以上の感度及び62%以上の特異度を有する;
b.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約300pg/mLであり;アッセイは、91.5%以上の感度及び52%以上の特異度を有する;又は
c.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約190pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約90pg/mLであり;アッセイは、99%以上の感度及び36%以上の特異度を有する。

0028

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0029

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0030

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0031

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0032

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0033

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0034

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0035

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負ったヒト対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負ったのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、損傷後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約70pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、TBIを負っていないと決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mL〜約40pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約70pg/mL〜約150g/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、TBIを負っている可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ;又は
(c)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約40pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約150pg/mLの基準レベルより高い場合に、対象が、TBIを負っている可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0036

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、損傷後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0037

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約90%以上の感度及び約35%以上の特異度を有するアッセイにより決定される。

0038

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、試料は、損傷後、約4時間〜約16時間以内に、対象から得られうる。

0039

なおさらに別の実施形態において、上記において記載された方法のアッセイは、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも3%高い感度及び少なくとも17%高い特異度を有する。

0040

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、
試料は、損傷後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLであり;アッセイは、92%以上の感度及び99%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLであり;アッセイは、90%以上の感度及び99%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約40pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約100pg/mLであり;方法は、90%以上の感度及び94%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約150pg/mLであり;アッセイは、95%以上の感度及び82%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約20pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約60pg/mLであり;アッセイは、95%以上の感度及び65%以上の特異度を有する。

0041

上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、イムノアッセイ又は臨床化学アッセイを使用して、測定又は検出されうる。代替的に、上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、単一分子検出アッセイを使用して、測定又は検出されうる。

0042

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0043

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(c)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0044

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0045

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0046

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0047

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0048

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0049

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部核磁気共鳴イメージングMRI)手順を実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約50pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、MRI手順を必要としないと決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mL〜約1000pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約50pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ;又は
(c)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約1000pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約2000pg/mLの基準レベルより高い場合に、対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0050

上記において記載された方法において、対象は、アッセイが実施された後において、MRIを受けている場合があり、対象は、MRI結果に基づき、TBIを有すると推測される。さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、陰性のMRI結果と相関する。

0051

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0052

MRIを実施するのかどうかを決定又は査定するための、上記において記載された方法において、対象は、実施されている、又は既に(アッセイが実施される前を意味する)実施されたMRI又はCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、MRI又はCTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に、対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/又は査定するために行われうる。このようなMRI又はCTスキャンは、対象が、軽度、中等度、又は中等度〜重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のMRI(又はCTスキャン)が実施されうる。

0053

上記の方法についての、ある特定の態様において、対象は、MRIに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象は、MRIに基づき、軽度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、中等度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、重度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、中等度〜重度のTBIを有することが推測されうる。なおさらに、対象は、MRIに基づき、TBIを有さないことが推測されうる。

0054

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約80%〜約98%の感度及び約30%〜約85%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0055

上記において記載された方法についての、さらなる実施形態において対象は、アッセイが実施される前に、陰性のCTスキャン結果を受けている場合がある。

0056

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0057

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0058

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0059

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0060

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0061

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部核磁気共鳴イメージング(MRI)手順を実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約0pg/mL〜約68pg/mLの基準レベルと等しい、若しくはUCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約0pg/mL〜約99pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、MRI手順を必要としないと決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約68pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約99pg/mLの基準レベルより高い場合に、対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0062

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0063

上記において記載された方法において、対象は、アッセイが実施された後において、MRIを受けている場合があり、対象は、MRI結果に基づき、TBIを有すると推測される。さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル又はUCH−L1の基準レベルは、陰性のMRI結果と相関する。

0064

MRIを実施するのかどうかを決定又は査定するための、上記において記載された方法において、対象は、実施されている、又は既に(アッセイが実施される前を意味する)実施されたMRI又はCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、MRI又はCTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に、対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/又は査定するために行われうる。このようなMRI又はCTスキャンは、対象が、軽度又は中等度〜重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のMRI(又はCTスキャン)が実施されうる。

0065

上記の方法についての、ある特定の態様において、対象は、MRIに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象は、MRIに基づき、軽度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、中等度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、重度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、中等度〜重度のTBIを有することが推測されうる。なおさらに、対象は、MRIに基づき、TBIを有さないことが推測されうる。

0066

上記の方法についての、ある特定の態様において、使用された基準レベルは、陽性の頭部コンピュータ断層撮影と相関する、又はこれに対応する。例えば、基準レベルは、陽性の頭部コンピュータ断層撮影を有する対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。代替的に、基準レベルは、陰性の頭部コンピュータ断層撮影を有する対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。なおさらに代替的に、基準レベルは、脳内出血又は改善若しくは悪化する脳内出血を経る対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。上記の方法についての、他の態様において、基準レベルは、TBIに罹患していない、対照の対象と相関する、又はこれに対応する。

0067

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、GFAPの基準レベルは、約90%〜約95%の感度及び31%〜約46%の特異度を有するアッセイにより決定される。上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、UCH−L1の基準レベルは、約81%〜約84%の感度及び31%〜約46%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0068

上記において記載された方法についての、さらなる実施形態において対象は、アッセイが実施される前に、陰性のCTスキャン結果を受けている場合がある。

0069

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0070

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0071

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0072

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0073

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0074

さらに別の態様において、本開示は、頭部損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象の転帰予測する一助となる、又は予測するための方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約80pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約130pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象について、思わしい転帰を予測するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約80pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約130pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しい場合に、対象について、思わしくない転帰を予測する可能性が、そうでない可能性より高いステップ;又は
(c)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約2000pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約2000pg/mLの基準レベルより高い場合に、対象について、思わしくない転帰を予測する可能性が、そうでない可能性より高いステップ
を含む。

0075

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、対象は、方法が実施された後において、GOSE(Extended Glasgow Outcome Scale)スコアを受けている場合があり、対象は、GOSEスコアに基づき、転帰不良を有すると推測される。さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、1のGOSEスコアに基づき、転帰不良を有する対象と相関する。

0076

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0077

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約80%〜約97%の感度及び約30%〜約95%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0078

上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、イムノアッセイ又は臨床化学アッセイを使用して測定又は検出される。代替的に、上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、単一分子検出アッセイを使用して測定又は検出される。

0079

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0080

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0081

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0082

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0083

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0084

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0085

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0086

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象が、中等度、重度又は中等度〜重度の外傷性脳損傷(TBI)に罹患しているのかどうかの診断の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約105pg/mL〜約890pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約110pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを負っていないことを決定するステップ
を含む。

0087

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0088

上記において記載された方法についての一実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、GCS(Glasgow Coma Scale)スコアを受けている場合がある。別の実施形態において、このようなGCSスコアを受けている対象は、決定されたGCSスコアに基づき、中等度TBIを有すると推測される。別の実施形態において、このようなGCSスコアを受けている対象は、重度TBIを有すると推測される。別の実施形態において、このようなGCSスコアを受けている対象は、決定されたGCSスコアに基づき、中等度〜重度のTBIを有すると推測される。上記において記載された方法の、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、3〜8のGCS(Glasgow Coma Scale)スコア(重度TBI)と相関する、又はこれに対応する。さらに他の態様において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、9〜12のGCS(Glasgow Coma Scale)スコア(中等度TBI)と相関する。他の態様において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、3〜12のGCS(Glasgow Coma Scale)スコア(中等度〜重度のTBI)と相関する、又はこれに対応する。

0089

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、(a)GFAPの基準レベルは、約105pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約840pg/mLである;(b)GFAPの基準レベルは、約150pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLである;(c)GFAPの基準レベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約860pg/mLである;(d)GFAPの基準レベルは、約265pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約860pg/mLである;(e)GFAPの基準レベルは、約370pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLである;(f)GFAPの基準レベルは、約505pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約1580pg/mLである;(g)GFAPの基準レベルは、約695pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約1570pg/mLである;又は(h)GFAPの基準レベルは、約890pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約920pg/mLである。

0090

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、(a)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約860pg/mLである;(b)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約265pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約860pg/mLである;(c)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約890pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約920pg/mLである;(d)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約105pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約840pg/mLである;(e)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約370pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約110pg/mLである;(f)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約370pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約110pg/mLである;(g)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約505pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約1590pg/mLである;(h)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約695pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約1570pg/mLである;(i)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約150pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約2000pg/mLである。

0091

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約79%以上の感度及び約33%以上の特異度を有するアッセイにより決定される。

0092

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約16時間以内に、対象から得られる。

0093

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、アッセイは、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも2%高い感度及び少なくとも3%高い特異度を有する。

0094

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、
e.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約860pg/mLであり;アッセイは、97%以上の感度及び51%以上の特異度を有する;又は
f.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約105pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約840pg/mLであり;アッセイは、97.5%以上の感度及び36%以上の特異度を有する;又は
g.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約890pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約920pg/mLであり;アッセイは、90%以上の感度及び79%以上の特異度を有する;又は
h.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約505pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約1580pg/mLであり;アッセイは、90%以上の感度及び66%以上の特異度を有する。

0095

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0096

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0097

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0098

上記において記載された方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0099

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0100

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0101

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0102

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約50pg/mL〜約975pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約90pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、CTスキャンを必要としないと決定するステップ
を含む。

0103

上記において記載された方法についての一実施形態において、対象は、アッセイが実施される前に、又は実施された後において、CTスキャンを受けており、対象は、CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると推測される。別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、陰性のCTスキャン結果と相関する。

0104

より具体的に、頭部CTを実施するのかどうかを決定又は査定するための、上記において記載された方法において、対象は、実施されている、又は既に(アッセイが実施される前を意味する)実施されたCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、CTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に、対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/又は査定するために行われうる。このようなCTスキャンは、対象が、軽度又は中等度〜重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のCTスキャンが実施されうる。

0105

上記の方法についての、ある特定の態様において、対象は、CTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象は、CTスキャンに基づき、軽度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、CTスキャンに基づき、中等度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、CTスキャンに基づき、重度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、CTスキャンに基づき、中等度〜重度のTBIを有することが推測されうる。なおさらに、対象は、CTスキャンに基づき、TBIを有さないことが推測されうる。

0106

上記の方法についての、ある特定の態様において、使用された基準レベルは、陽性の頭部コンピュータ断層撮影と相関する、又はこれに対応する。例えば、基準レベルは、陽性の頭部コンピュータ断層撮影を有する対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。代替的に、基準レベルは、陰性の頭部コンピュータ断層撮影を有する対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。なおさらに代替的に、基準レベルは、脳内出血又は改善若しくは悪化する脳内出血を経る対象と相関しうる、又はこれに対応しうる(基準レベルの上昇又は低下を介するなど)。上記の方法についての、他の態様において、基準レベルは、TBIに罹患していない、対照の対象と相関する、又はこれに対応する。

0107

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0108

上記の方法についての、さらに別の実施形態において、(a)GFAPの基準レベルは、約50pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLである;(b)GFAPの基準レベルは、約95pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLである;(c)GFAPの基準レベルは、約110pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLである;(d)GFAPの基準レベルは、約115pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLである;(e)GFAPの基準レベルは、約140pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLである;(f)GFAPの基準レベルは、約150pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約190pg/mLである;(g)GFAPの基準レベルは、約190pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約90pg/mLである;(h)GFAPの基準レベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約300pg/mLである;(i)GFAPの基準レベルは、約285pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約190pg/mLである;(j)GFAPの基準レベルは、約500pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約1450pg/mLである;(k)GFAPの基準レベルは、約555pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約810pg/mLである;(l)GFAPの基準レベルは、約800pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約900pg/mLである;(m)GFAPの基準レベルは、約840pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLである;(n)GFAPの基準レベルは、約880pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約810pg/mLである;又は(o)GFAPの基準レベルは、約975pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約1580pg/mLである。

0109

上記の方法についての、さらに別の実施形態において、(a)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約50pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約2000pg/mLである;(b)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約110pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約2000pg/mLである;(c)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約140pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約2000pg/mLである;(d)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約500pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約1450pg/mLである;(e)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約890pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約920pg/mLである;(f)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約105pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約840pg/mLである;(g)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約370pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約110pg/mLである;(h)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約505pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約1580pg/mLである;(i)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約695pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約1570pg/mLである;(j)試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約150pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約2000pg/mLである。

0110

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約54%以上の感度及び約32%以上の特異度を有するアッセイにより決定される。

0111

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約16時間以内に、対象から得られる。

0112

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、アッセイは、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも2%高い感度及び少なくとも4%高い特異度を有する。

0113

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、
d.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約110pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約2000pg/mLであり;アッセイは、95%以上の感度及び62%以上の特異度を有する;
e.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約240pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約300pg/mLであり;アッセイは、91.5%以上の感度及び52%以上の特異度を有する;又は
f.試料は、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約190pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約90pg/mLであり;アッセイは、99%以上の感度及び36%以上の特異度を有する。

0114

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0115

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(b)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0116

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0117

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0118

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0119

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0120

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0121

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負ったヒト対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負ったのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mL〜約40pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約70pg/mL〜約150pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、TBIを負っている可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0122

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、損傷後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、損傷後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、損傷後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0123

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、(a)GFAPの基準レベルは、約10pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約60pg/mLである;(b)GFAPの基準レベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約70pg/mLである;(c)GFAPの基準レベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約90pg/mLである;(d)GFAPの基準レベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約150pg/mLである;(e)GFAPの基準レベルは、約20pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約60pg/mLである;(f)GFAPの基準レベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約70pg/mLである;又は(g)GFAPの基準レベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLである。

0124

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、(a)試料は、損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約70pg/mLである;(b)試料は、損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約70pg/mLである;(c)試料は、損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約40pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約100pg/mLである;(d)試料は、損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約90pg/mLである;(e)試料は、損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約150pg/mLである;(f)試料は、損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約110pg/mLである;(g)試料は、損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約10pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約60pg/mLである;(h)試料は、損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約20pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約60pg/mLである;(i)試料は、損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ、GFAPのレベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1のレベルは、約110pg/mLである。

0125

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約90%以上の感度及び約35%以上の特異度を有するアッセイにより決定される。

0126

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、試料は、損傷後、約4時間〜約16時間以内に、対象から得られうる。

0127

なおさらに別の実施形態において、上記において記載された方法のアッセイは、GFAP又はUCH−L1を、個別に測定又は検出するアッセイと比較して、少なくとも3%高い感度及び少なくとも17%高い特異度を有する。

0128

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、
試料は、損傷後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLであり;アッセイは、92%以上の感度及び99%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約30pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約110pg/mLであり;アッセイは、90%以上の感度及び99%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約40pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約100pg/mLであり;方法は、90%以上の感度及び94%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約15pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約150pg/mLであり;アッセイは、95%以上の感度及び82%以上の特異度を有する;又は
試料は、損傷後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られ;GFAPの基準レベルは、約20pg/mLであり、UCH−L1の基準レベルは、約60pg/mLであり;アッセイは、95%以上の感度及び65%以上の特異度を有する。

0129

上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、イムノアッセイ又は臨床化学アッセイを使用して、測定又は検出されうる。代替的に、上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、単一分子検出アッセイを使用して、測定又は検出されうる。

0130

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(d)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(e)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0131

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(a)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(f)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0132

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0133

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0134

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0135

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0136

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0137

さらに別の態様において、本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象に対して、頭部核磁気共鳴イメージング(MRI)手順を実施するのかどうかの決定の一助となる又はこれを決定する方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
(a)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mLの基準レベル未満であり、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約50pg/mLの基準レベル未満である場合に、対象が、MRI手順を必要としないと決定するステップ;又は
(b)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約15pg/mL〜約1000pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約50pg/mL〜約2000g/mLの基準レベルと等しい場合に、対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ;又は
(c)GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約1000pg/mLの基準レベルより高く、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約2000pg/mLの基準レベルより高い場合に、対象が、MRI手順を必要とする可能性が、そうでない可能性より高いと決定するステップ
を含む。

0138

上記において記載された方法において、対象は、アッセイが実施された後において、MRIを受けている場合があり、対象は、MRI結果に基づき、TBIを有すると推測される。さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、陰性のMRI結果と相関する。

0139

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0140

MRIを実施するのかどうかを決定又は査定するための、上記において記載された方法において、対象は、実施されている、又は既に(アッセイが実施される前を意味する)実施されたMRI又はCTスキャンに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象の医学的状態(患者が意識不明である場合など)に応じて、MRI又はCTスキャンは、対象が、救急治療室、外傷センター又は他の施設に到着した直後に、対象がTBIを有するのかどうかを評価及び/又は査定するために行われうる。このようなMRI又はCTスキャンは、対象が、軽度、中等度、又は中等度〜重度のTBIを有するのかどうかを確認及び決定するために、アッセイが実施される前に実施されうる。アッセイが実施された後に、医師による(又は他の医療従事者による)TBIの管理(例えば、手術による介入及び/又は薬理学的介入が要求されうるのかどうかを決定するなどのため)の一部としてのアッセイの結果に基づき、1回以上の、後続のMRI(又はCTスキャン)が実施されうる。

0141

上記の方法についての、ある特定の態様において、対象は、MRIに基づき、外傷性脳損傷を有することが推測されうる。例えば、対象は、MRIに基づき、軽度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、中等度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、重度TBIを有することが推測されうる。代替的に、対象は、MRIに基づき、中等度〜重度のTBIを有することが推測されうる。なおさらに、対象は、MRIに基づき、TBIを有さないことが推測されうる。

0142

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約80%〜約98%の感度及び約30%〜約85%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0143

上記において記載された方法についての、さらなる実施形態において対象は、アッセイが実施される前に、陰性のCTスキャン結果を受けている場合がある。

0144

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0145

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0146

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0147

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0148

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

0149

さらに別の態様において、本開示は、頭部損傷を負った、又は負った可能性があるヒト対象の転帰を予測する一助となる、又は予測するための方法に関する。方法は、
実際の損傷又は推測される損傷の後、約48時間以内に、対象から得られた試料に対して、アッセイを実施して、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)の試料中レベルと、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)の試料中レベルとの組合せを測定又は検出するステップ;及び
GFAPの試料中レベルが、GFAPの、約80pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しく、UCH−L1の試料中レベルが、UCH−L1の、約130pg/mL〜約2000pg/mLの基準レベルと等しい場合に、対象について、思わしくない転帰を予測する可能性が、そうでない可能性より高いステップ
を含む。

0150

上記において記載された方法についての、別の実施形態において、対象は、方法が実施された後において、GOSE(Extended Glasgow Outcome Scale)スコアを受けている場合があり、対象は、GOSEスコアに基づき、転帰不良を有すると推測される。さらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、1のGOSEスコアに基づき、転帰不良を有する対象と相関する。

0151

上記において記載された方法の、一実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約0〜約4時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約4時間〜約8時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約8時間〜約12時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約12時間〜約16時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約16時間〜約20時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約20時間〜約24時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約28時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらなる実施形態において、アッセイは、損傷又は推測される損傷の後、約24時間〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約28時間〜約32時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約32時間〜約36時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約36時間〜約40時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおまたさらなる実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約40時間〜約44時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。なおさらに別の実施形態において、アッセイは、実際の損傷又は推測される損傷の後、約44〜約48時間以内に、対象から得られた試料に対して実施される。

0152

上記において記載された方法についての、なおさらに別の実施形態において、GFAPの基準レベル及びUCH−L1の基準レベルは、約80%〜約97%の感度及び約30%〜約95%の特異度を有するアッセイにより決定される。

0153

上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、イムノアッセイ又は臨床化学アッセイを使用して測定又は検出される。代替的に、上記において記載された方法において、GFAP及びUCH−L1のレベルは、単一分子検出アッセイを使用して測定又は検出される。

0154

上記において記載された方法についての、さらに別の実施形態において、GFAPのレベルの測定は、
(c)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)GFAP上又はGFAP断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、GFAP捕捉抗体が結合していないGFAP上のエピトープに結合して、GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのGFAP検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体を形成すること;並びに
(d)GFAPの、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのGFAP捕捉抗体−GFAP抗原−少なくとも1つのGFAP検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0155

さらに別の実施形態において、上記において同定された方法における、UCH−L1の測定は、
(c)試料を、同時に、又は逐次的に、任意の順序において、
(1)UCH−L1上又はUCH−L1断片上のエピトープに結合して、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体、及び
(2)検出可能な標識を含み、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体が結合していないUCH−L1上のエピトープに結合して、UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成する、少なくとも1つのUCH−L1検出抗体
と接触させて、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体を形成すること;並びに
(d)UCH−L1の、試料中量又は試料中濃度を、少なくとも1つのUCH−L1捕捉抗体−UCH−L1抗原−少なくとも1つのUCH−L1検出抗体複合体内の検出可能な標識により発生したシグナルに基づき測定すること
を含む。

0156

上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、軽度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する一態様において、対象は、中等度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、重度TBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、別の態様において、対象は、中等度〜重度のTBIを有すると評価又は査定される。上記において記載された方法を使用する、なおまたさらなる態様において、対象は、TBIを有さないと評価又は査定される。

0157

上記において記載された方法は、TBI(例えば、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIなど)を有すると評価又は査定されたヒト対象を、TBIのための処置(例えば、手術による処置、治療的処置又はこれらの組合せ)により処置するステップをさらに含みうる。当技術分野において公知であり、本明細書においてさらに記載された、任意のこのような処置が使用されうる。さらに、さらなる態様において、TBIについて処置された任意の対象はまた、任意選択的に、任意の処置コース中に、又はこの後において、モニタリングもされうる。代替的に、前記方法は、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有すると評価された対象(まだ今のところ、処置を受けていない場合がある対象など)をモニタリングするステップをさらに含みうる。

0158

上記において記載された方法において、試料は、全血試料、血清試料、脳脊髄液試料及び血漿試料からなる群から選択されうる。一部の実施形態において、試料は、全血試料である。一部の実施形態において、試料は、血漿試料である。さらに他の実施形態において、試料は、血清試料である。このような試料は、様々な方式で得られうる。例えば、試料は、対象が、物理的振盪、閉鎖性頭部外傷若しくは開放性頭部外傷をもたらす外部の機械的力若しくは他の力、1回以上の転倒、爆発若しくは爆破による鈍的衝撃により引き起こされた頭部損傷又は他の種類の鈍力外傷を負った後において得られうる。代替的に、試料は、対象が、化学物質、毒素又は化学物質と毒素との組合せを摂取した、又はこれらへと曝露された後において得られうる。化学物質又は毒素の例は、火、カビ、アスベスト、害虫駆除剤、殺虫剤、有機溶剤、塗料、糊、ガス、有機金属、乱用薬物又はこれらの1つ以上の組合せである。なおさらに、試料は、自己免疫疾患、代謝性障害、脳腫瘍、低酸素症、ウイルス、髄膜炎、水頭症又はこれらの組合せを患う対象から得られうる。

0159

上記において記載された方法のうちのいずれかは、ヒト対象の臨床状態、ヒト対象の検査値、軽度、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIの罹患についてのヒト対象の分類、ヒト対象による、低レベル又は高レベルのUCH−L1、GFAP並びに/又はUCH−L1及びGFAPの呈示並びにヒト対象が、頭部損傷を負った可能性がある、任意の事象のタイミングからなる群から選択される因子に関わらず、任意のヒト対象に対して実行されうる。

0160

上記において記載された方法において、アッセイは、イムノアッセイである。一部の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイである。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、全血である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、全血である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血清である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血清である。さらに他の実施形態において、アッセイは、イムノアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、ポイントオブケアアッセイであり、対象は、ヒトであり、試料は、血漿である。さらに他の実施形態において、アッセイは、臨床化学アッセイであり、試料は、血漿である。なおさらなる実施形態において、アッセイは、単一分子検出アッセイであり、試料は、血漿である。

図面の簡単な説明

0161

中等度/重度のTBI群、軽度TBI群並びに軽度及び中等度/重度のTBI群について、損傷後48時間以内の多様な時点における、平均値GFAPレベルを描示する代表的グラフを含む図である。
中等度/重度のTBI群、軽度TBI群並びに軽度及び中等度/重度のTBI群について、損傷後48時間以内の多様な時点における、平均値UCH−L1レベルを描示する代表的グラフを含む図である。
軽度TBI群、健常対照群及び整形外科損傷対照群について、損傷後48時間以内の多様な時点における、平均値GFAPレベルを描示する代表的グラフを含む図である。
軽度TBI群、健常対照群及び整形外科損傷対照群について、損傷後48時間以内の多様な時点における、平均値UCH−L1レベルを描示する代表的グラフを含む図である。
GCSスコア(13〜15=軽度TBI;9〜12=中等度TBI;8以下=重度TBI)を割り当てられた対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
GCSスコア(13〜15=軽度TBI;9〜12=中等度TBI;8以下=重度TBI)を割り当てられた対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
イメージング結果(CTスキャン結果)に基づく対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
イメージング結果(MRI結果)に基づく対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
GCSスコア(13〜15=軽度TBI;9〜12=中等度TBI;8以下=重度TBI)を割り当てられた対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
GCSスコア(13〜15=軽度TBI;9〜12=中等度TBI;8以下=重度TBI)を割り当てられた対象)における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
イメージング結果(CTスキャン結果)に基づく対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
イメージング結果(MRI結果)に基づく対象における、時点ごとの、GFAPレベル中央値についての代表的プロットを含む図である。
GOSEスコアに従い分類された対象における、GFAPレベルについての代表的箱髭図を含む図である。
GOSEスコアに従い分類された対象における、UCH−L1レベルについての代表的箱髭図を含む図である。
CTスキャン結果に基づき、TBIを有すると診断された対象(CT陽性)及び健常対照の対象(CT陰性)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
GCSスコアを割り当てられた対象における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフであり;≦12のGCSスコアを割り当てられた対象は、陽性(中等度又は重度のTBI)であり、12>のGCSスコアを割り当てられた対象は、陰性(軽度TBI又は健常対照)であった。
MRI結果(陽性MRI)に基づき、TBIを有すると診断された対象及び健常対照の対象(陰性のMRI)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
GOSEスコア(1=TBI/死)に基づき、TBIを有すると診断された対象及び健常対照の対象(8=健常/回復した)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
MRI結果に基づき、TBIを有すると診断された対象(陽性のMRI)及び整形外科損傷対照の対象(陰性のMRI)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。
GOSEスコアに基づき、TBIを有すると診断された対象(1=TBI/死)及び整形外科損傷対照の対象(8=健常/回復)における、多様なGFAPレベル及びUCH−L1レベルについて、アッセイの感度及び特異度を比較する代表的グラフである。

0162

本開示は、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象の診断及び査定の一助となる又は対象を診断及び査定する方法に関する。特に、本開示は、対象が、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある48時間後以内の、多様な時点において採取された試料中の、ユビキチンカルボキシ末端ヒドロラーゼL1(UCH−L1)のレベルと、グリア原線維性酸性タンパク質(GFAP)のレベルとの組合せを検出又は測定することにより、対象が、外傷性脳損傷(TBI)を負っているのかどうかを決定するために、対象の診断及び査定の一助となる又は対象を診断及び査定するための方法を提示する。方法についての実施形態はまた、GFAPのレベルと、UCH−L1のレベルとの組合せについての評価に基づき、頭部への損傷を負った、又は負った可能性がある対象が、磁気共鳴イメージング(MRI)又は頭部コンピュータ断層撮影(CT)スキャンなどのイメージング手順から利益を得、したがって、これらを受けるのかどうかの決定の一助となる方法も含む。方法は、頭部への損傷又は頭部への推測される損傷から、約48時間、例えば、0〜約12時間以内の時点において、ヒト対象から採取された、1つ以上の試料中の、GFAPレベル及びUCH−L1レベルを検出するステップを伴いうる。頭部への損傷又は頭部への推測される損傷の後、最初の48時間以内における、基準レベルより高い、GFAP及びUCH−L1のレベルの検出は、ヒト対象が、イメージング手順を受けるべき(すなわち、イメージング手順「を組み入れる」べき)であるのかどうかの決定の一助をもたらす。例えば、基準レベルより高い、GFAP及びUCH−L1のレベルを有するヒト対象はまた、陽性の頭部CTスキャン又は陽性のMRIを有する(例えば、頭蓋病変が存在し、このため、潜在的なTBIを指し示す)可能性が高いと同定され、頭部CTスキャン又はMRIを施されることから利益を得る場合がある。代替的に、ある特定のGFAP及びUCH−L1のレベルは、さらなる医学的介入に対する必要「を除外する」のに使用されうる。例えば、基準レベルより低い、GFAP及びUCH−L1のレベルを有するヒト対象は、陰性の頭部CTスキャン又は陰性のMRIを有する(すなわち、頭蓋内病変が存在せず、このため、頭部CTスキャン又はMRIが必要とされない、又は実施されない)可能性が高いと同定されうる。

0163

本開示は、頭部への損傷又は頭部への推測される損傷から、48時間以内の異なる時点において、ヒト対象から採取された、1つ以上の試料中の、GFAPレベル及びUCH−L1レベルを検出するステップを伴う方法に関する。GFAPのレベルと、UCH−L1のレベルとの組合せの上昇(increase又はelevated)の検出はまた、ある特定の種類のTBIの診断の一助ともなりうる。例えば、特定の基準レベルより高い、GFAP及びUCH−L1のレベルは、対象が、中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを有することを指し示す場合があり、同時に、基準レベルより低い、GFAP及びUCH−L1のレベルは、対象が、軽度TBIを有することを指し示しうる。場合によって、組み合わせたGFAP及びUCH−L1のレベルはまた、整形外科損傷を負った対象がまた、軽度TBIも負っており、したがって、軽度TBIの存在又は非存在を診断するように、さらなる医学的介入を要求するのかどうかを決定する一助ともなりうる。

0164

本明細書の本節及び全開示において使用された節の小見出しは、構成上の目的だけのものであり、限定的であることを意図するものではない。

0165

1.定義
そうでないことが規定されない限りにおいて、本明細書において使用された、全ての技術用語及び科学用語は、当業者により一般に理解される意味と同じ意味を有する。齟齬が生じる場合は、定義を含む本文献に従う。本開示の実施又は試験において、本明細書において記載された方法及び材料と同様又は同等な方法及び材料も使用されうるが、下記において、好ましい方法及び材料について記載される。本明細書において言及された、全ての刊行物、特許出願、特許及び他の参考文献は、参照によりそれらの全体において組み込まれる。本明細書において開示された材料、方法及び例は、例示的なものであるに過ぎず、限定を意図するものではない。

0166

本明細書において使用された「〜を含む(comprise(s))」、「〜を含む(include(s))」「〜を有すること」、「〜を有する」、「〜でありうる」、「〜を含有する」という用語は、さらなる行為又は構造の可能性を除外しない、オープンエンド移行、移行用語又は移行語である。単数形の「ある(a)」、「ある(an)」及び「その」は、文脈によりそうでないことが明らかに指示されない限りにおいて、複数の指示対象を含む。本開示はまた、明示されているのであれ、そうでないのであれ、本明細書において提示された実施形態又は要素「を含み」、これら「からなり」、これら「から本質的になる」、他の実施形態も想定する。

0167

本明細書において、数値範囲を列挙するために、それらの間に介在する、同じ精度を伴う各数が明示的に想定される。例えば、6〜9の範囲について、6及び9に加えて、7及び8の数も想定され、6.0〜7.0の範囲について、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9及び7.0の数が、明示的に想定される。

0168

本明細書において「アフィニティー成熟抗体」とは、標的抗原に対する抗体のアフィニティー(すなわち、KD、kd又はka)の変更を有さない親抗体と比較した改善を結果としてもたらす、1つ以上のCDR内の、1カ所以上の変更を伴う抗体を指すように使用される。例示的なアフィニティー成熟抗体は、標的抗原に対する、ナノモル単位なお又はピコモル単位のアフィニティーを有する。BioDisplay法を使用して調製されたコンビナトリアル抗体ライブラリースクリーニングを含め、アフィニティー成熟抗体を作製するための様々な手順が当技術分野において公知である。例えば、Marksら、BioTechnology、10:779〜783(1992)は、VHとVLとのドメインシャッフリングによるアフィニティー成熟について記載している。CDR残基及び/又はフレームワーク残基のランダム突然変異誘発については、Barbasら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、91:3809〜3813(1994);Schierら、Gene、169:147〜155(1995);Yeltonら、J.Immunol.、155:1994〜2004(1995);Jacksonら、J.Immunol.、154(7):3310〜3319(1995)及びHawkinsら、J.Mol.Biol.、226:889〜896(1992)により記載されている。選択的突然変異誘発位置及び活性増強アミノ酸残基を伴う接触位置はたは超変異位置における選択的突然変異については、米国特許第6,914,128B1号において記載されている。

0169

本明細書において使用された「抗体(antibody)」及び「抗体(antibodies)」とは、モノクローナル抗体、単一特異的抗体(例えば、モノクローナル抗体でありうる、又は一般的な生殖細胞系列細胞からそれらを作製する手段以外の手段によってもまた作製されうる)、多特異性抗体、ヒト抗体ヒト化抗体(完全ヒト化抗体又は部分的ヒト化抗体)、鳥類(例えば、アヒル又はガチョウ)抗体、サメ抗体、クジラ抗体及び非動物(例えば、ウシブタラクダラマウマヤギウサギヒツジハムスターモルモットネコイヌラットマウスなど)抗体又は非ヒト霊長動物(例えば、サルチンパンジーなど)抗体を含む哺乳動物抗体などであるがこれらに限定されない動物抗体組換え抗体キメラ抗体単鎖Fv(「scFv」)、単鎖抗体単一ドメイン抗体Fab断片、F(ab’)断片、F(ab’)2断片、ジスルフィド連結型Fv(「sdFv」)及び抗イディオタイプ(「抗Id」)抗体、二重ドメイン抗体、二重可変ドメイン(DVD)又は三重可変ドメイン(TVD)抗体(二重可変ドメイン免疫グロブリン及びそれらを作り出すための方法について、それらの各々の内容が参照により本明細書に組み込まれる、Wu,C.ら、Nature Biotechnology、25(11):1290〜1297(2007)及びPCT国際出願第2001/058956号において記載されている)、又はドメイン抗体(dAb)(例えば、Holtら(2014)、Trendsin Biotechnology、21:484〜490において記載されているdAbなど)を指し、例えば、軟骨魚類及びラクダ科動物における、天然の単一ドメイン抗体であるsdAb、若しくは合成、例えば、ナノボディーであるsdAb、VHH、又は他のドメイン構造及び上記のうちのいずれかの、機能的に活性エピトープ結合性断片を含む。特に、抗体は、免疫グロブリン分子及び免疫グロブリン分子の免疫活性断片、すなわち、解析物結合性部位を含有する分子を含む。免疫グロブリン分子は、任意の種類(例えば、IgGIgEIgMIgDIgA及びIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2)又はサブクラスの分子でありうる。簡潔さのために、本明細書において、解析物に対する抗体は、「抗解析物抗体」又は、単に、「解析物抗体」(例えば、抗GFAP抗体、GFAP抗体、抗UCH−L1抗体又はUCH−L1抗体)と称されることが多い。

0170

本明細書において使用された「抗体断片」とは、抗原結合性部位又は可変領域を含む、無傷抗体の部分を指す。部分は、無傷抗体のFc領域重鎖定常ドメイン(すなわち、抗体アイソタイプに応じて、CH2、CH3又はCH4)を含まない。抗体断片の例は、Fab断片、Fab’断片、Fab’−SH断片、F(ab’)2断片、Fd断片、Fv断片、ダイアボディー、単鎖Fv(scFv)分子、1つだけの軽鎖可変ドメインを含有する単鎖ポリペプチド、軽鎖可変ドメインの3つのCDRを含有する単鎖ポリペプチド、1つだけの重鎖可変領域を含有する単鎖ポリペプチド及び重鎖可変領域の3つのCDRを含有する単鎖ポリペプチドを含むがこれらに限定されない。

0171

曲線下面積」又は「AUC」とは、ROC曲線面積を指す。ROC曲線下AUCとは、精度についての尺度である。AUCが1であることが、完全な検査を表すのに対し、AUCが0.5であることは、非有意な検査を表す。好ましいAUCは、少なくとも約0.700、少なくとも約0.750、少なくとも約0.800、少なくとも約0.850、少なくとも約0.900、少なくとも約0.910、少なくとも約0.920、少なくとも約0.930、少なくとも約0.940、少なくとも約0.950、少なくとも約0.960、少なくとも約0.970、少なくとも約0.980、少なくとも約0.990又は少なくとも約0.995でありうる。

0172

本明細書において、「ビーズ」と「粒子」とは、互換的に使用され、実質的に球形の固体支持体を指す。ビーズ又は粒子の一例は、マイクロ粒子である。本明細書において使用されうるマイクロ粒子は、当技術分野において公知である、任意の種類でありうる。例えば、ビーズ又は粒子は、磁気ビーズ又は磁気粒子でありうる。磁気ビーズ/粒子は、強磁性フェリ磁性常磁性超常磁性又は磁性流体でありうる。例示的な強磁性材料は、Fe、Co、Ni、Gd、Dy、CrO2、MnAs、MnBi、EuO及びNiO/Feを含む。フェリ磁性材料の例は、NiFe2O4、CoFe2O4、Fe3O4(又はFeO.Fe2O3)を含む。ビーズは、磁性であり、1つ以上の非磁性層により取り囲まれた、固体コア部分を有しうる。代替的に、磁性部分は、非磁性コアの周囲の層でありうる。マイクロ粒子は、本明細書において記載された方法において働く、任意のサイズ、例えば、約0.75〜約5nm又は約1〜約5nm又は約1〜約3nmでありうる。

0173

本明細書において、「結合性タンパク質」とは、例えば、ポリペプチド、抗原、化合物若しくは他の分子、又は任意の種類の基質のような、結合パートナーに結合し、これと共に複合体を形成する、単量体又は多量体タンパク質を指すように使用される。結合性タンパク質は、結合パートナーに特異的に結合する。結合性タンパク質は、抗体のほか、当技術分野において公知であり、本明細書の下記において記載される、これらの抗原結合性断片及びこれらの他の多様な形態及び誘導体並びに抗原分子又は抗原分子上の特定の部位(エピトープ)に結合する、1つ以上の抗原結合性ドメインを含む他の分子を含む。したがって、結合性タンパク質は、四量体の免疫グロブリンである抗体、IgG分子、IgG1分子、モノクローナル抗体、キメラ抗体、CDRグラフト抗体、ヒト化抗体、アフィニティー成熟抗体及び抗原に結合する能力を保持する、任意のこのような抗体の断片を含むがこれらに限定されない。

0174

本明細書において、「二特異性抗体」とは、それらのうちの1つだけが機能的な二特異性抗体である複数の異なる免疫グロブリン分子種を結果としてもたらす形で、クァドローマ技術(Milsteinら、Nature、305(5934):537〜540(1983)を参照されたい)、2つの異なるモノクローナル抗体の化学的コンジュゲーション(Staerzら、Nature、314(6012):628〜631(1985)を参照されたい)、又はFc領域内の突然変異を導入するKIH(knob−into−hole)法若しくは同様の手法(Holligerら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、90(14):6444〜6448(1993)を参照されたい)により作出された全長抗体を指すように使用される。二特異性抗体は、その2つの結合性アーム(HC/LCの1つの対)のうちの1つにおける、1つの抗原(又はエピトープ)に結合し、その第2のアーム(HC/LCの異なる対)における、異なる抗原(又はエピトープ)に結合する。この定義により、二特異性抗体は、2つの顕著に異なる抗原結合性アーム(特異性配列及びCDR配列の両方)を有し、それが結合する各抗原について一価である。

0175

本明細書において、「CDR」とは、抗体の可変配列内の「相補性決定領域」を指すように使用される。重鎖及び軽鎖の可変領域の各々において、3つずつのCDRが存在する。重鎖又は軽鎖のN末端から順に、これらの領域は、可変領域の各々について、「CDR1」、「CDR2」及び「CDR3」と表記されている。本明細書において使用された「CDRセット」という用語は、単一の可変領域において生じる、3つのCDRの群であって、抗原に結合するCDRの群を指す。したがって、抗原結合性部位は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域の各々に由来するCDRセットを含む、6つのCDRを含みうる。単一のCDR(例えば、CDR1、CDR2又はCDR3)を含むポリペプチドは、「分子認識単位」と称されうる。抗原−抗体複合体についての結晶構造解析は、CDRのアミノ酸残基が、結合した抗原との、広範な接触部を形成し、この場合、最も広範な抗原の接触部は、重鎖CDR3との接触部であることを裏付けている。したがって、分子認識単位は、主に、抗原結合性部位の特異性の一因となりうる。一般に、CDR残基は、抗原への結合に対する影響に、直接、かつ、極めて実質的に関与する。

0176

これらのCDRの正確な境界は、異なるシステムに従い、異なる形で規定されている。Kabat(Kabatら、「Sequences of Proteins of Immunological Interest」(National Institutes of Health、Bethesda、Md.(1987)及び(1991))により記載されているシステムは、抗体の任意の可変領域へと適用可能である、明確な残基番号付けシステムを提示するだけではなく、また、3つのCDRを規定する、正確な残基の境界も提示している。これらのCDRは、「Kabat CDR」と称されうる。Chothia及び同僚(Chothia及びLesk、J.Mol.Biol.、196:901〜917(1987);並びにChothiaら、Nature、342:877〜883(1989))は、Kabat CDR内の、ある特定の下位部分(sub−portion)が、アミノ酸配列のレベルにおいて、大きな多様性を有するにもかかわらず、ほぼ同一なペプチド骨格コンフォメーションを取ることを見出した。これらの下位部分は、「L」及び「H」が、それぞれ、軽鎖領域及び重鎖領域を名指す、「L1」、「L2」及び「L3」、又は「H1」、「H2」及び「H3」と名指された。これらの領域は、「Chothia CDR」と称される場合があり、これらは、Kabat CDRと重複する境界を有する。Kabat CDRと重複するCDRを規定する他の境界について、Padlan、FASEB J.、9:133〜139(1995);及びMacCallum、J.Mol.Biol.、262(5):732〜745(1996)により記載されている。さらに他のCDRの境界の定義は、本明細書のシステムの定義に厳密に従わない場合もあり、特定の残基若しくは残基群なお又は全CDRが、抗原への結合に、著明な影響を及ぼさないという予測又は実験による知見に照らして、短くなる場合もあり、長くなる場合もあるが、それでも、Kabat CDRと重複する。本明細書において使用された方法は、これらのシステムのうちのいずれに従い規定されたCDRも用いうるが、ある特定の実施形態は、Kabatより規定されたCDR又はChothiaにより規定されたCDRを使用する。

0177

「構成要素(component)」、「構成要素(components)」又は「少なくとも1つの構成要素」とは、一般に、本明細書において記載された方法及び当技術分野において公知である他の方法に従う、患者の尿試料、全血試料、血清試料又は血漿試料のような被験試料についてのアッセイのためのキット内に含まれうる捕捉抗体、検出試薬又は検出コンジュゲート較正物質、対照、感度パネル容器緩衝液希釈剤、塩、酵素、酵素に対する補因子、検出試薬、前処理試薬溶液、基質(例えば、溶液としての)、停止溶液などを指す。一部の構成要素は、溶液でありうる、又はアッセイにおける使用のための復元のために、凍結乾燥させられうる。

0178

本明細書において使用された「対照」とは、一般に、その目的が、測定システムが、許容可能な境界(例えば、一方の末端における、調査研究使用のためのアッセイに適切な尺度から、他方の末端における、市販のアッセイのための品質仕様により確立された解析的境界にわたる範囲の境界)内の結果をもたらし続けることを確認するために、測定システムの性能を査定することである試薬を指す。これを達成するために、対照は、患者結果を示すべきであり、任意選択的に、エラー(例えば、試薬の安定性、較正物質のばらつき、測定器のばらつきに起因するエラーなど)の、測定に対する影響を、何らかの形で評価すべきである。本明細書において使用された、「対照の対象」は、外傷性脳損傷(TBI)を負っていない、1例以上の対象に関する。本明細書において使用された「整形外科損傷対照」は、整形外科損傷を負っているが、見かけのTBIを負っていない、1例以上の対象に由来する試料又は情報に関する(例えば、これに基づく)。本明細書において使用された、「整形外科損傷対照の対象」は、整形外科損傷を負っているが、見かけのTBIを負っていない、1例以上の対象に関する。場合によって、「整形外科損傷対照の対象」とは、それらの四肢損傷及び/又は骨盤損傷及び/又は肋骨骨折について、≦4(致死性ではない)の略式損傷スコアを有する成人整形外科患者である。本明細書において使用された「健常対照」は、健常であると考えられ、見かけのTBI又は整形外科損傷を負っていない、1例以上の対象に由来する試料又は情報に関する(例えば、これに基づく)。本明細書において使用された、「健常対照の対象」は、健常であると考えられ、見かけのTBI又は整形外科損傷を負っていない、1例以上の対象に関する。

0179

本明細書において使用された「〜と相関させた」とは、「〜と比較した」を指す。

0180

本明細書において使用された「CTスキャン」とは、コンピュータ断層撮影(CT)スキャンを指す。CTスキャンは、異なる角度から得られた、一連X線画像を組み合わせ、コンピュータ処理を使用して、体内の骨、血管及び軟部組織についての断面画像又は切片創出する。CTスキャンは、X線CTポジトロン放射断層撮影(PET)、単一光子放射コンピュータ断層撮影(SPECT)、コンピュータ軸方向断層撮影(CATスキャン)又はコンピュータ支援断層撮影を使用しうる。CTスキャンは、従来のCTスキャン又は渦巻き状/らせん状CTスキャンでありうる。従来のCTスキャンにおいて、スキャンは、切片ごとに得られ、各切片のスキャンの後、停止及び次の切片への移動、例えば、腹部の上方から、骨盤への移動がなされる。従来のCTスキャンは、動きによるアーチファクトを回避するために、患者が息を止めることを要求する。渦巻き状/らせん状CTスキャンは、連続スキャンであり、渦巻き状に得られ、スキャンされた画像が連続的であるので、工程がはるかに迅速である。

0181

本明細書において使用された、抗体の「誘導体」とは、純正抗体又は親抗体と比較した場合、そのアミノ酸配列に対する、1つ以上の修飾を有する抗体を指す場合があり、修飾ドメイン構造を呈しうる。誘導体は、標的(抗原)に特異的に結合することが可能なアミノ酸配列を採用するだけでなく、天然抗体内で見出された、典型的なドメイン構成を採用することもさらに可能でありうる。抗体誘導体の典型的な例は、他のポリペプチドへとカップリングさせた抗体、再配列された抗体ドメイン又は抗体の断片である。誘導体はまた、少なくとも1つのさらなる化合物、例えば、タンパク質ドメインも含むことが可能であり、前記タンパク質ドメインは、共有結合又は非共有結合により連結されている。連結は、当技術分野で公知の方法に従う遺伝子融合に基づきうる。抗体を含む融合タンパク質内に存在するさらなるドメインは、ペプチドリンカーであると有利な、可動性リンカーにより連結されることが好ましい場合があり、この場合、前記ペプチドリンカーは、さらなるタンパク質ドメインのC末端及び抗体のN末端又はこの逆の間の距離にわたるのに十分な長さである、複数の、親水性で、ペプチド結合されたアミノ酸を含む。抗体は、生物学的活性に適するコンフォメーションを有するか、又は、例えば、固体支持体、生物学的活性物質(例えば、サイトカイン又は成長ホルモン)、化学的薬剤、ペプチド、タンパク質若しくは薬物に選択的に結合する、エフェクター分子へと連結されうる。

0182

本明細書において「アッセイにより決定された」とは、任意の適切なアッセイによる、基準レベルの決定を指すように使用される。一部の実施形態において、基準レベルの決定は、対象に由来する試料へと適用されるアッセイと同じ種類のアッセイにより(例えば、イムノアッセイ、臨床化学アッセイ、単一分子検出アッセイ、タンパク質免疫沈降免疫電気泳動化学分析、SDS−PAGE及びウェスタンブロット解析又はタンパク質免疫染色、電気泳動解析、タンパク質アッセイ、競合結合アッセイ、機能的タンパク質アッセイ又は高速液体クロマトグラフィーHPLC)若しくは液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)のような、クロマトグラフィー法若しくは分光法により)達成されうる。一部の実施形態において、基準レベルの決定は、対象に由来する試料へと適用されるアッセイと同じ種類のアッセイにより、同じアッセイ条件下において達成されうる。本明細書において言及される通り、本開示は、例示的な基準レベルを提示する(例えば、異なる時点における基準レベルを比較することにより計算される)。本明細書における本開示を、他のアッセイに適合させて、本開示により提示された記載に基づき、これらの他のアッセイについて、アッセイ特異的な基準レベルを得ることは、十分に、当業者の技術の範囲内にある。例えば、頭部への損傷を負ったことが既知のヒト対象から得られた試料(そして、より特定すると、(i)軽度TBI及び/又は(ii)中等度、重度又は中等度〜重度のTBIを負ったことが既知のヒト対象から得られた試料)及び頭部への損傷を負っていないことが既知のヒト対象から得られた試料を含むトレーニング試料のセットは、アッセイ特異的な基準レベルを得るのに使用されうる。本明細書において、「アッセイにより決定され」、列挙されたレベルの「感度」及び/又は「特異度」を有する、基準レベルは、前記基準レベルが、本開示の方法において採用された場合に、列挙された感度及び/又は特異度についての方法をもたらすことが決定された、基準レベルを指すように使用されることが理解される。例えば、複数の異なる可能な基準レベルを使用する、アッセイデータについての統計学的解析の反復により、本開示の方法において与えられた基準レベルと関連する感度及び特異度を決定することは、十分に、当業者の技術の範囲内にある。

0183

実質的に、外傷性脳損傷を有する対象と、外傷性脳損傷を有さない対象とを識別するか、又は軽度外傷性脳損傷を有する対象を、中等度、重度又は中等度〜重度の外傷性脳損傷と対比して識別する場合、当業者は、感度及び特異度に対するカットオフを上昇させることの効果を、にかける。カットオフを上昇又は下落させることは、十分に規定され、予測可能な影響を、感度及び特異度並びに他の標準的な統計学的尺度に対して及ぼす。カットオフを上昇させることは、特異度を改善するが、感度(疾患を伴う対象の、検査陽性となる比率)を悪化させることが周知である。これに対し、カットオフを下落させることは、感度を改善するが、特異度(疾患を伴わない対象の、検査陰性となる比率)を悪化させる。外傷性脳損傷を検出する、又は中等度、重度若しくは中等度〜重度の外傷性脳損傷と対比した、軽度外傷性脳損傷を決定するための分岐点は、当業者にたやすく明らかである。対象が、外傷性脳損傷又は中等度、重度又は中等度〜重度の外傷性脳損傷と対比した、軽度外傷性脳損傷を有するのか、有さないのかの識別においてカットオフが上昇するほど、より多くの真陰性(すなわち、外傷性脳損傷を有さない、軽度外傷性脳損傷を有さない、中等度外傷性脳損傷を有さない、重度外傷性脳損傷を有さない、又は中等度〜重度の外傷性脳損傷を有さない対象)が、外傷性脳損傷、軽度外傷性脳損傷、中等度外傷性脳損傷、重度外傷性脳損傷又は中等度〜重度の外傷性脳損傷を有する対象から区別されるので、特異度が改善される。しかし、同時に、カットオフを上昇させることは、陽性として同定された症例の数の全体並びに真陽性の数を減少させるので、感度は低下するはずである。逆に、カットオフが下落するほど、より多くの真陽性(すなわち、外傷性脳損傷を有する、軽度外傷性脳損傷を有する、中等度外傷性脳損傷を有する、重度外傷性脳損傷を有する、又は中等度〜重度の外傷性脳損傷を有する対象)が、外傷性脳損傷、軽度外傷性脳損傷、中等度外傷性脳損傷、重度外傷性脳損傷又は中等度〜重度の外傷性脳損傷を有さない対象から区別されるので、感度が改善される。しかし、同時に、カットオフを下落させることは、陽性として同定された症例の数の全体並びに偽陽性の数を増大させるので、特異度は低下するはずである。

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    【課題】ターンオーバーのサイクルが長い肌であっても、スキンケア化粧品の本来の使用効果を評価することができる肌状態評価方法を提供する。【解決手段】本発明に係る肌状態評価方法は、スキンケア化粧品の使用効果... 詳細

  • 日本電気株式会社の「 情報処理装置」が 公開されました。( 2021/04/30)

    【課題・解決手段】情報処理装置(2000)は、病理画像データ(10)に含まれる組織の組織形態学的特徴を抽出する。さらに情報処理装置(2000)は、抽出した組織形態学的特徴に基づいて、予測データ(30)... 詳細

  • ゼリア新薬工業株式会社の「 ジペプチド及びこれを含有する医薬組成物」が 公開されました。( 2021/04/30)

    【課題・解決手段】新たな疲労予防改善作用を有する成分の提供。(D)Ile−(D)Pro、(D)Leu−(D)Pro、(D)Pro−(D)Ile、D)Pro−(D)Leu、(D)Val−(D)Pro、(... 詳細

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